JP4482508B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
この作業機を遠隔操作する際には、作業機に備えたテレビカメラで作業エリアを撮影し、撮影した画像データをディスプレイに表示する。操作者は、ディスプレイに表示された画像を見ながら作業機を遠隔操作する(例えば、特許文献1参照。)。
操作者が作業機に連れ従って徒歩で移動する必要がないので、操作者にかかる負担は軽減される。
このため、作業機を操作する際に、操作者にかかる負担をさらに軽減することができる技術の実用化が望まれていた。
ここで、作業機を自動運転する際に、作業機を規定の作業経路に沿わせて走行させるためには、走行部を良好に制御する必要がある。
そこで、請求項1において、自動運転データを走行部に関する運転データとして、走行部を良好に制御するようにした。
よって、操作者が作業機を操作しなくても、作業機を自動的に操作することが可能になる。これにより、作業機を操作者に負担をかけないで操作することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
よって、自動運転データが保存運転データに略一致している場合に自動運転を継続し、自動運転データが保存運転データから外れた場合に、自動運転を停止させることが可能である。
これにより、自動運転モードの際に、作業機が規定の作業経路から外れて走行することを防ぐことができる。したがって、作業機を規定の作業経路に沿わせて良好に走行させながら作業をおこなうことができ、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
これにより、自動運転データを保存運転データと一層迅速に比較することが可能になり、作業機の自動運転を一層良好におこなうことができる。
請求項2に係る発明では、自動運転データが許容範囲内に収まっていない場合に作業機を停止させるようにした。
よって、除雪機が規定の作業経路から外れて走行することを防ぐことができる。これにより、除雪機を規定の作業経路に沿わせて良好に走行させながら除雪作業をおこなうことができる。
請求項3に係る発明では、過負荷センサーで検出した負荷データと予め記憶されている負荷データとを比較した結果、検出した負荷データが許容範囲内に収まっていない場合に作業機を停止させることができる。
このように、モード切替手段として、個別の切替スイッチをそれぞれ用意することで、運転認識スイッチや自動運転スイッチを容易に操作することができる。
よって、運転認識モードと自動運転モードとの切り替えを迅速に、かつ確実におこなうことができる。これにより、作業機の操作性がより一層高められ、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
なお、本実施の形態においては、作業機として除雪機を例示するが、作業機はこれに限定するものではない。
図1および図2に示す除雪機10は、左右の走行部(走行部)11L,11Rを備えた走行フレーム12に、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイング自在に取り付け、車体フレーム15の前部に除雪作業部(作業部)13を備えるとともに、車体フレーム15に除雪作業部13を駆動するエンジン14を備え、エンジン14、左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する制御部(ECU)20を備え、この制御部20に操作信号を伝える操作部30を備える。
左右の操作ハンドル17L,17R間に、操作部30、制御部20およびバッテリ62が配置されている。
この操作信号に基づいて制御部20から制御信号を出力する。出力した制御信号で左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
走行フレーム12は、左右の電動モータ21L,21Rを備える。左右の電動モータ21L,21Rは、左右の走行部11L,11Rを駆動するモータである。
左電動モータ21Lの駆動力で、左駆動輪23Lを介して左クローラベルト22Lを駆動する。
右電動モータ21Rの駆動力で、右駆動輪23Rを介して右クローラベルト22Rを駆動する。
シュータ29は、旋回機構34で旋回可能に構成されている。旋回機構34は、シュータ29を旋回するための駆動源となる電動モータを備える。
なお、ブロアケース26が車体フレーム15の前部に取り付けられている。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトを介して動力を伝達するものである。
オーガ27およびブロア28が回転することで、オーガ27で掻き集めた雪をブロア28で跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ29を経て投雪する。
電動モータ16aは、昇降駆動機構16のシリンダに一体に組み込んだ、昇降駆動機構16の駆動源である。
昇降駆動機構16を伸縮させることで、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイング移動して除雪作業部13を昇降させる。
なお、操作部30については後述する。
自動運転モードとは、保存運転データに基づいて除雪機10を自動運転するモードをいう。
モード切替手段57は、運転認識モードに切替可能な運転認識スイッチ58を備えるとともに、自動運転モードに切替可能な自動運転スイッチ59を備える。
この運転認識スイッチ58は、一例として、押しボタンスイッチが用いられる。
運転認識スイッチ58によれば、スイッチボタンを押し込むことによりスイッチがオンになり、運転認識モードに切り替わる。この状態で、スイッチボタンを再度押し込むことによりスイッチがオフになり、運転認識モードが解除される。
この自動運転スイッチ59は、一例として、押しボタンスイッチが用いられる。
自動運転スイッチ59によれば、スイッチボタンを押し込むことによりスイッチがオンになり、自動運転モードに切り替わる。この状態で、スイッチボタンを再度押し込むことによりスイッチがオフになり、自動運転モードが解除される。
よって、運転認識モードと自動運転モードとの切り替えを迅速に、かつ確実におこなうことができる。
エンジン回転センサー77は、エンジン14の回転速度(回転数)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
高さ位置センサー87は、除雪作業部13の昇降位置(高さ)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
シュータ向きセンサー88は、シュータ29の向き(旋回角)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
制御部20の自動運転制御部64は、自動運転モードにおいて、記憶した保存運転データに基づいて制御信号を出力して左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
一方、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて自動運転制御部64から制御信号を出力して左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
これにより、自動運転モードにおいて、規定の作業経路60(図7参照)に沿って走行しながら除雪作業部13で作業をおこなう運転を自動的に再現することが可能である。
操作部30は、左右の操作ハンドル17L,17Rの間に設けた操作ユニット35と、左操作ハンドル17Lに設けた走行準備レバー42および左旋回操作レバー43Lと、右操作ハンドル17Rに取り付けた右旋回操作レバー43Rとからなる。
作業者の左手で走行準備レバー42を握ってグリップ18L側に移動することで、スイッチ42aがオンとなる。
左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリング(図示せず)の引き作用でフリー状態(図示の状態)に保持される。左右の旋回操作レバー43L,43Rがフリーの状態において旋回スイッチ43La,43Raがオフになる。
右旋回スイッチ43Raも同様に、作業者の右手で右旋回操作レバー43Rを握ってグリップ18R側に移動することでオンになる。
メインスイッチ44を操作してオンにすることで、エンジン14を始動させる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31をオン・オフに切り替える手動スイッチであり、例えば押しボタンスイッチである。
オーガスイッチ45のオン/オフ信号、すなわち電磁クラッチ31のオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
オーガスイッチ45を操作して電磁クラッチ31を接続(オン)することで、エンジン14の動力でオーガ27およびブロア28を回転させる。
なお、モード切替手段57の運転認識スイッチ58および自動運転スイッチ59については前述したので説明を省略する。
スロットルレバー52は、作業者の手で前後方向へ移動させることで、ポテンショメータ52aでスロットルレバー52のポジションに応じた電圧を発生させる。
スロットルレバー52を前方に倒してスロットル弁71を閉じる方向に制御し、スロットルレバー52を後方に倒すことでスロットル弁71を開く方向に制御することで、エンジン14の回転数を調節する。
エンジン14の出力のうち、一部の出力で発電機81を駆動し、発電機81で電力を発生する。発生した電力をバッテリ62に供給するとともに、左右の電動モータ21L,21Rや他の電装品に供給する。
エンジン14の出力のうち、残りの出力は、オーガ27およびブロア28の回転に充てる。
方向速度レバー53を、略中央の「中立範囲」から前方の「前進」側へ倒して除雪機10を前進させる。「前進」領域の低速前進〜高速前進間において方向速度レバー53を移動させることで前進速度を制御する。
位置データが伝えられた制御部20は、左右のモータドライバ84L,84Rを介して左右の電動モータ21L,21Rを回転させる。
電動モータ21L,21Rの回転速度(回転数)をモータ回転センサー(検出部)83L,83Rで常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
なお、方向速度レバー53の位置データは、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
左旋回操作レバー43Lを握って左旋回スイッチ43Laをオン操作することで、制御部20にスイッチオン信号を伝える。このスイッチオン信号に基づいて、制御部20が左回生ブレーキ回路85Lを作動させる。
これにより、左電動モータ21Lの回転速度が下がり、除雪機10が左旋回する。
左旋回スイッチ43Laのオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
これにより、右電動モータ21Rの回転速度が下がり、除雪機10が右旋回する。
右旋回スイッチ43Raのオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
左右の電磁ブレーキ82L,82Rで、左右の電動モータ21L,21Rのモータ軸をそれぞれ制動する。
また、電磁ブレーキ82L,82Rは、例えば、方向速度レバー53を前進または後進に切り替えた場合にブレーキ解放される。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前後にスイング操作することで、昇降駆動機構16の電動モータ16aを正逆転させ、昇降駆動機構16のピストンを伸縮させる。これにより、除雪作業部13が昇降させて、オーガ27を雪面に合わせる。
除雪作業部13の昇降位置を高さ位置センサー(検出部)87で常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
シュータ操作レバー56を左右にスイング操作することで、旋回機構34の電動モータを駆動させる。これにより、シュータ29を旋回させて、シュータ29を雪の投雪方向に向かせる。
シュータ29の向きをシュータ向きセンサー(検出部)88で常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
その他の運転データとしては、例えば、除雪作業部13の傾動位置や、シュータ29の首振り状態などが該当する。
シュータ29の首振りとは、シュータ29の頂部材が上下方向にスイング移動することをいう。シュータ29の頂部材が上下方向にスイング移動することにより、雪の投雪距離を調整する。
家庭内で用いる除雪機10は、通常、車庫90内に保管されている。除雪機10で家庭の庭91内を除雪する際に、除雪機10を車庫90から出し、車庫90や建物92から道路93までのエリア94を除雪する。
この除雪機10は、一般に、除雪幅(オーガ幅)W1が自動車95の車幅W2の略半分である。よって、除雪機10を蛇行運転して自動車95の車幅W2を除雪する必要がある。
このため、家庭敷地の出入口97に硬い雪96が残るので、この硬い雪96を除雪機10で除雪する必要がある。
このような除雪条件において、車庫90や建物92から道路93までのエリア94を除雪する場合、除雪機10を作業経路60に沿って運転する。
そこで、除雪機10が作業経路60に沿って除雪作業をおこなう運転データを記憶させておき、記憶させた運転データに基づいて除雪機10の除雪作業運転を自動的に再現することが可能である。
図4は本発明に係る除雪機の運転認識モードの制御を示すフローチャートであり、制御部20の制御フローを図2を参照にして説明する。なお、ST××はステップ番号を示す。
制御部20の制御フローは、メインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始(スタート)し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了(エンド)するように構成されている。
ST02;運転認識スイッチ58がオンであるか否かを判断する。オフの場合ST01に戻り、オンの場合ST03に進む。
左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれロギング処理する。
ST04;ロギング処理された運転データを、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存する。
ロギング処理とは、追跡記憶のことをいい、左右の走行部11L,11Rや除雪作業部13の作動過程に関する運転データを逐次記憶することをいう。
ST06;運転認識スイッチ58がオフであるか否かを判断する。オンの場合ST03に戻り、オフの場合運転認識モードの設定を解除する。
操作者89が除雪機10のグリップ18L,18Rを握った状態で、メインスイッチ44をオンにする。メインスイッチ44をオンにすることで、運転認識スイッチ58のスイッチ信号の読み込みを開始する。
つぎに、運転認識スイッチ58をオンにすることで運転認識モードに設定する。
除雪機10を作業経路60に沿わせて矢印の如く走行させながら、操作者89が操作部30の各操作レバーなどを操作して除雪作業部13で除雪作業をおこなう。
すなわち、左右の走行部11L,11Rの運転データおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれ同時に読み取り、この読取りを一定の経時間隔で順次継続する。
そして、読み取った運転データを、運転データ記憶部63に、保存運転データとして順次記憶する。
これにより、規定の作業経路60に沿って除雪機10を走行させながら除雪作業をおこなう際の運転データのロギング処理が完了する。
ロギング処理した運転データは、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存される。
運転データ記憶部63に記憶(保存)した保存運転データの一例を図5に示す。
グラフG1は、方向速度レバー53の位置データがポテンショメータ53aから運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられた速度制御のグラフである。
グラフG3は、右走行部11Rを駆動する右電動モータ21Rの回転速度データ(走行速度データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
グラフG5は、右旋回操作レバー43Rを制御した際の、右旋回スイッチ43Raのオン/オフデータ(すなわち、右ブレーキ制御データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
グラフG1に示すように、時間T0から時間T1まで速度制御を徐々に増加させる。
グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rの走行速度が時間T0から時間T1まで徐々に増加する。
これにより、グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rの走行速度が時間T1から時間T2まで設定速度V1に保たれる。
これにより、グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rが時間T2から時間T3まで減速速度V2になるように減速した後、減速速度V2に保たれる。
時間T4の手前で、グラフG5に示すように、右旋回操作レバー43Rによる右ブレーキ制御を開始することで、グラフG3に示すように、右走行部11RがV3まで減速する。
右走行部11Rが減速することで、除雪機10が右カーブ位置60cで右旋回する。
これにより、グラフG3に示すように、右走行部11RがV2まで加速する。左右の走行部11L,11RがV2になり、除雪機10が走行速度V2で矢印Bの如く前進走行する。
この状態で、時間T6まで除雪機10を前進走行させると、除雪機10は左カーブ位置60dに到達する。
左走行部11Lが減速することで、除雪機10が左カーブ位置60dで左旋回する。
時間T7の手前で、グラフG4に示すように、左旋回操作レバー43Lによる左ブレーキ制御を解除する。
以下同様に、除雪機10を規定の作業経路60に沿って矢印の如く走行させる。除雪機10を走行させながら、除雪作業部13のオーガ27およびブロア28で除雪作業をおこなう。
これにより、自動車95が車庫90からエリア94を経て道路93まで移動することができる。
さらに、人が家屋92からエリア94を経て道路93まで歩行により移動することができる。
そして、ロギング処理された運転データが、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存される。
例えば、保存運転データとして、エンジン14の回転速度、除雪作業部13の昇降位置(高さ)、およびシュータ29の向き(旋回角)などのデータも必要に応じて保存する。
すなわち、自動運転モードにおいて、除雪機10が手動運転と同様に自動運転を再現するために必要なデーを保存運転データとして保存する。
図6は本発明に係る除雪機の自動運転モードの制御を示すフローチャートであり、制御部20の制御フローを図2を参照にして説明する。
制御部20の制御フローは、メインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始(スタート)し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了(エンド)するように構成されている。
ST11;自動運転スイッチ59がオンであるか否かを判断する。オフの場合ST10に戻り、オンの場合ST12に進む。
ST12;自動運転モードに設定する。
運転データ記憶部63に保存されている保存運転データを読み出す。
ST14;左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rの運転データを自動運転データとして読み込む。
ST16;自動運転データを保存運転データと比較した結果が、予め設定されている許容範囲内であるか否かを判断する。
比較結果が許容範囲内にない場合ST17に進み、比較結果が許容範囲内の場合ST18に進む。
ST18;自動運転スイッチ59のスイッチ信号を読み込む。
ST19;自動運転スイッチ59がオフであるか否かを判断する。オンの場合ST12に戻り、オフの場合自動運転モードの設定を解除する。
ST10〜ST19の制御内容に基づいて、自動運転モードの操作手順を、図2および図5を参照して説明する。
操作者89(図3参照)が除雪機10のメインスイッチ44をオンにする。メインスイッチ44をオンにすることで、自動運転スイッチ59のスイッチ信号の読み込みを開始する。
つぎに、自動運転スイッチ59をオンにすることで自動運転モードに設定する。
読み出した保存運転データに基づいて、自動運転制御部64から左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13に制御信号を伝える。
これにより、除雪機10が無人状態において、作業経路60の始点60aから矢印の如く規定の作業経路60に沿って自動運転で走行する。同時に、除雪作業部13のオーガ27およびブロア28でエリア94の除雪作業をおこなう。
読み込んだ自動運転データの一例を図8に示す。
グラフG8は、右走行部11Rを駆動する右電動モータ21Rの回転速度データ(走行速度データ)を自動運転データとして示すグラフである。
具体的には、図8に示すグラフG7,G8の自動運転データを運転データ比較部65に一定の経時間隔で読み込むとともに、図5に示す保存運転データのうち、グラフG2,G3の保存運転データを運転データ比較部65に一定の経時間隔で読み込む。
そして、運転データ比較部65において、グラフG7,G8の自動運転データを、グラフG2,G3の保存運転データと比較する。
なお、この許容範囲は、エリア94などの条件を考慮して適宜設定される。
これにより、無人状態の除雪機10を自動運転で作動させてエリア94を除雪作業することができる。
よって、除雪機10が規定の作業経路60から外れて走行することを防ぐことができる。これにより、除雪機10を規定の作業経路60に沿わせて良好に走行させながら除雪作業をおこなうことができる。
よって、運転データ比較部65で比較する自動運転データの容量を少なく抑えることができる。
これにより、自動運転データを保存運転データと一層迅速に比較することが可能になり、作業機10の自動運転を一層良好におこなうことができる。
この場合、自動運転モードで除雪機10を自動運転する際に、除雪作業部13に運転認識モードのときより大きな負荷が作用することが考えられる。
このため、除雪作業部13に負荷を検出する過負荷センサーを備え、この過負荷センサーの検出値が許容範囲を超えた場合に、自動運転モードを解除して除雪機10を停止させるように構成することも可能である。
そして、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて除雪機10を規定の作業経路60に沿って走行させながら除雪作業をおこなう運転を自動的に再現する。
よって、操作者89が除雪機10を操作しなくても、除雪機10を無人状態で自動的に操作することが可能になる。これにより、除雪機10を操作者89に負担をかけないで操作することができる。
Claims (4)
- 機体に走行部および作業部を備え、これら走行部および作業部を制御する制御部を備え、この制御部に操作信号を伝える操作部を備え、この操作部を手動で操作して操作部から制御部に操作信号を伝え、制御部から出力した制御信号で走行部および作業部を制御することにより、走行部で走行するとともに作業部で作業をおこなう作業機において、
前記操作部に、手動運転時の運転データを記憶する運転認識モード、および運転データに基づいて自動運転する自動運転モードに切替可能なモード切替手段を備え、
前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを前記制御部に保存運転データとして記憶し、
前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて前記制御部から制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御することで、
前記規定の作業経路に沿って走行しながら作業をおこなう運転を自動的に再現する作業機であって、
前記制御部は、
前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを保存運転データとして記憶する運転データ記憶部と、
前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御する自動運転制御部と、
前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて制御された前記走行部の運転データを自動運転データとして取り込み、取り込んだ前記自動運転データを前記保存運転データのうちの前記走行部の運転データと比較する運転データ比較部と、
を備えたことを特徴とする作業機。 - 前記運転データ比較部において、前記自動運転データと前記保存運転データのうちの前記走行部の運転データとを比較した結果、前記自動運転データが許容範囲内に収まっていない場合に前記作業機を停止させることを特徴とする請求項1記載の作業機。
- 前記作業部に作用する負荷を検出可能な過負荷センサーを備え、
前記運転データ比較部において、前記過負荷センサーで検出した負荷データと予め記憶されている負荷データとを比較した結果、前記検出した負荷データが許容範囲内に収まっていない場合に前記作業機を停止させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の作業機。 - 前記モード切替手段は、前記運転認識モードに切替可能な運転認識スイッチと、前記自動運転モードに切替可能な自動運転スイッチとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機。
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