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JP4559003B2 - 混合・注入装置及びその容器 - Google Patents

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JP4559003B2
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Description

【0001】
技術分野
本発明は、保持・混合・注入容器に関するものであって、より詳しくは取りはずし可能なねじ付きキャップと、容器とを有している容器を構成する混合・注入装置である。
【0002】
背景
現在、溶液の化学反応、溶液からの成分の分離等における作業の手動プロセスは、夜通しの潜伏期を含んでいる1〜24時間の時間集約的運転を包含している。さらに試料は所定時間又は所定繰回数だけ混合、揺動、撹拌等する必要がある。
【0003】
多くの実験プロセスにおいて、分離、混合等される成分を含んだ物質の試料は通常試料容器に入れられ、試料に対して行なわれるプロセスは容器及びその中味に対して実行される。物質は容器から取り出され、容器へ追加され、他の容器へ移される等である。
【0004】
試料に対して実行される一般的な実験手順は、試料の混合及び撹拌と、試料への物質の追加と、試料からの排出による物質の除去等を含んでいる。これらのプロセスは、伝統的に手動で行なわれてきた。そのような手動の仕事は、労働集約的で時間を要するもので反復性の仕事であって、技術者を占有し、時に他の仕事につくことを阻止している。前述したような、化学反応、溶解、懸濁等の実行プロセスにおける反復プロセスステップは、正確さと緻密な注意力を必要とし、時には分離に責任のある技術者の技術を必要とするかも知れない。精密なプロセスステップを繰返し適用することは、実行するプロセスの品質に悪い影響するかも知れないエラーを与える。ユニークで限られた試料の場合、複製することの出来ない、又は取りかえることのできない試料を取り扱う際に、そのようなエラーが生ずるかも知れない。
【0005】
さらに、DNAの分離のような多くのタイプの実験手順の間、試料及び薬品を加え、中味を揺動し移動する等できるように、容器はキャップを取りつけ取りはずしされる。包装した、食品、薬品、薬剤等の製造プロセスを含めて、多くの製造プロセスも、容器へのキャップの取りつけあるいは取りはずしと、中味の追加及び取り出しとを含んでいる。
【0006】
一般に、ねじ山付き容器・キャップが使用されている。しかしながら、容器におけるねじ山に対しキャップのねじ山を正方形とすることは困難であって、キャップはきっちりと取りつけることができず、容器中味のリークを招く。ある場合には、飛散物を洗浄するために全運転を停止する必要があるかも知れなくて、生産性の低下をもたらす。DNA又はRNAのような精密な実験手順の際における、そのような中味の流出は、試料と実験室との汚染及び相互汚染を招き、全プロセスを再スタートする必要がある。さらに、キャップを螺合する際に容器が回転すると、容器はキャップが締めつけられないままであり、あるいはキャップが正しい状態にないかも知れなくて、容器中味の流出の問題を招く。容器の移動は、液体に懸濁された凝固したDNAストランドのような、液体における粘性作用により引き裂かれるぜい弱な中味に対し、悪影響を与える。
【0007】
概要
本発明は、ユーザの作業の必要性なしに、混合・注入作業を実行するための混合・注入装置と、そのような装置に使用するための容器とを提供することにより、従来技術における問題を克服しようとするものである。さらに本発明は、キャップと容器との位置決め装置を提供することにより、従来技術における問題を克服しようとするものであって、その位置決め装置は、容器を所定位置にしっかりとロックし、かつ容器にキャップを取りつける際はいつでも、キャップを容器に対して同一位置に再整列する。一つの実施の形態において、キャップと容器との両方がフランジを有していて、キャップが容器に正しく取りつけられるとそのフランジは整列する。
【0008】
一つの実施の形態において、混合・注入装置はベースとベース上に担持されたロッキングアームサポートとを含んでいる。ロッキングアームはロッキングアームサポート内に回転可能に取りつけられていて、さらに駆動機構が、ロッキングアームへ操作可能に連結され、ロッキングアームを回転することができる。
【0009】
もう一つの実施の形態において、一連の外面ねじ山に基づいた、実質的に正方形のフランジを有している容器を開示している。実質的に同一のフランジと内面ねじ山を有しているキャップが、容器に螺合されている。一つの実施の形態において、容器は多条の分離したねじ山を有していて、ねじ山起点用の改善された表面を提供している。一つの実施の形態において、四起点のねじ山が使用されている。本実施の形態において、キャップは最小回転で正しく螺合される。
【0010】
もう一つの実施の形態において、キャップと位置決め装置とが、さらに容器を固定位置に取りつけるためのロッキング装置を備えている。ロッキングアームは実験用ラックにおける一対のパーティション,又は収納用ラックのロッキングポケット若しくは前述した揺動・注入装置であってもよい。
【0011】
もう一つの実施の形態において、容器とキャップとを実質的に同一位置に位置決め及び再位置決めするための方法が開示されている。その方法は、容器又は容器・キャップアセンブリを保管、輸送等のために適切なロッキングアームに取りつける段階を含んでいる。
他の実施の形態は説明され特許請求されている。
【0012】
実施の形態の説明
実施の形態における以下の詳細な説明において、添付図面が参照されていて、その添付図面には本発明を実施するにあたっての特定的な実施の形態が例示されている。図面を通して同一符号は実質的に同一部品を表わしている。これらの実施の形態は当業者が本発明を実行出来るように十分に詳述されていて、本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施の形態が利用され、さらに論理的、構造的、電気的及び他の変更が行なわれてもよいことは、理解されるべきである。
【0013】
図1は混合・注入装置100の一つの実施の形態を示す。混合・注入装置が、ベース102、ロッキングアームサポート104、回転可能なロッキングアーム106、駆動機構108及びモータ130(図2に最もよく示す)を備えている。混合・注入装置100は、図11,11A,12A,12B,12C,13A及び13Bに詳細が示されさらに後述する、容器112及びキャップ114のような容器・キャップ構造体110に使用するのに適切なものである。
【0014】
ベース102は混合・注入装置100の他の構成要素用サポートとしての役割を果している。ベース102は、一つの実施の形態において、注入操作に使用する補助の容器・キャップ用受け台を受容することのできるガイドピン用開口部132を含んでいる。ロッキングアームサポート104は、その両端144及び146においてサポートあるいはロッキングアーム106用サポートを受容するための開口部を含んでいる。ロッキングアームサポート104のシャフト134が駆動機構108へ連結されていて、ロッキングアーム106の運動に作用するロッキングアーム106は駆動機構108の作動に応答している。
【0015】
ロッキングアーム106は、シャフト134の長手軸周囲を回転可能で、駆動機構108の駆動により回転され、駆動機構108により引き起こされるロッキングアーム106の回転あるいは他の運動を作用している。以下に詳述するように、ロッキングアーム106は、ロッキングアーム106の頂部にある複数の容器用開口部140の一つの中にある容器112のような容器を把持及び保持することができる。後述するように、ロッキングアーム106における容器用開口部140各々がロッキングポケット142により囲まれていて、そのロッキングポケット142は、一つの実施の形態において、容器112のような容器のフランジ118のようなフランジに合うように形状化及び寸法化されていて、ロッキングポケット142及び開口部140内における回転に対して容器をしっかり留めている。
【0016】
ロッキングアーム106は、一つの実施の形態において、容器112のような容器をロッキングアーム106の中へしっかり留めるようになっている真空ロッキングポート144を備えていて、容器を取りつけたロッキングアームは回転され、傾斜され、反転等されてもよくて、容器がロッキングアームからはずれることはない。本実施の形態において、ロッキングポート144各々が、ロッキング開口部146(図16にも示す)を備えていて、そのロッキング開口部146は、容器112のような容器が開口部146に置かれ、かつポート144の下方で真空引きあるいは部分的な真空引きが行なわれる場合、開口146をシールするために、端部にOリング148を有している。
【0017】
真空引きあるいは部分的な真空引きはポート144の下方で行なわれ、そのポート144が容器114をOリング148に対してポート開口部146の中に把持し、そのことにより容器112をポート144の中へ、かつロッキングアーム106の中へ保持している。容器112がポート144の中へしっかり留められると、ロッキングアームは回転、傾斜等されてもよくて、容器112はロッキングアームからはずれることはない。もしキャップ114のようなキャップが容器112に取りつけてあると、ロッキングアーム106のどのような運動でも、容器112の中味の撹拌、混合又は揺動をもたらす。もしキャップ114が容器112からはずれると、ロッキングアーム106の回転は容器112からの中味の流出をもたらす。
【0018】
一つの実施の形態において、真空ライン150は、一つの実施の形態における外置真空ポンプに接続している。内臓式真空ポンプも使用出来ることは理解されるべきである。容器先端117の下方で部分的な真空引きを行なうために、多少の真空ポンプをポート144に接続することで十分である。一つの実施の形態における、数個のポート144への真空ライン150の接続が図1に示されている。本実施の形態において、真空ライン150は外置き真空ポンプからロッキングアーム106へ接続されている。ロッキングアーム内部において、真空ライン150は各々のポート144へ接続されていて、真空ポンプが起動されると、各々のポートにおいて部分的な真空引きが行なわれる。
【0019】
容器112の中味を流出させる場合でも部分的な真空引きが適用され、容器112は先端が切り取られているので、混合・注入ステーション100から取り出さない。このような方法で、容器116は滑り出すことなく水平位置を越えて回転させることが出来、所望する物質を容器112の中に残して余分な物質を取りのぞくために、その中味を完全あるいは十分に空にすることができる。
【0020】
他の実施の形態において、容器112のような容器をロッキングアーム106の中に把持するための装置が、限定するものではないが例えばクランプ、ねじ、クリップ、ピン等を含んでいる。容器は、反転されてもロッキングアーム112からはずれないように、ロッキングアーム112の中へ把持されていれば十分である。
【0021】
図1及び2に最もよく示すように、駆動機構118は、一つの実施の形態において、一対の歯車、駆動歯車152及び自由歯車154を備えている。駆動歯車152は、モータ機構130のシャフト156へ作動可能に連結していて、従ってシャフト56が回転すると回転する。自由歯車154はシャフト134へ固定的に連結されていて、そこで回転する。前述したように、シャフト134はロッキングアーム106へ固定的に連結している。従って、自由歯車154が回転すると、シャフト134及びロッキングアーム106も回転する。ベルト158が歯車152及び154に係合している。一つの実施の形態において、歯車152及び154はノッチが作られ、かつベルト158もノッチが作られていて、ベルト158のノッチは歯車152及び154のノッチに合っている。本実施の形態において、駆動歯車152の回転は既知の比率で自由歯車154の回転と一致している。歯車152,154とベルト158とのノッチは、歯車でのベルト158の滑りのどのような可能性をも十分に回避している。モータ130が作動すると、シャフト156が回転し、駆動歯車152を駆動し、ベルト158が作動し、自由歯車154とその結果としてのシャフト134及びロッキングアーム106とが回転する。
【0022】
モータ130は、一つの実施の形態において、コンピュータ制御により外部で制御する。コンピュータ制御信号は、ライン129にそってモータへ送信される。そのようなコンピュータ制御は、モータの操作に従って駆動機構108の操作を介してのロッキングアームの運動における、ユーザの選択を可能にしている。本実施の形態において、ユーザはロッキングアームの単独操作、又はロッキングアームの多重操作をプログラム化することができる。例えば、もしロッキングアーム内に保持されている容器の中味を混合する場合、ユーザは、シャフトの長手軸周囲における、ロッキングアームの完全な360度の回転を選択してもよい。回転速度がユーザにより調節あるいは設定され、自由歯車に対する駆動歯車の既知の比率は、コンピュータが、ロッキングアーム106の所望される回転速度とするために、シャフト156を適切な回転速度に駆動するべくモータをプログラム化することを可能にしている。
【0023】
モータ130は、一つの実施の形態において、いわゆる賢いモータである。本実施の形態におけるモータ130は、さらなる外部制御装置からの入力なしに、装置100の操作用指令の実行と保存とが出来る、プロセッサとメモリ(図9)とを含んでいる。指令は、一つの実施の形態において、コンピュータ制御ライン129を介してメモリへダウンロードされ、さらなる外部制御装置からの入力なしにプロセスにおいて実行される。本実施の形態において、全体のシーケンスステップは、後刻において実行するためにモータ130にプログラム化されていてもよい。後刻とは、装置100が取りつけられていない場合とか、プロセスのステップが長く、かつ科学者あるいは技術者のようなユーザにとって各ステップあるいは全プロセスを示す必要がない場合とかである。
【0024】
装置100で操作可能なコンピュータ制御システムは、共同出願中の、1999年2月22日出願の米国特許出願第09/255146号“コンピュータによるDNA分離方法”、及び1999年7月27日出願の米国特許出願第09/361829号“コンピュータによる核酸分離の方法と装置”に開示されていて、ここに参考として包含するとともに提示するものです。
【0025】
一つの実施の形態におけるモータ130及び駆動機構108が、位置決め機構を有していて、ロッキングアームは、装置100が運転を開始するその都度、操作プロセスを同一位置から始めることを保証している。そのような位置決め機構は、図2,6及び7に詳細に示されている。位置決めディスク137がシャフト134に固定的に取りつけられていて、シャフト134が前述のように回転する場合、位置決めディスク137は回転する。位置決めディスク137が自身の円周に沿って位置決めスロット139を有していて、その位置決めスロット139はシャフト134へ向かって、外周端部から中心へ向かって延在している。図6に示す位置において、ロッキングアーム106が装置100のベース102における平面131に対し実質的に垂直となる場合、位置決めスロットはオプトカプラ138へ整列する。
【0026】
オプトカプラ138は、モータ130へ接続している光学的トランスミッタ133を有している。トランスミッタ133は光信号を発する。スロット139がトランスミッタ133と受光器135との間にある場合、受光器135はトランスミッタ133からの光信号を受光し、位置決めディスク137が自身のホームポジションにあること、すなわちロッキングアーム106が平面131に対して実質的に垂直であることを示している。受光器135で何の信号も受光されない場合、位置決めディスク137と、ロッキングアーム106及びそこに保持されているどのような容器112もとが実質的に垂直ではない。運転開始時、モータ130がシャフト156を回転し、従って駆動機構108が作動され、位置決めディスク137は、どのような混合あるいは注入操作を実施する以前に、自身のホームポジションへ持ってこられる。
【0027】
図7に示す位置において、位置決めディスク137が、ロッキングアーム106が回転した角度だけ回転したものである。図6に示すように、もしロッキングアームがプロセスの起動前にホームポジションからはずれて回転すると、オプトカプラはトランスミッタ133と受光器135との間で通信しないで、モータがシャフト156を、オプトカプラがトランスミッタ133と受光器135との間で通信するまで回転する。
【0028】
本発明の範囲を逸脱することなく、他の位置決め機構が使用されてもよいことは理解されるべきである。限定するものではないが、例えば既知の駆動歯車152に対する自由歯車154の歯車比を介して、手動での回転及び心合わせ等により、位置決めを行ってもよい。
【0029】
代りにユーザは、ロッキングアーム106内に保持された容器を逆転することを選択してもよい。この操作を何回も繰返してもよい。回転運動のどのような数のシーケンスが前述したようなコンピュータ制御にプログラム化されていてもよくて、あるいはユーザによりコンピュータ制御を用いて作動されてもよい。
【0030】
ユーザから所望される他の操作は注入操作かも知れない。多くの実験プロセスにおいて、物質は容器から注入されるにちがいない。容器から取り出される物質は、廃棄物かも知れないし保存する物質かも知れない。そのような注入操作は、ここではそれぞれ“廃棄用排出”と“保存用注入”と呼ぶ。
【0031】
一つの実施の形態における装置100のロッキングアームサポート104は、ドレンホース164へ接続する中央ドレン管162を有している排水槽160(図1,3及び5)を含んでいる。容器112がキャップ114をはずされ、かつロッキングアーム106が装置100の背後168へ向かって回転する場合、排水槽160は、ロッキングアーム106内に保持された容器112から排出される“廃棄用排出”物質を受け入れる。図3に最も良く示すように、キャップをはずした容器112がロッキングアーム106内に保持されていて、ロッキングアーム106が装置100の背後168へ向かって回転する場合、容器112からのどのような廃棄流体もが槽160へ排出され、ドレン管162及びドレンホース164へドレンされる。
【0032】
一つの実施の形態において、槽160が槽160の端面170及び172から内に向かって下向きに傾斜した底面66を有していて、槽160が実質的に垂直な場合ドレン管162は、槽160の物理的な最下点に配置されており、槽160からの廃棄物の適切なドレンを容易にしている。槽160がドレンすることを可能にするどのようなドレン構造体でも十分であることは理解されるべきであって、本発明は中央ドレンに限定されるものではない。
【0033】
図4において、保存用注入の実施の一つの形態における構造が詳細に示されている。保存用注入操作において、ロッキングアーム106内に保持されたキャップをはずした容器112が、装置100の前方174へ向かって回転される場合、容器112からのどのような流体もが容器112から補助容器受け台107に把持された他の容器113へ注入されていて、その補助容器受け台107はロッキングアーム106の形状及び寸法と同一であるけれど、ロッキングアーム106における真空ポートあるいは真空継手を含んでいない。受け台107は、複数のガイドピン176を有していて、そのガイドピン176は、装置100のベース102におけるガイドピン開口部132へ係合し、ロッキングアーム106内に保持された容器112から注入された流体を保持可能な容器113のような容器を受容するべく、補助受け台107を位置決めする。
【0034】
ここで使われている、上部、底部、側部という用語は図示されるものにもとづいて引用されている。しかしながら、用語は単に説明用に使用しているものであって、限定するために使用することを意図しているものではない。方位は本発明の範囲を逸脱することなく変更してもよい。
【0035】
図9は、装置100のような装置と、外置き真空ポンプ902及びコンピュータ制御装置904への装置の接続とにおける、実施の形態900のブロック図を示している。一つの実施の形態において、モータ130は、機能については前述した、プロセッサ906とメモリ908とを含んでいる。
【0036】
キャップ・容器アセンブリ110の一つの実施の形態を図11に示す。本実施の形態において、キャップ・容器アセンブリ110が容器112とキャップ114とを備えている。容器112は容器フランジ118へ隣接する容器胴(あるいはスカート)116を備えている。容器胴116は、容器フランジ118上方の容器胴116の上部分における一方の側面に見られる、個別あるいは“分離した”外面ねじ山1120a,1120b,1120c及び1120d(以下“1120a〜1120d”と呼ぶ)を有している。外面ねじ山1120a〜1120dの間にどのような適切な距離あるいは“溝”があってもよい。一つの実施の形態において、ねじ山間の距離は各々のねじ山の約2〜3倍である。
【0037】
容器胴116は、用途にもとづいてどのようなサイズ及び形状であってもよい。種々のサイズ及び形状の容器、種々のロッキング開口部及びポートが、予想されかつ本発明の範囲であることは理解されるべきである。本実施の形態において、図11に示すように容器胴116は円筒形状チューブである。そのようなチューブは図11に示すようにテーパ付き底面を有していてもよくて、又は所望に応じて平ら若しくは丸味のある底面を有していてもよい。このタイプのチューブは、一般に、少量の試料及び試薬の入った試験管として実験室で使用されている。
【0038】
一つの実施の形態において、容器112は、約50mlの流体物質を入れることができ、長さが約11.4cm(約4.5in)で、内径が約2.8〜3cm(約1.1〜1.2in)で、壁面厚さが約0.1cm(約0.4in)のチューブである。テーパ付き底面はどのように構成されてもよい。一つの実施の形態において、テーパ部分は、約11.4cmの全体長さである容器112における底部から約1.5cm(約0.6in)のところを起点として約54°の角度1122を有している。
【0039】
分離した外面ねじ山1120a〜1120dは、アメリカ規格、角ねじ、アクメねじ等のような、どのような公知のタイプのプロフィルあるいは形状であってもよい。他の実施の形態において、従来の連続する一条ねじあるいは多条ねじが使用されている。図11に示す実施の形態において、四重あるいは“四起点(four-start)”の分離した外面ねじ山が使用されている。このような方法で、キャップ114は最小の回転で容器112へしっかりと螺合される。ねじ山は容器112適切な長さにわたって備えられてもよくて、一つの実施の形態において、容器フランジ118の真上に延伸している。一つの実施の形態において、外面ねじ山1120a〜1120dは、約11.4cmの全体長さを有する容器における上部の約1.2cm(約0.48in)をカバーしている。
【0040】
分離したねじ山を構造において、各々個別のねじ山は通常容器胴の円周周囲に、構造における分離したねじ山の数に釣合いをとって延在している。三重あるいは“三起点”構造において、三本の分離したねじ山があって、各々のねじ山は約120°間隔で始まり終了している。“四起点”ねじ山において、図11に示すように四本の分離した外面ねじ山1120a〜1120dがある。各々の外面ねじ山1120a〜1140dが、隣接するねじ山に対して約90°間隔で始まり終了していて、各々のねじ山は容器胴116の上部周囲で約180°にわたり延在している。
【0041】
図11Aに示す外部ねじ山1120a〜1120dの展開図において、各々のねじ山は容器胴116の上部から同一距離だけ下った周囲において始まっている。同様に、四条の形状の合っている分離したねじ山(図11Aに示すものと同一の構造である)を有している、対応するキャップは、容器112のどこに位置決めしても、当初容器胴116における四条の外面ねじ山1120a〜1120dすべてに係合する。
【0042】
図11及び11Aに示す実施の形態において、ねじ山は、限定されるものではないけれど、すべてが水平に対してわずかに角度のある雄ねじ山である。しかしながら、このようにねじ山に角度をつけることは、容易に成形することを可能にしている。さらに従来技術で公知なように、わずかな角度は、外面ねじ山1120a〜1120dの下側部に、上向きに向いた逃げ面を提供している。一つの実施の形態において、その角度は約10〜25°である。他の実施の形態において、その角度は約20〜22°である。
【0043】
図11において、容器フランジ118は、どのような適切なサイズ及び形状を備えていてもよくて、容器112を前述した混合・注入装置100のロッキングアーム106のようなロッキングアーム、又は補助受け台107における、適切な固定位置に把持するようになっている。一つの実施の形態において、容器フランジ118は対応するキャップフランジ128と共存性があり以下に詳述する。一つの実施の形態において、容器フランジ118は実質的に正方形、三角形、円又は長方形形状である。図11に示す実施の形態において、容器フランジ118は、限定されるものではないけれど、実質的に正方形形状であって、各々の隅に角度がついている。しかしながら、各隅のシャープエッジを取りのぞくことにより容器112及びキャップ114の操作員に安心感を与える。
【0044】
一つの実施の形態において、容器フランジ118は容器胴116の全周囲を囲んでいる。容器フランジ118は容器胴116に対してどのような適切なサイズであってもよい。一つの実施の形態において、容器胴116と容器フランジ118との組合せた直径は、すべての側面にわたって、容器胴116の外径よりも約1〜15%大きい。他の実施の形態において、容器フランジ118は容器フランジ118の隅領域だけにおいて容器胴116を越えて延在している。他の実施の形態において、容器フランジ118は、容器胴116の全周囲を囲んでいなくて、二つの対向側面、又はスポーク状配置のような三ヶ所若しくはそれ以上のヶ所である、容器胴116における所定の部分にだけある。一つの実施の形態において、容器フランジは約0.02〜0.6cm(約0.008〜0.24in)の厚さである。
【0045】
キャップ114は、キャップ胴(あるいはスカート)126と、キャップ胴126に一体であるキャップフランジ128とを備えている。図11に示すキャップ胴126は、実質的に円形形状であって、周囲に容器胴体116の頂部が係合する円形内部リッジ(図12Bに示す)を有している。キャップ胴126は図示するように、内面ねじ山1130a,1130b,1130c及び1130d(以下“1130a〜1130d”と呼ぶ)有している。内面ねじ山1130a〜1130dは、どのような従来のタイプのねじ山であってもよいけれど、一つの実施の形態において、容器胴116における外面ねじ山1120a〜1120dと実質的に同一な個別のあるいは分離したねじ山である。一つの実施の形態において、内面ねじ山1130a〜1130dも雄ねじである。他の実施の形態において、内面ねじ山1130a〜1130dは雌ねじである。このように雌ねじを成形することはより困難である。というのはキャップ胴126は厚くしてねじ部分の壁面厚さの減少を補償する必要があるからである。その結果より大きくてより厚いキャップ114となる。
【0046】
内面ねじ山1130a〜1130dは実質的に水平あるいはどのような適切な逃げ角でもよくて、その逃げ角は図11に示すように最小逃げ角度でよい。前述したように、このように内面ねじ山1130a〜1130dに角度をつけることは、その角度が、螺合する際内面ねじ山1130a〜1130dが容器胴116における外面ねじ山1120a〜1130aを“飛びこえる”程急なものではないけれども、前述したように容易に成形することを可能にしている。さらにこのようにねじ山に角度をつけることは、従来技術において公知なように、内面ねじ山1130a〜1130dの上部側面に作用する下向きの面圧を提供する。一つの実施の形態において、その角度は約10〜25°である。他の実施の形態において、その角度は約20〜22°である。
【0047】
キャップフランジ128の寸法と形状とは対応する容器フランジと実質的に同一である。一つの実施の形態において図11に示すように、キャップフランジ120は、実質的に正方形であって、かつ四つの側面においてキャップ胴126の外径と同一高さになっていて、四隅だけにおいてキャップ胴126から外向きに延伸している。
【0048】
容器112及びキャップ114はどのような適切な材料から作られてもよい。一つの実施の形態において、容器112及びキャップ114は容器の中味と反応しない不活性材料から作られている。特別な実施の形態において、容器112及びキャップ114はポリプロピレンの射出成形品である。各構成要素は、従来技術において公知であるように、さらに金型を取りはずすためにわずかな抜けこう配を有している。さらに従来技術において公知であるように、各構成要素の鋳ばり型割線は、約0.076mm(約0.003in)未満を確証するような、どのような適切な値に保持されていてもよい。
【0049】
一つの実施の形態において、キャップ及び容器両方の雄ねじはねじれないコアあるいは金型を用いて作られていて、そのコアあるいは金型は、強固でしっかりしたねじ山を作り、係合するねじ山にきちっとした螺合を提供している。このことは対照をなしていて、鋼製コアピンを用いて作られたキャップ内面ねじ山は、通常非常に丸味を帯びていて、成形用コアピンから容易に取りはずすことができる。一つの実施の形態において、キャップ及び容器用の金型におけるねじ切り用コアはほぼ同一の位相関係があって、金型で製造された(キャップ)内面ねじ山1130a〜1130dが、(容器)外面ねじ山1120a〜1120dとほぼ同一で位相があっていて、すべてがほぼ一致していることになる。さらに、ねじ山に対して同一点における容器112とキャップ114の両方において、非回転装置、即ち容器フランジ118とキャップフランジ128とをほぼ同一に成形することにより、どのキャップ114の内面ねじ山1130a〜1130dのすべては他のどのキャップ114と同様にほぼ同一深さになっている。
【0050】
キャップ胴126及び容器胴116はどのような適切な構造であってもよい。一つの実施の形態において、多少の若しくはすべてのキャップ胴及び/又は容器胴116は一連の垂直線を構成するきざみ付き若しくはリッジ付き構造である。通常そのようなきざみ付き表面は把持する助けとなっていて、一種の“回転防止”装置となっている。このタイプの表面は、回転防止装置即ちキャップフランジ128及び/又は容器フランジ118のない実施の形態において使用されてもよい。
【0051】
操作にあたり、キャップ胴126は容器胴116の上に置かれ、キャップ114は容器112内部の中味のシーリングに備えて十分に回転される。前述したように容器112の外面ねじ山における四起点式ねじ山構造を用いて、容器胴体116に対するキャップ胴126の1/4回転若しくは90°未満の回転で、適切なシールを得ることが可能である。他の実施の形態において、キャップ胴126は360°迄のいずれかの回転量で回転される。キャップ114を螺合するために必要とする回転量は、キャップ114が当初置かれた場所に依存する。これらのどのような実施の形態においても、フランジ(118及び128)の端面が整列すると、容器112はシールされる。とくに一つの実施の形態において、キャップ114はこの点において急に停止し、さらなる回転はキャップ114と容器112との間における何等の関係の変化ももたらさない。これは、内面ねじ山1130a〜1130dと外面ねじ山1120a〜1120dそれぞれの、プロフィール形状、角度等を含む特別な構造によるものである。容器112からキャップ114を取りはずすために要する回転量は、どのような適切な回転量であってもよい。
【0052】
一つの実施の形態において、アセンブリ110は180°の取りはずし回転量を必要としている。そのような回転量はねじ山の傾斜角、とキャップ頂部114とねじ山起点との間のスペース等に依存している。このような方法で、後述する、キャップロータのような適切に構成された自動化装置は、どちらかに180°キャップ(114)を回転することにより、キャップ114の螺合及び取りはずしのために使用してもよい。本実施の形態において、アセンブリ110は、たとえキャップ114を容器112へ螺合するために180°未満の回転であるとしても、取りはずすためには180°を上廻る回転が必要とされるようになっている。一つの例示の実施の形態において、内面ねじ山1130a〜1130dの傾斜角が約21°であって、ねじ山は、内径約2.7cm(1.05in)と外径約2.8cm(1.12in)外径とであるキャップ114頂部から約0.44cm(0.175in)下方へ離間している。
【0053】
多条の個別のねじ山を用いることにより、キャップ114のねじ山1130a〜1130dは、容器胴116における一本だけというよりはむしろ多条の分離したねじ山面(1120a〜1120d)にねじ込まれていて、より安定した位置決め装置を提供している。多条ねじ山が一条ねじ山を上廻る安定性を提供しているけれど、二条及び三条ねじ構造において多少のチッピングが発生する。容器胴116の外面ねじ山に四起点式ねじ山を用いることにより、図11Aにおいて上述したように当初キャップ114の四条の内面ねじ山1130a〜1130dが協働する四条の個別のねじ山1120a〜1120dがあり、チッピングを防止する平面を提供している。このような方法で、キャップ114は迅速に取りつけかつ取りはずすことができる。
【0054】
さらにキャップフランジ128の使用は、容器胴116におけるキャップ胴126の位置決め及び再位置決めを正しく行なうことに役立つばかりでなく、強化装置としても役立っている。とくに、キャップフランジ128を備えることにより、たとえ過剰トルクが作用しても、キャップ胴126は延び切ったり曲がったりしない。同様に、もしキャップ胴126が過剰トルクで外面ねじ山1120a〜1120dへ螺合されても、容器フランジ118は胴容器116がへこむことを防止している。一般にこのタイプのねじ配置に対してトルクの使用は必要なくて、前述したように最小の回転で完全なシールを得ることができる。
【0055】
図12Aはキャップ114の平面図であって、前述したキャップフランジ128及びキャップ胴126を示している。図12Bはキャップ114の断面図であって、キャップ胴126及び内面ねじ山130を示している。前述したように周囲に容器胴頂部が係合する内部リッジ1210も示されている。図12Cはキャップ114の下面図であって、キャップフランジ128、及び、キャップ胴126と内部リッジ1210との内径、外径を示している。
【0056】
図13Aは容器112の平面図であって、容器フランジ118及び容器胴116を示している。容器胴116の壁面1310も本図に示されている。図13Bは容器112の断面図であって、前述したような壁面1310、容器フランジ118及び外面ねじ山1120a〜1120dを示している。
【0057】
アセンブリ110は、アセンブリ110を所定位置に把持し、さらにキャップ114を容器胴112へ位置決めするようになっている装置のいくつにでも配置されてもよい。図14は、穴1414列の間にパーティション1412を有するように修正した実験用ラック1410の一つの実施の形態を示す。どのようなサイズの実験用ラック1410が使用されてもよい。一つの実施の形態において、四列の穴1414があって、各列は八つの穴1414を有していて、その三十二の穴を介して容器112が置かれている。本実施の形態において、パーティション1412が実験用ラック1410の長手方向全体にわたって通っている。パーティション1412は、ラック1410に置かれ正しく位置決めされると、各容器フランジ118の対向している二つの側面が隣接するパーティション1412へ接触するように離間されている。このような方法で、容器112は所定位置にしっかりと把持され、試料及び試薬が追加でき容器112はキャップすることができる。
【0058】
一つの実施の形態において、実験員はラック1410の一部約半分に試料を入れる。もし容器112にバーコードが備えてある場合、この時点で適切なスキャン装置でスキャンされる。実験員は、容器112の中味をシールする準備を整える場合、キャップ114(バーコードを有していてもよい)を容器112の上へ手動で置き、キャップフランジ126が容器胴118へ整列するまでキャップ114を回転する。容器112の位置決めと同様に、各列の両側にパーティション1412を備えていることは、キャップ114が正確な位置へ位置決めされることを保証している。とくに容器フランジ118及びキャップフランジ128が整列していない場合、容器112及びキャップ114はパーティション1412の間に取りつけられない。さらに前述したように、ねじ山構造とかみ合わせ公差(seating tolerance)とは、キャップ114が正確に整列すると急停止するようになっていて、この正確な整列は容易に達成される。従って、実質的に正方形のキャップ128と容器118とを用いることにより、キャップ114及び容器112それぞれが、四つの異なる方法即ちフランジ118及び128における四つの端面のどれかに沿った位置へおろされる。
【0059】
図15はキャップ114と容器116とを収納するために使用するシャトル装置1510を示す。キャップ114及び容器112は使用しない場合あるいはどのような種類の処理の間の輸送の場合においても、シャトル装置1510に収納することができる。図15に示すようにシャトル装置1510は、容器112とそれに対応するキャップ114とを収納するための、一対の同一の穴を含んでいる。シャトル装置1510が同一のタイプの穴140を備えていて、各々の穴は図1において説明した混合・注入装置100としてのステップあるいはロッキングポケット142を有している。ロッキングポケット142は、フランジすなわちキャップフランジ128と容器フランジ118と同一のサイズ及び深さとなっている。シャトル装置1510は特定の用途に所望されるようにいくつかの穴140を含んでいてもよい。一つの実施の形態において、四対の容器とキャップとのための四対の穴140がある。
【0060】
容器112をキャップする場合、キャップ114を取り上げ、容器112上に置き、90°,180°,270°あるいは360°のような所定量だけ回転する。一つの実施の形態において、キャップ114を容器112に対し時計方向へ約180°回転する。キャップ114を、容器112から取りはずす場合、反対方向へ同一量だけ回転し、当初の穴にもどされる。一つの実施の形態において、キャップ114は、容器112において所定方向へ1/2回転あるいは180°ねじ込まれ、反対方向へ1/2回転あるいは180°ねじもどされる。
【0061】
一つの実施の形態において、キャップ114は、一連のキャップロテータ1516により同時かつ自動的に取り上げられ、容器116の上に置かれ、さらに180°回転される。各キャップロテータ1516は、キャップロテータ本体1518と二枚のブレードあるいはフィンガ1520を備えている。ブレード1520は、代りのある工具鋼のようなどのような適切な材料から作られていてもよい。一つの実施の形態において、ブレード1520は適切な継手1522によりロテータキャップ本体1518へ取りつけられている。各キャップロテータ1516は、さらに内部吸引カップ(図示されていない)を有していて、キャップ114を輸送し回転する場合しっかりと把持する。どのような数のロテータ1516が使用されていてもよくて、多数のキャップ114が同時に取り上げられ移動されてもよい。
【0062】
ここに説明した容器のシール方法1000の実施の形態を図10を示す。シール方法1000は、キャップフランジを有しているねじ付きキャップを、容器フランジを有しているねじ付き容器へ置く段階1002と、ねじ付きキャップを最初所定方向に回転することによりねじ付き容器へ螺合する段階であって、キャップフランジと容器フランジとが整列すると、ねじ付きキャップがねじ付き容器へ螺合される段階1004とを含んでいる。
【0063】
図15に示す実施の形態において、各穴140が、さらに対向側面に凹部1524を有していて、その中へキャップロテータ516の対向しているブレード1520が摺動し、キャップ114を取り上げ、キャップをロッキングポケット142の外部へ移動する。キャップ114を取りはずす場合、本プロセスが逆に行なわれる。すなわちキャップ114は、反対方向へ180°回転され、ロッキングポケット142へ当初と同一の位置にもどされる。キャップ114のねじ込み及びねじもどしと、ロッキングポケット142内へ置くことは手動で行なわれる。一つの実施の形態において、バーコードは容器112とキャップ114とを特定するために使用されていて、同一のキャップ114が常に同一の容器112へ使用されている。ほとんどの実施の形態の場合において、容器112とキャップ114とのすべては互換性があるように同一の金型かで作られているけれど、前述したことは汚染あるいは相互汚染がないことを保証するのに役立っている。
【0064】
シャトル装置1510又はキャップロテータ1520が容器112とキャップ114とを、試薬分散装置の下方へ、あるいは遠心分離装置へ、あるいは連続する実験用ラック1410(図14参照)への整列のような、プロセスにおいて所望されるどのような場所へ移動するために使用されてもよい。
【0065】
図16に示すようにシャトル装置1510も容器・キャップアセンブリ110を前述した混合・注入装置100へ移動することができる。ロッキングポート142と同じく対向凹部1524を有する穴140は、前の図に示すように同一のものである。このような方法で所定位置へフランジ128及び118をロックすることにより、アセンブリ110はルーズにならないで揺動及び注入ステップ時の再位置決めを開始できる。どのような適切な数のアセンブリ110が、混合・注入ステーション100に置かれてもよい。一つの実施の形態において、八つのアセンブリ110がこの装置に置かれている。アセンブリ110は、図示するようにキャップロテータ1516を用いて、手動あるいは自動でこの位置に移動されてもよい。図16に示す実施の形態において、真空ポート144は、とくにキャップ114を回転あるいは停止する場合、容器116を所定位置へ留めるようになっている。
【0066】
図1,14,15及び16に示す種々の把持用装置が、前述したように実験あるいは製造プロセスにおいて、どのような種類の自動あるいは手動、単独あるいは組合せで使用されてもよい。
【0067】
混合・注入装置100は、ユーザが混合、撹拌及び注入の操作をより線密に制御することを可能にしている。装置100はモータ130及び外部制御装置により正確に制御されていて、どのような数のプログラム化した操作を実行することも可能である。
【0068】
さらに、本発明におけるキャップ及び容器は、ねじ山が容器に配置されているトラックを見失うことなく容器へのキャップ及びキャップの取りはずし手段を提供していて、キャップを容器へ、いつでも実質的に同一の場所へ、同一の方法で再螺合している。キャップの回転はさらに二式のねじ山へ同時に同様に係合する。フランジが同一方向へ方位されると、容器は緊密にシールされる。正しい整列も容器が、移動、揺動等のための位置へロックされることを保証している。容器における多条の分離したねじ山を使用しているけれど、本発明におけるキャップ及び容器の位置決め装置は最小の回転で緊密なシールを提供するとのさらなる利点を有している。
【0069】
特定した実施の形態を説明してきたけれど、提示された特定の実施の形態のかわりに同一の目的を実行するべく計画されたどのような装置で置きかえてもよいことが、当業者において理解されるであろう。本出願は本発明におけるどのような応用又は変更をも保護することを意図しているものである。本発明は、前述の特許請求の範囲により限定されているけれど、同等な全範囲を含むことを意図しているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、混合・注入装置における一つの実施の形態の斜視図である。
【図2】 図2は、図1における実施の形態の背面図である。
【図3】 図3は、本発明の実施の形態における槽の部分側面図であり、廃棄するために排出しているものである。
【図4】 図4は図3の実施の形態における槽の部分側面図であり、保存するために注入しているものである。
【図5】 図5は、本発明の実施の形態における槽の正面図である。
【図6】 図6は、本発明におけるホームポジションにおいての位置決め機構の実施の形態の正面図である。
【図7】 図7は、図6における実施の形態における正面図であって、位置決め機構がホームポジションから移動されたものである。
【図8】 図8は、図6の実施の形態における側面図である。
【図9】 図9は、本発明における制御装置の実施の形態のブロック図である。
【図10】 図10は、本発明における方法の実施の形態のフローチャートである。
【図11】 図11は、本発明による一つの実施の形態におけるキャップ及び容器の拡大斜視図である。
【図11A】 図11Aは、本発明による一つの実施の形態における多条の分離したねじ山の展開図である。
【図12A】 図12Aは、本発明による一つの実施の形態におけるキャップの平面図である。
【図12B】 図12Bは、本発明による一つの実施の形態におけるキャップの断面図である。
【図12C】 図12Cは、本発明による一つの実施の形態におけるキャップの下面図である。
【図13A】 図13Aは、本発明による一つの実施の形態における容器の平面図である。
【図13B】 図13Bは、本発明による一つの実施の形態における容器の断面図である。
【図14】 図14は、本発明による一つの実施の形態における、実験用ラックに位置決めされた容器の部分斜視図である。
【図15】 図15は、本発明による一つの実施の形態における、収納ラック内の容器とキャップとの部分斜視図である。
【図16】 図16は、本発明による一つの実施の形態における、揺動・注入装置でのキャップを取りつけた容器の部分斜視図である。

Claims (12)

  1. キャップ及び容器の位置決めをする装置が:
    キャップフランジを有しているねじ付きキャップと;
    容器フランジを有しているねじ付き容器であって、該キャップフランジと該容器フランジとが整列する場合、該ねじ付きキャップが該ねじ付き容器に螺合されているねじ付き容器と;
    複数の開口部を有しているロッキングアームであって、該開口部各々はキャップ及び容器を受容しかつ保持しているロッキングアームと;
    吸引カップを備えているキャップロテータであって、該キャップロテータの対向している両側面にブレードを有しており、該ブレードの間に該キャップが保持されるキャップロテータと;
    を具備しているキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  2. 該ねじ付き容器及び該ねじ付きキャップが、多条の分離したねじ山を有しているところの、請求項1に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  3. 該ねじ付き容器及び該ねじ付きキャップ各々が、該ねじ付き容器の周囲を約180°で囲んで延在している四条の分離したねじ山を有しているところの、さらに各ねじ山が隣接するねじ山から約90°離間した位置で起点となっているところの、請求項2に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  4. 該キャップフランジ及び該容器フランジ各々が、ほぼ同一長さの四つの側面を有しているところの、請求項1に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  5. 該キャップフランジ及び該容器フランジが、実質的に正方形であるところの、請求項4に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  6. 該ねじ付き容器及び該ねじ付きキャップ各々が、該ねじ付き容器の周囲を約180°で囲んで延在している四条の分離したねじ山を有しているところの、さらに各ねじ山が、該容器フランジにおける一つの側面の中央点で、かつ隣接するねじ山から約90°離間した位置で起点となっているところの、請求項4に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  7. 該ねじ付きキャップは、初回の所定方向へ約180°回転されると、該ねじ付き容器へ螺合されるところの、請求項4に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  8. 該ねじ付きキャップは、所定方向へ約360°以下で回転されると、該ねじ付き容器へ螺合されるところの、請求項4に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  9. 該ねじ付きキャップは、反対方向へ約180°回転されると該ねじ付き容器から取りはずされているところの、さらに該ねじ付きキャップは、実質的に該初回と同一位置において、該ねじ付き容器へ再螺合されるところの、請求項7に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  10. 該ねじ付きキャップは、該容器において使用されている場合、ロッキングポケットから持ち上げられ、かつロッキングポケットへもどされるところの、請求項9に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  11. 該ねじ付きキャップは、キャップロテータを用いて該ロッキングポケットから持ち上げられ該ロッキングポケットへもどされるところの、請求項10に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
  12. 該ねじ付きキャップ及び該ねじ付き容器がポリプロピレンを使用する射出成形品であるところの、請求項1に記載のキャップ及び容器の位置決めをする装置。
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