Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP4271262B2 - 滅菌法 - Google Patents

滅菌法 Download PDF

Info

Publication number
JP4271262B2
JP4271262B2 JP53494998A JP53494998A JP4271262B2 JP 4271262 B2 JP4271262 B2 JP 4271262B2 JP 53494998 A JP53494998 A JP 53494998A JP 53494998 A JP53494998 A JP 53494998A JP 4271262 B2 JP4271262 B2 JP 4271262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupling agent
sterilization
sterilization method
tissue
edc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP53494998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001512333A (ja
JP2001512333A5 (ja
Inventor
ジラドット,ジーン−マリー.
ジラドット,マリー−ナディア.
Original Assignee
バイオメディカル デザイン インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイオメディカル デザイン インコーポレイテッド filed Critical バイオメディカル デザイン インコーポレイテッド
Publication of JP2001512333A publication Critical patent/JP2001512333A/ja
Publication of JP2001512333A5 publication Critical patent/JP2001512333A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271262B2 publication Critical patent/JP4271262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/16Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L2/18Liquid substances or solutions comprising solids or dissolved gases
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/40Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having a double or triple bond to nitrogen, e.g. cyanates, cyanamides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/0005Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts
    • A61L2/0082Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor for pharmaceuticals, biologicals or living parts using chemical substances
    • A61L2/0088Liquid substances

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本出願は、1997年2月10日に提出された米国仮特許出願第60/037,528号から優先権を主張する。この出願の開示は参照により本明細書に組み込む。
発明の分野
本発明は、滅菌法に関し、より詳細には器官代用物などの生物材料に特に適しており、殺滅が困難な細菌および芽胞に対して有効性を発揮する滅菌法に関する。
発明の背景
滅菌は、食品加工などの産業や医療において広く利用されている重要な技術である。110℃以上の飽和水蒸気が、芽胞など微生物の殺滅にしばしば利用されている。ある種の物品、特に医療用に使用される物品は蒸気滅菌の湿熱に耐えられず、またこれらの物品は電離放射線による滅菌にも適していないと考えられることが多い。その結果、比較的低い温度で機能するガス滅菌法が開発され、蒸気滅菌に代わる魅力的な滅菌法が提供された。最もよく使われているガス滅菌剤のひとつはエチレンオキサイドであり、これは、医療用具の滅菌や他の滅菌プロセスに利用されている。しかし、残留エチレンオキサイドの存在は、たとえ少量であっても有害であると考えられる場合があり、そのために改良された滅菌法、特に医療用具の改良された滅菌法が以前から求められている。
発明の概要
アミンとカルボン酸との間にアミド結合を形成することが知られ、殺菌性があることが証明されているカップリング剤を用いた処理により、生物組織や代用器官、ポリマーや金属を含む合成人工器官材料などの物品の滅菌を効果的に行えることが明らかになった。この滅菌処理にはカップリング促進剤を使用してもよく、本滅菌処理は、カップリング剤を微生物の細胞内に浸透させるのに有効な量のイソプロピルアルコールまたはこれと同等のアルコールを含有する緩衝液中で室温以上の温度で行うことが好ましい。このような滅菌処理の残留物は毒性がなく、生体適合性があり、水溶性であるため、人体へ移植する前に組織から容易に洗い流すことが可能である。驚くべきことに、この方法で滅菌した生物組織は、生体内への移植後の石灰化に対して抵抗性を示すことが明らかになった。
好ましい実施態様の詳細な説明
「カップリング剤」という用語は、本明細書では、アミド結合の形成を促進する化学試薬の意味で使用する。アミド結合は、酵素上や蛋白質上の反応性カルボキシルと反応性アミンとの間や、生物学的人工組織上や生物学的人工組織内の反応性カルボキシル部分または反応性アミン部分と形成されてもよい。ペプチド合成や関連技術分野の技術者は、水溶性カルボジイミドやスクシニミドなどのこのような化学試薬になじみがあるだろう。C2またはC4アルカノールあるいはこれと同等の他のアルコールの存在下でこの結合が行われた場合、滅菌が生じ、細菌および芽胞が破壊される。
特に生物組織材料を滅菌する際は、滅菌処理を水溶液中で行えるように、カップリング剤および任意選択で使用されるカップリング促進剤は水溶性であるのが好ましい。好ましいカップリング剤は1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)であるが、他の適切なカップリング剤にはN−ヒドロキシスクシニミドや他の水溶性カルボジイミドが含まれる。生物組織を処理する際は水溶性カップリング剤の使用が好ましい。EDCをカップリング剤として使用する場合、好ましいカップリング促進剤はN−ヒドロキシスルホスクシニミド(スルホNHS)であるが、N−ヒドロキシスクシニミド(NHS)などの他の適したカップリング促進剤を代わりに使用することもできる。カップリング剤およびカップリング促進剤(使用する場合)の濃度はいくらか変化させることができるが、当業者は適切な濃度を容易に決定できる。ある特定のカテゴリーの細菌のみを対象とする場合、カップリング剤は低い濃度でも有効であるが、通常遭遇する細菌および芽胞すべてを確実に破壊するには、好ましくは約5ミリモル(mM)から約100mM、さらに好ましくは約15mMから約50mM、最も好ましくは約20mMから約40mMの濃度で使用する。任意選択のカップリング促進剤は、好ましくは0.5mMから約30mM、さらに好ましくは約1mMから約5mMの濃度で使用する。
使用する溶液はすべて使用前に0.45μm以下のフィルターでろ過することが好ましい。溶液は、好ましくは少なくとも約10体積%、より好ましくは約10体積%から約30体積%のC2〜C4アルカノールまたはこれと同等のアルコールを含有する。体積%は、溶液の体積に対するアルコールの体積を意味する。使用できる他のアルコールには、エタノール、プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノールおよびt−ペンチルアルコールが含まれる。低級アルカノールは一般に、カップリング剤が細菌や芽胞などの微生物の細胞内に浸透するのを効果的に助ける量で使用する。溶液100mL当たり少なくとも約10gに等しい量でイソプロパノールを使用することが好ましく、溶液が約15%から約25%のイソプロパノールを含有していることがさらに好ましく、約20体積%のイソプロパノールを含有していることが最も好ましい。もちろん、滅菌する材料に適合する範囲内で、さらに高いアルコール濃度を使用することができ、その場合は処理に必要な時間を短縮することができる。この処理は、生物組織の損傷リスクを伴わずに滅菌を行えるのみならず、移植する組織の固定に多少寄与することもできる。驚くべきことに、この処理により、生体内での石灰化に対する生物組織の抵抗性が増す。
滅菌の反応条件は、使用する具体的なカップリング剤によって多少異なる可能性がある。一般に、滅菌処理は、当業者に周知の緩衝水溶液から選択した緩衝水溶液中で行う。適切な緩衝液の例にはN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HEPES)や3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
緩衝液のpHおよび濃度も、使用するカップリング剤によって異なる可能性がある。生物学的人工組織材料などに対する有害性が最も低いと同時に、効果的な滅菌環境を提供する緩衝液濃度およびpHを選択する。例えば、EDCをカップリング剤として使用する場合、カップリング促進剤スルホNHSまたはNHSの使用の有無に関わらず、使用する緩衝液のpHは約6.0から約7.0である。滅菌溶液の温度は約25℃から55℃の範囲内に保つことができるが、滅菌する材料に適合する範囲内で、さらに高い温度を使用することもできる。滅菌は35℃から45℃で、好ましくは少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも約5時間、より好ましくは少なくとも約12時間行う。ポリマー材料や金属材料の場合、滅菌する材料に有害でない限り、55℃より高い温度を使用することができ、その場合には処理時間を短縮することができる。
この滅菌処理法は様々な人工器官材料および生物学的人工器官材料に対して有用であると考えられているが、適切な固定を行ってある動物組織から作製した器官構成要素(例:心臓弁)の代用品の滅菌に特に有用であると考えられている。滅菌前にまず冷却食塩水ですすぐことが好ましいことがある。通常、滅菌は最終段階であるため、組織固定をまず最初に行う。グルタルアルデヒドや他の固定技術、例えばポリエポキシド架橋形成または光酸化を行うこともできるが、米国特許第5,447,536号(1995年9月5日)および1995年2月16日出願の特許出願WO95/22361号に詳細に説明されているタイプの固定法を使用することが好ましい。
通常、滅菌する材料を滅菌溶液と約5時間から72時間接触させる。このような処理は、殺菌が困難な細菌および芽胞さえも効果的に不活化することが明らかとなり、強力な殺菌性を有することが証明される。さらに、この滅菌処理は、恐らく滅菌される材料の収縮温度を下げることにより、あるいはコラーゲナーゼまたはプロテアーゼによる蛋白分解変性に対する材料の抵抗性を低下させることにより、生物学的人工組織に有害な作用を及ぼさない。また、驚くべきことに、この滅菌処理は石灰化に対する抵抗性を高めることが明らかになっている。
本発明については、後述の実施例でさらに詳しく説明する。実施例は、本発明の精神および範囲をどんな方法でも決して限定するものではない。
人体に移植する装置は、あらゆる微生物を効果的に破壊する方法で滅菌する必要がある。滅菌プロセスに使用する液体化学薬品の適用は独特であるため、滅菌プロセスに強い抵抗性を示す可能性のある微生物の検出やスクリーニング、テストでは用心する必要がある。液体化学滅菌剤に対して強い抵抗性を示すことが今までに確認されている標準微生物の例には、Bacillus subtilis、Clostridium sporogenes、Bacillus pumilus、Chaetonium globosom、Microascuscinereusの芽胞ならびにMycobacterium chelonae、Methylbactrium extorquensおよびTrichosporon aquatileなどの代表的な栄養細胞などがある。このうち、最も強い抵抗性を示すのはBacillus subtilisの芽胞であろう。後述の実施例で使用されるカップリング剤は1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)で、カップリング促進剤は、使用するのであればN−ヒドロキシスルホスクシニミド(スルホNHS)またはヒドロキシスクシニミド(NHS)であり、これらはすべて市販されている。脱イオン水1LにBacto Peptone1gを溶解してペプトン水を調製した。次いで、0.2μのフィルターでペプトン水を滅菌ボトルにろ過する。pH6.5の0.85%塩化ナトリウムを含有する10mMのHEPES緩衝液にすべての薬品を溶解する。濃度はmM(溶液1L当たりの化学薬品のミリモル数)または%(溶液100mL当たりのグラム)で示す。温度は℃(摂氏)で示し、室温は約20〜25℃とする。
米国特許第5,447,536号に記載されている方法に従い、ブタの大動脈根を架橋形成により固定する。固定後、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコール中にpH7.4および4℃で心臓弁を保存する。後述の実施例に記載されている滅菌性テストは、ほとんどの場合、生物学的人工心臓弁組織の存在下で行われたが、このような組織が存在しなかった場合は、漏斗(フィルター漏斗)に付いている0.45μのフィルターで溶液をろ過した。次いで、このフィルターをペプトン水ですすぎ、テストする微生物の増殖を阻止する可能性のある膜に残留する化学薬品を除去した。次に、この膜フィルターを約32℃から33℃、例えば32.5℃でTSA平板上で培養した。テストのために微生物を大動脈弁に接種してから滅菌した場合には、溶液を前述の方法でろ過した。次いで、固有の芽胞または微生物をすべて組織から抽出するため、Tween80を含有するペプトン水の存在下で、往復運動式振とう器内で大動脈弁組織を20分洗浄した。この溶液をろ過し、前述の方法で培養した。汚染を防ぐため、微生物学的検査はすべて生物学的層流フード内で行う。収縮温度テストおよび蛋白分解(コラーゲナーゼおよびプロテアーゼ)変性テストは、′536号特許に記載されている方法で行う。石灰化に対する抵抗性は、やはり′536号米国特許に記載されている方法に従い、滅菌した弁葉および大動脈壁片を幼若ラットの皮下に移植して調べる。
実施例1
Mycobacterium Chelonae ATCC 35752(〜105)を滅菌カップに接種した。20%イソプロピルアルコールの存在下またはこれが存在しない条件下で、10mMのEDCおよび1mMのスルホNHSを含有し、10mMのHEPESおよび0.85%NaClからなるpH6.5の溶液を、さまざまな時間滅菌カップの細菌に接触させた(処理時間)。カップを室温で放置した後、溶液をろ過した。次に、Trypticase Soy Agar(TSA)平板またはTrypticase Soy Broth(TSB)を用いて、フィルターを約32〜33℃で最高6週間培養した(培養期間)。接種はすべて2回行った。
Figure 0004271262
Figure 0004271262
このテストの結果は、20%イソプロピルアルコールの存在下での、EDCおよびスルホNHSによる室温での処理が滅菌処理12時間以内にMycobacterium chelonaeをすべて殺菌することを示している。
実施例2
その一部に米国特許第5,447,536号に従って固定した架橋心臓弁を含有する滅菌カップに接種したBacillus Subtilis芽胞(〜106)を用いて、実施例1と同様の滅菌プロセスを行う。20%イソプロピルアルコールの存在下で、20mMのEDCおよび1mMのスルホNHSを含有し、10mMのHEPESおよび0.85%NaClからなるpH6.5の溶液をさまざまな時間加えた(処理時間)。この処理の間、カップおよび心臓弁は40℃に保った。次いで、溶液をろ過し、Trypticase Soy Agar(TSA)平板を用いて、フィルターを約32〜33℃で最高7日間培養した(培養期間)。接種はすべて2回行った。
Figure 0004271262
このテストの結果は、ブタ大動脈弁組織の存在の有無に関わらず、この滅菌法によりBacillus subtilisの芽胞が不活化されることを示している。
実施例3
前述の2つの実験では、カップリング促進剤(スルホNHS)を滅菌プロセス中にEDCに加えたが、以下の実験は、カップリング促進剤ありまたはなしの条件下でEDCの有効性を調べるために計画された。滅菌テストは、約5.7〜6.6×105個のBacillus subtilis ATCC 9372芽胞を用い、これを滅菌カップに10分間接種して行った。20mMのEDCと、1mMのスルホNHSまたは1mMのNHSまたはカップリング促進剤なしのいずれかを含有し、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコールからなるpH6.5の溶液を各カップに加えた。カップを40℃で72時間(処理時間)インキュベートした後、カップ内の溶液をろ過した。残留EDCや残留カップリング促進剤を除去するため、フィルターを0.1%ペプトン水ですすぎ、次いでTrypticase Soy Agar(TSA)平板上で培養した。接種はすべて2回行った。結果を表Aに示す。
Figure 0004271262
このテストの結果は、スルホNHSやNHSのようなカップリング促進剤の存在の有無に関わらず、EDCおよびイロプロパノールがBacillus subtilisの芽胞に対して強力な殺菌剤であることを示している。
実施例4
この実験は、Bacillus subtilisの芽胞の不活化に対するEDCの濃度と培養の温度および時間の影響を調べるために計画された。検討したEDC濃度は5mM、12.5mMおよび20mMであり、培養温度は25℃、32.5℃および40℃であり、インキュベーション時間は4時間、24時間および44時間であった。テストは表Bに示した条件下で行った。′536号特許に記載された固定法で架橋を形成した組織にBacillus subtilisの芽胞(1サンプル当たり約2.5×105個)を接種した。芽胞を組織に10分間接触させた後、前述のいずれかの濃度のEDC溶液50mLを組織と芽胞を含む各カップに加え、各温度および各時間でインキュベーションした。4時間、24時間、44時間のいずれかの時間でインキュベーションを行った後、溶液をろ過して芽胞を回収し、その芽胞をTSA平板上で32〜33℃で2週間培養した。界面活性剤を含む溶液で組織サンプルを洗浄して組織から芽胞を十分抽出し、得られた溶液をろ過した。0.1%ペプトン水で洗浄した後、フィルターをTSA平板上で32〜33℃で2週間培養し、組織上または組織内の生存菌数を数えた。EDC溶液および組織洗浄溶液の両方について、コロニーを数え、その結果(コロニー形成単位数)を加えた。陽性対照および陰性対照はこのテストが有効であることを示した。結果を表Bに示す。
Figure 0004271262
このテストの結果は、EDCの殺菌活性がEDCの濃度や培養の温度および時間に依存することを示している。また、濃度が20mMのEDCは、40℃で4時間から44時間で、架橋形成組織上の芽胞をすべて殺滅することがわかる。40℃で4時間培養した後の対数減少値は約4.7で、44時間の培養後は生存芽胞を認めなかった。さらに、わずか5mMのEDC存在下で40℃で44時間培養した後の対数減少値は約4であり、これはEDCが強力な殺菌剤であることを示している。
実施例5
この実験は、1サンプル当たり少なくとも1×106個のBacillus subtilis芽胞の2連続接種を使用してEDC処理の殺菌活性を調べるために計画された。最初の段階では、前述の特許および特許出願に記載された方法で架橋を形成したブタ心臓弁45個に1.43×106個(Log10=6.2)の芽胞を10分間接種し、これを3回繰り返した。10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコールに25mMのEDCを加えた、pH6.5の溶液を、弁サンプルを含むカップに注いだ。40℃での培養2時間後、4時間後、6時間後、8時間後に、サンプル(溶液+組織)12個から総生存芽胞数を求めた。培養8時間後、さらに1.2×106個(Log10=6.1)の芽胞を残りのサンプル33個に加えた。つまり、これら残りのサンプル33個には、t=0に1.43×106個の芽胞を、そしてt=8に1.2×106個の芽胞を接種した。多様な設定の培養時間の後(詳細は表C参照のこと)、溶液中および弁組織上の生存芽胞をろ過で取り除き、前述のようにTSA平板上で培養した。陽性対照および陰性対照はこのテストが有効であることが示された。
結果を後述の表Cに示す。このテストの結果は、イソプロパノールの存在下でのEDCと共に培養すると6時間以内にBacillus subtilis芽胞の対数減少値が6.2(生存なし)になること、そして再攻撃後6時間以内に対数減少値がさらに6.1になることを示している。この方法で、組織弁サンプルおよび溶液は完全に滅菌された。
Figure 0004271262
実施例6
ここまでの実験は、細菌を接種した生物組織をテストすることにより、あるいは滅菌カップに接種した同量の細菌を単にテストすることにより、EDC+低級アルカノールの滅菌効果が等しく確認されることを一般に示している。ここまでの確認を考慮し、滅菌カップを用いて他の細菌に対するこの滅菌プロセスの有効性をテストした。カップを40℃のインキュベーターに入れる前に、25mMのEDCを含有するが、カップリング促進剤を含まない、10mMのHEPES20mL、0.85%NaCl、20%イソプロパノールからなるpH6.5の溶液を各カップに加える。溶液温度が約38℃に達した時点で、約105〜106個の微生物を溶液中に接種した。このテストを3回繰り返した。Clostridium sporogenes ATCC 3584、Bacillus pumilus ATCC 27142、Chaetonium globosom ATCC 6205、Microascus cinereus ATCC 16594の4種類の分離株を、芽胞懸濁液の形でテストした。また、Mycobacterium chelonae ATCC 35752、Methylbacterium extorquens ATCC 43645、Trichosporon aquatile ATCC22310の3種類の分離株を栄養細胞としてテストした。接種した系を1時間、5時間または24時間培養した後、0.45μのフィルターで溶液をろ過した。すすぎ後、実施例1と同様にフィルターをTSA平板上に置いた。陽性対照および陰性対照は、このテストが有効であったことを示している。結果を表Dに示す。接種材料中のCFU数は、底が10の対数として表わしてある(例:3.4×105=5.5)。
Figure 0004271262
このテストの結果は、培養1時間後に特定の細菌が完全に殺滅されたと同時に、他の細菌にも非常に大きな対数減少が認められたことを示している。また、このテストは、多くの形態の細菌に対して、イソプロパノール存在下でEDCが、約38℃で時間に依存して芽胞の不活化を示す非常に優れた滅菌剤であることを示している。
実施例7
この滅菌が組織の収縮温度に対して持つ潜在的な有害作用を調べるため、係属出願WO 95/22361に記載されている方法に従い、カップリング促進剤スルホNHSまたはNHSの存在下でEDC処理によってブタの大動脈弁に架橋を形成し、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコールからなるpH6.5の溶液中の25mMのEDCを用いて弁を40℃で24時間滅菌した。この培養時間は、連続試験でBacillus subtilisの芽胞の対数減少を2回も約6にすることが表Cに示されている。′536号特許に記載されているように、弁葉を切除し、各弁葉について熱変性温度を測定した。結果を表Eに示す。このテストの結果は、使用する固定法の種類に関わらず、この滅菌法が組織の収縮温度に対して悪影響を及ぼさないことを示している。
Figure 0004271262
滅菌後に収縮温度が変わらないことが表Eからわかる。
組織の蛋白分解変性傾向に対してこの滅菌が持つ潜在的な作用を調べるため、カップリング促進剤スルホNHSまたはNHSの存在下で、係属出願に記載されている方法に従って同様に架橋を形成させたブタ大動脈弁を、10mMのHEPES、0.85%NaCl、20%イソプロピルアルコールからなるpH6.5の溶液中の25mMのEDCを用いて、弁を40℃で24時間滅菌した。大動脈弁葉および大動脈壁片を切除し、これらを用いて標準的なコラーゲナーゼプロテアーゼ変性テストを行った。このテストについては、前述の特許および特許出願に詳しく説明されている。コラーゲナーゼ消化テストの結果は、乾燥組織のmg当たりの遊離されたアミンのナノモルで表わし、表Fに示す。
Figure 0004271262
結果は6つのサンプルの平均値アSEMで示してある。滅菌前と滅菌後の弁葉に有意差は認められず、NHSではp=0.718、スルホNHSではp=0.994である。一方、大動脈壁は、滅菌後にコラーゲナーゼに対して有意に高い抵抗性を示しており、NHSではp=0.046、スルホNHSではp=0.0099である。したがって、コラーゲナーゼ消化に対する抵抗性はEDC滅菌の影響を受けないのみならず、増強されることがある。比較のため、同様の条件下で行われた過去の実験を見ると、新鮮組織から遊離されるアミンの濃度は、弁葉が約2150nmol/組織mg、大動脈壁片が約430nmol/組織mgであった。
プロテアーゼ消化テストの結果を表Gに示す。比較のため、グルタルアルデヒド固定組織の結果も示す。NHSまたはスルホNHSをカップリング促進剤として使用した場合、特許出願WO 95/22361に記載されている方法に従って架橋を形成した組織の滅菌結果に有意差は認められない。弁葉または大動脈壁の滅菌にEDCを用いた後に得られた結果は、有害作用を示しておらず、またグルタルアルデヒド固定の場合と同等の抵抗性を示している。
Figure 0004271262
石灰化に対する抵抗性に対して本滅菌が持つ潜在的な作用を調べるため、(a)グルタルアルデヒド固定ブタ大動脈弁葉のサンプルおよび(b)′076号特許出願の方法に従って架橋を形成したブタ大動脈弁葉のサンプルを、前述の収縮温度実験に記載されているとおり、イソプロパノール存在下でEDCを用いて滅菌し、幼若ラットの皮下に4週間移植した。その後、移植サンプルを回収し、原子吸光光度法を用いて定量的カルシウム分析を行った。結果は、表Hに、条件ごとにサンプル6個の平均値アSEMで示す。
Figure 0004271262
このテストの結果は、20%イソプロピルアルコール存在下で25mMのEDCを40℃で用いる滅菌法が石灰化に対するブタ大動脈弁組織の抵抗性に悪影響を及ぼさないことを示している。さらに、驚くべきことに、この結果は、滅菌したサンプルが滅菌しなかったサンプルより石灰化に対して高い抵抗性を有することを示している。また、前述の特許出願に従って架橋形成したサンプルはすべて、標準的なグルタルアルデヒド法で架橋形成したサンプルより有意に石灰化が少ない。
これらの結果は、NHSまたはスルホNHSの有無に関わらず、20%イソプロピルアルコールの存在下で約40℃のEDC溶液が、Bacillus subtilisや他の細菌の芽胞に対して強力な殺菌剤であることを示している。Mycobacterium Chelonaeの栄養細胞は、20%イソプロピルアルコール存在下でEDC+スルホNHSにより室温で効果的に不活化され、他の様々な栄養細胞を用いたその後のテストは、20%イソプロピルアルコール中の25mMのEDCが生物組織の有効な滅菌剤であることを示した。イソプロピルアルコールまたはこれと同等のアルカノールの存在下でやや高い温度でカップリング剤を用いる処理は、任意選択でカップリング促進剤を併用するが、強力な殺菌作用を持ち、組織弁の処理に非常に適していると考えられ、ポリマーや金属などの滅菌にも適していると考えられている。また、組織弁の変性温度および蛋白分解変性に対する抵抗性は、12時間以上の本滅菌処理の影響を受けないだけでなく、驚くべきことに、本滅菌法で滅菌したサンプルは、組織弁不全の主な原因である石灰化に対して有意に高い抵抗性を示すと思われる。標準的なグルタルアルデヒド法による組織固定に比べ、この滅菌法による心臓弁の滅菌は、石灰化抵抗性の増強という意外な結果をもたらし、これは商業的に非常に重要なことである。
本発明は、本発明を実行するために発明者が現在知っている最良の態様を構成する、特定の好ましい実施態様に関して説明しているが、本明細書に添付されている請求の範囲に示されている発明の範囲から逸脱せずに、当業者に明らかな変更や改良を行うことができるものと理解されたい。例えば、本発明は、ブタ大動脈弁などの滅菌について説明しているが、ポリマー製心臓弁や金属製心臓弁の構成要素や人体に移植する他の構成要素の滅菌に使用してもよい。イソプロパノールのようなアルカノールの使用が好ましいが、滅菌する材料に対して有害でなく、同等であると考えられる他の有機溶媒(例:トルエン)を代わりに使用することができる。
本発明の好ましい態様を以下に示す。
1.形成されるアミド結合の数が増えるようにカップリング剤のアミド形成作用を増強するカップリング促進剤の任意の存在下で、微生物の細胞内に前記カップリング剤が浸透可能な有効量の低級アルカノールと、アミド結合を形成可能な少なくとも5mMの水溶性カップリング剤の濃度とを含有する水溶液で材料を少なくとも1時間処理することから成り、前記材料が伝播する微生物を効果的に殺滅することを特徴とする前記材料の滅菌法。
2.前記水溶液が少なくとも10体積%のC2からC4アルカノールを含有することを特徴とする1.に記載の滅菌法。
3.前記処理が25℃から55℃の温度で行われることを特徴とする1.または2.に記載の滅菌法。
4.前記処理が35℃から45℃の温度で行われることを特徴とする1.または2.に記載の滅菌法。
5.前記処理が少なくとも5時間行われることを特徴とする1.から4.のいずれか一項に記載の滅菌法。
6.前記カップリング剤が水溶性カルボジイミドであることを特徴とする1.から5.のいずれか一項に記載の滅菌法。
7.前記カップリング剤がEDCであることを特徴とする6.に記載の滅菌法。
8.前記カップリング剤が少なくとも20mMの濃度の前記溶液中に存在することを特徴とする1.から7.のいずれか一項に記載の滅菌法。
9.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも1mMのスルホNHSを含有することを特徴とする8.に記載の滅菌法。
10.前記溶液がカップリング促進剤として少なくとも1mMのNHSを含有することを特徴とする8.に記載の滅菌法。
11.前記水溶液が前記アルカノールとしてイソプロパノールを含有することを特徴とする1.から10.のいずれか一項に記載の滅菌法。
12.前記溶液がイソプロパノールを少なくとも20体積%含有し、前記処理が35℃から45℃の範囲内で行われることを特徴とする11.に記載の滅菌法。
13.アミド結合を形成可能な少なくとも約25mMの水溶性カルボジイミドカップリング剤を含有し、少なくとも約20体積%のイソプロパノールを含有する水溶液で移植用の生物組織を約35℃以上で少なくとも1時間処理することを含む、生物組織が有する微生物および芽胞(Bacillus subtilisを含む)を効果的に殺滅することによる移植用の生物組織を滅菌し、石灰化に対する前記組織の抵抗性を高めることを特徴とする方法。
14.アミド結合を形成できる水溶性カップリング剤を40〜100mM含有する水溶液に、少なくとも35℃の温度で4時間以上曝露することにより、予め化学的に固定した生物組織を処理することを含む、前記組織が有する微生物を効果的に殺滅することにより、架橋形成された生物組織を滅菌することを特徴とする方法。
15.少なくとも50mMの濃度の前記カップリング剤としてEDC水溶液で前記処理を行うことを特徴とする14.に記載の滅菌法。

Claims (10)

  1. 材料が有する微生物を効果的に殺滅することによる材料の滅菌法であって、少なくとも5mMの濃度のアミド結合を形成可能な水溶性カップリング剤と、微生物の細胞中への前記カップリング剤の浸透を達成するのに有効な量の低級アルカノールとを含有する水溶液で、少なくとも1時間にわたって前記材料を処理し、前記低級アルカノールは、5個以下の炭素原子を有することを特徴とする滅菌法。
  2. 前記処理が、形成されるアミド結合の数が増えるようにカップリング剤のアミド形成作用を増強するカップリング促進剤の存在下で実施されることを特徴とする請求項1に記載の滅菌法。
  3. 前記水溶液が少なくとも10体積%のC2からC4アルカノールを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の滅菌法。
  4. 前記処理が35℃から45℃の温度で行われ、および前記溶液が少なくとも20体積%のイソプロパノールを含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の滅菌法。
  5. 前記カップリング剤が水溶性カルボジイミドであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の滅菌法。
  6. 前記カップリング剤が1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)であることを特徴とする請求項5に記載の滅菌法。
  7. 前記カップリング剤が、少なくとも20mMの濃度において前記溶液中に存在することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の滅菌法。
  8. 前記材料が生物組織であり、および前記材料をアミド結合を形成可能な少なくとも25mMの水溶性カルボジイミドカップリング剤を含有し、少なくとも20体積%のイソプロパノールを含有する水溶液で移植用の生物組織を約35℃以上で少なくとも1時間にわたって処理することを含み、石灰化に対する前記組織の抵抗性の向上をもたらすことを特徴とする請求項1に記載の滅菌法。
  9. 組織が有する微生物を効果的に殺滅することによる架橋形成された生物組織の滅菌法であって、アミド結合を形成できる水溶性カップリング剤を40〜100mM含有する水溶液に、少なくとも35℃の温度で4時間以上曝露することにより、予め化学的に固定した組織を処理することを含むことを特徴とする滅菌法。
  10. 前記溶液が、前記カップリング剤として少なくとも50mMのEDCを含有することを特徴とする請求項9に記載の滅菌法。
JP53494998A 1997-02-10 1998-02-09 滅菌法 Expired - Fee Related JP4271262B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3752897P 1997-02-10 1997-02-10
US60/037,528 1997-02-10
PCT/US1998/002395 WO1998034650A2 (en) 1997-02-10 1998-02-09 Sterilization of organs and prostheses with coupling agents

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001512333A JP2001512333A (ja) 2001-08-21
JP2001512333A5 JP2001512333A5 (ja) 2005-10-06
JP4271262B2 true JP4271262B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=21894817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53494998A Expired - Fee Related JP4271262B2 (ja) 1997-02-10 1998-02-09 滅菌法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5911951A (ja)
EP (1) EP0986405B1 (ja)
JP (1) JP4271262B2 (ja)
AU (1) AU735988B2 (ja)
CA (1) CA2279625C (ja)
DE (1) DE69814070T2 (ja)
WO (1) WO1998034650A2 (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040067157A1 (en) * 1993-07-22 2004-04-08 Clearant, Inc. Methods for sterilizing biological materials
EP0804255B1 (en) * 1994-07-29 2001-10-04 Edwards Lifesciences Corporation Methods for treating implantable biological tissues to mitigate the calcification thereof
US6214054B1 (en) * 1998-09-21 2001-04-10 Edwards Lifesciences Corporation Method for fixation of biological tissues having mitigated propensity for post-implantation calcification and thrombosis and bioprosthetic devices prepared thereby
US6521179B1 (en) * 1999-08-11 2003-02-18 Biomedical Design, Inc. Sterilization
FR2800397B1 (fr) * 1999-10-27 2002-01-18 Electrolux Syst Blanchisserie Procede de controle du caractere aseptique du linge avant l'ouverture d'au moins une porte de machine a laver
US6471723B1 (en) 2000-01-10 2002-10-29 St. Jude Medical, Inc. Biocompatible prosthetic tissue
US20040086420A1 (en) * 2000-03-23 2004-05-06 Macphee Martin J. Methods for sterilizing serum or plasma
NZ521392A (en) * 2000-03-23 2004-06-25 Clearant Inc Methods for sterilizing biological materials involving stabilization and irradiation
US20020177223A1 (en) * 2001-03-12 2002-11-28 Ogle Mathew F. Methods and compositions for crosslinking tissue
US6682695B2 (en) * 2001-03-23 2004-01-27 Clearant, Inc. Methods for sterilizing biological materials by multiple rates
US7078163B2 (en) * 2001-03-30 2006-07-18 Medtronic, Inc. Process for reducing mineralization of tissue used in transplantation
US6696060B2 (en) * 2001-06-14 2004-02-24 Clearant, Inc. Methods for sterilizing preparations of monoclonal immunoglobulins
US20030031584A1 (en) * 2001-08-10 2003-02-13 Wilson Burgess Methods for sterilizing biological materials using dipeptide stabilizers
US6946098B2 (en) 2001-08-10 2005-09-20 Clearant, Inc. Methods for sterilizing biological materials
US7252799B2 (en) * 2001-08-31 2007-08-07 Clearant, Inc. Methods for sterilizing preparations containing albumin
US6749851B2 (en) * 2001-08-31 2004-06-15 Clearant, Inc. Methods for sterilizing preparations of digestive enzymes
US20030068416A1 (en) * 2001-09-24 2003-04-10 Wilson Burgess Method of lyophylization to reduce solvent content and enhance product recovery
US6783968B2 (en) * 2001-09-24 2004-08-31 Clearant, Inc. Methods for sterilizing preparations of glycosidases
US20030095890A1 (en) * 2001-09-24 2003-05-22 Shirley Miekka Methods for sterilizing biological materials containing non-aqueous solvents
US20030185702A1 (en) * 2002-02-01 2003-10-02 Wilson Burgess Methods for sterilizing tissue
US20110091353A1 (en) * 2001-09-24 2011-04-21 Wilson Burgess Methods for Sterilizing Tissue
US20030124023A1 (en) * 2001-12-21 2003-07-03 Wilson Burgess Method of sterilizing heart valves
US6878168B2 (en) 2002-01-03 2005-04-12 Edwards Lifesciences Corporation Treatment of bioprosthetic tissues to mitigate post implantation calcification
CA2473644C (en) * 2002-01-25 2010-09-21 Biomedical Design, Inc. Calcification-resistant fixation
US7918899B2 (en) 2002-01-25 2011-04-05 Biomedical Design, Inc. Variably crosslinked tissue
US20040013561A1 (en) * 2002-07-18 2004-01-22 David Mann Methods for sterilizing recombinant or transgenic material
US6908591B2 (en) * 2002-07-18 2005-06-21 Clearant, Inc. Methods for sterilizing biological materials by irradiation over a temperature gradient
US20040013562A1 (en) * 2002-07-18 2004-01-22 Wilson Burgess Methods for sterilizing milk.
US7955788B2 (en) * 2003-10-30 2011-06-07 Medtronic, Inc. Bioprosthetic tissue preparation with synthetic hydrogels
US20050266390A1 (en) * 2004-06-01 2005-12-01 Yuichiro Ueda Processes for removing cells and cell debris from tissue and tissue constructs used in transplantation and tissue reconstruction
US20070218038A1 (en) 2006-03-17 2007-09-20 Pegasus Biologics, Inc. Stabilized, sterilized collagen scaffolds with active adjuncts attached
CA2666485C (en) 2006-10-27 2015-10-06 Edwards Lifesciences Corporation Biological tissue for surgical implantation
US9101691B2 (en) * 2007-06-11 2015-08-11 Edwards Lifesciences Corporation Methods for pre-stressing and capping bioprosthetic tissue
US20090018655A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 John Brunelle Composite Implant for Surgical Repair
US8357387B2 (en) 2007-12-21 2013-01-22 Edwards Lifesciences Corporation Capping bioprosthetic tissue to reduce calcification
US9387280B2 (en) 2008-09-05 2016-07-12 Synovis Orthopedic And Woundcare, Inc. Device for soft tissue repair or replacement
BR122014006876B1 (pt) 2010-03-23 2020-09-29 Edwards Lifesciences Corporation Método para preparar material de membrana de tecido bioprotético
EP2582411B1 (en) 2010-06-17 2019-05-01 Edwards Lifesciences Corporation Methods for stabilizing a bioprosthetic tissue by chemical modification of antigenic carbohydrates
US8906601B2 (en) 2010-06-17 2014-12-09 Edwardss Lifesciences Corporation Methods for stabilizing a bioprosthetic tissue by chemical modification of antigenic carbohydrates
AU2011293387A1 (en) 2010-08-24 2013-03-14 Southern Lights Ventures 2002 Limited Biomaterials with enhanced properties and devices made therefrom
US9351829B2 (en) 2010-11-17 2016-05-31 Edwards Lifesciences Corporation Double cross-linkage process to enhance post-implantation bioprosthetic tissue durability
US10238771B2 (en) 2012-11-08 2019-03-26 Edwards Lifesciences Corporation Methods for treating bioprosthetic tissue using a nucleophile/electrophile in a catalytic system
US9615922B2 (en) 2013-09-30 2017-04-11 Edwards Lifesciences Corporation Method and apparatus for preparing a contoured biological tissue
US10959839B2 (en) 2013-10-08 2021-03-30 Edwards Lifesciences Corporation Method for directing cellular migration patterns on a biological tissue
CA3062547A1 (en) 2017-05-31 2018-12-06 Edwards Lifesciences Corporation Collagen fibers and articles formed therefrom
WO2019147585A1 (en) 2018-01-23 2019-08-01 Edwards Lifesciences Corporation Method for pre-stretching implantable biocompatible materials, and materials and devices produced thereby
CN113164258B (zh) 2018-11-01 2024-08-27 爱德华兹生命科学公司 经导管再生肺动脉瓣

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3166676D1 (en) * 1980-03-31 1984-11-22 Solco Basel Ag Method of making organic grafts
US4378224A (en) * 1980-09-19 1983-03-29 Nimni Marcel E Coating for bioprosthetic device and method of making same
EP0124596A4 (en) * 1982-11-12 1985-06-26 American Hospital Supply Corp CHEMICAL STERILIZATION OF IMPLANTABLE BIOLOGICAL TISSUE.
US4786287A (en) * 1986-10-10 1988-11-22 Baxter Travenol Laboratories Process for decreasing residual aldehyde levels in implantable bioprosthetic tissue
US5104405A (en) * 1991-02-21 1992-04-14 The University Of Southern California Process for improving the biostability of tissue implant devices and bioprosthetic implants so produced
US5447536A (en) * 1994-02-17 1995-09-05 Biomedical Design, Inc. Method for fixation of biological tissue
KR0131046B1 (ko) * 1994-07-13 1998-04-14 김은영 항석회화 생체 조직 인공 심장 판막

Also Published As

Publication number Publication date
CA2279625C (en) 2008-01-29
JP2001512333A (ja) 2001-08-21
WO1998034650A2 (en) 1998-08-13
AU6056798A (en) 1998-08-26
DE69814070T2 (de) 2003-12-18
AU735988B2 (en) 2001-07-26
EP0986405B1 (en) 2003-05-02
US5911951A (en) 1999-06-15
EP0986405A2 (en) 2000-03-22
CA2279625A1 (en) 1998-08-13
DE69814070D1 (de) 2003-06-05
WO1998034650A3 (en) 1998-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4271262B2 (ja) 滅菌法
JP4619597B2 (ja) 生体組織の滅菌
US6506339B1 (en) Method of sterilization
US4994237A (en) Microwave preservation of bioprostheses
US12048778B2 (en) Sterilization process
Pruss et al. Validation of the sterilization procedure of allogeneic avital bone transplants using peracetic acid–ethanol
CA2525645A1 (en) Sterilized xenograft tissue
JPS60500014A (ja) 移殖できる生物学的組織の化学滅菌
KR100869685B1 (ko) 초고정수압 인가에 의한 이식용 생체 조직의 처리방법
US6379615B1 (en) Methods of sterilizing articles
WO1992009309A2 (en) Method of liquid sterilization
Mukhopadhayay et al. Sterilization of Biomaterials and Medical Devices with Supercritical CO2
Bakuleva et al. Preclinical trials of dioxidine as a sterilizing agent for heart valve bioprostheses
NZ625543B2 (en) Sterilization process

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050209

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050209

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20050422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees