JP3846523B2 - Braking force control device for vehicle - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌の制動力制御装置に係り、更に詳細には複数の制動操作量検出手段の検出結果に基づき制動力を制御する制動力制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の制動力制御装置の一つとして、例えば特開平9−30394号公報に記載されている如く、圧力センサによりマスタシリンダ圧力を検出し、マスタシリンダ圧力及びその変化率に基づき車輌の目標減速度を演算し、目標減速度に基づき各輪の制動力を制御するよう構成された制動力制御装置が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如きセンサの検出結果に基づき車輌の目標減速度を演算し、目標減速度に基づき各輪の制動力を制御する制動力制御装置に於いて、目標減速度の演算精度を向上させるべく例えばマスタシリンダ圧力を検出する二つの圧力センサやブレーキペダルの踏み込みストロークを検出するストロークセンサの如く、運転者の制動操作量を検出する複数のセンサの検出結果に基づき目標減速度を演算することが考えられる。
【0004】
しかし複数のセンサの何れかに異常が生じたことが検出された場合には、その異常が生じたセンサにより検出された制動操作量を除外して目標減速度を演算しなければならず、そのため運転者の制動操作量に急激な変化がなくてもセンサに異常が生じたことが検出された段階で目標減速度が急激に変動する場合があり、従って制動力が急激に変動することに起因して車輌の操縦安定性が悪化したり運転者が異和感を感じたりするという問題がある。
【0005】
本発明は、運転者の制動操作量を検出する複数のセンサの検出結果に基づき目標減速度を演算し目標減速度に基づき各輪の制動力を制御するよう構成された制動力制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、複数のセンサの何れかに異常が生じた場合に於ける目標減速度の急激な変動を防止することにより、制動力の急激な変動及びこれに起因して車輌の操縦安定性が悪化したり運転者が異和感を感じたりすることを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち運転者による制動操作部材に対する制動操作量を検出する複数の制動操作量検出手段と、制動操作量に基づく目標減速度に基づき各車輪の目標制動圧を演算し、各車輪の制動圧が前記目標制動圧になるよう制動装置を制御する制御手段とを有する車輌の制動力制御装置に於いて、前記複数の制動操作量検出手段の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段により異常が検出されていないときには前記複数の制動操作量検出手段により検出された制動操作量に基づき車輌の目標減速度を演算する正常時演算モードと、前記異常検出手段により異常が検出されているときには該異常が検出されている制動操作量検出手段以外の制動操作量検出手段により検出された制動操作量に基づき車輌の目標減速度を演算する異常時演算モードとを有する目標減速度演算手段と、前記目標減速度演算手段の演算モードが前記正常時演算モードと前記異常時演算モードとの間に切り替わったときには切り替わり前のモードにより演算される目標減速度より切り替わり後のモードにより演算される目標減速度への変化を低減する目標減速度変化低減手段とを有し、前記目標減速度変化低減手段は前記正常時演算モードと前記異常時演算モードとの間の切り替わりの前後に演算された目標減速度の間の偏差に対応する補正量を演算し、前記目標減速度変化低減手段は切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が前記正常時演算モードと前記異常時演算モードとの間に演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度以上であるときには、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度を前記補正量にて補正し、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が前記正常時演算モードと前記異常時演算モードとの間に演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度よりも小さいときには、演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度に対する切り替わり後のモードにより演算される目標減速度の比に応じて前記補正量の大きさを低減し、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度を前記低減された補正量にて補正することを特徴とする車輌の制動力制御装置によって達成される。
【0007】
上記請求項1の構成によれば、目標減速度演算手段の演算モードが正常時演算モードと異常時演算モードとの間に切り替わりの前後に演算された目標減速度の間の偏差に対応する補正量が演算され、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が正常時演算モードと異常時演算モードとの間に演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度以上であるときには、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が前記補正量にて補正され、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が正常時演算モードと異常時演算モードとの間に演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度よりも小さいときには、演算モードが切り替わった直後に演算された目標減速度に対する切り替わり後のモードにより演算される目標減速度の比に応じて補正量の大きさが低減され、切り替わり後のモードにより演算される目標減速度が前記低減された補正量にて補正されるので、何れかの制動操作量検出手段が正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも、目標減速度が急激に変動することが確実に防止され、また運転者の制動操作量が小さい領域に於いて目標減速度が過剰に小さくなることを確実に防止される。
【0008】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記複数の制動操作量検出手段は前記制動装置のマスタシリンダの圧力を検出する圧力センサと前記制動装置のブレーキペダルの踏み込みストロークを検出するストロークセンサとを含むよう構成される(請求項2の構成)。
【0009】
請求項2の構成によれば、圧力センサ及びストロークセンサが正常である場合には車輌の目標減速度がマスタシリンダの圧力及び踏み込みストロークの両者に基づき運転者による制動操作部材に対する制動操作量に応じて正確に演算され、また圧力センサ又はストロークセンサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも目標減速度が急激に変動することが確実に防止される。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記複数の制動操作量検出手段は前記制動装置のマスタシリンダの圧力を検出する少なくとも二つの圧力センサを含み、前記目標減速度演算手段は前記正常時演算モードに於いては少なくとも前記二つの圧力センサにより検出される前記マスタシリンダの圧力の平均値に基づき目標減速度を演算するよう構成される(請求項3の構成)。
【0011】
請求項3の構成によれば、二つの圧力センサが正常である場合には車輌の目標減速度が二つの圧力センサにより検出されたマスタシリンダの圧力の平均値に基づき運転者による制動操作部材に対する制動操作量に応じて正確に演算され、また何れかの圧力センサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも目標減速度が急激に変動することが確実に防止される。
【0016】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、目標減速度演算手段は正常時演算モードに於いてはマスタシリンダの圧力に基づく目標減速度及びブレーキペダルの踏み込みストロークに基づく目標減速度を演算し、二つの目標減速度の重み付け和として最終的な目標減速度を演算するよう構成される(好ましい態様1)。
【0017】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2又は3の構成に於いて、複数の制動操作量検出手段は制動装置のマスタシリンダの圧力を検出する二つの圧力センサと制動装置のブレーキペダルの踏み込みストロークを検出するストロークセンサとを含み、目標減速度演算手段は正常時演算モードに於いては二つの圧力センサにより検出されるマスタシリンダの圧力の平均値に基づく目標減速度及びブレーキペダルの踏み込みストロークに基づく目標減速度を演算し、二つの目標減速度の重み付け和として最終的な目標減速度を演算するよう構成される(好ましい態様2)。
【0018】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、二つの目標減速度の重みは二つの目標減速度の何れかに基づき変更されるよう構成される(好ましい態様3)。
【0019】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、二つの目標減速度の重みは前回演算された最終的な目標減速度又はこれに対応する値に基づき変更されるよう構成される(好ましい態様4)。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明による車輌の制動力制御装置の一つの実施形態の油圧回路及び電子制御装置を示す概略構成図である。尚図1に於いては、簡略化の目的で各電磁開閉弁のソレノイドは省略されている。
【0024】
図1に於て、10は電気的に制御される油圧式のブレーキ装置を示しており、ブレーキ装置10は運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作に応答してブレーキオイルを圧送するマスタシリンダ14を有している。ブレーキペダル12とマスタシリンダ14との間にはドライストロークシミュレータ16が設けられている。
【0025】
マスタシリンダ14は第一のマスタシリンダ室14Aと第二のマスタシリンダ室14Bとを有し、これらのマスタシリンダ室にはそれぞれ前輪用のブレーキ油圧供給導管18及び後輪用のブレーキ油圧制御導管20の一端が接続されている。ブレーキ油圧制御導管18及び20の他端にはそれぞれ左前輪及び左後輪の制動力を制御するホイールシリンダ22FL及び22RLが接続されている。
【0026】
ブレーキ油圧供給導管18及び20の途中にはそれぞれ常開型の電磁開閉弁(マスタカット弁)24F及び24Rが設けられ、電磁開閉弁24F及び24Rはそれぞれ第一のマスタシリンダ室14A及び第二のマスタシリンダ室14Bと対応するホイールシリンダとの連通を制御する。またマスタシリンダ14と電磁開閉弁24RLとの間のブレーキ油圧供給導管20には常閉型の電磁開閉弁26を介してウェットストロークシミュレータ28が接続されている。
【0027】
マスタシリンダ14にはリザーバ30が接続されており、リザーバ30には油圧供給導管32の一端が接続されている。油圧供給導管32の途中には電動機34により駆動されるオイルポンプ36が設けられており、オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管32には高圧の油圧を蓄圧するアキュムレータ38が接続されている。リザーバ30とオイルポンプ36との間の油圧供給導管32には油圧排出導管40の一端が接続されている。
【0028】
オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管32は、油圧制御導管42により電磁開閉弁24Fとホイールシリンダ22FLとの間のブレーキ油圧供給導管18に接続され、油圧制御導管44により右前輪用のホイールシリンダ22FRに接続され、油圧制御導管46により電磁開閉弁24Rとホイールシリンダ22RLとの間のブレーキ油圧供給導管20に接続され、油圧制御導管48により右後輪用のホイールシリンダ22RRに接続されている。
【0029】
油圧制御導管42、44、46、48の途中にはそれぞれ常閉型の電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50RRが設けられている。電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50RRに対しホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRの側の油圧制御導管42、44、46、48はそれぞれ油圧制御導管52、54、56、58により油圧排出導管40に接続されており、油圧制御導管52、54、56、58の途中にはそれぞれ電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RRが設けられている。
【0030】
電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50RRはそれぞれホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRに対する増圧制御弁として機能し、電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RRはそれぞれホイールシリンダ22FL、22FR、22RL、22RRに対する減圧制御弁として機能し、従ってこれらの電磁開閉弁は互いに共働してアキュムレータ38内より各ホイールシリンダに対する高圧のオイルの給排を制御する増減圧制御弁を構成している。
【0031】
前輪の油圧供給導管18及び右前輪の油圧制御導管44はそれぞれ対応するホイールシリンダ22FL、22FRに近接した位置に於いて接続導管62Fにより互いに接続されている。接続導管62Fの途中には常閉型の電磁開閉弁64Fが設けられ、電磁開閉弁64Fはホイールシリンダ22FLと22FRとの連通を制御する連通制御弁として機能する。
【0032】
同様に、後輪の油圧供給導管20及び右後輪の油圧制御導管48はそれぞれ対応するホイールシリンダ22RL、22RRに近接した位置に於いて接続導管62Rにより互いに接続されている。接続導管62Rの途中には常閉型の電磁開閉弁64Rが設けられ、電磁開閉弁64Rはホイールシリンダ22RLと22RRとの連通を制御する連通制御弁として機能する。
【0033】
図1に示されている如く、第一のマスタシリンダ室14Aと電磁開閉弁24Fとの間のブレーキ油圧制御導管18には該制御導管内の圧力を第一のマスタシリンダ圧力Pm1として検出する圧力センサ(Pm1センサ)66が設けられている。同様に第二のマスタシリンダ室14Bと電磁開閉弁24Rとの間のブレーキ油圧制御導管20には該制御導管内の圧力を第二のマスタシリンダ圧力Pm2として検出する圧力センサ(Pm2センサ)68が設けられている。
【0034】
ブレーキペダル12には運転者の制動操作量としてその踏み込みストロークSpを検出するストロークセンサ(Spセンサ)70が設けられ、オイルポンプ34の吐出側の油圧供給導管32には該導管内の圧力をアキュムレータ圧力Paとして検出する圧力センサ72が設けられている。
【0035】
それぞれ電磁開閉弁24F及び24Rとホイールシリンダ22FL及び22RLとの間のブレーキ油圧供給導管18及び20には、対応する導管内の圧力をホイールシリンダ22FL及び22RL内の圧力Pfl、Prlとして検出する圧力センサ74FL及び74RLが設けられている。またそれぞれ電磁開閉弁50FR及び50RRとホイールシリンダ22FR及び22RRとの間の油圧制御導管44及び48には、対応する導管内の圧力をホイールシリンダ22FR及び22RR内の圧力Pfr、Prrとして検出する圧力センサ74FR及び74RRが設けられている。
【0036】
電磁開閉弁24F及び24R、電磁開閉弁26、電動機34、電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50RR、電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RR、電磁開閉弁64F及び64Rは後に詳細に説明する如く電気式制御装置76により制御される。電気式制御装置76はマイクロコンピュータ78と駆動回路80とよりなっている。
【0037】
各電磁開閉弁及び電動機34には図1には示されていないバッテリより駆動回路80を経て駆動電流が供給され、特に各電磁開閉弁及び電動機34に駆動電流が供給されない非制御時には電磁開閉弁24F及び24R、電磁開閉弁64F及び64Rは開弁状態に維持され、電磁開閉弁26、電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50RR、電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RRは閉弁状態に維持される。
【0038】
尚マイクロコンピュータ78は図1には詳細に示されていないが例えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のものであってよい。
【0039】
マイクロコンピュータ78の入出力ポート装置には、圧力センサ66及び68よりそれぞれ第一のマスタシリンダ圧力Pm1及び第二のマスタシリンダ圧力Pm2を示す信号、ストロークセンサ70よりブレーキペダル12の踏み込みストロークSpを示す信号、圧力センサ72よりアキュムレータ圧力Paを示す信号、圧力センサ74FL〜74RRよりそれぞれホイールシリンダ22FL〜22RR内の圧力Pi(i=fl、fr、rl、rr)を示す信号が入力されるようになっている。
【0040】
またマイクロコンピュータ78のROMは後述の如く図2及び図3に示された制動力制御フローを記憶しており、CPUはそれぞれ上述の圧力センサ66及び68により検出されたマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70により検出されたブレーキペダル12の踏み込みストロークSpに基づき後述の如く車輌の最終目標減速度Gtを演算し、最終目標減速度Gtが0であり運転者の制動要求がないときには各電磁開閉弁を非制御状態に維持し、最終目標減速度Gtが正であり運転者の制動要求があるときには最終目標減速度Gtに基づき各輪の目標制動圧Pti(i=fl、fr、rl、rr)を演算し、各輪のホイールシリンダ圧力が目標制動圧Ptiになるよう制御する。
【0041】
また電気式制御装置76はアキュムレータ内の圧力が予め設定された下限値以上であって上限値以下の圧力に維持されるよう、圧力センサ72により検出されたアキュムレータ圧力Paに基づき必要に応じて電動機34を駆動してオイルポンプ36を作動させる。
【0042】
また電気式制御装置76はそれぞれ圧力センサ66及び68により検出されたマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70により検出されたブレーキペダル12の踏み込みストロークSpに基づき、これらのセンサに異常が生じているか否かの判定を行い、何れかのセンサに異常が生じているときには正常なセンサにより検出されたマスタシリンダ圧力若しくは踏み込みストロークに基づき最終目標減速度Gtを演算すると共に、センサが正常な状態と異常な状態との間に変化することに起因して最終目標減速度Gtが段差状に急激に変動することを防止する。
【0043】
次に図2及び図3に示されたフローチャートを参照して図示の実施形態に於ける制動力制御について説明する。尚図2及び図3に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチがオンに切り換えられることにより開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0044】
まずステップ10に於いてはそれぞれ圧力センサ66及び68により検出された第一のマスタシリンダ圧力Pm1及び第二のマスタシリンダ圧力Pm2を示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては図6に示されたグラフに対応するマップより踏み込みストロークSpに基づく目標減速度Gstが演算される。
【0045】
ステップ30に於いては第一及び第二のマスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaが演算され、ステップ40に於いては図7に示されたグラフに対応するマップより第一及び第二のマスタシリンダ圧力Pm1及びPm2の平均値Pmaに基づく目標減速度Gptが演算される。
【0046】
ステップ50に於いては圧力センサ(Pm1センサ)66が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ60に於いて図7に示されたグラフに対応するマップより第二のマスタシリンダ圧力Pm2に基づく目標減速度Gptが演算された後ステップ90へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ70へ進む。
【0047】
ステップ70に於いては圧力センサ(Pm2センサ)68が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ80に於いて図7に示されたグラフに対応するマップより第一のマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目標減速度Gptが演算された後ステップ90へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ90へ進む。
【0048】
ステップ90に於いてはストロークセンサ(Spセンサ)70が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ100に於いて最終目標減速度Gtが目標減速度Gptに設定され、肯定判別が行われたときにはステップ110へ進む。
【0049】
尚ステップ50、60、70に於ける各センサが正常であるか否かの判定は、本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて行われてよい。
【0050】
ステップ110に於いては前サイクルに於いて演算された最終目標減速度Gtに基づき図8に示されたグラフに対応するマップより目標減速度Gptに対する重みα(0≦α≦1)が演算され、ステップ120に於いては下記の式1に従って目標減速度Gpt及び目標減速度Gstの重み付け和として最終目標減速度Gtが演算される。
Gt=αGpt+(1−α)Gst ……(1)
【0051】
ステップ200に於いては後述の如く図4に示された演算ルーチンに従って最終目標減速度Gtの偏差ΔGtが演算され、ステップ230に於いては図5に示された補正ルーチンに従って最終目標減速度Gtが補正され、しかる後ステップ240へ進む。
【0052】
ステップ240に於いては最終目標減速度Gtが正であるか否かの判別、即ち制動力の制御が必要であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ250に於いて各電磁開閉弁が非制御位置に制御され、肯定判別が行われたときにはステップ260に於いて最終目標減速度Gtに対する各輪の目標ホイールシリンダ圧力の係数(正の定数)をKi(i=fl、fr、rl、rr)として、下記の式2に従って各輪の目標ホイールシリンダ圧力Pti(i=fl、fr、rl、rr)が演算され、ステップ270に於いて各輪のホイールシリンダ圧力が目標制動圧Ptiになるよう制御される。
Pti=Ki Gt ……(2)
【0075】
図4に示された最終目標減速度Gtの偏差ΔGt演算ルーチンのステップ202に於いては、圧力センサ(Pm1センサ)66が今回正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出されたか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ210へ進み、否定判別が行われたときにはステップ204へ進む。
【0076】
ステップ204に於いては圧力センサ(Pm2センサ)68が今回正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出されたか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ210へ進み、否定判別が行われたときにはステップ206へ進む。
【0077】
ステップ206に於いてはストロークセンサ(Spセンサ)70が今回正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出されたか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ230へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ210に於いて前回演算された最終目標減速度Gtと今回演算された最終目標減速度Gtとの偏差として偏差ΔGtoが演算され、ステップ212に於いて偏差ΔGtがΔGtoに設定される。
【0078】
図5に示された実施形態に於ける最終目標減速度Gt補正ルーチンのステップ232に於いては、偏差ΔGtoが演算されたときの最終目標減速度Gt、即ち何れかのセンサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された直後に演算された最終目標減速度Gtを基準値Gtoとして、今回演算された最終目標減速度Gtが基準値Gto未満であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ236へ進み、否定判別が行われたときにはステップ234に於いて偏差ΔGtがその前回値ΔGtfに設定される。
【0079】
ステップ236に於いては偏差ΔGtがΔGtと基準値Gtoに対する今回演算された最終目標減速度Gtの比Gt/Gtoとの積に低減補正され、ステップ238に於いては最終目標減速度Gtが補正後の偏差ΔGtにて補正され、しかる後ステップ240へ進む。
【0080】
かくして図示の実施形態によれば、ステップ20に於いて踏み込みストロークS p に基づく目標減速度G st が演算され、ステップ30及び40に於いて第一及び第二のマスタシリンダ圧力P m1 及びP m2 の平均値P ma に基づく目標減速度G pt が演算され、圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常であるときにはステップ110に於いて前サイクルに於いて演算された最終目標減速度G t に基づき目標減速度G pt に対する重みαが演算され、ステップ120に於いて目標減速度G pt 及び目標減速度G st の重み付け和として最終目標減速度G t が演算される。
また圧力センサ66が異常であるときにはステップ60に於いて第二のマスタシリンダ圧力P m2 に基づく目標減速度G pt が演算され、圧力センサ68が異常であるときにはステップ80に於いて第一のマスタシリンダ圧力P m1 に基づく目標減速度G pt が演算され、ステップ110に於いて前サイクルに於いて演算された最終目標減速度G t に基づき目標減速度G pt に対する重みαが演算され、ステップ120に於いて目標減速度G pt 及び目標減速度G st の重み付け和として最終目標減速度G t が演算される。
更にストロークセンサ70が異常であるときにはステップ100に於いて最終目標減速度G t が第一のマスタシリンダ圧力P m1 及び第二のマスタシリンダP m2 の平均値P ma に基づく目標減速度G pt に設定される。
そして最終目標減速度G t が正であり各輪の制動力の制御が必要であるときには、ステップ240に於いて肯定判別が行われ、ステップ260に於いて最終目標減速度G t に対する各輪の目標ホイールシリンダ圧力P ti が演算され、ステップ270に於いて各輪のホイールシリンダ圧力が目標制動圧P ti になるよう制御される。
従って図示の実施形態によれば、圧力センサ66、68及びストロークセンサ70が正常であるときには、圧力センサ66、68により検出されるマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70により検出される踏み込みストロークSpの両者に基づき最終目標減速度Gtが演算されるので、正確に運転者の制動操作量に応じて車輌の制動力を制御することができる。
【0081】
また圧力センサ66又は68に異常が生じると、正常な圧力センサにより検出されたマスタシリンダ圧力Pm1又はPm2及び踏み込みストロークSpに基づき最終目標減速度Gtが演算され、ストロークセンサ70に異常が生じると、マスタシリンダ圧力Pm1及びPm2に基づき最終目標減速度Gtが演算されるので、異常なマスタシリンダ圧力や異常な踏み込みストロークに起因して最終目標減速度Gtが不正確に演算されること及びこれに起因して不適切な制動力の制御が行われることを確実に防止することができると共に、圧力センサ又はストロークセンサに異常が生じても運転者による制動操作量に応じた制動力制御を確実に継続することができる。
【0082】
特に図示の実施形態によれば、ステップ200、即ち図4に示された最終目標減速度Gtの偏差ΔGt演算ルーチンのステップ202〜212に於いて、圧力センサ66、68又はストロークセンサ70が正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出されたときには、前回演算された最終目標減速度Gtと今回演算された最終目標減速度Gtとの偏差ΔGtが演算され、ステップ230、即ち図5に示された最終目標減速度Gt補正ルーチンのステップ232〜238に於いて最終目標減速度Gtが基準値Gto以上のときには最終目標減速度Gtが偏差ΔGtにて補正され、最終目標減速度Gtが基準値Gto未満のときには最終目標減速度Gtが偏差ΔGtにて補正されると共に偏差ΔGtの大きさが比Gt /Gtoに応じて低減される。
【0083】
圧力センサ(Pm1センサ)66が正常な状態より異常な状態へ変化した場合について考えると、「前回演算された最終目標減速度Gt」は圧力センサ66が正常であったので「圧力センサ66により検出された第一のマスタシリンダ圧力Pm1を含めて演算された最終目標減速度Gtの前回値」であり、「今回演算された最終目標減速度Gt」は圧力センサ66が異常であるので「圧力センサ66により検出された第一のマスタシリンダ圧力Pm1を除いて演算された最終目標減速度Gtの今回値」である。
【0084】
このことは、圧力センサ66が異常な状態より正常な状態へ変化した場合についても同様であり、また圧力センサ68又はストロークセンサ70が異常な状態と正常な状態との間に変化した場合についても同様であり、よって図3に示されたフローチャートによる制御の演算周期が十分短ければ、簡単なロジックにより高精度にて偏差ΔGtを演算することができる。
【0085】
従って圧力センサ又はストロークセンサが正常な状態より異常な状態になったことが検出された場合及び圧力センサ又はストロークセンサが異常な状態より正常な状態になったことが検出された場合の何れの場合にも、センサの状態の変化が検出された段階に於いて最終目標減速度Gtが段差状に急激に変動すること及びこれに起因して各輪の制動力が急激に変動して運転者が異和感を感じることを確実に防止することができる。
【0086】
例えば図9に示されている如く、圧力センサ(Pm2センサ)68にゲイン低下の異常が生じている状況に於いて、実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmcoになったときに例えば第一のマスタシリンダ圧力Pm1と第二のマスタシリンダ圧力Pm2との偏差が基準値以上になることにより圧力センサ68に異常が生じていることが検出されるとする。
【0087】
図9に於いて太い仮想線にて示されている如く、最終目標減速度Gtは実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmco未満の領域に於いては第一及び第二のマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaに基づく目標減速度Gptmaと実質的に同一であるが、実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmco以上の領域に於いては第一のマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目標減速度Gptm1と実質的に同一になり、実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmcoの上下に変化する際に最終目標減速度Gtが段差状に急激に変動することが避けられない。
【0088】
これに対し、図示の実施形態によれば、最終目標減速度Gtは実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmco以上の領域に於いては、実質的に第一のマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目標減速度Gptm1よりも偏差ΔGtoだけ小さい値に演算されることにより、第一及び第二のマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaに基づく目標減速度Gptmaと実質的に同一又はこれに非常に近い値になる。
【0089】
また実際のマスタシリンダ圧力PmcがPmco以上の未満の領域に於いては、最終目標減速度Gtは実際のマスタシリンダ圧力Pmcが小さくなるにつれて第一のマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目標減速度Gptm1より偏差ΔGtoだけ小さい値(図9に於いて細い一点鎖線にて示されている)よりも漸次大きくなり、実際のマスタシリンダ圧力Pmcが0になると0になり、これにより第一及び第二のマスタシリンダ圧力Pm1、Pm2の平均値Pmaに基づく目標減速度Gptmaと実質的に同一又はこれに非常に近い値になる。従って実際のマスタシリンダ圧力P mc がP mco よりも小さくなるにつれて最終目標減速度G t が図9に於いて細い二点鎖線にて示されている如く過剰に小さくなることが確実に防止される。
【0090】
従ってこの実施形態によれば、センサの状態の変化が検出された段階に於いて最終目標減速度Gtが段差状に急激に変動すること及びこれに起因して各輪の制動力が急激に変動し車輌の操縦安定性が悪化したり運転者が異和感を感じたりすることを確実に防止することができ、また運転者の制動操作量が小さい領域に於いて最終目標減速度G t が過剰に小さくなることを確実に防止することができる。
【0091】
尚図示の実施形態によれば、何れかのセンサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された後には、最終目標減速度G t はセンサが正常な状態にある場合に演算される最終目標減速度Gt(実質的に目標減速度Gptm1に等しい)よりずれるが、一般に運転者は車輌の実際の制動状況を判断してブレーキペダル12に対する踏み込み量を調節するので、実際にはこのずれが運転者による制動力の制御に過剰の不都合を来すことはない。
【0092】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0093】
例えば上述の実施形態に於いては、運転者による制動操作量を検出する複数のセンサとしてそれぞれ第一のマスタシリンダ圧力Pm1及び第二のマスタシリンダ圧力Pm2を検出する圧力センサ66及び68の二つの圧力センサ及びブレーキペダル12に対する踏み込みストロークSpを検出するストロークセンサ70が設けられているが、運転者による制動操作量を検出する複数のセンサは一つの圧力センサと一つのストロークセンサとの組合せ、二つの圧力センサの組合せ、二つの圧力センサと二つのストロークセンサとの組合せ等であってもよい。
【0094】
また上述の実施形態に於いては、それぞれステップ50及び70に於いて否定判別が行われるとステップ60及び80が実行されるようになっているが、ステップ50に於いて否定判別が行われたときには圧力センサ(Pm2センサ)68が正常であるか否かの判別及びストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、これらのセンサが正常である場合にステップ60へ進み、圧力センサ68は正常であるがストロークセンサ70が異常であるときにはステップ100へ進み、ストロークセンサ70は正常であるが圧力センサ68が異常であるときには最終目標減速度GtがストロークSpに基づく目標減速度Gstに設定され、圧力センサ68及びストロークセンサ70が異常であるときにはステップ250へ進むよう修正されてもよい。
【0095】
同様に、ステップ70に於いて否定判別が行われたときにはストロークセンサ70が正常であるか否かの判別が行われ、ストロークセンサ70が正常である場合にステップ80へ進み、ストロークセンサ70が異常であるときには第一のマスタシリンダ圧力Pm1に基づき図7に示されたグラフに対応するマップより目標減速度Gptm1が演算され、最終目標減速度Gtが目標減速度Gptm1に設定された後ステップ130へ進むよう修正されてもよい。
【0096】
また上述の実施形態に於いては、センサの正常状態と異常状態との間の変化が検出されたときにはセンサの種類に拘わらず最終目標減速度Gt自体が補正されることによりその急激な変化が防止されるようになっているが、正常状態と異常状態との間の変化が検出されたセンサが圧力センサ66又は68である場合には、目標減速度Gptが本発明に従って補正されることにより、間接的に最終目標減速度Gtの急激な変化が防止されるよう修正されてもよい。
【0097】
また上述の実施形態に於いては、目標減速度Gptの重みαは前サイクルに於いて演算された最終目標減速度Gtに基づき演算されるようになっているが、目標減速度Gpt又はGstに基づき演算されてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上の説明より明らかである如く、本発明の請求項1の構成によれば、何れかの制動操作量検出手段が正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも、目標減速度が急激に変動することを確実に防止することができ、これにより制動力の急激な変動及びこれに起因して車輌の操縦安定性が悪化したり運転者が異和感を感じたりすることを確実に防止することができ、また運転者の制動操作量が小さい領域に於いて目標減速度が過剰に小さくなることを確実に防止することができる。
【0100】
また請求項2の構成によれば、圧力センサ及びストロークセンサが正常である場合にはマスタシリンダの圧力及び踏み込みストロークの両者に基づき運転者による制動操作部材に対する制動操作量に応じて正確に車輌の目標減速度を演算し、これにより各輪の制動力を運転者の制動要求に応じて正確に制御することができ、また圧力センサ又はストロークセンサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも目標減速度が急激に変動することを確実に防止することができる。
【0101】
請求項3の構成によれば、二つの圧力センサが正常である場合には二つの圧力センサにより検出されたマスタシリンダの圧力の平均値に基づき運転者による制動操作部材に対する制動操作量に応じて正確に車輌の目標減速度を演算し、これにより各輪の制動力を運転者の制動要求に応じて正確に制御することができ、また何れかの圧力センサが正常な状態と異常な状態との間に変化したことが検出された場合にも目標減速度が急激に変動することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車輌の制動力制御装置の一つの実施形態の油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成図である。
【図2】 実施形態に於ける制動力制御ルーチンの前半を示すフローチャートである。
【図3】 実施形態に於ける制動力制御ルーチンの後半を示すフローチャートである。
【図4】 実施形態に於ける最終目標減速度Gtの偏差ΔGt演算ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 実施形態に於ける最終目標減速度Gt補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 ブレーキペダルの踏み込みストロークSp と目標減速度Gstとの関係を示すグラフである。
【図7】 第一及び第二のマスタシリンダ圧力の平均値Pmaと目標減速度Gptとの関係を示すグラフである。
【図8】 前回演算された最終目標減速度Gtと目標減速度Gptに対する重みαとの関係を示すグラフである。
【図9】 実際のマスタシリンダ圧力Pmcと目標減速度Gpt及び最終目標減速度Gtとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10…ブレーキ装置
12…ブレーキペダル
14…マスタシリンダ
22FL〜22RR…ホイールシリンダ
66、68…圧力センサ
70…ストロークセンサ
72、74FL〜74RR…圧力センサ
76…電気式制御装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle braking force control device, and more particularly to a braking force control device that controls braking force based on detection results of a plurality of braking operation amount detection means.
[0002]
[Prior art]
As one of braking force control devices for vehicles such as automobiles, for example, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-30394, a master cylinder pressure is detected by a pressure sensor, and based on the master cylinder pressure and its rate of change, 2. Description of the Related Art Conventionally, a braking force control device configured to calculate a target deceleration and control a braking force of each wheel based on the target deceleration is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to improve the calculation accuracy of the target deceleration in the braking force control device that calculates the target deceleration of the vehicle based on the detection result of the sensor as described above and controls the braking force of each wheel based on the target deceleration. It is considered to calculate the target deceleration based on the detection results of multiple sensors that detect the amount of braking operation by the driver, such as two pressure sensors that detect the master cylinder pressure and a stroke sensor that detects the depression stroke of the brake pedal. It is done.
[0004]
However, when it is detected that an abnormality has occurred in any of the plurality of sensors, the target deceleration must be calculated excluding the braking operation amount detected by the sensor in which the abnormality has occurred. Even if there is no sudden change in the amount of braking operation performed by the driver, the target deceleration may fluctuate suddenly when it is detected that an abnormality has occurred in the sensor.Therefore, the braking force fluctuates rapidly. As a result, there is a problem that the driving stability of the vehicle deteriorates and the driver feels uncomfortable.
[0005]
The present invention relates to a braking force control device configured to calculate a target deceleration based on detection results of a plurality of sensors that detect a braking operation amount of a driver and control a braking force of each wheel based on the target deceleration. In view of the above-described problems, the main problem of the present invention is to prevent rapid fluctuations in the target deceleration when an abnormality occurs in any of a plurality of sensors. This is to prevent sudden fluctuations in braking force and the resulting deterioration in vehicle handling stability or the driver's feeling of strangeness.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the main problem described above is the configuration of claim 1, that is, a plurality of braking operation amount detection means for detecting a braking operation amount on the braking operation member by the driver, and a target deceleration based on the braking operation amount. A braking force control device for a vehicle having a control means for controlling a braking device so as to calculate a target braking pressure for each wheel based on An abnormality detecting means for detecting an abnormality of the amount detecting means; and when no abnormality is detected by the abnormality detecting means, a target deceleration of the vehicle is calculated based on the braking operation amounts detected by the plurality of braking operation amount detecting means. The normal operation mode and the braking operation amount detected by the braking operation amount detection means other than the braking operation amount detection means in which the abnormality is detected when the abnormality is detected by the abnormality detection means The target deceleration calculation means having an abnormal time calculation mode for calculating the target deceleration of the vehicle based on the calculation mode of the target deceleration calculation means is switched between the normal time calculation mode and the abnormal time calculation mode. Sometimes there is a target deceleration change reduction means that reduces the change from the target deceleration calculated in the mode before switching to the target deceleration calculated in the mode after switching.The target deceleration change reducing means calculates a correction amount corresponding to a deviation between the target deceleration calculated before and after switching between the normal calculation mode and the abnormal calculation mode, and the target When the target deceleration calculated by the mode after switching is equal to or greater than the target deceleration calculated immediately after the calculation mode is switched between the normal calculation mode and the abnormal calculation mode, The target deceleration calculated by the mode after switching is corrected by the correction amount, and the target deceleration calculated by the mode after switching is a calculation mode between the normal calculation mode and the abnormal calculation mode. When the deceleration is smaller than the target deceleration calculated immediately after switching, the mode after switching to the target deceleration calculated immediately after the calculation mode is switched. The amount of the correction is reduced according to the ratio of the target deceleration calculated by the mode, and the target deceleration calculated by the mode after switching is corrected by the reduced correction amount. Braking force control device for vehicleAchieved by:
[0007]
According to the first aspect of the present invention, the calculation mode of the target deceleration calculation means is switched between the normal calculation mode and the abnormal calculation mode.The correction amount corresponding to the deviation between the target deceleration calculated before and after the calculation is calculated, and the target deceleration calculated by the mode after switching is between the normal calculation mode and the abnormal calculation mode. If it is equal to or greater than the target deceleration calculated immediately after switching, the target deceleration calculated in the mode after switching is corrected with the correction amount, and the target deceleration calculated in the mode after switching is normal. If it is smaller than the target deceleration calculated immediately after the calculation mode is switched between the calculation mode and the calculation mode when there is an abnormality, the calculation is performed according to the mode after switching to the target deceleration calculated immediately after the calculation mode is switched. The amount of correction is reduced according to the target deceleration ratio, and the target deceleration calculated by the mode after switching is reduced. Corrected by the positive amountTherefore, even when any of the braking operation amount detecting means is detected to change between a normal state and an abnormal state, it is possible to reliably prevent the target deceleration from fluctuating rapidly.In addition, the target deceleration can be reliably prevented from becoming excessively small in a region where the amount of braking operation by the driver is small.The
[0008]
According to the present invention, in order to effectively achieve the above main problem, in the configuration of claim 1, the plurality of braking operation amount detection means detect the pressure of the master cylinder of the braking device. A pressure sensor and a stroke sensor that detects a depression stroke of a brake pedal of the braking device are included (configuration of claim 2).
[0009]
According to the configuration of
[0010]
According to the present invention, in order to effectively achieve the above main problem, in the configuration according to
[0011]
According to the configuration of
[0016]
[Preferred embodiment of the problem solving means]
According to one preferred aspect of the present invention, in the configuration of
[0017]
According to another preferred aspect of the present invention, in the configuration of
[0018]
According to another preferable aspect of the present invention, in the configuration of the
[0019]
According to another preferred embodiment of the present invention, in the configuration of the
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0023]
FIG. 1 shows a vehicle braking force control apparatus according to the present invention.OneIt is a schematic block diagram which shows the hydraulic circuit and electronic control apparatus of embodiment. In FIG. 1, the solenoids of the electromagnetic on-off valves are omitted for the purpose of simplification.
[0024]
In FIG. 1,
[0025]
The
[0026]
In the middle of the brake hydraulic
[0027]
A
[0028]
The hydraulic
[0029]
Normally closed solenoid valves 50FL, 50FR, 50RL, and 50RR are provided in the middle of the
[0030]
The electromagnetic opening / closing valves 50FL, 50FR, 50RL, 50RR function as pressure-increasing control valves for the wheel cylinders 22FL, 22FR, 22RL, 22RR, respectively. The electromagnetic opening / closing valves 60FL, 60FR, 60RL, 60RR are wheel cylinders 22FL, 22FR, 22RL, Therefore, these electromagnetic on-off valves function as a pressure increasing / decreasing control valve for controlling supply / discharge of high pressure oil to / from each wheel cylinder from within the
[0031]
The front wheel
[0032]
Similarly, the
[0033]
As shown in FIG. 1, the brake hydraulic
[0034]
The
[0035]
The brake hydraulic
[0036]
The electromagnetic on / off
[0037]
A drive current is supplied to each electromagnetic on-off valve and
[0038]
Although not shown in detail in FIG. 1, the
[0039]
The input / output port device of the
[0040]
The ROM of the
[0041]
Further, the
[0042]
In addition, the
[0043]
Next, the braking force control in the illustrated embodiment will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS. 2 and 3 is started when an ignition switch (not shown) is turned on, and is repeatedly executed every predetermined time.
[0044]
First, at
[0045]
In
[0046]
In
[0047]
In
[0048]
In
[0049]
The determination of whether or not each sensor is normal in
[0050]
In step 110, the weight α (0 ≦ α ≦ 1) for the target deceleration Gpt is calculated from the map corresponding to the graph shown in FIG. 8 based on the final target deceleration Gt calculated in the previous cycle. In step 120, the final target deceleration Gt is calculated as a weighted sum of the target deceleration Gpt and the target deceleration Gst according to the following equation 1.
Gt = αGpt + (1-α) Gst (1)
[0051]
[0052]
In
Pti = Ki Gt (2)
[0075]
Shown in
[0076]
In step 204, it is determined whether or not it has been detected that the pressure sensor (Pm2 sensor) 68 has changed between a normal state and an abnormal state this time. If an affirmative determination is made, step 210 is performed. If negative determination is made, the process proceeds to step 206.
[0077]
In
[0078]
Shown in FIG.In step 232 of the final target deceleration Gt correction routine in the embodiment, the final target deceleration Gt when the deviation ΔGto is calculated, that is, between the normal state and the abnormal state of any sensor. Whether the final target deceleration Gt calculated this time is less than the reference value Gto is determined using the final target deceleration Gt calculated immediately after the change is detected as the reference value Gto. When the determination is made, the process proceeds to step 236, and when the negative determination is made, the deviation ΔGt is set to the previous value ΔGtf at step 234.
[0079]
In step 236, the deviation ΔGt is reduced and corrected to the product of ΔGt and the ratio Gt / Gto of the final target deceleration Gt calculated this time relative to the reference value Gto. In step 238, the final target deceleration Gt is corrected. Correction is made with the later deviation ΔGt, and then the routine proceeds to step 240.
[0080]
ThusIllustratedAccording to an
If the
Further, when the
And final target deceleration G t Is positive and it is necessary to control the braking force of each wheel, an affirmative determination is made in
Thus, according to the illustrated embodiment,When the
[0081]
Also, if an abnormality occurs in the
[0082]
In particular, according to the illustrated embodiment, step 200, i.e.4In steps 202 to 212 of the final target deceleration Gt deviation ΔGt calculation routine shown in FIG. 5, it is detected that the
[0083]
Considering the case where the pressure sensor (Pm1 sensor) 66 changes from a normal state to an abnormal state, the “final target deceleration Gt calculated last time” is “detected by the
[0084]
This is the same when the
[0085]
Therefore, either when it is detected that the pressure sensor or the stroke sensor is in an abnormal state from the normal state, or when it is detected that the pressure sensor or the stroke sensor is in a normal state from the abnormal state In addition, when the change in the sensor state is detected, the final target deceleration Gt changes rapidly in steps, and as a result, the braking force of each wheel changes rapidly and the driver It is possible to reliably prevent a sense of incongruity.
[0086]
For example9As shown in FIG. 4, when the actual master cylinder pressure Pmc becomes Pmco in the situation where the gain decrease in the pressure sensor (Pm2 sensor) 68 is abnormal, for example, the first master cylinder pressure Pm1 Assume that it is detected that an abnormality has occurred in the
[0087]
Figure9As shown by a thick phantom line, the final target deceleration Gt is an average value of the first and second master cylinder pressures Pm1 and Pm2 in the region where the actual master cylinder pressure Pmc is less than Pmco. This is substantially the same as the target deceleration Gptma based on Pma, but substantially the same as the target deceleration Gptm1 based on the first master cylinder pressure Pm1 when the actual master cylinder pressure Pmc is greater than or equal to Pmco. Thus, when the actual master cylinder pressure Pmc changes above and below Pmco, it is inevitable that the final target deceleration Gt will fluctuate stepwise.
[0088]
In contrast, illustratedThe fruitAccording to the embodiment, the final target deceleration Gt is substantially smaller by a deviation ΔGto than the target deceleration Gptm1 based on the first master cylinder pressure Pm1 in the region where the actual master cylinder pressure Pmc is equal to or higher than Pmco. By calculating the value, the target deceleration Gptma based on the average value Pma of the first and second master cylinder pressures Pm1 and Pm2 is substantially the same or very close to this.
[0089]
In the region where the actual master cylinder pressure Pmc is less than Pmco, the final target deceleration Gt deviates from the target deceleration Gptm1 based on the first master cylinder pressure Pm1 as the actual master cylinder pressure Pmc decreases. A value smaller by ΔGto (Figure9(Indicated by a thin one-dot chain line in FIG. 4), and when the actual master cylinder pressure Pmc becomes 0, it becomes 0, thereby the average value of the first and second master cylinder pressures Pm1 and Pm2 The target deceleration Gptma based on Pma is substantially the same or very close to this.Therefore, the actual master cylinder pressure P mc Is P mco Final target deceleration G as it becomes smaller than t Is reliably prevented from becoming excessively small as shown by the thin two-dot chain line in FIG.
[0090]
Therefore thisThe fruitAccording to the embodiment, the final target deceleration Gt rapidly changes in a step shape at the stage where the change in the state of the sensor is detected, and as a result, the braking force of each wheel rapidly changes. The driver's handling stability deteriorates and the driver feels uncomfortableThe final target deceleration G can be reliably prevented in a region where the amount of braking operation by the driver is small. t That is overly smallIt can be surely prevented.
[0091]
stillIllustratedAccording to the embodiment, after it is detected that any sensor has changed between a normal state and an abnormal stateIs the final target deceleration G t IsAlthough it deviates from the final target deceleration Gt calculated when the sensor is in a normal state (substantially equal to the target deceleration Gptm1), in general, the driver determines the actual braking situation of the vehicle and applies to the
[0092]
Although the present invention has been described in detail with respect to specific embodiments, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. It will be apparent to those skilled in the art.
[0093]
For exampleThe fruitIn the embodiment, two
[0094]
Also mentioned aboveThe fruitIn the embodiment, steps 60 and 80 are executed when a negative determination is made in
[0095]
Similarly, when a negative determination is made in
[0096]
Also mentioned aboveThe fruitIn the embodiment, when a change between the normal state and the abnormal state of the sensor is detected, the final target deceleration Gt itself is corrected regardless of the type of the sensor, thereby preventing the rapid change. LikeTsuHowever, when the sensor in which the change between the normal state and the abnormal state is detected is the
[0097]
Also mentioned aboveThe fruitIn the embodiment, the weight α of the target deceleration Gpt is calculated based on the final target deceleration Gt calculated in the previous cycle.TsuHowever, it may be calculated based on the target deceleration Gpt or Gst.
[0099]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the configuration of claim 1 of the present invention, when it is detected that any of the braking operation amount detection means changes between a normal state and an abnormal state. However, it is possible to reliably prevent the target deceleration from fluctuating abruptly, thereby causing a sudden fluctuation in the braking force, resulting in a deterioration in the steering stability of the vehicle and an uncomfortable feeling to the driver. To feelIt is possible to reliably prevent the target deceleration from becoming excessively small in a region where the amount of braking operation by the driver is small.It can be surely prevented.
[0100]
According to the second aspect of the present invention, when the pressure sensor and the stroke sensor are normal, the vehicle is accurately determined according to the braking operation amount applied to the braking operation member by the driver based on both the pressure of the master cylinder and the depression stroke. Calculates the target deceleration, which enables the braking force of each wheel to be accurately controlled according to the driver's braking request, and the pressure sensor or stroke sensor changes between a normal state and an abnormal state. Even when it is detected, it is possible to reliably prevent the target deceleration from fluctuating rapidly.
[0101]
According to the configuration of the third aspect, when the two pressure sensors are normal, the braking force is applied to the braking operation member by the driver based on the average value of the master cylinder pressure detected by the two pressure sensors. Accurately calculate the target deceleration of the vehicle, so that the braking force of each wheel can be accurately controlled according to the driver's braking request, and either pressure sensor is in a normal state or an abnormal state. It is possible to reliably prevent the target deceleration from fluctuating suddenly even when it is detected that the change has occurred during this period.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a braking force control device for a vehicle according to the present invention.OneIt is a schematic block diagram which shows the hydraulic circuit and electric control apparatus of embodiment.
[Figure 2]FruitIt is a flowchart which shows the first half of the braking force control routine in embodiment.
[Fig. 3]FruitIt is a flowchart which shows the second half of the braking force control routine in embodiment.
[Fig. 4]FruitIt is a flowchart which shows deviation (DELTA) Gt calculation routine of the final target deceleration Gt in embodiment.
[Figure 5]FruitIt is a flowchart which shows the final target deceleration Gt correction routine in embodiment.
FIG. 6 is a graph showing a relationship between a brake pedal depression stroke Sp and a target deceleration Gst.
FIG. 7 is a graph showing a relationship between an average value Pma of first and second master cylinder pressures and a target deceleration Gpt.
FIG. 8 is a graph showing a relationship between a final target deceleration Gt calculated last time and a weight α for the target deceleration Gpt.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a relationship between an actual master cylinder pressure Pmc, a target deceleration Gpt, and a final target deceleration Gt.
[Explanation of symbols]
10 ... Brake device
12 ... Brake pedal
14 ... Master cylinder
22FL-22RR ... Wheel cylinder
66, 68 ... Pressure sensor
70 ... Stroke sensor
72, 74FL-74RR ... Pressure sensor
76 ... Electric control device
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05376999A JP3846523B2 (en) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | Braking force control device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
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