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JP4625885B2 - カチオン性水性分散体の製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の属する技術分野)
本発明は、紙類のサイジング剤、特に疎水性ポリマーのカチオン性水性分散体をベースとするサイジング剤に関する。また本発明は、かかる分散体の製法に関する。
【0002】
(従来の技術)
サイジング剤は、あらゆる種類の紙類を処理できることが望ましい。紙類として、印刷用紙、筆記用紙、ラベル用紙、古紙、包装用紙などが挙げられる。
【0003】
一般に、二種類のサイジング剤が存在し、表面サイジング剤と、内部サイジング剤とである。本明細書に用いられる「表面サイジング剤」なる用語は、紙類の表面に対し、一般にデンプンと共に、サイズプレスを用いて適用されるサイジング剤を意味する。他方、本明細書に用いられる「内部サイジング剤」なる用語は、紙類の製造工程において、湿潤紙繊維に対し添加されるサイジング剤を意味する。
【0004】
製紙業者にとって、良好な表面サイジング剤は、良好な耐水性を示すと共に、表面サイジング剤よりも多量の薬剤を必要とする内部サイジング処理を、少なくし、場合により排除しうるようなものである。また表面サイジング剤は、良好な紙表面特性を達成でき、特に、紙類に対し良好な印刷適性を付与しうる点で、重要である。
【0005】
当該分野ではよく知られているように、表面サイジング剤は、溶液形態のポリマーよりも、乳化形態または分散形態のポリマーを、デンプンと組み合わせて使用している。乳化形態または分散形態のポリマーは、高い固形分と共に低い粘度を有する表面サイジング剤を製造することができる。また、乳化形態または分散形態のポリマーは、溶液形態のポリマー(例えば、スチレン-アクリル酸またはスチレン-無水マレイン酸コポリマー)よりも、発泡性の問題もより少ない。かかる分散体は、アニオン性でも、カチオン性でもよいが、後者のカチオン性分散体は、やや一般的ではなく、その合成がより困難である。
【0006】
当該分野では、内部サイジング剤は、固着剤や熟成工程を適用することなく、使用しうるような製品の開発が望まれている。汎用の内部サイジング剤は、アルキルケテン二量体(AKD)、アルキルコハク酸無水物(ASA)、コロホニーなどである。内部サイジング剤は、全ての製紙条件や、全てのタイプのパルプに適合しているわけではなく、場合により、カチオン性促進剤の使用が必要となる。
【0007】
当該分野では、表面サイジング剤は、アニオン性形態の分散体として存在することが知られている。このアニオン性分散体は、しばしば文献に記載されており、乳化剤として、低分子量のアニオン性コポリマーを用い、乳化重合によって合成することができる。また当該分野では、界面活性剤を合成の間に使用しないこと並びに非常に微細な粒径は、表面処理の間に満足のゆく効果が得られる点で、好適であることが知られている。US 08-434-600の開示によれば、補助界面活性剤を用いずに、スチレン-アクリル酸コポリマーからエマルジョンを合成すると、粒径65 nmのエマルジョンが得られる。またFR-B 9 606 737の開示によれば、スチレン-無水マレイン酸(SMA)コポリマーを用いて合成すると、粒径約55 nmの分散体が得られる。
【0008】
他方、かかるアニオン性エマルジョンは、ある種の欠点を有する。特に、アニオン性エマルジョンは、わずかにアニオン性に帯電したセルロース繊維に対して、ほとんど付着することができず、これは、閉鎖回路において、再循環の問題を引き起こす。また良好なサイジング作用を得るには、多量のサイジング剤が必要である。なぜなら、かかる分散体は、その一部が紙表面上に残存せずに、紙の厚み全体に拡散してしまうからである。さらに、かかるアニオン性エマルジョンは、ある種のデンプン、例えばカチオン性デンプンに対し、適合性を示さない。
【0009】
以上の理由から、カチオン性分散体がサイジング剤として考えられている。数種の合成法が可能である。本発明にとって最も適切であることが判明した方法は、低分子量のカチオン性コポリマーを用いる乳化重合法である。DE-C-2,454 397の開示によれば、主成分としてスチレンと、ジメチルアミノエチルアクリレートとをベースとするオリゴマーを、有機溶媒中で合成している。DE-C-3,401,573は、スチレンと、アクリロニトリルと、ジメチルアミノエチルアクリレート/メタクリレートとのターポリマーの使用を開示する。以上、2つの製法は、有機溶媒を使用しているため、乳化重合の前後において有機溶媒を除去しなければならないという、欠点がある。このため、2つの既知の方法は、経済的にも、生態学的にも、不適当である。さらに、得られたエマルジョンは、サイジングバッチでは一般的である高い温度および高い剪断傾斜において、安定性の問題がある。別のDE-C-4,200,715は、疎水性に変性したカチオン性ポリアミドアミンを開示する。この方法では、固形分が非常に低い、粒径約160 nmのエマルジョンしか、得られない。このようなエマルジョンは、本発明のカチオン性分散体と比較して、経済的でもなく、有効でもない。
【0010】
以上、従来技術では、固形分が高くかつ微粒子形態であってしかも有機溶媒または界面活性剤を使用せずに合成したカチオン性エマルジョンは、サイジング剤として、使用できないことが、明らかになった。
【0011】
他方、US-A-3,444,151は、マレイン酸無水物ベースコポリマー(I)のイミド誘導体(II)の合成およびラテックス合成を目的とした乳化重合法を開示する。しかしながら、この特許は、モノマー全量を基準に、2〜20重量%の割合で、上記(II)の化合物を使用することを権利要求しているが、これは、既知の界面活性剤を用いずに実質的に安定なラテックスを得る目的には、不十分である(さらに、この特許に記載の実施例では、全て、既知の界面活性剤の組み合わせをベースにしている)。
【0012】
(発明の開示)
本発明は、対応するアニオン性エマルジョンよりも著しく良好な結果が得られる、カチオン性エマルジョンの簡単な合成法、およびこれらエマルジョンの紙への簡単な適用方法を提供する。
【0013】
本発明は、従来技術とは、サイズ剤として使用される新規タイプのカチオン性エマルジョンを使用する点で、区別され、このエマルジョンは、無水マレイン酸をベースとするコポリマーのイミド誘導体(II)の存在下において得られ、この無水マレイン酸は、既知の界面活性剤への依存を回避するのに充分な比率で使用される。このようにして合成されるエマルジョンは、疎水性が高く、粒径が微細であり、固形分が高く、発性が低く、機械安定性が良好であり、凍結/融解に対する安定性が良好で、高温での安定性が良好である。本発明のエマルジョンは、表面サイズ剤としても、内部サイジング剤としても等しく使用することができる。紙表面への適用において、本発明のエマルジョンは、多数のデンプンに相溶性を示すことができる。紙内部への適用において、本発明のエマルジョンは、固着剤(retention agent)を使用することなく、即時的なサイジングが可能である。
【0014】
したがって、本発明は、低分子量の無水マレイン酸をベースとするコポリマーのイミド誘導体水溶液の存在下、および従来の界面活性剤の非存在下に、主として疎水性モノマーの混合物を乳化重合することによって得られるカチオン性分散体についての、紙用サイズ剤としての使用を提供する。これらのコポリマーを使用する乳化重合法は、高固形分および微粒径を有する強力な疎水性のカチオン性分散体が得られ、これによって、処理された紙は、極めて良好な疎水性および良好なインクジェット印刷適性が得られる。
【0015】
本発明の1つの態様は、疎水性ポリマーの水性分散体であり、このポリマーは、単独または紙用サイズ剤等の他の薬剤と組み合わせて使用することができる。この分散体は、以下に記載の方法により得られ、この方法自体は、本発明の他の態様である。
【0016】
紙用サイズ剤として使用される水性分散体の製造方法は、無水マレイン酸をベースとするコポリマーのイミド誘導体(II)から開始する乳化重合によって行われる。ジアミンと、無水マレイン酸をベースとするポリマー(I)との反応を基準とする、これらの誘導体の合成は、米国特許第3,444,151号に開示されている。簡単に説明すると、これらのイミド誘導体は、ポリマー(I)と、一級三級ジアミン、例えばジメチルプロピレンジアミン(DMAPA)との反応によって得られ、好適には塊状重合法によって得られる。一級アミンの官能基は、無水物の官能基と反応してアミド酸を形成し、次いで、この環を再閉環して、ポリマー(I)のイミド誘導体(II)を形成する。本発明に使用するアミン誘導体は、好適には、米国特許第3,444,151号開示のタイプ I のアミン誘導体に相当する、ジアミンが無水物官能基と1:1のモル比で完全に反応しているアミン誘導体である。また、アミンの不足した反応から生じる、残留無水物または酸官能基を示すコポリマーの使用も可能である。
【0017】
ポリマー(I)は、無水マレイン酸と、α-オレフィン、不飽和エチレン系芳香族炭化水素、ビニルエーテルおよびアリルエーテルから選択される疎水性モノマーとからなるコポリマーまたはターポリマーとすることができる。本発明の好適なコポリマーは、スチレン/無水マレイン酸の比率が、1/1〜6/1、好適には2/1〜4/1に相当する、スチレン-無水マレイン酸コポリマー(SMA)である。乳化剤コポリマーの数平均分子量は、500〜20,000、好適には2,000〜5,000である。最終乾燥物質中、オリゴマーの重量割合は、10%〜40%、好適には20%〜30%である。
【0018】
ポリマー(I)は、好適には、酸価の範囲が500〜200mg KOH/gであり、Elf AtochemのSMA(登録商標)1000、SMA(登録商標)2000、SMA(登録商標)3000、SMA(登録商標)EF30およびSMA(登録商標)EF40およびSMA(登録商標)EF60という商品名で市販されている、スチレン-無水マレイン酸コポリマーから選択される。
【0019】
イミド化の後、コポリマーを水溶液中に溶解し、酸で中和して、カチオン性乳化剤オリゴマーを得る。使用される酸は、好適には、揮発性の弱酸、例えば、エタン酸またはメタン酸である。
【0020】
次いで、カチオン性エマルジョンは、通常の乳化重合法に従い、適量(好適には、モノマーを基準に30〜50%)の上記カチオン性乳化剤(II)を含む一方、既知の高分子量界面活性剤を含んでない水溶液中、既知のラジカル開始剤系の存在下およびエチレン性不飽和モノマー(例えば、スチレン)と(メタ)アクリル酸エステルとの混合物の存在下に、合成することができる。
【0021】
ラジカル開始剤は、水溶性開始剤、例えば、過硫酸アンモニウム、カリウムまたはナトリウム、所望により、これらと、メタ重亜硫酸ナトリウム型の還元剤と組み合わせである。これとは別の態様として、ラジカル開始剤は、アスコルビン酸またはナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート等の還元剤と組み合わせて使用される、過酸化水素またはヒドロペルオキシド、例えばtert-ブチルヒドロペルオキシド等とすることができる。またこの開始剤は、有機媒体、例えばアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ誘導体、または有機ペルオキシド中に溶解することができる。
【0022】
重合温度は、30℃〜100℃、好適には60℃〜90℃であり、使用される開始剤系によって調節することができる。
【0023】
特に、モノマーは、所望のガラス転移温度(Tg)、所望の極性、所望の官能価または所望の架橋度が得られるよう選択される。このTgは、−70℃〜100℃、好適には0℃〜50℃である。
【0024】
モノマーは、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、より一般的には、式:
CH2=C(R1)COOR2
〔式中、R1はHまたはCH3であり、R2は1〜22個の炭素原子を有する基である。〕
で示されるアルキル(メタ)アクリレート、式:
CH2=C(R1)COO-(CH2)n-Cn’F2n’+1
〔式中、R1=HまたはCH3、n=1〜4、n'=1〜14〕
で示されるペルフルオロアルキル(メタ)アクリレート、
ビニルアセテート、スチレン、ベルサチック(versatic)エステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート等から選択される。
【0025】
本発明のカチオン性分散体は、固形分が20%〜50%、好適には40%〜50%であり、粒径が50 nm〜300 nmであり、平均粒径は、好適には100 nm未満である。本発明の分散体は、天然デンプン、弱アニオン性デンプンまたはカチオン性デンプンであるかにかかわらず、高温においてさえ、サイズプレス(size press)によく使用されるデンプンとの相溶性が極めて良好である。本発明の分散体の粘度は、固形分41%において、好適には100 mPas未満と低い。本発明の分散体は、経時的安定性が極めて良好で、機械的安定性が極めて良好で、かつ凍結/融解サイクルに対する耐性が極めて良好である。本発明の分散体は、対応するアニオン性エマルジョンよりもはるかに低い処理レベルにおいて、処理される紙に対し、極めて良好な疎水性を付与することができる。特に、本発明の分散体は、紙疎水性が極めて良好であることが要求される、板紙包装を目的とするテストライナー(test liner)タイプの紙の表面処理を可能にする。また本発明の分散体は、特に、紙の表面処理の間にカチオン性であるデンプンおよび顔料を使用して、極めて良好なインクジェット印刷適性を得ることができる。なぜなら、印刷インキ中に存在する粒子は、一般にアニオン性であるため、カチオン性成分が存在すれば紙の表面に容易に付着するからである。
【0026】
外部からのサイジングまたは内部サイジングによって紙類を処理する方法は、以下の実施例において説明する。
【0027】
(実施例)
下記実施例は、本発明を例示するものであって、本発明を限定するものではない。
【0028】
合成例
実施例 1 :カチオン性界面活性剤の合成
この実施例では、スチレン-無水マレイン酸コポリマー(SMA)のイミド誘導体の合成法を説明する。
【0029】
まず、ジメチルプロピレンジアミン(DMAPA)および次いでSMAを、2リットルの電気加熱反応器(これは、粘性媒体に適した攪拌装置を備える)中に、室温で導入した。次に、反応混合物を150℃に加熱した後に撹拌を開始し、次いで200℃にした。この後、定常状態を75分間、維持し、次に、イミド化SMAを、反応器底部弁から液体窒素浴に押し出す。次に、得られたイミド化SMAを粉砕した。
【0030】
実施例 S1-1
実施例S1-1については、反応混合物は、170 gのDMAPAと、830 gのSMAコポリマー(数平均分子量3,000、スチレン79.8重量%-無水マレイン酸20.2重量%コポリマー、SMA(登録商標)EF40、Elf Atochem S.A.)とを含んでなる。
【0031】
以下の特性を有する粉末コポリマーS1-1を得る。
残留DMAPA=600 ppm
Tg=112℃
酸価=7.5 mg KOH/g
【0032】
実施例 S1-2 S1-3 および S1-4
スチレン/無水マレイン酸の他の比率を有する、他のスチレン-無水マレイン酸コポリマーを使用して、同様の試験を行った。この試験において、使用した物質のタイプ、使用した量、および得られた最終生成物の特性を、以下の表に要約する。
【表1】
Figure 0004625885
【0033】
実施例 2 :カチオン性界面活性剤( SUR )の溶解
171gのSUR S1-1、644gの水および39gの氷酢酸を、1リットル容の3口ガラス反応器(これは、中央攪拌機、凝縮器、温度プローブおよび酢酸導入装置を備える)中に導入した。合した反応体を、60℃に加熱し、オリゴマーが完全に溶解するまで攪拌を継続した。
【0034】
得られた水溶液S2-1のS1-1濃度は、約20%である。SURの溶解は、所望により、実施例S3-1の前段階として重合反応器中で直接行うことができる。
【0035】
実施例 3 :カチオン性分散体の合成
この実施例では、本発明のカチオン性分散体の合成を説明する。
【0036】
20%のオリゴマーS1-1を含む642gの水溶液S2-1を、1リットル容のジャケット付ガラス反応器(これは、中央攪拌機、凝縮器、温度プローブ、および開始剤溶液/モノマーのプレエマルジョン混合物を連続的に導入する装置を備える)中に導入し、反応混合物を85℃にした。
【0037】
さらに、3gの過硫酸アンモニウムを、60 gの脱塩水中に溶解して開始剤溶液を製造し、138gのスチレンおよび162gのブチルアクリレートを含むモノマー混合物を製造した。
【0038】
反応混合物が温度85℃に達したら、開始剤溶液およびモノマー混合物を、攪拌しながら、温度を85℃に維持しつつ、2時間かけて添加した。
【0039】
次に、反応混合物を85℃でさらに2時間攪拌し続け、次いで、周囲温度に冷却し、100 μmの布でろ過し、排水して、以下の特性を示すS3-1分散体を得た。
固形分=41%
粘度=35 mPas(標準法に従い、25℃でブルックフィールド粘度計を使用して測定)
pH=4
平均粒径=95 nm
Tg=25℃
【0040】
比較例 1
サイズ剤を、FR-B 9606737の実施例1開示の方法で合成して、アニオン性エマルジョンS4(これは、アンモニア中和スチレン-無水マレイン酸コポリマー(スチレン74.3重量%-無水マレイン酸25.7重量%コポリマー)で安定化)を得た。したがって、このエマルジョンは、エマルジョンS3-1のアニオン性相当物である。
【0041】
このエマルジョンS4は、以下の特性を示す。
固形分=23.5%
25℃におけるブルックフィールド粘度=20 mPas
pH=8.85
平均粒径=55 nm
Tg=25℃
【0042】
応用例
実験室スケールのサイズプレスを使用して、3つの紙を表面処理した。
【0043】
はじめの2つは、グラメージ(grammage)80 g/m2の印刷用および筆記用の紙であり、これらの紙を、アルキルケテン二量体(Hercules、Aquapel(登録商標)315、以下、AKD)によって、紙の重量を基準に濃度0.2%または0.6%でサイジングした。
【0044】
他の紙は、包装用板紙への適用を意図した、グラメージ130 g/m2のテストライナー用の紙であり、この紙は、いずれの内部サイジング処理にも付さなかった。
【0045】
以下の2つの試験を実施して、処理した紙について、水溶液による疎水性および耐浸透性を測定した。
コッブ(Cobb)試験:この試験は、当業者によく知られており、NF Standard EN 20535-ISO 535に記載されている。所定の時間経過後に、吸収した含水量をg/m2で示す。このコッブ試験では、60秒(Cobb60)または30分(Cobb1800)の接触時間で実施した。
HST試験:この試験は、TAPPI Test Methods T Standard 530 OM-96によって実施した。被験用の紙は、寸法が6×6cmであって、この紙の片面を、緑色のインキ(1.25%のナフトールグリーンB染料、ギ酸1%および残部脱イオン水を使用して製造)の処理に付した。水性インキの浸透時間は、反対面の光源の反射によって、反射割合が80%に達した際に測定した。
【0046】
実施例 A1
この実施例は、印刷用紙および筆記用紙の表面処理に関し、本発明のサイズ剤の利点を、耐水性およびインク浸透性ついて説明する。許容される印刷用紙および筆記用紙は、Cobb60が30未満であって、HSTが100よりも高くなければならない。
【0047】
0.2%のAKDで処理した紙の表面を、以下の物質を含んでなる水溶液でサイジングした。
3重量%の弱アニオン性デンプンAmylis(登録商標)100 P(Roquette)
0.25重量%および0.5重量%のエマルジョンS3-1およびS4の活性物質
溶液に、必要な補充脱イオン水を100%まで添加
【0048】
以下の結果は、低処理量での本発明の適用例は、アニオン性サイズ剤を使用した従来例と比較して、明らかに優れていること示す。
【表2】
Figure 0004625885
【0049】
実施例 A2
この実施例は、カチオン性デンプンを使用して印刷用紙および筆記用紙を表面処理する場合の、本発明のサイズ剤の利点を示す。このカチオン性デンプンの使用によって、印刷適性に関して著しい利点が得られる。
【0050】
0.2%および0.6%のAKDで処理した紙の表面を、以下の物質を含んでなる溶液でサイジングした。
3重量%のカチオン性デンプンCatosize(登録商標)240(National Starch)
0.5重量%のエマルジョンS3-1およびS4の活性物質
溶液に、必要な補充脱イオン水を100%まで添加
【0051】
以下の結果によれば、本発明の分散体は、実施例A1に比し、いずれの種類のデンプンにも明らかな相溶性を有することが判明した。エマルジョンS3-1の特性は、カチオン性デンプンの添加によって向上している一方、エマルジョンS4の特性は、サイズスリップの非適合性のため、低下し、0.6%AKD処理紙についてのデンプン単独処理の場合の特性よりも劣っている。
【表3】
:0.2%のAKDで処理した紙
Figure 0004625885
【表4】
:0.6%のAKDで処理した紙
Figure 0004625885
【0052】
実施例 A3
この実施例は、包装用板紙の表面処理における本発明のサイズ剤の利点を、耐水性に関して示す。この板紙については、極めて良好な耐水性が長時間にわたって必要である。すなわち、包装用板紙を意図したテストライナータイプに関し、許容される紙は、Cobb1800が120と等しいかまたは120未満でなければならない。
【0053】
上記テストライナータイプの紙の表面を、以下の物質を含んでなる溶液でサイジングした。
8重量%の弱アニオン性デンプンAmylis(登録商標)100 P(Roquette)
0.7重量%および1.2重量%のエマルジョンS3-1およびS4の活性物質
溶液に、必要な補充脱イオン水を100%まで添加
【0054】
以下の結果は、いずれの内部サイジング処理にも付していないテストライナータイプの紙を、妥当な量の本発明のサイズ剤で処理しうることを示す。
【表5】
Figure 0004625885
【0055】
実施例 A4
この実施例は、本発明のカチオン性分散体についての、内部サイジング剤としての使用を説明する。
【0056】
本発明の紙は、フランク装置を用い、所定のショッパー・リグラー叩解度の叩解パルプから出発し、ハンドシート(handsheets、手すき)を製造して、得た(NF Standard Q 50003、参照)。繊維5 g/Lを水中に懸濁した繊維状懸濁液に、サイズ剤を添加した。3分間攪拌し続けた。ハンドシートは、叩解、脱水および乾燥(95℃×5分間)の後、平均グラメージ65g/m2で製造した。この場合に使用されるパルプは、50%の短繊維および50%の長繊維からなり、そのショッパー・リグラー叩解度は、25である。
【0057】
乾燥繊維状物質を基準に、1%のサイズ剤を添加した。使用されるサイズ剤は、エマルジョンS3-1およびS4並びにAKD(HerculesからのAquapel(登録商標)315)である。AKDで処理したハンドシートを、炉において、110℃で10分間の促進熟成の処理に付した。
【表6】
Figure 0004625885
【0058】
以上の結果から明らかなように、エマルジョンS3-1は、固着剤を使用しなくとも、充分に満足できるサイジング効果が得られる一方、エマルジョンS3-1の性能は、AKDを単独で使用した場合と同程度である。さらに、熟成段階も必要としない。アニオン性エマルジョンは、繊維に付着しないため、良好な結果は、得られない。

Claims (10)

  1. 疎水性ポリマーのカチオン性水性分散体を製造する方法であって、
    乳化重合法に従い、温度30〜100℃にて、少なくとも1つの乳化重合性のモノマーを、モノマーを基準に30〜50重量%の量の、単独の界面活性剤として作用するイミド化スチレン-無水マレイン酸コポリマーの存在下に重合すること、および
    上記分散体の固形分は、20〜50%である
    ことを特徴とする方法。
  2. 上記コポリマーの(スチレン)対(無水マレイン酸)の比率は、1/1〜6/1である請求項1記載の方法。
  3. イミド化スチレン-無水マレイン酸コポリマーの数平均分子量は、500〜20,000である請求項1または2記載の方法。
  4. イミド化スチレン-無水マレイン酸コポリマーのイミド化度は、50〜100%である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. イミド化スチレン-無水マレイン酸コポリマーについてのイミド化は、ジメチルプロピレンジアミンによって行なう請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の方法によって製造される、疎水性ポリマーのカチオン性分散体であって、
    上記ポリマーの粒径は、50〜500 nmである
    ことを特徴とする分散体。
  7. 疎水性ポリマーのガラス転移温度は、−70〜100℃である請求項6記載の分散体。
  8. 請求項6または7記載の分散体についての、
    紙類または板紙を処理するための内部サイジング剤としての使用。
  9. 請求項6または7記載の分散体についての、
    他のサイジング剤と組み合わせて、紙類または板紙を処理するための表面サイジング剤としての使用。
  10. 紙類または板紙を、外部からサイジングするための組成物であって、
    当該組成物は、請求項6または7記載の分散体およびデンプン(重量割合5〜50%にとる)を含んでなる
    ことを特徴とする組成物。
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