JP3651380B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタなどの画像形成装置は、感光ドラムに形成される静電潜像が、トナーによって現像され、現像された可視像が、給紙ローラによって給紙される用紙に転写されることにより、用紙に所定の画像が形成されるように構成されている。
【0003】
このような画像形成装置では、たとえば、用紙が、1枚ごとに給紙される時に給紙ローラと給紙パットとの間で挟まれるので、その時の摩擦接触に起因して、用紙上に紙紛を生じる場合がある。そのため、そのような紙紛を除去するための紙紛取り装置を、用紙の搬送方向における給紙ローラと感光ドラムとの間に備えているものが知られている。
【0004】
そのような紙紛取り装置としては、たとえば、紙紛取りローラと、その紙紛取りローラに接触するスポンジ部材とを備えて、紙紛取りローラによって用紙上の紙紛を取り除いた後、その紙紛取りローラに付着した紙紛を、スポンジ部材によって掻き落とすように構成されているものが知られている。
また、たとえば、特開平4−250485号公報では、搬送ローラと、その搬送ローラと対向状に接触し、ブラシがスパイラス状に形成される紙紛除去ローラとを備えて、搬送ローラによって用紙上の紙紛を取り除いた後、その搬送ローラに付着した紙紛を、紙紛除去ローラによって掻き取りながら、その紙紛除去ローラの軸方向一端部に搬送して収集するものが提案されている。
【0005】
また、例えば、特許第2753844号公報では、清掃ローラに、繊維をヘリカル状に設けて、用紙上の紙紛を、清掃ローラによって掻き取りながら、その清掃ローラの軸方向一端部に搬送して、収集するものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、紙紛取りローラに付着した紙紛を、スポンジ部材によって掻き落とすものでは、紙紛取り装置の下方に紙紛を貯留するための紙紛溜めを設ける必要があり、紙紛溜めを設けるスペースを形成するために、装置設計上の構成が著しく制約されるとともに、装置の小型化を図ることができないという不具合がある。
【0007】
一方、特開平4−250485号公報や特許第2753844号公報に記載される紙紛取り装置では、紙紛は、紙紛除去ローラや清掃ローラの軸方向一端部において収集されるので、紙紛溜めを、そのような軸方向の一端部に設けることで省スペース化を図ることができ、また、装置設計上の構成の制約を受けることも少ない。
【0008】
しかし、特開平4−250485号公報に記載の紙紛取り装置では、紙紛除去ローラが搬送ローラと接触した状態で、紙紛を軸方向一端部に搬送するので、一旦紙紛除去ローラによって掻き取った紙紛が、再び搬送ローラに付着する場合があり、紙紛の除去効率の向上を図ることができないという不具合がある。
また、特許第2753844号公報に記載の紙紛取り装置においても、清掃ローラが用紙と接触した状態で、紙紛を軸方向一端部に搬送するので、一旦清掃ローラによって掻き取った紙紛が、再び用紙に付着する場合があり、紙紛の除去効率の向上を図ることができないという不具合がある。
【0009】
本発明は、このような不具合を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、省スペース化を図ることができ、しかも、記録媒体上の紙紛を効率よく除去することのできる紙紛取り装置を備える、画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、所定の画像が形成される記録媒体上の紙紛を除去するための紙紛取り装置を備える、画像形成装置において、前記紙紛取り装置は、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除く紙紛取りローラと、前記紙紛取りローラに付着した紙紛を掻き取るための掻取部材と、前記掻取部材により掻き取った紙紛を、前記紙紛取りローラと接触しない状態で、前記紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送する搬送手段とを備え、前記紙粉取りローラと前記掻取部材とは、それらの間に前記掻取部材により掻き取られた紙粉を滞留させるための楔状の空間を形成して接触し、前記紙粉取りローラは、前記掻取部材に向かう方向に回転し、前記掻取部材と前記搬送手段とは、前記楔状の空間に滞留した紙紛を塊状に成長させて、一時的に滞留させる空間を形成するために、所定の間隔を隔てて配置されていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、記録媒体上の紙紛は、紙紛取りローラに接触した時に、その紙紛取りローラによって取り除かれる。そして、紙紛取りローラに付着した紙紛は、掻取部材によって掻き取られ、その後、搬送手段によって、紙紛取りローラと接触しない状態で、紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送される。そのため、搬送手段によって搬送される紙紛は、再び紙紛取りローラに付着することがなく、効率のよい紙紛の除去を達成することができる。
【0012】
また、掻取部材によって掻き取った紙紛を、そのまま落下させることなく搬送手段によって搬送するので、紙紛取り装置の下方に紙紛溜めを設ける必要がなく、そのため、省スペース化を図ることができるとともに、装置設計上の自由度を高めることができる。
さらに、掻取部材により掻き取られた紙紛が、掻取部材と搬送手段との間に形成される空間において、一時的に滞留するので、その滞留している紙紛に、順次掻き取られた紙紛同士が付着して、塊状に成長させることができる。そのため、搬送手段による搬送を容易化することができるとともに、装置内において粉状のまま拡散することを防止することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記記録媒体を供給する供給ローラを備え、前記記録媒体の搬送経路において、前記供給ローラの下流側に、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除くための供給側紙紛取りローラが設けられるとともに、前記紙紛取り装置が、前記供給側紙紛取りローラの下流側に設けられていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、供給ローラによって供給される記録媒体上の紙紛は、まず、供給側紙紛取りローラに接触して、大略取り除かれた後、次いで、紙紛取り装置の紙紛取りローラに接触して、さらに十分に取り除かれる。そのため、品質が格段によい画像を形成することができ、たとえば、紙紛が発生しやすい安価な記録媒体を使用しても、良好な 画像を形成することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、所定の画像が形成される記録媒体上の紙紛を除去するための紙紛取り装置を備える、画像形成装置において、前記紙紛取り装置は、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除く紙紛取りローラと、前記紙紛取りローラに付着した紙紛を掻き取るための掻取部材と、前記掻取部材により掻き取った紙紛を、前記紙紛取りローラと接触しない状態で、前記紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送する搬送手段と、前記記録媒体を供給する供給ローラとを備え、前記記録媒体の搬送経路において、前記供給ローラの下流側に、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除くための供給側紙紛取りローラが設けられるとともに、前記紙紛取り装置が、前記供給側紙紛取りローラの下流側に設けられていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、記録媒体上の紙紛は、紙紛取りローラに接触した時に、その紙紛取りローラによって取り除かれる。そして、紙紛取りローラに付着した紙紛は、掻取部材によって掻き取られ、その後、搬送手段によって、紙紛取りローラと接触しない状態で、紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送される。そのため、搬送手段によって搬送される紙紛は、再び紙紛取りローラに付着することがなく、効率のよい紙紛の除去を達成することができる。
【0017】
また、掻取部材によって掻き取った紙紛を、そのまま落下させることなく搬送手段によって搬送するので、紙紛取り装置の下方に紙紛溜めを設ける必要がなく、そのため、省スペース化を図ることができるとともに、装置設計上の自由度を高めることができる。
さらに、供給ローラによって供給される記録媒体上の紙紛は、まず、供給側紙紛取りローラに接触して、大略取り除かれた後、次いで、紙紛取り装置の紙紛取りローラに接触して、さらに十分に取り除かれる。そのため、品質が格段によい画像を形成することができ、たとえば、紙紛が発生しやすい安価な記録媒体を使用しても、良好な画像を形成することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記掻取部材と前記搬送手段とは、前記掻取部材により掻き取った紙紛を一時的に滞留させる空間を形成するために、所定の間隔を隔てて配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、掻取部材により掻き取られた紙紛が、掻取部材と搬送手段との間に形成される空間において、一時的に滞留するので、その滞留している紙紛に、順次掻き取られた紙紛同士が付着して、塊状に成長させることができる。そのため、搬送手段による搬送を容易化することができるとともに、装置内において粉状のまま拡散することを防止することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載の発明において、記録媒体の搬送方向において、前記供給ローラと対向する位置に、前記供給側紙紛取りローラおよび前記紙紛取り装置が配置されており、前記供給ローラは、前記記録媒体の幅方向略中央部が当接されるように構成されるとともに、前記紙紛取り装置は、紙紛を、前記紙紛取りローラの軸方向略中央部から両外側に搬送するように構成されており、前記供給側紙紛取りローラおよび前記紙紛取り装置は、前記記録媒体の画像形成面に当接するように構成されていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、記録媒体は、供給ローラと略中央部で当接して供給され、その供給ローラと対向する供給側紙紛取りローラおよび紙紛取り装置の紙紛取りローラと、その画像形成面において当接され、これによって、供給ローラとの当接により生じた紙紛が良好に取り除かれる。そのため、品質のよい画像を形成することができる。また、紙紛取り装置においては、取り除かれた紙紛を、紙紛取りローラの軸方向略中央部から両外側 に搬送するので、効率のよい紙紛の搬送を実現することができる。
【0021】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、紙紛を前記搬送手段に案内するためのガイド部材を備え、前記ガイド部材における紙紛を受ける受け面の傾きが、前記搬送手段の中心を通る鉛直線との間で、0〜45°の角度をなすように形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、掻取部材により掻き取られた紙紛を、ガイド部材に沿って搬送手段に向けて良好に案内することができる。しかも、このガイド部材は、紙紛を受ける受け面の傾きが、搬送手段の中心を通る鉛直線との間で、0〜45°の角度をなすように形成されているので、紙紛をこの受け面に受けて円滑に搬送手段に向けて案内することができる。すなわち、受け面の角度が45°より大きいと、受け面上に紙紛が滞留して円滑に案内することができない場合があり、また、0°より小さいと、紙紛を受け面上に受けることができない場合がある。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記搬送手段に対し、前記紙紛取りローラが配置されている側に、紙紛を受けて、貯留するための紙紛貯留部材を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、搬送手段によって搬送された紙紛を、紙紛貯留部材において貯留することができる。しかも、この紙紛貯留部材は、搬送手段に対し、紙紛取りローラが配置されている側に設けられているので、省スペースで実現することができる。また、たとえば、紙紛取りローラが配置されている側において、略水平方向に延びる既存の板部材などを紙紛貯留部材として用いることができるので、格別に紙紛を貯留するための貯留部材を設ける必要がなく、装置構成の簡易化および部品点数の低減化を図ることができる。さらに、たとえば、搬送手段の搬送方向一端部において紙紛を収集する構成では、搬送手段の端部と貯留部材との間の継ぎ目から、紙紛がこぼれ落ちるおそれがあるが、紙紛取りローラが配置されている側で受ければ、そのようなこともなく、確実に紙紛を収集することができる。
【0023】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記紙紛取りローラと前記掻取部材とは、互いに接触して、前記紙紛取りローラの表面が摩擦帯電されるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、紙紛取りローラの表面が摩擦帯電されるので、記録媒体上の紙紛を、静電気的に吸着することができる。そのため、記録媒体上の紙紛を良好に取り除くことができる。
【0024】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の発明において、所定の静電潜像が形成される感光体と、重合トナーを担持する現像ローラとを備え、前記静電潜像を、重合トナーによって現像して可視像を形成し、その可視像を記録媒体に転写するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、重合トナーを用いるので、可視像を記録媒体に転写した後に感光体上に残存する重合トナーを、現像ローラによって回収して再使用することができる。
【0025】
しかるに、このように現像ローラによって回収される重合トナーは、転写時において記録媒体と接触するため、記録媒体上に紙紛があると、その紙紛が回収される重合トナーに混入して、画像形成の品質の低下を招くおそれがある。しかし、この構成によると、紙紛取り装置によって、記録媒体上の紙紛を良好に取り除くことができるので、そのような画像形成の品質の低下を防止することができ、良好な画像を形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダユニット4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成ユニット5などを備えている。
【0027】
フィーダユニット4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6(記録媒体収容部)と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる供給ローラとしての給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる後述する第1紙紛取りユニット10と、この第1紙紛取りユニット10に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる後述する紙紛取り装置としての第2紙紛取りユニット11と、この第2紙紛取りユニット11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0028】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能としており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに回動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9の摩擦分離面が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、後で詳述するが、第1紙紛取りユニット10および第2紙紛取りユニット11によって、紙紛が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に送るようにしている。なお、給紙ローラ8は、用紙3の幅方向略中央部と接触するように配置されている。
【0029】
なお、このフィーダユニット4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット70とを備えている。マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット70は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット70の裏側に配設されるばね71によって、マルチパーパス側給紙パット70の摩擦分離面がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット70とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0030】
画像形成ユニット5は、スキャナユニット16、プロセスユニット17、定着ユニット18などを備えている。
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24などを備えており、レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
【0031】
プロセスユニット17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ26内に、感光体としての感光ドラム27、現像カートリッジ28、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30などを備えている。現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーボックス34などを備えている。
【0032】
トナーボックス34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0033】
そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーボックス34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナーボックス34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0034】
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、感光ドラム27に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
【0035】
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
【0036】
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0037】
感光ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で回転可能に配設されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0038】
そして、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0039】
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム27に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム27上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
【0040】
定着ユニット18は、プロセスユニット17の側方下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0041】
また、このレーザプリンタ1では、転写ローラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム27上に残存するトナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光ドラム27上に残存するトナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化およびコストの低減化を図ることができる。
【0042】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、反転搬送ユニット47が設けられている。この反転搬送ユニット47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
排紙ローラ45は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ45は、上記したように、排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に回転する。
【0043】
反転搬送パス48は、排紙ローラ45から画像形成ユニット5の下方に配設される複数の反転搬送ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0044】
フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス48に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。
【0045】
反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に複数設けられており、最も上流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置されるように設けられている。
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送ユニット47が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転するとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の反転搬送パス48への搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に向けて送られ、これによって、用紙3の両面に所定の画像が形成される。
【0046】
そして、このレーザプリンタ1では、用紙3の搬送方向において、給紙ローラ8と対向する位置に、給紙ローラ8とレジストローラ12との間に、上記したように、給紙ローラ8の下流側に第1紙紛取りユニット10が設けられるとともに、その第1紙紛取りユニット10の下流側に第2紙紛取りユニット11が設けられている。
【0047】
第1紙紛取りユニット10は、給紙パット9のすぐ近くに配置され、供給側紙紛取りローラとしての給紙側紙紛取りローラ51と、この給紙側紙紛取りローラ51の下方において接触状に配置される給紙側スポンジ部材52とを備えている。
給紙側紙紛取りローラ51は、ローラ軸に、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなどの表面が帯電されやすいローラが被覆されており、給紙ローラ8によって給紙された用紙3の給紙パット9に接触した面でもある画像形成面(感光ドラム27と接触する面)に接触するように配置されている。
【0048】
給紙側スポンジ部材52は、ウレタンフォームなどの給紙側紙紛取りローラ51を帯電させやすい部材からなり、給紙側紙紛取りローラ51に圧接され、給紙側紙紛取りローラ51に付着した紙紛を掻き取るとともに、給紙側紙紛取りローラ51との摺擦によって、給紙側紙紛取りローラ51の表面を摩擦帯電するように構成されている。
【0049】
そして、給紙ローラ8によって給紙された用紙3は、その画像形成面が、帯電されている給紙側紙紛取りローラ51の表面と接触した時に、給紙時の給紙パット9との摩擦などによって生じる紙紛が、この給紙側紙紛取りローラ51に静電気的に吸着される。そして、給紙側紙紛取りローラ51に付着した紙紛は、次いで、給紙側スポンジ部材52によって掻き取られ、本体ケーシング2の下方において貯留される。これによって、給紙ローラ8によって給紙された用紙3は、第1紙紛取りユニット10において、その用紙3上の紙紛が大略(約80%程度)取り除かれる。
【0050】
第2紙紛取りユニット11は、給紙ローラ8の上方であって、レジストローラ12の上流側に配置され、図2に示すように、駆動ローラ53、紙紛取りローラ54、掻取部材としてのスポンジ部材55、搬送手段としてのオーガ56、ガイド部材65、紙紛貯留部材の貯留板69(図3参照)などを備えている。なお、この第2紙紛取りユニット11の上流側近傍には、用紙3を、駆動ローラ53および紙紛取りローラ54の間に案内するためのガイドローラ72が設けられている。
【0051】
駆動ローラ53は、その幅が給紙ローラ8よりも広く形成され、そのローラ軸の軸端部には、図示しないモータからの駆動が入力される入力ギヤ57(図3参照)が設けられている。
紙紛取りローラ54は、駆動ローラ53の上方において接触状に対向配置され、その幅が給紙ローラ8よりも広く、かつ、駆動ローラ53よりも狭く形成されており、駆動ローラ53に対して矢印方向(時計方向)に従動して回転するように構成されている。この紙紛取りローラ54は、ローラ軸に、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなどの表面が帯電されやすいローラが被覆されており、用紙3の給紙パット9に接触した面でもある画像形成面に接触するように配置されている。
【0052】
スポンジ部材55は、紙紛取りローラ54の上方に配置され、その幅が紙紛取りローラ54よりも広く形成されており、ウレタンフォームなどの紙紛取りローラ54を帯電させやすい部材から構成されている。このスポンジ部材55は、ばね56の付勢力によって下方向に付勢されるカバー部材59の下面に取り付けられており、紙紛取りローラ54に圧接されて、紙紛取りローラ54に付着した紙紛を掻き取るとともに、紙紛取りローラ54との摺擦によって、紙紛取りローラ54の表面を摩擦帯電させるように構成されている。
【0053】
オーガ56は、後述するガイド部材65を挟んで、紙紛取りローラ54と、紙紛を一時的に滞留させることができるような空間68が形成されるように、所定の間隔を隔てて配置され、図3に示すように、シャフト部材60と、このシャフト部材60の周りにおいてスパイラル状に形成される第1スパイラル部61および第2スパイラル部62とを備えている。
【0054】
シャフト部材60は、本体ケーシング2の幅方向全体より、やや小さい長さを有し、紙紛取りローラ54の軸方向に沿って、その中央部に紙紛取りローラ54が位置するように配置されている。また、このシャフト部材60の軸端部には、入力ギヤ57と噛み合うオーガ駆動ギヤ63が設けられており、入力ギヤ57に入力された駆動は、このオーガ駆動ギヤ63を介して、シャフト部材60に伝達され、このシャフト部材60を図2の矢印方向(時計方向)に回転させるようにしている。
【0055】
第1スパイラル部61は、図3に示すように、シャフト部材60の略半分部分に形成されており、シャフト部材60の回転によって、紙紛を、本体ケーシング2の幅方向における一方側方向(矢印64a方向)に搬送し得るように構成されている。また、第2スパイラル部62は、シャフト部材60における第1スパイラル部61が形成される反対側の略半分部分に形成されており、シャフト部材60の回転によって、紙紛を、本体ケーシング2の幅方向における他方側方向(矢印64b方向、すなわち、第1スパイラル部61の搬送方向と反対方向)に搬送し得るように構成されている。これによって、オーガ56に案内された紙紛は、その中央部から、第1スパイラル部61によって矢印64a方向と、第2スパイラル部62によって矢印64b方向とに、左右に分けられて、シャフト部材60の軸方向に沿って搬送される。
【0056】
ガイド部材65は、図2に示すように、紙紛取りローラ54とオーガ56との間であって、スポンジ部材55の下方に配置され、紙紛を受ける受け面66を備えている。この受け面66は、図4に示すように、その傾きαが、オーガ56のシャフト部材60の軸心を通る鉛直線67との間で、0〜45°の角度、好ましくは、30〜45°の角度をなすように形成されている。受け面の角度が45°より大きいと、受け面66上に紙紛が滞留して円滑にオーガ56に案内することができない場合があり、また、0°より小さいと、紙紛を受け面66上に受けることができない場合がある。また、30°より小さいと、受け面66の基端部とオーガ56との間隔が開いて、紙粉を良好にオーガ56に案内できない場合がある。なお、この実施形態では、受け面66の角度が45°とされている。
【0057】
貯留板69は、図3に示すように、オーガ56の搬送方向に対して直交する方向であって、オーガ56に対して紙紛取りローラ54側において、その紙紛取りローラ54の両側に配置され、複数のリブが形成される既存の板部材によって構成されている。
このような貯留板69によって、紙紛を貯留するようにすれば、紙紛取りローラ54の両側に配置されているので、第2紙紛取りユニット11の下方に紙紛溜めを設ける必要がなく、省スペースで実現することができ、装置設計上の自由度を高めることができる。また、この実施形態では、貯留板69として既存の板部材を用いているので、格別に紙紛を貯留するための貯留部材を設ける必要がなく、装置構成の簡易化および部品点数の低減化が図られている。なお、たとえば、シャフト部材60の軸方向一端部に貯留部材を設けて紙紛を収集する構成では、シャフト部材60の端部と貯留部材との間の継ぎ目から、紙紛がこぼれ落ちるおそれがあるが、このような貯留板69を用いれば、そのようなこともなく、確実に紙紛を収集することができる。
【0058】
そして、図2に示すように、第1紙紛取りユニット10から搬送されてくる用紙3上の紙紛は、その画像形成面が、スポンジ部材55によって摩擦帯電されている紙紛取りローラ54の表面と接触した時に、その紙紛取りローラ54によって静電気的に吸着され、その画像形成面から良好に取り除かれる。
次いで、紙紛取りローラ54に付着した紙紛は、スポンジ部材55によって掻き取られる。この時、スポンジ部材55によって掻き取られた紙紛は、紙紛取りローラ54がスポンジ部材55に向かう方向に回転されているので、そのスポンジ部材55と紙紛取りローラ54との間に形成される楔状の空間で滞留し、順次掻き取られた紙紛同士が付着して、紙紛取りローラ54とオーガ56との間で形成される空間68において、塊状に成長する。
【0059】
そして、ある程度の大きさに成長した紙紛が、自重によりガイド部材65の受け面66上に落下し、その受け面66に沿って、オーガ56に向けて良好に案内される。このように紙紛をある程度の大きさの塊状に成長させれば、オーガ56での搬送を容易化することができるとともに、本体ケーシング2内において粉状のまま拡散することを防止することができる。
【0060】
次いで、オーガ56に案内された紙紛は、シャフト部材60の矢印方向への回転によって、第1スパイラル部61および第2スパイラル部62に良好に誘い込まれ、その中央部から、第1スパイラル部61によって矢印64a方向と、第2スパイラル部62によって矢印64b方向とに、左右に分けられて、シャフト部材60の軸方向に沿って両外側に搬送される。この時、オーガ56は、紙紛取りローラ54と所定の間隔を隔てて配置されているので、オーガ56によって搬送される紙紛は、紙紛取りローラ54と接触しない状態で搬送される。そのため、オーガ56によって搬送される紙紛は、再び紙紛取りローラ54に付着することはなく、効率のよい紙紛の除去を達成することができる。
【0061】
そして、オーガ56によって搬送される塊状の紙紛(紙紛塊)は、オーガ56の回転により、第1および第2スパイラル部61および62の羽根にひっかかり、落下を繰り返しながら軸方向に拡散していく。紙粉塊は、おおよそシャフト部材60の下方で、軸方向に搬送されていくが、第1および第2スパイラル部61および62に、しっかりとひっかかった時などに、シャフト部材60の上方にのることがある。このような場合、紙粉塊は、受け面66を乗り越えて、紙粉取りローラ54の両側に配置されている貯留板69上に受けられて、その貯留板69上に貯留される。なお、オーガ56によって搬送される紙紛は塊状であるため、貯留板69上に良好に落下される。
【0062】
なお、この実施形態では、紙紛を、第1スパイラル部61によって矢印64a方向と、第2スパイラル部62によって矢印64b方向とに、左右に分けて搬送することにより、効率のよい紙紛の搬送を実現して、紙紛取りローラ54の両側に設けられる貯留板69に振り分けて貯留することによって、このレーザプリンタ1の製品寿命に相当する分の紙紛を溜めることができるように構成されているが、たとえば、シャフト部材60の周りに1つの形状のスパイラル部を形成して、紙紛を一方向にのみに搬送するように構成してもよい。
【0063】
そして、この第2紙紛取りユニット11においては、第1紙紛取りユニット10によって取り除けなかった紙紛の大略(約80%程度)が取り除かれるので、これら第1紙紛取りユニット10と、第2紙紛取りユニット11とで、用紙3上の紙紛を十分に取り除くことができ(すなわち、第1紙紛取りユニット10において、約80%程度の紙紛を取り除くことができ、さらに、第2紙紛取りユニット11において、約20%程度残存している紙紛うちの約80%程度(つまり、全体の約16%程度)を取り除くことができる。(つまり、全体の約96%程度の紙紛を除去することができる。))、品質の格段によい画像を形成することができ、たとえば、紙紛が発生しやすい安価な用紙3を使用しても、良好な画像を形成することができる。
【0064】
とりわけ、このレーザプリンタ1では、用紙3は、給紙ローラ8と略中央部で接触して給紙され、その給紙ローラ8と用紙3の搬送方向において対向配置される第1紙紛取りユニット10および第2紙紛取りユニット11と、その画像形成面において接触するので、給紙ローラ8との接触により生じた紙紛が、より一層良好に取り除かれる。そのため、より一層、品質のよい画像を形成することができる。
【0065】
また、このレーザプリンタ1では、上記したように、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしているので、用紙3上に紙紛があると、その紙紛がトナーとともに現像ローラ31によって回収されて、画像形成の品質の低下を招くおそれがあるが、このように、第1紙紛取りユニット10および第2紙紛取りユニットによって、用紙3上の紙紛を十分に取り除くことができるので、そのような画像形成の品質の低下を防止することができ、良好な画像を形成することができる。
【0066】
なお、マルチパーパストレイ14からマルチパーパス側給紙ローラ15によって給紙される用紙3は、第2紙紛取りユニット11のみで紙紛が除去されることとなるが、マルチパーパストレイ14から給紙される用紙3の画像形成面は、給紙時において、マルチパーパス側給紙ローラ15と接触し、マルチパーパス側給紙パッド70とは摩擦接触しないため、第2紙紛取りユニット11のみで、十分な紙紛の除去を達成することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、搬送手段によって搬送される紙紛が、再び紙紛取りローラに付着することがなく、効率のよい紙紛の除去を達成することができる。また、省スペース化を図ることができるとともに、装置設計上の自由度を高めることができる。さらに、紙紛を塊状に成長させることができるので、搬送手段による搬送を容易化することができるとともに、装置内において粉状のまま拡散することを防止することができる。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体上の紙紛を十分に除去することができるので 、品質が格段によい画像を形成することができ、たとえば、紙紛が発生しやすい安価な記録媒体を使用しても、良好な画像を形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、搬送手段によって搬送される紙紛が、再び紙紛取りローラに付着することがなく、効率のよい紙紛の除去を達成することができる。また、省スペース化を図ることができるとともに、装置設計上の自由度を高めることができる。さらに、記録媒体上の紙紛を十分に除去することができるので、品質が格段によい画像を形成することができ、たとえば、紙紛が発生しやすい安価な記録媒体を使用しても、良好な画像を形成することができる。
【0069】
請求項4に記載の発明によれば、紙紛を塊状に成長させることができるので、搬送手段による搬送を容易化することができるとともに、装置内において粉状のまま拡散することを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、記録媒体の画像形成面において、供給ローラとの当接により生じた紙紛を良好に取り除くことができる。そのため、品質のよい画像を形成することができる。また、紙紛取り装置においては、取り除かれた紙紛を、紙紛取りローラの軸方向略中央部から両外側に搬送するので、効率のよい紙紛の搬送を実現することができる。
【0070】
請求項6に記載の発明によれば、掻取部材により掻き取られた紙紛を、ガイド部材の受け面に受けて、円滑に搬送手段に向けて案内することができる。
請求項7に記載の発明によれば、紙紛貯留部材を省スペースで実現することができ、また、たとえば、紙紛取りローラが配置されている側において、略水平方向に延びる既存の板部材などを紙紛貯留部材として用いることができ、装置構成の簡易化および部品点数の低減化を図ることができる。さらに、たとえば、搬送手段の搬送方向一端部において紙紛を収集する構成に比べて、確実に紙紛を収集することができる。
【0071】
請求項8に記載の発明によれば、記録媒体上の紙紛を、静電気的に吸着して、良好に取り除くことができる。
請求項9に記載の発明によれば、重合トナーを現像ローラによって回収して再び使用しても、その回収時に、紙紛が混入することを防止することができ、良好な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】 図1に示すレーザプリンタの第2紙紛取りユニットを拡大して示す側断面図である。
【図3】 図2に示す第2紙紛取りユニットの平面図である。
【図4】 図2に示す第2紙紛取りユニットの要部拡断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
3 用紙
8 給紙ローラ
11 第2紙紛取りユニット
27 感光ドラム
31 現像ローラ
51 給紙側紙紛取りローラ
54 紙紛取りローラ
55 スポンジ部材
56 オーガ
65 ガイド部材
66 受け面
67 鉛直線
68 空間
69 貯留板
Claims (9)
- 所定の画像が形成される記録媒体上の紙紛を除去するための紙紛取り装置を備える、画像形成装置において、
前記紙紛取り装置は、
前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除く紙紛取りローラと、
前記紙紛取りローラに付着した紙紛を掻き取るための掻取部材と、
前記掻取部材により掻き取った紙紛を、前記紙紛取りローラと接触しない状態で、前記紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送する搬送手段とを備え、
前記紙粉取りローラと前記掻取部材とは、それらの間に前記掻取部材により掻き取られた紙粉を滞留させるための楔状の空間を形成して接触し、
前記紙粉取りローラは、前記掻取部材に向かう方向に回転し、
前記掻取部材と前記搬送手段とは、前記楔状の空間に滞留した紙紛を塊状に成長させて、一時的に滞留させる空間を形成するために、所定の間隔を隔てて配置されていることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記記録媒体を供給する供給ローラを備え、
前記記録媒体の搬送経路において、前記供給ローラの下流側に、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除くための供給側紙紛取りローラが設けられるとともに、前記紙紛取り装置が、前記供給側紙紛取りローラの下流側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 所定の画像が形成される記録媒体上の紙紛を除去するための紙紛取り装置を備える、画像形成装置において、
前記紙紛取り装置は、
前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除く紙紛取りローラと、
前記紙紛取りローラに付着した紙紛を掻き取るための掻取部材と、
前記掻取部材により掻き取った紙紛を、前記紙紛取りローラと接触しない状態で、前記紙紛取りローラの軸方向に沿って搬送する搬送手段と、
前記記録媒体を供給する供給ローラとを備え、
前記記録媒体の搬送経路において、前記供給ローラの下流側に、前記記録媒体に接触して、紙紛を取り除くための供給側紙紛取りローラが設けられるとともに、前記紙紛取り装置が、前記供給側紙紛取りローラの下流側に設けられていることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記掻取部材と前記搬送手段とは、前記掻取部材により掻き取った紙紛を一時的に滞留させる空間を形成するために、所定の間隔を隔てて配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
- 記録媒体の搬送方向において、前記供給ローラと対向する位置に、前記供給側紙紛取りローラおよび前記紙紛取り装置が配置されており、
前記供給ローラは、前記記録媒体の幅方向略中央部が当接されるように構成されるとともに、
前記紙紛取り装置は、紙紛を、前記紙紛取りローラの軸方向略中央部から両外側に搬送するように構成されており、
前記供給側紙紛取りローラおよび前記紙紛取り装置は、前記記録媒体の画像形成面に当接するように構成されていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 紙紛を前記搬送手段に案内するためのガイド部材を備え、
前記ガイド部材における紙紛を受ける受け面の傾きが、前記搬送手段の中心を通る鉛直線との間で、0〜45°の角度をなすように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記搬送手段に対し、前記紙紛取りローラが配置されている側に、紙紛を受けて、貯留するための紙紛貯留部材を備えていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記紙紛取りローラと前記掻取部材とは、互いに接触して、前記紙紛取りローラの表面が摩擦帯電されるように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 所定の静電潜像が形成される感光体と、重合トナーを担持する現像ローラとを備え、
前記静電潜像を、重合トナーによって現像して可視像を形成し、その可視像を記録媒体に転写するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
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