JP4146931B2 - カプラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーラに設けているキングピンを挟持・開放することにより、トレーラとトラクタとが連結・分離するためにトラクタに設けてあるカプラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカプラは、カプラベースの上板に重合する板材のカバープレートを設け、キングピンを遊挿する該カプラベースの切欠部の先端部分及びその反対側縁端に突設部材を設け、該カバープレート、該カプラベースの上板及び該突設部材に螺子透孔を形成して螺子止めしているもの(実公昭61─36463号公報参照)、また、ポリマー樹脂で形成してなるカバープレートをカプラベース上に設け、該カバープレートをスタッド溶接によって固定し、スタッドの下端を螺子止めしているもの(特開平8─332978号公報参照)、さらに、ポリマー樹脂で形成してなるカバープレートの下側に突起を複数設けるとともに、カプラベースに突起と対応するようにオリフィスを形成し、該突起が該オリフィスに嵌入することにより、該カバープレートの横ずれ及び垂直方向ずれを阻止するように構成しているもの(特開平9─221069号公報参照)、加えて、カプラの凹面を有する表面にポリテトラフルオロエチレンとポリエステル樹脂との混合物を嵌め込んでいるもの(特表平9─501635号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記で示した従来のカプラは、全てカプラベースとカバープレートとを固定して横ずれ及び垂直方向ずれを阻止するように構成しているため、カプラとキングピンとが連結する際に、カプラベースがトレーラから受ける衝撃を吸収することができず、カプラベースは大きなダメージを受け、繰り返し連結作業を行うことによりカプラベースは劣化するという問題点が生じる。また、衝撃によりカプラベースに固定しているカバープレートも磨耗し、その結果カバープレートが劣化する。よって、カプラベース及びカバープレートについての耐久性に問題が生じ、カバープレートとしての役割を果たさなくなる。
【0004】
また、カプラ摺動面はカバープレートを設けていることにより平面的になっているが、トレーラ側のキングピンプレートは溶接構造になっているため、平面度を出すことが難しく、カプラとキングピンとを連結させてもカバープレートとキングピンプレートとが密着しないという問題点を有する。特に走行中に段差を乗り越そうとする度に、キングピンプレートがカバープレートから離れ、元に戻ろうとすると、カプラはトレーラから大きな衝撃を受ける。その結果、カプラベースは大きなダメージを受け、上述した問題点が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明カプラは、キングピンを挟持・開放することにより、トレーラとトラクタとが連結・分離するジョーを有するカプラベースと該カプラベースを支持する支持脚部とからなるカプラ本体と、カプラベース上面を保護するカバープレートと、からなるカプラであって、該カバープレートを高分子合成樹脂材で形成し、該カプラベースと該カバープレートとの間に弾性材を介在させ、該カプラベース上に該カバープレートを装着して構成していることを特徴とする。
また、上記弾性材が合成ゴムからなることを特徴とする。
さらに、上記カバープレートが超高分子ポリエチレンからなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明カプラの平面図であり、図3はその側面図である。本発明カプラ1はトラクタRに設けており、実際にトレーラTに設けたキングピンと連結・分離するカプラ本体1と、カプラ摺動面を保護するカバープレート6とからなる。
【0007】
カプラ本体1はカプラベース2と支持脚部3とからなり、カプラベース2はトラクタRに固定される一対の支持脚部3によって支持されている。また、カプラベース2の中心部には、トレーラTに設けたキングピンを挟持・開放する一対のジョー4を設けており、一対のジョーピン5を中心に一対のジョー4が開閉するようにしている。一方、カバープレート6はカプラベース上面を保護するために、高分子合成樹脂材で形成されており、高分子合成樹脂材は超高分子ポリエチレンであると好ましい。また、カバープレート6はカプラベース2の上面に載置してある。なお、カバープレート6は、図1で示すようにカプラベース2の上面全面に一体に設けてもよく、図2で示すようにカプラベース2の上面に於いて左右対称に設けてもよい。
【0008】
本発明ではカプラベース2とカバープレート6との間に弾性材7を介在させ、カプラベース2上にカプラカバー6を装着して構成している。なお、弾性材7として合成ゴムが好ましく、さらにその中でラバー(NBR)が好ましい。また、弾性材7に粘着性があるか否かは問わない。さらに、弾性材7に粘着性がない場合には熱による接着してもよく、また、接着剤を用いて接着してもよい。
【0009】
以上のようにカプラは構成していることで、図4に示すように、トレーラTとトラクタRとを連結すると、以下で説明するような作用をする。先ず、従前公知のカプラと同様にジョー4が開放状態になっており、カプラベース2は後方下向きに傾斜している。この状態からトラクタRを後退させて連結作業を行う。この際にジョー3が開放状態にあることと、トレーラTの高さが適正なことを確認する。
【0010】
トラクタRを後退させて、ジョー3の挟持部にトレーラTに設けたキングピンを合わせようとする際、キングピンプレート11がカバープレート6に当接することにより、カプラは後方下向きに傾斜している状態から水平状態になろうとする。さらに、ジョー3の挟持部にキングピンが合うと、ジョー3が閉じ方向に作動するとともに、カプラベース2は水平状態になる。また、ジョー3の挟持部にキングピンが合うとジョー3がキングピンを挟持しようとするため、キングピンプレート11はジョー3により引き下げられて、キングピンプレート11は下向きに作動する。その際、カバープレート6とキングピンプレート11とが当接し、カプラベース2に衝撃が加わる。
【0011】
本発明ではカバープレート6を高分子合成樹脂材で形成しているとともに、カプラベース2とカバープレート6との間に弾性材7を介在させ、さらに、この弾性材7はカプラベース2上にカバープレート6を装着しているので、カバープレート6は垂直方向に対して微小変位が可能である。よって、カプラとキングピンとが連結する際に、キングピンプレート11はカバープレート6に密着する。また、弾性材7はカプラベース2がトレーラTから受けた衝撃を吸収し、カプラベース2に与える衝撃を抑えることができ、その結果、カプラベース2及びカバープレート6を傷つけることを防いで、トレーラTとトラクタRとを連結することができる。
【0012】
上記の通り、トレーラTとトラクタRとは、ジョー3がキングピンを挟持することにより連結している。また、トレーラTが走行している際に、トラクタRの動力によりトレーラTは走行しているため、段差を乗り越す際には、カプラ本体1がキングピンプレート11に強い力を与えたり、逆に、キングピンプレート11がカプラ本体1に強い力を与えたりする。しかも、走行中に力がかかる向きは垂直方向と進行方向とを合成した向きとなり、トレーラTとトラクタRとの連結作業のときにかかる力の向きとは異なる。さらに、連結時とは異なりトレーラTとトラクタRは双方とも動いているため、トラクタRが静止している連結時よりもかかる力は大きい。そのため、カプラベース2はトレーラTとトラクタRとが連結するときより強い衝撃を受ける可能性が高い。
【0013】
本発明は上記の構成を有することで、カバープレート6は弾性材7に対応し、垂直方向のみならず横方向に対しても微小変位が可能である。よって、トラクタRとトレーラTとが連結して段差を乗り越そうとする場合に於いても、カバープレート6とキングピンプレート11とが離れることなく密着する。従って、キングピンプレート11がカバープレート6から離れることにより生じる大きな衝撃を未然に防止することができ、トラクタRがトレーラTを連結して走行しても、カプラベース2及びカバープレート6を傷つけることを防ぐことができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明カプラは、キングピンを挟持・開放することにより、トレーラとトラクタとが連結・分離するジョーを有するカプラベースと該カプラベースを支持する支持脚部とからなるカプラ本体と、カプラベース上面を保護するカバープレートと、からなるカプラであって、該カバープレートを高分子合成樹脂材で形成し、該カプラベースと該カバープレートとの間に弾性材を介在させ、該カプラベース上に該カバープレートを装着して構成しているから、カプラとキングピンとが連結する際に、カバープレートは垂直方向に対して微小変位が可能であり、カバープレートとキングピンプレートとが当接することにより密着することが可能であるとともに、弾性材によりカプラベースがトレーラから受けた衝撃を吸収することも可能である。よって、カプラとキングピンとが連結する際に、カプラベースに与える衝撃を抑えるとともに、カバープレートの磨耗を抑えることを可能とし、その結果カプラベース及びカバープレートの耐久性を向上させる効果も有する。
【0015】
また、カプラとキングピンとが連結して段差を乗り越そうとする場合に於いても、カバープレートは弾性材の作用により垂直方向のみならず横方向に対しても微小変位が可能であり、走行中に段差を乗り越そうとする際もカバープレートとキングピンプレートとが離れることなく密着し続けることが可能である。従って、キングピンプレートがカバープレートから離れることにより生じる大きな衝撃を未然に防止することができ、トラクタがトレーラと連結して走行しても連結時に得られた効果と同様な効果を得ることができる。
【0016】
上記弾性材が合成ゴムからなることにより、構成が容易であるとともに、上記の効果を確実に得ることができるという効果を有する。
また、上記カバープレートが超高分子ポリエチレンからなることにより、弾性材の変位に確実に対応し、上記の効果を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カプラの一実施例を示した平面図である。
【図2】図1とは別の実施例を示した平面図である。
【図3】図1及び図2で示した実施例の側面図である。
【図4】本発明カプラがトレーラと連結状態にある一実施例を示した側面図である。
【符号の説明】
1 カプラ本体
2 カプラベース
3 支持脚部
4 ジョー
5 ジョーピン
6 カバープレート
7 弾性材
11 キングピンプレート
T トレーラ
R トラクタ
Claims (3)
- キングピンを挟持・開放することにより、トレーラとトラクタとが連結・分離するジョーを有するカプラベースと該カプラベースを支持する支持脚部とからなるカプラ本体と、カプラベース上面を保護するカバープレートと、からなるカプラであって、該カバープレートを高分子合成樹脂材で形成し、該カプラベースと該カバープレートとの間に弾性材を介在させ、該カプラベース上に該カバープレートを装着して構成していることを特徴とするカプラ。
- 上記弾性材が合成ゴムからなることを特徴とする請求項1記載のカプラに於けるカプラ。
- 上記カバープレートが超高分子ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1又は2記載のカプラに於けるカプラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12270098A JP4146931B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | カプラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12270098A JP4146931B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | カプラ |
Publications (2)
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JPH11301533A JPH11301533A (ja) | 1999-11-02 |
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Family
ID=14842458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12270098A Expired - Fee Related JP4146931B2 (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | カプラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4146931B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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1998
- 1998-04-17 JP JP12270098A patent/JP4146931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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