JP4399730B2 - 車両用情報表示装置 - Google Patents
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そこで、本件発明者らは、この問題を解決するためにシステムを統合化したものにおいて、システム間に渡って同じ操作とするコンセプトを見出した。すなわち、システムを切替えてもスイッチの配列感を同じにする、すなわち配列の感じを同じにするとともに同じような機能をするスイッチを同じような位置に置くことでシステムを切替えても同じような位置にスイッチがあるためドライバーはスイッチ配列を覚えやすく、ドライバーの確認作業を軽減させ、安全性を向上させることができると考えたものである。さらに、本件では、このように操作感を統一した場合に、機能が少ないシステムに、機能が多いシステムのスイッチ配列が引きずられてしまって、機能の多い分をカバーするために階層が今まで以上に深くなってしまうという課題が生じた。言い換えると、スイッチのある位置は感覚で理解できるようになったものの、階層が深いため必要な機能のスイッチを表示させるのに非常に面倒になってしまうという新たな課題に直面したものであって、それがゆえに統合システムであるため必然的に頻繁に生じるシステム間移動の度に最上階のTOP画面から操作したい機能のスイッチがある階層まで何度も操作して降りていかないといけなくなり、システムを切替えることが非常に苦痛な状態になってしまうという問題を抱えた物である。
このように構成された本発明によれば、車両が駐車又は停車したとき、駐車中又は停車中に操作することが好ましい操作画面を自動的に表示させるので、状況に応じた操作画面に対する操作を促すことができる。
このように構成された本発明によれば、強制画面選択手段は、使用者が操作した強制表示画面を、次に所定の条件に適合したときにも選択し、表示するので、使用者が操作したいと考える操作画面を、適切に選択することができる。
このように構成された本発明によれば、強制画面選択手段は、使用者によって他の画面に手動で切替えられた強制表示画面を、次に所定の条件に適合したときには選択しないので、使用者が操作したくないと考える操作画面の選択を、回避することができる。
また、請求項6に記載された本発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用情報表示装置であって、強制画面選択手段が強制表示報知部を有し、この強制表示報知部は、強制画面選択手段が強制表示画面を選択すると、そのことを使用者に報知する。
このように構成された本発明によれば、強制表示画面として選択されることが好ましくない操作画面が、強制画面選択手段によって選択されるのを回避することができる。
図1乃至20を参照して、本発明の実施形態による車両用情報表示装置を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用情報表示装置が搭載された車室内を示す図であり、図2は、本実施形態の車両用情報表示装置の概略ブロック図である。
十字操作スイッチは、円周上に配置された上方向、下方向、左方向、右方向のカーソル移動を指示する4つのボタン9a乃至9dから構成されている。また、この十字操作スイッチの中央には、中央操作スイッチ9eが設けられている。
さらに、統合処理装置10には、十字操作スイッチ9a乃至9dによる、メインモニター2及びサブモニター8上のカーソル位置を制御するカーソル制御手段34が内蔵されている。
また、統合処理装置10には、所定の条件に応じて強制的に切替える操作画面を選択する強制画面選択手段38と、操作画面を強制的に切替える旨を使用者に確認する強制表示確認手段40と、を有する。さらに、強制画面選択手段38は、操作画面が強制的に切替えられることを使用者に報知する強制表示報知部38aを有する。
図4(a)は、カーナビゲーション装置18の最上層の操作画面を示している。図4(a)に示すように、この画面では、「地図を見る」、「登録した場所」、「周辺施設」、「検索メニュー」等のメニューが表示される。表示されている各メニューのボタンに触れると、選択されたメニューの中に用意されている種々の機能の操作画面(図示せず)がさらに表示され、階層的に順次表示されるメニューの中から、希望するメニューを順次選択していくことで、希望する機能を起動させることができる。
図4(c)は、空調装置22の最上層の操作画面であり、この操作画面では、空調装置の動作モードの選択、風量調整、風向調整等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(d)は、Eメール送受信装置24及び自動車電話26の最上層の操作画面であり、この操作画面では、「着信メール」、「着信・発信履歴」、「送信メール」、「リダイヤル」、「メール作成」、「アドレス帳」、「設定」、「電話をかける」等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(f)は、インターネット接続装置29の最上層の操作画面であり、この操作画面では、「インターネット」、「ニュース」、「天気」等のメニューの中から機能を選択することができるようになっている。
図4(g)は、車両用情報表示装置1自身のシステム設定を行うための操作画面である。
次に、図5及び6を参照して、操作画面の階層構造の一例を説明する。図5に示すように、例えば、オーディオ装置20の最上層のメニューの中から、「システム選曲」メニューを選択すると、次の階層の操作画面では、「CD」、「MD」、「RADIO」のメニューが表示される。次に、このメニューの中から「RADIO」を選択すると、次の階層の操作画面として、「AM」、「FM1」、「FM2」、「交通情報」のメニューが表示される。さらに、このメニューの中から「AM」を選択すると、次の階層の操作画面として、受信する周波数を選択するための操作画面が表示される。
例えば、まず、オーディオ装置20を「システム選曲」→「RADIO」→「AM」の順に操作して、ある放送局の番組を聞きながら、カーナビゲーション装置18で目的地の検索を行い、その後、受信する放送局を変更する場合の操作を考える。従来の階層的にメニューが表示される車両用情報表示装置では、使用する車載機器を切替えた場合、その機器の最上層のメニューが表示されるので、この場合には使用者は、オーディオ装置20を再び選択した後、「システム選曲」→「RADIO」→「AM」の操作を繰り返してラジオ放送の受信周波数を変更する必要があった。本発明の実施形態の車両用情報表示装置1では、後述するように、この操作を1回で行うことができる。
まず、図7を参照して、本発明の実施形態の車両用情報表示装置1の作用の概略を説明する。まず、図7(a)に示すカーナビゲーション装置18の最上層の操作画面から「検索メニュー」→「名称検索」を選択して図7(b)の操作画面を表示させ、スクリーンキーボードから目的地の名称を入力する。この入力の途中で、運転者が、車室内が暑いと感じ、左から3番目のシステム切替スイッチ12を操作すると、図7(c)に示す空調装置22の最上層の操作画面が表示される。図7(c)の操作画面において空調装置22の温度設定を下げた運転者は、再びカーナビゲーション装置18を選択するために、カーナビゲーション装置18に割り当てられたシステム切替スイッチ12を操作する。統合処理装置10の操作画面選択手段30は、システム切替スイッチ12が操作されると、それに対応した車載機器の操作画面の中から運転者が操作を希望するであろう操作画面を選択し、それをメインモニター2に表示させる。
図8は、カーナビゲーション装置18の地図画面の一例であり、この画面には、車両周辺の地図及び車両の位置、車両の向いている方向が表示されている。また、図9は、カーナビゲーション装置18の情報検索画面の一例であり、この操作画面では、車両周辺の周辺情報、観光情報、トイレ情報等を夫々検索できるようになっている。
図12のステップS1において、システム切替スイッチ12の操作の有無が判断される。システム切替スイッチ12が操作されていない場合には、この制御フローの1回の処理を終了する。システム切替スイッチ12が操作されている場合には、ステップS2に進み、ステップS2では、システム切替スイッチ12が操作される前に表示されていた操作画面である最終画面の記憶処理が行われる。各車載機器の最終画面は、統合処理装置10に内蔵された第1メモリ(図示せず)に記憶されるように構成されている。このステップS2における処理の詳細は、図13を参照して後で詳述する。次に、ステップS3では、操作されたシステム切替スイッチ12に対応したシステム切替処理が行われ、この制御フローの1回の処理を終了する。このステップS3における処理の詳細は、図15を参照して後で詳述する。
まず、図12のステップS31において、どの車載機器に割り当てられたシステム切替スイッチ12が操作されたかが判断される。次いで、ステップS32においては、操作されたシステム切替スイッチ12に対応した車載機器の起動処理を行う。さらに、ステップS33においては、操作されたシステム切替スイッチ12に対応する車載機器の最終画面が記憶された第1メモリの内容が、現時点で表示することが好ましいものであるか否かが判断され、好ましくないものである場合には、第1メモリの内容が消去される。ステップS33における処理の詳細は、図16のフローチャートを参照して後述する。
ステップS36においては、操作されたシステム切替スイッチ12に対応した車載機器用に準備された準備画面を表示する状況にあるか否かが判定される。ステップS36における処理の詳細は、図17のフローチャートを参照して後述する。ステップS36において準備画面を表示する状況にあると認定された場合には、ステップS37において、準備画面の表示条件適合と判断される。準備画面の表示条件適合と判断された場合には、ステップS39に進み、操作されたシステム切替スイッチ12に対応した車載機器用に準備された準備画面が表示され、この制御フローの処理を終了する。
まず、図16のステップS41においては、第1メモリに記憶されている操作されたシステム切替スイッチ12に対応した車載機器の最終画面が、新しいものであるか否かが判断される。即ち、その最終画面を最後に操作した後、48時間以上経過している場合には、ステップS44に進み、第1メモリに記憶されている最終画面を消去する。これは、使用者が最後に操作した後、2日以上経過した最終画面に対して、使用者が操作を継続することは考えにくいためである。ただし、最終画面の内容がシステム設定画面である場合には、使用者が操作を継続することがあり得るので、第1メモリの記憶は消去されない。図18は、カーナビゲーション装置18のシステム設定画面の一例である。図18に示すように、システム設定画面は、ディスプレイの表示画質や、明るさ、警報音の音量等の車載機器の基本機能に関する操作画面であり、時間が経過した後も操作を継続する可能性があるので、この場合には第1メモリの記憶は消去されない。
一方、ステップS47において、車両の現在位置が、車両の持ち主の自宅周辺であると判断された場合には、ステップS48に進み、第1メモリに記憶されている最終画面を消去する。これは、車両の持ち主の自宅において運転者が変更され、別の目的地に向っている可能性があるからである。ただし、最終画面の内容がシステム設定画面である場合には、使用者が操作を継続することがあり得るので、第1メモリの記憶は消去されない。
本実施形態の車両用情報表示装置1は、車両が発車したとき、走行中に操作することが好ましくない操作画面を強制的に他の操作画面に切替え、また、車両が停車したとき、操作途中であった操作画面を自動的に表示させるように構成されている。強制的に切替えられた元の操作画面は、統合処理装置10に内蔵された第2メモリ(図示せず)に記憶され、切替によって強制的に表示させる操作画面は、統合処理装置10に内蔵されている強制画面選択手段38によって選択される。また、図19に示すように、強制表示切替機能によって操作画面が切替えられる場合には、強制表示確認手段40によって、画面の切替を確認するための操作ボタンが、メインモニター2の操作画面上に表示される。また、強制表示切替機能によって操作画面が切替えられることは、強制画面選択手段38に内蔵された強制表示報知部38aによって、使用者に報知される。
次いで、ステップS74では、ステップS66、S67、S72、又はS73において強制表示画面として選択された強制表示画面がメインモニター2に表示され、この制御フローの1回の処理を終わる。
また、本発明の実施形態の車両用情報表示装置によれば、所定の条件に適合したとき、強制画面選択手段が最終画面を自動的に選択し、表示するので、状況に適合した適切な操作画面を自動的に表示することができる。
さらに、本発明の実施形態の車両用情報表示装置によれば、強制画面選択手段は、車両が駐車又は停車したとき強制表示画面を選択し、表示させるので、走行中に操作することが好ましくなく、操作が中断されていた操作画面に対する操作を継続し、又は、操作途中で放置されていた操作画面に対する操作を促すことができる。
さらに、本発明の実施形態の車両用情報表示装置によれば、強制画面選択手段は、使用者が強制表示画面に対して操作を行わず、他の操作画面に切替えた場合には、次回は他の操作画面を選択するので、使用者が操作することを希望しない操作画面の自動的な表示を回避することができる。
2 メインモニター
4 ダッシュボード
6 ハンドル
8 サブモニター
9a〜9d 十字操作スイッチ
9e 中央操作スイッチ
10 統合処理装置
12 システム切替スイッチ
14 トップメニュースイッチ
16 戻しスイッチ
18 カーナビゲーション装置
20 オーディオ装置
22 空調装置
24 Eメール送受信装置
26 自動車電話
28 運転情報検索装置
29 インターネット接続装置
30 操作画面選択手段
30a 操作終了判断部
30b 乗員交代判断部
30c 目的地到達判断部
32 画面表示手段
34 カーソル制御手段
38 強制画面選択手段
38a 強制表示報知部
40 強制表示確認手段
Claims (7)
- 複数の車載機器の操作及び情報表示を統合して行うことができる車両用情報表示装置であって、
上記各車載機器の操作画面が、各車載機器ごとに階層的に表示されるディスプレイと、
操作する車載機器を選択するために車載機器ごとに割り当てられたシステム切替スイッチと、
上記システム切替スイッチが操作されたとき、操作されたシステム切替スイッチに割り当てられた車載機器の操作画面のうちの最後に操作された画面である最終画面を選択する操作画面選択手段と、
現在選択されている車載機器の最上層の操作画面を表示させるトップメニュースイッチと、
所定の条件に適合したとき、上記各車載機器の最終画面のうちの何れかを強制表示画面として自動的に選択する強制画面選択手段と、
上記操作画面選択手段が上記最終画面を選択したとき、又は上記強制画面選択手段が上記強制表示画面を選択したとき、それらの画面を上記ディスプレイに表示させる画面表示手段と、
を有することを特徴とする車両用情報表示装置。 - 上記強制画面選択手段は、車両が駐車又は停車したとき上記強制表示画面を自動的に選択する請求項1記載の車両用情報表示装置。
- 上記強制画面選択手段は、上記強制表示画面が表示された後、操作者がその強制表示画面に対して操作を行った場合には、次に上記所定の条件に適合したときに、再びその強制表示画面を選択する請求項1又は2記載の車両用情報表示装置。
- 上記強制画面選択手段は、上記強制表示画面が表示された後、操作者がその強制表示画面に対する操作をすることなく他の操作画面に切替えた場合には、次に上記所定の条件に適合したときに、その強制表示画面以外の画面を選択する請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- さらに、上記強制画面選択手段が上記強制表示画面を選択したとき強制表示画面の表示の可否を確認する強制表示確認手段を有し、上記表示手段は、操作者が上記強制表示画面の表示を許可すると、上記強制表示画面を上記ディスプレイに表示する請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- 上記強制画面選択手段が強制表示報知部を有し、この強制表示報知部は、上記強制画面選択手段が上記強制表示画面を選択すると、そのことを使用者に報知する請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
- 上記強制画面選択手段は、特定の最終画面については強制表示画面として選択しない請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用情報表示装置。
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