JP4685685B2 - 被覆基材及びその製造方法 - Google Patents
被覆基材及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4685685B2 JP4685685B2 JP2006101966A JP2006101966A JP4685685B2 JP 4685685 B2 JP4685685 B2 JP 4685685B2 JP 2006101966 A JP2006101966 A JP 2006101966A JP 2006101966 A JP2006101966 A JP 2006101966A JP 4685685 B2 JP4685685 B2 JP 4685685B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vol
- titanium oxide
- layer
- coating
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1) 基材表面の少なくとも一部に,プライマー層,中塗り層,上塗り層の少なくとも3層の複層構造からなる被覆層を有する被覆基材であって,前記プライマー層は,ルチル型酸化チタンを20〜35vol%含有し,前記中塗り層は,ルチル型酸化チタンを35vol%超70vol%未満含有し,前記上塗り層は,ルチル型酸化チタンを0〜35vol%含有し,前記被覆層の中で,前記中塗り層の膜厚が最も厚いことを特徴とする,被覆基材。
(2) 前記プライマー層の主樹脂がフッ素樹脂であることを特徴とする,(1)記載の被覆基材。
(3) 前記上塗り層の主樹脂がフッ素樹脂であることを特徴とする,(1)記載の被覆基材。
(4) 前記被覆層全体の膜厚が100μm未満であることを特徴とする,(1)記載の被覆基材。
(5) 450nm〜750nmの波長領域における光の拡散反射率の最低値(拡散反射率の最低値および拡散反射率の定義および測定法記載されているか?)が92.5%以上で,且つ,555nmの波長の光の拡散反射率が95%以上であることを特徴とする,(1)記載の被覆基材。
(6) 前記基材が金属板であることを特徴とする,(1)記載の被覆基材。
(7) 基材表面の少なくとも一部に,前記基材側から順に,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを20〜35vol%含有したプライマー層用塗料と,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを35vol%超70vol%未満含有した中塗り層用塗料と,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを0〜35vol%含有した上塗り層用塗料と,を塗布し,焼き付けることを特徴とする,被覆基材の製造方法。
(8) 前記上塗り層用塗料と前記中塗り層用塗料を同時に焼き付けることを特徴とする,(7)記載の被覆基材の製造方法。
(9) (1)〜(6)のいずれかに記載の被覆基材を使用した電子機器。
1) 拡散反射率測定
島津製作所社製の分光光度計「UV265」に,積分球反射付属装置を取り付けたものを用い,基準板としては硫酸バリウム粉末を押し固めたものを用いた。評価は,人の目の感度が最も高い波長である555nmにおける拡散反射率については,95%を基準とし,95%以上のものは達成,95%未満のものは未達とした。450nm〜750nmの拡散反射率については,92.5%を基準とし,その波長域での拡散反射率の最低値が92.5%以上のものは達成,92.5%未満のものは未達とした。
2) 照明器具の照度測定
図1に,実施例における照明器具の照度測定に使用した実験装置の概要を記載する。木製の箱(1)の中に,市販の蛍光灯照明器具(2)を取り付け,蛍光灯(3)から30cm離れた箇所に市販の照度計のセンサー(4)を設置し,照度を測定した。反射板(5)は,新日本製鐵(株)カタログ「ビューコート(登録商標)」に紹介されている白色塗料を塗布した照明器具反射板用プレコート鋼板で作成した反射板(以下,既存の反射板と称す)の照度を測定し,それに対して作製した被覆基材を用いて作製した反射板を取り付けたときの照度を測定した。そして,既存の反射板で測定した時の照度と作製した被覆基材の反射板で測定したときの照度から,照度変化率=([作製した被覆基材による反射板での照度]−[既存の反射板での照度])×100/[既存の反射板での照度]と定義し,照度変化率が15%以上の場合:○,照度変化率が5%以上15%未満の場合:△,照度変化率が5%未満の場合:×として評価した。なお,本実験では,16形ランプ出力16Wの蛍光灯を用いた。
3) 加工性
JIS K 5400に規格された塗膜の抵抗性に関する試験方法の一つである耐屈曲性の方法で試験した。心棒には直径3mmのものを用い,被覆層を外側(心棒と接しない側)に向けて折り曲げた。評価は,目視で亀裂の有無を確認した。
4) 耐金属汚染性
JIS K 5400に規格された塗膜の抵抗性に関する試験方法の一つである耐衝撃性の内,デュポン式の方法で試験した。おもりの落下高さは150mm,撃ち型と受け台の寸法は半径6.35mm,おもりの質量は500gとし,被覆層を撃ち型の方に向けておもりを落下させた。評価は,目視で衝撃部における変色の有無を確認した。
実施例1では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例2では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,アクリル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例3では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例4では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,アクリル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例5では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が3μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例6では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,フッ素樹脂クリアを塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例7では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,硬化しないまま,更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で二層を同時に焼き付けた。
実施例8では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,硬化しないまま,更にその上に,上塗り層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で二層を同時に焼き付けた。
実施例9では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の80vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを20vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例10では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の65vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを35vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例11では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の64vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを36vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例12では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の31vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを69vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例13では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の65vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを35vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例14では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.21μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
実施例15では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.30μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
比較例1では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
比較例2では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,中塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。更にその上に,上塗り層として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が5μmになるようにブレードコーターで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
比較例3では,プライマー層として,フッ素樹脂クリア塗料固形分の70vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを30vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が25μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温210℃で焼き付けた。その上に,上塗り層(本発明の実施例における中塗り層に対応)として,ポリエステル樹脂クリア塗料固形分の45vol%に対して,平均粒径0.28μmのルチル型酸化チタンを55vol%混和して塗料を調合し,塗装できる粘度になるまでソルベッソ150とシクロヘキサノンとを質量比で1:1に混合したものを加えた塗料を,焼き付け硬化後の膜厚が40μmになるようにバーコートで基材に塗装し,最高到達板温230℃で焼き付けた。
2 照明器具
3 蛍光灯
4 照度計
5 反射板
Claims (9)
- 基材表面の少なくとも一部に,プライマー層,中塗り層,上塗り層の少なくとも3層の複層構造からなる被覆層を有する被覆基材であって,
前記プライマー層は,ルチル型酸化チタンを20〜35vol%含有し,前記中塗り層は,ルチル型酸化チタンを35vol%超70vol%未満含有し,前記上塗り層は,ルチル型酸化チタンを0〜35vol%含有し,前記被覆層の中で,前記中塗り層の膜厚が最も厚いことを特徴とする,被覆基材。 - 前記プライマー層の主樹脂がフッ素樹脂であることを特徴とする,請求項1記載の被覆基材。
- 前記上塗り層の主樹脂がフッ素樹脂であることを特徴とする,請求項1記載の被覆基材。
- 前記被覆層全体の膜厚が100μm未満であることを特徴とする,請求項1記載の被覆基材。
- 450nm〜750nmの波長領域における光の拡散反射率の最低値が92.5%以上で,且つ,555nmの波長の光の拡散反射率が95%以上であることを特徴とする,請求項1記載の被覆基材。
- 前記基材が金属板であることを特徴とする,請求項1記載の被覆基材。
- 基材表面の少なくとも一部に,前記基材側から順に,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを20〜35vol%含有したプライマー層用塗料と,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを35vol%超70vol%未満含有した中塗り層用塗料と,塗料固形分中にルチル型酸化チタンを0〜35vol%含有した上塗り層用塗料と,を塗布し,焼き付けることを特徴とする,被覆基材の製造方法。
- 前記上塗り層用塗料と前記中塗り層用塗料を同時に焼き付けることを特徴とする,請求項7記載の被覆基材の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の被覆基材を使用した電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006101966A JP4685685B2 (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 被覆基材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006101966A JP4685685B2 (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 被覆基材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007275701A JP2007275701A (ja) | 2007-10-25 |
JP4685685B2 true JP4685685B2 (ja) | 2011-05-18 |
Family
ID=38677770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006101966A Active JP4685685B2 (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 被覆基材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4685685B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101277778B1 (ko) | 2008-12-03 | 2013-06-24 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 도장 금속재 및 그 제조 방법 |
CN102108232B (zh) | 2009-12-25 | 2014-03-12 | 罗门哈斯公司 | 不含二氧化钛的多层涂料体系 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172735A (ja) * | 2000-12-06 | 2002-06-18 | Kansai Paint Co Ltd | 高拡散反射塗装金属板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0476172A (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-10 | Toyota Tsusho Kk | Idカード制御システム |
-
2006
- 2006-04-03 JP JP2006101966A patent/JP4685685B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172735A (ja) * | 2000-12-06 | 2002-06-18 | Kansai Paint Co Ltd | 高拡散反射塗装金属板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007275701A (ja) | 2007-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI438152B (zh) | Coated metal material and its manufacturing method | |
TWI252162B (en) | Precoated metal sheet for light reflectors | |
JP2008145942A (ja) | 光拡散反射材料とその製造方法、及び電子機器 | |
KR101365279B1 (ko) | 도장 금속재와 그 제조 방법 | |
JP4969893B2 (ja) | 被覆基材及びその製造方法 | |
JP4616651B2 (ja) | 高い拡散反射率を有する被覆材料及びその製造方法 | |
JP5384928B2 (ja) | 塗装金属板用塗料、塗装金属板及び塗装金属板の製造方法 | |
JP4685685B2 (ja) | 被覆基材及びその製造方法 | |
JP4324096B2 (ja) | 反射性と成形加工性に優れる塗装金属板及びその製造方法 | |
JP4734163B2 (ja) | 被覆基材及びその製造方法 | |
JP5906226B2 (ja) | 塗装金属板用塗料、塗装金属板及び塗装金属板の製造方法 | |
JP2005157296A (ja) | 面光源用反射部材、その製造方法およびその用途 | |
JP2007290293A (ja) | 高い拡散反射率を有する被覆基材及びその製造方法 | |
CN100528551C (zh) | 用于光反射器的预涂金属片 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110127 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4685685 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |