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JP4417026B2 - Light emitting device - Google Patents

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JP4417026B2
JP4417026B2 JP2003121011A JP2003121011A JP4417026B2 JP 4417026 B2 JP4417026 B2 JP 4417026B2 JP 2003121011 A JP2003121011 A JP 2003121011A JP 2003121011 A JP2003121011 A JP 2003121011A JP 4417026 B2 JP4417026 B2 JP 4417026B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の電極間に電界発光層を挟んでなる電界発光素子を有する発光装置およびその作製方法に関する。特に、発光装置の封止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電界発光素子は、一対の電極(陽極と陰極)間に電界発光層を挟んでなり、その発光機構は、両電極間に電圧を印加した際に陽極から注入される正孔(ホール)と、陰極から注入される電子が、電界発光層において再結合することにより電界発光層中の発光中心で再結合して分子励起子を形成し、その分子励起子が基底状態に戻る際にエネルギーを放出して発光するといわれている。
【0003】
電界発光素子を発光性の素子として用いる上で、発光輝度や発光の均一性等の信頼性が要求されるが、電界発光層が、有機材料や有機材料の一部に無機材料を含有させて形成されるため、水分や酸素等により劣化しやすく、信頼性が低下するという問題が生じている。
【0004】
このような電界発光層の劣化は、電界発光素子を含む発光装置では、パネル部分において、ダークスポットやシュリンク発生の原因となるため、表示特性が低下してしまう。
【0005】
上述した問題を防ぐ方法として、電界発光素子を乾燥剤が設けられた気密性容器に収納して密閉空間に閉じ込めることにより、外部からの水分の侵入を遮断するという方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、絶縁体上に形成された電界発光素子をその周辺に形成されたシール材、およびカバー材で囲まれた密閉空間に備え、その密閉空間やカバー材周辺に樹脂等の充填材を設け、外部からの水分や酸素の侵入を防ぐという方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9-148066号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平13-203076号公報
【0009】
しかし、このような方法を用いても実用レベルの信頼性としては、まだ不十分であり、さらなる電界発光素子の劣化防止のための方法が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、外部から電界発光素子への酸素や水分等の侵入を防ぐ構造を有する発光装置、およびその作製方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電界発光素子を有する発光装置において、基板上に形成されたTFT、配線、および電界発光素子が外部からの水分や酸素の侵入を防ぐ機能を有するバリア膜で覆われた構造を形成することを特徴とする。
【0012】
なお、本発明では、基板上に上記構造を形成した後、シール剤を介して封止基板を貼り付けることにより、封止構造を完成させる構成も含めることとする。
【0013】
本発明の構成は、基板上に形成された第1のバリア膜と、前記第1のバリア膜上に形成されたTFT形成層と、前記TFT形成層上に形成された第2のバリア膜と、前記第2のバリア膜上に形成された配線形成層と、前記配線形成層上に形成された第3のバリア膜と、前記第3のバリア膜上に形成された電界発光素子形成層と、前記電界発光素子形成層上に形成された第4のバリア膜とを有し、前記第2のバリア膜は、前記TFT形成層の一部に形成された第1の開口部において、前記第1のバリア膜と接することを特徴とする発光装置である。
【0014】
なお、上記構成において、第1の開口部を形成した後、第2のバリア膜を形成することによって、第1のバリア膜と接した構造を得ることができるので、TFTを有するTFT形成層に外部から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。さらに、第1の開口部に形成される第2のバリア膜は、基板面(横方向)に対して、縦方向に形成されることから、横方向からの水分や酸素の侵入を防ぐのに非常に効果的である。
【0015】
さらに、上記構成において、前記第3のバリア膜は、前記配線形成層の一部であって、前記TFT形成層との積層部分に形成された第2の開口部において、前記第1のバリア膜および前記第2のバリア膜とそれぞれ接し、かつ、前記TFT形成層は前記第1のバリア膜および前記第3のバリア膜に覆われた空間に備えられていることを特徴とする。
【0016】
なお、この場合において、第2の開口部を形成した後、第3のバリア膜を形成することによって、第3のバリア膜が第1のバリア膜だけでなく第2のバリア膜と接した構造を得ることができるので、TFTと電界発光素子を電気的に接続する配線が形成された配線形成層に外部から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。さらに、第2の開口部に形成される第3のバリア膜は、基板面(横方向)に対して、縦方向に形成されることから、横方向からの水分や酸素の侵入を防ぐのに非常に効果的である。
【0017】
さらに、上記各構成において、前記第4のバリア膜は、前記第3のバリア膜と接し、かつ、前記電界発光素子形成層は、前記第3のバリア膜および前記第4のバリア膜に覆われていることを特徴とする。
【0018】
なお、この場合において、第4のバリア膜が第3のバリア膜と接して形成されることにより、前記電界発光素子形成層に外部から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。
【0019】
また、本発明の別の構成は、基板上に形成された第1のバリア膜と、前記第1のバリア膜上に形成されたTFT形成層と、前記TFT形成層上に形成された第2のバリア膜と、前記第2のバリア膜上に形成された配線形成層と、前記配線形成層上に形成された第3のバリア膜と、前記第3のバリア膜上に形成された電界発光素子形成層と、前記電界発光素子形成層上に形成された第4のバリア膜とを有し、前記TFT形成層は、前記第1のバリア膜および前記第2のバリア膜に覆われていることを特徴とする発光装置である。
【0020】
なお、上記構成において、前記配線形成層は、前記第2のバリア膜および前記第3のバリア膜に覆われており、また前記電界発光素子形成層は、前記第3のバリア膜および前記第4のバリア膜に覆われていることを特徴とする。
【0021】
なお、本発明において、前記第1のバリア膜、前記第2のバリア膜、前記第3のバリア膜、および前記第4のバリア膜は、それぞれ窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、または窒素含有炭素膜から選ばれた一種、または複数種からなることを特徴とする。なお、上述した窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、窒素含有炭素膜は、スパッタリング法により形成されたものであることがより好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明における発光装置の構造について、図1(A)(B)を用いて説明する。
【0023】
図1(A)において、基板101上に第1のバリア膜102が形成されている。なお、第1のバリア膜102を形成する材料としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、または窒素含有炭素膜から選ばれた一種、または複数種を用いることができ、スパッタリング法やCVD法等により50〜500nmの膜厚で形成すればよい。
【0024】
そして、第1のバリア膜102上には、複数のTFT(薄膜トランジスタ)が層間絶縁膜に覆われてなるTFT形成層103が形成されている。なお、ここでいうTFTは、公知の方法を用いて形成された、公知の構造を有するものであれば、特に限定されることなく用いることができる。TFT形成層103の一部には第1の開口部120が形成され、TFT形成層103および第1の開口部120(露出したTFT形成層103の側面を含む)を覆って第2のバリア膜104が形成される。なお、第2のバリア膜104を形成する材料としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、または窒素含有炭素膜から選ばれた一種、または複数種を用いることができ、スパッタリング法やCVD法等により50〜500nmの膜厚で形成すればよい。
【0025】
次に、第2のバリア膜104上に配線形成層105が形成される。なお、配線形成層105には、絶縁材料で形成された絶縁膜の一部に導電性の材料からなる配線が形成されている。配線形成層105の一部には第2の開口部121が形成され、配線形成層105、および第1の開口部120(露出した配線形成層105、およびTFT形成層103の側面を含む)を覆って第3のバリア膜106が形成される。なお、第3のバリア膜106を形成する材料としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、または窒素含有炭素膜から選ばれた一種、または複数種を用いることができ、スパッタリング法やCVD法等により50〜500nmの膜厚で形成すればよい。
【0026】
次に、第3のバリア膜106上に電界発光素子を含む電界発光素子形成層107が形成される。なお、電界発光素子は、一対の電極間に電界発光層を挟んでなる構造を有する。
【0027】
また、電界発光素子形成層107に形成された電界発光素子は、配線形成層105に形成された配線を介して、TFT形成層103に形成されたTFTの一部と電気的に接続されている。なお、ここでTFTと接続される電界発光素子の一方の電極を第1の電極と呼び、第1の電極上に電界発光層を挟んで形成される他方の電極を第2の電極と呼ぶ。本発明において、第1の電極、第2の電極のどちらが陽極、もしくは陰極であっても良く、また、第1の電極、第2の電極のいずれか一方が透光性、もしくは両方が透光性を有する構造とすることもできる。
【0028】
陽極を形成する場合に用いる陽極材料としては、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。なお、陽極材料の具体例としては、ITO(indium tin oxide)、酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(indium zinc oxide)の他、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、または金属材料の窒化物(TiN)等を用いることができる。
【0029】
一方、陰極を形成する場合に用いる陰極材料としては、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。なお、陰極材料の具体例としては、元素周期律の1族または2族に属する元素、すなわちLiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、およびこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li)や化合物(LiF、CsF、CaF2)の他、希土類金属を含む遷移金属を用いて形成することができるが、Al、Ag、ITO等の金属(合金を含む)との積層により形成することもできる。
【0030】
なお、上述した陽極材料及び陰極材料は、蒸着法、スパッタリング法等により形成することができ、その膜厚は、10〜500nmとするのが好ましい。
【0031】
また、本発明の電界発光層には公知の材料を用いることができ、低分子系材料および高分子系材料のいずれを用いることもできる。さらに、有機化合物材料のみから成るものだけでなく、無機化合物を一部に含めることもできる。
【0032】
なお、本発明における電界発光素子の構成としては、例えば1)陽極/発光層/陰極、2)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極、3)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、4)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極、6)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/ホールブロッキング層(正孔阻止層)/電子輸送層/陰極、7)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/ホールブロッキング層(正孔阻止層)/電子輸送層/電子注入層/陰極等が挙げられる。
【0033】
本実施の形態に示す電界発光素子形成層107は、第3のバリア膜106と完全に重なることなく小さく形成されている。すなわち、電界発光素子形成層107を形成した後も第3のバリア膜106が表面に露出した構造となる。これは、図1(A)の封止基板110側から素子形成層111を見たとき、電界発光素子形成層107の周辺に第3のバリア膜106が露出する構造となる。
【0034】
次に、第4のバリア膜108が形成される。この時、第4のバリア膜108は、図1(A)に示す領域123において、第3のバリア膜106と接して形成される。このような構造とすることにより、電界発光素子形成層107は、第3のバリア膜106と第4のバリア膜108とにより完全に覆われた構造を形成することができる。なお、第4のバリア膜108を形成する材料としては、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、または窒素含有炭素膜から選ばれた一種、または複数種を用いることができ、スパッタリング法やCVD法等により50nm〜3μmの膜厚で形成すればよい。
【0035】
以上により、基板上に第1のバリア膜102、TFT形成層103、第2のバリア膜104、配線形成層105、第3のバリア膜106、電界発光素子形成層107、第4のバリア膜108を含む素子形成層111が形成される。このような構造とすることにより、素子形成層111の各層に外部から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。
【0036】
次に、素子形成層111上にシール剤を形成する。本実施の形態では、基板101上の素子形成層111と重ならない位置(外側)に第1のシール剤109を形成し、第1のシール剤109で覆われた領域(内側)に第2のシール剤112を形成する。
【0037】
なお、第1のシール剤109は、基板間隔を保持するギャップ材(フィラー、微粒子など)を含み、第2のシール剤112よりも粘度が高い紫外線硬化型樹脂もしくは熱硬化型樹脂等を用いることが好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂を用いることができる。また、第2のシール剤112は、透明性を有する紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹脂等を用いることとし、内部に紫外線吸収剤を分散させたものを用いるのが好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂や、アクリレート系(ウレタンアクリレート)の樹脂を用いることができる。
【0038】
さらに、第2のシール剤に分散される紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系の化合物が挙げられる。
【0039】
ベンゾトリアゾール系の化合物としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アシル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等を用いることができる。
【0040】
また、ベンゾフェノン系の化合物としては、2,4−ジヒドトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルベンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等を用いることができる。
【0041】
また、サリシレート系の化合物としては、フェニルサリシレート、4−t−ブチルフェニルサリシレート等を用いることができる。
【0042】
その他にもベンゾエート系の化合物である2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートや、トリアジン系の化合物である2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)1,3,5−トリアジン等を用いることもできる。
【0043】
なお、本発明においては、第1のシール剤109はあってもなくても良いが、均一な封止形状を得るためには、第1のシール剤を用いた方が好ましい。
【0044】
以上のように、シール剤を介して基板101と封止基板110とを貼り合わせることにより、図1(A)に示す封止構造を完成させることができる。
【0045】
また、本発明では、図1(A)に示す構造の他に図1(B)に示す構造とすることもできる。
【0046】
図1(B)の構造の場合には、素子形成層211に含まれるTFT形成層203、配線形成層205、および電界発光素子形成層207の形状が図1(A)に示す構造と異なっている。それに伴い第1のバリア膜202、第2のバリア膜204、第3のバリア膜206、第4のバリア膜208の形状も図1(B)に示すようにそれぞれ異なっている。図1(B)に示す基板201、TFT形成層203、配線形成層205、電界発光素子形成層207、第1のバリア膜202、第2のバリア膜204、第3のバリア膜206、第4のバリア膜208、シール剤209、および封止基板210における構成や、これらを形成する材料は、図1(A)において説明したものと同様であるので、省略することとする。
【0047】
図1(B)に示すような形状とすることにより、第1のバリア膜202と第2のバリア膜204とが領域223で接して形成されるのでTFT形成層203を完全に覆った構造を形成することができる。また、第2のバリア膜204と第3のバリア膜206とが領域221で接して形成されるので配線形成層205を完全に覆った構造とすることができる。さらに、第3のバリア膜206と第4のバリア膜208とが領域220で接して形成されるので電界発光素子形成層207を完全に覆われた構造とすることができ、これらの層に外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。
【0048】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明する。
【0049】
(実施例1)
本実施例では、発光素子の端部の構造について図2(A)(B)を用いて説明する。
【0050】
図2(A)は、実施の形態において、図1(A)で示した構造を有する場合の好ましい実施例について説明する。
【0051】
図2(A)において、基板301上に第1のバリア膜302が形成される。本実施例では、スパッタリング法により窒化珪素膜を100nmの膜厚で形成する。
【0052】
次に、第1のバリア膜302上にTFT303が形成される。なお、TFT303は、不純物領域(ソース領域、ドレイン領域)、チャネル形成領域、ゲート絶縁膜、およびゲート電極を少なくとも有している。また、TFT形成層311には、複数のTFTが形成されるが、図2(A)に示すTFT303は、後で形成される電界発光素子の第1の電極と電気的に接続されるTFT(電流制御用TFTともいう)を示している。そして、TFT303を覆って、第1の層間絶縁膜315が形成されている。なお、ここで形成される第1の層間絶縁膜315は、絶縁材料を用いて単層で形成することもできるが、複数の絶縁材料を用いた積層構造とすることもできる。絶縁材料としては、具体的には、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素など)、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテンまたはSOG)等の材料を用いることができるが、本実施例では、窒化珪素膜を100nmの膜厚で形成した第1の層とアクリルを1.00μmの膜厚で形成した第2の層との積層構造で形成される。このようにして、TFT形成層311が形成される。
【0053】
次に、TFT形成層311の一部に開口部が形成される。ここでは、第1の層間絶縁膜315、およびゲート絶縁膜の一部に開口部が形成される。
【0054】
そして、開口部を含むTFT形成層311上に第2のバリア膜304が形成される。本実施例では、スパッタリング法により窒化珪素膜を100nmの膜厚で形成する。この時、第2のバリア膜304は、第1のバリア膜302の一部と接して形成されるため、TFT形成層311が、第1のバリア膜302および第2のバリア膜304で覆われた構造とすることができる。
【0055】
次に、第2のバリア膜304、第1の層間絶縁膜315、およびゲート絶縁膜の一部にTFT303の不純物領域に到達する開口部を形成した後、導電膜の成膜およびパターニングを行うことにより、配線305が形成される。配線材料としては、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成することができるが、本実施例では、膜厚30nmの窒化タンタル膜と膜厚370nmのタングステン膜を順次積層してなる膜を用いることとする。そして、配線305を覆って、第2の層間絶縁膜316が形成される。なお、ここで形成される第2の層間絶縁膜316は、絶縁材料を用いて単層で形成することもできるが、複数の絶縁材料を用いた積層構造とすることもできる。絶縁材料としては、具体的には、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素など)、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテン、SOG)等の材料を用いることができるが、本実施例における第2の層間絶縁膜316は、アクリルを用いて1.00μmの膜厚で形成される。このようにして、配線形成層312が形成される。
【0056】
次に、配線形成層312およびTFT形成層311の一部に開口部が形成される。ここでは、第2の層間絶縁膜316、第2のバリア膜304、第1の層間絶縁膜315、およびゲート絶縁膜の一部に開口部が形成される。
【0057】
そして、開口部を含む配線形成層312上に第3のバリア膜306が形成される。本実施例では、スパッタリング法により窒化珪素膜を100nmの膜厚で形成する。この時、第3のバリア膜306は、第2のバリア膜304の一部と接して形成されるため、配線形成層312が、第2のバリア膜304および第3のバリア膜306で覆われた構造とすることができる。
【0058】
次に、第3のバリア膜306、および第2の層間絶縁膜316の一部に配線305に到達する開口部を形成した後、導電膜の成膜およびパターニングを行うことにより、第1の電極307が形成される。なお、本実施例の場合には、第1の電極307は透明導電膜を用いて形成される。具体的には、ITOを用い、スパッタリング法により110nmの膜厚で形成する。
【0059】
そして、第1の電極307の端部を覆って、絶縁層(バンク、隔壁、障壁、土手などと呼ばれる)317が形成される。なお、ここで形成される絶縁層317は、絶縁材料を用いて単層で形成することもできるが、複数の絶縁材料を用いた積層構造とすることもできる。絶縁材料としては、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素など)、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテン、SOG)等を用いることができるが、ここでは感光性の有機樹脂であるアクリルを用い、1.45μmの膜厚で形成する。
【0060】
ここで、絶縁層317は、第3のバリア膜306と完全に重なることなく小さく形成されている。すなわち、電界発光素子形成層313を形成した後も第3のバリア膜306が表面に露出した構造となる。
【0061】
次に、第1の電極307上に電界発光層308が形成される。電界発光層308は、発光層のみの単層構造とすることもできるが、複数の材料を用いた積層構造とすることもできる。なお、本実施例では、Cu−Pcからなる正孔注入層、α−NPDからなる正孔輸送層、および発光層であるAlq3を積層して得られる電界発光層308を用いることとする。
【0062】
次に、電界発光層308上に第2の電極309が形成される。なお、ここでは、メタルマスクを用いて導電膜をパターニングすることにより、第2の電極309を形成する。本実施例の場合、第2の電極309は陰極であることから、第2の電極309の材料としては、Mg:Ag、Mg:In、Al:Li、CaF2、CaNなどの合金、または周期表の1族もしくは2族に属する元素とアルミニウムとを共蒸着法により形成した導電膜を用いることができる。本実施例では、第2の電極309側からも光を通過させる構造とするため、1nm〜10nmのアルミニウム膜、もしくはLiを微量に含むアルミニウム膜を用いることとする。また、1nm〜10nmのアルミニウム膜を形成する前に陰極バッファー層としてCaF2、MgF2、またはBaF2からなる透光性を有する層(膜厚1nm〜5nm)を形成してもよい。このようにして、電界発光素子形成層313が形成される。
【0063】
そして、電界発光素子形成層313上に第4のバリア膜310が形成される。本実施例では、スパッタリング法により窒化珪素膜を100nmの膜厚で形成する。
【0064】
この時、第4のバリア膜310は、第3のバリア膜306の一部と接して形成されるため、電界発光素子形成層313が、第3のバリア膜306および第4のバリア膜310で覆われた構造とすることができる。
【0065】
以上の様な構造とすることにより、基板上に形成されたTFT形成層311、配線形成層312、および電界発光素子形成層313の各層に対して外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐ封止構造を形成することができる。
【0066】
また、図2(B)には、実施の形態において、図1(B)で示した構造を有する場合の好ましい実施例について示す。
【0067】
図2(B)に示す構造は、基板上に形成されるTFTや、TFTと電気的に接続される電界発光素子の構造が図2(A)に示したものと同様であるが、TFT形成層325、配線形成層326、および電界発光素子形成層327の構造が異なるため、第2のバリア膜323、第3のバリア膜324、および第4のバリア膜325の形状が異なっている。
【0068】
具体的には、基板上に形成されたTFT形成層326よりも配線形成層327が小さく形成されており、配線形成層327の周辺には、TFT形成層326の上に形成された第2のバリア膜323が露出している。また、配線形成層327よりも電界発光素子形成層328が小さく形成されており、電界発光素子形成層328の周辺には、配線形成層327の上に形成された第3のバリア膜324が露出している。
【0069】
なお、図2(B)に示すような形状とすることにより、第1のバリア膜322と第2のバリア膜323とがTFT形成層326の周辺で接して形成されるので、TFT形成層326を完全に覆った構造を形成することができる。また、第2のバリア膜323と第3のバリア膜324とが配線形成層327の周辺で接して形成されるので、配線形成層327を完全に覆った構造とすることができる。さらに、第3のバリア膜324と第4のバリア膜325とが電界発光素子形成層328の周辺で接して形成されるので、電界発光素子形成層328を完全に覆われた構造とすることができ、これらの層に外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。
【0070】
(実施例2)
本実施例では、同一基板上に画素部と、画素部の周辺に形成される駆動回路のTFT(nチャネル型TFT及びpチャネル型TFT)が形成される発光装置の構成について、図3〜図6を用いて説明する。
【0071】
まず、基板600上に第1のバリア膜601を形成する。
【0072】
基板600としては、ガラス基板、石英基板、セラミック基板などを用いることができる。第1のバリア膜601としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素の単層膜、もしくはこれらを組み合わせた積層膜を用いることができる。また、第1のバリア膜601は、スパッタリング法により形成された膜であっても良いし、CVD法により形成された膜であっても良い。
【0073】
本実施例では、スパッタリング法により形成された膜厚100nmの窒化珪素膜を用いる。ターゲットには珪素を用い、スパッタガスにN2およびArとを用い、それぞれのガスの流量比を20/20(sccm)とする。また、成膜時の圧力は0.4Pa、成膜電力は800Wで、半径6inchの円型ターゲットを用いる。なお、成膜温度は、室温〜200℃程度で行うことができるが、本実施例では.200℃で成膜を行う。
【0074】
次に、第1のバリア膜601上に複数のTFTを形成する。なお、ここで形成されるTFTは、画素部だけでなく、駆動回路部にも同時に形成される。
【0075】
本発明におけるTFTおよびその作製方法は、特に限定されることはなく、公知の方法を用いて形成することができる。
【0076】
本発明に用いることができるTFTの構造は、図3(B)に示すとおりである。まず、非晶質構造を有する半導体膜(ここではアモルファスシリコン膜)を形成し、この半導体膜を固相成長法やレーザー結晶化法等の公知の結晶化技術を用いて結晶化させた後、結晶構造を有する半導体膜をパターニングすることにより、島状に分離された半導体層を形成する。
【0077】
次に、半導体層を覆うゲート絶縁膜607をプラズマCVD法により、膜厚を40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。
【0078】
次に、ゲート絶縁膜607上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜とを積層形成する。第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する導電性材料としてはTa、W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成することができるが、本実施例では、第1の導電膜として膜厚30nmの窒化タンタル膜、第2の導電膜として膜厚370nmのタングステン膜を順次積層する。
【0079】
次に、第1の導電膜、および第2の導電膜を順次エッチングすることにより、TFTのゲート電極(621〜624)を形成する。なお、これらのゲート電極(621〜624)は、それぞれ第1の導電層(621a〜624a)と第2の導電層(621b〜624b)との積層構造を有している。
【0080】
次に、先に形成した半導体層に不純物を添加することにより、不純物領域が形成される。なお、半導体に対してp型を付与する不純物元素には、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など周期律第13族元素が知られている。なお、半導体に対してn型を付与する不純物元素としては周期律15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)が知られている。
【0081】
第1の不純物領域630には1×1016〜1×1017/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素が添加されている。ここでは、第1の不純物領域630と同じ濃度範囲の領域をn--領域とも呼ぶ。
【0082】
第2の不純物領域634、635には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素が添加されている。ここでは、第2の不純物領域と同じ濃度範囲の領域をn+領域とも呼ぶ。
【0083】
第3の不純物領域637には、1×1018〜1×1019/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素が添加されている。ここでは、第3の不純物領域637と同じ濃度範囲の領域をn-領域とも呼ぶ。
【0084】
第4の不純物領域641、642には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でp型を付与する不純物元素が添加されている。ここでは、第4の不純物領域641、642と同じ濃度範囲の領域をp+領域とも呼ぶ。
【0085】
第5の不純物領域643、644には1×1018〜1×1020/cm3の濃度範囲でp型を付与する不純物元素が添加されている。ここでは、第5の不純物領域と同じ濃度範囲の領域をp-領域とも呼ぶ。
【0086】
なお、不純物領域でない半導体層の一部(501〜504)をチャネル形成領域と呼ぶこととする。
【0087】
以上のようにTFTを形成した後、TFTを覆う絶縁膜を形成する。本実施例では、無機材料からなる絶縁膜を形成し、これを第1の層間絶縁膜645とよぶ。具体的には、プラズマCVD法により膜厚100nmの窒化珪素膜を形成する。勿論、この絶縁膜は窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0088】
次に、第1の層間絶縁膜645上に有機絶縁材料からなる第2の層間絶縁膜646を形成する。本実施例では、塗布法によりアクリルからなる膜を1.0〜2.0μmの膜厚に形成する。
【0089】
このように、第2の層間絶縁膜646を有機材料で形成することにより、表面を良好に平坦化させることができる。また、有機材料646は一般に誘電率が低いので、寄生容量を低減することができる。しかし、吸湿性があり保護膜としては適さないので、本実施例のように、第1の層間絶縁膜645として形成した酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化珪素膜などと組み合わせて用いると良い。
【0090】
次に、図4(A)に示すように第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、およびゲート絶縁膜607の一部をエッチングすることにより、開口部(1)647を形成する。
【0091】
まず、第2の層間絶縁膜646のエッチングを行う。この場合には、CF4とO2とHeとを原料ガスに用いることにより、第2の層間絶縁膜646のエッチングを行う。
【0092】
次に、第1の層間絶縁膜645のエッチングを行う。この場合には、第1の条件でCF4とO2とHeとを原料ガスに用い、第2の条件でCHF3を原料ガスに用いたエッチングを行うことにより、第1の層間絶縁膜645のエッチングを行う。
【0093】
さらに、ゲート絶縁膜607のエッチングを行う。この場合には、CHF3とを原料ガスに用いることにより、ゲート絶縁膜607のエッチングを行う。以上のようにして、開口部(1)647が形成される。
【0094】
なお、本発明において、開口部(1)647を形成する場合には、上述したエッチング法のみならず、インクジェット法を用いて、エッチング液を所望の位置に塗布することにより、所望の位置に開口部を(1)647を形成するという方法を用いることもできる。
【0095】
その他の方法として、エッチングにより開口部を(1)647を形成するのではなく、先に形成されるゲート絶縁膜607、第1の層間絶縁膜645、および第2の層間絶縁膜646のそれぞれを絶縁材料(例えば、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素などを溶媒中に分散させた溶液)や、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテンまたはSOG等))を塗布液とするインクジェット法を用いて所望の位置に形成することにより、上述したようなエッチング法を用いたパターニング工程を省略することも可能である。
【0096】
次に、図4(B)に示すように第2のバリア膜648を形成する。第2のバリア膜648としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素の単層膜、もしくはこれらを組み合わせた積層膜を用いることができる。また、第2のバリア膜648は、スパッタリング法により形成された膜であっても良いし、CVD法により形成された膜であっても良い。本実施例では、スパッタリング法により形成された膜厚100nmの窒化珪素膜を用いる。
【0097】
なお、インクジェット法を用いてゲート絶縁膜607、第1の層間絶縁膜645、および第2の層間絶縁膜646をそれぞれ所望の位置に形成し、エッチング法を用いたパターニング工程を省略する場合において、第2のバリア膜648を形成して得られる構造を図7(A)に示す。
【0098】
次に、それぞれのTFTが有するソース領域またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形成する。なお、コンタクトホールの形成にはドライエッチング法を用い、以下に示す条件で第2のバリア膜648、第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、およびゲート絶縁膜607をエッチングすることにより形成する。
【0099】
まず、第2のバリア膜648のエッチングを行う。この場合には、CF4とO2とHeとを原料ガスに用いることにより、第2のバリア膜648のエッチングを行う。
【0100】
次に、第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、ゲート絶縁膜607のエッチングを順次行う。この場合のエッチング条件は、先に第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、ゲート絶縁膜607のエッチングをエッチングした場合の条件と同様の条件を用いればよいので省略する。
【0101】
その後、Al、Ti、Mo、Wなどを用いて配線を形成する。これらの電極及び画素電極の材料は、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性に優れた材料を用いることが望ましい。こうして、配線651〜658が形成される(図4(C))。
【0102】
次に、有機絶縁材料からなる第3の層間絶縁膜660を形成する。本実施例では、塗布法によりアクリルからなる膜を1.0〜5.0μmの膜厚に形成する。
【0103】
次に、図5(A)に示すように第3の層間絶縁膜660、第2のバリア膜648、第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、およびゲート絶縁膜607の一部をエッチングすることにより、開口部(2)661を形成する。
【0104】
まず、第3の層間絶縁膜660のエッチングを行う。この場合には、CF4とO2とHeとを原料ガスに用いたエッチングを行うことにより、第3の層間絶縁膜660のエッチングを行う。
【0105】
次に、第2のバリア膜648、第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、ゲート絶縁膜607のエッチングを順次行う。この場合のエッチング条件は、先に第2のバリア膜648、第2の層間絶縁膜646、第1の層間絶縁膜645、ゲート絶縁膜607のエッチングをエッチングした場合の条件と同様の条件を用いればよいので省略する。
【0106】
なお、本発明において、開口部(2)661を形成する場合には、上述したエッチング法のみならず、インクジェット法を用いて、エッチング液を所望の位置に塗布することにより、所望の位置に開口部を(2)661を形成するという方法を用いることもできる。
【0107】
その他の方法として、エッチングにより開口部(2)661を形成するのではなく、先に形成されるゲート絶縁膜607、第1の層間絶縁膜645、第2の層間絶縁膜646、および第3の層間絶縁膜660のそれぞれを絶縁材料(例えば、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素などを溶媒中に分散させた溶液)や、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテンまたはSOG等))を塗布液とするインクジェット法を用いて所望の位置に形成することにより、上述したようなエッチング法を用いたパターニング工程を省略することも可能である。
【0108】
次に、図5(B)に示すように第3のバリア膜662を形成する。第3のバリア膜662としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素の単層膜、もしくはこれらを組み合わせた積層膜を用いることができる。また、第3のバリア膜662は、スパッタリング法により形成された膜であっても良いし、CVD法により形成された膜であっても良い。本実施例では、スパッタリング法により形成された膜厚100nmの窒化珪素膜を用いる。
【0109】
なお、インクジェット法を用いてゲート絶縁膜607、第1の層間絶縁膜645、第2の層間絶縁膜646、および第3の層間絶縁膜660をそれぞれ所望の位置に形成し、エッチング法を用いたパターニング工程を省略する場合において、第3のバリア膜662を形成して得られる構造を図7(B)に示す。
【0110】
次に、一部のTFTが有する配線に達する開口部(3)663を形成する。なお、開口部(3)663の形成にはドライエッチング法を用い、以下に示す条件で第3のバリア膜662、および第3の層間絶縁膜660をエッチングすることにより形成する。
【0111】
まず、第3のバリア膜662のエッチングを行う。この場合には、CF4とO2とHeとを原料ガスに用いたエッチングを行うことにより、第3のバリア膜662のエッチングを行う。
【0112】
次に、第3の層間絶縁膜660のエッチングを順次行う。この場合のエッチング条件は、先に第3の層間絶縁膜660のエッチングをエッチングした場合の条件と同様の条件を用いればよいので省略する。
【0113】
次に、第3のバリア膜662上に透光性の透明導電膜を形成する。透明導電膜を形成する材料としては、酸化インジウム・スズ(ITO)膜や酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いることができ、本実施例では、ITOをスパッタリング法により110nmの膜厚で形成する。
【0114】
そして、ITOからなる透明導電膜上にレジストからなるマスクを形成した後、これを酸系のエッチャントを用いたウエットエッチング法によりエッチングして第1の電極664を形成する(図5(C))。
【0115】
次に有機材料からなる絶縁層665を形成する。具体的には、感光性アクリルを用いてスピンコーティング法により膜厚1.45μmで成膜した後、フォトリソグラフィ−法によりパターニングを行った後で、第1の電極(陽極)664と重なる位置、および基板上の端部であって第3のバリア膜662に開口部(4)(610、611)を形成するようにエッチング処理を行い、絶縁層665を形成する(図6(A))。
【0116】
なお、この場合のエッチング条件としては、CF4とO2とHeとを原料ガスに用い、エッチングを行う。
【0117】
なお、本発明において、開口部(4)(670、671)を形成する場合には、上述したエッチング法のみならず、インクジェット法を用いて、エッチング液を所望の位置に塗布することにより、所望の位置に開口部(4)(670、671)を形成するという方法を用いることもできる。
【0118】
その他の方法として、エッチングにより開口部(4)(670、671)を形成するのではなく、先に形成される絶縁層665のそれぞれを絶縁材料(例えば、無機材料(酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素などを溶媒中に分散させた溶液)や、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテンまたはSOG等))を塗布液とするインクジェット法インクジェット法を用いて所望の位置に形成することにより、上述したようなエッチング法を用いたパターニング工程を省略することも可能である。
【0119】
次に、絶縁層665の開口部に露出している第1の電極(陽極)664上に電界発光層666を形成する(図6(B))。なお、電界発光層666は、少なくとも発光層を含み、正孔注入層、正孔輸送層、ブロッキング層、電子輸送層、および電子注入層といったキャリアに対する機能の異なる層のいずれか一つ、もしくは複数を組み合わせて積層することにより形成される。
【0120】
また、電界発光層666を形成する材料としては、低分子系、高分子系の公知の有機化合物を用いることができる。
【0121】
なお、電界発光層666を形成する材料として、具体的には以下に示すような材料を用いることができる。
【0122】
正孔注入層を形成する正孔注入材料としては、有機化合物であればポルフィリン系の化合物が有効であり、フタロシアニン(以下、H2−Pcと示す)、銅フタロシアニン(以下、Cu−Pcと示す)などがある。導電性高分子化合物に化学ドーピングを施した材料もあり、ポリスチレンスルホン酸(以下、PSSと示す)をドープしたポリエチレンジオキシチオフェン(以下、PEDOTと示す)や、ポリアニリン、ポリビニルカルバゾール(以下、PVKと示す)などが挙げられる。
【0123】
正孔輸送層を形成する正孔輸送材料としては、芳香族アミン系(すなわち、ベンゼン環−窒素の結合を有するもの)の化合物が好適である。広く用いられている材料として、例えば、先に述べたTPDの他、その誘導体である4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(以下、「α−NPD」と記す)や、4,4',4''−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(以下、「TDATA」と記す)、4,4',4''−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−トリフェニルアミン(以下、「MTDATA」と記す)などのスターバースト型芳香族アミン化合物が挙げられる。
【0124】
発光層を形成する発光材料としては、具体的には、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Alq3と示す)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Almq3と示す)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(以下、BeBq2と示す)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(4−ヒドロキシ−ビフェニリル)−アルミニウム(以下、BAlqと示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(以下、Zn(BOX)2と示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(以下、Zn(BTZ)2と示す)などの金属錯体の他、各種蛍光色素が有効である。また、三重項発光材料も可能であり、白金ないしはイリジウムを中心金属とする錯体が主体である。三重項発光材料としては、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(以下、Ir(ppy)3と示す)、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン−白金(以下、PtOEPと示す)などが知られている。
【0125】
電子輸送層を形成する電子輸送材料としては、金属錯体がよく用いられ、先に述べたAlq3、Almq3、BeBq2などのキノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体や、混合配位子錯体であるBAlqなどが好適である。また、Zn(BOX)2、Zn(BTZ)2などのオキサゾール系、チアゾール系配位子を有する金属錯体もある。さらに、金属錯体以外にも、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下、PBDと示す)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(以下、OXD−7と示す)などのオキサジアゾール誘導体、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、TAZと示す)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、p−EtTAZと示す)などのトリアゾール誘導体、バソフェナントロリン(以下、BPhenと示す)、バソキュプロイン(以下、BCPと示す)などのフェナントロリン誘導体が電子輸送性を有する。
【0126】
その他、ブロッキング層を含める場合には、ブロッキング層を形成する正孔阻止材料として、上で述べたBAlq、OXD−7、TAZ、p−EtTAZ、BPhen、BCPなどが、励起エネルギーレベルが高いため有効である。
【0127】
以上に示した材料を組み合わせて用い、第1の電極(陽極)上に形成することにより電界発光層666を形成することができる。
【0128】
次に、図6(B)に示すように電界発光層666を覆って、第2の電極(陰極)667を形成する。なお、本実施例では、電界発光層666と接して形成されるフッ化カルシウム(CaF2)もしくはフッ化バリウム(BaF2)からなる陰極バッファー層(図示せず)とアルミニウムからなる導電膜を積層することにより第2の電極(陰極)667を形成する。具体的には、陰極バッファー層としてフッ化カルシウムからなる膜を1nmの膜厚で形成し、アルミニウムを100nmの膜厚で形成することにより、第2の電極(陰極)667を形成する。
【0129】
なお、第2の電極667を形成するための陰極材料としては、仕事関数の小さい導電膜であれば、公知の他の材料を用いることもできる。
【0130】
さらに、第2の電極667上に第4のバリア膜669を形成する。第4のバリア膜669としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素の単層膜、もしくはこれらを組み合わせた積層膜を用いることができる。また、第4のバリア膜669は、スパッタリング法により形成された膜であっても良いし、CVD法により形成された膜であっても良い。本実施例では、スパッタリング法により形成された膜厚100nmの窒化珪素膜を用いる。
【0131】
なお、インクジェット法を用いて絶縁層665を所望の位置に形成し、エッチング法を用いたパターニング工程を省略する場合において、第4のバリア膜669を形成して得られる構造を図7(C)に示す。
【0132】
以上の様にして、nチャネル型TFT701、pチャネル型TFT702を有する駆動回路705と、nチャネル型TFTからなるスイッチング用TFT703、pチャネル型TFTからなる電流制御用TFT704とを有する画素部706を同一基板上に備え、かつ、外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐ構造を形成することができる(図6(B))。
【0133】
(実施例3)
本実施例では、実施の形態(図1(A))、実施例1(図2(A))および実施例2で示した構造を有し、封止基板を貼り付けることにより封止構造を完成させた発光装置について図8を用いて説明する。なお、図8(A)は、発光装置を示す上面図、図8(B)は図8(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示された801は駆動回路部(ソース側駆動回路)、802は画素部、803は駆動回路部(ゲート側駆動回路)である。また、804は封止基板、805は第1のシール剤であり、第1のシール剤805で囲まれた内側には、第2のシール剤807が設けられている。
【0134】
なお、808はソース側駆動回路801及びゲート側駆動回路803に入力される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)809からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。なお、ここではFPCしか図示されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(PWB)が取り付けられていても良い。本明細書における発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとする。
【0135】
次に、断面構造について図8(B)を用いて説明する。基板810上には、第1のバリア膜831が形成され、その上に駆動回路部及び画素部が形成されている。ここでは、駆動回路部であるソース側駆動回路801と、画素部802が示されている。
【0136】
なお、ソース側駆動回路801はnチャネル型TFT823とpチャネル型TFT824とを組み合わせたCMOS回路が形成される。また、駆動回路を形成するTFTは、公知のCMOS回路、PMOS回路もしくはNMOS回路で形成しても良い。また、本実施例では、基板上に駆動回路を形成したドライバー一体型を示すが、必ずしもその必要はなく、基板上ではなく外部に形成することもできる。
【0137】
そして、これらのTFTを覆って形成される層間絶縁膜上には、第2のバリア膜832が形成されている。なお、第2のバリア膜832は、実施例1や実施例2で示した第2のバリア膜と同様の材料を用いて、同様の方法で形成することができる。
【0138】
さらに、第2のバリア膜832上にTFTのソース領域、もしくはドレイン領域と電気的に接続される配線を覆って形成される別の層間絶縁膜上には、第3のバリア膜833が形成されている。なお、第3のバリア膜833は、実施例1や実施例2で示した第3のバリア膜と同様の材料を用いて、同様の方法で形成することができる。
【0139】
画素部802は、スイッチング用TFT811と、電流制御用TFT812とそのドレインに電気的に接続された第1の電極813とを含む複数の画素により形成される。なお、第3のバリア膜833上に形成される第1の電極813の端部を覆って絶縁物814が形成されている。
【0140】
第1の電極813上には、電界発光層816、および第2の電極817がそれぞれ形成されている。本実施例では、第1の電極813が陽極として機能し、第2の電極が陰極として機能するため、電界発光層816だけでなく第1の電極813および第2の電極817に用いる材料は、実施例1や実施例2において用いた材料と同様の材料を用いて形成することができる。
【0141】
さらに、第1のシール剤805および第2のシール剤807で封止基板804を素子基板810と貼り合わせることにより、電界発光素子818が内部に備えられた封止構造を完成させることができる。
【0142】
なお、第1のシール剤805にはフィラー(直径6μm〜24μm)を含み、且つ、粘度370Pa・sのエポキシ系樹脂を用いる。また、第2のシール剤807としては、硬化後に透光性を有する材料であり、熱硬化性の樹脂を用いればよい。ここでは比重1.17(25℃)、粘度9000mPa・s、引張せん断接着強度15N/mm2、Tg点74℃である高耐熱の熱硬化型エポキシ樹脂を用いる。
【0143】
また、封止基板804に用いる材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass-Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。
【0144】
以上のようにして、本発明の封止構造を有する発光装置を得ることができる。
【0145】
(実施例4)
本実施例では、実施例3とは異なり、実施の形態(図1(B))、および実施例1(図2(B))で示した構造を有し、封止基板を貼り付けることにより封止構造を完成させた発光装置について図9を用いて説明する。
【0146】
図9に示す構造は、基板上に形成されるTFTや、TFTと電気的に接続される電界発光素子の構造は図8に示したものと同様であるが、複数のTFT(911、912、923、924)を含むTFT形成層、配線921を含む配線形成層、および電界発光素子918を含む電界発光素子形成層の構造が異なるため、第2のバリア膜932、第3のバリア膜933、および第4のバリア膜934の形状が異なっている。なお、図8において説明したのと同じ名称である場合には、図9においても同様であるので説明は省略することとする。
【0147】
なお、図9に示すような形状とすることにより、第1のバリア膜931と第2のバリア膜932とが一部で接して形成されるので、TFT形成層を完全に覆った構造を形成することができる。また、第2のバリア膜932と第3のバリア膜933とが一部で接して形成されるので、配線形成層を完全に覆った構造とすることができる。さらに、第3のバリア膜933と第4のバリア膜934とが一部で接して形成されるので、電界発光素子形成層を完全に覆われた構造とすることができ、これらの層に外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐことができる。
【0148】
(実施例5)
本実施例では、本発明の電界発光素子を有する発光装置を用いて完成させた様々な電気器具について説明する。
【0149】
本発明の発光装置を用いて作製された電気器具として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはデジタルビデオディスク(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうる表示装置を備えた装置)などが挙げられる。これらの電気器具の具体例を図10に示す。
【0150】
図10(A)は表示装置であり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の発光装置をその表示部2003に用いることにより作製される。なお、表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用装置が含まれる。
【0151】
図10(B)はノート型パーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の発光装置をその表示部2203に用いることにより作製される。
【0152】
図10(C)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の発光装置をその表示部2302に用いることにより作製される。
【0153】
図10(D)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発明の発光装置をこれら表示部A、B2403、2404に用いることにより作製される。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0154】
図10(E)はゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体2501、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明の発光装置をその表示部2502に用いることにより作製される。
【0155】
図10(F)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609、接眼部2610等を含む。本発明の発光装置をその表示部2602に用いることにより作製される。
【0156】
ここで図10(G)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明の発光装置をその表示部2703に用いることにより作製される。
【0157】
【発明の効果】
本発明の発光装置は、外部(特に横方向)から水分や酸素が侵入するのを防ぐ構造を有していることから素子の劣化が起こりにくいため、発光装置の長寿命化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発光装置の断面構造を説明する図。
【図2】 本発明の発光装置の断面構造を説明する図。
【図3】 本発明の発光装置の作製工程を説明する図。
【図4】 本発明の発光装置の作製工程を説明する図。
【図5】 本発明の発光装置の作製工程を説明する図。
【図6】 本発明の発光装置の作製工程を説明する図。
【図7】 本発明の発光装置の作製工程を説明する図。
【図8】 本発明の発光装置の封止構造を説明する図。
【図9】 本発明の発光装置の封止構造を説明する図。
【図10】 電気器具について説明する図。
【符号の説明】
101、201 基板
102、202 第1のバリア膜
103、203 TFT形成層
104、204 第2のバリア膜
105、205 配線形成層
106、206 第3のバリア膜
107、207 電界発光素子形成層
108、208 第4のバリア膜
109、209 第1のシール剤
110、210 封止基板
111、211 素子形成層
112、212 第2のシール剤
120 第1の開口部
121 第2の開口部
123 領域a
220 領域b
221 領域c
223 領域d
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a light emitting device having an electroluminescent element in which an electroluminescent layer is sandwiched between a pair of electrodes, and a manufacturing method thereof. In particular, the present invention relates to a sealing structure of a light emitting device.
[0002]
[Prior art]
The electroluminescent element comprises an electroluminescent layer sandwiched between a pair of electrodes (anode and cathode), and the light emission mechanism is such that holes injected from the anode when a voltage is applied between both electrodes, Electrons injected from the cathode recombine in the electroluminescent layer to recombine at the emission center in the electroluminescent layer to form molecular excitons, and release energy when the molecular excitons return to the ground state. And is said to emit light.
[0003]
When an electroluminescent device is used as a luminescent device, reliability such as light emission luminance and uniformity of light emission is required. However, the electroluminescent layer contains an inorganic material in an organic material or a part of the organic material. As a result, there is a problem that it is liable to deteriorate due to moisture, oxygen, etc., and the reliability is lowered.
[0004]
Such deterioration of the electroluminescent layer causes dark spots and shrinkage in the panel portion in the light emitting device including the electroluminescent element, and thus the display characteristics are deteriorated.
[0005]
As a method for preventing the above-described problem, there is known a method of blocking moisture intrusion from outside by storing the electroluminescent element in an airtight container provided with a desiccant and confining it in a sealed space (for example, , See Patent Document 1).
[0006]
In addition, the electroluminescent device formed on the insulator is provided in a sealed space surrounded by the sealing material and the cover material, and a filler such as a resin is provided around the sealed space and the cover material. A method of preventing the entry of moisture and oxygen from the outside is also known (for example, see Patent Document 2).
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-148066
[0008]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 13-203076
[0009]
However, even if such a method is used, the practical level of reliability is still insufficient, and a method for preventing further deterioration of the electroluminescent element is desired.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a light emitting device having a structure that prevents entry of oxygen, moisture, and the like from the outside into the electroluminescent element, and a manufacturing method thereof.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention forms a structure in which a TFT, a wiring, and an electroluminescent element formed on a substrate are covered with a barrier film having a function of preventing entry of moisture and oxygen from the outside in a light emitting device having an electroluminescent element. It is characterized by doing.
[0012]
In the present invention, a structure in which the sealing structure is completed by attaching the sealing substrate via a sealing agent after the above structure is formed on the substrate is also included.
[0013]
The configuration of the present invention includes a first barrier film formed on a substrate, a TFT formation layer formed on the first barrier film, and a second barrier film formed on the TFT formation layer. A wiring formation layer formed on the second barrier film, a third barrier film formed on the wiring formation layer, and an electroluminescent element formation layer formed on the third barrier film, And a fourth barrier film formed on the electroluminescent element formation layer, wherein the second barrier film is formed in the first opening formed in a part of the TFT formation layer. The light emitting device is in contact with one barrier film.
[0014]
Note that in the above structure, a structure in contact with the first barrier film can be obtained by forming the second barrier film after forming the first opening, so that the TFT formation layer having the TFT can be obtained. It is possible to prevent moisture and oxygen from entering from the outside. Furthermore, since the second barrier film formed in the first opening is formed in the vertical direction with respect to the substrate surface (horizontal direction), it prevents moisture and oxygen from entering from the horizontal direction. Very effective.
[0015]
Further, in the above structure, the third barrier film is a part of the wiring formation layer, and the first barrier film is formed in a second opening formed in a laminated portion with the TFT formation layer. The TFT formation layer is provided in a space covered with the first barrier film and the third barrier film, respectively in contact with the second barrier film.
[0016]
In this case, after the second opening is formed, the third barrier film is formed so that the third barrier film is in contact with not only the first barrier film but also the second barrier film. Therefore, it is possible to prevent moisture and oxygen from entering from the outside into the wiring formation layer in which the wiring for electrically connecting the TFT and the electroluminescent element is formed. Furthermore, since the third barrier film formed in the second opening is formed in the vertical direction with respect to the substrate surface (horizontal direction), it prevents moisture and oxygen from entering from the horizontal direction. Very effective.
[0017]
Further, in each of the above configurations, the fourth barrier film is in contact with the third barrier film, and the electroluminescent element formation layer is covered with the third barrier film and the fourth barrier film. It is characterized by.
[0018]
In this case, since the fourth barrier film is formed in contact with the third barrier film, moisture and oxygen can be prevented from entering the electroluminescent element formation layer from the outside.
[0019]
Another configuration of the present invention includes a first barrier film formed on a substrate, a TFT formation layer formed on the first barrier film, and a second film formed on the TFT formation layer. Barrier film, a wiring formation layer formed on the second barrier film, a third barrier film formed on the wiring formation layer, and an electroluminescence formed on the third barrier film An element forming layer; and a fourth barrier film formed on the electroluminescent element forming layer, wherein the TFT forming layer is covered with the first barrier film and the second barrier film. This is a light-emitting device.
[0020]
Note that in the above structure, the wiring formation layer is covered with the second barrier film and the third barrier film, and the electroluminescence element formation layer includes the third barrier film and the fourth barrier film. It is characterized by being covered with a barrier film.
[0021]
In the present invention, the first barrier film, the second barrier film, the third barrier film, and the fourth barrier film are a silicon nitride film, a silicon nitride oxide film, or a nitrogen-containing carbon, respectively. It is characterized by comprising one or more selected from films. Note that the above-described silicon nitride film, silicon nitride oxide film, and nitrogen-containing carbon film are more preferably formed by a sputtering method.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The structure of the light-emitting device in the present invention will be described with reference to FIGS.
[0023]
In FIG. 1A, a first barrier film 102 is formed over a substrate 101. Note that as a material for forming the first barrier film 102, one or more selected from a silicon nitride film, a silicon nitride oxide film, or a nitrogen-containing carbon film can be used, and a sputtering method, a CVD method, or the like can be used. May be formed with a film thickness of 50 to 500 nm.
[0024]
On the first barrier film 102, a TFT formation layer 103 is formed in which a plurality of TFTs (thin film transistors) are covered with an interlayer insulating film. Note that the TFT here can be used without particular limitation as long as it has a known structure formed by a known method. A first opening 120 is formed in part of the TFT formation layer 103, and covers the TFT formation layer 103 and the first opening 120 (including the exposed side surfaces of the TFT formation layer 103) to form a second barrier film 104 is formed. Note that as a material for forming the second barrier film 104, one or more kinds selected from a silicon nitride film, a silicon nitride oxide film, and a nitrogen-containing carbon film can be used, and a sputtering method, a CVD method, or the like can be used. May be formed with a film thickness of 50 to 500 nm.
[0025]
Next, a wiring formation layer 105 is formed on the second barrier film 104. Note that in the wiring formation layer 105, a wiring made of a conductive material is formed in part of an insulating film formed of an insulating material. A second opening 121 is formed in part of the wiring formation layer 105, and includes the wiring formation layer 105 and the first opening 120 (including the exposed wiring formation layer 105 and the side surface of the TFT formation layer 103). A third barrier film 106 is formed so as to cover it. Note that as the material for forming the third barrier film 106, one or more selected from a silicon nitride film, a silicon nitride oxide film, or a nitrogen-containing carbon film can be used, and a sputtering method, a CVD method, or the like can be used. May be formed with a film thickness of 50 to 500 nm.
[0026]
Next, an electroluminescent element formation layer 107 including an electroluminescent element is formed on the third barrier film 106. Note that the electroluminescent element has a structure in which an electroluminescent layer is sandwiched between a pair of electrodes.
[0027]
The electroluminescent element formed in the electroluminescent element formation layer 107 is electrically connected to a part of the TFT formed in the TFT formation layer 103 through the wiring formed in the wiring formation layer 105. . Here, one electrode of the electroluminescent element connected to the TFT is referred to as a first electrode, and the other electrode formed on the first electrode with an electroluminescent layer interposed therebetween is referred to as a second electrode. In the present invention, either the first electrode or the second electrode may be an anode or a cathode, and either the first electrode or the second electrode is translucent, or both are translucent. It can also be set as the structure which has property.
[0028]
As the anode material used for forming the anode, it is preferable to use a metal, an alloy, an electrically conductive compound, a mixture thereof, or the like having a high work function (work function of 4.0 eV or more). Specific examples of the anode material include ITO (indium tin oxide), IZO (indium zinc oxide) in which 2 to 20% zinc oxide (ZnO) is mixed with indium oxide, gold (Au), platinum. (Pt), nickel (Ni), tungsten (W), chromium (Cr), molybdenum (Mo), iron (Fe), cobalt (Co), copper (Cu), palladium (Pd), or a nitride of a metal material (TiN) or the like can be used.
[0029]
On the other hand, as a cathode material used for forming a cathode, it is preferable to use a metal, an alloy, an electrically conductive compound, a mixture thereof, or the like having a low work function (work function of 3.8 eV or less). Specific examples of the cathode material include elements belonging to Group 1 or Group 2 of the element periodicity, that is, alkali metals such as Li and Cs, and alkaline earth metals such as Mg, Ca, and Sr, and alloys containing them. (Mg: Ag, Al: Li) and compounds (LiF, CsF, CaF 2 In addition, a transition metal containing a rare earth metal can also be used, but it can also be formed by stacking with a metal (including an alloy) such as Al, Ag, or ITO.
[0030]
Note that the above-described anode material and cathode material can be formed by a vapor deposition method, a sputtering method, or the like, and the film thickness is preferably 10 to 500 nm.
[0031]
In addition, a known material can be used for the electroluminescent layer of the present invention, and either a low molecular material or a high molecular material can be used. Furthermore, not only what consists only of organic compound material but an inorganic compound can also be included in part.
[0032]
The configuration of the electroluminescent device in the present invention is, for example, 1) anode / light emitting layer / cathode, 2) anode / hole transport layer / light emitting layer / cathode, 3) anode / hole transport layer / light emitting layer / electron. Transport layer / cathode, 4) Anode / hole injection layer / hole transport layer / light emitting layer / electron transport layer / cathode, 5) Anode / hole injection layer / hole transport layer / light emitting layer / electron transport layer / electron Injection layer / cathode, 6) anode / hole injection layer / hole transport layer / light emitting layer / hole blocking layer (hole blocking layer) / electron transport layer / cathode, 7) anode / hole injection layer / hole transport Layer / light emitting layer / hole blocking layer (hole blocking layer) / electron transport layer / electron injection layer / cathode and the like.
[0033]
The electroluminescent element formation layer 107 described in this embodiment mode is formed small without overlapping with the third barrier film 106. That is, the third barrier film 106 is exposed on the surface even after the electroluminescent element formation layer 107 is formed. This is a structure in which the third barrier film 106 is exposed around the electroluminescent element forming layer 107 when the element forming layer 111 is viewed from the sealing substrate 110 side in FIG.
[0034]
Next, a fourth barrier film 108 is formed. At this time, the fourth barrier film 108 is formed in contact with the third barrier film 106 in the region 123 illustrated in FIG. With such a structure, the electroluminescent element formation layer 107 can have a structure completely covered with the third barrier film 106 and the fourth barrier film 108. Note that as a material for forming the fourth barrier film 108, one or more kinds selected from a silicon nitride film, a silicon nitride oxide film, and a nitrogen-containing carbon film can be used, and a sputtering method, a CVD method, or the like can be used. May be formed with a film thickness of 50 nm to 3 μm.
[0035]
As described above, the first barrier film 102, the TFT formation layer 103, the second barrier film 104, the wiring formation layer 105, the third barrier film 106, the electroluminescent element formation layer 107, and the fourth barrier film 108 are formed on the substrate. The element formation layer 111 containing is formed. With such a structure, moisture and oxygen can be prevented from entering the layers of the element formation layer 111 from the outside.
[0036]
Next, a sealing agent is formed on the element formation layer 111. In this embodiment mode, the first sealant 109 is formed at a position (outside) that does not overlap with the element formation layer 111 over the substrate 101, and the second sealant 109 is covered with the second sealant (inside). A sealant 112 is formed.
[0037]
Note that the first sealant 109 includes a gap material (filler, fine particles, and the like) that holds the gap between the substrates, and uses an ultraviolet curable resin or a thermosetting resin having a higher viscosity than the second sealant 112. Is preferred. Specifically, an epoxy resin can be used. The second sealing agent 112 is made of a transparent ultraviolet curable resin, a thermosetting resin, or the like, and is preferably a dispersion in which an ultraviolet absorber is dispersed. Specifically, an epoxy resin or an acrylate (urethane acrylate) resin can be used.
[0038]
Further, examples of the ultraviolet absorber dispersed in the second sealant include benzotriazole-based, benzophenone-based, and salicylate-based compounds.
[0039]
Examples of benzotriazole compounds include 2- (5-methyl-2-hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3,5-bis (α, α-dimethylbenzyl) phenyl] -2H-benzotriazole. 2- (3,5-di-tert-butyl-2-hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- (3-tert-butyl-5-methyl-2-hydroxyphenyl) -5-chlorobenzotriazole, 2- ( 3,5-di-t-butyl-2-hydroxyphenyl) -5-chlorobenzotriazole, 2- (3,5-di-t-acyl-2-hydroxyphenyl) benzotriazole, 2- (2′-hydroxy 5′-t-octylphenyl) benzotriazole and the like can be used.
[0040]
The benzophenone compounds include 2,4-dihydroxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-octylbenzophenone, 4-dodecyloxy- 2-hydroxybenzophenone, 4-benzyloxy-2-hydroxybenzophenone, 2,2 ′, 4,4′-tetrahydroxybenzophenone, 2,2′-dihydroxy-4,4′-dimethoxybenzophenone, and the like can be used.
[0041]
As the salicylate compound, phenyl salicylate, 4-t-butylphenyl salicylate, or the like can be used.
[0042]
In addition, 2,4-di-t-butylphenyl-3 ′, 5′-di-t-butyl-4-hydroxybenzoate, which is a benzoate compound, and 2- [4- [ (2-Hydroxy-3-dodecyloxypropyl) oxy] -2-hydroxyphenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl) 1,3,5-triazine can also be used.
[0043]
In the present invention, the first sealant 109 may or may not be provided. However, in order to obtain a uniform sealing shape, it is preferable to use the first sealant.
[0044]
As described above, the sealing structure illustrated in FIG. 1A can be completed by bonding the substrate 101 and the sealing substrate 110 together with a sealant.
[0045]
In the present invention, the structure shown in FIG. 1B can be used in addition to the structure shown in FIG.
[0046]
In the case of the structure in FIG. 1B, the shapes of the TFT formation layer 203, the wiring formation layer 205, and the electroluminescent element formation layer 207 included in the element formation layer 211 are different from the structure shown in FIG. Yes. Accordingly, the shapes of the first barrier film 202, the second barrier film 204, the third barrier film 206, and the fourth barrier film 208 are also different as shown in FIG. 1B, the substrate 201, the TFT formation layer 203, the wiring formation layer 205, the electroluminescence element formation layer 207, the first barrier film 202, the second barrier film 204, the third barrier film 206, and the fourth The structures of the barrier film 208, the sealant 209, and the sealing substrate 210 and the materials for forming them are the same as those described in FIG.
[0047]
By forming the shape as shown in FIG. 1B, the first barrier film 202 and the second barrier film 204 are formed in contact with each other in the region 223, so that a structure in which the TFT formation layer 203 is completely covered is formed. Can be formed. In addition, since the second barrier film 204 and the third barrier film 206 are formed in contact with each other in the region 221, a structure in which the wiring formation layer 205 is completely covered can be obtained. Further, since the third barrier film 206 and the fourth barrier film 208 are formed in contact with each other in the region 220, the electroluminescent element formation layer 207 can be completely covered. It is possible to prevent moisture and oxygen from entering (especially in the lateral direction).
[0048]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0049]
Example 1
In this embodiment, the structure of the end portion of the light-emitting element will be described with reference to FIGS.
[0050]
FIG. 2A illustrates a preferred example of the embodiment having the structure shown in FIG.
[0051]
In FIG. 2A, a first barrier film 302 is formed over a substrate 301. In this embodiment, a silicon nitride film is formed with a thickness of 100 nm by a sputtering method.
[0052]
Next, a TFT 303 is formed on the first barrier film 302. Note that the TFT 303 includes at least an impurity region (a source region and a drain region), a channel formation region, a gate insulating film, and a gate electrode. In addition, a plurality of TFTs are formed in the TFT formation layer 311, but the TFT 303 illustrated in FIG. 2A is a TFT electrically connected to a first electrode of an electroluminescent element to be formed later ( Also referred to as a current control TFT). A first interlayer insulating film 315 is formed so as to cover the TFT 303. Note that the first interlayer insulating film 315 formed here can be formed as a single layer using an insulating material, but can also have a stacked structure using a plurality of insulating materials. Specifically, as the insulating material, inorganic materials (silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, etc.), photosensitive or non-photosensitive organic materials (polyimide, acrylic, polyamide, polyimide amide, resist, benzocyclobutene or In this embodiment, a first layer formed with a silicon nitride film with a thickness of 100 nm and a second layer formed with an acrylic film with a thickness of 1.00 μm can be used. It is formed with a laminated structure. In this way, the TFT formation layer 311 is formed.
[0053]
Next, an opening is formed in part of the TFT formation layer 311. Here, openings are formed in the first interlayer insulating film 315 and part of the gate insulating film.
[0054]
Then, the second barrier film 304 is formed on the TFT formation layer 311 including the opening. In this embodiment, a silicon nitride film is formed with a thickness of 100 nm by a sputtering method. At this time, since the second barrier film 304 is formed in contact with part of the first barrier film 302, the TFT formation layer 311 is covered with the first barrier film 302 and the second barrier film 304. Structure.
[0055]
Next, an opening reaching the impurity region of the TFT 303 is formed in part of the second barrier film 304, the first interlayer insulating film 315, and the gate insulating film, and then the conductive film is formed and patterned. Thus, the wiring 305 is formed. The wiring material can be formed of an element selected from Ta, W, Ti, Mo, Al, and Cu, or an alloy material or a compound material containing the element as a main component. A film obtained by sequentially stacking a 30 nm tantalum nitride film and a 370 nm thick tungsten film is used. Then, a second interlayer insulating film 316 is formed so as to cover the wiring 305. Note that the second interlayer insulating film 316 formed here can be formed as a single layer using an insulating material, but can also have a stacked structure using a plurality of insulating materials. Specific examples of the insulating material include inorganic materials (silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, etc.), photosensitive or non-photosensitive organic materials (polyimide, acrylic, polyamide, polyimide amide, resist, benzocyclobutene, SOG) or the like can be used, but the second interlayer insulating film 316 in this embodiment is formed with a thickness of 1.00 μm using acrylic. In this way, the wiring formation layer 312 is formed.
[0056]
Next, openings are formed in part of the wiring formation layer 312 and the TFT formation layer 311. Here, openings are formed in part of the second interlayer insulating film 316, the second barrier film 304, the first interlayer insulating film 315, and the gate insulating film.
[0057]
Then, the third barrier film 306 is formed on the wiring formation layer 312 including the opening. In this embodiment, a silicon nitride film is formed with a thickness of 100 nm by a sputtering method. At this time, since the third barrier film 306 is formed in contact with part of the second barrier film 304, the wiring formation layer 312 is covered with the second barrier film 304 and the third barrier film 306. Structure.
[0058]
Next, an opening reaching the wiring 305 is formed in part of the third barrier film 306 and the second interlayer insulating film 316, and then the conductive film is formed and patterned to form the first electrode. 307 is formed. Note that in this embodiment, the first electrode 307 is formed using a transparent conductive film. Specifically, ITO is used and formed with a film thickness of 110 nm by a sputtering method.
[0059]
Then, an insulating layer (referred to as a bank, a partition, a barrier, a bank, or the like) 317 is formed so as to cover an end portion of the first electrode 307. Note that the insulating layer 317 formed here can be formed as a single layer using an insulating material; however, the insulating layer 317 can have a stacked structure using a plurality of insulating materials. As the insulating material, an inorganic material (silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, etc.), a photosensitive or non-photosensitive organic material (polyimide, acrylic, polyamide, polyimide amide, resist, benzocyclobutene, SOG) or the like is used. In this embodiment, acrylic, which is a photosensitive organic resin, is used to form a film with a thickness of 1.45 μm.
[0060]
Here, the insulating layer 317 is formed small without completely overlapping with the third barrier film 306. That is, the third barrier film 306 is exposed on the surface even after the electroluminescent element formation layer 313 is formed.
[0061]
Next, the electroluminescent layer 308 is formed over the first electrode 307. The electroluminescent layer 308 can have a single-layer structure including only a light-emitting layer, but can also have a stacked structure using a plurality of materials. In this example, the hole injection layer made of Cu—Pc, the hole transport layer made of α-NPD, and the light emitting layer Alq Three An electroluminescent layer 308 obtained by stacking layers is used.
[0062]
Next, a second electrode 309 is formed over the electroluminescent layer 308. Note that here, the second electrode 309 is formed by patterning the conductive film using a metal mask. In this embodiment, since the second electrode 309 is a cathode, the material of the second electrode 309 is Mg: Ag, Mg: In, Al: Li, CaF. 2 , An alloy such as CaN, or a conductive film in which an element belonging to Group 1 or Group 2 of the periodic table and aluminum are formed by a co-evaporation method can be used. In this embodiment, an aluminum film having a thickness of 1 nm to 10 nm or an aluminum film containing a small amount of Li is used so that light can be transmitted from the second electrode 309 side. Before forming an aluminum film of 1 nm to 10 nm, CaF is used as a cathode buffer layer. 2 , MgF 2 Or BaF 2 You may form the layer (film thickness 1nm-5nm) which has the translucency which consists of. In this way, the electroluminescent element formation layer 313 is formed.
[0063]
Then, the fourth barrier film 310 is formed on the electroluminescent element formation layer 313. In this embodiment, a silicon nitride film is formed with a thickness of 100 nm by a sputtering method.
[0064]
At this time, since the fourth barrier film 310 is formed in contact with part of the third barrier film 306, the electroluminescent element formation layer 313 is formed of the third barrier film 306 and the fourth barrier film 310. It can be a covered structure.
[0065]
With the above structure, moisture and oxygen penetrate from the outside (especially in the lateral direction) into each of the TFT formation layer 311, the wiring formation layer 312, and the electroluminescent element formation layer 313 formed on the substrate. A sealing structure that prevents this can be formed.
[0066]
FIG. 2B shows a preferable example in the case of having the structure shown in FIG. 1B in the embodiment mode.
[0067]
The structure shown in FIG. 2B is the same as that shown in FIG. 2A except that the TFT formed on the substrate and the structure of the electroluminescent element electrically connected to the TFT are the same as those shown in FIG. Since the structures of the layer 325, the wiring formation layer 326, and the electroluminescent element formation layer 327 are different, the shapes of the second barrier film 323, the third barrier film 324, and the fourth barrier film 325 are different.
[0068]
Specifically, the wiring formation layer 327 is formed smaller than the TFT formation layer 326 formed on the substrate, and the second formation formed on the TFT formation layer 326 is formed around the wiring formation layer 327. The barrier film 323 is exposed. In addition, the electroluminescent element forming layer 328 is formed smaller than the wiring forming layer 327, and the third barrier film 324 formed on the wiring forming layer 327 is exposed around the electroluminescent element forming layer 328. is doing.
[0069]
Note that with the shape shown in FIG. 2B, the first barrier film 322 and the second barrier film 323 are formed in contact with each other around the TFT formation layer 326, and thus the TFT formation layer 326 is formed. Can be formed. In addition, since the second barrier film 323 and the third barrier film 324 are formed in contact with each other around the wiring formation layer 327, a structure in which the wiring formation layer 327 is completely covered can be obtained. Further, since the third barrier film 324 and the fourth barrier film 325 are formed in contact with each other around the electroluminescent element formation layer 328, the electroluminescent element formation layer 328 may be completely covered. It is possible to prevent moisture and oxygen from entering the layers from the outside (particularly in the lateral direction).
[0070]
(Example 2)
In this embodiment, a structure of a light-emitting device in which a pixel portion and TFTs (n-channel TFT and p-channel TFT) of a driver circuit formed around the pixel portion are formed over the same substrate is shown in FIGS. 6 will be described.
[0071]
First, the first barrier film 601 is formed on the substrate 600.
[0072]
As the substrate 600, a glass substrate, a quartz substrate, a ceramic substrate, or the like can be used. As the first barrier film 601, a single-layer film of silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, or a stacked film in which these are combined can be used. In addition, the first barrier film 601 may be a film formed by a sputtering method or a film formed by a CVD method.
[0073]
In this embodiment, a silicon nitride film with a thickness of 100 nm formed by a sputtering method is used. Silicon is used as the target and N is used as the sputtering gas. 2 And Ar, and the flow ratio of each gas is 20/20 (sccm). Further, a circular target having a pressure of 0.4 Pa, a film forming power of 800 W, and a radius of 6 inches is used. Note that the film formation temperature can be about room temperature to about 200 ° C., but in this embodiment,. Film formation is performed at 200 ° C.
[0074]
Next, a plurality of TFTs are formed over the first barrier film 601. Note that the TFT formed here is simultaneously formed not only in the pixel portion but also in the driver circuit portion.
[0075]
The TFT and its manufacturing method in the present invention are not particularly limited, and can be formed using a known method.
[0076]
A structure of a TFT that can be used in the present invention is as shown in FIG. First, a semiconductor film having an amorphous structure (here, an amorphous silicon film) is formed, and this semiconductor film is crystallized using a known crystallization technique such as a solid phase growth method or a laser crystallization method, By patterning the semiconductor film having a crystal structure, semiconductor layers separated into island shapes are formed.
[0077]
Next, a gate insulating film 607 covering the semiconductor layer is formed with an insulating film containing silicon with a thickness of 40 to 150 nm by a plasma CVD method.
[0078]
Next, a first conductive film with a thickness of 20 to 100 nm and a second conductive film with a thickness of 100 to 400 nm are stacked over the gate insulating film 607. The conductive material for forming the first conductive film and the second conductive film is an element selected from Ta, W, Ti, Mo, Al, and Cu, or an alloy material or a compound material containing the element as a main component. In this embodiment, a tantalum nitride film with a thickness of 30 nm is sequentially stacked as the first conductive film, and a tungsten film with a thickness of 370 nm is sequentially stacked as the second conductive film.
[0079]
Next, the gate electrode (621 to 624) of the TFT is formed by sequentially etching the first conductive film and the second conductive film. These gate electrodes (621 to 624) each have a stacked structure of a first conductive layer (621a to 624a) and a second conductive layer (621b to 624b).
[0080]
Next, an impurity region is formed by adding an impurity to the previously formed semiconductor layer. As impurity elements imparting p-type to a semiconductor, periodic group 13 elements such as boron (B), aluminum (Al), and gallium (Ga) are known. Note that as an impurity element imparting n-type conductivity to a semiconductor, an element belonging to Group 15 of the periodic table, typically phosphorus (P) or arsenic (As) is known.
[0081]
The first impurity region 630 has 1 × 10 16 ~ 1x10 17 /cm Three An impurity element imparting n-type is added in a concentration range of. Here, a region having the same concentration range as the first impurity region 630 is represented by n. - Also called a region.
[0082]
The second impurity regions 634 and 635 have 1 × 10 6 20 ~ 1x10 twenty one /cm Three An impurity element imparting n-type is added in a concentration range of. Here, a region having the same concentration range as the second impurity region is n + Also called a region.
[0083]
The third impurity region 637 includes 1 × 10 18 ~ 1x10 19 /cm Three An impurity element imparting n-type is added in a concentration range of. Here, a region having the same concentration range as the third impurity region 637 is represented by n. - Also called a region.
[0084]
The fourth impurity regions 641 and 642 have 1 × 10 6 20 ~ 1x10 twenty one /cm Three An impurity element imparting p-type is added in a concentration range of. Here, a region having the same concentration range as the fourth impurity regions 641 and 642 is defined as p. + Also called a region.
[0085]
The fifth impurity regions 643 and 644 have 1 × 10 18 ~ 1x10 20 /cm Three An impurity element imparting p-type is added in a concentration range of. Here, a region having the same concentration range as the fifth impurity region is represented by p. - Also called a region.
[0086]
Note that part of the semiconductor layer (501 to 504) which is not an impurity region is referred to as a channel formation region.
[0087]
After forming the TFT as described above, an insulating film covering the TFT is formed. In this embodiment, an insulating film made of an inorganic material is formed, and this is called a first interlayer insulating film 645. Specifically, a silicon nitride film with a thickness of 100 nm is formed by a plasma CVD method. Of course, this insulating film is not limited to a silicon nitride film, and other insulating films containing silicon may be used as a single layer or a laminated structure.
[0088]
Next, a second interlayer insulating film 646 made of an organic insulating material is formed over the first interlayer insulating film 645. In this embodiment, an acrylic film is formed to a thickness of 1.0 to 2.0 μm by a coating method.
[0089]
Thus, the surface can be satisfactorily planarized by forming the second interlayer insulating film 646 with an organic material. In addition, since the organic material 646 generally has a low dielectric constant, parasitic capacitance can be reduced. However, since it is hygroscopic and not suitable as a protective film, it is preferably used in combination with a silicon oxide film, a silicon oxynitride film, a silicon nitride film, or the like formed as the first interlayer insulating film 645 as in this embodiment. .
[0090]
Next, as shown in FIG. 4A, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and a part of the gate insulating film 607 are etched to form the opening (1) 647. To do.
[0091]
First, the second interlayer insulating film 646 is etched. In this case, CF Four And O 2 Etching of the second interlayer insulating film 646 is performed using He and He as source gases.
[0092]
Next, the first interlayer insulating film 645 is etched. In this case, CF in the first condition Four And O 2 And He are used as source gases, and CHF is used under the second condition. Three The first interlayer insulating film 645 is etched by performing etching using a source gas.
[0093]
Further, the gate insulating film 607 is etched. In this case, CHF Three Are used for the source gas, whereby the gate insulating film 607 is etched. As described above, the opening (1) 647 is formed.
[0094]
In the present invention, when the opening (1) 647 is formed, not only the above-described etching method but also an inkjet method is used to apply an etching solution to a desired position, thereby opening the opening at a desired position. A method of forming the part (1) 647 can also be used.
[0095]
As another method, the opening (1) 647 is not formed by etching, but each of the gate insulating film 607, the first interlayer insulating film 645, and the second interlayer insulating film 646 formed in advance is formed. Insulating materials (for example, inorganic materials (solutions in which silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, etc. are dispersed) in solvents, photosensitive or non-photosensitive organic materials (polyimide, acrylic, polyamide, polyimide amide, resist, It is also possible to omit the patterning step using the etching method as described above by forming it at a desired position using an inkjet method using benzocyclobutene or SOG)) as a coating solution.
[0096]
Next, as shown in FIG. 4B, a second barrier film 648 is formed. As the second barrier film 648, a single-layer film of silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, or a stacked film in which these are combined can be used. In addition, the second barrier film 648 may be a film formed by a sputtering method or a film formed by a CVD method. In this embodiment, a silicon nitride film with a thickness of 100 nm formed by a sputtering method is used.
[0097]
Note that in the case where the gate insulating film 607, the first interlayer insulating film 645, and the second interlayer insulating film 646 are each formed at a desired position using an inkjet method, and a patterning step using an etching method is omitted, A structure obtained by forming the second barrier film 648 is illustrated in FIG.
[0098]
Next, contact holes reaching the source region or the drain region of each TFT are formed. Note that a dry etching method is used for forming the contact hole, and the second barrier film 648, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607 are etched under the following conditions. To form.
[0099]
First, the second barrier film 648 is etched. In this case, CF Four And O 2 Etching of the second barrier film 648 is performed using He and He as source gases.
[0100]
Next, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607 are sequentially etched. Etching conditions in this case are omitted because the same conditions as those for etching the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607 may be used.
[0101]
Thereafter, wiring is formed using Al, Ti, Mo, W, or the like. As materials for these electrodes and pixel electrodes, it is desirable to use a material having excellent reflectivity such as a film mainly composed of Al or Ag, or a laminated film thereof. In this manner, wirings 651 to 658 are formed (FIG. 4C).
[0102]
Next, a third interlayer insulating film 660 made of an organic insulating material is formed. In this embodiment, an acrylic film is formed to a thickness of 1.0 to 5.0 μm by a coating method.
[0103]
Next, as illustrated in FIG. 5A, one of the third interlayer insulating film 660, the second barrier film 648, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607 The opening (2) 661 is formed by etching the part.
[0104]
First, the third interlayer insulating film 660 is etched. In this case, CF Four And O 2 Etching of the third interlayer insulating film 660 is performed by etching using He and He as source gases.
[0105]
Next, the second barrier film 648, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607 are sequentially etched. The etching conditions in this case are the same as the etching conditions for the second barrier film 648, the second interlayer insulating film 646, the first interlayer insulating film 645, and the gate insulating film 607. I will omit it.
[0106]
In the present invention, when the opening (2) 661 is formed, not only the above-described etching method but also an inkjet method is used to apply an etching solution to a desired position, thereby opening the opening at a desired position. A method of forming the portion (2) 661 can also be used.
[0107]
As another method, the opening (2) 661 is not formed by etching, but the gate insulating film 607, the first interlayer insulating film 645, the second interlayer insulating film 646, and the third layer which are formed first. Each of the interlayer insulating films 660 is formed of an insulating material (for example, an inorganic material (a solution in which silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, or the like is dispersed), or a photosensitive or non-photosensitive organic material (polyimide, acrylic, The patterning process using the etching method as described above may be omitted by forming at a desired position using an inkjet method using polyamide, polyimide amide, resist, benzocyclobutene or SOG)) as a coating liquid. Is possible.
[0108]
Next, as shown in FIG. 5B, a third barrier film 662 is formed. As the third barrier film 662, a single-layer film of silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, or a stacked film in which these are combined can be used. The third barrier film 662 may be a film formed by a sputtering method or a film formed by a CVD method. In this embodiment, a silicon nitride film with a thickness of 100 nm formed by a sputtering method is used.
[0109]
Note that the gate insulating film 607, the first interlayer insulating film 645, the second interlayer insulating film 646, and the third interlayer insulating film 660 are formed in desired positions by an inkjet method, and an etching method is used. FIG. 7B shows a structure obtained by forming the third barrier film 662 when the patterning step is omitted.
[0110]
Next, an opening (3) 663 reaching the wiring included in some TFTs is formed. Note that the opening (3) 663 is formed by using a dry etching method and etching the third barrier film 662 and the third interlayer insulating film 660 under the following conditions.
[0111]
First, the third barrier film 662 is etched. In this case, CF Four And O 2 Etching of the third barrier film 662 is performed by etching using He and He as source gases.
[0112]
Next, the third interlayer insulating film 660 is sequentially etched. Etching conditions in this case are omitted because the same conditions as those for etching the third interlayer insulating film 660 may be used.
[0113]
Next, a light-transmitting transparent conductive film is formed over the third barrier film 662. As a material for forming the transparent conductive film, an indium tin oxide (ITO) film or a transparent conductive film in which indium oxide is mixed with 2 to 20% zinc oxide (ZnO) can be used. ITO is formed with a film thickness of 110 nm by sputtering.
[0114]
Then, after a resist mask is formed on the ITO transparent conductive film, this is etched by a wet etching method using an acid-based etchant to form the first electrode 664 (FIG. 5C). .
[0115]
Next, an insulating layer 665 made of an organic material is formed. Specifically, after forming a film with a thickness of 1.45 μm by a spin coating method using photosensitive acrylic, and after patterning by a photolithography method, a position overlapping with the first electrode (anode) 664, Further, an etching process is performed so as to form openings (4) (610, 611) in the third barrier film 662, which is an end portion on the substrate, and an insulating layer 665 is formed (FIG. 6A).
[0116]
The etching conditions in this case are CF Four And O 2 Etching is performed using Ni and He as source gases.
[0117]
In the present invention, when the opening (4) (670, 671) is formed, not only the etching method described above but also an inkjet method is used to apply an etching solution to a desired position. The method of forming the opening (4) (670, 671) at the position can also be used.
[0118]
As another method, the openings (4) (670, 671) are not formed by etching, but each of the insulating layers 665 formed earlier is formed of an insulating material (for example, an inorganic material (eg, silicon oxide, silicon nitride, oxide). A solution in which silicon nitride or the like is dispersed in a solvent) or a photosensitive or non-photosensitive organic material (polyimide, acrylic, polyamide, polyimide amide, resist, benzocyclobutene, SOG, or the like)) as an application liquid. By forming an ink jet method at a desired position, the patterning step using the etching method as described above can be omitted.
[0119]
Next, an electroluminescent layer 666 is formed over the first electrode (anode) 664 exposed in the opening of the insulating layer 665 (FIG. 6B). Note that the electroluminescent layer 666 includes at least a light emitting layer, and any one or more of layers having different functions with respect to carriers, such as a hole injection layer, a hole transport layer, a blocking layer, an electron transport layer, and an electron injection layer. Are formed by laminating and combining.
[0120]
As a material for forming the electroluminescent layer 666, a known organic compound of low molecular weight or high molecular weight can be used.
[0121]
Note that as a material for forming the electroluminescent layer 666, specifically, the following materials can be used.
[0122]
As the hole injection material for forming the hole injection layer, porphyrin compounds are effective as long as they are organic compounds, and phthalocyanine (hereinafter referred to as H). 2 -Pc) and copper phthalocyanine (hereinafter referred to as Cu-Pc). There are also materials obtained by chemically doping conductive polymer compounds, such as polyethylenedioxythiophene (hereinafter referred to as PEDOT) doped with polystyrene sulfonic acid (hereinafter referred to as PSS), polyaniline, polyvinylcarbazole (hereinafter referred to as PVK). For example).
[0123]
As the hole transport material forming the hole transport layer, an aromatic amine-based compound (that is, a compound having a benzene ring-nitrogen bond) is suitable. As a widely used material, for example, 4,4′-bis [N- (1-naphthyl) -N-phenyl-amino] -biphenyl (hereinafter referred to as “α”), which is a derivative thereof, in addition to the above-described TPD. -NPD "), 4,4 ', 4" -tris (N, N-diphenyl-amino) -triphenylamine (hereinafter referred to as "TDATA"), 4,4', 4 "- And starburst aromatic amine compounds such as tris [N- (3-methylphenyl) -N-phenyl-amino] -triphenylamine (hereinafter referred to as “MTDATA”).
[0124]
As a light emitting material for forming the light emitting layer, specifically, tris (8-quinolinolato) aluminum (hereinafter referred to as Alq). Three And tris (4-methyl-8-quinolinolato) aluminum (hereinafter referred to as Almq). Three ), Bis (10-hydroxybenzo [h] -quinolinato) beryllium (hereinafter referred to as BeBq). 2 ), Bis (2-methyl-8-quinolinolato)-(4-hydroxy-biphenylyl) -aluminum (hereinafter referred to as BAlq), bis [2- (2-hydroxyphenyl) -benzoxazolate] zinc ( Hereinafter, Zn (BOX) 2 ), Bis [2- (2-hydroxyphenyl) -benzothiazolate] zinc (hereinafter referred to as Zn (BTZ)) 2 Various fluorescent dyes are effective in addition to metal complexes such as A triplet light emitting material is also possible, and is mainly a complex having platinum or iridium as a central metal. As a triplet light emitting material, tris (2-phenylpyridine) iridium (hereinafter, Ir (ppy)) Three 2, 3, 7, 8, 12, 13, 17, 18-octaethyl-21H, 23H-porphyrin-platinum (hereinafter referred to as PtOEP) and the like are known.
[0125]
As an electron transport material for forming an electron transport layer, a metal complex is often used, and Alq described above is used. Three , Almq Three , BeBq 2 A metal complex having a quinoline skeleton or a benzoquinoline skeleton such as BAlq that is a mixed ligand complex is suitable. Zn (BOX) 2 Zn (BTZ) 2 There are also metal complexes having an oxazole-based or thiazole-based ligand. In addition to metal complexes, 2- (4-biphenylyl) -5- (4-tert-butylphenyl) -1,3,4-oxadiazole (hereinafter referred to as PBD), 1,3-bis [ Oxadiazole derivatives such as 5- (p-tert-butylphenyl) -1,3,4-oxadiazol-2-yl] benzene (hereinafter referred to as OXD-7), 3- (4-tert-butyl) Phenyl) -4-phenyl-5- (4-biphenylyl) -1,2,4-triazole (hereinafter referred to as TAZ), 3- (4-tert-butylphenyl) -4- (4-ethylphenyl)- Triazole derivatives such as 5- (4-biphenylyl) -1,2,4-triazole (hereinafter referred to as p-EtTAZ), bathophenanthroline (hereinafter referred to as BPhen), bathocuproin (hereinafter referred to as BCP), etc. Enantororin derivative has an electron transporting property.
[0126]
In addition, when a blocking layer is included, the above-described BAlq, OXD-7, TAZ, p-EtTAZ, BPhen, BCP, etc. are effective as the hole blocking material for forming the blocking layer because the excitation energy level is high. It is.
[0127]
The electroluminescent layer 666 can be formed by using a combination of the above materials and forming over the first electrode (anode).
[0128]
Next, as shown in FIG. 6B, a second electrode (cathode) 667 is formed so as to cover the electroluminescent layer 666. In this embodiment, calcium fluoride (CaF) formed in contact with the electroluminescent layer 666 is used. 2 ) Or barium fluoride (BaF) 2 The second electrode (cathode) 667 is formed by laminating a cathode buffer layer (not shown) made of) and a conductive film made of aluminum. Specifically, a second electrode (cathode) 667 is formed by forming a film made of calcium fluoride as a cathode buffer layer with a thickness of 1 nm and forming aluminum with a thickness of 100 nm.
[0129]
Note that as the cathode material for forming the second electrode 667, any other known material can be used as long as it is a conductive film having a low work function.
[0130]
Further, a fourth barrier film 669 is formed over the second electrode 667. As the fourth barrier film 669, a single-layer film of silicon oxide, silicon nitride, silicon oxynitride, or a stacked film in which these are combined can be used. The fourth barrier film 669 may be a film formed by a sputtering method or a film formed by a CVD method. In this embodiment, a silicon nitride film with a thickness of 100 nm formed by a sputtering method is used.
[0131]
Note that the structure obtained by forming the fourth barrier film 669 in the case where the insulating layer 665 is formed at a desired position by an inkjet method and the patterning step using an etching method is omitted is shown in FIG. Shown in
[0132]
As described above, the pixel circuit 706 including the driving circuit 705 including the n-channel TFT 701 and the p-channel TFT 702, the switching TFT 703 including the n-channel TFT, and the current control TFT 704 including the p-channel TFT is the same. A structure which is provided over the substrate and prevents moisture and oxygen from entering from the outside (particularly in the lateral direction) can be formed (FIG. 6B).
[0133]
(Example 3)
This example has the structure shown in the embodiment mode (FIG. 1A), Example 1 (FIG. 2A), and Example 2, and a sealing structure is obtained by attaching a sealing substrate. The completed light emitting device will be described with reference to FIG. 8A is a top view illustrating the light-emitting device, and FIG. 8B is a cross-sectional view taken along line AA ′ in FIG. 8A. Reference numeral 801 indicated by a dotted line denotes a drive circuit portion (source side drive circuit), 802 denotes a pixel portion, and 803 denotes a drive circuit portion (gate side drive circuit). Reference numeral 804 denotes a sealing substrate, reference numeral 805 denotes a first sealing agent, and a second sealing agent 807 is provided on the inner side surrounded by the first sealing agent 805.
[0134]
Reference numeral 808 denotes a wiring for transmitting signals input to the source side driver circuit 801 and the gate side driver circuit 803, and a video signal, a clock signal, and a start signal from an FPC (flexible printed circuit) 809 serving as an external input terminal. Receive a reset signal, etc. Although only the FPC is shown here, a printed wiring board (PWB) may be attached to the FPC. The light-emitting device in this specification includes not only a light-emitting device body but also a state in which an FPC or a PWB is attached thereto.
[0135]
Next, a cross-sectional structure is described with reference to FIG. A first barrier film 831 is formed over the substrate 810, and a driver circuit portion and a pixel portion are formed thereover. Here, a source side driver circuit 801 which is a driver circuit portion and a pixel portion 802 are shown.
[0136]
Note that the source side driver circuit 801 is a CMOS circuit in which an n-channel TFT 823 and a p-channel TFT 824 are combined. The TFT forming the driving circuit may be formed by a known CMOS circuit, PMOS circuit or NMOS circuit. Further, in this embodiment, a driver integrated type in which a drive circuit is formed on a substrate is shown, but this is not always necessary, and it can be formed outside the substrate.
[0137]
A second barrier film 832 is formed on the interlayer insulating film formed so as to cover these TFTs. Note that the second barrier film 832 can be formed using a material similar to that of the second barrier film described in Embodiments 1 and 2 by a similar method.
[0138]
Further, a third barrier film 833 is formed on another interlayer insulating film formed on the second barrier film 832 so as to cover a wiring electrically connected to the source region or the drain region of the TFT. ing. Note that the third barrier film 833 can be formed using a material similar to that of the third barrier film described in Embodiments 1 and 2 by a similar method.
[0139]
The pixel portion 802 is formed by a plurality of pixels including a switching TFT 811, a current control TFT 812, and a first electrode 813 electrically connected to the drain thereof. Note that an insulator 814 is formed so as to cover an end portion of the first electrode 813 formed over the third barrier film 833.
[0140]
An electroluminescent layer 816 and a second electrode 817 are formed over the first electrode 813, respectively. In this embodiment, since the first electrode 813 functions as an anode and the second electrode functions as a cathode, the materials used for the first electrode 813 and the second electrode 817 as well as the electroluminescent layer 816 are: It can be formed using a material similar to that used in Example 1 or Example 2.
[0141]
Further, the sealing substrate 804 and the element substrate 810 are bonded to each other with the first sealant 805 and the second sealant 807, whereby a sealing structure in which the electroluminescent element 818 is provided can be completed.
[0142]
Note that the first sealant 805 includes an epoxy resin having a filler (diameter: 6 μm to 24 μm) and a viscosity of 370 Pa · s. Further, the second sealant 807 is a light-transmitting material after curing, and a thermosetting resin may be used. Here, specific gravity 1.17 (25 ° C.), viscosity 9000 mPa · s, tensile shear bond strength 15 N / mm 2 A high heat-resistant thermosetting epoxy resin having a Tg point of 74 ° C. is used.
[0143]
In addition to a glass substrate or a quartz substrate, a plastic substrate made of FRP (Fiberglass-Reinforced Plastics), PVF (polyvinyl fluoride), Mylar, polyester, acrylic, or the like can be used as a material used for the sealing substrate 804.
[0144]
As described above, a light-emitting device having the sealing structure of the present invention can be obtained.
[0145]
Example 4
In this example, unlike Example 3, the structure shown in the embodiment mode (FIG. 1B) and Example 1 (FIG. 2B) is used, and a sealing substrate is attached. A light-emitting device having a completed sealing structure will be described with reference to FIG.
[0146]
The structure shown in FIG. 9 is the same as that shown in FIG. 8 in the structure of the TFT formed on the substrate and the electroluminescent element electrically connected to the TFT, but a plurality of TFTs (911, 912, 923, 924), the wiring forming layer including the wiring 921, and the electroluminescent element forming layer including the electroluminescent element 918 are different in structure, the second barrier film 932, the third barrier film 933, The shape of the fourth barrier film 934 is different. In addition, when it is the same name as having demonstrated in FIG. 8, since it is the same also in FIG. 9, it abbreviate | omits description.
[0147]
In addition, since the first barrier film 931 and the second barrier film 932 are partly in contact with each other by forming the shape as shown in FIG. 9, a structure that completely covers the TFT formation layer is formed. can do. Further, since the second barrier film 932 and the third barrier film 933 are formed so as to be in contact with each other, the wiring formation layer can be completely covered. Further, since the third barrier film 933 and the fourth barrier film 934 are formed so as to be partially in contact with each other, the electroluminescent element formation layer can be completely covered, and these layers can be externally connected. It is possible to prevent moisture and oxygen from entering (especially in the lateral direction).
[0148]
(Example 5)
In this example, various electric appliances completed using a light-emitting device having the electroluminescent element of the present invention will be described.
[0149]
As an electric appliance manufactured using the light emitting device of the present invention, a video camera, a digital camera, a goggle type display (head mounted display), a navigation system, an acoustic reproduction device (car audio, audio component, etc.), a notebook type personal computer, Reproducing a recording medium such as a game machine, a portable information terminal (mobile computer, cellular phone, portable game machine or electronic book), an image reproducing device (specifically, a digital video disc (DVD)), A device provided with a display device capable of displaying the image). Specific examples of these electric appliances are shown in FIG.
[0150]
FIG. 10A illustrates a display device, which includes a housing 2001, a support base 2002, a display portion 2003, a speaker portion 2004, a video input terminal 2005, and the like. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2003. The display device includes all information display devices such as a personal computer, a TV broadcast reception, and an advertisement display.
[0151]
FIG. 10B illustrates a laptop personal computer, which includes a main body 2201, a housing 2202, a display portion 2203, a keyboard 2204, an external connection port 2205, a pointing mouse 2206, and the like. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2203.
[0152]
FIG. 10C illustrates a mobile computer, which includes a main body 2301, a display portion 2302, a switch 2303, operation keys 2304, an infrared port 2305, and the like. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2302.
[0153]
FIG. 10D illustrates a portable image reproducing device (specifically, a DVD reproducing device) provided with a recording medium, which includes a main body 2401, a housing 2402, a display portion A2403, a display portion B2404, and a recording medium (DVD or the like). A reading unit 2405, operation keys 2406, a speaker unit 2407, and the like are included. The display portion A 2403 mainly displays image information, and the display portion B 2404 mainly displays character information. The light-emitting device of the present invention is used for the display portions A, B 2403, and 2404. Note that an image reproducing device provided with a recording medium includes a home game machine and the like.
[0154]
FIG. 10E illustrates a goggle type display (head mounted display), which includes a main body 2501, a display portion 2502, and an arm portion 2503. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2502.
[0155]
FIG. 10F illustrates a video camera, which includes a main body 2601, a display portion 2602, a housing 2603, an external connection port 2604, a remote control receiving portion 2605, an image receiving portion 2606, a battery 2607, an audio input portion 2608, operation keys 2609, and an eyepiece. Part 2610 and the like. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2602.
[0156]
Here, FIG. 10G illustrates a mobile phone, which includes a main body 2701, a housing 2702, a display portion 2703, an audio input portion 2704, an audio output portion 2705, operation keys 2706, an external connection port 2707, an antenna 2708, and the like. It is manufactured by using the light emitting device of the present invention for the display portion 2703.
[0157]
【The invention's effect】
Since the light-emitting device of the present invention has a structure that prevents moisture and oxygen from entering from the outside (particularly in the lateral direction), element deterioration is unlikely to occur, so that the lifetime of the light-emitting device can be increased. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 illustrates a cross-sectional structure of a light-emitting device of the present invention.
FIG. 2 illustrates a cross-sectional structure of a light-emitting device of the present invention.
3A and 3B illustrate a manufacturing process of a light-emitting device of the present invention.
4A and 4B illustrate a manufacturing process of a light-emitting device of the present invention.
FIGS. 5A and 5B illustrate a manufacturing process of a light-emitting device of the present invention. FIGS.
6A and 6B illustrate a manufacturing process of a light-emitting device of the present invention.
7A and 7B illustrate a manufacturing process of a light-emitting device of the present invention.
FIG. 8 illustrates a sealing structure of a light-emitting device of the present invention.
FIG 9 illustrates a sealing structure of a light-emitting device of the present invention.
FIG. 10 is a diagram illustrating an electric appliance.
[Explanation of symbols]
101, 201 substrate
102, 202 First barrier film
103, 203 TFT formation layer
104, 204 Second barrier film
105, 205 Wiring forming layer
106, 206 Third barrier film
107, 207 Electroluminescent device formation layer
108, 208 Fourth barrier film
109, 209 First sealant
110, 210 sealing substrate
111, 211 Element formation layer
112, 212 Second sealant
120 first opening
121 Second opening
123 Region a
220 region b
221 region c
223 region d

Claims (7)

第1のバリア膜と、
前記第1のバリア膜上に設けられたTFT形成層と、
前記TFT形成層上に設けられた第2のバリア膜と、
前記第2のバリア膜上に設けられた配線形成層と、
前記配線形成層上に設けられた第3のバリア膜と、
前記第3のバリア膜上に設けられた電界発光素子形成層と、
前記電界発光素子形成層上に設けられた第4のバリア膜とを有し、
前記第2のバリア膜は、前記TFT形成層に設けられた第1の開口部の底面において、前記第1のバリア膜と接し、
前記TFT層は、前記第1のバリア膜と前記第2のバリア膜とに覆われていることを特徴とする発光装置。
A first barrier film;
A TFT formation layer provided on the first barrier film;
A second barrier film provided on the TFT formation layer;
A wiring formation layer provided on the second barrier film;
A third barrier film provided on the wiring formation layer;
An electroluminescent element forming layer provided on the third barrier film;
A fourth barrier film provided on the electroluminescent element formation layer,
Said second barrier film, the bottom surface of the first opening provided in the TFT formation layer, and contact with the first barrier film,
The light-emitting device , wherein the TFT layer is covered with the first barrier film and the second barrier film .
請求項1において、
前記第3のバリア膜は、前記配線形成層に設けられた第2の開口部の底面において、前記第1のバリア膜に接することにより、前記TFT形成層は前記第1のバリア膜および前記第3のバリア膜に覆われていることを特徴とする発光装置。
In claim 1,
The third barrier film is in contact with the first barrier film at the bottom surface of the second opening provided in the wiring formation layer, so that the TFT formation layer has the first barrier film and the first barrier film. 3 is covered with a barrier film.
請求項2において、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部の外側に設けられていることを特徴とする発光装置。
In claim 2,
The light emitting device, wherein the second opening is provided outside the first opening.
請求項1ないし請求項3のいずれか一において、
前記第4のバリア膜は、前記配線形成層の側面において、前記第3のバリア膜と接することにより、前記電界発光素子形成層は、下側を前記第3のバリア膜に覆われ、側面および上面を前記第4のバリア膜に覆われていることを特徴とする発光装置。
In any one of Claims 1 thru | or 3,
The fourth barrier film is in contact with the third barrier film on the side surface of the wiring formation layer, so that the lower side of the electroluminescent element formation layer is covered with the third barrier film. A light-emitting device, wherein an upper surface is covered with the fourth barrier film.
請求項1ないし請求項4のいずれか一において、
前記第1のバリア膜と、前記第4のバリア膜とは、前記配線形成層の周辺において接することを特徴とする発光装置。
In any one of Claims 1 thru | or 4,
The light-emitting device, wherein the first barrier film and the fourth barrier film are in contact with each other around the wiring formation layer.
請求項1ないし請求項5のいずれか一において、
前記第1のバリア膜と、前記第4のバリア膜とは、前記第1のバリア層が設けられる基板と、前記基板に対向する封止基板との間に設けられたシール材の下方において接することを特徴とする発光装置。
In any one of Claims 1 thru | or 5,
The first barrier film and the fourth barrier film are in contact with each other below a sealing material provided between a substrate on which the first barrier layer is provided and a sealing substrate facing the substrate. A light emitting device characterized by that.
請求項1ないし請求項6のいずれか一において、
前記電界発光素子形成層は、前記配線形成層より小さく、
前記第4のバリア層は、前記配線形成層の上面で前記第3のバリア層に接し、かつ前記配線形成層の周辺で前記第1のバリア層と接することを特徴とする発光装置。
In any one of Claims 1 thru | or 6,
The electroluminescent element forming layer is smaller than the wiring forming layer,
The light emitting device, wherein the fourth barrier layer is in contact with the third barrier layer on an upper surface of the wiring formation layer, and is in contact with the first barrier layer in the periphery of the wiring formation layer.
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