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JP4318413B2 - 逆止弁 - Google Patents

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JP4318413B2
JP4318413B2 JP2001260904A JP2001260904A JP4318413B2 JP 4318413 B2 JP4318413 B2 JP 4318413B2 JP 2001260904 A JP2001260904 A JP 2001260904A JP 2001260904 A JP2001260904 A JP 2001260904A JP 4318413 B2 JP4318413 B2 JP 4318413B2
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check valve
opening
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fluid
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和仁 桑原
孝之 後藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、逆止弁に関し、該逆止弁の機能を確実に発揮させようとするものであり、以下、容器の口部に装着されるスプレーノズルを例にして説明する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料等を充填する容器では、該化粧料を均一に噴霧するスプレーノズルとして図10に示すような構造のものが使用されている。
【0003】
かかるスプレーノズルは、ノズルヘッド10を押し下げることによってシリンダー11内の内容物を加圧してノズル12の先端から噴霧する一方、ノズルヘッド10の初期位置への復帰に伴い吸入管13を通して容器内の内容物をシリンダー11内に吸引するようになっていて、吸引後における内容物の容器側への流出は、シリンダーの入側に配置したボールタイプの逆止弁14にて阻止するようになっている。
【0004】
ところで、近年では、内容物として液体の中にパウダー等の固形分を含むものも使用されるようになってきており、このような内容物を従来のスプレーノズルで噴霧すると図11に示すようにシリンダー4の入側壁面にパウダー等の固形分が堆積していき、逆止弁14のボールがその上に置かれる状況になることもあって、この場合、シリンダー4内に吸引した内容物が容器側へと流出してしまい、内容物の噴霧ができなくなるという不具合が懸念される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、開閉動作を確実に行なうことができる新規な逆止弁を提案するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、管路内で流体を一方向にのみ流通させる逆止弁であって、
前記逆止弁は、管路内で流体を通過させる開口を備える環状ベースと、この環状ベースに合わさり該開口を常時閉塞状態に維持する一方、流体の吸引動作に伴う弾性変形により該開口を開放する軟質材からなり、
該環状べースに、管路内で軟質材とともに嵌合して該環状べースを固定保持する嵌合部分と、弾性部材を受ける受け部を設けたことを特徴とする逆止弁である。
【0007】
軟質材は、ゴム弾性体又はエラストマー体よりなるものが有利に適合する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明の参考例としての逆止弁をスプレーノズルに適用した例を示したものである。
【0009】
図において1は容器の口元部でねじ止めする例で示したベース部材、2はベース部材1に固定保持されるシリンダーである。シリンダー2の底壁部分には内容物を吸引管sを通して吸引する吸引口2aが形成される。
【0010】
また、3はシリンダー2内に配置されるピストンである。このピストン3はその軸心に沿う向きで貫通する通路3aを有する。
【0011】
4はピストンガイドである。ピストンガイド4はピストン3の通路3aに配置され、該通路3aの開閉動作を導くものであって、シリンダー2およびピストン3と協働して流体の吸引、加圧のための空間領域(シリンダー室)Mを形成する。
【0012】
また、5はシリンダー2の吸引口2aを内容物の吸引時にのみ開放する逆止弁である。この逆止弁5は流体を通す開口hを備える環状ベース5aと、この環状ベース5aに合わさり該開口hを常時閉塞状態に維持するが流体の吸引動作に伴う弾性変形により該開口hを開放状態に保持する軟質材5bからなり、環状ベース5aと一体になる嵌合部分5cがシリンダー2内で嵌合して逆止弁5そのものを固定保持するようになっている。
【0013】
また、6は中空ステムであり、この中空ステム6はピストン3の外側にて液密状態を維持しつつ摺動可能に覆いかぶさるとともにピストンガイド4の端部と係合する。
【0014】
番号7は中空ステム6の突端に適合するノズルヘッドである。ノズルヘッド7は中空ステム6の内部空間6aを通して流出する流体を外界に噴霧する噴霧ノズル7aを備える。
【0015】
また、番号8は第1の弾性部材、9は第2の弾性部材である。第1の弾性部材8はシリンダー2の空間領域Mでその一端を逆止弁5の受け部5dに係合させてピストンガイド4をピストン3に押し当てて該ピストン3の通路3aを閉塞状態に維持する機能を有するものである。また、第2の弾性部材9はピストン3と中空ステム6との相互間に配置されるものとして例示してあり、ピストン3をピストンガイド4に押し当てるとともに流体の噴出圧力(内圧)を調整する機能を有する。
【0016】
空間領域Mに流体が存在している状態でノズルヘッド7を押圧して中空ステム6およびこれにつながるピストン3押し下げると、吸引口2aは逆止弁5にて閉塞されているので該空間領域Mの圧力が上昇する。
【0017】
そうすると、図2、図3に示すように、中空ステム6の内端6bがピストン3の端面3bに突き当たるまで通路3aが開放され、その時の圧力のもとで流体は中空ステム6の内部空間6aを通ってノズルヘッド7の噴霧ノズル7aから外界へと噴霧されることになる。
【0018】
ノズルヘッド7を押し切ったところでそれに付加した荷重を取り除くと、第1の弾性部材8による復元力にて中空ステム6は図4、図5に示す如くピストン3とともに初期姿勢に戻ることとなり、この時、空間領域Mは減圧される。
【0019】
空間領域Mが減圧されると、逆止弁5の要部を拡大して図6に示すように、逆止弁5の軟質材5bが環状ベース5aから離反するように弾性変形し吸引管s、吸引口2a、開口hを経て空間領域M内に流体が流入する。
【0020】
この状態で再度、ノズルヘッド7に対して荷重を付加することにより流体の噴霧が可能となる。
【0021】
参考例として示した逆止弁5は従来のようなボールを使用したものとは異なり環状ベース5aに密着する軟質材5bを弾性変形させることによって開口hを開放するようにしたものであって、流体中にパウダーの如き固形分が含まれていてもその開閉動作に何ら悪影響を与えることがなく、長期にわたって安定した噴霧が可能になる。
【0022】
図7は本発明の参考例としての逆止弁の他の構成例を示したものである。
この例は、第1の弾性部材8を受ける受け部5dを環状ベース5aの先端部分に設けて軟質材5bの変形領域の拡大を図った構造のものであり、この構造によればシリンダー2との間で形成される隙間の範囲で軟質材5bを確実に弾性変形させることができる。
【0023】
図8は本発明に従う逆止弁の構成例を示した図である。
この例は上掲図7と同様に第1の弾性部材8を受ける受け部5dを環状ベース5aの先端部分に設けるとともに、環状ベース5aを軟質材5bとともにシリンダー2の内壁面に嵌合させて固定保持する構造のものであって、これによれば軟質材5bの変形領域が拡大されるだけでなく、該軟質材5bの管路内における位置決めが確実になる。
【0024】
図9(a)(b)に上掲図7及び図8に示した逆止弁5の外観を示す。
【0025】
軟質材5bは、ゴム弾性体あるいはエラストマー体が適用できるが、開口hの閉塞と開放を確実に行なえるものであれば他の材料を使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、内容物に固形分が含まれていても逆止弁の開閉動作が長期間にわたって確実に維持され、その結果として内容物の安定的な供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例としての逆止弁を装着したスプレーノズルの構成説明図である。
【図2】 図1に示したスプレーノズルの作動要領の説明図である。
【図3】 図1に示したスプレーノズルの作動要領の説明図である。
【図4】 図1に示したスプレーノズルの作動要領の説明図である。
【図5】 図1に示したスプレーノズルの作動要領の説明図である。
【図6】 図1に示したスプレーノズルの要部を拡大して示した図である。
【図7】 本発明の参考例としての逆止弁の他の構成例を示した図である。
【図8】 本発明に従う逆止弁の構成例を示した図である。
【図9】(a)は図7の外観斜視図であり、(b)は図8の外観斜視図である。
【図10】 従来構造のスプレーノズルの構成を示した図である。
【図11】 図10の要部を示した図である。
【符号の説明】
1 ベース部材
2 シリンダー
2a 吸引口
3 ピストン
3a 通路
3b 端面
4 ピストンガイド
5 逆止弁
5a 環状ベース
5b 軟質材
5c 嵌合部分
5d 受け部
6 中空ステム
6a 内部空間
7 ノズルヘッド
7a 噴霧ノズル
8 第1の弾性部材
9 第2の弾性部材
10 ノズルヘッド
11 シリンダー
12 ノズル
13 吸入管
14 逆止弁
s 吸入管
M 空間領域
h 開口

Claims (2)

  1. 管路内で流体を一方向にのみ流通させる逆止弁であって、
    前記逆止弁は、管路内で流体を通過させる開口を備える環状ベースと、この環状ベースに合わさり該開口を常時閉塞状態に維持する一方、流体の吸引動作に伴う弾性変形により該開口を開放する軟質材からなり、
    該環状べースに、管路内で軟質材とともに嵌合して該環状べースを固定保持する嵌合部分と、弾性部材を受ける受け部を設けたことを特徴とする逆止弁。
  2. 軟質材が、ゴム弾性体又はエラストマー体よりなる、請求項1記載の逆止弁。
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