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JP4094456B2 - 超音波手術装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波振動子を用いた超音波手術装置に関するものであり、特に、装置内外の故障や異常を検出可能な超音波手術装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の超音波手術装置について説明する。超音波振動子を用いる従来の超音波手術装置としては、たとえば、外科用超音波メスや超音波加工装置等が知られている。
【0003】
上記外科用超音波メスや超音波加工装置等に使用される超音波振動子は、変換効率を高めるため、基本共振周波数およびその近傍で駆動することが望ましい。具体的には、超音波振動子への駆動電圧と電流を比較して、超音波振動子の駆動周波数を共振周波数と一致させるように制御するPLL(フェーズロックループ)方式による駆動装置が公知の技術として知られている。
【0004】
図3は、超音波振動子の等価回路を示す図である。この種の超音波振動子は、基本共振点の近傍において、このような等価回路として表すことができる。図示のように、超音波振動子の制御容量Cdをキャンセルするために、L×C=Ld×CdとなるようなコイルLdを制御容量Cdに対して並列または直列に接続する。このとき、超音波振動子の特性は、共振周波数Fr=1/2π√(L×C)で純抵抗成分Rのみとなるので、電圧と電流の位相差が0となる。
【0005】
図4は、駆動周波数の制御を示す図である。詳細には、図4(a)が、上記共振周波数Frを中心とする超音波振動子のインピーダンスZ特性を示しており、図4(b)には、超音波手術装置が共振点を追尾する様子が示されている。図示のとおり、共振周波数Frのときに最もインピーダンスが低いことがわかる。ここでは、PLL動作によって電圧位相θvと電流位相θiとを比較した場合の位相差が0に向かうように駆動周波数を上昇または下降させる。これにより、共振周波数Frが負荷や温度変化により変動した場合であっても、反共振周波数F1とF2の間で追従し、常に共振周波数で駆動する追尾制御が可能となる。
【0006】
図5は、従来の超音波手術装置(超音波駆動装置)の具体的な構成例を示す図である。ここで、図5に示す従来の超音波手術装置100の動作について説明する。
【0007】
超音波振動子101は、SIN波形で駆動され、そのSIN波形は、ダイレクトディジタルシンセサイザー等で構成されるディジタル発振回路106にて生成される。ディジタル発振回路106にて生成されたSIN波形は、AMP107にて増幅された後、超音波振動子101に供給される。
【0008】
また、超音波振動子101に供給されている電圧,電流は、検出回路102にて検出され、検出回路102では、電圧,電流の各位相信号である電圧信号位相θv,電流信号位相θiを生成する。位相差検出回路103では、位相差の方向(位相差+/−)から駆動周波数を上昇/下降させるためのUP/DOWN信号を生成する。
【0009】
スイッチ104を介して上記UP/DOWN信号を受け取ったレジスタ105では、データ送出回路108から送出される中心周波数設定信号を保持し、当該UP/DOWN信号に応じて、ディジタル発振回路106出力のSIN波形の周波数を制御するための駆動周波数設定信号を生成する。
【0010】
また、比較回路111では、データ送出回路108から送出される中心周波数設定信号と、レジスタ105で生成される駆動周波数設定信号と、を比較して周波数偏差を算出し、その周波数偏差が規定値以上の場合に、制御回路109,ディジタル発振回路106に対して周波数偏差検出信号を送信する。このとき、ディジタル発振回路106では、SIN信号の出力を停止し、一方、制御回路109では、スイッチ104をOFF状態に設定し、さらに、フロントパネル110に警告を表示する。
【0011】
このように、上記図5に示す従来の超音波手術装置は、周波数偏差により超音波出力の停止/継続を判断している。
【0012】
一方、図6は、上記図5とは異なる、従来の超音波手術装置(超音波変換器駆動装置)の具体的な構成例を示す図である。ここで、図6に示す従来の超音波手術装置100aの動作について説明する。なお、ここでは、図5と異なる処理についてのみ説明する。
【0013】
図6の超音波手術装置では、電圧信号位相θvと電流信号位相θiの位相差量を検出して出力の停止/継続を判断する。具体的な検出方法としては、位相差量検出回路113が、電圧信号位相θvと電流信号位相θiを比較してその位相差間のクロック数をカウントし、そのカウント値を位相差量とする(図7参照)。そして、この位相差量が規定値以内であれば、超音波出力を継続し、規定値以上であれば、超音波出力を停止する。
【0014】
このように、上記図6に示す従来の超音波手術装置は、電圧と電流の位相差量により超音波出力の停止/継続を判断している。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−258089号公報
【特許文献2】
特許第2647714号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図5に示す従来の超音波手術装置においては、たとえば、超音波振動子に締結されたプローブにクラックがはいった状態で、急激に(PLL追尾の応答速度以上の速さで)超音波振動子の共振周波数Frが変化してしまった場合に、PLL制御を停止する判断が遅れ、超音波出力の停止処理に時間がかかってしまう、という問題があった。さらに、処理の遅れに伴って上記クラックが先端脱落にまで発展してしまう可能性がある、という問題もあった。
【0017】
また、上記図6に示す従来の超音波手術装置においては、たとえば、電圧,電流信号をフィードバックしている信号線が切断された場合や、インピーダンスが高くなり一方の信号が入力されないような場合に、位相差量を正しく検出できない事態が発生することがあるため、超音波出力の停止処理が行われない(超音波出力を継続してしまう)可能性がある、という問題があった。具体的にいうと、上記のような場合には、図8に示すように一方が常時Hとなるため、電圧信号位相θvと電流信号位相θiの位相差量を正しく検出することができない。
【0018】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、故障や異常の検出を迅速かつ確実に行うことが可能な超音波手術装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる超音波手術装置にあっては、所定のフィードバック情報に基づく駆動信号の調整により、超音波振動子を共振周波数およびその近傍で駆動させる構成として、前記超音波振動子への駆動信号から電圧および電流に関する情報を検出し、当該情報に基づいて前記フィードバック情報を生成するフィードバック手段と、前記駆動信号の調整量に基づいて超音波出力の継続または停止を決定するための第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成手段と、前記情報に基づいて超音波出力の継続または停止を決定するための第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成手段と、前記第1および第2の制御信号の少なくともいずれか一方の信号に基づいて超音波出力の継続または停止を決定する動作決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、上記駆動信号の調整量に基づく第1の制御信号、および上記電圧および電流に関する情報に基づく第2の制御信号、に基づいて超音波振動子の動作の継続/停止を判断する構成により、従来技術で検知しきれなかった故障や異常を迅速かつ確実に検出する。
【0021】
つぎの発明にかかる超音波手術装置において、前記第1の制御信号生成手段は、前記駆動信号の調整量として、予め規定された基準周波数と前記駆動信号の周波数との周波数偏差を用いることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、上記周波数偏差に基づく第1の制御信号、および上記電圧および電流に関する情報に基づく第2の制御信号、に基づいて超音波振動子の動作の継続/停止を判断する。
【0023】
つぎの発明にかかる超音波手術装置において、前記第2の制御信号生成手段は、前記電圧および電流に関する情報として、電圧信号と電流信号の位相差を用いることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、上記周波数偏差に基づく第1の制御信号、および上記電圧信号と電流信号の位相差に基づく第2の制御信号、に基づいて超音波振動子の動作の継続/停止を判断する。
【0025】
つぎの発明にかかる超音波手術装置において、前記第2の制御信号生成手段は、前記電圧および電流に関する情報として、電圧の実効値と電流の実効値から算出したインピーダンスを用いることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、上記周波数偏差に基づく第1の制御信号、および上記超音波振動子にかかるインピーダンスに基づく第2の制御信号、に基づいて超音波振動子の動作の継続/停止を判断する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる超音波手術装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる超音波手術装置の実施の形態1の構成を示す図である。図1において、超音波手術装置1は、超音波振動子2と、ディジタル発振回路3(たとえば、ダイレクトディジタルシンセサイザ)と、アンプ回路(AMP)4と、検出回路5と、位相差検出回路6と、レジスタ7と、データ送出回路8と、スイッチ回路9と、制御回路10と、位相差量検出回路11と、比較回路12と、AND回路13と、から構成される。なお、超音波振動子2には、術者が処置を行うときの処置具として用いる、プローブを締結することができる。また、超音波振動子2とプローブは一体化している場合もある。
【0029】
上記のように構成される超音波手術装置1において、ディジタル発振回路3は、超音波振動子2を共振周波数で駆動させるための駆動信号を発生する。AMP4は、ディジタル発振回路3出力の駆動信号を増幅させる。
【0030】
また、検出回路5は、増幅後の駆動信号から電圧信号位相θvと電流位相信号θiを検出する。位相差検出回路6は、検出回路5からのフィードバック信号である電圧信号位相θvと電流位相信号θiとの位相差を検出して位相差信号を生成する。レジスタ7は、上記ディジタル発振回路3の発振周波数を決定するための後述する中心周波数設定信号(ディジタル周波数データ)を保持し、上記位相差信号によりディジタル周波数データを変化させて駆動周波数設定信号を生成する。
【0031】
また、データ送出回路8は、超音波振動子2の共振周波数またはその近傍の周波数を示す中心周波数設定信号(ディジタル周波数データ)を生成する。制御回路10は、スイッチ回路9とデータ送出回路8の動作を制御する。位相差量検出回路11は、電圧信号位相θvと電流位相信号θiとの位相差量に応じて位相差量検知信号を生成する。比較回路12は、中心周波数設定信号と駆動周波数設定信号との周波数偏差に応じて周波数偏差検知信号を生成する。AND回路13は、位相差量検知信号と周波数偏差検知信号のANDをとる。
【0032】
ここで、上記超音波手術装置1の動作を詳細に説明する。まず、制御回路10では、超音波振動子2が締結されたことを検知し、データ送出回路8に対して中心周波数設定信号(ディジタル周波数データ)をレジスタ7へ送信するように命令する。データ送出回路8では、この命令を受けて、中心周波数設定信号をレジスタ7へ送信する。
【0033】
つぎに、レジスタ7では、位相差検出回路6から受け取る位相差信号(UP/DOWN信号)に基づいて実際に超音波振動子2を駆動するための駆動周波数設定信号を算出し、その信号をディジタル発振回路3へ送出する。ディジタル発振回路3では、受け取った駆動周波数設定信号に相当するSIN波形(駆動信号)を生成し、その信号をAMP4へ送出する。そして、AMP4では、受け取った駆動信号を増幅して超音波振動子2を振動させる。
【0034】
一方、超音波振動子2に供給されている増幅後の駆動信号(電圧信号、電流信号)を受け取った検出回路5では、電圧信号位相θvと電流位相信号θiとを検出し、それらの信号を位相差検出回路6および位相差量検出回路11へ送出する。そして、位相差検出回路6では、電圧信号位相θvと電流位相信号θiの位相差に基づいて、駆動信号の周波数(周波数の上げ下げ)を調整するため上記位相差信号(UP/DOWN信号)を生成し、その信号をスイッチ9経由でレジスタ7に送出する。また、位相差量検出回路11では、電圧信号位相θvと電流信号位相θiを比較してその位相差間のクロック数をカウントし、そのカウント値を位相差量とする。そして、その位相差量が、予め規定された所定量(たとえば、10)以下であれば、駆動継続を示す位相差量検知信号(H)を送出し、当該所定量を超える場合は、駆動停止を示す位相差量検知信号(L)を送出する。
【0035】
また、比較回路12では、上記中心周波数設定信号と上記駆動周波数設定信号との周波数偏差を算出する。そして、その偏差が、予め規定された所定周波数(たとえば、1kHz)以下であれば、駆動継続を示す周波数偏差検知信号(H)を送出し、当該所定周波数を超える場合は、駆動停止を示す周波数偏差検知信号(L)を送出する。
【0036】
その後、AND回路13では、上記位相差量検知信号と上記周波数偏差検知信号の少なくともいずれか一方の検知信号が駆動停止を示している場合に、ディジタル発振回路3および制御回路10に対して駆動停止信号(L)を送出する。これにより、ディジタル発振回路3では、駆動信号の出力を停止し、また、制御回路10では、スイッチ回路9をOFFにする制御を行い、さらに、フロントパネル等にその旨を警告(表示)する。
【0037】
このように、本実施の形態においては、周波数偏差および電圧と電流の位相差量に基づいて超音波振動子の停止/継続を判断する構成とした。これにより、従来技術で検知しきれなかった故障や異常を迅速かつ確実に検出できる。
【0038】
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、位相差量検知信号と周波数偏差検知信号の少なくともいずれか一方の検知信号が駆動停止を示している場合に、超音波振動子の駆動を停止し、警告を行った。この方法は、電圧信号位相θvと電流位相信号θiの位相差がゼロクロスした状態で、PLL制御を行う場合に有効である。これに対し、実施の形態2では、電圧信号位相θvと電流位相信号θiの位相差がゼロクロスしない場合に対応する。具体的には、超音波振動子2のインピーダンスの最小値を追尾する。
【0039】
図2は、本発明にかかる超音波手術装置の実施の形態2の構成を示す図である。図2において、超音波手術装置1aは、超音波振動子2と、ディジタル発振回路3と、AMP4と、検出回路5aと、IMP検出回路14と、アナログ/ディジタル変換回路(A/D)15と、Fr検知回路16と、IMP比較回路17と、比較回路12と、AND回路13aと、から構成される。なお、前述の実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態では、前述の実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
【0040】
ここで、上記超音波手術装置1aの動作を詳細に説明する。まず、検出回路5aでは、電圧の実効値|V|と電流の実効値|I|を検出する。IMP検出回路14では、検出された電圧の実効値|V|と電流の実効値|I|から超音波振動子2にかかるインピーダンスの実効値|Z|を算出する。
【0041】
また、A/D15では、検出回路14出力のインピーダンスの実効値|Z|(アナログ信号)をディジタル信号に変換し、当該ディジタル信号(UP/DOWN信号)をFr検知回路16(たとえば、DSP)に対して送出する。
【0042】
また、Fr検知回路16では、制御回路10から送出される中心周波数設定信号を受け取り、上記UP/DOWN信号に基づいて、超音波振動子2にかかるインピーダンス値が最小値となるような駆動周波数設定信号を生成/出力する。たとえば、ディジタル発振回路3を制御して、中心周波数設定信号で示される周波数で発振させ、そのときのインピーダンスを「|Z|0」と記憶する。つぎに、発振周波数を若干上昇させ、そのときのインピーダンスを「|Z|+」と記憶し、さらに、発振周波数を中心周波数設定信号で示される周波数よりも若干下降させ、そのときのインピーダンスを「|Z|−」と記憶する。そして、これら3つのインピーダンスの中で最も値の小さいインピーダンスに対応する周波数を、共振周波数Frとして設定し、この状態で、ディジタル発振回路3の発振周波数を制御する。
【0043】
また、比較回路12では、中心周波数設定信号と駆動周波数設定信号との周波数偏差を算出する。そして、その偏差が、予め規定された所定周波数以下であれば、駆動継続を示す周波数偏差検知信号(H)を送出し、当該所定周波数を超える場合は、駆動停止を示す周波数偏差検知信号(L)を送出する。
【0044】
また、IMP比較回路17では、IMP検出回路14にて検出されたインピーダンスの実効値|Z|を、予め規定された所定値|IMP|と比較する。そして、その差が、予め規定された所定値以下であれば、駆動継続を示すインピーダンス検知信号(H)を送出し、当該所定値を超える場合は、駆動停止を示すインピーダンス検知信号(L)を送出する。
【0045】
その後、AND回路13aでは、上記インピーダンス検知信号と上記周波数偏差検知信号の少なくともいずれか一方の検知信号が駆動停止を示している場合に、ディジタル発振回路3および制御回路10に対して駆動停止信号(L)を送出する。これにより、ディジタル発振回路3では、駆動信号の出力を停止し、また、制御回路10では、フロントパネル等にその旨を警告(表示)する。
【0046】
このように、本実施の形態においては、周波数偏差および超音波振動子にかかるインピーダンス値に基づいて超音波振動子の停止/継続を判断する構成とした。これにより、従来技術で検知しきれなかった故障や異常を迅速かつ確実に検出できる。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、周波数偏差および電圧と電流の位相差量に基づいて超音波出力の停止/継続を判断する構成とした。または、周波数偏差および超音波振動子にかかるインピーダンス値に基づいて超音波出力の停止/継続を判断する構成とした。これにより、従来技術で検知しきれなかった故障や異常を迅速かつ確実に検出できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる超音波手術装置の実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる超音波手術装置の実施の形態2の構成を示す図である。
【図3】超音波振動子の等価回路を示す図である。
【図4】駆動周波数の制御を示す図である。
【図5】従来の超音波手術装置の具体的な構成例を示す図である。
【図6】従来の超音波手術装置の具体的な構成例を示す図である。
【図7】位相差量の検出方法を示す図である。
【図8】従来技術の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1a 超音波手術装置
2 超音波振動子
3 ディジタル発振回路
4 アンプ回路(AMP)
5,5a 検出回路
6 位相差検出回路
7 レジスタ
8 データ送出回路
9 スイッチ回路
10 制御回路
11 位相差量検出回路
12 比較回路
13,13a AND回路
14 IMP検出回路
15 アナログ/ディジタル変換回路(A/D)
16 Fr検知回路
17 IMP比較回路

Claims (3)

  1. 所定のフィードバック情報に基づく駆動信号の調整により、超音波振動子を共振周波数およびその近傍で駆動させる超音波手術装置において、
    前記超音波振動子への駆動信号から電圧および電流に関する情報を検出し、当該情報に基づいて前記駆動信号の発振周波数のPLL制御を行うフィードバック系と、
    前記フィードバック系によってPLL制御される前記発振周波数と予め規定された基準周波数との周波数偏差に基づいて超音波出力の継続または停止を決定するための第1の制御信号を生成する第1の制御信号生成手段と、
    前記フィードバック系によってフィードバックされた前記電圧および電流に関する情報に基づいて超音波出力の継続または停止を決定するための第2の制御信号を生成する第2の制御信号生成手段と、
    前記第1および第2の制御信号に基づいて超音波出力の継続または停止を決定する動作決定手段と、
    を備えることを特徴とする超音波手術装置。
  2. 前記第2の制御信号生成手段は、
    前記電圧および電流に関する情報として、電圧信号と電流信号の位相差を用いることを特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
  3. 前記第2の制御信号生成手段は、
    前記電圧および電流に関する情報として、電圧の実効値と電流の実効値から算出したインピーダンスを用いることを特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
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