JP4017199B2 - Antistatic agent - Google Patents
Antistatic agent Download PDFInfo
- Publication number
- JP4017199B2 JP4017199B2 JP21425995A JP21425995A JP4017199B2 JP 4017199 B2 JP4017199 B2 JP 4017199B2 JP 21425995 A JP21425995 A JP 21425995A JP 21425995 A JP21425995 A JP 21425995A JP 4017199 B2 JP4017199 B2 JP 4017199B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic agent
- resin
- acid
- antistatic
- alkylene oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は帯電防止剤に関するものである。さらに詳しくは、合成樹脂、特にブタジエン−スチレン共重合樹脂との相溶性に優れ、内部添加して用いることにより、これらの合成樹脂に長期間安定した帯電防止効果を付与することのできる帯電防止剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、合成樹脂はフィルム、シート、繊維等として種々の分野に広く利用されており、これら合成樹脂製品は優れた絶縁性を有する反面、静電気が発生して帯電し易く、フィルム、シート等にあっては汚れが付着し易い欠点があり、また繊維では静電気の発生によって紡糸が困難となり、合成繊維の衣服等を着用していると人体に静電気が帯電して静電気による不快な衝撃を受ける等の問題点がある。また合成樹脂製品に帯電した静電気の放電による火災、爆発等の災害が生じたり、近年では、エレクトロニクス製品の目覚ましい普及に伴い、静電気に起因するOA機器、FA機器の誤動作や、IC、LSIの不良、破損が発生する等が大きな問題となっている。
【0003】
このため従来より合成樹脂用の種々の帯電防止剤が検討されている。帯電防止剤は使用する方法により、合成樹脂の表面に付与する外部処理型と、合成樹脂の内部に練り込む内部添加型に分けられる。これらのうち、外部処理型は洗濯等により表面の帯電防止剤が除去され効果の持続性を計り難いのに対し、内部添加型は一旦表面の帯電防止剤が除去されても合成樹脂内部の帯電防止剤がブリードしてきて性能の回復が期待できるので、帯電防止効果を長期間持続させるためには内部添加型が望まれる。内部添加型の帯電防止剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステルやN,Nビス(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミン等が知られているが、効果の持続性、耐久性に乏しく、このため、N,Nビス(2−ヒドロキシエチエル)ラウリルアミンと高級アルコールの併用(特開平1−304175)や、さらにそれに脂肪酸モノグリセライドを併用する(特開平2−43280、同2−80488)ことにより持続性を向上する方法、高分子中に帯電防止能を有する構造を持った永久帯電防止剤(特開平5−295213)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の内部添加型帯電防止剤はその性能を十分に発揮することができなかった。例えば、N,Nビス(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミンを用いるものは、繰り返しの摩擦・洗浄等の過酷な条件下に於いては耐久性が十分とはいえず、また高分子構造を持った永久帯電防止剤を用いるものでは、耐久性は良好であるものの、十分な効果を得るには多量に用いる必要があるため、極めて高価なものになるとともに、樹脂の物性を著しく低下させる等の問題点があった。
【0005】
また、合成樹脂の中でも特にブタジエン−スチレン系共重合樹脂に対しては、これらの内部添加型帯電防止剤は効果を発揮し難い傾向にあり、またこの種の樹脂への相溶性が悪く成形後、その表面に白い粉状のものが現れる現象、いわゆる白華現象が現れ易いという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記の点に着目して行ったもので、合成樹脂、特にブタジエン−スチレン系共重合樹脂との相溶性に優れ、少量を内部添加して用いることにより、これらの合成樹脂に長期間安定した帯電防止効果を付与することのできる帯電防止剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体と脂肪酸とを特定の比で用いると、合成樹脂、特にブタジエン−スチレン系共重合樹脂に対しても相溶性に優れ、内部添加して用いると、これらの合成樹脂に長期間安定した帯電防止効果を付与することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち本発明は、下記化2で示される2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体と、炭素数4〜24の脂肪酸とを、1:0.4〜2のモル比にて用いる帯電防止剤を要旨とし、さらにこれがブタジエン−スチレン系共重合樹脂に用いる帯電防止剤であることを今一つの要旨とするものである。
【0009】
【化2】
【0010】
本発明に用いる2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体は、上記化2にて示され、これを構成する2−ヒドロキシアルキルアミンが炭素数が6〜28であると、合成樹脂に速効性と持続性に優れた帯電防止効果を付与することができ好ましい。2−ヒドロシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体を構成する2−ヒドロキシアルキルアミンの炭素数が6未満のものであると、帯電防止効果の持続性が不足し、28を越えたものであると帯電防止効果そのものが不十分となり好ましくない。
【0011】
化2中、mとoはm+oが1〜10ものが合成樹脂との相溶性に優れ、優れた帯電防止効果を付与することができて好ましい。m+oが10を越えるものは、帯電防止効果を付与し難くなり好ましくない。
【0012】
化2で表される2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体のうち、m+oが1のものはアルカノールアミンに炭素数が6〜28の1,2−エポキシアルカンを反応して得られ、m+oが2〜10のものはさらにこれにアルキレンオキサイドを付加して得ることができる。
【0013】
上記炭素数が6〜28のエポキシアルカンとしては、エポキシヘキサン、エポキシオクタン、エポキシデカン、エポキシドデカン、エポキシテトラデカン、エポキシヘキサデカン、エポキシオクタデカン、及び炭素数が6〜28のα−オレフィンを酸化して得られる1,2−エポキシアルカン等が挙げられ、これらのエポキシアルカンは単一の炭素数のものでも、また2種以上の炭素数のものが混合されたものであっても良い。アルカノールアミンとしてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、メチルエタノールアミン等が挙げられる。
【0014】
炭素数が6〜28の1,2−エポキシアルカンとアルカノールアミンとの反応は、常法に従い行うことができ、例えば水酸化ナトリウム、ナトリウムアルコラート等の触媒の存在下、又は不存在下、アルカノールアミンに60〜150℃で炭素数が6〜28の1,2−エポキシアルカンを付加して行うことができる。
【0015】
次にこれに付加せしめるアルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等があげられる。アルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体は、これらのアルキレンオキサイドから選ばれた少なくとも1種をアルキルアミンに単独で付加するか、又は2種以上をブッロク付加もしくはランダム付加して得られる。
【0016】
アルキレンオキサイドを付加する反応は、常法に従って行うことができ、例えば水酸化ナトリウム、ナトリウムアルコラート等の触媒の存在下、又は不存在下に50〜200℃でアルキレンオキサイドを付加して行うことができる。
【0017】
次に本発明に用いる脂肪酸としては、炭素数4〜24のものが合成樹脂に、速効性及び持続性に優れ帯電防止効果を付与することができ好ましい。炭素数が4未満の脂肪酸では帯電防止効果の持続性が不足し、また炭素数が24を越える脂肪酸では帯電防止効果が不足し好ましくない。
【0018】
前記炭素数が4〜24の脂肪酸としては、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、トウハク酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、ゾーマリン酸、エライジン酸、オレイン酸、ガドレン酸、エルカ酸、セラコレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、動植物油脂分解脂肪酸等が挙げられ、これらの脂肪酸は炭素鎖が直鎖状、分岐鎖状のいずれであっても良く、またこれらの脂肪酸は単独でも2種以上併用しても良い。
【0019】
本発明の帯電防止剤は、2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体と炭素数4〜24の脂肪酸とを併用するものであるが、これらを1:0.4〜2のモル比にて用いると、各々を単独で用いた時と比べ、合成樹脂に良好な帯電防止効果を付与することができると共に、特に成形後長時間経過しても樹脂表面に白華現象が認められない。アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加体1モルに対する炭素数4〜24の脂肪酸の比が、0.4モル未満であると帯電防止剤が表面に移行し易くなり、過度に表面に移行すると表面での配向が崩れて帯電防止効果を発揮し難くなり、また2モルを越えて用いると帯電防止効果そのものが不十分となり好ましくない。
【0020】
本発明の帯電防止剤は2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体と炭素数4〜24の脂肪酸を、そのままもしくはこれを主成分とし、更に必要に応じ、本発明の目的を阻害しない範囲内でブロッキング防止剤、酸化防止剤、滑剤等の各種添加剤を配合することができる。
【0021】
本発明の帯電防止剤は合成樹脂の内部添加型で用いる帯電防止剤として適しており、合成樹脂に練り込んで用いることが好ましい。帯電防止剤を合成樹脂に練り込む方法としては、常法に従って行うことができ、例えば押出成型、射出成型、圧縮成型、ロール成型等の通常の成型方法が挙げられる。合成樹脂に練り込む帯電防止剤の量は、合成樹脂に対し0.1〜5重量%が最も帯電防止効果の持続性、速攻性、耐久性に優れ好ましい。練り込む帯電防止剤の量が合成樹脂に対して0.1重量%未満であると帯電防止効果の持続性が不十分となり、また5重量%を越えると樹脂の物性を変化させるおそれがあり好ましくない。
【0022】
本発明の帯電防止剤に適する合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン、アイオノマー樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合樹脂(BS樹脂、SBS樹脂)、ポリスチレン(PS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、メタクリル樹脂、エチレン酢ビ共重合樹脂、エチレン塩ビ共重合樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミド、あるいはこれらの共重合樹脂等の各種合成樹脂等が挙げられ、これらの合成樹脂に本発明の帯電防止剤を練り込んだ後、フィルム、シート、プレート、繊維等として合成樹脂製品を得、これらに良好な帯電防止効果を付与することができる。
【0023】
本発明の帯電防止剤は、上記合成樹脂の中でも、従来の帯電防止剤では効果を発揮し難く、また白華現象等が現れ易い、SBS樹脂、BS樹脂等のブタジエンとスチレンからなる共重合樹脂、ブタジエン、スチレン及びこれらと共重合可能なモノマーから得られる共重合樹脂等の、ブタジエン−スチレン系共重合樹脂及びブタジエン−スチレン系共重合樹脂を含有する合成樹脂に用いて良好な帯電防止効果を発揮することができる。即ち本発明の帯電防止剤は合成樹脂のうち、これらのブタジエン−スチレン系共重合樹脂あるいはこれを含有する合成樹脂に用いることがより好ましい。
【0024】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに限定されない。以下「%」は「重量%」を表す。
【実施例】
【0025】
実施例、参考例に用いる2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体の種類、及びその略号を以下に示す。なお下記アルキレンオキサイド付加体中、EOはエチレンオキサイドを、POはプロピレンオキサイドを表す。
・AS−1:2−ヒドロキシテトラデシルアミノエタノール
・AS−2:2−ヒドロキシデシルアミン2モルEO・3モルPO付加体
・AS−3:2−ヒドロキシ(ドデシル:テトラデシル=1:1混合物)アミン10モルEO付加体
・AS−4:2−ヒドロシ(ヘキサデシル:オクタデシル=1:1混合物)アミン2モルEO付加体
・AS−5:2−ヒドロキシブチルアミノエタノール
・AS−6:2−ヒドロキシトリアコンチルアミン10モルEO付加体
・AS−7:2−ヒドロキシデシルアミン20モルEO付加体
【0026】
実施例1〜4、参考例1〜9
上記2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体に表1に示す脂肪酸を、表1に示す重量比にて加えて帯電防止剤を調製した。この帯電防止剤をBS樹脂(KレジンKR03、フィリップス石油株式会社製)に対し1重量%加え、均一に混合後、サーモプラスチック工業株式会社製30mm単軸押出成型機にて帯電防止剤を配合したペレットを作製し、次いでこれを東洋機械金属株式会社製30t射出成型機にて210℃で、厚さ2.5mmのプレートに成型したものをテストピースとし、RH40%、25℃で30日間調湿して、その間の表面抵抗値及び半減期の変化を測定した(実施例1〜4、参考例1〜9)。
【0027】
比較例1〜2
なお、比較の為ステアリン酸モノグリセライド(比較例1)及びラウリルジエタノールアミン(比較例2)を用いて上記と同様に、BS樹脂に上記と同量添加し練り込んでテストピースを作製し、調湿し、上記と同様にその間の表面固有抵抗値及び帯電圧半減期の変化を測定した。実施例、参考例及び比較例に用いた帯電防止剤の組成及び性能測定結果を表1及び2に、各試験方法を以下に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
・表面抵抗値・・JIS K 6911に準じて測定した。測定条件は40%RH、25℃で行った。
・半減期の測定・・JIS L 1090に準じて測定した。測定条件は40%RH、25℃で行った。
【0031】
実施例5〜10
2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体AS−1及びステアリン酸をモル比1:1に混合したものを帯電防止剤とし、これを実施例1と同様に表2に示す各種の合成樹脂に所定量加え、均一に混合後、押出成型機にて帯電防止剤を配合したペレットを作製し、次いでこれを射出成型機にて210℃で、厚さ2.5mmのプレートに成型したものをテストピースとし、RH40%で実施例1と同様に30日間調湿し、その間の表面抵抗値及び半減期を測定した。その結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の帯電防止剤は、2−ヒドロキシアルキルアミン・アルキレンオキサイド付加体と脂肪酸とを特定の比にて合成樹脂の内部添加型帯電防止剤として用いるもので、合成樹脂、特にブタジエン−スチレン系共重合樹脂との相溶性に優れ、合成樹脂に長期間安定した帯電防止効果を付与することのできるという効果を発揮する。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an antistatic agent. More specifically, an antistatic agent that is excellent in compatibility with synthetic resins, particularly butadiene-styrene copolymer resins, and can impart an antistatic effect that is stable for a long period of time to these synthetic resins when used internally. It is about.
[0002]
[Prior art]
In recent years, synthetic resins have been widely used in various fields as films, sheets, fibers, and the like. These synthetic resin products have excellent insulating properties, but are easily charged due to the generation of static electricity. In particular, there are disadvantages that dirt easily adheres to, and it is difficult to spin fibers with the generation of static electricity.When wearing synthetic fiber clothing, the human body is charged with static electricity and receives an unpleasant impact due to static electricity. There is a problem. In addition, disasters such as fires and explosions occur due to static electricity discharge on synthetic resin products, and in recent years, with the remarkable spread of electronic products, malfunction of OA equipment and FA equipment caused by static electricity, IC and LSI defects The occurrence of damage is a major problem.
[0003]
For this reason, various antistatic agents for synthetic resins have been studied. Depending on the method used, the antistatic agent can be divided into an external treatment type applied to the surface of the synthetic resin and an internal addition type kneaded into the synthetic resin. Of these, the external treatment type has a surface antistatic agent removed by washing or the like, and the durability of the effect is difficult to measure. On the other hand, the internal addition type has a charge inside the synthetic resin even if the surface antistatic agent is removed. Since the inhibitor bleeds and recovery of performance can be expected, an internal additive type is desired in order to maintain the antistatic effect for a long period of time. As an internally added antistatic agent, for example, glycerin fatty acid ester, N, N bis (2-hydroxyethyl) laurylamine and the like are known, but the durability and durability of the effect are poor. , N bis (2-hydroxyethyl) laurylamine and higher alcohol (JP-A-1-304175), and also fatty acid monoglyceride (JP-A-2-43280, JP2-80488) For example, a permanent antistatic agent having a structure having an antistatic ability in a polymer (Japanese Patent Laid-Open No. 5-295213) is known.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional internally added antistatic agent has not been able to exhibit its performance sufficiently. For example, those using N, N bis (2-hydroxyethyl) laurylamine are not sufficiently durable under severe conditions such as repeated friction and cleaning, and have a polymer structure. In the case of using a permanent antistatic agent, although the durability is good, it is necessary to use a large amount in order to obtain a sufficient effect, so that it becomes very expensive and the physical properties of the resin are remarkably lowered. There was a point.
[0005]
Among the synthetic resins, especially for butadiene-styrene copolymer resins, these internally added antistatic agents tend to be less effective, and are poorly compatible with this type of resin after molding. There is a drawback that a white powdery state appears on the surface, that is, a so-called white flower phenomenon easily appears.
[0006]
The present invention has been made by paying attention to the above points, and is excellent in compatibility with synthetic resins, particularly butadiene-styrene copolymer resins. An object is to provide an antistatic agent capable of imparting a stable antistatic effect for a period of time.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have found that when 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct and fatty acid are used in a specific ratio, a synthetic resin, particularly a butadiene-styrene copolymer resin, is used. In contrast, they were found to be excellent in compatibility, and when used by adding them internally, it was found that a long-term stable antistatic effect could be imparted to these synthetic resins, and the present invention was completed.
[0008]
That is, the present invention provides an antistatic agent using a 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct represented by the following chemical formula 2 and a fatty acid having 4 to 24 carbon atoms in a molar ratio of 1: 0.4 to 2. Another summary is that this is an antistatic agent used for a butadiene-styrene copolymer resin.
[0009]
[Chemical 2]
[0010]
The 2-hydroxyalkylamine-alkylene oxide adduct used in the present invention is represented by the above-mentioned chemical formula 2, and when the 2-hydroxyalkylamine constituting this has 6 to 28 carbon atoms, An antistatic effect excellent in sustainability can be imparted, which is preferable. If the number of carbon atoms of the 2-hydroxyalkylamine constituting the 2-hydroxyalkylamine-alkylene oxide adduct is less than 6, the durability of the antistatic effect is insufficient, and if it exceeds 28, the charge is charged. The prevention effect itself is insufficient, which is not preferable.
[0011]
In Formula 2, m and o having m + o of 1 to 10 are preferable because they have excellent compatibility with synthetic resins and can impart an excellent antistatic effect. When m + o exceeds 10, it is difficult to impart an antistatic effect, which is not preferable.
[0012]
Among the 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adducts represented by Chemical Formula 2, those having m + o of 1 are obtained by reacting 1,2-epoxyalkane having 6 to 28 carbon atoms with alkanolamine, and m + o is Those having 2 to 10 can be obtained by further adding alkylene oxide thereto.
[0013]
The above-mentioned epoxy alkane having 6 to 28 carbon atoms is obtained by oxidizing epoxy hexane, epoxy octane, epoxy decane, epoxy dodecane, epoxy tetradecane, epoxy hexadecane, epoxy octadecane, and α-olefin having 6 to 28 carbon atoms. 1,2-epoxyalkanes, and the like. These epoxyalkanes may have a single carbon number, or may be a mixture of two or more carbon numbers. Monoethanolamine as the alkanolamine, diethanolamine, mono-propanolamine, di-propanolamine, monoisopropanolamine, diisopropanol Amin, methylation ethanolamine and the like.
[0014]
The reaction of 1,2-epoxyalkane having 6 to 28 carbon atoms with alkanolamine can be carried out according to a conventional method. For example, alkanolamine is present in the presence or absence of a catalyst such as sodium hydroxide or sodium alcoholate. 1,2-epoxyalkane having 6 to 28 carbon atoms at 60 to 150 ° C. can be added.
[0015]
Next, examples of the alkylene oxide to be added thereto include ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide and the like. The alkylamine-alkylene oxide adduct can be obtained by adding at least one selected from these alkylene oxides alone to alkylamine, or by adding two or more of them in a block or random manner.
[0016]
The reaction for adding alkylene oxide can be carried out according to a conventional method, for example, by adding alkylene oxide at 50 to 200 ° C. in the presence or absence of a catalyst such as sodium hydroxide or sodium alcoholate. .
[0017]
Next, as the fatty acid used in the present invention, those having 4 to 24 carbon atoms are preferable because they can impart an antistatic effect to the synthetic resin with excellent rapidity and durability. Fatty acids having less than 4 carbon atoms are not preferable because the antistatic effect is insufficiently sustained, and fatty acids having more than 24 carbon atoms are insufficient in antistatic effects.
[0018]
Examples of the fatty acid having 4 to 24 carbon atoms include butyric acid, caproic acid, caprylic acid, capric acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, arachidic acid, behenic acid, lignoceric acid, succinic acid, lauroleic acid, Examples include myristoleic acid, zomarinic acid, elaidic acid, oleic acid, gadrenic acid, erucic acid, ceracoleic acid, linoleic acid, linolenic acid, arachidonic acid, and animal and vegetable oil-degrading fatty acids. These fatty acids have a linear carbon chain. Any of these may be branched, and these fatty acids may be used alone or in combination of two or more.
[0019]
The antistatic agent of the present invention is a combination of a 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct and a fatty acid having 4 to 24 carbon atoms, which are used in a molar ratio of 1: 0.4 to 2. As compared with the case where each of them is used alone, the synthetic resin can be provided with a good antistatic effect, and in particular, no whitening phenomenon is observed on the resin surface even after a long time after molding. When the ratio of the fatty acid having 4 to 24 carbon atoms to 1 mol of the alkylene oxide adduct of alkylamine is less than 0.4 mol, the antistatic agent easily moves to the surface, and when it moves excessively to the surface, the orientation on the surface It becomes difficult to exhibit the antistatic effect due to collapse, and if it exceeds 2 moles, the antistatic effect itself is unsatisfactory.
[0020]
The antistatic agent of the present invention comprises a 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct and a fatty acid having 4 to 24 carbon atoms as it is or as a main component, and, if necessary, within a range that does not impair the object of the present invention. Various additives such as an anti-blocking agent, an antioxidant, and a lubricant can be blended.
[0021]
The antistatic agent of the present invention is suitable as an antistatic agent used in an internally added type of synthetic resin, and is preferably kneaded into a synthetic resin. As a method of kneading the antistatic agent into the synthetic resin, it can be carried out according to a conventional method, and examples thereof include usual molding methods such as extrusion molding, injection molding, compression molding and roll molding. The amount of the antistatic agent to be kneaded into the synthetic resin is preferably 0.1 to 5% by weight based on the synthetic resin, since it is most excellent in durability, quickness and durability of the antistatic effect. If the amount of the antistatic agent to be kneaded is less than 0.1% by weight with respect to the synthetic resin, the sustainability of the antistatic effect becomes insufficient, and if it exceeds 5% by weight, the physical properties of the resin may be changed. Absent.
[0022]
Synthetic resins suitable for the antistatic agent of the present invention include polyethylene, polypropylene, poly-4-methylpentene, ionomer resin, vinyl chloride resin, vinylidene chloride resin, chlorinated polypropylene, acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer resin (ABS resin). ), Butadiene-styrene copolymer resin (BS resin, SBS resin), polystyrene (PS resin), acrylonitrile-styrene copolymer resin (AS resin), methacrylic resin, ethylene vinyl acetate copolymer resin, ethylene vinyl chloride copolymer resin, polyamide , Polyacetal, polycarbonate, modified polyphenylene ether, polyphenylene sulfide, polysulfone, polyetherimide, polyethersulfone, polyetherketone, polyimide, polyamideimide, or a copolymer thereof Various kinds of synthetic resins, etc., and after kneading the antistatic agent of the present invention in these synthetic resins, obtain synthetic resin products as films, sheets, plates, fibers, etc., and have good antistatic effects on them. Can be granted.
[0023]
The antistatic agent of the present invention is a copolymer resin composed of butadiene and styrene, such as SBS resin and BS resin, among the above-mentioned synthetic resins, which is less effective with the conventional antistatic agent and is prone to white flower phenomenon. Good antistatic effect when used for synthetic resins containing butadiene-styrene copolymer resins and butadiene-styrene copolymer resins such as butadiene, styrene, and copolymer resins obtained from monomers copolymerizable therewith. It can be demonstrated. That is, the antistatic agent of the present invention is more preferably used for these butadiene-styrene copolymer resins or synthetic resins containing the same among the synthetic resins.
[0024]
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to these, unless the summary is exceeded. Hereinafter, “%” represents “% by weight”.
【Example】
[0025]
The types and abbreviations of 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adducts used in Examples and Reference Examples are shown below. In the following alkylene oxide adduct, EO represents ethylene oxide, and PO represents propylene oxide.
AS-1: 2-hydroxytetradecylaminoethanol AS-2: 2-hydroxydecylamine 2 mol EO 3 mol PO adduct AS-3: 2-hydroxy (dodecyl: tetradecyl = 1: 1 mixture) amine 10 mol EO adduct AS-4: 2-hydroxy (hexadecyl: octadecyl = 1: 1 mixture) amine 2 mol EO adduct AS-5: 2-hydroxybutylaminoethanol AS-6: 2-hydroxytriacont Ruamine 10 mol EO adduct AS-7: 2-hydroxydecylamine 20 mol EO adduct
Examples 1-4, Reference Examples 1-9
An antistatic agent was prepared by adding the fatty acid shown in Table 1 to the 2-hydroxyalkylamine-alkylene oxide adduct in the weight ratio shown in Table 1. 1% by weight of this antistatic agent was added to BS resin (K Resin KR03, manufactured by Philips Petroleum Co., Ltd.), and after mixing uniformly, the antistatic agent was blended with a Thermoplastic Industry Co., Ltd. 30 mm single screw extruder. Pellets were prepared, and then molded into a 2.5mm thick plate at 210 ° C with a 30t injection molding machine manufactured by Toyo Kikai Co., Ltd., and the humidity was adjusted for 30 days at RH 40% and 25 ° C. And the change of the surface resistance value and half life in the meantime was measured (Examples 1-4, Reference Examples 1-9).
[0027]
Comparative Examples 1-2
For comparison, a test piece was prepared by adding and kneading the same amount to the BS resin in the same manner as above using stearic acid monoglyceride (Comparative Example 1) and lauryl diethanolamine (Comparative Example 2). In the same manner as described above, changes in the surface resistivity and the charged half-life were measured. Tables 1 and 2 show the compositions and performance measurement results of the antistatic agents used in Examples, Reference Examples and Comparative Examples, and each test method is shown below.
[0028]
[Table 1]
[0029]
[Table 2]
[0030]
-Surface resistance value-Measured according to JIS K 6911. The measurement conditions were 40% RH and 25 ° C.
-Measurement of half-life-Measured according to JIS L 1090. The measurement conditions were 40% RH and 25 ° C.
[0031]
Examples 5-10
A mixture of 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct AS-1 and stearic acid in a molar ratio of 1: 1 was used as an antistatic agent, and this was applied to various synthetic resins shown in Table 2 as in Example 1. After adding a fixed amount and mixing uniformly, a pellet containing an antistatic agent was prepared with an extrusion molding machine, and then molded into a 2.5 mm thick plate at 210 ° C. with an injection molding machine. Then, the humidity was adjusted for 30 days in the same manner as in Example 1 at 40% RH, and the surface resistance value and the half-life were measured during that period. The results are shown in Table 3.
[0032]
[Table 3]
[0033]
【The invention's effect】
As described above, the antistatic agent of the present invention uses 2-hydroxyalkylamine / alkylene oxide adduct and a fatty acid as a synthetic resin internally added antistatic agent at a specific ratio. In particular, it is excellent in compatibility with a butadiene-styrene copolymer resin, and exhibits an effect of being able to impart a long-term stable antistatic effect to a synthetic resin.
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21425995A JP4017199B2 (en) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | Antistatic agent |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21425995A JP4017199B2 (en) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | Antistatic agent |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0940940A JPH0940940A (en) | 1997-02-10 |
JP4017199B2 true JP4017199B2 (en) | 2007-12-05 |
Family
ID=16652795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21425995A Expired - Fee Related JP4017199B2 (en) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | Antistatic agent |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4017199B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4610047B2 (en) * | 2000-06-01 | 2011-01-12 | ミヨシ油脂株式会社 | Antistatic agent |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21425995A patent/JP4017199B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0940940A (en) | 1997-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4017199B2 (en) | Antistatic agent | |
DE1544712A1 (en) | Antistatic molding compounds made of polystyrene | |
JPS6230140A (en) | Styrene based resin composition | |
JPH093438A (en) | Antistatic agent | |
JP2012158677A (en) | Antistatic agent composition, master batch using the antistatic agent composition, and resin molded article | |
JP3638978B2 (en) | Antistatic agent | |
JPS6317861B2 (en) | ||
JP3852959B2 (en) | Antistatic agent for internal addition of synthetic resin | |
JP3871227B2 (en) | Antistatic agent and antistatic resin composition containing the same | |
JPH0464355B2 (en) | ||
JP3636745B2 (en) | Antistatic agent | |
JP3105596B2 (en) | Styrene-butadiene block copolymer composition | |
JP2012158675A (en) | Antistatic agent composition and method of manufacturing the same, master batch using antistatic agent composition, and resin molded article | |
JPH08134289A (en) | Antistatic agent composition for polypropylene | |
JPS6262864A (en) | Antistatic agent composition for synthetic resin | |
JPH02302453A (en) | Antistatic agent for polyolefin resin | |
JPS6366260A (en) | Antistatic plasticizer compound | |
JP2710109B2 (en) | Plasticizer with improved antistatic properties | |
JPH08199156A (en) | Antistatic agent and resin composition | |
JPS6210251B2 (en) | ||
JP5371318B2 (en) | Antibacterial antistatic agent for resin and antibacterial and antistatic resin composition using the same | |
JPH0464356B2 (en) | ||
JP2002201362A (en) | Anti-static resin composition | |
JPH0733942A (en) | Antistatic agent for acrylic resin, and acrylic resin composition containing same | |
JPS6346102B2 (en) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050427 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |