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JP4364281B2 - 表示装置 - Google Patents

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JP4364281B2
JP4364281B2 JP2007535385A JP2007535385A JP4364281B2 JP 4364281 B2 JP4364281 B2 JP 4364281B2 JP 2007535385 A JP2007535385 A JP 2007535385A JP 2007535385 A JP2007535385 A JP 2007535385A JP 4364281 B2 JP4364281 B2 JP 4364281B2
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Description

本発明は、4つ以上の原色を用いて表示を行う表示装置に関する。
カラーテレビ、カラーモニター等のカラー表示装置は、通常、RGB原色(すなわち、赤、緑および青)を加法混色することにより色表現を行っている。カラー表示装置の各画素は、RGB原色に対応して赤、緑および青サブ画素を有しており、赤、緑および青サブ画素の輝度を所望の輝度に設定することにより、多様な色が表現される。
各サブ画素の輝度は、各サブ画素の最小階調(例えば、階調0)から最大階調(例えば、階調255)までの範囲内で変化するが、ここでは、便宜上、サブ画素の最小階調のときのサブ画素の輝度を「0」と表し、サブ画素の最大階調のときのサブ画素の輝度を「1」と表す。サブ画素の輝度は「0」から「1」までの範囲内で制御される。
すべてのサブ画素、すなわち、赤、緑および青サブ画素の輝度が「0」であるとき、画素によって表示される色は黒である。反対に、すべてのサブ画素の輝度が「1」であるとき、画素によって表示される色は白である。但し、最近のTVセットでは、ユーザーでも色温度を調整できるようになっていることが多く、その際、各サブ画素の輝度を微調整することによって色温度調整をおこなっている。そのため、ここでは、所望の色温度調整後のサブ画素の輝度を「1」とする。
ここで、図25を参照して、従来の表示装置において、各サブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色が黒から赤を経て白まで変化する場合を説明する。以下の説明において、赤サブ画素のみによって表示される色をRと表し、その色相を色相(R)または単に(R)と表す。
図25は、従来の表示装置において、各サブ画素の輝度の変化と画素によって表示される色の変化との関係を示す図であり、(a)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(b)は、赤、緑および青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
はじめ、画素によって表示される色は黒であり、赤、緑および青サブ画素の輝度は「0」である。まず、赤サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が増加するほど、画素によって表示される色の彩度および明度が増加する。赤サブ画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色の彩度は色相(R)において最大になる。以下の説明において、ある色相において彩度が最大となる色を最明色という。なお、最明度の表現を用いる際は、L***表色系で行う。
赤サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。次いで、画素の明度をさらに増加させるために、緑および青サブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、緑および青サブ画素の輝度は同じ割合で増加する。緑および青サブ画素の輝度が同じ割合で増加すると、色相(R)を変化させることなく画素の明度を増加することができる。すべてのサブ画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白となる。従来の表示装置では、このようにサブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色を黒から彩度の高い赤を経て白まで変化させることができる。
また、従来の表示装置において、黄は、赤および緑を加法混色することによって表現される。ここで、図26を参照して、従来の表示装置において、画素によって表示される色が黒から黄を経て白まで変化する場合を説明する。
図26は、従来の表示装置において、各サブ画素の輝度の変化と画素によって表示される色の変化との関係を示す図であり、(a)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(b)は、赤、緑および青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
はじめ、画素によって表示される色は黒であり、すべてのサブ画素の輝度は「0」である。まず、赤および緑サブ画素の輝度を同じ割合で「1」まで増加する。赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は、黄の色相における最明色となる。赤および緑サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。次いで、画素の明度をさらに増加させるために、青サブ画素の輝度の増加を開始する。赤および緑サブ画素の輝度を「1」に保持したまま青サブ画素の輝度を増加することにより、黄の色相を変化させることなく画素の明度を増加することができる。すべてのサブ画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白となる。従来の表示装置では、このようにサブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色を黒から彩度の高い黄を経て白まで変化させることができる。
また、ここでは、加法混色を行うことにより黄を表示する場合を説明したが、赤、緑および青サブ画素の輝度を任意の輝度に設定することにより、多様な色を表示することができる。
一方、上述したような3原色の表示装置とは異なり、4原色以上の多原色を加法混色する表示装置が提案されている。この表示装置では、RGBという3つの色に加えてさらなる色を追加した多原色化を行うことにより、色表現範囲を拡大している(例えば、特許文献1参照)。
特表2004−529396号公報
しかし、本願発明者の検討によれば、3原色に単純に色を追加しただけでは、実際には広い色表現範囲で表示を行うことができない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、広い色表現範囲で表示を行うことができる表示装置を提供することにある。
本発明の表示装置は、複数のサブ画素によって規定される画素を有する表示装置であって、前記複数のサブ画素は、第1の色相を有する第1の色を表示する第1サブ画素と、第2の色相を有する第2の色を表示する第2サブ画素と、第3の色相を有する第3の色を表示する第3サブ画素と、第4の色相を有する第4の色を表示する第4サブ画素とを有し、前記第2の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に最も近い色相であり、前記第3の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相とは反対側にある色相の中で前記第1の色相に最も近い色相であり、前記複数のサブ画素の輝度は、前記画素によって表示される色が黒から前記第1の色を経て白まで変化する場合に、前記第1サブ画素の輝度の増加を開始し、前記第1サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記複数のサブ画素のうち前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の少なくとも一方のみの輝度の増加を開始するように設定されている。
ある実施形態において、前記画素によって表示される色の色相が前記第1の色相から変化しないように、前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の輝度の増加を開始する。
ある実施形態において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相から最も遠い色相に対応するサブ画素の輝度の増加を、他のサブ画素の輝度の増加を開始した後に、開始する。
ある実施形態において、前記第1の色は、赤、緑および青のいずれかであり、前記第1サブ画素の輝度が前記所定の輝度に達したとき、前記画素によって表示される色は前記第1の色相における最明色である。
ある実施形態において、前記第1の色は、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかであり、前記第1、第2および第3サブ画素の輝度がそれぞれ所定の輝度に達したとき、前記画素によって表示される色は、前記第1の色相における最明色である。
ある実施形態において、前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の一方が所定の輝度に達すると、前記第4サブ画素の輝度の増加を開始する。
ある実施形態において、前記所定の輝度は、前記第1サブ画素の最大階調に対応する輝度の「0.8」以上「1」以下である。
ある実施形態において、前記所定の輝度は、前記第1サブ画素の最大階調に対応する輝度である。
ある実施形態において、前記第1、第2、第3および第4の色が、それぞれ、赤、緑、青および黄のいずれかである場合、前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑である。
ある実施形態において、前記複数のサブ画素は、第5の色相を有する第5の色を表示する第5サブ画素をさらに有し、前記第5の色は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相と同じ側にある色相の中で前記第1の色相に前記第2の色相の次に近い色相であり、前記第2サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記第5サブ画素の輝度の増加を開始する。
ある実施形態において、前記第1の色は、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかであり、前記第1、第2および第3サブ画素の輝度が所定の輝度となると、前記第4および第5サブ画素の輝度の増加を同時に開始する。
ある実施形態において、前記第1、第2、第3、第4および第5の色が、それぞれ、赤、緑、青、黄およびシアンのいずれかである場合、前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄およびシアンであり、前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色は赤およびシアンであり、前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、前記第1の色がシアンであるとき、前記第2および第3の色は青および緑である。
ある実施形態において、前記複数のサブ画素は、第6の色相を有する第6の色を表示する第6サブ画素をさらに有し、前記第6の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に対して第3の色相と同じ側にある色相の中で前記第1の色相に前記第3の色相の次に近い色相であり、前記第3サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記第6サブ画素の輝度の増加を開始する。
ある実施形態において、前記第1、第2、第3、第4、第5および第6の色が、それぞれ、赤、緑、青、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかである場合、前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄およびマゼンタであり、前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄およびシアンであり、前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色はマゼンタおよびシアンであり、前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、前記第1の色がシアンであるとき、前記第2および第3の色は青および緑であり、前記第1の色がマゼンタであるとき、前記第2および第3の色は青および赤である。
本発明の表示装置は、画素を有する表示装置であって、前記画素は、第1の色相を有する第1の色、第2の色相を有する第2の色、第3の色相を有する第3の色、および、第4の色相を有する第4の色を任意の輝度で任意に組み合わせて表示可能であり、前記第2の色相は、L***表色系色度図において、前記画素の色相のうち前記第1の色相に最も近い色相であり、前記第3の色相は、L***表色系色度図において、前記画素の色相のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相とは反対側にある色相の中で前記第1の色相に最も近い色相であり、前記画素の各色の輝度は、前記画素によって表示される色が黒から前記第1の色を経て白まで変化する場合に、前記第1の色の輝度の増加を開始し、前記第1の色の輝度が所定の輝度に達すると、前記第2の色および前記第3の色の少なくとも一方のみの輝度の増加を開始するように設定されている。
本発明の表示装置によれば、広い色表現範囲で表示を行うことができる。
本実施形態の表示装置の模式的なブロック図である。 (a)は、L***表色系の色空間立体イメージを示した模式図であり、(b)はL***表色系色度図である。 第1実施形態の表示装置における5つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第1実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化示す図であり、(c)は、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の変化を示す図である。 比較例の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の変化を示す図である。 XYZ表色系色度図を示した模式図である。 第1実施形態の表示装置において、表2に示したようにサブ画素の輝度を制御した場合の彩度と明度との関係を示すグラフである。 第1実施形態の表示装置において、表3に示したようにサブ画素の輝度を制御した場合の彩度と明度との関係を示すグラフである。 第1実施形態の表示装置における画像処理回路の模式的なブロック図である。 第1実施形態の表示装置と従来の表示装置との違いを説明するための模式的な図である。 第2実施形態の表示装置における4つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第3実施形態の表示装置における6つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第4実施形態の表示装置における5つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第4実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 比較例の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第4実施形態の表示装置と従来の表示装置との違いを説明するための模式的な図である。 第4実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第4実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第5実施形態の表示装置における4つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第6実施形態の表示装置における6つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。 第6実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアン、マゼンタおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第6実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアン、マゼンタおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第6実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアン、マゼンタおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 第6実施形態の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアン、マゼンタおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 従来の表示装置において、各サブ画素の輝度の変化と画素によって表示される色の変化との関係を示す図であり、(a)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(b)は、赤、緑および青サブ画素の輝度の変化を示す図である。 従来の表示装置において、各サブ画素の輝度の変化と画素によって表示される色の変化との関係を示す図であり、(a)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(b)は、赤、緑および青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
符号の説明
100 表示装置
200 多色表示パネル
300 画像処理回路
(実施形態1)
以下に、図面を参照しながら、本発明の表示装置の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の表示装置100の模式的なブロック図である。図1に示すように、表示装置100は、多色表示パネル200と、多色表示パネル200に入力する信号を生成する画像処理回路300とを備える。多色表示パネル200は、例えば、液晶パネルである。多色表示パネル200は複数の画素を有しており、各画素は、複数のサブ画素によって規定されている。本実施形態の表示装置100において、各画素は、5つのサブ画素(赤、緑、青、黄およびシアンサブ画素)を有している。
なお、以下の説明において、赤サブ画素のみによって表示される色をR、その色相を色相(R)または単に(R)と表す。同様に、緑サブ画素のみによって表示される色をG、その色相を色相(G)または(G)と、青サブ画素のみによって表示される色をB、その色相を色相(B)または(B)と、黄サブ画素のみによって表示される色をYe、その色相を色相(Ye)または(Ye)と、シアンサブ画素のみによって表示される色をC、その色相を色相(C)または(C)と表す。1つの画素における5つのサブ画素は、例えば、多色表示パネル200に設けられたカラーフィルタ(図示せず)において1つの画素領域あたり5つの異なるサブ画素領域を形成することによって実現される。
図2(a)は、L***表色系の色空間立体イメージを示した模式図である。図2(a)では、明度はL*によって表され、色相および彩度は色度a*およびb*によって特定される。具体的には、C*=√((a*2+(b*2)とすると、彩度はC*で表され、色相は、色相角tan-1(b*/a*)によって表される。図2(a)に示すように、+L方向に大きいほど明度が高くなり(白に近くなり)、−L方向に近いほど明度が低くなる(黒に近くなる)。
図2(b)は、L***表色系色度図である。図2(b)の色度図は、図2(a)の模式図を水平方向に切った断面図に相当する。図2(a)および図2(b)に示すように、+a*方向は赤方向、−a*方向は緑方向、+b*方向は黄方向、−b*方向は青方向を表しており、色度a*およびb*の絶対値が大きいほど彩度が高く(色あざやかになり)、その絶対値が小さいほど彩度が低い(くすんだ色になる)。
図3は、本実施形態の表示装置100における5つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図3は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。色相角は、a*方向(赤方向)の軸を0°として、この方向から反時計方向に回転した角度である。図3に示すように、Rは39°、Yeは94°、Gは142°、Cは245°およびBは301°である。
図3を参照して、色相間の近さ・遠さを検討する。色相間の近さ・遠さは、色相角の差によって表される。ある色相と別の色相との色相角の差が小さいと、2つの色相は互いに近く、反対に、ある色相と別の色相との色相角の差が大きいと、2つの色相は互いに遠い。ここで、Rの色相(R)を基準として他の色相との近さを検討すると、(R)に最も近い色相は(Ye)(色相角の差55°)であり、次に近い色相は(B)(色相角の差98°)であり、次に近い色相は(G)(色相角の差103°)であり、最も遠い色相は(C)(色相角の差154°)である。ここで、(Ye)は(R)に対して反時計回りの方向にあり、(B)は(R)に対して時計回りの方向にある。すなわち、L***表色系色度図において(Ye)は(R)に対して(B)と反対側にある。また、L***表色系色度図において(G)は(R)に対して(Ye)と同じ側にあり、(C)は(R)に対して(B)と同じ側にある。
また、L***表色系色度図において、反時計回りの方向で(R)に最も近いのは(Ye)であり、時計回りの方向で(R)に最も近いのは(B)である。本明細書において、このような場合、L***表色系色度図において、(Ye)および(B)は(R)の両隣にあるとも称する。なお、ここでは、L***表色系色度図を参照して色相(R)に対する色相(G)、(B)、(Ye)および(C)の近さを検討したが、色相(R)、(G)、(B)、(Ye)および(C)を色相環上に表し、色相(R)に対する色相(G)、(B)、(Ye)および(C)の近さを検討してもよい。
以下に、図4を参照して、画素によって表示される色が黒から赤を経て白まで変化する場合を説明する。図4は、本実施形態の表示装置100における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図である。図4(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図である。色調図では、横軸は彩度(C*と表すこともある)を示し、縦軸は明度(L*と表すこともある)を示している。図4(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、図4(c)は、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の変化を示す図である。
各サブ画素の輝度は、各サブ画素の最小階調(例えば、階調0)から最大階調(例えば、階調255)の範囲内で変化する。ここでは、便宜上、サブ画素が最小階調のときのサブ画素の輝度を「0」と表し、サブ画素が最大階調のときのサブ画素の輝度を「1」と表しており、サブ画素の輝度は、「0」から「1」の範囲内で変化する。
はじめ、すべてのサブ画素、すなわち、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、赤サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が増加するほど、画素の彩度および明度は増加する。赤サブ画素の輝度が「1」に達すると、画素によって表示される色は、色相(R)における最明色となる。
赤サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。次いで、画素の明度をさらに増加させるために、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する。なお、黄および青サブ画素の輝度が増加すると、画素によって表示される色の彩度は減少する。このとき、黄および青サブ画素の輝度は、色相(R)が変化しないように、異なる割合で増加する。ここでは、黄サブ画素の輝度の増加の割合は、青サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きい。これは、黄サブ画素の輝度と青サブ画素の輝度とを同じ割合で増加させると、画素によって表示される色の色相が色相(R)から色相(B)の方に変化してしまうからである。黄および青サブ画素の輝度の増加の割合は、画素によって表示される色の色相(R)が変化しないように、設定されている。
なお、理想的には、黄サブ画素の輝度の増加および青サブ画素の輝度の増加は同時に開始するが、上述したように、黄サブ画素の輝度の増加の割合は、青サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きいので、実際には、この制御を具現化する回路における数値の量子化等の結果、黄サブ画素の輝度の増加を先に開始し、その後、青サブ画素の輝度の増加を開始することもある。
黄サブ画素の輝度の増加の割合は、青サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きいので、黄サブ画素の輝度は青サブ画素の輝度よりも前に「1」に達する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。ここでも、緑サブ画素の輝度の増加の割合は、緑および青サブ画素の輝度の増加に伴って色相(R)が変化しないように、設定されている。
青サブ画素の輝度は緑サブ画素の輝度よりも前に「1」に達する。青サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。青サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。ここでも、シアンサブ画素の輝度の増加の割合は、緑およびシアンサブ画素の輝度の増加に伴って色相(R)が変化しないように、設定されている。また、緑サブ画素の輝度とシアンサブ画素の輝度は、同時に「1」に達するように増加する。すべてのサブ画素の輝度が「1」となると、画素によって表示される色は白となる。
上述したように各サブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色は、図4(b)に示すように黒から色相(R)における最明色を経て白に変化する。ここで、図4(a)の曲線F4は、各サブ画素の輝度を図4(c)に示したように変化させた場合に画素によって表示される色の彩度および明度の変化の軌跡を示している。
なお、詳細は後述するが、曲線F4は、色相(R)において画素によって表現可能な色の彩度および明度の上限であり、図4(c)に示したのとは異なるように各サブ画素の輝度を変化させて赤の明度を変化させた場合、画素によって表示される色の彩度を曲線F4に示した彩度よりも大きくすることはできない。したがって、本実施形態の表示装置100は、色相(R)において図4(a)に示した縦軸と曲線F4によって囲まれた範囲内の彩度および明度の色を表示することができる。なお、以下の説明において、この範囲を色表現範囲とも称する。
また、図4(a)において、Poは、ポインターガマット(Pointer Gamut)の色相(R)における部分を示している。ポインターガマットは、自然界に存在する物体の物体色の色域であり、自然界に存在する物体の物体色の彩度および明度の最大範囲を示している。図4(a)に示すように、表示装置100の色表現範囲は、このポインターガマットの色相(R)における部分をカバーしているので、表示装置100は、自然界に存在する物体の色を可能な限り多く表現(表示)することができる。
ここで、再び、図3を参照して、赤以外のサブ画素の輝度を「0」にして、赤サブ画素の輝度のみを変化させたときの彩度の変化を説明する。
赤サブ画素を含むすべてのサブ画素の輝度が「0」の場合、画素によって表示される色は黒であり、彩度はゼロである。これは、図3に示したL***表色系色度図において彩度ゼロの点(原点)に相当する。赤サブ画素の輝度を増加するとともに、画素によって表示される色の色度a*およびb*は、図3において原点からRに向いた矢印方向に沿って変化し、赤サブ画素の輝度が「1」に達すると、色度a*およびb*は、矢印方向において原点から最も離れた値(すなわち、a*は約70、b*は約60)となる。赤サブ画素の輝度が「1」のときのa*およびb*の値は、多色表示パネル200(図1)が液晶パネルの場合、カラーフィルタ(図示せず)と光源(図示せず)とによって決定される。
ここで図3および図4を参照して、サブ画素の輝度の増加を開始する順番について説明する。図4を参照して上述したように、本実施形態の表示装置100では、画素の明度を増加させるために、まず、赤サブ画素の輝度の増加を開始し、その後、黄および青サブ画素、緑サブ画素、シアンサブ画素の順番に輝度の増加を開始する。
図3を参照して、この順番について説明する。まず、色相が(R)である赤サブ画素の輝度を増加し、次いで、色相が(R)に隣接する(Ye)および(B)に対応する黄および青サブ画素の輝度を増加している。次いで、黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、(R)に対して(Ye)と同じ側にある(G)に対応する緑サブ画素の輝度の増加を開始する。また、青サブ画素の輝度が「1」に達すると、(R)に対して(B)と同じ側にある(C)に対応するシアンサブ画素の輝度の増加を開始する。このように、本実施形態の表示装置100では、画素によって表示する赤に対応する色相(R)から、色相(R)に近い色相に対応するサブ画素の輝度の増加を開始している。
本実施形態の表示装置100において、上述したようにサブ画素の輝度を順番に増加させることにより、広い色表現範囲を得ることができる理由は、以下のように考えられる。赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、画素の明度をさらに増加させるためには他の色相に対応するサブ画素の輝度を増加することが必要となるが、どのサブ画素の輝度を増加させても、画素によって表示される色の彩度は低下する。しかしながら、その中でも、赤に色相(R)に遠い色相の色を追加すると、赤の彩度が大きく低下してしまうのに対して、赤に、色相(R)に近い色相の色を追加しても、赤の彩度はそれほど低下しない。したがって、色相(R)に遠い色相よりも色相(R)に近い色相に対応するサブ画素の輝度の増加を早く開始する方が、彩度の低下を抑制して明度を増加させることができる。したがって、本実施形態の表示装置100によれば、彩度の低下を抑えた広い色表現範囲内で色を表現することができる。
ここで、本実施形態の表示装置100と比較例の表示装置とを比較して、本実施形態の表示装置100の利点を説明する。比較例の表示装置でも、本実施形態の表示装置100と同様に、各画素は、5つのサブ画素、すなわち、赤、緑、青、黄およびシアンサブ画素を有している。
図25を参照して上述したように、従来の表示装置では、赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、緑および青サブ画素の輝度の増加を同時に開始する。比較例の表示装置では、従来の表示装置と同様に、赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、黄、緑、青およびシアンサブ画素の輝度の増加を同時に増加する。図5は、比較例の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図である。図5(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、図5(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、図5(c)は、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の変化を示す図である。
比較例の表示装置でも、はじめ、すべてのサブ画素、すなわち、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、赤サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が増加すると、画素によって表示される色の彩度および明度が増加する。赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、比較例の表示装置では、図5(c)に示すように、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の増加を同時に開始する。黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度は同じ割合で増加する。この場合も、サブ画素の輝度の増加により、画素によって表示される色の明度も増加する。すべてのサブ画素の輝度が「1」となると、画素によって表示される色は白となる。
比較例の表示装置においても、図5(c)に示すように各サブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色は、図5(b)に示すように黒から色相(R)における最明色を経て白に変化する。
しかしながら、図5(a)に示すように、比較例の表示装置の色表現範囲は、ポインターガマットの色相(R)における部分を十分にカバーしていない。したがって、比較例の表示装置では、自然界に存在する物体の物体色を十分に表現(表示)することができない。
ここで、図4(c)および図5(c)を比較すると、本実施形態の表示装置100および比較例の表示装置のいずれも、画素によって表示される色が黒から色相(R)における最明色になるまで、サブ画素の輝度を同じように変化させているが、最明色から白になるまでのサブ画素の輝度の変化が異なる。具体的には、本実施形態の表示装置100では、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始した後、緑サブ画素、シアンサブ画素の順番に輝度の増加を開始するのに対して、比較例の表示装置では、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度の増加を同時に開始している。 その結果、図4(a)の曲線F4は最明色における明度より高い明度においても彩度が比較的高いのに対して、図5(a)の曲線F5は最明色の明度より高い明度において彩度が比較的低くなっている。つまり、本実施形態の表示装置100は、サブ画素の輝度を上述したように変化させることにより、比較例の表示装置では表現できない彩度の高い色を表現することができる。したがって、本実施形態の表示装置100によれば、画素によって表示される色の各明度における彩度を大きくすることができ、広い色表現範囲で表示を行うことができる。
なお、図4を参照して説明した内容は、画素によって表示される色を黒から赤を経て白に変化させるときのサブ画素の点灯(輝度の増加)の開始のタイミングのみを説明しているわけではないことに留意されたい。図4を参照して説明した内容は、画素によって表示される色に対応したサブ画素の輝度(表示階調)を設定するためのアルゴリズムに他ならない。つまり、本実施形態の表示装置100では、図4(a)に示した曲線F4上の各点に対応する色を表示するためのサブ画素の輝度の組み合わせが、上述したアルゴリズムに基づいて設定されている。言い換えると、図4(c)は、単に、サブ画素を点灯させる(輝度の増加を開始する)タイミングを示しているだけでなく、曲線F4上の各点に対応した色を表示するためのサブ画素の輝度の組み合わせそのものを示している。例えば、図4(a)に示した曲線F4上の点P4の色を表示する場合、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度は、(「1」、「1」、「0.7」、「0」、「0」)と設定される。なお、各サブ画素の輝度は、上述したアルゴリズムに基づいて予め用意されていてもよく、あるいは、演算によって生成されてもよい。このように、本実施形態の表示装置100では、上述したアルゴリズムに基づいて従来の表示装置では表示できなかった色を表示することができる。
図6は、XYZ表色系色度図を示した模式図である。図6にはスペクトル軌跡および主波長を示している。本明細書において、主波長が615nm以上635nm以下のサブ画素を赤サブ画素と称し、主波長が565nm以上580nm以下のサブ画素を黄サブ画素と称し、主波長が520nm以上550nm以下のサブ画素を緑サブ画素と称し、主波長が475nm以上500nm以下の主波長をシアンサブ画素と称し、主波長が470nm以下の主波長を青サブ画素と称している。
ここで、再び、本実施形態の表示装置100をより具体的に説明する。
表1は、各サブ画素によって表示される色のXYZ表色系における色度x、yおよびY値を示すテーブルである。
表2は、図4(c)に示したのと同様のサブ画素の輝度の変化を示したテーブルである。なお、表2は、表1で示す各サブ画素の値を用いた時の輝度変化の具体例である。
表2に示すように、画素によって表示される色が黒から赤を経て白まで変化する場合、まず、赤サブ画素の輝度が「0」から「1」まで増加する。赤サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は色相(R)における最明色となる。このとき、赤、緑、青、シアンおよび黄サブ画素の輝度は、それぞれ、(「1.00」、「0.00」、「0.00」、「0.00」、「0.00」)である。
赤サブ画素の輝度が「1」に達すると、L***表色系色度図において色相(R)に隣接する2つの色相(色相(Ye)および色相(B))に対応する黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する。ここで、黄サブ画素の輝度の増加の割合は、青サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きい。
黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、赤、緑、青、シアンおよび黄サブ画素の輝度は、それぞれ、(「1.00」、「0.00」、「0.70」、「0.00」、「1.00」)である。緑サブ画素の色相(G)は、L***表色系色度図において色相(R)に対して色相(Ye)と同じ側にあり、かつ、色相(R)から色相(Ye)の次に近い色相である。
青サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、赤、緑、青、シアンおよび黄サブ画素の輝度は、それぞれ、(「1.00」、「0.50」、「1.00」、「0.00」、「1.00」)である。シアンサブ画素の色相(C)は、L***表色系色度図において色相(R)に対して色相(B)と同じ側にあり色相(R)から色相(B)の次に近い色相である。
緑およびシアンサブ画素の輝度が「1」に達すると、画素によって表示される色は白になる。このとき、赤、緑、青、シアンおよび黄サブ画素の輝度は、それぞれ、(「1.00」、「1.00」、「1.00」、「1.00」、「1.00」)である。
図7は、表2に示したようにサブ画素の輝度を変化させた場合の彩度と明度との関係を示す色調図である。図7において、T2は、表2に示したようにサブ画素の輝度を変化させた場合の彩度と明度との関係を示す曲線を示しており、Poは、ポインターガマットの色相(R)における部分を示している。表2に示したようにサブ画素の輝度を変化させることにより、表示装置100の色表現範囲は、ポインターガマットの色相(R)における部分をカバーする。
なお、上述した説明では、赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始したが、本実施形態はこれに限定されない。赤サブ画素の輝度が1未満の輝度に達した後、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始してもよい。
以下に、赤サブ画素の輝度が「0.8」に達した後、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する場合を説明する。
表3は、本実施形態の表示装置100によるサブ画素の輝度の変化を示したテーブルである。また、表3も同様、表1で示す各サブ画素の値を用いた時の輝度変化の具体例である。
表3に示すように、まず、赤サブ画素の輝度が「0」から「0.8」まで増加する。この場合、赤サブ画素の輝度が「0.8」に達すると、画素によって表示される色は色相(R)における最明色となる。その後、L***表色系色度図において色相(R)に隣接する2つの色相(色相(Ye)および色相(B))に対応する黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する。また、赤サブ画素の輝度を「0.8」から所定の割合で増加させる。その後の緑、青、シアンおよび黄サブ画素の輝度の変化は、表2で示したのと同様である。ただし、赤サブ画素の輝度は「0.8」から所定の割合で増加し、緑およびシアンサブ画素の輝度と同時に「1」に達する。
図8は、表3に示したようにサブ画素の輝度を変化させた場合の色調図である。図8において、T3は、表3に示したようにサブ画素の輝度を変化させた場合における彩度と明度との関係を示す曲線を示しており、Poは、ポインターガマットの色相(R)における部分を示している。また、図8において、T2は、表2に示したようにサブ画素の輝度を変化させた場合における彩度と明度との関係を示す曲線を示している。
表3に示したようにサブ画素の輝度の変化を制御した結果、本実施形態の表示装置100による色表現範囲は、ポインターガマットの色相(R)における部分をカバーする。このように、赤サブ画素の輝度が「1」に達する前に、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始しても、自然界に存在する物体の物体色をより正確に表現することができる。
なお、表2では、赤サブ画素の輝度が「1」に達した後、黄および青サブ画素の増加を開始しているのに対して、表3では、赤サブ画素の輝度が「0.8」に達した後、黄および青サブ画素の増加を開始しているため、図8に示すように、曲線T3における最明色の明度は、曲線T2における最明色の明度よりも低くなっている。一般に、黄および青サブ画素の増加を開始する時点の赤サブ画素の輝度が低いほど最明色における明度は低くなる。最明色における明度が低くなりすぎると、ポインターガマットの色相(R)における部分を十分にカバーしなくなるため、黄および青サブ画素の増加を開始する赤サブ画素の所定の輝度は、表示装置による色表現範囲がポインターガマットの色相(R)における部分をカバーする範囲で調整可能である。具体的には、黄および青サブ画素の増加を開始する赤サブ画素の所定の輝度は、「0.8」から「1」の範囲で調整可能である。
また、表2では、輝度を同時に増加させるサブ画素は1つまたは2つであったが、表3に示すように、3つのサブ画素の輝度を同時に増加して、画素の明度を増加してもよい。この場合、3つのサブ画素のうちの1つは、複数のサブ画素のうち最も早く輝度の増加を開始したサブ画素である。
本実施形態の表示装置100では、画像処理回路300は、テレビジョン信号に基づいて多色表示パネル200に入力するための信号を生成してもよい。テレビジョン信号はRGBの映像信号であるので、テレビジョン信号を多色表示パネル200に適合させるために、画像処理回路300は、RGBの映像信号を多色表示信号に変換する。
図9は、本実施形態の表示装置100における画像処理回路300の模式的なブロック図である。
画像処理回路300は、RGB信号からXYZ信号を生成するマトリクス演算部310と、XYZ信号から(x、y)信号と明度に対応するY値を示すY値信号とを分離して生成する分離部320と、(x、y)信号から(r、g、b、ye、c)信号を生成する変換回路330と、(r、g、b、ye、c)信号およびY値信号に基づいて(R、G、B、Ye、C)信号を生成する合成部340とを有する。
RGB信号は、3原色で表示を行うときの赤、緑および青サブ画素の輝度を示している。マトリクス演算部310は、RGB信号に基づいてXYZ信号を生成する。マトリクス演算部310では、RGB信号における赤、緑および青サブ画素の輝度を用いて所定の換算式を計算することによって得られたXYZを示すXYZ信号が生成される。
分離部320は、XYZ信号に示されたXYZから所定の換算式を用いてxおよびyを計算し、xおよびyを示す(x、y)信号を変換回路330に出力する。分離部320は、また、XYZのうちのYを示すY値信号を生成し、Y値信号を合成部340に出力する。Y値は明度に対応している。(x、y)信号におけるxおよびyは、図6のXYZ表色系色度図の横軸および縦軸の値である。xおよびyによって色の色相および彩度が特定される。
変換回路330は、ルックアップテーブルを参照して(x、y)信号に基づいて(r、g、b、ye、c)信号を生成する。(r、g、b、ye、c)信号に示される(r、g、b、ye、c)は、赤、緑、青、黄およびシアンサブ画素の輝度の割合を示している。変換回路330では、r、g、b、yeおよびcのそれぞれのルックアップテーブルが用意されており、xおよびyの値に基づいて、r、g、b、yeおよびcの値がそれぞれ決定される。なお、(r、g、b、ye、c)によって色の色相および彩度が特定されるが、(r、g、b、ye、c)によって特定される彩度はxおよびyによって特定される彩度よりも高く表現することがある。本表示装置100は、従来の表示装置には表現できない彩度の色の表現を可能にすることもできる装置である。また、ルックアップテーブルは、例えば、シンクロナス・ダイナミック・ラム(SDRAM)などのRAM、およびリード・オンリ・メモリ(ROM)を用いて構成することができる。
変換回路330は、(r、g、b、ye、c)を示す(r、g、b、ye、c)信号を合成部340に出力する。合成部340は、(r、g、b、ye、c)信号およびY値信号に基づいて(R、G、B、Ye、C)信号を生成する。(R、G、B、Ye、C)信号におけるR、G、B、YeおよびCは、各サブ画素の輝度(階調)を示している。合成部340は、(R、G、B、Ye、C)信号を多色表示パネル200に出力する。多色表示パネル200は、各サブ画素の輝度(階調)が(R、G、B、Ye、C)信号に示されたR、G、B、YeおよびCとなるようにサブ画素の輝度(階調)を制御する。
以上のように、本実施形態の表示装置100によれば、入力信号がRGBの3原色映像信号であっても、より広い色表現範囲で表示を行うことができる。また、本画像処理回路300の処理方法は、あくまで一例であり、他の方法で(R、G、B、Ye、C)信号を作成してもよい。
ここで、本実施形態の表示装置100と従来の表示装置との違いを別の観点から説明する。
図10は、本実施形態の表示装置100と従来の表示装置500との違いを説明するための模式的な図である。ここでは、入力信号として、RGBの3原色信号を用いている。または、入力信号は、一般にカラーテレビに用いられているYCrCb信号のように、RGBの3原色信号に変換可能な信号であってもよい。従来の表示装置500は、表示パネル600と、画像処理回路700とを備える。
図10に示すように、本実施形態の表示装置100および従来の表示装置500の両方に、同じ入力信号が入力される。この入力信号は、多色表示パネル200および表示パネル600の全体が黒から赤を経て白まで変化するグラデーション表示を行うような信号である。このような入力信号を用いることにより、多原色表示装置が本実施形態の表示装置100であるか容易に確認することができる。
なお、図10に示すように、多色表示パネル200において、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素は短冊状の形状を有しており、ここでは、赤、黄、青、緑およびシアンサブ画素の順番にストライプ状に配列されている。一方、表示パネル600において、赤、緑および青サブ画素も短冊状の形状を有しており、ここでは、赤、緑および青サブ画素の順番にストライプ状に配列されている。
従来の表示装置500において、表示パネル600の部分Kは黒を表示する。部分Kでは、すべてのサブ画素の輝度は「0」である。表示パネル600の部分Sは色相(R)における最明色を表示する。部分Sでは、赤サブ画素の輝度が「1」であるのに対して、緑および青サブ画素の輝度は「0」である。また、表示パネル600の部分Wは白を表示する。部分Wにおいて、すべてのサブ画素の輝度は「1」である。表示パネル600の部分Sと部分Wとの間では、部分Sから部分Wに進むにしたがって、緑および青サブ画素の輝度が大きくなり、画素の明度が高くなっている。
一方、本実施形態の表示装置100では、多色表示パネル200の部分Kは黒を表示する。したがって、部分Kにおいてすべてのサブ画素の輝度は「0」である。多色表示パネル200の部分Sは最明色を表示する。部分Sでは、赤サブ画素の輝度が「1」であるのに対して、黄、青、緑およびシアンサブ画素の輝度は「0」である。また、多色表示パネル200の部分Wは白を表示する。部分Wにおいて、すべてのサブ画素の輝度は「1」である。なお、上述したように、ここでのサブ画素の輝度「1」とは、所望の色温度設定時の白を実現するための各サブ画素の輝度を示している。多色表示パネル200の部分Sと部分Wとの間では、部分Sから部分Wに進むにしたがって、まず、黄および青サブ画素の輝度が大きくなり、黄および青サブ画素の輝度が「1」になると、緑およびシアンサブ画素の輝度が大きくなる。これにより、画素の明度が高くなっている。
なお、これらのサブ画素の輝度は、グラデーション表示を行う多色表示パネル200および表示パネル600の画素をルーペなどで拡大して観察することによってチェックすることができる。
また、上述した説明では、画素によって表示される色は赤を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色は、赤以外の他の色、例えば、緑または青を介して変化してもよい。
画素によって表示される色が、黒から緑を経て白に変化する場合、まず、緑サブ画素の輝度の増加を開始し、緑サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄およびシアンサブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤サブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。
また、画素によって表示される色が、黒から青を経て白に変化する場合、まず、青サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤およびシアンサブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。なお、画素によって表示される色が緑または青を介して変化する場合も、所定の輝度は、「0.8」以上であればよい。
また、上述した説明では、5つのサブ画素の色はRGBYeCであったが、本実施形態はこれに限定されない。サブ画素の色は任意の色を用いてもよい。ただし、5つのサブ画素の色がRGBを含むことが好ましい。これは、一般に、RGBは図6に示したXYZ表色系色度図のスペクトル軌跡内の比較的外側に位置し、色表現範囲を広くしやすいからである。また、RGBにさらに加える残りの2つの色はYeおよびCであることが好ましい。これは、RGBの補色であるYeCMのいずれかを加えることにより色再現性を有効に広くすることができるが、特に、YeCMのうちYeおよびCを加えると、Mを加えるよりも高色再現かつ高輝度を実現できる。これは、YeやCがMに比べ高輝度かつ高彩度の画素設計が可能だからである。
(実施形態2)
なお、実施形態1の表示装置では、各画素は5つのサブ画素を有していたが、サブ画素の数は5に限定されない。
本実施形態の表示装置では、各画素は4つのサブ画素を有している。4つのサブ画素は、赤、黄、緑および青サブ画素である。本実施形態の表示装置は、1つの画素あたりのサブ画素の数が異なる点を除いて、図1および図9を参照して説明した実施形態1の表示装置と同様の構成を有しており、冗長さを避けるために、重複する説明を省略する。
図11は、本実施形態の表示装置100における4つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図11は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。図11に示すように、Rは42°、Yeは91°、Gは143°およびBは279°である。ここで、図11に示した色は、図3に示した色と同様に表記されているが、図11に示した色相角は、図3に示した色相角とわずかに異なる。これは、サブ画素の数や色によって効率の良い色再現性を実現するための画素設計は異なるためである。ここでも、(R)を基準として他の色相との近さを検討すると、(R)に最も近い色相は(Ye)(色相角の差49°)であり、次に近い色相は(G)(色相角の差101°)であり、最も遠い色相は(B)(色相角の差123°)である。
以下に、画素によって表示される色が黒から赤を経て白に変化する場合を説明する。
本実施形態の表示装置100では、赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達したら、黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素に対応する(Ye)は(R)から最も近い色相であり、青サブ画素に対応する(B)は(R)から最も遠い色相であるが、(B)は、L***表色系色度図において(R)に対して(Ye)とは反対側で最も近い色相である。このように、赤サブ画素が所定の輝度に達したら、L***表色系色度図において、(R)に隣接する2つの色相(すなわち、(Ye)および(B))に対応する黄および青サブ画素の輝度の増加を開始する。
黄および青サブ画素の輝度の増加を所定の割合で増加させることによって、色相(R)を変化させることなく、画素の明度を増加させていくことができる。なお、黄サブ画素の輝度の増加の割合は、青サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きいので、黄サブ画素の輝度は、青サブ画素の輝度よりも前に「1」に達する。黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、(G)に対応する緑サブ画素の輝度の増加を開始する。すべての画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白になる。
なお、上述した説明では、画素によって表示される色は赤を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色は、赤以外の他の色、例えば、緑または青を介して変化してもよい。
また、上述した説明では、4つのサブ画素の色はRGBYeであったが、本実施形態はこれに限定されない。サブ画素の色は任意の色を用いてもよい。ただし、4つのサブ画素の色がRGBを含むことが好ましい。これは、一般に、RGBは図6に示したXYZ表色系色度図のスペクトル軌跡内の比較的外側に位置し、色表現範囲を広くしやすいからである。また、RGBにさらに加える色はYeであることが好ましい。これは、RGBの補色であるYeCMのいずれかを加えることにより色再現性を有効に広くすることができ、また、YeCMのうちYeが最も高輝度かつ高彩度の画素設計が可能な色だからである。
(実施形態3)
なお、実施形態1の表示装置では各画素は5つのサブ画素を有しており、実施形態2の表示装置では各画素は4つのサブ画素を有していたが、本発明の表示装置はこれに限定されない。
本実施形態の表示装置では各画素は6つのサブ画素を有している。6つのサブ画素は、赤、黄、緑、シアン、青およびマゼンタサブ画素である。本実施形態の表示装置は、1つの画素あたりのサブ画素の数が異なる点を除いて、図1および図9を参照して説明した実施形態1の表示装置と同様の構成を有しており、冗長さを避けるために、重複する説明を省略する。
図12は、本実施形態の表示装置100における6つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図12は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。図12に示すように、Rは43°、Yeは95°、Gは145°、Cは241°、Bは292°およびMは326°である。ここで、図12に示した色は、図3および図11に示した色と同様に表記されているが、図12に示した色相角は、図3および図11に示した色相角とわずかに異なる。これは、サブ画素の数や色によって効率の良い色再現性を実現するための画素設計が異なるためである。ここで、Rの色相(R)を基準として他の色相との近さを検討すると、(R)に最も近い色相は(Ye)(色相角の差52°)であり、次に近い色相は(M)(色相角の差77°)であり、次に近い色相は(G)(色相角の差102°)であり、次に近い色相は(B)(色相角の差111°)であり、最も遠い色相は(C)(色相角の差162°)である。
以下に、画素によって表示される色が黒から赤を経て白に変化する場合を説明する。
本実施形態の表示装置100では、赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達したら、(R)に隣接する2つの色相(すなわち、(Ye)および(M))に対応する黄およびマゼンタサブ画素の輝度の増加を開始する。次いで、マゼンタサブ画素の輝度が所定の輝度に達したら、L***表色系色度図において(R)に対して(M)と同じ側にあり、かつ、(R)から(M)の次に近い(B)に対応する青サブ画素の輝度の増加を開始する。
次いで、黄サブ画素の輝度が所定の輝度に達したら、L***表色系色度図において(R)に対して(Ye)と同じ側にあり、かつ、(R)から(Ye)の次に近い(G)に対応する緑サブ画素の輝度の増加を開始する。緑サブ画素の輝度が増加する割合よりも青サブ画素の輝度が増加する割合の方が大きいため、緑サブ画素よりも青サブ画素の方が早く所定の輝度に達する。青サブ画素が所定の輝度に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。すべての画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白になる。
なお、上述した説明では、画素によって表示される色は赤を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色は、赤以外の他の色、例えば、緑または青を介して変化してもよい。
画素によって表示される色が、黒から緑を経て白に変化する場合、まず、緑サブ画素の輝度の増加を開始し、緑サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄およびシアンサブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤サブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素および青サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、マゼンタサブ画素の輝度の増加を開始する。
また、画素によって表示される色が、黒から青を経て白に変化する場合、まず、青サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、マゼンタおよびシアンサブ画素の輝度の増加を開始する。マゼンタサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤サブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。
(実施形態4)
以下に、図面を参照しながら、本発明の表示装置の第4の実施形態を説明する。
本実施形態の表示装置100は、図1および図9を参照して説明した実施形態1の表示装置と同様の構成を有しており、冗長さを避けるために、重複する説明を省略する。
実施形態1〜3の表示装置では、画素によって表示される色を赤、緑および青のいずれかを介して変化させたが、本発明の表示装置はこれに限定されない。本実施形態の表示装置では、画素によって表示される色が、赤、青および緑とは補色の関係にある黄、シアンおよびマゼンタのいずれかを介して変化する点で実施形態1〜3の表示装置とは異なる。ここでは、画素によって表示される色が黄である場合について説明する。
図13は、本実施形態の表示装置100における5つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図13は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。図13に示すように、Rは39°、Yeは94°、Gは142°、Cは245°およびBは301°である。ここで、Yeの色相(Ye)を基準として他の色相との近さを検討すると、(Ye)に最も近い色相は(G)(色相角の差48°)であり、次に近い色相は(R)(色相角の差55°)であり、次に近い色相は(C)(色相角の差151°)であり、最も遠い色相は(B)(色相角の差153°)である。ここで、(G)は(Ye)に対して反時計回りの方向にあり、(R)は(Ye)に対して時計回りの方向にある。すなわち、L***表色系色度図において(R)は(G)に対して(Ye)とは反対側にある。
以下に、図14を参照して、画素によって表示される色が黒から黄を経て白に変化する場合を説明する。図14は、本実施形態の表示装置100における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図である。図14(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、図14(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、図14(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
図14(c)に示すように、はじめ、すべてのサブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が増加するほど、画素の明度および彩度は増加する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。次いで、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。赤および緑サブ画素の輝度は同じ割合で増加するが、色相(Ye)は変化しない。赤および緑サブ画素の輝度の増加により、画素の明度および彩度は増加する。赤および緑サブ画素の輝度が増加して、黄、赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は、色相(Ye)における最明色となる。
赤および緑サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンおよび青サブ画素の輝度の増加を開始する。シアンおよび青サブ画素の輝度は同じ割合で増加するが、色相(Ye)は変化しない。シアンおよび青サブ画素の輝度は同時に「1」に達すると、すべてのサブ画素の輝度が「1」となり、画素によって表示される色は白となる。
上述したように各サブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色は、図14(b)に示すように黒から色相(Ye)における最明色を経て白に変化する。
ここで、図14(a)の曲線F14は、各サブ画素の輝度を図14(c)に示したように変化させた場合に画素によって表示される色の彩度および明度の変化の軌跡を示している。図14(a)において、Poは、ポインターガマットの色相(Ye)における部分を示している。表示装置100の色表現範囲は、ポインターガマットの色相(Ye)における部分をほぼカバーしているので、表示装置100は、自然界に存在する物体の物体色を可能な限り多く表現(表示)することができる。
ここで、再び図13および図14を参照して、サブ画素の輝度の増加を開始する順番について説明する。図14を参照して説明したように、本実施形態の表示装置100では、画素の明度を増加させるために、黄サブ画素の輝度の増加を開始した後、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始し、その後、シアンおよび青サブ画素の輝度の増加を開始している。
図13を参照して上述したように、この順番は、色相(Ye)に時計回りおよび反時計回りに近い2つの色相に対応するサブ画素の順番である。これは、以下のように考えられる。黄サブ画素の輝度が「1」に達しただけでは色相(Ye)における最明色とはならない。色相(Ye)における最明色となるためには、黄サブ画素に加えて、(Ye)に隣接する(R)および(G)に対応する赤および緑サブ画素の輝度も増加させることが必要である。黄サブ画素によって表現される黄は、赤および緑サブ画素によって表現される黄よりも彩度が高いので、黄サブ画素の輝度の増加を先に開始し、黄サブ画素の輝度が「1」に達した後に、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始したほうが、画素によって表示される色の彩度を高くすることができる。このように、本実施形態の表示装置100によれば、各明度において色相(Ye)の彩度を高くすることができ、色表現範囲を広くすることができる。
なお、本実施形態の表示装置100でも、図14(a)に示した曲線F14上の各点に対応する色を表示するためのサブ画素の輝度の組み合わせが、図14を参照して説明したようにサブ画素の輝度を設定するアルゴリズムに基づいて設定されている。言い換えると、図14(c)は、単に、サブ画素を点灯させる(輝度の増加を開始する)タイミングを示しているだけでなく、曲線F14上の各点に対応した色を表示するためのサブ画素の輝度の組み合わせそのものを示している。なお、各サブ画素の輝度は、上述したアルゴリズムに基づいて予め用意されていてもよく、あるいは、演算によって生成されてもよい。
ここで、本実施形態の表示装置100と比較例の表示装置とを比較して、本実施形態の表示装置の利点を説明する。比較例の表示装置でも、本実施形態の表示装置100と同様に、各画素は、5つのサブ画素、すなわち、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素を有している。
図26を参照して上述したように、従来の表示装置では、黄を表示するために、赤および緑サブ画素の輝度の増加を同時に開始し、赤および緑サブ画素の輝度は同じ割合で増加する。比較例の表示装置では、黄、赤および緑サブ画素の輝度の増加を同時に開始し、黄、赤および緑サブ画素の輝度は同じ割合で増加する。図15は、比較例の表示装置における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図である。図15(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、図15(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、図15(c)は、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
比較例の表示装置でも、はじめ、すべてのサブ画素、すなわち、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。比較例の表示装置では、まず、黄、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。また、比較例の表示装置では、黄、赤および緑サブ画素の輝度は同じ割合で増加する。黄、赤および緑サブ画素の輝度が増加することにより、画素によって表示される色の彩度および明度は増加する。
黄、赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は色相(Ye)における最明色となる。比較例の表示装置では、黄、赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンおよび青サブ画素の輝度の増加を同時に開始する。比較例の表示装置でも、すべてのサブ画素の輝度が「1」となると、画素によって表示される色は白となる。
比較例の表示装置においても、図15(c)に示すように各サブ画素の輝度を変化させることにより、画素によって表示される色は、図15(b)に示すように黒から黄を経て白に変化する。しかしながら、比較例の表示装置では、図15(a)に示すように、色表現範囲は、ポインターガマットの色相(Ye)における部分を十分にカバーしない。したがって、比較例の表示装置では、自然界に存在する物体の物体色を十分に表現(表示)することができない。
ここで、図14(c)および図15(c)を比較すると、本実施形態の表示装置100および比較例の表示装置のいずれも、画素によって表示される色が最明色から白に変化するまでのサブ画素の輝度の変化は同じであるが、黒から色相(Ye)における最明色に変化するまでのサブ画素の輝度の変化が異なる。具体的には、本実施形態の表示装置100では、まず、黄サブ画素の輝度を増加し、黄サブ画素の輝度が「1」に達した後、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始するのに対して、比較例の表示装置では、黄、赤および緑サブ画素の輝度の増加を同時に開始する。その結果、図14(a)の曲線F14は最明色における明度より低い明度において彩度が比較的高いのに対して、図15(a)の曲線F15は最明色の明度より低い明度において彩度が比較的低くなっている。これは、通常の画素設計では赤および緑サブ画素によって表示される黄よりも黄サブ画素によって表示される黄のほうが高彩度に設計されるため、黄サブ画素を単独で表示する時の彩度の方が、同じ輝度を黄と赤と緑サブ画素を用いて表示する時に比べ高彩度で表示できるからである。
つまり、本実施形態の表示装置100は、サブ画素の輝度を上述したように変化させることにより、比較例の表示装置では表現できない彩度の高い色を表現することができる。したがって、本実施形態の表示装置100によれば、画素によって表示される色の各明度における彩度を大きくすることができ、広い色表現範囲で表示を行うことができる。
図16は、本実施形態の表示装置100と従来の表示装置500との違いを説明するための模式的な図である。ここでは、入力信号として、RGBの3原色信号を用いている。または、入力信号は、一般にカラーテレビに用いられているYCrCb信号のように、RGBの3原色信号に変換可能な信号であってもよい。従来の表示装置500は、表示パネル600と、画像処理回路700とを備える。
図16に示すように、本実施形態の表示装置100および従来の表示装置500の両方に、同じ入力信号が入力される。この入力信号は、多色表示パネル200および表示パネル600の全体が黒から赤を経て白まで変化するグラデーション表示を行うような信号である。このような入力信号を用いることにより、多原色表示装置が本実施形態の表示装置100であるか容易に確認することができる。
なお、図16に示すように、多色表示パネル200において、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素は短冊状の形状を有しており、ここでは、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の順番にストライプ状に配列されている。一方、表示パネル600において、赤、緑および青サブ画素も短冊状の形状を有しており、ここでは、赤、緑および青サブ画素の順番にストライプ状に配列されている。
従来の表示装置500において、表示パネル600の部分Kは黒を表示する。部分Kでは、すべてのサブ画素の輝度は「0」である。表示パネル600の部分Sは色相(Ye)における最明色を表示する。部分Sでは、赤および緑サブ画素の輝度が「1」であるのに対して、青サブ画素の輝度は「0」である。また、表示パネル600の部分Wは白を表示する。部分Wにおいて、すべてのサブ画素の輝度は「1」である。表示パネル600の部分Kと部分Sとの間では、部分Kから部分Sに進むにしたがって赤および緑サブ画素の輝度が大きくなり、画素の明度が高くなっている。
一方、本実施形態の表示装置100では、多色表示パネル200の部分Kは黒を表示する。したがって、部分Kにおいてすべてのサブ画素の輝度は「0」である。多色表示パネル200の部分Sは最明色を表示する。部分Sでは、黄、赤および緑サブ画素の輝度が「1」であるのに対して、シアンおよび青サブ画素の輝度は「0」である。また、多色表示パネル200の部分Wは白を表示する。部分Wにおいて、すべてのサブ画素の輝度は「1」である。多色表示パネル200の部分Kと部分Sとの間では、部分Kから部分Sに進むにしたがって、まず、黄サブ画素の輝度が増加し、黄サブ画素の輝度が「1」になると、赤および緑サブ画素の輝度が増加する。これにより、画素の明度が高くなっている。また、多色表示パネル200の部分Sと部分Wとの間では、部分Sから部分Wに進むにしたがって、シアンおよび青サブ画素の輝度が大きくなる。これにより、画素の明度が高くなっている。
なお、これらのサブ画素の輝度は、グラデーション表示を行う多色表示パネル200および表示パネル600の画素をルーペなどで拡大して観察することによってチェックすることができる。
なお、上述した説明では、黄サブ画素の輝度が「1」に達した後、赤サブ画素および緑サブ画素の輝度を同じ割合で増加させたが、本実施形態はこれに限定されない。赤サブ画素の割合と緑サブ画素の割合は異なっていてもよい。
緑サブ画素の輝度の増加の割合を赤サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きくしてもよい。以下、図17を参照して説明する。
はじめ、すべてのサブ画素、すなわち、黄、赤、緑、シアンおよび青サブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が増加するほど、画素の明度は増加する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、画素の明度をさらに増加させるために、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。ここで、赤および緑サブ画素の輝度が異なる割合で増加するが、色相(Ye)は変化しない。
図14では、赤および緑サブ画素の輝度を同じ割合で増加させたが、図17では、赤および緑サブ画素の輝度が異なる割合で増加する。具体的には、赤サブ画素の輝度の増加の割合は、緑サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きい。これは、赤および緑サブ画素の輝度を同じ割合で増加させることによって表示される黄の色相が黄サブ画素によって表示される黄の色相よりも緑に近いような画素設計になっているからであり、色相(Ye)を変化させないためには、赤サブ画素の輝度の増加の割合を、緑サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きくすることが必要だからである。したがって、赤サブ画素の輝度は緑サブ画素の輝度よりも先に「1」に達する。
赤サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は、色相(Ye)の最明色となる。なお、図14では、最明色のとき、黄、赤および緑サブ画素の輝度は「1」であるが、ここでは、最明色のとき、黄および赤サブ画素の輝度は「1」であるが、緑サブ画素の輝度は「1」に達していない。赤サブ画素の輝度が「1」に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。青サブ画素の輝度の割合は、緑および青サブ画素の輝度の増加に伴って色相(Ye)が変化しないように設定されている。
緑サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。緑サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、シアンサブ画素とともに青サブ画素の輝度は増加する。シアンサブ画素の輝度の増加の割合は、青およびシアンサブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)を変化させないように設定されている。シアンおよび青サブ画素の輝度は同時に「1」に達し、すべてのサブ画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白となる。
あるいは、緑サブ画素の輝度の増加の割合を赤サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きくてもよい。以下、図18を参照してこの場合を説明する。
はじめ、すべてのサブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が増加するほど、画素の明度は増加する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、色相(Ye)における明度をさらに増加させるために、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。ここで、赤および緑サブ画素の輝度が異なる割合で増加するが、色相(Ye)は変化しない。
図14では、赤および緑サブ画素の輝度が同じ割合で増加していたが、図18では、赤および緑サブ画素の輝度が異なる割合で増加する。具体的には、緑サブ画素の輝度の増加割合は、赤サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きい。これは、赤および緑サブ画素の輝度を同じ割合で増加させることによって表示される黄の色相が黄サブ画素によって表示される黄の色相よりも赤に近いような画素設計になっているからであり、色相(Ye)を変化させないためには、緑サブ画素の輝度の増加の割合を、赤サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きくすることが必要だからである。したがって、緑サブ画素の輝度は赤サブ画素の輝度よりも先に「1」に達する。
緑サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は、色相(Ye)の最明色となる。なお、図14では、最明色のとき、黄、赤および緑サブ画素の輝度は「1」であるが、ここでは、最明色のとき、黄および緑サブ画素の輝度は「1」であるが、赤サブ画素の輝度は「1」に達していない。緑サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。緑サブ画素の輝度が「1」に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、シアンサブ画素とともに赤サブ画素の輝度は増加する。シアンサブ画素の輝度の増加の割合は、赤およびシアンサブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)を変化させないように設定されている。
次いで、赤サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。赤サブ画素の輝度が「1」に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。このとき、青サブ画素とともにシアンサブ画素の輝度は増加する。青サブ画素の輝度の増加の割合は、シアンおよび青サブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)を変化させないように設定されている。シアンおよび青サブ画素の輝度は同時に「1」に達し、すべてのサブ画素の輝度が「1」であると、画素によって表示される色は白となる。このように、赤サブ画素および青サブ画素の輝度の増加の割合は同じでなくてもよい。
なお、上述した説明では、画素によって表示される色は黄を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色はマゼンタまたはシアンを介して変化してもよい。
画素によって表示される色が、黒から緑を経てマゼンタに変化する場合、まず、赤および青サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画の輝度が所定の輝度に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。黄およびシアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。
また、画素によって表示される色が、黒からシアンを経て白に変化する場合、まず、シアンサブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑および青サブ画素の輝度の増加を開始する。緑サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤サブ画素の輝度の増加を開始する。
(実施形態5)
なお、実施形態4の表示装置では、各画素は5つのサブ画素を有していたが、サブ画素の数は5つに限定されない。本実施形態の表示装置では、各画素は4つのサブ画素を有している。4つのサブ画素は、黄、赤、緑および青サブ画素である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の表示装置の第5の実施形態を説明する。
本実施形態の表示装置は、1つの画素あたりのサブ画素の数が異なる点を除いて、図1および図9を参照して説明した実施形態4の表示装置と同様の構成を有しており、冗長さを避けるために、重複する説明を省略する。
図19は、本実施形態の表示装置100における4つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図19は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。図19に示すように、Rは42°、Yeは91°、Gは143°およびBは279°である。
ここでも、(Ye)を基準として他の色相との近さを検討すると、(Ye)に最も近い色相は(R)(色相角の差49°)であり、次に近い色相は(G)(色相角の差52°)であり、最も遠い色相は(B)(色相角の差172°)である。
以下に、画素によって表示される色が黒から黄を経て白に変化する場合を説明する。
本実施形態の表示装置100では、黄サブ画素の輝度が「1」に達したら、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素に対応する色相(R)は、色相(Ye)に対して時計回りに最も近い色相であり、緑サブ画素に対応する色相(G)は、色相(Ye)に対して反時計回りに最も近い色相である。
以下に、画素によって表示される色が黒から黄を経て白に変化する場合を説明する。
まず、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が増加するほど、画素の明度は増加する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。次いで、画素の明度をさらに増加させるために、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。赤および緑サブ画素の輝度は同じ割合で増加するが、色相(Ye)は変化しない。赤および緑サブ画素の輝度が増加して、黄、赤および緑サブ画素の輝度が「1」となると、画素によって表示される色は、色相(Ye)における最明色となる。赤および緑サブ画素の輝度が「1」に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。色相(B)は色相(Ye)との色相角の差がほぼ180°であり、青サブ画素のみを増加させても、色相(Ye)はほとんど変化しない。
なお、上述した説明では、画素によって表示される色は黄を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色はマゼンタまたはシアンを介して変化してもよい。
また、上述した説明では、4つのサブ画素の色はRGBYeであったが、本実施形態はこれに限定されない。サブ画素の色は任意の色を用いてもよい。ただし、4つのサブ画素の色がRGBを含むことが好ましい。これは、一般に、RGBは図6に示したXYZ表色系色度図のスペクトル軌跡内の比較的外側に位置し、色表現範囲を広くしやすいからである。また、RGBにさらに加える色はYeであることが好ましい。これは、RGBの補色であるYeCMのいずれかを加えることにより色再現性を有効に広くすることができ、また、YeCMのうちYeが高輝度かつ高彩度の画素設計が可能だからである。
(実施形態6)
なお、実施形態4の表示装置では各画素は5つのサブ画素を有しており、実施形態5の表示装置では各画素は4つのサブ画素を有していたが、本発明の表示装置はこれに限定されない。
本実施形態の表示装置では、各画素は6つのサブ画素を有している。6つのサブ画素は、黄、赤、緑、シアン、青およびマゼンタサブ画素である。本実施形態の表示装置は、1つの画素あたりのサブ画素の数が異なる点を除いて、図1および図9を参照して説明した実施形態4および5の表示装置と同様の構成を有しており、冗長さを避けるために、重複する説明を省略する。
図20は、本実施形態の表示装置100における6つのサブ画素の各色についてのa*およびb*をプロットしたL***表色系色度図である。図20は、そのサブ画素のみによって表示される色の色相角を示している。図20に示すように、Rは43°、Yeは95°、Gは145°、Cは241°、Bは292°およびMは326°である。ここでも、Yeの色相(Ye)を基準として他の色相との近さを検討すると、(Ye)に最も近い色相は(G)(色相角の差50°)であり、次に近い色相は(R)(色相角の差52°)であり、次に近い色相は(M)(色相角の差129°)であり、次に近い色相は(C)(色相角の差146°)であり、最も遠い色相は(B)(色相角の差163°)である。
以下に、図20および図21を参照して、画素によって表示される色が黒から黄を経て白に変化する場合を説明する。
図21は、本実施形態の表示装置100における各サブ画素の輝度の変化と色表現範囲との関係を説明するための模式図であり、(a)は、画素の色表現範囲を示す色調図であり、(b)は、画素によって表示される色の変化を示す図であり、(c)は、黄、赤、緑、シアン、マゼンタおよび青サブ画素の輝度の変化を示す図である。
はじめ、すべてのサブ画素の輝度が「0」であり、画素によって表示される色は黒である。まず、黄サブ画素の輝度の増加を開始する。黄サブ画素の輝度が増加するほど、画素の彩度および明度は増加する。黄サブ画素の輝度は、「1」に達した後、「1」に保持される。黄サブ画素の輝度が「1」に達すると、色相(Ye)における明度をさらに増加させるために、赤および緑サブ画素の輝度の増加を開始する。なお、L***表色系色度図において、赤および緑サブ画素に対応する(R)および(G)は(Ye)の両隣にある。
赤サブ画素の輝度の増加の割合は、緑サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きく、それらの割合は、赤および緑サブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)が変化しないように設定されている。赤サブ画素の輝度の増加の割合は、緑サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きいので、赤サブ画素の輝度は、緑サブ画素の輝度よりも先に「1」に達する。黄および赤サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は、色相(Ye)における最明色となる。
赤サブ画素の輝度が「1」に達したら、マゼンタサブ画素の輝度の増加を開始する。マゼンタサブ画素に対応する色相(M)は、色相(Ye)に対して時計回りにおいて色相(R)の次に近い色相である。マゼンタサブ画素の輝度の割合は、緑およびマゼンタサブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)が変化しないように設定されている。
緑サブ画素とともにマゼンタサブ画素の輝度は増加するが、緑サブ画素の輝度は、マゼンタサブ画素の輝度よりも先に「1」に達する。緑サブ画素の輝度が「1」に達したら、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。シアンサブ画素に対応する色相(C)は、色相(Ye)に対して反時計回り方向において色相(G)の次に近い色相である。シアンサブ画素の輝度の割合は、マゼンタおよびシアンサブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)が変化しないように設定されている。
マゼンタサブ画素とともにシアンサブ画素の輝度は増加するが、マゼンタサブ画素の輝度は、シアンサブ画素の輝度よりも先に「1」に達する。マゼンタサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、青サブ画素の輝度の増加を開始する。シアンサブ画素と青サブ画素と輝度は同時に「1」に達する。青サブ画素の輝度の割合は、シアンおよび青サブ画素の輝度の増加に伴い色相(Ye)が変化しないように設定されている。すべての画素の輝度が「1」になると、画素によって表示される色は白になる。
なお、上述した説明では、図20に示すように、色相(B)は、色相(Ye)に対して、時計回り方向、すなわち、(R)および(B)と同じ側にあったが、本実施形態はこれに限定されない。色相(B)が、色相(Ye)に対して、反時計回り方向、すなわち、(G)および(C)と同じ側とあってもよい。この場合、図22に示すように、シアンサブ画素の輝度が「1」に達した後に、青サブ画素の輝度の増加を開始してもよい。
あるいは、上述した説明では、赤サブ画素の輝度の増加の割合は緑サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きかったが、本実施形態はこれに限定されない。図23に示すように、緑サブ画素の輝度の増加の割合は赤サブ画素の輝度の増加の割合よりも大きくてもよい。この場合、黄および緑サブ画素の輝度が「1」に達したとき、画素によって表示される色は色相(Ye)における最明色となる。なお、緑サブ画素の輝度が「1」に達したら、シアンサブ画素の輝度の増加を開始し、赤いサブ画素の輝度が「1」に達したら、マゼンタサブ画素の輝度の増加を開始し、マゼンタサブ画素の輝度が「1」に達したら、青サブ画素の輝度の増加を開始する点は、図21を参照して上述した説明と同様である。
また、図23でも、色相(B)は、色相(Ye)に対して、時計回り方向、すなわち、(R)および(M)と同じ側にある場合を説明したが、本実施形態はこれに限定されない。色相(B)が、色相(Ye)に対して、反時計回り方向、すなわち、(G)および(C)と同じ側とあってもよい。この場合、図24に示すように、シアンサブ画素の輝度が「1」に達した後に、青サブ画素の輝度の増加を開始してもよい。
なお、上述した説明では、画素によって表示される色は黄を介して変化したが、本実施形態はこれに限定されない。画素によって表示される色はマゼンタまたはシアンを介して変化してもよい。
画素によって表示される色が、黒から緑を経てマゼンタに変化する場合、まず、マゼンタサブ画素の輝度の増加を開始し、マゼンタサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤および青サブ画素の輝度の増加を開始する。赤サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画の輝度が所定の輝度に達すると、シアンサブ画素の輝度の増加を開始する。黄およびシアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑サブ画素の輝度の増加を開始する。
また、画素によって表示される色が、黒からシアンを経て白に変化する場合、まず、シアンサブ画素の輝度の増加を開始し、シアンサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、緑および青サブ画素の輝度の増加を開始する。緑サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、黄サブ画素の輝度の増加を開始し、青サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、マゼンタサブ画素の輝度の増加を開始する。マゼンタサブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、赤サブ画素の輝度の増加を開始する。
また、実施形態1〜3の表示装置100では、RGBのいずれかの色に対応する各サブ画素の輝度の組み合わせを設定し、実施形態4〜6の表示装置100では、YeCMのいずれかの色に対応する各サブ画素の輝度の組み合わせを設定したが、同一の表示装置が、RGBのいずれかの色を表示する場合には、実施形態1〜3の表示装置100と同様にRGBのいずれかの色に対応する各サブ画素の輝度の組み合わせを設定し、YeCMのいずれかの色を表示する場合には、実施形態4〜6の表示装置100と同様にYeCMのいずれかの色に対応する各サブ画素の輝度の組み合わせを設定してもよい。
また、上述した実施形態1〜6の表示装置100では、各画素が複数のサブ画素を有する場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。
本実施形態の表示装置100は、フィールドシーケンシャル方式で駆動されてもよい。フィールドシーケンシャル方式では、1フレームを各原色に対応した複数のサブフレームで構成することによって、カラー表示が行われる。各原色に対応したサブフレームにおける輝度(表示階調)を図4(c)などに示したサブ画素の輝度の組み合わせに対応するように設定することによって、同様の効果を得ることができる。この場合、多色表示パネル200は、出射波長の異なる4つ以上の光源を有しており、1フィールド内において各光源は順番に点灯する。光源は、蛍光管であってもLEDであってもよい。
また、上述した実施形態1〜6の表示装置100では、多色表示パネルとして液晶パネルを説明してきたが、本実施形態はこれに限定されない。多色表示パネルは、CRT、プラズマ表示パネル(PDP)、SED表示パネル、液晶プロジェクタなどの多色表示が可能な任意の表示装置であってもよい。
なお、上述した実施形態1〜6の表示装置100の画像処理回路300が備えている構成要素は、ハードウェアによって実現できるほか、これらの一部または全部をソフトウェアによって実現することもできる。これらの構成要素をソフトウェアによって実現する場合、コンピュータを用いて構成してもよく、このコンピュータは、各種プログラムを実行するためのCPU(central processing unit)や、それらのプログラムを実行するためのワークエリアとして機能するRAM(random access memory)などを備えるものである。そして各構成要素の機能を実現するためのプログラムをコンピュータにおいて実行し、このコンピュータを各構成要素として動作させる。
また、プログラムは、記録媒体からコンピュータに供給されてもよく、あるいは、通信ネットワークを介してコンピュータに供給されてもよい。記録媒体は、コンピュータと分離可能に構成されてもよく、コンピュータに組み込むようになっていてもよい。この記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにコンピュータに装着されるものであっても、外部記憶装置としてコンピュータに接続されたプログラム読取装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープなどのテープ:フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスク、MO、MD等の光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、CD―R等の光ディスクを含むディスク:ICカード(メモリカードを含む)、光カード等のカード:あるいは、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等の半導体メモリなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してプログラムを供給する場合、プログラムは、そのプログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号の形態をとる。
本発明による表示装置は、例えば、パソコンのモニター、液晶テレビ、液晶プロジェクタ、携帯電話の表示パネルなどに好適に用いることができる。

Claims (15)

  1. 複数のサブ画素によって規定される画素を有する表示装置であって、
    前記複数のサブ画素は、第1の色相を有する第1の色を表示する第1サブ画素と、第2の色相を有する第2の色を表示する第2サブ画素と、第3の色相を有する第3の色を表示する第3サブ画素と、第4の色相を有する第4の色を表示する第4サブ画素とを有し、
    前記第2の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に最も近い色相であり、前記第3の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相とは反対側にある色相の中で前記第1の色相に最も近い色相であり、
    前記複数のサブ画素の輝度は、前記画素によって表示される色が黒から前記第1の色を経て白まで変化する場合に、前記第1サブ画素の輝度の増加を開始し、前記第1サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記複数のサブ画素のうち前記第4サブ画素の輝度の増加を開始することなく前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の両方の輝度の増加を開始するように設定されている、表示装置。
  2. 前記画素によって表示される色の色相が前記第1の色相から変化しないように、前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の輝度の増加を開始する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1サブ画素、前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の輝度の増加を開始した後に、前記第4サブ画素の輝度の増加を開始する、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第1の色は、赤、緑および青のいずれかであり、
    前記第1サブ画素の輝度が前記所定の輝度に達したとき、前記画素によって表示される色は前記第1の色相における最明色である、請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記第1の色は、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかであり、
    前記第1、第2および第3サブ画素の輝度がそれぞれ所定の輝度に達したとき、前記画素によって表示される色は、前記第1の色相における最明色である、請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記第2サブ画素および前記第3サブ画素の一方が所定の輝度に達すると、前記第4サブ画素の輝度の増加を開始する、請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記第1サブ画素の最大階調に対応する輝度に対する前記所定の輝度の比は、「0.8」以上「1」以下である、請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記所定の輝度は、前記第1サブ画素の最大階調に対応する輝度である、請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記第1、第2、第3および第4の色が、それぞれ、赤、緑、青および黄のいずれかである場合、
    前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、
    前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、
    前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、
    前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑である、請求項1から8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記複数のサブ画素は、第5の色相を有する第5の色を表示する第5サブ画素をさらに有し、
    前記第5の色は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相と同じ側にある色相の中で前記第1の色相に前記第2の色相の次に近い色相であり、
    前記第2サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記第5サブ画素の輝度の増加を開始する、請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
  11. 前記第1の色は、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかであり、
    前記第1、第2および第3サブ画素の輝度が所定の輝度となると、前記第4および第5サブ画素の輝度の増加を同時に開始する請求項10に記載の表示装置。
  12. 前記第1、第2、第3、第4および第5の色が、それぞれ、赤、緑、青、黄およびシアンのいずれかである場合、
    前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄および青であり、
    前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄およびシアンであり、
    前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色は赤およびシアンであり、
    前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、
    前記第1の色がシアンであるとき、前記第2および第3の色は青および緑である、請求項10に記載の表示装置。
  13. 前記複数のサブ画素は、第6の色相を有する第6の色を表示する第6サブ画素をさらに有し、
    前記第6の色相は、L***表色系色度図において、前記複数のサブ画素の色相のうち前記第1の色相に対して第3の色相と同じ側にある色相の中で前記第1の色相に前記第3の色相の次に近い色相であり、
    前記第3サブ画素の輝度が所定の輝度に達すると、前記第6サブ画素の輝度の増加を開始する、請求項10に記載の表示装置。
  14. 前記第1、第2、第3、第4、第5および第6の色が、それぞれ、赤、緑、青、黄、シアンおよびマゼンタのいずれかである場合、
    前記第1の色が赤であるとき、前記第2および第3の色は黄およびマゼンタであり、
    前記第1の色が緑であるとき、前記第2および第3の色は黄およびシアンであり、
    前記第1の色が青であるとき、前記第2および第3の色はマゼンタおよびシアンであり、
    前記第1の色が黄であるとき、前記第2および第3の色は赤および緑であり、
    前記第1の色がシアンであるとき、前記第2および第3の色は青および緑であり、
    前記第1の色がマゼンタであるとき、前記第2および第3の色は青および赤である、請求項13に記載の表示装置。
  15. 画素を有する表示装置であって、
    前記画素は、第1の色相を有する第1の色、第2の色相を有する第2の色、第3の色相を有する第3の色、および、第4の色相を有する第4の色を任意の輝度で任意に組み合わせて表示可能であり、
    前記第2の色相は、L***表色系色度図において、前記画素の色相のうち前記第1の色相に最も近い色相であり、前記第3の色相は、L***表色系色度図において、前記画素の色相のうち前記第1の色相に対して前記第2の色相とは反対側にある色相の中で前記第1の色相に最も近い色相であり、
    前記画素の各色の輝度は、前記画素によって表示される色が黒から前記第1の色を経て白まで変化する場合に、前記第1の色の輝度の増加を開始し、前記第1の色の輝度が所定の輝度に達すると、前記第4の色の輝度の増加を開始することなく前記第2の色および前記第3の色の両方の輝度の増加を開始するように設定されている、表示装置。
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