JP3703418B2 - Method and apparatus for measuring flying object position - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小液体、微小固体等の飛翔物体の飛翔位置を測定する方法及び装置、特に、液体吐出記録装置に用いられる液体吐出記録ヘッドの検査に好適な飛翔物体位置測定方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より液体吐出記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)の吐出口から液滴を吐出し、紙やOHPシート等の記録媒体に着弾させることで画像を形成する液体吐出記録装置が知られている。液体吐出記録装置においては、高精細且つ高画質化が要求され、吐出された液滴の着弾位置にばらつきがあると、濃度むらやカラー画像における色調ずれ等の影響を及ぼし、高精細且つ高画質化の妨げとなる。こうした問題の発生を防止するため、製造された記録ヘッドの液滴吐出特性の検査項目の1つとして吐出液滴の着弾位置測定を行っている。
【0003】
このような着弾位置測定方法としては、例えば、特開平7−329302号公報に記載されているように記録媒体に所定の検査パターンを印字し、その印字パターンを目視か、あるいは撮像及び画像処理を行うことで液滴着弾の検査を行う方法が知られている。また、特開2000−62158に記載されているように記録ヘッドの吐出口から少なくとも1個の液滴を吐出させ、吐出口面から離間して位置する紙等の記録媒体に着弾させ、吐出口及び記録媒体に着弾した液滴を、記録媒体下方に配置された画像処理用カメラにより認識して画像処理することによりそれぞれの座標を測定し、液滴の着弾位置と吐出口の位置とを測定する方法がある。
【0004】
更に、特開2000−280461で提案されているようにレーザ光を受光素子に出射させておき、レーザ光の光軸に向けて液滴を吐出し、液滴を光学的に検出することで着弾位置を求める方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−329302号公報や特開2000−62158に記載されているように記録媒体上に液滴を実際に着弾させる事で着弾位置を観察、測定する方法では、着弾時における液滴のはじきや広がり、あるいは滲みにより液滴の着弾位置を測定できる精度に限界があった。
【0006】
また、特開2000−280461で提案されている方法では、液滴が飛翔中に液滴の飛翔位置を検出するもので、液滴の着弾による液滴のはじき、広がり、滲み等の問題はなく、所望の着弾位置に液滴が着弾しているかどうかの判断は可能である。しかし、液滴の着弾位置が所望の着弾位置からどれだけずれているのかは、受光素子の大きさ以下の精度で測定することができなかった。また、特開2000−280461の方法では、1方向の着弾位置しかわからなかった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、飛翔物体の到達位置をより正確に測定できる飛翔物体位置測定方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、測定する飛翔物体の到達位置に相当する既知の平面にシート状に整形された光束を出射し、該光束を横切るように吐出口から飛翔物体を吐出し、前記飛翔物体が光束に当たる際に発生する光を、前記飛翔物体が前記光束と交差した位置における前記光束の進行ベクトルと撮像部の入射光軸とを含む平面が、前記既知の平面と垂直になるように配置された撮像部で撮像し、撮像した画像から前記光束の進行ベクトルと撮像部の入射光軸を含む平面に垂直な方向の座標成分を算出することにより、前記飛翔物体の到達面における到達位置を測定することを特徴とする飛翔物体位置測定方法によって達成される。
【0009】
また、本発明の目的は、測定する飛翔物体の到達位置に相当する既知の平面にシート状に整形された光束を出射する手段と、出射した前記光束を横切るように吐出口から飛翔物体を吐出し、前記飛翔物体が前記光束と交差した位置における前記光束の進行ベクトルと撮像部の入射光軸とを含む平面が、前記既知の平面と垂直になるように配置され、前記飛翔物体が前記光束に当たる際に発生する光を撮像する手段と、撮像した画像から前記光束の進行ベクトルと前記撮像手段の入射光軸を含む平面に垂直な方向の座標成分を算出することにより、前記飛翔物体の到達面における到達位置を測定する手段とを備えたことを特徴とする飛翔物体位置測定装置によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の原理について説明する。なお、以下の説明では、飛翔物体として液体吐出記録ヘッドから吐出される液滴を例として説明する。
【0011】
本願発明者等の研究によれば、水平に位置する光束と飛翔する液滴とが交差する際に発する光を光束斜め下方から撮像すると、撮像部に入射する光は液滴全体の形状は示さず、液滴の一部から発せられた光のみが捉えられることを見い出した。図1(a)〜(c)はそれを説明する図である。図1(a)、(b)は光束3a中を液滴2が横切る際に発する光を撮像部4aで捉える際の位置関係の一例を示す図である。図1(a)は側面から見た図、図1(b)は上面から見た図である。光束3aは水平(xy面に平行)、液滴はz軸に平行に飛翔し、撮像部4aの光軸と光束3aの光軸を含む平面がyz面に平行に位置する。また、撮像部4aは光束3aの斜め下方に位置する。この位置関係で光束中に液滴2が存在する時に撮像される画像を模式的に図1(c)に示す。
【0012】
図1(c)には液滴2の外形が描かれているが、この液滴の外形は全方位から照明したと仮定した場合に見える像である。しかし、ここでは1方向からのみ光束を当てている場合を想定しているので、図1(c)のような液滴中央断面の外形は見えない。撮影されるのは、液滴の一部より発せられる入射光画像15のみである。この入射光画像15と液滴外形とは、Y軸に平行な軸に対して対称で、その対称軸は一致する。
【0013】
よって、撮像される入射光画像15を画像処理しその対称軸のX方向成分を算出することで、液滴が光束と交差した位置における液滴中心のx方向の位置を決定できる。この位置精度は取得画像の解像度によるが、撮像部にレンズ倍率を高いものを用い入射光画像15を拡大し、重心計算等の画像処理を施してx方向の位置を決定すれば、従来例では不可能であった受光素子の大きさ以下の精度、液滴外径の10分の1以下の位置精度まで測定可能である。
【0014】
このように本発明においては、液滴が光束と交差した位置における、光束の進行ベクトルと撮像部の入射光軸を含む平面に垂直な方向の成分を液滴径以下の高精度で測定できる。また、従来例とは異なり液滴が飛翔している間に計測を行うので、従来例で生じていた記録媒体に着弾させることによる、液滴着弾時の液滴のはじきや広がり、記録媒体上での滲みといった誤差も生じず、高精度な測定が可能である。
【0015】
次に、このような原理をふまえて本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図2は本発明の飛翔物体位置測定装置の第1の実施形態を示す図である。図1において、1は液滴を吐出することにより画像を形成する液体吐出記録ヘッド(以下、記録ヘッド)である。本実施形態では、記録ヘッド1から吐出される液滴の到達面における到達位置を測定する場合を例として説明する。記録ヘッド1は鉛直方向下向きに液滴2を吐出するようにステージコンポーネントに設置され、所望の位置に調整することが可能である。
【0017】
具体的には、記録ヘッド1はxyステージ10、zステージ11により3次元的に移動可能である。xyステージ10は記録ヘッド1を図1の紙面に対して横方向及び奥行方向に移動させてxy面の位置を調節する。zステージ11は記録ヘッド1をz方向(紙面の上下方向)に移動させてz方向の位置を調節する。xyステージ10及びzステージ11の位置分解能は0.1μmである。また、記録ヘッド1は回転用機構部13とあおり(チルト)用機構部12によって回転方向及び高さの平行度を0.1μmの精度で位置決め可能である。即ち、あおり用機構部12で記録ヘッド1のxy面の水平度調節を行い、回転用機構部13で記録ヘッド1のxy面での角度調整を行う。これらのステージ等の稼動コンポーネントはすべて電動モータ(図示せず)を持っていて、外部からの制御によって動作する。
【0018】
次に、記録ヘッド1の位置決め方法について説明する。記録ヘッド1を位置決めするには、まず、z方向の平行度を調整する。その際、測定域下部に配置している精度0.1μm以下のレーザ変位計9が用いられる。このレーザ変位計9により記録ヘッド1の下面の所定の3点とレーザ変位計9までの3点の距離を測長し、その長さが一致するようにあおり(チルト)用機構部12を用いて平行度を調節する。次いで、記録ヘッド1の吐出口下面のz方向位置がz原点に位置するようにzステージ11を動作させる。z原点はレーザ変位計9の出力が0となる位置としている。そこで、レーザ変位計9により記録ヘッド1の吐出口下面とレーザ変位計9までの距離を測長し、レーザ変位計9が出力が0となるようにzステージ11を動作させる。以上により、記録ヘッド1のz方向の平行度の調整を終了する。
【0019】
次いで、CCDカメラ6a,6bで記録ヘッド1の吐出口を撮像し、前もって決めた任意のモニタ上の原点の位置に吐出口が位置するようにxyステージ10をマニュアル操作で動作させる。なお、z原点で焦点が合うように撮像部4a,4b、CCDカメラ6a,6bは位置合わせされている。ここで、記録ヘッド1の吐出口は複数並んで形成されており、吐出口の並び方向をxyステージ10のどちらか一方の送り方向(図1の紙面に対して横方向又は奥行方向)、あるいはシート光3a,3bの進行方向に一致させる。そして、xyステージ10で以上のいずれかの方向に記録ヘッド1を移動させつつモニタ上で吐出口の位置を確認し、複数の吐出口の位置がxyステージ10の送り方向と直交する方向にずれないように回転用機構部13を用いて記録ヘッド1のθ方向(xy面での記録ヘッドの回転方向)を調整する。
【0020】
次に、モニタ上で測定対象の吐出口を原点近くに寄せたら画像処理による原点アライメント制御により、原点と吐出口中心点を0.1μm以下の精度でアライメントする。以上の操作により、記録ヘッド1の吐出口の位置をx,y,z,θ方向において0.1μm以下の精度で位置決めできる。また、zステージ11を動作させて記録ヘッド1をz方向に規定の長さ上昇させる。この長さが記録ヘッド1の吐出面と測定面(液滴の到達面)との長さに相当し、本実施形態では1.2mmとしている。ここで、本実施形態では、液滴の飛翔位置を測定する装置であるが、シート光3a,3bの中心軸をなす平面を到達平面とみなし、液滴の到達位置を測定する。従って、本実施形態による測定値は記録ヘッド1の吐出口中心に対する液滴の到達位置のずれ量を示し、到達面と記録ヘッド1の吐出口面の距離も既知であるので、液滴の飛翔方向も算出できる。
【0021】
また、本実施形態では、2つのシート状の光束3a,3bを用いている。即ちz=0の水平面には、2本の幅4mm、最小厚さ10μmのシート状のレーザ光3a,3bが互いに直交するようにレイアウトされている。シート光3a,3bはその進行方向中心軸の交点中心と、モニタ上の原点の位置が一致するように組立時に位置調整されている。シート光3a,3bの光源であるレーザ7としてはCCDカメラ6a,6bとの相性が良く、短波長なため位置測定計測をする上で精度的にも有利な波長532nmのYAG2倍高調波の連続発光型グリーンレーザを用いている。レーザ7の出力は500mWである。
【0022】
レーザ7のレーザ光はファイバーケーブル22により2方向に分岐され、分岐された光はそれぞれシート光整形用光学系8によりシート状の光束3a,3bに整形され、互いに直交するように出射される。光束をシート状に整形すると、光束のz方向厚さが薄い程、光束中心軸をz=0の位置に位置合わせしやすい、光束をシート状にした方が光束のエネルギー密度が増し液滴が光束に当たりそこから出射される光も強くなるので、コントラストの良い画像を取得できる、等の利点がある。
【0023】
このように液滴がシート光3a,3bの交点中心に向けて吐出され、シート光を通過する際に発生する散乱光を2つの撮像部4a,4bのCCDカメラ6a,6bで撮像する。CCDカメラ6a,6bには撮像光学系5a,5bが取り付けられており、撮像対象を10倍に拡大して撮像する。また、撮像部4aの光軸のxy面への投影軸がシート光3aの中心軸と一致し、撮像部4aの光軸とシート光3aの中心軸のなす角度が45度になるように、且つ、撮像部4bの光軸のxy面への投影軸がシート光3bの中心軸と一致し、撮像部4bの光軸とシート光3bの中心軸のなす角度が45度になるように2つの撮像部4a,4bは配置されている。
【0024】
なお、撮像部4a(4b)の光軸のxy面への投影軸上に、3a(3b(4bに対応))の進行ベクトルがあれば測定は十分できる。ただ光束は中心に近いほどエネルギー密度が高い。よって、上記のようにすれば、液適から出射される光量をより多くすることができる。
【0025】
撮像部4a,4bには偏光板14a,14bが取り付けられ、シート光整形用光学系8内には1/2波長板が設置されている。吐出された液滴をCCDカメラ6a,6bで撮像しつつ偏光板14a,14bと1/2波長板の回転方向位置を調整し、シート光3aからの光がCCDカメラ6aに、シート光3bからの光がCCDカメラ6bに入射するようにし、シート光3aからの光は偏光板3bでカットし、シート光3bからの光は偏光板3aでカットするようにする。なお、1/2波長板がなくても適切に偏光板14a,14bの透過軸を調整すれば、CCDカメラ6aに入射する光のうちシート光3aからの光がシート光3bからの光よりも多く、CCDカメラ6bに入射する光のうちシート光3bからの光がシート光3aからの光よりも多くすることができる。この場合、画像処理での処理、例えば両入射光の輝度値の違いで、2つの入射光を分離できる。なお、偏光板の代わりに偏光ビームスプリッターを利用しても良い。
【0026】
ここで、ある特定の進行方向を持つ1つの光束が液滴に当たる場合、液滴から発せられる光の方向は、液滴面が曲面であることから多方面にわたる。そのため複数の光束が1つの液滴に当たる場合、光束の進行方向は互いに異なっていてもその液滴から発せられる光が、同じ1つの撮像部に入射する可能性がある。すると、そうした複数の光束からもたらされる入射光が区別されることなく、1つの画像が得られることになる。
【0027】
一方、上記方法で液滴位置を特定するには、光束の進行が既知であることと、その光束が液滴に当たり液滴から発する光を他からもたらされる光と区別して認識できなければならない。よって、取得画像で得られる入射光画像が複数の光束からもたらされる入射光により形成されたもので、更にそれが各光束からの入射光別に分離判断しにくい場合は、画像から液滴座標を求める際に大きな誤差が生じる可能性がある。そこで、撮像部の光軸上に偏光板等の特定の偏光方向のみの光を透過する光学素子を配置すれば、入射する光の偏光状態の違いにより不要な光をカットすることができる。
【0028】
本実施形態では、記録ヘッド1の吐出周波数を100Hz、CCDカメラ6a,6bの取込み周波数を10Hzで駆動する。CCDカメラ6a,6bの露光時間及びその開始タイミングは、外部から入力する信号の信号ON時間と信号がONに切り替わるタイミングで制御している。本実施形態では、1回の撮影における露光時間を100μsとし、記録ヘッド1の駆動信号は図示しない間引き回路と遅延器を経由してCCDカメラ6a,6bに入力する。間引き回路で、周波数100Hzの信号から10Hzの信号が取り出され、1回の撮影で1滴の液滴を撮影するように遅延器でCCDカメラ6a,6bに入力する信号のタイミングを調節している。
【0029】
また、液滴としてプリンタのインクとして用いられているシアンインクを用い、吐出される液滴の外径は20μm前後である。このようにして記録ヘッド1から吐出された液滴をCCDカメラ6a,6bで撮像する。CCDカメラ6aにより撮像された液滴の画像を図3に示す。また、図4は得られる液滴座標を説明するためのz方向から見た概略図を示す。
【0030】
ここで、図3において液滴はZ軸に平行な軸に対して対称である。これは、撮像部4aの光軸とシート光3aの中心軸を含む平面が液滴の飛翔する方向z軸方向と概略平行であるためである。また、CCDカメラ6aに入射する光は、シート光3aからのものであり、シート光3bからの光は偏光板14aによりカットされているためである。そこで、前述のように撮影された液滴の対称軸のX方向位置と、図4における被撮影物である液滴のx方向位置とは一致するので、モニタ原点に対する液滴画像の重心を計算し、重心位置のX座標値を液滴2のx方向位置とする。同様に、CCDカメラ6bで撮影した画像から液滴2のy方向位置を決定する。
【0031】
これらの計算処理は図示しない演算処理部(マイクロコンピュータ)で行う。本実施形態では、撮像した画像の分解能は0.6μmであり、重心計算を施していることから計測誤差は1画素分以下と考えてよい。つまり、液滴の外径の10分の1以下の精度で液滴の位置を測定できる。なお、画像上の2次元座標を実空間上での位置座標に変換し、液滴2の到達面における位置を決定する。また、本実施形態では、前述のように記録ヘッド1の吐出口中心点をxy面における原点としており、その位置決め精度を0.1μmとしている。よって、吐出口に対する液滴の着弾位置が0.1μm精度で計測できる。更に、測定xy面と記録ヘッド1の吐出口面との距離もわかっているので、着弾位置だけではなく液滴の飛翔方向もわかる。
【0032】
なお、液滴がxy平面に対して斜めに飛翔する場合、シート光の厚さがある分、取得される入射光画像も斜めになるが、液滴の重心座標の各X,Y座標はz=0のxy平面での飛翔液滴の中心位置x,yに対応しているので、上記の方法で処理すれば精度上問題なく計測値を算出できる。更に、本実施形態では、シート光3aと撮像部4a、シート光3bと撮像部4bの2つの組み合わせで液滴座標を求めたが、シート光1つと撮像部1つの場合でも液滴の座標を得ることは可能である。この場合、シート光は1つなので、別のシート光が液滴に当たり発する光をカットする必要もない。そのため、偏光板や1/2波長板は必要ない。また、これまで説明した方法により高さ方向zと、シート光の進行ベクトル及び撮像部の光軸に直交する方向の座標値を決定できる。
【0033】
更に、残りの一軸(図1(c)のY軸)を決定したい場合は、図3の入射光画像のZ方向位置から算出する。即ち、図1(c)に示すように入射光画像15の重心と全方位から照明したと仮定した場合に見える液滴外形像(図4では見えない)の重心とは、両者のZ方向座標が異なる。しかし、計測対象である液滴の外形が既知であれば、入射光画像15の光が液滴のどの位置からもたらされたものかを計算できるので、入射光画像15の重心のZ座標値から、液滴のシート光進行方向の位置を特定することは可能である。
【0034】
また、本実施形態の装置構成は、液滴にシート光が当たり、透過屈折した光が撮像部に入射するようになっているが、シート光3a,3bの進行方向がそれぞれ逆になるような配置をとっても良い。この場合、液滴にシート光が当たり反射した光を撮像することになる。特に、液滴が顔料インクの場合、光は透過しないので、反射光を撮像する構成でなければならない。
【0035】
(第2の実施形態)
図5は本発明の飛翔物体位置測定装置の第2の実施形態を示す図である。第1の実施形態との違いは、2つの異なる波長のレーザ7aと7bを用いている点、ファイバーケーブルは用いずレーザ7a,7bから出射されたレーザ光をシート光整形用光学系8に直接入射する点、偏光板14a,14bの代わりにバンドパスフィルタ16a,16bを用いている点である。その他の構成は、図2と同様である。
【0036】
レーザ7aは波長532nmのYAG2倍高調波のCWグリーンレーザで出力は200mW、レーザ7bは波長488nmのCW空冷Arレーザで出力は100mWである。両レーザから出力されたレーザ光はシート光整形用光学系8に入射し、第1の実施形態と同様に幅4mm、最小厚さ10μmのシート状のレーザ光3a,3bに整形され、互いに直交するように出射される。なお、第1の実施形態とは異なり、シート光整形用光学系8には1/2波長板は必ずしも含んでいなくてもよい。
【0037】
撮像部4a,4bには、それぞれバンドパスフィルタ16a,16bが設置されている。バンドパスフィルタ16aは、波長532nmの光を透過し、波長488nmの光は透過しない。また、バンドパスフィルタ16bは、波長488nmの光を透過し、波長532nmの光は透過しない。これにより、撮像部4aにはシート光3aからの光が、撮像部4bにはシート光3bからの光のみ入射する構成である。
【0038】
また、吐出する液滴としてはプリンタのインクとして用いられているシアンインクとし、この装置構成で液滴を吐出させたところ撮像された画像は図3と同様であった。従って、第1の実施形態と同様に両CCDカメラで撮像される画像から、撮像部の光軸とシート光の中心軸を含む平面に垂直方向の液滴位置座標を算出でき、液滴の着弾位置を測定できる。
【0039】
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態を示す図である。第2の実施形態との違いは、撮像部の2つの光軸がミラー18と三角プリズム19で折り曲げられ、同一のCCDカメラ6の撮像面に結像する構成になっている点である。この構成により、使用するCCDカメラは1つで済むため、取得する画像の数とデータ容量が半分になるという利点がある。また、コストも低減できる。
【0040】
撮像部5は、10倍の顕微鏡レンズ17とバンドパスフィルタ16a,16b、ミラー18と三角プリズム19を内包する構造になっている。図6において撮像部5の左側の光軸は、CCDカメラ6の撮像面の左端面から受光部サイズの1/4の長さだけ内側に入った位置に、撮像部5の右側の光軸は、CCDカメラ6の撮像面の右端面から受光部サイズの1/4の長さだけ内側に入った位置にそれぞれ結像するように位置調整されている。第1の実施形態で説明した画像原点も結像位置に対応したモニタ上の位置に決められる。
【0041】
バンドパスフィルタ16aは第2の実施形態と同様に波長532nmの光を透過し、波長488nmの光は透過しない。バンドパスフィルタ16bは、波長488nmの光を透過し、波長532nmの光は透過しない機能を持つ。その他の構成は図5と同様である。
【0042】
ここで、シート光3a,3bの進行中心軸を含むz=0の平面に、クロムで正方格子パターンが描画されているガラス基盤を設置し、撮像部5で撮影した画像を図7に示す。図7において、格子の対角線方向がシート光3a,3bの進行方向に一致するように設置されており、格子の間隔は20μmである。この取得した画像によりキャリブレーションを行う。即ち、取得した画像により画像上の2次元座標を実空間上での位置座標に変換する計算アルゴリズムを決定する。
【0043】
また、この装置構成で撮像された液滴の撮像例を図8に示す。撮像された液滴は、プリンタのインクとして用いられているシアンインクである。図7の場合も同様であるが、撮像部の構造が原因で飛翔方向が斜めに傾いている。図9は図7の左側取得像を拡大した画像、図10は図8の左側の入射光像を拡大した画像を示す。空間軸方向x,z方向は、取得した画像では格子の対角線方向X,Zに相当する。入射光画像の中心位置のX座標値と液滴中心のx座標値は一致するので、撮像した入射光像の重心を計算することで液滴中心のx座標を算出でき、同様に右側の撮像画から液滴中心のy座標を算出できる。なお、計算アルゴリズムを用いて画像上の2次元座標を実空間上での位置座標に変換し、液滴の到達面での位置を決定する。
【0044】
(第4の実施形態)
図11は本発明の第4の実施形態を示す図である。第3の実施形態との違いは撮像デバイスとしてカラーCCDカメラ6´を用いている点、バンドパスフィルタ16a、16bを設置していない点である。
【0045】
この装置構成では、シート光3a,3bの光は共に、撮像部5のどちらの光軸とも通り、カラーCCDカメラ6´に入射する。カメラで取得した画像を画像処理し、G(緑)とB(青)の色成分のみの画像を得る。G(緑)色成分の画像には、緑色であるシート光3aからの光による像しかうつらない。よって、画像の左側の液適像は、図10と同様である。この左側の液適画像を第3の実施形態と同様に処理することで、液適の到達面でのx座標を決定する。また,B(青)の色成分の画像には、青色であるシート光3bからの光による像しかうつらない。よって、右側の液適画像を第3の実施形態と同様に処理することで、液適の到達面でのy座標を決定する。
【0046】
(第5の実施形態)
図12は本発明の第5の実施形態を示す図である。第2の実施形態との違いは、撮像デバイスとしてラインセンサカメラ20a,20bを用いている点、撮像部5a,5bの光軸上にシリンドリカルレンズ21a,21bを設置している点である。ラインセンサカメラ20a,20bは素子並び方向がxy面に平行で素子面が上45度を向くように設置されている。シリンドリカルレンズ21a,21bはラインセンサカメラの素子並び方向と撮像部の光軸に垂直な方向に入射光を集光させるよう配置されている。その他の構成は図5と同様である。
【0047】
本実施形態で用いたラインセンサカメラ20a,20bは最大ラインレートが64kHzであり、本実施形態における作動モードでは、露光時間及びその開始タイミングは、外部から入力する信号の信号ON時間と信号がONに切り替わるタイミングで制御される。
【0048】
記録ヘッド1の駆動信号は、遅延器に経由してラインセンサカメラ20a,20bに入力するようになっており、1回の撮影で1滴の液滴を撮影するように遅延器でCCDカメラに入力する信号のタイミングが調節される。なお、第1の実施形態では記録ヘッド1と遅延器の間に間引き回路を設け、CCDカメラに入力する信号の周波数を10Hzに落としたが、本実施形態で使用するラインセンサカメラ20a,20bの最大ラインレートは、現在考えられる記録ヘッドの最高駆動周波数30kHzよりも速いので、ラインセンサカメラ20a,20bのラインレートは記録ヘッド1の吐出周波数と同じにしている。
【0049】
吐出する液滴はプリンタのインクとして用いられているシアンインクとし、記録ヘッド1の駆動周波数を10KHzにして液滴を吐出し、撮像された液滴の撮像例を図13に示す。この場合、シリンドリカルレンズを光軸上に挿入しているため、第1、第2の実施形態とは異なり、2次元CCDの同一縦ライン上にある光が1つの素子上に集光される。そのため、よりコントラストの高い画像が得られる。取得した画像の入射光画像の中心を画像処理で算出し、ラインセンサカメラ20aの取得画像から、液滴中心のx方向座標が、ラインセンサカメラ20bの取得画像から、液滴中心のy方向座標が得られる。このようにラインセンサカメラを用いることにより、高い吐出周波数で液滴を吐出させた場合でも計測対象の液滴を間引くことなく、ある一定時間の間、全ての液滴に対して着弾位置の計測が可能になる。
【0050】
以上の実施形態で説明した本発明による方法や装置を用いて記録ヘッドの検査を行うことにより、出荷する記録ヘッドの品質を高いレベルに保証することができる。また、この際、計測したデータを製造工程にフィードバックすれば、より信頼性の高い記録ヘッドを効率良く生産でき、製造コストも低減することができる。更に、本発明による装置をプリンタ等の描画装置内に設けて記録ヘッドの検査機能を付加することも可能である。こうすることにより、より高精度、より高信頼性の描画装置を実現できる。
【0051】
なお、以上の実施形態では、液体吐出記録ヘッドの液滴の飛翔位置を計測する場合を例として説明したが、本発明はこれに限ることなく、微小液体、微小固体等の飛翔位置の測定にも使用することができる。例えば、球状粉体や噴霧滴等の飛翔位置の測定に使用できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、以下の効果がある。
(1)飛翔物体が光束と交差した位置における光束の進行ベクトルと撮像部の入射光軸を含む平面に垂直な方向の座標成分を算出することにより飛翔する物体の位置を測定しているので、受光素子の大きさ以下の精度で飛翔物体の位置を測定できる。また、飛翔物体の到達面におけるはじきや広がり、あるいは滲みといった誤差が生じることはないため、従来に比べてより正確に飛翔物体の到達面における位置を測定できる。
(2)複数の光束を少なくも1箇所で交差するように出射し、その交差域に飛翔物体が横切るように吐出することにより、飛翔物体の位置を2次元あるいは3次元に決定でき、より正確に飛翔物体の位置を測定できる。
(3)光束をシート状に整形することにより、光束の位置合わせが容易、光束のエネルギー密度が増し、飛翔物体が光束に当たり、そこから出射する光が強くなるのでコントラストの良い画像が得られる等の利点がある。
(4)飛翔物体が複数の光束に当たる際に発生する光を異なる方向から撮像する複数の撮像レンズによって1つの撮像部の異なる領域に像を結像することにより、撮像部が1つで済むばかりでなく、露光タイミング制御等の操作制御量を軽減でき、取得画像数も減少する等の利点がある。
(5)撮像部にラインセンサカメラを用いることにより、取込みデータ量が少なく、高速で撮像できる。
(6)また、ラインセンサカメラを用いた時に入射光を集光するレンズを配置することにより、撮像部に入射する光が微弱であっても撮像可能となり、感度の低い撮像デバイスでも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の飛翔物体位置測定装置の第1の実施形態を示す図である。
【図3】図2のCCDカメラで撮像された液滴の画像を示す図である。
【図4】図2の実施形態の液滴座標を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図7】図6の実施形態の撮像部で撮像されたキャリブレーション用格子パターンの画像の例を示す図である。
【図8】図6の実施形態で撮像された液滴画像の例を示す図である。
【図9】図7の画像を拡大して示す図である。
【図10】図8の液滴画像を拡大して示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態を示す図である。
【図13】図12の実施形態で撮像された液滴画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 液体吐出記録ヘッド
2 液滴
3a,3b シート光
4a,4b 撮像部
5,5a,5b 撮像光学系
6,6a,6b CCDカメラ
6´ カラーCCDカメラ
7 レーザ
7a グリーンレーザ
7b ブルーレーザ
8 シート光整形用光学系
9 レーザ変位計
10 xyステージ
11 zステージ
12 あおり(チルト)機構部
13 回転用機構部
14a,14b 偏光板
15 入射光画像
16a,16b バンドパスフィルタ
17 レンズ
18 ミラー
19 三角プリズム
20a,20b ラインセンサカメラ
21a,21b シリンドリカルレンズ
22 ファイバーケーブル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and apparatus for measuring the flying position of a flying object such as a micro liquid or a micro solid, and more particularly to a flying object position measuring method and apparatus suitable for inspecting a liquid ejection recording head used in a liquid ejection recording apparatus. It is.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a liquid discharge recording apparatus that forms an image by discharging droplets from a discharge port of a liquid discharge recording head (hereinafter referred to as a recording head) and landing on a recording medium such as paper or an OHP sheet. In liquid discharge recording devices, high definition and high image quality are required, and variations in the landing position of the ejected droplets may affect density unevenness and color tone deviation in color images, resulting in high definition and high image quality. It will be a hindrance. In order to prevent the occurrence of such a problem, the landing position measurement of the ejected droplets is performed as one of the inspection items of the droplet ejection characteristics of the manufactured recording head.
[0003]
As such a landing position measuring method, for example, as described in JP-A-7-329302, a predetermined inspection pattern is printed on a recording medium, and the printed pattern is visually observed or imaging and image processing are performed. A method for inspecting droplet landing by performing the method is known. In addition, as described in JP-A-2000-62158, at least one droplet is ejected from the ejection port of the recording head, and landed on a recording medium such as paper that is spaced apart from the ejection port surface, and the ejection port In addition, the droplets landed on the recording medium are recognized by an image processing camera arranged below the recording medium and image-processed to measure the respective coordinates, and the droplet landing position and the ejection port position are measured. There is a way to do it.
[0004]
Further, as proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-280461, laser light is emitted to the light receiving element, liquid droplets are ejected toward the optical axis of the laser light, and landing is performed by optically detecting the liquid droplets. A method for obtaining the position is also known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described in JP-A-7-329302 and JP-A-2000-62158, in the method of observing and measuring the landing position by actually landing the droplet on the recording medium, the droplet at the time of landing There is a limit to the accuracy with which the droplet landing position can be measured by repelling, spreading, or bleeding.
[0006]
In the method proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-280461, the droplet flying position is detected while the droplet is flying, and there are no problems such as droplet repelling, spreading, and bleeding due to droplet landing. It is possible to determine whether or not a droplet has landed at a desired landing position. However, how much the landing position of the liquid droplet deviates from the desired landing position cannot be measured with an accuracy less than the size of the light receiving element. Further, in the method disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-280461, only the landing position in one direction is known.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to provide a flying object position measuring method and apparatus that can more accurately measure the arrival position of a flying object.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The purpose of the present invention is to A light beam shaped in a sheet shape on a known plane corresponding to the arrival position of the flying object to be measured is emitted, The flying object is discharged from the discharge port so as to cross the light beam, and the light generated when the flying object hits the light beam The plane including the traveling vector of the light beam at the position where the flying object intersects the light beam and the incident optical axis of the imaging unit is arranged to be perpendicular to the known plane. Images taken by the imaging unit and taken images From A flying object position measuring method comprising: measuring a reaching position of a flying object on a reaching surface by calculating a coordinate component in a direction perpendicular to a plane including a traveling vector of the light flux and an incident optical axis of an imaging unit. Achieved by:
[0009]
The object of the present invention is to The sheet was shaped into a known plane corresponding to the arrival position of the flying object to be measured Means for emitting the luminous flux, and ejecting the flying object from the ejection port so as to cross the emitted luminous flux, A plane including the traveling vector of the light beam at the position where the flying object intersects the light beam and the incident optical axis of the imaging unit is arranged to be perpendicular to the known plane, Means for imaging light generated when the flying object hits the luminous flux, and the captured image From And means for measuring the arrival position of the flying object on the arrival surface by calculating a coordinate component in a direction perpendicular to a plane including the traveling vector of the light flux and the incident optical axis of the imaging means. Achieved by a flying object position measuring device.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. First, the principle of the present invention will be described. In the following description, droplets ejected from the liquid ejection recording head will be described as an example of flying objects.
[0011]
According to the research by the inventors of the present application, when the light emitted when the horizontally positioned light beam intersects the flying droplet is imaged from obliquely below the light beam, the light incident on the imaging unit shows the shape of the entire droplet. Rather, it was found that only the light emitted from a part of the droplet was captured. FIGS. 1A to 1C are diagrams for explaining this. FIGS. 1A and 1B are diagrams illustrating an example of a positional relationship when the
[0012]
In FIG. 1C, the outer shape of the
[0013]
Therefore, by processing the
[0014]
As described above, in the present invention, the component in the direction perpendicular to the plane including the traveling vector of the light beam and the incident optical axis of the image pickup unit at the position where the liquid droplet intersects the light beam can be measured with high accuracy below the droplet diameter. In addition, unlike the conventional example, measurement is performed while the droplets are flying, so that the droplets shed and spread when landing on the recording medium, which occurred in the conventional example. High-precision measurement is possible without causing errors such as bleeding.
[0015]
Next, an embodiment of the present invention will be described based on such a principle.
[0016]
(First embodiment)
FIG. 2 is a diagram showing a first embodiment of the flying object position measuring apparatus of the present invention. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a liquid discharge recording head (hereinafter referred to as a recording head) that forms an image by discharging droplets. In the present embodiment, a case where the arrival position of the droplets ejected from the recording head 1 on the arrival surface is measured will be described as an example. The recording head 1 is installed on the stage component so as to eject the
[0017]
Specifically, the recording head 1 can be moved three-dimensionally by an
[0018]
Next, a method for positioning the recording head 1 will be described. In order to position the recording head 1, first, the parallelism in the z direction is adjusted. At that time, a laser displacement meter 9 with an accuracy of 0.1 μm or less arranged at the lower part of the measurement area is used. This laser displacement meter 9 measures the distance between three predetermined points on the lower surface of the recording head 1 and the three points to the laser displacement meter 9, and uses a
[0019]
Next, the discharge ports of the recording head 1 are imaged by the
[0020]
Next, when the discharge port to be measured is brought close to the origin on the monitor, the origin and the center of the discharge port are aligned with an accuracy of 0.1 μm or less by origin alignment control by image processing. With the above operation, the position of the ejection port of the recording head 1 can be positioned with an accuracy of 0.1 μm or less in the x, y, z, and θ directions. Further, the
[0021]
In this embodiment, two sheet-
[0022]
The laser light of the laser 7 is branched in two directions by the
[0023]
In this way, the droplets are ejected toward the center of the intersection of the
[0024]
It should be noted that the measurement can be sufficiently performed if there is a
[0025]
[0026]
Here, when one light beam having a specific traveling direction hits the droplet, the direction of the light emitted from the droplet covers various directions because the droplet surface is a curved surface. Therefore, when a plurality of light beams strike one droplet, light emitted from the droplets may enter the same single imaging unit even if the traveling directions of the light beams are different from each other. Then, one image can be obtained without distinguishing incident light resulting from the plurality of light beams.
[0027]
On the other hand, in order to specify the position of the droplet by the above method, it is necessary to recognize that the progress of the light beam is known and to distinguish the light emitted from the droplet when the light beam hits the droplet from the light emitted from others. Therefore, if the incident light image obtained from the acquired image is formed by incident light from a plurality of light beams, and it is difficult to separate and determine for each incident light from each light beam, the droplet coordinates are obtained from the image. Large errors may occur. Therefore, if an optical element that transmits light only in a specific polarization direction, such as a polarizing plate, is disposed on the optical axis of the imaging unit, unnecessary light can be cut due to the difference in the polarization state of incident light.
[0028]
In the present embodiment, the ejection frequency of the recording head 1 is driven at 100 Hz, and the capture frequencies of the
[0029]
Further, cyan ink used as ink for the printer is used as the droplet, and the outer diameter of the discharged droplet is about 20 μm. In this manner, the droplets ejected from the recording head 1 are imaged by the
[0030]
Here, in FIG. 3, the droplet is symmetric with respect to an axis parallel to the Z axis. This is because the plane including the optical axis of the
[0031]
These calculation processes are performed by an arithmetic processing unit (microcomputer) (not shown). In the present embodiment, the resolution of the captured image is 0.6 μm, and since the center of gravity is calculated, the measurement error may be considered to be one pixel or less. That is, the position of the droplet can be measured with an accuracy of 1/10 or less of the outer diameter of the droplet. Note that the two-dimensional coordinates on the image are converted into the position coordinates in the real space, and the position of the
[0032]
When the droplets fly obliquely with respect to the xy plane, the acquired incident light image is also inclined by the thickness of the sheet light, but the X and Y coordinates of the gravity center coordinates of the droplets are z Since it corresponds to the center position x, y of the flying droplet on the xy plane of = 0, the measured value can be calculated without any problem in terms of accuracy if it is processed by the above method. Further, in the present embodiment, the droplet coordinates are obtained by the combination of the
[0033]
Furthermore, when it is desired to determine the remaining one axis (the Y axis in FIG. 1C), the calculation is made from the Z direction position of the incident light image in FIG. That is, as shown in FIG. 1 (c), the center of gravity of the incident
[0034]
Further, in the apparatus configuration of the present embodiment, the sheet light hits the droplet and the light that has been transmitted and refracted enters the imaging unit, but the traveling directions of the
[0035]
(Second Embodiment)
FIG. 5 is a view showing a second embodiment of the flying object position measuring apparatus of the present invention. The difference from the first embodiment is that the
[0036]
The
[0037]
Band-
[0038]
The ejected droplets were cyan ink used as printer ink. When droplets were ejected with this apparatus configuration, the captured image was the same as in FIG. Accordingly, as in the first embodiment, the droplet position coordinates in the direction perpendicular to the plane including the optical axis of the imaging unit and the central axis of the sheet light can be calculated from the images captured by both CCD cameras, and the landing of the droplet The position can be measured.
[0039]
(Third embodiment)
FIG. 6 is a diagram showing a third embodiment of the present invention. The difference from the second embodiment is that the two optical axes of the imaging unit are bent by a
[0040]
The imaging unit 5 has a structure including a 10 ×
[0041]
The
[0042]
Here, a glass substrate on which a square lattice pattern is drawn with chrome is placed on a plane of z = 0 including the traveling central axes of the
[0043]
Further, FIG. 8 shows an example of imaging a droplet imaged by this apparatus configuration. The imaged droplet is cyan ink used as ink for the printer. The same applies to the case of FIG. 7, but the flight direction is inclined obliquely due to the structure of the imaging unit. 9 shows an enlarged image of the left side acquired image of FIG. 7, and FIG. 10 shows an enlarged image of the incident light image on the left side of FIG. The spatial axis directions x and z correspond to the diagonal directions X and Z of the lattice in the acquired image. Since the X coordinate value of the center position of the incident light image coincides with the x coordinate value of the droplet center, the x coordinate of the droplet center can be calculated by calculating the center of gravity of the captured incident light image. The y coordinate of the droplet center can be calculated from the image. Note that the two-dimensional coordinates on the image are converted into position coordinates in the real space using a calculation algorithm, and the position of the droplet on the arrival surface is determined.
[0044]
(Fourth embodiment)
FIG. 11 is a diagram showing a fourth embodiment of the present invention. The difference from the third embodiment is that a color CCD camera 6 ′ is used as an imaging device and that bandpass filters 16 a and 16 b are not installed.
[0045]
In this apparatus configuration, both the
[0046]
(Fifth embodiment)
FIG. 12 is a diagram showing a fifth embodiment of the present invention. The difference from the second embodiment is that
[0047]
The
[0048]
The drive signal of the recording head 1 is inputted to the
[0049]
The droplets to be ejected are cyan ink used as printer ink, and the droplets are ejected with the drive frequency of the recording head 1 set to 10 KHz. FIG. Shown in In this case, since the cylindrical lens is inserted on the optical axis, unlike the first and second embodiments, the light on the same vertical line of the two-dimensional CCD is condensed on one element. Therefore, an image with higher contrast can be obtained. The center of the incident light image of the acquired image is calculated by image processing. From the acquired image of the
[0050]
By inspecting the recording head using the method and apparatus according to the present invention described in the above embodiments, the quality of the recording head to be shipped can be guaranteed at a high level. At this time, if the measured data is fed back to the manufacturing process, a more reliable recording head can be produced efficiently and the manufacturing cost can be reduced. Furthermore, it is also possible to provide a recording head inspection function by providing an apparatus according to the present invention in a drawing apparatus such as a printer. By doing so, it is possible to realize a drawing apparatus with higher accuracy and higher reliability.
[0051]
In the above embodiment, the case where the droplet flying position of the liquid discharge recording head is measured has been described as an example. However, the present invention is not limited to this, and the invention is not limited to this. Can also be used. For example, it can be used for measuring the flying position of spherical powder or spray droplets.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, the present invention has the following effects.
(1) Since the position of the flying object is measured by calculating the coordinate component in the direction perpendicular to the plane including the traveling vector of the light beam at the position where the flying object intersects the light beam and the incident optical axis of the imaging unit, The position of the flying object can be measured with an accuracy less than the size of the light receiving element. In addition, since errors such as repelling, spreading, or bleeding on the arrival surface of the flying object do not occur, the position of the flying object on the arrival surface can be measured more accurately than in the past.
(2) By emitting a plurality of light beams so that they intersect at least at one location and ejecting the flying object so that it crosses the crossing area, the position of the flying object can be determined two-dimensionally or three-dimensionally. The position of the flying object can be measured.
(3) By shaping the light beam into a sheet shape, the alignment of the light beam is easy, the energy density of the light beam increases, the flying object hits the light beam, and the light emitted from it becomes stronger, so that an image with good contrast can be obtained, etc. There are advantages.
(4) Only one imaging unit is required by forming images on different regions of one imaging unit by using a plurality of imaging lenses that capture light generated when a flying object hits a plurality of light beams from different directions. In addition, there is an advantage that the amount of operation control such as exposure timing control can be reduced and the number of acquired images is reduced.
(5) By using a line sensor camera for the imaging unit, the amount of captured data is small, and imaging can be performed at high speed.
(6) In addition, by using a lens that collects incident light when using a line sensor camera, it is possible to take an image even when the light incident on the imaging unit is weak, and it can also be used with an imaging device with low sensitivity. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining the principle of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a first embodiment of a flying object position measuring apparatus of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing an image of a droplet imaged by the CCD camera of FIG. 2;
FIG. 4 is a diagram illustrating droplet coordinates according to the embodiment of FIG.
FIG. 5 is a diagram showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing a third embodiment of the present invention.
7 is a diagram illustrating an example of an image of a calibration grid pattern imaged by the imaging unit of the embodiment of FIG. 6;
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a droplet image captured in the embodiment of FIG.
9 is an enlarged view of the image of FIG.
10 is an enlarged view of the droplet image of FIG. 8. FIG.
FIG. 11 is a diagram showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram showing a fifth embodiment of the present invention.
13 is a diagram illustrating an example of a droplet image captured in the embodiment of FIG.
[Explanation of symbols]
1 Liquid discharge recording head
2 droplets
3a, 3b sheet light
4a, 4b Imaging unit
5, 5a, 5b Imaging optical system
6,6a, 6b CCD camera
6 'color CCD camera
7 Laser
7a Green laser
7b Blue Laser
8 Optical system for sheet light shaping
9 Laser displacement meter
10 xy stage
11z stage
12 tilt mechanism
13 Mechanism for rotation
14a, 14b Polarizing plate
15 Incident light image
16a, 16b Band pass filter
17 Lens
18 Mirror
19 Triangular prism
20a, 20b Line sensor camera
21a, 21b Cylindrical lens
22 Fiber cable
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