JP4499322B2 - サドル型シート構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い荷重を十分に支え、且つシートの移動を可能にしたサドル型シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
二輪車の様なシートポストでシート(又はサドル)を支持するシート支持構造としては、例えば、(1)実公昭63−3569号公報「自転車用サドルの取付装置」、(2)実用新案登録第2577747号公報「一輪車サドルのシートポスト補強装置」に記載されたものが知られている。なお、これらの公報について、以下の説明で使用する符号は、各公報に記載されているものである。
【0003】
上記(1)の第2図及び第3図には、シートピラー本体1に受け部材7及び押え部材16を取付け、これらの受け部材7及び押え部材16で2本のサドル舟線12,12を挟み込み、これらのサドル舟線12,12のぞれぞれの前端及び後端にサドル11を取付けた自転車用サドルの取付装置が記載されている。
【0004】
上記(2)の第1図には、サドル1の底面に設けたサドルベース2の前部及び後部に線材を曲げた屈曲サポート8,8を取付け、更にサドルベース2にシートポスト14の上端を取付け、このシートポスト14に屈曲サポート8,8を固定金具15で取付けた構造が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1)の技術では、サドル11に作用する荷重をサドル舟線12,12のそれぞれの前端及び後端で支えるため、例えば、サドル11に大きな荷重が作用した場合に、サドル11が大きく撓んで上記の荷重を十分に支えることができなくなるため、サドル11に必要な剛性を持たせていた。
【0006】
また、上記(2)の技術では、サドル1をシートポスト14に完全に固定した構造であるため、サドル1を乗員が希望する位置に移動させすることができず、乗員の乗り心地を損なう場合がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、サドル型シート構造を改良することで、高い荷重を十分に支えることができるようにするとともに、シートの移動ができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、サドル型シート構造において、シート底板の左右にシート底板を前後で支えるシートフレームを渡し、これら左右のシートフレームをクランプでシートピラーの上部に取付けるとともに、前記クランプの上面でシート底板を支持し、シート底板と前記クランプの上面との間に隙間を設け、シートに作用する荷重でシート底板がクランプに当たるように構成し、クランプは、前記シートフレームを挟むフレームクランププレートと、前記シート底板を支持するシートサポートプレートとからなり、シートサポートプレートにシート底板に当てるためのプレート側平坦部を設けたことを特徴とする。
【0009】
シートに作用する荷重を、シート底板におけるシートフレームの各端部を取付ける取付け部と、シート底板におけるクランプの上面とで十分に支えることができる。即ち、上記した荷重をシート底板で分散させて受けることができ、シート底板でより高荷重を受けることができ、しかも、シートポストに対してシートを移動可能にすることができる。
また、シート底板とクランプの上面との間に隙間を設けておき、シートに作用する荷重でシート底板がクランプに当たるようにこうせいしたので、シート底板がクランプに当たるまではクッション効果を与えることができ、シート底板がクランプに当たった後は、クランプでシートに作用する大きな荷重を支えることができ、乗り心地性及び耐荷重性の両方を高めることができる。
さらに、クランプを、シートフレームを挟むフレームクランププレートと、シート底板を支持するシートサポートプレートとから構成し、シートサポートプレートにシート底板に当てるためのプレート側平坦部を設けので、フレームクランププレート及びシートサポートプレートをそれぞれ機能させるための適した形状に比較的容易な加工で形成することができ、加工コストを低減することができ、また、シートサポートプレートにプレート側平坦部を設けたことで、シートに作用する荷重をより広い面積で効果的に受けることができる。
【0010】
請求項2は、シート底板に、シートサポートプレートのプレート側平坦部に当てるための底板側平坦部を設けたことを特徴とする。
シート底板に底板側平坦部を設けたことで、シートサポートプレートのプレート側平坦部と協働して、シートに作用する荷重をより広い面積でより一層効果的に受けることができる。
また、底板側平坦部に作用する面圧も極力小さくなる。
【0011】
請求項3は、シートピラーを、シートピラー本体と、このシートピラー本体の上部に円弧面で互いに接触するとともにシートフレームを挟むシートフレーム挟持部とから構成することで、シートフレーム挟持部をシートピラー本体に対して傾斜可能に取付けたことを特徴とする。
シートピラー本体とシートフレーム挟持部とが円弧面で互いに接触するため、シート角度を無段階に且つ容易に調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るシート支持構造を採用した自動二輪車の斜視図であり、自動二輪車10は、車体前部にハンドル11及びこのハンドル11にて操舵するようにした前輪12を設け、この車体前部から車体後部にかけてフロア状のステップ13を渡し、車体後部にエンジン及び動力伝達機構からなるスイング式のパワーユニット14を配置し、このパワーユニット14の後部に後輪15を取付け、また、パワーユニット14の上方に、後述するトレー及びこのトレーに被せたセンタカバー16(請求項1に記載したカバーである。)で上下に偏平な偏平空間(不図示。後で詳述する。)を形成し、この偏平空間に電装品等の部品を配置し、偏平空間の後部にサドル型のシート17を配置し、更にこのシート17の後方に、荷物を載せて固定しておく小型のキャリア18を配置した、全体としてスリム化を図った車両である。
【0013】
図2は本発明に係るシート支持構造を採用した自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、車体前部及びステップ13の下方に設けたL字状のフロントフレーム25及び車体後部に後上がりになるように設けたリヤフレーム26からなる車体フレーム27と、フロントフレーム25の前端部に設けたヘッドパイプ28に回転可能に取付けたハンドル軸30と、このハンドル軸30の下部に取付けたフロントフォーク31と、このフロントフォーク31の下端に取付けた前輪12と、ハンドル軸30の上部に取付けたハンドル11と、リアフレーム26の下部に取付けたパワーユニット14と、このパワーユニット14の上方であってリヤフレーム26に沿って取付けたトレー33と、このトレー33上に取付けた電装品としてのコントロールユニット34及びバッテリ35と、トレー33上方からステップ13上方に亘って覆うセンタカバー16と、このセンタカバー16の後端部位置の近傍のリヤフレーム26に取付けたシートポスト41と、このシートポスト41の上部に取付けたシート17と、リヤフレーム26の後部に取付けたキャリア18と、リヤフレーム26の後部及びパワーユニット14の後部のそれぞれに渡したリヤクッションユニット43とからなる。
【0014】
ここで、51はヘッドランプ、52はフロントウインカ(奥側のフロントウインカ52は不図示)、53は前輪12の上方を覆うフロントフェンダ、54はバックミラー、55はステップ13の下方に設けた燃料タンク、56はテールランプ、57はリヤウインカ(奥側のリヤウインカ57は不図示)、58はキャブレタ、61はエアクリーナ、62は後輪15を覆うリヤフェンダ、63はスタンド、64は燃料タンク55のフィラーキャップである。
【0015】
パワーユニット14は、エンジン71と、このエンジン71の動力を後輪15に伝達する動力伝達機構72とからなり、動力伝達機構72は無段変速機を含むものである。
フロントフレーム25とリヤフレーム26とは、エンジン71の両側方で一体的に結合した部材である。
【0016】
図3は本発明に係る自動二輪車の車体要部を説明する第1斜視図であり、ステップ13及びリヤフレーム26の上方にセンタカバー16を配置し、パワーユニット14の前部の上方を覆ったことを示す。なお、74は燃料タンク55(図2参照)のフィラーキャップ64(図2参照)を覆うリッドとしてのフィラーキャップカバー、75はパワーユニット14を始動するためのキックペダル、16a,16aは上記センタカバー16の前端からフィラーキャップカバー74の両側方まで突出させた延出部である。
このように、フィラーキャップカバー74の周囲を延出部16a,16aで囲むようにしたことで、センタカバー16で上記したフィラーキャップカバー74を保護するキャップカバーガードを兼ねる。
【0017】
図4は本発明に係る自動二輪車の車体要部を説明する第2斜視図であり、図3の状態からセンタカバー16を外した状態を示す。
リヤフレーム26に取付けたトレー33は、ほぼ水平にした前端部である水平部33aと、リヤフレーム26に沿って傾斜させた傾斜部33bと、立上げた後端部である立上げ部33cと、テールランプ56を支持するために後端に設けた支持部(後で詳述する。)とからなり、水平部33aに、例えばコントロールユニット34を配置し、傾斜部33bに、例えばバッテリ35を配置し、立上げ部33cをテールランプ56の支持部とした部材である。なお、77はシートポスト41に対するシート17(図2参照)の高さ調整のためのノブ、78は点火プラグ(不図示)に接続したハイテンションコードである。
80はトレー33とセンタカバー16(図3参照)とで形成する偏平空間である。
【0018】
図5は本発明に係る自動二輪車の車体要部を示す側面図であり、センタカバー16の前部側方に、即ちステップ13、センタカバー16及びリヤフレーム26との間にほぼ三角形状の開口部81,81(奥側の開口部81は不図示)を設けたことを示す。
開口部81は、パワーユニット14、特にエンジン71へ走行風を導いたり、センタカバー16を外さずにエンジン71のメンテナンス(例えば、点火プラグ82、ハイテンションコード78(図4参照)の点検等)を容易に行うためのものである。33dは、テールランプ56を支持するためにトレー33の後端に設けた支持部である。(図7も参照)
【0019】
図6は本発明に係る自動二輪車のキャリアの斜視図であり、キャリア18を利用して、前輪12(図2参照)又は後輪15(図2参照)に掛けてロックするためのU字形錠としてのU字ロック装置85を保管した状態を示す。
【0020】
U字ロック装置85は、ストレート状のストレート部86と、このストレート部86に切り離し可能に結合させたU字部87とからなる。なお、88はストレート部86の端部に設けたキー穴に差込んだキーであり、このキー88を操作することにより解錠、即ち、ストレート部86からU字部87を切り離すことができる。
【0021】
図7は本発明に係る自動二輪車のキャリアの側面図であり、図6も参照して、キャリア18は、リヤフレーム26の後部にボルト91,91(奥側のボルト91は不図示)で前端を取付けるとともに後方斜め上方へ延ばした主フレーム92と、この主フレーム92に上部(荷物を載せる部分である。)を側面視で重ねるとともに下方に折曲げた副フレーム93と、これらの主フレーム92及び副フレーム93の両方に取付けるとともにU字ロック装置85のストレート部86を掛けるために鉤状にした鈎状フレーム94と、主フレーム92及び副フレーム93に取付けたキャリアブラケット95とからなる。なお、97はヘルメットを保管するためにキャリアブラケット95に取付けたヘルメットホルダである。
【0022】
主フレーム92は、荷物を載せるために後部に設けた荷載せ部92aと、この荷載せ部92aからリヤフレーム26側に延びる延長部92bとからなる部材であり、荷載せ部92aは、主載せ部92cと、この主載せ部92cの後端から更に後方斜め上方に折曲げた副載せ部92dとからなる。
【0023】
副フレーム93は、上部に設けた荷載せ部93aと、この荷載せ部93aの後端からキャリアブラケット95に下ろした立下げ部93bとからなる。
荷載せ部93aは、主載せ部93cと、この主載せ部93cの前端から前方斜め上方に折曲げた副載せ部93dとからなる。
【0024】
鉤状フレーム94は、ストレート部86を掛けるための鉤部94a,94a(奥側の鉤部94aは不図示)を備える。
キャリアブラケット95は、下部をリヤフレーム26にも取付けた部材であり、キャリアブラケット95に棒材(不図示)を介してリヤウインカ57,57(奥側のリヤウインカ57は不図示)を取付ける。
【0025】
トレー33は、前述したように、テールランプ56の支持部33aを一体成形し、この支持部33aにナンバープレート101をも取付けた部材であり、テールランプ56は、上記した支持部33aにバルブ56a及びレンズ56bを取付けた部材である。
U字ロック装置85は、ストレート部86を鉤部94aに掛け、U字部87を副フレーム93の荷載せ部93aの一部に載せることで保管する。
【0026】
図8は本発明に係る自動二輪車のキャリアの平面図であり、キャリア18は、鉤部94a,94a間にU字ロック装置85のストレート部86を渡し、荷載せ部93aに車幅方向に延ばすように設けた左右のクロス部93e,93eにU字ロック装置85のU字部87を載せた部材である。
【0027】
主フレーム92は、平面視ではリヤフレーム26の後部から後方へ延ばしたU字状の部材である。
副フレーム93の荷載せ部93aは、主フレーム92の内側で主フレーム92よりも幅の狭いU字を描くとともにこのU字の各端部からそれぞれ側方へ延ばして主フレーム92に交差させたクロス部93e,93eを備える部分である。
鉤状フレーム94は、主フレーム92及び副フレーム93の荷載せ部93aの両方に交差させた部材である。
【0028】
図示したように、キャリア18は、車体前後方向に長く、且つ荷物を載せる部分、即ち、主フレーム92の荷載せ部92a及び副フレーム93の荷載せ部93aを、長手方向を車体前後方向に合せたU字ロック装置85のU字部87で囲まれる形状に形成することで、キャリア18にU字ロック装置85を保管した場合に、U字部87で荷載せ部92a,93aの面積、即ち車幅方向の幅、車体前後方向の長さを拡大可能にした部材である。荷載せ部93aの幅をW1とし、U字部87の幅をW2とすると、W2>W1となる。また、荷載せ部92a,93aの長さをL1とし、荷載せ部93aの前端からU字部87の後端までの長さをL2とすると、L2>L1となる。
【0029】
図9は本発明に係るシート支持構造を示す断面図であり、シート17は、クッション111と、このクッション111の下面に取付けた底板112と、この底板112に前端を引掛けるとともに後端をボルト113,113(奥側のボルト113は不図示)で取付けたシートフレーム114とからなる。
【0030】
底板112は、中央部の底面に平坦部112aを形成した鋼板又は樹脂板である。
また、シート17は、シートポスト41(図2参照)に着脱自在としたシートピラー117に接続部材118を介して取付けた部材である。
【0031】
シートピラー117は、シートポスト41側に設けた円筒状のシートピラー本体117aと、このシートピラー本体117aの上部に接続部材118を取付けるために設けた上部支持部117bとからなる。
上部支持部117bは、上面117cを凹状の円弧面とし、車体前後方向に長い長穴117dを設けた部材である。
【0032】
接続部材118は、シート17のシートフレーム114をクランプするクランプ部材121と、このクランプ部材121をシートピラー117に締結するボルト122及びワッシャ123とからなる。
【0033】
クランプ部材121は、シートフレーム114の上部に当たるフレームクランププレート125と、このフレームクランププレート125の上部に隣接させたシートサポートプレート126と、シートフレーム114の下部に当たるクランプ片127とからなる。
【0034】
シートサポートプレート126は、底板112に当てるための平坦部126a,126aを設けた部材であり、平坦部126a,126aは、底板112の平坦部112aと距離Cの隙間を設けたものであって、底板112がシート17に作用する荷重で下方に撓んだときに平坦部126a,126aに当たるようにした。なお、128はシートサポートプレート126に取付けたナットである。
【0035】
クランプ片127は、シートピラー117における上部支持部117bの上面117cに倣う凸状の円弧面とした下面127aを形成した部材である。
このように、クランプ片127及び前述の上部支持部117bとを円弧面で接触させたことで、ボルト122を弛めれば、上部支持部117bの上面117cに対して、クランプ片127の下面127aを相対移動させることができ、シート17を傾斜させることができる。
【0036】
図10は図9の10−10線断面図であり、フレームクランププレート125の左右に湾曲部125a,125aを設け、クランプ片127の左右に円弧状の底面を有するクランプ溝127b,127bを設け、湾曲部125a,125aとクランプ溝127b,127bとの間にシートフレーム114の左フレーム部114a及び右フレーム部114bをそれぞれ挟み込んだ状態を示す。
【0037】
接続部材118をこのような構造にしたことで、ボルト122を弛めれば、フレームクランププレート125及びクランプ片127に対してシートフレーム114をスライドさせることができ、シート17を車体前後方向に移動可能になる。
【0038】
図11は本発明に係るシート支持構造を示す底面図であり、シート17の底板112の前部にフレーム挿入部112bを形成し、底板112の後部にフレーム取付け部112c,112cを設け、シートフレーム114のU字状に折曲げた先端部114cを上記したフレーム挿入部112bに挿入し、シートフレーム114の円形状に曲げた後端部114d,114dをボルト113,113でフレーム取付け部112c,112cに取付けた状態を示す。
【0039】
底板112の平坦部112aは矩形状の部分であり、シート17を車体前後方向に移動させたときに、シートサポートプレート126に当てることでシート17の移動量を規制するストッパ部112d,112eを前後にそれぞれ備える。
【0040】
以上に述べたシート支持構造の作用を次に説明する。
図12(a),(b)は本発明に係るシート支持構造の作用を説明する第1作用図である。
(a)は、ボルト122を弛め、フレームクランププレート125とクランプ片127とによるシートフレーム114の挟持を緩くして、シート17を矢印の向き、即ち車体前方に移動させたことを示す。(b)は、ボルト122を弛め、シート17を矢印の向き、即ち車体後方に移動させたことを示す。
【0041】
図13(a),(b)は本発明に係るシート支持構造の作用を説明する第2作用図である。
(a)は、ボルト122を弛め、クランプ片127とシートピラー117の上部支持部117bとの結合を緩くして、矢印の向きに、即ちシート17の前部を下げるとともにシート17の後部を上げてシート17を前下がりに傾斜させたことを示す。
(b)は、ボルト122を弛め、矢印の向きに、即ちシート17の前部を上げるとともにシート17の後部を下げてシート17を前上がりに傾斜させたことを示す。
【0042】
以上に説明したように、本発明は第1に、サドル型シート構造において、シート17の底板112の左右に底板112を前後で支えるシートフレーム114の左フレーム部114a及び右フレーム部114bを渡し、これらの左フレーム部114a及び右フレーム部114bをクランプ部材121でシートピラー117の上部に取付けるとともに、クランプ部材121の上面で底板112を支持可能にしたことを特徴とする。
【0043】
シート17に作用する荷重を、底板112におけるシートフレーム114の各端部を取付ける取付け部としてのフレーム挿入部112b及びフレーム取付け部112c,112cと、底板112におけるクランプ部材121の上面とで支えることができる。即ち、上記した荷重を底板112で分散させて受けることができ、底板112でより高荷重を十分に支えることができ、しかも、ボルト122を弛めれば、クランプ部材121に対してシートフレーム114を移動させることができ、シート17の移動が可能になる。一方、一定の荷重を受けるために底板112をより薄くすることができ、底板の軽量化を図ることができる。
【0044】
本発明は第2に、シート17の底板112とクランプ部材121の上面との間に隙間を設けておき、シート17に作用する荷重で底板112が下方に撓んだときにクランプ部材121に当たるようにしたことを特徴とする。
【0045】
底板112がクランプ部材121に当たるまではクッション効果を与えることができ、底板112がクランプ部材121に当たった後は、クランプ部材121でシート17に作用する大きな荷重を支えることができる。従って、乗り心地性及び耐荷重性の両方を高めることができる。
【0046】
また、シートフレーム114の径を細くするなどして、シートフレーム114を撓みやすくし、軽量化、クッション効果を持たせた上で耐荷重性を高めることもできる。
【0047】
本発明は第3に、クランプ部材121を、シートフレーム114を挟むフレームクランププレート125と、シート17の底板112を支持するシートサポートプレート126とから構成し、シートサポートプレート126に底板112に当てるための平坦部126aを設けたことを特徴とする。
【0048】
クランプ部材121を、フレームクランププレート125とシートサポートプレート126とから構成したことで、フレームクランププレート125及びシートサポートプレート126をそれぞれ機能させるための適した形状に比較的容易な加工で形成することができ、加工コストを低減することができる。また、シートサポートプレート126に平坦部126aを設けたことで、シート17に作用する荷重をより広い面積で効果的に受けることができる。
【0049】
本発明は第4に、シート17の底板112に、シートサポートプレート126の平坦部126aに当てるための平坦部112aを設けたことを特徴とする。
シート17の底板112に平坦部112aを設けたことで、シートサポートプレート126の平坦部126aと協働して、シート17に作用する荷重をより広い面積でより一層効果的に受けることができる。
また、底板側平坦部に作用する面圧を極力小さくすることができる。
【0050】
本発明は第5に、シートピラー117を、シートピラー本体117aと、このシートピラー本体117aの上部に円弧面で互いに接触するとともにシートフレーム114を挟む上部支持部117bとから構成することで、上部支持部117bをシートピラー本体117aに対して傾斜可能に取付けたことを特徴とする。
シートピラー本体117aと上部支持部117bとが円弧面で互いに接触するため、シート角度を無段階に且つ容易に調整することができる。
【0051】
図14は本発明に係るシート支持構造の別の実施の形態を示す断面図であり、シート131は、クッション132と、このクッション132の底部に取付けた底板133とからなり、この底板133をスライド部材134を介してシートピラー136に取付けた部材である。
【0052】
スライド部材134は、底板133に取付けたシートサポート部材138と、このシートサポート部材138内に移動可能に挿入したガイド部材141とからなり、ガイド部材141をシートピラー136の上部取付け部142にボルト143,143で取付けた部材である。なお、144,144はガイド部材141に取付けたナットである。
【0053】
図15は図14の15−15線断面図であり、シートサポート部材138は、シート131の底板133に当てたアッパプレート146と、このアッパプレート146の下部に当てたロアプレート147とからなり、これらのアッパプレート146及びロアプレート147をボルト148,148で共に底板133に取付けた部材であり、ロアプレート147の中央部に断面コ字状に下方に膨出させた膨出部147aを形成し、この膨出部147aとアッパプレート146とで中空部151を形成する。この中空部151には前述のガイド部材141を収納する。
【0054】
また、シートピラー136(図14参照)の上部取付け部142は、上記した膨出部147aを嵌めるとともに車体前後方向に延ばした溝部142aを形成した部材である。
【0055】
図16は本発明に係るシート支持構造の別の実施の形態を示す底面図であり、シートサポート部材138におけるロアプレート147の膨出部147aに車体前後方向に延びる長穴147b,147bを開け、これらの長穴147b,147bにボルト143,143を通した状態を示す。
【0056】
このように、ガイド部材141とシートピラー136(図14参照)の上部取付け部142とを連結するボルト143,143を長穴147b,147bに通すことで、ボルト143,143を弛めれば、ガイド部材141及び上部取付け部142に対してシートサポート部材138を移動させることができる、即ちシート131を車体前後方向に容易に移動させることができる。
【0057】
以上に説明したように、本発明は第6に、シート131の底板133に、前後方向に延びる中空部151を有するシートサポート部材138を取付け、このシートサポート部材138の中空部151に前後移動可能にガイド部材141を収納し、シートサポート部材138の下部に形成する長穴147b,147bに通したボルト143,143でガイド部材141にシートピラー136を結合したことを特徴とする。
【0058】
底板133にシートサポート部材138を直接取付けたことで、シートサポート部材138で底板133を介してシート131を確実に且つ十分に支えることができ、しかもシートピラー136に対してシート131を前後移動可能にすることができる。
また、シートサポート部材138に中空部151を設けたことで、シートサポート部材138の剛性をほぼ維持しながら軽量にすることができる。
【0059】
本発明は第7に、シートサポート部材138に、中空部151を形成するためにシート131の底板133から突出した膨出部147aを形成し、この膨出部147aに嵌まる溝部142aをシートピラー136の上部に形成したことを特徴とする。
【0060】
シートサポート部材138の膨出部147aに嵌まる溝部142aをシートピラー136の上部に形成したことで、シートピラー136にシート131を取付ける際に、溝部142aに膨出部147aを嵌めれば、シート131の向きの調整や位置合せを容易に行うことができ、組付け性を向上させることができる。
【0061】
尚、本発明の実施の形態では、図10に示したように、フレームクランププレート125とシートサポートプレート126とを別部材としたが、これに限らず一体に成形してもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のサドル型シート構造は、シート底板の左右にシート底板を前後で支えるシートフレームを渡し、これら左右のシートフレームを、シートポストに対して支持されるシートピラーの上部にクランプで取付けるとともに、クランプの上面でシート底板を支えることができる構造にしたので、シートに作用する荷重を、シート底板におけるシートフレームの各端部を取付ける取付け部と、シート底板におけるクランプの上面とで十分に支えることができる。即ち、上記した荷重をシート底板で分散させて受けることができ、シート底板でより高荷重を受けることができ、しかも、シートポストに対してシートを移動可能にすることができる。
また、シート底板とクランプの上面との間に隙間を設けておき、シートに作用する荷重でシート底板がクランプに当たるようにしたので、シート底板がクランプに当たるまではクッション効果を与えることができ、シート底板がクランプに当たった後は、クランプでシートに作用する大きな荷重を支えることができ、乗り心地性及び耐荷重性の両方を高めることができる。更に、シートの剛性を最適なものとすることができるため、シートの軽量化及びコストの低減が可能となる。
さらに、クランプを、シートフレームを挟むフレームクランププレートと、シート底板を支持するシートサポートプレートとから構成し、シートサポートプレートにシート底板に当てるためのプレート側平坦部を設けたので、フレームクランププレート及びシートサポートプレートをそれぞれ機能させるための適した形状に比較的容易な加工で形成することができ、加工コストを低減することができる。また、シートサポートプレートにプレート側平坦部を設けたことで、シートに作用する荷重をより広い面積で効果的に受けることができる。
【0063】
請求項2のサドル型シート構造は、シート底板に、シートサポートプレートのプレート側平坦部に当てるための底板側平坦部を設けたので、シートサポートプレートのプレート側平坦部と協働して、シートに作用する荷重をより広い面積でより一層効果的に受けることができる。また、底板側平坦部に作用する面圧も極力小さくすることができる。
【0064】
請求項3のサドル型シート構造は、シートピラーを、シートピラー本体と、このシートピラー本体の上部に円弧面で互いに接触するとともにシートフレームを挟むシートフレーム挟持部とから構成することで、シートフレーム挟持部をシートピラー本体に対して傾斜可能に取付けたので、シートピラー本体とシートフレーム挟持部とが円弧面で互いに接触するため、シート角度を無段階に且つ容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサドル型シート構造を採用した自動二輪車の斜視図
【図2】 本発明に係るサドル型シート構造を採用した自動二輪車の側面図
【図3】 本発明に係る自動二輪車の車体要部を説明する第1斜視図
【図4】 本発明に係る自動二輪車の車体要部を説明する第2斜視図
【図5】 本発明に係る自動二輪車の車体要部を示す側面図
【図6】 本発明に係る自動二輪車のキャリアの斜視図
【図7】 本発明に係る自動二輪車のキャリアの側面図
【図8】 本発明に係る自動二輪車のキャリアの平面図
【図9】 本発明に係るサドル型シート構造を示す断面図
【図10】 図9の10−10線断面図
【図11】 本発明に係るサドル型シート構造を示す底面図
【図12】 本発明に係るサドル型シート構造の作用を説明する第1作用図
【図13】 本発明に係るサドル型シート構造の作用を説明する第2作用図
【図14】 本発明に係るサドル型シート構造の別の実施の形態を示す断面図
【図15】 図14の15−15線断面図
【図16】 本発明に係るサドル型シート構造の別の実施の形態を示す底面図
【符号の説明】
10…車両(二輪車)、17…シート、26…車体フレーム(リヤフレーム)、41…シートポスト、112…シート底板(底板)、112a…底板側平坦部(平坦部)、114…シートフレーム、114a…左フレーム部、114b…右フレーム部、117…シートピラー、117a…シートピラー本体、117b…シートフレーム挟持部(上部支持部)、121…クランプ部材、122…ボルト、125…フレームクランププレート、126…シートサポートプレート、126a…プレート側平坦部(平坦部)、131…シート、133…底板、136…シートピラー、138…シートサポート部材、141…ガイド部材、142a…溝部、143…ボルト、147a…凸状部(膨出部)、147b…長穴、151…中空部、C…距離。
Claims (3)
- サドル型シート構造において、
シート底板の左右にシート底板を前後で支えるシートフレームを渡し、これら左右のシートフレームをクランプでシートピラーの上部に取付けるとともに、前記クランプの上面でシート底板を支持し、
前記シート底板と前記クランプの上面との間に隙間を設け、シートに作用する荷重でシート底板がクランプに当たるように構成し、
前記クランプは、前記シートフレームを挟むフレームクランププレートと、前記シート底板を支持するシートサポートプレートとからなり、
前記シートサポートプレートにシート底板に当てるためのプレート側平坦部を設けた、
ことを特徴とするサドル型シート構造。 - 前記シート底板は、前記シートサポートプレートのプレート側平坦部に当てるための底板側平坦部を設けたものであることを特徴とする請求項1記載のサドル型シート構造。
- 前記シートピラーを、シートピラー本体と、このシートピラー本体の上部に円弧面で互いに接触するとともに前記シートフレームを挟むシートフレーム挟持部とから構成することで、シートフレーム挟持部をシートピラー本体に対して傾斜可能に取付けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のサドル型シート構造。
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