JP4039750B2 - Liquid finish composition for textile products - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料等の繊維製品に使用する液体仕上げ剤に関する。特に、本発明は、仕上がりに柔軟性や自然なハリが要求されるシャツ類、パンツ類、ブラウス類などの色柄物の繊維製品に使用するのに好適であって、低温条件下において保存されるような、繊維製品用液体仕上げ剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、洗濯後の繊維製品に柔軟性を付与することを目的として、様々な4級アンモニウム塩を主成分として含む繊維製品用仕上げ剤が用いられている。4級アンモニウム塩としては、ジ長鎖型の4級アンモニウム塩が一般に使用されている。しかしながら、ジ長鎖型の4級アンモニウム塩を主成分とする繊維製品用仕上げ剤は、良好な柔軟性付与効果が得られるものの、織維や衣類の種類によってはハリやコシを失い好ましくない場合がある。
一方、繊維製品用仕上げ剤の各種の特性を向上させることを目的として、シリコーン系化合物を4級アンモニウム塩と併用することが試みられている。例えば、特開平1−162878号公報には、水分散性陽イオン性柔軟剤と、特定のシロキサンからなる非イオン性柔軟剤を含む、水性基材織物用コンディショニング処方物が開示されている。また、特開平2−191774号公報には、4級アンモニウム塩と特定のシリコーン誘導体を含有することを特徴とする、濃縮型の衣料用柔軟仕上剤が開示されている。しかしながら、繊維製品に好ましい柔軟性を付与すると同時に、繊維製品のハリやコシを維持することが可能な繊維製品用仕上げ剤は得られていないのが現状であった。
また、仕上げ剤で色柄ものの繊維製品を仕上げる際に、繊維製品が退色するという問題が生じていた。
さらに、繊維製品用液体仕上げ剤組成物は、流通や過程において、低温条件下で保存されることがある。しかしながら、低温条件下で仕上げ剤が凍結してしまった後に、使用にあたり常温で仕上げ剤が復元すると、粘度が上昇したり、パール状の不均一化が生じてしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、繊維や衣料などの繊維製品に好ましい柔軟性を付与し、かつ繊維製品のハリやコシを維持することにより、洗濯によるシワを低減させる効果を有し、繊維製品が色柄ものである場合には退色を防止し、さらに、低温保存時、特に凍結復元性の良好な、繊維製品用液体仕上げ剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、(A)変性シリコーン、(B)アミン化合物またはその中和物または4級化物、(C)ノニオン界面活性剤、(D)アルコールおよび(E)アルカノールアミン又はその塩の特定の組合わせにより、上記課題を達成することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(A)ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アミド・ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる、1種以上の変性シリコーン、
(B)分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物またはその中和物または4級化物あるいはこれらの混合物、
(C)直鎖あるいは分岐の炭素数8〜22のアルコール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エステルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを15〜150モル付加して得られるノニオン界面活性剤
(D)炭素数2〜6の1価アルコール及び又は多価アルコール、および
(E)炭素数2〜6のアルカノールアミン及び/又はその塩
を含むことを特徴とする、繊維製品用液体仕上げ剤組成物
を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)は、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アミド・ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる変性シリコーンである。成分(A)としては、単一の種類の変性シリコーンを使用してもよく、複数の異なる種類の変性シリコーンを使用してもよい。これらの変性シリコーンのうち、繊維製品に柔軟性と自然なハリを付与し、洗浄・仕上げ行程で発生するシワを軽減するという効果を得る観点から、次の一般式(I)で表される変性シリコーンを使用するのが特に好ましい。
【0006】
【化1】
【0007】
(式中、Rは同一でも異なっていてもよく、いずれも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、R1 は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、R2 は水素原子または炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシアルキレン基を表し、L、M、Nは平均値を示し、Lは0〜5の数を表し、Mは1〜100の数を表し、Nは10〜1000の数を表す。ただし、ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合は、分子全体の重量を基準として10%以上50%未満である)
【0008】
一般式(I)において、Rで表される置換基は、互いに同一でも異なっていてもよく、いずれも炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。置換基Rとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和炭化水素基が好ましく、中でもメチル基が好ましい。R1 で表される置換基は、炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。置換基R1 としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などの飽和炭化水素基が好ましく、中でもプロピレン基が好ましい。R2 で表される置換基は、水素原子または炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。置換基R2 が炭化水素基である場合には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和炭化水素基が好ましい。置換基R2 が水素原子であるのが特に好ましい。
【0009】
また、一般式(I)において、Xはポリオキシアルキレン基を表す。ポリオキシアルキレン基Xは、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン基等であってもよく、あるいはオキシエチレン単位、オキシプロピレン単位、またはオキシブチレン単位などが、ブロック状あるいはランダムに配列してなる基であってもよい。さらに、ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合が、繊維製品に好ましい柔軟性を付与し、かつ洗濯シワを低減するという観点から、分子全体の重量を基準として10%以上であり、50%未満であることを要する。ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合は、好ましくは、分子全体の重量を基準として15%〜45%であり、さらに好ましくは20%〜35%である。また、ポリオキシアルキレン基Xの重量を基準とするポリオキシエチレン鎖の部分の重量割合は、50%〜100%であるのが好ましい。
さらに、一般式(I)において、L、MおよびNは、いずれも各繰返し単位の数を表し、Lは0〜5、好ましくは0〜1であり、Mは1〜100、好ましくは1〜50であり、Nは10〜1000、好ましくは20〜500である。なお、一般式(I)で表される変性シリコーンは、各繰返し単位がブロック状に配列しているブロックコポリマーの構造を有するものであってもよく、あるいは、各繰返し単位がランダムに配列しているランダムコポリマーの構造を有するものであってもよい。
一般式(I)で表される変性シリコーンは、特に限定されるものではないが、一般に、Si−H基を有するシリコーンオイルと炭素−炭素二重結合を末端に有するポリエーテルとの付加反応により、製造することができる。
【0010】
本発明で用いる成分(A)の変性シリコーンの分子量は、3,000〜200,000の範囲であるのが好ましく、5,000〜100,000の範囲であるのがさらに好ましい。
成分(A)の変性シリコーンは、十分な仕上げ効果を得るという観点および仕上げ剤の粘度を適度なものとするという観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に0.5〜30重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは1〜20重量%配合される。
【0011】
本発明で用いる成分(B)は、分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物の中和物または4級化物あるいはこれらの混合物である。成分(B)のアミン化合物の中和物または4級化物は、分子内に少なくとも1個、好ましくは2個の、炭素数6〜26、好ましくは12〜24、最も好ましくは14〜22の飽和あるいは不飽和の、アルキル基又はアルケニル基などの炭化水素基を有する。該炭化水素基は、鎖中にエステル基、逆エステル基、アミド基、逆アミド基、エーテル基を有していてもよい。なお、これらの炭化水素基は、通常工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸や不飽和部を水添或いは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸や脂肪酸エステル或いは不飽和部を水添或いは部分水添して得られる脂肪酸や脂肪酸エステル等を使用することにより、導入することができる。
【0012】
(B)成分であるアミン化合物またはその中和物または4級化物としては、たとえば、次の一般式(II) 〜(IV)で表されるアミン化合物またはその中和物または4級化物を挙げることができる。
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
(式中、R3 はエステル基などの分断基を含まない炭素数8〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基であって、不飽和の炭化水素基である場合にはそのシス/トランス比は40/60以上であるのが好ましく、
R4 はR3 またはR5 であり、
R5 は炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基あるいは−(CH2 −CH(Y)−O)n −H(式中、Yは水素又はCH3 であり、nは2〜10の数である)で表される基であり、
R6 はエステル基、逆エステル基、アミド基、逆アミド基またはエーテル基で分断た炭素数6〜26の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基であって、不飽和の炭化水素基である場合にはそのシス/トランス比は40/60以上であるのが好ましく、
R7 およびR8 はR6 またはR4 である。)
【0017】
アミン化合物の中和は、通常の酸を用いて行う。酸としては、具体的には塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、アクリル酸等の有機酸を挙げることができる。
アミン化合物の4級化物は、過アルキル化法により長鎖アルキル基を有する3級アミンに更にアルキル基を結合することにより得てよい。過アルキル化剤としてはジメチル硫酸又は塩化ベンジルを使用することができる。また、これらの過アルキル化剤の代わりに、沃化メチル、塩化メチル、塩化エチル、臭化ブチル等の低級ハロゲン化アルキル、ジエチル硫酸、又はエピクロロヒドリン等を使用してもよい。
アミン化合物の4級化物はまた、低級3級アミンに長鎖ハロゲン化アルキルを作用させることにより得てもよい。長鎖ハロゲン化アルキルは、鎖中にエーテル結合を有するものであってもよい。長鎖ハロゲン化アルキルの代わりに、脂肪酸のクロロメチルエステル、クロロエチルエステル、又はクロロプロピルエステル等のクロロアルキルエステル、あるいはクロロメチル化酸アミド等を使用してもよい。
本発明で用いる成分(B)として、2種以上の異なる上記アミン化合物の中和物または4級化物を併用することができる。この場合、長鎖炭化水素基を1個有する化合物と、2個以上有する化合物を併用するのが望ましい。さらに、仕上げ剤の初期の粘度を低く抑え、凍結復元時の増粘やパール状の析出物の発生を防止する観点から、長鎖炭化水素基を1個有する化合物と、2個以上有する化合物を、好ましくは3:97〜50:50、さらに好ましくは5:95〜40:60の重量比で併用するのが望ましい。
【0018】
成分(B)のアミン化合物の中和物または4級化物は、十分な仕上げ効果を得るという観点および仕上げ剤の粘度を適度なものとするという観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に3〜50重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは5〜30重量%配合される。
【0019】
本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物中の成分(A):成分(B)の重量比は、5:95〜50:50の範囲内であるのが好ましく、10:90〜40:60の範囲内であるのがさらに好ましい。
【0020】
本発明で用いる成分(C)は、直鎖あるいは分岐の炭素数8〜22、好ましくは10〜20のアルコール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エステルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを15〜150モル付加して得られるノニオン界面活性剤である。
これらの化合物に付加するアルキレンオキシドとしてはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等の1種または2種以上を使用することができる。
アルキレンオキシドの平均付加モル数は、保存時の仕上げ剤の粘度上昇やゲル化を防止する観点から、15〜150モルであり、好ましくは30〜80モルである。
成分(C)として使用可能なノニオン界面活性剤の例としては、ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、牛脂アミンのエチレンオキシド付加物、ステアリルモノエタノールアミドのエチレンオキシド付加物、オクチルフェノールのエチレンオキシド付加物、牛脂脂肪酸のエチレンオキシド付加物、牛脂脂肪酸ソルビタンエステルのエチレンオキシド付加物、イソトリデシルアルコール(ブテンの3量体またはプロピレンの4量体等から得られる)のエチレンオキシド付加物などが挙げられる。
成分(C)のノニオン界面活性剤は、特に高温での保存時の仕上げ剤の粘度上昇やゲル化を有効に防止するという観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に0.1〜5重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは0.3〜3重量%配合される。
【0021】
本発明で用いる成分(D)は、炭素数2〜6の、1価アルコール及び/又は多価アルコールである。成分(D)として使用可能な1価又は多価のアルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、へキシレングリコールなどが挙げられる。
成分(D)の1価又は多価のアルコールは、液体仕上げ剤の凍結温度を有効に低下させる観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に1〜20重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは2〜10重量%配合される。
【0022】
本発明で用いる成分(E)は、炭素数2〜6の、アルカノールアミン及び/又はその塩である。成分(E)として使用可能なアルカノールアミン又はその塩としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、メチルジイソプロパノールアミン、ブタノールアミン、及びこれらの有機酸塩、無機酸塩等が挙げられる。
成分(E)のアルカノールアミン又はその塩は、仕上げ剤の粘度を低く抑えると同時に、仕上げ剤が凍結した場合の復元性を効果的に向上させる観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に0.05〜5重量%配合するのが好適であり、さらに好ましくは0.1〜3重量%配合される。
【0023】
本発明の仕上げ剤組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、通常の家庭用仕上げ剤に使用されている添加剤などを使用することができる。そのような添加剤として、具体的には、ヘキサン酸とグリセリンまたはペンタユリスリトールとの部分エステル化物や、食塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等の水溶性塩、溶剤、尿素、殺菌剤、酸化防止剤、染料、顔料、炭化水素、セルロース誘導体、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられる。
【0024】
本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物は、成分(A)〜(E)および必要に応じて任意成分を、水または水性溶媒中に溶解あるいは分散させることにより、調製することができる。
また、仕上げ剤の使用性の観点から、本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物が10cP〜400cP程度の粘度を有するように調製するのが望ましい。
さらに、本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物は、実際に繊維製品の仕上げを行う際の全使用水量に対し、(B)成分の濃度が20ppm〜300ppmとなるような量で使用するのが望ましく、45ppm〜200ppmとなるような量で使用するのがさらに望ましい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、(A)変性シリコーン、(B)アミン化合物の中和物または4級化物、(C)ノニオン界面活性剤、(D)アルコールおよび(E)アルカノールアミン又はその塩の特定の組合わせにより、繊維製品に好ましい柔軟性を付与すると同時にハリやコシを維持し、洗濯によるシワを低減し、かつ低温保存時、特に凍結時の仕上げ剤の復元性を良好なものとするという効果を得ることができる。
【0026】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔変性シリコーン〕
変性シリコーンとして、前記一般式(I)で表される変性シリコーンであって、次の表1に示す構造を有する本発明の変性シリコーンA−1およびA−2を準備した。
【0027】
【表1】
【0028】
〔アミン化合物の中和物または4級化物〕
アミン化合物の中和物または4級化物として、次の表2に示す構造を有する本発明のアミン化合物の中和物または4級化物B−1〜B−10を準備した。
【0029】
【表2】
【0030】
上記B−1、B−2、およびB−5記載の長鎖炭化水素基は、炭素数18の飽和脂肪酸と炭素数18の不飽和基を1個有する不飽和脂肪酸とを混合したものから合成され、最終的に、飽和炭化水素基/不飽和炭化水素基の割合が、重量比で80/20であり、また、不飽和炭化水素基の立体異性体のシス/トランス比は45/55であった。また、上記記載のアシルオキシエチル基(B−3、B−4およびB−6)は、炭素数18の飽和脂肪酸と炭素数18の不飽和基を1個有する不飽和脂肪酸とを混合したものを原料とし、最終的に、飽和アシル/不飽和アシルの割合が、重量比で60/40であり、また、不飽和アシルの立体異性体のシス/トランス比は75/25であった。
【0031】
〔ノニオン界面活性剤〕
ノニオン界面活性剤として、次の表3に示す本発明のノニオン界面活性剤C−1〜C−3を準備した。
【0032】
【表3】
【0033】
〔1価又は多価のアルコール〕
1価又は多価のアルコールとして、次の表4に示すものを準備した。
【0034】
【表4】
【0035】
〔アルカノールアミンの塩〕
アルカノールアミンの塩として、次の表6に示すものを準備した。
【0036】
【表5】
【0037】
〔仕上げ剤組成物の調製〕
以下の表6に示す組成により、変性シリコーン(A)、アミン化合物の中和物または4級化物(B)、ノニオン界面活性剤(C)、1価又は多価のアルコール(D)およびアルカノールアミンの塩(E)に、任意成分として、塩化カルシウム0.3重量%、香料0.6重量%、色素(アシッドレッド138)6ppm、色素(アシッドイエロー141)25ppm、塩酸(組成物のpHを3に調整するため)適量、防腐剤としての安息香酸0.07重量%、イソチアゾロン液(ローム・アンド・ハース社製ケーソンCG)0.01重量%を、バランス量の水に乳化分散させて、仕上げ剤組成物を調製した。
【0038】
【表6】
【0039】
〔仕上げ剤組成物の評価〕
(1)仕上げ効果
市販ダンガリーシャツ(綿100%)を、市販洗剤「スーパートップ」(ライオン(株)社製)により、電気洗濯機を用いて洗浄した。次いで、すすぎ3回目に、実施例1〜6の仕上げ剤組成物を水量30リットルに対して20g加えて、衣料の仕上げ処理を行った。その後、衣料をハンガーに掛け、20℃、40%RHの条件で自然乾燥し、衣料の柔らかさ、ハリ・コシおよびシワの少なさについて評価を行った。結果は、いずれの仕上げ剤組成物についても良好であった。
(2)凍結復元性の評価
比較例1および実施例1〜7で調製した仕上げ剤組成物を、−15℃で1日凍結させた後、25℃まで戻し、BL型粘度計で粘度を測定し、外観を観察した。なお、いずれの仕上げ剤組成物も、調製直後の粘度は30〜100cPであった。結果を以下の表7に示す。
【0040】
【表7】
【0041】
なお、実施例1〜6の本発明による組成物を使用した場合、仕上げ処理時の水道水に含まれる塩素による色柄物衣料の退色が抑制されることも観察された。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid finish used for textile products such as clothing. In particular, the present invention is suitable for use in textile products such as shirts, pants, blouses and the like that require flexibility and natural elasticity in the finish, and is stored under low temperature conditions. Such a liquid finish composition for textiles.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for the purpose of imparting flexibility to textile products after washing, finishing agents for textile products containing various quaternary ammonium salts as main components have been used. As the quaternary ammonium salt, a di-long-chain quaternary ammonium salt is generally used. However, a finishing agent for textile products mainly composed of a di-long-chain quaternary ammonium salt can give a good flexibility, but it is not preferable because it loses elasticity and stiffness depending on the type of textile or clothing. There is.
On the other hand, in order to improve various properties of the finish for textile products, attempts have been made to use silicone compounds in combination with quaternary ammonium salts. For example, JP-A-1-162878 discloses an aqueous base fabric conditioning formulation comprising a water-dispersible cationic softener and a nonionic softener comprising a specific siloxane. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-191774 discloses a concentrated clothing softening agent characterized by containing a quaternary ammonium salt and a specific silicone derivative. However, the present condition is that the finishing agent for textiles which can give the softness | flexibility preferable to textiles at the same time and can maintain the firmness and stiffness of textiles is not obtained.
Moreover, when finishing a textile product of a colored pattern with a finishing agent, the problem that the textile product fades has arisen.
Furthermore, the liquid finish composition for textiles may be stored under low temperature conditions during distribution and process. However, after the finish has been frozen under low temperature conditions, when the finish is restored at room temperature during use, there is a problem that the viscosity increases or pearl-like nonuniformity occurs.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has an effect of reducing wrinkles due to washing by imparting preferable flexibility to fiber products such as fibers and clothing, and maintaining the firmness and stiffness of the fiber products. If it is, the object of the present invention is to provide a liquid finish composition for textiles which prevents discoloration and, in particular, has good freeze-restoration properties when stored at low temperatures.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have found that (A) a modified silicone, (B) an amine compound or a neutralized product or quaternized product thereof, (C) a nonionic surfactant, (D) The inventors have found that the above problems can be achieved by a specific combination of alcohol and (E) alkanolamine or a salt thereof, and have completed the present invention.
That is, the present invention
(A) one or more modified silicones selected from polyether-modified silicone, amino-modified silicone, amide-modified silicone, and amide / polyether-modified silicone;
(B) an amine compound having at least one saturated or unsaturated hydrocarbon group having 6 to 26 carbon atoms in the molecule, a neutralized product or a quaternized product thereof, or a mixture thereof;
(C) Nonionic surfactant (D) carbon obtained by adding 15 to 150 moles of alkylene oxide to a compound selected from linear or branched alcohols having 8 to 22 carbon atoms, amines, alkanolamides, fatty acids and fatty acid esters. A liquid finish composition for textiles comprising a monohydric alcohol and / or a polyhydric alcohol having 2 to 6 carbon atoms and (E) an alkanolamine having 2 to 6 carbon atoms and / or a salt thereof is provided. .
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The component (A) used in the present invention is a modified silicone selected from polyether-modified silicone, amino-modified silicone, amide-modified silicone, and amide / polyether-modified silicone. As the component (A), a single type of modified silicone may be used, or a plurality of different types of modified silicone may be used. Among these modified silicones, the modification represented by the following general formula (I) from the standpoint of obtaining the effect of imparting flexibility and natural elasticity to the textile product and reducing wrinkles generated in the cleaning and finishing process. It is particularly preferred to use silicone.
[0006]
[Chemical 1]
[0007]
(In the formula, R may be the same or different, each represents a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, and R 1 is a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms. R 2 represents a hydrogen atom or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms, X represents a polyoxyalkylene group, L, M, and N represent average values, and L represents 0 to 5 represents a number of 1, M represents a number of 1 to 100, and N represents a number of 10 to 1000. However, the weight ratio of the polyoxyethylene chain portion in the polyoxyalkylene group X is the weight of the whole molecule. Is 10% or more and less than 50%)
[0008]
In general formula (I), the substituents represented by R may be the same as or different from each other, and each is a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms. As the substituent R, a saturated hydrocarbon group such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, or a butyl group is preferable, and a methyl group is particularly preferable. The substituent represented by R 1 is a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms. As the substituent R 1 , a saturated hydrocarbon group such as a methylene group, an ethylene group, a propylene group, or a butylene group is preferable, and a propylene group is particularly preferable. The substituent represented by R 2 is a hydrogen atom or a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 1 to 4 carbon atoms. When the substituent R 2 is a hydrocarbon group, a saturated hydrocarbon group such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, or a butyl group is preferable. It is particularly preferred that the substituent R 2 is a hydrogen atom.
[0009]
In the general formula (I), X represents a polyoxyalkylene group. The polyoxyalkylene group X may be a polyoxyethylene, polyoxypropylene, polyoxybutylene group or the like, or an oxyethylene unit, an oxypropylene unit, an oxybutylene unit or the like is arranged in a block or randomly. It may be a group. Further, the weight ratio of the polyoxyethylene chain portion in the polyoxyalkylene group X is 10% or more on the basis of the weight of the whole molecule from the viewpoint of imparting preferable flexibility to the fiber product and reducing washing wrinkles. And needs to be less than 50%. The weight ratio of the polyoxyethylene chain portion in the polyoxyalkylene group X is preferably 15% to 45%, more preferably 20% to 35%, based on the weight of the whole molecule. Further, the weight ratio of the polyoxyethylene chain portion based on the weight of the polyoxyalkylene group X is preferably 50% to 100%.
Furthermore, in the general formula (I), L, M and N all represent the number of each repeating unit, L is 0 to 5, preferably 0 to 1, and M is 1 to 100, preferably 1 to 1. 50 and N is 10 to 1000, preferably 20 to 500. The modified silicone represented by the general formula (I) may have a block copolymer structure in which each repeating unit is arranged in a block shape, or each repeating unit is randomly arranged. It may have a random copolymer structure.
The modified silicone represented by the general formula (I) is not particularly limited, but is generally an addition reaction between a silicone oil having a Si-H group and a polyether having a carbon-carbon double bond at the terminal. Can be manufactured.
[0010]
The molecular weight of the modified silicone of component (A) used in the present invention is preferably in the range of 3,000 to 200,000, and more preferably in the range of 5,000 to 100,000.
The modified silicone of component (A) is blended in the finishing composition of the present invention in an amount of 0.5 to 30% by weight from the viewpoint of obtaining a sufficient finishing effect and making the viscosity of the finishing agent moderate. It is preferable that 1 to 20% by weight is blended.
[0011]
The component (B) used in the present invention is a neutralized or quaternized amine compound or a mixture thereof having at least one saturated or unsaturated hydrocarbon group having 6 to 26 carbon atoms in the molecule. The neutralized or quaternized product of the amine compound of component (B) has a saturation of at least 1, preferably 2, 6 to 26, preferably 12 to 24, most preferably 14 to 22 carbon atoms in the molecule. Alternatively, it has an unsaturated hydrocarbon group such as an alkyl group or an alkenyl group. The hydrocarbon group may have an ester group, reverse ester group, amide group, reverse amide group, or ether group in the chain. These hydrocarbon groups are derived from plants such as fatty acids obtained by hydrogenation or partial hydrogenation of unhydrogenated fatty acids or unsaturated parts derived from beef tallow, which are usually used industrially, palm palm, oil palm. It can introduce | transduce by using the fatty acid, fatty acid ester, etc. which are obtained by hydrogenating an unhydrogenated fatty acid, fatty acid ester, or an unsaturated part, or hydrogenating partially.
[0012]
Examples of the component (B) amine compound or neutralized product or quaternized product thereof include amine compounds represented by the following general formulas (II) to (IV) or neutralized products or quaternized products thereof. be able to.
[0013]
[Chemical 2]
[0014]
[Chemical 3]
[0015]
[Formula 4]
[0016]
(In the formula, R 3 is a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 8 to 22 carbon atoms which does not contain a separating group such as an ester group, and is an unsaturated hydrocarbon group. The cis / trans ratio is preferably 40/60 or more,
R 4 is R 3 or R 5 ,
R 5 is an alkyl group having 1 to 3 carbon atoms or a hydroxyalkyl group, or — (CH 2 —CH (Y) —O) n —H (wherein Y is hydrogen or CH 3 , and n is 2 to 10). A group represented by a number)
R 6 is a saturated or unsaturated linear or branched hydrocarbon group having 6 to 26 carbon atoms separated by an ester group, reverse ester group, amide group, reverse amide group or ether group, and is an unsaturated hydrocarbon When it is a group, the cis / trans ratio is preferably 40/60 or more,
R 7 and R 8 are R 6 or R 4 . )
[0017]
Neutralization of the amine compound is performed using a normal acid. Specific examples of the acid include inorganic acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, and phosphoric acid, and organic acids such as benzoic acid, citric acid, malic acid, succinic acid, and acrylic acid.
A quaternized amine compound may be obtained by further bonding an alkyl group to a tertiary amine having a long-chain alkyl group by a peralkylation method. As the peralkylating agent, dimethyl sulfate or benzyl chloride can be used. Further, in place of these peralkylating agents, lower alkyl halides such as methyl iodide, methyl chloride, ethyl chloride and butyl bromide, diethyl sulfate, epichlorohydrin and the like may be used.
A quaternized amine compound may also be obtained by allowing a long-chain alkyl halide to act on a lower tertiary amine. The long chain alkyl halide may have an ether bond in the chain. Instead of long-chain alkyl halides, chloroalkyl esters of fatty acids such as chloromethyl esters, chloroethyl esters, or chloropropyl esters, or chloromethylated amides may be used.
As the component (B) used in the present invention, two or more different neutralized or quaternized amine compounds can be used in combination. In this case, it is desirable to use a compound having one long-chain hydrocarbon group and a compound having two or more. Furthermore, from the viewpoint of suppressing the initial viscosity of the finishing agent to a low level and preventing the occurrence of thickening and pearl-like precipitates during freezing restoration, a compound having one long-chain hydrocarbon group and a compound having two or more The weight ratio is preferably 3:97 to 50:50, more preferably 5:95 to 40:60.
[0018]
The neutralized product or quaternized product of the amine compound of component (B) is 3 in the finishing composition of the present invention from the viewpoint of obtaining a sufficient finishing effect and making the viscosity of the finishing agent moderate. It is preferable to blend in an amount of ˜50% by weight, and more preferably 5 to 30% by weight.
[0019]
The weight ratio of component (A): component (B) in the textile product finish of the present invention is preferably in the range of 5:95 to 50:50, and is preferably 10:90 to 40:60. More preferably, it is within the range.
[0020]
Component (C) used in the present invention is a compound having 15 to 150 moles of alkylene oxide in a compound selected from linear, branched or branched C8-22, preferably 10-20 alcohol, amine, alkanolamide, fatty acid, fatty acid ester. It is a nonionic surfactant obtained by addition.
As the alkylene oxide added to these compounds, one or more of ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide and the like can be used.
The average number of moles of alkylene oxide added is 15 to 150 moles, preferably 30 to 80 moles from the viewpoint of preventing increase in viscosity and gelation of the finishing agent during storage.
Examples of nonionic surfactants that can be used as component (C) include ethylene oxide adduct of stearyl alcohol, ethylene oxide adduct of beef tallow amine, ethylene oxide adduct of stearyl monoethanolamide, ethylene oxide adduct of octylphenol, ethylene oxide of beef tallow fatty acid Examples thereof include an adduct, an ethylene oxide adduct of beef tallow fatty acid sorbitan ester, an ethylene oxide adduct of isotridecyl alcohol (obtained from a trimer of butene or a tetramer of propylene, and the like).
The nonionic surfactant of component (C) is 0.1 to 5 wt% in the finish composition of the present invention, particularly from the viewpoint of effectively preventing increase in viscosity and gelation of the finish when stored at high temperature. % Is preferable, and 0.3 to 3% by weight is more preferable.
[0021]
Component (D) used in the present invention is a monohydric alcohol and / or polyhydric alcohol having 2 to 6 carbon atoms. Examples of the monovalent or polyhydric alcohol that can be used as the component (D) include ethanol, isopropanol, butanol, ethylene glycol, propylene glycol, glycerin, hexylene glycol, and the like.
From the viewpoint of effectively lowering the freezing temperature of the liquid finish, the monovalent or polyhydric alcohol of component (D) is preferably blended in an amount of 1 to 20% by weight in the finish composition of the present invention. More preferably, 2 to 10% by weight is blended.
[0022]
The component (E) used in the present invention is an alkanolamine and / or a salt thereof having 2 to 6 carbon atoms. Examples of the alkanolamine or salt thereof usable as the component (E) include monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, methyldiethanolamine, dimethylethanolamine, diisopropanolamine, methyldiisopropanolamine, butanolamine, and organic acids thereof. Examples thereof include salts and inorganic acid salts.
The alkanolamine of component (E) or a salt thereof is contained in the finishing composition of the present invention from the viewpoint of effectively reducing the viscosity of the finishing agent and at the same time effectively improving the restorability when the finishing agent is frozen. It is preferable to mix 0.05 to 5% by weight, and more preferably 0.1 to 3% by weight.
[0023]
In the finish composition of the present invention, additives and the like used in ordinary household finishes can be used as long as the effects of the present invention are not hindered. Specific examples of such additives include partially esterified products of hexanoic acid and glycerin or pentaurisitol, water-soluble salts such as sodium chloride, ammonium chloride, calcium chloride, magnesium chloride, and potassium chloride, solvents, and urea. , Fungicides, antioxidants, dyes, pigments, hydrocarbons, cellulose derivatives, ultraviolet absorbers, fluorescent brighteners, fragrances and the like.
[0024]
The finishing composition for textile products of the present invention can be prepared by dissolving or dispersing components (A) to (E) and, if necessary, optional components in water or an aqueous solvent.
Further, from the viewpoint of usability of the finish, it is desirable to prepare the finish for fiber products of the present invention so as to have a viscosity of about 10 cP to 400 cP.
Furthermore, the finishing composition for textile products of the present invention is used in such an amount that the concentration of the component (B) is 20 ppm to 300 ppm with respect to the total amount of water used when the textile product is actually finished. Desirably, it is more desirable to use it in an amount of 45 ppm to 200 ppm.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, (A) a modified silicone, (B) a neutralized or quaternized amine compound, (C) a nonionic surfactant, (D) an alcohol and (E) an alkanolamine or a salt thereof The effect of combining the fabric with favorable flexibility to the textile product while maintaining firmness and stiffness, reducing wrinkles due to washing, and improving the restorability of the finish when stored at low temperatures, especially when frozen Can be obtained.
[0026]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to this.
[Modified silicone]
As modified silicones, modified silicones A-1 and A-2 of the present invention, which are modified silicones represented by the general formula (I) and have the structure shown in the following Table 1, were prepared.
[0027]
[Table 1]
[0028]
[Neutralized or quaternized amine compound]
As neutralized products or quaternized products of amine compounds, neutralized products or quaternized products B-1 to B-10 of the present invention having the structures shown in Table 2 below were prepared.
[0029]
[Table 2]
[0030]
The long chain hydrocarbon group described in the above B-1, B-2, and B-5 is synthesized from a mixture of a saturated fatty acid having 18 carbon atoms and an unsaturated fatty acid having one unsaturated group having 18 carbon atoms. Finally, the ratio of saturated hydrocarbon groups / unsaturated hydrocarbon groups is 80/20 by weight, and the cis / trans ratio of stereoisomers of unsaturated hydrocarbon groups is 45/55. there were. The acyloxyethyl group (B-3, B-4 and B-6) described above is a mixture of a saturated fatty acid having 18 carbon atoms and an unsaturated fatty acid having one unsaturated group having 18 carbon atoms. As a raw material, finally, the ratio of saturated acyl / unsaturated acyl was 60/40 by weight, and the cis / trans ratio of the stereoisomer of unsaturated acyl was 75/25.
[0031]
[Nonionic surfactant]
Nonionic surfactants C-1 to C-3 of the present invention shown in the following Table 3 were prepared as nonionic surfactants.
[0032]
[Table 3]
[0033]
[Monovalent or polyhydric alcohol]
As monohydric or polyhydric alcohols, those shown in the following Table 4 were prepared.
[0034]
[Table 4]
[0035]
[Salt of alkanolamine]
As alkanolamine salts, those shown in the following Table 6 were prepared.
[0036]
[Table 5]
[0037]
(Preparation of finishing composition)
According to the composition shown in Table 6 below, modified silicone (A), neutralized or quaternized amine compound (B), nonionic surfactant (C), monovalent or polyhydric alcohol (D) and alkanolamine As an optional component, 0.3 wt. The appropriate amount, 0.07% by weight of benzoic acid as a preservative, and 0.01% by weight of isothiazolone liquid (Caisson CG manufactured by Rohm and Haas) are emulsified and dispersed in a balanced amount of water to finish. An agent composition was prepared.
[0038]
[Table 6]
[0039]
[Evaluation of finishing composition]
(1) Finishing effect Commercially available dungary shirts (100% cotton) were washed with a commercial detergent “Super Top” (manufactured by Lion Corporation) using an electric washing machine. Then, in the third rinse, 20 g of the finishing composition of Examples 1 to 6 was added to 30 liters of water to finish the clothing. Thereafter, the clothes were put on a hanger, and naturally dried under the conditions of 20 ° C. and 40% RH, and the softness of the clothes, the firmness and the wrinkles were evaluated. The results were good for any finish composition.
(2) Evaluation of freezing and restoring properties The finishing compositions prepared in Comparative Example 1 and Examples 1 to 7 were frozen at -15 ° C for 1 day, returned to 25 ° C, and the viscosity was measured with a BL type viscometer. The appearance was observed. In addition, all the finishing agent compositions had a viscosity of 30 to 100 cP immediately after preparation. The results are shown in Table 7 below.
[0040]
[Table 7]
[0041]
In addition, when using the composition by Example 1-6 of this invention, it was observed that the fading of the colored pattern clothing by the chlorine contained in the tap water at the time of a finishing process is suppressed.
Claims (4)
(B)分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物の中和物とその4級化物との混合物、
(C)直鎖あるいは分岐の炭素数8〜22のアルコール、アミン、アルカノールアミド、脂肪酸、脂肪酸エステルから選ばれる化合物にアルキレンオキシドを15〜150モル付加して得られるノニオン界面活性剤
(D)炭素数2〜6の1価アルコール及び/又は多価アルコール、および
(E)炭素数2〜6のアルカノールアミン及び/又はその塩を含むことを特徴とする、繊維製品用液体仕上げ剤組成物。(A) one or more modified silicones selected from polyether-modified silicones, amino-modified silicones, amide-modified silicones, and amide / polyether-modified silicones in an amount of 2 to 30% by weight based on the total amount of the composition ;
(B) a mixture of a neutralized product of an amine compound having at least one saturated or unsaturated hydrocarbon group having 6 to 26 carbon atoms in the molecule and a quaternized product thereof ,
(C) Nonionic surfactant obtained by adding 15 to 150 mol of alkylene oxide to a compound selected from linear or branched alcohols having 8 to 22 carbon atoms, amines, alkanolamides, fatty acids and fatty acid esters (D) Carbon A liquid finish composition for textiles, comprising a monohydric alcohol and / or a polyhydric alcohol having 2 to 6 carbon atoms, and (E) an alkanolamine having 2 to 6 carbon atoms and / or a salt thereof.
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