JP3636219B2 - 通信端末装置用電源投入装置及び通信端末装置 - Google Patents
通信端末装置用電源投入装置及び通信端末装置 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、通信端末装置を自動的に電源に接続する、通信端末装置用電源投入装置、及び、電源から供給される電力を適当な電圧に変換して装置各部に供給する主装置電源と、その主装置電源から電力の供給を受け前記装置各部を制御する主制御部とを備え、回線に接続して使用される通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミ装置等の通信端末装置は、通信動作中以外の間も電源は投入されたままにされており、次の通信動作のための待機状態に置かれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通信端末装置が普通に使用されるのは、受信動作時や、送信動作時等だけであり、それらの動作時間と比較して待機時間の方がずっと長く、その間かなりの電力が消費されるという問題があった。
【0004】
その問題の一部を解決するものとして、例えば、特開平5−95463号公報に示される電源自動投入式ファクシミリ装置のように、待機時に電話回線の呼出信号を検出して自動的に自らの電源を投入するものが知られている。しかし、この従来装置においては、ファクシミリ装置自身が待機している状態で呼出信号を検出する必要があるため、待機時の電力消費をなくすことはできない。また、送信時等にはオペレータがファクシミリ装置の電源スイッチを入れたり切ったりする必要が有り、もし、オペレータが電源スイッチを切るのを忘れた場合は、余分の電力が消費されてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、通信端末装置が使用されていない時に通信端末装置により消費される電力を大幅に低減できる通信端末装置用電源投入装置、及び、通信端末装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の通信端末装置用電源投入装置は、通信端末装置を電源に接続するための電力供給端子と、前記通信端末装置を回線に接続するための回線接続端子と、前記回線の呼出信号を検出する呼出信号検出手段と、前記回線の通信の終了を検出する通信終了検出手段と、前記電源と前記電力供給端子との間に介在し、前記呼出信号検出手段により呼出信号が検出されれば、前記電力供給端子に前記電源を接続し、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されれば、前記電力供給端子を前記電源から切り離す電源入切手段とを備えた通信端末装置用電源投入装置であって、装置作動用電源として電池を用いる一方、その電池の残量を検出する残量検出手段と、太陽電池と、その太陽電池の発電量を検出する発電量検出手段と、前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力または前記太陽電池が発電する電力を切替えて前記電池に充電電力として供給するか、または、その充電電力の供給を停止する電池充電手段と、その電池充電手段を前記電源に接続するかまたは前記電源から切り離す充電電源入切手段と、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上の場合は、前記電池充電手段からの充電電力の供給を停止すると共に前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源から切り離し、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上であるときは、前記電池充電手段が供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替え、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以下であるときは、前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記電池充電手段が供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて所定時間その状態を維持し、それら各処理の後、再び前記残量検出手段からの出力を監視する充電制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の通信端末装置用電源投入装置は、請求項1の記載の通信端末装置用電源投入装置において、前記残量検出手段により検出された残量を表示する残量表示手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の通信端末装置は、電源から供給される電力を適当な電圧に変換して装置各部に供給する主装置電源と、その主装置電源から電力の供給を受け前記装置各部を制御する主制御部とを備え、回線に接続して使用される通信端末装置において、
前記回線の呼出信号を検出する呼出信号検出手段と、前記回線の通信の終了を検出する通信終了検出手段と、前記電源と前記主装置電源との間に介在し、前記呼出信号検出手段により呼出信号が検出されれば、前記主装置電源に前記電源を接続し、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されれば、前記主装置電源を前記電源から切り離す電源入切手段とから構成され前記主制御部とは別の副制御部により制御される主装置電源投入部を備える一方、その主装置電源投入部は、前記主装置電源とは別の副装置電源で動作するものであり更に、前記副装置電源として電池を用い、前記主装置電源投入部は、前記電池の残量を検出する残量検出手段と、太陽電池と、その太陽電池の発電量を検出する発電量検出手段と、前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力または前記太陽電池が発電する電力を切替えて前記電池に充電電力として供給するか、または、その充電電力の供給を停止する副電池充電手段と、その副電池充電手段を前記電源に接続するかまたは前記電源から切り離す副充電電源入切手段と、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上の場合は、前記副電池充電手段からの充電電力の供給を停止すると共に前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源から切り離し、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上であるときは、前記副電池充電手段が供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替え、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以下であるときは、前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記副電池充電手段が供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて所定時間その状態を維持し、それら各処理の後再び前記残量検出手段からの出力を監視する副充電制御手段と を備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の通信端末装置は、請求項3の記載の通信端末装置において、前記主装置電源投入部は、前記残量検出手段により検出された残量を表示する残量表示手段を備えていることを特徴とする。
【0027】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、受信時等に、呼出信号検出手段により前記回線の呼出信号が検出されると、電源入切手段により、前記電力供給端子が前記電源に接続され、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されると、前記電力供給端子は前記電源から切り離される。したがって、受信待機中の通信端末装置が使用されていない時に通信端末装置により消費される電力が大幅に低減できる。
また、前記充電制御手段は、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上、すなわち、電源投入装置が正常に動作できる残量以上の場合は、前記電池充電手段から前記電池への充電電力の供給を停止すると共に前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源から切り離す。そして、再び前記残量検出手段からの出力を監視する。すなわち、この処理ループでは、前記電池の残量が十分であるため、前記電池への充電電力の供給は行わず、前記電池充電手段により消費される電力をゼロにするために、前記電池充電手段を前記電源から切り離す。これにより、電池残量が十分である間は、電源投入装置は、前記電池の電力のみで動作する。
また、前記充電制御手段は、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下、すなわち、電源投入装置が正常に動作できる残量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上、すなわち、電源投入装置に電力を常に供給している前記電池にその電源投入装置に供給する電力以上の電力を供給できるだけの発電量以上であるときは、前記電池充電手段が前記電池に供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替える。これにより、太陽電池が発電する電力が前記電池に充電され、前記電池の残量は次第に増していいく。そして、前記充電制御手段は再び前記残量検出手段からの出力を監視する。その残量検出手段により検出された前記電池の残量は、前記太陽電池が発電する電力が充電されることによりいずれ所定量以上となり、その場合電源投入装置は、前記電池の電力のみで再び動作するようになる。
また、前記充電制御手段は、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下、すなわち、電源投入装置が正常に動作できる残量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が、部屋が暗くなったり天気が悪くなったりして所定量以下、すなわち、電源投入装置に電力を常に供給している前記電池にその電源投入装置に供給する電力以上の電力を供給できるだけの発電量以下であるときは、前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記電池充電手段が前記電池に供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替える。これにより、太陽電池の発電量が十分でない場合でも、前記電池の残量を所定量以上に保つことができる。また、前記充電制御手段は、前記電池充電手段が前記電源に接続され、前記電池充電手段が前記電池に供給する充電電力が前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えられた状態が所定時間、例えば1分程度維持された後に、再び前記残量検出手段からの出力を監視する。これにより、前記残量検出手段からの出力、すなわち、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量は、前記所定時間の間に十分増すため、前記充電電源入切手段の切替えの境界となる所定量付近で、前記電池の残量が停滞することがなく、前記充電電源入切手段のスイッチの頻繁なオン/オフを防止することができる。
【0028】
請求項2記載の構成によれば、前記残量検出手段により検出された残量は、残量表示手段により表示される。したがって、装置作動用電源である電池の残量を容易に把握することができる。
【0029】
請求項3記載の構成によれば、受信時等に、呼出信号検出手段により前記回線の呼出信号が検出されると、電源入切手段により、前記主装置電源が前記電源に接続され、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されると、前記主装置電源は前記電源から切り離される。一方、主装置電源投入部は、主装置電源とは別の副装置電源により動作しており、通信端末装置全体の電力供給をまかなう主装置電源と比較して、主装置電源の投入動作をするだけの主装置電源投入部に電力を供給する副装置電源が消費する電力は、主装置電源が待機時に消費する電力よりもずっと少ない。したがって、通信端末装置が受信待機中で使用されていない時に通信端末装置により消費される電力が大幅に低減できる。
また、前記副装置電源として電池を用いるため、副装置電源に要するコストを低減できる。また、電池が消耗した場合は、速やかに新しい電池に交換することができる。
また、前記副充電制御手段は、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上、すなわち、主装置電源投入部が正常に動作できる残量以上の場合は、前記副電池充電手段から前記電池への充電電力の供給を停止すると共に前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源から切り離す。そして、再び前記残量検出手段からの出力を監視する。すなわち、この処理ループでは、前記電池の残量が十分であるため、前記電池への充電電力の供給は行わず、前記副電池充電手段により消費される電力をゼロにすめために、前記副電池充電手段を前記電源から切り離す。これにより、電池残量が十分である間は、主装置電源投入部は、前記電池の電力のみで動作する。
また、前記副充電制御手段は、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下、すなわち、主装置電源投入部が正常に動作できる残量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上、すなわち、主装置電源投入部に電力を常に供給している前記電池にその主装置電源投入部に供給する電力以上の電力を供給できるだけの発電量以上であるときは、前記副電池充電手段が前記電池に供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替える。これにより、太陽電池が発電する電力が前記電池に充電され、前記電池の残量は次第に増していく。そして、再び前記残量検出手段からの出力を監視する。その残量検出手段により検出された前記電池の残量は、前記太陽電池が発電する電力が充電されることによりいずれ所定量以上となり、その場合主装置電源投入部は、前記電池の電力のみで再び動作するようになる。
また、前記副充電制御手段は、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下、すなわち、主装置電源投入部が正常に動作できる残量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が、部屋が暗くなったり天気が悪くなったりして所定量以下、すなわち、主装置電源投入部に電力を常に供給している前記電池にその主装置電源投入部に供給する電力以上の電力を供給できるだけの発電量以下であるときは、前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記副電池充電手段が前記電池に供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替える。これにより、太陽電池の発電量が十分でない場合でも、前記電池の残量を所定量以上に保つことができる。また、前記副充電制御手段は、前記副電池充電手段が前記電源に接続され、前記副電池充電手段が前記電池に供給する充電電力が前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えられた状態が所定時間、例えば1分程度維持された後に、再び前記残量検出手段からの出力を監視する。これにより、前記残量検出手段からの出力、すなわち、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量は、前記所定時間の間に十分増すため、前記副充電電源入切手段の切替えの境界となる所定量付近で、前記電池の残量が停滞することがなく、前記副充電電源入切手段のスイッチの頻繁なオン/オフを防止することができる。
【0030】
請求項4記載の構成によれば、前記残量検出手段により検出された残量は、残量表示手段により表示される。したがって、副装置電源である電池の残量を容易に把握することができる。
【0048】
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0049】
図1は、本発明の第1実施例に係る通信端末装置用電源投入装置1のブロック構成及び、それに接続される、通信端末装置であるファクシミリ装置30を示したもので、回線2及び、ファクシミリ装置30の電源となる商用交流電源3は、電源投入装置1に接続されている。なお、通信端末装置用電源投入装置1に接続するファクシミリ装置30は、本実施例の説明に必要な部分のみを示している。
【0050】
同図において、ファクシミリ装置30の装置電源31は、入力される商用交流電源から装置作動に必要な各種電圧を変換出力し、装置各部に供給するためのものである。NCU32は、回線に接続され、発着信時に所定の回線制御を行なうものである。また、ファクシミリ装置30は、受信した画情報を一時受信用メモリ33に蓄えることができるものであり、受信用メモリ33に未処理の画情報がある間点燈し、未処理の画情報がなくなれば消灯する発光ダイオード等による表示器33aを備えている。
【0051】
電源投入装置1におけるシステム制御部4は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等で構成されるワンチップマイクロコンピュータであり、後述する各種入力にしたがって、所定の出力動作をするものである。電源投入装置1は、その装置作動用電源として電池5を用いており、その電池5には、充電回路6を介して、太陽電池7が発生する電力が充電される。残量検出手段である残量検出部8は、電池5の残量を、それが発生する電圧の変化として検出して、システム制御部4に入力するものである。残量表示手段である残量表示部9は、残量検出部8で検出された電池の残量を、直線的に配置された複数の発光ダイオードのうちの点燈しているものの数に対応付けて表示するものである。
【0052】
呼出信号検出手段である呼出信号検出部10は、回線2の16ヘルツの呼出信号を既知の方法で検出するものであり、電流検出部11は、回線2を流れる電流ループの有無を既知の方法で検出するものである。
【0053】
メモリ検出部12は、表示器33aの点燈及び消灯を検出するための、フォトダイオード等の光電変換素子12aを備え、その検出された結果をシステム制御部4に入力するためのものである。
【0054】
オペレータ検出部13は、出射され、接近している物体に反射されて戻って来る光を検出するという既知の方法により、オペレータの接近を検出するものである。
【0055】
電力供給端子14は、電源投入装置1に接続されている商用交流電源3を外部に供給するための端子であり、本実施例ではファクシミリ装置30の装置電源31に接続されている。
【0056】
回線接続端子15は、電源投入装置1に接続されている回線2を外部に引き出すための端子であり、本実施例ではファクシミリ装置30のNCU32に接続されている。
【0057】
2巻線型ラッチングリレー16は、セットコイル17、リセットコイル18及びリレースイッチ19で構成され、商用交流電源3と電力供給端子14との間に介在して、商用交流電源3と電力供給端子14とを電気的に接続したり、切り離したりするものである。そして、セットコイル17及びリセットコイル18は、バッファを介してシステム制御部4の出力ポートOUT1及び2にそれぞれ接続されている。
【0058】
電源強制接続手段であるスイッチ20は、商用交流電源3と電力供給端子14との間に介在して、2巻線型ラッチングリレー16と並列に接続されている。
【0059】
図2には、電源投入装置1の外観が示されている。
【0060】
同図において、電源プラグ4aが図示しないコンセントに接続されることにより、商用交流電源3が電源投入装置1に接続される。また、モジュラー端子3aが図示しない回線2に接続されることにより、回線2が電源投入装置1に接続される。
【0061】
また、電源投入装置1の上面には、太陽電池8、スイッチ20、及び電池残量表示のための発光ダイオード群9aが配置されている。電源投入装置1の側面にはオペレータ検出センサ13aが配置されている。コンセント14には、ファクシミリ装置30の電源プラグが接続される。モジュラージャック15には、ファクシミリ装置30の回線に接続するためのモジュラー端子が接続される。
【0062】
光電変換素子12aは、ファクシミリ装置30の表示器33aを覆うように取り付けられて、表示器33aの点燈及び消灯を検出する。
【0063】
以上のように構成され、ファクシミリ装置30の電源及び回線が接続された電源投入装置1において、ファクシミリ装置30の通信相手先からの着呼が、呼出信号検出部10により、検出されると、システム制御部4は、セットコイル17に短時間電流を流し、電源供給端子14に商用交流電源3を接続する。これにより、ファクシミリ装置30に電源が投入される。また、電源が投入されたファクシミリ装置30は、NCU32により呼出信号を検出し、所定の受信動作をする。この受信動作中は回線2の直流回路は閉結され、所定の直流電流が流れる。
【0064】
ファクシミリ装置30の受信動作が終了すると、回線2の直流回路は開放され、直流電流が流れなくなる。電流検出部11は、この電流の流れの変化を検出することにより、ファクシミリ装置30の受信動作が終了したことを検出する。
【0065】
システム制御部4は、電流検出部11により、回線の通信の終了が検出されると、リセットコイル18に短時間電流を流し、電源供給端子14を商用交流電源3から切り離す。これにより、ファクシミリ装置30の電源は遮断される。ただし、回線の通信終了検出後も受信メモリ33に画像データが記憶されている場合は、メモリ検出部12により表示器33aの点燈が検出される間はシステム制御部4はリセットコイル18に電流を流すことなく、表示器33aの消灯が検出されたときにリセットコイル18に短時間電流を流す。
【0066】
次に、送信動作の場合は、相手先に原稿を送信しようするオペレータがファクシミリ装置30に接近してくる。そのオペレータの接近がオペレータ検出センサ13により検出されると、システム制御部4は、セットコイル17に短時間電流を流して電源供給端子14を商用交流電源3に接続する。これにより、ファクシミリ装置30に電源が投入される。電源が投入されたファクシミリ装置30は、オペレータにより操作され所定の送信動作をする。この送信動作中は回線2の直流回路は閉結され、所定の直流電流が流れる。
【0067】
ファクシミリ装置30の送信動作が終了すると、回線2の直流回路は開放され、直流電流が流れなくなる。電流検出部11は、この電流の流れの変化を検出することにより、ファクシミリ装置30の送信動作が終了したことを検出する。
【0068】
システム制御部4は、電流検出部11からの信号により、回線の通信の終了を検出すると、リセットコイル18に短時間電流を流し、電源供給端子14を商用交流電源3から切り離す。これにより、ファクシミリ装置30の電源は遮断される。
【0069】
この場合、回線の通信の終了が検出された後も、オペレータ検出部13により、ファクシミリ装置30の付近にオペレータがまだいることが検出されている間は、オペレータがファクシミリ装置30を更に使用しようとしていると考えられるため、リセットコイル18に電流を流さないようにしてもよい。また、回線の通信の終了が検出された後、一定時間が経過してからリセットコイル18に電流を流すようにすれば、送信動作が頻発するような場合には、ファクシミリ装置30に電源が投入されたままになるため、ファクシミリ装置30を使う上での煩わしさが低減される。また、ラッチングリレー16にかかる負担も少なくなる。
【0070】
このようにして、送受信動作時以外の間は、ファクシミリ装置30に電源が投入されないため、ファクシミリ装置30が消費する電力を必要最小限に抑えることができる。また、受信動作終了後も、まだ処理されていない受信データが処理されるまではファクシミリ装置30の電源が遮断されないため、メモリ受信を正常に完了することが出来る。もちろんファクシミリ装置30がメモリ受信機能を備えていない場合は、受信動作終了後だだちにファクシミリ装置30の電源を遮断しても良い。また、電源投入装置1の構成は、ファクシミリ装置に比較すれば簡易であるため、ファクシミリ装置30に常時電源を投入して待機させておくよりも全体としてずっと消費電力が少なくて済む。
【0071】
このように、オペレータによる操作を必要としないで、送受信時に自動的にファクシミリ装置30の電源を投入することができるが、送受信が頻繁に行なわれるような状況では、ファクシミリ装置30が常時待機状態にあった方がよい場合もある。そのような場合は、スイッチ20をONすることにより、ラッチングリレー16の動作とは無関係に、電力供給端子14に商用交流電源3が接続され、ファクシミリ装置30に、常時電源を投入することができる。
【0072】
また、電源投入装置1の装置動作用電源である電池5の残量が、電源投入装置1が正常に動作できる残量以下になってしまったような場合、ファクシミリ装置30は、正常な送受信動作ができなくなるおそれがある。そのため、システム制御部4は、残量検出部8により検出される電池5の残量が所定量以下になった場合は、無条件に、セットコイル17に短時間電流を流す。これにより、電力供給端子14は、商用交流電源3に接続され、従って、ファクシミリ装置30に電源が投入され、電源投入装置1が電池の残量不足により動作しなくなってもファクシミリ装置30の送受信動作が阻害されることがない。
【0073】
また、電源投入装置1は、電池5を装置作動用電源として動作しているため、その電池5の残量が把握できないと、電池5は残量が少ないまま放置され、電源投入装置1が上記のようにファクシミリ装置30に自動的に電源を投入してしまい、余分の電力が消費されることになる。このような不具合を防止するため、電源投入装置1には、電池残量を表示する残量表示部9を設けている。この表示により、オペレータは電池の状態を知り、正常なものと交換する等の措置を講じる。
【0074】
なお、以上説明した第1実施例では電源投入装置1の装置作動用電源として、電池5を用いたが、電池に限らず、商用交流電源3を直流電圧に変換して用いてもよい。また、第1実施例では電源投入装置1に接続する通信端末装置としてファクシミリ装置を例に取って説明したが、ファクシミリ装置に限らず、パーソナルコンピュータ等の他の通信端末装置を接続して用いることができる。
【0075】
次に、本発明の第2実施例について、図3を参照して説明する。同図において、第1実施例の電源投入装置1のブロック構成図である図1と異なる点は、太陽電池7を備えずに、充電回路6が商用交流電源3に接続されていることと、商用交流電源3と、充電回路6との間に介在し、コイル22及びリレースイッチ23から構成される充電電源接続手段であるリレー21を備えていることと、システム制御部4が、コイル22をバッファを介して駆動するための出力ポートOUT3を備えていることである。
【0076】
このように構成される第2実施例の電源投入装置1においては、残量検出手段である残量検出部8により、電池5の残量が所定量以下になったことが検出された場合は、システム制御部4はOUT3の出力をONする。それにより、リレー21は閉結され、充電回路6に商用交流電源3が接続される。したがって、商用交流電源3からの電力は充電回路6により所定の充電電圧に変換され電池5に充電される。
【0077】
これにより、電池5の残量が電源投入装置1が正常に動作できる残量以下になった場合でも、電池5が充電回路6により充電されることにより電池5の電圧は維持され、ファクシミリ装置30の通信動作に何ら支障を来すことがない。また、第1実施例のように、電池5の残量が電源投入装置1が正常に動作できる残量以下になった場合に、装置電源31に商用交流電源3が接続されることがないため、待機中にファクシミリ装置30により消費される電力が更に少なくなる。
【0078】
次に、本発明の第3実施例について、図4を参照して説明する。同図において、第2実施例の電源投入装置1のブロック構成図である図3と異なる点は、充電回路6には、商用交流電源3のみならず太陽電池7も接続されていることと、その太陽電池7の発電量を、それが発生する電圧の変化として検出してA/D変換しシステム制御部4に入力するための発電量検出部43とを備えていることである。
【0079】
また、充電回路6は、商用交流電源3からの電力を変換して得た所定電圧の電力または太陽電池7が発電する電力を切り替えて、電池5に充電電力として供給するか、あるいは、電池5への充電電力の供給を停止するものであり、その供給電力の切替え、停止は、システム制御部4からの指示により行われる。
【0080】
このように構成される第3実施例の電源投入装置1における、システム制御部4による充電制御手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
同図において、システム制御部4は、残量検出部8からの出力を監視し、電池5の残量が、電源投入装置1を安定して動作させることができる所定量以上であるかを調べる(判断101)。所定量以上である場合(判断101のYes)は、充電回路6の電池5への充電電力の供給がされていればそれを停止し(処理102)、OUT3の出力がONであれば、それをOFFしてリレー21を開放することにより充電回路6を商用交流電源3から切り離し(処理103)、判断101に戻り、再び残量検出部8の出力を監視する。
【0082】
以上の判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが実行されている状態は、電池5の残量が所定量以上あるため、外部からの充電が不要な状態である。そのため、処理103で充電回路6を商用交流電源3から切り離すことにより、充電出力が停止されている状態でも商用交流電源3が接続されている限り全くゼロにすることはできない充電回路6により消費される電力をゼロにすることができる。
【0083】
さて、電池5の残量が電源投入装置1を安定して動作させることができる所定量以上でない場合(判断101のNo)、すなわち、電池5を充電する必要がある場合は、先ず、発電量検出部43からの出力を監視し、太陽電池7の発電量が所定量以上であるかを調べる(判断104)。ななわち、太陽電池7の発電量が、電源投入装置1の各部に電池5が供給しなくてはならない電力以上の電力を電池5に供給するのに十分かを調べる。
【0084】
太陽電池7の発電量が所定量以上であるとき(判断104のYes)は、充電回路6の充電電力の出力を、太陽電池が発電する電力に切替えて、電池5への供給を開始する(処理105)。これにより、太陽電池7の発電量が所定量以上であれば、電池5には、太陽電池が発電する電力が供給され、電池5の残量は、次第に増していく。処理105の後は、再び判断101に戻り、残量検出部8の出力を監視する。この場合、太陽電池7による充電により、電池5の残量が回復すれば、再び、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが実行されることなる。
【0085】
さて、太陽電池7の発電量が所定量以上でないとき(判断104のNo)は、OUT3の出力をONしてリレー21を閉結することにより充電回路6を商用交流電源3に接続する(処理106)。そして、充電回路6の充電電力の出力を、商用交流電源の電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて、電池5への供給を開始する(処理107)。これにより、太陽電池7の発電量が、それに入射する光量が、部屋が暗くなったりして減少することにより所定以下となった場合でも、電池5への充電が行われ、電源投入装置1の動作に支障をきたすことがない。
【0086】
処理107を実行後は、所定時間待った(処理108)後、再び、判断101に戻り、残量検出部8の出力を監視する。
【0087】
この場合、処理107を実行後に、判断101にすぐさま戻らずに、処理108を実行してから戻るのは、もし、処理107を実行後に判断101にすぐさま戻ったとすると、電池5は、処理107から判断101までの短時間しか充電されていなため、電池5の残量が所定量以上である時間も短時間しか持続せず、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループも短時間しか持続せずに短時間後に判断101の判断結果がNoとなる。すると再び、判断104が実行される。この判断104が実行されるときには、直前に判断104を実行してから短時間しか経過していないため、太陽電池7の発電量が、所定量以上に回復していない可能性が高い。したがって、判断104の判断結果は、Noと判定される可能性が高く、再び処理106以降の処理が実行される。
【0088】
つまり、処理106によるリレー21のONと、処理103によるリレー21のOFFとが、短い周期で繰り返される異常動作が発生し、リレー21の寿命が著しく短くなるおそれがある。
【0089】
しかし、本実施例では、処理107を実行後に、判断101にすぐさま戻らずに、処理108を実行しているため、例えば1分程度に設定した所定時間の間待つことにより、電池5が商用交流電源3の電力により充電され、その残量も所定量を十分上回る程に回復する。したがって、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが長時間持続し、その間に、太陽電池の発電量も所定量以上に回復している可能性が高く、判断104の実行結果がNoとなる可能性も少ない。
【0090】
したがって、処理106によるリレー21のONと、処理103によるリレー21のOFFとが、短い周期で繰り返される異常動作が発生することがなく、リレー21の寿命を延ばすことができる。
【0091】
このように、第3実施例によれば、電池5を太陽電池7で充電することにより、低コストで電源投入装置1を動作させることができる。また、太陽電池7の発電量が十分でない場合は、商用交流電源3の電力を用いて電池5を充電するため、太陽電池7に入射する光量が減少して発電量が減少しても、電池5の残量を維持するこができ、電源投入装置1の動作を安定させることができる。したがって、それに接続された通信端末装置が動作不能になることを防ぐことができる。また、電池5、太陽電池7の容量を抑えても電源投入装置1の動作を安定させることができるため、装置コストを低減することもできる。また、商用交流電源3の電力を用いた電池5の充電を開始してから、電池5の残量を調べる判断をする間に、所定の待機時間を設けたため、リレー21に負担がかかることがない。
【0092】
さて、以上説明した第1、第2及び第3実施例は、通信端末装置用電源投入装置に関するものであったが、以下説明する第4、5、6及び7実施例は、主装置電源投入部を備えた通信端末装置に関するものである。
【0093】
第4実施例について、図6及び7を参照して説明する。
【0094】
図6は、本発明の第4実施例に係る通信端末装置であるファクシミリ装置30のブロック構成を示したものである。同図おいて、第1実施例にかかる通信端末装置用電源投入装置1のブロック構成を示す図1と同一または相当する部分には、同一符号を付している。
【0095】
第4実施例のファクシミリ装置30は、ファクシミリ動作のためのファクシミリ部30aと、電源である商用交流電源3から供給される電力を適当な電圧に変換してファクシミリ部30aの各部に供給する主装置電源31と、検出された回線の状態に応じて、主装置電源31に交流商用電源3を接続するための主装置電源投入部30bとから構成されている。また、商用交流電源3は、主装置電源投入部30bを介して、主装置電源31に接続され、回線2も、主装置電源投入部30bを介して、後述するNCU32に接続されている
【0096】
ファクシミリ部30aを構成するブロックについて説明する。
【0097】
スキャナ34は原稿画像を読み取るものである。プロッタ35は画像を記録出力するものである。受信メモリ33は、相手先から受信した画像データを、処理されるまで記憶しておくものである。NCU32は、発着信の際に所定の回線制御を実行するものであり回線2と接続される。モデム36は、画情報や伝送制御のための各種手順信号を送受信するものである。操作部37は、オペレータが各種操作を行なうものである。表示部38は、装置が動作状態等を表示するものである。システムメモリ39は、各種制御情報等を格納するものである。
【0098】
主制御部40は、主装置電源31からの電力の供給を受け上記各部を制御するマイクコンピュータである。システムバス41は、上記各部が相互間で各種制御信号やデータをやりとりする信号ラインである。
【0099】
以上のように構成されるファクシミリ30aは、所定の原稿読み取り動作及び送受信動作を行う。
【0100】
次に、主装置電源投入部30bの構成について説明する。
【0101】
回線2及び、主装置電源31の電源となる商用交流電源3は、主装置電源投入部30bに接続されている。
【0102】
主装置電源投入部30bの副制御部42は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等で構成されるワンチップマイクロコンピュータであり、後述する各種入力にしたがって、所定の出力動作をするものである。主装置電源投入部30bは、その副装置電源として電池5を用いており、その電池5には、副充電回路6を介して、太陽電池7が発生する電力が充電される。残量検出手段である残量検出部8は、電池5の残量を、それが発生する電圧の変化として検出して、副制御部42に入力するものである。残量表示手段である残量表示部9は、残量検出部8で検出された電池の残量を、直線的に配置された複数の発光ダイオードのうちの点燈しているものの数に対応付けて表示するものである。
【0103】
呼出信号検出手段である呼出信号検出部10は、回線2の16ヘルツの呼出信号を既知の方法で検出するものであり、電流検出部11は、回線2を流れる電流ループの有無を既知の方法で検出するものである。
【0104】
メモリ検出部12は、ファクシミリ部30aの受信メモリ33内の受信データの有無を検出し、その検出した結果を副制御部42に入力するためのものである。
【0105】
オペレータ検出部13は、出射され、接近している物体に反射されて戻って来る光を検出するという既知の方法により、オペレータの接近を検出するものである。
【0106】
原稿検出部24は、キャナ34に原稿がセットされたことを、セットされた原稿による光の遮断を検出することにより、検出するものである。
【0107】
2巻線型ラッチングリレー16は、セットコイル17、リセットコイル18及びリレースイッチ19で構成され、商用交流電源3と主装置電源31との間に介在して、商用交流電源3と主装置電源31とを電気的に接続したり、切り離したりするものである。そして、セットコイル17及びリセットコイル18は、バッファを介して副制御部42の出力ポートOUT1及び2にそれぞれ接続されている。電源強制接続手段であるスイッチ20は、商用交流電源3と主装置電源31との間に介在して、2巻線型ラッチングリレー16と並列に接続されている。
【0108】
図7には、以上のように構成されるファクシミリ装置30の外観が示されている。
【0109】
同図において、ファクシミリ装置30の上面には太陽電池8が配設され、側面にはスイッチ20が配設され、正面には、オペレータ検出センサ13aが配設されている。
【0110】
以上のように構成されるファクシミリ装置30において、ファクシミリ部30aの通信相手先からの着呼が、呼出信号検出部10により検出されると、副制御部42は、セットコイル17に短時間電流を流し、主装置電源31に商用交流電源3を接続する。これにより、ファクシミリ部30aに電源が投入される。また、電源が投入されたファクシミリ部30aは、NCU32により呼出信号を検出し、所定の受信動作をする。この受信動作中は回線2の直流回路は閉結され、所定の直流電流が流れる。
【0111】
ファクシミリ部30aの受信動作が終了すると、回線2の直流回路は開放され、直流電流が流れなくなる。電流検出部11は、この電流の流れの変化を検出することにより、ファクシミリ部30aの受信動作が終了したことを検出する。
【0112】
副制御部42は、電流検出部11により、回線の通信の終了が検出されると、リセットコイル18に短時間電流を流し、主装置電源31を商用交流電源3から切り離す。これにより、ファクシミリ部30aの電源は遮断される。ただし、回線の通信終了検出後も受信メモリ33に画像データが記憶されている場合は、メモリ検出部12により受信メモリ33内の画像データが全て処理されたことが検出されるまでの間は副制御部42はリセットコイル18に電流を流すことなく、受信メモリ33内の画像データが全て処理されたことが検出されたときにリセットコイル18に短時間電流を流す。
【0113】
次に、送信動作の場合は、相手先に原稿を送信しようするオペレータがファクシミリ装置30に接近してくる。そのオペレータの接近がオペレータ検出センサ13aにより検出されるか、または、オペレータによる送信しようとする原稿のスキャナ1へのセットが、原稿検出部24により検出されると、副制御部42は、セットコイル17に短時間電流を流して主装置電源31を商用交流電源3に接続する。これにより、ファクシミリ部30aに電源が投入される。電源が投入されたファクシミリ部30aは、オペレータにより操作され所定の送信動作をする。この送信動作中は回線2の直流回路は閉結され、所定の直流電流が流れる。
【0114】
ファクシミリ部30aの送信動作が終了すると、回線2の直流回路は開放され、直流電流が流れなくなる。電流検出部11は、この電流の流れの変化を検出することにより、ファクシミリ部30aの送信動作が終了したことを検出する。
【0115】
副制御部42は、電流検出部11からの信号により、回線の通信の終了を検出すると、リセットコイル18に短時間電流を流し、主装置電源31を商用交流電源3から切り離す。これにより、ファクシミリ部30aの電源は遮断される。
【0116】
この場合、回線の通信の終了が検出された後も、オペレータ検出部13により、ファクシミリ装置30の付近にオペレータがまだいることが検出されている間は、オペレータがファクシミリ装置30を更に使用しようとしていると考えられるため、リセットコイル18に電流を流さないようにしてもよい。また、回線の通信の終了が検出された後、一定時間が経過してからリセットコイル18に電流を流すようにすれば、送信動作が頻発するような場合には、ファクシミリ部30aに電源が投入されたままになるため、ファクシミリ装置30を使う上での煩わしさが低減される。また、ラッチングリレー16にかかる負担も少なくなる。
【0117】
このように、送受信動作時以外の間は、ファクシミリ部30aに電源が投入されないため、ファクシミリ装置30が消費する電力を必要最小限に抑えることができる。また、受信動作終了後も、まだ処理されていない受信データが処理されるまではファクシミリ部30aの電源が遮断されないため、メモリ受信を正常に完了することが出来る。もちろんファクシミリ装置30がメモリ受信機能を備えていない場合は、受信動作終了後ただちにファクシミリ部30aの電源を遮断しても良い。また、主装置電源投入部30bの構成は、ファクシミリ部30aに比較すれば簡易であるため、ファクシミリ部30aに常時電源を投入して待機させておくよりも全体としてずっと消費電力が少なくて済む。
【0118】
また、電池5に充電電力を供給する太陽電池7を備えているため、電池の消耗がなくなり、副装置電源に安定した電力を供給することが可能となる。したがって、主装置電源投入部30bの動作を安定させることが可能となる。
【0119】
また、オペレータによる操作を必要としないで、送受信時に自動的にファクシミリ部30aの電源を投入することができるが、送受信が頻繁に行なわれるような状況等では、ファクシミリ部30aが常時待機状態にあった方がよい場合もある。そのような場合は、スイッチ20をONすることにより、ラッチングリレー16の動作とは無関係に、主装置電源31に商用交流電源3が接続され、ファクシミリ部30aに、常時電源を投入することができる。
【0120】
また、主装置電源投入部30bの副装置電源である電池5の残量が、主装置電源投入部30bが正常に動作できる残量以下になってしまったような場合、ファクシミリ部30aは、正常な送受信動作ができなくなるおそれがある。そのため、副制御部42は、残量検出部8により検出される電池5の残量が所定量以下になった場合は、無条件に、セットコイル17に短時間電流を流す。これにより、主装置電源31は、商用交流電源3に接続され、従って、ファクシミリ部30aに電源が投入され、主装置電源投入部30bが電池の残量不足により動作しなくなってもファクシミリ部30aの送受信動作が阻害されることがない。
【0121】
また、主装置電源投入部30bは、電池5を副装置電源として動作しているため、その電池5の残量が把握できないと、電池5は残量が少ないまま放置され、主装置電源投入部30bが上記のようにファクシミリ部30aに自動的に電源を投入してしまい、余分の電力が消費されることになる。このような不具合を防止するため、主装置電源投入部30bには、電池残量を表示する残量表示部9が設けられている。この表示により、オペレータは電池の状態を知り、正常なものと交換する等の措置を講じる。
【0122】
なお、以上説明した第4実施例では、送信時における主装置電源31の電源投入条件は、オペレータ検出部13による、オペレータの接近の検出、または、原稿検出部24による、原稿のセットの検出であったが、とちらか一方のみを、条件としても良い。つまり、オペレータ検出部13のみによれば、原稿がセットされる以前のオペレータの接近を検出するため、主装置電源31の電源投入を早めにすることができ、煩わしさが低減できる。一方、原稿検出部24のみによれば、単に、ファクシミリ装置30の付近を通りががったオペレータをも検出するおそれのあるオペレータ検出部13のみによるよりも、オペレータの原稿を送信したいという意思を確実に検出することができる。
【0123】
また、主装置電源投入部30bの副装置電源として電池5を用いたが、電池に限らず、商用交流電源3を直流電圧に変換して用いてもよい。しかし、電池5を用いれば、副装置電源に要するコストを低減できると共に、電池が消耗した場合は、速やかに新しい電池に交換することができる。また、電池5として、太陽電池を用い、充電回路6及び太陽電池7を設けない構成とすることも考えられる。その場合、副装置電源の構成を簡略化することが可能となり、装置コストが低減される。また、主装置電源投入部30bが消費する電力のコストは0となる。また、副装置電源に通電させる必要がないため、火災等の心配もなくなる。また、副装置電源の寿命を大幅に伸ばすことが可能となる。
【0124】
次に、本発明の第5実施例について、図8を参照して説明する。同図において、第4実施例のファクシミリ装置30のブロック構成図である図6と異なる点は、太陽電池7を備えずに、副充電回路6が商用交流電源3に接続されていることと、商用交流電源3と、副充電回路6との間に介在し、コイル22及びリレースイッチ23から構成される副充電電源接続手段であるリレー21を備えていることと、副制御部42が、コイル22をバッファを介して駆動するための出力ポートOUT3を備えていることである。
【0125】
このように構成される第5実施例のファクシミリ装置30においては、残量検出手段である残量検出部8により、電池5の残量が所定量以下になったことが検出された場合は、副制御部42はOUT3の出力をONし、リレー22は閉結され、副充電回路6に商用交流電源3が接続される。したがって、商用交流電源3からの電力は副充電回路6により所定の充電電圧に変換され電池5に充電される。
【0126】
これにより、電池5の残量が主装置電源投入部30bが正常に動作できる残量以下になった場合でも、電池5が副充電回路6により充電されることにより電池5の電圧は維持され、ファクシミリ部30aの通信動作に何ら支障を来すことがない。また、第3実施例のように、電池5の残量が主装置電源投入部30bが正常に動作できる残量以下になった場合に、主装置電源31に商用交流電源3が接続されることがないため、待機中にファクシミリ装置30により消費される電力が更に少なくなる。
【0127】
次に、本発明の第6実施例について、図9を参照して説明する。同図において、第5実施例のファクシミリ装置30のブロック構成図である図8と異なる点は、副充電回路6には、商用交流電源3のみならず太陽電池7も接続されていることと、その太陽電池7の発電量を、それが発生する電圧の変化として検出してA/D変換し、システム制御部4に入力するための発電量検出部43を備えていることである。
【0128】
また、副充電回路6は、商用交流電源3からの電力を変換して得た所定電圧の電力または太陽電池7が発電する電力を切り替えて、電池5に充電電力として供給するか、あるいは、電池5への充電電力の供給を停止するものであり、その供給電力の切替え、停止は、副制御部42から指示により行われる。
【0129】
このように構成される第6実施例のファクシミリ装置30の主装置電源投入部30bにおける、副制御部42による充電制御手順について、前述の第3実施例の電源投入装置1における、システム制御部4による充電制御手順でもある図5のフローチャートを参照して説明する。
【0130】
同図において、副制御部42は、残量検出部8からの出力を監視し、電池5の残量が、主装置電源投入部30bを安定して動作させることができる所定量以上であるかを調べる(判断101)。所定量以上である場合(判断101のYes)は、副充電回路6の電池5への充電電力の供給がされていればそれを停止し(処理102)し、OUT3の出力がONであれば、それをOFFしてリレー21を開放することにより副充電回路6を商用交流電源3から切り離し(処理103)、判断101に戻り、再び残量検出部8の出力を監視する。
【0131】
以上の判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが実行されている状態は、電池5の残量が所定量以上あるため、外部からの充電が不要な状態である。そのため、処理103で副充電回路6を商用交流電源3から切り離すことにより、充電出力が停止されている状態でも商用交流電源3が接続されている限り全くゼロにすることはできない副充電回路6により消費される電力をゼロにすることができる。
【0132】
さて、電池5の残量が主装置投入部30bを安定して動作させることができる所定量以上でない場合(判断101のNo)、すなわち、電池5を充電する必要がある場合は、先ず、発電量検出部43からの出力を監視し、太陽電池7の発電量が所定量以上であるかを調べる(判断104)。ななわち、太陽電池7の発電量が、主装置電源投入部30bの各部に電池5が供給しなくてはならない電力以上の電力を電池5に供給するのに十分かを調べる。
【0133】
太陽電池7の発電量が所定量以上であるとき(判断104のYes)は、副充電回路6の充電電力の出力を、太陽電池7が発電する電力に切替えて、電池5への供給を開始する(処理105)。これにより、太陽電池7の発電量が所定量以上であれば、電池5には太陽電池7が発電する電力が供給され、電池5の残量は次第に増していく。処理105の後は、再び判断101に戻り、残量検出部8の出力を監視する。この場合、太陽電池7による充電により電池5の残量が回復すれば、再び、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが実行されることなる。
【0134】
さて、太陽電池7の発電量が所定量以上でないとき(判断104のNo)は、OUT3の出力をONしてリレー21を閉結することにより、副充電回路6を商用交流電源3に接続する(処理106)。そして、副充電回路6の充電電力の出力を、商用交流電源の電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて、電池5への供給を開始する(処理107)。これにより、太陽電池7の発電量が、それに入射する光量が部屋が暗くなったりして減少することにより所定量以下となった場合でも、電池5への充電が行われ、主装置投入部30bの動作に支障をきたすことがない。
【0135】
処理107を実行後は、所定時間待った(処理108)後、再び、判断101に戻り、残量検出部8の出力を監視する。
【0136】
また、この場合、処理107を実行後に判断101にすぐさま戻らずに、処理108を実行してから戻るのは、もし、処理107を実行後に判断101にすぐさま戻ったとすると、電池5は、処理107から判断101までの短時間しか充電されていなため、電池5の残量が所定量以上である時間も短時間しか持続せず、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループも短時間しか持続せずにすぐさま判断101の判断結果がNoとなる。すると、再び、判断104が実行される。この判断104が実行されるときには、直前に判断104を実行してから短時間しか経過していないため、太陽電池7の発電量が、所定量以上に回復していない可能性が高い。したがって、判断104の判断結果はNoとなる可能性が高く、再び処理106以降の処理が実行される。
【0137】
つまり、処理106によるリレー21のONと、処理103によるリレー21のOFFとが、短い周期で繰り返される異常動作が発生し、リレー21の寿命が著しく短くなるおそれがある。
【0138】
しかし、本実施例では、処理107を実行後に、判断101にすぐさま戻らずに、処理108を実行しているため、例えば1分程度に設定した所定時間の間待つことにより、電池5が商用交流電源3の電力により充電され、その残量も所定量を十分上回る程に回復する。したがって、判断101のYes、処理102、処理103、判断101の一連の処理ループが長時間持続し、その間に、太陽電池7の発電量も所定量以上に回復している可能性が高く、判断104の実行結果がNoとなる可能性も少ない。
【0139】
したがって、処理106によるリレー21のONと、処理103によるリレー21のOFFとが、短い周期で繰り返される異常動作が発生することがなく、リレー21の寿命を延ばすことができる。
【0140】
このように、第6実施例によれば、電池5を太陽電池7で充電することにより、低コストで主装置電源投入部30bを動作させることができる。また、太陽電池7の発電量が十分でない場合は、商用交流電源3の電力を用いて電池5を充電するため、太陽電池7に入射する光量が減少して発電量が減少しても、電池5の残量を維持することができ、主装置電源投入部30bの動作を安定させることができる。したがって、ファクシミリ部30aが動作不能になることを防ぐことができる。また、電池5、太陽電池7の容量を抑えても主装置電源投入部30bの動作を安定させることができるため、装置コストを低減することもできる。また、商用交流電源3の電力を用いた電池5の充電を開始してから、電池5の残量を調べる判断をする間に、所定の待機時間を設けたため、リレー21に負担がかかることがない。
【0141】
次に、本発明の第7実施例について、図10を参照して説明する。同図において、第4実施例のファクシミリ装置30のブロック構成図である図6と異なる点は、太陽電池7及び副充電回路6を備えていないことと、主装置電源31が、電源からの電力を所定の充電電圧に変換して電池5を充電する、主電池充電手段である主充電回路31aを備えていることである。
【0142】
このように構成される第7実施例のファクシミリ装置30においては、主装置電源31に商用交流電源3が接続されていないときに、残量検出手段である残量検出部8により、電池5の残量が所定量以下になったことが検出された場合は、副制御部42はOUT1の出力を短時間ONし、セットコイル17に短時間電流を流す。これにより、主装置電源31に商用交流電源3が接続され、主充電回路31aに商用交流電源3が接続される。したがって、商用交流電源3からの電力は主充電回路6により所定の充電電圧に変換され電池5に充電される。
【0143】
これにより、電池5の残量が主装置電源投入部30bが正常に動作できる残量以下になった場合でも、電池5が主充電回路31aにより充電されることにより電池5の電圧は維持され、ファクシミリ部30aの通信動作に何ら支障を来すことがない。また、主装置電源31が主充電回路31aを備えているため、第5実施例のファクシミリ装置30のように、主装置電源31とは別に副充電回路6を設ける必要がなく低コストとなる。
【0144】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、受信時等に、前記回線の呼出信号が検出されると、前記電力供給端子が前記電源に接続され、その後、通信の終了が検出されると、前記電力供給端子は前記電源から切り離されるため、通信端末装置が受信待機中で使用されていない時に、通信端末装置により消費される電力が大幅に低減できる。また、既存の通信端末装置に接続することで、省電力な通信端末装置を容易に実現することができる。
また、前記装置作動用電源である電池が、太陽電池により充電されるため電池の消耗がなくなり電源投入装置に安定した電力を供給することが可能となる。また、太陽電池の発電量が十分でない場合は、前記電源の電力により前記電池を充電するため、太陽電池に入射する光量が減少した場合でも、電源投入装置に安定した電力を供給することができる。したがって、電源投入装置の動作を安定させることが可能となる。また、前記電池及び太陽電池の容量を小さくしても電源投入装置の動作を安定させることができるため、装置コストを低減することができる。また、前記電源の電力による前記電池の充電を開始した場合は、その後直ちに前記電池を残量を調べずに、所定時間待つため、前記充電電源入切手段のオン/オフが頻繁に繰り返される異常動作がおきることがなく、装置の寿命が短くなることを防ぐことができる。
【0145】
請求項2に係る発明によれば、前記残量検出手段により検出された残量は、残量表示手段により表示されるため、装置作動用電源である電池の残量を容易に把握することができる。
【0146】
請求項3に係る発明によれば、受信時等に、前記回線の呼出信号が検出されると、前記主装置電源が前記電源に接続され、その後、通信の終了が検出されると、前記主装置電源は前記電源から切り離されため、通信端末装置が受信待機中で使用されていない時に通信端末装置により消費される電力が大幅に低減できる。
また、前記副装置電源として電池を用いるため、副装置電源に要するコストを低減できると共に、電池が消耗した場合は、速やかに新しい電池に交換することができる。
また、前記副装置電源である電池が、太陽電池により充電されるため電池の消耗がなくなり主装置電源投入部に安定した電力を供給することが可能となる。また、太陽電池の発電量が十分でない場合は、前記電源の電力により前記電池を充電するため、太陽電池に入射する光量が減少した場合でも、主装置電源投入部に安定した電力を供給することができる。したがって、主装置電源投入部の動作を安定させることが可能となる。また、前記電池及び太陽電池の容量を小さくしても主装置電源投入部の動作を安定させることができるため、装置コストを低減することができる。また、前記電源の電力による前記電池の充電を開始した場合は、その後直ちに前記電池を残量を調べずに、所定時間待つため、前記副充電電源入切手段のオン/オフが頻繁に繰り返される異常動作がおきることがなく、装置の寿命が短くなることを防ぐことができる。
【0147】
請求項4に係る発明によれば、前記残量検出手段により検出された電池残量は、残量表示手段により表示される。したがって、副装置電源である電池の残量を容易に把握することができ、電池交換の時期等を容易に知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る通信端末装置用電源投入装置の構成及び、その通信端末装置用電源投入装置に接続されるファクシミリ装置の構成の一部を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る通信端末装置用電源投入装置の外観斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る通信端末装置用電源投入装置の構成及び、その通信端末装置用電源投入装置に接続されるファクシミリ装置の構成の一部を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る通信端末装置用電源投入装置の構成及び、その通信端末装置用電源投入装置に接続されるファクシミリ装置の構成の一部を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る通信端末装置用電源投入装置における充電制御手順及び第6実施例に係る通信端末装置における充電制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4実施例に係るファクシミリ装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例に係るファクシミリ装置の外観斜視図である。
【図8】本発明の第5実施例に係るファクシミリ装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第6実施例に係るファクシミリ装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の第7実施例に係るファクシミリ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、通信端末装置用電源投入装置
2、回線
3、商用交流電源
4、システム制御部
5、電池
6、充電回路、副充電回路
7、太陽電池
8、残量検出部
9、残量表示部
10、呼出信号検出部
11、電流検出部
12、メモリ検出部
12a、光電変換素子
13、オペレータ検出部
13a、オペレータ検出センサ
14、電力供給端子
15、回線接続端子
16、2巻線型ラッチングリレー
17、セットコイル
18、リセットコイル
19、23、リレースイッチ
20、スイッチ
21、リレー
22、コイル
24、原稿検出部
30、ファクシミリ装置
30a、ファクシミリ部
30b、主装置電源投入部
31、装置電源、主装置電源
32、NCU
33、受信用メモリ
33a、表示器
34、スキャナ
35、プロッタ
36、モデム
37、操作部
38、表示部
39、システムメモリ
40、主制御部
41、システムバス
42、副制御部
43、発電量検出部
Claims (4)
- 通信端末装置を電源に接続するための電力供給端子と、前記通信端末装置を回線に接続するための回線接続端子と、前記回線の呼出信号を検出する呼出信号検出手段と、前記回線の通信の終了を検出する通信終了検出手段と、前記電源と前記電力供給端子との間に介在し、前記呼出信号検出手段により呼出信号が検出されれば、前記電力供給端子に前記電源を接続し、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されれば、前記電力供給端子を前記電源から切り離す電源入切手段とを備えた通信端末装置用電源投入装置であって、
装置作動用電源として電池を用いる一方、
その電池の残量を検出する残量検出手段と、太陽電池と、その太陽電池の発電量を検出する発電量検出手段と、前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力または前記太陽電池が発電する電力を切替えて前記電池に充電電力として供給するか、または、その充電電力の供給を停止する電池充電手段と、その電池充電手段を前記電源に接続するかまたは前記電源から切り離す充電電源入切手段と、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上の場合は、前記電池充電手段からの充電電力の供給を停止すると共に前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源から切り離し、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上であるときは、前記電池充電手段が供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替え、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以下であるときは、前記充電電源入切手段により前記電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記電池充電手段が供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて所定時間その状態を維持し、それら各処理の後、再び前記残量検出手段からの出力を監視する充電制御手段と
を備えていることを特徴とする通信端末装置用電源投入装置。 - 前記残量検出手段により検出された残量を表示する残量表示手段を備えていることを特徴とする請求項1の記載の通信端末装置用電源投入装置。
- 電源から供給される電力を適当な電圧に変換して装置各部に供給する主装置電源と、その主装置電源から電力の供給を受け前記装置各部を制御する主制御部とを備え、回線に接続して使用される通信端末装置において、
前記回線の呼出信号を検出する呼出信号検出手段と、前記回線の通信の終了を検出する通信終了検出手段と、前記電源と前記主装置電源との間に介在し、前記呼出信号検出手段により呼出信号が検出されれば、前記主装置電源に前記電源を接続し、その後、前記通信終了検出手段により通信の終了が検出されれば、前記主装置電源を前記電源から切り離す電源入切手段とから構成され前記主制御部とは別の副制御部により制御される主装置電源投入部を備える一方、
その主装置電源投入部は、前記主装置電源とは別の副装置電源で動作するものであり更に、
前記副装置電源として電池を用い、
前記主装置電源投入部は、前記電池の残量を検出する残量検出手段と、太陽電池と、その太陽電池の発電量を検出する発電量検出手段と、前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力または前記太陽電池が発電する電力を切替えて前記電池に充電電力として供給するか、または、その充電電力の供給を停止する副電池充電手段と、その副電池充電手段を前記電源に接続するかまたは前記電源から切り離す副充電電源入切手段と、前記残量検出手段からの出力を監視し、その残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以上の場合は、前記副電池充電手段からの充電電力の供給を停止すると共に前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源から切り離し、前記残量検出手段により検出された前記電池の残量が所定量以下の場合において、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以上であるときは、前記副電池充電手段が供給する充電電力を前記太陽電池が発電する電力に切替え、前記発電量検出手段により検出された前記太陽電池の発電量が所定量以下であるときは、前記副充電電源入切手段により前記副電池充電手段を前記電源に接続すると共に前記副電池充電手段が供給する充電電力を前記電源からの電力を変換して得た所定電圧の電力に切替えて所定時間その状態を維持し、それら各処理の後再び前記残量検出手段からの出力を監視する副充電制御手段と
を備えていることを特徴とする通信端末装置。 - 前記主装置電源投入部は、前記残量検出手段により検出された残量を表示する残量表示手段を備えていることを特徴とする請求項3の記載の通信端末装置。
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