JP3513889B2 - 自動車の下部構造 - Google Patents
自動車の下部構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の下部構造に関
し、詳しくは車室の床面の形状および高さの改良に関す
る。
し、詳しくは車室の床面の形状および高さの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平1-126884号公報に開
示されているように、自動車の車室内の床面の高さが、
車体両側部に配設された左右のサイドシルの上端部の高
さよりも低い位置に設定されたものが一般的に知られて
いる。また、FR方式の自動車では、プロペラシャフト
や排気管等の下回り部品を車室の下方に配設するため車
室床面の車幅方向中央部に、車体前後方向に延びるトン
ネル部を形成したものが、従来一般的に知られている。
示されているように、自動車の車室内の床面の高さが、
車体両側部に配設された左右のサイドシルの上端部の高
さよりも低い位置に設定されたものが一般的に知られて
いる。また、FR方式の自動車では、プロペラシャフト
や排気管等の下回り部品を車室の下方に配設するため車
室床面の車幅方向中央部に、車体前後方向に延びるトン
ネル部を形成したものが、従来一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、車室
床面の高さがサイドシルの上端部の高さよりも低く設定
された自動車では、乗員が車室内に乗降する際にはサイ
ドシルを跨ぎ越さなければならないため乗降がしにくい
という難点があった。一方トンネル部が形成された床面
を有する自動車では、乗員が車室内を車幅方向に移動す
る際にはトンネル部を跨ぎ越さなければならないため、
また床面に置いた荷物を車幅方向に移動させる場合にも
荷物をトンネル部を乗り越えさせなければならないた
め、車室内における車幅方向への移動がしにくいという
難点があった。
床面の高さがサイドシルの上端部の高さよりも低く設定
された自動車では、乗員が車室内に乗降する際にはサイ
ドシルを跨ぎ越さなければならないため乗降がしにくい
という難点があった。一方トンネル部が形成された床面
を有する自動車では、乗員が車室内を車幅方向に移動す
る際にはトンネル部を跨ぎ越さなければならないため、
また床面に置いた荷物を車幅方向に移動させる場合にも
荷物をトンネル部を乗り越えさせなければならないた
め、車室内における車幅方向への移動がしにくいという
難点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、乗降性および車室内における車幅方向
への移動性を向上させることの可能な自動車の下部構造
を提供することにある。
り、その目的は、乗降性および車室内における車幅方向
への移動性を向上させることの可能な自動車の下部構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による自動車の下部構造は、車室の床面と、該床
面の車幅方向両端部において車体前後方向に直線的に延
設された左右のサイドシルとを備えた自動車の下部構造
において、前記床面が車幅方向全体に亘って略平らで、
かつ前記左右のサイドシルの上端部と略同じ高さに形成
され、前記床面の下に、車載部品収納用の収納部が形成
されると共に下回り部品が配設され、前記左右のサイド
シルよりも車幅方向内側の前記床面の下面には、前記左
右のサイドシルよりも車体前後方向にさらに長い左右の
フレームがそれぞれ延設され、前記左右のフレームは、
その前方側がサイドシルから車幅方向内側に離間して設
けられ、中間部が前記収納部を避けるように車幅方向外
方へ湾曲形成され、該湾曲した部分が左右のサイドシル
の内側面に接合され、該接合部分よりも後方側が車幅方
向内側に再び湾曲し、前記左右のサイドシルと離間して
延設されており、前記左右のサイドシルおよび左右のフ
レームは、それぞれ前記車室床面の車幅方向端部に接合
されていることを基本構成とする。
本発明による自動車の下部構造は、車室の床面と、該床
面の車幅方向両端部において車体前後方向に直線的に延
設された左右のサイドシルとを備えた自動車の下部構造
において、前記床面が車幅方向全体に亘って略平らで、
かつ前記左右のサイドシルの上端部と略同じ高さに形成
され、前記床面の下に、車載部品収納用の収納部が形成
されると共に下回り部品が配設され、前記左右のサイド
シルよりも車幅方向内側の前記床面の下面には、前記左
右のサイドシルよりも車体前後方向にさらに長い左右の
フレームがそれぞれ延設され、前記左右のフレームは、
その前方側がサイドシルから車幅方向内側に離間して設
けられ、中間部が前記収納部を避けるように車幅方向外
方へ湾曲形成され、該湾曲した部分が左右のサイドシル
の内側面に接合され、該接合部分よりも後方側が車幅方
向内側に再び湾曲し、前記左右のサイドシルと離間して
延設されており、前記左右のサイドシルおよび左右のフ
レームは、それぞれ前記車室床面の車幅方向端部に接合
されていることを基本構成とする。
【0006】請求項2記載の自動車の下部構造は、請求
項1記載の自動車の下部構造の具体的態様として、前記
収納部が、前記左右のサイドシルの上下方向の長さの領
域内に形成されていることを特徴とする。
項1記載の自動車の下部構造の具体的態様として、前記
収納部が、前記左右のサイドシルの上下方向の長さの領
域内に形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の自動車の下部構造は、請求
項1または2記載の自動車の下部構造の具体的態様とし
て、前記下回り部品が、前記左右のサイドシルの上下方
向の長さの領域内に配設されていることを特徴とする。
項1または2記載の自動車の下部構造の具体的態様とし
て、前記下回り部品が、前記左右のサイドシルの上下方
向の長さの領域内に配設されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の自動車の下部構造は、請求
項1〜3のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の具
体的態様として、前記車載部品が、制御装置であること
を特徴とする。
項1〜3のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の具
体的態様として、前記車載部品が、制御装置であること
を特徴とする。
【0009】請求項5記載の自動車の下部構造は、請求
項1〜3のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の他
の具体的態様として、前記車載部品が、オーディオ器機
等の電装部品であることを特徴とする。
項1〜3のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の他
の具体的態様として、前記車載部品が、オーディオ器機
等の電装部品であることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の自動車の下部構造は、請求
項1〜5のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の具
体的態様として、前記下回り部品が、排気系部品である
ことを特徴とする。
項1〜5のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の具
体的態様として、前記下回り部品が、排気系部品である
ことを特徴とする。
【0011】請求項7記載の自動車の下部構造は、請求
項1〜5のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の他
の具体的態様として、前記下回り部品が、プロペラシャ
フト等の動力系部品であることを特徴とする。
項1〜5のいずれか1つに記載の自動車の下部構造の他
の具体的態様として、前記下回り部品が、プロペラシャ
フト等の動力系部品であることを特徴とする。
【0012】
【作用および発明の効果】上述した基本構成を有する本
発明による自動車の下部構造によれば、車室の床面が左
右のサイドシルの上端部と略同じ高さに形成されている
ことにより、乗員は乗降する際にサイドシルを跨ぎ越す
必要がないので、車室内への乗降をスムーズに行うこと
が可能となる。一方、床面が車幅方向全体に亘って略平
らに形成されていることにより、車室内における乗員お
よび荷物の車幅方向への移動もスムーズに行うことが可
能となる。また、床面が車幅方向全体に亘って略平らに
形成されているので、車室内をすっきりとした感じに見
せられるという利点もある。
発明による自動車の下部構造によれば、車室の床面が左
右のサイドシルの上端部と略同じ高さに形成されている
ことにより、乗員は乗降する際にサイドシルを跨ぎ越す
必要がないので、車室内への乗降をスムーズに行うこと
が可能となる。一方、床面が車幅方向全体に亘って略平
らに形成されていることにより、車室内における乗員お
よび荷物の車幅方向への移動もスムーズに行うことが可
能となる。また、床面が車幅方向全体に亘って略平らに
形成されているので、車室内をすっきりとした感じに見
せられるという利点もある。
【0013】なお、車室内の床面は、車室内の全体が車
幅方向全体に亘って略平らでかつ左右のサイドシルの上
端部と同じ高さに形成されていてもよいし、その一部の
みがそのように形成されていてもよい。ただし、乗降性
の向上および車室内における車幅方向への移動性の向上
を図るという本発明の所期の目的を達成するためには、
乗員が車室内に乗降する際に足を置く部分と、車室内に
おいて乗員もしくは荷物の車幅方向への移動通路となる
部分(一般的に、座席の前の部分)については、上述の
ように形成する必要がある。
幅方向全体に亘って略平らでかつ左右のサイドシルの上
端部と同じ高さに形成されていてもよいし、その一部の
みがそのように形成されていてもよい。ただし、乗降性
の向上および車室内における車幅方向への移動性の向上
を図るという本発明の所期の目的を達成するためには、
乗員が車室内に乗降する際に足を置く部分と、車室内に
おいて乗員もしくは荷物の車幅方向への移動通路となる
部分(一般的に、座席の前の部分)については、上述の
ように形成する必要がある。
【0014】ところで、最近の自動車には、電子制御用
のコントロールボックスやオーディオ機器などの種々の
車載部品が搭載されることが増えてきた。これらの車載
部品は一般に、車室前部に配置されたインストルメント
パネル内に収められることが多く、このためインストル
メントパネルの車室内への膨出容積が増大する傾向があ
った。インストルメントパネルの車室内に膨出する容積
が増大すればするほど、前席の足元回りの空間が圧迫さ
れ狭められることになる。
のコントロールボックスやオーディオ機器などの種々の
車載部品が搭載されることが増えてきた。これらの車載
部品は一般に、車室前部に配置されたインストルメント
パネル内に収められることが多く、このためインストル
メントパネルの車室内への膨出容積が増大する傾向があ
った。インストルメントパネルの車室内に膨出する容積
が増大すればするほど、前席の足元回りの空間が圧迫さ
れ狭められることになる。
【0015】本発明による請求項1記載の自動車の下部
構造は、車室床面の下に車載部品収納用の収納部を形成
したものである。この収納部内に、上述した電子制御用
のコントロールボックスやオーディオ機器など、従来の
インストルメントパネル内にに収納されていた車載部品
を収納することによって、インストルメントパネルの車
室内への膨出容積を減少させることができ、これにより
前席の足元回りの空間を広くすることが可能となる。
構造は、車室床面の下に車載部品収納用の収納部を形成
したものである。この収納部内に、上述した電子制御用
のコントロールボックスやオーディオ機器など、従来の
インストルメントパネル内にに収納されていた車載部品
を収納することによって、インストルメントパネルの車
室内への膨出容積を減少させることができ、これにより
前席の足元回りの空間を広くすることが可能となる。
【0016】また、自動車には安全な運行を確保するた
め路面と車体との間に最低限確保しなければならない間
隔(最低値上高)が設定される。この最低値上高を設定
する際、車体側の基準となる部位として、サイドシルの
下端部が選ばれることが多い。最低値上高の設定に際
し、サイドシルの下端部が車体側の基準とされた場合に
は、プロペラシャフト等の下回り部品は、当然サイドシ
ルの下端部よりも高い位置に配設されなければならない
こととなる。
め路面と車体との間に最低限確保しなければならない間
隔(最低値上高)が設定される。この最低値上高を設定
する際、車体側の基準となる部位として、サイドシルの
下端部が選ばれることが多い。最低値上高の設定に際
し、サイドシルの下端部が車体側の基準とされた場合に
は、プロペラシャフト等の下回り部品は、当然サイドシ
ルの下端部よりも高い位置に配設されなければならない
こととなる。
【0017】本発明による請求項2または3記載の自動
車の下部構造は、上述した点を考慮して、下回り部品や
収納部を、サイドシルの上下方向の長さの領域内に配置
したものである。下回り部品や収納部をサイドシルの上
下方向の長さの領域内に配置すれば、サイドシルの下端
部が最低値上高の基準とされている場合であっても、サ
イドシルの下端部よりも低い位置に下回り部品や収納部
が位置することがないので、安全な運行を確保するのに
必要な最低値上高を維持することが可能となる。
車の下部構造は、上述した点を考慮して、下回り部品や
収納部を、サイドシルの上下方向の長さの領域内に配置
したものである。下回り部品や収納部をサイドシルの上
下方向の長さの領域内に配置すれば、サイドシルの下端
部が最低値上高の基準とされている場合であっても、サ
イドシルの下端部よりも低い位置に下回り部品や収納部
が位置することがないので、安全な運行を確保するのに
必要な最低値上高を維持することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を適用した自動車
の概略構成を示す図、図2は図1に示す自動車の車体下
部の構成を示す平面図、図3は本発明の一実施例による
自動車の下部構造の要部の構成を示す図2におけるIII-
III線断面図である。
の概略構成を示す図、図2は図1に示す自動車の車体下
部の構成を示す平面図、図3は本発明の一実施例による
自動車の下部構造の要部の構成を示す図2におけるIII-
III線断面図である。
【0020】図1に示すように自動車1の車室2内に
は、車体前後方向(図中左右方向)に3列に並んだ複数
個のシート3が設けられている。車室2の前部には、車
室2とエンジンルーム4とを区画するダッシュパネル5
が設けられており、このダッシュパネル5の車室側に
は、車室2内に膨出したインストルメントパネル6が設
置されている。
は、車体前後方向(図中左右方向)に3列に並んだ複数
個のシート3が設けられている。車室2の前部には、車
室2とエンジンルーム4とを区画するダッシュパネル5
が設けられており、このダッシュパネル5の車室側に
は、車室2内に膨出したインストルメントパネル6が設
置されている。
【0021】ダッシュパネル5の下縁部5aからは車体後
方に向けてフロアパネル7が延設されている。フロアパ
ネル7の車体前後方向中央部には車幅方向(紙面と垂直
な方向)に延びる段部8が形成されており、この段部8
によってフロアパネル7は、段部8よりも車体前方に位
置するフロントフロアパネル72と、段部8よりも車体後
方に位置しフロントフロアパネル72よりも一段高くなっ
たリヤフロアパネル74とに区画されている。
方に向けてフロアパネル7が延設されている。フロアパ
ネル7の車体前後方向中央部には車幅方向(紙面と垂直
な方向)に延びる段部8が形成されており、この段部8
によってフロアパネル7は、段部8よりも車体前方に位
置するフロントフロアパネル72と、段部8よりも車体後
方に位置しフロントフロアパネル72よりも一段高くなっ
たリヤフロアパネル74とに区画されている。
【0022】図2に示すように自動車1の車体下部に
は、車幅方向両端部においてそれぞれ車体前後方向に延
びる左右のサイドシル9L,9Rが設けられている。ま
た左右のサイドシル9L,9Rよりも車幅方向内側の位
置には、左右のフレーム10L,10Rが車体前後方向に延
設されている。この左右のフレーム10L,10Rの一部は
車幅方向外方へ湾曲形成され、この湾曲した部分が左右
のサイドシル9L,9Rの内側面に接合されている。
は、車幅方向両端部においてそれぞれ車体前後方向に延
びる左右のサイドシル9L,9Rが設けられている。ま
た左右のサイドシル9L,9Rよりも車幅方向内側の位
置には、左右のフレーム10L,10Rが車体前後方向に延
設されている。この左右のフレーム10L,10Rの一部は
車幅方向外方へ湾曲形成され、この湾曲した部分が左右
のサイドシル9L,9Rの内側面に接合されている。
【0023】図3に示すように、上述した右側のサイド
シル9Rおよびフレーム10Rは、フロントフロアパネル
72の車幅方向右側の端部に、左側のサイドシル9Lおよ
びフレーム10Lは、フロントフロアパネル72の車幅方向
左側の端部にそれぞれ接合されている。左右のサイドシ
ル9L,9Rの上部およびフロントフロアパネル72の左
右の端部はガーニッシュ11によって覆われており、ガー
ニッシュ11とフロントフロアパネル72との間にはハーネ
ス12を通すための通路13が形成されている。
シル9Rおよびフレーム10Rは、フロントフロアパネル
72の車幅方向右側の端部に、左側のサイドシル9Lおよ
びフレーム10Lは、フロントフロアパネル72の車幅方向
左側の端部にそれぞれ接合されている。左右のサイドシ
ル9L,9Rの上部およびフロントフロアパネル72の左
右の端部はガーニッシュ11によって覆われており、ガー
ニッシュ11とフロントフロアパネル72との間にはハーネ
ス12を通すための通路13が形成されている。
【0024】フロントフロアパネル72の車幅方向中間部
には、フロントフロアパネル72を下方に向けて膨出させ
てなる2つの収納部14が設けられている。収納部14内に
は、ECU(電子制御装置)15やGPS(衛星を用いた
ナビゲーション装置)16、あるいはオーディオ装置17な
ど、従来インストルメントパネル6内に収納されていた
車載部品が収納されている。収納部14には各車載部品を
収納した後、蓋体18によって蓋がされるようになってい
る(この収納部14の構成の概略を図4に示す)。また左
右の収納部14の間には、図3に示すように車体前後方向
に延びたプロペラシャフト19および排気管20が配設され
ている。
には、フロントフロアパネル72を下方に向けて膨出させ
てなる2つの収納部14が設けられている。収納部14内に
は、ECU(電子制御装置)15やGPS(衛星を用いた
ナビゲーション装置)16、あるいはオーディオ装置17な
ど、従来インストルメントパネル6内に収納されていた
車載部品が収納されている。収納部14には各車載部品を
収納した後、蓋体18によって蓋がされるようになってい
る(この収納部14の構成の概略を図4に示す)。また左
右の収納部14の間には、図3に示すように車体前後方向
に延びたプロペラシャフト19および排気管20が配設され
ている。
【0025】本実施例では、フロントフロアパネル72、
蓋体18およびガーニッシュ11によって、車室2の前部の
床面21が構成され、この床面21は車幅方向全体に亘って
略平らで、かつ左右のサイドシル9L,9R上端部と略
同じ高さに形成されている(なお、通常フロントフロア
パネル72の上面にはフロアマットが置かれるが、説明を
簡略化するためその図示を省略してある)。床面21がこ
のように形成されているため、ドア22を開けて乗員が車
室2に出入りする際の乗降性および車幅方向へ乗員ある
いは荷物が移動する際の移動性が良好となっている。
蓋体18およびガーニッシュ11によって、車室2の前部の
床面21が構成され、この床面21は車幅方向全体に亘って
略平らで、かつ左右のサイドシル9L,9R上端部と略
同じ高さに形成されている(なお、通常フロントフロア
パネル72の上面にはフロアマットが置かれるが、説明を
簡略化するためその図示を省略してある)。床面21がこ
のように形成されているため、ドア22を開けて乗員が車
室2に出入りする際の乗降性および車幅方向へ乗員ある
いは荷物が移動する際の移動性が良好となっている。
【0026】また本実施例では、収納部14の下端部の路
面23からの高さが左右のサイドシル9L,9Rの下端部
の高さよりも高くなるように設定されており、さらに、
プロペラシャフト19および排気管20は左右のサイドシル
9L,9Rの下端部よりも高い位置に配設されている。
このことによって、路面23からの最低地上高の車体側の
基準が左右のサイドシル9L,9Rの下端部に設定され
ている場合でも、収納部14の下端部と路面23との間およ
びプロペラシャフト19、排気管20と路面23との間に、最
低地上高以上の間隔をあけることが可能となっている。
面23からの高さが左右のサイドシル9L,9Rの下端部
の高さよりも高くなるように設定されており、さらに、
プロペラシャフト19および排気管20は左右のサイドシル
9L,9Rの下端部よりも高い位置に配設されている。
このことによって、路面23からの最低地上高の車体側の
基準が左右のサイドシル9L,9Rの下端部に設定され
ている場合でも、収納部14の下端部と路面23との間およ
びプロペラシャフト19、排気管20と路面23との間に、最
低地上高以上の間隔をあけることが可能となっている。
【0027】以上、本発明による自動車の下部構造の実
施例を説明したが、本発明はかかる実施例の具体的態様
に限定されるものではなく、種々の変更を行うことが可
能であることは勿論である。
施例を説明したが、本発明はかかる実施例の具体的態様
に限定されるものではなく、種々の変更を行うことが可
能であることは勿論である。
【図1】本発明の一実施例を適用した自動車の概略構成
を示す図
を示す図
【図2】図1に示す自動車の車体下部の構成を示す平面
図
図
【図3】本発明の一実施例による自動車の下部構造の要
部の構成を示す、図2におけるIII-III線断面図
部の構成を示す、図2におけるIII-III線断面図
【図4】収納部の概略構成を示す斜視図
1 自動車
2 車室
5 ダッシュパネル
6 インストルメントパネル
7 フロアパネル
9L,9R サイドシル
10L,10R フレーム
11 ガーニッシュ
14 収納部
18 蓋体
19 プロペラシャフト
20 排気管
21 床面
72 フロントフロアパネル
74 リヤフロアパネル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭59−114349(JP,U)
実開 平2−64485(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B62D 25/20
Claims (7)
- 【請求項1】 車室の床面と、該床面の車幅方向両端部
において車体前後方向に直線的に延設された左右のサイ
ドシルとを備えた自動車の下部構造において、 前記床面が車幅方向全体に亘って略平らで、かつ前記左
右のサイドシルの上端部と略同じ高さに形成され、 前記床面の下に、車載部品収納用の収納部が形成される
と共に下回り部品が配設され、 前記左右のサイドシルよりも車幅方向内側の前記床面の
下面には、前記左右のサイドシルよりも車体前後方向に
さらに長い左右のフレームがそれぞれ延設され、 前記左右のフレームは、その前方側がサイドシルから車
幅方向内側に離間して設けられ、中間部が前記収納部を
避けるように車幅方向外方へ湾曲形成され、該湾曲した
部分が左右のサイドシルの内側面に接合され、該接合部
分よりも後方側が車幅方向内側に再び湾曲し、前記左右
のサイドシルと離間して延設されており、 前記左右のサイドシルおよび左右のフレームは、それぞ
れ前記車室床面の車幅方向端部に接合されていることを
特徴とする自動車の下部構造。 - 【請求項2】 前記収納部が、前記左右のサイドシルの
上下方向の長さの領域内に形成されていることを特徴と
する請求項1記載の自動車の下部構造。 - 【請求項3】 前記下回り部品が、前記左右のサイドシ
ルの上下方向の長さの領域内に配設されていることを特
徴とする請求項1または2記載の自動車の下部構造。 - 【請求項4】 前記車載部品が、制御装置であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車
の下部構造。 - 【請求項5】 前記車載部品が、電装部品であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車
の下部構造。 - 【請求項6】 前記下回り部品が、排気系部品であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の自
動車の下部構造。 - 【請求項7】 前記下回り部品が、動力系部品であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の自
動車の下部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30779693A JP3513889B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 自動車の下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30779693A JP3513889B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 自動車の下部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07156833A JPH07156833A (ja) | 1995-06-20 |
JP3513889B2 true JP3513889B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=17973340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30779693A Expired - Fee Related JP3513889B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 自動車の下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3513889B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4795233B2 (ja) | 2004-04-28 | 2011-10-19 | 三菱電機株式会社 | 車載用表示装置 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30779693A patent/JP3513889B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07156833A (ja) | 1995-06-20 |
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