JP3848066B2 - ベルトユニットと該ベルトユニットが装着される装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトを備えたベルトユニットと該ベルトユニットが装着される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真印刷装置に内蔵されている、従来の転写ベルトユニットの構造について説明する。図16は従来例の電子写真印刷装置と転写ベルトユニットを示す概略斜視図である。
【0003】
図16において、電子写真印刷装置1(以下印刷装置1とする)の内部には、内部に、印刷装置1の最大印字幅以上の幅を有したループ形状をした転写ベルト4を内蔵した転写ベルトユニット3(以下ベルトユニット3とする)が設けられている。そしてベルトユニット3には、内部に転写ベルト4と、該転写ベルト4が巻装されているドライブローラ5、アイドルローラ6と、図示せぬ転写ローラ等のローラと、転写ベルト4のクリーニングを行う図示せぬブレード等が内蔵されている。
【0004】
なお、上記ドライブローラ5は表面が高摩擦抵抗の部材で形成されており、またドライブローラ5が取り付けられている図示せぬ軸には、図示せぬギヤが取り付けられており、このギヤが印刷装置1に設けられた、図示せぬ駆動源と接続された図示せぬギヤと噛み合っている。そして上記駆動源の駆動力によりドライブローラ5は転写ベルト4を回転させる。一方アイドルローラ6は転写ベルト3に張力を与え、転写ベルト4を円滑に回転させるためのローラである。なお、上記ドライブローラ5が取り付けられている軸と、アイドルローラ6が取り付けられている軸等は図示せぬベルトフレームに保持されている。また上記図示せぬベルトフレームはベルトケース8に保持されており、このベルトケース8により印刷装置1との位置決めが行われる。そして上記ベルトケース8と該ベルトケース8に内蔵されている部材によりベルトユニット3が構成されている。
【0005】
例えば印刷装置1を、上記ベルトユニット3をユーザー交換部品としている装置とすれば、印刷装置1内部にはガイドレール9が設けられており、ベルトケース8にはこのガイドレール9上を移動自在となるように図示せぬ溝が形成されている。そしてベルトユニット3を印刷装置1内部から外部へと取り出す際、あるいは印刷装置1内部へと装着する際には、印刷装置1に回動自在に設けられているサイドフレーム2を開き、ベルトユニット3をガイドレール9に沿って抜き差しして行う。なお、ベルトユニット3の印刷装置1内部への装着時の位置決めは、ベルトケース8と印刷装置1にそれぞれ設けられた図示せぬ嵌合部によって行われる。
【0006】
なお、上記ベルトユニット3を印刷装置1の正面から脱着する装置もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のベルトユニット3においては、サイドフレーム2を開き、ベルトユニット3を印刷装置1の側面あるいは前面から脱着しなければならないので、印刷装置1の設置領域を大きくとる必要があるといった問題点があった。
【0008】
また印刷装置1に対する転写ベルト4の位置決めが、印刷装置1とベルトケース8との位置決めで行われているので、ベルトユニット3が印刷装置1に装着された際に、ドライブローラ5及びアイドルローラ6の位置が正規の位置よりもずれてドライブローラ5とアイドルローラ6とが平行な状態では無くなってしまうと、転写ベルト4がねじれた状態でドライブローラ5及びアイドルローラ6に巻装されてしまう場合があった。そしてこのような場合には、転写ベルト4が回転中に振れてしまうといった不具合が発生してしまうという問題点があった。
【0009】
更に、ドライブローラ5と同軸上のギヤと、ドライブローラ5を駆動させる、印刷装置1側のギヤとの位置決めは、ベルトケース8を介してであるので、ドライブローラ5と同軸上のギヤと印刷装置1側のギヤとの噛み合わせの精度が低下する場合があり、噛み合わせの精度が低下すると、転写ベルト4の回転ムラが発生するという問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明で設けた第1の解決手段は、複数のローラに巻装され、媒体を載せて回転するベルトを備えたベルトユニットにおいて、上記ベルトユニットの両側面に、それぞれ両端部が回動自在に取り付けられ、該両端部同士が手掛け部により繋がれて構成され、解放された状態では、上記ベルトに接近する方向に倒れる重心のバランスに設定された持ち手と、上記持ち手の手掛け部が上記ベルトに接近する方向に倒れたときに、上記ベルトに接触しない位置で上記持ち手の一部に接触して該持ち手の回動を停止させるストッパを設けたものである。
【0011】
また第2の解決手段は、ドライブローラとアイドルローラとに巻装されたベルトを備え、該ベルトを上記ドライブローラの回転により回転させるベルトユニットと、該ベルトユニットが着脱自在に装着される装置において、上記ベルトユニットにおいては、上記ドライブローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、上記装置においては、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記ベアリングの一部が嵌め込まれるベアリング受け部がフレームに形成されると共に、上記ベアリングが上記ベアリング受け部に対して嵌合状態となった際に、上記ベアリングに接触して位置を固定するロック部材を設けたものである。
【0012】
上記第3の解決手段は、上記第2の解決手段に加えて更に、ベルトユニットにおいては、上記アイドルローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、上記装置においては、上記ベルトの回転方向と平行な方向に延びた長溝形状であり、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記アイドルローラ側のベアリングの一部が、上記ベルトの回転方向と平行な方向に移動自在に嵌合するベアリング受け部がフレームに形成されているものである。
【0013】
上記第1の解決手段によれば、持ち手を持つことにより、片手でベルトユニットの持ち上げ及び保持が可能となったので、ベルトユニットを装置の側面あるいは前面から引き出して脱着するのではなく、上下方向へ脱着することが可能となる。
【0014】
また第2の解決手段によれば、ベアリングにより位置決めを行うことにより、ベルトユニットを装置に装着した際の、ベルトユニット側の部材の、装置側の部材に対する位置決め精度を向上させることができ、ベルトの回転ムラを無くすことができる。
【0015】
更に第3の解決手段によれば、ドライブローラが取り付けられている軸とアイドルローラが取り付けられている軸は常に装置に対して正規の位置に装着されるようになるので、ベルトユニットが装置に装着された際に、ドライブローラとアイドルローラの、装置に対する装着位置の精度を向上させることができる。その結果、ドライブローラとアイドルローラに巻装されるベルトのねじれを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。なお、各図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【0017】
第1の実施の形態
図1は第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略斜視図、図2は第1の実施の形態の電子写真印刷装置と転写ベルトユニットを示す概略斜視図、図3は第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略平面図、図4は第1の実施の形態の転写ベルトユニットとIDユニットとの関係を示す説明図、図5は第1の実施の形態の転写ベルトユニットの一部を示す概略斜視図、図6は第1の実施の形態の電子写真印刷装置の一部を示す概略斜視図、図7は第1の実施の形態の転写ベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略斜視図である。なお、図1、図4においては軸21、35、ベアリング22は図示されていない。また図5、図7においてはロック部14は図示されていない。
【0018】
図1、図2において、電子写真印刷装置10(以下印刷装置10とする)の内部には、印刷装置10の最大印字幅以上の幅を有したループ形状をした転写ベルト11を備えた転写ベルトユニット12(以下ベルトユニット12とする)が設けられている。そしてベルトユニット12は、図3に示すベルトフレーム23と、転写ベルト11と、該転写ベルト11が巻装されているドライブローラ20と、アイドルローラ34と、図示せぬ転写ローラ等のローラと、転写ベルト11のクリーニングを行う図示せぬブレード等から構成されている。
【0019】
なお、上記ドライブローラ20は表面が高摩擦抵抗の部材で形成されており、またドライブローラ20が取り付けられている軸21には、第1のギヤであるギヤ24が取り付けられており、このギヤ24が印刷装置10に設けられた、図示せぬ駆動源と接続された後述する減速ギヤと噛み合っている。そして上記駆動源の駆動力によりドライブローラ20は転写ベルト11を回転させる。一方アイドルローラ34は軸35に取り付けられており、転写ベルト11に張力を与え、転写ベルト11を円滑に回転させるためのローラである。なお、上記ドライブローラ20が取り付けられている軸21と、アイドルローラ34が取り付けられている軸35等はベルトフレーム23に保持されている。そしてこのベルトフレーム23によりベルトユニット12は印刷装置10との位置決めが行われる。
【0020】
図1に示すように、ベルトフレーム23の両側面には、外側へと突出したロック部14a、14b、14c、14dがそれぞれ設けられている。そして印刷装置10の内部には、上記ベルトユニット12が印刷装置10内部に装着されたときに、ロック部14a、14b、14c、14dと嵌合し、ベルトユニット12の位置決めを行う図示せぬロック機構が設けられている。
【0021】
ベルトフレーム23の両側面にはまた持ち手15の両端部15a、15bが回動自在に取りつけられており、この両端部15a、15bは手掛け部15cにより繋がれている。そしてこれにより、持ち手15が転写ベルトユニット12を抱え込む形となっている。なお、この持ち手15は、該持ち手15の回転軸である両端部15a、15bに対して、持ち手15の重心が、後述するストッパに接触する方向に位置している。従って、手掛け部15cは、オペレータに保持されていない、解放された状態では、自重により転写ベルト11方向に倒れる。なお、ベルトケース13の両側面には更にストッパ17が設けられており、このストッパ17は手掛け部15cが倒れた際に、持ち手15が転写ベルト11に接触しない位置で持ち手15に当接して持ち手15の回動を停止させる。これにより持ち手15の位置が固定される。
【0022】
そして持ち手15がこのストッパ17により位置決めされている状態でベルトユニット12は印刷装置10に装着され、この状態では持ち手15は、図4に示すように印刷装置10内部に設けられたIDユニット16の隙間に収まるように位置し、IDユニット16との干渉を避け、且つ手掛け部15cと転写ベルト11が位置付けられる位置との間に、図示せぬ用紙が手掛け部15cに接触することなく通過するのに十分な隙間を持った位置に倒れて収まるようになっている。
【0023】
図3、図5において、ドライブローラ20が取り付けられている軸21には、ドライブローラ20の回転軸となるベアリング22(22a、22b)が嵌め込まれている。なお、このベアリング22の外輪の厚さの半分程度は、上記軸21が保持されているベルトフレーム23と嵌合している。そしてベアリング22の、ベルトフレーム23と嵌合していない部分は、図6に示す印刷装置10側に設けられたフレーム26(26a、26b)に形成されたベアリング受け部27に嵌合する。
【0024】
ベルトユニット12が印刷装置10に装着されることで、ベアリング受け部27に、ベアリング22のフレーム23に嵌合していない部分が嵌合する。このベアリング受け部27の形状は、図6に示すようにベアリング22が挿入されてくる方向を除いて、つまり、上方を除いた3方向のベアリング22の動きを固定する形状となっている。なお、このとき、ベアリング22の上方への動きは、フレーム26に回動自在に設けられたロック部材28がベアリング22の上部を抑えることで固定される。また、ベアリング22がベアリング受け部27及びロック部材28により位置が固定されている状態で、上記ギヤ24は、図7に示すように印刷装置10側に設けられ、ギヤ24を駆動するための第2のギヤである減速ギヤ29と噛み合う。なお、ロック部材28は図示せぬスプリングにより矢印A方向に常に付勢されている。
【0025】
次に上記構成におけるベルトユニット12を印刷装置10に脱着する動作について説明する。図8は第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略側面図である。なお、図8においては軸21、35、ベアリング22は図示されていない。
【0026】
まず、ベルトユニット12を印刷装置10内部から取り外す動作について説明する。
【0027】
持ち手15は、ベルトユニット12が印刷装置10に装着された状態では、図4に示すようにIDユニット16及び用紙の走行の妨げとならない位置に位置付けられている。そしてベルトユニット12の取り付け及び取り外し時にオペレータが持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま図8に示す矢印L方向に持ち上げる。すると、持ち手15は両端部15a、15bを支点として回転し、手掛け部15cとベルトユニット12の用紙走行位置との間の隙間が最大の位置で回転が停止する。
【0028】
それ故、手掛け部15cは握りやすい位置が保持され、手掛け部15cの中心部をオペレータが持つことで、片手で容易にベルトユニット12を持ち上げることができる。
【0029】
オペレータが持ち手15の手掛け部15cを持ち上げると、ベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dと印刷装置10の図示せぬロック機構との嵌合状態が解除され、図1に示すように持ち手15両端部15a、15bは転写ベルトユニット12の中央部よりも右側に位置付けられているので、ベルトユニット12は左側(アイドルローラ34側)が下側になるように傾く。このように傾くことにより、ベルトユニット12が水平状態よりも印刷装置10から取り外ししやすい。そしてこの状態でベルトユニット12が印刷装置10内部から外れる。
【0030】
一方、ベルトユニット12を印刷装置10から取り外すときには、ベルトユニット12が上方向に移動することにより、ベアリング22が上方向に移動し、このときスプリングの付勢力に抗してロック部材28を図7に示す矢印B方向に回動させる。これによりベアリング22の上部からロック部材28が外れる。
【0031】
次にベルトユニット12を印刷装置10に装着する動作について説明する。
【0032】
オペレータが持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま持ち、印刷装置10内部へとベルトユニット12を入れる。このとき、図1に示すように持ち手15の両端部15a、15bは転写ベルトユニット12の中央部よりも右側に位置付けられているので、ベルトユニット12は左側が下側になるように傾く。このように傾くことにより、ベルトユニット12が水平状態よりも印刷装置10内部に装着しやすい。そしてベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dを印刷装置10の図示せぬロック機構との嵌合させる。その後、手掛け部15cから手を離すと、持ち手15の手掛け部15cは、自重により転写ベルト11の方向に倒れ、ストッパ17に接触して回動が停止する。そして図4に示すように印刷装置10内部に設けられたIDユニット16の隙間に収まるように位置し、IDユニット16との干渉を避け、且つ手掛け部15cと転写ベルト11との間に図示せぬ用紙が手掛け部15cに接触することなく通過するのに十分な隙間を持った位置に収まる。
【0033】
一方、ベルトユニット12を印刷装置10に装着するときには、ベアリング22がロック部材28に対して上方向から押圧力を与える。するとロック部材28はベアリング22による押圧力により図示せぬスプリングの付勢力に抗して図7に示す矢印B方向に回動し、ベアリング22の、ベルトフレーム26に嵌合していない部分がベアリング受け部27に嵌合する。そしてその後、ロック部材28はスプリングの付勢力により矢印A方向に回動して戻り、ベアリング22の上部を規制する。これにより、ベアリング22は、印刷装置10に対して正確な位置に固定される。
【0034】
このとき、ギヤ24が固定されている軸21にはベアリング22が挿入されているので、軸21は正確な位置に位置決めされる。またこれにより、ギヤ24は正確な位置に位置付けられ、その結果、図7に示すように減速ギヤ29とギヤ24との噛み合わせの精度は高くなる。ベアリング22が印刷装置10に対して、正確な位置に固定されことにより、ベアリング22が嵌合しているベルトユニット12は正確な位置に位置決めされる。そして転写ベルト11はドライブローラ20に対して常に90度に張られた状態となる。
【0035】
以上第1の実施の形態においては、持ち手15を、使用しないときには、IDユニット16との干渉を避け、且つ手掛け部15cと転写ベルト11との間に図示せぬ用紙が接触することなく通過するのに十分な隙間を持った位置に位置付ける構造とすることにより、ベルトユニット12の両側を抱える持ち手形状とすることが可能となる。またベルトユニット12を持ち上げるときの重心のバランスに偏りが無くなるので、片手での持ち上げ及び保持が可能となり、操作性を向上させることができる。
【0036】
また、持ち手15を、IDユニット16との干渉を避け、且つ手掛け部15cと転写ベルト11との間に、図示せぬ用紙が手掛け部15cに接触することなく通過するのに十分な隙間を持った位置に自重で位置付けられる重心のバランスを持つ形状とすることにより、持ち手15の手掛け部15cを倒す操作が不要となるので、操作性を更に向上させることができる。
【0037】
更に、持ち手15を持つことにより、片手でのベルトユニット12の持ち上げ及び保持が可能となったので、ベルトユニット12を印刷装置10の側面あるいは前面から引き出して脱着するのではなく、上下方向へ脱着することが可能となる。その結果、操作性が向上すると共に、サイドフレームを開き、ベルトユニット12を印刷装置10の側面あるいは前面から脱着するスペースが不要となるので、印刷装置10の設置領域を少なくすることが可能となる。
【0038】
また、従来のようにベルトフレームによりベルトユニットの位置決めを行うと、ドライブローラと同軸上のギヤと、該ギヤと噛み合っている印刷装置側の減速ギヤとの噛み合わせの精度に、ベルトフレームの寸法誤差が含まれてしまうが、ベアリング22によりギヤ24、ドライブローラ20、ベルトフレーム23の位置決めを行うことにより、ベルトユニット12を印刷装置10に装着した際にそれぞれの位置決め精度を向上させることができる。これにより、ギヤ24と減速ギヤ29との噛み合わせの精度が向上し、転写ベルト11の回転ムラが無くなる。その結果、印字品質を向上させることができる。
【0039】
更に、ドライブローラ20の両端部に取り付けられたベアリング22を印刷装置10側のフレーム26のベアリング受け部27に嵌合させることにより、ドライブローラ20によりベルトユニット12の位置決めをすることができる。その結果、ベルトユニット12の装着時にドライブローラ20が所定位置に位置付けられる精度が高くなり、転写ベルト11の回転方向と印刷装置10の用紙送り方向との角度のずれが発生しない。
【0040】
第2の実施の形態
次に第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の箇所には同一符号を付して説明は省略する。図9は第2の実施の形態のベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【0041】
第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態における、ギヤ24と、該ギヤ24と噛み合う減速ギヤ29との位置関係を規定するものである。図9に示すように減速ギヤ29が矢印C方向に回転するときに、フレーム26の、ベアリング受け部27の側面27aと、ギヤ24の中心と減速ギヤ29の中心とを結ぶ線Dとの間で形成される角度θ1(約20度)がギヤの圧力角θ2よりも大きくなるように減速ギヤ29が位置付けられている。
【0042】
このような角度関係に設定されていることにより、ギヤ24が減速ギヤ29から受ける力F2と側面27aとの間の角度θ3は90度以下となる。すなわち、ギヤ24が減速ギヤ29から受ける力F2は、側面27aに対して90度以下となるので、ギヤ24には下方向の分力F1が働き、ギヤ24は上方向(ベアリング22がベアリング受け部27からから外れる方向)には移動することが無い。従ってベアリング22はベアリング受け部27を形成する3つの側面の3辺のみで、位置決めが行われる。
【0043】
その他の構成及び動作は上記第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
【0044】
以上第2の実施の形態においては、フレーム26の、ベアリング受け部27の側面27aと、ギヤ24の中心と減速ギヤ29の中心とを結ぶ線Dとの間で形成される角度θ1(約20度)をギヤの圧力角θ2よりも大きくすることにより、ギヤ24には、ベアリング受け部27の側面27aに対して下方向に引込まれる分力F1が与えられ、上方向にギヤ24が逃げることがなくなる。これにより、ベアリング受け部27におけるベアリング22の、正確で安定した位置決めが行われる。
【0045】
また、ギヤ24への上方向への力が発生しないので、第1の実施の形態に示す上面のロック部材28が不用となり、その結果、ベルトユニット12を取り外す際のロック部材28の解除操作が不要となり、操作性が向上する。また、ロック部材28の削減により、機構を簡素にすることができると共に、コストを低減することができる。
【0046】
第3の実施の形態
次に第3の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の箇所には同一符号を付して説明は省略する。図10は第3の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【0047】
上記第1の実施の形態に示すベルトユニット12に対して、アイドルローラ34が取り付けられている、図3に示す軸35の両端部にそれぞれ図10に示すようにベアリング32が嵌め込まれており、また印刷装置10側に設けられたフレーム42には、ベアリング32が嵌合するベアリング受け部36が形成されている。
【0048】
なお、ベアリング36の外輪の厚さの半分程度は、ドライブローラ20が取り付けられている軸21に嵌め込まれているベアリング22と同様に、図7に示すベルトフレーム23と嵌合している。更に、上記ベアリング32の、ベルトフレーム23と嵌合していない部分は、ベルトユニット12が印刷装置10に装着された際に、印刷装置10側に設けられたフレーム42に形成されたベアリング受け部36に嵌合する。ベアリング22はベアリング受け部27に嵌合することにより、上下方向(ベルトユニット12が脱着される方向)及び左右方向(転写ベルト11の回転方向と平行な方向)の位置が固定され、ベアリング32はベアリング受け部36に嵌合することにより、上下方向の位置が固定される。なお、ベアリング受け部36は、底部が、転写ベルト11の回転方向と平行な方向に延びた長溝形状となっている。それ故、ベアリング32はベアリング受け部36に嵌合した際に、左右方向(転写ベルト11の回転方向と平行な方向)には移動可能となっている。
【0049】
なお、図示していないが、ベアリング受け部36が形成されている側と反対側のフレーム42にも、ベアリング受け部36と同様のベアリング受け部が形成されている。またフレーム42はベアリング受け部36が形成されている点を除いては上記第1の実施の形態に示すフレーム26と同様の構成である。
【0050】
その他の構成は上記第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
【0051】
次に上記構成におけるベルトユニット12を脱着する動作について説明する。
【0052】
まず、ベルトユニット12を印刷装置10に装着する動作について説明する。
【0053】
第1の実施の形態と同様に、オペレータが図1に示す持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま持ち、印刷装置1内部へとベルトユニット12を入れる。このとき、図1に示すように持ち手15の両端部15a、15bはベルトケース13の中央部よりも右側に位置付けられているので、ベルトユニット12は左側(アイドルローラ34側)が下側になるように傾く。そして軸35の両端部に嵌め込まれたベアリング32をそれぞれベアリング受け部36の開口36aからベアリング受け部36の内部へと挿入し、その後正規の位置へと底面に沿って破線で示す位置から実線で示す位置へと矢印G方向に移動させる。これにより、ベアリング32がベアリング受け部36に対して正規の位置で嵌合状態となる。次に、ドライブローラ20側のベアリング22が垂直方向にベアリング受け部27に挿入されて、ベアリング22がベアリング受け部27に対して正規の位置で嵌合状態となる。このとき、ベアリング32は、ベアリング受け部36内を転写ベルト11の回転方向と平行な方向に移動可能となっているので、転写ベルト11の長さのばらつきにより、アイドルローラ34の位置がずれた場合であっても、転写ベルト11の張力を一定に保持することが可能となる。なお、ベルトユニット12が印刷装置10に装着される際には、図1に示すベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dも印刷装置10の図示せぬロック機構と嵌合する。
【0054】
なお、それ以外の装着時の動作は上記第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0055】
次にベルトユニット12を印刷装置10内部から取り外す動作について説明する。
【0056】
上記第1の実施の形態と同様に、図8において、オペレータが持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま矢印L方向に持ち上げる。すると、持ち手15は両端部15a、15bを支点として回転し、手掛け部15cとベルトユニット12の用紙走行位置との間の隙間が最大の位置で回転が停止する。
【0057】
この状態でベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dと印刷装置10の図示せぬロック機構との嵌合状態が解除され、持ち手15が持ち上げられると、図10において、ドライブローラ20側のベアリング22が上方へと移動してベアリング受け部27から外れ、次にアイドルローラ34側のベアリング32を矢印H方向に移動させてから更に手掛け部15cを持ち上げることにより、アイドルローラ34側のベアリング32が上方へと移動してベアリング受け部36から外れ、ベルトユニット12が印刷装置10内部から外れる。
【0058】
なお、それ以外の動作は上記第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0059】
以上第3の実施の形態においては、ドライブローラ20が取り付けられている軸21とアイドルローラ34が取り付けられている軸35は常に印刷装置10に対して正規の位置に装着されるようになるので、ベルトユニット12が印刷装置10に装着された際に、ドライブローラ20とアイドルローラ34の、印刷装置10に対する装着位置の精度を向上させることができる。その結果、ドライブローラ20とアイドルローラ34に巻装される転写ベルト11のねじれを防止することができる。これにより、転写ベルト4が回転中に振れてしまうといった不具合が発生しない。
【0060】
また、ベアリング受け部36の開口部36aの位置を、ベルトユニット12の固定時にベアリング32が位置付けられる位置とずらしていることにより、ベアリング32が、ベルトユニット12の固定時にベアリング受け部36から外れてしまうことない。その結果、ベアリング32のロック機構を設ける必要が無いので、機構を簡素にすることができると共に、コストを低減させることができる。
【0061】
更に、ベアリング32はベアリング受け部36に嵌合した際に、左右方向(転写ベルト11の回転方向と平行な方向)には移動可能となっているので、転写ベルト11の長さのばらつきにより、アイドルローラ34の位置がずれた場合であっても、転写ベルト11の張力を一定に保持することが可能となる。すなわち、転写ベルト11の周長のばらつきに合わせた位置にアイドルローラ34を自由に移動させることができるので、転写ベルト11の張力を一定に保持することが可能となる。
【0062】
第4の実施の形態
次に第4の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の箇所には同一符号を付して説明は省略する。図11は第4の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【0063】
本第4の実施の形態においては、上記第3の実施の形態におけるフレーム42の形状が変化しており、図11に示すように、フレーム41には、上記第3の実施の形態と同様のベアリング受け部27の開口部27aから、該開口部27aから離れる方向に斜め上方へと延びるガイド用斜面41aが形成されている。すなわち、ベルトユニット12が装着されてくる上部から、ベアリング受け部27に向かってガイド用斜面41aが形成されている。なお、フレーム41は上記以外は上記第3の実施の形態に示すフレーム42と同様の構成であり、また、フレーム41以外の構成も上記第3の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0064】
次に上記構成におけるベルトユニット12を脱着する動作について説明する。
【0065】
まず、ベルトユニット12を印刷装置10に装着する動作について説明する。
【0066】
第3の実施の形態と同様に、オペレータが図1に示す持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま持ち、印刷装置10内部へとベルトユニット12を入れる。このとき、図1に示すように持ち手15の両端部15a、15bはベルトユニット12の中央部よりも右側に位置付けられているので、ベルトユニット12は左側(アイドルローラ34側)が下側になるように傾く。そしてベアリング22をガイド用斜面41aに当接させる(破線で示す位置とする)。なお、このとき軸35の両端部に嵌め込まれたベアリング32はそれぞれベアリング受け部36の開口36aからベアリング受け部36の内部へと挿入され、破線で示す位置に位置付けられる。次にベアリング22をガイド用斜面41aに沿ってベアリング受け部27へと実線で示す位置まで降ろすと、実線で示すようにベアリング22はベアリング受け部27に対して正規の位置で嵌合状態となる。このとき、ベアリング32はベアリング受け部36内を破線で示す位置から実線で示す位置へと矢印G方向に移動し、ベアリング受け部36に対して正規の位置で嵌合状態となる。なお、ベルトユニット12が印刷装置10に装着される際には、図1に示すベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dも印刷装置10の図示せぬロック機構と嵌合する。
【0067】
なお、その他の動作は上記第3の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
また、ベルトユニット12を印刷装置10内部から取り外す動作は上記第3の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0068】
以上第4の実施の形態においては、上記第3の実施の形態の効果に加えて、フレーム41に、ドライブローラ20側のベアリング22のベアリング受け部27につながるガイド用斜面41aを形成したことにより、ベルトユニット12を印刷装置10に装着すれば、自動的にベアリング32を正規の位置でベアリング受け部36に嵌合させることができる。その結果、アイドルローラ34側のベアリング32をベアリング受け部36に挿入した後、正規の位置へと移動させる操作をオペレータが行う必要がない。その結果、操作性を向上させることができる。
【0069】
第5の実施の形態
次に第5の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の箇所には同一符号を付して説明は省略する。図12は第5の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【0070】
本第5の実施の形態においては、上記第3の実施の形態におけるベルトフレーム23及びフレーム42の形状が変化しており、図12に示すように、フレーム40は、上記第3の実施の形態におけるフレーム42に対して、第3の実施の形態と同様のベアリング受け部36の開口部36aから、該開口部36aから離れる方向に斜め上方へと延びる斜面40aが形成されている。そしてフレーム40の両側面のベアリング受け部36の近傍には、後述するガイドポスト37が入り込む、ベルトユニット12の着脱方向に延びる長溝形状のガイド溝38がそれぞれ形成されている。またベルトフレーム39の一部は、上記第3の実施の形態におけるベルトフレーム23に対して、アイドルローラ34が取り付けられている箇所の近傍から、ドライブローラ20が取り付けられている側とは反対方向に延びており、該ベルトフレーム39の延長された部分の両側面の端部にはそれぞれガイドポスト37が設けられている。すなわち、ベアリング32を挟んでベアリング22とは反対側の位置にガイドポスト37が設けられている。なお、ベアリング受け部36の開口部36aは、ガイドポスト37がガイド溝38の底面に当接し、この状態でベルトユニット12がガイドポスト37を支点として回動したときに、ベアリング32の軌跡を逃げた形状となっている。
【0071】
次に上記構成におけるベルトユニット12を脱着する動作について説明する。図13、図14は第5の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図、図15は第5の実施の形態の転写ベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【0072】
まず、ベルトユニット12を印刷装置10に装着する動作について説明する。
【0073】
第1の実施の形態と同様に、オペレータが図1に示す持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま持ち、印刷装置10内部へとベルトユニット12を入れる。このとき、図1に示すように持ち手15両端部15a、15bはベルトユニット12の中央部よりも右側に位置付けられているので、ベルトユニット12は左側(アイドルローラ34側)が下側になるように傾く。そしてこの状態でベルトユニット12を降ろしていき、図12に示すようにガイドポスト37をガイド溝38に挿入させる。
【0074】
そして更にベルトユニット12を降ろしていくと、図12に示すようにガイドポスト37はガイド溝38の底面に当接する。更にベルトユニット12を降ろしていくと、図13に示すようにベルトフレーム39はガイド溝38の底面に当接しているガイドポスト37を支点として矢印J方向に回動し、またアイドルローラ34側のベアリング32はベアリング受け部36に開口部36aから入り込み底面に当接する。この状態で更にベルトユニット12を降ろす動作を続けると、ベルトフレーム39はベアリング32を支点として矢印J方向に回動しようとするが、ガイドポスト37がガイド溝38の第1の側面38aに当接してベルトユニット12を矢印G方向へと水平移動させる。
【0075】
このときドライブローラ20側のベアリング22はベアリング受け部27のほぼ真上に位置しているので、更にベルトユニット12を降ろすことにより、ベアリング22はベアリング受け部27に滑らかに嵌合し、図14に示す状態となる。そしてベアリング22はベアリング受け部27に対して正規の位置で嵌合状態となり、ベアリング32はベアリング受け部36に対して正規の位置で嵌合状態となる。なお、ベルトユニット12が印刷装置10に装着される際には、図1に示すベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dも印刷装置10の図示せぬロック機構と嵌合する。
【0076】
なお、その他の動作は上記第3の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0077】
次にベルトユニット12を印刷装置10内部から取り外す動作について説明する。
【0078】
上記第1の実施の形態と同様に、図8において、オペレータが持ち手15の手掛け部15cを持ちそのまま矢印L方向に持ち上げる。すると、持ち手15は両端部15a、15bを支点として回動し、図8に示すように手掛け部15cとベルトユニット12との間の隙間が最大の位置で回転が停止する。
【0079】
この状態でベルトユニット12のロック部14a、14b、14c、14dと印刷装置10の図示せぬロック機構との嵌合状態が解除され、持ち手15が持ち上げられると、ドライブローラ20側のベアリング22が上方へと移動してベアリング受け部27から外れ、図15に示すようにベルトユニット12はベアリング32を支点として矢印K方向に回動しようとする。すると、ガイドポスト37がガイド溝38の第2の側面38bに当接し、ベアリング32は矢印H方向に水平移動して実線で示す位置まで移動してくる。更にベルトユニット12が持ち上げられることにより、ベルトフレーム39はガイドポスト37を支点として矢印K方向に回動し、ベアリング32はベアリング受け部36から外れ、更にベルトユニット12が引き上げられることにより、ガイドポスト37がガイド溝38から抜ける。このようにしてベルトユニット12が印刷装置10内部から外れる。
【0080】
以上第5の実施の形態においては、上記第3の実施の形態の効果に加えて、フレーム40にガイド溝38を形成し、ベルトフレーム39にガイドポスト37を設けることにより、アイドルローラ34側のベアリング32をベアリング受け部36に容易に装着することができると共に、アイドルローラ34側のベアリング32をベアリング受け部36から容易に取り外すことが可能となり、操作性を向上させることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、ベルトユニットの両側面に、それぞれ両端部が回動自在に取り付けられ、該両端部同士が手掛け部により繋がれて構成される持ち手を設けたことにより、持ち手を持つことにより、片手でのベルトユニットの持ち上げ及び保持が可能となったので、ベルトユニットを装置の側面あるいは前面から引き出して脱着するのではなく、上下方向へ脱着することが可能となり、操作性を向上させることができる。
【0082】
またベルトユニットにおいては、ドライブローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、装置においては、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記ベアリングの一部が嵌め込まれるベアリング受け部がフレームに形成されると共に、上記ベアリングが上記ベアリング受け部に対して嵌合状態となった際に、上記ベアリングに接触して位置を固定するロック部材を設けたことにより、ベアリングにより位置決めを行うことになるので、ベルトユニットを装置に装着した際の、ベルトユニット側の部材の、装置側の部材に対する位置決め精度を向上させることができ、ベルトの回転ムラを無くすことができる。その結果、印字品質を向上させることができる。
【0083】
更にベルトユニットにおいては、アイドルローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、装置においては、ベルトの回転方向と平行な方向に延びた長溝形状であり、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記アイドルローラ側のベアリングの一部が、上記ベルトの回転方向と平行な方向に移動自在に嵌合するベアリング受け部がフレームに形成されていることにより、ドライブローラが取り付けられている軸とアイドルローラが取り付けられている軸は常に装置に対して正規の位置に装着されるようになるので、ベルトユニットが装置に装着された際に、ドライブローラとアイドルローラの、装置に対する装着位置の精度を向上させることができる。その結果、ドライブローラとアイドルローラに巻装されるベルトのねじれを防止することができる。これにより、ベルトが回転中に振れてしまうといった不具合が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の電子写真印刷装置と転写ベルトユニットを示す概略斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略平面図である。
【図4】第1の実施の形態の転写ベルトユニットとIDユニットとの関係を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態の転写ベルトユニットの一部を示す概略斜視図である。
【図6】第1の実施の形態の電子写真印刷装置の一部を示す概略斜視図である。
【図7】第1の実施の形態の転写ベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略斜視図である。
【図8】第1の実施の形態の転写ベルトユニットを示す概略側面図である。
【図9】第2の実施の形態のベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図10】第3の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図11】第4の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図12】第5の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図13】第5の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図14】第5の実施の形態の転写ベルトユニットと電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図15】第5の実施の形態の転写ベルトユニットの一部と電子写真印刷装置の一部を示す概略側面図である。
【図16】従来例の印刷装置と転写ベルトユニットを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 印刷装置
11 転写ベルト
12 転写ベルトユニット
15 持ち手
17 ストッパ
20 ドライブローラ
22 ベアリング
23 ベルトフレーム
24 ギヤ
26 フレーム
27 ベアリング受け部
29 減速ギヤ
32 ベアリング
34 アイドルローラ
36 ベアリング受け部
37 ガイドポスト
38 ガイド溝
39 ベルトフレーム
40 フレーム
41 フレーム
42 フレーム
Claims (4)
- 複数のローラに巻装され、媒体を載せて回転するベルトを備えたベルトユニットにおいて、
上記ベルトユニットの両側面に、それぞれ両端部が回動自在に取り付けられ、該両端部同士が手掛け部により繋がれて構成され、解放された状態では、上記ベルトに接近する方向に倒れる重心のバランスに設定された持ち手と、
上記持ち手の手掛け部が上記ベルトに接近する方向に倒れたときに、上記ベルトに接触しない位置で上記持ち手の一部に接触して該持ち手の回動を停止させるストッパを備えたことを特徴とするベルトユニット。 - 上記複数のローラはドライブローラとアイドルローラであり、上記ベルトを上記ドライブローラの回転により回転させる請求項1記載のベルトユニットと、該ベルトユニットが着脱自在に装着される装置において、
上記ベルトユニットにおいては、上記ドライブローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、
上記装置においては、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記ベアリングの一部が嵌め込まれるベアリング受け部がフレームに形成されると共に、
上記ベアリングが上記ベアリング受け部に対して嵌合状態となった際に、上記ベアリングに接触して位置を固定するロック部材を設けたことを特徴とするベルトユニットと該ベルトユニットが装着される装置。 - ドライブローラとアイドルローラとに巻装されたベルトを備え、該ベルトを上記ドライブローラの回転により回転させるベルトユニットと、該ベルトユニットが着脱自在に装着される装置において、
上記ベルトユニットにおいては、上記ドライブローラが取り付けられている軸の両端部、および、上記アイドルローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれると共に、上記アイドルローラ側のベアリングを挟んで上記ドライブローラ側のベアリングとは反対側の位置にガイドポストが設けられ、
上記装置においては、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記ドライブローラ側のベアリングの一部が嵌め込まれる第1のベアリング受け部と、上記ベルトの回転方向と平行な方向に延びた長溝形状であり上記アイドルローラ側のベアリングの一部が上記ベルトの回転方向と平行な方向に移動自在に嵌合するベアリング受け部と、上記ガイドポストが上記ベルトユニットの着脱方向に移動自在に嵌合する長溝とがフレームに形成されると共に、
上記ドライブローラ側のベアリングが上記第1のベアリング受け部に対して嵌合状態となった際に、上記ベアリングに接触して位置を固定するロック部材を設けたことを特徴とするベルトユニットと該ベルトユニットが装着される装置。 - ドライブローラとアイドルローラとに巻装されたベルトを備え、該ベルトを上記ドライブローラの回転により回転させるベルトユニットと、該ベルトユニットが着脱自在に装着される装置において、
上記ベルトユニットにおいては、上記ドライブローラが取り付けられている軸の両端部、および、上記アイドルローラが取り付けられている軸の両端部にベアリングが嵌め込まれ、上記アイドルローラ側のベアリングを挟んで上記ドライブローラ側のベアリングとは反対側の位置にガイドポストが設けられると共に、上記ドライブローラと同軸上に第1のギヤが取り付けられ、
上記装置においては、上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記ドライブローラ側のベアリングの一部が嵌め込まれる第1のベアリング受け部と、上記ベルトの回転方向と平行な方向に延びた長溝形状であり上記アイドルローラ側のベアリングの一部が上記ベルトの回転方向と平行な方向に移動自在に嵌合する第2のベアリング受け部と、上記ガイドポストが上記ベルトユニットの着脱方向に移動自在に嵌合する長溝とがフレームに形成されると共に、
上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記第1のギヤと噛み合う、駆動系と接続された第2のギヤが設けられ、
上記ベルトユニットが上記装置に装着された際に、上記第1のベアリング受け部の側面と、上記第1のギヤの中心と上記第2のギヤの中心とを結んだ線とによって成す角度が、第1のギヤと第2のギヤとの圧力角よりも大きくなるように、上記第2のギヤは上記第1のギヤに対して配置され、上記第2のギヤは上記第1のギヤを上記第1のベアリング受け部方向に力を及ぼす方向に回転されることを特徴とするベルトユニットと該ベルトユニットが装着される装置。
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