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JP3803242B2 - Isdn通信制御装置 - Google Patents

Isdn通信制御装置 Download PDF

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JP3803242B2
JP3803242B2 JP2000346605A JP2000346605A JP3803242B2 JP 3803242 B2 JP3803242 B2 JP 3803242B2 JP 2000346605 A JP2000346605 A JP 2000346605A JP 2000346605 A JP2000346605 A JP 2000346605A JP 3803242 B2 JP3803242 B2 JP 3803242B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通話状態における第3者である外線相手からのアナログ着信時に送出する通話中着信音の送出を任意に設定できるようにして、通話状態にある外線相手との通話に支障をきたさないようにすることを実現するISDN通信制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
図13は従来技術の構成図を示すものである。同図において、ISDN通信制御装置51は、アナログ通信処理部52を構成し、ISDN網(ディジタル総合サービス網)11と接続するとともに、ISDN通信制御装置51内に接続する電話機などのアナログ機器54と接続している。
【0004】
一方、公衆回線網10は、ISDN網11および電話中心のアナログ網12を含むディジタル通信路を提供するネットワークからなる。外線相手A13および外線相手B14は公衆回線網10に接続可能であり、ISDN網11あるいはアナログ網12とISDN網11とを経由してISDN通信制御装置51内に接続するアナログ機器54と接続されている。
【0005】
前記アナログ通信処理部52は、キャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行った状態において、アナログ機器54が外線相手A13と通話状態にある場合に、第3者である外線相手B14が呼び出し処理中であれば、通話中着信音をISDN通信制御装置51内に接続するアナログ機器54に送出し続ける通話中着信音送出処理を実行する。
【0006】
なお、図16に示すように、通話中着信音送出処理において、例えば「ププー、ププー」と鳴らす通話中着信音を送出させる間隔を3秒間隔になるように固定して設定されている。
【0007】
また、前記アナログ通信処理部52は、通話中着信音をISDN通信制御装置51内に接続するアナログ機器54に送出し続ける間に、ISDN通信制御装置51内に接続されているアナログ機器54のキャッチホン操作により、前記第3者である外線相手B14との通話を可能にする処理を実行する。
【0008】
また、前記アナログ通信処理部52は、第3者である外線相手B14が呼び出し処理を停止させた場合は、通話中着信音の送出を停止する処理を実行する。
【0009】
つぎに、ISDN通信制御装置の処理手順を説明する。
【0010】
図14は従来技術のフローチャートを示す。同図は、通話状態において、第3者である外線相手が呼び出し処理中であり、ISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により、前記第3者である外線相手との通話を可能にする処理手順を示す。
【0011】
ステップS51において、ISDN通信制御装置51にキャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行う。
【0012】
ステップS52において、ISDN通信制御装置51内に接続されているアナログ機器54と外線相手A13とが通話中の状態となる。
【0013】
ステップS53において、外線相手B14がISDN通信制御装置51にアナログ発信を行う。
【0014】
ステップS54において、アナログ通信処理部52はアナログ機器54に通話中着信音の送出を開始する。(アナログ機器54と外線相手A13とが通話状態、外線相手B14は呼び出し状態)
【0015】
ステップS55において、アナログ機器54の利用者がキャッチホン(フッキング)操作を行う。
【0016】
ステップS56において、アナログ通信処理部52は通話中着信音の送出を停止し、アナログ機器54の通話を外線相手B14に切替える。
【0017】
図15は従来技術のフローチャートを示す。同図は、呼び出し中の第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合の処理手順を示す。
【0018】
ステップS61において、ISDN通信制御装置51にキャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行う。
【0019】
ステップS62において、ISDN通信制御装置51内に接続されているアナログ機器54と外線相手A13とが通話中の状態となる。
【0020】
ステップS63において、外線相手B14がISDN通信制御装置51にアナログ発信を行う。
【0021】
ステップS64において、アナログ通信処理部52はアナログ機器54に通話中着信音の送出を開始する。(アナログ機器54と外線相手A13とが通話状態、外線相手B14は呼び出し状態)
【0022】
ステップS65において、外線相手B14が呼び出しを中止する。
【0023】
ステップS66において、アナログ通信処理部52はアナログ機器54に送出している通話中着信音の送出を停止する。
【0024】
すなわち、図16(a)に示すように、ISDN通信制御装置51内に接続されているアナログ機器54と外線相手A13とが通話中の状態において、第3者である外線相手B14が呼び出し処理中であれば、アナログ機器54の利用者がキャッチホン操作を行わないかぎり、通話中着信音は鳴りっぱなしである。
【0025】
また、図16(b)に示すように、第3者である外線相手B14が呼び出し処理を中止させたことを通話中着信音が消えることによって確認することになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。
【0027】
第3者である外線相手が呼び出し処理を実行し通話中着信音が送出される場合、通話状態にある外線相手と重要な会話を行っている場合でも、第3者である外線相手が呼び出しを続ける限り、通話状態にある外線相手との会話は途切れ途切れとなってしまう。
【0028】
この発明の課題は、
キャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行った状態で、外線相手とアナログ通話中に第3者である外線相手から着信があると、送出する通話中着信音の送出を指定する。これにより、第3者である外線相手からの着信を確認し、かつ、通話状態にある外線相手との通話に支障をきたさなくする。
【0029】
すなわち、通話状態における第3者である外線相手からのアナログ着信時に送出する通話中着信音の送出時間を予め設定し、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態である外線相手との通話を延々と途切れることがないようにすることにある。
【0030】
また、通話状態における第3者である外線相手からのアナログ着信時に送出する通話中着信音を停止させても、第3者である外線相手の呼び出しを停止させないようにすることにある。
【0031】
また、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させたことを確認するようにすることにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
前記の問題点を解決するために、この発明では次に示す手段を取った。
【0034】
通話中着信音の送出時間を設定可能とし、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、指定した時間後に通話中着信音の送出のみを停止させる。さらに、通話中着信音の送出のみを停止させた状態でも、、第3者である外線相手の呼び出しを保持し、アナログ機器のキャッチホン操作により、アナログ通話を可能にする。
【0035】
上記の手段をとることにより、通話中着信音を指定した時間だけ送出することで、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話を延々と途切れさせないようにする。また、通話中着信音を停止させることでも、第3者である外線相手の呼び出しは停止させないようにする。
【0038】
【発明の実施の形態】
この発明は、次に示す実施の形態を取った。
【0039】
図1は本発明の構成図を示す。
【0040】
同図において、1はISDN通信制御装置であり、アナログ通信処理部2と、通話中着信音送出時間設定処理部3と、通話中着信音送出時間記憶部5とを構成する。アナログ通信処理部2はISDN網11と接続するとともに、ISDN通信制御装置1内に接続する電話機などのアナログ機器4と接続する。
【0041】
一方、公衆回線網10は、ISDN網11および電話中心のアナログ網12を含むディジタル通信路を提供するネットワークからなる。外線相手A13および外線相手B14は公衆回線網10に接続可能であり、ISDN網11あるいはアナログ網12とISDN網11とを経由してISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4と接続される。
【0042】
前記通話中着信音送出時間記憶部5は、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を送出するために事前に定義された複数の通話中着信音送出時間を示す通話中着信音送出時間情報を記憶する。
【0043】
前記通話中着信音送出時間設定処理部3は、前記通話中着信音送出時間記憶部5に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づいて、通話中着信音送出時間を任意に設定する処理を実行する。なお、通話中着信音送出時間を任意に設定する際は、設定画面6によって設定できる。また、コマンド7によっても設定できる。
【0044】
前記アナログ通信処理部2は、アナログ機器4が外線相手A13と通話状態にある場合、第3者である外線相手B14からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部3で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する処理を実行する。
【0045】
また、前記アナログ通信処理部2は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4のキャッチホン操作により前記第3者である外線相手B14との通話を可能にする処理を実行する。
【0046】
また、前記アナログ通信処理部2は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止した後、呼び出し中の前記第3者である外線相手B14が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信音とは異なる通話中着信停止音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する処理を実行する。
【0047】
図2は本発明とともに開発した参考例の構成図を示す。
【0048】
同図において、1はISDN通信制御装置であり、アナログ通信処理部2と、通話中着信音送出間隔設定処理部23と、通話中着信音送出間隔記憶部25とを構成する。アナログ通信処理部2はISDN網11と接続するとともに、ISDN通信制御装置1内に接続する電話機などのアナログ機器4と接続する。
【0049】
一方、公衆回線網10は、ISDN網11および電話中心のアナログ網12を含むディジタル通信路を提供するネットワークからなる。外線相手A13および外線相手B14は公衆回線網10に接続可能であり、ISDN網11あるいはアナログ網12とISDN網11とを経由してISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4と接続される。
【0050】
前記通話中着信音送出間隔記憶部25は、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を送出するために事前に定義された複数の通話中着信音送出間隔を示す通話中着信音送出間隔情報を記憶する。
【0051】
また、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23は、通話中着信音送出隔間情報に基づいて通話中着信音送出間隔を任意に設定する処理を実行する。なお、通話中着信音送出間隔を任意に設定する際は、設定画面6によって設定できる。また、コマンド7によっても設定できる。
【0052】
前記アナログ通信処理部2は、アナログ機器4が外線相手A13と通話状態にある場合、第3者である外線相手B14からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23で設定された通話中着信音送出間隔に基づいて通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する処理を実行する。
【0053】
すなわち、図1に示すように、ISDN通信制御装置1は、
事前に定義された通話中着信音送出時間を含む通話中着信音送出時間情報を記憶する通話中着信音送出時間記憶部5と、
前記通話中着信音送出時間記憶部5に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する通話中着信音送出時間設定処理部3と、
外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部3で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部2とを備える。
【0054】
上記の形態をとることにより、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を設定された時間だけ送出し続けることで、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話を延々と途切れさせないようにする。
【0055】
さらに、前記通話中着信音送出時間設定処理部3は、
設定する通話中着信音送出時間をISDN通信制御装置に接続する端末装置からの設定画面6から任意に設定する。
【0056】
上記の形態をとることにより、通話中着信音送出時間記憶部に記憶する通話中着信音送出時間情報を表示部に表示し、任意の通話中着信音送出時間を設定画面によって設定する。
【0057】
さらに、前記通話中着信音送出時間設定処理部3は、
設定する通話中着信音送出時間をISDN通信制御装置に接続する端末装置からのコマンド7から任意に設定する。
【0058】
上記の形態をとることにより、通話中着信音送出時間記憶部に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づいてコマンド入力によって任意の通話中着信音送出時間を設定する。
【0059】
さらに、前記アナログ通信処理部2は、
設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4のキャッチホン操作により前記第3者である外線相手との通話を可能にする。
【0060】
上記の形態をとることにより、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、設定された時間経過後に通話中着信音を停止させても、第3者である外線相手の呼び出しを停止させないようにする。
【0061】
さらに、前記アナログ通信処理部2は、
設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止した後、呼び出し中の前記第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する。
【0062】
上記の形態をとることにより、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させたことを通話中着信停止音によって確認するようにする。
【0063】
また、図2に示すように、ISDN通信制御装置1は、
事前に定義された通話中着信音送出間隔を含む通話中着信音送出間隔情報を記憶する通話中着信音送出間隔記憶部25と、
前記通話中着信音送出間隔記憶部25に記憶する通話中着信音送出間隔情報に基づく通話中着信音送出間隔を任意に設定する通話中着信音送出間隔設定処理部23と、
外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23で設定された通話中着信音送出間隔に基づいて通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部2とを備える。
【0064】
上記の形態をとることにより、設定する通話中着信音送出間隔を適宜に長く設定すれば、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話に支障をきたさなくする。
【0065】
さらに、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23は、
設定する通話中着信音送出間隔をISDN通信制御装置に接続する端末装置からの設定画面から任意に設定する。
【0066】
上記の形態をとることにより、通話中着信音送出間隔記憶部に記憶する通話中着信音送出間隔情報を表示部に表示し、任意の通話中着信音送出間隔を設定画面によって設定する。
【0067】
さらに、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23は、
設定する通話中着信音送出間隔をISDN通信制御装置に接続する端末装置からのコマンドから任意に設定する。
【0068】
上記の形態をとることにより、通話中着信音送出間隔記憶部に記憶する通話中着信音送出間隔情報に基づいてコマンド入力によって任意の通話中着信音送出間隔を設定する。
【0069】
また、ISDN通信制御方法は、
事前に定義された通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定し、
外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出する。
【0070】
上記の形態をとることにより、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を設定された時間だけ送出し続けることで、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話を延々と途切れさせないようにする。また、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により前記第3者である外線相手との通話を可能にすれば、第3者である外線相手の呼び出しは停止させないようにする。また、前記第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出すれば、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させたことを通話中着信停止音によって確認するようにする。
【0071】
また、ISDN通信制御を実現するコンピュータ読取り可能な記録媒体において、
コンピュータに、
事前に定義された通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する手順と、
外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出する手順とを実行させるプログラムを記録させる。
【0072】
上記の形態をとることにより、通話状態における第3者からのアナログ着信時に送出する通話中着信音の送出時間を任意に設定することで、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を設定された時間だけ送出し続けることで、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話を延々と途切れさせないようにするISDN通信制御を実現するコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供する。
【0073】
【実施例】
この発明による代表的な実施例を図3ないし図12によって説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略することがある。
【0074】
図3は本発明の実施例の構成図を示す。
【0075】
同図において、ISDN通信制御装置1は、アナログ通信処理部2と、通話中着信音送出時間設定処理部3と、記憶部5aと、タッチパネル6とを構成する。アナログ通信処理部2はISDN網11と接続するとともに、ISDN通信制御装置1内に接続する電話機などのアナログ機器4と接続する。
【0076】
一方、公衆回線網10は、ISDN網11および電話中心のアナログ網12を含むディジタル通信路を提供するネットワークからなる。外線相手A13および外線相手B14は公衆回線網10に接続可能であり、外線相手A13はISDN網11を経由してISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4と接続されている。また、外線相手B14はアナログ網12とISDN網11とを経由してISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4と接続されている。
【0077】
前記記憶部5aは、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を送出するために事前に定義された複数の通話中着信音送出時間を示す通話中着信音送出時間情報を記憶する。
【0078】
なお、図6(a)に、前記記憶部5aに記憶する通話中着信音送出時間情報の一例を示す。図6(a)において、通話中着信音送出時間は、5秒間隔で設定されており、通話中着信音送出時間のなかで0秒とあるのは、従来と同様に通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4に送出し続ける場合を示している。
【0079】
前記通話中着信音送出時間設定処理部3は、記憶部5aに記憶する通話中着信音送出時間情報に基づいて、タッチパネル6からの操作指示に従って通話中着信音送出時間を任意に設定する処理を実行する。なお、通話中着信音送出時間を任意に設定する詳細説明は後述する。
【0080】
また、前記通話中着信音送出時間設定処理部3は、通話中着信音送出時間を設定する場合、「ププー、ププー」と鳴らす通話中着信音を送出させる間隔を適宜に設定し、送出し続ける通話中着信音送出時間を任意に設定するようにしてもよい。
【0081】
前記アナログ通信処理部2は、アナログ機器4が外線相手A13と通話状態にある場合、第3者である外線相手B14からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部3で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する処理を実行する。
【0082】
また、前記アナログ通信処理部2は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4のキャッチホン操作により前記第3者である外線相手B14との通話を可能にする処理を実行する。
【0083】
また、前記アナログ通信処理部2は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止した後、呼び出し中の前記第3者である外線相手B14が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信音とは異なる通話中着信停止音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出する処理を実行する。
【0084】
図4は本発明の実施例の構成図を示す。
【0085】
同図において、ISDN通信制御装置1は、アナログ通信処理部2と、通話中着信音送出時間設定処理部3と、前述の図6(a)で示した通話中着信音送出時間情報を記憶する記憶部5aとを構成する。また、ISDN通信制御装置1は、操作端末となる端末装置7を接続し、通話中着信音送出時間設定処理部3は、表示部8に表示する設定画面、あるいは、キーボードなどの入力部9からのコマンド入力といった入力操作に従って通話中着信音送出時間を任意に設定する処理を実行する。
【0086】
つぎに、通話中着信音送出時間を任意に設定する例を説明する。
【0087】
図7(a)は設定画面により通話中着信音送出時間を任意に設定する一例を示す。この例では、設定画面に表示されている前述の図6(a)で示した通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間の中から任意の送出時間を設定することになる。
【0088】
また、図8(a)はコマンドにより通話中着信音送出時間を任意に設定する一例を示す。この例では、一方の電話機#tel 1には、従来と同様に通話中着信音を送出し続ける場合を設定し、他方の電話機#tel 2には、通話中着信音送出時間を20秒に設定している場合を示している。
【0089】
つぎに、本発明とともに開発した参考例を説明する。
【0090】
図5は参考例の構成図を示す。
【0091】
同図において、ISDN通信制御装置1は、アナログ通信処理部2と、通話中着信音送出間隔設定処理部23と、記憶部5bと、タッチパネル6とを構成する。アナログ通信処理部2はISDN網11と接続するとともに、ISDN通信制御装置1内に接続する電話機などのアナログ機器4と接続する。
【0092】
前記記憶部5bは、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を送出するために事前に定義された複数の通話中着信音送出間隔を示す通話中着信音送出間隔情報を記憶する。
【0093】
なお、図6(b)に、前記記憶部5bに記憶する通話中着信音送出間隔情報の一例を示す。図6(b)において、通話中着信音送出間隔情報のなかで通話中着信音送出間隔が3秒間隔の場合は、従来と同様に通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続するアナログ機器4に3秒間隔で送出し続ける場合を示している。
【0094】
前記通話中着信音送出間隔設定処理部23は、記憶部5bに記憶する通話中着信音送出間隔情報に基づいて、タッチパネル6からの操作指示に従って通話中着信音送出間隔を任意に設定する処理を実行する。
【0095】
また、ISDN通信制御装置1は、前述の図4に示したように、操作端末となる端末装置7を接続し、通話中着信音送出間隔設定処理部23は、表示部8に表示する設定画面、あるいは、キーボードなどの入力部9からのコマンド入力といった入力操作に従って通話中着信音送出間隔を任意に設定する処理を実行することもできる。なお、通話中着信音送出間隔を任意に設定する詳細説明は後述する。
【0096】
前記アナログ通信処理部2は、アナログ機器4が外線相手A13と通話状態にある場合、第3者である外線相手B14からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出間隔設定処理部23で設定された通話中着信音送出間隔に基づいて通話中着信音をISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4に送出し続ける処理を実行する。
【0097】
つぎに、通話中着信音送出間隔を任意に設定する例を説明する。
【0098】
図7(b)は設定画面により通話中着信音送出間隔を任意に設定する一例を示す。この例では、設定画面に表示されている前述の図6(b)で示した通話中着信音送出間隔情報に基づく設定画面に表示されている通話中着信音送出間隔の中から任意の送出間隔を設定することになる。
【0099】
図8(b)はコマンドにより通話中着信音送出間隔を任意に設定する一例を示す。この例では、一方の電話機#tel 1には、従来と同様に通話中着信音を3秒間隔で送出し続ける場合を設定し、他方の電話機#tel 2には、通話中着信音を15秒間隔で送出し続ける場合を示している。
【0100】
つぎに、前述の図3および図4に示したISDN通信制御装置の処理手順を説明する。
【0101】
図9は本発明の実施例のフローチャートを示す。同図は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により、前記第3者である外線相手との通話を可能にする処理手順を示す。
【0102】
ステップS11において、ISDN通信制御装置1にキャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行う。
【0103】
ステップS12において、通話中着信音送出時間設定処理部3は入力指示に従って通話中着信音送出時間を設定する。
【0104】
ステップS13において、ISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4と外線相手A13とが通話中の状態となる。
【0105】
ステップS14において、外線相手B14がISDN通信制御装置1にアナログ発信を行う。
【0106】
ステップS15において、アナログ通信処理部2はアナログ機器4に通話中着信音の送出を実行する。(アナログ機器4と外線相手A13とが通話状態、外線相手B14は呼び出し状態)
【0107】
ステップS16において、アナログ通信処理部2はステップS12で設定された通話中着信音送出時間を経過したか判定する。設定時間を経過していれば、ステップS17に進む。設定時間を経過していなければ、ステップS15に戻る。
【0108】
ステップS17において、アナログ通信処理部2は通話中着信音の送出を停止する。
【0109】
ステップS18において、アナログ機器4の利用者がキャッチホン(フッキング)操作を行う。
【0110】
ステップS19において、アナログ通信処理部2はアナログ機器4の通話を外線相手B14に切替える。
【0111】
図10は本発明の実施例のフローチャートを示す。同図は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止した後、呼び出し中の第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出する処理手順を示す。
【0112】
ステップS31において、ISDN通信制御装置1にキャッチホンまたは擬似キャッチホンの設定を行う。
【0113】
ステップS32において、通話中着信音送出時間設定処理部3は入力指示に従って通話中着信音送出時間を設定する。
【0114】
ステップS33において、ISDN通信制御装置1内に接続されているアナログ機器4と外線相手A13とが通話中の状態となる。
【0115】
ステップS34において、外線相手B14がISDN通信制御装置1にアナログ発信を行う。
【0116】
ステップS35において、アナログ通信処理部2はアナログ機器4に通話中着信音の送出を実行する。(アナログ機器4と外線相手A13とが通話状態、外線相手B14は呼び出し状態)
【0117】
ステップS36において、アナログ通信処理部2はステップS32で設定された通話中着信音送出時間を経過したか判定する。設定時間を経過していれば、ステップS37に進む。設定時間を経過していなければ、ステップS35に戻る。
【0118】
ステップS37において、アナログ通信処理部2は通話中着信音の送出を停止する。
【0119】
ステップS38において、外線相手B14が呼び出しを中止する。
【0120】
ステップS39において、アナログ通信処理部2はアナログ機器4に通話中着信停止音を送出する。
【0121】
以上説明したように、本発明の実施例によれば、図11に示すように、通話中着信音送出時間を任意に設定することで、通話状態における第3者からの呼び出し中において、通話中着信音を設定された時間だけ送出し続ける。
【0122】
さらに、図11(a)に示すように、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により第3者である外線相手との通話を可能にする。
【0123】
さらに、図11(b)に示すように、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出し、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させたことを通知する。
【0124】
また、参考例においては、図12に示すように、通話中着信音送出間隔を適宜に長く設定すれば、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話状態にある外線相手との通話に支障をきたすことなく、3者である外線相手からの着信を通知する。
【0125】
【発明の効果】
この発明により、以下に示すような効果が期待できる。
【0126】
事前に定義された通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定することができ、通話状態における第3者からのアナログ着信時に、通話中着信音を設定された時間だけ送出し続けることで、第3者である外線相手からの着信を確認しつつ、通話状態にある外線相手との通話を延々と途切れさせないようにすることができ、通話状態にある外線相手との通話に支障をきたさなくすることができる。
【0127】
さらに、通話中着信音送出時間情報を表示部に表示し、任意の通話中着信音送出時間を設定画面によって設定することができる。
【0128】
さらに、通話中着信音送出時間情報に基づいてコマンド入力によって任意の通話中着信音送出時間を設定することができる。
【0129】
さらに、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により第3者である外線相手との通話を可能にすることができ、第3者である外線相手の呼び出しを停止させないようにすることができる。
【0130】
さらに、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出することができ、第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させたことを通話中着信停止音によって確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明とともに開発した参考例の構成図である。
【図3】本発明の実施例の構成図である。
【図4】本発明の実施例の構成図である。
【図5】本発明の参考例の構成図である。
【図6】本発明の実施例および参考例を説明するための図である。
【図7】同じく、本発明の実施例および参考例を説明するための図である。
【図8】同じく、本発明の実施例および参考例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施例のフローチャートである。
【図10】本発明の実施例のフローチャートである。
【図11】本発明の実施例の説明図である。
【図12】本発明の参考例の説明図である。
【図13】従来技術の構成図である。
【図14】従来技術のフローチャートである。
【図15】従来技術のフローチャートである。
【図16】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:ISDN通信制御装置
2:アナログ通信処理部
3:通話中着信音送出時間設定処理部
4:アナログ機器
5:通話中着信音送出時間記憶部
23:通話中着信音送出間隔設定処理部
25:通話中着信音送出間隔記憶部

Claims (4)

  1. 事前に定義された通話中着信音送出時間を含む通話中着信音送出時間情報を記憶する通話中着信音送出時間記憶部(5)と、前記通話中着信音送出時間記憶部(5)に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する通話中着信音送出時間設定処理部(3)と、外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部(2)とを備えるISDN通信制御装置において、
    前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)は、設定する通話中着信音送出時間をISDN通信制御装置に接続する端末装置からの設定画面から任意に設定する、ことを特徴とするISDN通信制御装置。
  2. 事前に定義された通話中着信音送出時間を含む通話中着信音送出時間情報を記憶する通話中着信音送出時間記憶部(5)と、前記通話中着信音送出時間記憶部(5)に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する通話中着信音送出時間設定処理部(3)と、外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部(2)とを備えるISDN通信制御装置において、
    前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)は、設定する通話中着信音送出時間をISDN通信制御装置に接続する端末装置からのコマンドから任意に設定する、ことを特徴とするISDN通信制御装置。
  3. 事前に定義された通話中着信音送出時間を含む通話中着信音送出時間情報を記憶する通話中着信音送出時間記憶部(5)と、前記通話中着信音送出時間記憶部(5)に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する通話中着信音送出時間設定処理部(3)と、外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部(2)とを備えるISDN通信制御装置において、
    前記アナログ通信処理部(2)は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止しても、その後のISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器のキャッチホン操作により前記第3者である外線相手との通話を可能にする、ことを特徴とするISDN通信制御装置。
  4. 事前に定義された通話中着信音送出時間を含む通話中着信音送出時間情報を記憶する通話中着信音送出時間記憶部(5)と、前記通話中着信音送出時間記憶部(5)に記憶する通話中着信音送出時間情報に基づく通話中着信音送出時間を任意に設定する通話中着信音送出時間設定処理部(3)と、外線相手とのアナログ通話時において、第3者である外線相手からのアナログ着信時に、前記通話中着信音送出時間設定処理部(3)で設定された通話中着信音送出時間だけ通話中着信音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出するアナログ通信処理部(2)とを備えるISDN通信制御装置において、
    前記アナログ通信処理部(2)は、設定した通話中着信音送出時間経過後に通話中着信音が停止した後、呼び出し中の前記第3者である外線相手が呼び出し処理を停止させた場合、通話中着信停止音をISDN通信制御装置内に接続されているアナログ機器に送出する、ことを特徴とするISDN通信制御装置。
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