JP3645447B2 - Trailing arm suspension - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、自動車などの車両のリヤサスペンションとして用いられるトレーリングアーム式サスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のトレーリングアーム式サスペンションの一例としては、特開平10−315730号公報に所載のものがある。同公報に所載のサスペンションは、本願の図7に示すように、車体を構成するフレーム90のブラケット91に、トレーリングアーム92の前部が回転可能に連結されているとともに、アクスルビーム93の長手方向端部に固定して取り付けられているブラケット94が、2つのゴムブッシュ95A,95Bを介してトレーリングアーム92の後部に連結された構造である。2つのゴムブッシュ95A,95Bは、アクスルビーム93の中心Paよりも車両前方に配置されている。このような構成によれば、2つのゴムブッシュ95A,95Bの間隔寸法の設定の自由度が大きくなり、その間隔寸法を狭めるほど車両をロールし易くすることができるため、ロール剛性の調整を容易にできるといった利点が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のサスペンションにおいては、次のような不具合があった。
【0004】
第1に、上記従来のサスペンションは、サスペンションに入力があった場合に、その力を常時2つのゴムブッシュ95A,95Bによって受け、これら2つのゴムブッシュ95A,95Bのいずれについてもそれらのゴムを大きく弾性変形させることによって、入力時の衝撃を緩和させようとするものである。したがって、従来においては、2つのゴムブッシュ95A,95Bの存在に起因して、サスペンション全体のコンプライアンスが過大になる傾向が強く、車両の搭乗者に対して車両の足回りが不安定な印象を与えてしまうなど、車両の乗り心地を悪化させてしまう場合があった。なお、本願の明細書でいうコンプライアンスとは、「こわさ(外力に対する抵抗の大きさ)」の逆数に相当し、機構や構成部材などのやわらかさの度合いを示す概念である。
【0005】
第2に、従来においては、車両が旋回するときのアクスルステアの特性を、アンダステアに設定することができない場合があった。すなわち、車両が旋回するときのアクスルステアの現象は、左右2本のトレーリングアーム92がバウンドおよびリバウンドすることにより、アクスルビーム93の長手方向両端が車両前後方向に位置ずれすることに加えて、ゴムブッシュ95A,95Bのゴムが変形することにも起因して発生する。たとえば、図8に示すように、車両旋回時の外輪側となるトレーリングアーム92が水平線Hよりも上方にバウンドするとともに、内輪側となるトレーリングアーム92が下方へリバウンドしたときには、アクスルビーム93に捩じり力や曲げ力が生じるものの、剛性の大きなアクスルビーム93自体は容易に変形しないために、それらの力は2つのゴムブッシュ95A,95Bが負担することとなる。すると、これらのゴムブッシュ95A,95Bのゴムは、同図の矢印Na〜Nd方向に変形する結果、アクスルビーム93の両端部のそれぞれの中心Paは、2つのゴムブッシュ95A,95Bの中間点Pbを中心として、矢印Ne,Nf方向に回転するのである。従来のサスペンションにおいては、このような作用の結果、バウンドおよびリバウンド側のいずれについてもアクスルビーム93の両端部が車両後方に変位する。ところが、このようにアクスルビーム93のバウンド側(外輪側)の端部が車両後方に変位する現象は、後輪をトーアウト気味にし、オーバステアの要因となるのである。
【0006】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、トレーリングアーム式サスペンション全体のコンプライアンスが過大にならないようにして、車両の乗り心地を良好にするとともに、車両のロール時におけるオーバステアの現象の解消または緩和を確実に図ることができるようにすることをその課題としている。
【0007】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本願発明によれば、トレーリングアーム式サスペンションが提供される。このトレーリングアーム式サスペンションは、車幅方向に間隔を隔てて配置され、かつ車両高さ方向への揺動が可能に前端部が車体に連結されている一対のトレーリングアームと、アクスルビームの長手方向両端部に固定して設けられた一組のブラケットと、車幅方向において互いにオーバラップするように配され、かつ上記各ブラケットを上記各トレーリングアームの後部に連結する第1の連結部および第2の連結部と、を具備している、トレーリングアーム式サスペンションであって、上記第1の連結部は、ゴムブッシュを備えて形成されており、かつ上記第2の連結部は、上記第1の連結部よりもコンプライアンスが小さくされているとともに、上記第1の連結部および上記アクスルビームの中心よりも上方に配置され、上記各トレーリングアームがバウンドまたはリバウンドすることにより上記ゴムブッシュが変形するときに上記各ブラケットを回転可能とする回転中心軸が上記アクスルビームと略平行に延びた構成とされていることを特徴としている。
【0009】
本願発明によれば、次のような効果が得られる。
【0010】
第1に、アクスルビームの両端の各ブラケットを各トレーリングアームに連結する第1の連結部と第2の連結部とは、それらのコンプライアンスが相違しており、第1の連結部はいわば軟であるのに対し、第2の連結部はいわば硬となっている。第2の連結部は、たとえばゴムブッシュに代えて、ボールジョイントを用いて構成することもできる。したがって、軟らかいゴムブッシュを2つ用いてアクスルビームのブラケットをトレーリングアームに連結させていた従来のサスペンションと比較すると、サスペンション全体のコンプライアンスを小さくすることができ、車両の足回りが不安定な印象を搭乗者に与えないようにすることができる。もちろん、サスペンションに入力があったときには、その力による衝撃を第1の連結部のゴムブッシュのゴムの変形により適切に緩和することができる。このため、本願発明によれば、従来のサスペンションよりも車両の乗り心地を良好にすることができる。
【0011】
第2に、車両の旋回時において、外輪側のトレーリングアームがバウンドするとともに、内輪側のトレーリングアームがリバウンドし、アクスルビームに捩じれ力や曲げ力が作用したときには、第1の連結部と第2の連結部とのコンプライアンスの相違により、コンプライアンスが小さい側の第2の連結部を中心として、各ブラケットやアクスルビームを回転させることが可能となる。第2の連結部は、第1の連結部やアクスルビームの中心よりも上方に位置しているために、上記各ブラケットやアクスルビームが回転するときの回転中心は、常に、アクスルビームの中心よりも上方となる。すると、車両の旋回時においては、バウンド状態となる外輪側のアクスルビームの一端部を車両前方へ積極的に変位させることが可能となるとともに、リバウンド状態となる内輪側のアクスルビームの他端部を車両後方へ積極的に変位させることが可能となる。したがって、アクスルステアの特性をアンダステアまたはアンダステア気味に設定することを従来よりも容易かつ確実に行うことができる。
【0012】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の連結部は、上記アクスルビームの前方または後方に配置されているとともに、上記第2の連結部は、上記アクスルビームの直上に配置されている。
【0013】
このような構成によれば、アクスルビームに水平方向の入力があったときには、その力を主に第1の連結部によって効率良く受けさせることができ、その入力に起因する衝撃を緩和することができる。これに対し、アクスルビームに車両高さ方向の入力があったときには、その力は主に第2の連結部によって受けられることとなるが、この第2の連結部はいわゆる硬いものであるために、この第2の連結部自体は充分な緩衝機能を発揮しない。したがって、車両高さ方向の入力に対しては、サスペンションに具備されるサススプリングやショックアブソーバの機能とトレーリングアームの揺動動作との複合的な作用により適切に対処することができ、サスペンション本来の機能を充分に発揮させることによって車両の乗り心地をより良好にすることが可能となる。
【0014】
本願発明の他の好ましい実施の形態においては、上記各トレーリングアームには、ショックアブソーバが取り付けられており、かつ上記第1の連結部のゴムブッシュのゴムは、車両前後方向のバネ定数よりも車両高さ方向のバネ定数の方が大きくされている。
【0015】
このような構成によれば、第1の連結部は、サスペンションの車両前後方向の力に対しては良好な緩衝機能を発揮するものの、車両高さ方向の力に対しては良好な緩衝機能を発揮しないものにすることができる。したがって、車両高さ方向の力に対するショックアブソーバの効きめを高めることができ、車両の乗り心地をさらに良好にすることが可能となる。
【0016】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】
図1は、本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションの一例を示す概略平面図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1および図2に示すトレーリングアーム式サスペンションの動作説明図である。なお、図1以降の図において、矢印Frは車両前方を示し、矢印Wは車幅方向を示し、矢印Upは車両高さ方向の上方を示している。
【0019】
図1に示すトレーリングアーム式サスペンションは、いわゆる3リンク式サスペンションと称されるものであり、一対のトレーリングアーム1,1(1A,11B)、アクスルビーム2、アクスルビーム2の長手方向両端部に取り付けられた一組のブラケット3,3、および後述する部品を具備して構成されている。
【0020】
一対のトレーリングアーム1,1は、車幅方向に適当な間隔を隔てて配されており、車両前後方向に延びている。これらの各前部10は、車体5に対して軸50を介して回転可能に連結されており、各トレーリングアーム1は、軸50を中心として車両高さ方向に揺動可能である。アクスルビーム2は、内部に後輪用の車軸20を内装するパイプ状であり、その長手方向両端部が各トレーリングアーム1に交差するようにして車幅方向に延びている。車軸20は、駆動軸および従動軸のいずれであってもよく、車軸20が駆動軸の場合には、アクスルビーム2の長手方向中央部には、終減速装置などを内装するハウジング部21が設けられる。
【0021】
図2に示すように、各ブラケット3は、後述するゴムブッシュ40,41をその両端から挟み込み可能な形状の金属板または板金部材からなり、たとえば溶接によりアクスルビーム2の外周面に固定して取り付けられている。各ブラケット3は、ゴムのバネ定数が相違するゴムブッシュ40,41を備えて構成された第1の連結部4Aと第2の連結部4Bとを介して各トレーリングアーム1の後部に連結されており、本実施形態のトレーリングアーム式サスペンションは、この部分の構造に最大の特徴を有している。
【0022】
第1の連結部4Aを構成するゴムブッシュ40は、一般のゴムブッシュと同様な構成であり、金属製の外筒40aと内筒40bとの間にゴム40cが介装されたものである。このようなゴムブッシュの基本的な構成は、ゴムブッシュ41や後述するゴムブッシュ42についても同様である。ただし、ゴムブッシュ40のゴム40cには、内筒40bの前後に位置する2つのスグリ穴40dが設けられており、ゴム40cの車両前後方向のバネ定数よりも車両高さ方向のバネ定数の方が大きくなっている。ゴムブッシュ40は、アクスルビーム2の前方に配置されており、かつその外筒40aはトレーリングアーム1に溶接されている。ゴムブッシュ40とブラケット3とは、内筒40bに挿通したボルトなどの軸体43を利用して連結されている。
【0023】
第2の連結部4Bを構成するゴムブッシュ41は、そのゴム41cのバネ定数がゴムブッシュ40のゴム40cのバネ定数(車両高さ方向および車両高さ方向のいずれのバネ定数)よりもかなり大きな値とされたものである。これにより、第2の連結部4Bは、第1の連結部4Aよりもコンプライアンスが小さくなっている。また、ゴム41cの肉厚もゴム40cと比較するとかなり薄肉とされており、ゴムブッシュ41としては、ゴムブッシュ40よりも小サイズのものが用いられている。このようにすれば、ゴムブッシュ41の取り付けスペースを確保し易くなる。ゴムブッシュ41は、その中心がアクスルビーム2の中心Pよりも上方に位置するようにアクスルビーム2の直上に配置されており、かつその外筒がトレーリングアーム1に溶接されている。ゴムブッシュ41とブラケット3とは、ゴムブッシュ41の内筒に挿通した軸体44を利用して連結されている。
【0024】
上述したブラケット3とトレーリングアーム1との連結構造は、一対のトレーリングアーム1,1のいずれにも設けられている。また、各トレーリングアーム1の後端部には、車両後方に延びてゴムブッシュ42が取り付けられた部分が設けられており、このゴムブッシュ42には、上端が車体5に連結されたショックアブソーバ59の下端が連結されている。
【0025】
次に、上記した構成のトレーリングアーム式サスペンションの作用について説明する。
【0026】
まず、図3の実線に示すように、トレーリングアーム1が略水平な姿勢に設定されている場合において、車両が旋回してロールすると、同図の仮想線に示すように、外輪側のトレーリングアーム1(1B)は矢印N1方向にバウンドする。また、内輪側のトレーリングアーム1(1A)は矢印N2方向にリバウンドする。その際、アクスルビーム2には捩じり力や曲げ力が発生し、第1の連結部4Aや第2の連結部4Bには各ブラケット3を元の姿勢に戻そうとする方向の力が働く。ただし、第2の連結部4Bのゴムブッシュ41のゴムは硬く、変形し難いために、上記力により第1の連結部4Aのゴムブッシュ40のゴムがゴムブッシュ41のゴムに先立って変形する。その結果、ブラケット3は第2の連結部4Bの軸体44を中心として回転するのである。
【0027】
より具体的には、バウンド側のトレーリングアーム1(1B)においては、第1の連結部4Aの軸体43は、ゴムブッシュ40のゴムの変形を伴いつつ、第2の連結部4Bの軸体44を中心として矢印N3方向に回転する。このため、ブラケット3やアクスルビーム2の一端部も軸体44を中心として同方向に回転し、アクスルビーム2の一端部の中心P’は矢印N4に示す車両前方に向けて変位する。リバウンド側のトレーリングアーム1(1A)においては、上記と同様な原理により、第1の連結部4Aの軸体43およびブラケット3が第2の連結部4Bの軸体44を中心として矢印N5方向に回転し、アクスルビーム2の他端部の中心P”は矢印N6に示す車両後方に向けて変位する。このような結果、図4(a),(b)に示すように、車両8が矢印N7方向に旋回するときには、アクスルビーム2の外輪側(バウンド側)の端部20bを、内輪側(リバウンド側)の端部20aよりも車両前方に配置させることが可能となる。したがって、後輪Wa,Wbをトーインにして、アンダステアにすることが可能となり、車両の安定性および操縦性を高めることができる。
【0028】
上記したアンダステアの特性が得られるのは、トレーリングアーム1がバウンドまたはリバウンドのいずれの場合においても、ブラケット3およびアクスルビーム2の回転中心となる軸体44がアクスルビーム2よりも常に上方に位置するからである。従来技術として図8に示したサスペンションにおいては、トレーリングアームがバウンドしたときにアクスルビームの回転中心となる位置Pbがアクスルビームの中心よりもやや下方に位置し、アクスルビームの端部が矢印Ne方向に移動して車両後方側に変位するのに対し、本実施形態のサスペンションにおいては、バウンド側のアクスルビームの端部を車両前方側に変位させることができる。したがって、本実施形態のサスペンションは、従来のサスペンションよりもアクスルステアの特性をより確実にアンダステアとすることが可能となる。上記したアクスルステアの特性は、各トレーリングアーム1が水平姿勢に設定されている場合に限らず、後ろ下がりの姿勢に設定されている場合においても得られる。
【0029】
また、上記トレーリングアーム式サスペンションは、次に述べるように、通常走行時における車両の乗り心地を良好にする効果をも発揮する。すなわち、上記トレーリングアーム式サスペンションにおいては、ゴムブッシュ41のゴムが硬いのに対して、ゴムブッシュ40のゴムは軟らかいために、アクスルビーム2に作用する水平方向の力については、その殆どをゴムブッシュ41に負担させて、そのゴムの変形作用により水平方向の衝撃を緩和することが可能となる。したがって、2つのゴムブッシュ40,41をともに軟質なゴムブッシュにした場合とは異なり、サスペンション全体のコンプライアンスが不当に大きくならないようにすることができ、車両の操安性を高めることが可能となる。
【0030】
ゴムブッシュ40は、車両前後方向についてのバネ定数が小さく、その方向の力については緩衝機能を発揮するのに対し、車両高さ方向についてのバネ定数は大きいために、その方向の力については充分な緩衝機能を発揮しない。もちろん、ゴムブッシュ40よりも硬いゴムブッシュ41も車両高さ方向の力に対する充分な緩衝機能を発揮しない。したがって、車両高さ方向の力がアクスルビーム2に作用した場合には、その力を略直接的にショックアブソーバ59に入力させることができ、ショックアブソーバ59の性能を充分に引き出すことができる。したがって、車両高さ方向の入力に対しても車両の乗り心地を良いものにできる。車輪が路面の凸部を乗り越えるときには、その車輪やアクスルビーム2に対して、水平方向の力と車両高さ方向の力とが同時入力するが、上述したとおり、上記トレーリングアーム式サスペンションにおいては、水平方向の力と車両高さ方向の力とのいずれについても適切な緩衝機能を発揮させることができるために、車両の乗り心地を良好にできるのである。
【0031】
図5および図6は、本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションの他の例を示す説明図である。なお、これら図において、先の実施形態と同一または類似の要素には、先の実施形態と同一の符号を付している。
【0032】
図5に示す構成においては、トレーリングアーム1の後端部をアクスルビーム2よりも車両後方に延ばし、第1の連結部4Aをアクスルビーム2の車両後方に配置している。第2の連結部4Bについては、アクスルビーム2の直上に配置している。このような構成によれば、第1の連結部4Aの位置が先の実施形態のサスペンションとは相違するものの、水平方向の力を第1の連結部4Aに適切に負担させることができ、先の実施形態のサスペンションと同様な効果が得られる。また、アクスルビーム2の前方に適当なスペースを確保することができるために、この部分にたとえばサススプリングを設けることも可能となる。このように、第1の連結部4Aは、アクスルビーム2の前方または後方のいずれに配置されていてもよい。
【0033】
図6に示す構成においては、第1および第2の連結部4A,4Bをともにアクスルビーム2よりも前方に配置するとともに、アクスルビーム2を第1および第2の連結部4A,4Bの中間の高さに設定している。このような構成においても、アクスルビーム2の中心よりも上方に位置する第2の連結部4Bが第1の連結部4Aよりもコンプライアンスが小さくされている限りは、本願発明の目的を達成し得る効果が得られる。このように、本願発明においては、要は、コンプライアンスが相違する2つの連結部を介してアクスルビームのブラケットがトレーリングアームの後部に連結され、かつコンプライアンスが小さい(硬い)側の一方の連結部がアクスルビームの中心およびコンプライアンスが大きい(軟らかい)側の他方の連結部よりも上方に位置していればよい。したがって、既に述べたとおり、本願発明でいう第2の連結部としては、ゴムブッシュに代えて、ボールジョイントを用いることも可能である。
【0034】
本願発明は、上述した実施形態に限定されず、各部の具体的な構成は種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションの一例を示す概略平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1および図2に示すトレーリングアーム式サスペンションの動作説明図である。
【図4】(a)は、本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションを備えた車両がロールした状態を示す概略側面図であり、(b)は、その概略平面図である。
【図5】本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションの他の例を示す説明図である。
【図6】本願発明に係るトレーリングアーム式サスペンションの他の例を示す説明図である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 トレーリングアーム
2 アクスルビーム
3 ブラケット
4A 第1の連結部
4B 第2の連結部
5 車体
10 前部(トレーリングアームの)
40 ゴムブッシュ
41 ゴムブッシュ
59 ショックアブソーバ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a trailing arm type suspension used as a rear suspension of a vehicle such as an automobile.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an example of this type of trailing arm type suspension is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-315730. As shown in FIG. 7 of the present application, the suspension described in this publication has a front end of a
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional suspension has the following problems.
[0004]
First, in the conventional suspension, when there is an input to the suspension, the force is always received by the two
[0005]
Secondly, conventionally, the characteristics of the axle steer when the vehicle turns may not be set to understeer. That is, the phenomenon of axle steer when the vehicle turns is not only that the longitudinal ends of the
[0006]
The invention of the present application has been conceived under such circumstances, and the compliance of the entire trailing arm type suspension is prevented from becoming excessive so as to improve the riding comfort of the vehicle, and the roll of the vehicle. The problem is to be able to reliably eliminate or alleviate the phenomenon of oversteering at times.
[0007]
DISCLOSURE OF THE INVENTION
In order to solve the above problems, the present invention takes the following technical means.
[0008]
According to the present invention, a trailing arm suspension is provided. This trailing arm type suspension is provided with a pair of trailing arms arranged at intervals in the vehicle width direction and having a front end connected to the vehicle body so as to be swingable in the vehicle height direction, and an axle beam. A pair of brackets fixedly provided at both ends in the longitudinal direction and a first connecting portion arranged so as to overlap each other in the vehicle width direction and connecting each bracket to the rear portion of each trailing arm And a second connecting portion, a trailing arm suspension, wherein the first connecting portion is formed with a rubber bush, and the second connecting portion is above in conjunction with the compliance is smaller than the first connecting portion is disposed above the center of the first connecting section and the axle beam, each tray Nguamu is characterized in that rotation center axis to allow rotating the respective bracket when the rubber bushing is deformed is configured to extend parallel above the axle beam substantially by bounces or rebounds.
[0009]
According to the present invention, the following effects can be obtained.
[0010]
First, the first connecting portion and the second connecting portion that connect the brackets at both ends of the axle beam to the respective trailing arms have different compliances, and the first connecting portion is soft. In contrast, the second connecting portion is hard. For example, the second connecting portion can be configured using a ball joint instead of the rubber bush. Therefore, compared to a conventional suspension that uses two soft rubber bushes and the axle beam bracket is connected to the trailing arm, the overall suspension can be made less compliant and the undercarriage of the vehicle is unstable. Can not be given to the passenger. Of course, when there is an input to the suspension, the impact caused by the force can be appropriately mitigated by deformation of the rubber bushing of the first connecting portion. For this reason, according to this invention, the riding comfort of a vehicle can be made favorable rather than the conventional suspension.
[0011]
Second, when the vehicle is turning, when the outer ring side trailing arm bounces and the inner ring side trailing arm rebounds and a torsional force or bending force acts on the axle beam, Due to the difference in compliance with the second connecting portion, the brackets and the axle beam can be rotated around the second connecting portion on the smaller compliance side. Since the second connecting portion is positioned above the center of the first connecting portion and the axle beam, the rotation center when the brackets and the axle beam rotate is always higher than the center of the axle beam. Will also be above. Then, at the time of turning of the vehicle, it is possible to positively displace one end portion of the axle wheel on the outer ring side that is in the bound state toward the front of the vehicle, and the other end portion of the axle beam on the inner ring side that is in the rebound state. Can be positively displaced rearward of the vehicle. Therefore, it is easier and more reliable to set the axle steer characteristics to understeer or understeer.
[0012]
In a preferred embodiment of the present invention, the first connecting portion is disposed in front of or behind the axle beam, and the second connecting portion is disposed immediately above the axle beam. .
[0013]
According to such a configuration, when there is horizontal input to the axle beam, the force can be efficiently received mainly by the first connecting portion, and the impact caused by the input can be reduced. it can. On the other hand, when there is an input in the vehicle height direction to the axle beam, the force is mainly received by the second connecting portion, but this second connecting portion is so-called hard. The second connecting part itself does not exhibit a sufficient buffer function. Therefore, input in the vehicle height direction can be appropriately dealt with by the combined action of the suspension spring and shock absorber functions provided in the suspension and the swinging motion of the trailing arm. It is possible to make the ride comfort of the vehicle better by fully exhibiting the function.
[0014]
In another preferred embodiment of the present invention, a shock absorber is attached to each trailing arm, and the rubber of the rubber bush of the first connecting portion is larger than the spring constant in the vehicle longitudinal direction. The spring constant in the vehicle height direction is increased.
[0015]
According to such a configuration, the first connecting portion exhibits a good buffer function for the force in the vehicle longitudinal direction of the suspension, but has a good buffer function for the force in the vehicle height direction. It can be a non-exhibiting one. Therefore, the effect of the shock absorber with respect to the force in the vehicle height direction can be increased, and the riding comfort of the vehicle can be further improved.
[0016]
Other features and advantages of the present invention will become more apparent from the following description of embodiments of the invention.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of a trailing arm suspension according to the present invention. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. FIG. 3 is an operation explanatory view of the trailing arm type suspension shown in FIGS. 1 and 2. 1 and the subsequent drawings, arrow Fr indicates the front of the vehicle, arrow W indicates the vehicle width direction, and arrow Up indicates the upper side in the vehicle height direction.
[0019]
The trailing arm suspension shown in FIG. 1 is a so-called three-link suspension, and a pair of trailing
[0020]
The pair of trailing
[0021]
As shown in FIG. 2, each
[0022]
The
[0023]
In the
[0024]
The above-described connection structure between the
[0025]
Next, the operation of the trailing arm suspension having the above-described configuration will be described.
[0026]
First, as shown by the solid line in FIG. 3, when the trailing
[0027]
More specifically, in the trailing arm 1 (1B) on the bounce side, the
[0028]
The above-described understeer characteristic is obtained because the
[0029]
In addition, the trailing arm suspension also exhibits the effect of improving the riding comfort of the vehicle during normal traveling as described below. That is, in the trailing arm type suspension, the
[0030]
The
[0031]
5 and 6 are explanatory views showing another example of a trailing arm type suspension according to the present invention. In these drawings, the same or similar elements as those of the previous embodiment are denoted by the same reference numerals as those of the previous embodiment.
[0032]
In the configuration shown in FIG. 5, the rear end portion of the trailing
[0033]
In the configuration shown in FIG. 6, both the first and second connecting
[0034]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and the specific configuration of each part can be varied in design in various ways.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of a trailing arm suspension according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
3 is an operation explanatory view of the trailing arm type suspension shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
4A is a schematic side view showing a rolled state of a vehicle equipped with a trailing arm suspension according to the present invention, and FIG. 4B is a schematic plan view thereof.
FIG. 5 is an explanatory view showing another example of a trailing arm type suspension according to the present invention.
FIG. 6 is an explanatory view showing another example of a trailing arm type suspension according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a conventional example.
FIG. 8 is an operation explanatory diagram of a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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Claims (3)
アクスルビームの長手方向両端部に固定して設けられた一組のブラケットと、
車幅方向において互いにオーバラップするように配され、かつ上記各ブラケットを上記各トレーリングアームの後部に連結する第1の連結部および第2の連結部と、
を具備している、トレーリングアーム式サスペンションであって、
上記第1の連結部は、ゴムブッシュを備えて形成されており、かつ、
上記第2の連結部は、上記第1の連結部よりもコンプライアンスが小さくされているとともに、上記第1の連結部および上記アクスルビームの中心よりも上方に配置され、上記各トレーリングアームがバウンドまたはリバウンドすることにより上記ゴムブッシュが変形するときに上記各ブラケットを回転可能とする回転中心軸が上記アクスルビームと略平行に延びた構成とされていることを特徴とする、トレーリングアーム式サスペンション。A pair of trailing arms arranged at intervals in the vehicle width direction and having a front end connected to the vehicle body so as to be swingable in the vehicle height direction;
A set of brackets fixedly provided at both longitudinal ends of the axle beam;
A first connecting portion and a second connecting portion that are arranged to overlap each other in the vehicle width direction and connect the brackets to the rear portions of the trailing arms;
A trailing arm suspension,
The first connecting portion is formed with a rubber bush, and
The second connecting portion has a smaller compliance than the first connecting portion, is disposed above the center of the first connecting portion and the axle beam, and each trailing arm is bounded. Alternatively , a trailing arm suspension characterized in that a rotation center shaft capable of rotating each bracket when the rubber bush is deformed by rebounding extends substantially in parallel with the axle beam. .
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