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JP4178130B2 - ジョークラッシャの緩衝装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ジョークラッシャの緩衝装置に関する。更に詳しくは、スイングジョーに加えられる過剰衝撃力を吸収し、ジョークラッシャを損傷から保護するためのジョークラッシャの緩衝装置に関する。
ジョークラッシャの基本構成は、固定された不動歯を有する本体に対して、動歯を有して動作するスイングジョーによって、被破砕物を不動歯と動歯で挟持し衝撃を与え擦りながら相対動作で破砕するようになっている。不動歯と動歯との間の幅、即ち、スイングジョーの開度は調整できるようになっている。従来からのジョークラッシャの構成は、スイングジョーが本体の上部に設けられた回転軸に偏心して取り付けられ、回転軸の回転により揺動するようになっている。
このスイングジョーの下部にトッグルプレートが揺動自在に当接し、このトッグルプレートにトッグルブロックとウェッジブロックからなる楔構成体が当接している。不動歯と動歯との間の幅調整は、楔構成体の相対的移動により傾斜面を相対的にずらすことで、トッグルブロックをトッグルプレート側に進退させることによりスイングジョーの開度を決定している。
この調整が完了すると、トッグルブロックを本体に調整ボルトをロックする形で固定する。即ち、従来の構成であると、テンションスプリングによる引っ張り力やスイングジョーの重量がトッグルプレートを介してトッグルブロックを押し付け、又、ウェッジブロック、勾配ブロックをそれぞれボルトで固定している。この状態でトッグルブロックを固定することになるので、スイングジョーが破砕動作で揺動すると、トッグルプレートがトッグルブロックを支点に揺動し、トッグルブロックは固定状態でスイングジョーの動きに追随して動作する。
一方、スイングジョーが不動歯側に寄りすぎトッグルプレートから脱落しないように、テンションスプリングがスイングジョーと本体との間に設けられ、常にスイングジョーがトッグルプレートに接するように構成されている。即ち、破砕に伴って発生する破砕力はスイングジョーからトッグルプレートに、そしてトッグルブロックとウェッジブロックとで受け止められることになる。又、スイングジョーに設けられているテンションスプリングは前述のようにスイングジョーをトッグルプレート側に引っ張る機能を有しているのみである。これらの構成は従来から一般的に行われている構成で、例えば、特許文献1〜3に示すように公知である。
実用新案登録第2589126号公報 特公昭57−14212号公報 特開平09−253512号公報
ジョークラッシャは例えば採石場等で使用されるが、採石された破砕対象物はときには異物が混在することがある。この異物は容易に破砕できるものであれば問題ないが、高硬度のものであると破砕が困難になりジョークラッシャを損傷させてしまうことになる。この場合には、ジョークラッシャに破砕過程で衝撃力が加わり、ジョークラッシャの比較的弱い箇所を破損させる事態となる。この損傷は、一般にスイングジョーの動作に関連する部材に発生する。
例えば、スイングジョーを支持している軸受け、トッグルプレート等である。この衝撃力は非常に大きく過剰な破砕衝撃力をもたらし、通常のジョークラッシャの破砕動作を停止させてしまうものである。従来は、このような過剰衝撃力の発生に対する対策は十分に施されていなかった。従来このようなことが発生すると、一般に軸受けが損傷するか、あるいはトッグルプレートが折損する等のトラブルが生じていた。この場合にはトッグルブロック等もロック状態となるので、油圧シリンダー等の装置でトッグルブロック等のロック状態を解除して、スイングジョーをフリーの状態にし後退させる等の処置を行っていた。このことは、ジョークラッシャの破砕作業を止め、修復に非常に多くの工数を要していた。
これらの作業は、油圧装置等の設備を要しコストがかかり、メンテナンスが極めて複雑になり調整もやり直しの状態となっていて、工数を要する作業であった。又、仮に電気的な処置で自動復帰させるようなことを考慮すると、高額なものとなり新たな問題も生じることになる。本発明は、このような従来の問題点を解決するために想起されたもので、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、ジョークラッシャに過剰な衝撃力が加わっても構成部材を損傷することなく保護できるようにしたジョークラッシャの緩衝装置を提供することにある。本発明の他の目的は、構成が簡素でジョークラッシャに過剰な衝撃力が加わっても通常の破砕状態を容易に復帰させることのできるジョークラッシャの緩衝装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1のジョークラッシャの緩衝装置は、本体に固定された不動歯に対向して動歯を有し破砕動作を行うスイングジョーと、このスイングジョーの下端部に一端が当接するトッグルプレートと、前記本体に設けられ前記トッグルプレートの他端に当接し前記トッグルプレート方向に案内されて進退移動可能なトッグルブロックと、前記本体に設けられ前記トッグルブロックと楔構成で係合し前記トッグルブロックの進退方向と略直角方向に進退移動可能に動作し前記トッグルブロックを前記トッグルプレート側に押圧する楔ブロックとからなるジョークラッシャにおいて、
破砕時に前記スイングジョーに作用する破砕時の過剰衝撃力に対し、前記トッグルプレートの押圧により前記トッグルブロックと前記楔ブロックを前記楔構成の摩擦力に抗して移動可能にする緩衝部材を設けたことを特徴とする。
本発明2のジョークラッシャの緩衝装置は、本発明1において、
前記楔ブロックは前記トッグルブロックを押圧するウェッジブロック(9)であり、前記緩衝部材は、前記楔ブロック側に設けられ、前記楔ブロックを押圧するばね部材(12)であることを特徴としている。
本発明3のジョークラッシャの緩衝装置は、本発明1において、
前記楔ブロックは前記トッグルブロックを押圧する勾配ブロック(21)であり、前記緩衝部材は、前記勾配ブロック側に設けられ、前記勾配ブロックを押圧するばね部材(22)であることを特徴とする。
本発明4のジョークラッシャの緩衝装置は、本発明1において、
前記楔ブロックは前記緩衝装置を保持したまま前記トッグルプレートの押圧方向を横切る方向に前記スイングジョーの開度を調整するために移動させ固定できる構成になっていることを特徴とする。
本発明5のジョークラッシャの緩衝装置は、本発明2又は3において、
前記ばね部材はコイルばねであって、前記トッグルブロックを前記トッグルプレート側に張出し又は固定するように前記楔ブロックを押圧するため進退方向に作用するばねであることを特徴とする。
本発明6のジョークラッシャの緩衝装置は、本発明5において、
前記コイルばねは、ねじ締結構造により押圧力が調整可能な構成になっていることを特徴とする。
本発明のジョークラッシャの緩衝装置は、ジョークラッシャに緩衝装置を設けたことで、過剰な衝撃力が加わってもスイングジョー、トッグルプレート、トッグルブロック、ウェッジブロック(楔ブロック)は瞬時に退避できる構造になったので、各構成部材を損傷、折損等することなく保護できるようになった。また、構成が簡素になっているので、過剰な衝撃力が加わっても工数を要する作業がなく、容易に、通常の破砕状態に復帰させることができるようになった。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の緩衝装置を適用したジョークラッシャ1の断面図である。図1は、シングルトッグルタイプのジョークラッシャである。ジョークラッシャ1の基本構成は、従来から公知であるので、その詳細構造についての説明は省略する。ジョークラッシャ1の破砕構成は、基本的に本体2に固定されて設けられる不動歯3と、この不動歯3に対向して相対的に動作する動歯4とから構成される。
動歯4はスイングジョー5に設けられた破砕歯である。スイングジョー5は偏心回転する回転駆動軸に軸受け5bを介して支持されている。スイングジョー5はこの回転駆動軸の回転により揺動し、被破砕物はフライホイール6のエネルギーで破砕される。スイングジョー5の下方位置の端部の凹部5aにはトッグルプレート7の一端が当接している。このトッグルプレート7の他端はトッグルブロック8の凹部8aに当接している。
トッグルブロック8は、楔ブロックであるウェッジブロック9と係合し対の楔構成をなし、トッグルブロック8はトッグルプレート7側に本体2の枠部2aに案内され移動可能である。又、ウェッジブロック9はトッグルブロック8の進退方向に対し略直角方向に本体2の枠部2bに規制され移動可能である。トッグルブロック8とウェッジブロック9との係合部分は、楔形状をなし相互の相対動作でトッグルブロック8が本体2の枠部2aに沿ってトッグルプレート7側に進退移動する構成になっている。
トッグルプレート7は、トッグルブロック8の移動に従い進退しスイングジョー5を不動歯3側に押し出す。この移動は、不動歯3と動歯4との間隔、即ち破砕室の間隔、前述の表現ではスイングジョー5の開度を破砕条件に合わせ最適な状態になるように調整することになる。又、詳細は図示していないが、スイングジョー5と本体2との間にテンションスプリング10が取り付けられている。このテンションスプリング10の付勢力により、スイングジョー5を常にトッグルプレート7側に押し付けるようにしている。
ウェッジブロック9にはウェッジブロック吊りボルト11が螺合していて、ウェッジブロック9はこのウェッジブロック吊りボルト11により本体2の枠部2bとの間で相対移動する。このウェッジブロック吊りボルト11には、本体2の枠部2bと固定金具13との間に緩衝部材としてコイルバネ12を装入している。このウェッジブロック吊りボルト11はスイングジョー5の開度の調整を行う機能をも有している。
コイルバネ12は楔面が常に係合するように押圧方向に付勢している。図1の場合は、このコイルバネ12をウェッジブロック9の上方に設けた形態である。ウェッジブロック吊りボルト11をねじ込み動作でウェッジブロック9を枠体2b側に寄せると、トッグルブロック8は楔動作で本体2の枠部2aに案内されてトッグルプレート7側に張り出す。このようにして、ウェッジブロック吊りボルト11をねじ込むことでスイングジョー5の開度を調整するが、コイルバネ12の付勢力の適切な状態で、ウェッジブロック9は常にトッグルブロック8に押し付けられた状態となる。通常はこの状態でスイングジョー5は動作する。
この状態でトッグルブロック8に大きな力が逆方向に加わると、楔構成によりウェッジブロック9は楔の摩擦力に抗して逆の方向に移動し、コイルバネ12の付勢力に抗して移動する。図の場合はウェッジブロック9は下方向に移動する。緩衝装置は前述のとおりコイルバネ12で構成され、ジョークラッシャ1はこのような構成になっていて、通常不動歯3と動歯4との相対動作で破砕を行う場合は、ウェッジブロック9は動かず、スイングジョー5の動作に従ってトッグルプレート7が追随して揺動する。
不動歯3と動歯4との間の幅は、前述のようにトッグルブロック8とウェッジブロック9との楔動作で調整される。位置が定まると、従来はボルトでロックしていたが、本発明の構成においては、コイルバネ12を介在させている。このコイルバネ12の付勢力は、通常の破砕力では動じない。もし硬い異物が混入してその異物が破砕されない場合は、スイングジョー5は正常に揺動せず、トッグルプレート7側に異常な力、即ち過剰衝撃力としてトッグルプレート7に作用することになる。
本発明の構成によれば、過剰衝撃力を受けたトッグルプレート7は次にトッグルブロック8を押圧し続いて楔状態にあるウェッジブロック9に力が加わることになる。ウェッジブロック9には楔の傾斜面の分力で摩擦力を超えてトッグルプレート7側の方向に対して略直角方向に力が働く。ウェッジブロック9はコイルバネ12を介して本体2に支持されているので、ウェッジブロック9はコイルバネ12の付勢力に抗して移動する。この移動によりスイングジョー5は開き、スイングジョー5を支持している軸受け5b、トッグルプレート7等各部材に及ぼす過剰衝撃力は緩和される。
即ち、コイルバネ12が移動量を吸収する緩衝部材となっている。軸受け5bあるいはトッグルプレート7に折損、損傷等を起こさせる力がかからないことになり、その力が生じることを回避できることになる。この移動量は異物がスイングジョー5に挟まれて破砕動作を超えて移動する程度の量である。異物が取り除かれた後は、ウェッジブロック9はコイルバネ12の弾性力で押し戻され元の位置に復帰する。これに伴いトッグルブロック8、トッグルプレート7、スイングジョー5は元の状態になる。これらの復帰動作は自動的に瞬時に行われる。
従って、多少の異物が混入しても、ジョークラッシャ1のトラブルを気にしないで稼動させることができる。これにより、ジョークラッシャ1を損傷することなく、しかも復帰させるためのメンテナンスも不要となり、有効に安定して使用することができる。次にコイルバネ12の取り付け位置を変えた実施の形態について説明する。
図2は、コイルバネ12をウェッジブロック9の下方向に取り付けた実施の形態である。ウェッジブロック吊りボルト11は図1の場合と同じ位置に設けており、コイルバネ12をウェッジブロック9の下方向に張出しウェッジブロック吊りボルト11の頭部又はナットを介して固定金具13で挟んでいる。ウェッジブロック吊りボルト11はスイングジョー5の開度の調整用となっていて、且つナットを介してコイルバネ12をトッグルブロック8がトッグルプレート7側に張出すようにウェッジブロック9に直接押圧させている。この押し付け方向は図1の場合と同様である。従って過剰衝撃力が生じた場合も図1の場合と同様に作動する。
次に、トッグルブロック8とウェッジブロック9との構成体を移動させてスイングジョー5の開度を調整する方式に適用した実施の形態について図3に基づき説明する。ウェッジブロック9はウェッジブロックケース14に保持されてトッグルプレート7側方向に対し略直角方向に進退移動可能である。
トッグルブロック8は前述同様にトッグルプレート7側に本体2の枠部2aに規制され案内される構成である。ウェッジブロックケース14に揺動自在に調整用ボルト15が結合していて、その調整用ボルト15の先端は上方に突き出され本体2の枠部2bに係合しナット16を介して固定されている。従ってウェッジブロックケース14は調整用ボルト15により進退位置を調整されてからナット16で枠部2bに固定される。
一方、ウェッジブロックケース14とウェッジブロック9との間にはコイルバネ12が装入されていて、ウェッジブロック吊りボルト11により支持されている。ウェッジブロック吊りボルト11は一端がウェッジブロックケース14に固定されていて、他端は固定金具13を介してウェッジブロック9を保持している。ウェッジブロック9とコイルバネ12を挟持する構成である。ウェッジブロック9はウェッジブロック吊りボルト上11をコイルバネ12を介して移動可能である。
ウェッジブロック9に過剰衝撃力が加わったとき、ウェッジブロック9はコイルバネ12の付勢力に抗して下がる。ウェッジブロックケース14は枠部2bに固定状態にあるので移動しない。このように、図3の場合においても図1、図2と同様に衝撃力が加わったときは、ウェッジブロック9は移動する余地があり、異常な衝撃力を吸収することができる。
図4〜図6は、図3の構成と基本は変わらないが、テンションロッドとテンションバネをトッグルブロック8に係合させた実施の形態である。図5は、図4のA−A断面図で、図6は、図4のB−B断面図である。トッグルブロック8は前述の進退調整用の楔構成に加え、テンションバネ支持部17を有していて、このテンションバネ支持部17は、テンションロッド18の通過可能な穴19を有している。このテンション支持部17は楔面を挟んで両側に設けられている。
テンションロッド18は、一端がスイングジョー5に揺動自在に支持され、トッグルブロック8の穴19を通過して外方に突き出されている。このテンションロッド18の他端とテンションバネ支持部17との間にテンションバネ20を設けている。又、ウェッジブロック9は、このトッグルブロック8の両側のテンションバネ支持部17に挟まれもぐりこみ、案内される構成になっている。
ウェッジブロック9はトッグルブロック8との間で規制されることになるので、安定した楔動作を行うことができる。テンションバネ20は、テンションバネ支持部17のフラット面に当接し、テンションロッド18に支持されスイングジョー5を常にトッグルブロック8側に定位置で引っ張るようにしている。従って、この実施の形態の構成は、トッグルブロック8はスイングジョー5の開度の調整と、引き込みのための機能を有している。
トッグルブロックの位置が定まると、楔ブロックである勾配ブロック21によりトッグルブロック8を本体2に固定する。この固定は、ばね部材22を介しテ−パ部をボルト23で引き付け固定することになる。従来はバネを有していないが、勾配ブロック21側に前述同様にコイルバネ22を設けたことで、前述のウェッジブロック9に適用したコイルバネ12と同様に緩衝部材の機能を果たす。
即ち、トッグルブロック8に過剰衝撃力が加わったときトッグルブロック8はトッグルプレート7の押し付け方向の逆向きに一瞬移動するが、勾配ブロック21は勾配部の押し付け摩擦力に抗して緩む。この一瞬の緩みでトッグルブロック8は移動可能となる。従って、勾配ブロック21側にコイルバネ22を設けたことは、トッグルブロック8を過剰衝撃力に対して回避させる機能を有することになる。前述のウェッジブロック9に適用したコイルバネ12と同様に緩衝機能を有することになる。
これらウェッジブロック9、勾配ブロック21に設置されたコイルバネ12,22はボルト締め固定されている。ボルト締めにしたことは、ボルトの出し入れでそれぞれウェッジブロック8又は勾配ブロック21への締め具合を調整できることになる。従って、過剰衝撃力を回避する開始応力に対応する調整が適正な状態に設定できることになる。コイルバネ12,22の押圧力が適正状態のときに、このコイルバネ12,22の伸縮が可能な状態で、ウェッジブロック吊りボルト11、ボルト23のみ本体2に固定すればよいのである。
この実施の形態であると、テンション関係の構成がコンパクトに組み込まれ簡素化される。過剰衝撃力に対する対応は図3の場合と同じである。
以上、種々の形態について説明したが、本発明は、本実施の形態に限定されないことはいうまでもない。
図1は、本発明の緩衝装置を適用したジョークラッシャの断面図で、コイルバネをウェッジブロックの上部に配置した実施の形態を示す。 図2は、本発明の緩衝装置を適用したジョークラッシャの断面図で、コイルバネをウェッジブロックの下部に配置した実施の形態を示す。 図3は、本発明の緩衝装置を適用したジョークラッシャの断面図で、ウェッジブロックをウェッジブロックケースに配置し、コイルバネをウェッジブロックの下部に配置した形態を示す。 図4は、本発明の緩衝装置を適用したジョークラッシャの断面図で、図3の構成にテンション関係部材の構成を設けた形態を示す。 図5は、図4のA−A断面図である。 図6は、図4のB−B断面図である。
符号の説明
1…ジョークラッシャ
2…本体
3…不動歯
4…動歯
5…スイングジョー
7…トッグルプレート
8…トッグルブロック
9…ウェッジブロック(楔ブロック)
11…ウェッジブロック吊りボルト
12…コイルバネ
13…固定金具
14…ウェッジブロックケース
21…勾配ブロック(楔ブロック)

Claims (6)

  1. 本体に固定された不動歯に対向して動歯を有し破砕動作を行うスイングジョー(5)と、
    このスイングジョーの下端部に一端が当接するトッグルプレート(7)と、
    前記本体に設けられ前記トッグルプレートの他端に当接し前記トッグルプレート方向に案内されて進退移動可能なトッグルブロック(8)と、
    前記本体に設けられ前記トッグルブロックと楔構成で係合し前記トッグルブロックの進退方向と略直角方向に進退移動可能に動作し前記トッグルブロックを前記トッグルプレート側に押圧する楔ブロック(9,21)とからなるジョークラッシャにおいて、
    破砕時に前記スイングジョーに作用する破砕時の過剰衝撃力に対し、前記トッグルプレートと前記トッグルブロックの押圧により前記トッグルブロックと前記楔ブロックを前記楔構成の摩擦力に抗して移動可能にする緩衝部材(12,22)を設けたこと
    を特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
  2. 請求項1に記載されたジョークラッシャの緩衝装置において、
    前記楔ブロックは前記トッグルブロックを押圧するウェッジブロック(9)であり、前記緩衝部材は、前記楔ブロック側に設けられ、前記楔ブロックを押圧するばね部材(12)であること
    を特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
  3. 請求項1に記載されたジョークラッシャの緩衝装置において、
    前記楔ブロックは前記トッグルブロックを押圧する勾配ブロック(21)であり、前記緩衝部材は、前記勾配ブロック側に設けられ、前記勾配ブロックを押圧するばね部材(22)であること
    を特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
  4. 請求項1に記載されたジョークラッシャの緩衝装置において、
    前記楔ブロックは前記緩衝装置を保持したまま前記トッグルプレートの押圧方向を横切る方向に前記スイングジョーの開度を調整するために移動させ固定できる構成になっていること
    を特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
  5. 請求項2又は3に記載されたジョークラッシャの緩衝装置において、
    前記ばね部材はコイルばねであって、前記トッグルブロックを前記トッグルプレート側に張出し又は固定するように前記楔ブロックを押圧するため進退方向に作用するばねであること
    を特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
  6. 請求項5に記載されたジョークラッシャの緩衝装置において、
    前記コイルばねは、ねじ締結構造により押圧力が調整可能な構成になっていることを特徴とするジョークラッシャの緩衝装置。
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