JP3684113B2 - グリッパフィード式揺動送り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機へ加工用材料を送り込む装置に関するものである。さらに詳しくは、材料をグリップで挟み込み一定量を送り出すと共に送り出し方向に多段階に揺動運動させることにより多列抜きを可能にするグリッパフィード式揺動送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えばローラフィード方式の送り装置として特公昭58−28012号公報(以下、A公報という)、或いはグリッパフィード方式の送り装置に係わる記載がある特公平3−54019号公報(以下、B公報という)が公知技術として知られている。
A公報は供給材料をローラで把持しローラ把持体をカム溝で揺動させるものであり、B公報は材料の揺動機構を含まない材料供給装置である。
【0003】
A公報が開示する公知技術は、図16において、一端で本体の上面に植設したピン232を中心に回動自在に軸支された他端にローラ213を取着したフィードレバー211と、溝部にローラ213を嵌入した溝カム205と、フィードレバー211に載置されて一端でフィードレバーと調整自在な所定位置に係合され、フィードローラ223の下方に植設した芯軸をフィードレバー211を貫通して本体に回転自在に嵌装したフィードローラブロック209と、該フィードローラブロックに取設した一対のフィードローラ223,227と、駆動側フィードローラ227の軸と一方向クラッチ219との間に自在継手228を介して連設して伸縮自在な中間軸229と、フィードローラ227に間欠回転を伝える機構をもった溝カム214とからなり、単一の駆動源201からの溝カム205の回転により、フィードレバー211を介してフィードローラブロック209を間欠的に揺動運動させると共に他方の溝カム214の回転により、一対のフィードローラ223,227を間欠回転させてジグザグに帯状材料を移送して連続的にプレス加工を行う。
【0004】
B公報が開示する公知技術は、中央駆動大歯車と同期して回転されるカム軸に固着のグリッパカムに偏心量調整可能に偏心ピンが設けられており、該偏心ピンに枢着されたロッドがリンクレバーと連結されている。リンクレバー端は案内棒上を摺動し位置調整可能なストッパで材料送り量が決定されるフィードブロックと枢結されている。またグリッパカムは平行リンクのL形レバー端のカムフオロアと対峙し、平行リンクはカムフオロアが常時接触する方向にばねで付勢されており更にフィードブロック上に枢支され材料送り時に把持する把持具を有するグリッパレバーの先端ローラと接触している。またグリッパカムに並置されたストックチェックカムは材料送り装置の枠体に枢支されていて把持具が開いているとき材料の送りを止める固定具を有するストックチェックレバーのローラと接触している。材料送り装置の送り量を決定するべくストッパの左右位置を調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
A公報の発明は、ローラフィード式の揺動送り装置の事例であるが、この発明にあたっては材料を挟み込んでいる一対のローラの回転により材料を送り出すものである。よって、材料表面に付着したほこりや油類の影響やその他の要因でこの種の装置では材料とローラとの間にスリップが起こり易く、常に送り出し材料を一定量送り出せずに材料送り量が不安定になりやすかった。
また、ローラを間欠的に回転させるように駆動源からの動力伝達機構の構成部品として、例えば、ワンウエイクラッチなどを使用しており、このため、構造的にクラッチ部分などに接触の余裕(ガタ)を設けていることで、材料送り量にばらつきが出やすかった。
さらに、ローラの回転量を材料の直線の送り量に変化させる構成となるため、材料送り量を変更する場合はローラの回転角度を用いて変化させる。つまり、直線寸法の変化をこの回転角度で調整せざるを得ず、送り量の調整が難しかった。
【0006】
B公報の発明は、グリッパ機構を用いているプレス機の事例である。しかしながら、グリッパフィード方式の送り装置でしかも揺動送りをさせるものはいままでなかった。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、すべてを機械式構成で帯材保持部、帯材送り部、揺動機構の各駆動部を連結して同期運動させる伝導を行い、かつ、構成が簡素なグリッパフィード式揺動送り装置並びに駆動部に流体圧アクチュエータ,サーボモータを併用して総括制御を行うグリッパフィード式揺動送り装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プレス機内へ加工用の帯材を供給する材料送り装置において、グリップ台とこれに対向するグリップ板とで形成する板厚方向の平面で帯材を把持するグリップ部材と、該グリップ部材で把持した帯材の定量を加工部位に供給する送り台と、該送り台の移動量を一対のカムフオロアで案内して位置決めする第1カムを第1軸に設けた送り台駆動部材と、前記グリップ部材が前記帯材を把持しない間は常にクランプ台とこれに対向するクランプ板とで形成する板厚方向の平面で前記帯材を把持するクランプ部材と、前記グリップ部材と前記クランプ部材の作動を反転するようにカム面を形成した第2カムと第3カムとを取着した第2軸を有する材料把持部駆動部材と、前記送り台・前記送り台駆動部材・前記クランプ部材及び前記材料把持部駆動部材とを支承し第3軸を形成する揺動体と、前記第2軸と同期回転し前記第3軸に設けた第3カムにより前記第3軸と一体のレバーを揺動させて前記第3軸を揺動駆動する揺動駆動部材と、前記第1軸・前記第2軸及び前記第3軸とを前記帯材の供給時のみ前記第1把持手段が前記帯材を把持して前記揺動体の揺動を伴って前記送り台が材料送りを行い送り完了後に前記第2把持手段で前記帯材をクランプして前記送り台を後退させ又前記帯材をクランプしている間に前記揺動体を揺動させて該帯材を所定位置に位置決め可能に連結して同期運転する伝導機構とを設けてなり、材料送りの定長送りと揺動位置決めを行って帯材の多列抜き加工をするようにしたものである。
【0011】
この発明によれば供給帯材をグリップ部で把持するよう第1軸と連結した第2軸の第2カムで駆動し、帯材を把持する間に帯材の定量送りを第1軸の第1カムで駆動し、加工部位で穴加工中は帯材をクランプ部が保持するよう第2軸の第3カムで駆動する。帯材に多列穴を加工する際の送り装置の揺動を第1軸と連結した第3軸で駆動している。従って第1,第2,第3軸を連結し各動作のタイミングを定めることが容易であり動作量はカムのリフト量と結びついているので送り量,揺動角で定まる位置決め精度が高い。
【0012】
請求項2の発明は、前記第1軸,第2軸,第3軸の軸芯を一致させて材料送り装置を構成してなるものである。
この発明によれば第1軸,第2軸,第3軸の各駆動軸を第1軸を中心にして第2軸を外側のスリーブで、更にその外側のスリーブとして揺動する第3軸を成形するものである。従って構造体全体が小さく構成できる利点があり、外部からの動力伝達でユニバーサルジョイント等の使用によるガタの心配がなくなる。
【0013】
請求項3の発明は、プレス機内へ加工用の帯材を供給する材料送り装置において、材料送り時に前記帯材を板厚方向の平面で把持する第1把持手段と、該第1把持手段を支持して帯材送り方向に移動可能に支持された材料送り台と、前記第1把持手段のグリップ部を開閉させるエアアクチュエータである第1駆動手段と、前記材料送り台を進退移動させるボールねじを駆動するサーボモータである第3駆動手段と、前記送り台の後退時に前記帯材を板厚方向の平面で把持する第2把持手段と、該第2把持手段のクランプ部を開閉させるエアアクチュエータである第2駆動手段と、前記材料送り台,前記第1駆動手段,前記第2駆動手段,前記第3駆動手段を支持して前記帯材の幅中心を通る鉛直軸を中心として揺動可能に設けられたベースと、該ベースを揺動させるサーボモータである第4駆動手段と、前記第1把持手段と第2把持手段の開閉動作は一方が閉のとき他方が開で、かつ閉と同時か遅れて開となるように前記第1駆動手段と前記第2駆動手段を関連制御するとともに前記第3駆動手段,前記第4駆動手段を第1駆動手段と第2駆動手段が作動後に関連して制御する制御部を設けて構成したものである。
【0014】
この発明によれば第1把持手段が閉じて帯材を把持したあと第2把持手段を開き(アンクランプ)把持を開放し第3駆動手段で材料送り台を所定量前進させて帯材を加工の1ピッチ移送する。第1把持手段を開く前に第2把持手段を閉じて帯材を固定(クランプ)し、材料送り台を後退させる。この進退動作に関連して同時か遅れて第4駆動手段で所定角度ベースを旋回させ、加工ラインを偏位させる。駆動手段の制御が容易で帯材の幅・加工穴ピッチ等の変更に対して広い範囲で容易に対応できる。そして、材料送り駆動及び材料揺動駆動にサーボモータを使用するため、制御部に設定値を入力するだけで任意に送り量,揺動量を変更可能となり対応が一層容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
次に本発明の装置構成の概要を図1において説明する。
【0017】
加工用の帯材は揺動体上に設けたクランプ台45,グリップ台21,帯材ガイド2を通過しプレスラム部へ送り込まれる。帯材は送り台12のグリップ部材で把持され送り台12が第1カム16で加工部位の方向へ送られて後該帯材はクランプ部材で保持されプレス完了後この間に復帰した送り台のグリップ部材が再度帯材を把持するように送り台12は第1カムで当初の把持位置に復帰する。
揺動体上に構成したクランプ台45に帯材がクランプされる間に、送り台12の第1カム16を駆動する第1軸15を中心として、揺動体が該軸と同期して帯材の平坦面の中心線の左右に所定角度揺動して位置決めされて後、図示しないプレスラムが作用しプレス作業が完了する。揺動体の揺動は第1軸15の軸芯を共通にするスリーブ52を軸として歯車箱36に設けた第4カム61で駆動されている。
【0018】
以下本発明の実施例を図面にもとづき説明する。
【0019】
〔実施例1〕
図1(a)は、グリッパフィード式揺動送り装置であって、加工用帯材を把持するグリップ部材,クランプ部材,送り台の配置を示す上面図、(b)は(a)の揺動状態図、図2は図1の各部材と揺動駆動部材を含むA−A断面図、図3は本発明のグリップ部材とクランプ部材を含む図1のB−B断面図、図4は歯車箱内の把持部駆動部材,揺動駆動部材の伝導機構の断面図、図5は揺動体を揺動させる第4カムを駆動する歯車列、図6は揺動体と一体で揺動するレバーに押圧力を加える押圧ピンを示す図2のC−C断面視図、図7は本発明のグリッパフィード式揺動送り装置の動作タイミングチャートである。
【0020】
図1,図2,図3において、図1(a)における帯材1は図面の上方向から本発明の揺動体11を通過する過程で送りと揺動の位置決めが行われ上面をフタ3で覆われた帯材ガイド2から加工部位へ移動する。(b)は3列に穴加工する場合第1軸15を中心に揺動する状態を示している。送り台12とその支持部材及び送り台駆動部材は揺動体に構成されている。送り台12は揺動体に固定した一対の支え軸13A,13Bに嵌装した一対のスライド軸受14A,14Bで摺動自在に支承されている。
【0021】
また送り台12は支え軸13A,13Bの両軸芯が形成する面に直角方向に軸芯をもつ第1軸15により駆動される。軸承された第1軸15に帯材の送り量に従い交換容易に分割製作された第1カム16がキー着され、該第1カム16のカム面に当接し、かつ、送り台12の摺動方向のストロークを制限する一対のカムフオロア17A,17Bが送り台12下面に設けられている。第1カム16のカム面は一対の支え軸13A,13Bにそれぞれ嵌装した一対のばね18A,18Bにより常時帯材の進行方向に押圧されてカムフオロア17Aと当接している。
【0022】
カムフオロア17Aが第1カム16のカム面に沿って正しく追従して移動せず送り台12が所定量帯材の進行方向に移動しない場合には、第1カム16の突起部がカムフオロア17Bに作用して送り台12のストロークを確実にするものである。第1軸15は第1カム16を嵌着した反対側の軸端部に設けたプーリ64により回転駆動される。
帯材に3列の穴加工をする場合は、プレスラムと第1軸15の回転は1:1で同期し、次に説明するグリップ部とクランプ部は中間軸19を介し1/3に減速して第2軸20を駆動する。
また帯材に4列以上の穴加工をする場合は穴の配列と穴加工の順序に従い軸間の速比が決められる。
【0023】
次に送り台12に固定され供給材の帯材を把持するグリップ部材と駆動部材の構成を説明する。なお帯材の供給時に帯材をグリップ台とグリップ板で把持するグリップ部材を第1把持手段と称す。
【0024】
図3,図5において、帯材はグリップ台21とグリップ板28の間で挟持自在である。グリップ台21は両端の加工穴に円筒部外径にばね22を嵌装した2個の鍔付カラ23に嵌着され、鍔付カラ23の上面に橋設した溝付板24の両端から直接ボルト25で送り台12上に固定されている。従ってばね22によりグリップ台21は送り台12上に常時押圧されている。材料を通し始めるとき、このグリップ台21を上昇させると良い。そのためにはレバー26を回転することによりレバー26のボスの突起が溝付板24の溝から離れグリップ台21の中央部分に螺設したボルト27に引上げられ送り台12との間に隙間を作ることができる。押圧自在のばね22はグリップ台21の上面と鍔付カラ23の鍔の下面に当接して設けられている。
【0025】
グリップ板28はグリップ台21の下面から帯材を板厚方向の上下の平面で押圧し確実に把持することができるように、グリップ板28の上下駆動は該グリップ板にボルト固定された2本を一組とする鍔付スライド軸29A,29Bが同時に作用するように一個のレバー体32に設けたローラ33A,33Bにより行われる。鍔付スライド軸29A,29Bは送り台12に軸受31A,31Bで支承され、揺動するレバー体32に軸承されたローラ33A,33Bに常時当接するように鍔付スライド軸29A,29Bの鍔を下方に押圧するように該軸の各々にばね102A,102Bが嵌装されている。
【0026】
揺動体に一端が軸承されたレバー体32に設けられたカムフオロア34は第1軸15の外径で軸承される第2軸20に装着され駆動される第2カム43の上面に当接しローラ33A,33Bを上方向に駆動し、グリップ板28をグリップ台21の下面に当接するよう上の方向に移動させ帯材を挟持可能とする。なおカムフオロア34と第2カム43との接触を確実にするためばねで押圧力を付与された押圧ピン40がレバー体32の先端に当接している。第2軸20は第1軸15から中間軸19を介し減速して伝導される。
第2軸20は歯車箱36に軸受39で支承されて所定角度揺動可能の揺動体に更に軸受38により外径が揺動体52に支承されている。第1軸15の外径は第2軸20のスリーブ内径の軸受37で支承されている。
【0027】
次にクランプ部材の構成を説明する。なお送り台後退時及び本機での穴あけ等の加工時に帯材をクランプ台とクランプ板で把持するクランプ部材を第2把持手段と称す。
【0028】
図2,図3においてクランプ部材のクランプ台45は揺動体に固定されている。供給帯材を下方からクランプ台45の下面に押圧挟持するクランプ板46は揺動体に固定されたスライド軸受47により案内され、ばねで付勢された押圧ピン49によりクランプ台45に押圧されている。
クランプ板46は、該クランプ板の下端部に設けられたカムフオロア48が第2軸20に取着された第3カム44のカム面に当接して上下移動される。第3カム44は第2カム43とカムフオロアの当接面を側面に設けるようにして一体として第2軸20の端部フランジ面に固定される。
【0029】
次に揺動駆動部材及び第1,第2,第3の各軸間の伝導機構の構成について説明する。
【0030】
図2,図4において、歯車箱36に、上方向に突出した支え51にスリーブ52が軸承され該スリーブと一体に構成された揺動体がスリーブ52と一体で所定の範囲で揺動自在に設けられている。
歯車箱36に軸端が軸承された第1軸15の入力端のプーリ64から回転は該歯車箱内に設けられている第2軸20,スリーブ(第3軸)52に伝えられる。
【0031】
図5において回転する第1軸15から第2軸20へは歯車列54,55,56,57で1/3に3列穴加工の場合には減速して伝達され第2軸20から歯車箱36に固定した第4カム軸53へは等速歯車57,58で伝達される。揺動体とスリーブ52の揺動は、該スリーブの端部に固着したレバー59に取着したカムフオロア60を歯車58と同心に固定した第4カム61のカム面に当接させることにより第2軸一回転に対し第4カム61を一回転させる。3列の穴加工では第4カム61は120°で3分割され、リフト量は3種類の高さを有する。揺動体を中心から左右に等量振り分けるためである。
【0032】
図6は第4カム61の回転時に、慣性力が作用する揺動体とスリーブ52の揺動運動がカム面に追従可能なようにばねで付勢した押圧ピン62,63を異なる2方向からレバー59に押圧しカムフオロア60と第4カム61との当接を確実にしている。
【0033】
本発明のグリッパフィード式揺動送り装置の作用を次に説明する。
【0034】
図7はプレスラムモーション,材料送りの第1カム,グリップの第2カム,クランプの第3カム,揺動体を揺動させる第4カム等の駆動タイミングを示すチャートである。なおステップNOは図7の最下列に記入されている。
【0035】
ステップS1はプレスラムは上死点から下降を開始し、クランプ部は開口状態である。材料は、グリップ部で把持し送り台12は前進を続ける。この動作と並行して揺動の第4カムが回転を継続しつつ揺動体を左に揺動する。
【0036】
ステップS2でプレスラムは下死点までの中間に達しグリップ部が材料を開放する前にクランプ部に材料を把持させるようにする。揺動体は左揺動を終了し揺動する揺動体の揺動中心線上に移動を完了する。
【0037】
ステップS3では帯材はクランプされておりプレスラムは下死点に達し供給帯材の中央に穴開けする。これを図7(b)のハッチングした穴で示している。
この間グリップは開口した状態で送り台は供給側へ後退する。
【0038】
ステップS4では送り台は帯材の供給の出発点までの復帰を完了し、揺動の第4カムはステップS3と同一回転位置を保持した状態でクランプ部が開口する前にグリップ部は帯材を把持し始める。プレスラムは上死点へ上昇の中間過程にある。
【0039】
ステップS5では、プレスラムは上死点から下降を始める。クランプ部開口,グリップ部把持,送り台の前進はステップS1と同じである。但し揺動の第4カムは回転して揺動体の左揺動を開始させる。供給帯材の右端穴を加工するためである。
【0040】
ステップS6はステップS2とは揺動の第4カムが最も低いリフトの位置に到達し保持される点が異なるだけである。
【0041】
ステップS7では材料送り第1カムのみが駆動されて揺動体は左の揺動端に達した状態で保持されてプレスラムが作動し供給帯材の右側の穴を加工する。図7(c)ではハッチングした丸印で示している。
【0042】
次に図7(d)のハッチングした丸印で示すように帯材の左端に穴を加工する場合は、帯材を供給する必要がなく、帯材の揺動のみで良い。そのためグリップ部の開口された状態で送り台12は進退を繰り返すが材料はクランプ部で把持されているので送り出されない。筐体を揺動限の左端から右端まで揺動させるのみで良い。これをステップS8〜S12に示している。
従って左右穴を加工する間はグリップ部は常時開口しクランプ部は常時帯材を把持していることになる。
【0043】
〔実施例2〕
実施例2も多列穴加工用帯材送り装置であるが揺動体を駆動する部材の構成は実施例1と基本的には共通であり説明を省略する。
【0044】
実施例1では、帯材を下部からグリップ板28及びクランプ板46で押圧して把持するのに対し、実施例2では、材料を上部からグリップ板73及びクランプ板73´で押圧し把持する点で相違する。
ここでは実施例2における供給帯材をグリップ部材とクランプ部材,送り台駆動部材及び把持部駆動部材について以下図面にもとづき説明する。
【0045】
図8はグリップ板73とクランプ板73´で上部から帯材を押圧する第1,第2把持部材の側面図である。
図9は図8のグリップ板,クランプ板の作動カム・レバーの関連を示す上面図である。図10は図8のD−D断面視図で帯材把持部材を示す。
図8において、材料は左側から供給され右方向に移動する。図10において帯材1はグリップ台71とばね72で常時把持方向に付勢されたグリップ板73の間で把持される。
【0046】
図8,図10において第1把持手段関係を説明する。グリップ板73は、送り台12の支え軸13A,13Bの軸心を含む平面に垂直に軸受74に支承された一対の軸75A,75Bの上端面に螺着されている。軸75A,75Bの下端面はカムフオロア87と当接するバー77が橋設され螺着されている。このカムフロア87は軸85に支承されたレバー86Aの先端に枢支されている。グリップ板73の上面を下方に押圧するばね72は、グリップ板73の上面中央部に螺設されたボルト78に装通され、ばね72の下端面はグリップ板73の上面に当接し、その上端面は送り台12の上端面に鉛直に植設した2本のボルト79間に橋設された板80に当接している。そして所定のグリップ圧が生ずるようにナット81で板80を上下移動させることで調節されている。
尚ボルト78の上端部の握り部分78aを持ち上げることによりグリップ板73が持ち上げられ、グリップ台71との間が開き最初の材料通しが容易となる。
【0047】
第2把持手段の帯材のクランプ部材の構成も前記第1把持部材のグリップ部と同様であるので符号に´を付して説明を省略する。なおグリップ板73はクランプ板73´となる。またグリップ台71はクランプ台71´となる。
【0048】
次にグリップ部とクランプ部の駆動部材を図8,図9で説明する。
クランプ部の駆動は、駆動軸82に取着した円板の第2カム83に当接するカムフオロア84の動きが、カムフロア84を先端に枢支して軸85に支承される上下レバー92Aと一体の水平レバー92Bに枢支されたカムフオロア93からバー77´を介して軸75A´,75B´の上下動に変換して伝達される。
この上下レバー92Aに枢支されたカムフロア84は、上下レバー92Aと一体のレバー92Cに枢支されたローラ105が、ばね69で突出方向に付勢される押圧子106によって第2カム83に圧接されている。そして軸85は揺動体11に設けた支え101に支承されている。
【0049】
グリップ部の駆動は前記第2カム83の上面に第3カム90が一体に回転するように螺着されており、該第3カムは上面の外周にカム面が形成されている。軸85に支承されるレバー86Aと一体のレバー86Bに枢支されたカムフオロア91が、レバー86Bと一体のレバー86Cに枢支されたローラ104をばね70で付勢され押圧子107によって第3カム90に圧接される。該カム90のリフト量は軸85に支承されるレバー86B,86Aを介しカムフオロア87の上下方向の動きに変換され軸75A,75Bと連結するバー77に伝達される。
【0050】
次に帯材を定量送る送り台駆動機構の構成を説明する。
【0051】
駆動軸82に取着した歯車94から軸95にキー着された歯車96に回転が伝えられる。実施例2は実施例1と加工する多列穴の列数が異なる場合であり送り台12と前記材料把持手段駆動部との伝導機構の速比は異なってくる。ここでは実施例2における送り台12の位置決めについてのみ説明する。
【0052】
軸95の上部軸端には交換と調節の便宜上送り台12の進退駆動用の第1カム97がテーパリング98を用いて嵌着されている。第1カム97は二つのカム面97a,97bを有し送り台12の定位置に取着したカムフオロア99と第1カム97のリフト量に応じ位置調整可能に送り台12に取着されたカムフオロア100で挟むように配置されている。
【0053】
実施例2の材料保持部と把持手段駆動部及び送り台駆動機構の作用について説明する。
【0054】
図8,図10において、材料1はグリップ板73を、手動又はカムフオロア87を上昇させて押圧力を解除してグリップ板73とグリップ台71の間に通す。
この第1把持部の材料進行方向視図を図10に示している。
【0055】
カム90の回動でレバー86B,86Aが反時計方向に回動されバー77の押し上げ力が除かれると帯材はばね72で付勢されたグリップ板73とグリップ台71の間で確実に把持(クランプ)される。少しおくれたカム83の回動でレバー92A,92Bが反時計方向に回動されバー77´が押し上げられ、クランプ板73´がばね72´の力に抗して開き帯材の把持が解除(アンクランプ)される。
【0056】
このように送り台12の第1把持部材と揺動体11の第2把持部材とは構成は同様であり把持作用も同様である。把持作用が機能するタイミングも実施例1と同様でいずれか一方のみが把持作用を行うが第1把持部材のグリップ部が把持を解放する前に第2把持部材のクランプ部材がクランプして材料の移動が生じないように駆動のタイミングが設定されている。
実施例2においては材料を上方から押圧しグリップ又はクランプするので材料の幅や厚さの寸度が増加して自重が大きい時には持ち上げる必要がなく、帯材重量の影響をうけないでばねの荷重で一定押圧できる効果がある。
【0057】
〔実施例3〕
次に実施例3の一部を断面で示した正面図の図11、図11の平面図を示す図12、図11のE−E線断面図の図13にもとづき説明する。
実施例2と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
揺動装置の枠体110に鉛直方向に、揺動軸111が軸受によって回動可能に軸承されている。軸上端のフランジ111aに、枠でなる揺動体11のベース112が水平に取り付けられている。この枠の側壁には水平な2本の支え軸13A,13Bと平行に、ボールねじ113が軸受によって回動可能に軸承されている。このボールねじ113は継手114を介して、側壁に取り付けられてエンコーダ116付のサーボモータ117の出力軸と連結されている。そして第1把持部材を有し支え軸13A,13Bで、移動可能に案内されている送り台12に取り付けられたボールナットがボールねじ113と螺合されている。したがってサーボモータ117が正逆回転することによって、ボールねじ113が正逆回転され送り台12、及びグリップ台71,グリップ板73を有する第1把持部材が進退移動される。
【0059】
揺動体11の側壁には、グリップ台71と同じく上面を帯材の移送面とするクランプ台71´とブラケット89が取り付けられている。そしてブラケット89にクランプ台71´とともに第1把持部材の構成と同様の第2把持部材が支持されている。
さらにベース112には第1把持部材と第2把持部材の間の中央に2本のスタンド118が帯材移送ラインを挟んで設立されていて、その間に支軸119が水平に固定されている。
【0060】
この支軸119には上下腕がベース112の窓より下方に突出し、水平腕が先端に枢支したローラ121を有するL形レバー122が回動可能に枢支されている。そしてローラ121は第1把持部材のバー77の下面に当接される。なおローラ121はバー77が送り方向に広い幅を有するので、送り台12の進退移動によっても当接状態が維持される。また同形のL形レバー123が反対向きに支軸119に回動可能に枢支されていて、上下腕がベース112の窓より下方に突出し、水平腕の先端に枢支したローラ124は第2把持部材のバー77´に当接される。ローラ121とバー77とはばね72によって圧接されている。ローラ124とバー77´もまたばね72´によって圧接されている。
【0061】
そしてL形レバー122の上下腕端はベース112に取り付けられたエアアクチュエータ126の出力軸とジョイント128で連結されている。またL形レバー123の上下腕端はベース112に取り付けられたエアアクチュエータ127の出力軸とジョイント129で連結されている。なおエアアクチュエータに替え電磁石とすることも可能である。
【0062】
さらに揺動体11から突設された図示しないブラケットには帯材の毎回の移送量を計測して制御装置に出力するエンコーダ132が設けられている。さらにまた揺動体11の側壁上面には第1把持部材の前位置で帯材を受けて案内する受台133が設けられている。
【0063】
第1把持部材、第2把持部材、及びこれらの駆動装置のエアアクチュエータ126,127並びに送り台12の駆動手段のボールねじ113、サーボモータ117等を支持したベース112と一体の揺動軸111の下端は、枠体110に設けられ出力軸を上下方向とするエンコーダ134とサーボモータ136の減速機131の出力軸と継手137で連結されている。従ってサーボモータ136の正逆回転で、帯材の幅中央に回動中心が位置する揺動軸111は揺動で帯材は回動中心を軸心として左右に振られ多段穴の加工位置のラインをかえることができる。
【0064】
実施例3の制御のブロック図の図14を説明する。
【0065】
141は帯材の一回の送り量、帯材の揺動量(揺動角度)、電磁切換弁作動時期等のデータを入力するプログラム入力部、142は入力されたプログラムを記憶するプログラム記憶部、143はプログラム記憶部142から図示しないプレス機の作動に合わせるべくタイミング発生部140から発生するタイミングにより必要とするプログラムを読み出し、そのデータにもとづき指令を出すプログラム読み出し部、144は指令値とエンコーダ116・134・132の値とを比較して所定量送られたかを確認し、所定量送られたとき関数を停止する。またエンコーダ132との比較において不一致であれば帯材がスリップして送りが不調と判断して機械の運転を停止させる。
【0066】
145は帯材の1ピッチを送る関数を発生する関数発生部、146は発せられた関数によりサーボモータ117を駆動する駆動部、147は帯材の多段穴加工位置の加工ラインをずらせるための所定の揺動量を振らせる関数を発生する関数発生部、148はこの関数によりサーボモータ136を駆動する駆動部、149はサーボモータ117の指令に対応させてON・OFF作動させて第1把持部材のエアアクチュエータ126に圧力源よりの圧力空気を送る電磁切換弁、150は第2把持部材のエアアクチュエータ127をエアアクチュエータ126の作動と同期してON・OFF作動させてエアアクチュエータ127に圧力源より圧力空気を送る電磁切換弁である。
【0067】
このように構成された実施例3の作用を図15のフローチャートにもとづき1ピッチの送り動作の一例を説明する。
使用する帯材の幅並びに穿孔する孔径が決定され例えば図7に示すような3列で中心の第2列が半ピッチずれた位置に効率良く加工する場合とする。そして第1把持手段はアンクランプ状態(開の状態)、第2把持手段はクランプ状態(閉の状態)にあるものとする。
【0068】
3列の同一の送り量(ピッチ)、第2列の半ピッチ遅れたスタート点、揺動軸111の中心からプレス機による穴加工位置迄の距離と孔列間距離から算出される振れ角度並びに振れ方向等のデータをプログラム入力部141にテープあるいはテンキー(MDI)等で入力しておく。この入力データがプログラム記憶部142に記憶される。
プレス機械の運転に入り、ステップS21でプレス機械に関連したタイミング発生部140のタイミングでプログラム読み出し部143はプログラム記憶部142から必要な情報を読み出す。
【0069】
ステップS22で最初のスタート位置が第2列に位置するので、帯材の中央ラインの第2列に加工するため揺動なしか又は第1列か第3列に加工するため揺動有りかを判定する。NOであればステップS23で電磁切換弁149を閉じてエアアクチュエータ126への圧力空気の供給を止め、エアアクチュエータ内の空気を排出する。これによりL形レバー122でバー77を押し上げる力が取り除かれグリップ板73はばね72の力によりグリップ台71との間で帯材を把持しクランプする。
【0070】
ステップS24で電磁切換弁150は同時かあるいは僅かに遅れて、即ち第1把持手段がグリップ後に作動して開きエアアクチュエータ127に圧力空気を供給する。なおステップS23,24は同時に作動させてもよい。これによりL形レバー123が図11で反時計方向に回動されて、クランプ板73´をばね72´の力に抗して押し上げ、帯材をアンクランプとする。電磁切換弁150の作動を少しおくらせることにより帯材は常にクランプ状態が保たれピッチのずれが生じない。
【0071】
ステップS25でプログラム読み出し部143の指令にもとづき、関数発生部145で発生される関数で駆動部146が作動してサーボモータ117が回転される。ステップS26でサーボモータ117が帯材の1ピッチ移送に必要な回転が行われたかをエンコーダ116の出力により指令値と比較して一致かを判断される。NOであればこの判断を繰り返す。YESとなればステップS27でサーボモータ117を停止させる。
【0072】
ステップS28でエンコーダ132の出力で帯材の滑りのない確実な送りがなされているかを比較部144で判断し、NOであれば滑りによる送り不足としてプレス機及びこの装置の運転を停止し警報を出す。YESであればステップS29で電磁切換弁150を閉じエアアクチュエータ127への圧力空気を遮断するとともに排出する。これによりクランプ板73´はばね72´の力により帯材をクランプ台71´とで挟持してクランプする。1ピッチ送られた帯材にプレス機械で穴あけ加工をする。
【0073】
この間にステップS30で電磁切換弁149を開きエアアクチュエータ126に圧力空気を供給するとともにエアアクチュエータ内の空気を排出して、L形レバー122を時計方向に回動してグリップ板73をばね72の力に抗して押し上げ把持を解除し、帯材をアンクランプとする。なおステップS29とS30を同時に作動させてもよい。ステップS31でサーボモータ117を逆転させ開口した第1把持手段,送り台12のみを後退させる。ステップS32で1ピッチの所定量移動台12,第1把持手段は後退したかをエンコーダ116の出力をもとに比較部144で判断する。NOであれば一致する迄繰り返し判断する。YESであればステップS33でサーボモータ117の運転を停止する。1ピッチの送りが終了する。
【0074】
ステップS22で帯材揺動かの判断でYESであれば、ステップS34で揺動方向が正(図7で右方向)かが判断されYESであればステップS35でサーボモータ136を正転させる。ステップS36で帯材が所定角度回動したかをエンコーダ134の出力をもとに比較部144で判断し、NOであれば一致するまで繰り返し判断する。YESであればステップS37でサーボモータ136を停止してステップS23に移行する。ステップS34で揺動方向正かの判断でNOであればステップS38でサーボモータ136を逆転して帯材の揺動方向を逆の左方向に揺動させる。そしてステップS36に移行するものである。
このようにして帯材の1ピッチの送りが終了する。
【0075】
なお本作用の実施例ではサーボモータ117とサーボモータ136との作動を直列的に説明したが、同時に進行させて並列的に進行させることも勿論自由であり、この方が空作業時間が少なくなる。
【0076】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、加工用材料をグリップ部材で挟み付け一定量移動させる構成とするため、常に安定した定量の材料送りが可能となる。つまり、ローラを使用せず、材料送りをグリッパフィード方式を使用して確実に送り出すことにより、材料送り精度の良い送りが可能となる。
【0077】
揺動送り装置において、従来のローラ送りではなく、グリップ送りが可能な構成としたため、送り量の調整は使用する一定幅のカムを変更するだけでよい。あるいは構成によってはグリップを停止させる位置決めだけとなり、微妙な送り量の調整がし易くなり、熟練した作業者でなくても調整作業が楽にできるため、効率的である。
材料送り量が常に一定となるために材料の桟幅をできるだけ狭く取ることが可能となり、材料歩留まりがよくなる。このため、従来のローラ送りに比べてさらに安定したオシレート送りを行うことが可能であり、さらに材料歩留まりが良くなるものである。
【0078】
材料の供給方向の軸線上で送り量をカムと一対のカムフオロアを設け送り台の初めと終わりとをカムフオロアと当接させて位置決めしているので高速な送り台を高速にカムで駆動しても正確な位置決めが可能であり、かつ、平面で材料を確実に把持していることとあいまって正確な定量送りが可能となった。また送り量の変更は外部から設置しやすくするために、二つ割りで構成した第1カムを交換することにより容易である。
【0079】
また送り台の第1カムを駆動する第1軸,グリップ部の第2カムとクランプ部の第3カムを駆動する第2軸、前記第1軸から第4カムを回し第3軸である揺動体と一体のレバーに変位を与えて揺動させる伝達機構の各々の間を簡素に構成結合しているので、材料の確実な把持、正確な材料送り、追従性と位置決め精度の高さ等が実現でき更に各要素間のタイミングの正確性の長期間維持が可能である。
【0080】
請求項2の発明によれば、材料を揺動させる揺動部中心と材料を送り出す送り部の駆動力伝達の中心を合致させ駆動力を伝達させることにより、ユニバーサルジョイント等を使用して駆動源からの動力を外部から送り部まで伝達しなくてすむ。よって、ユニバーサルジョイント等使用によるガタの心配がなくなり、位置決め精度のよい装置が得られるものである。
【0081】
請求項3の発明によれば、カムによって作動させる場合には送り量,揺動量が決められてしまい、その変更はカムの取り替え、またはレバー比等の変更が必要となり容易に対応ができなかったが、各駆動手段を総括して関連制御する制御部のプログラムの変更で、帯材の揺動角度及び材料送り量等の変更に容易に対応することができる。
【0082】
また揺動の駆動源をNC制御のサーボモータを使用したので、プログラム入力部の入力データを変更することで加工列に対する帯材の幅、加工位置に対する加工ピッチの変更等を広く極めて容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の図であり、(a)は本発明によるグリッパフィード式揺動送り装置を上面から見た図で、(b)は(a)の上面図において第1軸を中心に揺動する状態を示す図である。
【図2】本発明の実施例1の図であり、図1のA−A断面図で駆動の第1,第2,第3軸及び揺動駆動部材を含む。
【図3】本発明の実施例1の図であり、図1のB−B断面図でグリップ部,クランプ部の駆動部材を含む。
【図4】本発明の実施例1の図であり、本発明の歯車箱に設けた第1,第2,第3の各軸間の伝導機構の軸展開図である。
【図5】本発明の実施例1の図であり、本発明の送り台を揺動する第4カムを駆動する歯車列である。
【図6】本発明の実施例1の図であり、図2のC−C断面図であって、揺動体と一体で揺動するレバーに2方向から押圧力を加えるようにした押圧ピンの配置を示す。
【図7】本発明の実施例1の図であり、(a)は本発明のグリッパフィード式揺動送り装置の動作タイミングチャートである。(b)〜(e)はプレス加工で各タイミングの材料揺動位置を示す図で、(b)は3列穴の加工例で左側穴の加工後中央の穴を加工する場合(黒丸は既加工穴、ハッチング丸は加工しようとする穴を示す)材料送りと左方向へ揺動させ中央に復帰完了後に中央穴を加工することを示している。(c)は3列の内右側穴を加工するため材料送りと左方向揺動を行う。(d)は3列の内左側を加工する場合で右端左端の穴は同一送りで良いため送りがなく右端への揺動のみで良い。(e)は(b)に復帰して以降同じ動作を繰り返す。
【図8】本発明の実施例2の図であり、本発明のグリップ台及びクランプ台上の供給材を上からグリップ板及びクランプ板で押圧把持する材料送り部と把持部駆動部材の側面図である。
【図9】図8のグリップ板,クランプ板の作動カム,レバーの関連を示す上面図である。
【図10】図8のD−D視図である。
【図11】本発明の実施例3の一部を断面とした正面図である。
【図12】本発明の実施例3の平面図である。
【図13】本発明の実施例3の図11におけるE−E線断面図である。
【図14】本発明の実施例3の制御ブロック線図である。
【図15】本発明の実施例3の作動のフローを示す図である。
【図16】従来技術で揺動装置付ローラフィード方式の送り装置である。
【符号の説明】
1 帯材
2 帯材ガイド
3 フタ
11 揺動体
12 送り台
13A,13B 支え軸
14A,14B,47 スライド軸受
15 第1軸
16,97 第1カム
17A,17B 34,48,60,76,84,87,91,93,99 カムフオロア
18A,18B ばね
19 中間軸
20 第2軸
21,71 グリップ台
22,72,102A,102B ばね
23 鍔付カラ
24 溝付板
25,27,78,79 ボルト
26,59,86A,86B,92A,92B,92C レバー
28,73 グリップ板
29A,29B 鍔付スライド軸
33A,33B ローラ
31A,31B,37,38,39,74 軸受
32 レバー体
36 歯車箱
40,62,63 押圧ピン
43,83 第2カム
44 第3カム
45,71´ クランプ台
46,73´ クランプ板
51 支え
52 スリーブ(第3軸)
53 第4カム軸
54,55,56,57,58,94,96 歯車
61 第4カム
64 プーリ
75A,75B,85,95 軸
80 板
81 ナット
82 駆動軸(第1軸)
90 第3カム
98 テーパリング
101 支え
111 揺動軸
113 ボールねじ
117,136 サーボモータ
126,127 エアアクチュエータ
116,132,134 エンコーダ
122,123 L形レバー
Claims (3)
- プレス機内へ加工用の帯材を供給する材料送り装置において、グリップ台とこれに対向するグリップ板とで形成する板厚方向の平面で帯材を把持するグリップ部材と、該グリップ部材で把持した帯材の定量を加工部位に供給する送り台と、該送り台の移動量を一対のカムフオロアで案内して位置決めする第1カムを第1軸に設けた送り台駆動部材と、前記グリップ部材が前記帯材を把持しない間は常にクランプ台とこれに対向するクランプ板とで形成する板厚方向の平面で前記帯材を把持するクランプ部材と、前記グリップ部材と前記クランプ部材の作動を反転するようにカム面を形成した第2カムと第3カムとを取着した第2軸を有する材料把持部駆動部材と、前記送り台・前記送り台駆動部材・前記クランプ部材及び前記材料把持部駆動部材とを支承し第3軸を形成する揺動体と、前記第2軸と同期回転し前記第3軸に設けた第3カムにより前記第3軸と一体のレバーを揺動させて前記第3軸を揺動駆動する揺動駆動部材と、前記第1軸・前記第2軸及び前記第3軸とを前記帯材の供給時のみ前記第1把持手段が前記帯材を把持して前記揺動体の揺動を伴って前記送り台が材料送りを行い送り完了後に前記第2把持手段で前記帯材をクランプして前記送り台を後退させ又前記帯材をクランプしている間に前記揺動体を揺動させて該帯材を所定位置に位置決め可能に連結して同期運転する伝導機構とを設けてなり、材料送りの定長送りと揺動位置決めを行って帯材の多列抜き加工をするようにしたグリッパフィード式揺動送り装置。
- 前記第1軸,第2軸,第3軸の軸芯を一致させて材料送り装置を構成してなる請求項1記載のグリッパフィード式揺動送り装置。
- プレス機内へ加工用の帯材を供給する材料送り装置において、材料送り時に前記帯材を板厚方向の平面で把持する第1把持手段と、該第1把持手段を支持して帯材送り方向に移動可能に支持された材料送り台と、前記第1把持手段のグリップ部を開閉させるエアアクチュエータである第1駆動手段と、前記材料送り台を進退移動させるボールねじを駆動するサーボモータである第3駆動手段と、前記送り台の後退時に前記帯材を板厚方向の平面で把持する第2把持手段と、該第2把持手段のクランプ部を開閉させるエアアクチュエータである第2駆動手段と、前記材料送り台,前記第1駆動手段,前記第2駆動手段,前記第3駆動手段を支持して前記帯材の幅中心を通る鉛直軸を中心として揺動可能に設けられたベースと、該ベースを揺動させるサーボモータである第4駆動手段と、前記第1把持手段と第2把持手段の開閉動作は一方が閉のとき他方が開で、かつ閉と同時か遅れて開となるように前記第1駆動手段と前記第2駆動手段を関連制御するとともに前記第3駆動手段,前記第4駆動手段を第1駆動手段と第2駆動手段が作動後に関連して制御する制御部を設けて構成したことを特徴とするグリッパフィード式揺動送り装置。
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