JP4553196B2 - クリープ試験装置及びクリープ試験方法 - Google Patents
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すなわち、請求項1に係る発明は、クリープ試験装置であって、上面側に複数の柱状の供試体を一列に並べた状態で横向きに位置させる支持溝を有し、該支持溝の対向する二つの面が前記供試体の外周面の一部を接触させて支持するテーパ面に形成される支持部を備えた支持治具と、前記支持治具の支持部の支持溝内に一列に横向きに並べられた複数の柱状の供試体の軸線上に軸線方向への荷重を加える載荷手段と、を備え、前記載荷手段は、前記複数の柱状の供試体のうち両端部の供試体の外側に設置された一対の載荷板と、前記複数の供試体及び前記一対の載荷板の中心を軸方向に挿通され、前記一対の載荷板の両方から突出するPC鋼棒と、前記PC鋼棒の、一方の前記載荷板から突出する部分に設けられたナットと、前記PC鋼棒の、他方の前記載荷板から突出する部分にロードセルを介して設けられた保持板と、前記PC鋼棒の前記保持板から突出した部分に装着され、前記PC鋼棒に軸線方向の引張力を与える油圧ジャッキと、を有することを特徴とする。
本発明によるクリープ試験装置によれば、複数の供試体を一列に並べた状態で横向きにして支持部の支持溝内に位置させることにより、複数の供試体の外周面の一部が支持溝の対向する二つのテーパ面に接触し、複数の供試体が支持溝内に軸線を一致させた状態で支持され、この状態で複数の供試体に軸線方向に載荷してクリープ試験を行うことができる。
本発明によるクリープ試験装置によれば、複数の供試体は、外周面の一部が軸線に平行な線又は面で支持溝の対向する二つのテーパ面に接触することにより、軸線を一致させた状態で支持溝に支持されることになる。
本発明によるクリープ試験装置によれば、複数の供試体は、両端の供試体に対応する部分及び隣接する供試体の境界部に対応する部分がそれぞれ支持部の支持溝によって支持されることになるので、安定した状態で支持されることになる。
本発明によるクリープ試験装置によれば、供試体の大きさ、数等に応じて支持部の位置を変更することができるので、供試体の大きさ、数等に関わらず、複数の供試体を安定して支持することができる。
本発明によるクリープ試験装置によれば、複数の供試体は、支持部のV形状の支持溝内に位置した際に、外周面の一部がV形状の支持溝の対向する二つのテーパ面に接触することにより、支持溝内に支持されることになる。
本発明によるクリープ試験方法によれば、支持部の支持溝内に複数の供試体を一列に並べた状態で横向きに位置することにより、複数の供試体の外周面の一部が支持溝の対向する二つのテーパ面に接触し、軸線を一致させた状態で支持溝内に支持されることになる。そして、複数の供試体に載荷手段を装着し、載荷手段によって複数の供試体の軸線上に軸線方向への荷重を加えることにより、複数の供試体のクリープ試験を行うことができる。
本発明によるクリープ試験方法によれば、複数の供試体に載荷手段によって荷重をかける際に、複数の供試体の径方向への移動が制限されるとともに、軸線方向への移動が許容されることになる。
本発明によるクリープ試験方法によれば、複数の供試体に載荷手段によって荷重をかける際に、複数の供試体を確実に支持することができる。
本発明によるクリープ試験方法によれば、複数の供試体のクリープ試験を行う際に、供試体を支持する支持治具の段取り作業が容易となる。
本発明によるクリープ試験方法によれば、複数の供試体をV形状の支持溝内に確実に支持することができ、複数の供試体の軸線上に軸線方向へのクリープ荷重を確実にかけることができる。
この場合、複数の供試体は、外周面の一部が二つのテーパ面に接触していることにより、径方向への移動が規制されるとともに、軸線方向への移動が許容されることになるので、供試体のクリープ試験を行う場合に、供試体の軸線上に軸線方向への荷重を確実に加えることができ、高精度の試験データを得ることが可能となる。
従って、両端にダミーの供試体を配置し、その内側に試験対象となる供試体を配置するような場合であっても、試験対象となる供試体の軸線上に軸線方向への荷重を確実に加えることができ、高精度の試験データを得ることが可能となる。
従って、PCポール等のプレキャストコンクリート製品を供試体とする場合であっても、高精度の試験データを得ることが可能となるので、再生骨材を用いたものと再生骨材を用いていないものとの性能の比較を高精度に行うことができ、再生骨材を利用する場合の基準等を定める際に役立つデータが得られることになる。
図1〜図5には、本発明によるクリープ試験装置及びクリープ試験方法の一実施の形態が示されていて、図1はクリープ試験装置が備える支持治具に供試体を支持し、供試体に載荷手段を装着した状態を示す概略図、図2は図1の支持治具の支持部を示す概略正面図、図3は支持部の他の例を示す概略正面図、図4は支持治具の他の例を示す概略図、図5は支持治具から供試体を取り外した状態を示す概略図である。
まず、供試体20〜23として、再生骨材Aを最適配合し、遠心締め固め方法により製造したプレキャストコンクリート製品であるPCポールの第1供試体20と、再生骨材Bを最適配合し、遠心締め固め方法により製造したプレキャストコンクリート製品であるPCポールの第2供試体21と、2つのダミー供試体22、23とを用い、それらの供試体20〜23をダミー供試体22、第1供試体20、第2供試体21、ダミー供試体23の順に一列に並べる。この場合、第1供試体20及び第2供試体21の所定の位置に、予めそれぞれ歪ゲージ(図示せず)を貼着しておく。
2 支持部
3 本体
4 支持溝
5 テーパ面
6 底面
10 基台
11 載荷板
12 PC鋼棒
13 ナット
14 ロードセル
15 保持板
16 支持軸
20 第1供試体
21 第2供試体
22、23 ダミー供試体
Claims (10)
- クリープ試験装置であって、
上面側に複数の柱状の供試体を一列に並べた状態で横向きに位置させる支持溝を有し、該支持溝の対向する二つの面が前記供試体の外周面の一部を接触させて支持するテーパ面に形成される支持部を備えた支持治具と、
前記支持治具の支持部の支持溝内に一列に横向きに並べられた複数の柱状の供試体の軸線上に軸線方向への荷重を加える載荷手段と、
を備え、
前記載荷手段は、
前記複数の柱状の供試体のうち両端部の供試体の外側に設置された一対の載荷板と、
前記複数の供試体及び前記一対の載荷板の中心を軸方向に挿通され、前記一対の載荷板の両方から突出するPC鋼棒と、
前記PC鋼棒の、一方の前記載荷板から突出する部分に設けられたナットと、
前記PC鋼棒の、他方の前記載荷板から突出する部分にロードセルを介して設けられた保持板と、
前記PC鋼棒の前記保持板から突出した部分に装着され、前記PC鋼棒に軸線方向の引張力を与える油圧ジャッキと、を有することを特徴とするクリープ試験装置。 - 前記テーパ面は、前記供試体の外周面の一部を供試体の軸線に平行な線又は面で接触させる角度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のクリープ試験装置。
- 前記支持部は、前記複数の供試体のうちの両端の供試体に対応する部分、及び隣接する供試体の境界部に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリープ試験装置。
- 前記支持部は、基台の上部に移動可能、かつ所定の位置に位置決め可能に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のクリープ試験装置。
- 前記支持溝は、断面がV形状に形成されるとともに、対向する二つの面が上方に向かって順次外方に拡がるテーパ面に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のクリープ試験装置。
- 上面側に複数の柱状の供試体を一列に並べた状態で横向きに位置させる支持溝を有し、該支持溝の対向する二つの面が前記供試体の外周面の一部を接触させて支持するテーパ面に形成される支持部を備えた支持治具を用い、該支持治具の支持部の支持溝内に複数の柱状の供試体を1列に並べた状態で横向きに位置して、該複数の供試体の外周面の一部を前記支持溝の両テーパ面に接触させ、この状態で前記複数の供試体に載荷手段を装着し、該載荷手段によって前記複数の供試体の軸線上に軸線方向への荷重を加えることを特徴とするクリープ試験方法。
- 前記支持部の支持溝の二つのテーパ面は、前記供試体の外周面の一部を供試体の軸線に平行な線又は面で接触させる角度に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のクリープ試験方法。
- 前記支持部は、前記複数の供試体のうちの両端の供試体に対応する部分、及び隣接する供試体の境界部に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載のクリープ試験方法。
- 前記支持部は、基台の上部に移動可能、かつ所定の位置に位置決め可能に設けられていることを特徴とする請求項6から8の何れかに記載のクリープ試験方法。
- 前記支持溝は、断面がV形状に形成されるとともに、対向する二つの面が上方に向かって順次外方に拡がるテーパ面に形成されていることを特徴とする請求項6から9の何れかに記載のクリープ試験方法。
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- 2005-02-28 JP JP2005053476A patent/JP4553196B2/ja not_active Expired - Fee Related
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