JP3624308B2 - Electric steering device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は操舵補助力の発生源としてモータを用いてなる電動式舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の舵取りは、車室の内部に配された操舵輪の回転操作を、舵取用の車輪(一般的には前輪)の操向のために車室の外部に配された舵取機構に伝えて行われる。
【0003】
図6は従来例における電動式舵取装置の断面図、図7は減速機構部分の断面図である。
自動車用の電動式舵取装置としては、図6に示すように例えば舵取りのための操舵輪100に連結される第1の操舵軸101と、該操舵軸101の下端にトーションバー102を介してその上端が同軸的に連結され、その下端が車輪に繋がる舵取機構に連結される第2の操舵軸103と、操舵輪100を回転することによって第1の操舵軸101に加わるトルクを前記トーションバー102に生じる捩れによって検出するトルクセンサ104と、該トルクセンサ104の検出結果に基づいて駆動される操舵補助用のモータ105と、該モータ105の出力軸に繋がり、該出力軸の回転を減速して前記第2の操舵軸103に伝達するウォーム106及びウォームホイール107を有する減速機構とを備え、操舵輪100の回転に応じた舵取機構の動作を前記モータ105の回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
【0004】
減速機構を構成するウォーム106は、図7に示すように一対の転がり軸受108,108を介してハウジング110の嵌合孔に支持され、ウォームホイール107が設けられている第2の操舵軸103は一対の転がり軸受109,109を介してハウジング110の嵌合孔に支持され、ラジアル方向及びアキシアル方向への移動が阻止されている。
【0005】
このようにウォーム106及びウォームホイール107が用いられる場合、その噛合部のバックラッシュ量を少なくするため、ウォーム106及びウォームホイール107の回転中心間距離と、前記転がり軸受108,109が嵌合される嵌合孔の中心間距離とが許容範囲内で一致するように加工されたウォーム106、ウォームホイール107、転がり軸受108,109、第2の操舵軸103、ハウジング110が選択され組み立てられているが、この組立てに多くの時間を要することになり、また、ウォーム106及びウォームホイール107の歯の摩耗が増大することによってバックラッシュ量が増加することになり、改善策が要望されていた。
【0006】
また、モータ105の出力軸に繋がるウォーム106を支持する転がり軸受108,108の外周面と前記ハウジング110の嵌合孔との間にゴム環を設け、該ゴム環の弾性復元力によってウォーム106をラジアル方向へ付勢し、ウォーム106及びウォームホイール107の噛合部のバックラッシュ量を少なくするように構成された電動式舵取装置が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上の如くゴム環を用いてバックラッシュ量を少なくするように構成された従来の電動式舵取装置にあっては、操舵の都度転がり軸受の外周りに設けたゴム環にラジアル方向への荷重及び回転トルクが加わることになるため、ゴム環にへたり等の劣化が生じ易く、この劣化によってバックラッシュ量が増加するという問題があり、また、ゴム環自体の弾性復元力がウォームを付勢するため、この付勢による予圧荷重の設定の自由度が比較的低いし、また、ゴム環が拡径によって組み付けられるとき、該ゴム環が破損する恐れが多かった。また、グリース等の潤滑剤によって劣化する恐れがあった。
【0008】
本発明は斯る事情に鑑みてなされたものであり、転がり軸受の外周りにコイルばねをその軸心が環状になるように巻回した構成とすることにより、コイルばねによってバックラッシュ量を少なくすることができ、しかもこのコイルばねの耐久性を向上することができるとともに、予圧荷重の設定の自由度を比較的多くすることができる電動式舵取装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、コイルばねの巻き付け角を軸心に対して30°乃至75°とすることにより、撓み量に対する弾性復元力の変化量を比較的少なくすることができ、小径ギヤ及び大径ギヤの噛合部の抵抗を小さくすることができる電動式舵取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る電動式舵取装置は、操舵補助用のモータの回転に連動し、ハウジング内に転がり軸受を介して回転可能に支持される小径ギヤ及び該小径ギヤに噛合し、前記小径ギヤの回転中心と非平行に配される操舵軸に取付けられる大径ギヤを備え、前記モータの回転によって操舵補助するようにした電動式舵取装置において、その内周部に前記転がり軸受が遊嵌され、その外周部が前記ハウジング内に嵌合固定される保持筒を備えており、該保持筒の内周部又は前記転がり軸受の外周部に複数の環状溝が設けられており、これら環状溝にそれぞれコイルばねをその軸心が環状になるように巻回してあることを特徴とする。
【0011】
第1発明にあっては、小径ギヤをハウジング内に支持するとき、複数の環状溝にコイルばねを嵌合保持し、これらコイルばねを内周部と外周部との間で若干撓ませた状態でコイルばね及び転がり軸受を保持体とともにハウジング内に挿入支持し、小径ギヤにラジアル方向への予圧を加える。この予圧によって小径ギヤが大径ギヤへ付勢され、これら小径ギヤ及び大径ギヤの噛合部のバックラッシュ量を少なくすることができる。また、コイルばねはその軸心が環状になるように巻回してあるため、ゴム環を用いた従来のものに比較してコイルばねの耐久性を高めることができるとともに、予圧荷重の設定の自由度を比較的多くすることができ、また、組み付け時にコイルばねが破損することを防止することができる。
【0012】
第2発明に係る電動式舵取装置は、前記コイルばねの巻き付け角が軸心に対して30°乃至75°であることを特徴とする。
【0013】
第2発明にあっては、コイルばねが内周部と外周部との間で30°乃至75°に傾斜しているため、撓み量に対する弾性復元力の変化量を比較的少なくすることができ、小径ギヤ及び大径ギヤの噛合部の抵抗を小さくすることができる。従って、モータが操舵補助した後の操舵輪の戻り抵抗を小さくでき、操舵輪を円滑に戻すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る電動式舵取装置の断面図である。
電動式舵取装置は、一端が舵取りのための操舵輪1に繋がり、他端に筒部を有する第1の操舵軸2と、前記筒部内に挿入されてその一端が前記操舵軸2の他端に同軸的に連結され、前記操舵輪1に加わる操舵トルクの作用によって捩れるトーションバー3と、その一端部が前記筒部の周りに挿入され、その他端が前記トーションバー3の他端に同軸的に連結される第2の操舵軸4と、前記トーションバー3の捩れに応じた第1及び第2の操舵軸2,4の相対回転変位量によって前記操舵輪1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ5と、該トルクセンサ5が検出したトルクに基づいて駆動される操舵補助用のモータ6と、該モータ6の回転に連動し、該回転を減速して第2の操舵軸4に伝達する小径ギヤ(以下ウォームと云う)71及び大径ギヤ(以下ウォームホイールと云う)72を有する減速機構7と、前記トルクセンサ5及び前記減速機構7が収容されるハウジング8とを備え、このハウジング8に前記モータ6が取付けられている。
【0015】
ハウジング8は、前記トルクセンサ5を収容する第1の収容部8aと、該収容部8aに連続し、前記ウォームホイール72を収容する第2の収容部8bと、該収容部8bに連続し、前記ウォーム71を収容する第3の収容部8cとを備えている。
【0016】
図2は減速機構部分の断面図である。
収容部8cはウォーム71の軸長方向に長くなっており、その長手方向一端に第1の嵌合孔81が設けられ、該嵌合孔81に保持筒9が圧入によって嵌合されている。また、収容部8cの他端には第2の嵌合孔82及び該嵌合孔82に連続するねじ孔83が設けられ、該ねじ孔83にねじ環10が螺着されている。また、収容部8cの長手方向中間には後記する第2の軸受の一端が略半円形の座体11を介して当接する当接部84が設けられている。
【0017】
また、ハウジング8には前記第3の収容部8cに連通するケースを有する前記モータ6が取付けられている。
【0018】
減速機構7は、前記モータ6の出力軸60に繋がる軸部71aを有するウォーム71と、前記第2の操舵軸4の中間に嵌合固定されるウォームホイール72とを備え、これらウォーム71及びウォームホイール72の噛合により前記出力軸60の回転を減速して第2の操舵軸4に伝達し、該第2の操舵軸4からユニバーサルジョイントを経て例えばラックピニオン式舵取機構(図示せず)へ伝達するようにしている。
【0019】
ウォーム71は第2の操舵軸4の軸芯と交叉するように配置されており、その一端の軸部71aに第1の転がり軸受12の内輪が嵌合され、該転がり軸受12の外輪が前記保持筒9内に遊嵌されることによって、一端の軸部71aが第1の嵌合孔81に回転可能に支持され、他端の軸部71aが第2の転がり軸受13を介して前記第2の嵌合孔82に回転可能に支持され、前記ねじ孔83に螺着されたねじ環10が第2の転がり軸受13の外輪に当接し、該ねじ環10、前記前記座体11及び当接部84によって第2の転がり軸受13の軸長方向への移動を拘束している。また、他端の軸部71aが継筒14の内面にスプライン嵌合されて前記出力軸60に連結されている。尚、一端の軸部71aには止め輪15が設けられ、該止め輪15によってウォーム71がモータ6と反対方向へ移動することを拘束してある。
【0020】
図3は図2のIII −III 線の拡大断面図である。
第1の転がり軸受12は保持筒9内への遊嵌による嵌合隙間量だけ保持筒9に対しラジアル方向への移動を可能としてあり、保持筒9はその内周面に複数の環状溝16,16が離隔して設けてあり、これら環状溝16,16に前記第1の転がり軸受12の外周面と接触するコイルばね17,17がその軸心が環状になるように嵌合保持してある。
【0021】
図4はコイルばねの正面図、図5はコイルばねの撓み量と弾性復元力との関係を示す図である。
コイルばね17,17は線径が0.1乃至0.2mmの金属線をコイル状に巻回したものであり、これらコイルばね17,17をその軸心が環状になるように巻回し、その両端を結合してある。これらコイルばね17,17はその外周部が前記環状溝16,16に保持され、内周部が前記転がり軸受12の外周面に接触し、内周部及び外周部の間の撓みによって転がり軸受12をラジアル方向へ付勢し、ウォーム71をウォームホイール72との噛合部へ付勢している。また、コイルばね17は巻き付け角が軸心に対して30°乃至75°となるように傾斜させ、図5に示す如く予圧を加えた状態においては撓み量に対する弾性復元力の変化量を比較的少なくしてある。
【0022】
実施の形態において、ウォーム71を組み込む場合、例えば環状溝16,16にコイルばね17をその軸心が環状になるように嵌合保持するとともに、その内周面に第1の転がり軸受12を遊嵌してなる保持筒9をハウジング8の第1の嵌合孔81に圧入して取付けた状態で、第2の嵌合孔82から第3の収容部8cにウォーム71を挿入し、該ウォーム71の一端側軸部71aを第1の転がり軸受12の内輪に嵌合支持するとともに、第2の嵌合孔82及びウォーム71の他端側軸部71aに第2の転がり軸受13を嵌合し、ねじ環10をねじ孔83に螺着することにより第2の転がり軸受13の外輪を座体11及びねじ環10間で挟み込みウォーム71の軸長方向への移動を拘束する。
【0023】
この組込まれたウォーム71を付勢するコイルばね17は、その内周部が第1の転がり軸受12に当接し、全周位置から転がり軸受12をラジアル方向へ付勢し、ウォーム71をウォームホイール72との噛合部へ付勢するため、ウォーム71及びウォームホイール72の噛合部のバックラッシュ量を少なくすることができ、しかも、ウォーム71及びウォームホイール72の歯の摩耗量が増大したり、合成樹脂製のウォームホイール72が冬季の低温等によって収縮したりすることによって噛合状態が経時変化したときにおいてもバックラッシュ量を少なくすることができる。さらに、コイルばね17はその軸心が環状になるように巻回してあるため、ゴム環を用いた従来のものに比較してコイルばね17の耐久性を高めることができる。また、予圧を加えた状態においてはコイルばね17の撓み量に対する弾性復元力の変化量が比較的少ないため、ウォーム71及びウォームホイール72の噛合抵抗を小さくすることができ、モータ6が操舵補助した後の操舵輪の戻り抵抗を小さくすることができる。
【0024】
尚、以上説明した実施の形態では、ハウジング8に固定する保持筒9を設け、該保持筒9にコイルばね17を保持したが、その他、保持筒9の環状溝をなくし、転がり軸受12の外周面に前記環状溝16を設けて前記コイルばね17を転がり軸受12に保持してもよい。実施の形態の如く保持筒9を設けることにより、コイルばね17及び第1の転がり軸受12のハウジング8内への組込みが容易にできる。
【0025】
また、コイルばね17はコイルばねの両端を結合して環状としてあるが、コイルばねの両端を結合することなくコイルばねを例えば前記環状溝16内でその軸心が略C字形になるように巻回することにより環状としてもよい。
【0026】
また、以上説明した実施の形態の減速機構7は、ウォームである小歯車71及びウォームホイールである大歯車72を備えたウォーム歯車である他、ハイポイドピニオンである小歯車71及びハイポイドホイールである大歯車72を備えたハイポイド歯車であってもよい。
【0027】
【発明の効果】
第1発明によれば、コイルばねをその軸心が環状になるように巻回し、転がり軸受をラジアル方向へ付勢するため、小径ギヤ及び大径ギヤの噛合部のバックラッシュ量を良好に少なくすることができ、しかも、保持筒を備えるため、コイルばね及び転がり軸受のハウジング内への組込が容易にできる。また、コイルばねはその軸心が環状になるように巻回されているため、ゴム環を用いた従来のものに比較してコイルばねの耐久性を高めることができ、長期間にかけてバックラッシュによる音鳴りが自動車の車室に洩れることを防止できるとともに、予圧荷重の設定の自由度を比較的多くすることができ、また、組み付け時にコイルばねが破損することを防止することができる。
【0028】
第2発明によれば、コイルばねが内周部と外周部との間で30°乃至75°に傾斜しており、撓み量に対する弾性復元力の変化量を比較的少なくすることができるため、小径ギヤ及び大径ギヤの噛合抵抗を小さくすることができ、モータが操舵補助した後の操舵輪の戻り抵抗を小さくでき、操舵輪を円滑に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式舵取装置の断面図である。
【図2】本発明に係る電動式舵取装置の減速機構部分の断面図である。
【図3】図2のIII −III 線の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る電動式舵取装置のコイルばねの正面図である。
【図5】本発明に係る電動式舵取装置のコイルばねの撓み量と弾性復元力との関係を示す図である。
【図6】従来における電動式舵取装置の断面図である。
【図7】従来における電動式舵取装置の減速機構部分の断面図である。
【符号の説明】
4 操舵軸
6 モータ
7 減速機構
71 小径ギヤ(ウォーム)
72 大径ギヤ(ウォームホイール)
8 ハウジング
12 第1の転がり軸受
17 コイルばね[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric steering apparatus using a motor as a generation source of steering assist force.
[0002]
[Prior art]
Automobile steering is performed by turning a steering wheel arranged inside the passenger compartment to a steering mechanism arranged outside the passenger compartment for steering the steering wheel (generally the front wheels). Done.
[0003]
FIG. 6 is a cross-sectional view of an electric steering apparatus according to a conventional example, and FIG. 7 is a cross-sectional view of a speed reduction mechanism portion.
As shown in FIG. 6, for example, an electric steering apparatus for an automobile includes a
[0004]
As shown in FIG. 7, the
[0005]
When the
[0006]
Further, a rubber ring is provided between the outer peripheral surfaces of the rolling
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional electric steering apparatus configured to reduce the backlash amount using the rubber ring as described above, the rubber ring provided around the outer periphery of the rolling bearing in the steering direction in the radial direction. Therefore, there is a problem that the rubber ring is liable to sag and the like, and the amount of backlash increases due to this deterioration, and the elastic restoring force of the rubber ring itself Because of the biasing, the degree of freedom of setting the preload by this biasing is relatively low, and when the rubber ring is assembled by expanding the diameter, the rubber ring is often damaged. Further, there is a risk of deterioration due to a lubricant such as grease.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and the coil spring has a configuration in which the coil spring is wound around the outer periphery of the rolling bearing so that the axial center thereof is annular, thereby reducing the backlash amount by the coil spring. Another object of the present invention is to provide an electric steering device that can improve the durability of the coil spring and can relatively increase the degree of freedom in setting a preload.
[0009]
Further, by setting the winding angle of the coil spring to 30 ° to 75 ° with respect to the axial center, the amount of change in the elastic restoring force with respect to the amount of bending can be relatively reduced, and the meshing portion of the small diameter gear and the large diameter gear An object of the present invention is to provide an electric steering apparatus capable of reducing the resistance of the motor.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
An electric steering device according to a first aspect of the invention is a small-diameter gear that is interlocked with the rotation of a steering assisting motor and is rotatably supported in a housing via a rolling bearing, and the small-diameter gear meshes with the small-diameter gear. In the electric steering apparatus having a large-diameter gear attached to a steering shaft that is arranged non-parallel to the rotation center of the motor and assisting the steering by the rotation of the motor, the rolling bearing is loosely fitted on the inner periphery thereof And the outer peripheral portion includes a holding cylinder fitted and fixed in the housing, and a plurality of annular grooves are provided in the inner peripheral portion of the holding cylinder or the outer peripheral portion of the rolling bearing. Each of the coil springs is wound so that its axis is annular.
[0011]
In the first invention, when the small-diameter gear is supported in the housing , the coil springs are fitted and held in the plurality of annular grooves, and the coil springs are slightly bent between the inner peripheral portion and the outer peripheral portion. Then, the coil spring and the rolling bearing are inserted and supported in the housing together with the holding body, and a preload in the radial direction is applied to the small diameter gear. By this preload, the small-diameter gear is biased toward the large-diameter gear, and the backlash amount of the meshing portion of these small-diameter gear and large-diameter gear can be reduced. In addition, since the coil spring is wound so that its axis is in an annular shape, the durability of the coil spring can be improved compared to the conventional one using a rubber ring, and the preload can be set freely. The degree can be made relatively large, and the coil spring can be prevented from being damaged during assembly.
[0012]
The electric steering apparatus according to a second aspect is characterized in that the winding angle of the coil spring is 30 ° to 75 ° with respect to the axis.
[0013]
In the second invention, since the coil spring is inclined between 30 ° and 75 ° between the inner peripheral portion and the outer peripheral portion, the amount of change in the elastic restoring force with respect to the deflection amount can be relatively reduced. The resistance of the meshing portion of the small diameter gear and the large diameter gear can be reduced. Therefore, the return resistance of the steered wheel after the motor assists in steering can be reduced, and the steered wheel can be returned smoothly.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings illustrating embodiments thereof.
FIG. 1 is a sectional view of an electric steering apparatus according to the present invention.
The electric steering apparatus has one end connected to a steering wheel 1 for steering and a
[0015]
The
[0016]
FIG. 2 is a cross-sectional view of the speed reduction mechanism portion.
The
[0017]
Further, the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
The first rolling bearing 12 can move in the radial direction with respect to the holding
[0021]
FIG. 4 is a front view of the coil spring, and FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the amount of deflection of the coil spring and the elastic restoring force.
The coil springs 17 and 17 are formed by winding a metal wire having a wire diameter of 0.1 to 0.2 mm in a coil shape. The coil springs 17 and 17 are wound so that the axial center thereof is annular, Both ends are connected. These coil springs 17, 17 have outer peripheral portions held in the
[0022]
In the embodiment, when the
[0023]
The
[0024]
In the embodiment described above, the holding
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the invention, the coil spring is wound so that its axis is annular, and the rolling bearing is urged in the radial direction. In addition, since the holding cylinder is provided, the coil spring and the rolling bearing can be easily assembled into the housing. In addition, since the coil spring is wound so that its axis is annular, the durability of the coil spring can be improved compared to the conventional one using a rubber ring, and it is caused by backlash over a long period of time. Sound noise can be prevented from leaking into the vehicle compartment, the degree of freedom in setting the preload can be relatively increased, and the coil spring can be prevented from being damaged during assembly.
[0028]
According to the second invention, the coil spring is inclined between 30 ° and 75 ° between the inner peripheral portion and the outer peripheral portion, and the amount of change in the elastic restoring force with respect to the deflection amount can be relatively reduced. The meshing resistance of the small-diameter gear and the large-diameter gear can be reduced, the return resistance of the steering wheel after the motor assists steering can be reduced, and the steering wheel can be returned smoothly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an electric steering apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of a speed reduction mechanism portion of the electric steering apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is a front view of a coil spring of the electric steering apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the amount of deflection of the coil spring and the elastic restoring force of the electric steering apparatus according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a conventional electric steering apparatus.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a speed reduction mechanism portion of a conventional electric steering apparatus.
[Explanation of symbols]
4
72 Large diameter gear (worm wheel)
8
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