JP3787284B2 - Working machine side cover opening and closing structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機の側方に設けられる開口を開閉するサイドカバーの開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業機である、例えば建設機械の油圧シショベルは、図5,図6に示したように上部旋回体2と下部走行体1と作業装置8とから構成されている。
上記の上部旋回体2には作業機のオペレータ室用のキャブ3が設けられ、更に上部旋回体2のフレーム上には、エンジン,油圧ポンプ,冷却装置,バッテイリやコントロールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が収納される収納部2aが設けられている。
【0003】
上記の上部旋回体2の収納部2aを構成する上部旋回体2の車幅方向の外側面には、点検整備や物入れ用の適宜開口11が設けられており、上記の開口11を開閉するためのサイドカバー10を有している。
上記のサイドカバー10は把手用のサイドカバーハンドル5が設けられ、開口11に蝶着しているヒンジ部材6を介して観音開きに開閉可能に上記の開口11に取付けられている。
【0004】
そして、上部旋回体2はカウンタウエイト7,上部旋回体2のフロント部に装着されている作業アタッチメント8が設けられている。
又、図6は、図5に示したようにサイドカバー10を開放した状態を示す要部平面図であり、油圧ショベルの車幅寸法W,上部旋回体2の旋回中心O,上部旋回体2(作業アタッチメント8は除く)の最大旋回半径R等を示している。
【0005】
一般に建設機械の作業機である油圧ショベルでは、トンネル内や住宅地での作業は、周辺に立設物,壁,樹木等の障害物あり、狭所作業となることが多く、特に小旋回式油圧ショベルでは、 図5及び図6に示すように上記狭所作業に対応するためにキャブ3及びカウンタウエイト7が設定された旋回半径Rの円内に配設され、車幅寸法Wから外側に突出しないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のサイドカバー開閉構造は、図5、図6に示したように、サイドカバー10がヒンジ部材6にて上記の開口11に蝶着されているので、サイドカバー10を観音開きに開く時きには、サイドカバー10の開放軌跡が最大旋回半径Rの円内より外側に大幅に突出してしまうことになり、一般の或いは大型の油圧ショベルは勿論であるが、特に小旋回式の油圧ショベルのメリットが損なわれ、狭所作業時にサイドカバー10の開放ができないので、点検整備や物の出入れができなくなる不具合があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、作業機の外周側面に開口を設け、上記開口に設けられた開閉可能なサイドカバーを上記外周側面に沿って開閉移動できるようにして狭所作業ができる作業機のサイドカバー開閉構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、下部走行体上に上部旋回体を搭載し、上記上部旋回体にサイドカバーを有する作業機において、上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動するとともに、上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの長さは略同一長さに構成するか、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短くなるように構成されていることを特徴している。
請求項3記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1又は2記載の構成において、上記上部旋回体の回動中心から上記上部旋回体の外周側面までの半径よりも大きい、上記上部旋回体の回動軌跡と交差する複数本の回転軌跡ができるように、上記の前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置で回動自在に上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に枢支し、上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの上記基端部が上記上部旋回体側に取付けられる支点位置は、上記レバーの長さが長い程上記上部旋回体の開口に設けられる上記サイドカバーより上記旋回体の車幅方向の中心側に離れる部位に設けられ、上記レバーの長さが短い程上記長さの長いレバーに比較して上記上記旋回体の開口に近い部位に設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の構成において、上記サイドカバーの回動軌跡が上記上部旋回体の最大旋回半径の略円内にあるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、上記前レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点と上記後レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点との間の支点間距離を、上記前レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点と上記後レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点との間の支点間距離より小さくなるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、閉時のサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って開閉移動することができるように構成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項2又は3記載の構成において、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動することができるように構成されていることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造は、請求項6記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーと、上記の両基端部の支点と、上記の両枢支部の支点と、上記サイドカバーとから、上記両レバーの長さが略同一の長さを有し平行四辺形状リンクが構成されるようにしたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、従来技術と実質的に
同一部位を示すものには同一符号を付して説明する。
図1は本発明の作業機のサイドカバー開閉構造を油圧ショベルに適用した場合の油圧ショベルの主要部を示す概略斜視図、図2は図1の矢視2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図、図3は図2におけるサイドカバーの開閉状態を示す主要部の概略拡大平面図、図4は図3の4A−4A線に沿う矢視を示す概略説明図である。
【0017】
次に、本発明のサイドカバー開閉構造を図1〜図4について説明するが、本発明における前レバー17,後レバー18のそれぞれ枢支位置及び長さは、上部側と下部側が平面視で同一であるので、本実施形態では上部側について説明する。図1に示したように、作業機である、例えば建設機械の油圧シショベルは、上部旋回体2と下部走行体1と作業装置8とから構成されている。
【0018】
上記の上部旋回体2には作業機のオペレータ室用のキャブ3が設けられ、更に上部旋回体2のフレーム上には、エンジンE,油圧ポンプ,冷却装置R,バッテイリやコントロールバルブ,燃料タンク,作動油タンク等が収納される上部が上下方向に開閉可能なカバー2Cを有する収納部2aが設けられている。
上記の上部旋回体2の収納部2aを構成する上部旋回体2の車幅方向の外側面には、点検整備や物入れ用の適宜開口11が設けられており、上記の開口11を開閉するためのサイドカバー10を有している。
【0019】
又、図2〜図4に示したように開口11の上部の内側に設けている支点ピン15,16に枢支されると共に、それぞれ上部の前レバー17,後レバー18の先端部をサイドカバー10の内側にそれぞれ上部の枢支ピン19,20に枢支されるように構成されている。
又、図3に示したように上部旋回体2の開口11の上部及び下部のそれぞれ内側に、長さが相異なる長さがammである前レバー17と長さがbmmである後レバー18のそれぞれ基端部15と16間の支点間距離がS1である位置に回動自在に枢支し、且つその2本の上記前後のレバー17と18の枢支位置15,16及び長さは平面視でその配設位置が上部側と下側部とが一致するように設けられ、前レバー17及び後レバー18のそれぞれ先端部をサイドカバー10の内側に回動自在に枢支ピン19,20にて枢支されている。
【0020】
又、枢支ピン19,20は上部旋回体2の外周側面の形状によりサイドカバー10の内側の部位に取付けられるものである。
そして、本実施形態ではサイドカバー10の開放時にサイドカバー10が上部旋回体2の外側面2Fに沿って前方へ移動するように構成されているが,これはこれに限られるものではなく、開方向を逆方向にして後方へ移動するようにしてもよい。
【0021】
本発明の一実施形態は上記のように構成されているので、図2,図3に示したように閉じられているサイドカバー10を開く時には、図1〜図3に示したサイドカバーハンドル5に手を掛けて、先ずサイドカバー10を外側に向けて引出し、図2に示すように上部旋回体2の平面視円弧状の外側面2Fの最大旋回半径Rとサイドカバー10が閉時の外側面との間には間隔L1が存在するので、この間隔L1の略範囲でサイドカバー10を前方へ移動させながら開くことができる。
【0022】
この場合に、前レバー17の長さ(a)を後レバー18の長さ(b)より大寸に、又基端部15と16との間の支点間距離S1を枢支ピン19と20間との支点間距離S2より若干小寸に設定しているので、サイドカバー10を上部旋回体2の円弧状外側面に沿って、前方位置へ開放することができる。
又、本実施形態では、上部旋回体2の車幅方向の左右両側面に設けられるサイドカバー10の取付けるための開口11を上部旋回体2の最大旋回半径Rより略内側でサイドカバー10が開閉回動ができるように、上部旋回体2の上記左右両側を、図2に示す長さ略L1分だけ車幅を減寸した(切欠いた)部位に設けられている。
【0023】
従って、上記のサイドカバー10を回動するとサイドカバー10を最大旋回半径Rの外側に突出する部位をできるだけ少なくして、開閉操作をすることができる。
又、図2に示したように、閉時のサイドカバー10と上記上部旋回体2の最大旋回半径Rよりも大きいサイドカバー10の最大回動軌跡との範囲L2でサイドカバー10を車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0024】
尚、上記実施形態では、サイドカバー10が取付けられる開口11を上部旋回体2の上記左右の外側面より上記略L1分だけ上記減寸した上部旋回体2の上記車幅の部位にサイドカバー10を設けた場合を説明したが、上記略L1を減寸しないで、上部旋回体2の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバー10と上部旋回体2の最大旋回半径よりも大きいサイドカバー10の最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバー10を車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても上部旋回体2の外側面2Fに沿って開閉することができるので、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0025】
又、上記実施形態おいて、上記の両レバーの長さが略同一の平行四辺形状リンク機構に構成しても上記と略同様な作用効果を奏することができる。
この上記の両レバーの長さが略同一の場合には、平行四辺形状リンク機構の構成により安定した上記開閉を行なうことができる。
又、上記の前レバーの長さaは後レバーの長さbより短く構成することにより、上記上部旋回体の外形形状に合わせて上記開閉構造を設定することができる。
【0026】
従って、上記両レバー17,18の長さa,b及び上記両レバーの枢支位置や上記両レバー17,18の支点間距離S1,S2は、上部旋回体2の外周側面の形状や上部旋回体2の最大旋回半径等により設定すればよく、上記開閉構造の設計時に自由度がある。
又、本発明の作業機のサイドカバー開閉構造はサイドカバー17,18を案内,支持等を行なうガイドレール,ローラを併用するようにすれば、更に安定した上記開閉移動を行なうことができる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、下部走行体上に上部旋回体を搭載し、上記上部旋回体にサイドカバーを有する作業機において、上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されているので、上記サイドカバーを開くときには、サイドカバーを外側へ向けて引出しながら、上部旋回体の外側面に沿って前後方向の位置へ上記上部旋回体の最大旋回半径を大幅に超えることなく開閉することができる。
また、上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられているので、上記サイドカバーを開くときには、上記サイドカバーの開放軌跡が上記最大旋回半径Rの円内より外側に突出する部位をできるだけ少なく、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でもサイドカバーを上記最大旋回半径Rの円内で開放して、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出入れ等を容易に行なうことができる。
【0028】
即ち、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でも上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って車両の前後方向へ開閉移動することができるので、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出入れ等を容易に行なうことができる。
又、本発明の作業機のサイドカバー開閉構造では、その構成部品点数が少なく、組立が簡単であるから、製作費が廉価である。
【0029】
又、サイドカバー開閉構造が砂ぼこりやゴミ等の悪影響を受けないのでメンテナンスの面で有利である。
請求項2記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの長さは略同一長さに構成するか、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短くなるように構成されているので、請求項1記載の効果に加え、上記の両レバーの長さが略同一の場合には平行四辺形状リンクになり安定した上記開閉を行なうことができると共に、上記の前レバーの長さは後レバーの長さより短く構成することにより、上記上部旋回体の外形形状に合わせて上記開閉構造を設定することができる等、上記開閉構造の設計時に自由度がある。
【0030】
請求項3記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1又は2記載の構成において、上記上部旋回体の回動中心から上記上部旋回体の外周側面までの半径よりも大きい、上記上部旋回体の回動軌跡と交差する複数本の回転軌跡ができるように、上記の前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置で回動自在に上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に枢支し、上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するように構成されているので、請求項1又2の効果に加え、上記サイドカバーの回動軌跡に合わせて上記両レバーの回動軌跡を決定すればよく、設計が容易になる。
【0031】
請求項4記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーの上記基端部が上記上部旋回体側に取付けられる支点位置は、上記レバーの長さが長い程上記上部旋回体の開口に設けられる上記サイドカバーより上記旋回体の車幅方向の中心側に離れる部位に設けられ、上記レバーの長さが短い程上記長さの長いレバーに比較して上記上記旋回体の開口に近い部位に設けられているので、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記サイドカバーの回動軌跡に合わせて上記両レバーの回動軌跡を決定すればよく、設計が容易になる。
【0032】
請求項5記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の構成において、上記サイドカバーの回動軌跡が上記上部旋回体の最大旋回半径の略円内にあるように構成されているので、請求項1〜4のいずれかの効果に加え、上記サイドカバーを開くときは、上記サイドカバーの開放軌跡が上記最大旋回半径Rの円内より外側に突出する部位をできるだけ少なく、上記作業機が狭所作業を行なっている場合でも上記サイドカバーを最大旋回半径の円内で開放して、支障なく点検整備のメンテナンスや物品の出し入れ等を容易に行なうことができる。
【0034】
請求項6記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、上記前レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点と上記後レバーの基端部が上記上部旋回体側に回転自在に取付けられる支点との間の支点間距離を、上記前レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点と上記後レバーの上記サイドカバー側に回動自在に取付けられる枢支部の支点との間の支点間距離より小さくなるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記サイドカバーを上記上部旋回体の円弧状外側面に沿って車両の前後方向の位置に移動して開閉することができる。
【0035】
請求項7記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、閉時のサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って開閉移動することができるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記のサイドカバーを回動すると上記サイドカバーを最大旋回半径Rの外側に突出する部位をできるだけ少なく、車両の前後方向へ開閉移動できるようにしても、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0036】
請求項8記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項2又は3記載の構成において、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けたサイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ開閉移動することができるように構成されているので、請求項2又は3の効果に加え、上記サイドカバーが取付けられる開口を上記上部旋回体の上記左右の外側面の車巾を減少しないで、上記上部旋回体の上記最大旋回半径ライン上に設けた上記サイドカバーと上記上部旋回体の最大旋回半径よりも大きい上記サイドカバーの最大回動軌跡との範囲で上記サイドカバーを前後方向へ開閉移動できるようにしても上記上部旋回体の外側面に沿って開閉することができ、上記従来技術のヒンジ式開閉構造よりも狭所作業を行なうことができる。
【0037】
請求項9記載の本発明の作業機のサイドカバー開閉構造によれば、請求項6記載の構成において、上記の前レバー及び後レバーと、上記の両基端部の支点と、上記の両枢支部の支点と、上記サイドカバーとから、上記両レバーの長さが略同一の長さを有し平行四辺形状状リンクが構成されているので、請求項7の効果に加え、上記平行四辺形状リンクにより安定した上記車両の前後方向への開閉移動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機のサイドカバー開閉構造を油圧ショベルに適用しあた油圧ショベルの概要部斜視図である。
【図2】図1の矢視2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図3】図2におけるサイドカバー10の開閉状態を示す概略拡大要部平面図である。
【図4】図3の4A−4A線に沿う矢視を示す概略説明図である。
【図5】従来技術のサイドカバー開閉構造概を有する油圧ショベルの側面図である。
【図6】図5におけるサイドカバーを開放した状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 作業機のブーム
2 作業機のアーム
2a 収納部
2C カバー
2F 外側面
5 サイドカバーハンドル
6 ヒンジ部材
8 アタッチメント
10 サイドカバー
11 開口
15,16 枢支ピン
17 前レバー
18 後レバー
19,20 枢支ピン
a 前レバーの長さ
b 後レバーの長さ
O 上部旋回体の旋回中心
E エンジン
L1 閉時のサイドカバーと最大旋回半径との間の間隔
L2 閉時のサイドカバーと最大旋回半径より大きい位置との間の間隔
S1 枢支ピン17,18の枢支点の支点間距離
S2 枢支ピン19,20の枢支点の支点間距離
RO 冷却装置
W 油圧ショベルの車幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side cover opening / closing structure that opens and closes an opening provided on a side of a work machine.
[0002]
[Prior art]
A hydraulic excavator of a construction machine, for example, a construction machine is composed of an
The
[0003]
An
The
[0004]
The
FIG. 6 is a plan view of the main part showing a state in which the
[0005]
In general, hydraulic excavators, which are working machines for construction machinery, are often used in confined areas because there are obstacles such as standing objects, walls, and trees around the tunnel and in residential areas. In the hydraulic excavator, as shown in FIGS. 5 and 6, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional side cover opening / closing structure, as shown in FIGS. 5 and 6, the
[0007]
The present invention has been devised in view of such a problem. An opening is provided on the outer peripheral side surface of the work machine, and an openable and closable side cover provided in the opening can be opened and closed along the outer peripheral side surface. An object of the present invention is to provide a side cover opening / closing structure for a working machine capable of working in a narrow space.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the side cover opening and closing structure of the working machine according to the first aspect of the present invention is the working machine having the upper swing body mounted on the lower traveling body and the upper swing body having the side cover. The base ends of the front lever and the rear lever are pivotally pivoted to the position of the distance between fulcrums set by the design specifications inside the upper and lower parts of the opening, respectively, and the pivots of the front lever and the rear lever are supported. The position and length are set so that the upper side and the lower side coincide with each other in a plan view, and the front ends of the front lever and the rear lever are pivotally supported on the inner surface side of the side cover, together with the side cover when the side cover opened to open and close movement back-and-forth direction along the outer surface of the upper revolving body, the opening of the side cover provided on the upper rotating body is mounted an outer surface of the maximum turning radius It is characterized in that the Rikurumahaba direction is provided in the notch plate portion.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a side cover opening / closing structure of the working machine according to the first aspect, wherein the lengths of the front lever and the rear lever are substantially the same length, The length is configured to be shorter than the length of the rear lever.
The side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention according to
[0010]
The side cover opening / closing structure of the working machine according to claim 4 of the present invention is the structure according to any one of
[0011]
The side cover opening and closing structure of the working machine of the present invention according to
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a side cover opening / closing structure for a work machine according to the second or third aspect, wherein the base end of the front lever is rotatably attached to the upper swing body and the rear lever. The distance between the fulcrum between the base end of the fulcrum and the fulcrum that is rotatably attached to the upper revolving body is determined by the fulcrum of the pivot that is rotatably attached to the side cover of the front lever and the rear lever. It is characterized by being configured to be smaller than the distance between the fulcrums between the fulcrum of the pivotal support portion rotatably attached to the side cover side.
[0013]
According to a seventh aspect of the present invention, there is provided a side cover opening / closing structure for a work machine according to the second or third aspect, wherein the side cover has a maximum turning radius greater than a maximum turning radius of the side cover when closed and the upper turning body. The side cover is configured to be able to open and close along the outer surface of the upper swing body within the range of the movement trajectory.
[0014]
The side cover opening and closing structure of the working machine of the present invention according to
[0015]
According to a ninth aspect of the present invention, in the construction of the sixth aspect , the side cover opening / closing structure of the working machine according to the sixth aspect includes the front lever and the rear lever, the fulcrum of the two base end portions, and the two pivot support portions. The fulcrum and the side cover are characterized in that the lengths of the two levers have substantially the same length to form a parallelogram link.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, components that are substantially the same as those in the prior art will be denoted by the same reference numerals.
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a main part of a hydraulic excavator when the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention is applied to the hydraulic excavator, and FIG. 2 is a schematic showing a cross section taken along
[0017]
Next, the side cover opening and closing structure of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4. The
[0018]
The
An
[0019]
2 to 4, it is pivotally supported by
Further, as shown in FIG. 3, the
[0020]
The pivot pins 19 and 20 are attached to the inner portion of the
In the present embodiment, the
[0021]
Since one embodiment of the present invention is configured as described above, when opening the closed side cover 10 as shown in FIGS. 2 and 3, the side cover handle 5 shown in FIGS. First, the
[0022]
In this case, the length (a) of the
Further, in this embodiment, the
[0023]
Therefore, when the
Further, as shown in FIG. 2, the
[0024]
In the above-described embodiment, the
[0025]
Further, in the above embodiment, even if the levers are configured as a parallelogram link mechanism having substantially the same length, both of the levers can achieve substantially the same operational effects as described above.
When the lengths of the two levers are substantially the same, the opening and closing can be performed stably by the configuration of the parallelogram link mechanism.
Further, by configuring the length a of the front lever to be shorter than the length b of the rear lever, the opening / closing structure can be set in accordance with the outer shape of the upper swing body.
[0026]
Therefore, the lengths a and b of the
Further, the side cover opening / closing structure of the working machine according to the present invention can perform the above-described opening / closing movement more stably by using guide rails and rollers for guiding and supporting the side covers 17 and 18 together.
[0027]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
Further, since the opening to which the side cover provided in the upper turning body is attached is provided in a portion cut out in the vehicle width direction from the outer surface of the maximum turning radius, the side cover is opened when the side cover is opened. When the working machine is working in a narrow space, the side cover is opened within the circle with the maximum turning radius R. Thus, maintenance of inspection and maintenance and entry / exit of articles can be easily performed without any trouble.
[0028]
That is, even when the working machine is working in a narrow space, the side cover can be opened and closed in the front-rear direction of the vehicle along the outer surface of the upper swing body, so that maintenance and articles for inspection and maintenance can be performed without any trouble. Can be easily taken in and out.
Further, the side cover opening / closing structure of the working machine according to the present invention has a small number of components and is easy to assemble, so that the production cost is low.
[0029]
In addition, the side cover opening / closing structure is advantageous in terms of maintenance because it is not adversely affected by dust and dirt.
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
[0030]
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
[0031]
According to the side cover opening and closing structure of the working machine of the present invention described in claim 4, in the configuration according to any one of
[0032]
According to the side cover opening and closing structure of the working machine of the present invention described in
[0034]
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
[0035]
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
[0036]
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in
[0037]
According to the side cover opening / closing structure of the working machine of the present invention described in claim 9, in the structure described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a hydraulic excavator in which a side cover opening / closing structure of a working machine according to the present invention is applied to a hydraulic excavator.
FIG. 2 is a schematic explanatory diagram showing a cross section taken along
3 is a schematic enlarged main part plan view showing an open / closed state of a
4 is a schematic explanatory diagram showing an arrow view along line 4A-4A in FIG. 3;
FIG. 5 is a side view of a hydraulic excavator having a conventional side cover opening / closing structure.
6 is a schematic plan view showing a state in which a side cover in FIG. 5 is opened. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
上記上部旋回体の開口の上部及び下部のそれぞれ内側に、前レバー及び後レバーの基端部を設計仕様により設定される支点間距離の位置に回動自在に枢支し、
上記の前レバーと後レバーの枢支位置及び長さは平面視で上部側と下部側とが一致するように設定し、
上記の前レバー及び後レバーのそれぞれ先端部を上記サイドカバーの内面側に回動自在に枢支し、
上記サイドカバー開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方向へ移動するとともに、
上記上部旋回体に設けられる上記サイドカバーが取付けられる上記開口は上記最大旋回半径の外側面より車幅方向に切欠いた部位に設けられている
ことを特徴とする、作業機のサイドカバー開閉構造。In the working machine having the upper revolving unit mounted on the lower traveling unit and having the side cover on the upper revolving unit,
The base ends of the front lever and the rear lever are pivotally pivoted to the position of the fulcrum distance set according to the design specifications inside the upper and lower parts of the opening of the upper swing body,
The pivot position and length of the front lever and the rear lever are set so that the upper side and the lower side coincide with each other in plan view.
Each front end of the front lever and the rear lever is pivotally supported on the inner surface side of the side cover,
When the side cover is opened, the side cover moves in the front-rear direction along the outer surface of the upper swing body ,
The side of the working machine, wherein the opening to which the side cover provided in the upper turning body is attached is provided in a portion cut out in the vehicle width direction from the outer surface of the maximum turning radius. Cover opening and closing structure.
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機のサイドカバー開閉構造。The length of the front lever and the rear lever is configured to be substantially the same length, or the length of the front lever is configured to be shorter than the length of the rear lever. Side cover opening / closing structure for the working machine described.
上記サイドカバーの開放時に上記サイドカバーが上記上部旋回体の外側面に沿って前後方へ移動するように構成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の作業機のサイドカバー開閉構造。It said larger from the center of rotation of the upper rotating body than the radius to the outer peripheral side surface of the upper rotating body, to allow rotation locus of the plurality of intersecting the pivoting locus of the upper revolving body, above the front lever and after The base end portion of the lever is pivotally supported inside the upper and lower portions of the opening of the upper revolving body so as to be rotatable at a position of a fulcrum distance set according to the design specifications.
The side cover opening and closing of the working machine according to claim 1 or 2, wherein the side cover is configured to move forward and rearward along the outer side surface of the upper swing body when the side cover is opened. Construction.
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機のサイドカバー開閉構造。Support position mounted in front lever and the base end the upper pivot side of the rear lever described above, the car of the revolving body from the side cover length provided long as the opening of the upper revolving body of the lever It is provided in a part away from the center side in the width direction, and as the length of the lever is shorter, it is provided in a part closer to the opening of the upper swing body compared to the lever having a longer length. The side cover opening / closing structure of the working machine according to any one of claims 1 to 3.
ことを特徴とする、請求項1,2,4のいずれか1項に記載の作業機のサイドカバー開閉構造。 5. The work according to claim 1, wherein the side track is configured so that a turning trajectory of the side cover is within a substantially circle of a maximum turning radius of the upper turning body. Machine side cover opening and closing structure.
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。The distance between the fulcrum between the fulcrum that the base end of the front lever is rotatably attached to the upper swing body and the fulcrum that the base end of the rear lever is rotatably attached to the upper swing body It is configured to be smaller than the distance between the fulcrums between the fulcrum of the pivot that is pivotally attached to the side cover of the lever and the fulcrum of the pivot that is pivotally attached to the side cover of the rear lever. The side cover opening / closing structure of the working machine according to claim 2, wherein the side cover opening / closing structure is provided.
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。The side cover can be opened and closed along the outer surface of the upper swing body within a range of the side cover when closed and the maximum rotation trajectory of the side cover that is larger than the maximum swing radius of the upper swing body. The side cover opening and closing structure for a working machine according to claim 2 or 3, wherein the side cover opening and closing structure is configured as described above.
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機のサイドカバー開閉構造。The side cover is placed outside the upper swing body within a range of a side cover provided on the maximum swing radius line of the upper swing body and a maximum rotation trajectory of the side cover that is larger than the maximum swing radius of the upper swing body. 4. The side cover opening / closing structure for a working machine according to claim 2, wherein the side cover opening / closing structure is configured to be capable of opening / closing in a front-rear direction along a side surface.
を特徴とする、請求項6記載の作業機のサイドカバー開閉構造。From the front lever and the rear lever, the fulcrum of both base ends, the fulcrum of the pivots, and the side cover, the parallel sides having the lengths of the levers are substantially the same. The side cover opening / closing structure for a working machine according to claim 6 , wherein a shape link is formed.
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