JP4258578B2 - Vehicle transmission structure with HST - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、HST(静油圧式無段変速装置)を備えた作業車等の車輌における伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前輪駆動用のHST出力を分岐して、後輪駆動力を出力することは公知である。このような伝動構造は、例えば、特開平9-66749号に開示されている。
【0003】
しかしながら、従来の伝動構造は、図10に示すように、車輌前方から後方に沿って、デファレンシャルギア装置140、HST120及び駆動源110が配設されてなる車輌において、HST120とデファレンシャルギア装置140との間にトランスミッション130を設け、該トランスミッション130内において前輪駆動力と後輪駆動力とに分岐させていた為、以下の不都合があった。なお、図において、131が前輪駆動軸であり、前車軸151を駆動するデファレンシャルギア装置140に連結されている。また、132が後輪駆動軸であり、図示しない伝動軸を介して、後車軸152に連結されている。
【0004】
即ち、図10に示す伝動構造においては、前記トランスミッション130が必須となり、その為、部品点数の増加によるコストの高騰を招いていた。また、該トランスミッション130を備えることによって、車輌の信頼性が低下するという問題もあった。即ち、前記トランスミッション130は前輪駆動力及び後輪駆動力の双方の伝動系路となるものであるから、該トランスミッションの構成部材には大きな負荷が掛かる。従って、歯車等の構成部材が破損し易く、これにより、車輌の信頼性の低下を招いていた。さらに、前記トランスミッション130は、デファレンシャルギア装置140とHST130との間の限られた空間内に配設されている為、取付作業がし難く、これにより、車輌全体の組立効率が悪化するという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、HSTを備えた作業車における前輪及び後輪への伝動構造であって、該伝動構造を構成する部材への過度の負担を防止できる構造簡単で、安価な伝動構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、車体内に設置された駆動源からの動力を、該駆動源より前方に配設されたHSTを介して前車軸駆動用デファレンシャルギア装置に伝達する車輌における伝動構造であって、前記HSTは、車輌前後方向に延びるポンプ軸を有する油圧ポンプと、前記ポンプ軸と平行に配設されたモータ軸を有し、前記油圧ポンプと協働する油圧モータと、前記油圧ポンプ及び油圧モータを収容するハウジングとを備え、前記油圧ポンプは、前記駆動源からの動力を前記ポンプ軸後端部から入力し、前記油圧モータは、前記デファレンシャルギア装置への前輪駆動力を前記モータ軸前端部から出力し、且つ、後輪駆動力を前記モータ軸後端部から出力し得るように構成されており、前記HSTハウジングの後部に着脱自在に装着される内方部及び該内方部から車輌幅方向一方側に延び前記ハウジングから該一方側に外れて位置する外方部を有するケースと、前記ケースの内方部に収容され、前端部が前記モータ軸と軸線回り相対回転不能に連結された入力軸と、前記ケースの外方部に収容され、後端部がケースから後方へ突出された後輪駆動軸と、前記ケースに収容され、前記入力軸から後輪駆動軸に動力を伝達する動力伝達機構とを有する後輪駆動装置を、さらに、備える伝動構造を提供する。
【0008】
また、前記ケースの外方部は前方へ膨出した膨出部を有し、該膨出部には、前記動力伝達機構の一部を構成するクラッチ機構が備えられており、前記クラッチ機構は、前記後輪駆動軸に相対回転自在に支持され、前記入力軸からの動力を伝達される外輪体と、該外輪体及び前記後輪駆動軸間に介在され、前進力のみを後輪駆動軸に伝達するクラッチ子と、前記後輪駆動軸に相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支持され、前記外輪体と係脱自在とされたロックメンバとを有しているものとすることができる。
【0009】
好ましくは、前記ハウジング及び前記ケース間を連通し、該ハウジング内の油を該ケース内に導入する吸入路と、前記ケース内の油を排出する吐出路とを備えることができる。
【0010】
より好ましくは、前記吐出路を、前記ケースと前記前車軸駆動用デファレンシャルギア装置のケーシングとを連通するものとし、さらに、前記吸入路は、前記動力伝達機構を構成する歯車の噛合点より、該噛合点を形成する歯車の車輌前進時における回転方向下流側において、前記ケースに連通され、且つ、前記吐出路は、前記噛合点より、前記歯車の車輌前進時における回転方向上流側において、前記ケースに連通されるものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る伝動構造の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係る伝動構造が適用された車輌の概略斜視図であり、図2は図1におけるA矢視図である。図において、10がHSTであり、該HSTの後方に配設されるエンジン(図示せず)から動力が入力される。そして、前輪駆動力は、前記HST10の前方に配設されるデファレンシャルギア装置50を介して前車軸61に伝達される。一方、後輪駆動力は、HST10の後方に設けられる後輪駆動装置20から伝動軸63を介して後車軸62に伝達される。なお、図中、40は油圧ブロック、45はチャージポンプであり、31は車輌前方に配設されるモア駆動用のPTO軸、35はモア駆動用ポンプである。
【0012】
図3はHST、PTOユニット及び後輪駆動装置が配設された部分の展開横断面図であり、図4及び図5はそれぞれ図3におけるB−B線及びC−C線断面図である。
【0013】
前記HST10は、ハウジング11と、該ハウジング内に収容される油圧ポンプ12及び油圧モータ15とを有している。前記ハウジング11は、前記デファレンシャルギア装置50と車体幅方向略同位置にある本体部11aと、該本体部11aから左側へ延在した延在部11bとを有している。前記油圧ポンプ12及び油圧モータ15は前記ハウジング本体部11aに収容されている。一方、前記ハウジング延在部11bには、モア駆動用のPTOユニット30が収容されている。なお、本実施の形態において、左側及び右側とは、それぞれ、車輌前方を向いて左側及び右側である。
【0014】
前記ハウジングの本体部11aは前方が開口で且つ後方が後壁により閉塞され、他方、延在部11bは前方が前壁により閉塞され且つ後方が開口とされている。そして、前記本体部11aの前方開口は油圧ブロック40で閉塞され、前記延在部11bの後方開口は閉塞部材19で閉塞されており、これにより、以下の効果を得ている。即ち、本体部11aに加えて延在部11bを有する構成において、本体部11a及び延在部11b双方の前方を開口とすると、該開口を閉塞する前記油圧ブロック40の車体幅方向長さを長くする必要が生じ、材料増加等によるコスト高を招くことになる。該油圧ブロック40は、油量を確保するために、ある程度厚みが必要であるので、該ブロック40の幅方向長さを長くすることによって増加する材料量は大きくなる。また、前記構成に係るハウジング11は、本体部11aの鋳型を前方に抜き、且つ、延在部11bの鋳型を後方に抜くことによって、容易に鋳造することができる。
【0015】
前記油圧ポンプ12は、図3及び図3におけるD−D線断面図である図6に示されているように、車体前後方向に沿って延びるポンプ軸13を有している。該ポンプ軸13の後端は、前記ハウジング11から後方へ突出し、図示しないエンジンの出力軸に連結される。また、前記ポンプ軸13の前端は、前記ハウジング11から前方へ突出し、油圧ブロック40を貫通して、チャージポンプ45のケース内に突入されている。さらに、該ポンプ軸13のうち油圧ポンプ本体より後方に位置する部分には、ギア14が相対回転不能に支持されている。
【0016】
前記PTOユニット30は、図3及び該図3におけるF−F線断面図である図8に示されているように、ハウジング延在部11bの前壁と前記閉塞部材19とによって支持され、前端が前方へ突設されたPTO軸31と、該PTO軸に相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支持された従動側メンバ32と、前記PTO軸31に相対回転自在且つ軸方向摺動不能に支持され、前記ギア14に接続された駆動側メンバ33とを備えている。該PTOユニットのクラッチON−OFF動作は、油圧ブロック40、ハウジング11及び閉塞部材19に形成された油路を介して、チャージポンプ45から送られてくる作動油の油圧によって行われる。
【0017】
一方、前記油圧モータ15は、図3及び図3におけるE−E線断面図である図7に示されているように、前記ポンプ軸13より右側において略平行に配設されたモータ軸16を有している。該モータ軸16の前端部は前記ハウジング11から前方に突出し、油圧ブロック40を貫通して、デファレンシャルギア装置50の入力ギア51に接続されている。そして、該モータ軸16の後端部は前記ハウジング11から後方へ突出しており、該突出部から後輪駆動力を取り出し得る構成となっている。
【0018】
このように、モータ軸16の前端部を前車軸を駆動するデファレンシャルギア装置50に接続し、且つ、後端部を前記ハウジング11から後方へ突出させることにより、以下の効果を得ることができる。即ち、従来の伝動構造においては、HSTとデファレンシャルギア装置との間にトランスミッションを設け、該トランスミッション内において、前輪駆動力と後輪駆動力とを分岐させていた(図10参照)。従って、トランスミッションが必須となり、部品点数の増加によるコストの高騰を招くものであった。また、前輪駆動力及び後輪駆動力の双方が該トランスミッションを介して出力される為、該トランスミッションの構成部材に掛かる負荷が大きく、該トランスミッション構成部材の損傷が起こり易かった。従って、車輌の信頼性の低下を招く恐れがあった。さらに、HSTとデファレンシャルギア装置との間の限られたスペース内にトランスミッションを取り付けていた為、組立効率が悪かった。
【0019】
これに対し、本実施の形態においては、前述のように、モータ軸16の前端部及び後端部から、それぞれ、前輪駆動力及び後輪駆動力を取り出すように構成しているので、前記トランスミッションを不要とすることができ、これにより、部品点数削減によるコストの低廉化及び車輌信頼性の向上を図ることができる。また、比較的スペースのあるHST10の後方から後輪駆動力を取り出す構成である為、前記従来の伝動構造に比して、車輌の組立効率を向上させることができる。さらに、モータ軸16の後端部から後輪駆動力と取り出す為、前記従来の伝動構造に比して、後車軸との連結軸を短くすることができる。
【0020】
また、本実施の形態においては、図3及ぶ図4に良く表されているように、前記ポンプ13軸及びモータ軸16を略同一水平面内に配置させており、これにより、ポンプ軸13に軸連結されるエンジンの下方設置を可能とし、車輌の小型化及び車輌重心の低下による車輌安定性の向上を図っている。即ち、エンジン駆動軸と軸連結されるポンプ軸を、モータ軸より上方に配置させる従来の構成においては、エンジンが車体上方に配設されることとなり、これにより、車輌の大型化や車輌重心の上昇による車輌安定性の悪化を招くこととなるが、本実施の形態においては、斯かる不都合は生じない。
【0021】
一方、前記HST10の後方の右側寄りには後輪駆動装置20が配設されている。該後輪駆動装置20は、前記ハウジング11に連結されるケース21を有している。該ケースは、内方部分21aが前記ハウジング後方壁のうちモータ軸後端を軸受する部分と重なり合っており、外方部分21bが前記内方部分から右側に延び前記ハウジング11から車輌幅方向に外れるようになっている。該外方部分21bは、前方へ膨出した膨出部21cを有している。
【0022】
前記ケース21には、車輌長手方向に沿った入力軸22,中間軸23及び後輪駆動軸24が、内方部分21aから外方部分21bに向かって順に支持されている。前記入力軸22は、前端部が前記モータ軸16と軸線回り相対回転不能に連結されている。さらに、該入力軸22には、入力ギア25が相対回転不能に設けれている。前記中間軸23には前記入力ギア25と噛合する中間ギア26が相対回転自在に支持されている。
【0023】
一方、前記後輪駆動軸24は、後端部が前記ケース21から後方へ突出しており、この部分から後輪駆動力を取りだし得る構成となっている。さらに、該後輪駆動軸24には、前記ケースの膨出部21cを利用して、クラッチ機構27が支持されている。本実施の形態においては、入力ギア25、中間軸23、中間ギア26及び伝動機構27が、入力軸22から後輪駆動軸24に動力を伝達する動力伝達機構を構成している。
【0024】
前記クラッチ機構27は、一方向クラッチ28と該クラッチのロックメンバ29とを備えている。前記一方向クラッチ28は、外周に前記中間ギア26と噛合するギアが形成された外輪体28aと、該外輪体28a及び後輪駆動軸24間に介在され、前進力のみを後輪駆動軸24に伝達するクラッチ子28bとを有している。一方、前記ロックメンバ29は、後輪駆動軸24に相対回転不能且つ軸方向摺動自在に設けられ、前記外輪体28aに系脱自在とされたシフター29aを有している。
【0025】
該クラッチ機構27は、前進時における前輪と後輪との旋回半径差に起因する後輪のスリップを防止すると共に、後進時における4輪駆動を提供するものである。即ち、車輌前進時には、一方向クラッチ28を作動させておくことにより、後輪駆動軸24が外輪体28aより速く回転することが許容される。従って、前輪及び後輪の旋回半径差による後輪のスリップを防止できる。その一方、車輌後進時には、一方向クラッチ28aをロックメンバ29によってロックさせておくことにより、後輪駆動力を有効に出力することができる。
【0026】
また、本実施の形態においては、前記クラッチ機構27を、HST10の右側であって、デファレンシャルギア装置50の後方に存在する空きスペースを利用して設置しているので、該クラッチ機構27の設置によって車輌が大型することはない。
【0027】
さらに、後輪駆動軸24が、前述のように、モータ軸22から右側に変位させられているので、これにより、エンジンの下方設置が可能となっている。即ち、後輪駆動軸24がモータ軸22と同軸上に配置させられる場合には、後輪駆動軸24及び後車軸62間を連結する連結軸63と、エンジンとの抵触を避ける為に、エンジンを上方に設置する必要がある(図1参照)。斯かるエンジンの上方設置は、車輌の大型化を招くと共に、車輌重心の上昇による走行安定性の悪化を招く。これに対し、本実施の形態におけるように、後輪駆動軸24をモータ軸22の軸線位置から右側へ変位させておくと、エンジンをHST10と略同一高さに設置しても、前記連結軸63とエンジンとの干渉は起こらない。従って、車輌の大型化や走行安定性の悪化という不都合は生じない。
【0028】
さらに、本実施の形態においては、前記ハウジング11内部と前記ケース21内部とを連通する潤滑油吸入路41と、前記ケース21内部とデファレンシャルギア装置のケーシング52内部とを連通する潤滑油吐出路42とを備えている。
【0029】
前記吸入路41は、後輪駆動装置20における複数ギアの噛合点の近傍であって、且つ、該噛合点を形成するギアの車輌前進時における回転方向下流において、ケース21内に連通している。一方、前記吐出路42は、前記噛合点の近傍であって、且つ、該噛合点を形成するギアの回転方向上流において、ケース21内に連通している。本実施の形態においては、図4によく表されているように、入力ギア25と中間ギア26との噛合点43の近傍であって、これらのギアの前進時における回転方向下流において吸入孔41をケース21連通させ且つ上流において吐出孔42をケース21に連通させており、これにより、後輪駆動装置20の潤滑油とHST10の作動油とを兼用しつつ、且つ、HST作動油の温度上昇を安価に且つ有効に防止している。その理由は以下の通りである。
【0030】
即ち、ギアの噛合点近傍におけるケース21内の油の流れを考える。例えば、図4において、車輌前進時の入力ギア25の回転方向が反時計回り方向であるとすると、これと噛合する中間ギア26は時計回りに回転する。従って、前記入力ギア25及び中間ギア26の回転方向下流側(図4のX部分)においては、ギア25,26の回転に伴って油がケース21の内方へと流れる(図4の実線矢印)。一方、回転方向上流側(図4のY部分)においては、ギア25,26の回転に伴って油がケース21の外方へと流れる(図4の破線矢印)。従って、前述のように、吸入孔41及び吐出孔42を、それぞれ、回転方向下流側及び上流側に設ければ、ギア25,26の回転によるポンプ作用によって、ハウジング11内の作動油をケース21内に効率よく吸入でき、且つ、ケース21内の潤滑油を効率よく吐出させることが可能となる。なお、前進時における回転を基準としたのは、車輌は、通常、後進するよりも多くの時間、前進させられるからである。
【0031】
また、本実施の形態においては、入力ギア25及び中間ギア26を基準に、吸入路41及び吐出路42のケース21への連通位置を定めたが、当然ながら、該連通位置はケース21内の何れのギアを基準に定めても良い。例えば、吸入路41を入力ギア25及び中間ギア26の回転方向下流に設け、吐出路42を中間ギア26及び外輪体28aの回転方向上流に設けることも可能である。
【0032】
さらに、好ましくは、吸入路41を垂直方向下側においてケース21に開口し、吐出路42を垂直方向上側においてケース21に開口することが好ましい。このように形成することにより、前記ハウジング11内の油のケース21内への吸入を容易ならしめると共に、前記ハウジングの上壁に形成した油路42aを介してデファレンシャルギア装置50の上方から油を吐出させることが容易となる。従って、ケース21から吐出される油をデファレンシャルギア装置用の潤滑油としても有効に活用することが可能となる。
【0033】
ところで、前記吐出孔42をデファレンシャルギア装置のケーシング53に連通する代わりに、ハウジング11内に連通することも可能である。斯かる場合には、ハウジング11からケース21内に吸入され、該ケース21内の限られた空間内で潤滑油として用いられて高温となった油が、再度、HST10へ戻されることとなる為、ハウジング11内の油温を上昇させることになる。該油温の上昇は、HST作動油の圧力変化等を招くことになるが、これは、ハウジング11内の油を冷却させる装置を別途備えることにより解決し得る。
【0034】
これに対し、本実施の形態においては、ハウジング11から吸入され、潤滑油として使用された油を、デファレンシャルギア装置50へ吐出している。このデファレンシャルギア装置50へ吐出された油は、フィルタ55(図6〜図8参照)を介してチャージポンプ45により吸引され、HS10Tの油圧回路へ戻される。このように、後輪駆動装置の潤滑油として用いられ高温となった油を循環させることにより、該油を自然に冷却させることができる。従って、本実施の形態においては、前述の冷却装置を備える必要はない。
【0035】
なお、本実施の形態においては、後輪駆動装置20を、HSTハウジング11に着脱自在に取り付けられるケース21内に収容したが、本発明は斯かる形態に限られるものではない。例えば、図9に示すように、HSTハウジングの右側に膨出部11c′を設けると共に、該ハウジング11′に着脱自在に蓋部材21′を取り付け、前記膨出部11c′及びハウジング11′後方壁と前記蓋部材21′とにより画される空間に後輪駆動装置20を収容することも可能である。斯かる形態においては、HSTハウジングに形成した膨出部11c′、該ハウジング後方壁及び前記蓋部材21′が、本実施の形態におけるケース21に相当する。
【0036】
さらに、本実施の形態における左側及び右側の関係は、当然ながら、逆にすることも可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、車体内に設置された駆動源からの動力を、該駆動源より前方に配設されたHSTを介して前車軸駆動用デファレンシャルギア装置に伝達する車輌における伝動構造であって、前記HSTのモータ軸の前端をHSTのハウジングから前方へ突出させてデファレンシャルギア装置に接続し、且つ、前記モータ軸の後端を前記ハウジングの後方から突出させるように構成したので、HSTとデファレンシャルギア装置との間に配設され、前輪駆動力と後輪駆動力とを分岐するトランスミッションを不要とすることができ、これにより、コストの低廉化を図ることができる。さらに、前記前輪駆動力と後輪駆動力との双方の伝動系路となる前記トランスミッションを不要とすることにより、車輌の信頼性向上及び組立効率の向上を図り得る。
【0038】
また、前記HSTハウジングの後方に、車輌幅方向一方に延在する後輪駆動装置を備え、該後輪駆動装置の前記車輌幅方向一方端に後輪駆動軸を設けるようにすれば、HSTの後方に配設される駆動源を下方に設置することができる。従って、車輌の小型化及び走行安定性の向上を図り得る。
【0039】
また、前記後輪駆動装置の車輌幅方向一方端に前方へ膨出する膨出部を設け、該膨出部内に、車輌前進時には後輪が前輪より速く回転するのを許容しつつ、車輌後進時には前輪及び後輪の同速回転を提供するクラッチ機構を備えるようにすれば、該クラッチ機構の設置による車輌の大型化を防ぐことができる。
【0040】
さらに、前記ハウジング及び前記ケース間を連通し、該ハウジング内のドレン油を該ケース内に導入する吸入路と、前記ケース内の油を排出する吐出路とを備えれば、HSTの作動油と後輪駆動装置の潤滑油とを兼用できる。
【0041】
また、前記吐出路を、前記ケースとデファレンシャルギア装置のケーシングとを連通するものとし、さらに、前記吸入路を、前記動力伝達機構を構成する歯車の噛合点より、該噛合点を形成する歯車の車輌前進時における回転方向下流側において、前記ケースに連通し、且つ、前記吐出路を、前記噛合点より、前記歯車の車輌前進時における回転方向上流側において、前記ケースに連通すれば、前記HST作動油と後輪駆動装置の潤滑油とを兼用させつつ、HSTハウジング内の油温の上昇を有効に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい一実施の形態に係る伝動構造が適用された車輌の概略斜視図である。
【図2】図2は、図1におけるA矢視図である。
【図3】図3は、前記実施の形態におけるHST、PTOユニット及び後輪駆動装置が配設された部分の展開横断面図である。
【図4】図4は、図3におけるB−B線断面図である。
【図5】図5は、図3におけるC−C線断面図である。
【図6】図6は、図3におけるD−D線断面図である。
【図7】図7は、図3におけるE−E線断面図である。
【図8】図8は、図3におけるF−F線断面図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施の形態に係る伝動構造の横断面図である。
【図10】図10は、従来技術に係る伝動構造の模式図である。
【符号の説明】
10 HST
11 ハウジング
12 油圧ポンプ
13 ポンプ軸
15 油圧モータ
16 モータ軸
20 後輪駆動装置
21 ケース
24 後輪駆動軸
27 クラッチ機構
30 PTOユニット
40 油圧ブロック
50 デファレンシャルギア装置
52 ケーシング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a transmission structure in a vehicle such as a work vehicle provided with an HST (hydrostatic continuously variable transmission).
[0002]
[Prior art]
It is known to branch the front wheel drive HST output and output the rear wheel drive force. Such a transmission structure is disclosed, for example, in JP-A-9-66749.
[0003]
However, as shown in FIG. 10, the conventional transmission structure is a vehicle in which the
[0004]
That is, in the transmission structure shown in FIG. 10, the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and is a transmission structure for a front wheel and a rear wheel in a work vehicle equipped with an HST, and an excessive load is imposed on the members constituting the transmission structure. The object is to provide a simple and inexpensive transmission structure that can be prevented.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention transmits a power from a drive source installed in a vehicle body to a differential gear device for driving a front axle via an HST disposed in front of the drive source. The HST includes a hydraulic pump having a pump shaft extending in the longitudinal direction of the vehicle, a hydraulic motor having a motor shaft arranged in parallel with the pump shaft, and cooperating with the hydraulic pump; A housing for housing the hydraulic pump and the hydraulic motor, wherein the hydraulic pump inputs power from the drive source from a rear end portion of the pump shaft, and the hydraulic motor drives a front wheel to the differential gear device. outputting a force from the motor shaft front end, and the rear wheel drive force is configured to be output from the motor shaft rear end portion, detachable to a rear portion of the HST housing A case having an inner part to be mounted and an outer part extending from the inner part to one side in the vehicle width direction and positioned away from the housing from the one side; and a front end part accommodated in the inner part of the case Is connected to the motor shaft so as not to rotate relative to the axis, accommodated in an outer portion of the case, and a rear wheel drive shaft with a rear end protruding rearward from the case, and accommodated in the case. A transmission structure further comprising a rear wheel drive device having a power transmission mechanism for transmitting power from the input shaft to the rear wheel drive shaft is provided.
[0008]
The outer portion of the case has a bulging portion that bulges forward, and the bulging portion includes a clutch mechanism that constitutes a part of the power transmission mechanism. An outer ring body that is rotatably supported by the rear wheel drive shaft and receives power from the input shaft, and is interposed between the outer ring body and the rear wheel drive shaft, and only forward force is transmitted to the rear wheel drive shaft. And a lock member that is supported by the rear wheel drive shaft so as not to rotate relative to the rear wheel and is slidable in the axial direction, and is detachable from the outer ring body. .
[0009]
Preferably, the housing and the case communicate with each other, and a suction path for introducing the oil in the housing into the case and a discharge path for discharging the oil in the case can be provided.
[0010]
More preferably, the discharge path communicates with the case and the casing of the differential gear device for driving the front axle , and the suction path further includes a meshing point of a gear constituting the power transmission mechanism. The gear that forms the meshing point communicates with the case on the downstream side in the rotational direction when the vehicle moves forward, and the discharge path is located upstream of the meshing point and on the upstream side in the rotational direction when the gear moves forward with the vehicle. It can be communicated to.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a transmission structure according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic perspective view of a vehicle to which the transmission structure according to the present embodiment is applied, and FIG. 2 is a view as seen from an arrow A in FIG. In the figure,
[0012]
FIG. 3 is a developed cross-sectional view of a portion where the HST, PTO unit, and rear wheel drive device are disposed, and FIGS. 4 and 5 are cross-sectional views taken along lines BB and CC in FIG. 3, respectively.
[0013]
The HST 10 includes a
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
On the other hand, the
[0018]
Thus, the following effects can be obtained by connecting the front end portion of the
[0019]
On the other hand, in the present embodiment, as described above, the front wheel driving force and the rear wheel driving force are extracted from the front end portion and the rear end portion of the
[0020]
Further, in the present embodiment, the
[0021]
On the other hand, a rear
[0022]
The
[0023]
On the other hand, the rear
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Further, in the present embodiment, the
[0027]
Further, since the rear
[0028]
Further, in the present embodiment, a lubricating
[0029]
The
[0030]
That is, consider the flow of oil in the
[0031]
Further, in the present embodiment, the communication position of the
[0032]
Further, it is preferable that the
[0033]
By the way, instead of communicating the
[0034]
On the other hand, in the present embodiment, oil sucked from the
[0035]
In the present embodiment, rear
[0036]
Furthermore, the relationship between the left side and the right side in the present embodiment can of course be reversed.
[0037]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided a transmission structure in a vehicle that transmits power from a drive source installed in a vehicle body to a differential gear device for driving a front axle via an HST disposed in front of the drive source. Since the front end of the motor shaft of the HST protrudes forward from the housing of the HST and is connected to the differential gear device, and the rear end of the motor shaft protrudes from the rear of the housing, the HST and the differential A transmission that is arranged between the gear device and branches the front wheel driving force and the rear wheel driving force can be made unnecessary, whereby the cost can be reduced. Furthermore, by eliminating the need for the transmission, which is a transmission path for both the front wheel driving force and the rear wheel driving force, it is possible to improve vehicle reliability and assembly efficiency.
[0038]
Further, if a rear wheel drive device extending in one vehicle width direction is provided behind the HST housing and a rear wheel drive shaft is provided at one end in the vehicle width direction of the rear wheel drive device, A drive source disposed behind can be installed below. Therefore, it is possible to reduce the size of the vehicle and improve the running stability.
[0039]
In addition, a bulging portion that bulges forward is provided at one end in the vehicle width direction of the rear wheel drive device, and the vehicle reverses while allowing the rear wheels to rotate faster than the front wheels when the vehicle moves forward. In some cases, if a clutch mechanism that provides the same speed rotation of the front and rear wheels is provided, an increase in the size of the vehicle due to the installation of the clutch mechanism can be prevented.
[0040]
Furthermore, if the housing and the case communicate with each other, and a suction path for introducing drain oil in the housing into the case and a discharge path for discharging the oil in the case are provided, It can also be used as a lubricant for the rear wheel drive device.
[0041]
Further, the discharge path communicates the case and the casing of the differential gear device, and further, the suction path of the gear that forms the mesh point from the mesh point of the gear that constitutes the power transmission mechanism. The HST is communicated with the case on the downstream side in the rotational direction when the vehicle moves forward, and the discharge path communicates with the case on the upstream side in the rotational direction when the vehicle moves forward from the meshing point. It is possible to effectively suppress an increase in the oil temperature in the HST housing while combining the working oil and the lubricating oil for the rear wheel drive device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a vehicle to which a transmission structure according to a preferred embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a view taken in the direction of arrow A in FIG.
FIG. 3 is an exploded cross-sectional view of a portion where the HST, PTO unit, and rear wheel drive device are disposed in the embodiment.
4 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 3;
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along line EE in FIG. 3;
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line FF in FIG. 3;
FIG. 9 is a cross-sectional view of a transmission structure according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram of a transmission structure according to the prior art.
[Explanation of symbols]
10 HST
11
Claims (4)
前記HSTは、車輌前後方向に延びるポンプ軸を有する油圧ポンプと、前記ポンプ軸と平行に配設されたモータ軸を有し、前記油圧ポンプと協働する油圧モータと、前記油圧ポンプ及び油圧モータを収容するハウジングとを備え、
前記油圧ポンプは、前記駆動源からの動力を前記ポンプ軸の後端部から入力し、
前記油圧モータは、前記デファレンシャルギア装置への前輪駆動力を前記モータ軸前端部から出力し、且つ、後輪駆動力を前記モータ軸後端部から出力し得るように構成されており、
前記HSTハウジングの後部に着脱自在に装着される内方部及び該内方部から車輌幅方向一方側に延び前記ハウジングから該一方側に外れて位置する外方部を有するケースと、
前記ケースの内方部に収容され、前端部が前記モータ軸と軸線回り相対回転不能に連結された入力軸と、
前記ケースの外方部に収容され、後端部がケースから後方へ突出された後輪駆動軸と、
前記ケースに収容され、前記入力軸から後輪駆動軸に動力を伝達する動力伝達機構と、
を有する後輪駆動装置を、さらに、備えたことを特徴とする伝動構造。A transmission structure in a vehicle for transmitting power from a drive source installed in a vehicle body to a differential gear device for driving a front axle via an HST disposed in front of the drive source,
The HST has a hydraulic pump having a pump shaft extending in the vehicle front-rear direction, a motor shaft disposed in parallel with the pump shaft, and a hydraulic motor cooperating with the hydraulic pump, the hydraulic pump and the hydraulic motor And a housing for housing
The hydraulic pump receives power from the drive source from the rear end of the pump shaft,
The hydraulic motor is configured to output a front wheel driving force to the differential gear device from the motor shaft front end, and to output a rear wheel driving force from the motor shaft rear end.
A case having an inner part that is detachably attached to a rear part of the HST housing, and an outer part that extends from the inner part to one side in the vehicle width direction and is located on the one side away from the housing;
An input shaft housed in the inner part of the case, the front end of which is connected to the motor shaft so as not to rotate relative to the motor shaft;
A rear wheel drive shaft housed in an outer portion of the case, and a rear end portion protruding rearward from the case;
A power transmission mechanism housed in the case and configured to transmit power from the input shaft to the rear wheel drive shaft;
A transmission structure , further comprising a rear wheel drive device having
該膨出部には、前記動力伝達機構の一部を構成するクラッチ機構が備えられており、
前記クラッチ機構は、前記後輪駆動軸に相対回転自在に支持され、前記入力軸からの動力を伝達される外輪体と、
該外輪体及び前記後輪駆動軸間に介在され、前進力のみを後輪駆動軸に伝達するクラッチ子と、
前記後輪駆動軸に相対回転不能且つ軸方向摺動自在に支持され、前記外輪体と係脱自在とされたロックメンバとを有していることを特徴とする請求項1に記載の伝動構造。The outer portion of the case has a bulging portion that bulges forward,
The bulging portion is provided with a clutch mechanism that constitutes a part of the power transmission mechanism,
The clutch mechanism is supported on the rear wheel drive shaft so as to be relatively rotatable, and an outer ring body to which power from the input shaft is transmitted;
A clutch element interposed between the outer ring body and the rear wheel drive shaft and transmitting only forward force to the rear wheel drive shaft;
The transmission structure according to claim 1 , further comprising a lock member that is supported on the rear wheel drive shaft so as not to rotate relative to the rear wheel and is slidable in an axial direction, and is capable of being engaged with and disengaged from the outer ring body. .
前記ケース内の油を排出する吐出路とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝動構造。A suction path that communicates between the housing and the case and introduces oil in the housing into the case;
The power transmission structure according to claim 1, further comprising a discharge passage that discharges oil in the case.
さらに、前記吸入路は、前記動力伝達機構を構成する歯車の噛合点より、該噛合点を形成する歯車の車輌前進時における回転方向下流側において、前記ケースに連通され、且つ、前記吐出路は、前記噛合点より、前記歯車の車輌前進時における回転方向上流側において、前記ケースに連通されていることを特徴とする請求項3に記載の伝動構造。The discharge passage is adapted to communicate the case and the casing of the differential gear device for driving the front axle ,
Further, the suction path communicates with the case on the downstream side in the rotational direction of the gear that forms the meshing point when the vehicle moves forward from the meshing point of the gear that constitutes the power transmission mechanism, and the discharge path is The transmission structure according to claim 3 , wherein the transmission structure communicates with the case on the upstream side in the rotational direction of the gear when the vehicle moves forward from the meshing point.
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