JP4278665B2 - 自動変速機の変速制御装置及び方法 - Google Patents
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Description
さらに、上記イナーシャトルク配分手段は、上記イナーシャトルクの補正量Iinωinに対して、上記第1の摩擦係合要素の分担トルクΔC1,及び上記第2の摩擦係合要素の分担トルクΔC2を、上記第1の摩擦係合要素を締結した場合に実現する変速比r1と上記第2の摩擦係合要素を締結した場合に実現する変速比r2とを用いて、次式(A)により算出することが好ましい(請求項4)。
また、上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量で補正できない不足トルク分を、上記の第1及び第2の摩擦係合要素に配分する際に、上記外部駆動装置の応答遅れと上記の第1及び第2の摩擦係合要素の応答遅れとを考慮して上記外部駆動装置と上記の第1及び第2の摩擦係合要素とに配分指令を行なうことが好ましい(請求項10)。
上記イナーシャトルク配分手段は、上記式(A)により算出した上記第1の摩擦係合要素の分担トルクΔC1及び上記第2の摩擦係合要素の分担トルクΔC2に対して、これを実際に分担させる際の反映率を設けて、該反映率を上記分担トルクΔC1,ΔC2に乗算することで上記の両摩擦係合要素の分担トルクの総量を制限することが好ましい(請求項12)。これにより、摩擦係合要素分担分が過大になることを防止することができる。
また、変速時の目標回転軌跡に動特性を用いることで、制御の切り替えを必要しないロジック構成とでき、また、解放/締結のタイミングを完全に同期することができる。
さらに、摩擦係合要素による補正が出来ない運転領域でも、突き出しを無くすことや減らすことができる。
[各実施形態に共通する自動変速機の変速制御の構成]
各実施形態を説明する前に、まず、図1〜図5を参照して、各実施形態に共通する自動変速機の変速制御における掛け替え制御の原理及び基本構成について説明する。
なお、各実施形態に係る自動変速機の変速制御装置は、原動機(外部駆動装置)から入力された回転を複数の摩擦係合要素(クラッチ)の何れかを係合させて図示しない駆動輪に伝達する車両用の自動変速機に装備されるものとする。
第1のプラネタリギヤ21のサンギヤ(S1)21Sは、ケーシング13との間に摩擦係合要素(以下、クラッチという)としてのブレーキ(クラッチC)23を介装され、このブレーキ23の係合により回転停止し、入力軸11との間に摩擦係合要素としてのクラッチ(クラッチD)24を介装され、このクラッチ24の係合により入力軸11と一体回転するようになっている。以下、クラッチ,ブレーキ等の摩擦係合要素を、単にクラッチという。
一方、第2のプラネタリギヤ22のサンギヤ(S2)22Sは入力軸11に直結されている。また、第2のプラネタリギヤ22のプラネタリピニオンを枢支するキャリア22Cは、第1のプラネタリギヤ21のリングギヤ21Rに直結されるとともに出力軸12に直結されている。また、第2のプラネタリギヤ22のリングギヤ22Rは、上記のように第1のプラネタリギヤ21のキャリア21Cにクラッチ27を介して接続されている。
したがって、1速から2速へ変速する(変速段の切り替えをする)場合には、クラッチ27を締結したままで、締結状態にあるクラッチ26を開放しつつ、開放状態にあるクラッチ23を締結することになる。
このような制御系を用いて、変速(シフト)を行なう場合、クラッチの掛け替え(掛け替えフェーズ)の後或いは前に、変速に伴う回転変化によって生じるイナーシャトルクを補正(この場合、吸収)すること(イナーシャフェーズ)が必要になる。
(アップシフト時のイナーシャフェーズ)
ここで、アップシフトを行なう際に、回転変化によって生じるイナーシャトルクの吸収方法について図6〜図8を参照して考察する。なお、図6〜図8は、アップシフト時における変速機の入力軸トルク,入力軸回転(入力軸の回転速度),及び出力軸トルクを示すタイムチャートであり、実線で示す入力軸トルクには、締結状態から開放される開放側クラッチ及び開放状態から締結される締結側クラッチの各クラッチ容量(伝達トルク量)を破線及び一点鎖線で併記し、実線で示す入力軸回転には、開放側クラッチ及び締結側クラッチの各回転状態を破線及び一点鎖線で併記する。なお、図6〜図8はいずれも掛け替えフェーズの途中から示している。
そこで、本実施形態に係る変速制御では、原動機のトルクダウンのみに頼るのではなく、クラッチを制御することによりクラッチも利用してイナーシャトルクを相殺するようにしている。
(各クラッチトルクの入力軸トルク,入力軸回転への影響)
図9はクラッチの伝達トルク(クラッチトルク)Tcとクラッチへの入力軸回転ω1,クラッチの出力軸回転ω2との関係を説明するための図であり、クラッチトルクTcと入力軸回転ω1と出力軸回転ω2とは以下の関係式(B)で表すことができる。
ただし、C:クラッチの締結容量(=摩擦係数×押さえつけ力)
sign:符号演算子
このような式(B)から、クラッチの入出力の回転方向に応じて、クラッチの締結容量により生じるトルクの符号が変化することが分かる。
(オートアップシフト時のクラッチ容量の配分)
図5に示す2速変速機に関して、入力軸周りのトルクと回転の関係式として式(1)が成立し、出力軸周りのトルクと回転の関係式として式(2)が成立する。
このような前提から、イナーシャフェーズ開始直前のトルク容量として、式(5)を仮定すると、変速開始後、クラッチ1にイナーシャトルク補正量△C1を、クラッチ2にイナーシャトルク補正量△C2を加えた場合の関係式は次式(6)式で表される。
続いて、アクセルペダルを踏み込んで踏み込みダウンシフトの後、アクセルペダルからの足離しによるアップシフトについて考える。この足離しアップシフトでは、開放側クラッチの開放に伴い生じる自発的回転変化と、変速によって実現する回転変化の方向が同方向であるので、まずイナーシャフェーズを主に開放側クラッチで制御する。また、入力軸トルクは通常負である。
(トルクダウン要求容量の演算手法)
以上の計算結果[特に、式(13)]を用いて、クラッチヘの要求トルクダウン量から、クラッチ1に対するトルクダウン要求容量(イナーシャトルク補正量)△C1、及び、クラッチ2に対するトルクダウン要求容量(イナーシャトルク補正量)△C2を求めて、これに基づいてクラッチ1,2へのイナーシャトルク補正量の配分を行なうようにすることができる。
以下、図11〜図15を用いて、本発明の変速制御であるクラッチを用いたイナーシャトルクの補正にかかる第1実施形態を説明する。
(構成)
図11は、クラッチ1,2に対する要求トルクダウン量を求めるためのイナーシャトルク配分手段1内の演算機能の構成及び演算手順を示すブロック図である。
上記の要求トルクダウン量は、イナーシャトルク補正量に対するクラッチ配分量として求めることができる。
図13は、各クラッチに必要なトルク容量を算出するためのイナーシャトルク配分手段1内の演算機能の構成及び演算手順を示すブロック図である。図13に示すように、各要求トルクダウン量を、変速制御で必要とされる各クラッチの変速時容量に加算すれば、各クラッチに必要なトルク容量を算出できる。そして、算出した各クラッチのトルク容量に対応したクラッチ係合油圧を各クラッチに与えることで、各クラッチの係合状態が制御されることになる。
ただし、クラッチ1の出力側回転速度ωc1と入力軸回転速度ωinとクラッチ2の出力側回転速度ωc2との間に、ωc1>ωin>ωc2の大小関係が成り立つときのみ反映されるようにしている。つまり、比較部010でクラッチ1の出力側回転速度ωc1が入力軸回転速度ωinよりも高いとされ、比較部011で入力軸回転速度ωinがクラッチ2の出力側回転速度ωc2よりも高いとされると、判定部012においてこれが判定されたときのみ、加算許可スイッチ013,014を通じて、クラッチ1への要求トルクダウン量の加算(加算部015)及びクラッチ2への要求トルクダウン量の加算(加算部016)を許可する。
このような本実施形態の制御装置をアップシフト時に適用した場合、図14〜図16のタイムチャートに示すようにイナーシャトルクの補正が行なわれる。なお、図14〜図16は、図6〜図8と同様に、アップシフト時における変速機の入力軸トルク,入力軸回転(入力軸の回転速度),及び出力軸トルクを示すタイムチャートであり、実線で示す入力軸トルクには、締結状態から開放される開放側クラッチ及び開放状態から締結される締結側クラッチの各クラッチ容量(伝達トルク量)を破線及び一点鎖線で併記し、実線で示す入力軸回転には、開放側クラッチ及び締結側クラッチの各回転状態を破線及び一点鎖線で併記する。また、図14〜図16においても、図6〜図8と同様に、いずれも掛け替えフェーズの途中から示している。
図14はオートアップシフトに対して、本実施形態を適用した場合のタイムチャートである。図14に示すように、イナーシャフェーズに入ってイナーシャトルクの補正(相殺)が要求されるようになる。原動機のトルクダウン量がトルクダウン量上限に制限されて、原動機のトルクダウン量ではイナーシャトルクの一部しか相殺できず、イナーシャトルクの相殺が不足(原動機で補償できない分)する場合でも、この不足分にあわせてクラッチ1(開放側クラッチ)及びクラッチ2(係合側クラッチ)を両掴みすることで、イナーシャトルクを相殺することができる。これにより、出力軸にはイナーシャ分トルクが乗らなくなって、出力ショックを回避できる。
ただし、クラッチ1の出力側回転速度ωc1が入力軸回転速度ωinよりも小さくなる(ωc1<ωin)までは、クラッチによる補正が出来ないので、この期間には、不足分が突き出すこととなる。
図15は足離しアップシフトに対して、本実施形態を適用した場合のタイムチャートである。図15に示すように、足離しアップでは、通常原動機のトルクは最小限になっているので、これ以上のトルクダウンの余地はなく、また、原動機トルクが負の場合には、むしろトルクアップが必要となり、この場合、例えば、燃料カットを中断しなければならなくなるなど、他の性能への影響が考えられる。
ただし、クラッチ2の出力側回転速度ωc2が入力軸回転速度ωinよりも大きくなった(ωc2>ωin)後は、クラッチによる補正が出来ないので、この期間には、不足分が突き出すこととなる。
以下、図16〜図21を用いて、本発明の変速制御であるクラッチを用いたイナーシャトルクの補正にかかる第2実施形態を説明する。
第1実施形態では、クラッチ1の出力側回転>クラッチ1の入力軸回転>クラッチ2の出力側回転の大小関係が成り立たない領域において、イナーシャトルク補正の不足分が出力トルクとして突き出す課題が残るが、第2実施形態では、この点を解決するようにしている。つまり、本実施形態では、入力軸回転を、図14,図15に示す第1実施形態のような直線的な回転変化ではなく、図19,図20に示すように、回転変化の始まりと終わりに変化速度を小さくするような動特性をもった曲線的な回転変化を実現する手法を第1実施形態のものに組み合わせたものとなっている。
図16〜図18は、いずれも動特性をもった入力軸目標回転(又は、クラッチ1,2の各出力回転の目標差回転)を生成するためのイナーシャトルク配分手段1内の演算機能の構成及び演算手順の3つの例を示すブロック図である。
図16に示す構成では、演算部017で、クラッチ1,2の各出力回転ωc1,ωc2の差回転(ωc1−ωc2)を算出し、出力規制部(スイッチ)018により、イナーシャフェーズ開始信号が入るまで、0を目標差回転動特性として与え(つまり、「差回転制御なし」とする)、イナーシャフェーズ開始信号入力後には、目標差回転動特性付与部019において、クラッチ1の出力側回転とクラッチ2の出力側回転との差分(ωc1−ωc2)に目標差回転動特性を与える。これと共に、イナーシャフェーズ開始信号入力後には、目標変速速度動特性付与部020において、上記差分(ωc1−ωc2)に目標変速速度動特性を与える。
図17に示す構成では、差回転を、変速前変速比と変速後変速比と出力軸回転から得るものである。つまり、演算部023で、変速前変速比r1と出力軸回転ωoutとを乗算してクラッチ1の出力側回転ωc1を得て、演算部024で、変速後変速比r2と出力軸回転ωoutとを乗算してクラッチ2の出力側回転ωc2を得ており、他は図16と同様である。
このような本実施形態の制御装置をアップシフト時に適用した場合、図19,図20のタイムチャートに示すようにイナーシャトルクの補正が行なわれる。なお、図19,図20、図6〜図8,図14〜図16はと同様に、アップシフト時における変速機の入力軸トルク,入力軸回転(入力軸の回転速度),及び出力軸トルクを示すタイムチャートであり、実線で示す入力軸トルクには、締結状態から開放される開放側クラッチ及び開放状態から締結される締結側クラッチの各クラッチ容量(伝達トルク量)を破線及び一点鎖線で併記し、実線で示す入力軸回転には、開放側クラッチ及び締結側クラッチの各回転状態を破線及び一点鎖線で併記する。また、図19,図20においても、図6〜図8,図14〜図16と同様に、いずれも掛け替えフェーズの途中から示している。
図19は、オートアップシフトにおいて、本実施形態の動特性付きの目標値を用いた制御を適用したものを示し、変速速度はほぼ0から始めることにより、クラッチ1の出力側回転速度<入力軸回転となるまでのクラッチによる補正が出来ない領域でも、突き出しを無くすことができる。
図20は、足離しアップシフトにおいて、本実施形態の動特性付きの目標値を用いた制御を適用したものを示し、変速速度はほぼ0で終了することにより、クラッチ2の出力側回転<クラッチ2の入力軸回転のクラッチによる補正が出来ない領域でも、突き出しを減らすことができる。
また、変速前後の回転速度変化から、目標回転軌跡を求めるための第1の動特性に対して、微分演算を予め行なった第2の動特性を求めておき、この第2の動特性と、上記変速前後の回転速度変化とから、目標変速速度を求めることにより、差分演算を用いることなく、微分を得ることができるので、ノイズ等による計算結果の急変が起こらず、安定したイナーシャトルクの演算が行える。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、図12のイナーシャトルク補正量配分演算にかかる機能構成については、図21に示すようにしてもよい。図21に示すものは、実施形態のものに対して、以下2点の相違がある。
1点目は、原動機が可能なトルクダウン量に対して、配分比を与えるようにしており、これにより、原動機が可能なトルクダウン量が少なく、効果の少ない領域ではクラッチを主に、原動機が可能なトルクダウン量が多く、効果が十分に見込めるところでは、原動機を主にして、トルクダウンを行うことができる。このとき、最大配分比を1より小さくすることにより、常に両方に配分するように設定することもできる。
また、上記の実施形態の説明では、図5の簡略化した2速変速機の構成を前提に本発明にかかる配分制御を説明しているが、本発明は種々の変速機に適用することができ、例えば、図2の4速自動変速機のような構成においても、上記説明の入力軸回転を各クラッチの入力側回転に置き換え、かつ、トルク容量に対して、自動変速機の構成から与えられる各クラッチのトルク分担率に対して補正を行なうことで、同様の制御が実施できる。
2 外部駆動装置としての原動機(エンジン)
11 入力軸
12 出力軸
13 ケーシング
21,22 プラネタリギヤ
23 ブレーキ(クラッチC)
24 クラッチ(クラッチD)
25 クラッチ(クラッチE)
26 ブレーキ(クラッチA)
27 クラッチ(クラッチB)
31,32 ギヤ列
33,34 クラッチ
35 入力軸
36 出力軸
37 ファイナルギヤ
Claims (17)
- 複数の摩擦係合要素の何れかを係合させて外部駆動装置から入力された回転を適宜変速して出力する自動変速機の変速制御を行なう変速制御装置において、
上記複数の摩擦係合要素のうち、変速時に係合から開放に切り替える第1の摩擦係合要素と上記の変速時に開放から係合に切り替える第2の摩擦係合要素とのクラッチ容量を制御する制御手段と、
変速時の回転変動に伴うイナーシャトルクの補正を、上記外部駆動装置のトルク変更によるものと、上記の第1及び第2の摩擦係合要素の係合によるものと、に配分するイナーシャトルク配分手段と、
所定の回転部材の変速前後の回転速度差と第1の動特性とに基づいて、該所定の回転部材の目標回転軌跡に沿って回転変化するのに必要なクラッチ容量を算出するクラッチ容量算出手段と、をそなえ、
上記イナーシャトルク配分手段は、変速の前半では次第に増加するか又は変速の後半では次第に減少するように設定された上記第1の動特性に対して、微分演算を予め行なった第2の動特性を求めておき、この第2の動特性と、上記変速前後の回転速度変化とから、目標変速速度を求め、該目標変速速度から変速に要する上記イナーシャトルクの補正量を求め、該イナーシャトルクの補正量に応じて上記の第1の摩擦係合要素及び第2の摩擦係合要素に要求するクラッチ容量を算出し、
上記制御手段は、上記クラッチ容量算出手段により算出されたクラッチ容量と、上記イナーシャトルク配分手段により算出されたクラッチ容量とを加算したクラッチ容量を、上記の第1の摩擦係合要素及び第2の摩擦係合要素のクラッチ容量としている
ことを特徴とする、自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、アップシフト時に、補正すべき上記イナーシャトルクと上記外部駆動装置が可能なトルクダウン量とを比較して、上記外部駆動装置により可能な最大トルクダウン量で吸収補正できない吸収不足のトルク分を、上記第1の摩擦係合要素と上記第2の摩擦係合要素との同時係合により吸収補正させる
ことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記第1の摩擦係合要素を締結した場合に実現する変速比r1と上記第2の摩擦係合要素を締結した場合に実現する変速比r2とに応じて上記の第1及び第2の摩擦係合要素へのトルク配分を行なう
ことを特徴とする、請求項2記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量が0でない限り、上記外部駆動装置と上記の第1及び第2の摩擦係合要素とに対して、何れかが一方的に負担しないように所定の固定配分比に制限して、上記配分を行なう
ことを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量が0のとき、上記固定配分比から、上記外部駆動装置への配分が時間経過とともに0になるように配分比に時間傾斜を設けて配分を行なう
ことを特徴とする、請求項5記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量が0よりも大きく所定値以下のとき、上記固定配分比で配分を行なう
ことを特徴とする、請求項5記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量が所定値以上のとき、上記固定配分比で配分を行なう配分状態から、上記の第1及び第2の摩擦係合要素への配分が0に漸減するように、配分比に時間傾斜を設けて配分を行なう
ことを特徴とする、請求項5記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、ダウンシフト時には、補正すべき上記イナーシャトルクを上記外部駆動装置に負担させる
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記外部駆動装置により可能なトルクダウン量で補正できない不足トルク分を、上記の第1及び第2の摩擦係合要素に配分する際に、上記外部駆動装置の応答遅れと上記の第1及び第2の摩擦係合要素の応答遅れとを考慮して上記外部駆動装置と上記の第1及び第2の摩擦係合要素とに配分指令を行なう
ことを特徴とする、請求項2〜9の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記の第1の摩擦係合要素と第2の摩擦係合要素との同時係合による上記イナーシャトルクの補正を、入力軸回転が変速前回転と変速後回転との間にあるときに限定して行なう
ことを特徴とする、請求項2〜10の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記イナーシャトルク配分手段は、上記式(A)により算出した上記第1の摩擦係合要素の分担トルクΔC1及び上記第2の摩擦係合要素の分担トルクΔC2に対して、これを実際に分担させる際の反映率を設けて、該反映率を上記分担トルクΔC1,ΔC2に乗算することで上記の両摩擦係合要素の分担トルクの総量を制限する
ことを特徴とする、請求項4記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記反映率は、車速に応じて増減される
ことを特徴とする、請求項12記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記自動変速機が有段変速機であって、
上記イナーシャトルク配分手段は、変速前に締結している摩擦係合要素の回転速度と、変速後に締結する摩擦係合要素の回転速度との差を、変速前後の回転速度差として、上記の第2の動特性に与えて、目標変速速度を求める
ことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記自動変速機が有段変速機であって、
上記イナーシャトルク配分手段は、変速による入力回転変化制御開始時の入力回転速度を記憶しておき、該記憶値と、変速後に締結する摩擦係合要素の回転速度との差を、変速前後の回転速度差として、上記の第2の動特性に与えて、目標変速速度を求める
ことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記自動変速機が有段変速機であって、
上記イナーシャトルク配分手段は、変速前に設定している変速比と出力軸回転速度とから求めた第1の回転速度と、変速後に設定している変速比と出力軸回速度とから求めた第2の回転速度との差を、変速前後の回転速度差として、上記の第2の動特性に与えて、目標変速速度を求める
ことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。 - 上記自動変速機が無段変速機であって、
上記イナーシャトルク配分手段は、変速による入力回転速度変化制御開始時の入力回転速度を記憶しておき、該記憶値と、変速後に設定している変速比と出力軸回転速度とから求めた回転速度との差を、変速前後の回転速度差として、上記の第2の動特性に与えて、目標変速速度を求める
ことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項に記載の自動変速機の変速制御装置。
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