JP3667984B2 - 広帯域偏光分離素子とその広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド - Google Patents
広帯域偏光分離素子とその広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つ以上の異なる波長の光に対して偏光分離機能を有する広帯域偏光分離素子と、その広帯域偏光分離素子を用い、使用波長の異なる2種以上の光記録媒体(CD系,DVD系等の光ディスク)に対して情報の記録・再生を行うことができる光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク等の光記録媒体に対して情報の記録・再生を行う光ヘッドが知られているが、光ディスク用光ヘッドでは、光ディスク基板からの情報信号を光源に戻すことなく効率よく受光光学系の光検出器へ導く手段として、偏光ビームスプリッタを1/4波長板と組み合わせて用い、光源からの出射光と光ディスクからの反射光とを偏光分離することが行われている。しかし、偏光ビームスプリッタは、複屈折の大きい結晶材料からなる2つのプリズムを組み合わせた構造や、あるいはガラス等の等方性の光学媒質からなる2つのプリズムの接合面(反射面)に誘電体多層膜を設けた構造などからなるため、大型でかつ高価であるという難点を有し、光ヘッドの小型化や低コスト化を図りにくいという欠点がある。
【0003】
そこで、従来の偏光分離素子の難点を除去した、極めて薄い偏光分離素子として、複屈折回折格子型偏光板が提案されている(特開昭63−314502号公報)。この複屈折回折格子型偏光板は、複屈折光学結晶であるニオブ酸リチウム(LiNbO3 )を基板として用い、これに周期的パターンでプロトンイオン交換を施し、さらにプロトンイオン交換領域上に誘電体膜を装荷した構造を持ち、プロトンイオン交換領域での常光線の位相差を誘電体膜で相殺することにより、常光線は直進し、異常光線だけを回折させる機能を有しており、薄くて小型の偏光分離素子を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、常光と異常光を分離する機能を有する薄くて小型の偏光分離素子が実現でき、ある特定の1波長について偏光分離の機能を持たせることができるが、異なる2つ以上の波長に対して偏光分離したいような目的に対しては有効に機能できない。
このため、1つの光ディスク用光ヘッドで、使用波長の異なる2種以上の光ディスク(CD系、DVD系等)に対して情報の記録・再生を行いたいというような目的には対応することができない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、2つ以上の異なる複数の波長に対して消光比(偏光分離度)の良い広帯域偏光分離素子を提供することを第1の目的(課題)とする。
また、本発明は、上記広帯域偏光分離素子を用いて、構成がシンプルでかつ使用波長の異なる2種以上の光ディスクに対して情報の記録・再生を行うことができる2波長搭載光ディスク用光ヘッドを提供することを第2の目的(課題)とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る広帯域偏光分離素子は、複屈折性の領域と等方性の領域が交互に配置された周期格子により入射光の直交する偏光を0次光と回折光に分離する格子型の広帯域偏光分離素子であり、少なくとも互いに異なる2波長以上の光に対し偏光分離をする機能を有している。
【0007】
そして請求項1に記載の広帯域偏光分離素子は、上記の構成に加えて、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=mλ3
(ns−n1)h=(m+1/2)λ3
を略満足することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2に記載の広帯域偏光分離素子は、上記の構成に加えて、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=(m+1/2)λ3
(ns−n1)h=mλ3
を略満足することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の光ヘッドは、波長の異なる複数の光源と、その複数の光源と光記録媒体の間に配置された対物レンズと、前記複数の光源と対物レンズの間に配置された請求項1または2に記載の広帯域偏光分離素子と、該広帯域偏光分離素子と対物レンズの間に配置された1/4波長板と、該広帯域偏光分離素子による回折光を検出する光検出器を備え、少なくとも対物レンズにより複数の光源からの波長の異なる光をそれぞれ異なる光記録媒体面に集光し、該光記録媒体面からの反射光を前記広帯域偏光分離素子により波長毎に回折分離して波長毎の光検出器で独立に検出することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の光ヘッドは、請求項3の構成に加えて、前記広帯域偏光分離素子に1/4波長板が一体化されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の光ヘッドは、請求項3または4の構成に加えて、少なくとも複数の光源と複数の光検出器が1つのパッケージ内に実装され、そのパッケージに、前記広帯域偏光分離素子、あるいは1/4波長板が一体化された広帯域偏光分離素子が、接着により一体化されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項6に記載の光ヘッドは、請求項3または4または5の構成に加えて、波長の異なる複数の光源の出射面が、光ヘッド光学系の光軸方向に互いにずれて配置されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による広帯域偏光分離素子と、その広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッドの構成・動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0014】
(実施例1)
まず広帯域偏光分離素子の基本的な構成、動作の実施例について説明する。図1は本発明による広帯域偏光分離素子の構成例を示す部分断面図である。図1において、偏光分離素子1は、ガラスやプラスチック等の透明基板2上に周期的凹凸の格子構造を持つ複屈折膜3が装荷され、その上を等方性のオーバーコート層4で覆われた構成となっている。複屈折膜3は図1の紙面方向に振動する光とこれと垂直方向に振動する光に対する屈折率が異なる複屈折性を示す膜である。次にこの偏光分離素子1の動作を図2、図3に示す。
【0015】
図2は図1に示す偏光分離素子の動作の一実施例を示す図であり、偏光分離素子1への入射光は2波長λ1 ,λ2 であり、その偏光としては、紙面方向とそれに垂直な偏波方向の2方向の振動成分をもつものとする。図2では偏光分離素子1を透過後、紙面方向の振動成分の光は2波長とも0次光として直進し、これと垂直方向の振動成分の光は±1次光として回折する。ここで、波長λ1 <λ2 とすると、+1次光、−1次光ともλ1 よりλ2 の光の回折角は大きくなる。これによって偏光方向により2波長λ1 ,λ2 の光の方向が変わり、2波長に対する偏光分離素子として動作する。
【0016】
次に図3は図1に示す偏光分離素子の動作の別の実施例を示す図であり、図2とは反対に紙面に垂直な偏波方向の振動成分をもつ光がλ1 ,λ2 の2波長とも0次光として直進し、紙面方向の振動成分をもつ光が±1次光として回折し、偏光方向により2波長λ1 ,λ2 の光が偏光分離され、消光比(偏光分離度)の高い偏光分離素子となる。
【0017】
尚、図1に示す構成の偏光分離素子は、上記2波長λ1 ,λ2 で消光比が高いのみでなく、λ1 <λ<λ2 を満たす波長λに対して高い消光比を持った広帯域偏光分離素子として動作する。
【0018】
図1に示す構成の偏光分離素子1に用いられる複屈折膜3としては、Ta2O5のような無機酸化物を透明基板2に対して斜め蒸着した膜や、あるいは透明基板2上に形成した配向膜上にポリジアセチレンを真空蒸着して配向させ紫外光を照射して固めた複屈折膜、あるいは透明基板2上にポリイミド膜を形成し、該ポリイミド膜を加熱しながら1方向に延伸して複屈折性を持たせた膜などが使える。そして、これらの複屈折膜をエッチングして凹凸の周期格子を形成させる。
【0019】
また、等方性オーバーコート層4としては、上記複屈折膜と同じ材料を用い等方性を持たせて装荷する。すなわち、Ta2O5なら斜めではなく基板に垂直方向から蒸着させる。ポリジアセチレンなら配向膜を介さないで装荷させる。ポリイミドなら延伸させないで加熱だけしてイミド膜とするなどである。また、屈折率を調整した樹脂をオーバーコート層としても良い。
【0020】
尚、偏光分離素子を構成する複屈折膜3は膜状のものだけでなく、図5に示す実施例のように、LiNbO3 、方解石、水晶などの複屈折性結晶3’を用い、この複屈折結晶3’をエッチングしてして周期的凹凸格子を形成し、その上に等方性オーバーコート層4を装荷しても良い。
あるいは図6に示す実施例のように、基板2上に複屈折膜3による周期的凹凸格子を形成した後、その上に別のガラス基板8を等方性の樹脂接着剤(等方性接着剤)7で接着し、この接着剤7がオーバーコート層の役割を持った構造にしても良い。
【0021】
また、上記の実施例では複屈折媒体を周期的凹凸形状にしてその上に等方性物質でオーバーコートする構造の格子で説明したが、これに限定されるものではなく、従来技術で示したような、LiNbO3 等の複屈折結晶を基板として用い、これに周期的パターンでイオン交換処理を施して周期的格子構造を形成した格子にも適用できる。
【0022】
(実施例2)
つぎに請求項1の実施例について説明する。本実施例では、詳しく偏光分離素子の動作を解析し、図2に示した偏光分離素子の動作の最適条件を求める。ここでいう最適条件とは2波長λ1 ,λ2 の両方に対して消光比の良い条件である。
図4は図1,2に示す偏光分離素子1の要部を部分的に拡大して示す断面図である。図4においては、周期格子は透明基板2上に複屈折膜3が周期dで規則的に配列された凹凸構造となり、凹凸形状(複屈折領域)の深さをhとする。
【0023】
ここで、上記最適条件を考えるとき第3の波長λ3 を考える。この第3の波長λ3 はλ1 <λ3 <λ2 を満足する波長であり、実際にはλ1 とλ2 の中間近傍の波長が好ましい。
この波長λ3 における複屈折膜3の周期的格子の紙面方向の偏波(例えばp偏光)に対する屈折率をnp 、紙面と垂直方向の偏波(例えばs偏光)に対する屈折率をns とし、等方性オーバーコート層4の屈折率をn1 とすると、例えば図4において、光路A,B間の波長λ3 に対する光路長差Δは、
紙面方向 :Δp=(np−n1)h ・・・(1)
紙面に垂直方向:Δs=(ns−n1)h ・・・(2)
となる。以後、紙面方向を格子ベクトル方向と呼ぶ(図1に図示)。
【0024】
図2のように格子ベクトル方向の振動成分が0次光として直進し、格子ベクトル方向と垂直な振動成分が効率良く±1次光として回折されるためには、次の二式を略満足することが必要である。すなわち、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とすると、次の条件、
(np−n1)h=mλ3 ・・・(3)
(ns−n1)h=(m+1/2)λ3 ・・・(4)
である。
【0025】
λ1 とλ2 の2波長の光が0次光と1次光に偏光分離するとき、偏光分離度(消光比)を高めるためには(3),(4)式を満足している必要がある。
ただし、実用的には(3),(4)式を厳密に満足していなくても近傍の条件になるように複屈折膜3の屈折率np ,ns 、オーバーコート層4の屈折率n1 、周期的格子の凹凸深さh、次数mを設定する。
また、(3),(4)式を満足する格子深さをh1 とすると、(4)−(3)より、
(ns−np)h1=λ3/2 ・・・(5)
∴h1=λ3/{2(ns−np)} ・・・(6)
となる。
【0026】
尚、従来技術のように複屈折結晶をイオン交換して作成した格子に対してはイオン交換領域の深さが上記のhとなる。
また、(3),(4)式を厳密に満足しなくても近傍で略満足すれば良いことは言うまでもない。
【0027】
次に本発明の具体的な実施例を示す。この実施例は、複屈折膜3としてTa2O5の斜め蒸着膜を用い、オーバーコート層としてTa2O5の垂直蒸着膜を用いた場合である。
また、λ1=635nm、λ2=780nmの2波長の光に対して消光比の良い偏光分離素子で第3の波長λ3 としてλ1 とλ2 のほぼ中間波長を選び、λ3=710nmとした。
この波長λ3 において、複屈折膜3である斜め蒸着Ta2O5膜の格子ベクトル方向(紙面方向)の屈折率np はnp=1.944、紙面(格子ベクトル方向)に垂直方向の屈折率ns はns=2.023である。また、Ta2O5オーバーコート層4のλ3 における屈折率n1 はn1=1.944である。
【0028】
このような0次光と1次光(片側)の回折効率と格子深さhの関係を図7に示す(図は(3),(4)式中のm=0の場合である)。
図7は格子の凹部と凸部の幅が等しいときの値で格子ベクトル方向のp偏波に対する0次光の回折効率と、これと直交するs偏波の1次光の回折効率を、波長635nm及び780nmについてプロットしてある。
2波長とも消光比の大きくなる条件である(3),(4)式から導かれる最適格子深さh1 は、本実施例の場合h1=4.49μm である。図7でその点を見ると、p偏波の0次光は両波長とも回折効率100%であり、s偏波の1次光は波長635nmは39%、780nmは40%で両方ともほぼ等しく、また効率も高い。本発明のような矩形格子の1次光の最高回折効率は40.5%なので、2波長ともほぼ最高回折効率に近い高効率である。
【0029】
以上のように、本実施例によれば(3),(4)式の条件を満足するように格子を形成することにより、635nm及び780nmの両波長ともp偏波は0次光、s偏波は±1次光に偏光分離され、消光比(偏光分離度)も極めて高い広帯域偏光分離素子が実現される。
【0030】
(実施例3)
次に請求項2の実施例について説明する。本実施例では偏光分離素子1が図3のような動作をするときの最適条件を求める。
本実施例においても、着目する2波長λ1 ,λ2 に対してλ1 <λ3 <λ2 を満足する第3の波長λ3 に対し、複屈膜3における格子ベクトル方向(紙面方向)の偏波(例えばp偏光)に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波(例えばs偏光)に対する屈折率をns とし、等方性オーバーコート層4の屈折率をn1 、周期的格子の凹凸深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、下記の(7),(8)式、
(np−n1)h=(m+1/2)λ3 ・・・(7)
(ns−n1)h=mλ3 ・・・(8)
を略満足すれば図3の動作で偏光分離の消光比が高くなる条件となる。また、実際に(7),(8)式が略成り立つようにnp,ns,n1,h,mを設定する。
尚、詳細については回折条件がp偏波とs偏波で逆になるが実施例2(請求項1)に準じた動作となる。
【0031】
(実施例4)
次に請求項3の実施例について説明する。本実施例は実施例1から3に述べた本発明の広帯域偏光分離素子を光ディスク用光ヘッドに適用する場合の実施例であり、図8は広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッドの一例を示す概略構成図である。
図8に示すように、この光ヘッドは波長の異なる光源を2個使い光学系を共通的に用いる構成であり、使用波長の異なる2種以上の光記録媒体(CD系,DVD系等の光ディスク)に対して情報の記録・再生を行うことができる光ヘッドである。これは現在の光ディスクシステムで波長λ=780nmでの記録再生を前提にした追記型CDであるCD−R(CD−Recordable)と波長λ=635nmで記録再生を行う追記型DVDのDVD−Rの2種類の波長を一つの光ヘッドで互換的に使用する場合などがこれにあたる。
【0032】
図8において、2つの光源は半導体レーザー11,11’からなり、一方の半導体レーザー11は例えばλ1=635nmの発振波長、他方の半導体レーザー11’はλ2=780nmの発振波長である。光ヘッドの光源11,11’から光ディスク14(または14’)に至る光路中には、実施例1〜3(請求項1〜3)の何れかに記載の広帯域偏光分離素子19と1/4波長板20、及びコリメートレンズ16、対物レンズ15が配置されている。偏光分離素子19中の周期格子の格子ベクトル方向は図8の紙面方向と一致している。半導体レーザー11,11’の出射光の振動方向が紙面方向のとき、偏光分離素子は前述した(3),(4)式を略満足することが望ましく、また、振動方向が紙面と垂直方向のときは(7),(8)式を略満足することが望ましい。
【0033】
これらの条件により、半導体レーザー11(または11’)からの出射光は偏光分離素子19を0次光としてほとんど損失無く透過する。そして偏光分離素子19を透過した光束は1/4波長板により円偏光となり、コリメートレンズ16で平行光となり、対物レンズ15により光ディスク上の記録面に集光される。ここで、半導体レーザー11からのビームはDVDなどの薄基板の光ディスク14に、半導体レーザー11’からのビームはCDなどの厚基板の光ディスク14’に集光する。
【0034】
光ディスク14(または14’)の記録面に集光された光は該記録面で反射され、その反射光は対物レンズ15、コリメートレンズ16を経て1/4波長板20に戻り、1/4波長板20透過後は円偏光が半導体レーザー出射時の振動方向と直交する振動方向の直線偏光に変換される。そして、出射時と直交した振動面に対しては偏光分離素子19でほとんど±1次光として回折される。
【0035】
図8において、半導体レーザー11からの短波長の光は実線で光路を示し、半導体レーザー11’からの長波長の光は点線で光路を示すが、偏光分離素子19で回折後は、2波長の光のそれぞれで光路が大きく異なる。短波長のλ1=635nmの光に対してより長波長のλ2=780nmの光に対する回折角が大きくなるので、λ2 の方は外側に、λ1 の方はその内側に回折される。そこで内側には短波長λ1 用の光検出器12,13を配置し、その外側に長波長λ2 用の光検出器12’,13’が配置され、各々の波長光が検出される。光検出器12,13(または12’,13’)による検出は、光ディスク14(または14’)に記録されている情報信号の他、フォーカスサーボやトラッキングサーボのためのフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号を検出する。
【0036】
図8の光ヘッドに用いる偏光分離素子19は、請求項1(実施例2)あるいは請求項2(実施例3)のように、λ1 <λ3 <λ2 を満足する第3の波長λ3 に対して(3),(4)式あるいは(7),(8)式を略満足するように設定すれば、λ1 ,λ2 の両方の波長に対して往復の光利用効率を共に高くすることができ、DVD系及びCD系で記録再生する用途に最適の2波長対応の光ヘッドを提供することができる。
したがって、請求項4記載の発明により対応波長の異なる複数の光ディスク14,14’に対して一つの光ヘッドで記録再生が行えるので、光ディスクドライブの小型化、低コスト化に貢献することができる。
【0037】
(実施例5)
次に請求項4の実施例について説明する。本実施例は、図8に示した構成の光ヘッドにおいて、広帯域偏光分離素子19に1/4波長板20を一体化して1/4波長板付き偏光分離素子17とするものである。具体的には、図1または図5に示す構成の偏光分離素子の等方性オーバーコート層4の上に1/4波長板を接着して一体化するか、あるいは図6に示す構成の偏光分離素子のガラス基板8の上に1/4波長板を接着して一体化することにより、1/4波長板付き偏光分離素子17とする。また、別の例として、図1または図5の偏光分離素子の等方性オーバーコート層4の上や、図6に示す構成の偏光分離素子のガラス基板8の上に、異方性膜を用いた1/4波長膜を装荷成膜することも可能である。
【0038】
本発明に係る偏光分離素子を光ヘッドに用いる場合、往復の光利用効率を最大にするには図8のように1/4波長板との組み合わせが必須である。この場合、偏光分離素子と1/4波長板を別々に形成して配置してもよいが、上記の実施例のように偏光分離素子19に1/4波長板20を一体化して1/4波長板付き偏光分離素子17とすることにより、光ヘッドの部品点数を減らすことができ、光ヘッドのコンパクト化に寄与できる。また、偏光分離素子上に1/4波長膜を装荷成膜して一体化する場合には、1/4波長板として高価な光学結晶を用いる必要がなく、低コスト化に寄与することができる。
【0039】
(実施例6)
次に請求項5の実施例について説明する。図9は請求項5記載の光ヘッドの一例を示す概略構成図であり、基本的な構成及び動作は図8の2波長対応光ヘッドと同じであるが、波長λ1 の半導体レーザー11とそれに対応する光検出器12,13、及び波長λ2 の半導体レーザー11’とそれに対応する光検出器12’,13’を1つのパッケージ8に一体的に実装し、さらにパッケージ8の上面に、1/4波長板20と広帯域偏光分離素子19を一体化した1/4波長板付き偏光分離素子17を接着して一体化したものである。
【0040】
本実施例の構成により、2波長を用いた光ヘッドが簡易構成となり、また組付け調整箇所が少なくなり工程が簡易化され、小型で低コストな2波長対応光ヘッドが実現できる。
また、半導体レーザー11,11’、光検出器12,13,12’,13’、1/4波長板付き偏光分離素子17などの主要部が1つのパッケージ8に一体化されているため、周囲温度の変化に対し、光学系の安定性が増すようになる。
【0041】
(実施例7)
次に請求項6の実施例について説明する。図10は請求項6記載の光ヘッドの一例を示す概略要部構成図であり、図9に示した光ヘッドのパッケージ部分を拡大して示す図である。実施例4(請求項3)〜実施例6(請求項5)に示した構成の光ヘッドにおいては、2つの半導体レーザー11及び11’は、光ヘッド光学系の光軸と垂直方向に互いに離れて配置されているが、図10に示すように、光軸方向においては距離ΔZだけ互いにずらして配置される。
すなわち、図8や図9に示されているように、基板厚の異なる2種の光ディスク14,14’では光軸方向の集光位置にずれがあるため、図10のように2つの半導体レーザー11,11’を光軸方向に距離ΔZだけ互いにずらして配置することにより、2種の光ディスク14,14’に合わせて集光位置を調整でき、対物レンズのフォーカスサーボ系に負担をかけずに、同一光学系を用いて基板厚の異なる2種の光ディスク14,14’に対して良好な集光性能を持たせることができる。
【0042】
尚、上記の実施例4〜7に示した構成の光ヘッドにおいては、光検出器として、分離された複数の光検出器12,13,12’,13’を用いているが、これに限定されず、光検出器は、1枚のSi基板上に複数の検出領域が形成されている1つの光検出器でも良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、複屈折性の領域と等方性の領域が交互に配置された周期格子により入射光の直交する偏光を0次光と回折光に分離する格子型の広帯域偏光分離素子において、少なくとも互いに異なる2波長以上の光に対し偏光分離をする機能を有するので、異なる2つ以上の波長の光に対し0次光と回折光に偏光分離することができ、広帯域な偏光分離素子を実現することができる。
【0044】
そして請求項1記載の発明では、上記の広帯域偏光分離素子において、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=mλ3
(ns−n1)h=(m+1/2)λ3
を略満足することを特徴とするので、波長λ1 からλ2 の間の波長λ3 の光に対して最大の消光比(偏光分離度)を与えることができる。また、上記の条件により、0次光が格子ベクトル方向の偏波、1次回折光がこれと垂直な方向の偏波に分離し、最も消光比の高い条件となる。
【0045】
また、請求項2記載の発明では、上記の広帯域偏光分離素子において、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=(m+1/2)λ3
(ns−n1)h=mλ3
を略満足することを特徴とするので、波長λ1 からλ2 の間の波長λ3 の光に対して最大の消光比(偏光分離度)を与えることができる。また、上記の条件により、請求項1とは逆に、0次光が格子ベクトルと垂直方向の偏波、1次回折光が格子ベクトル方向の偏波となる場合に最大の消光比を持たせられる。
【0046】
請求項3記載の発明による光ヘッドは、波長の異なる複数の光源と、その複数の光源と光記録媒体の間に配置された対物レンズと、前記複数の光源と対物レンズの間に配置された請求項1または2に記載の広帯域偏光分離素子と、該広帯域偏光分離素子と対物レンズの間に配置された1/4波長板と、該広帯域偏光分離素子による回折光を検出する光検出器を備え、少なくとも対物レンズにより複数の光源からの波長の異なる光をそれぞれ異なる光記録媒体面に集光し、該光記録媒体面からの反射光を前記広帯域偏光分離素子により波長毎に回折分離して波長毎の光検出器で独立に検出することを特徴とするので、対応波長の異なる複数の光記録媒体に対して一つの光ヘッドで記録再生を行うことができ、部品点数が大幅に少なく、簡易構成の2波長対応光ヘッドを実現することができ、光ディスクドライブ等の小型化、低コスト化に貢献することができる。
【0047】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の光ヘッドにおいて、広帯域偏光分離素子に1/4波長板が一体化されていることを特徴とするので、光ヘッドの部品点数を減らすことができ、光ヘッドのコンパクト化を図ることができる。
【0048】
請求項5に記載の発明では、請求項3または4に記載の光ヘッドにおいて、少なくとも複数の光源と複数の光検出器が1つのパッケージ内に実装され、そのパッケージに、広帯域偏光分離素子、あるいは1/4波長板が一体化された広帯域偏光分離素子が、接着により一体化されていることを特徴とするので、2波長を用いた光ヘッドが簡易構成となり、また組付け調整箇所が少なくなり工程が簡易化され、小型で低コストな2波長対応光ヘッドが実現できる。
【0049】
請求項6に記載の発明では、請求項3または4または5に記載の光ヘッドにおいて、波長の異なる複数の光源の出射面が、光ヘッド光学系の光軸方向に互いにずれて配置されていることを特徴とするので、2種類の光記録媒体の基板厚に合わせて集光位置を調整でき、対物レンズのフォーカスサーボ系に負担をかけずに、同一光学系を用いて基板厚の異なる2種類の光記録媒体に対して良好な集光性能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による広帯域偏光分離素子の構成例を示す部分断面図である。
【図2】図1に示す広帯域偏光分離素子の動作の一実施例を示す図である。
【図3】図1に示す広帯域偏光分離素子の動作の別の実施例を示す図である。
【図4】図1に示す広帯域偏光分離素子の要部を部分的に拡大して示す要部断面図である。
【図5】本発明による広帯域偏光分離素子の別の構成例を示す部分断面図である。
【図6】本発明による広帯域偏光分離素子の別の構成例を示す部分断面図である。
【図7】本発明の広帯域偏光分離素子による0次光と1次光の回折光率と格子深さの関係を示すグラフである。
【図8】本発明による広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッドの一例を示す概略構成図である。
【図9】本発明による広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッドの別の例を示す概略構成図である。
【図10】図9に示す光ヘッドのパッケージ部分を拡大して示す概略要部構成図である。
【符号の説明】
1,1’:広帯域偏光分離素子
2:透明基板
3:複屈折膜
3’:複屈折性結晶
4:等方性オーバーコート層
7:等方性接着層
8:ガラス基板
11:波長λ1 の半導体レーザー
11':波長λ2 の半導体レーザー
12,13:波長λ1 用の光検出器
12’,13’:波長λ2 用の光検出器
14:波長λ1 対応の光ディスク(DVD等)
14’:波長λ2 対応の光ディスク(CD等)
15:対物レンズ
16:コリメートレンズ
17:1/4波長板付き偏光分離素子
18:パッケージ
19:広帯域偏光分離素子
20:1/4波長板
Claims (6)
- 複屈折性の領域と等方性の領域が交互に配置された周期格子により入射光の直交する偏光を0次光と回折光に分離する格子型の広帯域偏光分離素子において、
少なくとも互いに異なる2波長以上の光に対し偏光分離をする機能を有し、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=mλ3
(ns−n1)h=(m+1/2)λ3
を略満足することを特徴とする広帯域偏光分離素子。 - 複屈折性の領域と等方性の領域が交互に配置された周期格子により入射光の直交する偏光を0次光と回折光に分離する格子型の広帯域偏光分離素子において、
少なくとも互いに異なる2波長以上の光に対し偏光分離をする機能を有し、偏光分離する2波長λ1 ,λ2 に対してλ 1 およびλ 2 の中間近傍の波長λ3 に対し、複屈折領域における格子ベクトル方向の偏波に対する屈折率をnp 、これと垂直方向の偏波に対する屈折率をns とし、等方性領域の屈折率をn1 、複屈折領域の深さをh、光の波長をλ3 、mを0を含む正負の自然数(m=0,±1,±2,・・・)とするとき、次の条件、
(np−n1)h=(m+1/2)λ3
(ns−n1)h=mλ3
を略満足することを特徴とする広帯域偏光分離素子。 - 波長の異なる複数の光源と、その複数の光源と光記録媒体の間に配置された対物レンズと、前記複数の光源と対物レンズの間に配置された請求項1または2に記載の広帯域偏光分離素子と、該広帯域偏光分離素子と対物レンズの間に配置された1/4波長板と、該広帯域偏光分離素子による回折光を検出する光検出器を備え、少なくとも対物レンズにより複数の光源からの波長の異なる光をそれぞれ異なる光記録媒体面に集光し、該光記録媒体面からの反射光を前記広帯域偏光分離素子により波長毎に回折分離して波長毎の光検出器で独立に検出することを特徴とする広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド。
- 請求項3記載の光ヘッドにおいて、前記広帯域偏光分離素子に1/4波長板が一体化されていることを特徴とする広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド。
- 請求項3または4記載の光ヘッドにおいて、少なくとも複数の光源と複数の光検出器が1つのパッケージ内に実装され、そのパッケージに、前記広帯域偏光分離素子、あるいは1/4波長板が一体化された広帯域偏光分離素子が、接着により一体化されていることを特徴とする広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド。
- 請求項3または4または5記載の光ヘッドにおいて、波長の異なる複数の光源の出射面が、光ヘッド光学系の光軸方向に互いにずれて配置されていることを特徴とする広帯域偏光分離素子を用いた光ヘッド。
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