JP3981548B2 - Folding car - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障害者や高齢者が用いる車椅子、幼児を乗せるベビーカーあるいは荷物の移動などに用いる台車などの折り畳み式車に関し、とくに、車両のトランクなどへ収納しやすいように小さく折り畳むことができる折り畳み式車に関する。
【0002】
【従来の技術】
ここでは折り畳み式車を例えば車椅子に応用した場合の例で説明する。車椅子は障害者や高齢者の代表的な移動手段であるが、長距離を移動する場合には自動車などの車両を併用することが多い。この場合、車両のトランクなどへ車椅子を積載しなければならず、車椅子自体をできるだけコンパクトに折りたたむことが必要である。また、幼児を乗せるベビーカーや荷物を運ぶ運搬用の手押し車についても、同様のことがいえる。従来の車椅子は幅方向に折り畳むものが一般的であるため、車両などのトランクに格納する際、車椅子の縦方向や前後方向の長さがトランクの縦方向や前後方向に対して大きいため、車椅子を折り畳んだ後で横に寝かしたり、斜めにしたりする必要がある。さらに従来の車椅子では横に寝かしても、把手部分や足置きなどの突起部があるため、車椅子全体としては車両のトランク内で多くの容積を占拠し、そのため他の荷物を搭載しにくい。さらに、横に寝かせて搭載すると、トランク内での安定性が悪く、自動車の走行時にトランク内で不規則に移動したりするので、車椅子の固定には特別な神経を払う必要があり、多大な労力と時間を必要とする。
【0003】
さらに、一般的な車椅子は横方向に折り畳むため、座部や背もたれが布などのたわむ材料で構成されている。そのため、長時間座ると床ずれなどの原因と成り易く、下半身に力の入りにくい人では身体をまっすぐに保つことが困難である。
【0004】
また、車椅子を側面から見た形態で、背もたれを後方に回転させることによってリンクを介して後輪を前方に移動させ、足置きを折り畳む折り畳み式車椅子も知られている(例えば特公平4−59907号公報参照)。しかしこのものは、使用者が自分で回転させる比較的大きい後輪を備えていることもあって、折り畳み形状がそれほどコンパクトにならない。
【0005】
他方、主として介助者が押すタイプの車椅子で、後輪が小さいものでは、座席、背もたれ、前脚を個々に折りたたむものも提案されている(特開2000−237242号公報参照)。しかしこのものは、各部材を同期的に折り畳むことができず、個々に折りたたむので手間がかかる。また、従来の車椅子の中には、車椅子を分解して搭載可能とするものもあるが、組み立てや分解に労力を要するとか、部品を紛失するという問題がある。また、従来の車椅子では常に車輪が加重を受けているので、へたりや空気抜けが起こりやすいという問題もある。
【0006】
なお、車椅子ではないが、本出願人は伸長時に弧状の形態を呈し、格納時には内向きに小さく折り畳める湾曲パンタグラフ式の脚部を備えた運搬具を提案している(特開2001−106085号公報参照)。このものは円弧状に伸長させた状態で大きい重量を安定して支えることができ、しかもきわめて小さく折りたたむことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の折り畳み式車椅子などの問題を解消し、とくに車両のトランクへ搭載の際の作業時間、労力をできるだけ少なくし、車輌などに搭載した状態での安定性、折り畳み・展開の組み立て性、折りたたんだ状態の持ち運びやすさ、使用時の座り心地などを改善することを技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の折り畳み式車は、車椅子、ベビーカーまたは台車に用いる折り畳み式車において、人または物を乗せる座部と、その座部の前端近辺に回動自在に連結されている前脚と、前記座部の左右外側に配置され、その一端が前記座部の中間部に回動自在に連結され、他端が前脚の下端に回動自在に連結されている複数のリンクからなるパンタグラフ式の左右一対の後脚と、その後脚と前脚の連結点付近に取り付けられた左右一対の前輪と、前記後脚に取り付けられた左右の一対の後輪とを備え、その後輪が、湾曲した後脚の中間付近におけるパンタグラフの連結点を回転の軸心としており、展開状態で、前記後脚が後方に突出するように湾曲し、折り畳み状態で、前記後脚が各リンクの一端を寄せ集めるように放射状または星形状に集合し、前記座部の後端付近が前脚の下端付近に近接させるように回動し、前記座部が前輪の軸心と後輪の軸心との間に収納され、前記後輪の軸心が前方に移動していることを特徴としている。
【0009】
このような折り畳み式車では、前記後脚に、その折り畳みと同期して前方向に回転しながら位置を下げる肘掛けが連結されているものが好ましい(請求項2)。さらに前記座部の後端と後脚に、それらの折り畳みと連動して折り畳まれる背もたれが連結されているものが好ましい(請求項3)。また、前記前脚の下部ないし後脚の前部に、座部の折り畳みと同期してその後端付近を中心に前端が上方に回転して折り畳まれる足置きが連結されているものが好ましい。
【0010】
さらに前記後脚と座部との間に、折り畳み状態に戻ることを防止するストッパ機構を設けているものが好ましい(請求項4)。さらにパンタグラフ形状の後脚において、使用時に近接する異部材同士を拡がらないように拘束するための後脚ロックを備えているものが好ましい(請求項5)。また、後脚の一部に二つの停止位置を維持できるように回転自在に連結されているストッパを有し、そのストッパが、使用時には第1の停止位置で後輪の回転を固定する後輪ストッパとして機能し、かつ車椅子が折り畳まれた状態では第2の位置で背もたれの移動を押さえて展開状態に拡がるのを拘束する折り畳みストッパとして機能する兼用のストッパであるものが好ましい(請求項6)。
【0011】
また、前記後脚を構成するリンクのひとつが、折り畳んだ状態で車椅子が後方に転倒しないように地面に接して支える支え部材となるものが好ましい。さらに使用時には後脚の延伸と同期して展開される荷台を設けているものが好ましい。さらに前記左右の後脚の間で、かつ、座部の下方に電池、後輪を駆動するモーターおよび制御装置を乗せているものが好ましい(請求項7)。さらに座部を支持する前端と中間部の回転可動な連結点同士の距離が、座部の中間部の連結点の回転半径と等しいか、それより長いものが好ましい。さらに前記後脚のパンタグラフを構成する1つのリンクが4つの連結点を有し、かつ隣り合う3つの連結点の位置関係が当該パンタグラフ形状を構成する他の部材の連結点の位置関係と相似形であり、かつ、そのリンクの上端と座部の中間部が回動自在に連結されているものが一層好ましい(請求項8)。さらに、座部は折り畳んだ状態でその前端が上方に突出しないようにヒンジなどで折り畳まれるようになっていることが好ましい。
【0012】
【作用および発明の効果】
本発明の折り畳み式車(請求項1)は、前脚とパンタグラフ形状の後脚で座部を可動的に支え、後輪を当該湾曲した後脚の中間付近におけるパンタグラフの連結点に設置したので、左右の後脚、前脚および座部を同期的に折り畳んだり、展開したりすることができる。すなわちパンタグラフ状の後脚を折り畳むと、後輪が前方向に移動し、座部がその前方の連結点を中心として後端部が下方に回転する。よって当該折り畳み式車の上下方向および前後方向の寸法が同期的に縮小される。逆に後脚のパンタグラフを延伸させると、座部および前脚が同期的に拡がる。そのため折り畳み・展開作業が容易である。しかも後脚は延伸時に湾曲形状を呈するので、強度が高い。さらに折り畳んだ状態では、左右の後脚が前後および上下に小さく縮み、前記後脚が各リンクの一端を寄せ集めるように放射状または星形状に集合し、座部と前脚が、前輪の軸心と後輪の軸心との間に折り重ねられた状態で収まる。そのため、上下方向および前後方向に寸法が小さくなり、折り畳み式車の占拠容積を大幅に少なくすることができ、安定性が高い。また、折り畳みの際に、前記後脚と前脚の連結点付近はほとんど回動しないので、その付近に取り付けられた前輪は、展開時でも折り畳まれ時でも、安定して車体全体を支持できる。
【0013】
また左右の寸法を変えず、前後および上下の寸法のみが小さくなるため、車両搭載時の安定性が向上し、かつ折り畳み式車の車両のトランクなどへの搬入、搬出性が向上する。とくに乗用車のトランクの場合は、左右に長く、前後および上下の寸法が小さいため、上記のように折り畳んだ折り畳み式車の方が楽に収容することができる。さらに座部自体は折り畳まないようにしたので、座部の剛性を向上させることができる。そのため使用者の姿勢を真っ直ぐに安定させることができ、長時間座っても疲れにくく、床ずれなども生じにくい。
【0014】
上記の折り畳み式車において、後脚に、その折り畳みと同期して前方向に回転しながら位置を下げる肘掛けが連結されている場合(請求項2)は、座部や前脚などを折り畳むときに、それらと同期して肘掛けが前脚や座部に近づくように折り畳まれる。また、展開するときは、それらの部材と同期して展開する。そのためコンパクトに折り畳むことができ、折り畳み操作および展開操作が容易である。
【0015】
座部の後端と後脚に、それらの折り畳みと連動して折り畳まれる背もたれが連結されている折り畳み式車(請求項3)では、背もたれを下方に押し下げると、座部および前脚がそれらの連結点を中心として折り畳まれ、同時に後脚も折り畳まれる。また、背もたれを引き上げると、それに伴って後脚、前脚および座部が同期的に展開される。したがって展開・折り畳み操作が一層容易になる。
【0016】
前脚の下部ないし後脚の前部に、座部の折り畳みと同期してその後端付近を中心に前端が上方に回転して折り畳まれる足置きが連結されているものは、前脚および後脚を折り畳むときに、それらと同期して足置きが前脚に近づくように折り畳まれる。また、展開するときは、それらの部材と同期して展開する。そのためコンパクトに折り畳むことができ、折り畳み操作および展開操作が容易である。
【0017】
さらに前記後脚と座部との間に、折り畳み状態に戻ることを防止するストッパ機構を設ける場合(請求項4)は、多数のリンクで構成される後脚を、座部にしっかりと固定することができる。したがって安定した使用状態が得られる。
【0018】
パンタグラフ形状の後脚において、使用時に近接する異部材を後脚ロックで拘束するようにする場合(請求項5)は、パンタグラフ状の後脚自体をしっかりと延伸状態に保持することができる。それにより使用状態が一層安定して保持される。
【0019】
後脚の一部に二つの停止位置を維持できるように回転自在に連結されているストッパを有し、そのストッパが、使用時には第1の停止位置で後輪の回転を固定する後輪ストッパとして機能し、かつ車椅子が折り畳まれた状態では、第2の停止位置で背もたれの移動を押さえて展開状態に拡がるのを拘束する折り畳みストッパとして機能する兼用のストッパである場合(請求項6)は、使用時は後輪ストッパをブレーキとして使用することができる。すなわち後輪の一部に二つの停止位置を維持できるように回転自在に連結したので、第1の停止位置ではストッパで後輪を拘束することにより、停止状態を安全に維持することができる。また、第2の停止位置では、背もたれの移動を押さえることにより、折り畳みの形状が安定し、持ち運びが容易になり、車のトランク内に保管する場合も安定した状態で保管することができる。なお、折り畳み状態では後輪ストッパは不要であり、使用時には折り畳みストッパが不要であるので、一つの部材で後輪ストッパと折り畳みストッパを兼ねさせても、不便はない。また一つの部品で2つの機能を兼ねているので、部品点数が少なくて済む。
【0020】
前記後脚を構成するリンクのひとつが、折り畳んだ状態で折り畳み式車が後方に転倒しないように地面に接する支える支え部材となるものは、折り畳んだときに支え部材が地面を支えるので、後輪に荷重が加わらない。そのためタイヤの空気が抜けにくい。さらに使用時には後脚の延伸と同期して展開される荷台を設けているものは、荷台に種々の荷物を乗せることができるので、便利である。荷台を脚部の下部に設ける場合は、その荷台に荷物を乗せることにより、重心が低くなり、折り畳み式車が安定する。また、左右の後脚の間でかつ座部の下方に電池、後輪を駆動するモーターおよび制御装置を乗せる場合(請求項7)は、介護者など、折り畳み式車を押す人の労力を軽減することができ、重心が低くなるため、走行時の安定性が向上する。
【0021】
また、座部を支持する前端と中間部の回転可動な連結点同士の距離が、座部の中間部の連結点の回転半径と等しいか、それより長い折り畳み式車の場合は、後脚が充分に折り畳まれ、後輪も充分に前方に移動するので、コンパクトに折り畳むことができる。さらに前記後脚のパンタグラフを構成する1つのリンクが4つの連結点を有し、かつ隣り合う3つの連結点の位置関係が当該パンタグラフ形状を構成する他の部材の連結点の位置関係と相似形であり、かつ、そのリンクの上端と座部の中間部が回動自在に連結されているもの(請求項8)では、後脚を構成するリンクを用いて肘掛けと座部の間を連結することができる。その場合は、剛性が向上する。また、後脚を折り畳んだ状態ではリンクと座部を連結する座部の中間連結点を下方に移動できるので、座部を略垂直状態に維持して前後方向の寸法を小さくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の折り畳み式車の実施の形態を説明する。図1、図2および図3は本発明の折り畳み式車を車椅子に適用した実施形態を示す使用状態における側面図、背面図および背面斜視図、図4aおよび図4bはそれぞれその車椅子の要部側面図およびリンク構成図、図5aおよび図5bはその車椅子のリンク機構のスケルトン図、簡略化したスケルトン図、図5cはその車椅子の上部のスケルトン図、図6はその車椅子の背もたれを示す要部側面図、図7はその車椅子の肘掛けを示す要部側面図、図8はその車椅子の折り畳み途中を示す側面図、図9、図10および図11はそれぞれその車椅子の折り畳んだ状態を示す側面図、正面図および背面斜視図である。
【0023】
図1〜3は車椅子Aの使用状態を示しており、その車椅子Aは、板状の座部1と、その座部1の前端近辺に連結点(ピン)P1 で回動自在に連結され、下向きに延びている左右の前脚2と、座部1の後端近辺に連結点P2 で回動自在に連結され、上向きに延びている背もたれ3とを備えている。さらに座部1の途中の後端寄りの連結点P3 と前脚2の下端近辺の連結点P4 の間には、複数個のクロスリンクを連結した形態のパンタグラフ式の後部脚(後脚アッセンブリ)Bが連結されている。後脚Bは全体として後方に突出するような湾曲したパンタグラフ形状を呈している。また前記座部1と背もたれ3の間には、左右一対の肘掛け4が設けられている。
【0024】
前記座部1は、前後に延びる一対の枠材1aと、それらの枠材の上面に固定されている板材1bとから構成されている。枠材1aは金属あるいは合成樹脂などの角柱ないし角パイプで構成されている(図3参照)。図3に示すように、枠材1aの後端には、背もたれ3の下端を回動自在に支持するL字状の金具1cが取り付けられている。また背もたれ1は折り畳んだ状態でその前端1dが突出しないように座部1の他の部分に対し、ヒンジなどで折り畳まれるようになっていることが好ましい(図8参照)。また前端1dは前脚2の上端に固定するようにしてもよい。
【0025】
前脚2の上端には、金具2aが固着され、その金具2aが座部1の枠材1aの先端外側にピンで回動自在に連結されている。前脚2の下端近辺の前側には、ステー2bが突出しており、そのステーの下面に前輪となるキャスター16の軸が回転自在に取り付けられている。また、左右の後脚は連結部材(図2の符号32参照)などで連結されている。なお、連結部材32を設けなくても、後述する後脚Bの下部の対応するリンク間に荷台23を介在させると、その荷台23によって左右の前脚2同士の間隔が保たれ、車椅子Aの剛性が高くなる効果がある。
【0026】
前記背もたれ3は図3に示すように、左右の枠材3aと、それらの枠材の前面に固定される板材3bとから構成されている。この実施形態では板材3bは枠材3aの上半分程度に設けられている。枠材3aの下端はピンによって座部1の後端のL字状の金具1cに対して回動自在に連結されている。左右の枠材3aの上端後面には、それぞれ把手17が突設されている。これらの把手17は車椅子Aを押して操作するときの握りとして機能すると共に、後述するように、車椅子Aの折り畳み操作および展開操作のときの握りとして機能する。
【0027】
つぎに図4aおよび図4bを参照して、後脚Bの構成を説明する。図4bは図4aのリンク構造の理解を容易にするため、それぞれのリンクを棒ないし湾曲棒の形状に置き換えたものである。図4aに示すように、後脚Bは、座部1の途中に連結点P3 で回動自在に連結される湾曲ないし屈曲した後部リンク9と、前脚2の下端近辺に連結点P4 で回動自在に連結される直線状の下部リンク14と、それらの後部リンク9と下部リンク14とを連結するクロスリンクCとを備えている。クロスリンクCは連結点P5 で互いに回動自在に連結される第1部材11と第2部材12とからなる。そして第1部材11の一端と後部リンク9とは、第1連結リンク10を介して連結され、第2部材12の一端と下部リンク14とは、第2連結リンク13を介して連結されている。
【0028】
すなわち第1連結リンク10の一端は連結点P6 により第1部材11に回動自在に連結され、中央部は連結点P7 により後部リンク9の途中に回動自在に連結されている。他方、第2連結リンク13の一端は連結点P8 により第2部材12の一端に回動自在に連結され、他端は連結点P9 により下部リンク14の途中に回動自在に連結されている。したがって図4bに示すような、パンタグラフが2個連続した形態の後脚Bが構成される。このことは図5aのスケルトン図を参照すると、一層理解しやすい。
【0029】
図5aの湾曲したリンクを有する後脚Bのリンク機構は、各湾曲リンクを直線化して得られる平行リンク機構のスケルトン図であり、これによりさらに直感的に理解できる。これらのスケルトン図から明らかなように、座部1、前脚2および後部脚Bによって構成されるリンク機構は、いずれかの連結点P1 〜9 を共有する2個のリンク同士の角度を定めると全体の形状が一意的に定まる。そしてその角度を変化させると、リンク機構の他のリンク間の角度もそれに対応して一意的に変化する。それにより、たとえば座部1を前脚2との連結点P1 まわりに反時計方向(矢印S1)に回動させて前脚2に沿わせるようにすると、後脚Bのパンタグラフ状のリンク全体が折り畳まれるように変化することが分かる(図8、図9参照)。また、折り畳んだ状態から逆方向に回動させると、元の展開した状態に戻る。
【0030】
図4aの展開状態および図9の折り畳み状態において、前記後脚Bの後部リンク9の前面9aとクロスリンクCの第1部材11の後端面11aは、それぞれそれ以上接近しないように当接する形状にしている。それによりクロスリンクCの第1部材11と第2部材12の角度が定まり、展開状態および折り畳み状態の形状が安定して維持される。また、第1連結リンク10の下面と第2部材12の上面、あるいは第2連結リンク14の下面と第2部材12の前側の上面についても、同様の当接する形状にしている。ただしこれらのすべての当接形状を採用する必要はなく、少なくとも1〜2個所程度に設ければよい。
【0031】
図4aにおいて、後脚Bを構成する部材のうち、クロスアームの第1部材11と第2部材12は、それぞれ連結点を3ヶ所持ち、各連結点を結ぶ線が同形状の“く”の字状を呈する。そして一端の連結点と中央の連結点を結ぶ直線L1と、他端の連結点と中央の連結点を結ぶ直線L2は鈍角θをなしている。また、この実施形態では、第1部材11と第2部材12のそれぞれの3個の連結点を結んで得られる三角形は、互いに合同な二等辺三角形にしており、前記鈍角同士は互いに等しい。
【0032】
また後部リンク9は、前述の三個所の連結点のほか、後述する第2肘掛けリンク7の下端と回動自在に連結される連結点P10を有し、全体として4ヶ所の連結点を持っている。そしてそれらの内の互いに隣り合う3ヵ所の連結点が何れも“く”の字形の両端と中央に対応する位置にあり、両端の連結点と中央の連結点を結ぶ2本の直線同士は、中央の連結点を中心に鈍角をなしている。なおこの実施形態では、後部リンクの4個所の連結点の内、互いに隣り合う3ヶ所の連結点で構成される三角形は、それぞれ第1部材11の三個所の連結点で構成される二等辺三角形と合同としている。
【0033】
上記のように、後部リンク9、クロスアームCの第1および第2部材11、12はそれぞれ屈曲リンクとなっているので、前述のようにそれらを連結した後脚Bの全体は、図4aのように展開した状態で湾曲形状を呈する。また、折り畳むにつれて後部リンク9、第1部材11および第2連結リンク12が図8に示すようにそれぞれ時計方向に回動し、最終的に図9のように、一端を寄せ集めるように放射状または星形状の形態に集合する。そのため車椅子Aはコンパクトに折り畳むことができる。なお、下部リンク14は折り畳みの途中ではいくらか反時計方向に回動し(図8参照)、最終的にほぼ水平状態になる(図9参照)。他のリンク、すなわち第2部材12と第1連結リンク10は、反時計方向に回動しながら前側に寄っていく。
【0034】
この実施形態では、前述の第1連結リンク10と第1部材11の連結点P6 に後輪15の軸が通っている。そのため後脚Bが拡がっている図1の状態では、後輪15が後方に位置し、図9のように折り畳まれている場合は、集合したリンク群の中央部に位置するようになる。したがってリンク群は後輪15の前後および上下を囲むほぼ矩形状のスペース内に収まることになる。
【0035】
つぎに図6を参照して背もたれ3まわりを説明する。背もたれ3の途中の連結点P11には、背もたれリンク5の後端が回動自在に連結されている。他方、座部1の途中で後端に近い位置の連結点P3 には、肘掛けリンク6の下端が回動自在に連結されている。前記背もたれリンク5および肘掛けリンク6の自由端同士は、連結点P12で回動自在に連結されている。したがって背もたれ3、座部1、背もたれリンク5および肘掛けリンク6の4個のリンクは4節リンク機構を構成している。そのため各リンクは回動自在であり、かつ、いずれかの隣接するリンク同士の角度が定められると一意的に四辺形の形状が定まる。なお、この実施形態では座部1と後脚Bの上端との連結点P3 と肘掛けリンク6の下端の連結点は同心状に配置されているので、同じ符号を付している。ただし互いにずれていてもよい。
【0036】
さらにこの実施形態では、肘掛けリンク6の途中に作動リンク8の一端が連結点P13により回動自在に連結されており、図1に示すように、作動リンク8の他端は後脚Bの第1連結リンク10の上端に連結点P14によって回動自在に連結されている。そのため、後脚Bが折り畳まれて作動リンク8が時計方向に回動すると、肘掛けリンク6も最終的に座部1に対して時計方向に折り畳まれる(図8、図9参照)。その結果、肘掛けリンク8と背もたれリンク5の角度が狭くなり、背もたれ3は座部1との角度が狭くなり、最終的に座部1と重なるように折り畳まれる。そのため、背もたれ4を含めた高さでいえば、車椅子Aの折り畳み時の高さは使用時の高さの略半分となる。
【0037】
図7は前述の肘掛け4まわりを示している。肘掛けリンク6と平行に第2肘掛けリンク7が配置されており、その上端は連結点P15により肘掛け4に回動自在に連結され、後端は前述のように後脚Bの後部リンク9に、連結点P10で回動自在に連結されている。それにより肘掛け4、肘掛けリンク6、第2肘掛けリンク7および後部リンク9は、4節リンク機構を構成している。さらに本実施形態では、それらの4節リンク機構は、平行リンク機構となるように、各連結点間の距離が定められている。そのため後脚Bの後部リンク9と肘掛け4とは、常時平行状態を維持しながら回動することができる。これらの肘掛け4のリンク構造は、図7の背もたれ3のリンク構造と共に、図5cのスケルトン図に示されている。したがって図5cを参照して、さらに図5aを併せて参照することにより、上記の構成がより明瞭に理解できる。
【0038】
他方、前述のように、肘掛けリンク6には連結点P13で作動リンク8が連結されているので、後脚Bが折り畳まれるに従って、すなわち背もたれ3と座部1が折り畳まれるに従って、肘掛け4は時計方向に回動しながら下方に移動する(図8参照)。そして最終的には前脚2の前側に配置される(図9参照)。従って、肘掛け4が前後方向に長くてもコンパクトに収納できる。また展開するときは上記とは逆に、反時計方向に回動しながら上方に移動する。
【0039】
なお本実施形態では、作動リンク8の中間部は連結点P16によって第2肘掛けリンク7の中間部に連結されている。そして前述の4節平行リンク機構の回動ができるように、作動リンク8の肘掛けリンク6との連結点P13と第2肘掛けリンク7との連結点P16とを結ぶ直線は、肘掛けリンク4の前後の連結点を結ぶ直線と平行にされている。したがって作動リンク8も肘掛け4と平行状態を維持しながら、作動することができる。なお、この構成から分かるように、作動リンク8は、実際には肘掛けリンク6か第2肘掛けリンク7のいずれか一方に連結されていればよい。ただし両方に連結することにより、第2肘掛けリンク6の他のリンクとの連結強度が高くなる。この実施形態では、作動リンク8は脚部Bの第1部材11と同一のもの、あるいは勝手違いのものを使用しうる。勝手違いの場合は、右側の作動リンクと左側の第1部材11を共通にしうる。そのため部品の製造コスト、管理コストを低減しうる。
【0040】
図7において第2肘掛けリンク7は上下逆の三角形の形状を呈しているが、これは第2肘掛けリンク7の外側の面に、車椅子を運ぶための移送用のハンドル24を取り付けているからである。そのハンドル24は、図3に示すように、平面視でコ字状を呈しており、左右の第2肘掛けリンク7にそれぞれ互いに対照的に位置するように一対で設けられている。これらのハンドル24は図3のように車椅子Aが使用状態であるときは、車椅子Aが障害物を越えるとき、左右から介助者が手で持ち、車椅子Aを持ち上げる場合などに使用する。さらに図9および図11のように折り畳んだときは、ハンドル24が上部に出ているので、一人でそれらのハンドル24を持って車椅子Aを持ち運ぶことができ、さらに自動車のトランクにも容易に出し入れすることができる。
【0041】
さらに左右の第2肘掛けリンク7の内面同士の間には、座席ストッパ19が設けられている。座席ストッパ19は図3に示すように、左右に延びる棒状部19aと、その棒状部の左右端から上向きに延びる吊りアーム19bと、それらの吊りアーム19bの上端から左右に突出する軸19cとから構成されており、左右の軸19cは第2肘掛けリンク7の内面に回動自在に取り付けられている。
【0042】
この座席ストッパ19は、図1および図3のように車椅子Aを展開した状態で棒状部19aを座部1の下側に挿入し、係合させてその展開状態を維持するために用いる。すなわち図7に示す後部リンク9、肘掛け4、肘掛けリンク7および第2肘掛けリンク8からなる4節平行リンク機構は、図8に示すように、車椅子が折り畳まれるときには一旦矩形状に拡がろうとする。そこで座席ストッパ19により、その平行リンク機構が拡がらないように、いわば潰れた状態を維持するために用いられる。そして座部1に要介護者が座ったとき、その体重で座部1が下方に傾斜しようとするが、その力の方向に張られているので、体重に対してより確実に抵抗することができ、車椅子の折り畳みを防ぐことができる。
【0043】
車椅子を折り畳む際は、棒状部19aを後方に引いて座席ストッパ19を軸19cまわりに回動させ、棒状部19aと座部1の下面との係合を解除する。そうすると座部1および背もたれ3はその自重で下方に落ちようとし、図8のように前脚2がその下端を中心として前方に傾き、座部1は前端を中心としてその後端側が落ち込もうとする。そのため使用者は把手17を握ってゆっくりと降ろすようにする。それにより、車椅子は図8の状態を経過して最終的に図9のように折り畳まれる。そして前述のように、座部1、前脚2、パンタグラフ状の後脚B、背もたれ3および肘掛け4は、全体として一個所の角度が定まれば全体の形状が定まるため、把手17の支持および操作により、車椅子Aの折り畳み操作が可能である。
【0044】
以上で図1の車椅子Aの基本的な構成および作用を説明したが、以下、付随的な構成およびその作用効果を説明する。図1の車椅子Aでは、左右の後脚Bの後部リンク9に後輪ストッパ20が回動自在に設けられている。この後輪ストッパ20は、一端が後部リンク9に回動自在に取り付けられているレバー21と、そのレバー21の途中から外側に突出する当接棒21a(図3参照)とを有する。またレバー21にはバネ22の一端が連結され、そのバネの他端は後部リンク9に連結されている。バネ22は引っ張りバネであり、通常は引っ張りコイルバネが用いられる。そしてこの実施形態では、レバー21を下向き(反時計方向)に操作して当接棒21aが後輪15に当接した状態においては、レバー21の延長線よりもいくらか下方の位置にくるように、また、レバー21を上向き(時計方向)に回動させたときは延長線よりも上側の位置にくるように、バネ22の他端が後部リンク9に連結されている。なお、この実施形態ではさらに図3に示すように、レバー21の上部は上向きにいくらか屈曲しており、左右のレバー21aの上端同士が握り棒21bで連結されている。
【0045】
上記のように構成される後輪ストッパ20は、握り棒21bを下向きに操作すると、バネ22がレバー21を下向きに付勢する。それにより後輪15にブレーキを掛けて停止させることができる。他方、握り棒21bを上向きに操作すると、バネ22の付勢力でその状態に維持することができ、ブレーキを解除することができる。したがってその状態で介護者は車椅子を走行させればよい。
【0046】
さらにこの実施形態では、図9に示すように、車椅子Aを折り畳んだ状態で握り棒21bを上向き(時計方向)に操作すると、バネ22の付勢力でレバー21が常時時計方向に付勢され、握り棒21bが把手17を常時下向きに押さえる。なお、握り棒21bは把手17に当接せずに単にそれらの上側に来るだけでもよい。いずれの場合でも、車椅子Aの折り畳まれた状態を安全に維持することができ、車椅子Aを安定した状態で運搬することができる。
【0047】
図1の実施形態では、前脚2の下端近辺に足置き18が設けられている。足置き18は図8に示すように、前脚2に回動自在に連結される左右一対の支持棒18aと、それらに載置される板材18bとを備えている。支持棒18aの後部18cは回動軸を超えて前脚2の後方に延びており、その後部18cの自由端および座部1の前端からいくらか後方の位置に、上下に延びる連動リンク25の上端および下端がそれぞれ回動自在に連結されている。
【0048】
この連動リンク25は座部1、前脚2および後部18cと共に4節リンク機構を構成している。したがって座部1と前脚2が折り畳まれると、反時計方向に折り畳まれ(図8参照)、最終的に前脚2と重なった状態で収納される(図9参照)。したがって介助者は車椅子を折り畳むとき、あるいは展開するときに、いちいち前方に回って足置き18を収納したり、展開する必要がなく、手間が省ける。さらに収納忘れが無くなる。なお、連動リンク25と足置き18を直接連結せず、連動リンクで足置き18を押し下げるようにしておけば、使用時には足置き18だけを上方に回転させることも可能である。
【0049】
図1の車椅子Aにおいては、さらに後脚Bの第1部材11の前端を下部リンク14との連結点よりも前方に延ばし、それにより支持ステー30を設けている。支持ステー30は左右の第1部材11に設けている。したがってこの車椅子Aでは、折り畳んだ状態では図9に示すように、左右の支持ステー30および前輪16によって車椅子A全体を支えることができるため、移動や転倒の危険も少なく、トランク内での安定した積載が可能である。また折り畳んだ状態で後輪15にかかる荷重を減少させることができるので、後輪の空気抜けやへたりが生じにくいという利点もある。
【0050】
つぎに図3と図7を参照して、後脚ストッパ31の構造と効果を説明する。この後脚ストッパ31は肘掛け4の下端の連結点P15と作動リンク8の前端の連結点P13との間に設けられる長いリング状の部材である。この後脚ストッパ31は、図7に示す肘掛け4、肘掛けリンク6、第2肘掛けリンク7および作動リンク8で構成される4節平行リンク機構を潰した状態に拘束するためのものである。それにより後脚Bのパンタグラフが拡がらないので、展開状態が安全に維持される。また、パンタグラフは延びた状態で拘束されるので、後脚Bの剛性が高くなる。
【0051】
前記長いリング状の後脚ストッパ31の端部にネジなどを用いたクランプ部材を設ければ、内部の差し渡しの長さを調整することができる。その場合は後脚ストッパ31は、取り外す必要が無く、車椅子に取り付けたままにしておくことができる。なお、長いリング状にすることに代えて、長いC字状に構成することもでき、また、強力なゴム輪で構成することもできる。さらに後脚ストッパ31を設ける位置は、前記肘掛け4と作動リンク8の間に限られるものではなく、後脚Bのパンタグラフを構成するいずれか一対のリンクの、使用時に近接する部位の間に設ければよい。
【0052】
前記実施形態では後輪15は第1部材11と第1連結リンク10の連結点P6 に設けているが、必ずしもその場合に限定されるものではなく、その近傍に設けてもほぼ同様の作用効果を得ることができる。たとえば図1から分かるように、第1連結リンク10の上端近辺あるいは別部材を介在させて連結点P6 の近傍に設けてもよい。
【0053】
図1の車椅子Aでは、下部に荷台23を設けている。荷台23は後部荷台23aと前部荷台23bで構成される。このような荷台23を設けると、障害者や高齢者と共に物品の搬送が可能となる。後部荷台23aの側縁部は、後脚BのクロスリンクCの第1部材11と第2部材12の連結点P5 と、第2部材12と第2連結リンク13との連結点P8 にそれぞれ回動自在に取り付けている。同様に前部荷台23bは連結点P8 と連結点P9 にそれぞれ回動自在に取り付けている。そのため後脚Bの延伸と同期して展開される。また、折り畳み時には後輪15の側面外形内に収まるのでコンパクトに収納できる。
【0054】
後脚Bの間でかつ座部の下方を利用して、電池、モーター、制御盤などを車椅子に載置することができる。モーターの動力は、車椅子Aを自力で走行させる程度であるのが望ましいが、介護者が押すのを補助するアシスト作用程度でも充分である。アシスト作用の場合は、押す力に比例した動力を発生させるのが好ましい。また、制御回路にモーターの回生電流を利用したブレーキ機能など、車椅子を押す力を緩めたとき、とくに急に緩めたときに、自動的にブレーキがかかるようにするのが好ましい。
【0055】
前記の実施形態では、折り畳むために座席ストッパを外したとき、把手17の保持が充分でなければ、座部1や背もたれ3の自重で急激に折り畳まれてしまうことがある。これを防ぐには、パンタグラフ状の後脚Bのリンク間に、ガススプリング、バネ、あるいはガスシリンダやオイルシリンダとオリフィスを利用したショックアブソーバを介在させてもよい。たとえば図9に想像線33で示すように、作動リンク8の後端の連結点P14と、第1部材11の前端(図9では後端)の連結点P17の間にショックアブソーバを設けるのが好ましい。なお、その場合、使用時の第1部材11と第1連結リンク10の連結点Pの位置が、作動リンク8と第1連結リンク10との連結点P6 を結ぶ線分より後方に位置するようにするのが好ましい。
【0056】
すなわち、使用時には作動リンク8の後端の連結点P14とクロスアームCの中間の連結点P5 を結ぶ線分と、第1部材11の前端の連結点P17とを結ぶ線分は「く」の字の位置関係にあるので、折り畳む際には連結点P14とP17の距離は一旦長くなり、それらの連結点P14、P5 、P17同士が一直線に並んだ後、短くなる。従って、作動リンク8の後端の連結点P14と第1部材11の前端の連結点P1 7との間にショックアブソーバ33を設ければ、急激に折り畳まれることを防止することができる。
【0057】
前記実施形態では、キャスター16は前脚2に連結しているが、キャスター16は前脚Bの下面などに固定してもよい。それにより折り畳み時に車椅子が前後方向に傾斜するのを抑制できるという効果がある。さらに前記実施形態では、足置き18は座部1と前脚2の角度の変化と同期して回動するようにしているが、独立して回動させるように構成することもできる。
【0058】
前記実施形態では、折り畳み式車を車椅子に適用した場合を説明したが、本発明の折り畳み式車は、車椅子のほか、ベビーカーや運搬用の手押し車などにも適用することができ、実質的に同じ作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の折り畳み式車を車椅子に適用した一実施形態を示す使用状態における側面図である。
【図2】 その車椅子の背面図である。
【図3】 その車椅子の背面斜視図である。
【図4】 図4aおよび図4bはそれぞれその車椅子の要部側面図およびリンク構成図である。
【図5】 図5aおよび図5bはそれぞれその車椅子のリンク機構のスケルトン図および簡略化したスケルトン図であり、図5cはその車椅子の上部のスケルトン図である。
【図6】 その車椅子の背もたれを示す要部側面図である。
【図7】 その車椅子の肘掛けを示す要部側面図である。
【図8】 その車椅子の折り畳み途中を示す側面図である。
【図9】 その車椅子の折り畳んだ状態を示す側面図である。
【図10】 その車椅子の折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図11】 その車椅子の折り畳んだ状態を示す背面斜視図である。
【符号の説明】
A 車椅子
1 座部
1a 枠材
1b 板材
1c L字状の金具
1d 座部前端
P1 座部と前脚との連結部
2 前脚
P2 座部と背もたれとの連結点
3 背もたれ
P3 座部と後脚との連結点
B 後脚
P4 前脚と後脚との連結点
4 肘掛け
2a 金具
2b ステー
16 キャスター
32 連結部材
23 荷台
23a 後部荷台
23b 前部荷台
3a 枠材
3b 板材
17 把手
9 後部リンク
14 下部リンク
C クロスリンク
P5 クロスリンクの中心の連結点
11 第1部材
12 第2部材
10 第1連結リンク
13 第2連結リンク
P6 第1連結リンクと第1部材の連結点
P7 第1連結リンクと後部リンクとの連結点
P8 第2連結リンクと第2部材との連結点
P9 第2連結リンクと下部リンクとの連結点
9a 後部リンクの前面
11a 第1部材の後端面
P10 後部リンクと第2肘掛けリンクとの連結点
15 後輪
P11 背もたれと背もたれリンクとの連結点
P12 背もたれリンクと肘掛けリンクとの連結点
8 作動リンク
P13 肘掛けリンクと作動リンクとの連結点
P14 作動リンクと第1連結リンクとの連結点
P15 肘掛けと第2肘掛けリンクとの連結点
6 肘掛けリンク
7 第2肘掛けリンク
P16 作動リンクと第2肘掛けリンクとの連結点
24 ハンドル
19 座席ストッパ
19a 棒状部
19b 吊りアーム
19c 軸
20 後輪ストッパ
21 レバー
21a 当接棒
22 バネ
21b 握り棒
18 足置き
18a 支持棒
18b 板材
18c 後部
30 支持ステー
31 後脚ストッパ
P17 第1部材と下部リンクとの連結点
33 ショックアブソーバ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a folding vehicle such as a wheelchair used by a disabled person or an elderly person, a stroller for carrying an infant or a carriage used for moving luggage, and the like, and in particular, folding that can be folded small so as to be easily stored in a trunk of a vehicle. It relates to a formula car.
[0002]
[Prior art]
Here, an example in which the folding vehicle is applied to a wheelchair will be described. Wheelchairs are a typical means of transportation for disabled and elderly people, but when traveling long distances, vehicles such as automobiles are often used in combination. In this case, the wheelchair must be loaded on the trunk of the vehicle, and the wheelchair itself needs to be folded as compactly as possible. The same can be said for strollers carrying infants and wheelbarrows for carrying luggage. Since conventional wheelchairs are generally folded in the width direction, when stored in a trunk of a vehicle or the like, the length of the wheelchair in the vertical direction or the front-rear direction is larger than the length of the trunk in the vertical direction or the front-rear direction. It is necessary to lie down or lie down after folding. Further, even if the conventional wheelchair is laid down sideways, the wheelchair as a whole occupies a large volume in the trunk of the vehicle because there are protrusions such as a handle portion and a footrest, so that it is difficult to mount other loads. Furthermore, if it is mounted on its side, the stability in the trunk is poor, and it will move irregularly in the trunk when the car is running, so it is necessary to pay special nerves to fix the wheelchair. Requires labor and time.
[0003]
Further, since a general wheelchair is folded in a lateral direction, a seat portion and a backrest are made of a material such as cloth. For this reason, sitting for a long time is likely to cause bed slipping, and it is difficult for a person who does not easily apply force to the lower body to keep the body straight.
[0004]
There is also known a folding wheelchair in which the wheelchair is viewed from the side and the backrest is rotated backward to move the rear wheel forward via a link and the footrest is folded (for example, Japanese Patent Publication No. 4-59907). No. publication). However, this has a relatively large rear wheel that the user can rotate by himself, and the folding shape is not so compact.
[0005]
On the other hand, in the case of a wheelchair of a type mainly pushed by an assistant who has a small rear wheel, there has been proposed one in which a seat, a back, and a front leg are individually folded (see Japanese Patent Laid-Open No. 2000-237242). However, since this cannot fold each member synchronously and folds individually, it takes time and effort. Moreover, some conventional wheelchairs can be disassembled and mounted, but there are problems that assembly and disassembly require labor or parts are lost. In addition, in conventional wheelchairs, the wheels are always subjected to a load, so that there is a problem that sag and air leakage are likely to occur.
[0006]
Although not a wheelchair, the present applicant has proposed a transporting device having a curved pantograph-type leg portion that exhibits an arcuate shape when extended and can be folded inward when stored (Japanese Patent Laid-Open No. 2001-106085). reference). This can stably support a large weight while being extended in an arc shape, and can be folded very small.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention eliminates the problems of the above conventional folding wheelchairs, etc., especially reduces the working time and labor when mounted on the trunk of the vehicle as much as possible, stability when mounted on the vehicle, etc. The technical issues are to improve assembly, ease of carrying in the folded state, and comfort in use.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The folding vehicle of the present invention is a wheelchair. , Used for strollers or carts In a folding vehicle, a seat for carrying a person or an object, a front leg that is pivotally connected to the vicinity of the front end of the seat, and a left and right outer side of the seat, one end of which is an intermediate part of the seat A pair of left and right pantograph-type rear legs that are pivotably connected to the lower end and pivotally connected to the lower end of the front leg, and attached to the vicinity of the connecting point between the rear leg and the front leg. A pair of left and right front wheels and a pair of left and right rear wheels attached to the rear legs, the rear wheels having a connection point of the pantograph near the middle of the curved rear legs as a rotation center, The rear legs are curved so as to protrude rearward, and in a folded state, the rear legs are radially arranged so as to gather one end of each link. Or star shape Condition The seat is pivoted so that the vicinity of the rear end of the seat is close to the vicinity of the lower end of the front leg, and the seat is accommodated between the axis of the front wheel and the axis of the rear wheel, The shaft center is moving forward.
[0009]
In such a folding vehicle, it is preferable that an armrest for lowering the position while rotating in the forward direction in synchronization with the folding is connected to the rear leg. Furthermore, it is preferable that a backrest that is folded in conjunction with the folding is connected to the rear end and the rear leg of the seat portion (Claim 3). In addition, it is preferable that a footrest, in which the front end is rotated upward and folded around the vicinity of the rear end in synchronization with folding of the seat portion, is connected to the lower portion of the front leg or the front portion of the rear leg.
[0010]
Furthermore, it is preferable to provide a stopper mechanism between the rear leg and the seat portion to prevent the folding leg from returning to the folded state. Further, it is preferable that the pantograph-shaped rear leg is provided with a rear leg lock for restraining different members adjacent to each other so as not to expand during use. The rear wheel has a stopper rotatably connected to a part of the rear leg so that the two stop positions can be maintained, and the stopper fixes the rotation of the rear wheel at the first stop position when in use. In the state where the wheelchair is folded in a state in which the wheelchair is folded, it is preferable that it is a combined stopper that functions as a folding stopper that restrains the movement of the backrest in the second position and restrains it from expanding to the expanded state (Claim 6). .
[0011]
In addition, it is preferable that one of the links constituting the rear leg is a support member that supports the wheelchair in contact with the ground so that the wheelchair does not fall backward in a folded state. Further, it is preferable to provide a loading platform that is deployed in synchronism with the extension of the rear leg during use. Furthermore, it is preferable that a battery, a motor for driving the rear wheel, and a control device are mounted between the left and right rear legs and below the seat portion. Furthermore, it is preferable that the distance between the rotationally movable connecting points of the front end supporting the seat and the intermediate part is equal to or longer than the rotational radius of the connecting point of the intermediate part of the seat. Further, one link constituting the pantograph of the rear leg has four connecting points, and the positional relationship between three adjacent connecting points is similar to the positional relationship of the connecting points of other members constituting the pantograph shape. Further, it is more preferable that the upper end of the link and the intermediate part of the seat part are rotatably connected (claim 8). Furthermore, it is preferable that the seat is folded by a hinge or the like so that the front end of the seat does not protrude upward.
[0012]
[Operation and effect of the invention]
Since the folding vehicle of the present invention (Claim 1) supports the seat part movably by the front leg and the rear leg of the pantograph shape, and the rear wheel is installed at the connection point of the pantograph near the middle of the curved rear leg, The left and right rear legs, front legs and seat can be folded or unfolded synchronously. That is, when the pantograph-shaped rear leg is folded, the rear wheel moves in the forward direction, and the rear end portion rotates downward with the seat portion centering on the front connection point. Therefore, the dimensions of the folding vehicle in the vertical direction and the front-rear direction are reduced synchronously. Conversely, when the pantograph of the rear leg is extended, the seat and the front leg expand synchronously. Therefore, folding and unfolding work is easy. Moreover, since the rear leg exhibits a curved shape when stretched, the strength is high. In a further folded state, the left and right rear legs shrink back and forth and up and down, and the rear legs radiate so that one end of each link is gathered together. Or star shape Condition And the seat and the front leg fit in a folded state between the front wheel axis and the rear wheel axis. Therefore, the dimensions are reduced in the vertical direction and the front-rear direction, and the occupation volume of the folding vehicle can be greatly reduced, and the stability is high. In addition, since the vicinity of the connecting point between the rear leg and the front leg hardly rotates during folding, the front wheel attached in the vicinity of the front leg can stably support the entire vehicle body even when unfolded or folded.
[0013]
Further, since the left and right dimensions are not changed, and only the front and rear and top and bottom dimensions are reduced, the stability when mounted on the vehicle is improved, and the carry-in and carry-out properties of the folding vehicle to the trunk of the vehicle and the like are improved. In particular, in the case of a trunk of a passenger car, it is long to the left and right, and the front and rear and top and bottom dimensions are small. Therefore, the folding car folded as described above can be accommodated more easily. Furthermore, since the seat portion itself is not folded, the rigidity of the seat portion can be improved. As a result, the user's posture can be stabilized straight, and even when sitting for a long time, it is less likely to get tired and floor slipping is less likely to occur.
[0014]
In the foldable vehicle described above, when an armrest that lowers the position while rotating in the forward direction in synchronization with the fold is connected to the rear leg (Claim 2), when folding the seat or the front leg, In synchronism with them, the armrests are folded so that they approach the front legs and seats. Moreover, when expanding, it expand | deploys synchronizing with those members. Therefore, it can be folded compactly, and folding operation and unfolding operation are easy.
[0015]
In a folding vehicle in which the backrest that is folded in conjunction with the folding is connected to the rear end and the rear leg of the seat portion (Claim 3), when the backrest is pushed downward, the seat portion and the front leg are connected to each other. It is folded around the point, and at the same time the rear leg is folded. Further, when the backrest is pulled up, the rear leg, the front leg and the seat are deployed synchronously. Therefore, the unfolding / folding operation is further facilitated.
[0016]
Folding the front and rear legs to the lower part of the front leg or the front part of the rear leg is connected to a footrest that can be folded by rotating the front end around the rear end in synchronization with the folding of the seat. Sometimes, in sync with them, the footrest is folded to approach the front leg. Moreover, when expanding, it expand | deploys synchronizing with those members. Therefore, it can be folded compactly, and folding operation and unfolding operation are easy.
[0017]
Furthermore, when providing the stopper mechanism which prevents returning to a folding state between the said back leg and a seat part (Claim 4), the back leg comprised with many links is fixed to a seat part firmly. be able to. Therefore, a stable use state can be obtained.
[0018]
In the case of a pantograph-shaped rear leg, when a different member adjacent to the pantograph-shaped rear leg is restrained by a rear leg lock (Claim 5), the pantograph-shaped rear leg itself can be firmly held in an extended state. Thereby, the use state is more stably maintained.
[0019]
As a rear wheel stopper that has a stopper that is rotatably connected to a part of the rear leg so that two stop positions can be maintained, and that the stopper fixes rotation of the rear wheel at the first stop position when in use In the state where the wheelchair is functioning and being folded, when it is a combined stopper that functions as a folding stopper that restrains the movement of the backrest at the second stop position and expands to the expanded state (Claim 6), In use, the rear wheel stopper can be used as a brake. That is, since the two stop positions are rotatably connected to a part of the rear wheel, the stop state can be safely maintained by restraining the rear wheel with the stopper at the first stop position. In addition, at the second stop position, by suppressing the movement of the backrest, the folding shape is stabilized, the carrying becomes easy, and even when stored in the trunk of the car, it can be stored in a stable state. Since the rear wheel stopper is unnecessary in the folded state, and the folding stopper is not necessary in use, there is no inconvenience even if a single member serves as the rear wheel stopper and the folding stopper. Moreover, since one part serves two functions, the number of parts can be reduced.
[0020]
One of the links constituting the rear leg is a support member that supports the ground in a folded state so that the folding vehicle does not fall backward, because the support member supports the ground when folded. The load is not applied. Therefore, it is difficult for the tire air to escape. Further, the use of a loading platform that is deployed in synchronism with the extension of the rear leg during use is convenient because various loads can be placed on the loading platform. In the case where the loading platform is provided at the lower part of the leg, by placing the load on the loading platform, the center of gravity is lowered, and the folding vehicle is stabilized. In addition, when a battery, a motor for driving the rear wheel, and a control device are placed between the left and right rear legs and below the seat (Claim 7), the labor of the person pushing the folding vehicle such as a caregiver is reduced. Since the center of gravity can be lowered, stability during running is improved.
[0021]
In the case of a foldable vehicle, the distance between the rotationally movable connecting points of the front end supporting the seat part and the intermediate part is equal to or longer than the rotational radius of the connecting point of the intermediate part of the seat part. Since it is fully folded and the rear wheels are also moved sufficiently forward, it can be folded compactly. Further, one link constituting the pantograph of the rear leg has four connecting points, and the positional relationship between three adjacent connecting points is similar to the positional relationship of the connecting points of other members constituting the pantograph shape. In addition, in the case where the upper end of the link and the intermediate part of the seat part are rotatably connected (Claim 8), the armrest and the seat part are connected using a link constituting the rear leg. be able to. In that case, the rigidity is improved. In addition, when the rear leg is folded, the intermediate connection point of the seat portion connecting the link and the seat portion can be moved downward, so that the seat portion can be maintained in a substantially vertical state and the size in the front-rear direction can be reduced.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of a folding vehicle according to the present invention will be described with reference to the drawings. 1, 2, and 3 are a side view, a rear view, and a rear perspective view in a state of use showing an embodiment in which the folding vehicle of the present invention is applied to a wheelchair, and FIGS. 4 a and 4 b are side views of the main part of the wheelchair. Fig. 5a and Fig. 5b are skeleton diagrams of the wheelchair link mechanism, simplified skeleton diagrams, Fig. 5c is a skeleton diagram of the upper part of the wheelchair, and Fig. 6 is a side view of the main part showing the backrest of the wheelchair. FIG. 7, FIG. 7 is a side view of the main part showing the armrest of the wheelchair, FIG. 8 is a side view showing the folding of the wheelchair, and FIGS. 9, 10 and 11 are side views showing the folded state of the wheelchair. It is a front view and a rear perspective view.
[0023]
1 to 3 show a use state of the wheelchair A. The wheelchair A is connected to the plate-
[0024]
The
[0025]
A metal fitting 2 a is fixed to the upper end of the
[0026]
As shown in FIG. 3, the
[0027]
Next, the configuration of the rear leg B will be described with reference to FIGS. 4A and 4B. FIG. 4b replaces each link with a bar or curved bar shape to facilitate understanding of the link structure of FIG. 4a. As shown in FIG. 4a, the rear leg B is pivoted at a connecting point P4 in the vicinity of the lower end of the
[0028]
That is, one end of the
[0029]
The link mechanism of the rear leg B having a curved link in FIG. 5a is a skeleton diagram of a parallel link mechanism obtained by linearizing each curved link, and can be understood more intuitively. As is apparent from these skeleton diagrams, the link mechanism constituted by the
[0030]
In the deployed state of FIG. 4a and the folded state of FIG. 9, the
[0031]
In FIG. 4a, among the members constituting the rear leg B, the
[0032]
The
[0033]
As described above, since the
[0034]
In this embodiment, the shaft of the
[0035]
Next, the periphery of the
[0036]
Further, in this embodiment, one end of the
[0037]
FIG. 7 shows the periphery of the
[0038]
On the other hand, as described above, since the
[0039]
In the present embodiment, the intermediate portion of the
[0040]
In FIG. 7, the
[0041]
Further, a
[0042]
The
[0043]
When the wheelchair is folded, the rod-shaped
[0044]
The basic configuration and operation of the wheelchair A in FIG. 1 have been described above, but the accompanying configuration and the operation and effects thereof will be described below. In the wheelchair A of FIG. 1, a
[0045]
In the
[0046]
Furthermore, in this embodiment, as shown in FIG. 9, when the
[0047]
In the embodiment of FIG. 1, a
[0048]
The interlocking
[0049]
In the wheelchair A of FIG. 1, the front end of the
[0050]
Next, the structure and effect of the
[0051]
If a clamp member using a screw or the like is provided at the end of the long ring-shaped
[0052]
In the above-described embodiment, the
[0053]
In the wheelchair A of FIG. 1, the
[0054]
A battery, a motor, a control panel, etc. can be mounted on a wheelchair between the rear legs B and below the seat. The power of the motor is preferably such that the wheelchair A is driven by itself, but an assisting action that assists the caregiver to press is sufficient. In the case of an assist action, it is preferable to generate a power proportional to the pushing force. In addition, it is preferable that the brake is automatically applied when the force of pushing the wheelchair is loosened, such as a brake function using the regenerative current of the motor in the control circuit, especially when it is suddenly released.
[0055]
In the above-described embodiment, when the seat stopper is removed for folding, if the
[0056]
In other words, when used, the line connecting the connecting point P14 at the rear end of the
[0057]
In the embodiment, the
[0058]
In the above embodiment, the case where the folding vehicle is applied to a wheelchair has been described. However, the folding vehicle of the present invention can be applied to a baby carriage, a wheelbarrow for transportation, and the like in addition to a wheelchair. The same effect can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view in a use state showing an embodiment in which a folding vehicle of the present invention is applied to a wheelchair.
FIG. 2 is a rear view of the wheelchair.
FIG. 3 is a rear perspective view of the wheelchair.
4a and 4b are a side view and a link configuration diagram of the main part of the wheelchair, respectively.
5a and 5b are a skeleton diagram and a simplified skeleton diagram of the wheelchair linkage, respectively, and FIG. 5c is a skeleton diagram of the upper part of the wheelchair.
FIG. 6 is a side view of the main part showing the backrest of the wheelchair.
FIG. 7 is a side view of an essential part showing an armrest of the wheelchair.
FIG. 8 is a side view showing the middle of folding the wheelchair.
FIG. 9 is a side view showing a folded state of the wheelchair.
FIG. 10 is a front view showing a folded state of the wheelchair.
FIG. 11 is a rear perspective view showing the wheelchair in a folded state.
[Explanation of symbols]
A Wheelchair
1 seat
1a Frame material
1b Board material
1c L-shaped bracket
1d Seat front edge
Connection part between P1 seat and front leg
2 Front legs
Connection point between P2 seat and backrest
3 Backrest
Connection point between P3 seat and rear leg
B Rear legs
Connection point between P4 front and rear legs
4 armrests
2a bracket
2b stay
16 casters
32 connecting members
23 cargo bed
23a Rear cargo bed
23b Front loading platform
3a Frame material
3b Board material
17 Handle
9 Rear link
14 Bottom link
C Cross link
P5 Cross link center connection point
11 First member
12 Second member
10 First link
13 Second link
Connection point between P6 first connection link and first member
Connection point between P7 first link and rear link
Connection point between P8 second connecting link and second member
P9 Connection point between second link and lower link
9a Front of rear link
11a Rear end surface of first member
Connection point between P10 rear link and second armrest link
15 Rear wheel
Connection point of P11 backrest and backrest link
Connection point of P12 backrest link and armrest link
8 Working links
Connection point of P13 armrest link and actuating link
Connection point between P14 actuating link and first connecting link
Connection point between P15 armrest and second armrest link
6 Armrest links
7 Second armrest link
Connection point between P16 working link and second armrest link
24 Handle
19 Seat stopper
19a Bar-shaped part
19b Hanging arm
19c axis
20 Rear wheel stopper
21 Lever
21a Contact rod
22 Spring
21b Grip stick
18 Footrest
18a Support rod
18b Board material
18c rear
30 Support stay
31 Rear leg stopper
Connection point between P17 first member and lower link
33 Shock absorber
Claims (8)
人または物を乗せる座部と、
その座部の前端近辺に回動自在に連結されている前脚と、
前記座部の左右外側に配置され、その一端が前記座部の中間部に回動自在に連結され、他端が前脚の下端に回動自在に連結されている複数のリンクからなるパンタグラフ式の左右一対の後脚と、
その後脚と前脚の連結点付近に取り付けられた左右一対の前輪と、
前記後脚に取り付けられた左右の一対の後輪とを備え、
その後輪が、湾曲した後脚の中間付近におけるパンタグラフの連結点を回転の軸心としており、
展開状態で、前記後脚が後方に突出するように湾曲し、
折り畳み状態で、前記後脚が各リンクの一端を寄せ集めるように放射状または星形状に集合し、前記座部の後端付近が前脚の下端付近に近接させるように回動し、前記座部が前輪の軸心と後輪の軸心との間に収納され、前記後輪の軸心が前方に移動していることを特徴とする折り畳み式車。In a folding car used for a wheelchair , stroller or cart ,
A seat where people or things can be placed;
A front leg rotatably connected to the vicinity of the front end of the seat,
A pantograph type comprising a plurality of links disposed on the left and right outer sides of the seat part, one end of which is pivotally connected to the intermediate part of the seat part and the other end pivotally connected to the lower end of the front leg. A pair of left and right rear legs,
A pair of left and right front wheels attached near the connecting point of the rear leg and the front leg;
A pair of left and right rear wheels attached to the rear legs,
The rear wheel has a pivot point at the connection point of the pantograph near the middle of the curved rear leg,
In the deployed state, the rear leg is curved so as to protrude rearward,
In the folded state, the rear leg is set in a radial or star shape to gather one end of each link, the vicinity of the rear end of the seat portion is pivoted so as to close to the vicinity of the lower end of the front leg, said seat Is housed between a front wheel shaft center and a rear wheel shaft center, and the rear wheel shaft center is moved forward.
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