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JP4513068B2 - 自動二輪車用荷物収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動二輪車用荷物収納装置に関し、例えば自動二輪車に設けられた開閉式シートの後方に取付可能なバックレスト装置に適用して好適なものである。
近年、自動二輪車においては、開閉式シート後方の後部シート上に乗客を座らせたとき、当該乗客の腰部分を保持するためにバックレスト装置を取り付ける場合がある。そして、このようなバックレスト装置では、収納部が設けられており、搭乗者の手荷物等の各種荷物を当該収納部に収納し得るように構成されている。このためかかる構成のバックレスト装置では、収納部に施錠手段を設け、搭乗者が車体から離れたときには施錠手段により収納部の蓋部を施錠し、当該収納部内に収納した荷物が盗難されることを防止し得るようになされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−279975号公報
ところで、このようなバックレスト装置では、施錠手段によって収納部内の荷物の盗難を防止できているが、さらに一段と盗難防止を図るためには複数の施錠手段を設けたり、機械的構造がさらに複雑な施錠手段を設けることが考えられる。しかしながら、このようなバックレスト装置では、施錠手段を複数設ける分だけコストが高くなり、また複雑な構成になるという問題がある。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたもので、低コストで、かつ簡易な構成で、第三者により不正に蓋部が開状態とされることを従来よりも防止できるバックレスト装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明において、請求項1記載の発明では、開閉式シートを備える自動二輪車に取付可能な自動二輪車用荷物収納装置において、収納部を有する本体と、前記本体に開閉自在に設けられた蓋部と、前記蓋部を閉状態でロックするロック手段とを備え、閉状態とした前記開閉式シートにより覆われる位置に、前記ロック手段を解除する解除操作部が設けられていると供に、閉状態の前記蓋部によって覆われる位置に前記ロック手段が設けられた構成を有し、前記解除操作部の操作に応じて前記ロック手段にロックを解除させるワイヤ部が、前記本体と、閉状態とした前記開閉式シートにより覆われていることにより、前記自動二輪車の外部に露出せずに前記解除操作部から前記ロック手段まで引き回されていることを特徴とするものである。
さらに、請求項記載の発明では、前記開閉式シートに施錠手段を設けたことを特徴とするものである。
さらに、請求項3記載の発明では、前記解除操作部は、前記開閉式シートにより覆われるラゲッジボックスの内部に設けられており、前記ワイヤ部は、前記ラゲッジボックスを広くするために上外方に膨出させた膨出部に穿設されたラゲッジボックス側貫通孔を通過させて、前記ロック手段から前記ラゲッジボックス内部の前記解除操作部まで引き回されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、開閉式シートによって解除操作部を隠すことにより、第三者に対してあたかも蓋部を開ける解除操作部が設けられていないかのような印象を与えることができ、かくして、第三者により不正に蓋部が開状態とされることを従来よりも防止できる。また、施錠手段を設けない分だけ簡易な構成にできるとともに、コスト低減を図ることができる。
また、請求項記載の発明によれば、蓋部によってロック手段を隠すことにより、第三者がロック手段の位置を把握することができず、不正に蓋部が開状態とされることを防止できる。
さらに、請求項記載の発明によれば、開閉式シートを解除しなければ、当該解除操作部を操作できないことから、当該開閉式シートに予め設けられた施錠手段を利用して蓋部を間接的に施錠でき、かくして第三者により不正に蓋部が開状態とされることをさらに一段と防止できる。
以下図面に基づいて、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1において、1は全体として自動二輪車を示し、この自動二輪車1は車体フレーム2の後方に設けられたリアキャリア一体型グラブレール3にバックレスト装置4が取り付けられた構成を有する。
因みに、図2に示すように、自動二輪車1には、車体フレーム2に運転者が着座するための開閉式シート(ライダーシート)5が設けられ、この開閉式シート5の後方に乗客が着座するための後部シート(パッセンジャーシート)6が設けられている。
ここで自動二輪車1は、図1及び図2に示すように、シートレール2aに囲まれた内部にラゲッジボックス8が設けられており、当該ラゲッジボックス8の前端部に設けられたヒンジ部(図9)8aを介して開閉式シート5が回動自在に設けられ、当該開閉式シート5を車体前方側に傾倒させることにより開状態とし、ラゲッジボックス8を開口し得るようになされている。また、開閉式シート5は、閉状態とすることにより、ラゲッジボックス8の上方を覆い密閉し得るように構成されている。
開閉式シート5には、ラゲッジボックス8の後端部に施錠手段9が設けられている。これにより開閉式シート5では、閉状態で施錠手段9を施錠することによって開状態となることが規制され、イグニッションキーを操作して走行可能状態でシートオープナー10(図1)が押下されることによってのみ当該施錠手段9を解錠し得る。かくして開閉式シート5では第三者によって不正に開状態とされることを防止し得るようになされている。
後部シート6は、開閉式シート5と別体に構成されており、リアキャリア一体型グラブレール3に着脱自在に装着され得る。因みに、リアキャリア一体型グラブレール3と後部シート6との間には、後部シート6により外部から隠され、かつ取扱説明書等の各種書類が収納し得るような凹状の領域(以下、これを小物入れ領域と呼ぶ)ER1が設けられている。
ここでリアキャリア一体型グラブレール3は、後端部に設けたリアキャリア部11の上面部に複数(例えば4つ)の装着用孔部12が穿設されており、バックレスト装置4が図示しないゴムダンパを介してねじにより当該装着用孔部12に取り付けられる。
かくして、図1及び図2に示したように、自動二輪車用荷物収納装置としてのバックレスト装置4は、ゴムダンパによってリアキャリア一体型グラブレール3との間に僅かに隙間Gを形成して配置されるとともに、リアキャリア一体型グラブレール3に対して左右方向(すなわち車体の幅方向)に揺動自在に装着され得る。
因みに、この実施の形態においては、バックレスト装置4がリアキャリア一体型グラブレール3に対して左右方向に揺動自在に装着されれば、リアキャリア一体型グラブレール3と接触させた状態で装着するようにしても良い。
このようにして取り付けられたバックレスト装置4は、後部シート6の後端部に配置されていることにより、後部シート6に着座した乗客の腰部分をバックレスト部15により保持し、背もたれとして機能し得るようになされている。
ここでバックレスト装置4は、図4に示すように、その幅寸法D1が自動二輪車1の幅寸法よりも小さく選定されていることにより、当該自動二輪車1の両側部から突出しないように構成されている。なおバックレスト装置4の後部には、発光部16を設けても良く、この場合、例えばストップランプやウインカとして機能させることができる。
実際上、このバックレスト装置4は、図5に示すように、内部に収納部17を有する本体18にヒンジ部19を介してバックレスト部15が開閉可能に設けられており、当該バックレスト部15が背もたれとして機能するだけでなく、本体18の蓋部としての機能も兼用するようになされている。このようにバックレスト装置4では、図2に示したようにバックレスト部15を閉状態とすることにより、本体18の収納部17を密封し得るようになされている。
ここで本体18は、外壁面が滑らかに形成されており、図6に示すように、車体前方側に位置する前面部(以下、これを本体前面部と呼ぶ)20がかまぼこ型で、かつ僅かに斜め上後方に傾くように形成されている。因みに、本体前面部20は、僅かに斜め上方に対向するように形成するようにしたが、これに限らず、略垂直状に形成するようにしても良い。なお、この本体前面部20の下側には、バックレスト部15の形状に合わせて凹部21が形成されている。
また、本体18は、本体前面部20から車体後方側に位置する後面部(以下、本体後面部と呼ぶ)22にゆくに従って上面部23が次第に下降してゆき先細り状に形成され(図1)、自動二輪車1の後方デザインとの一体性が図られている。
また本体18は、図7に示すように、リアキャリア一体型グラブレール3の側部にあるグラブレール部24を避けるように、側面下部に凹部25が形成されており、本体18が左右方向に揺動したとき、凹部25によりグラブレール部24との接触を防止し得る。また本体18は、後部シート6に乗車した乗客がグラブレール部24を指Fで保持するとき、凹部25から当該グラブレール部24を容易に保持し得るようになされている。
これに加えて本体18には、図6に示したように、本体前面部20のほぼ中央位置にかまぼこ型の開口部27が形成されており、この開口部27を介して本体18の内部に設けられた収納部17に各種荷物を収納し得るようになされている。なお、開口部27の周縁には、ゴムパッキン28が設けられていることにより、バックレスト部15を閉状態としたとき、当該ゴムパッキン28がバックレスト部15の後面部に当接して確実に収納部17を密封し得るようになされている。
また、開口部27の上方中央位置には、縦長楕円状の挿入孔29が穿設され、バックレスト部15を閉状態としたとき、この挿入孔29にバックレスト部15の係止受け部(後述する)が挿入され得るようになされている。
因みに、本体18は、図8に示すように、上部及び下部に横割りできるような2分割構造の半体(以下、それぞれ第1の半体及び第2の半体と呼ぶ)31,32を有し、第1の半体31及び第2の半体32は所定の肉厚を有する殻状でなり、外壁面の形状に沿うように内壁面が成形され、収納部17の収納量を確保している。
図6に示したように、ヒンジ部19は、本体前面部20の下端両脇に配置され、本体18に対しバックレスト部15の下部側を回動させ得る。かくしてバックレスト装置4では、ヒンジ部19を介してバックレスト部15の上部が車体前方側に傾倒することにより開状態となり、本体18及びバックレスト部15の上部に広い開口領域を形成し、開口部27全部を外部に露出させ得るように構成されている。
この実施の形態の場合、ヒンジ部19は、本体前面部20の開口部27よりも下方に配置され、ヒンジ部19は、後部シート6の上面部よりも上方に設けられていることで、バックレスト部15がさらに一段と広い開口し得るようになされている。
蓋部としてのバックレスト部15には、図2に示したように、車体前方に配置される前面部に、肉厚なクッション部材33が設けられている。このクッション部材33は、角部に丸みを有するかまぼこ形に形成されているとともに、両側部の先端が前方側に向けて僅かに湾曲状に形成されていることにより、後部シートに着座した乗客の腰部分全体をほぼ覆って保持し得るようになされている。
またクッション部材33は、下部に後部シート6の形状に合わせて凹部34が形成された構成を有する。この凹部34は、バックレスト部15が開状態のとき、後部シート6が位置することにより、バックレスト部15の開口角度を大きくさせ、所定の開口領域を確保し得るようになされている。また凹部34は、開状態のとき後部シート6と当接することによりバックレスト部15の開口角度を規制し得る。
またバックレスト部15には、図9に示すように、本体前面部20の外郭形状に合わせて形成され、かつ当該本体前面部20より僅かに大きく形成された凹部(以下、これを本体収納凹部と呼ぶ)35が後面部に設けられている。この本体収納凹部35には、バックレスト部15が開状態から車体後方側に傾倒されることにより、本体18が嵌め込まれる。これによりバックレスト部15は閉状態となる。
このときバックレスト部15は、本体収納凹部35の周壁部36が、本体18の周縁部と対向して当接することにより、本体前面部20全体を回りから覆い(図2)、本体前面部20から雨水が浸入することを防止するとともに、本体18とバックレスト部15との外観一体性を向上させ得るようになされている。
かかる構成に加えて本体収納凹部35には、上部中央位置に係止受け部37が設けられている。この係止受け部37は、ほぼコ字状に形成されて中央に中空部37aを有し、バックレスト部15が閉状態のとき、本体前面部20の挿入孔29(図6)に挿入され得る。
ここで本体18の内部において挿入孔29の近傍には、図10に示すように、ロック手段40が設けられており、挿入孔29から本体18の内部に突出した係止受け部37を、ロック手段40によって係止してバックレスト部15を閉状態に維持し得るようになされている。
実際上、ロック手段40は、ねじ等を介して本体前面部20内側に固定された支持部材41に棒状の係止部42が内蔵され、ばね収納部43に収納された圧縮コイルばね44に係止部42が挿入されている。圧縮コイルばね44は、圧縮させた状態で係止部42の先端部45を支持部材41のストッパ47に押し当てるように自然長が選定されている。
これにより係止部42は、先端部45に形成されたテーパ部46が係止受け部37により押されると、支持部材41の内部に先端部45が収納され、その後先端部45が係止受け部37の中空部37aに位置すると、テーパ部46に加えられた外力が解除されて圧縮コイルばね44の作用により、先端部45が中空部37aを介して再び支持部材41内から外側に突出し得るようになされている。かくして、係止部42は、係止受け部37をロックし得るようになされている。
かかる構成に加えて係止部42は、根元部分に回動部50を介してワイヤ部51の一端が連結されており、当該ワイヤ部51が引かれることにより先端部45が支持部材41内に収納され、当該先端部45でロックしていた係止受け部37をロック解除し得るようになされている。
実際上、このワイヤ部51は、図5及び図11に示すように、外部に露出せずに本体18からラゲッジボックス8の内部まで引き回されており、当該ラゲッジボックス8の内部に設けた解除操作部55に他端が連結されている。
実際上、この実施の形態においては、図11に示したように、後部シート6により外部から隠れる小物入れ領域ER1と本体18の内部とを連通する貫通孔(以下、これを本体側貫通孔と呼ぶ)56が本体18の底面部に穿設されているとともに(図8)、当該小物入れ領域ER1とラゲッジボックス8とを連通する貫通孔(以下、これをラゲッジボックス側貫通孔と呼ぶ)57がラゲッジボックス8に穿設されている。
かくして、ワイヤ部51は、本体18の内部において本体前面部20の開口部27の左側縁を通って、本体側貫通孔56、小物入れ領域ER1及びラゲッジボックス側貫通孔57を順次介してラゲッジボックス8の内部まで引き回され、当該ラゲッジボックス8の内部において他端が解除操作部55に連結されている。
ここで解除操作部55は、開閉式シート5を閉状態とすることにより覆われるラゲッジボックス8の内側面部に、円環状に形成された解除レバー58が移動可能に構成されており、当該解除レバー58が引っ張られることによりワイヤ部51を引き、これに応じてロック手段40の係止部42を移動させて係止受け部37をロック解除させ得るように構成されている。
因みに、ロック手段40では、係止部42の根元部分に回動部50を介してワイヤ部51の一端を連結させたことにより、係止部42の根元部分でワイヤ部51が自由に可動できるので、ワイヤ部51を引いて遠隔操作したときに当該ワイヤ部51が不安定な動作をしてもワイヤ部51に負担をかけることなく確実に係止部42を移動させることができる。
また、この実施の形態の場合においては、図12に示すように、ラゲッジボックス側貫通孔57が、ラゲッジボックス8を広くするために上外方に膨出させた膨出部59に穿設されている。このようにラゲッジボックス側貫通孔57は、小物入れ領域ER1において比較的高い位置に設けられていることにより、仮に小物入れ領域ER1に雨水が侵入しても当該雨水がラゲッジボックス8の内部に侵入することを防止し得るようになされている。
以上の構成において、バックレスト装置4では、バックレスト部15を閉状態でロックするロック手段40を設け、このロック手段40のロックを解除する解除操作部55をラゲッジボックス8の内部に設けるようにしたことにより、解除操作部55を開閉式シート5によって隠すことができる。
従って、バックレスト装置4では、解除操作部や鍵穴等が一切ない滑らかな外観のみを有する本体18と、クッション部材33のみを備えたバックレスト部15とだけからなる外観を形成でき、かくして、本体18の内部に収納部17を有するにもかかわらず、第三者に対してバックレスト部15が開口することを把握させ難くし、あたかも本体18の内部に収納部17が設けられていないかのような印象を与えることができる。
また、このバックレスト装置4では、本体18と比して比較的肉厚なクッション部材33が本体前面部20に設けられていることから、本体18が単にクッション部材33を安定的に支持するためかのような印象を与え、あたかも単なる背もたれであるかのように把握させることができ、かくして第三者によって不正にバックレスト部15が開状態とされることを防止できる。
さらに、バックレスト装置4では、解除操作部55をラゲッジボックス8の内部に設けたことにより、開閉式シート5の施錠手段9を解除して開状態とさせなければ、当該解除操作部55を操作できないことから、当該開閉式シート5に予め設けられた施錠手段9を利用してバックレスト部15を間接的に施錠できる。このようにバックレスト装置4では、比較的高価な施錠手段を別途設ける必要がない分、部品点数を低減させて簡易な構成にできるとともに、コスト低減を図ることができる。
また、このバックレスト装置4では、本体18及びバックレスト部15に施錠手段のような複雑な機械的構成を一切設けていないので、その分収納部17の収納量を増やすことができるとともに、外観のデザイン性を向上させることができ、さらに鍵穴等がない分収納部17内への雨水の浸入を防止することができる。
さらに、バックレスト装置4では、バックレスト部15の本体収納凹部35に嵌め込まれる本体前面部20にロック手段40を設け、バックレスト部15を閉状態にしたときロック手段40や係止受け部37等が隠れるようにしたことにより、第三者に対してロック手段40の位置を把握させ難くすることができる。
因みに、バックレスト装置4では、ロック手段40と解除操作部55とを連結するワイヤ部51を、本体18及び後部シート6により隠し、ラゲッジボックス8の内部まで引き回すようにしたことにより、第三者に対してロック手段40や解除操作部55の位置を把握させ難くすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、閉状態の開閉式シート5により覆われる位置となるラゲッジボックス8の内部に、バックレスト部15の閉状態の規制を解除する解除操作部55を設けたことにより、開閉式シート5を閉状態とすることによって解除操作部55が隠れ、第三者に対してあたかも解除操作部55が設けられていないかのような印象を与えることができ、かくして、第三者により不正にバックレスト部15が開状態とされることを従来よりも防止できる。また、施錠手段を設けない分だけ簡易な構成にできるとともに、コスト低減を図ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、閉状態のバックレスト部15によって覆われる位置となる本体前面部20にロック手段40を設けたことにより、バックレスト部15によってロック手段40を隠すことができるので、第三者がロック手段40の位置を把握することができず、不正にバックレスト部15が開状態とされることを防止できる。
さらに、本実施の形態によれば、開閉式シート5に施錠手段9を設けられていることから、当該開閉式シート5を解除しなければ、解除操作部55を操作することができないので、当該開閉式シート5に予め設けられた施錠手段9を利用してバックレスト部15を間接的に施錠でき、かくして第三者により不正にバックレスト部15が開状態とされることをさらに一段と防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、本体18をブロー成形や回転成形等の各種成形方法で成形するようにしたり、種々の機械的構造でなるロック手段や解除操作部を適用したり、或いは左右方向に開閉する開閉式シート5を適用するようにしても良い。
また、上述した実施の形態においては、解除操作部55を隠す開閉式シートとして、運転者が着座する開閉式シート5(ライダーシート)を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、乗客が着座する後部シート6等この他種々の開閉式シートを適用するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、自動二輪車用荷物収納装置として、バックレスト装置4を適用するようにしたが、本発明はこれに限らず、リアキャリアに取り付けられ、背もたれとして用いられないトップケースや、後輪の側部付近に取り付けられるサイドケース等のこの他種々の自動二輪車用荷物収納装置に適用するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、閉状態とした開閉式シート5により覆われる位置として、ラゲッジボックス8の内部を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、閉状態とした開閉式シート5により覆われる位置であれば、ラゲッジボックス8の側部等この他種々の位置を適用するようにしても良く、この場合、閉状態とした開閉式シート5により覆われるラゲッジボックス8の側部に解除操作部55を設けても、上述した同様の効果を得ることができる。
さらに、上述した実施の形態においては、閉状態としたバックレスト部15により覆われる位置として、本体前面部20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、閉状態としたバックレスト部15により覆われる位置であれば、本体18の周縁部等この他種々の位置を適用するようにしても良く、この場合、閉状態としたバックレスト部15により覆われる本体18の周縁部にロック手段40を設けても、上述した同様の効果を得ることができる。
本発明のバックレスト装置を取り付けた自動二輪車の構成(1)を示す斜視図である。 本発明のバックレスト装置を取り付けた自動二輪車の構成(2)を示す斜視図である。 後部シート及びバックレスト装置を取り外したときの様子を示す概略図である。 バックレスト装置を取り付けた自動二輪車の車体後方の構成を示す概略図である。 開閉式シート及びバックレスト部を開状態とさせたときの様子を示す斜視図である。 バックレスト部が開状態のときの様子を示す斜視図である。 凹部とグラブレール部との間に形成した隙間を示す概略図である。 第1の半体、第2の半体及びバックレスト部の構成を示す概略図である。 バックレスト部の本体収納凹部の構成を示す概略図である。 ロック手段によって係止受け部をロックしたときの様子を示す側面図である。 本体の内部からラゲッジボックスの内部まで引き回されたワイヤ部の様子を示す概略図である。 小物入れ領域の構成を示す斜視図である。
1 自動二輪車
5 開閉式シート
17 収納部
18 本体
15 バックレスト部(蓋部)
40 ロック手段
55 解除操作部

Claims (3)

  1. 開閉式シートを備える自動二輪車に取付可能な自動二輪車用荷物収納装置において、
    収納部を有する本体と、前記本体に開閉自在に設けられた蓋部と、前記蓋部を閉状態でロックするロック手段とを備え、
    閉状態とした前記開閉式シートにより覆われる位置に、前記ロック手段を解除する解除操作部が設けられていると供に、閉状態の前記蓋部によって覆われる位置に前記ロック手段が設けられた構成を有し、
    前記解除操作部の操作に応じて前記ロック手段にロックを解除させるワイヤ部が、前記本体と、閉状態とした前記開閉式シートにより覆われていることにより、前記自動二輪車の外部に露出せずに前記解除操作部から前記ロック手段まで引き回されている
    ことを特徴とする自動二輪車用荷物収納装置。
  2. 前記開閉式シートに施錠手段を設けた
    ことを特徴とする請求項記載の自動二輪車用荷物収納装置。
  3. 前記解除操作部は、前記開閉式シートにより覆われるラゲッジボックスの内部に設けられており、
    前記ワイヤ部は、前記ラゲッジボックスを広くするために上外方に膨出させた膨出部に穿設されたラゲッジボックス側貫通孔を通過させて、前記ロック手段から前記ラゲッジボックス内部の前記解除操作部まで引き回されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車用荷物収納装置。
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