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JP4324452B2 - スピーカ装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカ装置のヨークの構造に関する。
従来より、ヨークなどの磁気回路系をフレームなどの振動系にカシメて、それらの結合強度を向上させるようにしたスピーカ装置が種々知られている。
例えば、筒状のヨークの外周縁部の一部を潰すことにより、その筒状のヨークをフレームにカシメるように構成したスピーカ装置が知られている。その他にも、この種のスピーカ装置として、例えば、ヨークの外周にカシメ部を設け、そのカシメ部をフレームの孔部に挿入し、且つ、その孔部内でカシメ部を広げるようにしてカシメて、ヨークとフレームとを結合してなるスピーカユニットが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、ヨークに複数の突起部を設けて、その突起部をフレームに形成された所定形状の開口部に挿入し、且つ、ヨークとフレームとを相対的に回転させることにより、ヨークをフレームに固定するスピーカ装置が知られている。
なお、プレートに形成されたダボをフレームの固定領域に差し込んでカシメることにより、フレームとプレートとを結合してなる樹脂フレーム型スピーカが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、ヨークの外周縁部の一部をフレームにカシメてなる上記スピーカ装置の場合は、ヨークの外周縁の一部だけがフレームにカシメられる構造なので、ヨークとフレームとの結合強度はそれ程大きくない。しかも、このようなスピーカ装置の場合は、専用のカシメ用治具を用意する必要がある。
また、ヨークとフレームとを相対的に回転させてヨークをフレームに固定する上記スピーカ装置の場合は、振動などの影響を受けるとヨークが回転方向とは逆回転方向に回転し、そのヨークがフレームから離脱することがある。よって、かかるスピーカ装置も、上記のスピーカ装置と同様にヨークとフレームとの結合強度はそれ程大きいとはいえない。しかも、そのようなスピーカ装置の場合は、ヨークとフレームとを相対的に回転させる必要があるので、人手で行えば作業の手間を要し、自動化するには専用の装置が必要となる。
特開2002−10392号公報 特開平11−205896号公報
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、ツボ型ヨークとフレームとのカシメ強度の向上などを図ることが可能なスピーカ装置及びその製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカ装置であって、マグネットと、前記マグネットを載置する底部と、前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部とを含むツボ型ヨークと、前記マグネット上に載置されるプレートと、を有する磁気回路と、前記フランジ部に取り付けられるフレームと、を備え、前記フランジ部の上面には凸部が形成されていると共に、前記フレームには前記凸部と対応する位置に開口部が形成されており、前記凸部は前記開口部に挿入され、且つ、前記凸部のカシメによって前記磁気回路が前記フレームに取り付けられており、前記底部には前記カシメの位置決めをするための開口が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、ツボ型ヨークをカシメ装置によってフレームに取り付ける取付工程を有するスピーカ装置の製造方法であって、前記ツボ型ヨークは、マグネットを載置する底部と、前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部と、前記フランジ部の上面に形成された凸部と、カシメ装置のカシメ刃と前記凸部のカシメ部位とを位置決めするために設けられた前記底部に形成された開口と、を含み、前記カシメ装置は、複数のカシメ刃と、位置決め用の突起部とを含み、前記フレームは、前記凸部と対応する位置に開口部を含み、前記取付工程は、前記フレームの前記開口部に前記フランジ部の前記凸部を挿入して、前記位置決め用突起部を前記開口に挿入することで位置決めを行い、前記凸部をカシメ装置によりカシメて前記フランジ部に前記フレームを取り付けることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、スピーカ装置は、マグネットと、前記マグネットを載置する底部と、前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部とを含むツボ型ヨークと、前記マグネット上に載置されるプレートと、を有する磁気回路と、前記フランジ部に取り付けられるフレームと、を備え、前記フランジ部の上面には凸部が形成されていると共に、前記フレームには前記凸部と対応する位置に開口部が形成されており、前記凸部は前記開口部に挿入され、且つ、前記凸部のカシメによって前記磁気回路が前記フレームに取り付けられているとともに、前記底部には前記カシメの位置決めをするための開口が形成されている
上記のスピーカ装置では、ツボ型ヨークのフランジ部の上面に複数の凸部が形成されている。そして、それらの凸部はフレームの開口部に挿入され、且つ、それらの凸部の上端部が変形された状態で磁気回路がフレームに取り付けられている。
したがって、ヨークの外周縁部の一部を潰すなどしてヨークをフレームにカシメる従来型のスピーカ装置などと比較すると、本スピーカ装置はツボ型ヨークとフレームとの結合が極めて大きい。よって、ツボ型ヨークとフレームとのカシメ強度の向上を図ることができ、重量のある磁気回路を安定した状態で保持することができる。また、ツボ型ヨークの底部には、カシメの位置決めをするための開口が形成されている。従って、例えばカシメ装置に設けられた位置決め用の突起部をその開口に挿入することにより、カシメ装置のカシメ刃をツボ型ヨークの凸部のカシメ部位に正確に位置させることができる。
また、上記のカシメ機構を外磁型のスピーカ装置に適用することもできる。外磁型のスピーカ装置は、一般にツボ型ヨークではなくプレートをフレームに取り付ける構成である。したがって、上記のようにツボ型ヨークに形成された複数の凸部と同じ位置に、プレートにも複数の凸部を形成しておけば、外磁型のスピーカ装置においても、プレートに形成した凸部をカシメることにより、プレートをフレームに取り付けることができる。これにより、内磁型及び外磁型のスピーカ装置に対して、フレームを標準部品として共用することができ、尚且つカシメ用治具(カシメ刃を含む)を共用することができる。
上記のスピーカ装置の一態様では、前記フレームは、上端部が変形した状態の前記凸部と、前記フランジ部の上面とに挟持されている。よって、フレームは、フランジ部と変形した凸部とによって確実に固定される。これにより、ツボ型ヨークとフレームとのカシメ強度の向上を図ることができ、重量のある磁気回路を安定した状態で保持することができる。
上記のスピーカ装置の他の一態様では、前記フレームと前記フランジ部とは密着している。これにより、フレームとフランジ部との間には隙間が生じないので、フレームとフランジ部との結合強度を大きくすることができる。
本発明の他の実施形態では、ツボ型ヨークをカシメ装置によってフレームに取り付ける取付工程を有するスピーカ装置の製造方法であって、前記ツボ型ヨークは、マグネットを載置する底部と、前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部と、前記フランジ部の上面に形成された凸部と、カシメ装置のカシメ刃と前記凸部のカシメ部位とを位置決めするために設けられた前記底部に形成された開口と、を含み、前記カシメ装置は、複数のカシメ刃と、位置決め用の突起部とを含み、前記フレームは、前記凸部と対応する位置に開口部を含み、前記取付工程は、前記フレームの前記開口部に前記フランジ部の前記凸部を挿入して、前記位置決め用突起部を前記開口に挿入することで位置決めを行い、前記凸部をカシメ装置によりカシメて前記フランジ部に前記フレームを取り付ける
上記のスピーカ装置の製造方法によれば、まず、フランジ部と、そのフランジ部の上面に複数の凸部が形成されたツボ型ヨークを成形する。そして、フランジ部の上面に形成された凸部の上端部をカシメ装置(例えば、カシメ用治具など)を使用して変形させる。また、カシメ装置は、位置決め用の機構である突起部を含み、凸部の上面のカシメ部位を正確にカシメることができる。したがって、フレームの開口部にフランジ部の凸部を挿入して、位置決め用突起部をツボ型ヨークの底部に設けられた開口に挿入することで位置決めを行い、その凸部の上端部をカシメ装置によりカシメることで、フランジ部にフレームを取り付けることができる。この方法により製造されたスピーカ装置では、ツボ型ヨークとフレームとの結合強度が大きくなるので、ツボ型ヨークとフレームとのカシメ強度の向上を図ることができ、重量のある磁気回路を安定した状態で保持することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。本発明は、ツボ型ヨークのフランジ部に複数の凸部を設け、その各凸部をカシメ用治具によりフレームにカシメて、ツボ型ヨークをフレームに取り付ける。これにより、ツボ型ヨークとフレームとのカシメ強度の向上などを図る。
[スピーカ装置の構成]
図1及び図2に、本発明の実施例に係るスピーカ装置100の概略構成を模式的に示す。なお、本実施例のスピーカ装置100は車載用スピーカとして好適に用いることができる。図1(a)は、スピーカ装置100の平面図を示している。図1(b)は、図1(a)におけるスピーカ装置1の切断線A−A’に沿った断面図を示している。図2(a)は、スピーカ装置100の背面図を示している。図2(b)は、図1(a)におけるスピーカ装置100の矢印B方向からの側面図を示している。以下、図1及び図2を参照して、本実施例のスピーカ装置100の構成等について説明する。
スピーカ装置100は、図1(b)に示すように、主として、フレーム8と、振動板1、ダンパー2、ボイスコイルボビン3及びボイスコイル4を有する振動系10と、ツボ型ヨーク5、マグネット6及びプレート7を有する磁気回路系11と、その他各種の部材を備えている。なお、本スピーカ装置100は、一般にダブルボイス或いはデュアルボイスと呼ばれるタイプのスピーカ装置であり、大音量の出力で放音することができる。
先ず、振動系10の各構成要素について説明する。
振動板1は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部1aと接着して接合するか、あるいはエッジ部1aと一体的に形成されている。振動板1には、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板1の外周縁部、即ちエッジ部1aの下端部は、フレーム8の外周縁部の上面に固着している。フレーム8には、スピーカ装置100の様々な構成部品が固定され、スピーカ装置100を支持する役目も担うので、強度がある金属材料を用いることが好ましい。一方、振動板1の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁の上端近傍に固着している。
ダンパー2は、例えば、複数の波型が形成された布製の材料からなる。本例のスピーカ装置100ではダンパー2が複数設けられている。これにより、駆動力の大きなボイスコイルボビン3を移動自在に支持することができる。各ダンパー2の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁に固着している。一方、各ダンパー2の外周縁部は、フレーム8の内面に固着している。
ボイスコイルボビン3は、下面に開口部分を有し、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン3の下端部の外壁には、ボイスコイル4が巻回されている。ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁は、上面に開口部分を有するツボ型ヨーク5の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン3の内周壁は、環状のプレート7の外周壁、及びその環状のプレート7より若干小なる大きさの環状のマグネット6の外周壁と夫々一定の間隔を隔てて対向している。これにより、プレート7の外周壁と、ツボ型ヨーク5の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ20)が形成されている。
ボイスコイル4は、2つの独立したボイスコイル4a及び4b(図3参照)から構成されている。2つのボイスコイルには、アンプ側から2組の1チャンネル分の電気信号が入力される。例えば、当該スピーカ装置100がLチャンネル用として使用される場合、同一のLチャンネル用音声信号が2つのボイスコイル4a及び4bにそれぞれ入力される。ボイスコイル4は、2組のプラス/マイナスのリード端子を有しており、各リード端子は、振動板1の所定の位置において、2組の錦糸線9に夫々電気的に接続されている。プラス側のリード端子はLチャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。
次に、磁気回路系11の各構成要素について説明する。
磁気回路系11は、内磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、環状のマグネット6と、そのマグネット6の上部に重なり合うように配置される環状のプレート7と、それらを収容するツボ型ヨーク5とを有する。磁気回路系11では、マグネット6及びプレート7により磁気回路を構成し、プレート7の外周面とツボ型ヨーク5の内周面との間に形成される磁気ギャップ20にマグネット6の磁束を集中させている。ツボ型ヨーク5は、フレーム8にカシメられた状態で取り付けられている。これにより、上記磁気回路系11の構成要素であるマグネット6及びプレート7が夫々安定した状態で保持されている。なお、そのカシメ機構に特徴を有するツボ型ヨーク5の構成などについては後述する。
次に、各種の構成部材について説明する。
各種の構成部材には、防塵キャップ12、パッキン13、緩衝部材14、及びワイヤーハーネス15などの部材が含まれる。
防塵キャップ12は、ドーム型の形状をなしている。防塵キャップ12の外周縁部は、振動板1の内周縁部の近傍に固着している。このため、防塵キャップ12は、磁気回路系11などに粉塵などの異物が侵入するのを防止する機能を果たしている。
パッキン13は、環状をなし、絶縁性を有する部材である。パッキン13の材料としては、例えば、樹脂などの材料が好適である。パッキン13の下面は、フレーム8の外周縁部の上面に固着している。
緩衝部材14は、スピーカ装置100を車両の所定位置に取り付ける際の緩衝材としての機能を有するとともに、スピーカ装置100の本体に対して、外部からの振動が伝達するのを防止する機能などを果たす部材である。このため、緩衝部材14の材料としては、例えば、クッション性のあるスポンジなどの部材が好適である。また、緩衝部材14は、棒状をなし、片面に接着剤が塗布、又は両面テープが貼り付けてある。緩衝部材14は、環状に変形された状態で、その接着剤又は両面テープを介してパッキン13の上面に貼着される。
ワイヤーハーネス15は、4線式の配線であり、アンプから出力される1チャンネル分の電気信号を、各錦糸線9を介してボイスコイル4へ出力する。ワイヤーハーネス15の一端は半田17により接続端子16に接続されており、ワイヤーハーネス15の他端は、コネクタ端子18に接続されている。これにより、ワイヤーハーネス15、錦糸線9、及びボイスコイル4が電気的に接続されている。
次に、図3を参照して、スピーカ装置100への電気信号の供給方法について簡単に述べる。スピーカ装置100への電気信号の供給は、音響ソース30、アンプ31、及びアンプ32などを通じてなされる。音響ソース30としては、CD(Compact Disc)プレーヤやMD(Mini Disc)プレーヤなどが該当する。音響ソース30は、Lチャンネル(又はRチャンネル)の1チャンネル分の音声信号を夫々アンプ31及び32へ出力する(信号S1)。例えば、スピーカ装置100がLチャンネル用として使用されるものとすると、アンプ31及びアンプ32は、その出力されたLチャンネルの音声信号を所定の増幅率で増幅し、各錦糸線9などを介して、各ボイスコイル4a及び4bへ出力する。このため、スピーカ装置100は、大音量の出力を放音できる。
以上に述べたスピーカ装置100において、アンプ側からワイヤーハーネス15に電気信号が入力されると、その電気信号は接続端子16、錦糸線9、及びボイスコイル4のリード端子を介してボイスコイル4へ供給される。これにより、磁気ギャップ20内でボイスコイル4に駆動力が発生し、振動板1をスピーカ装置100の軸方向に振動させる。こうして、スピーカ装置100は、図1(b)及び図2(b)に示す矢印50の方向に音声を発生する。
[ツボ型ヨークの構成]
次に、図4乃至図6を参照して、本発明の特徴をなすカシメ機構を有するツボ型ヨーク5の構成などについて詳述する。図4は、図1(b)における領域E1の部分を拡大した断面図を示す。図5(a)は、ツボ型ヨーク5の平面図を示す。図5(b)は、図5(a)におけるツボ型ヨーク5の切断線C−C’に沿った断面図を示す。図6は、フレーム8の背面図を示す。
図4に示すように、本発明のツボ型ヨーク5は、そのフランジ部52bに形成された複数の凸部52cが図示しないカシメ用治具によりカシメられた状態でフレーム8に取り付けられている。これにより、上記磁気回路系11の構成要素であるマグネット6及びプレート7を夫々安定した状態で保持する。
ツボ型ヨーク5は、底部51と本体部52とを有し、それらが連結されてなる。
底部51は、図5(b)に示すように、略凹形状を逆にした断面形状をなす。底部51は、マグネット6及びプレート7を載置する載置部51aと、その載置部51aの中央に形成された開口51abと、円筒部52aの一内周縁部52dに連結された外周縁部51bとを有し、それらが一体的に形成されてなる。載置部51aの上面は平坦な面であり、載置部51aの直径は、図4に示すように、マグネット6及びプレート7の直径と略同様である。これにより、載置部51aは、マグネット6及びプレート7を安定した状態で載置する。なお、マグネット6及びプレート7は、載置部51aの上面に接着要素を介して固着している。開口51abは、ツボ型ヨーク5の凸部52cのカシメ部位をカシメ用治具によって正確にフレーム8にカシメる際に位置決め用の穴として使用される。また、図7の工程S4の各種構成部品を取り付ける工程において、位置出し用の開口として使用する。
本体部52は、円筒部52aと、フランジ部52bと、そのフランジ部52bの上面から上方に突出する凸部52cとを有し、それらが一体的に形成されてなる。円筒部52aは略円筒状をなす。円筒部52aの一内周縁部52dは、底部51の外周縁部51bに連結している。円筒部52aは、図4及び図5(b)に示すように、その一内周縁部52dの近傍位置からプレート7の近傍位置まで上方に延び出てなり、フランジ部52bは、その位置から円筒部52aに略垂直に外側方向に延び出てなる。また、フランジ部52bは、平面視すると、図5(a)に示すような形状をなし、所定の面積を有すると共に、その上面は平坦な面となっている。凸部52cは、円柱状をなし、フランジ部52bの上面に複数形成されている。
一方、フレーム8は、図6に示すように、平坦性が確保された平坦領域8a(破線の領域内)と、その平坦領域8a内に複数形成された開口部8bを有している。
以上、かかる構成からなるツボ型ヨーク5は、図4に示すように、図示しないカシメ用治具によって凸部52cがフレーム8にカシメられる。これにより、その凸部52cは変形を生じ、その変形した凸部52cとフランジ部52bの上面との間にフレーム8が挟持された状態で、ツボ型ヨーク5がフレーム8に取り付けられる。なお、ツボ型ヨーク5のフランジ部52bの上面は、フレーム8の平坦領域8aに密着している。
したがって、従来型のスピーカ装置、例えば、ヨークの外周縁部の一部を潰すなどしてヨークをフレームにカシメる機構のスピーカ装置などと比較すると、本発明のスピーカ装置100はツボ型ヨーク5とフレーム8との結合が極めて強い。よって、ツボ型ヨーク5とフレーム8とのカシメ強度の向上を図ることができ、重量のある磁気回路系11であっても安定した状態で保持することができる。
また、本発明のカシメ機構を外磁型のスピーカ装置に適用すれば、以下の効果を奏する。内磁型である本発明のスピーカ装置100では、上記したようにツボ型ヨーク5のフランジ部52bに凸部52cを複数形成し、その凸部52cをフレーム8にカシメてツボ型ヨーク5をフレーム8に取り付けている。これに対し、外磁型のスピーカ装置は、一般にツボ型ヨーク5ではなくプレートをフレームに取り付ける構成である。したがって、ツボ型ヨーク5に形成された複数の凸部52cと同じ位置に、プレートにも複数の凸部を形成しておけば、外磁型のスピーカ装置において、プレートに形成した凸部をフレームにカシメることにより、プレートをフレームに確実に取り付けることができる。これにより、内磁型及び外磁型のスピーカ装置に対して、フレームを標準部品として共用することができ、尚且つカシメ用治具(カシメ刃を含む)をも共用することができる。
[スピーカ装置の製造方法]
次に、図7乃至図10を参照して、スピーカ装置100の製造方法について説明する。図7は、スピーカ装置100の製造方法のフローチャートを示す。図8及び図9は、ツボ型ヨーク5の製造工程の一例を示す。図10は、ツボ型ヨーク5をフレーム8に取り付ける工程(カシメ工程)の一例を示す。
先ず、ツボ型ヨーク5を製造する(工程S1)。具体的には、その構成要素である、本体部52と底部51とを別々に製造し、その後、それらを連結することによりツボ型ヨーク5を製造する。かかる製造方法について、図8及び図9を参照して説明する。
図8(a)はツボ型ヨーク5の底部51の製作過程を模式的に示す。底部51は鉄などの金属材料の基材を鍛造することにより製作される。具体的には、基材300を複数回の鍛造工程(P10〜P12)により、工程P14に示すように底部51と同様の略凹型の断面形状とする。そして、工程P14で外周縁部303を切断すると共に、外周縁部51b及び開口51abを形成する。こうして、底部51が製作される。
図8(b)はツボ型ヨーク5の本体部52の製作過程を模式的に示す。本体部52も基本的に金属材料の基材を鍛造することにより製作される。具体的には、基材800を複数回の鍛造工程(P20〜P22)により、略ツボ型形状の材料805とする(工程P24を参照)。この工程P24において、鍛造により、もしくは図8(c)又は(d)に示す一組の金型M1、M2により、フランジ部52bに凸部52cを形成する(凸部の第1の製作方法)。そして、工程P26で、プレス打ち抜き加工により、材料805の底部810を打ち抜く。これにより、図8(b)の工程P26に示すように、材料805の底部810が分離される。
次に、工程P28において、底部810が打ち抜かれた箇所(破線820で示す)に切削加工を施し、底部51を取付可能な状態に加工する。こうして、図8(b)の工程P28に示すように本体部52が製作される。
次に、図9(b)に示すように、製造された本体部52と、製造された底部51とを連結する。具体的には、本体部52の一内周縁部52dと、その位置に対応する底部51の外周縁部51bとが当接するように、底部51を本体部52に圧入し、本体部52の下端部825(図8(b)の工程P28を参照)をカシメて底部51を本体部52に固定する。こうして、上記したツボ型ヨーク5が製造される。
次に、凸部の第2の製作方法について説明する。図9(a)は凸部52cの第2の製作方法を示す。この方法では、図8(b)のプレス打ち抜き加工工程P26と同時に凸部52cを形成する。この打ち抜き加工の様子を図9(a)に模式的に示す。図9(a)において、底部810がついたままの材料805をダイス73とストリッパプレート72との間に押さえ込み、ポンチ71を矢印の方向に移動して底部810を打ち抜く。これにより、図8(b)の工程P26に示すように、材料805の底部810が分離されるとともに、凸部52cが形成される。なお、上記の凸部52cの第2の製作方法では、この打ち抜き加工の際に、フランジ部52bに凸部52cを同時に形成するので、図9(a)に示すように、ダイス73に凸部73aが形成されているとともに、ストリッパプレート72には凹部72aが形成されている。よって、材料805から底部810を打ち抜き加工する際に、フランジ部52b上に複数の凸部52cを形成することができる。
次に、凸部の第3の製作方法について説明する。凸部52cの第3の製作方法では、底部51を本体部52に圧入する際に凸部52cを形成する。即ち、図8(b)に示した工程P26、即ち材料805から底部810を打ち抜く際には凸部52cを形成せず、図9(c)に示すように、底部51を本体部52に圧入する時点では凸部52cは形成されていない。底部51を本体部52に圧入する際に同時に凸部52cを形成する。よって、第2の製作方法で凸部52cを形成する場合には、工程P26における打ち抜き加工で使用するダイス73及びストリッパプレート72は、図9(a)に示すような凸部73a及び凹部72aを有しないものとする。
次に、図7に戻り、その製造したツボ型ヨーク5をフレーム8に取り付ける(工程S2)。具体的には、先ず、図10(a)に示すように、フレーム8の開口部8bにツボ型ヨーク5の凸部52cを挿入しつつ、ツボ型ヨーク5のフランジ部52bの上面とフレーム8の平坦領域8aとを密着させる。次に、図10(a)に示すように、カシメ用治具400を上方の位置から下降させつつ、位置決め用の突起部402をツボ型ヨーク5の開口51abに挿入して、凸部52cの上面のカシメ部分の正確な位置決めをする。これにより、凸部52cの上面のカシメ部分と、先端が円錐状のカシメ刃401とが接触した状態になる。
次に、図10(b)に示すように、その位置からカシメ用治具400をさらに下降させつつ、カシメ刃401により凸部52cをフレーム8にカシメる。次に、図10(c)に示すように、カシメ用治具400を上方位置に退避させる。こうして、ツボ型ヨーク5がフレーム8に取り付けられ、フレーム8は変形後の凸部52cとフランジ部52bの上面とによって挟持される。
次に、図7に戻り、ツボ型ヨーク5内にマグネット6及びプレート7を収容する(工程S3)。具体的には、その製造したツボ型ヨーク5の載置部51aの上面とマグネット6の下面とが接触するように、接着要素により一体化されたマグネット6及びプレート7を載置する。このとき、そのマグネット6の下面と載置部51aの上面とは、接着要素を介して固着される。このとき、図示しないギャップゲージにより一体化されたマグネット6及びプレート7とツボ型ヨーク5間に形成される磁気ギャップ20の間隔(隙)を全周にわたって一定にする。次に、その他スピーカ装置100の各種構成部品をフレーム8などに取り付ける(工程S4)。こうして、図1及び図2に示すスピーカ装置100が製造される。
本発明の実施例に係るスピーカ装置の平面図及び断面図を示す。 本発明の実施例に係るスピーカ装置の背面図及び側面図を示す。 スピーカ装置に対する電気信号の供給方法をブロック図として示す。 ツボ型ヨークとフレームとの結合状態を拡大した断面図を示す。 ツボ型ヨークの平面図及び断面図を示す。 フレームの背面図を示す。 本発明の実施例に係るスピーカ装置の製造方法のフローチャートを示す。 ツボ型ヨークの製造工程の断面図を模式的に示す。 ツボ型ヨークの製造工程の断面図を模式的に示す。 ツボ型ヨークの凸部をフレームにカシメる工程の断面図を模式的に示す。
符号の説明
5 ツボ型ヨーク
6 マグネット
7 プレート
8 フレーム
10 振動系
11 磁気回路系
51 底部
52 本体部
8a 平坦領域
8b 開口部
52a 円筒部
52b フランジ部
52c 凸部
100 スピーカ装置
200 プレス装置
400 カシメ用治具

Claims (4)

  1. マグネットと、
    前記マグネットを載置する底部と、
    前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、
    前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部とを含むツボ型ヨークと、
    前記マグネット上に載置されるプレートと、
    を有する磁気回路と、
    前記フランジ部に取り付けられるフレームと、
    を備え、
    前記フランジ部の上面には凸部が形成されていると共に、前記フレームには前記凸部と対応する位置に開口部が形成されており、
    前記凸部は前記開口部に挿入され、且つ、前記凸部のカシメによって前記磁気回路が前記フレームに取り付けられており、
    前記底部には前記カシメの位置決めをするための開口が形成されていることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記フレームは、上端部が変形した状態の前記凸部と、前記フランジ部の上面とに挟持されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記フレームと前記フランジ部とは密着していることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のスピーカ装置。
  4. ツボ型ヨークをカシメ装置によってフレームに取り付ける取付工程を有するスピーカ装置の製造方法であって、
    前記ツボ型ヨークは、マグネットを載置する底部と、前記底部の外周を前記マグネットの上面位置近傍まで延び出てなる円筒部と、前記円筒部の上端部から外側に延び出てなるフランジ部と、前記フランジ部の上面に形成された凸部と、カシメ装置のカシメ刃と前記凸部のカシメ部位とを位置決めするために設けられた前記底部に形成された開口と、を含み、
    前記カシメ装置は、複数のカシメ刃と、位置決め用の突起部とを含み、
    前記フレームは、前記凸部と対応する位置に開口部を含み、
    前記取付工程は、前記フレームの前記開口部に前記フランジ部の前記凸部を挿入して、前記位置決め用突起部を前記開口に挿入することで位置決めを行い、前記凸部をカシメ装置によりカシメて前記フランジ部に前記フレームを取り付けることを特徴とするスピーカ装置の製造方法。
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