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JP4107368B2 - 容器および重ね容器 - Google Patents

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JP4107368B2 JP2001335312A JP2001335312A JP4107368B2 JP 4107368 B2 JP4107368 B2 JP 4107368B2 JP 2001335312 A JP2001335312 A JP 2001335312A JP 2001335312 A JP2001335312 A JP 2001335312A JP 4107368 B2 JP4107368 B2 JP 4107368B2
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株式会社横浜プラスチック
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品や文具などの物品を保管や収納するための容器と、この容器を複数個重ね合わせた重ね容器とに関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
食品や文具などの物品を保管や収納するために用いられる容器は、従来より種々の構造のものが提供されてきており、そのなかには、単体で用いられるもののほか、複数個を重ね合わせて用いることができるようにしたセット物などもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来からある重ね容器については、上下に位置する容器相互の連結状態が必ずしも確実であるとは言い難く、また、確実に連結できるものは連結構造が複雑化して操作性が悪かったり、製品コストが高くなるなどの不都合があった。
【0004】
本発明は、上記従来技術にみられた課題に鑑み、操作性に優れているほか、製品コストの低減をも実現できる容器および重ね容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の発明(容器)は、周側板部と該周側板部の下底面を閉止する底板部とからなる容器本体と、周側板部と該周側板部の上面を閉止する天板部とを有して前記容器本体の開口面を覆って施蓋される蓋体とで構成され、前記容器本体は、前記底板部の中央部位にて上方に向かって凹設された略円形を呈する凹陥部と、該凹陥部の開口縁側にて対向する一対の円弧部から各別に中心 方向へと延設されてそれぞれの前端縁相互が平行する庇部と、前記底板部の外面に突設された複数個の突起とを備え、前記蓋体は、前記天板部の上面中央部に容器本体の前記凹陥部との嵌合が自在な隆起部と、該隆起部にあって前記容器本体の凹陥部に設けられた一対の前記庇部の各前端縁との対面部位に設けた切除部とを備え、前記隆起部には、蓋体の回転方向での後端側に位置するそれぞれの切除部からこれに続く隆起部にかけて上面側に庇状の係止片部を残置させたガイド溝部を形成するとともに、前記隆起部の周端面には、前記蓋体を回転させて前記庇部と前記係止片部とを係合させた際に、庇部の前記前端縁のそれぞれの端面側に設けた凹部と嵌合してその係合状態を維持させるための隆条部を設けたことに構成上の特徴がある。
【0006】
この場合、容器本体が備える前記凹陥部は、底板部の中央部位から周側板部の一側周縁方向へと向かい、かつ、上方へと凹陥させた溝状部と連通させた凹陥溝部として形成することもできる。
【0007】
また、第2の発明(重ね容器)は、第1の発明に係るいずれかの2以上の容器で構成され、上下に位置する前記容器相互は、下位に位置する容器の蓋体が備える前記隆起部に対し上位に位置する容器の容器本体が備える前記凹陥部を嵌合させ、かつ、庇部に係止片部を着脱自在に係合させて一体化したことに構成上の特徴がある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
図1と図2とは、第1の発明の一例を示すものであり、そのうちの図1は斜め上方から目視した場合の分解斜視図を、図2は斜め下方側から目視した場合の分解斜視図をそれぞれ示す。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
これらの図によれば、透明または不透明な合成樹脂からなる容器211の全体は、略円筒状の周側板部213と該周側板部213の下底面を閉止する底板部214とからなる容器本体212と、略円筒状の周側板部233と該周側板部233の上面を閉止する天板部235とからなり、容器本体212の開口面212aを覆って周側板部213の側との螺合が自在に施蓋される蓋体232とで構成されている。なお、この場合、螺合部にパッキンを介在させておくのが好ましい。
【0047】
このうち、容器本体212は、底板部214の中央部位にて上方に向かって凹設された略円形を呈する凹陥部215を備えて形成されている。また、該凹陥部215の開口縁216側には、対向する位置関係にある一対の短寸な円弧部21,21から中心方向へと若干延設され、かつ、前端縁21a,21a相互が平行する位置関係となった庇部21がそれぞれ形成されている。さらに、前端縁217aの端面側には、凹部218が形成されている。
【0048】
また、容器本体212における周側板部213の上縁側に位置する外周面には、雄ねじ部219が設けられており、該雄ねじ部219の終端側には、施蓋時に蓋体232側と当接するフランジ部220が周設されている。
【0049】
これに対し蓋体232は、容器本体212の雄ねじ部219との螺合が自在となった雌ねじ部234が周側板部233の内周面に設けられている。
【0050】
また、天板部235の上面中央部には、容器本体212の凹陥部215との嵌合が自在な略円形台状となった隆起部236が設けられており、該隆起部236は、容器本体212がその凹陥部215に備える一対の庇部217,217の前端縁217a,217aとのそれぞれの対面部位に切除部237を形成することにより、これらの庇部217,217に邪魔されることなく凹陥部215内へと導入できるようになっている。
【0051】
しかも、容器本体212における一対の庇部217,217は、凹陥部215内に隆起部236を導入して蓋体232の側を回転させようとしても隆起部236と当接して回転させることができない。このため、隆起部236には、蓋体222における回転方向での後端側に位置するそれぞれの切除部237からこれに続く隆起部236にかけ、回転時の当接を回避させるためのガイド溝部239が上面側に庇状の係止片部238を残置させた上でその回転方向に形成されている。
【0052】
このため、容器本体212の凹陥部215に対し蓋体232の隆起部236を図(a)に示すように対面合致させ、しかる後、図(b)に示すように印方向に容器本体212を回転させることにより、庇部217と係止片部238とを相互に係合させることことができることになる。しかも、蓋体232の隆起部236の周端面には、該蓋体232を回転させて庇部217と係止片部238とを図3(a)の状態から図3(b)の状態となるようにして係合させた際に、庇部217の凹部218と嵌合してその係合状態を維持 させることができる隆条部240が形成されている。
【0053】
また、器本体212の底板部214の外面には、複数個の突起214a(図示例では計4個の突起214a)が設けられており、嵌合させる際における容器本体212と蓋体222との間の回転をより円滑に行うことができるようになっている
【0054】
一方、図は、図1に示す第1の発明の変形例につき、容器本体の側を斜め下方向から目視した際の斜視図を示すものであり、透明または不透明な合成樹脂からなる容器本体222は、略円筒状の周側板部223と該周側板部223の下底面を閉止する底板部224とで形成されている。この場合、蓋体232側は図1に示す第の発明の例と同一の構造を備えているのでその説明は省略する。
【0055】
しかも、容器本体222は、その外側に計4個の突起224aを有する底板部224が備える凹陥部225を底板部224の中央部位から周側板部223の一側周縁223a方向へと向かい、かつ、上方へと凹陥させた溝状部242と連通させた凹陥溝部241とすることにより形成されている。この場合、凹陥溝部241は、蓋体232が備える隆起部236をその各切除部237を介して溝状部242に沿わせてスライドさせながら導入し、かつ、隆起部236を導入した後に例えば蓋体232側を回転させることにより図1に示す例と同様な係合関係が得られる構造を備えて形成されている。
【0056】
すなわち、凹陥部225としての凹陥溝部241は、その終端225a側にまで蓋体222の隆起部236が備える切除部237を溝状部242に沿わせて送り込んだ際に、隆起部236が回転し得る内周形状が付与されて形成されている。
【0057】
しかも、その際の凹陥溝部241における隆起部236の切除部237との対面位置には、その内奥側に向けて凹陥させた弧状溝部226が庇部227を残置させて形成されている。
【0058】
このため、上下に位置させた容器211,211相互は、下位に位置する容器211の蓋体232が備える隆起部240に対し上位に位置する容器211の容器本体212,222が備える凹陥部215,225を嵌合させ、かつ、庇部217,227に係止片部238を着脱自在に係合させて一体化することにより第5の発明としての重ね容器を構成することができる。
【0059】
これを図に基づいてさらに詳しく説明すれば、上位に位置する容器211の容器本体222が備える凹陥部225(凹陥溝部241)の溝状部242に対し、下位に位置する容器211の蓋体232が備える隆起部236の切除部237を沿わせて(a)に示すように中央方向にスライドさせて(b)に示すように送り込む。
【0060】
次いで、蓋体232を時計方向に回転させることにより、下位に位置する容器211の蓋体232と上位に位置する容器211の容器本体222とが庇部227と係止片部238とが係合して一体化され、第の発明に係る重ね容器として組み合わされることになる。
【0061】
なお、容器本体212,222と蓋体232との間の係合状態の安定した維持は、凹部218,228と隆条部240との嵌合により実現することができるが、これ以外にも例えば係合時に容器本体211,222におけるいずれかの突起214a,224aが位置することになる蓋体232側の対面部位に図示しない凹部を形成して嵌合できるようにすることによっても実現することができる。
【0062】
本発明は、このようにして構成されているので、単に上下に位置する容器211,211相互を係合させるという単純な構造のもとで簡単に一体化できるほか、相互の離脱も簡単に行うことができることから、各種の用途に供することができるほか、使い勝手のよい積み重ね容器を低コストのもとで提供することができる。
【0063】
以上は本発明を図面に即して説明したものであり、その具体的実施の形態例はこれに限られるものではない。例えば、第の発明に係る容器211は、弁当箱のような方形を呈するものであってもよい。また、積み重ねられる個々の容器211は、その容積を異にする大小のものを混在させて用いることもできる。また、容器本体212,222と蓋体232とは、図示例のような螺合構造のほか、適宜の嵌着構造のもとで施蓋可能とすることもできる。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のうち、第1の発明によれば、2以上の容器を簡単に重ね合わせることができる容器をその構造を単純化して提供することができる。
【0065】
また、容器本体の底板部の外面には、複数個の突起が突設されているので、容器相互を積み重ねるために容器本体の底板部側に蓋体を回転させながら係合させる際に、より円滑に回転させることができる。
【0066】
【0067】
【0068】
さらに、第の発明によれば、複数個の同一または異なる容器であっても、相互の嵌合構造を同一にして形成することにより、簡単な操作で一体的に積み重ねることができるので、物品の仕分け保管を容易に行うことができる。この場合、容器相互の組合せ時に下位に位置する容器の蓋体の隆条部と上位に位置する容器の容器本体の凹部とを相互に嵌合させて積み重ねることにより、より安定した状態のもとで積み重ねておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一例を分解して上方から目視した状態で示す斜視図。
【図2】 第1の発明の一例を分解して下方から目視した状態で示す斜視図
【図3】 第1の発明の一例につき容器本体と蓋体との相互の配置関係を示す説明図
【図4】 第1の発明に係る容器の重ね合わせ状態の一例を示す斜視図
【図5】 第1の発明の係る容器相互の嵌合状態を示す縦断面図
【図6】 第1の発明の他例の容器本体につき下方から目視した状態で示す斜視部
【図7】 図に示す例につき第2の発明に係る重ね容器を構成する際の容器本体と蓋体との相互の配置関係を示す説明図。
【符号の説明】
211 容器
212,222 容器本体
212a,222a 開口面
213,223 周側板
214,224 底板部
214a,224a 突起
215 凹陥部
215a 開口縁
216 円弧部
217,227 庇部
217a,227a 前端縁
218,228 凹部
219,229 雄ねじ部
220,230 フランジ部
225 凹陥溝部
226 弧状溝部
241 凹陥溝部
242 溝状部
232 蓋体
233 周側板
234 雌ねじ部
235 天板部
236 隆起部
237 切除部
238 係止片部
239 ガイド溝部
240 隆条部

Claims (3)

  1. 周側板部と該周側板部の下底面を閉止する底板部とからなる容器本体と、周側板部と該周側板部の上面を閉止する天板部とを有して前記容器本体の開口面を覆って施蓋される蓋体とで構成され、
    前記容器本体は、前記底板部の中央部位にて上方に向かって凹設された略円形を呈する凹陥部と、該凹陥部の開口縁側にて対向する一対の円弧部から各別に中心方向へと延設されてそれぞれの前端縁相互が平行する庇部と、前記底板部の外面に突設された複数個の突起とを備え、
    前記蓋体は、前記天板部の上面中央部に容器本体の前記凹陥部との嵌合が自在な隆起部と、該隆起部にあって前記容器本体の凹陥部に設けられた一対の前記庇部の各前端縁との対面部位に設けた切除部とを備え、
    前記隆起部には、蓋体の回転方向での後端側に位置するそれぞれの切除部からこれに続く隆起部にかけて上面側に庇状の係止片部を残置させたガイド溝部を形成するとともに、前記隆起部の周端面には、前記蓋体を回転させて前記庇部と前記係止片部とを係合させた際に、庇部の前記前端縁のそれぞれの端面側に設けた凹部と嵌合してその係合状態を維持させるための隆条部を設けたことを特徴とする容器。
  2. 容器本体が備える前記凹陥部は、底板部の中央部位から周側板部の一側周縁方向へと向かい、かつ、上方へと凹陥させた溝状部と連通させた凹陥溝部として形成された請求項1に記載の容器。
  3. 請求項1または2に記載の構造を備える2以上の容器で構成され、上下に位置する前記容器相互は、下位に位置する容器の蓋体が備える前記隆起部に対し上位に位置する容器の容器本体が備える前記凹陥部を嵌合させ、かつ、庇部に係止片部を着脱自在に係合させて一体化したことを特徴とする重ね容器。
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