JP3698376B2 - 同期再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は映像信号と音声信号とを同期させながら再生する同期再生装置に関し、特にデジタル符号化された映像信号,及び音声信号の各ビットストリームを復号化再生する際の同期再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
映像信号と音声信号とを同期させながら再生する同期再生装置においては、デジタル符号化された映像信号と音声信号にそれぞれの表示時刻のデータを付与してパケット化し、これらの多重化された情報は蓄積メディアや通信メディア等の伝送媒体に記録される。このような伝送媒体に記憶された多重化ビットストリームは復号化装置に伝送され、映像信号と音声信号に分離してそれぞれ復号化再生される。この再生時に映像信号と音声信号の同期をとることは必要不可欠であり、映画などにおける人物のセリフと口の動きの一致を指すリップシンクレベルの同期は、約1/10秒以内の誤差に抑える必要があるといわれる。
【0003】
動画像圧縮符号化の国際標準であるMPEG規格等では上記のような同期をとるために、符号化装置には時刻基準となるシステム時計と、時間基準となるSCR(System Clock Reference)やPCR(Program Clock Reference) が設けられており、システム時計はこのSCRやPCRの値を参照することによって正しい時刻にセット・校正される。また、映像信号,及び音声信号の再生の基本単位である映像フレーム,及び音声フレームの表示を、いつすべきかを示す表示時刻であるPTS(Presentation Time Stamp) のデータがデジタル符号化された映像信号,及び音声信号の各ビットストリームに付与してパケット化されている。
【0004】
復号化装置には符号化装置のシステム時計と同様に、時刻基準となる内部時計が設けられ、この内部時計の示す時刻が映像フレーム,及び音声フレームのそれぞれに付加された映像表示時刻,及び音声表示時刻と一致したとき、その映像フレーム,及び音声フレームを表示することにより、映像信号と音声信号の同期再生出力が可能となる。このような復号化装置の内部時計の周波数は、システム時計の周波数と同じ27MHzでカウントアップされ、また、その内部時計を正しい時刻にセット・校正するための時間基準となるSCRやPCRのデータは、映像信号と音声信号の多重化ビットストリームと一緒に符号化装置から伝送媒体をへて復号化装置に伝送される。
【0005】
図14(a) は、映像信号と音声信号の同期再生の仕組みの概念を示す説明図である。図において、中段は復号化装置が有する内部時計を表し、右方向に進むにつれて時刻はカウントアップされる。上段と下段はそれぞれ再生映像信号,再生音声信号を表し、映像フレーム,音声フレームが時間軸にそって連続的に表示されていく状態を示している。また、映像フレームの表示周期は5,音声フレームの表示周期は4であり、各フレームの先頭に付いている数字はそのフレームに対応する表示時刻を示している。
【0006】
このように、映像信号と音声信号の表示周波数、または符号化装置のシステム時計と復号化装置の内部時計の周波数が異なる場合、再生映像信号と再生音声信号の同期ずれが発生する可能性がある。また、復号化装置におけるシステムの構成方法によっては符号化装置の各周波数との一致がとれなくなり、結果として再生映像信号と再生音声信号の同期ずれが生じることになる。
【0007】
例えば復号化装置において、映像信号の表示周波数がずれてしまった場合の例を図14(b) に示す。この図は、復号化装置における映像信号の周波数が符号化装置における映像信号の周波数の5/6倍となり、映像フレームの表示周期が5から6にずれた場合の例を示している。その結果映像フレームと音声フレームの相対位置がずれていき、映像表示時刻が20である音声フレームに比べて、映像表示時刻が20である映像フレーム1301は時間4だけ遅れて表示され、再生映像信号と再生音声信号の同期ずれが発生している。
【0008】
上記のように、復号化装置では映像フレーム,及び音声フレームのもつ映像表示時刻,及び音声表示時刻が内部時計の示す時刻と一致したときに、そのフレームを表示するようにしているので、映像信号と音声信号の同期を保った状態で復号化再生をすることができる。このとき、再生映像信号と再生音声信号の同期を保つには、映像フレーム,及び音声フレームのもつ映像表示時刻,及び音声表示時刻と内部時計の時刻との比較を行うことにより、映像表示時刻,及び音声表示時刻と内部時計の時刻とのずれを検出して、表示タイミングの補正を行う必要がある。
【0009】
ここで、各音声フレームの音声表示時刻を内部時計の時刻に合わせて音声信号の復号化再生を操作すると、結果として一部の音声フレームが欠落して表示され、再生音声信号に不連続が発生する場合がある。この例を図15に示す。図15(a) は、各音声フレームのもつ音声表示時刻が内部時計の時刻とずれて、再生映像信号と再生音声信号に同期ずれが発生している場合の例を示す図である。ここで、図15(b) に示すように、各音声フレームの音声表示時刻を内部時計に合わせることによって同期ずれを解消すると、連続する音声フレームの間に時間的不連続が発生して音声信号が滑らかに再生されず、結果として音質の劣化が生じることになる。この音質の劣化は人間の耳に知覚されやすい。
【0010】
そこで、従来の復号化装置には、図15(c) に示すような、再生音声信号の出力を重視する方法であるオーディオマスタ方式(例えば、特開平7−50818号に開示)が適用されていた。この図に示すように、オーディオマスタ方式では、各音声フレームを表示すると同時に各音声フレームの音声表示時刻を用いて内部時計の時刻が更新されているので、連続する音声フレームの間に時間的不連続が発生することなく、音声信号が滑らかに再生出力されることになる。このとき各映像フレームの映像表示時刻は内部時計の時刻と比較され、その比較の結果により各映像フレームの表示を早めたり遅らせたりする操作を行っている。
【0011】
このようなオーディオマスタ方式における映像フレームの表示の操作の例を図16を用いて説明する。図16(a) は、内部時計が各音声フレームの音声表示時刻を用いて更新され、映像表示時刻は内部時計の時刻とずれている状態を示している。まず、映像フレームの映像表示時刻から内部時計の時刻を引いて差分値を求め、この差分値と所定の範囲との比較をし、差分値が所定の範囲に収まらない場合に映像フレームの表示を早めたり遅らせたりする操作を行う。このような所定の範囲は、つまり再生映像信号と再生音声信号の同期ずれの許容範囲であり、例えば−5〜+5と設定する。
【0012】
図16(a) より、内部時計の時刻26において、映像フレーム1501の差分値は−6であり許容範囲−5〜+5を越えている。差分値が−6であるということは、この映像フレーム1501を表示すべき時刻を大きく過ぎているということを示している。この場合、図16(b) に示すように、映像フレーム1501は表示せず、その次の映像フレーム1502を表示する。
【0013】
また、図16(c) では、時刻12において、映像フレーム1503の差分値は+6であり許容範囲−5〜+5を越えている。差分値が+6であるということは、この映像フレーム1503を表示すべき時刻にまだ達していないということを示している。この場合、図16(d) に示すように、映像フレーム1504の表示を再度行なう。
【0014】
上記のようにして、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置では、映像フレームの表示のみを操作して音声フレームの時間的連続性を保ちながら同期ずれを解消するようにしているので、音声の品質を落さずに再生映像信号と再生音声信号の同期が保たれることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする第1の課題を図17を用いて説明する。図17(a) ,図17(b) は、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置の起動状態におけるデータの開始部分が入力された場合の例を示す説明図である。図17(a) に示すように、起動状態における音声フレームの音声表示時刻は0,映像フレームの映像表示時刻は1であり、このように音声表示時刻の方が映像表示時刻よりも早い場合は、映像信号と音声信号の同期再生が可能となり問題はない。
【0016】
しかしながら、図17(b) に示すように、起動状態において音声フレームの音声表示時刻(時刻5)の方が映像フレームの映像表示時刻(時刻0)よりも遅い場合は、最初の音声フレーム1601の音声表示時刻5から内部時計のカウントアップを開始するため、映像表示時刻0である映像フレーム1602の表示が飛ばされてしまい、映像信号の頭欠けが起きてしまうという問題点が生じる。
【0017】
次に、本発明が解決しようとする第2の課題を図18を用いて説明する。図18(a) は、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置の再生映像信号と再生音声信号が共に正常に出力されている通常状態において、音声表示時刻に時間的不連続が存在する場合の例を示す図である。この図において、映像フレームの表示周期は5,音声フレームの表示周期は4であり、音声フレーム1704と音声フレーム1705との間に時間飛びが発生している。このとき、図18(b) に示すように、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置では再生音声信号の時間的連続性を重視しているので、音声フレーム1705を表示すると同時にその音声表示時刻20を用いて内部時計が更新され、映像フレーム1702を表示しようとするとその映像表示時刻と内部時計の時刻23との差分値が−8となり許容範囲−5〜+5を越えてしまう。そのため、映像フレーム1702の表示は飛ばされて次の映像フレーム1703が表示されるが、この映像フレーム1703は正確に同期がとれた状態ではない。
【0018】
このように音声表示時刻に不連続が存在すると、映像フレームが欠落して映像フレームの滑らかな表示をすることができず、しかも欠落した映像フレームの次の映像フレームは正確な同期状態で再生できないという問題点が生じる。
【0019】
さらに、本発明が解決しようとする第3の課題を図19を用いて説明する。図19(a) は、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置の再生映像信号と再生音声信号が共に正常に出力されている通常状態において、トラックジャンプ等により多重化ビットストリームの入力データに時間的不連続が発生した場合の例を示す図である。この図において、映像フレームの表示周期は5,音声フレームの表示周期は4であり、映像フレーム1801と映像フレーム1802、また、音声フレーム1804と音声フレーム1805の間に時間飛びが発生している。このとき、図19(b) に示すように、復号化装置にオーディオマスタ方式を適用せず、再生映像信号の連続性を重視して映像フレームの表示をすると、シーンチェンジと同様の効果を得ることができ問題はない。
【0020】
しかしながら、図19(c) に示すように、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置では映像フレーム1802を表示する際、内部時計は音声フレーム1805の表示時刻24で更新されているので、映像フレーム1802の映像表示時刻20と内部時計の時刻10との差分値が+10となり、許容範囲を越えてしまい映像フレーム1801の表示が再度行なわれる。次に映像フレーム1802を表示しようとするが、今度はその映像表示時刻20と内部時計の時刻27との差分値が−7となり、許容範囲を越えてしまうため映像フレーム1802の表示は飛ばされ次の映像フレーム1803が表示される。しかもこの映像フレーム1803は正確に同期がとれた状態ではない。
【0021】
このように通常状態において、トラックジャンプ等のため多重化ビットストリームに時間的不連続が発生した場合、オーディオマスタ方式を適用した復号化装置では映像フレームが欠落して映像フレームの滑らかな表示をすることができず、しかも欠落した映像フレームの次の映像フレームは正確な同期状態で再生できないという問題点が生じる。
【0022】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、起動動作時や通常動作時に、映像表示時刻や音声表示時刻に時間的不連続が発生するいかなる場合においても、それぞれの場合に応じて最適な映像フレームと音声フレームの表示が行われて映像信号と音声信号の同期再生が可能となる、同期再生装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる発明は、再生映像信号の基本単位である映像フレームを符号化した映像符号化データと、該映像フレームの再生映像信号を出力すべき時刻を示す映像表示時刻のデータと、再生音声信号の基本単位である音声フレームを符号化した音声符号化データと、該音声フレームの再生音声信号を出力すべき時刻を示す音声表示時刻のデータと、システム時刻のデータと、がパケット化された多重化ビットストリームを入力とし、上記多重化ビットストリームから上記映像符号化データ,上記音声符号化データ,上記映像表示時刻データ,上記音声表示時刻データ,上記システム時刻データを分離するシステム多重化分離手段と、上記映像符号化データを復号化し、再生映像信号を得る映像信号復号化手段と、上記音声符号化データを復号化し、再生音声信号を得る音声信号復号化手段とを備え、映像信号と音声信号を同期させながら再生する同期再生装置であって、再生映像信号と再生音声信号の出力を開始する起動動作時は、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された上記システム時刻を選択し、起動動作の後の、再生映像信号と再生音声信号の出力を連続的に行う通常動作時は、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された上記音声表示時刻を選択する選択手段と、上記起動動作時には、上記選択手段が出力する上記システム時刻を参照して自身の時刻を設定し、上記通常動作時には、上記選択手段が出力する上記音声表示時刻を参照して自身の時刻を設定し、連続した基準時刻を発生する内部時計と、上記起動動作時,及び上記通常動作時には、上記映像表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を映像表示時刻誤差として出力する映像表示時刻比較手段と、上記起動動作時,及び上記通常動作時には、上記音声表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を音声表示時刻誤差として出力する音声表示時刻比較手段と、上記起動動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まったときに、上記再生映像信号の出力を開始するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まるように、上記再生映像信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記映像信号復号化手段を制御する映像制御手段と、上記起動動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まるように、上記再生音声信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記音声信号復号化手段を制御する音声制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明の請求項2にかかる同期再生装置は、請求項1記載の同期再生装置において、上記映像制御手段は、上記起動動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まったときに、上記再生映像信号の出力を開始するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まっているかを監視し、その範囲を越えた場合、所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まるように、上記再生映像信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記映像信号復号化手段を制御するものであり、上記音声制御手段は、上記起動動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まっているかを監視し、その範囲を越えた場合、所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まるように、上記再生音声信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記音声信号復号化手段を制御するものであることを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明の請求項3にかかる同期再生装置は、請求項1,又は2記載の同期再生装置において、上記選択手段は、上記通常動作時において上記多重化ビットストリームに時間的不連続が発生する時には、上記通常動作に復帰するまでの間、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された映像表示時刻を選択するものであり、上記内部時計は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記選択手段の出力する映像表示時刻を参照して自身の時刻を設定し、連続した基準時刻を発生するものであり、上記映像表示時刻比較手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記映像表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を映像表示時刻誤差として出力するものであり、上記音声表示時刻比較手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記音声表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を音声表示時刻誤差として出力するものであり、上記映像制御手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記映像表示時刻誤差の値にかかわらず、上記再生映像信号を欠落なく出力するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VL)〜THmax(VL)を超えるときは、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を起動制御し、上記再生音声信号の出力が開始された時点で、上記映像制御手段は上記通常動作時の制御に復帰するものであり、上記音声制御手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記再生音声信号の出力を停止するよう、上記音声信号復号化手段をリセット制御し、上記映像制御手段が上記音声信号復号化手段を起動制御した後、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内になったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声復号化手段を制御し、上記再生音声信号の出力が開始された時点で、上記通常動作時の制御に復帰するものであることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明の請求項4にかかる同期再生装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の同期再生装置において、上記映像信号復号化手段は、上記映像符号化データを復号化し、再生映像信号を得るとともに、上記映像表示時刻を出力するものであり、上記音声信号復号化手段は、上記音声符号化データを復号化し、再生音声信号を得るとともに、上記音声表示時刻を出力するものであることを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明の請求項5にかかる同期再生装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の同期再生装置において、外部からの起動要求の情報,及びリセット要求の情報,及び多重化ビットストリームの時間的不連続発生の情報を、上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知する外部インタフェースを具備することを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明の請求項6にかかる同期再生装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の同期再生装置において、外部からの起動要求の情報,及びリセット要求の情報を、上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知する外部インタフェースと、多重化ビットストリームの時間的不連続発生を検出し、その情報を上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知するビットストリーム検出手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1による同期再生装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1による同期再生装置の構成を示すブロック図である。
【0030】
図1に示されるように、本同期再生装置には再生映像信号の基本単位である映像フレームを符号化した映像ビットストリームと、映像フレームの再生映像信号を出力すべき時刻を示す映像表示時刻のデータと、再生音声信号の基本単位である音声フレームを符号化した音声ビットストリームと、音声フレームの再生音声信号を出力すべき時刻を示す音声表示時刻のデータと、システム時刻のデータと、がパケット化された多重化ビットストリーム110が入力されている。
【0031】
図において、システム多重化分離手段101は多重化ビットストリーム110を入力とし、多重化ビットストリーム110から映像ビットストリーム111,音声ビットストリーム112,映像表示時刻のデータ113,音声表示時刻のデータ114,システム時刻のデータ115を分離して、それぞれのデータを出力としている。
映像信号復号化手段102は、システム多重化分離手段101により多重化ビットストリーム110から分離された映像ビットストリーム111の復号化処理を行ない、映像制御手段108からの制御信号119に従って表示すべき映像フレームの再生映像信号116を出力する。また、映像制御手段108からのリセット制御により映像ビットストリーム111の復号化処理を停止して初期状態となり、映像制御手段108からの起動制御により映像ビットストリーム111の復号化処理を開始する。
音声信号復号化手段103は、システム多重化分離手段101により多重化ビットストリーム110から分離された音声ビットストリーム112の復号化処理を行ない、音声制御手段109からの制御信号121に従って表示すべき音声フレームの再生音声信号117を出力する。また、音声制御手段109からのリセット制御により音声ビットストリーム112の復号化処理を停止して初期状態となり、映像制御手段108,及び音声制御手段109からの起動制御により音声ビットストリーム112の復号化処理を開始する。
内部時計104は、所定の周期でカウントアップを行ない、選択手段105が選択したシステム時刻115,映像表示時刻113,音声表示時刻114のいずれかを参照して自身の時刻を設定し、連続した基準時刻を発生する。
選択手段105は、後述の本同期再生装置がシステム全体として作動する4つの各状態に応じて、システム多重化分離手段101により多重化ビットストリーム110から分離されたシステム時刻115,映像表示時刻113,音声表示時刻114のいずれかを適応的に選択し、それを用いて内部時計104を更新する。
映像表示時刻比較手段106は、システム多重化分離手段101により多重化ビットストリーム110から分離された映像表示時刻113から、内部時計104の時刻を引いた差分値を計算し、映像表示時刻誤差118として出力する。
音声表示時刻比較手段107は、システム多重化分離手段101により多重化ビットストリーム110から分離された音声表示時刻114から、内部時計104の時刻を引いた差分値を計算し、音声表示時刻誤差120として出力する。
映像制御手段108は、映像表示時刻誤差118と後述する所定の誤差許容範囲との比較を行い、その結果に基づいて映像信号復号化手段102を制御する信号119を出力する。また、映像信号復号化手段102のリセット制御を行い、映像信号復号化手段102,及び音声信号復号化手段103の起動制御も行う。
音声制御手段109は、音声表示時刻誤差120と所定の誤差許容範囲との比較を行い、その結果に基づいて音声信号復号化手段103を制御する信号121を出力する。また、音声信号復号化手段103のリセット制御,及び起動制御も行う。
【0032】
次に、本実施の形態1による映像信号と音声信号の同期再生装置がシステム全体として作動する状態について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施の形態1の同期再生装置がシステム全体として作動する4つの状態の遷移関係を示す説明図である。起動状態は、映像ビットストリーム111と音声ビットストリーム112の復号化処理が始まった状態である。再生映像信号116と再生音声信号117の出力がともに開始するまではこの状態に留まるが、再生映像信号116と再生音声信号117の出力がともに開始されると、システムは起動状態から通常状態に遷移する。
【0033】
通常状態は、再生映像信号116と再生音声信号117がともに正常に出力されている状態である。正常に出力されている状態とは、再生映像信号116と再生音声信号117の同期がとれており、連続的に映像フレームと音声フレームの出力を行っている状態のことである。この通常動作時に多重化ビットストリーム110の時間的不連続が発生すると、システムは通常状態からビットストリーム不連続発生状態に遷移する。
【0034】
ビットストリーム不連続発生状態は、通常状態において多重化ビットストリーム110に時間的不連続が発生したことにより、システムが通常状態からこのビットストリーム不連続発生状態に遷移して、映像信号と音声信号の同期回復のための復帰処理が行われている状態である。そして映像信号と音声信号の同期が回復して、再生映像信号116と再生音声信号117がともに正常に出力され始めると、システムはビットストリーム不連続発生状態から通常状態に復帰する。
【0035】
リセット状態は、映像ビットストリーム111と音声ビットストリーム112の復号化がともに停止して初期状態に戻った状態である。通常状態においてリセット要求が発生した場合、システムは通常状態からリセット状態に遷移する。そして次の起動要求が発生すると、システムはリセット状態から起動状態に遷移する。
【0036】
以上説明したシステムの各状態のそれぞれに対応した、映像制御手段と音声制御手段と選択手段の処理内容について、図3を用いて説明する。
まず、上述のシステムの各状態に応じて、映像制御手段と音声制御手段がそれぞれ適応的に使い分ける4つの処理モードについて、図3を参照しながら説明する。図3(a) は、起動状態における映像制御手段,音声制御手段,選択手段の処理モードを示す説明図である。このように起動状態においては、映像制御手段108と音声制御手段109はともにスタートアップ処理を行う。再生映像信号116の出力が開始すると、映像制御手段108の処理モードはメイン処理に移行し、再生音声信号117の出力が開始すると、音声制御手段109の処理モードはメイン処理に移行する。
【0037】
図3(b) は、通常状態における映像制御手段,音声制御手段,選択手段の処理モードを示す説明図である。このように通常状態においては、基本的に映像制御手段108と音声制御手段109はメイン処理を行う。音声表示時刻誤差120が後述の所定の誤差許容範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まらない場合は、次の再生音声信号117の出力が開始されるまでの間、音声制御手段109の処理モードは一時的にスタートアップ処理に移行する。そして再生映像信号116と再生音声信号117の同期がとれて連続的に映像フレームと音声フレームの出力を行うことができるような正常状態に回復すると、音声制御手段109の処理モードはメイン処理に復帰する。
映像表示時刻誤差118が後述の所定の誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まらない場合は、次の再生映像信号116の出力が開始されるまでの間、映像制御手段108の処理モードは一時的にスタートアップ処理2に移行する場合がある。ただし、映像制御手段108の処理モードはスタートアップ処理2に移行せずメイン処理のままである場合もある。そして再生映像信号116と再生音声信号117の同期がとれて連続的に映像フレームと音声フレームの出力を行うことができるような正常状態に回復すると、映像制御手段108の処理モードもメイン処理に復帰する。
【0038】
図3(c) は、通常状態において多重化ビットストリームに時間的不連続が発生したときの、映像制御手段,音声制御手段,選択手段の処理モードを示す説明図である。このようにビットストリーム不連続発生状態においては、映像制御手段108はシームレス処理を行い、音声制御手段109は待機している。音声信号復号化手段103が起動すると、映像制御手段108の処理モードはメイン処理に移行し、また、音声制御手段109の処理モードはスタートアップ処理に移行する。なお、図3(c) には示していないが、再生映像信号116と再生音声信号117の同期がとれて連続的に映像フレームと音声フレームの出力を行うことができるような正常状態に回復すると、音声制御手段109の処理モードはメイン処理に復帰する。
【0039】
図3(d) は、リセット状態における映像制御手段,音声制御手段,選択手段の処理モードを示す説明図である。このようにリセット状態においては、映像制御手段108と音声制御手段109はともにリセット処理を行う。
【0040】
次に、システムの各状態に応じて、選択手段が選択する時刻について図3を用いて説明する。選択手段105は、本実施の形態1による同期再生装置がとる4つのシステムの状態のそれぞれに対応して、適応的にシステム時刻,映像表示時刻,音声表示時刻のいずれか1つを選択する。そしてその時刻を用いて内部時計104を更新する。ただし音声表示時刻114が選択された場合は、音声表示時刻比較手段107が音声表示時刻114と内部時計104の時刻との差分値を求め、その結果出力された音声表示時刻誤差120が後述する所定の誤差許容範囲内に収まっている場合にのみ、内部時計104の更新を行う。
【0041】
起動状態における選択手段105は、図3(a) に示すように、システム時刻115を選択する。
通常状態における選択手段105は、図3(b) に示すように、基本的に音声表示時刻114を選択する。ただし音声表示時刻誤差120が後述する所定の誤差許容範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まらない場合は、内部時計104の更新を行わない。なお、音声制御手段109の処理モードがスタートアップ処理からメイン処理に遷移するまでの間、一時的に内部時計104の更新を停止する。
通常状態においてビットストリームに不連続が発生したときは、図3(c) に示すように、選択手段105は映像表示時刻113を選択する。
リセット状態においては、図3(d) に示すように、選択手段105は内部時計104の更新は行っても行わなくてもよい。
【0042】
さらに、本実施の形態1の同期再生装置における映像制御手段,音声制御手段,選択手段の詳細な動作について説明する。
まず、映像制御手段の動作について図4を用いて説明する。図4(a) は、音声制御手段の処理モードがスタートアップ処理であるときの処理内容を示す説明図である。音声表示時刻誤差120と所定の誤差許容範囲THmin(AS)〜THmax(AS)との比較の結果に基づいて、音声制御手段109は図4(a) に示すような制御信号121を音声信号復号化手段103に対して出力する。
比較の結果、音声表示時刻誤差120がTHmin(AS)〜THmax(AS)範囲内にある場合は、音声制御手段109は音声信号復号化手段103に対してその音声フレームを「表示せよ」という指示を与える制御信号121を出力する。音声表示時刻誤差120が誤差許容範囲の下限THmin(AS)を下回る場合はその音声フレームを表示すべき時刻をすでに過ぎていると判断し、音声制御手段109は音声信号復号化手段103に対してその音声フレームの「表示を飛ばせ」という指示を与える制御信号121を出力する。音声表示時刻誤差120が誤差許容範囲の上限THmax(AS)を上回る場合には、その音声フレームを表示すべき時刻にはまだ達していないと判断し、音声制御手段109は音声信号復号化手段103に対してその音声フレームの「表示を待て」という指示を与える制御信号121を出力する。
【0043】
図4(b) は、音声制御手段の処理モードがメイン処理であるときの処理内容を示す説明図である。音声表示時刻誤差120と所定の誤差許容範囲THmin(AM)〜THmax(AM)との比較の結果に基づいて、音声制御手段109は制御信号121を音声信号復号化手段103に対して出力する。その処理内容は、音声制御手段109の処理モードがスタートアップ処理であるとき(図4(a) 参照)と同じであるが、誤差許容範囲THmin(AM)〜THmax(AM)の値に異なる値を用いている(図6参照)。これは以下の理由による。スタートアップ処理が行われるのは、主に起動動作時において再生開始のタイミングを合わせるときであるので、比較的高い比較精度が要求される。それに対しメイン処理が行われるのは、主に通常動作時において音声表示時刻の時間的不連続を検出するときであるので、あまり高い比較精度は要求されない。逆に誤差許容範囲を狭めすぎると不必要な補正を行ってしまうことになるため、若干の余裕を持たせる方が効果的である。そのためスタートアップ処理とメイン処理の誤差許容範囲には(数1)の関係が満たされている。
【0044】
図5(a) は、映像制御手段108の処理モードがスタートアップ処理であるときの処理内容を示す図である。映像表示時刻誤差118と所定の誤差許容範囲THmin(VS)〜THmax(VS)との比較の結果に基づいて、映像制御手段108は制御信号119を映像信号復号化手段102に対して出力する。その処理内容は、音声制御手段109の処理モードがスタートアップ処理であるとき(図4(a) 参照)と同じであるが、誤差許容範囲THmin(VS)〜THmax(VS)の値に音声制御手段109の場合とは異なる値を用いている(図6参照)。
【0045】
図5(b) は、映像制御手段108の処理モードがメイン処理であるときの処理内容を示す説明図である。映像表示時刻誤差118と所定の誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)との比較の結果に基づいて、映像制御手段108は制御信号119を映像信号復号化手段102に対して出力する。
比較の結果、映像表示時刻誤差118がTHmin(VM)〜THmax(VM)範囲内にある場合は、映像制御手段108は映像信号復号化手段102に対して、その映像フレームを「表示せよ」という指示を与える制御信号119を出力する。映像表示時刻誤差118が誤差許容範囲の下限THmin(VM)を下回る場合は、その映像フレームを表示すべき時刻をすでに過ぎていると判断し、映像制御手段108は映像信号復号化手段102に対して、その映像フレームの「表示を飛ばせ」という指示と次の映像フレームの「表示せよ」という指示を、同時に与える制御信号119を出力する。映像表示時刻誤差118が誤差許容範囲の上限THmax(VM)を上回る場合には、その映像フレームを表示すべき時刻にはまだ達していないと判断し、映像制御手段108は映像信号復号化手段102に対して、その映像フレームの「表示を待て」という指示と前の映像フレームの「表示せよ」という指示を、同時に与える制御信号119を出力する。
【0046】
図5(c) は、映像制御手段108の処理モードがシームレス処理であるときの処理内容を示す説明図である。映像表示時刻誤差118と所定の許容誤差範囲THmin(VL)〜THmax(VL)との比較の結果に基づいて、映像制御手段108は制御信号119を映像信号復号化手段102へ出力する。その処理内容は、比較の結果によらず映像フレームを「表示せよ」という指示を与えるものである。また、映像制御手段108は制御信号119を音声信号復号化手段103へも出力する。その処理内容は、映像表示時刻誤差118が許容誤差範囲THmin(VL)〜THmax(VL)内にない場合にのみ、音声信号復号化手段103の起動制御を行うというものである。
【0047】
図5(d) は、映像制御手段108の処理モードがスタートアップ処理2であるときの処理内容を示す図である。映像表示時刻誤差118と所定の許容誤差範囲THmin(VS2 )〜THmax(VS2 )との比較の結果に基づいて、映像制御手段108は制御信号119を映像信号復号化手段102へ出力する。その処理内容は、映像制御手段108の処理モードがスタートアップ処理であるとき(図5(a) 参照)と同じであるが、誤差許容範囲THmin(VS2 )〜THmax(VS2 )の値にスタートアップ処理の場合とは異なる値を用いている(図6参照)。
【0048】
映像制御手段108の処理モードがリセット処理であるときの処理内容は図示しないが、映像信号復号化手段102にリセット信号を送るというものである。
【0049】
音声制御手段109の処理モードがリセット処理であるときの処理内容は図示しないが、音声信号復号化手段103にリセット信号を送るというものである。
【0050】
上記のように構成された本実施の形態1による同期再生装置の、システムの各状態のそれぞれに対応した詳細な動作について図を参照しながら説明する。なお、以下の説明に共通して映像フレームの表示周期は5,音声フレームの表示周期は4とし、映像表示時刻誤差118,及び音声表示時刻誤差120と比較される誤差許容範囲には、図6(a) ,(b) に示す設定値の例を用いている。
【0051】
まず、起動状態における同期再生装置の動作について図7を用いて説明する。図において、上から順に映像制御手段108の処理モード,映像復号化手段102の出力する再生映像信号116,内部時計104の時刻,音声復号化手段103の出力する再生音声信号117,音声制御手段109の処理モードを表している。このように起動状態においては、図3(a) より、映像制御手段108と音声制御手段109はともにスタートアップ処理を行い、選択手段105はシステム時刻115を選択する。
【0052】
図7に示すように、まず内部時計104の時刻が選択手段105の選択したシステム時刻115により0にセットされる。時刻0において、映像フレーム701の映像表示時刻誤差は3、音声フレーム702の音声表示時刻誤差は5となり、図4(a) ,図5(a) ,図6(a) より、どちらも誤差許容範囲の上限を越えており、映像フレーム701と音声フレーム702はともに表示するのを待たされる。時刻1,時刻2においても同様である。
【0053】
時刻3において、映像フレーム701の映像表示時刻誤差118が0となり、誤差許容範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に入るため、映像フレーム701の再生映像信号116の出力が開始され、映像制御手段108の処理モードはメイン処理に移行する。
時刻5において、音声フレーム702の音声表示時刻誤差120が0となり、誤差許容範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に入るため、音声フレーム702の再生音声信号117の出力が開始される。この時刻5の時点で、再生映像信号116と再生音声信号117が共に出力されることになり、図2より、システムの状態は起動状態から通常状態へ遷移する。通常状態においては図3(b) より、映像制御手段108と音声制御手段109はともにメイン処理を行い、選択手段105は音声表示時刻114を選択する。よって、内部時計104の時刻は音声フレーム703以降の各音声フレームの音声表示時刻を用いて更新される。
【0054】
上記のような処理を行うことで本実施の形態1による同期再生装置は、起動動作時において、映像フレームの頭欠けを起こすことなく、映像信号と音声信号の同期再生を開始することが可能となる。
【0055】
次に、通常状態における同期再生装置の動作について、図16,図8を用いて説明する。
通常状態では、図3(b) より、映像制御手段108と音声制御手段109は共にメイン処理を行い、選択手段105は音声表示時刻114を選択する。
【0056】
まず、通常状態において、再生映像信号と再生音声信号に同期ずれが発生した場合の同期再生装置の動作の例について、図16を用いて説明する。
図16(a) ,(b) について説明する。図16(a) において、映像フレーム1501の映像表示時刻誤差118は−6であり、図5(b) ,図6(a) より、誤差許容範囲の下限THmin(VM)を下回っている。よって、映像フレーム1501の表示は飛ばされ、図16(b) に示すように、次の映像フレーム1502が表示される。
【0057】
図16(c) ,(d) について説明する。図16(c) において、映像フレーム1503の映像表示時刻誤差118は+6であり、図5(b) ,図6(a) より、誤差許容範囲の上限THmax(VM)を上回っている。よって、映像フレーム1503の表示は待たされ、図16(d) に示すように、その直前に表示された映像フレーム1504が引き続き表示される。時刻16で、映像フレーム1503の映像表示時刻誤差118は+2となり誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まるため、今度は映像フレーム1503がそのまま表示される。
【0058】
上記のような処理を行うことで本実施の形態1による同期再生装置は、通常動作時において、再生映像信号と再生音声信号に同期ずれが発生しても、映像信号と音声信号の同期再生を回復することが可能となる。
【0059】
なお、上記図16に示した実施例は、映像表示時刻誤差118が誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)を超過したとき、映像制御手段108の処理モードがメイン処理のままである場合についての実施の形態であった。しかしながら映像表示時刻誤差118が誤差許容範囲を超過するとき、図3(b) に示すように、映像制御手段108の処理モードがメイン処理のままである必要は必ずしもなく、スタートアップ処理2に移行してもよい。スタートアップ処理2に移行する場合の実施例について、図20を用いて以下に説明する。
【0060】
図20において、誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)とTHmin(VS)〜THmax(VS)には、図6(b) に示す値を用いており、THmin(VM)〜THmax(VM)の数値は−9〜+9、THmin(VS)〜THmax(VS)の数値は−2.5〜+2.5である。つまり、図6(a) に示す値を用いた誤差許容範囲よりも、若干余裕を持たせた範囲となるように、図20の実施例における誤差許容範囲の数値は設定されている。
【0061】
時刻30において、映像フレーム2001の映像表示時刻誤差118は−10であり、誤差許容範囲の下限THmin(VM)の−9を下回っている。よって、図5(d) より、映像フレーム2001の表示は飛ばされ、図20(b) に示すように、次の映像フレーム2002が表示される。映像制御手段108の処理モードは、映像フレーム2002の表示と同時に、メイン処理からスタートアップ処理2に移行する(図3(b) 参照)。
【0062】
時刻34において、映像フレーム2003の映像表示時刻誤差118は−4となり、スタートアップ処理2における誤差許容範囲THmin(VS)の−2.5を下回っている。よって、図5(d) より、映像フレーム2003の表示は飛ばされる。
次の映像フレーム2004の映像表示時刻誤差118は+1となり、誤差許容範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に入るため、図20(c) に示すように、映像フレーム2004が表示される。そして、映像制御手段108の処理モードは、図3(b) に示すように、メイン処理に移行する。
ここで、映像表示時刻誤差118が誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)を超過したときに、なぜ映像制御手段108の処理モードをスタートアップ処理2に移行させるかの理由について説明する。映像フレーム2003を表示しようとするとき、映像制御手段108の処理モードがメイン処理のままであれば、映像表示時刻誤差118は−4であるので、誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に入り、映像フレーム2003を表示することができる。しかしながら、映像表示時刻誤差118が−4であるというのは、映像信号と音声信号の同期再生が正確に回復したとはいいがたい。そこで、同期ずれ検出時(映像フレーム2001を表示しようとするとき)の誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)よりも、狭い誤差許容範囲THmin(VS)〜THmax(VS)を用いることにより、映像表示時刻誤差118が−4である映像フレーム2003の表示は飛ばされ、映像表示時刻誤差118が+1である映像フレーム2004の表示が行われ、つまり、映像信号と音声信号の同期再生の精度を高めることができる。
【0063】
上記のように、本実施の形態1による同期再生装置は、映像信号と音声信号の同期再生を回復した後、一時的に起動状態での同期補正動作を行うことにより、映像信号と音声信号のより精度の高い同期再生が可能となる。
【0064】
次に、通常状態において、映像表示時刻と音声表示時刻のいずれかに時間的不連続が発生した場合の同期再生装置の動作の例について、図8を用いて説明する。図8(a) は、通常状態において、音声表示時刻114に時間的不連続が存在する場合の、同期再生装置の動作の例を示す図である。このように、連続する音声フレーム801と音声フレーム802との間に時間飛びが存在している。時刻32までは、図3(b) より、映像制御手段108と音声制御手段109は共にメイン処理を行っており、再生映像信号と再生音声信号は共に通常状態での連続出力中である。また、選択手段105は音声表示時刻114を選択している。
【0065】
時刻32において、次の音声フレーム802の再生音声信号を出力しようとするが、音声フレーム802の音声表示時刻誤差120は+8であり、図4(b) ,図6(a) より、許容範囲の上限THmax(AM)を上回る。よって、時刻32では、音声フレーム802の表示は待たされると同時に、図3(b) より、音声制御手段109はスタートアップ処理に移行する。また、選択手段105による内部時計104の更新も行われない。
時刻33において、音声フレーム802の音声表示時刻誤差120は+7であり、図4(a) ,図6(a) より許容範囲の上限THmax(AS)を上回る。よって、時刻33でも、音声フレーム802の表示は待たされる。時刻34〜時刻39においても同様に、音声フレーム802の表示は待たされる。
時刻40になって、音声フレーム802の音声表示時刻誤差120は0となり、誤差許容範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に入るため、音声フレーム802の再生音声信号117の出力が開始されると同時に、図3(b) より、音声制御手段109の処理モードはメイン処理に移行する。
【0066】
上記のような処理を行うことで本実施の形態1による同期再生装置は、通常動作時において、音声表示時刻に時間的不連続が存在する場合でも、映像フレームを欠落させることなく、映像信号と音声信号の同期再生が可能となる。
【0067】
図8(b) は、通常状態において、映像表示時刻114に時間的不連続が存在する場合の同期再生装置の動作の例を示す図である。このように、連続する映像フレーム803と映像フレーム804との間には時間飛びが存在している。時刻30までは、図3(b) より、映像制御手段108と音声制御手段109は共にメイン処理を行っており、再生映像信号と再生音声信号は共に通常状態での連続出力中である。また、選択手段105は音声表示時刻114を選択している。
【0068】
時刻30において、次の映像フレーム804の再生映像信号を出力しようとするが、映像フレーム804の映像表示時刻誤差118は+12であり、図5(b) ,図6(a) より、誤差許容範囲の上限THmax(VM)を上回る。よって、映像フレーム804の表示は待たされ、その直前に表示された映像フレーム803が引き続き表示される。時刻35においても同様である。
時刻40になって、映像フレーム804の映像表示時刻誤差120は+2となり、誤差許容範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に入るため、映像フレーム804の再生映像信号116の出力が開始される。
【0069】
上記のような処理を行うことで本実施の形態1による同期再生装置は、通常動作時において、映像表示時刻に時間的不連続が存在する場合でも、映像フレームを違和感無く連続的に表示しながら、映像信号と音声信号の同期再生が可能となる。
【0070】
次に、通常状態において、多重化ビットストリームに不連続が発生した場合の同期再生装置の動作の例を、図9を用いて説明する。図9(a) は、ビットストリーム不連続発生状態における、同期再生装置への多重化ビットストリームの入力データを示す説明図であり、このようなトラックジャンプ等の発生によって、時間的連続性が切れた状態でのデータが本同期再生装置に入力されることになる。
【0071】
この入力に対する同期再生装置の動作の流れを図9(b) と図10(a) 〜図10(b) に示す。
図9(b) より、時刻47までは、映像制御手段108と音声制御手段109は共にメイン処理を行っており、再生映像信号と再生音声信号は共に通常状態での連続出力中である。また、選択手段105は音声表示時刻114を選択している。時刻47において、ビットストリーム不連続発生が検出される。このとき、図2より、システムは通常状態からビットストリーム不連続発生状態へ遷移するので、図3(c) に示すように、音声制御手段109はリセット処理を行い、音声信号復号化手段103での復号化処理は停止する。音声フレーム903の再生音声信号の出力は打ち切られ、続く音声フレーム904の再生音声信号の出力も行われない。
【0072】
映像制御手段108の処理モードはシームレス処理へ移行し、選択手段105は映像表示時刻113を選択するため、映像フレーム901の表示時に、そのフレームのもつ映像表示時刻113である時刻50にて内部時計104が更新される。
次の時刻55において、映像フレーム902の映像表示時刻誤差118が−35となり、図5(c) ,図6(a) より、誤差許容範囲の下限THmin(VL)を下回るので、映像制御手段108は音声信号復号化手段103に起動をかける。このときの様子を図10(a) に示す。また、シームレス処理中においては、映像制御手段108は映像表示時刻誤差の値によらず映像フレームを『表示せよ』という制御信号121を出力しているので、映像フレーム902はそのまま表示され、内部時計104はこの映像フレーム902の映像表示時刻を用いて更新される。
【0073】
音声信号復号化手段103に起動がかかると、音声制御手段109の処理モードはスタートアップ処理に遷移する。時刻20における音声フレーム905の音声表示時刻誤差120は−2であり、図4(a) ,図6(a) より、誤差許容範囲の下限THmin(AS)を下回っている。よって、音声フレーム905の表示は飛ばされ、音声表示時刻114が時刻22である音声フレーム906の表示を試みる。しかし、時刻20における音声フレーム906の音声表示時刻誤差120は+2となり、図4(a) ,図6(a) より、誤差許容範囲の上限THmax(AS)を下回っている。よって、音声フレーム906の表示は待たされる。時刻21においても同様である。
【0074】
時刻22においては、図10(b) に示すように、音声表示時刻114が時刻22である音声フレーム906の音声表示時刻誤差120が0となり、誤差許容範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に入るため、音声フレーム906の再生音声信号の出力が開始される。この時点で、再生映像信号116と再生音声信号117は共に出力が開始されることとなり、図2より、システムはビットストリーム不連続発生状態から通常状態へ遷移する。通常状態においては、図3(b) より、映像制御手段108と音声制御手段109は共にメイン処理を行い、選択手段105は音声表示時刻114を選択するため、内部時計104は音声フレーム907以降の各音声フレームの音声表示時刻を用いて更新される。
【0075】
上記のような処理を行うことで本実施の形態1による同期再生装置は、ビットストリーム不連続発生時において、映像フレームを欠落なく連続的に表示しながら、映像信号と音声信号の同期再生が可能となる。
【0076】
なお、本実施の形態1では、図6(a) に示すように、映像制御手段108と音声制御手段109がスタートアップ処理を行っているときの、映像表示時刻誤差118と音声表示時刻誤差121の許容範囲を0〜0としたが、図6(b) に示すスタートアップ処理2のように、0以外の値で幾分の余裕を持たせてもよい。特に、映像においては符号化装置内の映像垂直同期信号に同期して再生映像信号を出力する必要があるため、NTSCにおいては、約30分の1秒の単位が内部時計104と各映像フレームの表示時刻との比較が可能な最小周期になる。そのため、映像表示時刻誤差118が0になる可能性は低く、映像が表示され始めないことが起こりうる。一番効果的なのは、許容範囲の幅を映像フレームの周期である約30分の1秒にすることであり、−1/15秒〜+1/15秒とすることにより最も正確に再生映像信号の出力を開始することができる。
【0077】
また、本実施の形態1では、図6に示すように、映像制御手段108がメイン処理を行っているときの映像表示時刻誤差118の誤差許容範囲を−5〜+5、音声制御手段109がメイン処理を行っているときの音声表示時刻誤差121の誤差許容範囲を−4〜+4とした。これは映像フレーム,及び音声フレームそれぞれの表示周期を用いて定めたものであるが、この定め方に限るものではなく、(数1)の関係を満たすものであればよい。
【0078】
【数1】
【0079】
さらに、本実施の形態1では、図6に示すように、映像制御手段108がシームレス処理を行っているときの、映像表示時刻誤差118の誤差許容範囲を−15〜+15とした。これは映像フレームの表示周期の3倍の値を用いて定めたものであるが、この定め方に限るものではなく、(数2)の関係を満たすものであればよい。
【0080】
【数2】
【0081】
以上のように、本実施の形態1の同期再生装置によれば、起動動作時は、最初の映像フレームからの再生が可能となり、映像信号と音声信号の同期再生を開始することができる。また、通常動作時は、再生映像信号と再生音声信号に同期ずれが発生したり、あるいは映像表示時刻,及び音声表示時刻に時間的不連続が発生したり、あるいは多重化ビットストリームに時間的不連続が発生しても、映像フレームを違和感無く連続的に表示しながら、映像信号と音声信号の同期再生を保つことができる。このように、いかなる場合においても、良好な状態での映像信号と音声信号の同期再生が可能となる。
【0082】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2による同期再生装置について、図11を参照しながら説明する。図11は、本実施の形態2による同期再生装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1による同期再生装置の構成(図1)は、映像信号復号化手段102には、システム多重化分離手段101で分離された映像ビットストリーム111を入力し、音声信号復号化手段103には、音声ビットストリーム112を入力していたが、本実施の形態2では、映像信号復号化手段102には、映像ビットストリーム111と映像表示時刻113を入力し、映像信号復号化手段102を中継した映像表示時刻113を、映像表示時刻比較手段106と選択手段105に対して出力するようにし、また、音声信号復号化手段102には、音声ビットストリーム112と音声表示時刻114を入力し、音声信号復号化手段102を中継した音声表示時刻113を、音声表示時刻比較手段107と選択手段105に対して出力する構成としたものである。この理由を以下に示す。
【0083】
国際標準規格であるMPEGでは、すべての映像フレーム,及び音声フレームにその表示時刻であるPTSを付加する必要はないため、PTSを持たない映像フレーム,及び音声フレームが存在する可能性がある。このため、実施の形態1のように、映像ビットストリーム111と映像表示時刻113,及び音声ビットストリーム112と音声表示時刻114を、それぞれ分離して扱うと、各フレームとその表示時刻との対応関係が乱れる可能性がある。さらに、特に映像ビットストリームには、双方向のフレームから符号化予測を行うBピクチャが存在し、映像フレームの符号化順と復号化順は異なるため、各フレームと表示時刻との対応関係はより複雑なものとなる。
この対応関係がとれないまま、映像表示時刻比較手段106,及び音声表示時刻比較手段107による、映像フレーム,及び音声フレームの表示時刻と内部時計104の時刻との比較結果に基づいて、各フレームの復号化を行って再生映像信号と再生音声信号を出力すると、同期ずれが生じることになる。
このような理由から、上述のように本実施の形態2では、映像ビットストリーム111と映像表示時刻113,及び音声表示時刻114と音声ビットストリーム112を対応付けてから、映像信号復号化手段102,及び音声信号復号化手段103に入力するようにした。
【0084】
以上のような構成とすることで本実施の形態2による同期再生装置は、映像フレーム,及び音声フレームとそれぞれの表示時刻との対応関係を、適切な状態で保つことができるので、映像信号と音声信号の正確な同期再生が可能となる。
【0085】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3による同期再生装置について、図12を参照しながら説明する。図12は、本実施の形態3による同期再生装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2による同期再生装置の構成(図11)は、本同期再生装置に対する起動要求,リセット要求,多重化ビットストリームの不連続を検出するのは、選択手段105,映像制御手段108,音声制御手段109での制御において内部的に発生するものとしていたが、本実施の形態3では、本同期再生装置に対する起動要求,リセット要求,多重化ビットストリームの不連続を検出するのは外部CPU(図示せず)とし、このような外部CPUからの情報(外部からのコマンド1103)は、外部インタフェース1103にて解読され、その結果を制御信号1102として、選択手段105,映像制御手段108,音声制御手段109に入力する構成としたものである。
【0086】
以上のような構成とすることで本実施の形態3による同期再生装置は、CPUを介した外部からの柔軟なシステム制御が可能であり、実用的なものとなる。
【0087】
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4による同期再生装置について、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施の形態4による同期再生装置の構成を示すブロック図であり、実施の形態3による同期再生装置の構成(図12)は、多重化ビットストリームの不連続を検出するのは、外部CPUであったが、本実施の形態4では、多重化ビットストリームの不連続を検出するのは、ビットストリーム不連続検出手段1201とし、その情報を選択手段105,映像制御手段108,音声制御手段109に入力する構成としたものである。
【0088】
以上のような構成とすることで本実施の形態4による同期再生装置は、外部CPUでは検出不可能な、多重化ビットストリーム内に内在しているビットストリーム不連続に対しても、適切なシステム制御が可能となる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の同期再生装置によれば、起動動作時や通常動作時に、再生映像信号と再生音声信号の同期ずれが発生するような場合が生じても、適応的に同期再生方式をオーディオマスタ方式から他方式に切替えるようにしたので、いかなる場合であっても最適な映像フレームと音声フレームの復号化を行うことが可能となり、再生映像信号と再生音声信号の同期を保つことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による同期再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態1による同期再生装置がシステム全体として作動する場合の、各システムの状態の遷移関係を示す図である。
【図3】本実施の形態1による同期再生装置の、起動状態((a) ),通常状態((b) ),通常状態において多重化ビットストリームに不連続が発生したとき((c) ),リセット状態((d) )における、映像制御手段,音声制御手段,選択手段の処理内容を示した説明図である。
【図4】本実施の形態1による同期再生装置の音声制御手段の処理モードがスタートアップ処理((a) ),メイン処理((b) )であるときの、その処理内容を示した説明図である。
【図5】本実施の形態1による同期再生装置の映像制御手段の処理モードがスタートアップ処理((a) ),メイン処理((b) ),シームレス処理((c) )であるときの、その処理内容を示した説明図である。
【図6】本実施の形態1による同期再生装置の、誤差許容範囲の設定値の例を示した図である。
【図7】本実施の形態1による同期再生装置の、起動状態における動作の例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態1による同期再生装置の、通常状態において音声表示時刻に不連続が存在する場合の動作の例を示す説明図((a) ),及び通常状態において映像表示時刻に不連続が存在する場合の動作の例を示す説明図((b) )である。
【図9】本実施の形態1による同期再生装置の、通常状態において多重化ビットストリームに不連続が発生したときの、入力データの例を示す説明図((a) ),及びビットストリーム不連続発生状態における動作の、第1の過程の例を示す説明図((b) )である。
【図10】本実施の形態1による同期再生装置の、通常状態において多重化ビットストリームに不連続が発生したときの、動作の第2の過程((a) ),第3の過程((b) )の例を示す説明図を示す説明図である。
【図11】本実施の形態2による同期再生装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態3による同期再生装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態4による同期再生装置の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の同期再生装置の、映像信号と音声信号の同期再生の仕組みの概念を示す説明図((a) ),及び映像信号と音声信号に同期ずれが発生する場合の概念を示す説明図((b) )である。
【図15】従来の同期再生装置の、再生音声信号に同期ずれが発生した場合の例を示す説明図((a) ),及び再生音声信号に同期ずれが発生した場合に、再生音声信号を操作して同期ずれを解消する動作の例を示す説明図((b) ),及びオーディオマスタ方式を用いて同期ずれを解消する動作の例を示す説明図((c) )である。
【図16】オーディオマスタ方式を適用した従来の同期再生装置の、再生映像信号に同期ずれが発生した場合の例を示す説明図((a) ),及び再生映像信号を操作して同期ずれを解消する動作の例を示す説明図((b) ,(c) ,(d) )である。
【図17】本発明が解決しようとする第1の課題を示す説明図。
【図18】本発明が解決しようとする第2の課題を示す説明図。
【図19】本発明が解決しようとする第3の課題を示す説明図。
【図20】本実施の形態1による同期再生装置の、再生映像信号に同期ずれが発生した場合の例を示す説明図((a) ),及び再生映像信号を操作して同期ずれを解消する動作の例を示す説明図((b) ,(c) )である。
【符号の説明】
101 システム多重化分離手段、102 映像信号復号化手段、103 音声信号復号化手段、104 内部時計、105 選択手段、106 映像表示時刻比較手段、107 音声表示時刻比較手段、108 映像制御手段、109 音声制御手段、110 多重化ビットストリーム、111 映像ビットストリーム、112 音声ビットストリーム、113 映像表示時刻、114 音声表示時刻、115 システム時刻、116 再生映像信号、117 再生音声信号、118 映像表示時刻誤差、119,121 制御信号、120 音声表示時刻誤差、1001 映像表示時刻、1002 音声表示時刻、1101 外部インタフェース、1102 制御信号、1103 外部からのコマンド、1201 ビットストリーム不連続検出手段、701,803,804,901,902,1301 映像フレーム、1501〜1504,1602,1701〜1703,1801〜1803 映像フレーム、702,703,801,802 音声フレーム、903〜907,1601,1704,1705,1804,1805 音声フレーム。
Claims (6)
- 再生映像信号の基本単位である映像フレームを符号化した映像符号化データと、該映像フレームの再生映像信号を出力すべき時刻を示す映像表示時刻のデータと、再生音声信号の基本単位である音声フレームを符号化した音声符号化データと、該音声フレームの再生音声信号を出力すべき時刻を示す音声表示時刻のデータと、システム時刻のデータと、がパケット化された多重化ビットストリームを入力とし、
上記多重化ビットストリームから上記映像符号化データ,上記音声符号化データ,上記映像表示時刻データ,上記音声表示時刻データ,上記システム時刻データを分離するシステム多重化分離手段と、
上記映像符号化データを復号化し、再生映像信号を得る映像信号復号化手段と、
上記音声符号化データを復号化し、再生音声信号を得る音声信号復号化手段とを備え、
映像信号と音声信号を同期させながら再生する同期再生装置であって、
再生映像信号と再生音声信号の出力を開始する起動動作時は、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された上記システム時刻を選択し、起動動作の後の、再生映像信号と再生音声信号の出力を連続的に行う通常動作時は、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された上記音声表示時刻を選択する選択手段と、
上記起動動作時には、上記選択手段が出力する上記システム時刻を参照して自身の時刻を設定し、上記通常動作時には、上記選択手段が出力する上記音声表示時刻を参照して自身の時刻を設定し、連続した基準時刻を発生する内部時計と、
上記起動動作時,及び上記通常動作時には、上記映像表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を映像表示時刻誤差として出力する映像表示時刻比較手段と、
上記起動動作時,及び上記通常動作時には、上記音声表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を音声表示時刻誤差として出力する音声表示時刻比較手段と、
上記起動動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まったときに、上記再生映像信号の出力を開始するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まるように、上記再生映像信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記映像信号復号化手段を制御する映像制御手段と、
上記起動動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まるように、上記再生音声信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記音声信号復号化手段を制御する音声制御手段と、を具備することを特徴とする同期再生装置。 - 請求項1記載の同期再生装置において、
上記映像制御手段は、上記起動動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まったときに、上記再生映像信号の出力を開始するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VM)〜THmax(VM)内に収まっているかを監視し、その範囲を越えた場合、所定の範囲THmin(VS)〜THmax(VS)内に収まるように、上記再生映像信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記映像信号復号化手段を制御するものであり、
上記音声制御手段は、上記起動動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を制御し、上記通常動作時には、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AM)〜THmax(AM)内に収まっているかを監視し、その範囲を越えた場合、所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内に収まるように、上記再生音声信号の出力を早めるか,遅らせるかして、上記音声信号復号化手段を制御するものであることを特徴とする同期再生装置。 - 請求項1,又は2記載の同期再生装置において、
上記選択手段は、上記通常動作時において上記多重化ビットストリームに時間的不連続が発生する時には、上記通常動作に復帰するまでの間、上記システム多重化分離手段により上記多重化ビットストリームから分離された映像表示時刻を選択するものであり、
上記内部時計は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記選択手段の出力する映像表示時刻を参照して自身の時刻を設定し、連続した基準時刻を発生するものであり、
上記映像表示時刻比較手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記映像表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を映像表示時刻誤差として出力するものであり、
上記音声表示時刻比較手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記音声表示時刻と上記内部時計の時刻との差分値を求め、該差分値を音声表示時刻誤差として出力するものであり、
上記映像制御手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記映像表示時刻誤差の値にかかわらず、上記再生映像信号を欠落なく出力するよう、上記映像信号復号化手段を制御し、上記映像表示時刻誤差が所定の範囲THmin(VL)〜THmax(VL)を超えるときは、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声信号復号化手段を起動制御し、上記再生音声信号の出力が開始された時点で、上記映像制御手段は上記通常動作時の制御に復帰するものであり、
上記音声制御手段は、上記多重化ビットストリームの不連続発生時には、上記再生音声信号の出力を停止するよう、上記音声信号復号化手段をリセット制御し、上記映像制御手段が上記音声信号復号化手段を起動制御した後、上記音声表示時刻誤差が所定の範囲THmin(AS)〜THmax(AS)内になったときに、上記再生音声信号の出力を開始するよう、上記音声復号化手段を制御し、上記再生音声信号の出力が開始された時点で、上記通常動作時の制御に復帰するものであることを特徴とする同期再生装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の同期再生装置において、
上記映像信号復号化手段は、上記映像符号化データを復号化し、再生映像信号を得るとともに、上記映像表示時刻を出力するものであり、
上記音声信号復号化手段は、上記音声符号化データを復号化し、再生音声信号を得るとともに、上記音声表示時刻を出力するものであることを特徴とする同期再生装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の同期再生装置において、
外部からの起動要求の情報,及びリセット要求の情報,及び多重化ビットストリームの時間的不連続発生の情報を、上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知する外部インタフェースを具備することを特徴とする同期再生装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の同期再生装置において、
外部からの起動要求の情報,及びリセット要求の情報を、上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知する外部インタフェースと、
多重化ビットストリームの時間的不連続発生を検出し、その情報を上記選択手段と上記映像制御手段と上記音声制御手段と、に通知するビットストリーム検出手段と、を具備することを特徴とする同期再生装置。
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