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JP3904713B2 - サスペンション組付装置 - Google Patents

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JP3904713B2
JP3904713B2 JP04966598A JP4966598A JP3904713B2 JP 3904713 B2 JP3904713 B2 JP 3904713B2 JP 04966598 A JP04966598 A JP 04966598A JP 4966598 A JP4966598 A JP 4966598A JP 3904713 B2 JP3904713 B2 JP 3904713B2
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suspension
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jig
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俊寿 下田
悌二 三輪
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロアアームと車体との間にコイルスプリングから成るサスペンションスプリングを独立した状態で介設する型式のサスペンションを車体に組付けるサスペンション組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サスペンション組付装置として、サスペンションを支持する組付治具を備え、組付治具の上方位置に搬入された車体に向けて組付治具を上昇させ、サスペンションの組付けを行うものは知られている。
【0003】
そして、サスペンションが、ロアアームと車体との間にコイルスプリングから成るサスペンションスプリングをダンパに外挿せずに独立した状態で介設する型式のものである場合、従来は、サスペンションスプリングを圧縮した状態で保持する手持ち式の圧縮工具を用い、サスペンションを車体に組付けた後に人手でサスペンションスプリングをロアアームと車体との間にセットしており、生産性の向上を図る上で問題になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の点に鑑み、サスペンションスプリングも同時に組付けられるようにしたサスペンション組付装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、ロアアームと車体との間にコイルスプリングから成るサスペンションスプリングを独立した状態で介設する型式のサスペンションを車体に組付けるサスペンション組付装置であって、サスペンションを支持する組付治具を備え、組付治具の上方位置に搬入された車体に対し組付治具を相対的に上昇させ、サスペンションの組付けを行うものにおいて、組付治具に、ロアアーム上に載置したサスペンションスプリング用の把持具を、ロアアームの上方への投影面内に進入する、サスペンションスプリングを把持可能な作動位置と、前記投影面の外方に離脱する退避位置とに移動自在に設け、 該把持具でサスペンションスプリングを把持し、その状態で組付治具を車体に対し相対的に上昇させ、サスペンションの組付完了後に、前記投影面の外方に把持具を離脱させて組付治具を車体に対し相対的に降下させている。
【0006】
サスペンションの組付けに際しては、把持具を作動位置に移動してサスペンションスプリングを把持し、この状態で組付治具を車体に対し相対的に上昇させる。これによれば、サスペンションスプリングが位置決めされて、車体の所定箇所に正確にサスペンションスプリングが当接する。そして、組付治具の更なる上昇でサスペンションスプリングが圧縮されるが、サスペンションスプリングを鉛直方向に対し傾斜した姿勢で配置する場合には、組付治具の鉛直方向の相対的な上昇でサスペンションスプリングの胴曲りを生じ、ひいてはサスペンションスプリングがロアアームと車体との間から跳ね出してしまうことがある。然し、本発明では、把持具によってサスペンションスプリングの胴曲りが防止され、サスペンションスプリングをロアアーム上に保持した状態でサスペンションを確実に車体に組付けることができる。
【0007】
組付後は組付治具を車体に対し相対的に下降させるが、この際、把持具を退避位置に移動させ、組付治具の下降時に把持具がロアアームに干渉することを防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、図外のハンガーコンベアで搬送される車体Wにフロント側のサスペンションSFとリヤ側のサスペンションSRとを組付けるサスペンション組付装置を示している。各サスペンションSF,SRはフロント側とリヤ側の各サブフレームAF,ARにサブアッセンブリされており、各サブフレームAF,ARを車体Wに締結することで各サスペンションSF,SRを車体Wに組付ける。
【0009】
サスペンション組付装置は、床下に配置した、車体搬送路側の組付ステーション1とその側方のセットステーション2との間に往復動自在な前後方向に長手の走行台3を備えており、走行台3の前部に第1昇降台41を介してフロントサスペンション用の第1組付治具51を搭載すると共に、走行台3の後部に第2昇降台42を介してリヤサスペンション用の第2組付治具52を搭載し、セットステーション2において各組付治具51,52にフロント側とリヤ側の各サスペンションSF,SRを載置し、組付ステーション1において各昇降台41,42を介して各組付治具51,52を上昇させ、各サスペンションSF,SRを車体Wに組付ける。
【0010】
走行台3は、床下に配置した基台6上のガイドレール3aに支持されており、基台6上のラック3bに噛合する出力軸上のピニオン3cを有するモータ3dを走行台3に取付け、該モータ3dにより走行台3を組付ステーション1とセットステーション2との間に往復動させるようにしている。また、走行台3の前部と後部とに夫々両ステーション1,2間に跨って循環するチェーン71,72を連結し、各チェーン71,72に短冊状の多数の蓋板7aを取付けて、床下への異物の落下を防止している。図中7bは各チェーン71,72を掛けるガイドスプロケットである。
【0011】
各昇降台41,42は、これに垂設したガイドバー4aを介して走行台3に固定のガイドスリーブ4bに昇降自在に挿通支持されており、各昇降台41,42に垂設したラック4cに噛合する出力軸上のピニオン4dを有するモータ4eを走行台3の前部と後部とに取付け、各モータ4eにより各昇降台41,42を昇降させるようにしている。図中4fは各昇降台41,42の重量を受けるバランスシリンダである。
【0012】
各組付治具51,52は、各サスペンションSF,SRを構成する各種アーム部材とサブフレームAF,ARとを定位置に位置決めして支持する複数のワーク受け5aを搭載した治具本体5bと、治具本体5bに昇降自在に吊設した複数のナットランナ5cとを備えており、これらナットランナ5cの上端のソケット部を治具本体5bに形成した切欠きや透孔5dを通して上昇させて、サブフレームAF,ARを車体Wに締結する。この場合、各ナットランナ5cが車体W側の各締付穴に整合するように、各組付治具51,52を車体Wに対し位置決めする必要がある。
【0013】
そこで、本実施形態では、各昇降台41,42に各組付治具51,52をフラットベアリング5eを介して水平面上でフローティング自在に支持すると共に、各組付治具51,52に、車体の前部と後部とに形成した各1対の基準穴に嵌合する1対の位置決めピン5f,5fを立設している。各組付治具51,52は、図外のロック機構により、常時は、所定の中立位置にロックされるようになっている。そして、位置決めピン5fの上端が基準穴に挿入される位置まで各組付治具51,52を上昇させたところで各組付治具51,52のロックを解除し、以後、各組付治具51,52をフローティング状態で上昇させ、各組付治具51,52を車体Wの前部と後部に基準穴に倣わせて位置決めするようにしている。
【0014】
また、各昇降台41,42と各組付治具51,52との間には、各組付治具51,52の中立位置からの変位を検出する変位検出手段81,82が設けられており、位置決めピン5fを基準穴に嵌合させて各組付治具51,52を車体Wの前部と後部に位置決めしたときに各変位検出手段81,82で検出される変位から車体Wの組立精度を計測し得るようにしている。
【0015】
ところで、リヤ側のサスペンションSRは、図7に示す如く、ホイールハブBを軸支するナックルCとサブフレームARとを連結する第1と第2の1対のロアアームD,E及びアッパアームFと、ナックルCに連結した前方にのびるトレーリングアームGと、ナックルCに下端を連結したダンパHと、第1ロアアームDに形成した下ばね受けDaと車体Wに固定の上ばね受けWaとの間にダンパHに外挿せずに独立した状態で介設するコイルスプリングから成るサスペンションスプリングIとで構成されている。尚、上ばね受けWaには、サスペンションスプリングIに挿入されるブラケットWbを介してバンプストップラバーWcが取付けられている。
【0016】
このようなサスペンションSRの組付けに際し、サスペンションスプリングIを下ばね受けDaに載置しただけで組付治具52を上昇させると、サスペンションスプリングIがふらついて、その上端が上ばね受けWaにうまく当接しなくなることがあり、また、サスペンションスプリングIが図示例のように鉛直方向から傾いた姿勢で配置される場合には、組付治具52の鉛直方向の上昇によるサスペンションスプリングIの圧縮でサスペンションスプリングIの胴曲りを生じ、ひいてはサスペンションスプリングIが上下のばね受けWa,Da間から跳ね出てしまうことがある。
【0017】
そこで、本実施形態では、組付治具52に、図4乃至図6に示す如く、サスペンションスプリングI用の把持具9を設けている。把持具9は、先端部にVブロック9aを取付けた1対の把持アーム9a,9bと、両把持アーム9b,9bをその尾端部の共通の軸9cで枢着したブラケット9dとを備えており、ブラケット9dに取付けた1対のシリンダ9e,9eにより両把持アーム9b,9bを軸9cを支点にして開閉動作させるようにしている。そして、ブラケット9dを下方にのびる脚片部9fの下端の軸9gで治具本体5bに揺動自在に枢着し、治具本体5bに取付けたシリンダ9hによりブラケット9dを揺動させて、第1ロアアームDの上方への投影面内に把持アーム9b,9bが進入するストッパ9iで規制される作動位置と、該投影面の外方に把持アーム9b,9bが離脱する退避位置とに把持具9を移動自在としている。尚、把持具9の作動位置における両把持アーム9b,9bの開閉中心Oは、図7(B)に仮想線で示す自由状態でのサスペンションスプリングIの中心線に合致する。
【0018】
サスペンションSRの組付けに際しては、下ばね受けDaにサスペンションスプリングIを載置した後、把持具9を作動位置に移動して両把持アーム9b,9bを閉じる。これによれば、各把持アーム9b,9bの先端のVブロック9aによりサスペンションスプリングIが芯決めして把持され、組付治具52の上昇でサスペンションスプリングIの上端が上ばね受けWaに確実に当接すると共に、サスペンションスプリングIの圧縮に伴う胴曲りが防止される。かくて、サスペンションスプリングIを下ばね受けDaと上ばね受けWaとの間に正しく介設した状態でサスペンションSRを確実に車体Wに組付けることができる。
【0019】
尚、サスペンションSRのトレーリングアームGの前端にはブラケットGaが連結されており、組付治具52にサブフレームAR用のナットランナ5cに加えてブラケットGa用のナットランナ5c´を吊設し、サブフレームARを車体Wに締結すると共にブラケットGaを車体Wに締結して、サスペンションSRの車体Wへの組付けを行う。
【0020】
組付け後は、把持アーム9b,9bを開くと共に把持具9を退避位置に移動して、把持アーム9b,9bが第1ロアアームDに干渉しないようにし、この状態で組付治具52を下降させ、1回の組付作業を完了する。
【0021】
尚、上記実施形態では、組付治具52にナットランナ5c,5c´を設けているが、ナットランナを省略し、組付治具52を上昇して車体Wに対し位置決めした状態で手作業によりサブフレームARとブラケットGaとを車体Wに締結しても良い。
【0022】
また、上記実施形態では、組付治具52を上昇させてサスペンションSRを車体Wに組付けているが、車体Wを下降させてサスペンションの組付けを行うことも可能であり、要は、車体Wに対し組付治具52を相対的に上昇させれば良い。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、サスペンションスプリングをロアアーム上に保持した状態でサスペンションを確実に車体に組付けることができ、サスペンションスプリングの後付けが不要となり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の平面図
【図2】 図1の矢印II方向から見た正面図
【図3】 図1のIII-III線截断側面図
【図4】 組付治具の要部の斜視図
【図5】 組付治具に設けた把持具平面図
【図6】 図5の矢印VI方向から見た側面図
【図7】 (A)サスペンションの斜視図、(B)サスペンションの組付状態のロアアーム部分の断面図
【符号の説明】
W 車体 SR サスペンション
D ロアアーム I サスペンションスプリング
2 組付治具 9 把持具

Claims (1)

  1. ロアアームと車体との間にコイルスプリングから成るサスペンションスプリングを独立した状態で介設する型式のサスペンションを車体に組付けるサスペンション組付装置であって、
    サスペンションを支持する組付治具を備え、組付治具の上方位置に搬入された車体に対し組付治具を相対的に上昇させ、サスペンションの組付けを行うものにおいて、
    組付治具に、ロアアーム上に載置したサスペンションスプリング用の把持具を、ロアアームの上方への投影面内に進入する、サスペンションスプリングを把持可能な作動位置と、前記投影面の外方に離脱する退避位置とに移動自在に設け、
    該把持具でサスペンションスプリングを把持し、その状態で組付治具を車体に対し相対的に上昇させ、サスペンションの組付完了後に、前記投影面の外方に把持具を離脱させて組付治具を車体に対し相対的に降下させる
    ことを特徴とするサスペンション組付装置。
JP04966598A 1998-03-02 1998-03-02 サスペンション組付装置 Expired - Lifetime JP3904713B2 (ja)

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