JP4510239B2 - Thermal printing paper - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入場券や回数券等に最適なサーマル印字用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙基材の表面に感熱発色層を備え、サーマルプリンタにより印字が施されるサーマル印字用紙が知られている。
【0003】
かかるサーマル印字用紙を用いて、例えば、使用時に所定箇所で切り離して半券にされる入場券等を構成する場合には、図5に示すように、サーマル印字用紙aの所定箇所に紙幅を横断するミシン目bを予め形成しておき、該ミシン目bによってその切り離しを容易に行い得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のミシン目bは、該ミシン目bを構成する個々の切込みが紙基材の表裏を貫通するように形成されているため、感熱発色層からなる印字面に切込みが開いた隙間が生じており、また、該切込みの口縁にバリが発生した状態となっている。このため、ミシン目b上に印字すると、前記隙間やバリに起因して、文字の一部が途切れて判読しにくい所謂印字抜けが発生するという問題点があった。また、前記切込みの口縁から発生する紙粉が、サーマルヘッドに付着すると、感熱発色層に対する熱印加が良好に行われなくなり、印字障害を惹起する。このため、サーマルプリンタにより印字が施されるサーマル印字用紙にあっては、ミシン目の形成に起因する紙粉の発生が大きな問題点となっていた。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し得るサーマル印字用紙を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙基材の表面に感熱発色層を備えた単票紙片からなるサーマル印字用紙において、前記単票紙片の裏面に、紙幅を横断し、かつ最初の切り離し操作をする側端部分を除いて、紙厚を切断しない程度の切込みからなる、ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線とし、前記側端部分のみを表裏を貫通する通常のミシン目としてなる、単一若しくは複数の易切断線が形成されていることを特徴とするサーマル印字用紙である。
【0007】
ここで、単票紙片の裏面に形成されるハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線は、紙基材の裏面側から表面側に向けてその紙厚を切断しない程度の切込みとして形成され、感熱発色層がある表面側の印字面にはミシン目又はハーフカット線は表われない。これにより、ミシン目又はハーフカット線の形成による隙間やバリが印字面に生じることがなく、該ミシン目又はハーフカット線に対応する位置に印字を施しても、印字抜けが生じない。また、切込みの口縁から発生する紙粉によってサーマルヘッドが汚れることがないため、印字障害が生じない。そして、このように印字が施されたサーマル印字用紙は、使用時に易切断線で容易に切り離すことができる。
【0008】
また、本発明は、紙基材の表面に感熱発色層を備え、印字後に所定長さに切断されて複数の単票紙片となる長尺なサーマル印字用紙において、前記各単票紙片の裏面に、紙幅を横断し、かつ最初の切り離し操作をする側端部分を除いて、紙厚を切断しない程度の切込みからなる、ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線とし、前記側端部分のみを表裏を貫通する通常のミシン目としてなる、単一若しくは複数の易切断線が形成されていることを特徴とするサーマル印字用紙である。
【0009】
かかる構成にあって、長尺なサーマル印字用紙は、ロ−ル状に巻回したり、葛折り状に折畳んだ形態とすることができ、連続自動給紙を行うプリンタによる印字に適したものとなる。そして、このような長尺なサーマル印字用紙にあって、印字後に所定長さに切断される複数の単票紙片の、その各単票紙片の裏面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線が夫々形成されていることにより、上記と同様に、印字時における隙間やバリに起因する印字抜けや、サーマルヘッドが紙粉で汚れることに起因する印字障害を防止することができ、使用時には易切断線で容易に切り離すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるサーマル印字用紙の第一実施例を、図1,図2について説明する。この実施例におけるサーマル印字用紙1は、紙基材2の表面に感熱発色層3を備えた単票紙片4からなり、印字に使用するプリンタの仕様に適合する大きさの矩形状となっている。該単票紙片4の裏面には、図1イ,ロに示すように紙幅を横断する単一若しくは複数の易切断線5が形成されている。該易切断線5はハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなり、この易切断線5で単票紙片4を容易に切り離し得るようになっている。ここで、図1イに示すように、単一の易切断線5を単票紙片4の所定箇所に形成した場合には、該易切断線5で切り離して半券にされる入場券等に適したものとなり、また、図1ロに示すように、複数の易切断線5を所定間隔で形成した場合には、順次切り離して使用される回数券等に適したものとなる。このような易切断線5の形態は使用目的に応じて適宜設定され得る。
【0011】
前記易切断線5を構成するハーフカット状のミシン目又はハーフカット線は、図2に示すように、紙基材2の裏面側から表面側に向けてその紙厚を切断しない程度の切込みによって、ミシン目は破線状に、ハーフカット線は連続線状に形成されており、感熱発色層3がある表面側の印字面にはミシン目又はハーフカット線は表われない。
【0012】
尚、ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線の線種としては、直線状のもの以外に、波線状,ジクザク状等の任意の線種が適用され、このようなハーフカット状のミシン目又はハーフカット線は、ハーフカットミシンを用いて容易に形成することが可能である。また、紙幅を横断する易切断線5のうち、側端部分のみは、図3に示すように、表裏を貫通する通常のミシン目5’としてもよい。これにより、切り離し時における最初の切り離し操作が容易となる。
【0013】
かかる構成にあって、サーマル印字用紙1はサーマルプリンタに供給され、入場券や回数券等として使用できるように、サーマルヘッドによる熱印加を介して感熱発色層3を発色させて所要の印字が行われる。そして、この印字時において、感熱発色層3がある表面側の印字面には易切断線5がなく、従来のようなミシン目の切込みが開いた隙間や、切込みの口縁に発生するバリがないため、易切断線5に対応する位置に印字を施しても、印字抜けが生じることがない。また、易切断線5はサーマル印字用紙1の裏面側に設けられているため、切込みの口縁から発生する紙粉がサーマルヘッドに付着することがない。これにより、サーマルヘッドによる熱印加作用が阻害されず、サーマルヘッドが紙粉で汚れることによる印字障害を防止することができる。
【0014】
図3,図4は、第二実施例を示し、この実施例のサーマル印字用紙1は、第一実施例における単票紙片4が複数連続した状態の長尺状に形成されており、この長尺なサーマル印字用紙1を、図3に示すように、ロ−ル状に巻回したり、図4に示すように、葛折り状に折畳んだ形態としている。ここで、ロ−ル状に巻回された長尺なサーマル印字用紙1は、印字後に仮想線6で示した位置で切断されて所定長さの単票紙片4となる。また、葛折り状に折畳まれた長尺なサーマル印字用紙1は、印字後に折り線7で切断されて所定長さの単票紙片4となる。そして、各単票紙片4の裏面には、第一実施例と同様に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線5が夫々形成されている。尚、図3,図4には、単一の易切断線5を形成した状態が図示されているが、該易切断線5は、図1ロに示すように、複数形成するようにしてもよい。
【0015】
かかる構成にあって、長尺なサーマル印字用紙1は、ロ−ル状に巻回したり、葛折り状に折畳んだ形態とすることができるため、連続自動給紙を行うプリンタによる印字に適したものとなり、印字能率及び取扱い性を向上させることができる。そして、このような長尺なサーマル印字用紙1にあって、印字後に所定長さに切断される複数の単票紙片4の、その各単票紙片4の裏面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線5が夫々形成されていることにより、第一実施例と同様に、印字時における隙間やバリに起因する印字抜けや、サーマルヘッドが紙粉で汚れることに起因する印字障害を防止することができる。また、使用時には易切断線5で容易に切り離すことができる。
【0016】
尚、上記両実施例にあって、単票紙片4の表面側には、感熱発色層3の形成前に、適宜の地紋やデザイン図柄を紙基材2の表面に予め印刷形成するようにしてもよく、さらに使用目的に応じて「〇〇入場券」「〇〇回数券」その他の共通的な所要情報を印刷形成するようにしてもよい。この場合、単票紙片4が例えば野球場の入場券であれば、印字面には、サーマルプリンタによって、出場チーム,試合日,指定席番号等の所要の個別情報が印字されることとなる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、紙基材の表面に感熱発色層を備えた単票紙片からなるサーマル印字用紙にあって、前記単票紙片の裏面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線を形成したものであるから、従来のようにミシン目の形成によって印字面に隙間やバリが生じることがなく、該易切断線に対応する位置に印字を施しても、印字抜けが生じないため、印字情報の視認性を向上させることができる。また、上記のように、易切断線が単票紙片の裏面に形成されていることにより、ミシン目又はハーフカット線の切込みの口縁から発生する紙粉によってサーマルヘッドが汚れることがないため、該紙粉による印字障害を防止することができる。
【0018】
また、本発明は、紙基材の表面に感熱発色層を備え、印字後に所定長さに切断されて複数の単票紙片となる長尺なサーマル印字用紙にあって、前記各単票紙片の裏面に、単一若しくは複数のハーフカット状のミシン目又はハーフカット線からなる易切断線を夫々形成したものであるから、易切断線による上記効果に加え、連続自動給紙を行うサーマルプリンタによる印字に適したものとなり、印字能率及び取扱い性を向上させ得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例にかかるサーマル印字用紙の斜視図である。
【図2】同上のサーマル印字用紙の縦断面図である。
【図3】第一実施例の変形実施例にかかるサーマル印字用紙の斜視図である。
【図4】ロール状に巻回された第二実施例にかかるサーマル印字用紙の斜視図である。
【図5】葛折り状に折畳まれた第二実施例にかかるサーマル印字用紙の斜視図である。
【図6】従来構成のサーマル印字用紙の斜視図である。
【符号の説明】
1 サーマル印字用紙
2 紙基材
3 感熱発色層
4 単票紙片
5 易切断線
5’ミシン目[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermal printing paper that is optimal for admission tickets and coupon tickets.
[0002]
[Prior art]
Thermal printing paper is known which has a thermosensitive coloring layer on the surface of a paper substrate and is printed by a thermal printer.
[0003]
When using such a thermal printing paper, for example, to form an admission ticket or the like that is cut off at a predetermined location and used as a stub, the paper width is crossed at a predetermined location on the thermal printing paper a as shown in FIG. The perforation b to be formed is formed in advance so that the perforation b can be easily separated.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the conventional perforation b is formed so that the individual incisions constituting the perforation b penetrate the front and back of the paper base material, and therefore there is a gap where the incision is opened on the printing surface made of the thermosensitive coloring layer. In addition, burrs are generated at the edge of the cut. For this reason, when printing is performed on the perforation b, there is a problem that a part of the character is interrupted and so-called printing omission occurs due to the gap or burr. Further, when paper dust generated from the edge of the notch adheres to the thermal head, heat application to the heat-sensitive color developing layer is not performed satisfactorily, causing printing trouble. For this reason, in thermal printing paper on which printing is performed by a thermal printer, the generation of paper dust due to the formation of perforations has been a major problem.
[0005]
It is an object of the present invention to provide a thermal printing paper that can solve the conventional problems.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a thermal printing paper comprising a single- cut paper piece provided with a thermosensitive coloring layer on the surface of a paper base material, and a back end of the single- cut paper piece is provided with a side end portion that traverses the paper width and performs the first separation operation. Except for cuts that do not cut the paper thickness, half-cut perforations or half-cut lines, and only one or a plurality of easy cuts that form normal perforations that penetrate the front and back sides only. The thermal printing paper is characterized in that a line is formed.
[0007]
Here, the half-cut perforations or half-cut lines formed on the back side of the cut sheet paper are cut so as not to cut the paper thickness from the back side to the front side of the paper substrate. No perforations or half-cut lines appear on the printed surface on the surface side where the thermosensitive coloring layer is formed. As a result, no gaps or burrs due to the formation of perforations or half-cut lines occur on the printing surface, and even if printing is performed at a position corresponding to the perforations or half-cut lines, no print omission occurs. In addition, since the thermal head is not soiled by paper dust generated from the edge of the cut, no printing trouble occurs. And the thermal printing paper on which printing was performed in this way can be easily separated by an easy cutting line at the time of use.
[0008]
The present invention also provides a thermal coloring layer on the surface of a paper substrate, and is a long thermal printing paper that is cut into a predetermined length after printing to form a plurality of single-cut paper pieces. , across the width, and with the exception of the side edge portion of the first detach operation consists cut so as not to cut the paper thickness, half the cut-shaped perforation or half-cut line, front and back only the end portion The thermal printing paper is characterized in that a single or a plurality of easy-cut lines are formed as normal perforations penetrating the paper.
[0009]
In such a configuration, the long thermal printing paper can be wound in a roll shape or folded in a fold shape, and is suitable for printing by a printer that performs continuous automatic feeding. It becomes. In such a long thermal printing paper, a single or a plurality of half-cut sewing machines are provided on the back surface of each single-cut paper piece to be cut to a predetermined length after printing. Due to the formation of easy-cut lines consisting of eyes or half-cut lines, as described above, printing failures caused by gaps and burrs during printing, and thermal heads becoming dirty with paper dust, are the same as above. And can be easily cut off with an easy cutting line during use.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the thermal printing paper according to the present invention will be described below with reference to FIGS. The
[0011]
As shown in FIG. 2, the half-cut perforation or half-cut line constituting the easy-
[0012]
As the line type of the half-cut perforation or the half-cut line, any line type such as wavy line or zigzag is applied in addition to the straight line type, and such a half-cut perforation or Half-cut lines can be easily formed using a half-cut sewing machine. Further, only the side end portion of the easy-
[0013]
In such a configuration, the
[0014]
3 and 4 show a second embodiment, and the
[0015]
In such a configuration, the long
[0016]
In both of the above embodiments, an appropriate background pattern or design pattern is preliminarily printed on the surface of the
[0017]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is a thermal printing paper composed of a single-cut paper piece provided with a thermosensitive coloring layer on the surface of a paper base material, and the back surface of the single-cut paper piece has a single or plural half-cut shape. Since it is an easy-cut line consisting of perforations or half-cut lines, there are no gaps or burrs on the print surface due to the formation of perforations as in the past, and printing is performed at a position corresponding to the easy-cut lines. Even if the printing is applied, the printing omission does not occur, so that the visibility of the printing information can be improved. In addition, as described above, since the easy cutting line is formed on the back side of the cut sheet, the thermal head is not soiled by paper dust generated from the perforation or the cut edge of the half cut line, Printing troubles due to the paper dust can be prevented.
[0018]
The present invention also includes a thermal coloring layer on the surface of a paper substrate, and is a long thermal printing paper that is cut into a predetermined length after printing into a plurality of single-cut paper pieces, Since easy-cutting lines consisting of single or plural half-cut perforations or half-cut lines are formed on the back surface, in addition to the above-described effects of easy-cutting lines, a thermal printer that performs continuous automatic feeding It is suitable for printing, and has an excellent effect that can improve printing efficiency and handleability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a thermal printing paper according to a first embodiment.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the above thermal printing paper.
FIG. 3 is a perspective view of a thermal printing paper according to a modification of the first embodiment.
FIG. 4 is a perspective view of a thermal printing paper according to a second embodiment wound in a roll shape.
FIG. 5 is a perspective view of a thermal printing paper according to a second embodiment that is folded in a twisted manner.
FIG. 6 is a perspective view of a conventional thermal printing paper.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記単票紙片の裏面に、紙幅を横断し、かつ最初の切り離し操作をする側端部分を除いて、紙厚を切断しない程度の切込みからなる、ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線とし、前記側端部分のみを表裏を貫通する通常のミシン目としてなる、単一若しくは複数の易切断線が形成されていることを特徴とするサーマル印字用紙。In thermal printing paper consisting of a single piece of paper with a thermosensitive coloring layer on the surface of the paper substrate,
On the back side of the cut sheet piece , except for the side edge portion that crosses the width of the paper and performs the first separation operation, it is a half-cut perforation or a half-cut line composed of a cut that does not cut the paper thickness, A thermal printing paper, characterized in that a single or a plurality of easy-cut lines are formed so that only the side end portion is a normal perforation penetrating the front and back sides.
前記各単票紙片の裏面に、紙幅を横断し、かつ最初の切り離し操作をする側端部分を除いて、紙厚を切断しない程度の切込みからなる、ハーフカット状のミシン目又はハーフカット線とし、前記側端部分のみを表裏を貫通する通常のミシン目としてなる、単一若しくは複数の易切断線が形成されていることを特徴とするサーマル印字用紙。In long thermal printing paper that has a thermosensitive coloring layer on the surface of the paper substrate and is cut into a predetermined length after printing,
A half-cut perforation or a half-cut line is formed on the back side of each cut piece of paper, and includes a cut that does not cut the thickness of the paper except for the side edge portion that crosses the width of the sheet and performs the first separation operation. A thermal printing paper in which only one or a plurality of easy-cut lines are formed as normal perforations penetrating the front and back of the side end portion.
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