JP4285617B2 - Pneumatic radial tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はブロックパターンを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、特にタイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、湿潤路面における排水性を確保しつつタイヤ騒音の低減を図るため、タイヤトレッド面にタイヤ赤道付近からタイヤショルダー端にまで延びる斜め溝に、これと同じ又は深い溝深さの周方向溝を少なくともタイヤショルダー部に配置してタイヤショルダー部のブロック剛性を小さくし、当該ブロックが路面を叩くときに発生する打撃音を抑え、さらにはブロック形状を同じくすることで、異形ブロックの配置に起因したパターンノイズの発生を抑えるタイヤが提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、斜め溝と同じ又はこれより深い周方向溝の区画によってタイヤショルダー部のブロック形状を同じくしたタイヤの場合、走行中、タイヤに高負荷が働いた際、当該ブロックを区画している上記周方向溝に沿ってブロックの端縁部が浮き上がるいわゆるバックリングが発生し易く、また、斜め溝と同じ又はこれより深い溝深さで周方向溝を構成していることから、タイヤショルダー部のブロック剛性が低下しすぎることによって乾燥路面における操縦安定性の点で必ずしも好ましいとはいえない。
【0004】
一方、タイヤトレッド面に、タイヤ赤道付近からタイヤショルダー端にまで延びる斜め溝を配置し、さらにタイヤ周方向において隣り合うこの斜め溝と斜め溝で区画形成される大きなブロックをタイヤショルダー部付近において実質上分割する横溝を延設したタイヤも提供されている。かかるタイヤは、タイヤトレッド面に周方向溝を持たないタイヤであるため、走行中、タイヤに高負荷が働いた場合でも、既述タイヤの様な当該周方向溝に沿って起こるバックリングを抑制することができ、ブロック剛性を高めて操縦安定性を確保することができる。
【0005】
しかし、かかるタイヤの場合、隣り合う斜め溝間で区画された大きなブロックが路面を叩く時に発生する打撃音を抑えるために横溝で分割してショルダーブロックを形成するパターンとなる場合が多く、異なるブロック形状がタイヤショルダー部において周方向に配置される構成となり、走行中、この異形ブロックの配置に起因したパターンノイズが発生し易く、タイヤ騒音防止という点では必ずしも好ましいとはいえない。また、ショルダーブロックに段差摩耗が発生する場合もある。
【0006】
本発明の目的は、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を同時に図ることができる空気入りラジアルタイヤを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、タイヤトレッド面に、タイヤ赤道付近からタイヤショルダー端にまで延びる斜め溝と、この斜め溝に交差してタイヤ周方向に延びる周方向溝を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
上記周方向溝は溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内であり、
上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さより浅く且つ上記斜め溝の溝深さの50〜85%に設定され、
上記周方向溝と上記斜め溝の交点での溝深さは当該斜め溝の溝深さであり、
上記斜め溝はタイヤ赤道付近から両接地端にかけて小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい構成であり、
上記周方向溝が少なくとも片側のタイヤショルダー部に配置されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤを採用した。
【0008】
本発明のタイヤは、上述の様に、タイヤ赤道付近からタイヤショルダー端にまで延びる斜め溝と、この斜め溝に交差してタイヤ周方向に延びる周方向溝を有しているため、斜め溝だけで構成されているタイヤと比較して、パターン構成上、周方向溝と斜め溝との区画形成によりブロック剛性を小さくすることができ、これによってブロックが路面と接地する際に生じる打撃音を低減することができる。
【0009】
また、本発明のタイヤは、既述した様な隣り合う斜め溝間で区画された大きなブロックを横溝で分割してショルダーブロックを形成するタイヤと異なり、斜め溝と周方向溝との区画によってタイヤ周方向において隣り合うブロック同士はブロック形状を同じくすることができ、従来タイヤの様な異形ブロックの配置に起因したパターンノイズが発生するということも防止することができる。
【0010】
また本発明のタイヤは、上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さより浅く設定されることから、周方向溝の溝深さを調整することで当該周方向溝に沿って起こり易いブロック端縁部のバックリングを抑制することができる。また本発明のタイヤは、周方向溝の溝深さを斜め溝と等しく又は深くしたタイヤと比較して、その行きすぎたブロック剛性の低下をこの浅い周方向溝による区画によって抑えることができる。因って、本発明のタイヤは、乾燥路面に対する操縦安定性も確保することができる。
【0011】
特に本発明のタイヤは、上記周方向溝の溝深さを上記斜め溝の溝深さの50〜85%の深さとしている。これは、上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さの50%未満の場合、湿潤路面における排水性能が低下し、またブロック剛性が高くなってタイヤ騒音が悪化する。上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さの85%を超える場合は、この周方向溝に沿ってブロック端縁部のバックリングが発生し易くなり、乾燥路面における操縦安定性が低下する。
【0012】
しかも本発明のタイヤは、上記周方向溝の溝幅を4mm以上で且つ接地幅(両接地端間の距離)の15%以内の溝幅としている。これは、上記周方向溝の溝幅が4mm未満の場合は、ブロック剛性が高くなってタイヤ騒音が悪化するのに対し、上記接地幅比の15%を超えると、周方向溝に沿ってバックリングが発生し易くなり、乾燥路面における操縦安定性が低下するためである。なお、上記周方向溝の溝幅の範囲は、斜め溝の溝幅或いは周方向溝の本数を調整するなどしてタイヤトレッド部における全溝比率を一定とする条件における値である。
【0013】
さらに本発明のタイヤは、上記周方向溝と上記斜め溝の交点での溝深さは当該斜め溝の溝深さとして構成している。これにより、上記斜め溝による排水性が充分確保されるほか、周方向溝においても排水性が確保されるため、全体として排水性は向上する。
【0014】
上述したすべての構成は、上記斜め溝がタイヤ赤道付近から両接地端にかけて小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい構成のタイヤにおいて最も好適に適用することができる。また、上記周方向溝を少なくとも片側のタイヤショルダー部に配置することにより、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【0016】
図において、1はタイヤトレッド部、2、3はそのタイヤトレッド面をタイヤ赤道EQ付近から互いに連なることなく、それぞれ両接地端4、5にかけて、タイヤ反回転方向に対し小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい、略V字状の斜め溝である。この斜め溝2、3は、溝深さの深い斜め主溝として構成されており、タイヤ周方向に間隔を置いて多数並置されている。Rはタイヤの正回転方向を示している。本タイヤはタイヤ装着の際、タイヤの正回転方向が定まった方向性パターンを有するラジアルタイヤである。
【0017】
6、7は、上記の各斜め溝2、3に交差してタイヤ周方向に延びる周方向溝である。この周方向溝6、7はタイヤショルダー部SHに配置され、その溝深さは各斜め溝2、3の溝深さより浅く設定されており、かつ上記斜め溝2、3の溝深さの50〜85%に設定されている。また、上記周方向溝6、7と上記斜め溝2、3の交点での溝深さは当該斜め溝2、3の溝深さとして構成されている。また、この周方向溝6、7はその溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内に設定されている。また、この周方向溝6、7は、タイヤ周方向において互いに隣り合う各斜め溝2、2及び各斜め溝3、3との間で、ショルダーブロック8、9を区画形成している。
【0018】
本実施形態のタイヤは、上述の通り、斜め溝2、3とこの斜め溝2、3に交差してタイヤ周方向に延びる周方向溝6、7を有しているため、斜め溝だけで構成されているタイヤと比較して、パターン構成上、周方向溝6、7と斜め溝2、3との区画形成によりブロック剛性を小さくすることができ、これによってショルダーブロック8、9が路面と接地する際に生じる打撃音を低減することができる。
【0019】
また、本実施形態のタイヤは、上記周方向溝6、7の溝深さが斜め溝2、3の溝深さより浅く設定されることから、当該周方向溝6、7に沿って起こり易いショルダーブロック8、9の端縁部のバックリングを抑制することができる。また本実施形態のタイヤは、周方向溝6、7の溝深さを斜め溝2、3と同じ又は深くしたタイヤと比較して、その行きすぎたブロック剛性の低下をこの浅い周方向溝6、7による区画によって抑えることができる。因って、本実施形態のタイヤは、乾燥路面に対する操縦安定性も確保することができる。
【0020】
特に本実施形態のタイヤは、上記周方向溝6、7の溝深さを上記斜め溝2、3の溝深さの50〜85%の深さとし、しかも上記周方向溝6、7の溝幅を4mm以上で且つ接地幅(両接地端間の距離)の15%以内の溝幅としている。これによって、湿潤路面における排水性能の低下を抑え、またブロック剛性の増大を防いでタイヤ騒音の悪化を防止しながら、バックリングを抑制して乾燥路面における操縦安定性を確保している。
【0021】
さらに本発明のタイヤは、上記周方向溝6、7と上記斜め溝2、3の交点での溝深さを当該斜め溝2、3の溝深さとしている。これにより、湿潤路面における排水性は、主にタイヤ赤道EQ付近から接地端4、5を経てタイヤショルダー端SEにまで延びる斜め溝2、3で確保されると共に、これに加えて溝幅の広い周方向溝6、7でも確保されることになる。
【0022】
また、本実施形態のタイヤは、斜め溝2、3と周方向溝6、7とによって囲まれたショルダーブロック8、9に、さらにこれを分割する横溝10、11が、周方向溝6、7より深い溝深さで配置されている。従って、ショルダーブロック8、9は更にこの横溝10、11によってブロック形状を同じくする小ブロック8a、8b及び小ブロック9a、9bを構成する。因って、この小ブロック8a、8b及び小ブロック9a、9bによって、タイヤ騒音を低減することができると共に、段差摩耗を抑制することができる。
【0023】
図2は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。本実施形態のタイヤもタイヤ装着の際、タイヤの正回転方向が定まった方向性パターンを有するラジアルタイヤである。
【0024】
この実施形態のタイヤは、図示の通り、タイヤ赤道EQ付近の両側にタイヤ周方向に延びる周方向溝12、13をそれぞれ前記図1に示すタイヤのトレッドパターンに配置した以外は図1に示したタイヤと同じトレッドパターンを備えた構成である。従って、本実施形態のタイヤでは、タイヤショルダー部SHの周方向溝6、7は、前記図1に示す実施形態のタイヤと同じく、その溝深さは各斜め溝2、3の溝深さより浅く設定されており、かつ上記斜め溝2、3の溝深さの50〜85%に設定されている。また、上記周方向溝6、7と上記斜め溝2、3の交点での溝深さは当該斜め溝2、3の溝深さとして構成されている。また、この周方向溝6、7はその溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内に設定されている。一方、タイヤ赤道EQ付近に配置された周方向溝12、13も、タイヤショルダー部SHの上記周方向溝6、7と同様に、その溝深さが斜め溝2、3の溝深さより浅く設定されているが、深く設定することもでき、本発明ではその深さは問わない。本実施形態のタイヤは、斜め主溝として構成された当該斜め溝2、3と交差する周方向溝を合計4本配置している。
【0025】
本実施形態のタイヤは、上述の通りであるので、タイヤトレッド面の両メディエイト部に、斜め溝2、2と2つの周方向溝6、12によって区画形成されたメディエイトブロック14、及び斜め溝3、3と2つの周方向溝7、13によって区画形成されたメディエイトブロック15が配置されることになる。なお、図2中のその他の符号は図1の同符号の部位をそのまま示している。
【0026】
従って、本実施形態のタイヤも、図1のタイヤと同様に、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図ることができる。
【0027】
図3は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。本実施形態のタイヤもタイヤ装着の際、タイヤの正回転方向が定まった方向性パターンを有するラジアルタイヤである。
【0028】
この実施形態のタイヤは、図示の通り、タイヤ赤道EQ付近にタイヤ周方向に延びる周方向溝16が1本形成されており、また略V字状の斜め主溝として構成された斜め溝17がタイヤ赤道EQ付近から連なりながら、それぞれ両接地端4、5にかけて、タイヤ反回転方向に対し小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい構成である以外は、図1に示すタイヤと同様のパターン構成を採用している。従って、本実施形態のタイヤも、タイヤショルダー部SHの周方向溝6、7は、前記図1に示す実施形態のタイヤと同じく、その溝深さは各斜め溝17の溝深さより浅く設定されており、かつ上記斜め溝17の溝深さの50〜85%に設定されている。また、上記周方向溝6、7と上記斜め溝17の交点での溝深さは当該斜め溝17の溝深さとして構成されている。また、この周方向溝6、7はその溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内に設定されている。一方、タイヤ赤道EQ付近に配置された周方向溝16も、タイヤショルダー部SHの上記周方向溝6、7と同様に、その溝深さが斜め溝17の溝深さより浅く設定されているが、深く設定することもでき、本発明ではその深さは問わない。
【0029】
従って、本実施形態のタイヤは、タイヤ赤道EQを挟んでタイヤトレッド面の両側に位置するタイヤセンター部に、斜め溝17、17と2つの周方向溝6、16によって区画形成されたセンターブロック18、及び斜め溝17、17と2つの周方向溝7、16によって区画形成されたセンターブロック19が配置されることになる。なお、図3中のその他の符号は図1の同符号の部位をそのまま示している。
【0030】
従って、本実施形態のタイヤも、図1のタイヤと同様に、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図ることができる。
【0031】
図4は本発明に係る空気入りラジアルタイヤのさらに他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。本実施形態のタイヤは、図示の様に、特定の回転方向を持たない対称パターンを備えたタイヤである。本実施形態のタイヤは、タイヤ赤道EQ付近から互いに連なることなく、それぞれ両接地端4、5にかけて、一方がタイヤ反回転方向、他方が回転方向に対し小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい、略S字状の斜め溝2、20を有している。
【0032】
すなわち、図示の様に、タイヤ赤道EQを挟んで右側領域は図1と同じパターンを有している。同領域の符号は図1に示すものと同一である。これに対して、タイヤ赤道EQを挟んで左側領域は図1とは正反対のパターンを有している。本実施形態のタイヤは、タイヤ赤道EQを挟んだ左側領域においては、斜め溝20がタイヤ回転方向に対して小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が徐々に変化していく斜め溝20を有している。そして、周方向溝7はその溝深さが斜め溝20の溝深さより浅く設定されており、かつ斜め溝20とは当該斜め溝20の溝深さにおいて交差している。この周方向溝7は、タイヤ周方向において互いに隣り合う各斜め溝20との間で、ショルダーブロック21を区画形成している。
【0033】
従って、本実施形態のタイヤも、図1のタイヤと同様に、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図ることができる。
【0034】
図5は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの他実施形態を示す非対称のトレッドパターンの概略展開図である。本実施形態のタイヤは、タイヤ赤道付近からそれぞれの接地端4、5を経てタイヤショルダー端SEにまで延びる斜め溝22が略S字状に連続して構成されている。このタイヤでは、斜め溝22より溝深さの浅い周方向溝23がタイヤ赤道を挟んで片側のタイヤショルダー部SH側にだけ設けられている。この周方向溝23は、斜め溝22とは当該斜め溝22の溝深さにおいて交差している。また、タイヤ周方向における斜め溝22と斜め溝22との間の領域には、接地端5から周方向溝2にまで延びる横溝24が形成されている。この横溝24によって、斜め溝22と斜め溝22との間で構成されるショルダーブロック25は分割され、当該ショルダーブロック25は小ブロック25aと小ブロック25bで構成されることになる。
【0035】
従って、このタイヤの場合は、タイヤトレッド面において片側のタイヤショルダー部SHにおいて、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を図ることができる。
【0036】
ところで、上記実施形態のタイヤは、いずれの周方向溝もその溝深さが上記斜め溝の溝深さより浅く設定されており、かつ上記斜め溝とは当該斜め溝の溝深さにおいて交差している。しかし、本発明では、タイヤトレッド面の少なくとも片側のタイヤショルダー部に上記周方向溝を有する限り、上記周方向溝以外の周方向溝、上記斜め溝以外の斜め溝その他の溝を有するタイヤも含まれるものである。
【0037】
また上記実施形態のタイヤでは、タイヤショルダー部における横溝はいずれもタイヤ周方向における斜め溝と斜め溝との間に位置するショルダーブロックを2分割するために1本配置しているが、これに限定されない。たとえば、複数分割するために、2本以上の横溝を配置することもできる。また、上記実施形態のタイヤでは、いずれも横溝の配置方向及び溝深さは既述した斜め溝のショルダー領域部に一致させているが、これに限定されない。例えば、横溝の配置方向をメディエイト領域部に延設させながら、溝深さを斜め溝のショルダー領域部よりも浅く又は深く形成することもできる。
【0038】
【実施例】
接地幅が173mmである図1のトレッドパターンを有し、表1に示す条件でタイヤサイズ215/45ZR17の実施例及び比較例の各タイヤを試作し、パターンノイズ試験、耐ハイドロプレーニング試験及び乾燥路操縦安定性試験の各性能評価試験をした。なお、上記接地幅はJATMA YEAR BOOK 1998年版の”G”章に基づく測定値である。
【0039】
パターンノイズ試験は、実施例及び比較例の各タイヤを17×7−JJのリムに組み込み、空気圧220KPa及び荷重400kgの条件下でJASO−C606の試験方法に基づいて車内音の計測を行い、比較例1タイヤの測定値を100として指数表示し、その逆数値をもって評価した。数値が大きいほどタイヤ騒音の低減効果が良好であることを示している。
【0040】
耐ハイドロプレーニング試験は、実施例及び比較例の各タイヤを同じく17×7−JJのリムに組み込み、空気圧220KPaとして実車に装着し、1名乗車の荷重条件下にて、水深8mmの湿潤路面においてハイドロプレーニングが発生した際の速度を測定し、比較例1タイヤの測定値を100として指数表示し評価した。数値が大きいほど湿潤路排水性能が良好であることを示している。
【0041】
乾燥路操縦安定性試験は、実施例及び比較例の各タイヤを同じく17×7−JJのリムに組み込み、空気圧220KPaとして実車に装着し、1名乗車の荷重条件下にて、乾燥路面において各種走行モードによるフィーリング試験を行い、それらの平均値を算出して、比較例1タイヤの測定値を100として指数表示し評価した。数値が大きいほど乾燥路操縦安定性能が良好であることを示している。上記各種走行モードとしては、高速直進走行、レーンチェンジ及びスラローム走行、大小回転半径におけるコーナリング走行などである。
【0042】
表1はこれらの試験結果を示している。なお、表中、周方向溝の溝深さD、周方向溝の溝幅W、斜め溝の溝深さdは、図6に示す通りである。図6は図1におけるタイヤの概略断面図である。図1と同じく、1はタイヤトレッド部、2、3は斜め溝、4、5は接地端、6、7は周方向溝、8、9はショルダーブロックである。表1中、D/dは斜め溝の溝深さdに対する周方向溝の溝深さDの比を示している。また周方向溝の接地幅比は、接地幅に対する溝幅比(%)を示している。
【0043】
【表1】
【0044】
表1より、周方向溝及び斜め溝の溝深さが同じ比較例1のタイヤと比較して、実施例タイヤはいずれもタイヤ騒音の悪化を抑えながら湿潤路排水性能及び乾燥路操縦安定性能が良好であることを示している。特に、周方向溝の溝深さDが斜め溝の溝深さdの50%〜85%までのタイヤ(D/dが0.5〜0.85)の場合、比較例1タイヤと比較してタイヤ騒音を低減しながら湿潤路排水性能及び乾燥路操縦安定性能が向上している。
【0045】
また、上記周方向溝の溝幅が4mm未満の比較例4タイヤの場合、ブロック剛性が高くなってタイヤ騒音及び排水性が悪化しており、また接地幅比が15%を超える比較例5タイヤの場合は、周方向溝に沿ってバックリングが発生し易くなり、乾燥路面における操縦安定性が低下している。
【0046】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の空気入りラジアルタイヤは、タイヤトレッド面に、タイヤ赤道付近からタイヤショルダー端にまで延びる斜め溝と、この斜め溝に交差してタイヤ周方向に延びる周方向溝を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、
上記周方向溝は溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内であり、
上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さより浅く且つ上記斜め溝の溝深さの50〜85%に設定され、
上記周方向溝と上記斜め溝の交点での溝深さは当該斜め溝の溝深さであり、
上記斜め溝はタイヤ赤道付近から両接地端にかけて小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい構成であり、
上記周方向溝が少なくとも片側のショルダー部に配置されている空気入りラジアルタイヤであるので、タイヤ騒音の低減を図りつつ、湿潤路面における排水性と乾燥路面における操縦安定性の向上を同時に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図2】同他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図3】同他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図4】タイヤの回転方向を持たない同他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図5】非対称パターンで構成された同他実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図である。
【図6】図1におけるタイヤの概略断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤトレッド部
2 斜め溝
3 斜め溝
4 接地端
5 接地端
6 周方向溝
7 周方向溝
8 ショルダーブロック
9 ショルダーブロック
10 横溝
11 横溝
12 周方向溝
13 周方向溝
14 メディエイトブロック
15 メディエイトブロック
16 周方向溝
17 斜め溝
18 センターブロック
19 センターブロック
20 斜め溝
21 ショルダーブロック
22 斜め溝
23 周方向溝
24 横溝
25 ショルダーブロック
SH タイヤショルダー部
SE タイヤショルダー端[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire provided with a block pattern, and particularly to a technique for improving drainage performance on a wet road surface and steering stability on a dry road surface while reducing tire noise.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to reduce tire noise while ensuring drainage performance on wet road surfaces, circumferential grooves having the same or deeper groove depths are formed on the tire tread surface from the vicinity of the tire equator to the tire shoulder end. At least in the tire shoulder portion, the block rigidity of the tire shoulder portion is reduced, the impact sound generated when the block hits the road surface is suppressed, and furthermore the block shape is the same, resulting in the placement of the deformed block Tires that suppress the occurrence of pattern noise are provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of a tire in which the tire shoulder portion has the same block shape by a circumferential groove section that is the same as or deeper than the oblique groove, when the tire is subjected to a high load during traveling, the circumference that defines the block is defined. Since the so-called buckling in which the edge of the block floats along the directional groove is likely to occur, and the circumferential groove is formed with the same or deeper groove depth than the oblique groove, the tire shoulder block It is not necessarily preferable in terms of steering stability on a dry road surface due to excessively low rigidity.
[0004]
On the other hand, an oblique groove extending from the tire equator to the tire shoulder end is disposed on the tire tread surface, and a large block defined by the oblique groove and the oblique groove adjacent to each other in the tire circumferential direction is substantially disposed near the tire shoulder. There is also provided a tire having a lateral groove extending upward. Since such a tire has no circumferential groove on the tire tread surface, even when a heavy load is applied to the tire during traveling, buckling that occurs along the circumferential groove like the tire described above is suppressed. This makes it possible to increase the block rigidity and ensure the steering stability.
[0005]
However, in the case of such a tire, in order to suppress a striking sound generated when a large block partitioned between adjacent oblique grooves hits the road surface, it is often a pattern in which a shoulder block is formed by dividing by a lateral groove, and different blocks The configuration is such that the shape is arranged in the circumferential direction in the tire shoulder portion, and pattern noise due to the arrangement of the deformed blocks tends to occur during traveling, which is not necessarily preferable in terms of preventing tire noise. In addition, step wear may occur in the shoulder block.
[0006]
An object of the present invention is to provide a pneumatic radial tire that can simultaneously improve drainage performance on wet road surfaces and steering stability on dry road surfaces while reducing tire noise.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a pneumatic radial tire having a diagonal groove extending from the vicinity of the tire equator to the tire shoulder end on the tire tread surface and a circumferential groove extending in the tire circumferential direction intersecting the diagonal groove.
The circumferential groove has a groove width of 4 mm or more and within 15% of the ground contact width,
The groove depth of the circumferential groove is set to be less than the groove depth of the oblique groove and 50 to 85% of the groove depth of the oblique groove,
The groove depth at the intersection of the circumferential groove and the oblique groove is the groove depth of the oblique groove,
The oblique groove has a structure in which the inclination angle changes from a small inclination angle to a large inclination angle from the vicinity of the tire equator to both contact ends, and the angle change of the shoulder portion is larger than the angle change in the center portion and the mediate portion ,
A pneumatic radial tire characterized in that the circumferential groove is disposed at least on one side of the tire shoulder.
[0008]
As described above, the tire of the present invention has the oblique groove extending from the vicinity of the tire equator to the tire shoulder end, and the circumferential groove extending in the tire circumferential direction intersecting the oblique groove, so that only the oblique groove is provided. Compared with tires that are configured with the above, because of the pattern configuration, block rigidity can be reduced by forming circumferential grooves and diagonal grooves, thereby reducing the impact sound that occurs when the block contacts the road surface can do.
[0009]
Further, the tire according to the present invention is different from a tire in which a large block partitioned between adjacent oblique grooves as described above is divided into transverse grooves to form a shoulder block, and the tire is formed by the partition between the oblique grooves and the circumferential grooves. The blocks adjacent to each other in the circumferential direction can have the same block shape, and it is possible to prevent the occurrence of pattern noise due to the arrangement of irregular blocks such as conventional tires.
[0010]
In addition, the tire according to the present invention is set along the circumferential groove by adjusting the groove depth of the circumferential groove because the groove depth of the circumferential groove is set to be shallower than the groove depth of the oblique groove. Easy buckling of the block edge can be suppressed. Moreover, the tire of this invention can suppress the fall of the block rigidity which went too much by the division by this shallow circumferential groove | channel compared with the tire which made the groove depth of the circumferential groove | channel equal or deeper than the diagonal groove | channel. Therefore, the tire of the present invention can also ensure steering stability with respect to a dry road surface.
[0011]
Particularly in the tire of the present invention, the groove depth of the circumferential groove is 50 to 85% of the groove depth of the oblique groove. This is because, when the groove depth of the circumferential groove is less than 50% of the groove depth of the oblique groove, the drainage performance on the wet road surface is deteriorated, and the block rigidity is increased and the tire noise is deteriorated. When the groove depth of the circumferential groove exceeds 85% of the groove depth of the oblique groove, the buckling of the block edge portion easily occurs along the circumferential groove, and the steering stability on the dry road surface Decreases.
[0012]
Moreover, in the tire of the present invention, the groove width of the circumferential groove is 4 mm or more and the groove width is within 15% of the ground contact width (distance between both ground contact ends). This is because, when the groove width of the circumferential groove is less than 4 mm, the block rigidity becomes high and the tire noise is deteriorated. However, when the contact width ratio exceeds 15%, the back along the circumferential groove is increased. This is because a ring is likely to be generated and steering stability on a dry road surface is lowered. The range of the groove width of the circumferential groove is a value under the condition that the ratio of all grooves in the tire tread portion is made constant by adjusting the groove width of the oblique grooves or the number of circumferential grooves.
[0013]
Further, in the tire of the present invention, the groove depth at the intersection of the circumferential groove and the oblique groove is configured as the groove depth of the oblique groove. Thereby, in addition to sufficiently ensuring drainage by the above-mentioned oblique grooves, drainage is also secured in the circumferential grooves, so that the drainage is improved as a whole.
[0014]
In all the configurations described above, the inclination angle of the oblique groove changes from a small inclination angle to a large inclination angle from the vicinity of the tire equator to both contact ends, and the angle change of the shoulder portion is more than the angle change in the center portion and the mediate portion. It can be most suitably applied to a tire having a large configuration. Further, by disposing the circumferential groove on at least one tire shoulder, it is possible to improve drainage on wet road surfaces and steering stability on dry road surfaces while reducing tire noise.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic development view of a tread pattern showing an embodiment of a pneumatic radial tire according to the present invention.
[0016]
In the figure, 1 is a tire tread portion, and 2 and 3 are tire tread surfaces that are not connected to each other from the vicinity of the tire equator EQ and extend to both
[0017]
[0018]
As described above, the tire according to the present embodiment includes the
[0019]
In the tire according to the present embodiment, since the groove depth of the
[0020]
Particularly, in the tire according to this embodiment, the groove depth of the
[0021]
Furthermore, in the tire of the present invention, the groove depth at the intersection of the
[0022]
Further, in the tire according to the present embodiment, the
[0023]
FIG. 2 is a schematic development view of a tread pattern showing another embodiment of the pneumatic radial tire according to the present invention. The tire of this embodiment is also a radial tire having a directional pattern in which the normal rotation direction of the tire is determined when the tire is mounted.
[0024]
As shown in the figure, the tire of this embodiment is shown in FIG. 1 except that
[0025]
Since the tire according to the present embodiment is as described above, the mediate
[0026]
Accordingly, the tire according to the present embodiment can also improve drainage performance on a wet road surface and steering stability on a dry road surface while reducing tire noise as in the tire of FIG.
[0027]
FIG. 3 is a schematic development view of a tread pattern showing another embodiment of the pneumatic radial tire according to the present invention. The tire of this embodiment is also a radial tire having a directional pattern in which the normal rotation direction of the tire is determined when the tire is mounted.
[0028]
In the tire of this embodiment, as shown in the figure, one
[0029]
Therefore, in the tire according to the present embodiment, the
[0030]
Accordingly, the tire according to the present embodiment can also improve drainage performance on a wet road surface and steering stability on a dry road surface while reducing tire noise as in the tire of FIG.
[0031]
FIG. 4 is a schematic development view of a tread pattern showing still another embodiment of the pneumatic radial tire according to the present invention. The tire of this embodiment is a tire provided with the symmetrical pattern which does not have a specific rotation direction like illustration. The tire according to the present embodiment has an inclination angle from a small inclination angle to a large inclination angle with respect to the rotation direction, one of the tires in the counter-rotating direction and the other from the vicinity of the tire equator EQ to the ground contact ends 4 and 5 respectively. There is a substantially S-shaped
[0032]
That is, as shown in the figure, the right region across the tire equator EQ has the same pattern as in FIG. The reference numerals in this region are the same as those shown in FIG. On the other hand, the region on the left side of the tire equator EQ has a pattern opposite to that in FIG. In the tire according to the present embodiment, in the left region across the tire equator EQ, the
[0033]
Accordingly, the tire according to the present embodiment can also improve drainage performance on a wet road surface and steering stability on a dry road surface while reducing tire noise as in the tire of FIG.
[0034]
FIG. 5 is a schematic development view of an asymmetric tread pattern showing another embodiment of the pneumatic radial tire according to the present invention. In the tire of the present embodiment,
[0035]
Therefore, in the case of this tire, it is possible to improve the drainage performance on the wet road surface and the steering stability on the dry road surface while reducing the tire noise in the tire shoulder portion SH on one side of the tire tread surface.
[0036]
By the way, as for the tire of the said embodiment, the groove depth of all the circumferential grooves is set shallower than the groove depth of the said diagonal groove | channel, and the said diagonal groove | channel cross | intersects in the groove depth of the said diagonal groove | channel. Yes. However, in the present invention, as long as the tire shoulder portion on at least one side of the tire tread surface has the circumferential groove, a tire having a circumferential groove other than the circumferential groove, an oblique groove other than the oblique groove, and other grooves is also included. It is what
[0037]
Moreover, in the tire of the said embodiment, although all the lateral grooves in a tire shoulder part are arrange | positioned in order to divide the shoulder block located between the diagonal groove | channel and the diagonal groove | channel in a tire circumferential direction, it is limited to this. Not. For example, in order to divide into two or more, two or more lateral grooves can be arranged. Further, in the tires of the above-described embodiments, the arrangement direction and the groove depth of the lateral grooves are all matched with the shoulder region portion of the oblique grooves described above, but the present invention is not limited to this. For example, the groove depth can be formed shallower or deeper than the shoulder region portion of the oblique groove while the lateral groove arrangement direction is extended to the mediate region portion.
[0038]
【Example】
1 has a tread pattern of FIG. 1 with a ground contact width of 173 mm, and tires of the tire size 215 / 45ZR17 of the example and the comparative example are manufactured under the conditions shown in Table 1, and a pattern noise test, a hydroplaning test, and a dry road Each performance evaluation test of the steering stability test was conducted. The ground contact width is a measured value based on the “G” chapter of the JATMA YEAR BOOK 1998 edition.
[0039]
In the pattern noise test, each tire of the example and the comparative example was incorporated in a rim of 17 × 7-JJ, and the in-vehicle sound was measured based on the test method of JASO-C606 under the conditions of an air pressure of 220 KPa and a load of 400 kg. Example 1 The measured value of a tire was expressed as an index, and the evaluation was made with the reciprocal value. The larger the value, the better the tire noise reduction effect.
[0040]
In the hydroplaning test, the tires of the example and comparative example were similarly mounted on a 17 × 7-JJ rim and mounted on an actual vehicle with an air pressure of 220 KPa, on a wet road surface with a water depth of 8 mm under the load condition of one passenger. The speed when hydroplaning occurred was measured, and the measured value of the tire of Comparative Example 1 was set to 100 and evaluated as an index. The larger the value, the better the wet road drainage performance.
[0041]
In the dry road handling stability test, the tires of the examples and comparative examples were similarly incorporated into a rim of 17 × 7-JJ, mounted on an actual vehicle with an air pressure of 220 KPa, and various kinds of dry road surfaces under the load conditions of one passenger. A feeling test in a running mode was performed, an average value thereof was calculated, and the measured value of Comparative Example 1 tire was displayed as an index and evaluated. The larger the value, the better the dry road steering stability performance. Examples of the various traveling modes include high-speed straight traveling, lane change and slalom traveling, and cornering traveling with large and small turning radii.
[0042]
Table 1 shows the results of these tests. In the table, the groove depth D of the circumferential groove, the groove width W of the circumferential groove, and the groove depth d of the oblique groove are as shown in FIG. FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of the tire in FIG. As in FIG. 1, 1 is a tire tread portion, 2, 3 are oblique grooves, 4 and 5 are grounding ends, 6 and 7 are circumferential grooves, and 8 and 9 are shoulder blocks. In Table 1, D / d indicates the ratio of the groove depth D of the circumferential groove to the groove depth d of the oblique groove. Further, the contact width ratio of the circumferential groove indicates the groove width ratio (%) with respect to the contact width.
[0043]
[Table 1]
[0044]
From Table 1, compared with the tire of the comparative example 1 with the same groove depth of the circumferential direction groove | channel and the diagonal groove | channel, all the Example tires have wet road drainage performance and dry road handling stability performance, suppressing the deterioration of tire noise. It shows that it is good. In particular, in the case of a tire (D / d is 0.5 to 0.85) in which the groove depth D of the circumferential groove is 50% to 85% of the groove depth d of the oblique groove, it is compared with the tire of Comparative Example 1. The wet road drainage performance and dry road handling stability performance are improved while reducing tire noise.
[0045]
Further, in the case of the comparative example 4 tire in which the groove width of the circumferential groove is less than 4 mm, the block rigidity is increased, the tire noise and the drainage are deteriorated, and the contact width ratio exceeds 15% in the comparative example 5 tire. In this case, buckling tends to occur along the circumferential groove, and the steering stability on the dry road surface is lowered.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, the pneumatic radial tire of the present invention has air on the tire tread surface having an oblique groove extending from the vicinity of the tire equator to the tire shoulder end and a circumferential groove extending across the oblique groove and extending in the tire circumferential direction. In entering radial tires,
The circumferential groove has a groove width of 4 mm or more and within 15% of the ground contact width,
The groove depth of the circumferential groove is set to be less than the groove depth of the oblique groove and 50 to 85% of the groove depth of the oblique groove,
The groove depth at the intersection of the circumferential groove and the oblique groove is the groove depth of the oblique groove,
The oblique groove has a structure in which the inclination angle changes from a small inclination angle to a large inclination angle from the vicinity of the tire equator to both contact ends, and the angle change of the shoulder portion is larger than the angle change in the center portion and the mediate portion ,
Since the circumferential groove is a pneumatic radial tire arranged at least on one shoulder, it is possible to simultaneously improve drainage on wet road surfaces and steering stability on dry road surfaces while reducing tire noise. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic development view of a tread pattern showing an embodiment of a pneumatic radial tire according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic development view of a tread pattern showing the other embodiment.
FIG. 3 is a schematic development view of a tread pattern showing the other embodiment.
FIG. 4 is a schematic development view of a tread pattern showing another embodiment having no tire rotation direction.
FIG. 5 is a schematic development view of a tread pattern showing another embodiment configured with an asymmetric pattern.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of the tire in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (2)
上記周方向溝は溝幅が4mm以上で且つ接地幅の15%以内であり、
上記周方向溝の溝深さが上記斜め溝の溝深さより浅く且つ上記斜め溝の溝深さの50〜85%に設定され、
上記周方向溝と上記斜め溝の交点での溝深さは当該斜め溝の溝深さであり、
上記斜め溝はタイヤ赤道付近から両接地端にかけて小さな傾斜角から大きな傾斜角へ傾斜角が変化し、ショルダー部の角度変化がセンター部及びメディエイト部での角度変化より大きい構成であり、
上記周方向溝が少なくとも片側のタイヤショルダー部に配置されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。In a pneumatic radial tire having an oblique groove extending from the tire equator to the tire shoulder end on the tire tread surface, and a circumferential groove extending in the tire circumferential direction intersecting the oblique groove,
The circumferential groove has a groove width of 4 mm or more and within 15% of the ground contact width,
The groove depth of the circumferential groove is set to be less than the groove depth of the oblique groove and 50 to 85% of the groove depth of the oblique groove,
The groove depth at the intersection of the circumferential groove and the oblique groove is the groove depth of the oblique groove,
The oblique groove has a structure in which the inclination angle changes from a small inclination angle to a large inclination angle from the vicinity of the tire equator to both contact ends, and the angle change of the shoulder portion is larger than the angle change in the center portion and the mediate portion ,
A pneumatic radial tire characterized in that the circumferential groove is disposed at least on one side of the tire shoulder.
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