JP4056589B2 - 複素環化合物、その製造法および用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は増殖因子受容体チロシンキナーゼ(特に、HER2)阻害剤として有用な複素環化合物、その製造法およびそれを含有してなる医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
細胞増殖因子および増殖因子受容体の遺伝子はプロトオンコジンと呼ばれ、乳癌などのヒト腫瘍の病態に重要な役割を果たしている(アーロンソンら、サイエンス 254巻1146−1153ページ、1991年)。上皮細胞増殖因子EGFの受容体とホモロジーを有するHER2(Human EGF Receptor-2)遺伝子は膜貫通型の受容体糖タンパク質の遺伝子で、この受容体はチロシンキナーゼ活性を有する(秋山ら、サイエンス 232巻1644−1646ページ、1986年)。HER2はヒト乳癌や卵巣癌で認められ(スラモンら、サイネンス 244巻707−712ページ、1989年)、さらに前立腺癌(リーンら、プロシーデイング オブ アメリカン アソシエーション フォー キャンサー リサーチ 37巻243ページ、1996年)や胃癌(ヨネムラら、キャンサー リサーチ 51巻1034ページ、1991年)でも認められている。さらにHER2チロシンキナーゼの基質は膵癌の90%で認められている。HER2遺伝子を導入したトランスジェニックマウスは成長すると乳癌を発生する(ガイら、プロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンス USA 89巻10578−10582ページ、1992年)。
HER2に対する抗体が癌細胞のin vitro細胞増殖を抑制することが示され(マッケンジーら、オンコジン 4巻543−548ページ、1989年)、さらにHER2に対するヒト型モノクローナル抗体が乳癌患者に対する臨床試験で有望な成績を示した(バセルガら、ジャーナル オブ クリニカル オンコロジー
14巻737−744ページ、1996年)。
これら抗体は増殖因子がHER2受容体に結合することを妨害しチロシンキナーゼが活性化されることを阻害する。その結果、乳癌患者の癌進行を抑制することが示されたので、HER2のチロシンキナーゼを直接的に阻害する薬剤が、乳癌治療薬として有効な可能性が示された(ヘイズ、ジャーナル オブ クリニカル オンコロジー 14巻697−699ページ、1996年)。
HER2を含む受容体型チロシンキナーゼを阻害する低分子化合物はいくつか報告されているが、多くは芳香族環がヒドロキシル化されたチロシンそのものに類似したスチレン様の化合物である。例えば、アーブスタチンはヒト表皮癌A431細胞の増殖を阻害し(ジャーナル オブ アンチバイオテイクス 39巻170ページ、1986年)、チロホスチンはヒト扁平上皮癌MH−85株のヌードマウス移植系でin vivoでの抗腫瘍作用が報告されている(キャンサー リサーチ 51巻4430ページ、1991年)。またスルフォニルベンゾイルニトロスチレン系化合物がA431細胞株のヌードマウス移植系でin vivoでの抗腫瘍作用を有することが示されている(ジャーナル オブ メデイシナルケミストリー 34巻2328ページ、1991年)。さらにインドール系化合物がEGF受容体型チロシンキナーゼを阻害しA431細胞のin vitro細胞増殖を阻害することが知られている(国際出願番号 PCT/US93/07272、特許出願公表番号 特表平8-503450)。
またチロシンキナーゼ阻害化合物ではないがトリアゾールおよびジアゾール系化合物が増殖因子による細胞増殖シグナル伝達の阻害活性を有することが知られている(米国特許 US 5,482,954)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、チロシンキナーゼ阻害作用を有し、抗癌剤として有用であり、かつ低毒性である化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、チロシンキナーゼ阻害作用を有する複素環化合物について種々検討を加えた結果、末端部分に芳香族アゾール基を有する一般式(I)
【化9】
〔式中、Rは置換されていてもよい芳香族複素環基を示し、
Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、−C(=O)−または−CH(OH)−を示し、
YはCHまたはNを示し、
mは0〜10の整数を示し、
nは1〜5の整数を示し、
【化10】
環Aはさらに置換されていてもよい〕で表される複素環化合物〔以下、化合物(I)と称する〕またはその塩を初めて合成し、かつこの化合物(I)またはその塩が予想外にもその特異な化学構造に基づいて優れたチロシンキナーゼの阻害作用を有することを見いだし、これらに基づいて本発明を完成した。
【0005】
すなわち本発明は、
(1)複素環化合物(I)またはその塩、
(2)複素環化合物(I)またはその塩を含有してなる医薬組成物、および
(3)複素環化合物(I)またはその塩の製造法等を提供するものである。
【0006】
明細書中、Rで示される置換されていてもよい芳香族複素環基における複素環基としては、(1)環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5員もしくは6員の芳香族単環式複素環基、および(2)(i)環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5員もしくは6員の芳香族単環式複素環と、(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
このような芳香族複素環基の具体例としては、例えばピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル等の1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル等の1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル等の1,2,3−トリアゾリル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、ベンズイミダゾリル(例、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル、インドール−3−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−1−イル、1H−インダゾール−3−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジニル)、ピロロピリジル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジル)、イミダゾピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジル、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジニル)、ピロロピリダジニル(例、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル)、ピラゾルピリジル(例、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル)、イミダゾピリジル(例、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル)、イミダゾピリダジニル(例、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル)、イミダゾピリミジニル(例、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル)、フリル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル(例、ベンゾ〔b〕チエニル)、ベンズオキサゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル等が挙げられ、好適な例としては、例えばオキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルなどの5員の単環式芳香族アゾール基や、例えばベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリルなどのベンゼン環と縮合した芳香族縮合アゾール基や、例えばピリジル、ピリミジルなどの6員の単環式芳香族複素環が挙げられる。芳香族複素環のさらに好適な例としては、例えばオキサゾリル基、チアゾリル基などの5員の単環式芳香族アゾール基が挙げられる。
【0007】
【化11】
香族アゾール基としては、(1)環構成原子として炭素原子以外に1〜4個の窒素原子を含み、1個の酸素原子あるいは1個の硫黄原子を含んでいてもよい5員の芳香族単環式複素環基、および(2)(i)環構成原子として炭素原子以外に1〜4個の窒素原子を含み、1個の酸素原子あるいは1個の硫黄原子を含んでいてもよい5員の芳香族単環式複素環と、(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
このような芳香族アゾール基としては、例えばピロリル(例、1−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル)、ベンズイミダゾリル(ベンズイミダゾール−1−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−1−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジン−1−イル)、ピロロピリジル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジン−1−イル、イミダゾピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−1−イル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジン−1−イル)等の芳香族複素環基等が挙げられ、それらの基は環構成原子の一つとして含まれる窒素原子を介して−(CH2)m−と結合する。芳香族アゾール基の好適な例としてはイミダゾリル基およびトリアゾリル基が挙げられる。
【0008】
【化12】
基は、置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよい。該置換基としては、例えば脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいチオール基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基が挙げられる。置換基としての脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、および芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基はそれぞれさらに置換されていてもよい。
【0009】
環AはXおよび(CH2)mの他に、さらに置換可能な位置に置換基を1〜4個(好ましくは1または2個)有していてもよい。該置換基としては、Rで示される芳香族複素環基上への置換基が有していてもよい置換基として例示したもの、例えば脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいチオール基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基等が挙げられる。置換基としての脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、および芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基はそれぞれさらに置換されていてもよい。
【0010】
脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜15の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
アルキル基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert.−ペンチル、、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。
アルケニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニル基、例えばビニル(エテニル)、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数2〜6のアルケニル基が挙げられる。
アルキニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルキニル基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数2〜6のアルキニル基が挙げられる。
【0011】
脂環式炭化水素基としては、例えば炭素数3〜12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジエニル基、部分不飽和縮合二環式炭化水素基等が挙げられる。
シクロアルキル基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等、炭素数6〜10のビシクロアルキル基、例えばビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、ビシクロ〔3.2.1〕オクチル、ビシクロ〔3.2.2〕ノニル、ビシクロ〔3.3.1〕ノニル、ビシクロ〔4.2.1〕ノニル、ビシクロ〔4.3.1〕デシル等が挙げられる。
シクロアルケニル基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イル等が挙げられる。
シクロアルカジエニル基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルカジエニル基、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル等が挙げられる。
部分不飽和縮合二環式炭化水素基の好適な例としては、インダニル基、部分飽和ナフチル基(例、3,4−ジヒドロ−2−ナフチル等のジヒドロナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等のテトラヒドロナフチル等)等のベンゼン環と脂環式炭化水素が縮合して形成する炭素数9〜12の基が挙げられる。
【0012】
芳香族炭化水素基としては、単環式もしくは縮合多環式芳香族炭化水素基が挙げられ、好適な例としては炭素数6〜14のアリール基、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル、9−フルオレノン−2−イル等が挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等の単環式もしくは縮合二環式芳香族炭化水素基が好ましい。
芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基としては、例えば1〜3個(好ましくは1または2個)の炭素数7〜20の芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基が挙げられる。このような芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えば1〜3個のC6-14アリール基で置換されたC1-6アルキル基(例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1,2−ジフェニルエチル、2,2−ジフェニルエチル等の1〜3個のフェニル基で置換されたC1-6アルキル基、1〜3個のナフチル基で置換されたC1-6アルキル基、9−フルオレニル−C1-6アルキル等)、1〜3個のC6-14アリール基で置換されたC2-6アルケニル基(例えば、(E)−2−フェニルエテニル、(Z)−2−フェニルエテニル、2,2−ジフェニルエテニル、2−(2−ナフチル)エテニル、4−フェニル−1,3−ブタジエニル等の1〜3個のフェニル基で置換されたC2-6アルケニル基、1〜3個のナフチル基で置換されたC2-6アルケニル、9−フルオレニリデンアルキル基)等が挙げられる。
脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基としては、1〜3個(好ましくは1または2個)の上記脂環式炭化水素基で置換された上記脂肪族炭化水素基が挙げられる。このような脂環式炭化水素で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−シクロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチル等の1〜3個のC3-10シクロアルキル基で置換されたC1-6アルキル基、1〜3個のC3-10シクロアルキル基で置換されたC2-6アルケニル基、1〜3個のC5-10シクロアルケニル基で置換されたC1-6アルキル基、1〜3個のC5-10シクロアルケニル基で置換されたC2-6アルケニル基等が挙げられる。
【0013】
芳香族複素環基の好適な例としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなどの環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5員または6員の芳香族単環式複素環基;例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、1,2−ベンズイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンズイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルなどの、(i)環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5員または6員の芳香族複素環と(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
【0014】
非芳香族複素環基の好適な例としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル等の環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1もしくは2個の原子を含む3〜7員の非芳香族複素環基等が挙げられる。
【0015】
芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基としては、1〜3個(好ましくは1または2個)の上記芳香族複素環基で置換された炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基(例えば、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基等)が挙げられる。芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えば1〜3個の例えばフリル基、チエニル基、イミダゾリル基もしくはピリジル基で置換されたC1-6アルキル基(例、(2−フリル)メチル、チエニルメチル、2−(1−イミダゾリル)エチル等)、1〜3個のフリル基、チエニル基、イミダゾリル基もしくはピリジル基で置換されたC2-6アルケニル基(例、2−(2−フリル)エテニル、2−チエニルエテニル等)等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。
【0016】
置換されていてもよいアミノ基としては、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数1〜10のアシル基または炭素数6〜12の芳香族炭化水素基によりモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ等)、4ないし6員環状アミノ基(例えば、1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニルなど)が挙げられる。
ここにおいて、4ないし6員環状アミノ基は、▲1▼C1-6アルキル基、▲2▼ハロゲン,C1-6アルコキシ基またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいC6-14アリール基(例、フェニル、ナフチルなど)、▲3▼環構成原子として炭素以外に1ないし2個の窒素原子を含む5又は6員複素環基(例、2−ピリジル、ピリミジニル)または▲4▼6員環状アミノ基(例えば、ピペリジノ、1−ピペラジニルなど)等によりさらに置換されていてもよい。
【0017】
置換されていてもよいアシル基におけるアシル基としては、炭素数1〜13のアシル基、具体的にはホルミルの他例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基(例、フェニル、ナフチル等)または芳香族複素環(例、ピリジル)とカルボニル基の結合したもの、例えばC2-7アルカノイル基(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル等)、C3-10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル等)、C3-7アルケノイル基(例、クロトノイル等)、C5-10シクロアルケニル−カルボニル基(例、2−シクロヘキセンカルボニル等)、ベンゾイル基、ニコチノイル基等が挙げられる。
置換されていてもよいアシル基における置換基としては、例えば炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン(例、塩素、フッ素、臭素など)、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基等が挙げられる。置換基の数は、例えば1〜3個である。
置換されていてもよいヒドロキシル基としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、シクロアルケニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基等が挙げられる。
【0018】
アルコキシ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec.-ブトキシ、tert.-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ等が挙げられる。
シクロアルキルオキシ基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、例えばシクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。
アルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニルオキシ基、例えばアリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ等が挙げられる。
シクロアルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、例えば2−シクロペンテニルオキシ、2−シクロヘキセニルオキシ等が挙げられる。
アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、例えばC6-14アリール−C1-6アルコキシ基、具体的にはフェニル−C1-6アルコオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等)、ナフチル−C1-6アルコキシ基等が挙げられる。
アリールオキシ基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数6〜14のアリールオキシ基、例えばフェノキシ、4−クロロフェノキシ等が挙げられる。
アシルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜15のアシルオキシ基、例えば炭素数2〜7のアルカノイルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ等)、C6-14アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシ等)等が挙げられる。
置換されていてもよいチオール基としては、例えばメルカプト基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アルケニルチオ基、アラルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ基、ヘテロアリールアルキルチオ基、アシルチオ基等が挙げられる。
アルキルチオ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec.−ブチルチオ、tert.−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が挙げられる。
【0019】
シクロアルキルチオ基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、例えばシクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ等が挙げられる。
アルケニルチオ基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニルチオ基、例えばアリル(allyl)チオ、クロチルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオ等が挙げられる。
アラルキルチオ基の好適な例としては、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、例えばC6-14アリールチオ基、具体的にはフェニル−C1-6アルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチオ等)、ナフチル−C1-6アルキルチオ基等が挙げられる。
アリールチオ基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数6〜14のアリールチオ基、例えばフェニルチオ、ナフチルチオ、4−クロロフェニルチオ等が挙げられる。
ヘテロアリールチオ基としては、例えば前記した芳香族複素環基により置換されたメルカプト基が挙げられ、なかでもピリジルチオ(例、2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ等)、イミダゾリルチオ(2−イミダゾリルチオ等)、トリアゾイルチオ(1,2,4−トリアゾール−5−イルチオ等)等が好ましい。
ヘテロアリールアルキルチオ基としては、例えば前記した芳香族複素環基で置換された前記アルキルチオ基が挙げられる。ヘテロアリールチオ基も好適な例としては、ピリジル−C1-6アルキルチオ基(例、2−ピリジルメチルチオ、3−ピリジルメチルチオ等)が挙げられる。
アシルチオ基の好適な例としては、炭素数2〜15のアシルチオ基、例えば炭素数2〜7のアルカノイルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオ等)、C6-14アリール−カルボニルチオ(例、ベンゾイルチオ、ナフトイルチオ等)等が挙げられる。
エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基としては、カルボキシル基、エステル化されたカルボキシル基およびアミド化されたカルボキシル基が挙げられる。
エステル化されたカルボキシル基としては、例えばアルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル等が挙げられる。
アラルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基、例えばフェニル−C2-7アルコキシカルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、ナフチル−C2-7アルコキシカルボニル等が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールオキシカルボニル基、例えばフェノキシカルボニル、p−トリールオキシカルボニル等が挙げられる。
【0020】
ヘテロアリールアルキルオキシカルボニルとしては、例えば前記した芳香族複素環基により置換された前記アルコキシカルボニル基が挙げられる。ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、ピリジル−C2-7アルコキシカルボニル基(例、2−ピリジルメトキシカルボニル、3−ピリジルメトキシカルボニル等)等が挙げられる。
アミド化されたカルボキシル基としては、式:−CON(R1)(R2)
〔式中、R1およびR2は同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す〕で表される基が挙げられる。R1またはR2で示される置換されていてもよい炭化水素基における炭化水素基としてはRで示される芳香族複素環基への置換基として例示した脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基が挙げられる。また、R1またはR2で示される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、Rで示される芳香族複素環への置換基として例示した芳香族複素環基が挙げられる。R1またはR2における炭化水素基または複素環基への置換基としては、ハロゲン原子(例、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等)、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
【0021】
【化13】
香族アゾール基または環Aへの置換基が脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基であるときは、該脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基中の芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、非芳香族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基中の芳香族複素環基はさらにそれぞれ置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよく、このような置換基としては、例えば置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチル等)、芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル等)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル等)、炭素数7〜20のアラルキル基(例、フェニル−C1-6アルキル基、ナフチル−C1-6アルキル基等)、アミノ基、N−モノ(C1-6)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1-6)アルキルアミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノなどのC2-7アルカノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、アミジノ基、炭素数2〜7のアシル基(例、炭素数2〜7のアルカノイル基、ベンゾイル基等)、カルバモイル基、N−モノ(C1-6)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C1-6)アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、N−モノ(C1-6)アルキルスルファモイル基、N,N−ジ(C1-6)アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基(例、フェニル−C2-7アルコキシカルボニル、ナフチル−C2-7アルコキシカルボニル等)、ヒドロシキル基、置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基(例、フェニル−C1-6アルコキシ基、ナフチル−C1-6アルコキシ基等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ等)、メルカプト基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基(例、フェニル−C1-6アルキル基、ナフチル−C1-6アルキルチオ基等)、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ基等)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。
【0022】
上記置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基および置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基における置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
置換された炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ等が挙げられる。
置換された炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリクロロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル等が挙げられる。
【0023】
【化14】
香族アゾール基または環Aへの置換基が脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基であるときは、該脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基中の脂肪族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基中の脂肪族炭化水素基はさらにそれぞれ置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよく、このような置換基としては、例えば非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル等)、アミノ基、N−モノ(C1-6)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1-6)アルキルアミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノなどのC2-8アルカノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、アミジノ基、炭素数2〜7のアシル基(例、炭素数2〜7のアルカノイル基、ベンゾイル基等)、カルバモイル基、N−モノ(C1-6)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C1-6)アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、N−モノ(C1-6)アルキルスルファモイル基、N,N−ジ(C1-6)アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基(例、フェニル−C2-7アルコキシカルボニル基、ナフチル−C2-7アルコキシカルボニル基等)、ヒドロシキル基、置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基(例、フェニル−C1-6アルコキシ基、ナフチル−C1-6アルコキシ基等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ等)、メルカプト基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基(例、フェニル−C1-6アルキル基、ナフチル−C1-6アルキルチオ基等)、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ基等)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。
【0024】
上記置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基における置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。 上記置換された炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ等が挙げられる。
【0025】
Rとしては(i)ヒドロキシル基、アルコキシ基(例、C1-6アルコキシ基)、アリールアルコキシ基(例、フェニル−C1-6アルコキシ基)、アルキル基(例、C1-6アルキル基)、シアノ基、ハロゲン原子およびテトラゾリル基から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいアリール基(例、フェニル基、ナフチル基)、(ii)アルキル基(例、C1-10アルキル基)、(iii)ヒドロキシアルキル基(例、ヒドロキシ−C1-10アルキル基)、(iv)アルコキシカルボニルアルキル基(例、C2-7アルコキシカルボニル−C1-10アルキル基)、(v)1個または2個のアリール基で置換されたアルキル基(例、1個または2個のフェニル基で置換されたC1-6アルキル基)、(vi)1個または2個のアリール基で置換されたアルケニル基(例、1個または2個のフェニル基で置換されたC2-6アルケニル基)、(vii)シクロアルキル基(例、C3-10シクロアルキル基)、(viii)部分飽和ナフチル基(例、ジヒドロナフチル基)、(ix)ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、アリル基およびハロゲン原子から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいチエニル基もしくはフリル基、(x)ベンゾフラニル基および(xi)ベンゾチエニル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基またはチアゾリル基が好ましく、アリールアルケニル基(例、フェニル−C2-6アルケニル基)で置換されたオキサゾリル基およびアリールアルコキシ−アリール基(例、フェニル−C1-6アルコキシ−フェニル基)で置換されたオキサゾリル基がさらに好ましい。
【0026】
【化15】
アリール基(例、フェニル基)、(iii)ヒドロキシアルキル基(例、ヒドロキシ−C1-10アルキル基)、(iv)カルボキシル基、(v)アルコキシカルボニル基(例、C2-7アルコキシカルボニル基)および(vi)カルバモイル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはベンズイミダゾリル基が好ましく、イミダゾリル基およびトリアゾリル基がさらに好ましい。
環AはYの種類(CHまたはN)により、置換されていてもよいベンゼン環または置換されていてもよいピリジン環を形成し、好適な例としては置換されていてもよいベンゼン環が挙げられ、さらに好適な例としては1もしくは2個のC1-6アルコキシ基で置換されていてもよいベンゼン環またはピリジン環が挙げられる。
【0027】
【化16】
な例としては1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基が挙げられる。
Xは酸素原子(O)、酸化されていてもよい硫黄原子〔S(O)k(kは0〜2の整数を示す〕、−C(=O)−または−CH(OH)−を示し、好適な例としては酸素原子等が挙げられる。
mは0〜10の整数を示し、好適な例としては0〜6の整数が挙げられ、より好適な例としては3〜5の整数が挙げられる。
nは1〜5の整数を示し、好適な例としては1が挙げられる。
【0028】
本発明化合物(I)の塩としては、薬学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。本発明化合物(I)またはその塩は、水和物として用いてもよい。
【0029】
本発明化合物(I)またはその塩〔以下化合物(I)またはその塩を含む〕は、例えば以下の製造法によって製造することができる。尚、以下の製造法において、それぞれ各式で表される化合物はそれ自体のみならず、それらの塩を用いてもよい。これらの塩としては、例えば化合物(I)の塩として前記した塩が挙げられる。また、各製造法において、生成物が遊離体で得られた場合は、その塩に、また、塩で得られた場合は遊離体にそれぞれ常法に従って変換することができる。
【0030】
以下に記載の反応において、置換基中にアミノ基(NH2)、ヒドロキシル基(OH)、カルボキシル基(COOH)等が含まれる場合には、これらの基が保護されたものを原料として用い、反応後に自体公知の方法により保護基を除去して目的物を製造してもよい。アミノ基の保護基としては、例えばアシル基(例えば、アセチル等のC2-7アルカノイル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert.−ブトキシカルボニル等のC2-7アルコキシカルボニル基、フタロイル基、ホルミル基等)が挙げられる。ヒドロキシル基の保護基としては、例えばC1-6アルキル基、フェニル−C1-6アルキル基、C2-7アルカノイル基、ベンゾイル基等が挙げられる。カルボキシル基の保護基としては、例えばC1-6アルキル基、フェニル−C1-6アルキル基等が挙げられる。
また、置換基中に不飽和結合が含まれる目的化合物を、接触還元反応等自体公知の方法を用いて、対応する飽和の置換基を有する目的化合物に導いてもよい。
【0031】
A法
【化17】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕
本反応は化合物(II)と化合物(III)とを縮合して化合物(I)を製造する方法である。本反応は常法に従い、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどの有機リン化合物とアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボニルジピペラジンなどの親電子剤の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。該溶媒としては例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。有機リン化合物および親電子剤の使用量は化合物(II)に対して1〜5モル当量が好ましい。化合物(III)の使用量は化合物(II)に対して約1〜10モル当量が好ましい。本反応は通常−50〜+150℃、好ましくは約−10〜+100℃で0.5〜20時間かけて行われる。ここで得られる化合物(I)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0032】
B法
【化18】
〔式中、Wは脱離基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す〕
Wで示される脱離基としては、例えばハロゲン原子、式:−OSO2R3で表される基が挙げられ、R3は例えばメチル、エチル等のC1-6アルキル基あるいはp−トリルなどの置換されていてもよいアリール基(例えば、C1-6アルキル基で置換されていてもよいフェニル基等)を示す。
本反応は化合物(IV)と化合物(III)とを縮合して化合物(I)を製造する方法である。本反応は常法に従い、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。該溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、アセトン、2−ブタノンなどのケトン類、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。該塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類、水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert.−ブトキシドなどが挙げられる。これらの塩基の使用量は化合物(IV)に対して1〜5モル当量が好ましい。化合物(III)の使用量は化合物(IV)に対して約1〜10モル当量が好ましい。本反応は通常−50〜+150℃、好ましくは約−10〜+100℃で0.5〜20時間かけて行われる。ここで得られる化合物(I)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0033】
C法
【化19】
〔式中、X1は酸素原子または硫黄原子を示し、W1は脱離基を示し、他の記号は前記と同意義を示す〕
W1で示される脱離基としては、例えばハロゲン原子、式:−OSO2R4で表される基が挙げられ、R4は例えばメチル、エチル等のC1-6アルキル基あるいはp−トリルなどの置換されていてもよいアリール基(例えば、C1-6アルキル基で置換されていてもよいフェニル基等)を示す。
本反応は化合物(V)を化合物(VI)と反応させて化合物(Ia)を製造する方法である。本反応は塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、水およびこれらの混合溶媒等が挙げられる。該塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。化合物(VI)の使用量は、化合物(V)に対して約1〜10モル当量である。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは約0〜+100℃で0.1〜20時間かけて行われる。ここで得られる化合物(Ia)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0034】
D法
【化20】
ることもできる。本還元反応は自体公知の方法で行うことができる。例えば、金属水素化物による還元、金属水素錯化合物による還元、ジボランあるいは置換ボランによる還元などが用いられる。すなわち、本反応は化合物(Ic)を還元剤で処理することにより行われる。還元剤としては、水素化ホウ素アルカリ金属(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等)、水素化リチウムアルミニウム等の金属水素錯化合物、水素化トリフェニルスズなどの有機スズ化合物およびジボラン等が挙げられる。本反応は反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミドあるいはこれらの混合溶媒が還元剤の種類により適宜用いられる。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは約0〜+100℃で0.1〜10時間かけて行われる。ここで得られる化合物(Id)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0035】
E法
【化21】
−テトラゾール−5−イル基を有する基である化合物(If)を製造することもできる。本反応は自体公知の方法で行うことができる。例えば、ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティ(Journal of American Chemical Society) 80巻3908ページ(1958年)に記載の方法に従い、N,N−ジメチルホルムアミド中、ナトリウムアジドおよび塩化アンモニウムと反応させることにより行われる。ナトリウムアジドおよび塩化アンモニウムの使用量は、化合物(Ie)に対して1〜7モル当量、好ましくは1〜5モル当量である。本反応は通常0〜+180℃、好ましくは+50〜+150℃で1〜48時間かけて行われる。また、本反応は、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemistry) 56巻2395ページ(1991年)に記載の方法に従い、化合物(Ie)をアジ化トリメチルスズ、アジ化トリブチルスズとの反応後、酸で処理することによっても行うことができる。ここで得られる化合物(If)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0036】
F法
式(I)中、Xが硫黄原子〔S(O)k(式中、kは0を示す)〕である化合物(Ig)を酸化して、式(I)中、Xが酸化された硫黄原子〔S(O)k(式中、kは1または2を示す)〕である化合物(Ih)を製造することもできる。本反応は化合物(Ig)を酸化剤で酸化することにより行われる。酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸、過酸化水素、過エステル(peresters)、メタ過ヨウ素酸ナトリウム等が用いられる。本反応は反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類あるいはこれらの混合溶媒が酸化剤の種類により適宜用いられる。酸化剤を化合物(Ig)に対して等モル量、もしくは等モル量以下用いた場合、化合物(Ih)のうちk=1の化合物が優先して生成する。酸化剤を化合物(Ig)に対して等モル量より過剰に用いた場合、化合物(Ih)のうちk=2の化合物が優先して生成する。本反応は通常−50〜+100℃、好ましくは−20〜+50℃で0.5〜10時間かけて行われる。ここで得られる化合物(Ih)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0037】
G法
式(I)中、Xが−C(=O)−である化合物(Ii)を還元して、式(I)中、Xが−CH(OH)−である化合物(Ij)を製造することもできる。本反応は化合物(Ii)を還元剤で処理することにより行われる。還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の水素化ホウ素アルカリ金属、水素化リチウムアルミニウム等の金属水素錯化合物、ジボラン等が挙げられる。本反応は反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミドあるいはこれらの混合溶媒が還元剤の種類により適宜用いられる。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは0〜+100℃で0.5〜10時間かけて行われる。ここで得られる化合物(Ij)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0038】
H法
式(I)中、Rが水酸基を有する基である化合物(Ik)をアルキル化して、式(I)中、Rがアルコキシ基である化合物(Im)を製造することもできる。本反応は、A法あるいはC法と同様にして行うことができる。ここで得られる化合物(Im)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0039】
I法
式(I)中、Rがハロゲン、あるいはスルホニルオキシ基を有する基である化合物(In)をアリールホウ酸と反応して、式(I)中、Rがアルコキシ基である化合物(Io)を製造することもできる。本反応は、自体公知の方法で行うことができる。例えば、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)58巻 2201ページ(1993年)あるいはジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)60巻 1060ページ(1995年)に記載の方法に従い、0価のパラジウムあるいは0価のニッケル等の金属触媒、および塩基の存在下で行われる。該パラジウム触媒としては、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等が、ニッケル触媒としては、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンニッケル等が用いられる。該塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウム等が挙げられる。本反応は反応に影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水あるいはこれらの混合溶媒が金属触媒の種類により適宜用いられる。アリールホウ酸の使用量は、化合物(In)に対して1〜7モル当量、好ましくは1〜5モル当量である。金属触媒の使用量は、化合物(In)に対して0.01〜1モル当量、好ましくは0.05〜0.5モル当量である。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは0〜100℃で0.1〜24時間かけて行われる。ここで得られる化合物(Io)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0040】
A法で用いられる化合物(II)は例えば以下に示す方法により合成することができる。
(1)Xが酸素原子または硫黄原子の場合
【化22】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕
本反応は化合物(VII)と化合物(VI)を縮合して化合物(IIa)を合成する方法である。本反応はC法と同様にして行われる。
なお、化合物(VII)中、−(CH2)m−OHのヒドロキシル基を保護した後、化合物(VI)との縮合反応に付し、反応後保護基を除去することが好ましい。
(2)Xが酸化された硫黄原子〔S(O)k(式中、kは1または2を示す)〕の場合
【化23】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕
本反応は化合物(IIb)を酸化して化合物(IIc)を合成する方法である。本反応はF法と同様にして行われる。
ここで用いられる化合物(IIb)は前記の化合物(VII)と化合物(VI)との反応で得ることができる。
(3)Xが−C(=O)−の場合
【化24】
〔式中、R5はC1-6アルキル基またはフェニル−C1-6アルキル基を示し、W2はハロゲン原子を示し、他の記号は前記と同意義を示す〕
【0041】
本反応は化合物(VIII)と化合物(IX)とを縮合させ、脱炭酸して化合物(IId)を合成する方法である。本反応はまず、化合物(VIII)と化合物(IX)を塩基の存在下溶媒中で縮合する。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。該塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム等が挙げられ、その使用量は化合物(VIII)に対して約1〜5モル当量である。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは0〜+100℃で0.5〜10時間かけて行われる。
次いで、このようにして得られる縮合生成物を加水分解反応に付した後、脱炭酸反応に付し化合物(IId)を合成する。本加水分解反応は、それ自体公知の方法に従い含水溶媒中、酸または塩基の存在下に行われ、得られるカルボン酸化合物は単離後または単離することなく脱炭酸反応に付し、化合物(IId)を製造する。本脱炭酸反応は、溶媒中加熱することにより行われる。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常+50〜+250℃、好ましくは+70〜+150℃で0.5〜24時間かけて行われる。
【0042】
ここで用いられる化合物(VIII)は例えば以下に示す方法で合成することができる。
【化25】
〔式中、W3はハロゲン原子を示し、R6はC1-6アルキル基またはフェニル−C1-6アルキル基を示し、他の記号は前記と同意義を示す〕
本反応は化合物(X)と化合物(XI)とを縮合させ、脱炭酸して化合物(VIII)を合成する方法である。本反応はまず、化合物(X)と化合物(XI)を塩基の存在下溶媒中で縮合する。該溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。該塩基としては、マグネシウムエトキシド等が挙げられ、その使用量は化合物(XI)に対して約1〜5モル当量である。本反応は通常−20〜+150℃、好ましくは0〜+100℃で0.5〜10時間かけて行われる。
次いで、このようにして得られる縮合生成物を加水分解反応に付した後、脱炭酸反応に付し化合物(VIII)を合成する。本加水分解反応および脱炭酸反応は化合物(VIII)と化合物(IX)との縮合反応後の加水分解反応および脱炭酸反応と同様にして行われる。
なお、化合物(X)中、−(CH2)m−OHのヒドロキシル基を保護した後、化合物(XI)との縮合反応に付し脱炭酸反応後、保護基を除去して化合物(VIII)を得るか、ヒドロキシル基が保護された化合物(VIII)を脱保護反応に付さずに化合物(IX)との縮合反応および脱炭酸反応に付した後、保護基を除去してもよい。
【0043】
(4)Xが−CH(OH)−の場合
【化26】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕
本反応は化合物(IId)を還元して化合物(IIe)を合成する方法である。本反応はG法と同様にして行われる。
【0044】
B法で用いられる化合物(IV)は例えば以下に示す方法によって合成することができる。
【化27】
本反応は化合物(II)にハロゲン化剤あるいはスルホニル化剤を反応させて化合物(IV)を合成する方法である。該ハロゲン化剤としては、塩酸、塩化チオニル、三臭化リン等が用いられ、この場合Wがハロゲン(例えば塩素、臭素)で示される化合物(IV)が生成する。本反応はベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム等の溶媒中、あるいは過剰のハロゲン化剤を溶媒として−20〜+100℃で0.5〜24時間かけて行われる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物(II)に対して1〜10モル当量である。スルホニル化剤としては、塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル等が用いられ、Wが例えばメタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等の式:−OSO2R3(式中、R3は前記と同意義を示す)で表される基である化合物(IV)が生成する。本反応はベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル等の溶媒中、塩基の存在下に−20〜+100℃で0.5〜24時間かけて行われる。該塩基としてはトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ、その使用量は、化合物(II)に対して1〜10モル当量である。
【0045】
C法で用いられる化合物(V)は例えば以下に示す方法によって合成することができる。
【化28】
〔式中、W4は脱離基を示し、他の記号は前記と同意義を示す〕
W4で示される脱離基としては、例えばハロゲン原子、式:−OSO2R7で表される基が挙げられ、R7は例えばメチル、エチル等のC1-6アルキル基あるいはp−トリルなどの置換されていてもよいアリール基(例えば、C1-6アルキル基で置換されていてもよいフェニル基等)を示す。
本反応は化合物(XII)と化合物(III)を縮合して、化合物(V)を合成する方法である。本反応はB法と同様にして行われる。
【0046】
【作用】
本発明化合物(I)またはその塩はチロシンキナーゼ阻害作用を有し、哺乳動物におけるチロシンキナーゼ依存性疾患の予防または治療に用いることができる。チロシンキナーゼ依存性疾患には、異常なチロシンキナーゼ酵素活性による細胞増殖亢進性の疾患が含まれる。即ち、本発明化合物(I)またはその塩は種々の癌なかでも乳癌、前立腺癌、膵癌、胃癌や、アテローム性動脈硬化症、血管新生(固形癌および肉腫の成長にともなう血管新生、腫瘍の転移にともなう血管新生、および糖尿病性網膜症にともなう血管新生)、ウイルス性疾患(HIV感染など)などの異常な細胞増殖による疾患に対する安全な予防または治療剤として用いることができる。
チロシンキナーゼ依存性疾患にはさらに、異常なチロシンキナーゼ酵素活性に関連する心臓血管疾患が含まれる。従って本発明化合物(I)またはその塩は、再狭窄のような心臓血管疾患に対する予防または治療剤として用いることもできる。
本発明化合物(I)またはその塩は、特に、例えば乳癌、前立腺癌、膵癌および胃癌などの予防・治療のための抗癌剤として有用である。
【0047】
本発明化合物(I)または塩は、毒性が低く、そのまま医薬として、もしくは自体公知の薬学的に許容しうる担体などと混合して人を含む哺乳動物(例えば、ウマ、ウシ、犬、猫、ラット、マウス、ウサギ、ブタ、サル等)に対して医薬組成物として用いることができる。また、医薬組成物の中に本発明化合物(I)またはその塩とともに他の活性成分、例えば下記のホルモン療法剤、化学療法剤、免疫療法剤などを含有させてもよい。
【0048】
本発明化合物(I)またはその塩を医薬として、ヒト等の哺乳動物に投与するにあたって、投与方法は通常例えば錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、散剤、顆粒剤などとして経口的に用いられるが、場合によっては注射剤、坐剤、ペレットなどとして非経口的に投与できる。
化合物(I)またはその塩の投与量は、投与ルート、症状等によって異なるが、例えば乳癌や前立腺癌を持つ患者(体重40ないし80kg)に抗癌剤として経口投与する場合好ましくは1日1.0〜100mg/kg体重、より好ましくは5〜50mg/kg体重である。この量を1日1回または2〜3回に分けて投与することができる。
【0049】
本発明の目的化合物(I)またはその塩は、薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与することができる。
薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用されている各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。
滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。
溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。
溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。
緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。
無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0050】
医薬組成物は、剤型、投与方法、担体等により異なるが、本発明化合物(I)またはその塩を製剤全量に対して通常0.1〜90%(w/w)含有させることにより、常法に従って製造することができる。
また、本発明化合物(I)は、他のホルモン療法剤または化学療法剤または免疫療法剤などと同時に同一対象に投与することができ、また時間差をおいて同一対象に投与することができる。
ここにおいてホルモン療法剤としては、例えばエストロゲン製剤やエストロゲン拮抗製剤(タモキシフェンなど)、アンドロゲン製剤やアンドロゲン拮抗製剤(フルタミドなど)、あるいはLH−RHアナログ(リュープロレリン、ゴセレリンなど)やLH−RHアンタゴニストなどが挙げられる。
化学療法剤としては、例えばアルキル化剤(例えばサイクロフォスファミド、イフォスファミド)、代謝拮抗剤(例えば、メソトレキセート、5−フルオロウラシル)、抗癌性抗生物質(例えばマイトマイシン、アドリアマイシン)、植物由来抗癌剤(例えば、ビンクリスチン、ビンデシン、タキソール)、シスプラチン、カルボプラチン、エトポキシドなどが挙げられる。
免疫療法剤としては、例えば微生物または菌体成分(例えば、ムラミルジペプチド誘導体、ピシバニール)、免疫増強活性のある多糖類(例えば、レンチナン、シゾフィラン、クレスチン)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例えば、インターフェロン、インターロイキン)などが挙げられる。
【0051】
【発明の実施の形態】
次に試験例、製剤例、参考例および実施例を挙げて、本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらの参考例、実施例および試験例に限定されるものではない。参考例および実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出は、TLC(Thin Layer Chromatography, 薄層クロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLCの観察においては、TLCプレートとしてメルク社製のキーゼルゲル60F254プレートを使用し、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは、同じくメルク社製のキーゼルゲル60F254(70〜230メッシュ)を用いた。NMRスペクトルは、プロトンNMRを示し、内部標準としてテトラメチルシランを用いてVARIAN Gemini−200(200MHz型スペクトロメーター)で測定し、δ値をppmで表した。尚、参考例および実施例で用いる略号は、次のような意義を有する。
s:シングレット,br:ブロード(幅広い),d:ダブレット,t:トリプレット,q:クワルテット,dd:ダブルダブレット,dt:ダブルトリプレット,ddd:ダブレットダブレットダブレット,m:マルチプレット,J:カップリング定数,Hz:ヘルツ。
なお、試験例において、化合物番号は実施例番号を示す(例えば、実施例2の化合物は化合物2と表示した)。
【0052】
【実施例】
試験例1 ヒト増殖因子受容体チロシンキナーゼ活性の抑制
酵素標品としてヒトHER2遺伝子のチロシンキナーゼ・ドメインをクローニングし、昆虫ウイルス・ベクターとの組み換え遺伝子を作製し、それを昆虫細胞培養株SF−21に感染させて酵素タンパク質を生産させた(ガイら、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー 267巻13851−13857ページ、1992年)。基質としてHER3タンパク質のリン酸化チロシン・ドメインをクローニングし、プラスミド・ベクターとの組み換え遺伝子を作製し、それを大腸菌株JM109に感染させて酵素タンパク質を生産させた(サークら、バイオケミストリー 32巻10102−10108ページ、1993年)。酵素反応は基質タンパク質を96穴マイクロウエル・プレートに固定し酵素を加え、反応産物であるリン酸化チロシンを抗リン酸化チロシン抗体を用いて定量する酵素免疫法により行った(クリーブランドら、アナリテイカル バイオケミストリー 190巻249−253ページ、1990年)。化合物溶液を加えていない対照群のチロシン・リン酸化量を100%としたときの各処理群のチロシン・リン酸化量の割合を求め、処理群のチロシン・リン酸化量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度IC50値を算出した。
結果を〔表1〕に示す。
【表1】
【0053】
試験例2 ヒト乳癌細胞の受容体チロシンのリン酸化の抑制(その1)
ヒト乳癌細胞T−47Dを血清のかわりに0.1%牛胎児アルブミンを含む培養液で7日間培養し培養液中のエストロゲンを枯渇させた。7日目に細胞懸濁液1000μl(250,000細胞)を24穴プレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中37℃で培養した。翌日、10倍段階希釈した化合物溶液100μlを添加し、2時間後、0.5μg/mlのハレグリンを加え、5分後、抽出液を加えて反応を停止させるとともにタンパク質を抽出した。抽出液にヒト受容体型癌遺伝子HER2にたいする抗体を加え免疫沈降法によりヒト受容体型癌遺伝子HER2タンパク質を沈殿させた。この沈殿物をタンパク質電気泳動法により分画した後、電気泳動ゲル内のタンパク質をナイロンフィルターにトランスファーした。このフィルターとリン酸化チロシン特異抗体とを反応させ、反応産物を蛍光標識して感光フィルムを反応させた。感光フィルムの感光量を画像解析装置により定量した。ハレグリンを加えた群の細胞のHER2チロシンのリン酸化量を100%とし、各濃度の化合物溶液を加えた群の細胞のHER2チロシンのリン酸化量の割合を求めた。
結果を〔表2〕に示す。本発明の化合物8はヒト乳癌細胞が増殖因子ハレグリンにより刺激を受けた時の、増殖因子刺激に伴う受容体チロシンキナーゼの活性化によって引き起こされる、受容体タンパク質のチロシン残基のリン酸化反応を濃度依存的に阻害することが示された。
【表2】
【0054】
試験例3 ヒト乳癌細胞の受容体チロシンのリン酸化の抑制(その2)
ヒト乳癌細胞MCF−7の細胞懸濁液1000μl(250,000細胞)を24穴プレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中37℃で培養した。翌日、10倍段階希釈した化合物溶液100μlを添加し、2時間後、0.5μg/mlのハレグリンを加え、5分後、抽出液を加えて反応を停止させるとともにタンパク質を抽出した。このタンパク質をタンパク質電気泳動法により分画した後、電気泳動ゲル内のタンパク質をナイロンフィルターにトランスファーした。このフィルターとリン酸化チロシン特異抗体とを反応させ、反応産物を蛍光標識して感光フィルムを反応させた。感光フィルムの感光量を画像解析装置により定量した。ハレグリンを加えた群の細胞のHER2チロシンのリン酸化量を100%とし、各濃度の化合物溶液を加えた群の細胞のHER2チロシンのリン酸化量の割合を求めた。
結果を〔表3〕に示す。本発明の化合物(I)はヒト乳癌細胞が増殖因子ハレグリンにより刺激を受けた時の、増殖因子刺激に伴う受容体チロシンキナーゼの活性化によって引き起こされる、受容体タンパク質のチロシン残基のリン酸化反応を濃度依存的に阻害することが示された。
【表3】
【0055】
試験例4 in vitroでの細胞増殖抑制作用(その1)
ヒト乳癌細胞MDA−MB−453細胞懸濁液100μl(2,000細胞)を96穴マイクロプレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中37℃で培養した。翌日、2倍段階希釈した各化合物溶液100μlを添加し、培養を3日間行った。化合物を含む培養液を除き、細胞を洗浄した後、色素SRB0.4%(W/V)溶液(1%酢酸に溶解)を加え細胞タンパク質を固定するとともに染色した(スケハンら、ジャーナル オブ ナショナル キャンサー インスティチュート 82巻1107−1112ページ、1990年)。色素溶液を除き、洗浄した後、200μlの抽出液(10mM トリス緩衝液)を加えて色素を抽出し、吸収波長540nmの吸光度を測定し、タンパク質量として細胞量を測定した。化合物溶液を加えていない対照群のタンパク質量を100%としたときの各処理群の残存タンパク質量の割合を求め、残存細胞量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度IC50値を算出した。
結果を〔表4〕に示す。
【表4】
【0056】
試験例5 in vitro での細胞増殖抑制作用(その2)
試験例4と同様の方法により化合物72、80、94および109を用いて細胞増殖抑制作用を測定した。
結果を〔表5〕に示す。
【表5】
【0057】
試験例6 in vitro での選択的な乳癌増殖抑制作用
〔表6〕に示す各種ヒト癌細胞の細胞懸濁液100μl(2,000細胞)を96穴マイクロプレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中37℃で培養した。翌日、2倍段階希釈した各化合物溶液100μlを添加し、培養を3日間行った。化合物を含む培養液を除き、細胞を洗浄した後、色素SRB0.4%(W/V)溶液(1%酢酸に溶解)を加え細胞タンパク質を固定するとともに染色した。色素溶液を除き、洗浄した後、200μlの抽出液(10mM トリス緩衝液)を加えて色素を抽出し、吸収波長540nmの吸光度を測定し、タンパク質量として細胞量を測定した。化合物溶液を加えていない対照群のタンパク質量を100%としたときの各処理群の残存タンパク質量の割合を求め、残存細胞量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度IC50値を算出した。
結果を〔表6〕に示す。本発明の化合物8はとりわけヒト乳癌の増殖を選択的に抑制することが示された。
【表6】
【0058】
試験例7 in vitro での選択的な乳癌・前立腺癌増殖抑制作用
〔表7〕に示す各種ヒト癌細胞の細胞懸濁液100μl(2,000細胞)を96穴マイクロプレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中37℃で培養した。翌日、2倍段階希釈した各化合物溶液100μlを添加し、培養を3日間行った。化合物を含む培養液を除き、細胞を洗浄した後、色素SRB0.4%(W/V)溶液(1%酢酸に溶解)を加え細胞タンパク質を固定するとともに染色した。色素溶液を除き、洗浄した後、200μlの抽出液(10mM トリス緩衝液)を加えて色素を抽出し、吸収波長540nmの吸光度を測定し、タンパク質量として細胞量を測定した。化合物溶液を加えていない対照群のタンパク質量を100%としたときの各処理群の残存タンパク質量の割合を求め、残存細胞量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度IC50値を算出した。
結果を〔表7〕に示す。本発明の化合物(I)はヒト乳癌および前立腺癌細胞株の増殖を選択的に抑制することが示された。
【表7】
〔表1〕,〔表2〕,〔表3〕,〔表4〕,〔表5〕,〔表6〕,〔表7〕より、本発明の化合物は増殖因子刺激による受容体チロシンキナーゼ活性化の阻害作用を示し、正常細胞の増殖には毒性をおよぼさない、腫瘍細胞の、特にそのなかでも乳癌および前立腺癌細胞の増殖を選択的に阻害する物質であることがわかった。
【0059】
試験例8 in vivo での乳癌抑制作用(その1)
500万個のヒト乳癌細胞MDA−MB−453をゲルマトリックス溶液に懸濁してBalb/C系雌ヌードマウス(7週齢)胸部皮下に移植した(フリードマンら プロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンスUSA 87巻6698−6702ページ、1990年)。移植後12日目に腫瘍細胞径を測定し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり5匹実験に使用した。本発明の化合物8の5%アラビアゴム懸濁液(生理的食塩水溶液)を30mg/kgの濃度で一日二回で10日間または45mg/kgの濃度で一日二回を三日間投与し三日間休薬するサイクルを二回、経口投与を行った。投与終了日に腫瘍細胞径を測定し、式:腫瘍体積=長径x短径x短径x(1/2)により腫瘍体積を算出し、アラビアゴム溶液投与の対照群との比率を増殖率として求めた。また試験期間にわたりマウス体重を測定したが、本発明の化合物8の投与による体重減少は認められなかった。
結果を〔表8〕に示す。
【表8】
本発明の化合物8はヌードマウスに移植されたヒト乳癌の成長を濃度依存的に抑制した。
【0060】
試験例9 in vivo での乳癌抑制作用(その2)
500万個のヒト乳癌細胞MDA−MB−453をゲルマトリックス溶液に懸濁してBalb/C系雌ヌードマウス(7週齢)胸部皮下に移植した(フリードマンら プロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンスUSA 87巻6698−6702ページ、1990年)。移植後12日目に腫瘍細胞径を測定し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり5匹実験に使用した。本発明の化合物72および109の5%アラビアゴム懸濁液(生理的食塩水溶液)を60mg/kgまたは90mg/kgの濃度で一日二回で10日間経口投与を行った。投与終了日に腫瘍細胞径を測定し、式:腫瘍体積=長径x短径x短径x(1/2)により腫瘍体積を算出した。アラビアゴム溶液投与の対照群での投与終了日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値と、薬物投与群での投与終了日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値との比率を増殖率として求めた。また試験期間にわたりマウス体重を測定したが、本発明の化合物の投与による体重減少は認められなかった。
結果を〔表9〕に示す。
【表9】
本発明の化合物はヌードマウスに移植されたヒト乳癌の成長を濃度依存的に抑制した。
【0061】
試験例10 in vivo での前立腺癌抑制作用(その1)
500万個のヒト前立腺癌細胞LNCaPをゲルマトリックス溶液に懸濁してBalb/C系雄ヌードマウス(7週齢)胸部皮下に移植した(フリードマンらプロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンス USA 87巻6698−6702ページ、1990年)。移植後42日目(化合物72)および57日目(化合物109)に腫瘍細胞径を測定し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり5匹実験に使用した。本発明の化合物72または109の5%アラビアゴム懸濁液(生理的食塩水溶液)を60mg/kgおよび90mg/kgの濃度で一日二回で10日間、経口投与を行った。投与終了後に腫瘍細胞径を測定し、式:腫瘍体積=長径x短径x短径x(1/2)により腫瘍体積を算出した。アラビアゴム溶液投与の対照群での投与終了日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値と、薬物投与群での投与終了日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値との比率を増殖率として求めた。また試験期間にわたりマウス体重を測定したが、本発明の化合物の投与による体重減少は認められなかった。
結果を〔表10〕に示す。
【表10】
本発明の化合物72および109はホルモン依存性の前立腺癌LNCaPの腫瘍成長を抑制する効果があり、前立腺癌の腫瘍成長を抑制した。
【0062】
試験例11 in vivo での前立腺癌抑制作用(その2)
500万個のヒト前立腺癌細胞LNCaPをゲルマトリックス溶液に懸濁してBalb/C系雄ヌードマウス(7週齢)胸部皮下に移植した(フリードマンらプロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンス USA 87巻6698−6702ページ、1990年)。移植後33日目に腫瘍細胞径を測定し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり5匹実験に使用した。本発明の化合物8の5%アラビアゴム懸濁液(生理的食塩水溶液)を30mg/kgの濃度で一日二回で21日間、経口投与を行った。またこれとは別に移植後33日目に去勢手術を施した実験群を設け、去勢によるホルモン除去の前立腺癌増殖に与える影響を検討した。さらにこの去勢手術群の一部に本発明の化合物8を30mg/kgの濃度で一日二回で21日間、経口投与を行った。投与終了後に腫瘍細胞径を測定し、式:腫瘍体積=長径x短径x短径x(1/2)により腫瘍体積を算出し、アラビアゴム溶液投与の対照群との比率を増殖率として求めた。また試験期間にわたりマウス体重を測定したが、本発明の化合物8の投与による体重減少は認められなかった。
結果を〔表11〕に示す。
【表11】
【0063】
本発明の化合物8はホルモン依存性の前立腺癌LNCaPの腫瘍成長を抑制する効果があり、その効果は去勢によりホルモン濃度を減少させた場合にはさらに強く、前立腺癌の腫瘍成長を抑制した。前立腺癌患者にたいしては除睾術が広く用いられ、またLH−RHアンタゴニストなどによるホルモン療法が用いられているが、本発明の化合物はそれら従来の療法との併用においてより有効な治療法を提供することができる。
【0064】
製剤例1 (一錠当たりの用量)
(1)実施例8の化合物 10.0mg
(2)乳糖 60.0mg
(3)コーンスターチ 35.0mg
(4)ゼラチン 3.0mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg
実施例8の化合物10.0mgと乳糖60.0mgおよびコーンスターチ35.0mgの混合物を10重量%ゼラチン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化したのち、40℃で乾燥し再び濾過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム2.0mgと混合し圧縮した。得られた中心錠をしょ糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの懸濁液による糖衣でコーテイングを施し、ミツロウで艶出して糖衣錠を得た。
製剤例2 (一錠当たりの用量)
(1)実施例8の化合物 10.0mg
(2)乳糖 70.0mg
(3)コーンスターチ 50.0mg
(4)可溶化デンプン 7.0mg
(5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
実施例8の化合物10.0mgとステアリン酸マグネシウム3.0mgを可溶化デンプンの水溶液0.07ml(可溶化デンプンとして7.0mg)で顆粒化したのち、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.0mgの混合した。混合物を圧縮し錠剤を得た。
【0065】
参考例1
水素化リチウムアルミニウム(350mg)のジエチルエーテル(10ml)懸濁液に、エチル 4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチレート(3.00g)のジエチルエーテル(10ml)−テトラヒドロフラン(10ml)溶液を0℃で滴下した。0℃で1時間、さらに室温で1時間かきまぜた後、水を加え、2N塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブタノール(2.00g,74%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点90〜91℃。
参考例2
参考例1と同様にして、エチル 3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピオネートを還元して、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールを得た。収率94%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点95〜96℃。
【0066】
参考例3
参考例1と同様にして、メチル 4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニルアセテートを還元して、2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エタノールを得た。収率50%。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点123〜124℃。
参考例4
参考例1と同様にして、エチル 5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンタノエートを還元して、5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンタノールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
【0067】
参考例5
参考例1と同様にして、エチル 6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキサノエートを還元して、6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキサノールを得た。収率60%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
参考例6
参考例1と同様にして、エチル 3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピオネートを還元して、3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールを得た。収率82%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点57〜58℃。
【0068】
参考例7
参考例1と同様にして、エチル 3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピオネートを還元して、3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールを得た。収率33%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点76〜77℃。
参考例8
参考例1と同様にして、エチル 3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピオネートを還元して、3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点95〜96℃。
【0069】
参考例9
参考例1と同様にして、エチル 3−[4−メトキシ−3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピオネートを還元して、3−[4−メトキシ−3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールを得た。収率60%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点126〜128℃。
参考例10
参考例1と同様にして、エチル 4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチレートを還元して、4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブタノールを得た。収率87%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色鱗片状晶。融点59〜60℃。
【0070】
参考例11
参考例1と同様にして、エチル 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピオネートを還元して、3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパノールを得た。収率94%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点63〜64℃。
参考例12
4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブタノール(1.74g)、トリエチルアミン(660mg)および酢酸エチル(50ml)の混合物に、塩化メタンスルホニル(745mg)を0℃で加え、室温で2時間かきまぜた。トリエチルアミン(350mg)と塩化メタンスルホニル(405mg)を追加し、室温で終夜かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水、1N塩酸および飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネート(2.00g,94%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点82〜83℃。
【0071】
参考例13
参考例12と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを得た。収率92%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点111〜112℃。
参考例14
参考例12と同様にして、2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エタノールと塩化メタンスルホニルを反応して、2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エチル メタンスルホネートを得た。収率82%。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点121〜122℃。
【0072】
参考例15
参考例12と同様にして、5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンタノールと塩化メタンスルホニルを反応して、5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンチル メタンスルホネートを得た。収率96%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点105〜106℃。
参考例16
参考例12と同様にして、6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキサノールと塩化メタンスルホニルを反応して、6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキシル メタンスルホネートを得た。収率97%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点88〜89℃。
【0073】
参考例17
参考例12と同様にして、3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点75〜76℃。
参考例18
参考例12と同様にして、3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを得た。収率95%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
【0074】
参考例19
参考例12と同様にして、3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを得た。収率99%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点130〜131℃。
参考例20
参考例12と同様にして、3−[4−メトキシ−3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−[4−メトキシ−3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを得た。収率94%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色針状晶。融点112〜113℃。
【0075】
参考例21
参考例12と同様にして、3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル メタンスルホネートを得た。収率98%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点74〜75℃。
参考例22
3−[4−メトキシ−3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネート(900mg)、ヨウ化ナトリウム(3.00g)およびアセトン(20ml)の混合物を1時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、4−[3−(3−ヨードプロピル)−2−メトキシフェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(905mg,95%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点103〜104℃。
【0076】
参考例23
4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]ベンズアルデヒド(5.00g)、水素化ホウ素ナトリウム(620mg)、テトラヒドロフラン(50ml)およびエタノール(50ml)の混合物を室温で16時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、乾燥した。この結晶をクロロホルム(50ml)に懸濁し、塩化チオニル(2.00g)を加えて室温で1時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水および水で洗浄した。酢酸エチル層を分取し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた結晶をクロロホルム−イソプロピルエーテルから再結晶して、4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(3.25g,61%)を得た。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
【0077】
参考例24
塩化アルミニウム(7.07g)のジエチルエーテル(90ml)溶液を、水素化リチウムアルミニウム(7.59g)のジエチルエーテル(300ml)懸濁液に0℃で滴下した。15分間かきまぜた後、エチル 4−ベンジルオキシ−3−メトキシシンナメート(50.0g)のジエチルエーテル(250ml)溶液を0℃で滴下した。室温で1時間かきまぜた後、水(200ml)、次いで6N硫酸(280ml)を0℃で注意深く加え、ジエチルエーテル層を分取した。水層を酢酸エチルで抽出し、両有機層を合わせ、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:2,v/v)溶出部から3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−プロペン−1−オール(34.2g,79%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点81〜82℃。
【0078】
参考例25
4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブタノール(3.55g)、トリブチルホスフィン(6.84g)および1,2,4−トリアゾール(1.86g)のテトラヒドロフラン(75ml)溶液に、ジエチル アゾジカルボキシレート(40%トルエン溶液,11.8g)を室温で滴下した。2時間加熱還流後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から、1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾール(3.45g,83%)を得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点68〜69℃。
【0079】
参考例26
参考例25と同様にして、3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−プロペン−1−オールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−プロペニル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率34%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点70〜72℃。
参考例27
3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル メタンスルホネート(55.0g)、イミダゾール(17.6g)、炭酸カリウム(35.7g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)の混合物を80℃で6時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して、1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]イミダゾール(34.7g,69%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点80〜81℃。
【0080】
参考例28
1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾール(3.15g)、パラジウム−炭素(5%,3.0g)およびエタノール(50ml)の混合物を室温1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、テトラヒドロフラン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾール(1.22g,55%)を得た。無色プリズム晶。融点135〜136℃。
【0081】
参考例29
参考例28と同様にして、1−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−プロペニル]−1,2,4−トリアゾールを接触還元して、1−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
参考例30
参考例28と同様にして、1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]イミダゾールを接触還元して、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率81%。エタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点158〜160℃。
【0082】
参考例31
シンナムアミド(25.3g)および1,3−ジクロロアセトン(20.9g)の混合物を130℃で1時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、炭酸カリウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサン(1:5,v/v)溶出部から、4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(16.9g,47%)を得た。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点72〜73℃。
参考例32
参考例31と同様にして、3,4−ジヒドロ−2−ナフタレンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3,4−ジヒドロ−2−ナフチル)オキサゾールを得た。収率60%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点73〜74℃。
【0083】
参考例33
参考例31と同様にして、フェニルアセトアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−ベンジル−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率33%。ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点31〜32℃。
参考例34
参考例31と同様にして、イソブチルアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−イソプロピルオキサゾールを得た。収率6.2%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.35(6H,d,J=7Hz), 3.0-3.15(1H,m), 4.50(2H,s), 7.55(1H,s)。
【0084】
参考例35
参考例31と同様にして、4−クロロベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(4−クロロフェニル)オキサゾールを得た。収率54%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色針状晶。融点97〜98℃。
参考例36
参考例31と同様にして、4−ベンジルオキシベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率33%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点119〜120℃。
【0085】
参考例37
参考例31と同様にして、3−ベンジルオキシベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率26%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点49〜50℃。
参考例38
参考例31と同様にして、3,5−ジメトキシベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3,5−ジメトキシフェニル)オキサゾールを得た。収率59%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点85〜86℃。
【0086】
参考例39
参考例31と同様にして、3,5−ジメチルベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3,5−ジメチルフェニル)オキサゾールを得た。収率52%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色針状晶。融点76〜77℃。
参考例40
参考例31と同様にして、4−シアノベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(4−シアノフェニル)オキサゾールを得た。収率41%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点134〜135℃。
【0087】
参考例41
参考例31と同様にして、シクロヘキサンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−シクロヘキシルオキサゾールを得た。収率2.7%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1..2-1.9(8H,m), 2.0-2.15(2H,m), 2.6-2.95(1H,m), 4.49(2H,s), 7.54(1H,s)。
参考例42
チオシンナムアミド(11.7g)、1,3−ジクロロアセトン(9.10g)およびエタノール(145ml)の混合物を1時間加熱還元した。反応混合物に氷水を加え、炭酸カリウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサン(1:6,v/v)溶出部から、4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]チアゾール(9.40g,56%)を得た。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶。無色板状晶。融点88〜89℃。
【0088】
参考例43
参考例31と同様にして、2−ナフタレンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(2−ナフチル)オキサゾールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
参考例44
参考例31と同様にして、2−ベンゾ[b]チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率33%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点150〜151℃。
【0089】
参考例45
参考例31と同様にして、エチル スクシナミデートと1,3−ジクロロアセトンを反応して、エチル 4−クロロメチル−2−オキサゾールプロピオネートを油状物として得た。収率7.2%。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.26(3H,t,J=7Hz), 2.81(2H,t,J=7.5Hz), 3.09(2H,t,J=7.5Hz), 4.19(2H,q,J=7Hz), 4.48(2H,s), 7.56(1H.s)。
参考例46
参考例31と同様にして、3,3−ジフェニルプロペナミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(2,2−ジフェニルエテニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率49%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点107〜108℃。
【0090】
参考例47
2−チオフェンカルボキサミド(5.09g)および1,3−ジクロロアセトン(4.57g)の混合物を120℃で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、炭酸カリウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から、4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾール(4.09g,57%)を得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点58〜59℃。
参考例48
参考例47と同様にして、クロトナミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(1−プロペニル)オキサゾールを得た。収率10%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.94(3H,dd,J=6.6, 1.6Hz), 4.50(2H,s), 6.29(1H,dd,J=15.8, 1.6
Hz), 6.76(1H,dq,J=15.8, 6.6Hz), 7.53(1H,s)。
【0091】
参考例49
参考例47と同様にして、3−シクロヘキシルプロペナミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−[(E)−2−シクロヘキシルエテニル]オキサゾールを得た。収率4.5%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.05-1.4(5H,m), 1.65-
1.9(5H,m), 2.05-2.3(1H,m), 4.49(2H,s), 6.23(1H,d,J=16.2Hz), 6.70(1H,dd,J=16.2,
7Hz), 7.53(1H,s)。
参考例50
参考例47と同様にして、4−ベンゾイルベンズアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率46%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点138〜139℃。
【0092】
参考例51
参考例47と同様にして、2−ベンゾフランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(2−ベンゾフラニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率30%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点133〜134℃。
参考例52
参考例47と同様にして、9−フルオレノン−2−カルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(9−フルオレノン−2−イル)オキサゾールを得た。収率18%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。黄色プリズム晶。融点188〜189℃。
参考例53
参考例47と同様にして、9−フルオレニリデンアセトアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(9−フルオレニリデン)メチルオキサゾールを得た。収率36%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。黄色プリズム晶。融点175〜176℃。
【0093】
参考例54
参考例47と同様にして、5−メチル−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率46%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点84〜85℃。
参考例55
参考例47と同様にして、5−クロロ−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率51%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点90〜91℃。
【0094】
参考例56
参考例47と同様にして、3−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3−チエニル)オキサゾールを得た。収率50%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点91〜92℃。
参考例57
参考例47と同様にして、2−フランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(2−フリル)オキサゾールを得た。収率47%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 4.56(2H,s), 6.54(1H,dd,J=3.5, 1.8Hz), 7.06(1H,dd,J=3.5,0.6Hz), 7.55-7.6(2H,m)。
【0095】
参考例58
参考例47と同様にして、2−フェニル−5−ベンゾオキサゾールカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、5−(4−クロロメチル−2−オキサゾリル)−2−フェニルベンゾオキサゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。褐色針状晶。融点194〜195℃。
参考例59
参考例47と同様にして、3−メチル−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率61%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点95〜96℃。
【0096】
参考例60
参考例47と同様にして、5−エチル−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−エチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率54%。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.34(3H,t,J=7.6Hz), 2.89(2H,qd,
J=7.6, 1Hz), 4.54(2H,d,J=0.8Hz), 6.80(1H,dt,J=3.8, 1Hz), 7.51(1H,d,J=3.8Hz), 7.61(1H,t,J=0.8Hz)。
参考例61
参考例47と同様にして、4,5,6,7−テトラヒドロ−2−ベンゾチオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−ベンゾチエニル)オキサゾールを得た。収率53%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点102〜103℃。
【0097】
参考例62
参考例47と同様にして、5−ブロモ−4−メチル−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率53%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点71〜72℃。
参考例63
参考例47と同様にして、5−クロロ−2−フランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(5−クロロ−2−フリル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率24%。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点107〜108℃。
【0098】
参考例64
参考例47と同様にして、5−ブロモ−2−フランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、2−(5−ブロモ−2−フリル)−4−クロロメチルオキサゾールを得た。収率23%。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点90〜92℃。
参考例65
参考例47と同様にして、5−メチル−2−フランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−フリル)オキサゾールを得た。収率38%。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点93〜94℃。
【0099】
参考例66
参考例47と同様にして、3−クロロ−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率54%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点84〜85℃。
参考例67
参考例47と同様にして、4−クロロ−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(4−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率48%。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点72〜73℃。
【0100】
参考例68
参考例47と同様にして、5−メトキシ−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−メトキシ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率1.2%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点64〜65℃。
参考例69
2−アミノ−4−フェニルフェノール(5.00g)、塩化クロロアセチル(3.35g)、トリエチルアミン(3.00g)、トシル酸ピリジン(2.24g)およびキシレン(100ml)の混合物を15時間加熱還流した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から2−クロロメチル−5−フェニルベンゾオキサゾールの結晶(2.01g,31%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。黄色針状晶。融点96〜97℃。
【0101】
参考例70
2−アミノ−5−ブロモピリジン(10.0g)、1,3−ジクロロアセトン(7.71g)および1,2−ジメトキシエタン(40ml)の混合物を室温で4時間かきまぜた。析出した結晶をろ取し、エタノール(100ml)に加え2時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して6−ブロモ−2−クロロメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンの結晶(1.48g,10%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点129〜130℃。
【0102】
参考例71
3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(4.00g)とトリエチルアミン(2.42g)のテトラヒドロフラン(60ml)溶液に、2−チオフェンカルボニルクロリド(3.50g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液を0℃で滴下し、室温で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を1規定塩酸および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(100:1,v/v)溶出部から3−(2−チオフェンカルボキサミド)−4−ヒドロキシ安息香酸メチルの結晶(2.24g,34%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点241〜242℃。3−(2−チオフェンカルボキサミド)−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル(2.20g)、五酸化二リン(4.49g)、ヘキサメチルジシロキサン(10.3g)および1,2−ジクロロベンゼン(30ml)の混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から2−(2−チエニル)−5−ベンゾオキサゾールカルボン酸メチル(1.70g,83%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点141〜142℃。
【0103】
参考例72
2−(2−チエニル)−5−ベンゾオキサゾールカルボン酸メチル(1.50g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、水素化リチウムアルミニウム(220mg)を0℃で徐々に加え、30分間かきまぜた。反応混合物に水を加え、1規定塩酸で酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:1,v/v)溶出部から2−(2−チエニル)−5−ベンゾオキサゾリルメタノールの結晶(1.03g,77%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点158〜159℃。
参考例73
2−(2−チエニル)−5−ベンゾオキサゾリルメタノールの結晶(600mg)を塩化チオニル(3ml)に0℃で加え、30分間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、飽和重曹水で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して5−クロロメチル−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールの結晶(550mg,85%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点152〜153℃。
【0104】
参考例74
2−チオフェンカルボキサミド(10.2g)、ローソン試薬(16.2g)およびトルエン(150ml)の混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、ブロモピルビン酸エチル(15.7g)およびエタノール(100ml)を加え、50℃で1.5時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、飽和重曹水で中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から2−(2−チエニル)−4−チアゾールカルボン酸エチルの結晶(14.6g,76%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点72〜73℃。
参考例75
参考例72と同様にして、2−(2−チエニル)−4−チアゾールカルボン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、2−(2−チエニル)−4−チアゾリルメタノールの結晶を得た。収率94%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。黄色針状晶。融点97〜98℃。
【0105】
参考例76
参考例73と同様にして、2−(2−チエニル)−4−チアゾリルメタノールと塩化チオニルを反応して、4−クロロメチル−2−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点54〜55℃。
参考例77
4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(5.0g)、酢酸ナトリウム(7.48g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)の混合物を90℃で4.5時間かきまぜた。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物に炭酸カリウム(4.73g)、水(25ml)およびメタノール(50ml)を加え、室温で2時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメタノール(4.18g,91%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
【0106】
参考例78
参考例77と同様にして、4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾールと酢酸ナトリウムを反応後、加水分解して2−(2−チエニル)オキサゾリルメタノールを得た。収率80%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点98〜99℃。
参考例79
3−(4−メルカプトフェニル)プロピオン酸(2.0g)およびトリエチルアミン(2.23g)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(2.20g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液を0℃で滴下し、2.5時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。水層を濃塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピオン酸の結晶(3.05g,84%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点120〜121℃。
【0107】
参考例80
3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピオン酸(365mg)とエタノール(10ml)の混合物に濃硫酸(1滴)を加え、4時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピオン酸エチルの結晶(310mg,80%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点77〜78℃。
参考例81
3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピオン酸エチル(205mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、水素化リチウムアルミニウム(19mg)を0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物に水および1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロパノールの結晶(135mg,77%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点91〜92℃。
【0108】
参考例82
3−ベンジルオキシけい皮酸エチル(100g)のテトラヒドロフラン(500ml)溶液を、水素化リチウムアルミニウム(13.4g)のテトラヒドロフラン(300ml)けん濁液に0℃で滴下し、室温で2時間かきまぜた。反応混合物に水を注意深く加え、不溶物をろ別後、ろ液を濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、1規定塩酸および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロパノール(52.7g,62%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.8-1.95(2H, m), 2.68(2H,t,J=6.8Hz), 3.65(2H,t,J=6.6Hz), 5.05(2H,s), 6.75-6.85(3H,m), 7.15-7.5(6H,m)。
参考例83
4−(3−ベンジルオキシフェニル)酪酸(22.0g)のテトラヒドロフラン(150ml)溶液を水素化リチウムアルミニウム(6.18g)のテトラヒドロフラン(150ml)けん濁液に0℃で滴下し、室温で1時間かきまぜた。反応混合物に水を注意深く加え、さらに1規定塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を1規定塩酸、飽和重曹水、および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブタノール(20.5g,99%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.5-1.8(4H, m), 2.62(2H,t,J=7.4Hz), 3.64(2H,t,J=6.4Hz), 5.05(2H,s), 6.75-6.85(3H,m), 7.15-7.45(6H,m)。
【0109】
参考例84
塩化メタンスルホニル(320mg)を3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロパノール(500mg)およびトリエチルアミン(280mg)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に0℃で加え、室温で4時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピル メタンスルホネート(540mg,90%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点97〜98℃。
参考例85
塩化メタンスルホニル(17.9g)を4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブタノール(20.0g)およびトリエチルアミン(15.8g)の酢酸エチル(500ml)溶液に0℃で加え、室温で5時間かきまぜた。反応混合物を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル メタンスルホネート(26.0g,定量的)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.6-1.85(4H, m), 2.60(2H,t,J=7Hz), 2.97(3H,s), 4.22(2H,t,J=6Hz), 5.04(2H,s), 6.90(2H,d,J=8.6Hz), 7.08(2H,d,J=8.6Hz), 7.3-7.45(5H,m)。
【0110】
参考例86
参考例85と同様にして、3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル メタンスルホネートを得た。収率定量的。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.15(2H, m), 2.73(2H,t,J=7.6Hz), 2.98(3H,s), 4.22(2H,t,J=6.2Hz), 5.06(2H,s), 6.75-6.85(3H,m), 7.15-7.5(6H,m)。
参考例87
参考例85と同様にして、4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブタノールと塩化メタンスルホニルを反応して、4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブチルメタンスルホネート を得た。収率定量的。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.7-1.8(4H, m), 2.64(2H,t,J=7Hz), 2.98(3H,s), 4.22(2H,t,J=6Hz), 5.06(2H,s), 6.75-6.85(3H,m), 7.21(1H,dd,J=9.2, 7.2Hz), 7.3-7.5(5H,m)。
【0111】
参考例88
4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル メタンスルホネート(25.0g)、イミダゾール(11.2g)、炭酸カリウム(15.5g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)の混合物を80℃で16時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1,v/v)溶出部から1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]イミダゾール(14.0g,61%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
参考例89
参考例88と同様にして、3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率44%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点82〜83℃。
【0112】
参考例90
参考例88と同様にして、4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブチル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、1−[4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブチル]イミダゾールを得た。収率61%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.5-1.8(4H, m), 2.58(2H,t,J=7.2Hz), 3.88(2H,t,J=7Hz), 5.03(2H,s), 6.7-6.85(4H,m), 7.04(1H,s), 7.15-7.5(7H,m)。
参考例91
1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]イミダゾール(13.0g)、パラジウム−炭素(5%,10.0g)およびエタノール(100ml)の混合物を室温1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、ろ液を濃縮し、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾール(8.58g,94%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点124〜125℃。
【0113】
参考例92
参考例91と同様にして、1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]イミダゾールを接触還元して、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率90%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点110〜111℃。
参考例93
参考例91と同様にして、1−[4−(3−ベンジルオキシフェニル)ブチル]イミダゾールを接触還元して、1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールを得た。収率80%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点133〜134℃。
【0114】
参考例94
5−アミノ−2−メトキシピリジン(5.00g)、47%臭化水素酸(8.75g)およびアセトン(50ml)の混合物に、亜硝酸ナトリウム(3.06g)を水(5ml)に溶かした溶液を5〜10℃で滴下した。30分間かきまぜた後、アクリル酸メチル(20.8g)を加え、15℃で激しくかきまぜながら酸化第一銅(50mg)を加えた。室温で1時間かきまぜた後、反応混合物を濃縮し、濃アンモニア水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から2−ブロモ−3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロピオン酸メチル(6.40g,58%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 3.18(1H,dd,J=14.6, 7.6Hz), 3.42(1H,dd,J=14.6, 7.6Hz), 3.75(3H,s), 3.92(3H,s), 4.33(1H,t,J=7.6Hz), 6.70(1H,d,J=8.6Hz), 7.44(1H,dd,J=8.6, 2.4Hz), 8.02(1H,d,J=2.4Hz)。この油状物(6.30g)をメタノール(150ml)に溶解し、パラジウム−炭素(5%,4.0g)を加え、室温1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、ろ液を濃縮した。残留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロピオン酸メチル(3.68g,82%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.59(2H,t,J=7.6Hz), 2.88(2H,t,7.6Hz), 3.67(3H,s), 3.91(3H,s), 6.68(1H,d,J=8.4Hz), 7.42(1H,dd,J=8.4, 2.4Hz), 8.00(1H,d,J=2.4Hz)。
【0115】
参考例95
参考例82と同様にして、3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロピオン酸メチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロパノールを得た。収率定量的。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.8-2.0(2H,m), 2.64(2H,t,J=7.6Hz), 3.6-3.75(2H,m), 3.91(3H,s), 6.69(1H,d,J=8.4Hz), 7.43(1H,dd,J=8.4, 2.6Hz), 7.99(1H,d,J=2.6Hz)。
参考例96
参考例85と同様にして、3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロピル メタンスルホネートを得た。収率定量的。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.95-2.1(2H,m), 2.68(2H,t,J=7.4Hz), 3.01(3H,s), 3.91(3H,s), 4.23(2H,t,J=7.4Hz), 6.70(1H,d,J=7.8Hz), 7.41(1H,dd,J=7.8, 1.2Hz), 7.98(1H,d,J=1.2Hz)。
【0116】
参考例97
参考例88と同様にして、3−(2−メトキシ−5−ピリジル)プロピル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−メトキシピリジンを得た。収率94%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.54(2H,t,J=7.5Hz), 3.9-4.0(5H,m), 6.70(1H,d,J=8.4Hz), 6.92(1H,s), 7.08(1H,s), 7.3-7.4(1H,m), 7.47(1H,s), 7.96(1H,s)。
参考例98
5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−メトキシピリジン(2.10g)、オキシ塩化リン(7.44g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(14.6g)の混合物を100℃で10時間かきまぜた。反応混合物に飽和酢酸ナトリウム水溶液および飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1,v/v)溶出部から2−クロロ−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]ピリジン(1.28g,60%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.60(2H,t,J=7.9Hz), 3.99(2H,t,J=7Hz), 6.91(1H,s), 7.09(1H,s), 7.25-7.3(1H,m), 7.4-7.5(2H,m), 8.21(1H,d,J=2.4Hz)。
【0117】
参考例99
参考例47と同様にして、3−フランカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(3−フリル)オキサゾールを得た。収率44%。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点70〜71℃。
参考例100
参考例47と同様にして、2−チオフェンアセトアミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(2−チエニルメチル)オキサゾールを得た。収率27%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 4.32(2H,s), 4.49(2H,s), 6.95-7.0(2H,m), 7.15-7.25(1H,m), 7.58(1H,s)。
【0118】
参考例101
参考例77と同様にして、2−(1−ピロリル)−4−チアゾールカルボン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、2−(1−ピロリル)−4−チアゾリルメタノールを得た。収率69%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点111〜113℃。
参考例102
参考例77と同様にして、2−(3−ピリジル)−4−チアゾールカルボン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、2−(3−ピリジル)−4−チアゾリルメタノールを得た。収率16%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点121〜122℃。
【0119】
参考例103
参考例47と同様にして、5−シアノ−2−チオフェンカルボキサミドと1,3−ジクロロアセトンを反応して、4−クロロメチル−2−(5−シアノ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率22%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点146〜147℃。
参考例104
2−チオフェンカルボキサミド(15.2g)と4−クロロアセト酢酸エチル(19.6g)の混合物を130℃で4時間かき混ぜた。反応混合物に水、酢酸エチルおよび炭酸カリウムを加え、酢酸エチル層を分取、水洗、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル酢酸エチル(1.48g,5%)を得た。ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点56〜57℃。
【0120】
参考例105
マロン酸ジエチル(6.01g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)溶液に、水素化ナトリウム(60%,油性,1.2g)を室温で加え、30分間かき混ぜた。4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾール(5.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液を滴下し、5時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物を酢酸(100ml)−6規定塩酸(40ml)に溶解し、5時間還流下に加熱後、濃縮した。水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とした後、ジエチルエーテルで抽出した。水層を分取し、濃塩酸で酸性化した後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をエタノール(200ml)に溶解し、濃硫酸(0.5ml)を加え、9時間還流下に加熱後、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和重曹水および水で洗浄後、乾燥(MgSO4)、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から3−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]プロピオン酸エチル(1.81g,29%)を得た。ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点42〜43℃。
【0121】
参考例106
参考例72と同様にして、2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル酢酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して2−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]エタノールを得た。収率73%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.82(2H,td,J=6,1Hz), 3.94(2H,t,J=6Hz), 7.11(1H,dd,J=5, 3.6Hz), 7.42(1H,dd,J=5,1.2Hz), 7.46(1H,t,J=1Hz), 7.65(1H,dd,J=3.6,1.2Hz)。参考例107
参考例72と同様にして、3−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]プロピオン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して3−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]プロパノールを得た。収率97%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.8-2.2(2H,m), 2.70(2H,t,J=7Hz), 3.75(2H,td,J=6,1Hz), 7.05-7.15(1H,m), 7.35-7.45(2H,m), 7.6-7.7(1H,m)。参考例108
2−ブロモアセチルチオフェン(4.10g)、エチル チオオキサメート(2.93g)およびエタノール(40ml)の混合物を4時間還流下に加熱した。反応混合物を濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:5,v/v)溶出部から得られる結晶をイソプロピルエーテルから再結晶して、4−(2−チエニル)−2−チアゾールカルボン酸エチル(1.37g,29%)を得た。淡黄色プリズム晶。融点50〜52℃。
【0122】
参考例109
2−ブロモアセチルチオフェン(10.3g)をヘキサメチレンテトラミン(7.71g)のクロロホルム(60ml)溶液に滴下し、室温で3時間かき混ぜた。析出した2−チオフェンカルボニルメチルヘキサミニウム ブロミドの結晶(15.9g,92%)をろ取した。この結晶(10.4g)、エタノール(100ml)および濃塩酸(24ml)の混合物を50℃で1時間かき混ぜた。反応混合物を冷却して析出した結晶をろ別し、ろ液を濃縮した。析出した結晶(5.20g,定量的)をろ取した。この結晶(1.80g)、クロログリオキシル酸エチル(1.34ml)およびトルエン(20ml)の混合物を80℃で6時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、エチル N−(2−チオフェンカルボニルメチル)オキサメートの結晶(1.24g,51%)を得た。この結晶(1.11g)、五硫化リン(2.05g)およびクロロホルム(20ml)の混合物を3時間還流下に加熱した。反応混合物に水を加え、不溶物をろ別し、ろ液のクロロホルム層を分取、水洗、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去して5−(2−チエニル)−2−チアゾールカルボン酸エチル(1.07g,97%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点68〜69℃。
【0123】
参考例110
2−チオフェンカルボチオアミド(3.15g)、クロロホルミル酢酸エチルカリウム塩(6.23g)およびエタノール(60ml)の混合物に酢酸(3.78ml)を滴下した。4時間還流下に加熱後、クロロホルミル酢酸エチル カリウム塩(4.15g)および酢酸(2.52ml)を加え、さらに20時間還流下に加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から2−(2−チエニル)−5−チアゾールカルボン酸エチル(3.29g,63%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点61〜62℃。
参考例111
4−(2−チエニル)−2−チアゾールカルボン酸エチル(1.36g)、水素化ホウ素ナトリウム(0.35g)およびテトラヒドロフラン(15ml)の混合物に、メタノール(1.5ml)−テトラヒドロフラン(2ml)を還流下に滴下した。さらに1時間還流下に加熱後、反応混合物に水を加え、1規定塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して4−(2−チエニル)−2−チアゾリルメタノール(0.92g,82%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点113〜114℃。
【0124】
参考例112
参考例111と同様にして、5−(2−チエニル)−2−チアゾールカルボン酸エチルを水素化ホウ素ナトリウムで還元して、5−(2−チエニル)−2−チアゾリルメタノールを得た。収率74%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点67〜68℃。
参考例113
参考例111と同様にして、2−(2−チエニル)−5−チアゾールカルボン酸エチルを水素化ホウ素ナトリウムで還元して、2−(2−チエニル)−5−チアゾリルメタノールを得た。収率94%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点89〜90℃。
参考例114
5−メチル−2−チオフェンカルボチオアミド(0.79g)、1,3−ジクロロアセトン(0.63g)およびエタノール(20ml)の混合物を2時間還流下に加熱した。反応混合物を濃縮し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジエチルエーテル−ヘキサン(1:10,v/v)溶出部から4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)チアゾール(0.60g,52%)を得た。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点89〜90℃。
【0125】
参考例115
2−チオフェンカルボニルメチルヘキサミニウム ブロミド(10.4g)、エタノール(100ml)および濃塩酸(24ml)の混合物を50℃で1時間かき混ぜた。反応混合物を冷却して析出した結晶をろ別し、ろ液を濃縮した。析出した結晶(5.20g,定量的)をろ取した。この結晶(3.55g)、トルエン(20ml)および水(20ml)の混合物にクロロアセチルクロリド(1.43ml)および2規定水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を0℃で滴下した。室温で2時間かき混ぜた後、析出した結晶をろ取し、ろ液のトルエン層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた結晶と合わせ、酢酸エチルから再結晶してN−(2−チオフェンカルボニルメチル)クロロアセトアミドの結晶(1.82g,42%)を得た。この結晶(1.67g)、トルエン(20ml)およびオキシ塩化リン(1.8ml)の混合物を80℃で4時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加え、炭酸カリウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から2−クロロメチル−5−(2−チエニル)オキサゾール(1.40g,92%)を得た。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 4.65(2H,s), 7.09(1H,dd,J=5,3.8Hz), 7.18(1H,s), 7.3-7.4(2H,m)。
【0126】
参考例116
7−メトキシ−3−キノリンカルボン酸エチル(12.0g)および47%臭化水素酸(200ml)の混合物を24時間還流下に加熱した。析出した結晶(12.63g)をろ取し、エタノール(400ml)および濃硫酸(2ml)の混合物に加え、20時間還流下に加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し7−ヒドロキシ−3−キノリンカルボン酸エチル(5.70g,51%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから無色プリズム晶。融点179〜180℃。
参考例117
7−ヒドロキシ−3−キノリンカルボン酸エチル(5.30g)のテトラヒドロフラン(200ml)溶液に、水素化ナトリウム(60%,油性,1.07g)を0℃で加え、1時間かき混ぜた。N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(10.47g)を加え、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−キノリンカルボン酸エチル(7.65g,90%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点153〜154℃。
【0127】
参考例118
7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−キノリンカルボン酸エチル(7.40g)、2規定炭酸ナトリウム水溶液(28ml)、塩化リチウム(2.70g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.27g)およびトルエン(120ml)の混合物に、アルゴン気流下室温でフェニルホウ酸(2.48g)のエタノール(30ml)溶液を滴下し、90℃で14時間かき混ぜた。不溶物をろ別し、ろ液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水および水で洗浄、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から7−フェニル−3−キノリンカルボン酸エチル(5.14g,87%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点118〜119℃。
参考例119
参考例118と同様にして、7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−キノリンカルボン酸エチルと2−チエニルホウ酸を反応して、7−(2−チエニル)−3−キノリンカルボン酸エチルを得た。収率67%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点146〜147℃。
【0128】
参考例120
参考例72と同様にして、7−フェニル−3−キノリンカルボン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して7−フェニル−3−キノリルメタノールを得た。収率39%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点128〜129℃。
参考例121
7−(2−チエニル)−3−キノリンカルボン酸エチル(500mg)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、1規定水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(7.2ml)を0℃で滴下した。30分間かき混ぜた後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から7−(2−チエニル)−3−キノリルメタノール(270mg,63%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。黄色プリズム晶。融点143〜144℃。
参考例122
参考例73と同様にして、7−フェニル−3−キノリルメタノールと塩化チオニルを反応して、3−クロロメチル−7−フェニルキノリンを得た。収率96%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点105〜106℃。
【0129】
参考例123
参考例73と同様にして、7−(2−チエニル)−3−キノリルメタノールと塩化チオニルを反応して、3−クロロメチル−7−(2−チエニル)キノリンを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色りんぺん状晶。融点120〜121℃。
参考例124
参考例82と同様にして、4−ベンジルオキシ−3−メトキシけい皮酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロパノールを得た。収率56%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点57〜58℃。
参考例125
参考例85と同様にして、3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロピル メタンスルホネートを得た。収率定量的。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点87〜88℃。
【0130】
参考例126
参考例88と同様にして、3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロピル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、1−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率57%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.55(2H,t,J=7.4Hz), 3.88(3H,s), 3.92(2H,t,J=7Hz), 5.13(2H,s), 6.6-6.7(3H,m), 6.82(1H,d,J=8Hz), 6.9-7.5(8H,m)。
参考例127
参考例91と同様にして、1−[3−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]イミダゾールを接触還元して、1−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率83%。酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点127〜128℃。
参考例128
参考例82と同様にして、3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロピオン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロパノールを得た。収率97%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.8-1.95(2H,m), 2.64(2H,t,J=7.6Hz), 3.52(3H,s), 3.66(2H,t,J=6.2Hz), 5.22(2H,s), 6.95-7.25(3H,m)。
【0131】
参考例129
参考例85と同様にして、3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロパノールと塩化メタンスルホニルを反応して、3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロピル メタンスルホネートを得た。収率定量的。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.95-2.15(2H,m), 2.69(2H,t,J=7.5Hz), 3.00(3H,s), 3.52(3H,s), 4.22(2H,t,J=6.4Hz), 5.22(2H,s), 6.95-7.15(2H,m), 7.2-7.25(1H,m)。
参考例130
参考例88と同様にして、3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロピル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、1−[3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロピル]イミダゾールを得た。収率65%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.54(2H,t,J=7.7Hz), 3.52(3H,s), 3.93(2H,t,J=7Hz), 5.22(2H,s), 6.9-7.0(2H,m), 7.05-7.2(3H,m), 7.46(1H,s)。
【0132】
参考例131
1−[3−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)プロピル]イミダゾール(4.50g)、10%硫酸(50ml)およびアセトン(50ml)の混合物を3時間還流下に加熱した。水酸化ナトリウム(7.0g)を0℃で加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して1−[3−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(3.50g,92%)を得た。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点112〜113℃。
参考例132
2−シアノチオフェン(10.9g)、塩酸ヒドロキシルアミン(6.96g)および70%エタノール(100ml)の混合物を80℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を2規定塩酸で抽出し、水層を合わせ、炭酸カリウムでアルカリ性とした後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して結晶(12.4g,87%)を得た。この結晶(7.11g)、炭酸カリウム(4.15g)およびアセトン(100ml)の混合物に、塩化クロロアセチル(4.80ml)を0℃で滴下し、室温で16時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、水を加えて析出する結晶(8.82g,81%)をろ取した。この結晶(7.82g)をキシレン(100ml)に加え、脱水しながら2時間還流下に加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、水洗、乾燥(MgSO4)した。酢酸エチル層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:10,v/v)溶出部から得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、5−クロロメチル−3−(2−チエニル)1,2,4−オキサジアゾール(6.23g,87%)を得た。無色プリズム晶。融点58〜59℃。
【0133】
実施例1
3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノール(760mg)、トリブチルホスフィン(1.01g)および1,2,4−トリアゾール(280mg)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、ジエチル アゾジカルボキシレート(700mg)を0℃で滴下した。1時間加熱還流後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)溶出部から得られる結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1,2,4−トリアゾール(540mg,70%)を得た。無色プリズム晶。融点108〜109℃。
【0134】
実施例2
実施例1と同様にして、4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブタノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率71%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
実施例3
実施例1と同様にして、5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンタノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率60%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点103〜104℃。
【0135】
実施例4
実施例1と同様にして、3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率61%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点59〜60℃。
実施例5
実施例1と同様にして、3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロパノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率54%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点72〜73℃。
【0136】
実施例6
実施例1と同様にして、6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキサノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキシル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点90〜91℃。
実施例7
実施例1と同様にして、2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エタノールと1,2,4−トリアゾールを反応して、1−[2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率76%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点136〜137℃。
【0137】
実施例8
イミダゾール(70mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、水素化ナトリウム(60%,油性,50mg)を0℃で加え、1時間かきまぜた。3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネート(350mg)を加え、70℃で1.5時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られる結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(200mg,61%)を得た。無色プリズム晶。融点127〜128℃。
実施例9
実施例8と同様にして、イミダゾールと4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率61%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点103〜104℃。
【0138】
実施例10
実施例8と同様にして、1,2,3−トリアゾールと4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネートを反応して得られた抽出物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部から2−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−2H−1,2,3−トリアゾールを得た。収率35%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色鱗片状晶。融点90〜91℃。
実施例11
実施例10のカラムクロマトグラフィーにおいて、続いて酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)で溶出する部分から1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。収率25%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点125〜126℃。
【0139】
実施例12
実施例8と同様にして、1,2,3−トリアゾールと3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピルメタンスルホネートを反応して得られた抽出物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から2−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2H−1,2,3−トリアゾールを得た。収率35%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点103〜104℃。
実施例13
実施例12のカラムクロマトグラフィーにおいて、続いて溶出する部分から1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。収率22%。酢酸エチルから再結晶。無色針状晶。融点142〜143℃。
【0140】
実施例14
実施例8と同様にして、ピラゾールと3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−[4−[3−(1−ピラゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率67%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色鱗片状晶。融点94〜95℃。
実施例15
実施例8と同様にして、2−メチルイミダゾールと3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[3−(2−メチル−1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率47%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
【0141】
実施例16
実施例8と同様にして、イミダゾールと3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−メトキシフェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率60%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点95〜96℃。
実施例17
実施例8と同様にして、イミダゾールと5−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ペンチル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[5−(1−イミダゾリル)ペンチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率66%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点101〜102℃。
【0142】
実施例18
実施例8と同様にして、イミダゾールと3−[3−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率63%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点86〜87℃。
実施例19
実施例8と同様にして、イミダゾールと3−[2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、4−[2−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを油状物として得た。収率80%。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.12(2H,quint,J=7.4Hz), 2.66(2H,t,J=7.4Hz), 3.94(2H,t, J=7.4Hz), 5.04(2H,s), 6.9-7.58(16H,m)。
【0143】
実施例20
実施例8と同様にして、イミダゾールと6−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ヘキシル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[6−(1−イミダゾリル)ヘキシル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率66%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点108〜109℃。
実施例21
実施例8と同様にして、ベンズイミダゾールと4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネートを反応して、1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]ベンズイミダゾールを得た。収率36%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点148〜149℃。
【0144】
実施例22
実施例8と同様にして、2−メチルイミダゾールと4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネートを反応して、4−[4−[4−(2−メチル−1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率42%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点122〜123℃。
実施例23
実施例8と同様にして、2−フェニルイミダゾールと4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネートを反応して、2−[(E)−2−フエニルエテニル]−4−[4−[4−(2−フェニル−1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率40%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点85〜86℃。
【0145】
実施例24
実施例8と同様にして、ピロールと3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートを反応して、2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−[4−[3−(1−ピロリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率57%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点108〜109℃。
実施例25
4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル メタンスルホネート(430mg)、エチル 2−イミダゾールカルボキシレート(155mg)、炭酸カリウム(305mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を80〜90℃で2時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)溶出部から得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、エチル 1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−2−イミダゾールカルボキシレート(280mg,60%)を得た。無色プリズム晶。融点96〜97℃。
【0146】
実施例26
実施例25と同様にして、4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールとイミダゾールを反応して、4−[4−(1−イミダゾリルメチル)フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点149〜150℃。
実施例27
実施例25と同様にして、2−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]エチル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、4−[4−[2−(1−イミダゾリル)エチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率38%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点165〜166℃。
【0147】
実施例28
実施例25と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートとベンズイミダゾールを反応して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]ベンズイミダゾールを得た。収率49%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点115〜117℃。
実施例29
実施例25と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートとエチル 2−イミダゾールカルボキシレートを反応して、エチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2−イミダゾールカルボキシレートを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点123〜124℃。
【0148】
実施例30
実施例25と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートとジメチル 4,5−イミダゾールジカルボキシレートを反応して、ジメチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジカルボキシレートを得た。収率63%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点85〜86℃。
実施例31
実施例25と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートと4,5−イミダゾールジカルボキサミドを反応して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジカルボキサミドを得た。収率44%。酢酸エチルから再結晶。無色プリズム晶。融点194〜195℃。
【0149】
実施例32
実施例25と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートと4,5−ジフェニルイミダゾールを反応して、4−[4−[3−(4,5−ジフェニル−1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率53%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点137〜138℃。
実施例33
4−(4−クロロメチルフェノキシメチル)−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(500mg)、1,2,4−トリアゾール(160mg)、炭酸カリウム(620mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を80〜90℃で2時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1,v/v)溶出部から1−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−1H−1,2,4−トリアゾール(430mg,80%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点148〜149℃。
【0150】
実施例34
実施例33のカラムクロマトグラフィーにおいて、続いて溶出する部分から、4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]ベンジル]−4H−1,2,4−トリアゾール(40mg,7.4%)を得た。酢酸エチルから再結晶。無色プリズム晶。融点209〜210℃。
実施例35
実施例33と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル メタンスルホネートとテトラゾールを反応して得られた抽出物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から2−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2H−テトラゾールを得た。収率41%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
【0151】
実施例36
実施例35のカラムクロマトグラフィーにおいて、続いて溶出する部分から、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1H−テトラゾールを得た。収率23%。酢酸エチルから再結晶。無色鱗片状晶。融点147〜148℃。
実施例37
1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾール(450mg)、4−クロロメチル−2−(3,4−ジヒドロ−2−ナフチル)オキサゾール(565mg)、炭酸カリウム(290mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を80℃で6時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1,v/v)溶出部から得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、1−[4−[4−[2−(3,4−ジヒドロ−2−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率49%。無色プリズム晶。融点96〜97℃。
【0152】
実施例38
実施例37と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾールと4−クロロメチル−5−メチル−2−(2−ナフチル)オキサゾールを反応して、1−[4−[4−[5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率54%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点134〜135℃。
実施例39
実施例37と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾールと2−(2−ベンゾフラニル)−4−クロロメチル−5−メチルオキサゾールを反応して、1−[4−[4−[2−(2−ベンゾフラニル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率43%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点105〜107℃。
【0153】
実施例40
実施例37と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1,2,4−トリアゾールと2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−クロロメチル−5−メチルオキサゾールを反応して、1−[4−[4−[2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率59%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点131〜132℃。
実施例41
実施例37と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]−1,2,4−トリアゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを反応して、1−[3−[3−メトキシ−4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−1,2,4−トリアゾールを得た。収率62%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点113〜114℃。
【0154】
実施例42
実施例37と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルオキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−フェニルオキサゾールを得た。収率42%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点111〜112℃。
実施例43
実施例37と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3,4−ジヒドロ−2−ナフチル)オキサゾールを反応して、2−(3,4−ジヒドロ−2−ナフチル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率42%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点99〜100℃。
【0155】
実施例44
実施例37と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−クロロメチル−5−メチルオキサゾールを反応して、2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−メチルオキサゾールを得た。収率38%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点142〜143℃。
実施例45
実施例37と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−ベンジル−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−ベンジル−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率23%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点61〜62℃。
【0156】
実施例46
実施例37と同様にして、1−(4−ヒドロキシフェニル)イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを反応して、4−[4−(1−イミダゾリル)フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点160〜162℃。
実施例47
水素化ナトリウム(90mg)を1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(405mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に室温で加え、1.5時間かきまぜた。4−クロロメチル−2−イソプロピルオキサゾール(350mg)を加え、さらに80℃で4時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン−メタノール(20:10:1,v/v)溶出部から4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−イソプロピルオキサゾール(450mg,69%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.36(6H,d,J=6.8Hz), 2.0-2.2(2H,m), 2.56(2H,t,J=7.5Hz), 3.0-3.2(1H,m), 3.92(2H,t,J=7Hz), 4.96(2H,s), 6.9-7.0(3H,m), 7.0-7.1(3H,m), 7.46(1H,s), 7.59(1H,s)。
【0157】
実施例48
水素化ナトリウム(440mg)を1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(2.02g)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に室温で加え、1.5時間かきまぜた。2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾール(3.60g)を加え、さらに80℃で3時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(50:1,v/v)溶出部から得られた結晶をエタノールから再結晶して、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(2.88g,62%)を得た。無色プリズム晶。融点133〜134℃。
実施例49
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(4−クロロフェニル)オキサゾールを反応して、2−(4−クロロフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率76%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
【0158】
実施例50
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3,5−ジメトキシフェニル)オキサゾールを反応して、2−(3,5−ジメトキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率76%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点59〜60℃。
実施例51
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3,5−ジメチルフェニル)オキサゾールを反応して、2−(3,5−ジメチルフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率74%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点110〜111℃。
【0159】
実施例52
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(4−シアノフェニル)オキサゾールを反応して、2−(4−シアノフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率72%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点98〜99℃。
実施例53
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点112〜113℃。
【0160】
実施例54
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−シクロヘキシルオキサゾールを反応して、2−シクロヘキシル−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率38%。エーテル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点46〜47℃。
実施例55
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−5−メチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−メチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率66%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色プリズム晶。融点94〜95℃。
【0161】
実施例56
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−フェニルエテニル]チアゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]チアゾールを得た。収率58%。酢酸エチルから再結晶。無色プリズム晶。融点129〜130℃。
実施例57
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−イソプロピルベンズオキサゾールを反応して、5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−イソプロピルベンズオキサゾールを得た。収率59%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点76〜77℃。
【0162】
実施例58
エチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2−イミダゾールカルボキシレート(300mg)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.32ml)およびテトラヒドロフラン(3ml)の混合物を室温で2時間かきまぜた。反応混合物に1N塩酸(1.32ml)、次いで水を加えて析出する結晶をろ取し、エーテルで洗浄した。テトラヒドロフラン−水から再結晶して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2−イミダゾールカルボン酸(175mg,63%)を得た。無色プリズム晶。融点116℃(分解)。
実施例59
実施例58と同様にして、ジメチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジカルボキシレートを加水分解して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジカルボン酸を得た。収率26%。アセトン−メタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点216℃(分解)。
【0163】
実施例60
水素化リチウムアルミニウム(25mg)のエーテル(5ml)懸濁液に、氷冷下、エチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2−イミダゾールカルボキシレート(300mg)のエーテル(5ml)−テトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下した。1時間かきまぜた後、4N水酸化ナトリウム水溶液(0.025ml)を加え、室温で30分間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−2−イミダゾールメタノール(160mg,58%)を得た。無色プリズム晶。融点143〜144℃。
実施例61
実施例60と同様にして、ジメチル 1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジカルボキシレートを還元して、1−[3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]プロピル]−4,5−イミダゾールジメタノールを得た。収率9%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点146〜148℃。
【0164】
実施例62
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(300mg)のエタノール(100ml)溶液にパラジウム−炭素(5%,wet,300mg)を加え、室温、1気圧で接触還元した。触媒をろ去後、ろ液を濃縮して得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−フェニルエチル)オキサゾール(170mg,57%)を得た。無色プリズム晶。融点67〜68℃。
実施例63
実施例62と同様にして、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを接触還元して、2−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率60%。エタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点182〜183℃。
【0165】
実施例64
実施例62と同様にして、2−(3−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを接触還元して、2−(3−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率42%。エタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点164〜165℃。
実施例65
2−(4−シアノフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(700mg)、アジ化ナトリウム(585mg)、塩化アンモニウム(480mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)の混合物を130〜135℃で24時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、1N塩酸で中和して析出する結晶をろ取した。ろ液を酢酸エチル−テトラヒドロフランで抽出し、有機層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた結晶をろ取した。両結晶を合わせ、メタノールから再結晶して5−[4−[4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−オキサゾリル]フェニル]−1H−テトラゾール(250mg,33%)を得た。無色プリズム晶。融点273〜275℃(分解)。
【0166】
実施例66
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−ナフチル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−ナフチル)オキサゾールを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点131〜132℃。
実施例67
実施例48と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(2−ベンゾ[b]チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点149〜150℃。
【0167】
実施例68
実施例47と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールとエチル 4−クロロメチル−2−オキサゾールプロピオネートを反応して、エチル 4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−オキサゾールプロピオネートを油状物として得た。収率70%。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 2.0-2.2(2H,m), 2.56(2H,t,J=7.5Hz), 2.82(2H,t,J=7Hz), 3.11(2H,t,J=7Hz), 3.92(2H,t,J=7Hz), 4.16(2H,q,J=7Hz), 4.94(2H,s), 6.85-6.95(3H,m), 7.0-7.1(3H,m), 7.45(1H,s), 7.59(1H,s)。
実施例69
実施例47と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2,2−ジフェニルエテニル)オキサゾールを反応して、2−(2,2−ジフェニルエテニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを油状物として得た。収率88%。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.56(2H,t,J=7.5Hz), 3.92(2H,t,J=7Hz), 4.95(2H,s), 6.85-7.0(4H,m), 7.0-7.1(3H,m), 7.2-7.5(10H,m)。
【0168】
実施例70
実施例60と同様にして、エチル 4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−オキサゾールプロピオネートを還元して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−オキサゾールプロパノールを得た。収率80%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点63〜64℃。
実施例71
実施例62と同様にして、2−(2,2−ジフェニルエテニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを接触還元して、2−(2,2−ジフェニルエチル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率82%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点79〜80℃。
【0169】
実施例72
水素化ナトリウム(90mg)を1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(405mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に室温で加え、1.5時間かきまぜた。4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾール(480mg)を加え、さらに90℃で2時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(50:1,v/v)溶出部から、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾール(650mg,89%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点84〜85℃。
実施例73
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(1−プロペニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(1−プロペニル)オキサゾールを得た。収率31%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色プリズム晶。融点61〜62℃。
【0170】
実施例74
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−シクロヘキシルエテニル]オキサゾールを反応して、2−[(E)−2−シクロヘキシルエテニル]−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率67%。イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点62〜63℃。
実施例75
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点112〜113℃。
【0171】
実施例76
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(2−ベンゾフラニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(2−ベンゾフラニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率85%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点122〜123℃。
実施例77
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(9−フルオレノン−2−イル)オキサゾールを反応して、2−(9−フルオレノン−2−イル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率86%。エタノールから再結晶。黄色針状晶。融点153〜154℃。
【0172】
実施例78
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(9−フルオレニリデン)メチルオキサゾールを反応して、2−(9−フルオレニリデンメチル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率84%。酢酸エチルから再結晶。黄色プリズム晶。融点116〜117℃。
実施例79
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−クロロメチル−5−フェニルベンゾオキサゾールを反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−フエニルベンゾオキサゾールを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色板状晶。融点123〜124℃。
【0173】
実施例80
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを反応して、5−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率81%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点130〜131℃。
実施例81
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールの油状物を得た。収率78%。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.60(2H,t,J=7.4Hz), 3.92(2H,t,J=7Hz), 5.04(2H,d,J=0.8Hz), 6.75-6.9(4H,m), 7.05-7.3(3H,m), 7.4-7.5(2H,m), 7.65-7.7(2H,m)。この油状物(200mg)をメタノール(1ml)に溶解し、4規定塩酸−酢酸エチル(0.16ml)を加え、10分間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物にジエチルエーテルを加えて結晶化した。酢酸エチルから再結晶して4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールの塩酸塩(120mg,55%)を得た。無色プリズム晶。融点112〜113℃。
【0174】
実施例82
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率71%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.54(3H,d,J=0.8Hz), 2.60(2H,t,J=7.5Hz), 3.93(2H,t,J=7Hz), 5.03(2H,d,J=0.7Hz), 6.75-6.95(5H,m), 7.07(1H,br s), 7.15-7.25(1H,m), 7.45-7.65(2H,m), 7.63(1H,t,J=0.7Hz)。
実施例83
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率85%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
【0175】
実施例84
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率81%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点144〜145℃。
実施例85
実施例72と同様にして、1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを反応して、4−[3−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点75〜76℃。
【0176】
実施例86
実施例72と同様にして、1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[3−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点87〜88℃。
実施例87
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルオキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−フェニルオキサゾールを得た。収率89%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点113〜114℃。
【0177】
実施例88
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルオキサゾールを反応して、4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−フェニルオキサゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点62〜63℃。
実施例89
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを反応して、5−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率76%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点86〜87℃。
【0178】
実施例90
実施例72と同様にして、1−[4−(3−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを反応して、5−[3−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
実施例91
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルチアゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−フェニルチアゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点110〜111℃。
【0179】
実施例92
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルチアゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−フェニルチアゾールを得た。収率91%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
実施例93
実施例72と同様にして、1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−フェニルチアゾールを反応して、4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−フェニルチアゾールを得た。収率81%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点63〜64℃。
【0180】
実施例94
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)チアゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率79%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点76〜77℃。
実施例95
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(3−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点72〜73℃。
【0181】
実施例96
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(3−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率87%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点88〜89℃。
実施例97
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−エチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−(5−エチル−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率55%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点57〜58℃。
【0182】
実施例98
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−ベンゾチエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−ベンゾチエニル)オキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点83〜84℃。
実施例99
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点92〜93℃。
【0183】
実施例100
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率93%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点85〜86℃。
実施例101
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−5−メチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−メチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率84%。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点102〜103℃。
【0184】
実施例102
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−5−メチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−5−メチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率81%。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点85〜86℃。
実施例103
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−フリル)−5−メチルオキサゾールを反応して、2−(2−フリル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−メチルオキサゾールを得た。収率79%。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点89〜90℃。
【0185】
実施例104
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−(2−チエニル)エテニル]オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−(2−チエニル)エテニル]オキサゾールを得た。収率92%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点131〜132℃。
実施例105
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−[(E)−2−(2−フリル)エテニル]オキサゾールを反応して、2−[(E)−2−(2−フリル)エテニル]−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点122〜123℃。
【0186】
実施例106
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(5−クロロ−2−フリル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(5−クロロ−2−フリル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率86%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点88〜89℃。
実施例107
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−(5−ブロモ−2−フリル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(5−ブロモ−2−フリル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率87%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色針状晶。融点115〜116℃。
【0187】
実施例108
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−フリル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−フリル)オキサゾールを得た。収率94%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶。無色プリズム晶。融点109〜110℃。
実施例109
1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(465mg)、4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾール(600mg)、炭酸カリウム(315mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物を80℃で14時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1,v/v)溶出部から4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールの結晶(490mg,56%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点83〜84℃。
【0188】
実施例110
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−(5−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率68%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点77〜78℃。
実施例111
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(3−チエニル)オキサゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点102〜103℃。
【0189】
実施例112
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−フリル)オキサゾールを反応して、2−(2−フリル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率31%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点92〜93℃。
実施例113
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−クロロメチルベンゾオキサゾールを反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]ベンゾオキサゾールを得た。収率28%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡褐色プリズム晶。融点81〜82℃。
【0190】
実施例114
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを反応して、5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールを得た。収率53%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点130〜131℃。
実施例115
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−(4−クロロメチル−2−オキサゾリル)−2−フェニルベンゾオキサゾールを反応して、5−[4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−オキサゾリル]−2−フェニルベンゾオキサゾールを得た。収率53%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色プリズム晶。融点166〜167℃。
【0191】
実施例116
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−フェニル−2−ベンゾチエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−フェニル−2−ベンゾチエニル)オキサゾールを得た。収率67%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点168〜169℃。
実施例117
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−2−フェニルベンゾオキサゾールを反応して、5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−フェニルベンゾオキサゾールを得た。収率67%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点137〜138℃。
【0192】
実施例118
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−ベンジルオキシ−5−クロロメチルピリジンを反応して、2−ベンジルオキシ−5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]ピリジンを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点84〜85℃。
実施例119
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと3−クロロメチル−7−フェニルキノリンを反応して、3−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−7−フェニルキノリンを得た。収率59%。エタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点135〜136℃。
実施例120
実施例109と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと6−ブロモ−2−クロロメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジンを反応して、6−ブロモ−2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンを得た。収率57%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点103〜104℃。
【0193】
実施例121
実施例109と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率61%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点106〜107℃。
実施例122
実施例109と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率65%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点82〜83℃。
【0194】
実施例123
実施例109と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンゾイルフェニル)−4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率64%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点91〜92℃。
実施例124
実施例109と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−クロロメチルオキサゾールを反応して、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率54%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点118〜120℃。
【0195】
実施例125
水素化ナトリウム(油性,60%,660mg)を、2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメタノール(3.02g)のN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に加え、90℃で30分間かきまぜた。2−クロロ−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]ピリジン(1.10g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液を加え、90℃でさらに14時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン−メタノール(10:1:0.5,v/v)溶出部から5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]ピリジンの結晶(900mg,47%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡褐色プリズム晶。融点120〜121℃。
実施例126
実施例125と同様にして、2−(2−チエニル)−4−オキサゾリルメタノールと2−クロロ−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]ピリジンを反応して、5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリルメトキシ]ピリジンを得た。収率67%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。褐色プリズム晶。融点86〜87℃。
【0196】
実施例127
実施例8と同様にして、3−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメチルチオ]フェニル]プロピル メタンスルホネートとイミダゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェニルチオメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点74〜75℃。
実施例128
実施例62と同様にして、2−(9−フルオレニリデンメチル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを接触還元して、2−(9−フルオレニルメチル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率72%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点145〜146℃。
【0197】
実施例129
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェニルチオメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(500mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、m−クロロ過安息香酸(260mg)を0℃で加え、1時間かきまぜた。反応混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和重曹水および水の順で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1,v/v)溶出部から4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェニルスルフィニルメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールの結晶(380mg,73%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
【0198】
実施例130
実施例129と同様にして、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェニルチオメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール(500mg)を、m−クロロ過安息香酸(540mg)用いて酸化し、4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェニルスルホニルメチル−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールを得た。収率72%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点140〜141℃。
実施例131
2−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(300mg)、2−クロロメチルピリジン塩酸塩(260mg)、炭酸カリウム(330mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を、110℃で8時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1,v/v)溶出部から4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[4−(2−ピリジルメトキシ)フェニル]オキサゾールの結晶(95mg,26%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点119〜120℃。
【0199】
実施例132
2−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(250mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に水素化ナトリウム(油性,60%,30mg)を加え、室温で1時間かきまぜた。クロロジフェニルメタン(270mg)を加え、80℃で6時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を1規定水酸化ナトリウム水溶液および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(50:1,v/v)溶出部から2−(4−ジフェニルメトキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールの結晶(155mg,43%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点106〜107℃。
【0200】
実施例133
実施例131と同様にして、2−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールと4−クロロベンジルクロリドを反応して、2−[4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル]−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率43%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点151〜152℃。
実施例134
実施例131と同様にして、2−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールとピペロニルクロリドを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[4−(3,4−メチレンジオキシフェニルメトキシ)フェニル]オキサゾールを得た。収率43%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点124〜125℃。
【0201】
実施例135
2−(5−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(600mg)、2規定炭酸ナトリウム(2.4ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(105mg)およびトルエン(12ml)の混合物に、アルゴン気流下室温でフェニルホウ酸(245mg)のエタノール(3ml)溶液を滴下し、90℃で15時間かきまぜた。反応混合物に酢酸エチルを加え、2規定水酸化ナトリウム水溶液および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(50:1,v/v)溶出部から4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−フェニル−2−チエニル)オキサゾールの結晶(430mg,54%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点128〜129℃。
【0202】
実施例136
実施例135と同様にして、6−ブロモ−2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]イミダゾ[1,2−a]ピリジンとフェニルホウ酸を反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−6−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジンを得た。収率78%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点106〜107℃。
実施例137
実施例135と同様にして、2−(5−ブロモ−2−フリル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールとフェニルホウ酸を反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−フェニル−2−フリル)オキサゾールを得た。収率92%。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点130〜131℃。
【0203】
実施例138
2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール(700mg)、亜鉛末(200mg)、酢酸(5ml)および水(5ml)の混合物を4時間加熱還流した。不溶物をろ別し、ろ液を濃縮した。残留物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水および水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(4−メチル−2−チエニル)オキサゾールの結晶(470mg,81%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点70〜71℃。
実施例139
実施例138と同様にして、2−(5−ブロモ−4−メチル−2−チエニル)−4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]オキサゾールを亜鉛末で還元して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(4−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率89%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点77〜78℃。
【0204】
実施例140
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−(3−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点69〜70℃。
実施例141
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(4−クロロ−2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−(4−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率80%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点69〜70℃。
【0205】
実施例142
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メトキシ−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メトキシ−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率74%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点96〜97℃。
実施例143
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(3−フリル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(3−フリル)オキサゾールを得た。収率93%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点85〜87℃。
【0206】
実施例144
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−フリル)オキサゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−フリル)オキサゾールを得た。収率99%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点91〜92℃。
実施例145
水素化ナトリウム(油性,60%,120mg)をエタノール(15ml)に0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(506mg)を加え、室温でさらに1時間かきまぜた。4−クロロメチル−2−(2−チエニルメチル)オキサゾール(580mg)を加え、4時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を2規定水酸化ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(95:5,v/v)溶出部から4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニルメチル)オキサゾールを得た。収率93%。油状物。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.0-2.2(2H,m), 2.56(2H,t,J=7.4Hz), 3.92(2H,t,J=7.2Hz), 4.33(2H,s), 4.96(2H,s), 6.85-7.0(5H,m), 7.0-7.1(3H,m), 7.15-7.25(1H,m), 7.45(1H,s), 7.61(1H,s)。
【0207】
実施例146
2−(1−ピロリル)−4−チアゾリルメタノール(0.45g)、トリエチルアミン(0.42ml)および酢酸エチル(20ml)の混合物に、塩化メタンスルホニル(0.23ml)を0℃で滴下し、1時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチル層を分取、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、水素化ナトリウム(油性,60%,92mg)を1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(420mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に加えて1時間かきまぜた溶液に加えた。2時間かきまぜた後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を2規定水酸化ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(95:5,v/v)溶出部から得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(1−ピロリル)チアゾール(530mg,70%)を得た。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
実施例147
実施例146と同様にして、2−(3−ピリジル)−4−チアゾリルメタノールをメシル化後、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(3−ピリジル)チアゾールを得た。収率35%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点67〜68℃。
【0208】
実施例148
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−シアノ−2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−(5−シアノ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールを得た。収率70%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点73〜74℃。
実施例149
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−メトキシフェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率80%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
実施例150
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−メトキシフェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率72%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点92〜93℃。
【0209】
実施例151
実施例72と同様にして、1−[3−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[2−クロロ−4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率77%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
実施例152
実施例72と同様にして、1−[3−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを反応して、4−[2−クロロ−4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールを得た。収率83%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点95〜96℃。
実施例153
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(2−チエニル)チアゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率82%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点108〜109℃。
【0210】
実施例154
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと3−クロロメチル−7−(2−チエニル)キノリンを反応して、3−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−7−(2−チエニル)キノリンを得た。収率82%。エタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点157〜158℃。
実施例155
2−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]エタノール(700mg)、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(670mg)、トリフェニルホスフィン(1.73g)およびテトラヒドロフラン(50ml)の混合物に、ジエチル アゾジカルボキシレート(1.20g)を室温で滴下した。3時間還流下に加熱後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(100:1,v/v)溶出部から4−[2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシ]エチル]−2−(2−チエニル)オキサゾール(690mg,55%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点77−78℃。
【0211】
実施例156
実施例146と同様にして、3−[2−(2−チエニル)−4−オキサゾリル]プロパノールをメシル化後、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと反応して、4−[3−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシ]プロピル]−2−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率72%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点99〜100℃。
実施例157
実施例146と同様にして、4−(2−チエニル)−2−チアゾリルメタノールをメシル化後、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−4−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率84%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点123〜124℃。
実施例158
実施例146と同様にして、5−(2−チエニル)−2−チアゾリルメタノールをメシル化後、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率66%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。橙色プリズム晶。融点82〜84℃。
【0212】
実施例159
2−(2−チエニル)−5−チアゾリルメタノール(395mg)を塩化チオニル(3ml)に0℃で溶解し、15分間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、次いで水で洗浄した。酢酸エチル層を乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、水素化ナトリウム(油性,60%,76mg)を1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾール(344mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に加えて1時間かきまぜた溶液に加えた。2時間かきまぜた後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を2規定水酸化ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾール(567mg,87%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点112〜113℃。
実施例160
実施例159と同様にして、2−(2−チエニル)−5−チアゾリルメタノールをクロル化後、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと反応して、5−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾールを得た。収率86%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点128〜129℃。
【0213】
実施例161
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)チアゾールを反応して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)チアゾールを得た。収率88%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点78〜79℃。
実施例162
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと4−クロロメチル−2−(5−メチル−2−チエニル)チアゾールを反応して、4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)チアゾールを得た。収率74%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色針状晶。融点81〜82℃。
実施例163
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと2−クロロメチル−5−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−5−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率90%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色プリズム晶。融点75〜76℃。
【0214】
実施例164
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと2−クロロメチル−5−(2−チエニル)オキサゾールを反応して、2−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−5−(2−チエニル)オキサゾールを得た。収率98%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色プリズム晶。融点136〜138℃。
実施例165
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−(2−チエニル)エテニル]オキサゾール(200mg)のメタノール(10ml)−テトラヒドロフラン(4ml)溶液にパラジウム−炭素(10%,wet,70mg)を加え、4気圧で接触還元した。触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。この還元操作を3回繰り返し、得られた結晶を酢酸エチル−メタノールから再結晶して、4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[2−(2−チエニル)エチル]オキサゾール(155mg,79%)を得た。無色プリズム晶。融点68〜70℃。
【0215】
実施例166
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾールを反応して、5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾールを得た。収率51%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。無色針状晶。融点124〜125℃。
実施例167
実施例72と同様にして、1−[3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル]イミダゾールと5−クロロメチル−3−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾールを反応して、5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−3−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾールを得た。収率41%。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶。淡黄色プリズム晶。融点118〜119℃。
実施例168
実施例72と同様にして、1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾールと5−クロロメチル−3−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾールを反応して、5−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−3−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾールを得た。収率29%。酢酸エチル−メタノールから再結晶。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
【0216】
【発明の効果】
本発明によれば、優れたチロシンキナーゼ阻害作用を有する化合物を提供することができ、副作用が少なく、新しい作用機序に基づく抗癌剤を提供することができる。
Claims (10)
- Rがアリールアルケニルもしくはアリールアルコキシ−アリール基で置換されたオキサゾリル基である、請求項1記載の化合物。
- Rがチエニル基で置換されたオキサゾリル基もしくはチアゾリル基である、請求項1記載の化合物。
- Rがチエニル基で置換されたベンゾオキサゾリル基である、請求項1記載の化合物。
- 1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾールまたはその塩、
4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールまたはその塩、
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールまたはその塩、
4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾールまたはその塩、
2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールまたはその塩、
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾールまたはその塩、
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾールまたはその塩、
2−(5−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)−プロピル]フェノキシメチル]オキサゾールまたはその塩、
4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾールまたはその塩、または
5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールまたはその塩である請求項1記載の化合物。 - 請求項1記載の化合物を含有してなる医薬組成物。
- 抗癌剤である請求項6記載の医薬組成物。
- 乳癌または前立腺癌の予防治療剤である請求項6記載の医薬組成物。
- 請求項1記載の化合物を含有してなるチロシンキナーゼ阻害剤。
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