JP4596561B2 - 管体、ケーブル等の固定具等の取付用金具 - Google Patents
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Description
更に、この取付金具50の本体部51の下面部及び側面部には貫通孔55、56が設けられており、これらの貫通孔55、56には、各種のケーブルや管体等を固定することのできる種々の固定具を取り付けることができる。
65は、アングル材を示し、このアングル材65の水平面部66を取付金具50の固定用螺子53の先端と本体部51の下方に位置する起立部52とが挟持するように、固定用螺子53の締め付けにより、取付金具50がアングル材65の水平面部66に固定される。
同様に、図6(B)においては、管体固定具60を取付金具50の側面部に設けられた貫通孔56に取り付けたものである。
また、取り付け固定のために固定用螺子を使用するため、この固定用螺子は、取付金具の一側面部を使用するために、その固定用螺子が設けられた面には、管体やケーブル等の各種の固定具を取り付けることができない。
また、取付金具の側面のすべてにおいて、管体やケーブル等の固定具等を取り付けることのできるものを提供すること。具体的には、3方向のすべての側面部の何れかに各種の固定具等を取り付けることができるようにすることをその課題とする。
両脚部(12, 12)のそれぞれには、内側方向に突出する押圧部(13)を少なくとも2個設け、これらの両脚部(12, 12)の押圧部(13, 13, 13, 13)がアングル材、チャンネル材、H型鋼材、或いはフラットバー等の骨組部材(20)の縁部(20t) を押圧することにより、両脚部(12, 12)がその縁部(20t) を挟持してかかる骨組部材(20)に本体部が取り付けられることができ、これにより両脚部(12, 12)及びこれら両脚部を接続する中間接続部(15)が前記骨組部材(20)と所定空間を保持して取り付けられ、本体部の両脚部(12, 12)又は中間接続部(15)の何れの部分にも螺子穴(16, 17)又は貫通孔等の取付部を設け、この取付部に管体、ケーブル等の固定具等を取り付けることができる管体、ケーブル等の固定具等の取付用金具である。
図1は、本発明の実施形態に係るクリップの全体斜視図であり、図2は、その側面図であり、図3は、その正面図である。
このクリップ10は、金属製の板バネ素材からなる板状体の両端側を略90度折曲して、図1及び図3から判る通り、正面視略コ字形状に形成する。従って、クリップ10の両端部側には脚部12、12が位置し、両脚部12、12は中間接続部15によって接続される。
中間接続部と両脚部との成す角度は、略90度であるが、クリップを取り付けた後は両脚部の間隔が少し広がって、確実に被固定部材を挟持できるために、90度以下の鋭角に形成しておくことが好ましい。
また、両脚部12、12に設けられている押圧部13は、それぞれ正面視略V字形状に形成されているが、これが略U字形状、或いは略コ字形状に形成されたものであってもよい。要は、挟持される骨組部材の縁部を押圧できる形状を有していればよい。
この螺子穴16、17は、図示はしていないが、固定用螺子との螺合をより強固にするために、バーリング加工を施し、螺子穴のネジ山をより長く形成する(螺子穴の深さ方向に長く形成する)ことがより好ましい。
この実施形態では、両脚部を上下対称にテーパー状に形成しているが、形状は上下対称でなくともよく、先端部側が巾狭に形成されていればよい。
アングル材20の縁部20tに、クリップ10を例えばハンマー等によって、中間接続部15を矢印方向Dに打撃を加えて、取り付ける。両脚部12の押圧部13が縁部20tを押圧し、クリップ10は、確実にアングル材20の縁部20tに固定される。クリップ10は、アングル材20の縁部20tに適宜一定間隔を開けて複数並べて取り付けることとなる。
以上のようにして、本発明に係るクリップを用いて、電線管等を固定することができるものである。
このような管体やケーブル等を固定するための固定具にも各種のものがあり、固定用螺子によって取り付けるものや、上記従来例の管体固定具のような湾曲係合部の係合によるものなど各種のものが存在する。この後者の固定具をクリップに取り付ける場合には、両脚部や中間接続部に形成される螺子穴は、単なる貫通孔であればよい。従って、取付部としては、螺子穴や貫通孔以外のものであってもよく、要は各種固定具を取り付けることのできる構造であれば、どのような形式のものであってもよい。
各種固定具を取り付ける取付部となる螺子穴や貫通孔等は、両脚部又は中間接続部のいずれか1箇所に設けられていればよい。しかし、クリップの各種骨組部材への取り付け向きを考慮すれば、その取付部は、両脚部及び中間接続部の全てに設けておくことが好ましい。これにより、それら取付部のいずれかを選択して自由に使用することが出来るからである。
押圧部も両脚部のそれぞれに2個ずつ設けたが、それぞれ3個以上形成したものであってもよく、最低それぞれに2個あればよい。またその形状も自由に設計することができる。
また、押圧部は、両脚部においてそれぞれ対向する位置に設けることが望ましいが、正確に対向位置(対称位置)にある必要はなく、多少ずれた位置関係にあっても効果の点では同様である。
両脚部と中間接続部に設けられた取付部の位置も、それぞれの部分の略中央位置に設けたが、その位置はそれぞれ適宜自由に選択することができる。
側面視(図2において)両脚部の根本側から先端側に向かってその巾が徐々に狭くなるように形成しているが、その狭くなる度合いも適宜自由に設計することができる。また、その巾を徐々に狭くするのではなく、階段状に段階的に先端側を巾狭に形成することも可能である。
最後に、本発明に係るクリップは、建築構築物、橋梁、又はクレーン等の腕木、テント骨組等の各種の骨組を構成するアングル材、チャンネル材、H型鋼材、或いはフラットバー等の各種の骨組部材の縁部にワンタッチで取り付けることが出来るものである。
12 脚部
13、13s、13n 押圧部
15 中間接続部
16、17 螺子穴(取付部)
Claims (2)
- 金属製板バネ素材からなる板状体の両端側を下方に折曲して両脚部(12, 12)を形成し、正面視略コ字形状の本体部とし、
両脚部(12, 12)のそれぞれには、内側方向に突出する押圧部(13)を少なくとも2個設け、これらの両脚部(12, 12)の押圧部(13, 13, 13, 13)がアングル材、チャンネル材、H型鋼材、或いはフラットバー等の骨組部材(20)の縁部(20t) を押圧することにより、両脚部(12, 12)がその縁部(20t) を挟持してかかる骨組部材(20)に本体部が取り付けられることができ、
これにより両脚部(12, 12)及びこれら両脚部を接続する中間接続部(15)が前記骨組部材(20)と所定空間を保持して取り付けられ、
本体部の両脚部(12, 12)又は中間接続部(15)の何れの部分にも螺子穴(16, 17)又は貫通孔等の取付部を設け、この取付部に管体、ケーブル等の固定具等を取り付けることができる管体、ケーブル等の固定具等の取付用金具。 - 請求項1において、両脚部(12, 12)の先端部側を根元部側よりも巾狭に形成したことを特徴とする管体、ケーブル等の固定具等の取付用金具。
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