JP4696775B2 - 板幅制御方法および装置 - Google Patents
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Description
また、上式中の粗出側〜コイラー間での幅変化量は、(2)式に示すように2つの項に分割して与える場合もある。
さらに、余幅は、粗出側〜コイラー間での幅変化量の被圧延材間のばらつきや、一本の被圧延材内における板幅変動に対する余裕代であり、製品の歩留まり上は小さい方が望ましいが、小さくしすぎると製品幅を下回ってしまう被圧延材が発生するため、そのリスクを考えて適正な値に設定される。余幅が、担当者が適切な値になるように設定する操業変数であるのに対し、粗出側〜コイラー間での幅変化量は、圧延現象による板幅変化を圧延を行う前に予測して設定する量であり、テーブルあるいはモデル式によって板幅変化の予測値が与えられる。
幅拡がり量=f(入側板厚,出側板厚,ロール半径,入側幅)・・・・・・・・・・・・(3)
また、後者の幅縮み量は、(4)式で与えられる。
幅縮み量=板幅×(a×スタンド間張力+b)・・・・・・・・・・・・(4)
(4)式で、a, bは被圧延材の温度、変形抵抗、板幅、板厚により決まる定数であり、(3)式の具体的な形は与えられていないが、同様に被圧延材に依存するパラメータが存在する。
予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値を入力する予測対象データ入力工程と、
仕上圧延の入側から出側に至る間における被圧延材の幅変化量である仕上幅変化量に影響を与える操業因子の設定値あるいは実績値と、仕上幅変化量実績とが圧延事例データとして過去の被圧延材ごとに保存されているデータベースから、予測対象である被圧延材の操業因子と類似した操業因子を有する過去の被圧延材を複数抽出して、抽出した被圧延材の圧延事例データを選択する類似データ選択工程と、
選択した圧延事例データの仕上幅変化量、および、予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値と選択した類似データの各種操業因子の実績値との距離に応じた重み関数、とで重み付き平均を算出することによって予測対象である被圧延材の仕上幅変化量を予測する予測値算出工程と、
予測した仕上幅変化量に基づいて粗圧延出側における板幅の目標値を設定する粗出側幅目標値算出工程と、
を有することを特徴とする板幅制御方法である。
操業を管理および制御するための操業用計算機と、
過去の圧延事例データを蓄積・記憶するためのデータベースと、
仕上圧延の入側から出側に至る間における被圧延材の幅変化量である仕上幅変化量の予測を行うための仕上幅変化量予測装置とを備え、
該仕上幅変化量予測装置は、前記操業用計算機からの予測計算開始指令を受け付ける仕上幅変化量予測演算要求入力部と、
予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値を前記操業用計算機から入力する予測対象材データ入力部と、
予測対象である被圧延材の操業因子と類似した操業因子を有する過去の被圧延材を複数抽出して、抽出した被圧延材の圧延事例データを前記データベースから読み込むデータベース読込部と、
該データベース読込部および前記予測対象材データ入力部からの出力データを入力して、読込んだ圧延事例データの仕上幅変化量、および、予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値と読込んだ類似データの各種操業因子の実績値との距離に応じた重み関数、とで重み付き平均を算出することによって、仕上幅変化量を予測すると共に、その予測結果を前記操業計算機に出力する予測値演算部と、から成ることを特徴とする板幅制御装置である。
(1)仕上幅変化量に影響を与える因子の実績値あるいは設定値と、その結果として生じる幅変化量実績とをデータベースとして保存しておく。
(2)被圧延材間で、仕上幅変化量に影響を与える因子に関する類似度をあらかじめ定義しておく。
(3)予測の対象となる被圧延材と、データベースに保存された過去の被圧延材の間の類似度を計算し、類似度の高い順にあらかじめ定められた本数の被圧延材を抽出する。
(4)抽出した過去の被圧延材の仕上幅変化量実績を(3)で計算した類似度で重みを付けて平均値を求め、その平均値をもって予測対象材の仕上幅変化量予測値とする。
(1)従来のように具体的なモデルの関数形を仮定せず、今回の被圧延材に類似した過去の複数の被圧延材の仕上幅変化量実績の重み付き平均値により予測対象の被圧延材の仕上幅変化量を求めている。そのため、仮定したモデルの関数形が不適切であるためにモデルによる予測値と実績値がずれてしまう問題が発生しない。
(2)具体的なモデルの関数形を仮定しないこと、および圧延実績そのものをデータベースとして保存することにより、予測に用いる変数の追加、削除が容易に行える。
以下にその実施形態の一例を説明する。
q=[q(1),q(2),q(3),・・・,q(n)]・・・・・・・・・(5)
Xj =[xj(1), xj(2), xj (3),・・・, xj (n)] ・・・・・・・・・(6)
ここで、(j=1,2,3,・・・,m;mはデータベース内のデータ個数であり、圧延事例数をあらわし、nは入力変数の個数をあらわす)
また、データベース内のデータ構造は、図4のように、入力変数(仕上幅変化量に影響を与える因子の設定値あるいは実績値)に対して、出力結果(仕上幅変化量結果)が対応付けされたテーブル構造とする。
予測要求点からの入力変数空間上の距離を算出する方法としては、例えば、以下の(7)式で表されるユークリッド距離djを用いることができる。
過去の圧延事例データXj(j=1〜m)の中で、djの値が小さいものは、予測対象材と仕上幅変化量に影響を与える因子が類似していることになるから、それらが仕上ミル内でどのような幅変化を生じたかは予測対象材の仕上幅変化予測に対してよい情報となる。そこで、djの値が小さいものから順にk個の過去の圧延事例データを選択(step104)し、それらを用いて仕上幅変化量予測結果を算出する(step105)。仕上幅変化量予測値の算出方法としては、例えば、選択された圧延事例データ(k個の過去の圧延事例データを、yj(j=1〜k)と並び替えて)の仕上幅変化量実績値yjを距離djを考慮して重み付き平均した以下の(8)式を用いることができる。
2 データベース
3 仕上幅変化量予測装置
31 仕上幅変化量予測演算要求入力部
32 予測対象材データ入力部
33 データ読込部
34 予測値演算部
35 記憶装置
Claims (3)
- 熱間圧延の仕上圧延出側における被圧延材の板幅を所望の値に制御するにあたり、
予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値を入力する予測対象データ入力工程と、
仕上圧延の入側から出側に至る間における被圧延材の幅変化量である仕上幅変化量に影響を与える操業因子の設定値あるいは実績値と、仕上幅変化量実績とが圧延事例データとして過去の被圧延材ごとに保存されているデータベースから、予測対象である被圧延材の操業因子と類似した操業因子を有する過去の被圧延材を複数抽出して、抽出した被圧延材の圧延事例データを選択する類似データ選択工程と、
選択した圧延事例データの仕上幅変化量、および、予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値と選択した類似データの各種操業因子の実績値との距離に応じた重み関数、とで重み付き平均を算出することによって予測対象である被圧延材の仕上幅変化量を予測する予測値算出工程と、
予測した仕上幅変化量に基づいて粗圧延出側における板幅の目標値を設定する粗出側幅目標値算出工程と、
を有することを特徴とする板幅制御方法。 - 請求項1に記載の板幅制御方法において、被圧延材の圧延終了後に、その圧延実績に基づいて前記データベースの内容を更新するデータベース更新工程を有することを特徴とする板幅制御方法。
- 熱間圧延の仕上圧延出側における被圧延材の板幅を制御する板幅制御装置であって、
操業を管理および制御するための操業用計算機と、
過去の圧延事例データを蓄積・記憶するためのデータベースと、
仕上圧延の入側から出側に至る間における被圧延材の幅変化量である仕上幅変化量の予測を行うための仕上幅変化量予測装置とを備え、
該仕上幅変化量予測装置は、前記操業用計算機からの予測計算開始指令を受け付ける仕上幅変化量予測演算要求入力部と、
予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値を前記操業用計算機から入力する予測対象材データ入力部と、
予測対象である被圧延材の操業因子と類似した操業因子を有する過去の被圧延材を複数抽出して、抽出した被圧延材の圧延事例データを前記データベースから読み込むデータベース読込部と、
該データベース読込部および前記予測対象材データ入力部からの出力データを入力して、読込んだ圧延事例データの仕上幅変化量、および、予測対象である被圧延材の各種操業因子の設定値と読込んだ類似データの各種操業因子の実績値との距離に応じた重み関数、とで重み付き平均を算出することによって、仕上幅変化量を予測すると共に、その予測結果を前記操業計算機に出力する予測値演算部と、から成ることを特徴とする板幅制御装置。
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