JP4130462B2 - 電子通貨システム - Google Patents
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Description
このような技術の先行例としては、例えば、特公平7−111723に開示されている電子通貨システムが挙げられる。
この電子的象徴には、生成された初期の貨幣的価値が含まれており、この電子的象徴が振り出し等のために移転するときには、移転された財貨的価値を有する移転レコードを、移転された電子的象徴に含ませることができる。
このように発生元の口座の情報が含められた電子的象徴の場合は、発生元の口座が匿名で開設できるものでない限り、発生元の匿名性を維持し難い。このため、匿名性を要求される種類の取引行為においてこのような電子的象徴を用いることは、必ずしも好適とはいえない。
このような電子的象徴を、各電子的象徴の現時点の財産的価値を把握する手段(例えば、上述の、点数を管理するホストコンピュータ)から論理的に切り離して貨幣と同様に流通させることは、困難である。
また、この発明は、流通される電子的象徴自体が財産的価値を表す電子通貨システムを提供することを目的とする。
また、この発明は、取り扱いが容易な電子的象徴を提供する電子通貨システムを提供することを目的とする。
ネットワークを介して接続された電子貨幣発生用コンピュータと、当該ネットワークに接続された取引用コンピュータと、当該ネットワークに接続された1個以上の電子貨幣行使用コンピュータと、を備える電子通貨システムであって、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記電子貨幣発生用コンピュータが供給した電子貨幣を受領して記憶する記憶手段と、電子貨幣使用の場面で、前記取引用コンピュータに、記憶手段に記憶している各電子貨幣を前記ネットワークを介して供給する手段と、購入対象の情報を、前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータへと供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記電子貨幣行使用コンピュータが供給した各電子貨幣及び購入対象の情報を取得する手段と、取得した情報に基づいて、購入対象の価格の総額を集計する手段と、価額の合計が集計した購入対象の価格の総額を上回るような電子貨幣の一群であって、当該一群内の一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計が当該商品の価格の総額を下回るような一群を、前記電子貨幣行使用コンピュータより取得した各電子貨幣のうちから選択する選択手段と、該選択手段で選択した前記一群の電子貨幣のうち前記一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計と当該購入対象の価格の総額との差額を示す差額情報と、当該一個の電子貨幣と当該一個の電子貨幣の分割を要求する分割要求信号とを前記ネットワークを介して前記電子貨幣発生用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記電子貨幣発生用コンピュータは、当該分割要求信号を受信する手段と、受信した分割要求信号に応答して、供給された前記一個の電子貨幣を削除し、供給された前記差額情報が示す額に等しい価額の第1の電子貨幣を生成して、削除した前記一個の電子貨幣の価額と前記差額情報が示す額との差額に等しい価額の第2の電子貨幣を生成し、生成した前記第1及び第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記第1及び第2の電子貨幣を前記電子貨幣発生用コンピュータより取得する手段と、前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段とを備え、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記取引用コンピュータより取得する手段と、当該一群の電子貨幣を記憶手段より消去する手段と、消去完了の通知を前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記消去完了の通知を前記電子貨幣行使用コンピュータより取得する手段と、前記第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記第2の電子貨幣を前記取引用コンピュータより取得する手段と、取得した当該第2の電子貨幣を前記記憶手段に記憶する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
ネットワークを介して接続された電子貨幣発生用コンピュータと、当該ネットワークに接続された取引用コンピュータと、当該ネットワークに接続された1個以上の電子貨幣行使用コンピュータと、を備える電子通貨システム用の取引用コンピュータであって、
電子貨幣使用の場面で、前記電子貨幣行使コンピュータから供給されてくる1又は複数の電子貨幣と購入対象の情報とを取得し、取得した情報に基づいて、購入対象の価格の総額を集計する手段と、
価額の合計が集計した購入対象の価格の総額を上回るような電子貨幣の一群であって、当該一群内の一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計が当該商品の価格の総額を下回るような一群を、前記電子貨幣行使用コンピュータより取得した各電子貨幣のうちから選択する選択手段と、
該選択手段で選択した前記一群の電子貨幣のうち前記一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計と当該購入対象の価格の総額との差額を示す差額情報と、当該一個の電子貨幣と当該一個の電子貨幣の分割を要求する分割要求信号とを前記電子貨幣発生用コンピュータに供給する手段と、
前記電子貨幣発生用コンピュータから送信されてくる、前記差額情報が示す額に等しい価額の第1の電子貨幣と、前記一個の電子貨幣の価額と前記差額情報が示す額との差額に等しい価額の第2の電子貨幣を前記電子貨幣発生用コンピュータより取得する手段と、
前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、
前記電子貨幣行使用コンピュータより、前記一群の電子貨幣の消去完了の通知を前記電子貨幣行使用コンピュータより取得する手段と、前記第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、を備える、
ことを特徴とする。
図1は、この発明の実施の形態にかかる電子通貨システムの構成の一例を示す。
図示するように、この電子通貨システムは、電子貨幣発生サイト1と、取引サイト2と、電子貨幣行使サイト3と、ネットワーク4とより構成される。
外部記憶装置12は、ハードディスク装置等からなり、コンピュータ11の制御に従って、データの記憶、消去及び記憶内容の出力を行う。
ネットワーク接続プログラム51a〜51cは、ネットワークアクセス装置13、13、33を制御して、コンピュータ11、21及び制御部31を、ネットワーク4を介して互いに接続させる。
電子貨幣請求プログラム54は、ネットワーク接続プログラム51a〜51cにより接続された電子貨幣発生サイト1に電子貨幣の発生を要求する。そして、受け取った認証暗号73を、外部記憶装置32に記憶させる。
取引要求プログラム55は、商品の供給を受けるための取引を取引サイト2に要求し、認証暗号73を送る。そして、該取引の要求の結果を示す情報を、取引サイト2より取得して、外部記憶装置32に記憶させる。
復号プログラム56a〜56cは、外部記憶装置12、22、32に格納されており、コンピュータ11、21及び制御部31により読み出され、実行される。
電子貨幣発生プログラム52は、電子貨幣行使サイト3の制御部31よりコンピュータ11に入力される換貨単位識別符号71に基づいて、認証暗号73を発生するか否かを判別し、発生する場合、発生すべき電子貨幣の価額を決定する。 そして、電子貨幣の発生を決定したときは認証暗号73を発生し、該電子貨幣を表す認証暗号73を、ネットワーク4を介して電子貨幣行使サイト3に送る。
取引プログラム53は、電子貨幣行使サイト3の制御部31よりコンピュータ21に入力される認証暗号73に基づいて、商品の提供をするか否かを判別し、提供する場合、電子貨幣行使サイト3にその旨の通知を発する。
行使者に返還されるべき超過分がある場合は、分割されるべき電子貨幣の認証暗号73と分割法を指定する情報とを電子貨幣発生サイト1に送り、該電子貨幣の分割を請求する。そして、釣り銭に当たる電子貨幣の認証暗号73を、ネットワーク4を介して電子貨幣行使サイト3に送る。
電子貨幣分割プログラム57は、コンピュータ21からの電子貨幣分割の請求を承けて、コンピュータ21から送られた認証暗号73が示す電子貨幣を、ホストコンピュータが指定する分割法で分割する。そして、分割されて生成された電子貨幣を示す認証暗号73を、ネットワーク4を介して取引サイト2に送る。
そして、例えば、スクラッチペーパー上に印刷されて遮光される等、人により直接視認されない形態で記録され、上述の権利と一体のものとして譲渡等される。
なお、上述の権利は、発行を請求できる電子貨幣の額を定めて付与される。以下では、この権利1個に基づいて請求できる範囲を表す概念を「換貨単位」と呼ぶ。
換貨単位リスト72は、複数のレコードからなり、各レコードには、各換貨単位識別符号71と、該換貨単位識別符号71により示される換貨単位の当初の残高の情報と、現在の残高の情報とが格納されている。
認証暗号73は、各電子貨幣を特定する情報と各電子貨幣の価額を表す情報とが所定の手法を用いて結合及び暗号化されたものを含むものであり、また、認証暗号73自体も、互いに異なる符号である。
電子貨幣リスト74は、複数のレコードからなり、各レコードには、各電子貨幣を示す認証暗号73と、当該電子貨幣の価額を表す情報とが格納されている。
図3は、電子貨幣発生プログラム52の処理を示すフローチャートである。
図4は、電子貨幣請求プログラム54の処理を示すフローチャートである。
図5は、取引プログラム53の処理を示すフローチャートである。
図6は、取引要求プログラム55の処理を示すフローチャートである。
図7は、電子貨幣分割プログラム57の処理を示すフローチャートである。
以下では、電子貨幣発生サイト1が電子貨幣を新たに発生し、電子貨幣行使サイト3が該電子貨幣を受け取る処理を説明する。
電子貨幣発生サイト1において、コンピュータ11が起動されると、コンピュータ11は、ネットワーク接続プログラム51aを起動して、自らをネットワーク4に接続する。次いで、コンピュータ11は、図3に示す電子貨幣発生プログラム52を起動する。
電子貨幣発生プログラム52が起動されると、コンピュータ11は、他のサイトとの接続が確立された否かを判別する(S101)。
確立されていないと判別されると、コンピュータ11はステップS101の処理を繰り返し、確立されたと判別されると、後述のステップS102以下に処理を移す。
次いで、コンピュータ11は、制御部31に、換貨単位識別符号71の入力を要求する画像を表す情報を送る(S103)。
完了していないと判別されると、ステップS204の処理を繰り返す。完了したと判別されると、制御部31は、入力された換貨単位識別符号71を、コンピュータ11に送る(S205)。
該当するレコードが存在しないと判別されたとき、コンピュータ11は、入力した換貨単位識別符号71が無効な符号であることを通知する画像の情報を、制御部31に送り(S105)、処理をステップS103へ戻す。
存在すると判別されたときは、換貨請求額の入力を促す画像を表す情報を、制御部31に送り(S106)、後述するステップS107以下の処理に移る。
換貨単位識別符号71が無効と判別されていた場合、制御部31は、処理をS203に移す。有効と判別されていた場合は、入力装置35を用いた換貨請求額の入力を受け付け、入力が完了したか否かを判別する(S208)。
完了していないと判別されると、ステップS208の処理を繰り返し、完了したと判別されると、制御部31は、入力された換貨請求額を表す情報を、コンピュータ11に送る(S209)。
超えると判別された場合、コンピュータ11は、残高が不足していることを通知し、再入力を促す画像の情報を制御部31に送り(S110)、処理をステップS106へ戻す。
超えないと判別されたとき、コンピュータ11は、新たな電子貨幣を特定する情報と、入力した換貨請求額に等しい価額を表す情報とを生成する(S111)。そして、両者を所定の手法により結合して、所定の手法による暗号化を施すことにより、認証暗号73を生成する(S112)。
そして、電子貨幣リスト74に新たなレコードを設け、生成された認証暗号73及び生成された電子貨幣の価額の情報を該レコードに格納した後、該電子貨幣識別番号を制御部31に送る(S113)。
換貨が認められた場合、制御部31は、ステップS210において入力した認証暗号73を外部記憶装置32に書き込む(S213)。
次に、制御部31は、復号プログラム56cを実行し、外部記憶装置32に現在記憶されている各認証暗号73の価額の情報を取得する(S214)。
制御部31は、接続終了の通知を受け取ると(S217)、電子貨幣請求プログラム54を終了する。
そして、電子貨幣発生サイト1は、請求の額が換貨単位を超えない限度で、電子貨幣を発生し、認証暗号73を電子貨幣行使サイト3に送り、電子貨幣行使サイト3は、受け取った認証暗号73を記憶する。
次に、以下において、取得された電子貨幣が行使される処理を説明する。
取引サイト2において、コンピュータ21が起動されると、コンピュータ21は、ネットワーク接続プログラム51bを起動して、自らをネットワーク4に接続する。次いで、コンピュータ21は、図5に示す取引プログラム53を起動する。
取引プログラム53が起動されると、コンピュータ21は、他のサイトとの接続が確立されたか否かを判別する(S301)。
確立されていないと判別されると、コンピュータ21はステップS301の処理を繰り返し、確立されたと判別されると、後述のステップS302以下に処理を移す。
次いで、コンピュータ21は、制御部31に、外部記憶装置32に現在記憶されている認証暗号73を送るよう要求を発する(S303)。
そして、コンピュータ21より認証暗号73の送信の要求を受け取ると、制御部31は、外部記憶装置32に現在記憶されているすべての認証暗号73を読み出し、コンピュータ21に送る(S403)。
完了していないと判別されると、制御部31はステップS405の処理を繰り返す。
完了したと判別されると、制御部31は、S405において入力された、商品の情報を、コンピュータ21に送る(S406)。
該組は、該組に属する電子貨幣の価額の合計がステップS308で集計された額を上回り、且つ、該組の任意の電子貨幣1個を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計が、ステップS308で集計された額を下回るように選択される。
次に、ステップS308で集計された額からステップS311で求めた合計を差し引き、差額を求める(S312)。
電子貨幣分割プログラム57を開始すると、コンピュータ11は、受け取った認証暗号73を含むレコードを電子貨幣リスト74から索出し、電子貨幣リスト74から、当該レコードを削除する(S501)。
次に、コンピュータ11は、電子貨幣リスト74に新たなレコードを生成し、ステップS502において生成された、新たな電子貨幣を特定する情報と、コンピュータ21より受け取った差額の情報とを、該レコードに格納する(S504)。
そして、その差額に等しい価額の電子貨幣を表す認証暗号73の生成及び電子貨幣リスト74への該電子貨幣の情報の記録を、ステップS502〜S505における手順と同一の手順により行う(S506)。
コンピュータ11は、ステップS502〜503及びステップS506で生成された、2個の電子貨幣の価額の情報及び認証暗号73を、コンピュータ21に送り(S507)、電子貨幣分割プログラム57を終了する。
制御部31は、接続終了の通知を受け取ると(S411)、取引要求プログラム55を終了する。
そして、電子貨幣行使サイト3において商品が選択されると、取引サイト2は電子貨幣行使サイト3に選択を受け付けた旨の通知を送る。そして、取引サイト2は、電子貨幣行使サイト3にある電子貨幣の消去を確認した後、釣り銭に当たる電子貨幣を、電子貨幣行使サイト3に送る。
また、電子貨幣発生プログラム52と取引プログラム53とは別個のプログラムである必要はなく、電子貨幣が発生された後、引き続いて商品の提供の取引が行われてもよい。
例えば、供給する商品がシェアウェアであるとき、コンピュータ21は、取引プログラム53の処理に従って、該シェアウェアを電子貨幣行使サイト3にダウンロードしてもよい。
そして、この場合においては、例えば、取引サイト2が換貨単位の額の減少を電子貨幣発生サイト1に単に通知してもよいし、また、取引サイト2が換貨単位の残高を電子貨幣発生サイト1に照会し、電子貨幣発生サイト1が該残高の減少を決定して、その旨を取引サイト2に通知するようにしてもよい。
電子貨幣行使サイト3に送られる情報がハイパーテキスト形式の情報を含むとき、電子貨幣請求プログラム54及び取引要求プログラム55は、ハイパーテキスト閲覧用ソフトウェア(ブラウザ)であってもよい。
そして、入力された文字列と、該文字列入力時のカーソルの画像上での位置と、マウスがクリックされた時のマウスポインタの画像上での位置と、表示装置34が現在表示している画像のスクロール状態を表す情報とを、表示装置34に現在表示されているハイパーテキストの情報の送信元に随時送る。
そして、電子貨幣発生サイト1のコンピュータは、電子貨幣発生の請求の受け付け、認証暗号73の生成の可否の決定、認証暗号73の生成及び電子貨幣行使サイト3への出力、商品の提供の申込の受け付け、商品の提供の可否の決定と該決定結果の通知、電子貨幣の分割と取引サイト2への出力の処理を行う。
そして、該リンクが設定されているときは、該リンクの設定箇所にマウスポインタが移動されマウスがクリックされることにより、電子貨幣行使サイト3と、リンクされている電子貨幣発生サイト1又は取引サイト2との接続がなされ、電子貨幣発生又は取引が開始されるようにしてもよい。
例えば、ネットワーク4がインターネットであり、ネットワーク4に接続されているコンピュータがウェブサーバの機能を有しているときは、該コンピュータの制御の下に複数のホームページを設け、各ホームページにより取引サイト2を構成してもよい。
また、電子貨幣請求プログラム54又は取引要求プログラム55のいずれか一方を実行しない電子貨幣行使サイト3が存在してもよく、取引要求プログラム55を実行しない電子貨幣行使サイト3は、アノニマスなノードであってもよい。
具体的には、例えば、複数の電子貨幣発生サイト1に認証暗号73の割り当てを行い、各電子貨幣発生サイト1が別個に電子貨幣の発生を行ってもよい。
取引サイト2が電子貨幣の分割を行う場合、例えば、分割された電子貨幣に、分割対象の電子貨幣(すなわち、2個の電子貨幣の生成と引き換えに消去される電子貨幣)の認証暗号73の情報を含ませることにより、電子貨幣の重複を回避することができる。
また、取引サイト2は、電子貨幣行使サイト3側の電子貨幣を電子貨幣行使サイト3に常に保管させて必要はなく、例えば、電子貨幣の使用権者の識別情報などを対応付けた上で、外部記憶装置22などに保管し、該使用権者の要求に応じて、取引の対価として引き落としたり、該使用権者に払い戻したりしてもよい。
他の例としては、各電子貨幣が取引サイト2に譲渡されるとき、取引サイト2が、年齢、購入商品等の個人情報の任意的な入力を促し、電子貨幣行使サイト3において該入力がなされたとき、該個人情報が認証暗号73に含められ、後に統計調査等に用いられるようにしてもよい。
例えば、各認証暗号73に、発生して以降に譲渡された回数の情報が含まれる場合においては、譲渡された回数が10回を超えるものの譲渡が取引サイト2において拒絶されるようにしてもよい。
また、各認証暗号73に、発生の時刻の情報が含まれる場合は、発生されてから所定の期間が経過したものの譲渡が取引サイト2において拒絶されるようにしてもよい。
上述のように電子貨幣を持ち出してネットワーク4を介さずに譲渡する場合には、例えば、認証暗号73を以下のように取り扱うことにより、電子貨幣の複製が防止される。
そして、不揮発性記録媒体に記録されるとき、電子貨幣識別情報は復号されて、元の認証暗号73として記録されるようにする。次に、電子貨幣行使サイト3は、電子貨幣発生サイト1に接続し、外部記憶装置32から持ち出された電子貨幣の認証暗号73を電子貨幣発生サイト1に通知する。電子貨幣発生サイト1は、該通知を記憶する。
その後、電子貨幣行使サイト3と電子貨幣発生サイト1が接続され、不揮発性記録媒体から転記された認証暗号73が、電子貨幣発生サイト1に通知される。
そして、持ち出しの通知の記憶を消去し、該電子貨幣の認証暗号73を電子貨幣リスト74から削除する。そして、削除された認証暗号73が表す電子貨幣と等しい価額を有する電子貨幣を新たに生成する。
そして、このプログラムを起動し、オペレーティングシステム(OS)の制御下に、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
11 コンピュータ
12 外部記憶装置
13 ネットワークアクセス装置
2 取引サイト
21 コンピュータ
22 外部記憶装置
23 ネットワークアクセス装置
3 電子貨幣行使サイト
31 制御部
32 外部記憶装置
33 ネットワークアクセス装置
34 表示装置
35 入力装置
4 ネットワーク
51a〜51c ネットワーク接続プログラム
52 電子貨幣発生プログラム
53 取引プログラム
54 電子貨幣請求プログラム
55 取引要求プログラム
56a〜56c 復号プログラム
57 電子貨幣分割プログラム
71 換貨単位識別符号
72 換貨単位リスト
73 認証暗号
74 電子貨幣リスト
Claims (2)
- ネットワークを介して接続された電子貨幣発生用コンピュータと、当該ネットワークに接続された取引用コンピュータと、当該ネットワークに接続された1個以上の電子貨幣行使用コンピュータと、を備える電子通貨システムであって、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記電子貨幣発生用コンピュータが供給した電子貨幣を受領して記憶する記憶手段と、電子貨幣使用の場面で、前記取引用コンピュータに、記憶手段に記憶している各電子貨幣を前記ネットワークを介して供給する手段と、購入対象の情報を、前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータへと供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記電子貨幣行使用コンピュータが供給した各電子貨幣及び購入対象の情報を取得する手段と、取得した情報に基づいて、購入対象の価格の総額を集計する手段と、価額の合計が集計した購入対象の価格の総額を上回るような電子貨幣の一群であって、当該一群内の一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計が当該商品の価格の総額を下回るような一群を、前記電子貨幣行使用コンピュータより取得した各電子貨幣のうちから選択する選択手段と、該選択手段で選択した前記一群の電子貨幣のうち前記一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計と当該購入対象の価格の総額との差額を示す差額情報と、当該一個の電子貨幣と当該一個の電子貨幣の分割を要求する分割要求信号とを前記ネットワークを介して前記電子貨幣発生用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記電子貨幣発生用コンピュータは、当該分割要求信号を受信する手段と、受信した分割要求信号に応答して、供給された前記一個の電子貨幣を削除し、供給された前記差額情報が示す額に等しい価額の第1の電子貨幣を生成して、削除した前記一個の電子貨幣の価額と前記差額情報が示す額との差額に等しい価額の第2の電子貨幣を生成し、生成した前記第1及び第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記第1及び第2の電子貨幣を前記電子貨幣発生用コンピュータより取得する手段と、前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段とを備え、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記取引用コンピュータより取得する手段と、当該一群の電子貨幣を記憶手段より消去する手段と、消去完了の通知を前記ネットワークを介して前記取引用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記取引用コンピュータは、前記消去完了の通知を前記電子貨幣行使用コンピュータより取得する手段と、前記第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、を備え、
前記電子貨幣行使用コンピュータは、前記第2の電子貨幣を前記取引用コンピュータより取得する手段と、取得した当該第2の電子貨幣を前記記憶手段に記憶する手段と、を備える、
ことを特徴とする電子通貨システム。 - ネットワークを介して接続された電子貨幣発生用コンピュータと、当該ネットワークに接続された取引用コンピュータと、当該ネットワークに接続された1個以上の電子貨幣行使用コンピュータと、を備える電子通貨システム用の取引用コンピュータであって、
電子貨幣使用の場面で、前記電子貨幣行使コンピュータから供給されてくる1又は複数の電子貨幣と購入対象の情報とを取得し、取得した情報に基づいて、購入対象の価格の総額を集計する手段と、
価額の合計が集計した購入対象の価格の総額を上回るような電子貨幣の一群であって、当該一群内の一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計が当該商品の価格の総額を下回るような一群を、前記電子貨幣行使用コンピュータより取得した各電子貨幣のうちから選択する選択手段と、
該選択手段で選択した前記一群の電子貨幣のうち前記一個の電子貨幣を取り除いた残りの電子貨幣の価額の合計と当該購入対象の価格の総額との差額を示す差額情報と、当該一個の電子貨幣と当該一個の電子貨幣の分割を要求する分割要求信号とを前記電子貨幣発生用コンピュータに供給する手段と、
前記電子貨幣発生用コンピュータから送信されてくる、前記差額情報が示す額に等しい価額の第1の電子貨幣と、前記一個の電子貨幣の価額と前記差額情報が示す額との差額に等しい価額の第2の電子貨幣を前記電子貨幣発生用コンピュータより取得する手段と、
前記一群の電子貨幣の消去を要求する情報を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、
前記電子貨幣行使用コンピュータより、前記一群の電子貨幣の消去完了の通知を前記電子貨幣行使用コンピュータより取得する手段と、前記第2の電子貨幣を前記ネットワークを介して前記電子貨幣行使用コンピュータに供給する手段と、を備える、
ことを特徴とする電子通貨システム。
Priority Applications (1)
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