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JP3620365B2 - 連結釘用釘打機における釘供給機構 - Google Patents

連結釘用釘打機における釘供給機構 Download PDF

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JP3620365B2
JP3620365B2 JP25081699A JP25081699A JP3620365B2 JP 3620365 B2 JP3620365 B2 JP 3620365B2 JP 25081699 A JP25081699 A JP 25081699A JP 25081699 A JP25081699 A JP 25081699A JP 3620365 B2 JP3620365 B2 JP 3620365B2
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nails
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義行 天田
泰宣 粟飯原
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Max Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釘軸同士を密着させて連結した連結釘を並列状に収容可能なマガジンからノーズ部へ向けて送り出す連結釘用釘打機における釘供給機構に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、連結釘をマガジン内に並列状態にして収納した場合、マガジン内から釘供給路に送り出し、さらにノーズ部に供給するためには、通常は、最内側の1連目の連結釘の両側をセパレート部材と送り部材等で押えて移送していた。セパレート部材は1連目と2連目の連結釘との間に進入して両連結釘を分離するもので、1連目の連結釘はこのセパレート部材と送り部材とによってクランプされた状態でノーズ部側に送られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、釘打込み作業の途中で連結釘の種類を変えたいときは、マガジンの内部及びノーズ部に残っている連結釘を取り除く必要がある。この場合、マガジンの裏側にある解除用レバーを操作して送り部材による押圧を解除してクランプを緩めなければならない。したがって、作業性が悪いという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、連結釘を確実に供給することができるとともに、作業途中で連結釘を除去する必要があるときは、レバー操作などの必要なしに簡単に連結釘を取り除くことができる連結釘用釘打機における釘供給機構を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る連結釘用釘打機における釘供給機構は、多数の釘を真直状に連結した連結釘を並列状態で複数収容可能なマガジンから、前記連結釘を連続してノーズ部へ供給するようになした連結釘用釘打機において、前記マガジンとノーズ部間で連結釘を案内する釘供給路の一方の壁を構成する固定ガイド壁と、該固定ガイド壁と所定間隔を隔てて対峙して釘供給路の他方の壁を構成する開閉ドア部材とを備え、前記開閉ドア部材には、マガジン内に進入する位置とマガジン内から退避する位置との間で摺動可能なセパレータを設け、該セパレータには、釘供給路へ進出可能であってマガジン内及び釘供給路内の釘軸と係合可能な送り手段を担持させるとともに、前記固定ガイド壁の外側に設けられたピストン・シリンダ機構により前記釘供給路に沿って往復動可能に設けられたピストンロッドに、上記釘供給路を跨ぐように配置された連携アームの一端を取り付け、連携アームの他端をセパレータに設けられた連結片に係脱可能とし、上記ピストン・シリンダ機構により前記セパレータを往復駆動させることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の釘送り機構を実施した釘打機の一部を示すもので、釘打ち出し用の筒状ノーズ部1とマガジン2間に形成された釘供給路3の一方のガイド壁を構成しているドア部材4を開いた状態を示している。なお、図2に示すように、マガジン2には多数の釘を直線状に連結した複数連の連結釘10A、10B、10Cが並列状態で収納されている。そして、外側の連結釘10B、10Cがプッシャバネ5の作用により内側の固定ガイド壁6側に付勢されている。
【0007】
釘供給路3の他方のガイド壁を構成している固定ガイド壁6の背面側には釘供給方向に沿って送りピストン・シリンダ機構7(作動機構)が設置され、そのピストン8aに結合したピストンロッド8には図3及び図4に示される連携アーム9が取り付けられ、この連携アーム9は釘供給路3の上面を跨ぎ、その先端がドア部材4側に臨むように設けられている。
【0008】
ドア部材4には釘供給路3に面してセパレータ11が釘供給路3に沿って摺動可能に担持されている。セパレータ11は常時バネ20により前方に付勢されている。また、該セパレータ11の後部11aはマガジン2内へ進入する位置からマガジン2内から完全に脱出する範囲で移動可能である。セパレータ11は、その上方に突出形成された連結片12が前記連携アーム9と係合する。すなわち、セパレータ11はバネ20により常時前方に付勢されているので、連結釘がないときだけでなくドア部材4を開いたときにも、図1に示すように前側に位置している。したがって、ドア部材4を開いた後に閉じると、セパレータ11の上方に突出した連結片12と連携アーム9とが係合する。この係合によってセパレータ11は送りピストン・シリンダ機構7の作動で往復駆動される。
【0009】
次に、セパレータ11には第1送り手段13と第2送り手段14がそれぞれ前後に設けられている。第1送り手段13はセパレータ11の前方部分に形成されている凹部内にピンによって回動自在に支持されている。第1送り手段13には釘の軸方向に沿って上下に3個の爪15、16、17(図1参照)が形成されており、釘供給路3内に突出して釘軸の長さに応じて軸の下方向まで保持できるように設定されている。
【0010】
セパレータ11の後部11aは上下方向の幅が狭くかつ先端が薄くなる斜面状に形成されており、この部分がマガジン2内に進入してマガジン2内に並列して収容されている連結釘を分離する。このセパレータ11の後部に形成された凹部内には第2送り手段14がピンによって回動自在に支持されている。
【0011】
前記第1送り手段13の先端には複数の爪15、16、17が形成され、また第2送り手段14の先端にもマガジン2内に進入する爪18が形成されている。そして、後に詳しく説明するように、セパレータ11の往復動に伴い、第1送り手段13の爪と第2送り手段14の爪が協働してマガジン2内の連結釘と釘供給路3内の連結釘とに係合することにより、連結釘をノーズ部方向へ供給する。
【0012】
なお、第1送り手段13と第2送り手段14はそれぞれピンに装着した捻りコイルバネ(図示せず)の作用で上記各爪が供給路内へ突出する方向へ付勢されている。また、19は逆止爪である。
【0013】
次に、図5〜図8により、釘の供給状態の作動を説明する。まず、図5はマガジン2に3連の連結釘10A、10B、10Cを装填した状態であり、ピストンロッド8は前端位置に作動しており、これによりセパレータ11がノーズ部1に近い最前位置に配置されている。
【0014】
ここで釘打機を空打ち作動させると、図6のように送りシリンダ8bの前方室にエアーが導入され、送りピストン8aが後退駆動される。これによってセパレータ11の後端部がマガジン2内に進入し、一連の連結釘10Aと他の一連の連結釘10Bとを分ける。このとき第2送り手段14の爪18が分けられた連結釘10Aの先頭の釘と係合する関係ができる。
【0015】
空打ち作動後の打撃機構の復帰行程時に、図7のように送りシリンダ前室内のエアーが排気され、ピストンロッド8は送りシリンダ8b内に配置されたバネ(図示せず)の作用で前進させられる。これに伴って、セパレータ11が前進し、第2送り手段14の爪18に係合している連結釘10Aが前方へ移動される。連結釘10Aは固定ガイド壁6に配置されている逆止爪19と係合する。
【0016】
同様にして何回目かの空打ち作動の復帰行程でセパレータ11が前進し、図8のように2つの送り手段13、14の爪と係合している連結釘10Aを前進させる。連結釘10Aの先頭の釘がノーズ部1内に押し込まれた位置で、先頭の釘がノーズ部1の壁に当接して連結釘10Aの前進が停止され、これによって釘と係合している第1送り手段13及び第2送り手段14が停止し、セパレータ11も前進が停止される。このとき、送りピストン8aに作用しているバネ力の作用で送り手段の爪15、16、17、18を介して連結釘10Aを前方へ押圧している。
【0017】
上記の状態でノーズ部1内に供給された連結釘10Aの実打が開始される。その後はセパレータ11は実打毎に最後退位置と連結釘の1本分の連結ピッチ相当分のストロークで往復作動して連結釘を次々にノーズ部1方向へ供給する。
【0018】
次に、マガジン2内の1連目の連結釘10Aが消費されると、セパレータ11の往復動により続いて2連目の連結釘10Bが、さらにその後は3連目の連結釘10Cが連続して供給され、打ち込み作業を継続することができる。
【0019】
上述のように、上記釘供給機構によれば、セパレータ11に送り手段13、14を担持させ、送りピストン・シリンダ機構7によりセパレータ11を往復駆動させることによりセパレータ11とともに送り手段13、14をマガジン2内又は釘供給路3内の釘の釘軸と係合させて連結釘をノーズ部1側に供給するものであるから、釘を連続的に打ち込むことができるとともに、釘打込み作業の途中で連結釘の種類を変える必要があるときは、図1のようにドア部材4を開くことにより、セパレータ11と送り手段13、14が連結釘から離れる。したがって、マガジン2の内部及びノーズ部1に残っている連結釘を簡単に取り除くことができる。
【0020】
なお、送り手段は上述のようにセパレータ11に設ける例に限定されない。例えば、図9に示すように、第1送り手段13と第2送り手段14をピストンロッド8とセパレータ11にそれぞれ1個ずつ担持させてもよい。この場合、ピストンロッド8には長穴21を開け、この長穴21に第1送り手段13の軸22を回動かつ摺動自在に取り付けるとともに、上記軸22をバネ23によって常時前方に付勢する構成とする。このような構成によっても、連結釘をノーズ部1に順次供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釘送り機構を実施した釘打機の一部の説明図
【図2】上記釘打機のドア部材を閉じた状態の横断面図
【図3】上記釘打機の第1送り手段で切断した状態の縦断面図
【図4】上記釘打機の第2送り手段で切断した状態の縦断面図
【図5】マガジンに連結釘を装填した状態の断面図
【図6】フィードピストンが後退した状態の断面図
【図7】フィードピストンが復帰前進した状態の断面図
【図8】フィードピストンが2度往復動した後にまた復帰した状態の断面図
【図9】送り手段の他の取付態様説明図
【符号の説明】
1 ノーズ部
2 マガジン
3 釘供給路
4 ドア部材
11 セパレータ
13 第1送り手段
14 第2送り手段

Claims (1)

  1. 多数の釘を真直状に連結した連結釘を並列状態で複数収容可能なマガジンから、前記連結釘を連続してノーズ部へ供給するようになした連結釘用釘打機において、
    前記マガジンとノーズ部間で連結釘を案内する釘供給路の一方の壁を構成する固定ガイド壁と、該固定ガイド壁と所定間隔を隔てて対峙して釘供給路の他方の壁を構成する開閉ドア部材とを備え、
    前記開閉ドア部材には、マガジン内に進入する位置とマガジン内から退避する位置との間で摺動可能なセパレータを設け、該セパレータには、釘供給路へ進出可能であってマガジン内及び釘供給路内の釘軸と係合可能な送り手段を担持させるとともに、
    前記固定ガイド壁の外側に設けられたピストン・シリンダ機構により前記釘供給路に沿って往復動可能に設けられたピストンロッドに、上記釘供給路を跨ぐように配置された連携アームの一端を取り付け、連携アームの他端をセパレータに設けられた連結片に係脱可能とし、上記ピストン・シリンダ機構により前記セパレータを往復駆動させる
    ことを特徴とする連結釘用釘打機における釘供給機構。
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