JP4470003B2 - High silica mordenite and its synthesis method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は触媒、吸着剤、分離剤等の基材として有用なモルデナイト、特に、従来法では合成不可能であったSiO2/Al2O3比=30〜100のモルデナイト型ゼオライトおよびその合成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モルデナイト型ゼオライトは天然にも算出するアルミノシリケートゼオライトの1種であり、その合成方法は多数提案されている。これまでに提案されているモルデナイトの一般的合成法は、有機添加剤を用いることなしにアルミノシリケートゲルスラリーを加熱結晶化する方法である(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0003】
これらの方法で得られるモルデナイトのSiO2/Al2O3比は通常9〜20の範囲である。これに対して、微粉状シリカ原料を用いて攪拌下で合成することにより、SiO2/Al2O3比が12〜30の結晶を合成する方法がある(例えば、特許文献4参照)。
【0004】
また有機添加剤としてベンジルトリメチルアンモニウムイオンを用いる方法(例えば、特許文献5参照)やアミノ酸を添加する方法(例えば、特許文献6参照)などが提案されている。これらの方法によれば有機添加剤を用いない方法に比べてSiO2/Al2O3比の高い結晶が得られるが、その最大値はそれぞれ26.5および26.4であり、30を超えるSiO2/Al2O3比のモルデナイト結晶の合成は不可能であった。そのために一般的には、SiO2/Al2O3比=10〜20のモルデナイトを脱アルミニウム処理することによってSiO2/Al2O3比を高くする方法が採用されてきた。しかしながらこの方法では、結晶内の一部が構造破壊を起こして結合欠陥が生じるため、細孔径や固体酸強度を任意に制御することが困難であるという不都合が生じていた。
【0005】
一方、さらにSiO2/Al2O3比の高いモルデナイト結晶を合成する試みとして、TEAイオンを添加して合成する方法がある(例えば、特許文献7および非特許文献1)。
【0006】
これらの方法によって得られるモルデナイト結晶のSiO2/Al2O3比の最大値はそれぞれ30.3および35であり、従来法よりもわずかにその値が大きいのみである。
【0007】
【特許文献1】
特公昭41−17854号公報
【特許文献2】
特公昭47−46677号公報
【特許文献3】
特公昭49−10440号公報
【特許文献4】
特公昭63−51969号公報(特許請求の範囲)
【特許文献5】
米国特許第3766093号明細書(第6−7頁、実施例8)
【特許文献6】
特公昭62−43927号公報(特許請求の範囲)
【特許文献7】
米国特許第5573746号明細書(第6頁、Example7)
【非特許文献1】
A.A.Shaikh、P.N.Joshi、N.E.Jacob、V.P.Shiralkar著、「ゼオライツ(ZEOLITES)」、(英国)、バーターウォース−ハイネマン(Butterworht−Heinemann)社出版、1993年発行、Vol.13、511−517頁(第517頁、表6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明の目的は、脱アルミニウム処理をすることなく、合成したままの状態でSiO2/Al2O3比の高いモルデナイト型ゼオライト結晶、即ちその値が30〜100の結晶を合成し、それを用いた優れた高温耐熱性、高い構造安定性、強い固体酸性などが要求される触媒、吸着剤、分離剤等として有用な材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ゼオライトの構造と組成、ゼオライトの結晶化機構について鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。本発明のSiO2/Al2O3比=30〜100のハイシリカモルデナイト型ゼオライトは、TEAOH(テトラエチルアンモニウムヒドロキシド)を有機添加剤として添加し、かつアルカリ成分はTEAOHの解離による成分のみとすることにより、初めて合成可能である。さらに、この反応混合物にNaF(ふっ化ナトリウム)を添加することにより、広い組成範囲で安定的に結晶化させることが可能であることが分かった。
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
モルデナイト型ゼオライトは、12員酸素環から成る細孔径6.5×7.0オングストロームの比較的大きな一次元細孔を有することが特徴である。また、モルデナイト型ゼオライト結晶の代表的X線回折図は、表1に示す回折角(2θ)と格子面間隔(d,(オングストローム))およびその回折強度によって特徴づけられ、他のゼオライトと明瞭に区別することができる。
【0012】
【表1】
また、その組成は酸化物のモル比で表して下記の組成式で表わされる。
【0013】
xNa2O・Al2O3・ySiO2・zH2O
ここでxは0.8〜1.2、yは10〜20、zは0以上の数を表す。yの値が比較的高いことがモルデナイトの特徴であり、そのために耐熱性を有し、プロトン交換体は強い固体酸性を示すことが特徴である。しかしながら、従来の方法では30を大きく超えるyの値を有するモルデナイトの合成方法は存在しなかった。したがって、SiO2/Al2O3比の高いモルデナイトが必要な場合には、酸処理やスチーミングを行ってアルミニウムを骨格外に抽出することが行われている。この方法によりSiO2/Al2O3比を上げることは可能であるが必然的に結合欠陥が生じるため、結晶細孔径や固体酸特性が変化してモルデナイト本来の特徴が損なわれる。そのために触媒や吸着剤への応用にも限界があった。
【0014】
本発明のモルデナイト型ゼオライトは、脱アルミニウム処理をすることなく、合成したままの状態で上記組成式のyの値が30〜100であることが特徴である。したがって、構造破壊による結合欠陥が本質的に存在せず、優れた構造安定性、耐熱性および固体酸性を有する。
【0015】
本発明のSiO2/Al2O3比の高いモルデナイト型ゼオライトは、有機添加剤としてTEAOHを反応混合物に添加することにより初めて可能である。その反応混合物組成は酸化物のモル比で表して次の組成
SiO2/Al2O3=30〜100
Na2O/SiO2=0
TEA2O/SiO2=0.01〜0.5
H2O/SiO2=0.5〜50
(ここでTEAはテトラエチルアンモニウムイオンを表す)
の反応混合物を自生圧力下において、100〜200℃の温度で結晶化させることによって可能である。また、この反応混合物にふっ化ナトリウムを添加することにより、不純物の副生を抑え、SiO2/Al2O3比の高い結晶を短時間で結晶化させることができる。その反応混合物組成範囲は下記のとおりである。
SiO2/Al2O3=30〜100
Na2O/SiO2=0(但し、NaFは除く)
TEA2O/SiO2=0.01〜0.5
NaF/SiO2=0.1〜2
H2O/SiO2=0.5〜50
上記組成式において、SiO2/Al2O3比が30未満の場合には、SiO2/Al2O3比が30以上の値を有するモルデナイト型ゼオライトが得られず、100を超える場合には、純粋な結晶が生成しない。Na2Oはアルカリ成分としてのNaOHを指し、Na2O/SiO2=0はフリーのNaOHは系内に存在しないことを示している。すなわち、Na2O/SiO2=0ではアルカリ源は基本的にテトラエチルアンモニウムヒドロキシドの解離によるアルカリ成分のみである。TEA2Oの添加量は、TEA2O/SiO2比が0.01以下ではモルデナイトが結晶化せず、また0.5以上では経済合理性に欠ける。H2O/SiO2比は上記数値の広い範囲で実施可能である。最初にスラリー状混合物を調製してから乾燥し、水分を蒸発させてH2O/SiO2比を小さくして反応収率を高めることも可能である。NaFを添加する場合は、NaF/SiO2=0.1〜2の範囲で不純物抑制および結晶化時間短縮等の効果が現れる。しかしながら、多量に添加しても効果は小さい。
【0016】
これらの反応混合物を調製するための原料として、シリカ源としてはコロイダルシリカ、無定形シリカ、珪酸ナトリウム、アルミノシリケートゲルなどが、またアルミナ源としては、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、アルミノシリケートゲルなどが用いられ、他の成分とも十分均一に混合できる形態のものが望ましい。したがって、珪酸ナトリウムやアルミン酸ソーダを使用する場合には、そのアルカリ成分を中和するのに必要な酸成分の添加が必要である。また、同様に塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムを使用する場合にはその酸成分を中和するのに必要なアルカリ成分の添加が必要である。この酸成分を中和するアルカリ成分としてNaOHを用いることは可能であるが、反応混合物のアルカリ成分(Na2O)とはみなさない。
【0017】
反応混合物の添加順序は特に限定されないが、特にH2O/SiO2比が小さい場合には反応混合物の粘度が高くなるので、均一混合物が得られるような方法で混合することが好ましい。
【0018】
本反応混合物の結晶化において、加熱中の攪拌は特に必要としないが、粒子径の制御等が必要な場合は攪拌してもよい。H2O/SiO2比が小さい場合には、密閉容器に入れて加熱することのみにより結晶化が可能なので、容積あたりの収率を高めることができるので効率的である。
【0019】
結晶化のための加熱温度は、100℃以上が必要であり、100℃未満では反応速度が遅く効率的でない。また、加熱温度の上限は200℃であり、通常、150〜180℃で結晶化される。
【0025】
【実施例】
以下の実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0026】
実施例1〜5
塩化アルミニウム・6水和物を水に溶解した後、3倍モル量のNaOHを添加して中和した。この水溶液にTEAOHと無定形シリカ粉末(日本シリカ工業製、ニップシール)を添加して均一になるように混合し、表2に示す組成の反応混合物を調製した。実施例3〜5においてはさらにNaFを添加して均一な反応混合物を調製した。いずれの実施例の場合もNa2O/SiO2=0である。これらの反応混合物をステンレス製オートクレーブに入れて密封し、170℃で加熱した。各実施例の加熱時間は表2のとおりである。生成物をろ過、洗浄した後、80℃で乾燥した。マックサイエンス社製、X線回折装置 MXP3HFを用いて測定した実施例1の生成物のX線回折図は図1に示すとおりであり、表1に示すモルデナイト型ゼオライトであった。実施例2〜5で得られた結晶も同等の結晶度を有するモルデナイトであった。理学電機社製、蛍光X線分析装置 RIX2100生成物の蛍光X線分析の結果、SiO2/Al2O3比は表2に示すとおりいずれのモルデナイトも30以上であった。
【0027】
【表2】
【0029】
比較例1〜4
実施例で用いたものと同じ原料を使用して、フリーのNaOHが系内に存在するように添加して表3に示す組成の反応混合物を調製した。実施例で用いたものと同じステンレス製オートクレーブに入れて密封し、170℃で所定時間加熱した。各比較例の加熱時間は表2のとおりである。X線回折による測定の結果、生成物はいずれもβ型ゼオライトであった。
【0030】
【表3】
比較例5
実施例で用いたものと同じ原料を使用して実施例1と同じ組成を有する反応混合物を、実施例で用いたものと同じステンレス製オートクレーブに入れて密封し、90℃で150時間加熱した。X線回折による測定の結果、生成物は無定形であった。
【0032】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で合成したモルデナイト型ゼオライトのX線回折図を示す。図の横軸(X軸)はX線回折における2θ(単位はdeg)を示し、縦軸(Y軸)はX線回折におけるピークの強度を示し、スケールは任意である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a mordenite useful as a substrate for a catalyst, an adsorbent, a separating agent, etc., in particular, a mordenite-type zeolite having a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of 30 to 100, which could not be synthesized by a conventional method, and a synthesis method thereof It is about .
[0002]
[Prior art]
Mordenite-type zeolite is a kind of aluminosilicate zeolite that is also calculated in nature, and many methods for its synthesis have been proposed. A general method for synthesizing mordenite proposed so far is a method in which an aluminosilicate gel slurry is heated and crystallized without using an organic additive (see, for example, Patent Documents 1, 2, and 3).
[0003]
The SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of mordenite obtained by these methods is usually in the range of 9-20. On the other hand, there is a method of synthesizing a crystal having a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of 12 to 30 by synthesizing under agitation using a fine powdery silica raw material (for example, see Patent Document 4).
[0004]
In addition, a method using benzyltrimethylammonium ion as an organic additive (for example, see Patent Document 5), a method for adding an amino acid (for example, see Patent Document 6), and the like have been proposed. According to these methods, crystals having a high SiO 2 / Al 2 O 3 ratio can be obtained as compared with the method using no organic additive, but the maximum values are 26.5 and 26.4, respectively, exceeding 30 It was impossible to synthesize mordenite crystals with a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio. Therefore, in general, a method of increasing the SiO 2 / Al 2 O 3 ratio by dealumination of mordenite having a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of 10 to 20 has been adopted. However, this method has a disadvantage in that it is difficult to arbitrarily control the pore diameter and the solid acid strength because a part of the crystal causes structural destruction and a bond defect occurs.
[0005]
On the other hand, as an attempt to synthesize a mordenite crystal having a higher SiO 2 / Al 2 O 3 ratio, there is a method of synthesizing by adding TEA ions (for example, Patent Document 7 and Non-Patent Document 1).
[0006]
The maximum values of the SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of the mordenite crystals obtained by these methods are 30.3 and 35, respectively, which are only slightly larger than those of the conventional method.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 41-17854 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. 47-46677 [Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No.49-10440 [Patent Document 4]
Japanese Examined Patent Publication No. 63-51969 (Claims)
[Patent Document 5]
U.S. Pat. No. 3,766,093 (page 6-7, Example 8)
[Patent Document 6]
Japanese Examined Patent Publication No. 62-43927 (Claims)
[Patent Document 7]
US Pat. No. 5,573,746 (Page 6, Example 7)
[Non-Patent Document 1]
A. A. Shaikh, P.A. N. Joshi, N .; E. Jacob, V.M. P. Shiralkar, “ZEOLITES” (UK), published by Butterworth-Heinemann, 1993, Vol. 13, 511-517 (Page 517, Table 6)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to synthesize a mordenite-type zeolite crystal having a high SiO 2 / Al 2 O 3 ratio, that is, a crystal having a value of 30 to 100 without being dealuminated. It is an object to provide a material useful as a catalyst, an adsorbent, a separating agent and the like that require excellent high-temperature heat resistance, high structural stability, strong solid acidity, and the like.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on the structure and composition of zeolite and the crystallization mechanism of zeolite, the present inventors have reached the present invention. In the high silica mordenite type zeolite having a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of 30 to 100 of the present invention, TEAOH (tetraethylammonium hydroxide) is added as an organic additive, and the alkali component is only a component due to dissociation of TEAOH. by and this, for the first time it can be synthesized. Furthermore, it has been found that by adding NaF (sodium fluoride) to the reaction mixture, it is possible to stably crystallize over a wide composition range.
[0010]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0011]
Mordenite-type zeolite is characterized by having relatively large one-dimensional pores having a pore diameter of 6.5 × 7.0 angstroms composed of 12-membered oxygen rings. The typical X-ray diffraction pattern of the mordenite-type zeolite crystal is characterized by the diffraction angle (2θ), the lattice spacing (d, (angstrom)) and the diffraction intensity shown in Table 1, clearly different from other zeolites. Can be distinguished.
[0012]
[Table 1]
Moreover, the composition is represented by the following composition formula, expressed by the molar ratio of the oxide.
[0013]
xNa 2 O · Al 2 O 3 · ySiO 2 · zH 2 O
Here, x represents 0.8 to 1.2, y represents 10 to 20, and z represents a number of 0 or more. The characteristic of mordenite is that the value of y is relatively high. Therefore, it has heat resistance, and the proton exchanger is characterized by strong solid acidity. However, there is no method for synthesizing mordenite having a y value greatly exceeding 30 in the conventional method. Therefore, when mordenite having a high SiO 2 / Al 2 O 3 ratio is required, aluminum is extracted out of the skeleton by acid treatment or steaming. Although it is possible to increase the SiO 2 / Al 2 O 3 ratio by this method, inevitably bond defects occur, so that the crystal pore diameter and the solid acid characteristics change, and the original characteristics of mordenite are impaired. Therefore, there was a limit to application to catalysts and adsorbents.
[0014]
The mordenite-type zeolite of the present invention is characterized in that the y value in the above composition formula is 30 to 100 in the as-synthesized state without performing dealumination treatment . Therefore, bonding defects due to structural failure does not exist inherently, has superior structural stability, heat resistance and solid acidity.
[0015]
The mordenite-type zeolite having a high SiO 2 / Al 2 O 3 ratio according to the present invention can be obtained only by adding TEAOH as an organic additive to the reaction mixture. The composition of the reaction mixture is expressed in terms of the molar ratio of the oxide, and the following composition SiO 2 / Al 2 O 3 = 30 to 100
Na 2 O / SiO 2 = 0
TEA 2 O / SiO 2 = 0.01 to 0.5
H 2 O / SiO 2 = 0.5-50
(Here TEA represents tetraethylammonium ion)
This is possible by crystallizing the reaction mixture at a temperature of 100 to 200 ° C. under autogenous pressure. Further, by adding sodium fluoride to the reaction mixture, it is possible to suppress by-product impurities and crystallize a crystal having a high SiO 2 / Al 2 O 3 ratio in a short time. The composition range of the reaction mixture is as follows.
SiO 2 / Al 2 O 3 = 30~100
Na 2 O / SiO 2 = 0 (except for NaF)
TEA 2 O / SiO 2 = 0.01 to 0.5
NaF / SiO 2 = 0.1-2
H 2 O / SiO 2 = 0.5-50
In the above composition formula, when the SiO 2 / Al 2 O 3 ratio is less than 30, a mordenite-type zeolite having a SiO 2 / Al 2 O 3 ratio of 30 or more cannot be obtained. Pure crystals are not produced. Na 2 O indicates NaOH as an alkali component, and Na 2 O / SiO 2 = 0 indicates that free NaOH does not exist in the system. That is, when Na 2 O / SiO 2 = 0, the alkali source is basically only the alkali component resulting from dissociation of tetraethylammonium hydroxide . Amount of T EA 2 O is, TEA 2 O / SiO 2 ratio is not mordenite crystallization is 0.01 or less, also lacks economic rationality of 0.5 or more. The H 2 O / SiO 2 ratio can be implemented within a wide range of the above values. It is also possible to prepare a slurry mixture first and then dry, evaporate the water to reduce the H 2 O / SiO 2 ratio and increase the reaction yield. When NaF is added, effects such as impurity suppression and shortening of the crystallization time appear in the range of NaF / SiO 2 = 0.1-2. However, even if added in a large amount, the effect is small.
[0016]
As raw materials for preparing these reaction mixtures, colloidal silica, amorphous silica, sodium silicate, aluminosilicate gel, etc. are used as silica sources, and aluminum chloride, aluminum sulfate, aluminum nitrate, sodium aluminate are used as alumina sources. Aluminum hydroxide, aluminosilicate gel, etc. are used, and it is desirable to have a form that can be sufficiently mixed with other components. Therefore, when using sodium silicofluoride acid or sodium aluminate, it is necessary to add an acid component required to neutralize the alkali component. Similarly, when using aluminum chloride or aluminum sulfate, it is necessary to add an alkali component necessary for neutralizing the acid component. Although it is possible to use NaOH as an alkali component for neutralizing this acid component, it is not considered as an alkali component (Na 2 O) of the reaction mixture.
[0017]
The order of addition of the reaction mixture is not particularly limited, but particularly when the H 2 O / SiO 2 ratio is small, the viscosity of the reaction mixture becomes high, and therefore it is preferable to mix by a method that provides a uniform mixture.
[0018]
In the crystallization of this reaction mixture, stirring during heating is not particularly required, but stirring may be performed if control of the particle size or the like is required. When the H 2 O / SiO 2 ratio is small, crystallization is possible only by heating in an airtight container, which is efficient because the yield per volume can be increased.
[0019]
The heating temperature for crystallization needs to be 100 ° C. or more. If it is less than 100 ° C., the reaction rate is slow and it is not efficient. Moreover, the upper limit of heating temperature is 200 degreeC, and it crystallizes normally at 150-180 degreeC.
[0025]
【Example】
The present invention will be specifically described by the following examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0026]
Examples 1-5
Aluminum chloride hexahydrate was dissolved in water and neutralized by adding 3 times molar amount of NaOH. To this aqueous solution, TEAOH and amorphous silica powder (manufactured by Nippon Silica Kogyo, nip seal) were added and mixed uniformly to prepare a reaction mixture having the composition shown in Table 2. In Examples 3 to 5, NaF was further added to prepare a uniform reaction mixture. In any of the examples, Na 2 O / SiO 2 = 0. These reaction mixtures were sealed in a stainless steel autoclave and heated at 170 ° C. Table 2 shows the heating time in each example. The product was filtered and washed, and then dried at 80 ° C. The X-ray diffraction pattern of the product of Example 1 measured using an X-ray diffractometer MXP3HF manufactured by Mac Science is as shown in FIG. 1 and was a mordenite zeolite shown in Table 1. The crystals obtained in Examples 2 to 5 were also mordenite having the same crystallinity. As a result of fluorescent X-ray analysis of a product manufactured by Rigaku Corporation, X-ray fluorescence analyzer RIX2100, the SiO 2 / Al 2 O 3 ratio was 30 or more for all mordenites as shown in Table 2.
[0027]
[Table 2]
[0029]
Comparative Examples 1 to 4
Using the same raw materials as those used in the examples, free NaOH was added so that it was present in the system to prepare a reaction mixture having the composition shown in Table 3 . It was sealed in the same stainless steel autoclave as used in the examples, and heated at 170 ° C. for a predetermined time. The heating time of each comparative example is as shown in Table 2 . Result of measurement by X-ray diffraction, raw Narubutsu is were both β-type zeolite and.
[0030]
[Table 3]
Comparative Example 5
A reaction mixture having the same composition as in Example 1 using the same raw materials as those used in Examples was sealed in the same stainless steel autoclave as used in Examples, and heated at 90 ° C. for 150 hours. As a result of measurement by X-ray diffraction, the product was amorphous.
[0032]
[Table 7]
[Brief description of the drawings]
1 shows an X-ray diffraction pattern of a mordenite zeolite synthesized in Example 1. FIG. In the figure, the horizontal axis (X axis) represents 2θ (unit: deg) in X-ray diffraction, the vertical axis (Y axis) represents peak intensity in X-ray diffraction, and the scale is arbitrary.
Claims (2)
SiO2/Al2O3=30〜100
Na2O/SiO2=0
TEA2O/SiO2=0.01〜0.5
H2O/SiO2=0.5〜50
(ここでTEAはテトラエチルアンモニウムイオンを表す)の反応混合物を自生圧力下において、100〜200℃の温度で結晶化させることを特徴とするSiO 2 /Al 2 O 3 モル比=30〜100のモルデナイト型ゼオライトの合成方法。 Using tetraethylammonium hydroxide as the organic additive, the following composition SiO expressed as molar ratios of oxides 2 / Al 2 O 3 = 30~100
Na 2 O / SiO 2 = 0
TEA 2 O / SiO 2 = 0.01 to 0.5
H 2 O / SiO 2 = 0.5~50
Mordenite of SiO 2 / Al 2 O 3 molar ratio = 30-100, characterized in that the reaction mixture (TEA represents tetraethylammonium ion) is crystallized at a temperature of 100-200 ° C. under autogenous pressure. Method for synthesizing type zeolite.
SiO2/Al2O3=30〜100
Na2O/SiO2=0(但し、NaFは除く)
TEA2O/SiO2=0.01〜0.5
NaF/SiO2=0.1〜2
H2O/SiO2=0.5〜50
(ここでTEAはテトラエチルアンモニウムイオンを表す)
の反応混合物を自生圧力下において、100〜200℃の温度で結晶化させることを特徴とする請求項1のSiO 2 /Al 2 O 3 モル比=30〜100のモルデナイト型ゼオライトの合成方法。 Using tetraethylammonium hydroxide as the organic additive, the following composition SiO expressed as molar ratios of oxides 2 / Al 2 O 3 = 30~100
Na 2 O / SiO 2 = 0 (except for NaF)
TEA 2 O / SiO 2 = 0.01 to 0.5
NaF / SiO 2 = 0.1-2
H 2 O / SiO 2 = 0.5~50
(Here TEA represents tetraethylammonium ion)
2. The method for synthesizing a mordenite-type zeolite having a SiO 2 / Al 2 O 3 molar ratio of 30 to 100 according to claim 1, wherein the reaction mixture is crystallized at a temperature of 100 to 200 ° C. under an autogenous pressure.
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