Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP4406992B2 - Minoxidil preparation manufacturing equipment - Google Patents

Minoxidil preparation manufacturing equipment Download PDF

Info

Publication number
JP4406992B2
JP4406992B2 JP2000064441A JP2000064441A JP4406992B2 JP 4406992 B2 JP4406992 B2 JP 4406992B2 JP 2000064441 A JP2000064441 A JP 2000064441A JP 2000064441 A JP2000064441 A JP 2000064441A JP 4406992 B2 JP4406992 B2 JP 4406992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
minoxidil
preparation
propylene glycol
iron
ethanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000064441A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2000342657A (en
Inventor
康直 内藤
建一 鈴木
信明 土井
康一 岡本
弘道 石島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2000064441A priority Critical patent/JP4406992B2/en
Publication of JP2000342657A publication Critical patent/JP2000342657A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4406992B2 publication Critical patent/JP4406992B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はミノキシジル製剤(ローション)製造設備に関するものであり、さらに具体的には、製剤の経時的な変色が抑制されたミノキシジル製剤を製造するのに適する製造設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば発毛剤などに使用されているミノキシジル製剤(ミノキシジル,プロピレングリコール,エタノール及び精製水を加えて所定wt%(例えば1wt%又は2wt%)のミノキシジルを含むローションとしたもの)は、経時的に発色しかつ変色することが知られている。
ミノキシジル製剤の発色,変色メカニズムの分析やその抑制ないし改善について、従来明確に意図づけられた研究による提案はなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなミノキシジル製剤は、調製直後には無色透明であるが、製造後所定時間経過すると無色透明な状態から微黄色に発色し、さらに時間の経過に伴って次第に淡黄色→黄色→紫色へと変色する。このような発色,変色によるミノキシジル製剤自体の効能の低下や劣化は特に認められないが、外観が悪くなるとともに、常用者に製剤が変質ないし劣化したのではないかとの不安感を与えるおそれがある。
【0004】
発明者らの研究によれば、ミノキシジル原体(白色粉体)には経時的に発色したり変色したりする要因はなく、輸送,貯蔵などの過程及び製造の過程でミノキシジル原体や溶媒(プロピレングリコール,エタノール及び精製水など)が容器,配管類に接触することにより、鉄やマンガンなどの金属元素が微量に製剤中に溶出・混入し、420nmにおける製剤の吸光度が経時的に増大して発色,変色することが判明した。
また発明者らは、ミノキシジル原体や各溶媒の貯蔵,給送及び製剤の製造,貯蔵,給送などの過程で使用される製造設備から、ミノキシジル原体及び溶媒に溶出する金属元素とそれらの濃度を調べた。その結果、貯蔵されている各種溶媒やミノキシジル原体によりミノキシジル製剤を製造し、これを小口の容器に充填するまでに使用される各種設備には、その強度上ステンレスその他の鉄を含む金属(合金)が使用されるため、ミノキシジル製剤には鉄が最も多く溶出・混入し易く、製剤時の鉄の含有量が所定値以上であると、ミノキシジル製剤が経時的に発色し黄色化することが判明した。これらの発色,黄色化は、鉄を主体とする金属元素の存在下でミノキシジルが空気との接触その他により酸化することによるものと考えられる。
【0005】
発明者らは、鉄標準溶液及びマンガン標準溶液を使用して、鉄の濃度又はマンガンの濃度がそれぞれ異なる1%ミノキシジル製剤(ミノキシジル・・・1.0g、プロピレングリコール・・・10.4g、エタノール・・・60.5g、精製水,鉄又はマンガン標準溶液・・・全100ml)を調製し、それらの室温,遮光保存状態での経時的な420nmの吸光度の変化と変色程度とを調べた。
吸光度の測定は、層長1cmの石英セルを用いて直接サンプルを紫外可視分光光度計により測定した。なお、この際のゼロ調整は95%のエタノールを使用した。
その結果、調製して遮光容器(黒色ポリエチレンテレフタレート製)へ充填する際の製剤の鉄濃度が60ppbを超える場合、又は、製剤のマンガン濃度が1ppbを超える場合には、36カ月室温下遮光保存後の420nmの吸光度が0.100を超え、製剤は黄色(常用者に製剤が変質ないし劣化したのではないかとの不安感を与えるおそれがある色)に変色した。
他方、前記製剤の鉄濃度が60ppb以下である場合、又は、前記製剤のマンガン濃度が1ppb以下である場合には、36カ月室温下遮光保存後の420nmの吸光度は0.100以下であり、製剤の変色状態は微黄色ないし淡黄色程度にとどまった。
【0006】
さらに、ミノキシジル製剤に溶出・混入する金属には、鉄のほかマンガンやクロムなども存在するが、実験によれば、マンガンやクロムは製剤を製造して小口容器に充填されるまでの過程で溶媒や製剤への溶出量が極めて小さく、ほとんどの場合製剤中のこれらの金属濃度は極めて低いため、ミノキシジル製剤の前述のような発色,変色の原因になることはほとんどないことが判明した。
【0007】
この発明は前述の研究成果に基づいて提案されるもので、その目的とするところは、製剤の経時的な変色が抑制された、あるいは、製剤の経時的な変色の進行が極めて緩慢なミノキシジル製剤を製造することができる製造設備を提供することにある。
具体的には、調製直後の鉄濃度を60ppb以下に抑制することができ、したがって、調製後36カ月室温,遮光保存した場合に、少なくとも微黄色ないし淡黄色程度の変色にとどまるミノキシジル製剤を製造することができる製造設備を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明によるミノキシジル製剤製造設備は、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項1に記載のミノキシジル製剤製造設備は、ミノキシジル,プロピレングリコール,アルコール及び精製水を含むミノキシジル製剤を製造する製造設備において、製剤が充填部5へ給送されるまでの間に設置され、かつ、少なくともプロピレングリコールが接触するタンク類1及び配管類2を鉄を含む金属で構成するとともに、それらの内面にパーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体又はエチレン・四フッ化樹脂共重合体からなるフッ素系合成樹脂皮膜層を定着することにより、鉄が上記ミノキシジル製剤中に溶出・混入するのを防止してミノキシジル製剤の経時的な変色を抑制することを特徴としている。
【0009】
請求項に記載のミノキシジル製剤製造設備は、請求項1のミノキシジル製剤製造設備において、前記皮膜層には帯電防止処理を施したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下この発明によるミノキシジル製剤製造設備の実施形態を詳細に説明する。
図1はミノキシジル製剤製造設備の一実施形態を示す配管系の概略図、図2は図1の配管系においてプロピレングリコールが接触するタンクの部分拡大断面図、図3は図1の配管系においてプロピレングリコールが接触する配管の部分拡大断面図である。
【0011】
符号10はプロピレングリコールの貯蔵タンク、30はエタノールの貯蔵タンク、31は精製水の貯蔵タンクである。
ミノキシジル製剤を製造する際には、各貯蔵タンク10,30,31からそれぞれ窒素圧による輸送とポンプ40a,41aにより、各配管20,40,41を通じてそれぞれ定量のプロピレングリコール,エタノール及び精製水がミノキシジル製剤の調製タンク11へ給送されるとともに、所定量の白色粉末状のミノキシジルが調製タンク11へ供給される。
【0012】
例えば、1%ミノキシジル製剤を調製する場合には、
ミノキシジル・・・・・・・1.0g
プロピレングリコール・・・10.0ml(10.4g)
エタノール・・・・・・・・73.7ml(60.05g)
精製水・・・・・・・・・・全100ml
となるような割合で各原料が配合される。
また、2%ミノキシジル製剤を調製する場合には、ミノキシジル・・・2.0g、プロピレングリコール・・・20.0ml(20.8g)、エタノール・・・73.7ml(60.05g)、精製水・・・全100mlとなるような割合で各原料が配合される。
【0013】
前述のような割合で調製タンク11へ供給された原料は、当該調製タンク11内に設置された図示されていない攪拌手段によって十分に攪拌され、ミノキシジル製剤が調製される。
調製された製剤は、窒素圧輸送により配管21を通じて製剤の貯蔵タンク12へ送られ、当該貯蔵タンク12へ一旦貯蔵される。貯蔵タンク12に貯蔵された製剤は、窒素圧輸送により配管22を通じて充填部5へ送られる。
充填部5へ給送された製剤は、フッ素系合成樹脂(例えば商標名「テフロン」)又はセラミック等からなる各充填ノズル50により、図示しない小口の遮光容器へ一定量ずつ充填される。
【0014】
この実施形態の製造設備を構成する配管系の各タンク10,11,12,30及び31と、各配管20,21,22,40及び41は、強度上十分な厚みを有するSUS316やSUS304その他のステンレスで製造されている。
前述の配管系において、製剤が充填部5に達するまでの間に、プロピレングリコールが接触する貯蔵タンク10,調製タンク11及び製剤の貯蔵タンク12などのタンク類1、ならびに、各配管20,21,22などの配管類2の内面には、図2及び図3で示すように、耐プロピレングリコール性を有する皮膜層aが定着されている。
この実施形態では、タンク類1及び配管類2の内面の皮膜層aは、前処理した後の内面に、フッ素系合成樹脂を塗膜溶融法によるライニングにより厚み200〜1000μm程度に定着させたものである。
【0015】
この実施形態における皮膜層aの材質は、フッ素系合成樹脂であればよいが、タンク類1及び配管類2の壁体を構成する金属から鉄の溶出をよりよく防止するため、耐薬品性や耐熱性の点から、パーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体や、エチレン・四フッ化樹脂共重合体を使用するのが好ましい。
また、製剤には前述のようにエタノールが使用されるので、内部での静電気の発生を防止するために、前記皮膜層aには帯電防止処理が施すのが望ましい。
【0016】
前述の配管系において、製剤が充填部5に達するまでの間に、プロピレングリコールが接触しないエタノールの貯蔵タンク30及び精製水の貯蔵タンク31などのタンク類3、ならびに、それらと調製タンク11とを結ぶ配管40,41などの配管類4内面は、バフ研磨して酸洗い加工してある。これに代えて、前記内面をバフ研磨後電解研磨してもよい。
【0017】
前記実施形態のミノキシジル製剤製造設備によれば、ミノキシジル製剤の原料中で最も金属が溶出し易いプロピレングリコールが接触するタンク類1及び配管類2の内面に、フッ素系合成樹脂(パーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体)からなる皮膜層aを定着させたので、前記タンク類1及び配管類2から鉄が製剤中に溶出・混入するのを防止ないし著しく抑制することができる。
エタノールや精製水は、プロピレングリコールと比較すると金属の溶出が少ないものの皆無ではないが、エタノールの貯蔵タンク30,精製水の貯蔵タンク31などのタンク類3、及び、それらと調製タンク11とを結ぶ配管40,41などの配管類4の内面を、バフ研磨後に酸洗浄又は電解研磨したことにより、それらの内面の平滑度が高まり、それらの内面とエタノール又は精製水との接触面積が小さくなるため、前記タンク類3及び配管類4から、エタノール又は精製水を介して製剤中に鉄が溶出するのを防止ないし著しく抑制することができる。
また、前記皮膜層aには帯電防止処理が施してあるので静電気が発生せず、製剤中のエタノールへ引火するおそれがない。
【0018】
他の実施形態
耐プロピレングリコール性を有する皮膜層aは、前処理後のタンク類1及び配管類2の内面に、ガラスをライニング(グラスライニング)により厚み1000〜2500μm(素地金属側のグランドコート:200〜500μm、プロピレングリコールとの接触面側のカバーコート800〜2000μm)程度に定着させたものでも実施することができる。
ガラス材質としては、耐食性,耐薬品性,耐衝撃性や耐磨耗性を有するガラス(通常の理化学ガラス又はそれ以上の高耐食性を有するガラス)であるのが好ましい。
また、ミノキシジル製剤には前述のようにエタノールが使用されるので、ガラスは帯電防止ガラスであるのが好ましい。
帯電防止ガラスは、絶縁性のガラスの体積抵抗(電気抵抗)率を静電気の帯電を防止できるレベルまで下げたガラスであって、例えば、ガラスの組織中に化学的反応性が極めて低い白金繊維を3次元的分散して焼き付け、その体積抵抗率を1010Ω・cm以下(好ましくは108 Ω・cm以下)にしたものである。
この実施形態の製造設備の作用,効果は、前記実施形態の製造設備と同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0019】
試験例
次のEx1〜Ex10の板状の試験片(寸法20mm×45mm)を各4種作成し、これらの試験片を、それぞれ精製水、エタノール、プロピレングリコール(PG)及び1%ミノキシジル製剤(ミノキシジル1.0g、プロピレングリコール10.0ml(10.4g)、エタノール73.7ml(60.05g)、精製水全100ml)へそれぞれ10日間浸漬(試験片表面積/浸漬液量=9cm2
/15ml)後、それぞれについて鉄の溶出量を測定し、これを表1に示した。 鉄の溶出量は、精製水、エタノール、プロピレングリコール(PG)及び製剤について鉄の初期濃度を測定(表1の「試験片」の欄の「Ex0」がこれに当たる)しておき、10日間浸漬後の鉄濃度の測定値からを初期濃度を差し引いたものである。
【0020】
Ex1:SUS304の表面をバフ研磨(使用バフ:#320。以下同じ。)したもの Ex2:SUS304の表面をバフ研磨後に酸洗浄(使用酸:30%硝酸、浸漬間:3時間。以下同じ。)したもの
Ex3:SUS316の表面をバフ研磨したもの
Ex4:SUS316の表面をバフ研磨後に酸洗浄し、水洗後電解研磨(使用電解液:リン酸60%、硫酸40%、電解条件:温度80〜120℃、5〜10分。)したもの
Ex5:SUS304の表面にエチレン・四フッ化樹脂共重合体の皮膜層(膜厚400μm)をラインイング(前処理後塗装を行い、400℃以下の炉内で加熱乾燥。)したもの
Ex6:SUS304の表面にエチレン・四フッ化樹脂共重合体の皮膜層(膜厚400μm)をラインイングし、皮膜層に帯電防止処理を施したもの
Ex7:SUS304の表面にパーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体の皮膜層(膜厚400μm)をライニング(前処理後塗装を行い、400℃以下の炉内で加熱乾燥。)したもの
Ex8:SUS304の表面にパーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体の皮膜層(膜厚400μm)をライニングし、皮膜層に帯電防止処理を施したもの Ex9:SUS304の表面にガラスをライニング(前処理後、グランドコート:300μm、カバーコート:900μmを、焼成温度800〜900℃で融着)したもの
Ex10:SUS304の表面に帯電防止ガラス(ガラスの組織中に白金繊維を分散し、その体積抵抗率を108 Ω・cm以下にしたもの)をライニング(前処理後、グランドコート:300μm、カバーコート:900μmを、焼成温度800〜900℃で融着)したもの
【0021】
精製水、エタノール、プロピレングリコール(PG)及びミノキシジル製剤の鉄濃度の測定法は以下のとおりであった。
鉄濃度の測定法
1.使用機器及び器具
・偏光ゼーマン原子吸光光度計: 日立製作所製、Z−8000
・サンプルカップ: 商標名「テフロン」を材料とする日立製作所製。
30%硝酸に1日以上浸漬した後、超純水,エタノ ールの順に洗浄し、風乾。
2.鉄濃度の測定:標準添加法
各試料につき、黒鉛炉原子吸光光度法により吸光度を測定する。そして、図4のように横軸に金属標準溶液添加濃度を,横軸に吸光度をそれぞれとり、グラフのそれぞれの値をプロットし、プロットから得た回帰線を延長し、横軸と原点との距離から金属含有量を求めた。ただし、横軸はブランク(希釈液)吸光度で補正した。
実際には、機器に付属したデータ処理装置の表示装置に表示させた。
3. 測定条件
(1). INSTRUMENTAL CONDITIONS
LAMP CURRENT(mA)・・・・・・・ 15.0
WAVELENGTH(nm)・・・・・・・・ 248.3
SLIT(nm)・・・・・・・・・・・ 0.2
CURRIRE GAS ・・・・・・・・・ 200ml/min
SAMPLE VOLUME ・・・・・・・・ 20μl
CUVETTE ・・・・・・・・・・・ PYRO - COATED TUBE
(2). TEMPERATURE PROGRAM
No. STAGE TEMPERATURE(℃) TIME
START END (sec)
1 DRY・・・・ 90 180 50
2 DRY・・・・ 180 230 30
3 ASH・・・・ 1400 1400 30
4 ATOM ・・・ 2900 2900 10(CARRIER GAS
:INTERRUPT)
5 CLEAN・・・ 3000 3000 3
【0022】
【表1】
┌──┬───────────────────────────────┐
│試験│ Fe濃度,溶出量(ppb) │
│片 ├───────┬───────┬───────┬───────┤
│ │ 精製水 │ エタノール │ PG │ 製剤 │
│ ├───┬───┼───┬───┼───┬───┼───┬───┤
│ │測定値│溶出量│測定値│溶出量│測定値│溶出量│測定値│溶出量│
├──┼───┼───┼───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│Ex 0│ 0.1│ − │ 0.0│ − │ 0.9│ − │ 6.6│ − │
│Ex 1│ 1.0│ 0.9│ 0.8│ 0.8│ 17.4│ 16.5│ 39.8│ 33.2│
│Ex 2│ 0.1│ 0.0│ 0.0│ 0.0│ 2.5│ 1.6│ 12.8│ 6.2│
│Ex 3│ 1.0│ 0.9│ 0.5│ 0.5│ 13.6│ 12.7│ 35.7│ 29.1│
│Ex 4│ 0.1│ 0.0│ 0.0│ 0.0│ 2.7│ 1.8│ 14.7│ 8.1│
│Ex 5│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 1.0│ 0.1│ 6.6│ 0.0│
│Ex 6│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 7│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 8│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 9│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 1.0│ 0.1│ 6.6│ 0.0│
│Ex10│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
└──┴───┴───┴───┴───┴───┴───┴───┴───┘
注:※は未実施(コーティングしなくても溶出を防ぐことができたため)を示す。
【0023】
表1の結果によれば、ステンレス片の表面にパーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体や、エチレン・四フッ化樹脂共重合体からなる皮膜層を定着させた試験片Ex5〜8、及び、ステンレス片の表面にガラスをライニングした試験片Ex9,10は、プロピレングリコール及びそれを含む製剤への鉄の溶出が全くないか極めて微量である。したがって、プロピレングリコールやこれを含む製剤と接触する鉄製やステンレス製のタンク類や配管類の内面に、フッ素系合成樹脂又はガラスからなる皮膜層を定着させると、鉄濃度が60ppb以下のミノキシジル製剤を調製することができ、調製後36カ月室温・遮光保存後の製剤の変色を微黄色ないし淡黄色程度に抑えることができる。
また、ステンレス片の表面をバフ研磨後に酸洗浄又は電解研磨した試験片Ex2及び4は、精製水及びエタノールへの鉄の溶出が全くないので、製剤の製造過程において、精製水やエタノールと接触するステンレス製のタンク類や配管類の内面をバフ研磨後に酸洗浄又は電解研磨すると、鉄濃度が60ppb以下のミノキシジル製剤を調製することができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の発明に係るミノキシジル製剤製造設備によれば、ミノキシジル製剤の原料中で最も金属が溶出し易いプロピレングリコールが接触するタンク類1及び配管類2の内面に、フッ素系合成樹脂からなる皮膜層aを定着させたので、前記タンク類1及び配管類2から鉄が製剤中に溶出・混入するのを防止ないし著しく抑制することができる。
したがって、経時的な変色の進行が極めて抑制されたミノキシジル製剤を製造することができる。
【0025】
請求項の発明に係るミノキシジル製剤製造設備によれば、前記皮膜層aには帯電防止処理が施してあるので静電気が発生せず、製剤中のエタノールへ引火するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるミノキシジル製剤製造設備の一実施形態を示す配管系の概略図である。
【図2】 図1の配管系においてプロピレングリコールが接触するタンクの部分拡大断面図である。
【図3】 図1の配管系においてプロピレングリコールが接触する配管の部分拡大断面図である。
【図4】 試験例において、鉄濃度測定の際の吸光度測定に用いた座標を示す。
【符号の説明】
1,3 タンク類
2,4 配管類
10,12,30,31 貯蔵タンク
11 調製タンク
20,21,22,40,41 配管
40a,41a ポンプ
5 充填部
50 充填ノズル
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a minoxidil preparation (lotion) production facility, and more specifically to a production facility suitable for producing a minoxidil formulation in which discoloration of the formulation with time is suppressed.
[0002]
[Prior art]
For example, minoxidil preparations used for hair growth agents (those lotions containing minoxidil, propylene glycol, ethanol and purified water to add a predetermined wt% (eg 1 wt% or 2 wt%) minoxidil) It is known to develop and change color.
There have been no proposals based on studies that have been clearly intended for the analysis of color development and discoloration mechanisms of minoxidil preparations and their suppression or improvement.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The minoxidil formulation as described above is colorless and transparent immediately after the preparation, but after a predetermined time has elapsed from the production, it develops from a colorless and transparent state to a faint yellow color, and gradually changes from light yellow to yellow to purple over time. And discolored. Although there is no particular decrease or degradation in the efficacy of the minoxidil formulation itself due to such color development or discoloration, the appearance may deteriorate and the user may feel anxious about whether the formulation has deteriorated or deteriorated. .
[0004]
According to the researches of the inventors, the minoxidil active substance (white powder) has no cause of color development or discoloration over time. Propylene glycol, ethanol, purified water, etc.) come into contact with containers and piping, so that metal elements such as iron and manganese are eluted and mixed in trace amounts in the formulation, and the absorbance of the formulation at 420 nm increases over time. It became clear that color development and discoloration occurred.
In addition, the inventors of the present invention have disclosed metal elements eluted in the minoxidil active ingredient and the solvent from the production equipment used in the process of storage, delivery and preparation, storage, and delivery of the drug and the minoxidil active ingredient and each solvent. The concentration was examined. As a result, various types of equipment used to manufacture minoxidil preparations from various stored solvents and minoxidil raw materials and fill them into small containers are made of stainless steel and other iron-containing metals (alloys). ) Is used, it is easy to elute and mix iron in minoxidil preparation, and it turns out that the minoxidil preparation develops color and yellows over time if the iron content at the preparation is above the predetermined value did. These color development and yellowing are considered to be due to oxidation of minoxidil by contact with air or the like in the presence of metal elements mainly composed of iron.
[0005]
The inventors have used an iron standard solution and a manganese standard solution to prepare a 1% minoxidil formulation (minoxidil... 1.0 g, propylene glycol. ... 60.5 g, purified water, iron or manganese standard solution (total 100 ml) were prepared, and the change in absorbance at 420 nm with time and the degree of discoloration were examined at room temperature in a light-shielded state.
The absorbance was measured by directly measuring the sample with an ultraviolet-visible spectrophotometer using a quartz cell having a layer length of 1 cm. In this case, 95% ethanol was used for zero adjustment.
As a result, when the iron concentration of the preparation when it is prepared and filled into a light-shielding container (made of black polyethylene terephthalate) exceeds 60 ppb, or the manganese concentration of the preparation exceeds 1 ppb, it is stored at room temperature for 36 months after shading at room temperature. The absorbance at 420 nm exceeded 0.100, and the preparation changed to yellow (a color that may give an uneasiness that the preparation may have deteriorated or deteriorated).
On the other hand, when the iron concentration of the preparation is 60 ppb or less, or when the manganese concentration of the preparation is 1 ppb or less, the absorbance at 420 nm after light-shielded storage at room temperature for 36 months is 0.100 or less. The discoloration state of was only slightly yellow or light yellow.
[0006]
In addition, manganese and chromium, in addition to iron, exist in metals that dissolve and mix in minoxidil preparations. According to experiments, manganese and chromium are used as solvents in the process from preparation to filling in small containers. It was found that the amount of metal dissolved in the preparation is extremely small, and in most cases the concentration of these metals in the preparation is extremely low, so that it hardly causes the color development or discoloration of the minoxidil preparation as described above.
[0007]
The present invention is proposed based on the above-mentioned research results, and the object thereof is a minoxidil preparation in which discoloration of the preparation is suppressed over time, or the progress of discoloration of the preparation over time is extremely slow. It is in providing the manufacturing equipment which can manufacture.
Specifically, a minoxidil preparation that can suppress the iron concentration immediately after preparation to 60 ppb or less and therefore stays at least slightly yellow to light yellow when stored at room temperature for 36 months after preparation at room temperature is produced. An object of the present invention is to provide a manufacturing facility capable of performing the above.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The minoxidil preparation production equipment according to the present invention is configured as follows in order to solve the above-mentioned problems.
That is, the minoxidil preparation production facility according to claim 1 is installed until the preparation is fed to the filling unit 5 in the production facility for producing a minoxidil preparation containing minoxidil, propylene glycol, alcohol and purified water. In addition, the tanks 1 and the pipes 2 in contact with at least propylene glycol are made of a metal containing iron, and a perfluoroalkyl / tetrafluororesin copolymer or an ethylene / tetrafluoride resin copolymer is formed on the inner surface thereof. By fixing a film layer of a fluorine-based synthetic resin composed of coalescence , iron is prevented from eluting and mixing into the minoxidil formulation, and the time-lapse discoloration of the minoxidil formulation is suppressed .
[0009]
The minoxidil preparation manufacturing facility according to claim 2 is characterized in that, in the minoxidil preparation manufacturing facility according to claim 1 , the coating layer is subjected to antistatic treatment.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the minoxidil preparation production facility according to the present invention will be described in detail below.
FIG. 1 is a schematic view of a piping system showing an embodiment of a minoxidil preparation manufacturing apparatus, FIG. 2 is a partially enlarged sectional view of a tank in contact with propylene glycol in the piping system of FIG. 1, and FIG. It is a partial expanded sectional view of piping which glycol contacts.
[0011]
Reference numeral 10 is a propylene glycol storage tank, 30 is an ethanol storage tank, and 31 is a purified water storage tank.
When the minoxidil preparation is produced, the amount of propylene glycol, ethanol, and purified water is respectively transferred from the storage tanks 10, 30, and 31 through the pipes 20, 40, and 41 by pumps 40a and 41a. While being fed to the preparation preparation tank 11, a predetermined amount of white powdery minoxidil is supplied to the preparation tank 11.
[0012]
For example, when preparing a 1% minoxidil formulation,
Minoxidil ... 1.0g
Propylene glycol: 10.0ml (10.4g)
Ethanol ... 73.7ml (60.05g)
Purified water: 100ml
Each raw material is blended at such a ratio as follows.
When preparing a 2% minoxidil preparation, minoxidil 2.0 g, propylene glycol 20.0 ml (20.8 g), ethanol 73.7 ml (60.05 g), purified water ... Each raw material is blended in such a ratio that the total amount becomes 100 ml.
[0013]
The raw material supplied to the preparation tank 11 at the ratio as described above is sufficiently stirred by a stirring means (not shown) installed in the preparation tank 11 to prepare a minoxidil preparation.
The prepared preparation is sent to the preparation storage tank 12 through the pipe 21 by nitrogen pressure transportation, and is temporarily stored in the storage tank 12. The preparation stored in the storage tank 12 is sent to the filling unit 5 through the pipe 22 by nitrogen pressure transportation.
The formulation fed to the filling unit 5 is filled into a small-sized light-shielding container (not shown) by a certain amount by each filling nozzle 50 made of a fluorine-based synthetic resin (for example, “Teflon”) or ceramic.
[0014]
The tanks 10, 11, 12, 30, and 31 of the piping system constituting the manufacturing equipment of this embodiment and the pipes 20, 21, 22, 40, and 41 are SUS316, SUS304, and others having sufficient thickness in strength. Made of stainless steel.
In the above-described piping system, the tanks 1 such as the storage tank 10, the preparation tank 11 and the preparation storage tank 12 with which the propylene glycol contacts until the preparation reaches the filling section 5, and the pipes 20, 21, As shown in FIGS. 2 and 3, a coating layer a having propylene glycol resistance is fixed on the inner surface of the piping 2 such as 22.
In this embodiment, the coating layer a on the inner surfaces of the tanks 1 and the pipings 2 is obtained by fixing a fluorine-based synthetic resin to a thickness of about 200 to 1000 μm on the inner surface after pretreatment by lining by a coating film melting method. It is.
[0015]
The material of the film layer a in this embodiment may be a fluorine-based synthetic resin, but in order to better prevent iron from leaching from the metal constituting the walls of the tanks 1 and the pipes 2, From the viewpoint of heat resistance, it is preferable to use a perfluoroalkyl / tetrafluoride resin copolymer or an ethylene / tetrafluoride resin copolymer.
Further, since ethanol is used in the preparation as described above, it is desirable that the coating layer a be subjected to an antistatic treatment in order to prevent generation of static electricity inside.
[0016]
In the above-described piping system, the tanks 3 such as the ethanol storage tank 30 and the purified water storage tank 31 that do not come in contact with propylene glycol until the preparation reaches the filling section 5, and the preparation tank 11. The inner surfaces of the pipes 4 such as the connecting pipes 40 and 41 are buffed and pickled. Alternatively, the inner surface may be electrolytically polished after buffing.
[0017]
According to the minoxidil preparation production facility of the above embodiment, fluorine synthetic resin (perfluoroalkyl quaternary 4) is formed on the inner surfaces of the tanks 1 and the pipes 2 in contact with the propylene glycol that is most likely to elute the metal in the raw material of the minoxidil preparation. Since the film layer a made of a fluororesin copolymer) is fixed, it is possible to prevent or remarkably suppress the elution / mixing of iron from the tanks 1 and the pipes 2 into the preparation.
Ethanol and purified water have less metal elution than propylene glycol, but are not completely absent. However, tanks 3 such as ethanol storage tank 30 and purified water storage tank 31 are connected to preparation tank 11. Since the inner surfaces of the pipes 4 such as the pipes 40 and 41 are subjected to acid cleaning or electrolytic polishing after buffing, the smoothness of the inner surfaces is increased, and the contact area between the inner surfaces and ethanol or purified water is reduced. From the tanks 3 and the pipes 4, it is possible to prevent or remarkably suppress the elution of iron into the preparation via ethanol or purified water.
Further, since the coating layer a is subjected to antistatic treatment, static electricity is not generated, and there is no possibility of igniting ethanol in the preparation.
[0018]
Other Embodiments The coating layer a having propylene glycol resistance has a thickness of 1000 to 2500 μm (ground coat on the base metal side) by lining glass (glass lining) on the inner surfaces of the tanks 1 and the pipes 2 after pretreatment. It can be carried out even if it is fixed to about 200 to 500 μm and a cover coat of 800 to 2000 μm on the contact surface side with propylene glycol.
The glass material is preferably glass having corrosion resistance, chemical resistance, impact resistance and abrasion resistance (ordinary physicochemical glass or glass having high corrosion resistance higher than that).
Further, since ethanol is used in the minoxidil preparation as described above, the glass is preferably an antistatic glass.
Antistatic glass is a glass in which the volume resistivity (electric resistance) rate of insulating glass is lowered to a level that can prevent electrostatic charging. For example, platinum fiber having extremely low chemical reactivity is incorporated into the glass structure. Three-dimensionally dispersed and baked, and its volume resistivity is 10 10 Ω · cm or less (preferably 10 8 Ω · cm or less).
Since the operations and effects of the manufacturing facility of this embodiment are the same as those of the manufacturing facility of the above-described embodiment, description thereof will be omitted.
[0019]
Test Example The following Ex1 to Ex10 plate-like test pieces (dimensions 20 mm x 45 mm) were prepared, and these test pieces were made of purified water, ethanol, propylene glycol (PG), and 1% minoxidil formulation (minoxidil), respectively. 1.0 g, 10 ml of propylene glycol (10.4 g), 73.7 ml (60.05 g) of ethanol, 100 ml of purified water) for 10 days each (surface area of test piece / amount of immersion liquid = 9 cm 2)
/ 15 ml), the elution amount of iron was measured for each, and this is shown in Table 1. The amount of elution of iron was determined by measuring the initial concentration of iron for purified water, ethanol, propylene glycol (PG) and the preparation (“Ex0” in the column of “Test piece” in Table 1 corresponds to this), and soaking for 10 days. The initial concentration is subtracted from the later measured value of iron concentration.
[0020]
Ex1: Buffed surface of SUS304 (used buff: # 320, the same applies hereinafter) Ex2: Acid cleaned after buffing the surface of SUS304 (used acid: 30% nitric acid, between immersions: 3 hours, the same applies hereinafter) Ex3: The surface of SUS316 was buffed. Ex4: The surface of SUS316 was buffed and then acid-washed, washed with water and then electropolished (electrolyte used: phosphoric acid 60%, sulfuric acid 40%, electrolysis conditions: temperature 80-120. Ex 5: Lined with an ethylene / tetrafluoride resin copolymer film layer (film thickness 400 μm) on the surface of SUS304 (coating after pretreatment and in a furnace at 400 ° C. or lower) Ex6: A film layer of ethylene / tetrafluororesin copolymer (film thickness 400μm) is lined on the surface of SUS304, and the film layer is antistatic treated. Ex7: A perfluoroalkyl / tetrafluororesin copolymer film layer (film thickness 400 μm) was lined on the surface of SUS304 (coating after pretreatment and drying in a furnace at 400 ° C. or lower). Ex8: Perfluoroalkyl / tetrafluororesin copolymer film layer (film thickness 400 μm) is lined on the surface of SUS304 and antistatic treatment is applied to the film layer. Ex9: Glass is lined on the surface of SUS304 ( After pretreatment, ground coat: 300 μm, cover coat: 900 μm, fused at a firing temperature of 800 to 900 ° C. Ex10: Antistatic glass on the surface of SUS304 (platinum fiber is dispersed in the glass structure, and its volume after the the resistivity of those below 10 8 Ω · cm) lining (pre-treatment, Grand Court: 300μm, cover coat: That the 00μm, was fused) at a firing temperature 800~900 ℃ [0021]
The methods for measuring the iron concentration of purified water, ethanol, propylene glycol (PG) and minoxidil preparations were as follows.
Measuring method of iron concentration Equipment and instruments used: Polarized Zeeman atomic absorption photometer: Z-8000, manufactured by Hitachi, Ltd.
-Sample cup: Made by Hitachi, Ltd. using the brand name "Teflon".
After soaking in 30% nitric acid for 1 day or more, wash in the order of ultrapure water and ethanol and air dry.
2. Measurement of iron concentration: Standard addition method For each sample, the absorbance is measured by graphite furnace atomic absorption spectrophotometry. Then, as shown in FIG. 4, the horizontal axis represents the metal standard solution addition concentration, the horizontal axis represents the absorbance, and the respective values of the graph are plotted. The regression line obtained from the plot is extended, and the horizontal axis and the origin are plotted. The metal content was determined from the distance. However, the horizontal axis was corrected by blank (diluent) absorbance.
Actually, it was displayed on the display device of the data processing device attached to the device.
3. Measurement condition
(1). INSTRUMENTAL CONDITIONS
LAMP CURRENT (mA) ... 15.0
WAVELENGTH (nm) ... 248.3
SLIT (nm) ... 0.2
CURRIRE GAS ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 200ml / min
SAMPLE VOLUME ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 20μl
CUVETTE ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ PYRO-COATED TUBE
(2). TEMPERATURE PROGRAM
No. STAGE TEMPERATURE (℃) TIME
START END (sec)
1 DRY ... 90 180 50
2 DRY ... 180 230 30
3 ASH ・ ・ ・ ・ 1400 1400 30
4 ATOM ・ ・ ・ 2900 2900 10 (CARRIER GAS
: INTERRUPT)
5 CLEAN ... 3000 3000 3
[0022]
[Table 1]
┌──┬───────────────────────────────┐
│Test│ Fe concentration, elution amount (ppb) │
│Kita ├───────┬───────┬───────┬───────┤
│ │ Purified water │ Ethanol │ PG │ Formulation │
│ ├───┬───┼───┬───┼───┬───┼───┬───┤
│ │Measured value │Elution volume │Measured value │Elution volume │Measured value │Elution volume │Measured value │Elution volume│
├──┼───┼───┼───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│Ex 0│ 0.1│ − │ 0.0│ − │ 0.9│ − │ 6.6│ − │
│Ex 1│ 1.0│ 0.9│ 0.8│ 0.8│ 17.4│ 16.5│ 39.8│ 33.2│
│Ex 2│ 0.1│ 0.0│ 0.0│ 0.0│ 2.5│ 1.6│ 12.8│ 6.2│
│Ex 3│ 1.0│ 0.9│ 0.5│ 0.5│ 13.6│ 12.7│ 35.7│ 29.1│
│Ex 4│ 0.1│ 0.0│ 0.0│ 0.0│ 2.7│ 1.8│ 14.7│ 8.1│
│Ex 5│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 1.0│ 0.1│ 6.6│ 0.0│
│Ex 6│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 7│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 8│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
│Ex 9│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 1.0│ 0.1│ 6.6│ 0.0│
│Ex10│ ※ │ ※ │ ※ │ ※ │ 0.9│ 0.0│ 6.6│ 0.0│
└──┴───┴───┴───┴───┴───┴───┴───┴───┘
Note: * indicates not implemented (because elution could be prevented without coating).
[0023]
According to the results in Table 1, test pieces Ex5 to 8 in which a film layer made of a perfluoroalkyl / tetrafluororesin copolymer or an ethylene / tetrafluoride resin copolymer was fixed on the surface of a stainless steel piece, and The test pieces Ex9 and 10 having a glass lining on the surface of a stainless steel piece have no or very little elution of iron into propylene glycol and a preparation containing it. Therefore, when a film layer made of fluorine-based synthetic resin or glass is fixed on the inner surface of iron or stainless steel tanks or pipes in contact with propylene glycol or a preparation containing the same, a minoxidil preparation having an iron concentration of 60 ppb or less is obtained. The discoloration of the preparation after storage for 36 months at room temperature and after shading can be suppressed to a slight yellow or light yellow level.
In addition, the test pieces Ex2 and 4 obtained by acid cleaning or electropolishing the surface of the stainless steel piece after buffing have no elution of iron into purified water and ethanol, and thus contact with purified water and ethanol in the preparation process of the preparation. When the inner surfaces of stainless steel tanks and piping are buffed and then acid cleaned or electropolished, a minoxidil preparation having an iron concentration of 60 ppb or less can be prepared.
[0024]
【The invention's effect】
According to the minoxidil preparation manufacturing facility according to the first aspect of the present invention, a coating made of a fluorine-based synthetic resin is formed on the inner surfaces of the tanks 1 and the pipes 2 in contact with the propylene glycol that is most likely to elute the metal in the raw materials of the minoxidil preparation. Since the layer a is fixed, it is possible to prevent or remarkably suppress the dissolution and mixing of iron from the tanks 1 and the pipes 2 into the preparation.
Therefore, it is possible to produce a minoxidil preparation in which the progress of discoloration over time is extremely suppressed.
[0025]
According to the minoxidil preparation manufacturing facility according to the invention of claim 2 , since the antistatic treatment is applied to the coating layer a, static electricity is not generated and there is no possibility of igniting ethanol in the preparation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a piping system showing an embodiment of a minoxidil preparation production facility according to the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view of a tank in contact with propylene glycol in the piping system of FIG.
3 is a partially enlarged cross-sectional view of a pipe in contact with propylene glycol in the pipe system of FIG.
FIG. 4 shows the coordinates used for measuring the absorbance when measuring the iron concentration in the test example.
[Explanation of symbols]
1, 3 Tanks 2, 4 Piping 10, 12, 30, 31 Storage tank 11 Preparation tank 20, 21, 22, 40, 41 Piping 40a, 41a Pump 5 Filling section 50 Filling nozzle

Claims (2)

ミノキシジル,プロピレングリコール,アルコール及び精製水を含むミノキシジル製剤を製造する製造設備において、製剤が充填部5へ給送されるまでの間に設置され、かつ、少なくともプロピレングリコールが接触するタンク類1及び配管類2を鉄を含む金属で構成するとともに、それらの内面にパーフロロアルキル・四フッ化樹脂共重合体又はエチレン・四フッ化樹脂共重合体からなるフッ素系合成樹脂皮膜層を定着することにより、鉄が上記ミノキシジル製剤中に溶出・混入するのを防止してミノキシジル製剤の経時的な変色を抑制するミノキシジル製剤製造設備。Tanks 1 and pipes installed in the production facility for producing a minoxidil formulation containing minoxidil, propylene glycol, alcohol and purified water until the formulation is fed to the filling section 5 and at least in contact with propylene glycol with constituting the class 2 with a metal containing iron, to fix the coating layer of a fluorine-based synthetic resin on their inner surfaces made of perfluoroalkyl-tetrafluoride resin copolymer or ethylene tetrafluoride resin copolymer The minoxidil preparation manufacturing equipment which prevents iron from eluting and mixing in the minoxidil preparation and suppresses the discoloration of the minoxidil preparation over time . 前記フッ素系合成樹脂からなる皮膜層には帯電防止処理を施したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のミノキシジル製剤製造設備。  The facility for producing minoxidil preparation according to claim 1 or 2, wherein the coating layer made of the fluorine-based synthetic resin is subjected to an antistatic treatment.
JP2000064441A 1999-03-30 2000-03-09 Minoxidil preparation manufacturing equipment Expired - Lifetime JP4406992B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000064441A JP4406992B2 (en) 1999-03-30 2000-03-09 Minoxidil preparation manufacturing equipment

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8770999 1999-03-30
JP11-87709 1999-03-30
JP2000064441A JP4406992B2 (en) 1999-03-30 2000-03-09 Minoxidil preparation manufacturing equipment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000342657A JP2000342657A (en) 2000-12-12
JP4406992B2 true JP4406992B2 (en) 2010-02-03

Family

ID=26428958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000064441A Expired - Lifetime JP4406992B2 (en) 1999-03-30 2000-03-09 Minoxidil preparation manufacturing equipment

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4406992B2 (en)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4639423B2 (en) * 1999-03-30 2011-02-23 大正製薬株式会社 Minoxidil formulation
JP5535808B2 (en) * 2010-07-28 2014-07-02 富士フイルム株式会社 Astaxanthin-containing aqueous composition, cosmetic, and method for inhibiting astaxanthin degradation
CN115501178B (en) * 2022-08-26 2023-05-19 山东京卫制药有限公司 Stable liquid composition containing minoxidil and preparation method thereof

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2862546B2 (en) * 1988-11-21 1999-03-03 神鋼パンテック株式会社 Equipment piping materials for ultrapure water production and supply equipment
JPH03124594A (en) * 1989-09-27 1991-05-28 Shinko Pantec Co Ltd Sealing of partition in glass-lined container
JPH0740506A (en) * 1993-08-02 1995-02-10 Nippon Futsuso Kogyo Kk Corrosion preventing surface coating of metal and its method
JPH07224999A (en) * 1994-02-09 1995-08-22 Nippon Valqua Ind Ltd Chemical taking in-and-out device for chemical storage and conveying container
JP3783742B2 (en) * 1996-07-19 2006-06-07 池袋琺瑯工業株式会社 Conductive glass lining composition
JPH1146849A (en) * 1997-08-06 1999-02-23 Taisho Pharmaceut Co Ltd Container for minoxyzyl-blended hair tonic

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000342657A (en) 2000-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Vogel et al. Elementary practical organic chemistry
US5503720A (en) Process for the quantitative determination of electrochemically reducible or oxidizable substances, particularly peracetic acid mixed with other oxidizing substances
JP2000350770A (en) Medical glass container
US20020136344A1 (en) Treatment method of nuclear reactor internal component
JP2003521710A (en) An electrochemical sensor for specific detection of peracetic acid in aqueous solution using pulse amperometry
JP4406992B2 (en) Minoxidil preparation manufacturing equipment
Bodanszky et al. A preferred conformation in the vasoactive intestinal peptide (VIP). Molecular architecture of gastrointestinal hormones
JP4639423B2 (en) Minoxidil formulation
JP6579315B2 (en) Residual chlorine measuring device and residual chlorine measuring method
CN108113986B (en) A kind of processing method and dexmedetomidine hydrochloride injection improving dexmedetomidine hydrochloride injection stability
Hiji et al. Initial formation kinetics of calcium phosphate on titanium in Hanks' solution characterized using XPS
Milošev Effect of complexing agents on the electrochemical behaviour of orthopaedic stainless steel in physiological solution
Turpin et al. Corrosion susceptibility of titanium covered by dental cements
TW212832B (en) Improved peroxide disinfection method and devices therefor
Prchal et al. Determination of 2, 4, 6-trinitrophenol by differential pulse voltammetry at a bismuth bulk working electrode
Wikmark et al. The importance of oxide morphology for the oxidation rate of zirconium alloys
EP0892862A1 (en) Elctrolyte for electropolishing, method of electropolishing a stainless steel or a nickel alloy utilizing the said electrolyte, and its application to decontamination
Durand et al. LEED and AES study of emersed platinum electrodes—a thermodynamic interpretation
CN1164937C (en) Electrochemical sensor of dissolved hydrogen sulfide in extreme exvironment
Hatae et al. Electrolytic hydrogen-generating bottle supplies drinking water with free/combined chlorine and ozone repressed within safety standard under hydrogen-rich conditions
Vrabec et al. Determination of platinum in biological material by differential pulse polarography: analysis in urine, plasma and tissue following sample combustion
JPH03179247A (en) Metal/metal oxide electrode for base determination
RU2676115C1 (en) Electrolyte for electropolishing of the surface of an intravascular titanium nickelide stent and method for its preparation
Barbee et al. Release of lead from crystal decanters under conditions of normal use
JP2009150657A (en) Electrolyte for polarographic diaphragm type electrode and polarographic diaphragm type electrode

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070306

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081021

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20081202

RD14 Notification of resignation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7434

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4406992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term