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JP4075694B2 - Device manufacturing method - Google Patents

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JP4075694B2
JP4075694B2 JP2003155864A JP2003155864A JP4075694B2 JP 4075694 B2 JP4075694 B2 JP 4075694B2 JP 2003155864 A JP2003155864 A JP 2003155864A JP 2003155864 A JP2003155864 A JP 2003155864A JP 4075694 B2 JP4075694 B2 JP 4075694B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイスとその製造方法及び電気光学装置並びに電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体集積回路などの微細な配線パターンの製造方法としては、フォトリソグラフィー法が多用されている。一方、特許文献1、特許文献2などには、液滴吐出方式を用いた方法が開示されている。これら公報に開示されている技術は、パターン形成用材料を含んだ機能液を液滴吐出ヘッドから基板上に吐出することにより、パターン形成面に材料を配置(塗布)して配線パターンを形成するものであり、少量多種生産に対応可能であるなど大変有効であるとされている。
【0003】
ところで、近年ではデバイスを構成する回路の高密度化がますます進み、例えば配線パターンについてもさらなる微細化、細線化が要求されている。
しかしながら、このような微細な配線パターンを前記の液滴吐出方式による方法によって形成しようとした場合、特にその配線幅の精度を十分にだすのが難しい。そこで、特許文献3及び特許文献4には、基板上に仕切部材であるバンクを設けるとともに、バンクの上部を撥液性にし、それ以外の部分が親液性となるように表面処理を施す技術が記載されている。
この技術を用いることにより、細線であっても配線パターンの幅をバンク間の溝幅で規定して細線を形成することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−274671号公報
【特許文献2】
特開2000−216330号公報
【特許文献3】
特開平9−203803号公報
【特許文献4】
特開平9−230129号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
配線パターンは細幅の溝内に形成されるため、この配線パターンと接続する場合には接続面積も小さくなり安定した電気接続が確保できない可能性がある。
また、配線パターンと接続するためには、接続対象となる箇所を細幅の溝内に突設しなければならないという問題もあった。
【0006】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、安定した電気接続を容易に実現できるデバイスとその製造方法及び電気光学装置並びに電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
バンク間に形成された溝内と前記溝内の側部に配線パターンが形成され、前記バンクの上部に接続用パターンが形成されたデバイスの製造方法であって、前記接続用パターンを形成する領域に非撥液化領域を有するとともにその他の領域に撥液性を有する前記バンクを形成する工程と、配線パターン形成材料を含む液状体を前記溝から溢れるように前記溝に吐出する工程と、を有し、前記溝から溢れた液状体を前記非撥液化領域に濡れ広がらせることによって前記バンク上部に前記接続用パターンを形成することを特徴とする。
【0008】
従って、本発明のデバイスでは、薄膜パターンに接続するための接続用パターンが電極としてバンクの上部に形成されるため、細幅の溝内で薄膜パターンと接続する必要がなくなり、容易に薄膜パターンと接続することができる。また、バンクの上部に接続用パターンを形成することで、溝幅の制約を受けることなく接続面積を確保することが可能になる。
この接続用パターンとしては、薄膜パターンの幅方向両側に長さ方向に沿って形成したり、前記薄膜パターンの長さ方向の端部に形成することで、安定した電気接続を確保できる程度の大きさで形成することが可能になる。
【0009】
また、バンクに対しては、前記溝よりも高い撥液性を付与することが吐出された液滴の一部がバンク上にのっても、バンク表面が撥液性となっていることによりバンクからはじかれ、バンク間の溝に流れ落ちやすくなることから好ましいが、接続用パターンの少なくとも一部は、前記バンクの親液性を付与された領域に形成することが好ましい。
【0010】
なお、機能液に導電性微粒子が含まれる場合には、薄膜パターンを配線パターンとすることができ、各種デバイスに応用することができる。また導電性微粒子の他に、有機EL等の発光素子形成材料やR・G・Bのインク材料を用いることで有機EL装置や、カラーフィルタを有する液晶表示装置等の製造にも適用することができる。さらに、機能液としては、加熱等の熱処理または光照射等の光処理により導電性を発生するものを選択することも可能である。
【0011】
そして、本発明の電気光学装置は、上記のデバイスを備えることを特徴としている。
また、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を備えることを特徴としている。
これにより本発明では、安定した電気接続を容易に実現できる電気光学装置及び電子機器を得ることが可能になる。
【0012】
一方、本発明のデバイス製造方法は、バンク間に形成された溝内に機能液の液滴を吐出して薄膜パターンが形成するデバイス製造方法であって、前記液滴を吐出して、前記溝内の側部及び前記バンクの上部とに亘る接続用パターンを前記薄膜パターンに接続して形成する工程を有することを特徴としている。
従って、本発明では、薄膜パターンに接続するための接続用パターンが電極としてバンクの上部に形成されるため、細幅の溝内で薄膜パターンと接続する必要がなくなり、容易に薄膜パターンと接続することができる。また、バンクの上部に接続用パターンを形成することで、溝幅の制約を受けることなく接続面積を確保することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のデバイスとその製造方法及び電気光学装置並びに電子機器の実施の形態を、図1ないし図13を参照して説明する。
(第1実施形態)
本実施の形態では、液滴吐出法によって液体吐出ヘッドのノズルから導電性微粒子を含む配線パターン(薄膜パターン)用インク(機能液)を液滴状に吐出し、基板上に導電性膜で形成された配線パターンを形成する場合の例を用いて説明する。
【0014】
この配線パターン用インクは、導電性微粒子を分散媒に分散させた分散液からなるものである。
本実施の形態では、導電性微粒子として、例えば、金、銀、銅、パラジウム、及びニッケルのうちのいずれかを含有する金属微粒子の他、これらの酸化物、並びに導電性ポリマーや超電導体の微粒子などが用いられる。
これらの導電性微粒子は、分散性を向上させるために表面に有機物などをコーティングして使うこともできる。
導電性微粒子の粒径は1nm以上0.1μm以下であることが好ましい。0.1μmより大きいと、後述する液体吐出ヘッドのノズルに目詰まりが生じるおそれがある。また、1nmより小さいと、導電性微粒子に対するコーティング剤の体積比が大きくなり、得られる膜中の有機物の割合が過多となる。
【0015】
分散媒としては、上記の導電性微粒子を分散できるもので、凝集を起こさないものであれば特に限定されない。例えば、水の他に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系化合物、またエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサンなどのエーテル系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノンなどの極性化合物を例示できる。これらのうち、微粒子の分散性と分散液の安定性、また液滴吐出法(インクジェット法)への適用の容易さの点で、水、アルコール類、炭化水素系化合物、エーテル系化合物が好ましく、より好ましい分散媒としては、水、炭化水素系化合物を挙げることができる。
【0016】
上記導電性微粒子の分散液の表面張力は0.02N/m以上0.07N/m以下の範囲内であることが好ましい。インクジェット法にて液体を吐出する際、表面張力が0.02N/m未満であると、インク組成物のノズル面に対する濡れ性が増大するため飛行曲りが生じやすくなり、0.07N/mを超えるとノズル先端でのメニスカスの形状が安定しないため吐出量や、吐出タイミングの制御が困難になる。表面張力を調整するため、上記分散液には、基板との接触角を大きく低下させない範囲で、フッ素系、シリコーン系、ノニオン系などの表面張力調節剤を微量添加するとよい。ノニオン系表面張力調節剤は、液体の基板への濡れ性を向上させ、膜のレベリング性を改良し、膜の微細な凹凸の発生などの防止に役立つものである。上記表面張力調節剤は、必要に応じて、アルコール、エーテル、エステル、ケトン等の有機化合物を含んでもよい。
【0017】
上記分散液の粘度は1mPa・s以上50mPa・s以下であることが好ましい。インクジェット法を用いて液体材料を液滴として吐出する際、粘度が1mPa・sより小さい場合にはノズル周辺部がインクの流出により汚染されやすく、また粘度が50mPa・sより大きい場合は、ノズル孔での目詰まり頻度が高くなり円滑な液滴の吐出が困難となる。
【0018】
配線パターンが形成される基板としては、ガラス、石英ガラス、Siウエハ、プラスチックフィルム、金属板など各種のものを用いることができる。また、これら各種の素材基板の表面に半導体膜、金属膜、誘電体膜、有機膜などが下地層として形成されたものも含む。
【0019】
ここで、液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換式、電気熱変換方式、静電吸引方式などが挙げられる。帯電制御方式は、材料に帯電電極で電荷を付与し、偏向電極で材料の飛翔方向を制御してノズルから吐出させるものである。また、加圧振動方式は、材料に30kg/cm2程度の超高圧を印加してノズル先端側に材料を吐出させるものであり、制御電圧をかけない場合には材料が直進してノズルから吐出され、制御電圧をかけると材料間に静電的な反発が起こり、材料が飛散してノズルから吐出されない。また、電気機械変換方式は、ピエゾ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって材料を貯留した空間に可撓物質を介して圧力を与え、この空間から材料を押し出してノズルから吐出させるものである。
【0020】
また、電気熱変換方式は、材料を貯留した空間内に設けたヒータにより、材料を急激に気化させてバブル(泡)を発生させ、バブルの圧力によって空間内の材料を吐出させるものである。静電吸引方式は、材料を貯留した空間内に微小圧力を加え、ノズルに材料のメニスカスを形成し、この状態で静電引力を加えてから材料を引き出すものである。また、この他に、電場による流体の粘性変化を利用する方式や、放電火花で飛ばす方式などの技術も適用可能である。液滴吐出法は、材料の使用に無駄が少なく、しかも所望の位置に所望の量の材料を的確に配置できるという利点を有する。なお、液滴吐出法により吐出される液状材料(流動体)の一滴の量は、例えば1〜300ナノグラムである。
【0021】
次に、本発明に係るデバイスを製造する際に用いられるデバイス製造装置について説明する。
このデバイス製造装置としては、液滴吐出ヘッドから基板に対して液滴を吐出することによりデバイスを製造する液滴吐出装置(インクジェット装置)が用いられる。
【0022】
図1は、液滴吐出装置IJの概略構成を示す斜視図である。
液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド1と、X軸方向駆動軸4と、Y軸方向ガイド軸5と、制御装置CONTと、ステージ7と、クリーニング機構8と、基台9と、ヒータ15とを備えている。
ステージ7は、この液滴吐出装置IJによりインク(液体材料)を設けられる基板Pを支持するものであって、基板Pを基準位置に固定する不図示の固定機構を備えている。
【0023】
液滴吐出ヘッド1は、複数の吐出ノズルを備えたマルチノズルタイプの液滴吐出ヘッドであり、長手方向とY軸方向とを一致させている。複数の吐出ノズルは、液滴吐出ヘッド1の下面にY軸方向に並んで一定間隔で設けられている。液滴吐出ヘッド1の吐出ノズルからは、ステージ7に支持されている基板Pに対して、上述した導電性微粒子を含むインクが吐出される。
【0024】
X軸方向駆動軸4には、X軸方向駆動モータ2が接続されている。X軸方向駆動モータ2はステッピングモータ等であり、制御装置CONTからX軸方向の駆動信号が供給されると、X軸方向駆動軸4を回転させる。X軸方向駆動軸4が回転すると、液滴吐出ヘッド1はX軸方向に移動する。
Y軸方向ガイド軸5は、基台9に対して動かないように固定されている。ステージ7は、Y軸方向駆動モータ3を備えている。Y軸方向駆動モータ3はステッピングモータ等であり、制御装置CONTからY軸方向の駆動信号が供給されると、ステージ7をY軸方向に移動する。
【0025】
制御装置CONTは、液滴吐出ヘッド1に液滴の吐出制御用の電圧を供給する。また、X軸方向駆動モータ2に液滴吐出ヘッド1のX軸方向の移動を制御する駆動パルス信号を、Y軸方向駆動モータ3にステージ7のY軸方向の移動を制御する駆動パルス信号を供給する。
クリーニング機構8は、液滴吐出ヘッド1をクリーニングするものである。クリーニング機構8には、図示しないY軸方向の駆動モータが備えられている。このY軸方向の駆動モータの駆動により、クリーニング機構は、Y軸方向ガイド軸5に沿って移動する。クリーニング機構8の移動も制御装置CONTにより制御される。
ヒータ15は、ここではランプアニールにより基板Pを熱処理する手段であり、基板P上に塗布された液体材料に含まれる溶媒の蒸発及び乾燥を行う。このヒータ15の電源の投入及び遮断も制御装置CONTにより制御される。
【0026】
液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド1と基板Pを支持するステージ7とを相対的に走査しつつ基板Pに対して液滴を吐出する。ここで、以下の説明において、X軸方向を走査方向、X軸方向と直交するY軸方向を非走査方向とする。したがって、液滴吐出ヘッド1の吐出ノズルは、非走査方向であるY軸方向に一定間隔で並んで設けられている。なお、図1では、液滴吐出ヘッド1は、基板Pの進行方向に対し直角に配置されているが、液滴吐出ヘッド1の角度を調整し、基板Pの進行方向に対して交差させるようにしてもよい。このようにすれば、液滴吐出ヘッド1の角度を調整することで、ノズル間のピッチを調節することが出来る。また、基板Pとノズル面との距離を任意に調節することが出来るようにしてもよい。
【0027】
図2は、ピエゾ方式による液体材料の吐出原理を説明するための図である。
図2において、液体材料(配線パターン用インク、機能液)を収容する液体室21に隣接してピエゾ素子22が設置されている。液体室21には、液体材料を収容する材料タンクを含む液体材料供給系23を介して液体材料が供給される。ピエゾ素子22は駆動回路24に接続されており、この駆動回路24を介してピエゾ素子22に電圧を印加し、ピエゾ素子22を変形させることにより、液体室21が変形し、ノズル25から液体材料が吐出される。この場合、印加電圧の値を所定の駆動波形で変化させることにより、ピエゾ素子22の歪み量が制御される。また、印加電圧の周波数を変化させることにより、ピエゾ素子22の歪み速度が制御される。ピエゾ方式による液滴吐出は材料に熱を加えないため、材料の組成に影響を与えにくいという利点を有する。
【0028】
次に、本発明の配線パターン形成方法(薄膜パターン形成方法)の実施形態の一例として、基板上に導電膜配線を形成する方法について図3乃至図6を参照して説明する。本実施形態に係る配線パターン形成方法は、上述した配線パターン用のインクを基板P上に配置し、その基板P上に配線用の導電膜パターンを形成するものであり、バンク形成工程、残渣処理工程、撥液化処理工程、材料配置工程及び中間乾燥工程、焼成工程から概略構成される。
以下、各工程毎に詳細に説明する。
【0029】
(バンク形成工程)
バンクは、仕切部材として機能する部材であり、バンクの形成はリソグラフィ法や印刷法等、任意の方法で行うことができる。例えば、リソグラフィ法を使用する場合は、スピンコート、スプレーコート、ロールコート、ダイコート、ディップコート等所定の方法で、基板P上にバンクの高さに合わせて有機系感光性材料を塗布し、その上にレジスト層を塗布する。そして、バンク形状(配線パターン)に合わせてマスクを施しレジストを露光・現像することによりバンク形状に合わせたレジストを残す。最後にエッチングしてマスク以外の部分のバンク材料を除去する。また、下層が無機物で上層が有機物で構成された2層以上でバンク(凸部)を形成してもよい。
【0030】
これにより、図3(a)に示されるように、配線パターンを形成すべき領域である溝31を囲むように、例えば10μm幅でバンクB、Bが突設される。
なお、基板Pに対しては、有機材料塗布前に表面改質処理として、HMDS処理((CH)SiNHSi(CH)を蒸気状にして塗布する方法)が施されているが、図3ではその図示を省略している。
【0031】
バンクを形成する有機材料としては、液体材料に対して撥液性を示す材料でも良いし、後述するように、プラズマ処理による撥液化が可能で下地基板との密着性が良くフォトリソグラフィによるパターニングがし易い絶縁有機材料でも良い。例えば、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、オレフィン樹脂、メラミン樹脂等の高分子材料を用いることが可能である。
【0032】
(残渣処理工程(親液化処理工程))
次に、バンク間におけるバンク形成時のレジスト(有機物)残渣を除去するために、基板Pに対して残渣処理を施す。
残渣処理としては、紫外線を照射することにより残渣処理を行う紫外線(UV)照射処理や大気雰囲気中で酸素を処理ガスとするOプラズマ処理等を選択できるが、ここではOプラズマ処理を実施する。
【0033】
具体的には、基板Pに対しプラズマ放電電極からプラズマ状態の酸素を照射することで行う。Oプラズマ処理の条件としては、例えばプラズマパワーが50〜1000W、酸素ガス流量が50〜100ml/min、プラズマ放電電極に対する基板Pの板搬送速度が0.5〜10mm/sec、基板温度が70〜90℃とされる。
【0034】
なお、基板Pがガラス基板の場合、その表面は配線パターン形成材料に対して親液性を有しているが、本実施の形態のように残渣処理のためにOプラズマ処理や紫外線照射処理を施すことで、溝31の親液性を高めることができる。本実施の形態では、配線パターン形成材料として用いる有機銀化合物(後述)に対する溝31の接触角が10°以下となるようにプラズマ処理条件を調整した(例えば基板Pの搬送速度を遅くしてプラズマ処理時間を長くする)。
【0035】
(撥液化処理工程)
続いて、バンクBに対し撥液化処理を行い、その表面に撥液性を付与する。撥液化処理としては、例えば大気雰囲気中でテトラフルオロメタンを処理ガスとするプラズマ処理法(CFプラズマ処理法)を採用することができる。CFプラズマ処理の条件は、例えばプラズマパワーが50〜1000W、4フッ化メタンガス流量が50〜100ml/min、プラズマ放電電極に対する基体搬送速度が0.5〜1020mm/sec、基体温度が70〜90℃とされる。
なお、処理ガスとしては、テトラフルオロメタン(四フッ化炭素)に限らず、他のフルオロカーボン系のガスを用いることもできる。
本実施の形態では、配線パターン形成材料として用いる有機銀化合物に対するバンクBの接触角が60°以上となるようにプラズマ処理条件を調整した(例えば基板Pの搬送速度を遅くしてプラズマ処理時間を長くする)。
【0036】
ここで、本実施の形態では、撥液化処理の際にマスク等を用いることで、図4(a)に示すように、溝31の長さ方向の一端のバンクB上部に平面視略円形の非撥液化領域(すなわち親液化状態が維持された領域)17を形成するとともに、溝31内の上記一端側の側部18を非撥液化領域とする。
【0037】
このような撥液化処理を行うことにより、非撥液化領域以外のバンクB、Bにはこれを構成する樹脂中にフッ素基が導入され、溝部31に対して高い撥液性が付与される。なお、上述した親液化処理としてのOプラズマ処理は、バンクBの形成前に行ってもよいが、アクリル樹脂やポリイミド樹脂等は、Oプラズマによる前処理がなされた方がよりフッ素化(撥液化)されやすいという性質があるため、バンクBを形成した後にOプラズマ処理することが好ましい。
【0038】
なお、バンクB、Bに対する撥液化処理により、先に親液化処理した基板P表面に対し多少は影響があるものの、特に基板Pがガラス等からなる場合には、撥液化処理によるフッ素基の導入が起こらないため、基板Pはその親液性、すなわち濡れ性が実質上損なわれることはない。
また、バンクB、Bについては、撥液性を有する材料(例えばフッ素基を有する樹脂材料)によって形成することにより、その撥液処理を省略するようにしてもよい。この場合、上述した非撥液化領域17、18に対する親液化処理が必要である。
これらバンク形成工程、残渣処理工程及び撥液化処理工程により、薄膜パターニング用基板が形成される。
【0039】
(材料配置工程及び中間乾燥工程)
次に、液滴吐出装置IJによる液滴吐出法を用いて、配線パターン形成材料を基板P上の溝31に塗布する。なお、ここでは、導電性微粒子として銀を用い、溶媒(分散媒)としてジエチレングリコールジエチルエーテルを用いたインク(分散液)を吐出する。
【0040】
すなわち、材料配置工程では、上述した液滴吐出装置IJの液滴吐出ヘッド1と基板Pとを相対移動させながら、図3(b)に示すように、液体吐出ヘッド1から配線パターン形成材料を含む液体材料を液滴32として吐出し、その液滴32を基板P上の溝31に配置する。具体的には、溝31の長さ方向(配線パターンの形成方向)に沿って、液滴吐出ヘッド1と基板Pとを相対移動させつつ、所定のピッチで液滴32を複数吐出することで、後述するように線状の配線パターンを形成する。
【0041】
液滴32を液滴吐出ヘッド1から吐出し、溝部31内に液状体を配した際には、非撥液領域以外のバンクB、Bの表面が撥液性となっておりしかもテーパ状になっていることから、特に溝31の長さ方向端部以外では、これらバンクB、B上にのった液滴32部分がバンクB、Bからはじかれ、さらには溝31の毛細管現象によって該溝31内に流れ落ちる。
【0042】
ここで、液滴32の直径Dが溝部31の幅Wより大きい等の理由から、図5(a)に示す(図3(c)中二点鎖線で示す)ように、吐出された液状体(符号32aで示す)の一部が溢れてバンクB、B上に残ることがある。この場合、続いてピッチL離れた溝31内の位置に液滴32を吐出するが、この吐出ピッチLは、L>D(液滴直径)とされ、溝31内に吐出された液状体(液滴)が塗れ拡がったときに、ピッチL離間して吐出された隣り合う液状体とつながる大きさに設定されており、予め実験等により求められているものである。
【0043】
すなわち、このようなピッチで液滴を吐出することで、図5(b)に示されるように、液状体32aに対して距離L離間して吐出された液状体(符号32bで示す)は、塗れ拡がることで、先に吐出された液状体32aとつながる。このとき、液状体32bにおいても、その一部が溢れてバンクB、B上に残る可能性があるが、液状体32a、32bがつながったときに接触部が引き合うことにより、バンクBに残った液状体が図中矢印で示すように、溝31内に引き込まれる。その結果、図3(c)及び図5(c)に符号32cで示すように、液状体はバンクBに溢れることなく溝31内に入り込んで線状に形成される。
また、溝31内に吐出され、あるいはバンクB、Bから流れ落ちた液状体32a、32bは、基板Pが親液処理されていることからより広がり易くなっており、これによって液状体32a、32bはより均一に溝31内を埋め込むようになる。したがって、溝31の幅が液滴32の直径Dより狭い(小さい)場合であっても、溝31内に向けて吐出された液滴32(液状体32a、32b)は、バンクB上に残留することなく、溝31内に良好に入り込んでこれを均一に埋め込むようになる。
【0044】
一方、溝31の長さ方向端部においては、溝31から液状体が溢れた場合、側部18を超えて非撥液化領域17へ濡れ拡がらせることができる。また、非撥液化領域17に直接液滴を吐出して、この領域に液状体を塗布することも可能である。これにより、溝31から非撥液化領域17に亘って液状体を塗布することができる。
【0045】
(中間乾燥工程)
基板Pに液滴を吐出した後、分散媒の除去及び膜厚確保のため、必要に応じて乾燥処理(中間乾燥)をする。乾燥処理は、例えば基板Pを加熱する通常のホットプレート、電気炉などによる処理の他、ランプアニールによって行なうこともできる。ランプアニールに使用する光の光源としては、特に限定されないが、赤外線ランプ、キセノンランプ、YAGレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、XeF、XeCl、XeBr、KrF、KrCl、ArF、ArClなどのエキシマレーザーなどを光源として使用することができる。これらの光源は一般には、出力10W以上5000W以下の範囲のものが用いられるが、本実施形態では100W以上1000W以下の範囲で十分である。
この中間乾燥工程と上記材料配置工程とを繰り返し行うことにより、配線パターンを所望の膜厚に形成することができる。
【0046】
(焼成工程)
吐出工程後の乾燥膜は、微粒子間の電気的接触をよくするために、分散媒を完全に除去する必要がある。また、導電性微粒子の表面に分散性を向上させるために有機物などのコーティング剤がコーティングされている場合には、このコーティング剤も除去する必要がある。そのため、吐出工程後の基板には熱処理及び/又は光処理が施される。
【0047】
熱処理及び/又は光処理は通常大気中で行なわれるが、必要に応じて、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中で行なうこともできる。熱処理及び/又は光処理の処理温度は、分散媒の沸点(蒸気圧)、雰囲気ガスの種類や圧力、微粒子の分散性や酸化性等の熱的挙動、コーティング剤の有無や量、基材の耐熱温度などを考慮して適宜決定される。
たとえば、有機物からなるコーティング剤を除去するためには、約300℃で焼成することが必要である。また、プラスチックなどの基板を使用する場合には、室温以上100℃以下で行なうことが好ましい。
以上の工程により吐出工程後の乾燥膜は微粒子間の電気的接触が確保され、導電性膜に変換されることで、図3(d)に示すように、線状に連続した膜としての導電性パターン、すなわち配線パターン(薄膜パターン)33を得る。この配線パターン33は、図4(b)に示すように、溝31の側部18及びバンクBの上部とに亘って形成された幅広の接続用パターンとしての電極33aが接続されることになる。
【0048】
(実施例)
バンクが形成されたガラス基板を、プラズマパワーが550W、4フッ化メタンガス流量が100ml/min、Heガス流量が10L/min、プラズマ放電電極に対する基体搬送速度が2mm/secの条件で実施した所、有機銀化合物(ジエチレングリコールジメチルエーテル溶媒)に対する接触角は、撥液化処理前のバンクBが10°以下であったのに対し、撥液化処理後のバンクBが54.0°になった。また、純水に対する接触角は撥液化処理前のバンクBが69.3°であったのに対し、撥液化処理後のバンクBが104.1°になった。
【0049】
そして、上述した液滴吐出装置IJを用いて有機銀化合物の液滴を吐出したところ、溝31の端部において液状体が溝31の側部18から非撥液化領域17にかけて溢れて拡がり、さらにガラス基板を焼成することで、図4(b)に示した配線パターン33及び電極33aを形成することができた。
【0050】
このように、本実施の形態では、配線パターン33と電気的に接続された電極33aをバンクBの上部に形成するので、配線パターン33の線幅に制約を受けることなく幅広の接続面積を得ることができ、安定した電気接続を確保することが可能になるとともに、配線パターン33に接続させる対象を細幅の溝31内に没入させる必要がなくなる。また、本実施の形態では、親液性を付与した非撥液化領域17に電極33aを形成するので、バンクB上であっても液状体を濡れ拡がらせて均一な膜厚の電極33aを形成することが可能になる。
【0051】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、溝31の長さ方向の端部に電極33aを形成したが、本実施の形態では、溝31の幅方向両側に形成する。
すなわち、図6(a)に示すように、溝31の幅方向(図中、左右方向)両側のバンクB上には、上記と同様にマスク等を用いて撥液化処理を行うことで、親液性が付与された状態の非撥液化領域17、17が、溝31の長さ方向に沿って形成される。
そして、本実施の形態では、上記第1の実施形態と同様の工程を経ることで、図6(b)の断面図に示すように、側部18及びバンクB上の非撥液化領域17にかけて、配線パターン33に接続された電極33aを溝31の長さ方向に沿って形成することができた。
本実施の形態においても、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
(第3実施形態)
第3実施形態として、本発明の電気光学装置の一例である液晶表示装置について説明する。図7は、本発明に係る液晶表示装置について、各構成要素とともに示す対向基板側から見た平面図であり、図8は図1のH−H’線に沿う断面図である。図9は、液晶表示装置の画像表示領域においてマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図で、図10は、液晶表示装置の部分拡大断面図である。なお、以下の説明に用いた各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
【0053】
図7及び図8において、本実施の形態の液晶表示装置(電気光学装置)100は、対をなすTFTアレイ基板10と対向基板20とが光硬化性の封止材であるシール材52によって貼り合わされ、このシール材52によって区画された領域内に液晶50が封入、保持されている。シール材52は、基板面内の領域において閉ざされた枠状に形成されてなり、液晶注入口を備えず、封止材にて封止された痕跡がない構成となっている。
【0054】
シール材52の形成領域の内側の領域には、遮光性材料からなる周辺見切り53が形成されている。シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路201及び実装端子202がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路204が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路204の間を接続するための複数の配線205が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通材206が配設されている。
【0055】
なお、データ線駆動回路201及び走査線駆動回路204をTFTアレイ基板10の上に形成する代わりに、例えば、駆動用LSIが実装されたTAB(Tape Automated Bonding)基板とTFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群とを異方性導電膜を介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。なお、液晶表示装置100においては、使用する液晶50の種類、すなわち、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード等の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、位相差板、偏光板等が所定の向きに配置されるが、ここでは図示を省略する。
また、液晶表示装置100をカラー表示用として構成する場合には、対向基板20において、TFTアレイ基板10の後述する各画素電極に対向する領域に、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタをその保護膜とともに形成する。
【0056】
このような構造を有する液晶表示装置100の画像表示領域においては、図9に示すように、複数の画素100aがマトリクス状に構成されているとともに、これらの画素100aの各々には、画素スイッチング用のTFT(スイッチング素子)30が形成されており、画素信号S1、S2、…、Snを供給するデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画素信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次で供給してもよく、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。また、TFT30のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmをこの順に線順次で印加するように構成されている。
【0057】
画素電極19は、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線6aから供給される画素信号S1、S2、…、Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極19を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号S1、S2、…、Snは、図8に示す対向基板20の対向電極121との間で一定期間保持される。
なお、保持された画素信号S1、S2、…、Snがリークするのを防ぐために、画素電極19と対向電極121との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量60が付加されている。例えば、画素電極19の電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量60により保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い液晶表示装置100を実現することができる。
【0058】
図10(a)は、ボトムゲート型TFT30を有する液晶表示装置100の部分拡大断面図であって、TFTアレイ基板10を構成するガラス基板P上には、バンク67、67が突設されており、バンク67、67間の溝68内には上記第1実施形態の配線パターン形成方法によりゲート配線61が形成されている。なお、本実施の形態では、後述するアモルファスシリコン層を形成するプロセスで約350℃まで加熱されるため、その温度に耐えられる材料として無機質のバンク67を用いている。
【0059】
ゲート配線61上には、SiNxからなるゲート絶縁膜62を介してアモルファスシリコン(a−Si)層からなる半導体層63が積層されている。このゲート配線部分に対向する半導体層63の部分がチャネル領域とされている。半導体層63上には、オーミック接合を得るための例えばn+型a−Si層からなる接合層64a及び64bが積層されており、チャネル領域の中央部における半導体層63上には、チャネルを保護するためのSiNxからなる絶縁性のエッチストップ膜65が形成されている。なお、これらゲート絶縁膜62、半導体層63、及びエッチストップ膜65は、蒸着(CVD)後にレジスト塗布、感光・現像、フォトエッチングを施されることで、図示されるようにパターニングされる。
【0060】
さらに、接合層64a、64b及びITOからなる画素電極19も同様に成膜するとともに、フォトエッチングを施されることで、図示するようにパターニングされる。そして、画素電極19、ゲート絶縁膜62及びエッチストップ膜65上にそれぞれバンク66…を突設し、これらバンク66…間に上述した液滴吐出装置IJを用いて、銀化合物の液滴を吐出することでソース線、ドレイン線を形成することができる。
【0061】
なお、図10(b)に示すように、ゲート絶縁膜62に凹部を設けて、この凹部内にゲート絶縁膜62の表面と略面一に半導体層63を形成し、その上に接合層64a、64b、画素電極19、エッチストップ膜65を形成することもできる。この場合、バンク66間の溝底部をフラットにすることで、これら各層及びソース線、ドレイン線を断面的に屈曲させないで、平坦性に優れ高特性のTFTとすることができる。
上記構成のTFTでは、上述した液滴吐出装置IJを用いて、例えば銀化合物の液滴を吐出することでゲート線、ソース線、ドレイン線等を形成することができるため、安定した電気接続が確保された高品質の液晶表示装置を得ることができる。
【0062】
(第4実施形態)
上記実施の形態では、TFT30を液晶表示装置100の駆動のためのスイッチング素子として用いる構成としたが、液晶表示装置以外にも例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示デバイスに応用が可能である。有機EL表示デバイスは、蛍光性の無機および有機化合物を含む薄膜を、陰極と陽極とで挟んだ構成を有し、前記薄膜に電子および正孔(ホール)を注入して再結合させることにより励起子(エキシトン)を生成させ、このエキシトンが失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して発光させる素子である。そして、上記のTFT30を有する基板上に、有機EL表示素子に用いられる蛍光性材料のうち、赤、緑および青色の各発光色を呈する材料すなわち発光層形成材料及び正孔注入/電子輸送層を形成する材料をインクとし、各々をパターニングすることで、自発光フルカラーELデバイスを製造することができる。
本発明におけるデバイス(電気光学装置)の範囲にはこのような有機ELデバイスをも含むものであり、安定した電気接続が確保された高品質の有機ELデバイスを得ることができる。
【0063】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態として、本発明の電気光学装置の一例であるプラズマ型表示装置について説明する。
図11は、本実施形態のプラズマ型表示装置500の分解斜視図を示している。
プラズマ型表示装置500は、互いに対向して配置された基板501、502、及びこれらの間に形成される放電表示部510を含んで構成される。
放電表示部510は、複数の放電室516が集合されたものである。複数の放電室516のうち、赤色放電室516(R)、緑色放電室516(G)、青色放電室516(B)の3つの放電室516が対になって1画素を構成するように配置されている。
【0064】
基板501の上面には所定の間隔でストライプ状にアドレス電極511が形成され、アドレス電極511と基板501の上面とを覆うように誘電体層519が形成されている。誘電体層519上には、アドレス電極511、511間に位置しかつ各アドレス電極511に沿うように隔壁515が形成されている。隔壁515は、アドレス電極511の幅方向左右両側に隣接する隔壁と、アドレス電極511と直交する方向に延設された隔壁とを含む。また、隔壁515によって仕切られた長方形状の領域に対応して放電室516が形成されている。
【0065】
また、隔壁515によって区画される長方形状の領域の内側には蛍光体517が配置されている。蛍光体517は、赤、緑、青の何れかの蛍光を発光するもので、赤色放電室516(R)の底部には赤色蛍光体517(R)が、緑色放電室516(G)の底部には緑色蛍光体517(G)が、青色放電室516(B)の底部には青色蛍光体517(B)が各々配置されている。
【0066】
一方、基板502には、先のアドレス電極511と直交する方向に複数の表示電極512がストライプ状に所定の間隔で形成されている。さらに、これらを覆うように誘電体層513、及びMgOなどからなる保護膜514が形成されている。
基板501と基板502とは、前記アドレス電極511…と表示電極512…を互いに直交させるように対向させて相互に貼り合わされている。
上記アドレス電極511と表示電極512は図示略の交流電源に接続されている。各電極に通電することにより、放電表示部510において蛍光体517が励起発光し、カラー表示が可能となる。
【0067】
本実施形態では、上記アドレス電極511、及び表示電極512がそれぞれ、上述した配線パターン形成方法に基づいて形成されているため、安定した電気接続が確保された高品質のプラズマ型表示装置を得ることができる。
【0068】
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態として、非接触型カード媒体の実施形態について説明する。図12に示すように、本実施形態に係る非接触型カード媒体(電子機器)400は、カード基体402とカードカバー418から成る筐体内に、半導体集積回路チップ408とアンテナ回路412を内蔵し、図示されない外部の送受信機と電磁波または静電容量結合の少なくとも一方により電力供給あるいはデータ授受の少なくとも一方を行うようになっている。
【0069】
本実施形態では、上記アンテナ回路412が、上記実施形態に係る配線パターン形成方法によって形成されている。
本実施形態の非接触型カード媒体によれば、安定した電気接続が確保された高品質の非接触型カード媒体を得ることができる。
なお、本発明に係るデバイス(電気光学装置)としては、上記の他に、基板上に形成された小面積の薄膜に膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用する表面伝導型電子放出素子等にも適用可能である。
【0070】
(第7実施形態)
第7実施形態として、本発明の電子機器の具体例について説明する。
図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、600は携帯電話本体を示し、601は上記実施形態の液晶表示装置を備えた液晶表示部を示している。
図13(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図13(b)において、700は情報処理装置、701はキーボードなどの入力部、703は情報処理本体、702は上記実施形態の液晶表示装置を備えた液晶表示部を示している。
図13(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(c)において、800は時計本体を示し、801は上記実施形態の液晶表示装置を備えた液晶表示部を示している。
図13(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態の液晶表示装置を備えたものであるので、安定した電気接続が確保された高品質化が可能となる。
なお、本実施形態の電子機器は液晶装置を備えるものとしたが、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ型表示装置等、他の電気光学装置を備えた電子機器とすることもできる。
【0071】
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0072】
例えば、上記実施形態では、溝31の長さ方向端部に電極を形成する構成と、溝31の幅方向両側に電極を形成する構成とを例示したが、これらの電極を双方とも形成する構成としてもよい。また、上記実施の形態では、導電性微粒子を分散媒に分散させた分散液からなる機能液を用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばパターン形成後に加熱等の熱処理または光照射等の光処理により導電性を発生させる材料を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、非撥液化領域17にも液滴を吐出するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば溝31内に吐出した液状体を溢れさせて非撥液化領域17に塗れ拡がらせる構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液滴吐出装置の概略斜視図である。
【図2】 ピエゾ方式による液状体の吐出原理を説明するための図である。
【図3】 配線パターン形成する手順を示す図である。
【図4】 バンク上の電極を説明するための図である。
【図5】 吐出された液状体の挙動を説明するための図である。
【図6】 バンク上の電極を説明するための図である。
【図7】 液晶表示装置を対向基板の側から見た平面図である。
【図8】 図7のH−H’線に沿う断面図である。
【図9】 液晶表示装置の等価回路図である。
【図10】 液晶表示装置の部分拡大断面図である。
【図11】 プラズマ型表示装置の分解斜視図である。
【図12】 非接触型カード媒体の分解斜視図である。
【図13】 本発明の電子機器の具体例を示す図である。
【符号の説明】
B バンク、L ピッチ、P 基板、、17 非撥液化領域、18 側部、31 溝、32 液滴(機能液)、32a〜32c 液状体(機能液)、33 配線パターン(薄膜パターン)、33a 電極(接続用パターン)、100 液晶表示装置(電気光学装置)、400 非接触型カード媒体(電子機器)、500プラズマ型表示装置(電気光学装置)、600 携帯電話本体(電子機器)、700 情報処理装置(電子機器)、800 時計本体(電子機器)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device, a manufacturing method thereof, an electro-optical device, and an electronic apparatus.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a photolithography method has been frequently used as a method for manufacturing a fine wiring pattern such as a semiconductor integrated circuit. On the other hand, Patent Document 1, Patent Document 2, and the like disclose a method using a droplet discharge method. The technologies disclosed in these publications form a wiring pattern by disposing (applying) a material on a pattern forming surface by discharging a functional liquid containing a pattern forming material from a droplet discharge head onto a substrate. It is said to be very effective, such as being able to handle a variety of small-volume production.
[0003]
By the way, in recent years, the density of circuits constituting a device has been increased, and for example, further miniaturization and thinning of wiring patterns are required.
However, when such a fine wiring pattern is to be formed by the above-described method using the droplet discharge method, it is particularly difficult to sufficiently obtain the accuracy of the wiring width. Therefore, in Patent Document 3 and Patent Document 4, a bank which is a partition member is provided on a substrate, and a surface treatment is performed so that the upper portion of the bank is liquid repellent and the other portions are lyophilic. Is described.
By using this technique, even if it is a fine line, the width of the wiring pattern can be defined by the groove width between the banks, and the fine line can be formed.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-274671
[Patent Document 2]
JP 2000-216330 A
[Patent Document 3]
JP-A-9-203803
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-230129
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the following problems exist in the conventional technology as described above.
Since the wiring pattern is formed in a narrow groove, there is a possibility that when connecting to this wiring pattern, the connection area becomes small and stable electrical connection cannot be ensured.
In addition, in order to connect to the wiring pattern, there is a problem in that a portion to be connected has to be provided in a narrow groove.
[0006]
SUMMARY An advantage of some aspects of the invention is that it provides a device, a manufacturing method thereof, an electro-optical device, and an electronic apparatus that can easily realize stable electrical connection.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention employs the following configuration.
In the groove formed between the banks and the side part in the groove A wiring pattern is formed on At the top of the bank For connection A method of manufacturing a device having a pattern formed thereon, Forming the bank having a non-liquid repellency region in a region for forming the connection pattern and having a liquid repellency in other regions; Discharging a liquid containing a wiring pattern forming material to the groove so as to overflow from the groove, and wetting the liquid overflowing from the groove into the non-liquid-repellent region to spread on the upper part of the bank. For connection A pattern is formed.
[0008]
Therefore, in the device of the present invention, since the connection pattern for connecting to the thin film pattern is formed as an electrode on the upper portion of the bank, it is not necessary to connect to the thin film pattern in the narrow groove, and the thin film pattern can be easily Can be connected. Further, by forming a connection pattern on the upper part of the bank, it is possible to secure a connection area without being restricted by the groove width.
The connection pattern is formed on the both sides in the width direction of the thin film pattern along the length direction, or at the end in the length direction of the thin film pattern, so that a stable electrical connection can be secured. It becomes possible to form.
[0009]
In addition, it is possible to impart higher liquid repellency to the bank than the groove. Even if some of the ejected droplets are on the bank, the bank surface is liquid repellant. Although it is preferable because it is repelled from the bank and easily flows down into the groove between the banks, it is preferable that at least a part of the connection pattern is formed in the lyophilic region of the bank.
[0010]
In addition, when conductive fine particles are contained in the functional liquid, the thin film pattern can be used as a wiring pattern and can be applied to various devices. In addition to the conductive fine particles, a light emitting element forming material such as organic EL or an ink material of R, G, B can be used for manufacturing an organic EL device or a liquid crystal display device having a color filter. it can. Furthermore, as the functional liquid, it is possible to select one that generates conductivity by heat treatment such as heating or light treatment such as light irradiation.
[0011]
An electro-optical device according to the present invention includes the above-described device.
According to another aspect of the invention, there is provided an electronic apparatus including the above-described electro-optical device.
As a result, according to the present invention, it is possible to obtain an electro-optical device and an electronic apparatus that can easily realize stable electrical connection.
[0012]
On the other hand, the device manufacturing method of the present invention is a device manufacturing method in which a thin film pattern is formed by discharging a droplet of a functional liquid into a groove formed between banks. And a step of connecting the thin film pattern to a connection pattern extending to the inner side and the upper portion of the bank.
Therefore, in the present invention, since the connection pattern for connecting to the thin film pattern is formed as an electrode on the upper portion of the bank, it is not necessary to connect to the thin film pattern in the narrow groove, and it is easily connected to the thin film pattern. be able to. Further, by forming a connection pattern on the upper part of the bank, it is possible to secure a connection area without being restricted by the groove width.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a device, a manufacturing method thereof, an electro-optical device, and an electronic apparatus according to the present invention will be described with reference to FIGS.
(First embodiment)
In the present embodiment, a wiring pattern (thin film pattern) ink (functional liquid) containing conductive fine particles is ejected in droplets from a nozzle of a liquid ejection head by a droplet ejection method, and formed on a substrate with a conductive film. A description will be given by using an example of forming a wiring pattern.
[0014]
This wiring pattern ink is made of a dispersion liquid in which conductive fine particles are dispersed in a dispersion medium.
In the present embodiment, as the conductive fine particles, for example, metal fine particles containing any one of gold, silver, copper, palladium, and nickel, these oxides, and fine particles of conductive polymers and superconductors. Etc. are used.
These conductive fine particles can be used by coating the surface with an organic substance or the like in order to improve dispersibility.
The particle diameter of the conductive fine particles is preferably 1 nm or more and 0.1 μm or less. If it is larger than 0.1 μm, there is a possibility that clogging may occur in the nozzle of the liquid discharge head described later. On the other hand, if it is smaller than 1 nm, the volume ratio of the coating agent to the conductive fine particles becomes large, and the ratio of the organic matter in the obtained film becomes excessive.
[0015]
The dispersion medium is not particularly limited as long as it can disperse the conductive fine particles and does not cause aggregation. For example, in addition to water, alcohols such as methanol, ethanol, propanol, butanol, n-heptane, n-octane, decane, dodecane, tetradecane, toluene, xylene, cymene, durene, indene, dipentene, tetrahydronaphthalene, decahydro Hydrocarbon compounds such as naphthalene and cyclohexylbenzene, ethylene glycol dimethyl ether, ethylene glycol diethyl ether, ethylene glycol methyl ethyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol diethyl ether, diethylene glycol methyl ethyl ether, 1,2-dimethoxyethane, bis (2- Methoxyethyl) ether, ether compounds such as p-dioxane, propylene carbonate, γ- Butyrolactone, N- methyl-2-pyrrolidone, dimethylformamide, dimethyl sulfoxide, can be exemplified polar compounds such as cyclohexanone. Of these, water, alcohols, hydrocarbon compounds, and ether compounds are preferred from the viewpoints of fine particle dispersibility and dispersion stability, and ease of application to the droplet discharge method (inkjet method). More preferred dispersion media include water and hydrocarbon compounds.
[0016]
The surface tension of the conductive fine particle dispersion is preferably in the range of 0.02 N / m to 0.07 N / m. When the liquid is ejected by the ink jet method, if the surface tension is less than 0.02 N / m, the wettability of the ink composition to the nozzle surface increases, and thus flight bending tends to occur, exceeding 0.07 N / m. Since the meniscus shape at the nozzle tip is not stable, it becomes difficult to control the discharge amount and the discharge timing. In order to adjust the surface tension, a small amount of a surface tension regulator such as a fluorine-based, silicone-based, or nonionic-based material may be added to the dispersion within a range that does not significantly reduce the contact angle with the substrate. The nonionic surface tension modifier improves the wettability of the liquid to the substrate, improves the leveling property of the film, and helps prevent the occurrence of fine irregularities in the film. The surface tension modifier may contain an organic compound such as alcohol, ether, ester, or ketone, if necessary.
[0017]
The viscosity of the dispersion is preferably 1 mPa · s to 50 mPa · s. When a liquid material is ejected as droplets using the inkjet method, if the viscosity is less than 1 mPa · s, the nozzle periphery is easily contaminated by the outflow of the ink, and if the viscosity is greater than 50 mPa · s, the nozzle hole The clogging frequency of the liquid becomes high, and it becomes difficult to smoothly discharge the droplets.
[0018]
Various substrates such as glass, quartz glass, Si wafer, plastic film, and metal plate can be used as the substrate on which the wiring pattern is formed. Also included are those in which a semiconductor film, a metal film, a dielectric film, an organic film or the like is formed as a base layer on the surface of these various material substrates.
[0019]
Here, examples of the discharge technique of the droplet discharge method include a charge control method, a pressure vibration method, an electromechanical conversion method, an electrothermal conversion method, and an electrostatic suction method. In the charge control method, a charge is applied to a material by a charging electrode, and the flight direction of the material is controlled by a deflection electrode and discharged from a nozzle. In addition, the pressurized vibration method applies an ultra-high pressure of about 30 kg / cm 2 to the material and discharges the material to the nozzle tip side. If no control voltage is applied, the material goes straight and is discharged from the nozzle. When a control voltage is applied, electrostatic repulsion occurs between the materials, and the materials are scattered and are not discharged from the nozzle. The electromechanical conversion method utilizes the property that a piezoelectric element (piezoelectric element) is deformed by receiving a pulse-like electric signal. The piezoelectric element is deformed through a flexible substance in a space where material is stored. Pressure is applied, and the material is extruded from this space and discharged from the nozzle.
[0020]
In the electrothermal conversion method, a material is rapidly vaporized by a heater provided in a space in which the material is stored to generate bubbles, and the material in the space is discharged by the pressure of the bubbles. In the electrostatic attraction method, a minute pressure is applied in a space in which the material is stored, a meniscus of the material is formed on the nozzle, and an electrostatic attractive force is applied in this state before the material is drawn out. In addition to this, techniques such as a system that uses a change in the viscosity of a fluid due to an electric field and a system that uses a discharge spark are also applicable. The droplet discharge method has an advantage that the use of the material is less wasteful and a desired amount of the material can be accurately disposed at a desired position. The amount of one drop of the liquid material (fluid) discharged by the droplet discharge method is, for example, 1 to 300 nanograms.
[0021]
Next, a device manufacturing apparatus used when manufacturing a device according to the present invention will be described.
As this device manufacturing apparatus, a droplet discharge apparatus (inkjet apparatus) that manufactures a device by discharging droplets from a droplet discharge head onto a substrate is used.
[0022]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of the droplet discharge device IJ.
The droplet discharge device IJ includes a droplet discharge head 1, an X-axis direction drive shaft 4, a Y-axis direction guide shaft 5, a control device CONT, a stage 7, a cleaning mechanism 8, a base 9, and a heater. 15.
The stage 7 supports the substrate P on which ink (liquid material) is provided by the droplet discharge device IJ, and includes a fixing mechanism (not shown) that fixes the substrate P at a reference position.
[0023]
The droplet discharge head 1 is a multi-nozzle type droplet discharge head including a plurality of discharge nozzles, and the longitudinal direction and the Y-axis direction are made to coincide. The plurality of ejection nozzles are provided on the lower surface of the droplet ejection head 1 at regular intervals along the Y-axis direction. From the ejection nozzle of the droplet ejection head 1, the ink containing the conductive fine particles described above is ejected onto the substrate P supported by the stage 7.
[0024]
An X-axis direction drive motor 2 is connected to the X-axis direction drive shaft 4. The X-axis direction drive motor 2 is a stepping motor or the like, and rotates the X-axis direction drive shaft 4 when a drive signal in the X-axis direction is supplied from the control device CONT. When the X-axis direction drive shaft 4 rotates, the droplet discharge head 1 moves in the X-axis direction.
The Y-axis direction guide shaft 5 is fixed so as not to move with respect to the base 9. The stage 7 includes a Y-axis direction drive motor 3. The Y-axis direction drive motor 3 is a stepping motor or the like, and moves the stage 7 in the Y-axis direction when a drive signal in the Y-axis direction is supplied from the control device CONT.
[0025]
The control device CONT supplies the droplet discharge head 1 with a voltage for controlling droplet discharge. In addition, a drive pulse signal for controlling movement of the droplet discharge head 1 in the X-axis direction is supplied to the X-axis direction drive motor 2, and a drive pulse signal for controlling movement of the stage 7 in the Y-axis direction is supplied to the Y-axis direction drive motor 3. Supply.
The cleaning mechanism 8 cleans the droplet discharge head 1. The cleaning mechanism 8 is provided with a Y-axis direction drive motor (not shown). By driving the drive motor in the Y-axis direction, the cleaning mechanism moves along the Y-axis direction guide shaft 5. The movement of the cleaning mechanism 8 is also controlled by the control device CONT.
Here, the heater 15 is a means for heat-treating the substrate P by lamp annealing, and performs evaporation and drying of the solvent contained in the liquid material applied on the substrate P. The heater 15 is also turned on and off by the control device CONT.
[0026]
The droplet discharge device IJ discharges droplets onto the substrate P while relatively scanning the droplet discharge head 1 and the stage 7 that supports the substrate P. Here, in the following description, the X-axis direction is a scanning direction, and the Y-axis direction orthogonal to the X-axis direction is a non-scanning direction. Therefore, the discharge nozzles of the droplet discharge head 1 are provided at regular intervals in the Y-axis direction, which is the non-scanning direction. In FIG. 1, the droplet discharge head 1 is arranged at a right angle to the traveling direction of the substrate P, but the angle of the droplet discharging head 1 is adjusted so as to intersect the traveling direction of the substrate P. It may be. In this way, the pitch between the nozzles can be adjusted by adjusting the angle of the droplet discharge head 1. Further, the distance between the substrate P and the nozzle surface may be arbitrarily adjusted.
[0027]
FIG. 2 is a diagram for explaining the principle of discharging a liquid material by a piezo method.
In FIG. 2, a piezo element 22 is installed adjacent to a liquid chamber 21 for storing a liquid material (wiring pattern ink, functional liquid). The liquid material is supplied to the liquid chamber 21 via a liquid material supply system 23 including a material tank that stores the liquid material. The piezo element 22 is connected to a drive circuit 24, and a voltage is applied to the piezo element 22 via the drive circuit 24 to deform the piezo element 22, whereby the liquid chamber 21 is deformed and the liquid material is discharged from the nozzle 25. Is discharged. In this case, the amount of distortion of the piezo element 22 is controlled by changing the value of the applied voltage with a predetermined drive waveform. Further, the strain rate of the piezo element 22 is controlled by changing the frequency of the applied voltage. Since the droplet discharge by the piezo method does not apply heat to the material, it has an advantage of hardly affecting the composition of the material.
[0028]
Next, as an example of an embodiment of a wiring pattern forming method (thin film pattern forming method) according to the present invention, a method for forming a conductive film wiring on a substrate will be described with reference to FIGS. In the wiring pattern forming method according to the present embodiment, the above-described wiring pattern ink is disposed on the substrate P, and a conductive film pattern for wiring is formed on the substrate P. It is roughly composed of a process, a liquid repellent treatment process, a material arrangement process, an intermediate drying process, and a firing process.
Hereinafter, each process will be described in detail.
[0029]
(Bank formation process)
The bank is a member that functions as a partition member, and the bank can be formed by an arbitrary method such as a lithography method or a printing method. For example, when using a lithography method, an organic photosensitive material is applied to the height of the bank on the substrate P by a predetermined method such as spin coating, spray coating, roll coating, die coating, dip coating, etc. A resist layer is applied on top. Then, a mask is applied according to the bank shape (wiring pattern), and the resist is exposed and developed to leave the resist according to the bank shape. Finally, etching is performed to remove the bank material other than the mask. Moreover, you may form a bank (convex part) by two or more layers by which the lower layer was comprised with the inorganic substance and the upper layer was comprised with the organic substance.
[0030]
As a result, as shown in FIG. 3A, banks B and B are projected with a width of, for example, 10 μm so as to surround the groove 31 which is a region where a wiring pattern is to be formed.
For the substrate P, HMDS treatment ((CH 3 ) 3 SiNHSi (CH 3 ) 3 Is applied in a vapor state), but is not shown in FIG.
[0031]
The organic material forming the bank may be a material that exhibits liquid repellency with respect to the liquid material, and as will be described later, it can be made liquid-repellent by plasma treatment, has good adhesion to the base substrate, and can be patterned by photolithography. An insulating organic material that can be easily processed may be used. For example, a polymer material such as an acrylic resin, a polyimide resin, an olefin resin, or a melamine resin can be used.
[0032]
(Residue treatment process (lyophilic treatment process))
Next, in order to remove a resist (organic matter) residue at the time of bank formation between banks, the substrate P is subjected to a residue treatment.
Residue treatment includes ultraviolet (UV) irradiation treatment in which residue treatment is performed by irradiating ultraviolet rays, or oxygen as a processing gas in the atmosphere. 2 Plasma treatment etc. can be selected, but here O 2 Perform plasma treatment.
[0033]
Specifically, the substrate P is irradiated with oxygen in a plasma state from a plasma discharge electrode. O 2 The plasma treatment conditions include, for example, a plasma power of 50 to 1000 W, an oxygen gas flow rate of 50 to 100 ml / min, a plate conveyance speed of the substrate P with respect to the plasma discharge electrode of 0.5 to 10 mm / sec, and a substrate temperature of 70 to 90. ℃.
[0034]
When the substrate P is a glass substrate, the surface thereof is lyophilic with respect to the wiring pattern forming material. 2 By performing plasma treatment or ultraviolet irradiation treatment, the lyophilicity of the groove 31 can be enhanced. In the present embodiment, the plasma processing conditions are adjusted so that the contact angle of the groove 31 with respect to the organic silver compound (described later) used as the wiring pattern forming material is 10 ° or less (for example, the substrate P is transported at a slower speed to make Increase processing time).
[0035]
(Liquid repellency treatment process)
Subsequently, the bank B is subjected to a liquid repellency treatment to impart liquid repellency to the surface thereof. As the liquid repellent treatment, for example, a plasma treatment method (CF) using tetrafluoromethane as a treatment gas in an air atmosphere. 4 Plasma treatment method) can be employed. CF 4 The conditions for the plasma treatment are, for example, a plasma power of 50 to 1000 W, a tetrafluoromethane gas flow rate of 50 to 100 ml / min, a substrate transport speed to the plasma discharge electrode of 0.5 to 1020 mm / sec, and a substrate temperature of 70 to 90 ° C. Is done.
The processing gas is not limited to tetrafluoromethane (carbon tetrafluoride), and other fluorocarbon gases can also be used.
In the present embodiment, the plasma processing conditions are adjusted so that the contact angle of the bank B with respect to the organic silver compound used as the wiring pattern forming material is 60 ° or more (for example, the substrate P is transported at a slower speed to reduce the plasma processing time. Lengthen).
[0036]
Here, in the present embodiment, a mask or the like is used in the liquid repellency treatment, so that a substantially circular shape in plan view is formed on the upper part of the bank B at one end in the length direction of the groove 31 as shown in FIG. A non-lyophobic region (that is, a region in which the lyophilic state is maintained) 17 is formed, and the side portion 18 on the one end side in the groove 31 is defined as a non-lyophobic region.
[0037]
By performing such a liquid repellency treatment, a fluorine group is introduced into the resin constituting the banks B and B other than the non-liquid repellency region, and the groove 31 is given high liquid repellency. Note that O as the lyophilic treatment described above. 2 The plasma treatment may be performed before the bank B is formed, but acrylic resin, polyimide resin, etc. 2 Since the pre-treatment with plasma is more fluorinated (liquid repellency), O after the bank B is formed. 2 It is preferable to perform plasma treatment.
[0038]
Although the lyophobic treatment for banks B and B has some influence on the surface of the substrate P previously lyophilicized, the introduction of fluorine groups by the lyophobic treatment is particularly effective when the substrate P is made of glass or the like. Therefore, the lyophilicity, that is, the wettability of the substrate P is not substantially impaired.
Further, the banks B and B may be formed of a material having liquid repellency (for example, a resin material having a fluorine group), so that the liquid repellency treatment may be omitted. In this case, the lyophilic process for the non-lyophobic regions 17 and 18 described above is necessary.
A thin film patterning substrate is formed by the bank forming process, the residue processing process, and the lyophobic process.
[0039]
(Material placement process and intermediate drying process)
Next, a wiring pattern forming material is applied to the groove 31 on the substrate P by using a droplet discharge method by the droplet discharge device IJ. Here, ink (dispersion liquid) using silver as the conductive fine particles and diethylene glycol diethyl ether as the solvent (dispersion medium) is discharged.
[0040]
That is, in the material arranging step, the wiring pattern forming material is supplied from the liquid ejection head 1 as shown in FIG. 3B while relatively moving the droplet ejection head 1 and the substrate P of the above-described droplet ejection apparatus IJ. The contained liquid material is discharged as droplets 32, and the droplets 32 are arranged in the grooves 31 on the substrate P. Specifically, a plurality of droplets 32 are ejected at a predetermined pitch while the droplet ejection head 1 and the substrate P are relatively moved along the length direction of the groove 31 (wiring pattern formation direction). As described later, a linear wiring pattern is formed.
[0041]
When the liquid droplets 32 are discharged from the liquid droplet discharge head 1 and the liquid material is disposed in the groove 31, the surfaces of the banks B and B other than the non-liquid repellent area are liquid repellent and tapered. Therefore, except for the end portion of the groove 31 in the length direction, the portion of the liquid droplet 32 on the banks B and B is repelled from the banks B and B, and further, due to the capillary phenomenon of the groove 31 It flows down into the groove 31.
[0042]
Here, for the reason that the diameter D of the droplet 32 is larger than the width W of the groove 31, as shown in FIG. 5A (indicated by a two-dot chain line in FIG. 3C), the discharged liquid material Part of (indicated by reference numeral 32a) may overflow and remain on banks B and B. In this case, the droplets 32 are subsequently discharged to positions in the groove 31 that are separated by the pitch L. The discharge pitch L is L> D (droplet diameter), and the liquid ( When the liquid droplets are spread and spread, the size is set so as to be connected to the adjacent liquid material ejected at a pitch L, which is obtained in advance through experiments or the like.
[0043]
That is, by discharging droplets at such a pitch, as shown in FIG. 5B, the liquid material (indicated by reference numeral 32b) discharged at a distance L from the liquid material 32a is By spreading the paint, it is connected to the liquid material 32a previously ejected. At this time, there is a possibility that part of the liquid 32b overflows and remains on the banks B and B. However, when the liquids 32a and 32b are connected, the liquid 32b remains in the bank B due to the contact portion attracting each other. The liquid material is drawn into the groove 31 as indicated by an arrow in the figure. As a result, as indicated by reference numeral 32c in FIGS. 3C and 5C, the liquid material enters the groove 31 without overflowing the bank B and is formed in a linear shape.
In addition, the liquid materials 32a and 32b discharged into the groove 31 or flowing down from the banks B and B are more easily spread because the substrate P is lyophilic-treated, so that the liquid materials 32a and 32b are The groove 31 is embedded more uniformly. Therefore, even when the width of the groove 31 is narrower (smaller) than the diameter D of the liquid droplet 32, the liquid droplet 32 (liquid bodies 32a and 32b) discharged toward the groove 31 remains on the bank B. Without doing so, the groove 31 is satisfactorily embedded and is uniformly embedded.
[0044]
On the other hand, at the end portion in the length direction of the groove 31, when the liquid material overflows from the groove 31, it can be spread over the side portion 18 to the non-lyophobic region 17. It is also possible to directly discharge liquid droplets onto the non-lyophobic region 17 and apply a liquid material to this region. Thereby, the liquid material can be applied from the groove 31 to the non-liquid-repellent region 17.
[0045]
(Intermediate drying process)
After the droplets are discharged onto the substrate P, a drying process (intermediate drying) is performed as necessary to remove the dispersion medium and secure the film thickness. The drying process can be performed by lamp annealing, for example, in addition to a process using a normal hot plate or an electric furnace for heating the substrate P. The light source used for lamp annealing is not particularly limited, but excimer laser such as infrared lamp, xenon lamp, YAG laser, argon laser, carbon dioxide laser, XeF, XeCl, XeBr, KrF, KrCl, ArF, ArCl, etc. Can be used as a light source. In general, these light sources have an output in the range of 10 W to 5000 W, but in the present embodiment, a range of 100 W to 1000 W is sufficient.
By repeating this intermediate drying step and the material placement step, the wiring pattern can be formed in a desired film thickness.
[0046]
(Baking process)
The dried film after the discharging process needs to completely remove the dispersion medium in order to improve the electrical contact between the fine particles. Further, when a coating agent such as an organic substance is coated on the surface of the conductive fine particles in order to improve dispersibility, it is also necessary to remove this coating agent. For this reason, the substrate after the discharge process is subjected to heat treatment and / or light treatment.
[0047]
The heat treatment and / or light treatment is usually performed in the air, but may be performed in an inert gas atmosphere such as nitrogen, argon, helium, etc., if necessary. The treatment temperature of the heat treatment and / or the light treatment depends on the boiling point (vapor pressure) of the dispersion medium, the type and pressure of the atmospheric gas, the thermal behavior such as the dispersibility and oxidation of the fine particles, the presence and amount of the coating agent, It is determined appropriately in consideration of the heat resistant temperature.
For example, in order to remove the coating agent made of organic matter, it is necessary to bake at about 300 ° C. Moreover, when using a board | substrate, such as a plastic, it is preferable to carry out at room temperature or more and 100 degrees C or less.
By the above process, the dried film after the discharging process ensures electrical contact between the fine particles and is converted into a conductive film, so that the conductive film as a continuous film as shown in FIG. Characteristic pattern, that is, a wiring pattern (thin film pattern) 33 is obtained. As shown in FIG. 4B, the wiring pattern 33 is connected to an electrode 33a as a wide connection pattern formed over the side portion 18 of the groove 31 and the upper portion of the bank B. .
[0048]
(Example)
The glass substrate on which the bank was formed was implemented under the conditions that the plasma power was 550 W, the tetrafluoromethane gas flow rate was 100 ml / min, the He gas flow rate was 10 L / min, and the substrate transport speed to the plasma discharge electrode was 2 mm / sec. The contact angle with respect to the organic silver compound (diethylene glycol dimethyl ether solvent) was 10 ° or less in the bank B before the liquid repellency treatment, whereas the bank B after the liquid repellency treatment was 54.0 °. Further, the contact angle with respect to pure water was 69.3 ° in the bank B before the liquid repellency treatment, whereas it was 104.1 ° in the bank B after the liquid repellency treatment.
[0049]
Then, when droplets of the organic silver compound are discharged using the above-described droplet discharge device IJ, the liquid material overflows and spreads from the side portion 18 of the groove 31 to the non-liquid-repellent region 17 at the end portion of the groove 31. By firing the glass substrate, the wiring pattern 33 and the electrode 33a shown in FIG. 4B could be formed.
[0050]
As described above, in this embodiment, since the electrode 33a electrically connected to the wiring pattern 33 is formed on the upper part of the bank B, a wide connection area can be obtained without being restricted by the line width of the wiring pattern 33. This makes it possible to ensure a stable electrical connection and eliminate the need to immerse the object to be connected to the wiring pattern 33 into the narrow groove 31. In the present embodiment, since the electrode 33a is formed in the non-lyophobic region 17 to which lyophilicity is imparted, the liquid 33 is wetted and spread even on the bank B so that the electrode 33a having a uniform film thickness is formed. It becomes possible to form.
[0051]
(Second Embodiment)
In the first embodiment, the electrode 33a is formed at the end in the length direction of the groove 31, but in the present embodiment, the electrode 33a is formed on both sides in the width direction of the groove 31.
That is, as shown in FIG. 6A, the lyophobic treatment is performed on the banks B on both sides of the groove 31 in the width direction (left and right direction in the figure) using a mask or the like in the same manner as described above. Non-liquid-repellent regions 17 and 17 having liquid properties are formed along the length direction of the groove 31.
In the present embodiment, the same process as in the first embodiment is performed, and as shown in the cross-sectional view of FIG. The electrode 33 a connected to the wiring pattern 33 could be formed along the length direction of the groove 31.
Also in the present embodiment, the same effect as in the first embodiment can be obtained.
[0052]
(Third embodiment)
As a third embodiment, a liquid crystal display device which is an example of the electro-optical device of the invention will be described. FIG. 7 is a plan view of the liquid crystal display device according to the present invention as seen from the counter substrate side shown together with each component, and FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line HH ′ of FIG. FIG. 9 is an equivalent circuit diagram of various elements and wirings in a plurality of pixels formed in a matrix in the image display region of the liquid crystal display device, and FIG. 10 is a partial enlarged cross-sectional view of the liquid crystal display device. In each drawing used in the following description, the scale is different for each layer and each member so that each layer and each member can be recognized on the drawing.
[0053]
7 and 8, in the liquid crystal display device (electro-optical device) 100 according to the present embodiment, a pair of TFT array substrate 10 and counter substrate 20 are attached by a sealing material 52 that is a photo-curable sealing material. The liquid crystal 50 is sealed and held in the region partitioned by the sealing material 52. The sealing material 52 is formed in a frame shape that is closed in a region within the substrate surface, does not include a liquid crystal injection port, and does not have a trace sealed with the sealing material.
[0054]
A peripheral parting 53 made of a light shielding material is formed in a region inside the region where the sealing material 52 is formed. A data line driving circuit 201 and a mounting terminal 202 are formed along one side of the TFT array substrate 10 in a region outside the sealing material 52, and the scanning line driving circuit 204 is formed along two sides adjacent to the one side. Is formed. On the remaining side of the TFT array substrate 10, a plurality of wirings 205 are provided for connecting between the scanning line driving circuits 204 provided on both sides of the image display area. Further, at least one corner of the counter substrate 20 is provided with an inter-substrate conductive material 206 for establishing electrical continuity between the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20.
[0055]
Instead of forming the data line driving circuit 201 and the scanning line driving circuit 204 on the TFT array substrate 10, for example, a TAB (Tape Automated Bonding) substrate on which a driving LSI is mounted and a peripheral portion of the TFT array substrate 10 The terminal group formed in the above may be electrically and mechanically connected via an anisotropic conductive film. In the liquid crystal display device 100, depending on the type of the liquid crystal 50 to be used, that is, depending on the operation mode such as TN (Twisted Nematic) mode, STN (Super Twisted Nematic) mode, or normally white mode / normally black mode. A retardation plate, a polarizing plate, and the like are arranged in a predetermined direction, but the illustration is omitted here.
Further, when the liquid crystal display device 100 is configured for color display, in the counter substrate 20, for example, red (R), green (G), A blue (B) color filter is formed together with the protective film.
[0056]
In the image display area of the liquid crystal display device 100 having such a structure, as shown in FIG. 9, a plurality of pixels 100a are arranged in a matrix, and each of these pixels 100a has a pixel switching area. TFT (switching element) 30 is formed, and a data line 6 a for supplying pixel signals S 1, S 2,..., Sn is electrically connected to the source of the TFT 30. Pixel signals S1, S2,..., Sn to be written to the data lines 6a may be supplied line-sequentially in this order, or may be supplied for each group to a plurality of adjacent data lines 6a. . Further, the scanning line 3a is electrically connected to the gate of the TFT 30, and the scanning signals G1, G2,..., Gm are applied to the scanning line 3a in a pulse-sequential manner in this order at a predetermined timing. It is configured.
[0057]
The pixel electrode 19 is electrically connected to the drain of the TFT 30, and the pixel signal S1, S2,..., Sn supplied from the data line 6a is obtained by turning on the TFT 30 as a switching element for a certain period. Write to each pixel at a predetermined timing. The pixel signals S1, S2,..., Sn written in the liquid crystal via the pixel electrode 19 in this way are held for a certain period with the counter electrode 121 of the counter substrate 20 shown in FIG.
In order to prevent the held pixel signals S1, S2,..., Sn from leaking, a storage capacitor 60 is added in parallel with the liquid crystal capacitor formed between the pixel electrode 19 and the counter electrode 121. For example, the voltage of the pixel electrode 19 is held by the storage capacitor 60 for a time that is three orders of magnitude longer than the time when the source voltage is applied. Thereby, the charge retention characteristics are improved, and the liquid crystal display device 100 with a high contrast ratio can be realized.
[0058]
FIG. 10A is a partial enlarged cross-sectional view of the liquid crystal display device 100 having the bottom gate type TFT 30, and banks 67 are formed on the glass substrate P constituting the TFT array substrate 10. A gate wiring 61 is formed in the groove 68 between the banks 67 and 67 by the wiring pattern forming method of the first embodiment. In the present embodiment, since the amorphous silicon layer is heated to about 350 ° C. in the process of forming an amorphous silicon layer described later, an inorganic bank 67 is used as a material that can withstand that temperature.
[0059]
A semiconductor layer 63 made of an amorphous silicon (a-Si) layer is stacked on the gate wiring 61 with a gate insulating film 62 made of SiNx interposed therebetween. A portion of the semiconductor layer 63 facing the gate wiring portion is a channel region. On the semiconductor layer 63, junction layers 64a and 64b made of, for example, an n + -type a-Si layer for obtaining an ohmic junction are stacked, and the channel is protected on the semiconductor layer 63 in the central portion of the channel region. An insulating etch stop film 65 made of SiNx is formed. The gate insulating film 62, the semiconductor layer 63, and the etch stop film 65 are patterned as shown in the figure by performing resist coating, photosensitive / developing, and photoetching after vapor deposition (CVD).
[0060]
Further, the bonding electrodes 64a and 64b and the pixel electrode 19 made of ITO are formed in the same manner, and are patterned as shown in the figure by performing photoetching. Banks 66 are provided on the pixel electrode 19, the gate insulating film 62, and the etch stop film 65, and silver droplets are discharged between the banks 66 using the above-described droplet discharge device IJ. Thus, a source line and a drain line can be formed.
[0061]
As shown in FIG. 10B, a recess is provided in the gate insulating film 62, a semiconductor layer 63 is formed in the recess substantially flush with the surface of the gate insulating film 62, and a bonding layer 64a is formed thereon. 64b, the pixel electrode 19, and the etch stop film 65 can also be formed. In this case, by flattening the groove bottom between the banks 66, it is possible to obtain a TFT having excellent flatness and high characteristics without bending each layer, source line, and drain line in cross section.
In the TFT having the above structure, a gate line, a source line, a drain line, and the like can be formed by discharging a droplet of a silver compound, for example, using the above-described droplet discharge device IJ. A secured high quality liquid crystal display device can be obtained.
[0062]
(Fourth embodiment)
In the above embodiment, the TFT 30 is used as a switching element for driving the liquid crystal display device 100. However, the present invention can be applied to, for example, an organic EL (electroluminescence) display device in addition to the liquid crystal display device. An organic EL display device has a structure in which a thin film containing a fluorescent inorganic and organic compound is sandwiched between a cathode and an anode, and is excited by injecting electrons and holes into the thin film and recombining them. It is an element that emits light by using light emission (fluorescence / phosphorescence) when a child (exciton) is generated and the exciton is deactivated. Then, on the substrate having the TFT 30 described above, among the fluorescent materials used for the organic EL display element, a material exhibiting each emission color of red, green and blue, that is, a light emitting layer forming material and a hole injection / electron transport layer are provided. A self-luminous full-color EL device can be manufactured by using ink as a material to be formed and patterning each.
The range of the device (electro-optical device) in the present invention includes such an organic EL device, and a high-quality organic EL device in which stable electrical connection is ensured can be obtained.
[0063]
(Fifth embodiment)
Next, as a fifth embodiment, a plasma display device which is an example of the electro-optical device of the invention will be described.
FIG. 11 is an exploded perspective view of the plasma display device 500 of this embodiment.
The plasma display device 500 includes substrates 501 and 502 disposed opposite to each other, and a discharge display unit 510 formed therebetween.
The discharge display unit 510 is a collection of a plurality of discharge chambers 516. Among the plurality of discharge chambers 516, the three discharge chambers 516 of the red discharge chamber 516 (R), the green discharge chamber 516 (G), and the blue discharge chamber 516 (B) are arranged so as to form one pixel. Has been.
[0064]
Address electrodes 511 are formed in stripes at predetermined intervals on the upper surface of the substrate 501, and a dielectric layer 519 is formed so as to cover the address electrodes 511 and the upper surface of the substrate 501. A partition wall 515 is formed on the dielectric layer 519 so as to be positioned between the address electrodes 511 and 511 and along the address electrodes 511. The barrier ribs 515 include barrier ribs adjacent to the left and right sides of the address electrode 511 in the width direction, and barrier ribs extending in a direction orthogonal to the address electrodes 511. A discharge chamber 516 is formed corresponding to a rectangular region partitioned by the partition 515.
[0065]
In addition, a phosphor 517 is disposed inside a rectangular region defined by the partition 515. The phosphor 517 emits red, green, or blue fluorescence. The red phosphor 517 (R) is located at the bottom of the red discharge chamber 516 (R), and the bottom of the green discharge chamber 516 (G). Are arranged with a green phosphor 517 (G) and a blue phosphor 517 (B) at the bottom of the blue discharge chamber 516 (B).
[0066]
On the other hand, a plurality of display electrodes 512 are formed in stripes at predetermined intervals on the substrate 502 in a direction orthogonal to the previous address electrodes 511. Further, a dielectric layer 513 and a protective film 514 made of MgO or the like are formed so as to cover them.
The substrate 501 and the substrate 502 are bonded to each other with the address electrodes 511... And the display electrodes 512.
The address electrode 511 and the display electrode 512 are connected to an AC power supply (not shown). By energizing each electrode, the phosphor 517 emits light in the discharge display portion 510, and color display is possible.
[0067]
In the present embodiment, since the address electrode 511 and the display electrode 512 are each formed based on the wiring pattern forming method described above, a high-quality plasma display device that ensures stable electrical connection is obtained. Can do.
[0068]
(Sixth embodiment)
Subsequently, an embodiment of a non-contact card medium will be described as a sixth embodiment. As shown in FIG. 12, a non-contact type card medium (electronic device) 400 according to the present embodiment includes a semiconductor integrated circuit chip 408 and an antenna circuit 412 in a housing composed of a card base 402 and a card cover 418. At least one of power supply and data transmission / reception is performed by at least one of electromagnetic waves and capacitive coupling with an external transceiver (not shown).
[0069]
In the present embodiment, the antenna circuit 412 is formed by the wiring pattern forming method according to the embodiment.
According to the contactless card medium of the present embodiment, a high quality contactless card medium in which stable electrical connection is ensured can be obtained.
In addition to the above, the device (electro-optical device) according to the present invention utilizes a phenomenon in which electron emission is caused by flowing a current through a small-area thin film formed on a substrate in parallel to the film surface. The present invention can also be applied to a surface conduction electron-emitting device.
[0070]
(Seventh embodiment)
As a seventh embodiment, a specific example of the electronic apparatus of the present invention will be described.
FIG. 13A is a perspective view showing an example of a mobile phone. In FIG. 13A, reference numeral 600 denotes a mobile phone main body, and reference numeral 601 denotes a liquid crystal display unit including the liquid crystal display device of the above embodiment.
FIG. 13B is a perspective view illustrating an example of a portable information processing apparatus such as a word processor or a personal computer. In FIG. 13B, reference numeral 700 denotes an information processing device, 701 denotes an input unit such as a keyboard, 703 denotes an information processing body, and 702 denotes a liquid crystal display unit including the liquid crystal display device of the above embodiment.
FIG. 13C is a perspective view illustrating an example of a wristwatch type electronic device. In FIG. 13C, reference numeral 800 denotes a watch body, and reference numeral 801 denotes a liquid crystal display unit including the liquid crystal display device of the above embodiment.
Since the electronic apparatus shown in FIGS. 13A to 13C includes the liquid crystal display device of the above-described embodiment, it is possible to improve the quality while ensuring stable electrical connection.
In addition, although the electronic device of this embodiment shall be provided with a liquid crystal device, it can also be set as the electronic device provided with other electro-optical apparatuses, such as an organic electroluminescent display apparatus and a plasma type display apparatus.
[0071]
The preferred embodiments of the present invention have been described above with reference to the accompanying drawings, but it goes without saying that the present invention is not limited to such examples. Various shapes, combinations, and the like of the constituent members shown in the above-described examples are examples, and various modifications can be made based on design requirements and the like without departing from the gist of the present invention.
[0072]
For example, in the above-described embodiment, the configuration in which the electrodes are formed at the end portions in the length direction of the groove 31 and the configuration in which the electrodes are formed on both sides in the width direction of the groove 31 are illustrated, but the configuration in which both of these electrodes are formed. It is good. In the above embodiment, the functional liquid composed of a dispersion liquid in which conductive fine particles are dispersed in a dispersion medium is used. However, the present invention is not limited to this. For example, heat treatment such as heating or light after pattern formation is performed. A material that generates conductivity by light treatment such as irradiation may be used.
In the above embodiment, the liquid droplets are also ejected to the non-liquid repellent region 17. However, the present invention is not limited to this. For example, the liquid material ejected into the groove 31 overflows and is non-repellent. It is also possible to adopt a configuration in which the liquefaction region 17 is spread and spread.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a droplet discharge device.
FIG. 2 is a diagram for explaining a principle of discharging a liquid material by a piezo method.
FIG. 3 is a diagram showing a procedure for forming a wiring pattern.
FIG. 4 is a diagram for explaining electrodes on a bank.
FIG. 5 is a diagram for explaining the behavior of a discharged liquid material.
FIG. 6 is a diagram for explaining electrodes on a bank.
FIG. 7 is a plan view of the liquid crystal display device as viewed from the counter substrate side.
8 is a cross-sectional view taken along the line HH ′ of FIG.
FIG. 9 is an equivalent circuit diagram of a liquid crystal display device.
FIG. 10 is a partial enlarged cross-sectional view of a liquid crystal display device.
FIG. 11 is an exploded perspective view of a plasma display device.
FIG. 12 is an exploded perspective view of a non-contact card medium.
FIG. 13 is a diagram showing a specific example of an electronic apparatus according to the invention.
[Explanation of symbols]
B bank, L pitch, P substrate, 17 non-repellent region, 18 side portion, 31 groove, 32 droplets (functional liquid), 32a to 32c liquid material (functional liquid), 33 wiring pattern (thin film pattern), 33a Electrode (connection pattern), 100 Liquid crystal display device (electro-optical device), 400 Non-contact card medium (electronic device), 500 Plasma display device (electro-optical device), 600 Mobile phone body (electronic device), 700 Information Processing equipment (electronic equipment), 800 Watch body (electronic equipment)

Claims (1)

バンク間に形成された溝内と前記溝内の側部に配線パターンが形成され、前記バンクの上部に接続用パターンが形成されたデバイスの製造方法であって、
前記接続用パターンを形成する領域に非撥液化領域を有するとともにその他の領域に撥液性を有する前記バンクを形成する工程と、
配線パターン形成材料を含む液状体を前記溝から溢れるように前記溝に吐出する工程と、を有し、
前記溝から溢れた液状体を前記非撥液化領域に濡れ広がらせることによって前記バンク上部に前記接続用パターンを形成することを特徴とするデバイスの製造方法。
A method of manufacturing a device in which a wiring pattern is formed in a groove formed between banks and in a side portion in the groove, and a connection pattern is formed on an upper part of the bank,
Forming the bank having a non-liquid repellency region in a region for forming the connection pattern and having a liquid repellency in other regions;
Discharging a liquid containing a wiring pattern forming material into the groove so as to overflow the groove,
A method of manufacturing a device, wherein the connection pattern is formed on the bank by wetting and spreading the liquid material overflowing from the groove to the non-liquid-repellent region.
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