JP3739687B2 - Balancer shaft housing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バランサシャフトのハウジングに関し、バランサシャフトを収容してオイルパン内に配設されるハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オイルパン内におけるクランクシャフトの下方にバランサシャフトを配置し、チェーン/スプロケット機構やギヤ機構などを介してクランクシャフトの回転をバランサシャフトに伝達するようにしたつり合い装置が、例えば特開2001−74104号公報などで公知となっている。
【0003】
上記つり合い装置のバランサシャフトは、オイルパン内の油面下に設けられるので、バランサシャフトがオイルを撹拌することによる不都合が生じないようにするために、バランサシャフトはその全体がハウジングで覆われている。また、多量のオイルがハウジング内に滞留するとバランサシャフトの回転抵抗となるので、ハウジング内のオイルは速やかに排出されねばならず、ハウジング内のオイルがバランサシャフトの回転で排出されるように構成したものが、上記公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の構造においては、アッパ・ロワ両ハウジングの接合面に形成されたスリットで排油口が構成されるため、シリンダ軸線をクランクシャフトの軸回りに傾斜させて搭載するエンジンにこれを採用すると、スリットが油面下に没してしまい、むしろハウジング内にオイルが逆流してしまうことが考えられる。
【0005】
油面下に没入しない位置、つまりアッパハウジングの上面に設けた上で所期の排油量を確保するには、排油口の面積を増大させねばならないが、このようにすると、アッパハウジングの剛性が低下してしまう。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、排油口の面積を確保した上で剛性低下を抑制することが可能であり、しかもバランサシャフトにオイルが接触し難くなるように改良されたバランサシャフトのハウジングを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、バランサシャフト(13L・13R)の軸線に平行な平面に沿って上下に分割されたアッパハウジング(14U)及びロワハウジング(14L)からなると共にバランサシャフトの軸方向についての複数箇所を個々に支持すべく複数の軸受壁(23b、23c、23d)を軸方向に列設してなり、バランサシャフトを収容してオイルパン(5)内に配設されるバランサシャフトのハウジングを、オイルパン内の油面(OL)に対する高さが互いに異なる位置に2本のバランサシャフトを互いに平行に受容してその上面が傾斜したアッパハウジングの軸受壁同士間の部分におけるより高い位置のバランサシャフトの上方に、該バランサシャフトの軸線に沿って細長く且つ上方へ開口すると共にその軸方向中間部がリブ(45a・45b)で仕切られた排油口(44a、44b)が設けられ、該排油口の傾斜下側の軸方向内面に沿って、上向きに突出するリブ(46)とロワハウジングとの接合面に向けて下向きに延出する縦壁(47)とが形成されるものとした。
【0008】
このようにすれば、排油口の面積を確保しつつアッパハウジングの剛性低下を抑制することができる上、排油口から流入したオイルがバランサシャフトに接触することが縦壁によって抑制されるので、回転抵抗の増大を招かずに済む。
【0009】
また請求項2の発明は、前記排油口(44a、44b)の傾斜上側の軸方向内面に沿って上向きに突出し且つアッパハウジングをエンジン本体に締結するボルトを挿通する孔が設けられたボス部(30)同士間を互いに連結するリブ(49)が延設されているものとした。
【0010】
このようにすれば、アッパハウジングの剛性低下をより一層抑制することができる上、排油口から流入したオイルがバランサシャフトに接触することをより一層抑制することができる。
【0011】
また請求項3の発明は、アッパハウジングの軸受壁同士間の部分におけるより低い位置のバランサシャフトの上方に、バランサシャフトの軸線に沿って細長く且つ上方へ開口すると共に長手方向についてリブ(42)で仕切られた排油口(41)が設けられており、該排油口の互いに対向する軸方向内面に沿って上向きに突出する2条のリブ(43a・43b)が延設されて前記軸受壁同士間を連結しているものとした。
【0012】
このようにすれば、リブによって剛性が補われるので、下側のバランサシャフト側のアッパハウジングの剛性を低下させずに排油口を設けることができる上、リブが仕切壁となるので、シリンダブロックからオイルパン内に流入してアッパハウジングの上面に溜まったオイルが排油口からハウジング内へ流入することを抑制することができる。
【0013】
さらに請求項4の発明は、前記2条のリブをオイルパンに貯容されたオイルの油面上に突出させるものとした。
【0014】
このようにすれば、リブが堰となるので、オイルパン内のオイルがハウジング内に流入することを抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0016】
図1及び図2は、本発明が適用された往復ピストンエンジンにおけるつり合い装置の取付部を示している。このエンジンEは、クランクシャフト1を水平方向に延在させた直列4気筒エンジンであり、シリンダブロック2、ロワブロック3、つり合い装置4、及びオイルパン5を備えており、クランクシャフト1の軸回りについてシリンダ軸線を傾斜させて車体に搭載される。
【0017】
つり合い装置4は、ピストンの往復運動に起因して発生するエンジンEの二次振動を低減するためのものであり、その左右両側端部に下方から挿通される通しボルトB1により、オイルパン5に内包された状態で、左下がりに(以下、左右方向はクランクプーリに向かってのこととする)傾斜したロワブロック3の下面(クランクシャフト1の下方)に締結される。このつり合い装置4は、クランクシャフト1の前端部(以下、クランクプーリ側を前側とする)のクランクプーリ6の背面側に固定された大スプロケット7と、左側のバランサシャフト(後に詳述する)の前端に固定された小スプロケット8と、大・小両スプロケット6・7間に掛け渡されたリンクチェーン9とを介して伝達されるクランクシャフト1の回転力により、回転駆動されるようになっている。
【0018】
つり合い装置4は、実質的に同一形状をなす左右一対のバランサシャフト13L・13Rと、これら2本のバランサシャフト13L・13Rを、油面OLに対する高さが互いに異なる位置に互いに平行に支持し且つ収容すべく、両バランサシャフト13L・13Rの中心を通る平面(バランサシャフトの軸線に平行な平面)に沿って上下に2分割されたアッパハウジング14U及びロワハウジング14Lとを備えている。
【0019】
両バランサシャフト13L・13Rは、各バランサシャフト13L・13Rに一体結合されたヘリカルギヤ15(一方のみを図示する)によって互いに連動連結されている。ここで左バランサシャフト13Lには、上記の通り、大スプロケット7、小スプロケット8、及びリンクチェーン9を介してクランクシャフト1の駆動力が伝達され、これにより、クランクシャフト1の2倍の回転速度でクランクシャフト1と同一方向へ左バランサシャフト13Lが回転駆動される。そしてヘリカルギヤ15同士の噛合により、右バランサシャフト13Rがそれとは逆向きに回転駆動される。
【0020】
両バランサシャフト13L・13Rには、比較的小径の第1、第2ジャーナル部16a・16bがヘリカルギヤ15の前方に、その後方に比較的大径の第3、第4ジャーナル部16c・16dが、それぞれ一体形成されている。また、各バランサシャフト13L・13Rの後側部分には、回転中心から径方向外側に重心位置を偏倚させ、且つ第3ジャーナル部16cを挟んで前後に2分割されたカウンタウェート部17が一体形成されている。
【0021】
前後カウンタウェート部17の第3ジャーナル部16cを挟む対向端部には、拡径されたフランジ部18がそれぞれ形成されている。これらフランジ部18の互いの対向端面には、スラスト受面19が形成されている。
【0022】
カウンタウェート部17をできるだけ小さくした上で所期の等価回転質量を得るために、カウンタウェート部17の軸部20は比較的細径とされている。そして径を細くしたことによる剛性低下を補うために、ヘリカルギヤ15の取付部と第3ジャーナル部16cの前側に設けられたフランジ部18との間、並びに第3ジャーナル部16cの後側に設けられたフランジ部18と第4ジャーナル部16dとの間を軸線方向について接続するリブ21が、両軸部20の反ウェート側の全長に渡る部分に設けられている。これらのリブ21は、リブ21を設けたことによる重量増大を最小限に抑え、かつ応力分布を最適化するために、各カウンタウェート部17の軸線方向中央へ行くに従って高さ寸法が小さくなるテーパ形状とされている。
【0023】
他方、両バランサシャフト13L・13Rの各ジャーナル部16a〜16dは、アッパ、ロワ両ハウジング14U・14Lを互いに接合させることによって形成される2つ割の第1〜第4軸受孔22a〜22dに支持される。
【0024】
各軸受孔22a〜22dにおけるロワハウジング14L側の半割部分に両バランサシャフト13L・13Rの各ジャーナル部16a〜16dをそれぞれ載置し、更にこの状態で各軸受孔22a〜22dにおけるアッパハウジング14U側の半割部分を両バランサシャフト13L・13Rの各ジャーナル部16a〜16dに整合させた上でアッパ、ロワ両ハウジング14U・14Lを互いに接合させることにより、両バランサシャフト13L・13Rが両ハウジング14U・14L内に回転自在に収容されることとなる。そして前記したスラスト受面19は、第3軸受孔22cを形成した軸受壁23cの前後両端面に当接してスラスト力を受け止めるようになっている。
【0025】
図3に併せて示すように、アッパ、ロワ両ハウジング14U・14Lは、適宜な位置に上方から挿通された複数のボルトB2と、第3、第4軸受孔22c・22dが設けられた各軸受壁23c・23dを貫通して下方から挿通された各3本のボルトB3とで締結されており、特にカウンタウェート部17の回転による径方向の加速度が作用する軸受壁23c・23dの部分に緩みが生じ難くなるように配慮されている。
【0026】
ロワハウジング14Lの前端面には、エンジン各部へオイルを圧送するためのトロコイド式のオイルポンプ(図示せず)を内設したポンプハウジング24がボルト止めされている。この図示されていないオイルポンプは、右バランサシャフト13Rの軸端に設けられており、右バランサシャフト13Rが回転すると、ロワハウジング14Lの底壁に取り付けられたオイルストレーナ25からロワハウジング14Lの一側壁に内設された管状通路26を経てオイルパン5内のオイルを吸引し、エンジン各部へと圧送するようになっている。
【0027】
オイルストレーナ25を保持するストレーナカバー27の取付ボス28は、ロワハウジング14Lにおける2つのバランサシャフトのうちの低い側、つまり左バランサシャフト13Lの下方位置に一体形成されている。この取付ボス28は、概ね円筒状をなし、アッパハウジング14Uとロワハウジング14Lとを相互に締結するためのボルトB3のうちの2つのバランサシャフト13L・13R同士間に設けられたボルトと低い側の左バランサシャフト13Lの外側方に設けられたボルトとの間にその中心を配すると共に、ロワハウジング14Lの前後方向中間部における第3軸受孔22cの半割部が設けられた軸受壁23cにその外周部が連結されている。これにより、アッパハウジング14Uとロワハウジング14Lとを締結する軸受壁23cの剛性の増強を図っている。
【0028】
左バランサシャフト13Lの軸線と平行に延在するようにロワハウジング14Lの一側壁に一体形成された管状通路26は、ポンプハウジング24の接合面へとその終端が至っている。このような中空な管状通路26を、ロワハウジング14Lの一側壁における左バランサシャフト13Lに隣接する位置に一体形成することにより、ロワハウジング14Lの剛性の増強を図っている。
【0029】
管状通路26の終端部の側方に隣接する位置には、ロワブロック3に対する締結ボルトB1を挿通する締結ボス30が設けられており、ロワブロック3に対するつり合い装置4の締結剛性を高めるのに寄与している。
【0030】
上記の如く、オイルストレーナ25は、ロワハウジング14Lの底壁における2つのバランサシャフトのうちの低い側の左バランサシャフト13Lの下方に直接取り付けられており、クランクシャフト1の中心を通る垂直面に近接する位置、即ちエンジンEの重心位置の概ね直下にその中心部を配している。このようにして、ストレーナ取付ボス28を下方へ大きく延出せずに、オイルパン5の最下底部における最も液面変動が少ない位置にストレーナカバー27の吸入口29を位置させている。従って、走行中の前後加速度や遠心力で液面が変動しても、オイルの吸い込みが悪化せずに済む。
【0031】
図4〜図6に示したように、アッパハウジング14Uの左バランサシャフト13Lの左側方における第2軸受壁23bと第3軸受壁23cとの間および第3軸受壁23cと第4軸受壁23dとの間には、前後方向に細長い左側排油口41が、バランサシャフトの軸線に沿って延設されている。この左側排油口41は、左右の内側縁同士間を接続したリブ42をもって、その長手方向(前後方向)について複数に仕切られている。
【0032】
このようにして、所期の面積の排油口41を前後方向に延設したことでアッパハウジング14Uの剛性が低下することを、排油口41の内側縁間をリブ42で接続することによって抑制している。
【0033】
左側排油口41の左右両側縁部に沿って2条のリブ43a・43bが延設されている。これらのリブ43a・43bは、第2軸受壁23bと第3軸受壁23cとの間および第3軸受壁23cと第4軸受壁23dとの間を連結しており、第2〜第4軸受壁23b〜23dの剛性増強に寄与している。また最左側のリブ43aは、オイルパン5に貯容されたオイルの油面OL上に突出しており、オイルパン5内のオイルが左側排油口41からハウジング14U・14L内に流入することを阻止している。
【0034】
アッパハウジング14Uの右バランサシャフト13Rの右側方における第2軸受壁23bと第3軸受壁23cとの間には、バランサシャフトの軸線に沿って細長い右側前部排油口44aが設けられている。また第3軸受壁23cと第4軸受壁23dとの間には、やや幅広な右側後部排油口44bが設けられている。これらの排油口44a・44bは、共にその中間部をリブ45a・45bで仕切られている。
【0035】
これらの右側排油口44a・44bのバランサシャフトの軸線に沿って延在する左側縁に沿って前後方向リブ46が延設されている。この前後方向リブ46により、アッパハウジング14Uの剛性の増強を図ると共に、アッパハウジング14Uの上面に溜まったオイルが右側排油口44a・44bからハウジング内へ落下することを抑制している。
【0036】
前後方向リブ46は、右側排油口44a・44bの左側縁部におけるバランサシャフトの軸線に平行に延在する部分からロワハウジング14Lとの接合面に達する位置まで延出された縦壁47に接続されている。この縦壁47により、右側排油口44a・44bの面積を確保しつつアッパハウジング14Uの剛性低下の抑制を図っている。またこの縦壁47は、特にオイルと接触し易い高い位置に設けられた右バランサシャフト13Rに対し、右側排油口44a・44bから流入したオイルが直接接触することを阻止しており、オイルが右バランサシャフト13Rの回転抵抗とならず、またミスト化が助長されずに済む。
【0037】
このようにして上向きに開く排油口41・44a・44bをアッパハウジング14Uに形成することにより、ロワハウジング14Lの底部に溜まったオイルは、両バランサシャフト13L・13Rの回転(図2の矢印方向)に伴ってカウンタウェート17で掻き上げられ、これらの排油口41・44a・44bからハウジング14U・14L外へと排出される。
【0038】
アッパハウジング14Uの左右両側端縁には、つり合い装置4をロワブロック3に締結するボルトB1の挿通ボス30同士間を互いに連結するリブ49が延設されており、ロワブロック3に対するつり合い装置4の締結剛性を高めると共に、オイルパン5内に飛散するオイルが各排油口41・44a・44bに浸入することを防止している。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、オイルパン内の油面に対する高さが互いに異なる位置に2本のバランサシャフトを互いに平行に受容し、アッパハウジングの軸受壁同士間の部分におけるより高い位置のバランサシャフトの上方に、バランサシャフトの軸線に沿って細長く且つ上方へ開口し、その軸方向中間部がリブで仕切られた排油口を設け、該排油口の傾斜下側の軸方向内面に沿って、上向きに突出するリブとロワハウジングとの接合面に向けて下向きに延出する縦壁とを形成するものとしたので、排油口の面積を確保しつつハウジングの剛性低下を抑制する効果が得られることはもとより、排油口から流入したオイルがバランサシャフトに接触することが縦壁によって防止されるので、回転抵抗の増大を抑制する効果をも奏することができる。
【0040】
また請求項2の発明によれば、排油口の傾斜上側の軸方向内面に沿って上向きに突出するリブでアッパハウジングをエンジン本体に締結するボルトの挿通孔が設けられたボス部同士間を互いに連結するものとしたので、アッパハウジングの剛性低下の抑制効果をより一層高めることができる上、オイルパン内に飛散したオイルのハウジング内への流入抑制効果をより一層高めることができる。
【0041】
また請求項3の発明によれば、アッパハウジングの軸受壁同士間の部分におけるより低い位置のバランサシャフトの上方に、バランサシャフトの軸線に沿って細長く且つ上方へ開口すると共に長手方向についてリブで仕切られた排油口を設け、該排油口の互いに対向する軸方向内面に沿って上向きに突出する2条のリブで軸受壁同士間を連結するものとしたので、下側のバランサシャフト側のアッパハウジングの剛性を低下させずに排油口を設けることができる上、シリンダブロックからオイルパン内に流入してアッパハウジングの上面に溜まったオイルが排油口からハウジング内へ流入することを抑制することができる。
【0042】
さらに請求項4の発明によれば、2条のリブをオイルパンに貯容されたオイルの油面上に突出させるものとしたので、オイルパン内のオイルが排油口からハウジング内へ流入することを抑制する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジンの要部を一部切除して表した正断面図
【図2】図1中のII−II線に沿う部分的な側断面図
【図3】つり合い装置の底面図
【図4】つり合い装置のアッパハウジングの上面図
【図5】図4中のV−V線に沿う断面図
【図6】図4中のVI−VI線に沿う断面図
【符号の説明】
5 オイルパン
13L・13R バランサシャフト
14U アッパハウジング
14L ロワハウジング
41 排油口
42 リブ
44a・44b 排油口
47 縦壁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a balancer shaft housing, and more particularly to a housing that accommodates a balancer shaft and is disposed in an oil pan.
[0002]
[Prior art]
For example, JP-A-2001-74104 discloses a balancing device in which a balancer shaft is arranged below a crankshaft in an oil pan, and the rotation of the crankshaft is transmitted to the balancer shaft via a chain / sprocket mechanism or a gear mechanism. It is publicly known in publications.
[0003]
Since the balancer shaft of the balancing device is provided below the oil level in the oil pan, the balancer shaft is entirely covered with a housing in order to prevent the balancer shaft from inconvenience due to agitation of oil. Yes. In addition, if a large amount of oil stays in the housing, the balancer shaft rotates, so the oil in the housing must be discharged quickly, and the oil in the housing is discharged by the rotation of the balancer shaft. This is disclosed in the above publication.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure described above, since the oil discharge port is constituted by a slit formed in the joint surface of both the upper and lower housings, this is applied to the engine mounted with the cylinder axis inclined around the crankshaft axis. If it is adopted, it is conceivable that the slit is submerged below the oil level, and the oil flows back into the housing.
[0005]
In order to secure the desired amount of oil drainage at a position that does not immerse below the oil level, that is, on the upper surface of the upper housing , the area of the oil drainage port must be increased. Stiffness will decrease.
[0006]
The present invention has been devised to solve such problems of the prior art, and its main purpose is to suppress the reduction in rigidity while ensuring the area of the oil discharge port. In addition, an object of the present invention is to provide an improved balancer shaft housing which makes it difficult for oil to contact the balancer shaft.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the invention of
[0008]
In this way, the rigidity of the upper housing can be suppressed while ensuring the area of the oil discharge port, and the vertical wall prevents oil flowing in from the oil discharge port from contacting the balancer shaft. Thus, the rotation resistance is not increased.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a boss portion that protrudes upward along the axially inner surface of the upper side of the oil discharge port (44a, 44b) and that is provided with a hole for inserting a bolt for fastening the upper housing to the engine body. (30) The rib (49) which connects each other mutually shall be extended .
[0010]
In this way, it is possible to further suppress the lowering of the rigidity of the upper housing, and it is possible to further suppress the oil flowing from the oil discharge port from contacting the balancer shaft.
[0011]
According to the invention of
[0012]
In this way, since the rigidity is supplemented by the rib, the oil drainage port can be provided without lowering the rigidity of the upper housing on the lower balancer shaft side, and the rib serves as a partition wall. It is possible to prevent the oil that has flowed into the oil pan and accumulated on the upper surface of the upper housing from flowing into the housing through the oil discharge port.
[0013]
Further, in the invention of claim 4, the two ribs are projected on the oil surface of the oil stored in the oil pan .
[0014]
In this way, since the rib serves as a weir, the oil in the oil pan can be prevented from flowing into the housing .
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0016]
1 and 2 show a mounting portion of a balance device in a reciprocating piston engine to which the present invention is applied. The engine E is an in-line four-cylinder engine with
[0017]
The balancing device 4 is for reducing the secondary vibration of the engine E caused by the reciprocating motion of the piston. The balancing device 4 is attached to the
[0018]
The balancing device 4 supports a pair of left and
[0019]
Both the
[0020]
On both balancer
[0021]
[0022]
The
[0023]
On the other hand, the journal portions 16a to 16d of both the
[0024]
The journal portions 16a to 16d of the
[0025]
As shown in FIG. 3, the upper and
[0026]
A
[0027]
The mounting
[0028]
The
[0029]
A
[0030]
As described above, the
[0031]
As shown in FIGS. 4 to 6, between the
[0032]
By connecting the inner edges of the
[0033]
Two
[0034]
Between the
[0035]
A front-
[0036]
The front-
[0037]
By forming the
[0038]
[0039]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the first aspect of the present invention, the two balancer shafts are received in parallel to each other at positions different in height from the oil level in the oil pan, and the portion between the bearing walls of the upper housing. In the upper position of the balancer shaft, a drainage port that is elongated along the axis of the balancer shaft and opens upward and whose axial middle portion is partitioned by a rib is provided. A rib that protrudes upward along the inner surface in the axial direction and a vertical wall that extends downward toward the joint surface of the lower housing are formed . In addition to obtaining the effect of suppressing the decrease in rigidity, the vertical wall prevents the oil flowing in from the oil outlet from coming into contact with the balancer shaft. It can be.
[0040]
According to the invention of claim 2, between the bosses provided with the bolt insertion holes for fastening the upper housing to the engine body with the ribs protruding upward along the axial inner surface on the upper side of the oil discharge port. Since they are connected to each other, the effect of suppressing the rigidity reduction of the upper housing can be further enhanced, and the effect of suppressing the inflow of oil scattered in the oil pan into the housing can be further enhanced .
[0041]
According to the invention of
[0042]
Further, according to the invention of claim 4, since the two ribs are projected on the oil surface of the oil stored in the oil pan, the oil in the oil pan flows into the housing from the oil discharge port. The effect which suppresses is acquired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front sectional view showing a part of a main part of an engine to which the present invention is applied. FIG. 2 is a partial side sectional view taken along line II-II in FIG. Bottom view of the device [FIG. 4] Top view of the upper housing of the balancing device [FIG. 5] Cross-sectional view along line VV in FIG. 4 [FIG. 6] Cross-sectional view along line VI-VI in FIG. Explanation of]
5
Claims (4)
前記オイルパン内の油面に対する高さが互いに異なる位置に2本のバランサシャフトを互いに平行に受容することによってその上面が傾斜した前記アッパハウジングの前記軸受壁同士間の部分におけるより高い位置のバランサシャフトの上方に、該バランサシャフトの軸線に沿って細長く且つ上方へ開口すると共にその軸方向中間部がリブで仕切られた排油口を設け、
該排油口の傾斜下側の軸方向内面に沿って、上向きに突出するリブと前記ロワハウジングとの接合面に向けて下向きに延出する縦壁とを形成したことを特徴とするバランサシャフトのハウジング。 It consists of an upper housing and a lower housing divided vertically along a plane parallel to the axis of the balancer shaft, and a plurality of bearing walls are arranged in the axial direction so as to individually support a plurality of locations in the axial direction of the balancer shaft. A balancer shaft housing that accommodates the balancer shaft and is disposed in the oil pan,
A balancer at a higher position in a portion between the bearing walls of the upper housing in which the upper surface is inclined by receiving two balancer shafts in parallel with each other at positions different in height from the oil level in the oil pan. Above the shaft, an oil drain port that is elongated along the axis of the balancer shaft and opens upward and whose axial intermediate portion is partitioned by a rib is provided.
A balancer shaft characterized in that a rib projecting upward and a vertical wall extending downward toward a joint surface of the lower housing are formed along an axially inner surface of the oil discharge port on the inclined lower side. Housing.
該排油口の互いに対向する軸方向内面に沿って上向きに突出する2条のリブを延設して前記軸受壁同士間を連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載のバランサシャフトのハウジング。 An oil discharge port that is elongated along the axis of the balancer shaft and opens upward and is partitioned by ribs in the longitudinal direction is provided above the lower balancer shaft in the portion between the bearing walls of the upper housing. ,
3. The balancer shaft according to claim 1, wherein the bearing walls are connected by extending two ribs protruding upward along the axially opposite inner surfaces of the oil discharge port. Housing.
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