JP3502820B2 - リリーフ弁 - Google Patents
リリーフ弁Info
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Description
る。
組み込まれるリリーフ弁としては、例えば、特開平8−
42513号公報に提案がなされている。
す。図示されるように、リリーフ弁250は、流量制御
弁200のスプール201内に組み込まれている。
Pからスプール201先端側の供給室202に供給され
た作動油は、オリフィス203から作動油供給口204
を通って、パワーステアリング装置に供給される。この
作動油供給口204側の油圧(オリフィス203下流の
油圧)は、スプール201基端側の流量制御バネ室20
5に導入される。スプール201は、供給室202の油
圧(オリフィス203上流の油圧)による推力と、この
流量制御バネ室205に備えられたバネ206のバネ力
および流量制御バネ室205の油圧による反力とのバラ
ンスによって動く。ポンプ回転数上昇とともに、オリフ
ィス203の上下流の差圧が大きくなると、供給室20
2の油圧による推力が反力を上回り、スプール201が
基端方向(図10の左方向)に移動し、供給室202が
タンクポートTと連通する。これにより、ポンプポート
Pからの流量の一部がタンクに戻され、流量制御がなさ
れる。
高まって、作動油供給口204の油圧が急増した場合
に、圧力制御バネ室205の油圧がリリーフ弁250の
設定圧を上回ると、リリーフ弁250が押し開かれ、圧
力制御バネ室205の油圧がタンクポートTに逃がされ
る。これにより、スプール201は基端方向に移動し、
供給室202の油圧がタンクポートTに逃がされる結
果、供給圧が許容圧力を超えて増大することが防止され
る。
うなリリーフ弁250では、弁体であるボール251を
サポートするボールサポート部材252と、バルブ穴2
53内周との間に大きな隙間が存在したので、リリーフ
弁250の開弁時に、リターンスプリング254等の傾
きや、流れの横力の影響で、可動部材(ボール251お
よびボールサポート部材252)が横方向に振れやすい
という問題点があった。
可動部材が押し開かれていく過渡的な状態で、可動部材
の動作が不安定となるチャタリング現象により、異音が
発生してしまう問題がある。このチャタリング現象を抑
制するためには、シートオリフィス255の径を絞るこ
とが考えられるが、これでは圧損の増大によってリリー
フ弁250のオーバライド特性(設定圧力とクラッキン
グ圧力の差の特性)が悪化してしまう。
されたもので、リリーフ弁において、可動部材の動作を
安定化させ、チャタリング現象の防止とオーバライド特
性の向上を両立させうるものを提供することを目的とす
る。
シート6に開口したシート穴6Bを開閉するボール5
と、前記ボール5を前記バルブシート6の反対側から支
持するボールサポート部材4とを備えたリリーフ弁にお
いて、前記ボールサポート部材4のボール側の端部に設
けられた略円形断面の鍔部4Aと、前記ボールサポート
部材4を収容する収容部62の一部に形成され、これよ
りも大径の案内凹部62Aと、前記鍔部4Aと前記案内
凹部62Aとの間の隙間部分に形成されたオリフィス6
3とを備えている。第2の発明では、バルブシート6に
開口したシート穴6Bを開閉するボール5と、前記ボー
ル5を前記バルブシート6の反対側から支持するボール
サポート部材72とを備えたリリーフ弁において、前記
ボールサポート部材72を、このボールサポート部材7
2の収容部内周面7Aと摺接させ、前記ボールサポート
部材72の外周面に、ボールサポート部材72の軸方向
に延びる複数の溝73を形成している。第3の発明で
は、バルブシート6に開口したシート穴6Bを開閉する
ボール5と、前記ボール5を前記バルブシート6の反対
側から支持するボールサポート部材82と、前記ボール
サポート部材82の外周に設置され、ボールサポート部
材を前記バルブシート6側に付勢するリターンスプリン
グ3とを備えたリリーフ弁において、前記ボールサポー
ト部材82をこのボールサポート部材82の収容部内周
面に摺接させる共に、前記ボールサポート部材82の外
周であって、前記リターンスプリング3の設置側に開口
する複数のくぼみ部83を設け、前記くぼみ部83に前
記ボールサポート部材82を軸方向に貫通する貫通穴8
4を形成している。但し、符号は、参照用に実施形態に
対応して付した。
下流において、鍔部4Aと案内凹部62Aとの隙間部分
にオリフィス63を設けているので、このオリフィスの
存在によって、可動部材(例えば、ボール5およびボー
ルサポート部材4)の動作が安定化し、チャタリング現
象による異音発生等を抑制できる。また、オリフィス上
流のシート穴下流部分に圧力が立つので、リリーフ弁の
オーバライド特性も向上する。
の隙間部分がオリフィスとなるので、前記可動部材の動
作に直接的に減衰が与えられ、可動部材の動作が安定化
し、チャタリング現象の防止およびオーバライド特性の
向上を極めて効果的に達成できる。
部材72または82は収容部内周面7Aに摺接するの
で、横方向の振れが完全に防止される。また、第2の発
明の、ボールサポート部材72の外周面に形成される溝
は73は、加工が容易で、また高い精度で加工すること
もできるので、オリフィスによる減衰力を適切に設定で
きる。また、溝73はボールサポート部材72の外周に
形成されるので、リターンスプリングを設置した場合に
も、リターンスプリング3によってオリフィスが閉止さ
れてしまうことはない。
ルサポート部材82の貫通穴84は、加工が容易で、ま
た高い精度で加工することもできるので、オリフィスに
よる減衰力を適切に設定できる。
る貫通穴84はくぼみ部83に開口するように形成され
るので、リターンスプリング3によってオリフィスが閉
止されてしまうことはない。
明の実施の形態について説明する。
リーフ弁は、自動車のパワーステアリング装置におい
て、ベーンポンプからパワーステアリング装置への作動
油供給量を制御する流量制御弁内に組み込まれている。
ーンポンプ20の構成を示す。
ボディ21、カバー22、シャフト23、ロータ24、
カムリング25、サイドプレート26等から構成され
る。
ータ24の駆動軸であり、ボディ21に対して回転自在
に支持されている。このシャフト23は、図示されない
自動車のエンジンに連結され、エンジンの回転とともに
回転する。
リング25の内側に配設される。また、ロータ24は、
カバー22とサイドプレート26に挟み込まれ、前後両
側を閉じられている。
が放射状に組み込まれている。これらのベーン27は、
ロータ24に対して出没自在となっている。そして、ロ
ータ24が回転すると、ベーン27は、遠心力により、
先端部がカムリング25内周面に当接するまで延び出し
ていく。これにより、各ベーン27間にポンプ室が形成
され、ロータ24の回転とともに拡縮する。
ては、タンク(図示せず)に連通する低圧通路28から
作動油を吸入する。一方、収縮行程においては、高圧通
路29に、作動油を吐出する。高圧通路29は、後述す
る流量制御弁30を介して、パワーステアリング装置
(図示せず)に連通している。
ける流量制御弁30と、この流量制御弁30に組み込ま
れたリリーフ弁1の構成を示す。
ンの低速回転時には、パワーステアリング装置に供給さ
れる作動油量は、エンジン回転数の上昇とともに増大し
ていく必要がある。一方、エンジンが高速回転となる
と、パワーステアリング装置への作動油供給量は、エン
ジン回転数が上昇しても増えていかないように制限され
る必要がある。流量制御弁30は、このような流量制御
のために備えられるもので、エンジン回転数(ベーンポ
ンプ20の回転数)が上昇してきた場合に、必要な作動
油供給量を超える作動油をドレンさせるように作用す
る。
ディ21に形成した摺動穴31に、スプール40を摺動
自在に収容して構成される。摺動穴31の開口端側に
は、コネクタ32が螺着される。このコネクタ32の中
空部は、図示されないパワーステアリング装置への作動
油供給口32Aとなっている。
り付けられている。このプラグ33には、開口が形成さ
れている。この開口には、スプール40の先端部41が
貫通し、先端部41外周と開口内周の間の部分が、オリ
フィス33Aとなっている。
径部41Aと、この大径部41Aの内側の小径部41B
からなる。これにより、開口内側に大径部41Aがある
か小径部41Bがあるかによって、オリフィス33Aの
開口面積が変わるようになっている。
プール40の先端部41によってオリフィス33Aの開
口面積を可変としたが、後述するように(図9の実施の
形態参照)、このオリフィス33Aの開口面積を変える
部材を流量制御弁30から分離させて、オリフィス33
Aの開口面積を変える部材を、ソレノイドで駆動するよ
うにしてもよい。これにより、オリフィス33Aの開口
面積の制御を、より精密に行うことができる。
下流)は、後述する流量制御バネ室35と、連通路37
を介して連通している。この連通路37と作動油供給口
32Aとの間にはオリフィス38が、また連通路37と
流量制御バネ室35との間にはオリフィス39が、それ
ぞれ設けられている。
B)の基端側には、当接段部42が形成される。この当
接段部42は、プラグ33の開口よりも大径となってい
る。これにより、スプール40が先端側(図の左側)に
移動して、当接段部42の先端面42Aがプラグ33と
当接しているときには、オリフィス33Aが当接段部4
2によって閉じられるようになっている。
は、摺動部(ランド部)43が形成される。この摺動部
43は、摺動穴31内周面に沿って摺動する。摺動穴3
1内部は、この摺動部43により、スプール40先端側
(図の左側)の供給室34(オリフィス33Aの上流)
と、スプール40基端側(図の右側)の流量制御バネ室
35とに画成される。
は、摺動部43よりも小径の基端部44となっている。
この基端部44外周には、流量制御バネ36が配設され
る。流量制御バネ36は、その基端が摺動穴31の底部
に接しており、スプール40を常時先端方向(図3の左
方向)に付勢している。
の高圧通路29に連通するポンプポートPと、タンクに
連通するタンクポートTが、それぞれ開口している。ポ
ンプポートPは、摺動穴31の開口端付近に位置し、供
給室34に常時連通している。タンクポートTは、ポン
プポートPよりも摺動穴31の奥側(図の右側)に位置
し、スプール40の移動により、供給室34との連通、
非連通および連通時の連通面積が切り換えられるように
なっている。
み込まれている。
いて圧力制御が行われるときに、パイロット弁として作
用する。すなわち、パワーステアリング装置に大きな負
荷がかかって、作動油供給口33Aの圧力が急増した場
合には、流量制御弁30は、ベーンポンプ20からの供
給圧を下げる圧力制御弁としても作用する。リリーフ弁
1は、このような圧力制御において、作動油供給口33
Aの圧力上昇時に、流量制御弁30を切り換える弁とし
て、流路切換弁30のスプール40に組み込まれてい
る。
開口するバルブ穴2に、リターンスプリング3、ボール
サポート部材4、ボール5、バルブシート6、スリーブ
部材7等を組み込んで構成される。
内周面に固定される。バルブシート6は、このスリーブ
部材7の内周面7Aに固設される。バルブシート6の同
軸上には、シートオリフィス6Aが設けられ、このシー
トオリフィス6Aの下流側端部がシート穴6Bとなって
いる。なお、バルブ穴2の開口端(シートオリフィス6
Aの上流)には、フィルタ8が取り付けられている。
ブシート6の下流側(図3の左側)に配設される。ボー
ルサポート部材4の外周には、リターンスプリング3が
備えられる。このリターンスプリング3は、ボールサポ
ート部材4の鍔部4Aとバルブ穴2底面との間に掛け渡
され、ボールサポート部材4を常時バルブシート6側に
付勢している。
バルブシート6と反対側から支持され、リターンスプリ
ング3のバネ力により、バルブシート6のシート穴6B
に押し付けられ、シート穴6Bを塞いでいる。そして、
流量制御弁30の流量制御バネ室35内の流体圧力によ
る力が、リターンスプリング3のバネ力を超えて高まっ
たときに、ボール5が押し下げられて、シートオリフィ
ス6Aおよびシート穴6Bからバルブ穴2内部に作動油
が導入されるようになっている。
には、鍔部4Aが形成されている。この鍔部4Aは、バ
ルブ穴2内部を、バルブシート6側のチャンバー9と、
リターンスプリング3側の圧力制御バネ室10とに画成
する。
出してきているスリーブ部材7の内周面7Aとの間に
は、オリフィス11が形成されている。後述するよう
に、このオリフィス11の存在により、リリーフ弁1に
おいて、オーバライド特性を低下させることなく、ボー
ルサポート部材4およびボール5の動作を安定化させる
ことができ、チャタリング現象による騒音発生を抑制で
きる。この場合、オリフィス11の幅(径)を、鍔部4
Aの外径の1/20以下とすることにより、ボールサポ
ート部材3の動作に十分な減衰効果を与えることができ
る。なお、オリフィス11の幅を鍔部4Aの外径の1/
20以下とすれば十分な減衰効果が得られることは、実
験および解析により確認されている。
と外周溝13を介して、タンクポートTに連通してい
る。なお、外周溝13は、スプール40の摺動部43外
周に形成された環状の溝である。
ると、エンジン回転に同期してベーンポンプ20が回転
し、流量制御弁30の供給室34には、ポンプポートP
から作動油が供給される。この作動油は、オリフィス3
3Aを介して、作動油供給口32Aに流れ込み、パワー
ステアリング装置に供給される。このようにして、ポン
プ回転数が低速で、パワーステアリング装置への作動油
供給量が少ない場合には、作動油供給量はポンプ回転数
に比例して増大していく。
の上流)と作動油供給口32A(オリフィス33Aの下
流)の差圧は、オリフィス33Aの開口面積と、オリフ
ィス33Aを通過する流量により決まり、ベーンポンプ
20の回転数が上昇してオリフィス33Aを通過する流
量が増大するにしたがって大きくなる。
は、オリフィス38、油通路37、オリフィス39を介
して作動油供給口32Aの油圧が導かれている。このた
め、ベーンポンプ30の回転数が増大して、オリフィス
33Aの上下流の差圧が増大すると、スプール30は、
流量制御バネ36に抗して基端方向(図の右方向)に移
動していく。つまり、オリフィス33Aの通過流量が増
大して、スプール40を基端方向に動かそうとする推力
(供給室34の圧力P1とスプール40の供給室34側
の受圧面積A1との積P1×A1)が、スプール40を
先端方向(図の左方向)に押し返そうとする反力(流量
制御バネ35のバネ力Fと、流量制御バネ室35の圧力
P2とスプール40の流量制御バネ室35側の受圧面積
A2との積P2×A2、との和F+(P2×A2))を
上回って、スプール40が基端方向に後退していく。
4はタンクポートTと連通する。これにより、ポンプポ
ートPから供給された作動油の一部がタンクポートTへ
と逃がされる結果、ポンプ回転数が上昇しても、パワー
ステアリング装置への作動油供給量の増大が抑制される
ようになる。また、スプール40の大径部41Aがオリ
フィス33A内に移動してくると、オリフィス33Aの
開口面積が狭められ、パワーステアリング装置への作動
油供給量がさらに抑制される。このようにして、ポンプ
回転数に応じて、パワーステアリング装置への作動油供
給量が制御される。
御される。例えばパワーステアリング装置側からキック
バック等により、作動油供給口32Aの圧力が急激に高
まった場合には、この圧力は、オリフィス38、油通路
37、オリフィス39を介して流量制御バネ室35に伝
達される。これにより、流量制御バネ室35の圧力が増
大し、リリーフ弁1の設定圧を超えると、リリーフ弁1
が押し開かれ、流量制御バネ室35とタンクポートTが
連通する。すなわち、リターンスプリング3のバネ力に
抗して、ボール5およびボールサポート部材4が押し開
かれることにより、流量制御バネ室35の油圧が、フィ
ルタ8、シートオリフィス6A、シート穴6B、チャン
バー9、オリフィス11、圧力制御バネ室10、油通路
12、外周溝13を介して、タンクポートTに逃がされ
る。この結果、流量制御バネ室35の圧力はタンク圧ま
で低下し、スプール40が図の右方向に大きく後退す
る。これにより、供給室34の供給圧は、タンクポート
Tに逃がされ、過大となってしまわないように制御され
る。また、オリフィス33Aの開口面積が大径部41A
によって狭められることにより、パワーステアリング装
置側に流れ込む流量が少なく制限される。
うに機能するが、本実施の形態では、ボールサポート部
材4の鍔部4Aの幅を広げて、鍔部4Aとスリーブ部材
7の内周面7Aとの間にオリフィス11が形成されるよ
うになっている。したがって、このオリフィス11を作
動油が通過する際の抵抗(圧損)および減衰力により、
オーバーライドが改善され、ボールサポート部材4の動
作が安定し、チャタリング現象を抑制できる。すなわ
ち、ボールサポート部材4の軸方向および横方向の振動
を抑制し、この振動にともなう異音の発生を防止でき
る。また、オリフィス11の存在により、チャンバー9
(リリーフ弁1のシート穴6B下流)には圧力が立ち、
しかも流量の増大にともなってこの圧力が増えるので、
リリーフ弁1のオーバライド特性(リリーフ弁1の設定
圧力とクラッキング圧力との差の特性)が向上する。
ける流量制御弁30と、この流量制御弁30に組み込ま
れたリリーフ弁61を示す。
比較して、リリーフ弁61の構成がリリーフ弁1の構成
と以下に述べる点で異なる以外は、上記第1の実施の形
態と共通する。
ついて説明すると、本実施の形態のリリーフ弁61のス
リーブ部材67は、リリーフ弁1のスリーブ部材7より
も短く、ボールサポート部材4の鍔部4Aの側方まで延
び出していない。その代わりに、鍔部4Aの側方に位置
して、バルブ穴62には案内凹部62Aが形成され、鍔
部4Aと案内凹部62Aとの間の隙間部分がオリフィス
63となる。この場合、ボールサポート部材3の動作に
十分な減衰効果が与えることができるように、オリフィ
ス63の幅(径)は、鍔部4Aの外径の1/20以下と
する。
実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、スリー
ブ部材61の内径と鍔部4Aの外径とをオリフィス63
を形成するような関係に調整する必要はなくなるので、
設計の自由度が高められる。
必ずしも設ける必要はなく、バルブ穴62の内周面と鍔
部4Aとの間にオリフィス63を形成するようにしても
よい。
態のリリーフ弁71を示す。また、図5(B)には、図
5(A)のB−B断面図を示す。
形態のリリーフ弁1と、基本的構成において共通するも
ので、以下に述べる点でのみ異なっている。また、この
リリーフ弁71は、上記第1の実施の形態のリリーフ弁
1と同様に、流路切換弁30のスプール40に組み込ま
れるものである。
について説明すると、本実施の形態のリリーフ弁71で
は、ボールサポート部材72の鍔部72Aは、軸方向に
やや幅広とされるとともに、その外周面が、スリーブ部
材7の内周面7Aに完全に摺接する。そして、鍔部72
Aの外周面には、ボールサポート部材72の軸方向に延
びる複数の溝(本実施の形態では、90度間隔で設けら
れた4本の切り欠き)が形成され、これらの溝が、オリ
フィス73となっている。
71でも、上記第1の実施の形態のリリーフ弁1と同様
の作用効果が得られる。また、本実施の形態では、鍔部
72Aはスリーブ部材7の内周面7Aに接触しているの
で、ボールサポート部材72の横方向の振動は、完全に
防止される。また、本実施の形態では、オリフィス73
は鍔部72A外周面を切り欠いて形成されるので、形成
は容易であり、また正確な加工をしやすく、減衰力設定
の精度を高めうる。さらに、オリフィス73は鍔部72
Aの外周面に形成されているので、リターンスプリング
3の端部によって、閉鎖されてしまうことはない。
態のリリーフ弁81を示す。また、図6(B)には、図
6(A)のC−C断面図を示す。
形態のリリーフ弁1と、基本的構成において共通するも
ので、以下に述べる点でのみ異なっている。また、この
リリーフ弁81は、上記第1の実施の形態のリリーフ弁
1と同様に、流路切換弁30のスプール40に組み込ま
れるものである。
について説明すると、本実施の形態のリリーフ弁81で
は、ボールサポート部材82の鍔部82Aは、軸方向に
やや幅広とされるとともに、その外周面が、スリーブ部
材7の内周面7Aに完全に摺接する。鍔部82Aの外周
面には、圧力制御バネ室10側に開口する複数のくぼみ
部83が形成される。そして、各くぼみ部83の内側部
分に、鍔部82Aを軸方向に貫通する複数のオリフィス
84が設けられる。
81でも、上記第1の実施の形態のリリーフ弁1と同様
の作用効果が得られる。また、本実施の形態では、鍔部
82Aはスリーブ部材7の内周面7Aに接触しているの
で、ボールサポート部材82の横方向の振動は、完全に
防止される。また、本実施の形態では、オリフィス84
は鍔部82Aを貫通する貫通穴として形成されるので、
形成は容易であり、また正確な加工をしやすく、減衰力
設定の精度を高めうる。さらに、オリフィス84はくぼ
み部83の内側に形成されているので、リターンスプリ
ング3を鍔部82の端部に設置した場合にも、リターン
スプリング3の端部によって閉鎖されてしまうことはな
い。
ける流量制御弁30と、この流量制御弁30に組み込ま
れたリリーフ弁91を示す。
比較して、リリーフ弁91の構成がリリーフ弁1の構成
と以下に述べる点で異なる以外は、上記第1の実施の形
態と共通する。
ついて説明すると、リリーフ弁91においては、ボール
サポート部材92の鍔部92Aの外周には、ダンピング
作用のあるオリフィスを形成し、さらに、圧力制御バネ
室10と外周溝13を油通路12ではなく、オリフィス
93で連通するようにしている。
るときには、オリフィス93を通る流れによって、圧力
制御バネ室10内に適切な背圧を立たせることにより、
エアーの混入の影響を抑え、圧力制御バネ室10内での
キャビテーション発生を防止できる。また、ボールサポ
ート部材92の動作が安定し、チャタリング現象による
異音発生を低減できる。さらに、シート穴6B下流の圧
力制御バネ室10に圧力が立つので、オーバライド特性
を向上させることができる。
ける流量制御弁30と、この流量制御弁30に組み込ま
れたリリーフ弁101を示す。
(図7)における圧力制御バネ室10と外周溝13をオ
リフィスで連通した構成において、鍔部102A外周に
切り欠き状のオリフィス103を形成したものである。
すなわち、本実施の形態では、ボールサポート部材10
2の鍔部102Aを、スリーブ部材7の内周面7Aに摺
接させるとともに、この鍔部102A外周に切り欠き状
のオリフィス103を形成している。また、圧力制御バ
ネ室10と外周溝13は、オリフィス104を介して連
通するようになっている。このような構成により、サポ
ート部材102の横方向の振動をより確実に防止でき
る。
示す。
(図3)と比較して、リリーフ弁1に関する構成につい
ては共通する一方、ポンプポートPとパワーステアリン
グ装置への作動油供給口120の間のオリフィス118
の開口面積を、ソレノイドバルブ110により可変とし
た点で相違している。
ール40は、摺動穴31に摺接する摺接部43の先端側
に、小径の先端部46を備える。ポンプポートPは、こ
の先端部46の側方に開口する。また、タンクポートT
は、摺接部43の側方に開口し、スプール40が後退し
たときに先端部46側に開口して、ポンプポートPから
の流体の一部がタンクポートTに逃がされるようになっ
ている。
供給口120とポンプポートPとの間には、ソレノイド
バルブ110が配設される。ソレノイドバルブ110
は、外周にコイル111が配設された固定鉄心112
と、外周に可動鉄心が配設されたロッド114を備え
る。ロッド114は、軸受115、116を介して軸方
向に摺動自在に支持され、コイル111への通電により
駆動される。ロッド114先端部は、絞り形成シートの
開口に嵌合する。このロッド114外周部分がオリフィ
ス118となり、ロッド114の進退によりオリフィス
118の開口面積が可変となっている。
作動油供給口120間のオリフィス118の開口面積の
制御を、より精密に行うことができる。
任意に組み合わせて用いることができる。
も、リリーフ弁のシート穴下流にオリフィスを設けた任
意の形態を採りうる。
リーフ弁をパワーステアリング装置に油圧供給するベー
ンポンプの流量制御弁に適用したが、本発明はこのよう
な形態に限られるものではなく、いかなる用途に用いら
れるリリーフ弁に対しても有効なものである。
図である。
よびリリーフ弁の断面図である。
よびリリーフ弁の断面図である。
リーフ弁の断面図、(B)は、(A)のB−B断面図で
ある。
リーフ弁の断面図、(B)は、(A)のC−C断面図で
ある。
よびリリーフ弁の断面図である。
よびリリーフ弁の断面図である。
よびリリーフ弁の断面図である。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】バルブシート6に開口したシート穴6Bを
開閉するボール5と、 前記ボール5を前記バルブシート6の反対側から支持す
るボールサポート部材4とを備えたリリーフ弁におい
て、 前記ボールサポート部材4のボール側の端部に設けられ
た略円形断面の鍔部4Aと、 前記ボールサポート部材4を収容する収容部62の一部
に形成され、これよりも大径の案内凹部62Aと、 前記鍔部4Aと前記案内凹部62Aとの間の隙間部分に
形成されたオリフィス63とを備えた ことを特徴とする
リリーフ弁。 - 【請求項2】バルブシート6に開口したシート穴6Bを
開閉するボール5と、 前記ボール5を前記バルブシート6の反対側から支持す
るボールサポート部材72とを備えたリリーフ弁におい
て、 前記ボールサポート部材72を、このボールサポート部
材72の収容部内周面7Aと摺接させ、 前記ボールサポート部材72の外周面に、ボールサポー
ト部材72の軸方向に延びる複数の溝73を形成した こ
とを特徴とするリリーフ弁。 - 【請求項3】バルブシート6に開口したシート穴6Bを
開閉するボール5と、 前記ボール5を前記バルブシート6の反対側から支持す
るボールサポート部材82と、 前記ボールサポート部材82の外周に設置され、ボール
サポート部材を前記バルブシート6側に付勢するリター
ンスプリング3とを備えたリリーフ弁において、 前記ボールサポート部材82をこのボールサポート部材
82の収容部内周面に摺接させる共に、 前記ボールサポート部材82の外周であって、前記リタ
ーンスプリング3の設置側に開口する複数のくぼみ部8
3を設け、 前記くぼみ部83に前記ボールサポート部材82を軸方
向に貫通する貫通穴84を形成した ことを特徴とするリ
リーフ弁。
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KR1020010055401A KR20020020852A (ko) | 2000-09-11 | 2001-09-10 | 릴리이프 밸브 |
FR0111687A FR2813937B1 (fr) | 2000-09-11 | 2001-09-10 | Soupape de decharge et soupape de reglage du debit d'ecoulement comprenant une telle soupape |
DE10144641.1A DE10144641B4 (de) | 2000-09-11 | 2001-09-11 | Entspannungsventil |
CNB011329149A CN1258052C (zh) | 2000-09-11 | 2001-09-11 | 溢流阀 |
US10/441,068 US6675823B2 (en) | 2000-09-11 | 2003-05-20 | Relief valve |
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JP2000-152727 | 2000-05-18 | ||
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Family
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Family Applications (1)
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JP4686143B2 (ja) * | 2004-07-06 | 2011-05-18 | カヤバ工業株式会社 | 液圧制御弁 |
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- 2000-09-11 JP JP2000275215A patent/JP3502820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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