JP3599458B2 - Atm交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式 - Google Patents
Atm交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機において、呼処理制御プロセッサの再開等により呼処理制御プロセッサ上のソフトウェアと通話路系のハードウェア(ファームウェアを含む)との状態の不整合が発生した場合の整合処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代交換方式としてATM(Asynchronous Transfer Mode)交換技術が国際電気通信連合(ITU−T)で勧告合意され、広帯域のB−ISDN(Broadband−Integrated Services Digital Netowork)を実現する技術として各機関において研究が盛んに行われている。
【0003】
B−ISDNによるATM交換機は、N−ISDN(Narrowband−Integrated Services Digital Netowork)交換機とは異なり、1つのインタフェースに膨大な数の論理的なパスを設定する事が可能となっている。例えば、N−ISDNでは64Kbpsインタフェース上には2チャンネル(B/D)しか設定できない。
【0004】
これに対し、ATM交換機であれば1つのインタフェース上に、ユーザーの設備(端末装置等)と網設備との分界点で規定される通信規約(プロトコル)であるユーザ網インタフェース(UNI:USER−NETWORK INTERFACE)では仮想パス識別子(VPI)=8ビット、仮想チャネル識別子(VCI)=16ビットにより計224本のパスの設定可能である。
【0005】
また、交換装置や多重化装置等のネットワーク・ノードのインタフェースであるネットワーク・ノード・インタフェース(NNI:NETWORK−NODE INTERFACE) についてはVPI=12ビット、VCI=16ビットの計228本のパスの設定が可能となる。
【0006】
システムを総計的に換算すると、当該システムが収容できるインタフェース数分が更に乗算されることになる。
【0007】
ここで、障害等により停止していた呼処理制御プロセッサが復旧により再開した場合は、ソフトウェアとハードウェア(ファームウェア)間に状態の不一致が生じる事がある。この為に、何らかの整合処理が必要となる。
【0008】
しかし、上記のようにコネクション数がN−ISDNと比較にならない程に多い場合(上記のようにN−ISDNでは、1インタフェース当たり2本程度)は、システムが再開した場合のソフトウェアとハードウェア間の整合処理に時間が掛かり、サービスが中断する時間が大きくなることが懸念される。
【0009】
ソフトウェアとハードウェア間で整合しなければならないデータとしては、コネクションの情報〔入力VPI/VCIと出力VPI/VCIとタグ情報および使用量パラメータ制御(UPC:USAGE PARAMETER CONTROL)/ネットワーク・パラメータ制御(NPC:NETWORK PARAMETER CONTROL)情報等〕と、ハードウェアが自律で検出する障害情報〔バーチャルパス警報表示信号(VP−AIS:VIRTUAL PATH ALARM INDICATION SIGNAL) /バーチャルチャネル警報表示信号(VC−AIS:VIRTUAL CHANNEL ALARM INDICATION SIGNAL)等〕が該当する。これらの情報をいかに短時間に整合するかが問題となる。
【0010】
ここで、上記使用量パラメータ制御とは、ATM交換ではバースト的なトラフックに対しても網設備を有効に活用するために全体の容量管理を行っていることに基づく制御である。即ち、特定の呼が契約容量を超えたセルを流すと網全体の通信品質を劣化させる恐れがある。
【0011】
このために呼を受けた通信網は、伝送容量の申告値と実際のセル流入量が一致するかを検知する。加入者との契約毎に実際のトラフィックが規定値を超える場合に規定違反のセルを廃棄する処理を行う。この制御を使用量パラメータ制御という。
【0012】
また、ネットワーク・パラメータ制御は、UPCがユーザ網インタフェースに対して行う制御に対し、ネットワーク・ノード・インタフェースに対して行う制御である。
【0013】
バーチャルパス警報表示信号及びバーチャルチャネル警報表示信号は、誤りを検出したノードにより、下流方向のノードに対し、誤りを検出した旨を通知するために送られる警報信号である。
【0014】
ここで、各端末間に仮想チャネル(VC)を網提供業者と契約しておくことが行われる。この契約により各ユーザ・ネットワークを組むことが出来る。これをバーチャル・チャネルサービス(またはATMサービス)と呼んでいる。
【0015】
かかる場合、各仮想チャネル(VC)の番号を契約時に網提供業者と予め決めておくことが必要であり、予め仮想チャネル(VC)の対地を決めておくサービスをパーマネント・バーチャル(PVC:PERMANENT VIRTUAL CHANNEL )サービスと呼ぶ。これに対し、必要の都度接続するサービスをスイッチド・バーチャル・チャネル(SVC:SWITCHED VIRTUAL CHANNEL)サービスと呼ぶ。
【0016】
かかるサービスにおいて、重度の障害時には、テンポラリーメモリが使用保証できないため、SVC呼については全て解放しなければならない。従って、SVC呼については過課金にならない様にする必要がある為、できるだけ早急に解放しなければならない。
【0017】
一方、緊急呼等に優先割当てされているPVC呼に対しては、スイッチ系に障害がなければ、できるだけサービスが継続できるようにする必要がある。しかし、軽度の障害時では、テンポラリーメモリは使用保証されるが、タスク等の実行環境が引き継げない。
【0018】
かかる場合に、ハードウェアによる状態変更の検出後、ソフトウェア側の状態を変更する前に呼処理制御プロセッサの処理再開が発生すると、ハードウェア自律で検出した障害情報がソフトウェア上では認識出来ないことになる。この場合は、ソフトウェアは、通常の処理をしてしまう。
【0019】
あるいは、復旧検出をハードウェアがしていてもその瞬間にソフトウェアが再開すると、復旧した事をソフトウェアが認識できずに、いつまでたっても新規呼を受付られない等の問題が発生する。
【0020】
加えて、上記のようにB−ISDNでは、N−ISDNと違い各インタフェース回線上に無数の論理パスがあるため、ソフトウェアにより回線毎の状態の問い合わせを行っていると、呼処理制御プロセッサの再開処理後にサービスを開始できるまでに膨大な時間を要してしまう。したがって、整合処理に要する時間の短縮をする技術が必須となる。
【0021】
しかし、現状ではN−ISDNをベースにしてATM交換機においても、各インタフェース毎にソフトウェアにより、ソフトウェアの持つデータをハードウェア(ファームウェア)に通知し、パス情報の整合や仮想パスVP/仮想チャネルVCの障害情報の整合を行っているのが実情であり、時間を短縮する方式の検討がされていない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上記の問題を解決するATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0023】
更に、本発明の目的は、呼処理制御プロセッサの重度障害によるSVC呼の解放処理およびPVC呼の整合処理を高速に行い、システム処理再開後、新規呼の受付を短時間で行う事ができる、ATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0024】
また、本発明の目的は、VP/VCの状態の整合処理についても、各回線対応部に有するファームウェアが並列処理し、呼処理制御プロセッサへ、その差分のみを通知するようにして呼処理制御プロセッサへの負荷を軽減する、ATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、複数の回線対応部と、該複数の回線対応部の各々に対応するファームウェアを有するATMスイッチ部と、該ATMスイッチ部を制御する呼処理制御プロセッサを有するATM交換機において、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアのコネクション情報にSVC呼とPVC呼の識別を持たせ、該呼処理制御プロセッサの処理再開中、該SVC呼の識別子が付いているコネクションデータは、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のみで解放し、該ATMスイッチ部側ハードウェアへは、該SVC呼解放要求を該複数の回線対応部の全てに対し送出することにより、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間でパス情報の整合処理を行う。
【0026】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、パス接続時に該ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIとともに、発信及び着信ダイヤル番号を通知し、SVC呼を解放する際に、解放したパスに対して、該入力VPI/VCI、出力VPI/VCIと、発信及び着信ダイヤル番号発DN/着DNにセルカウント情報を付与し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知することにより該SVC呼の課金データを収集する。
【0027】
請求項3に記載の発明は、請求項1の発明において、接続コマンドの投入時、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のコネクションデータ上に接続中または切断中を示す実行ビットを立て、コマンドが終了した時点で該実行ビットを削除し、該呼処理制御プロセッサの再開時に接続中の該実行ビットが立っているコネクションに対し再度前記ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、接続要求を送出する事よりPVCパスを救済し、切断中の実行ビットが立っているコネクションに対して再度ハードに切断オーダを送出する。
【0028】
請求項4に記載き発明は、請求項2の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに対して、定期的にヘルスチェックを行い、所定期間ヘルスチェック結果が不良の時には、該ATMスイッチ部側ハードウェア自律でSVC呼のパスを解放する。
【0029】
請求項5に記載の発明は、請求項1の発明において、パス設定時に前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが把握したコネクションの論理番号を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、該論理番号をキーにして該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間の論理コネクションの整合を行う。
【0030】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記論理コネクションを、システム特有にする。
【0031】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記論理コネクションを、回線特有にする。
【0032】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアからの定期的な指示を送り、前記ATMスイッチ部側ハードウェアの持つ詳細データを前記論理コネクションに付加し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアソフトは該論理コネクションをキーにして該キーと一致したコネクション情報と該ATMスイッチ部側ハードウェアから通知されたコネクション情報とを比較することにより整合を行う。
【0033】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサの再開復旧後、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアより前記回線対応部の各々に対して、整合処理通知を行い、該整合処理通知を受けた該回線対応部は、論理コネクションをキーに障害の有無を該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、前記論理コネクションをキーに該コネクションの障害有無情報と比較し、一致していない場合に、前記該VP/VCの詳細な障害情報の通知を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに依頼し、該比較結果に基づきで該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアの状態を変更する。
【0034】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサの再開中に発生した事象を該ATMスイッチ部側ハードウェアが自律で通知し、該呼処理制御プロセッサが処理を再開した時刻と、再開復旧時刻を検出し、発生時刻を該ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、過去のVP/VCの状態変化の履歴を管理し、該呼処理制御プロセッサからの再開終了通知に含まれる再開発生時刻を基に、該時刻より現時点までに変化したVP/VCの状態変化を履歴の古い順に検索し、変化のあったVP/VCのデータを該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア側に論理コネクションと共に通知する。
【0035】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアにヘルスチェックを行い、ヘルスチェックの周期がN秒であれば、該ATMスイッチ部側ハードウェアは過去N秒間のVP/VCの状態の履歴を保持し、ヘルスチェック不良時には、過去N秒間の状態履歴と更に、ヘルスチェックが良好となるまでのVP/VCの状態変化を保持し、ヘルスチェック良好となった時点で、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアへ保持したVP/VCの状態履歴を通知する。
【0036】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、ヘルスチェックが不良となった時点のN秒前から再びヘルスチェックが良好となるまでに発生したVP/VCの状態変化において、同一のVP/VCに関する変化が発生した場合には、該VP/VCの過去の状態を捨て、新しく発生した状態のみを保持する。
【0037】
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアが、前記呼処理制御プロセッサが重度障害により再開した事を検出し、あらかじめパス接続時に通知されていたSVC/PVCパスの識別子を基に、SVCのコネクションに対して、隣接局に対し、前記コネクションAISセルを送出することにより、該SVCコネクションに対する解放を隣接局に通知する。
【0038】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、パス接続時に、あらかじめSVC/PVCのパス識別子と、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが管理する論理コネクション識別を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、前記コネクションに対して前位局よりAIS信号が、または後位局よりRDI信号が送出され、該AIS信号または該RDI信号を検出した該ATMスイッチ部側ハードウェアは、該コネクションがSVC呼用のコネクションであれば、パス接続時に通知された論理コネクション識別の解放要求を前記回線対応部より該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下図面に従い、本発明の実施の形態を説明する。尚、図において同一または類似のものには、同一の参照番号又は記号を付して説明する。
【0040】
図1は、本発明の位置づけを説明するための本発明が対象とするATM交換機のシステム構成であり、SVC呼/PVC呼の制御を行いパスの接続/切断を行う装置である。
【0041】
ATM交換機は、複数の回線のそれぞれに対応して設けられる回線対応部21〜2n、211〜21n、ATMスイッチ部1、更にSVC呼/PVC呼の制御してATMスイッチ部1におけるパスの接続/切断を制御する呼制御プロセッサ2を有する。
【0042】
尚、図1において、ATMスイッチ部1にあり回線対応部と接続される仮想チャネル付与回路(VCC)101〜104は、ATMスイッチ部1におけるパス設定のための仮想パス識別子を識別する回路であり、これらは回線対応部20〜2n、210〜21nに置くことも可能である。
【0043】
図2は、かかるATM交換機における本発明と直接関係する部分について詳細に示すブロック図である。図2において、回線対応部20〜2nの構成は、同一構成であり、障害検出を行う障害検出装置200、課金収集装置201及びハード装置としてのファームウェア202を有する。
【0044】
尚、ファームウェア202を除き、障害検出装置200、課金収集装置201は、具体的なハード装置として構成することも、ソフトウェアによりそれぞれ障害検出及び、課金収集を実現する場合も含まれる。
【0045】
一方、ATMスイッチ1においては、本発明との関連において、回線対応部毎に接続されるヘッダ変換タグ付与装置10、ファームウェア11及び共通の情報振り分け部100を有する。ヘッダ変換タグ付与装置10は、ATMセルのヘッダ部におけVPI/VCIをスイッチ部1におけるパス設定情報に変換する機能、及び各回線に送りだすATMセルにタグを付与する機能を有する。
【0046】
ここで、回線対応部20〜2nと同様に、本発明においてヘッダ変換タグ付与装置10及び情報振り分け部100は、それぞれの機能をソフトウェアで実現する場合も含まれる。尚、以降の説明において、必要により呼処理制御プロセッサ2をソフトウェア側と称し、スイッチ部1をバードウェア側と称する。
【0047】
図3及び図4は、上記のATM交換機において、呼処理制御プロセッサ2が処理を再開した場合の、ソフトウェア側とハードウェア側間のパス情報の整合を処理する構成の説明図である。
【0048】
即ち、呼処理制御プロセッサ2が重度の障害により回復後再開した場合には、全SVC(SWITHCED VERTIAL CHANNEL) 呼を解放し、PVC(PERMANEBT VERTIALCHANNEL)呼を救済する必要があるが、その時のソフトウェア側とハードウェア側間の整合を行うものである。
【0049】
ソフトウェア側のメモリ上のコネクション情報にSVC呼とPVC呼の識別を持たせる。図3は、かかるソフトウェア側のメモリ上のコネクション情報の一例である。ハードウェアであるATMスイッチ部1に対するパス接続要求時のパラメータ(入り及び出VPI/VCIの他、発着ダイヤル番号等が含まれる)にコネクションの種別として、SVCとPVCの識別フラグを設ける(図3の右端欄)。
【0050】
ハードウェアであるスイッチ部1において、SVCとPVCの識別フラグからSVC呼とPVC呼の識別をする機能を有する。スイッチ部1の情報振り分け部100がかかる機能を有する。
【0051】
図4は、呼処理制御プロセッサ2とATMスイッチ部1間での送信情報フォーマットの一例である。情報フォーマットには、送出先の伝送路番号(HW0〜n) 41、送出先装置種別(回線対応部は0、ATMスイッチ部は1)42、転送データのサイズ43及び転送データ44を有する。
【0052】
更に、上記転送データの内容44に図3のコネクション情報が含まれる。41〜43の領域に含まれる情報は、ATMスイッチ部1の情報振り分け装置100により判断され、該当回線対応部と接続されるファーム11に転送データ44が転送される。
【0053】
図5は、ソフトウェア側I(呼処理制御プロセッサ2)とハードウェア側II(ATMスイッチ部1)との間の処理シーケンスである。
【0054】
通常状態において、ソフトウェア側Iからハードウェア側IIに対し、図4の情報フォーマットを用いて、図3のコネクション情報が送られる。今X時点で呼処理制御プロセッサ2が重度の障害を経て、再開した場合を想定する。ソフトウェア側Iからハードウェア側IIに対し、メモリ上のSVCコネクションデータの削除及びSVC呼開放要求が送られる(ステップS1)。これにより図5のB欄に示されるように、パスデータとして既に設定されてあるハードウェア側メモリ、例えはファームウェアを記憶するメモリ11においてSVCの識別子が削除される(ステップS2)。
【0055】
このように、呼処理制御プロセッサ2が重度の障害になった場合には、呼処理制御プロセッサが再開すると、再開処理の中で、ソフトウェア上のコネクション情報にSVC呼の識別子が付いているコネクションデータについては、ソフトウェア側メモリ上のみで解放する。また、再開処理中にハードウェア側へはSVC呼解放要求を送出する。
【0056】
したがって、重度の障害が発生した場合には、SVC呼に関する情報をソフトウェア側およびハードウェア側(具体的にはファーム11)より解放し、ソフトウェア側及びファームウェア側間の通信量を減らすことにより再開処理を高速に行う事ができる。
【0057】
図6は、上記の構成に加え、SVC呼の課金データの救済を行う場合の処理シーケンスを示すものである。即ち、パス接続時にハードウェア側(ファーム11)に対し、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIのみでは無く、発DN(発呼ダイヤル番号)/着DN(着呼ダイヤル番号)も通知する(ステップS11)。
【0058】
これにより、ハードウェア自律でSVC呼を解放する場合、解放したパスに対して、ハードウェア側は、セルカウント情報を収集する(ステップS12)。ついで、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIと発DN/着DNにセルカウント情報を付与し、呼処理制御プロセッサ2に通知することによりSVC呼の課金データを収集する(ステップS13)。
【0059】
図6に示す如く、呼処理制御プロセッサ2(ソフトウェア側I)の再開後、SVC呼解放要求が呼処理制御プロセッサ2からATMスイッチ1側に送られる。これに対し、課金に必要なVPI、VCI及び発信ダイヤル番号DNとともに、ATMスイッチ1側で捉えている課金カウンタ情報を呼処理制御プロセッサ2に通知することができる。
【0060】
このように課金情報を救済することが出来るとともに、ソフトウェア/ハードシェア(ファーム)間の通信量を減らすことができ高速に再開処理を終了する事ができる。
【0061】
図7、図8は、PVC(PERMANENT VERTIAL CHANNEL)パスを救済する方式を説明する図である。上記の実施の形態の説明から理解出来るように、PVC呼については、ソフトウェア側である呼処理制御プロセッサ2の図示しないメモリ上およびハードウェア側であるATMスイッチ部1のファームメモリ11上に残され、救済される。
【0062】
しかし、PVCパスについては、コマンド投入によりパス接続または切断中に呼処理制御プロセッサ2の再開が発生する事を考慮する必要がある。これに対しコマンドが投入された時には、ソフトウェア側でコネクション情報データ上に実行ビット(接続中または切断中を示す)を立てる(図7の右端欄)。ついで、コマンドが終了した時点でこの識別ビットを下ろす(反転するもしくは、消去する)。
【0063】
そして、再開時に接続中の実行ビットが立っている(接続ON)コネクションに対し、再度ハードウェア側であるATMスイッチ部1に対し、図8の処理シーケンスに示すように、PVCの再接続要求を送出する(ステップS31)事よりPVCパスを救済することが出来る。また、もし切断実行ビットが切断ONであれば、PVCの切断要求を送出する(ステップS32)ことにより切断状態とされる。
【0064】
したがって、コマンド実行中のPVCのパスについては、ソフトウェア側及びハードウェア側間で実行中のパスに関する整合処理を行うのみで、高速に再開処理を終了する事ができる。
【0065】
図9は、再開中のSVC呼の過課金を防止する構成を説明する処理シーケンスである。ハードウェアII側であるATMスイッチ部1のファーム11からソフトウェアI側である呼処理制御プロセッサ2に対して、定期的にヘルスチェックを行う。
【0066】
ある一定時間ヘルスチェックを行う(ステップS41)。その結果がNGである時は、ファーム11自律でSVC呼に関するパスを切断し、課金データを収集する。そして、先の図6で説明した方法により課金データを収集する。ついで、SVC呼のパスを解放する(ステップS42)。
【0067】
これにより、呼処理制御プロセッサ2が復旧した後に課金データを呼処理制御プロセッサ2に通知する(ステップS43)ことができるとともに、SVC呼の過課金を防止することが可能である。
【0068】
図10及び図11は、定期整合処理を行う構成を説明するための図である。図示の如く論理コネクションidを導入する事により、呼処理制御プロセッサ2側でのサーチを無くすことができ、ファーム11からの通知を高速に処理する事ができる。
【0069】
即ち、パス設定時にソフトウェア側Iである呼処理制御プロセッサ2が捉えたコネクションの論理番号idをハードウェア側IIであるATMスイッチ部1のファーム11にも通知する(ステップS51:図11)。
【0070】
この論理番号idは、メモリのアドレスに対応させておくことが可能であり(図10参照)、論理番号idをキーにしてソフトウェア側Iとハードウェア側II間でコネクションidの整合を行うことが可能である。
【0071】
ここで、論理番号idの設定の仕方として、種々の方式が可能であり、例えばシステム特有の論理コネクションidを設定することも、回線毎に特有の論理コネクションidを設定することも可能である。
【0072】
図12は、定期情報読み出しによる詳細情報の整合を説明する処理シーケンスである。ソフトウェア側Iからの定期的な指示に基づき、ファーム11の持っている詳細データ(入力VPI/VCI、出力VPI/VCI、タグ情報、UPC/NPC情報)を上記図10で説明した論理コネクションidに付加して、ソフトウェア側IIに通知する(ステップS61)。
【0073】
これにより、ソフトウェア側Iで、論理コネクションidをキーにして当該キーと一致したコネクション情報とファーム11から通知されたコネクション情報を比較する事より整合を行う。
【0074】
かかる論理コネクションidとシーケンス番号をキーにして行うコネクションの整合処理により、ソフトウェア側Iとハードウェア側IIのファーム11間の通信回線を減らし、且つソフトウェア上の整合処理を行う場合にサーチ無しに整合を行う事ができる。したがって、高速に且つプロセッサの負荷を抑えることができる。
【0075】
図13は、軽度の障害が発生し、呼処理制御プロセッサ2の再開中に発生したVC/VPの状態変化に対する整合処理即ち、VP/VC管理情報による全状態整合を説明する図である。
【0076】
呼処理制御プロセッサ2の再開復旧後、ソフトウェア側Iよりハードウェア側IIの各回線対応装置に対して、整合処理通知を行う(ステップS71)。これを受けた回線対応装置に付属のファーム11は、論理コネクションidをキーに障害の有無をソフトウェアI側に通知する。
【0077】
ソフトウェア側Iは、論理コネクションidをキーに当該コネクションのソフトウェア側の持つ障害有無情報と比較する。
【0078】
この比較において、一致していない場合は、VP/VCの詳細な障害情報の通知をファーム11に依頼する。その結果でソフトの状態を変更する事によりVP/VCに関する障害情報の整合処理を行う。
【0079】
更に、図13により上記を説明すると、論理コネクションid(I,J)に対応するアドレスに記録されるVP/VCの状態のビットマップをファーム11から受け取る。これにより、情報量を減らす事ができる。且つ、ソフトウェア上の整合を容易にするができる。また、ソフト/ファームの通信回線および呼処理制御プロセッサ2の負荷を軽減する事ができる。
【0080】
図14、図15は、ファーム11で履歴管理をし、呼処理制御プロセッサ2の再開中に発生した事象をファーム自律で通知する構成を説明する図である。
【0081】
呼処理制御プロセッサ2が処理を再開した時刻と、再開処理終了時刻を検出し、事象発生時刻(図14参照)をファーム11に通知する(ステップS81)。ファーム11は、過去のVP/VCの状態変化の履歴を管理し、呼処理制御プロセッサ2からの再開終了通知に含まれる再開発生時刻を元に、その時刻より現時点までに変化したVP/VCの状態変化の履歴を古い物から順に検索する。
【0082】
即ち、図14に示すようにVP/VCの状態変化は、事象発生時刻順に、固定サイズのファームメモリ11上に上から順に書き込んで行き、最後のアドレスに内容を書き込んだらまた、最初に戻る。
【0083】
したがって、かかるメモリに書き込まれた内容を順に読み込むことにより、検索によりVP/VCの変化(遷移)データが把握出来る。そして、このデータをソフトウェア側Iに論理コネクションidと共に通知する(ステップS82)ことにより、ソフトウェア側との整合が取られる。
【0084】
これにより、再開発生から復旧の間に発生したVP/VCの状態変化を少ない情報量にて把握することができ、再開後の整合処理を高速に行う事ができる。
【0085】
図16は、ヘルスチェックによる整合処理を説明する図である。ファーム11から呼処理制御プロセッサ2にヘルスチェックを行う。ヘルスチェックの周期がN秒(例えば1秒)であれば、ファーム11は常に過去N秒間のVP/VCの状態の履歴を保持することが出来る。
【0086】
ヘルスチェックNG時には、過去N秒間の状態履歴と更にヘルスチェックがOKとなるまでのVP/VCの状態変化を保持し、ヘルスチェックOKとなった時点で、呼処理制御プロセッサ2に保持したVP/VCの状態履歴を上記図14、図15において説明したと同様にに通知する。
【0087】
これによりソフトウェア側Iとの整合処理が行われる。図14、図15の例と同様に、少ない情報量で高速にVP/VCの状態整合を行う事ができる。
【0088】
図17は、最新の状態のみ保持する例を説明する図である。図16において、ヘルスチェックNGとなった時点のN秒前から再びヘルスチェックOKとなるまでに発生したVP/VCの状態変化において、同一のVP/VCに関する変化が発生した場合、このVP/VCの過去の状態を捨て、新しく発生した状態のみを保持する。これによりファーム11のメモリ量を対応する回線に収容できる最大コネクション数に抑えることができる。
【0089】
図18は、重度障害発生による隣接局BへのSVCの呼解放処理を、AIS(アラーム表示)信号の送出により隣接局Bへ通知することを説明する図である。図において、1は、呼処理制御プロセッサ2の処理再開を行う再開発生局AのATMスイッチ部である。
【0090】
一方、1’は、隣接局BのATMスイッチ部である。これに対応して2’は、隣接局Bの呼処理制御プロセッサである。
【0091】
ハードウェア側が、呼処理制御プロセッサ2が重度障害により再開した事を検出すると、あらかじめパス接続時に通知されていたSVC/PVCパスの識別子を基に、SVCのコネクションに対して、隣接局Bに対し、このコネクションAIS(VC−AIS)セルを送出する。これにより、当該SVCコネクションに対する解放が隣接局Bに通知される。
【0092】
又、AISセル受信コネクションに対するパス解放を行う場合、パス接続時に、あらかじめSVC/PVCのパス識別子と、ソフトウェア側が管理する論理コネクションidをハードウェア側(ファーム)に通知しておく(ステップS91)。
【0093】
当該論理コネクションに対して前位局AよりAIS信号が、または後位局よりRDI信号が送出される。このRDI信号を検出したハードウェア側(ファーム)は、当該コネクションがSVC呼用のコネクションである場合、パス接続時に通知された論理コネクションidの解放要求を対応の回線対応部により呼処理制御プロセッサ2’のソフトウェア側に通知する(ステップS92)。
【0094】
図示の如く、再開が発生した交換局Aでは各回線装置に対し、下流に対しAISセルの送出を指示する(ステップS91)。これを受けた下流の隣接局Bでは当該コネクションが障害となったと認識する。そして当該コネクションがSVCコネクションであれば解放処理を行う事ができる。
【0095】
更に、再開が発生した交換局Aが再開復旧する前に、隣接局Bへ解放処理依頼を行うことができ、過課金を防ぐ事ができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、呼処理制御プロセッサの重度障害によるSVC呼の解放処理およびPVC呼の整合処理を高速に行え、新規呼を受付を再開開始後、短時間で行う事ができる。
【0097】
また、VP/VCの状態の整合処理も各回線対応部で持つファームがパラレルに処理し、呼処理制御プロセッサへその差分のみを通知する方式をとっているため、呼処理制御プロセッサへの負荷を軽減できる。更に、変化があった物のみの整合処理して行わないため短時間で整合処理を終了させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするATM交換機の構成例ブロック図である。
【図2】本発明方式の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】ソフトメモリ上のコネクション情報を示す図である。
【図4】呼処理制御プロセッサとATMスイッチ間の情報フォーマットを示す図である。
【図5】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その1)を示す図である。
【図6】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その2)を示す図である。
【図7】メモリ上のデータの一例を示す図である。
【図8】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その3)を示す図である。
【図9】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その4)を示す図である。
【図10】論理コネクションidの一例を説明する図である。
【図11】論理コネクションのソフトウェア及びハードウェア間への導入(その1)を説明する図である。
【図12】論理コネクションのソフトウェア及びハードウェア間への導入(その2)を説明する図である。
【図13】論理コネクションidを用いたVP/VC状態の整合を説明する図である。
【図14】フレームメモリ内容(その1)を説明する図である。
【図15】ファームでVP/VC状態の履歴を把握する例を説明する図である。
【図16】ヘルスチェック機能を用いた状態整合を説明する図である。
【図17】フレームメモリ内容(その2)を説明する図である。
【図18】呼解放処理の隣接局への通知を説明する図である。
【符号の説明】
1 ATMシイッチ
2 呼処理プロセッサ
20〜2n、210〜21n 回線対応部
201 障害検出装置
11、202 ファームウェア
10 ヘッダ変換タグ付与装置
100 情報振り分け装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機において、呼処理制御プロセッサの再開等により呼処理制御プロセッサ上のソフトウェアと通話路系のハードウェア(ファームウェアを含む)との状態の不整合が発生した場合の整合処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
次世代交換方式としてATM(Asynchronous Transfer Mode)交換技術が国際電気通信連合(ITU−T)で勧告合意され、広帯域のB−ISDN(Broadband−Integrated Services Digital Netowork)を実現する技術として各機関において研究が盛んに行われている。
【0003】
B−ISDNによるATM交換機は、N−ISDN(Narrowband−Integrated Services Digital Netowork)交換機とは異なり、1つのインタフェースに膨大な数の論理的なパスを設定する事が可能となっている。例えば、N−ISDNでは64Kbpsインタフェース上には2チャンネル(B/D)しか設定できない。
【0004】
これに対し、ATM交換機であれば1つのインタフェース上に、ユーザーの設備(端末装置等)と網設備との分界点で規定される通信規約(プロトコル)であるユーザ網インタフェース(UNI:USER−NETWORK INTERFACE)では仮想パス識別子(VPI)=8ビット、仮想チャネル識別子(VCI)=16ビットにより計224本のパスの設定可能である。
【0005】
また、交換装置や多重化装置等のネットワーク・ノードのインタフェースであるネットワーク・ノード・インタフェース(NNI:NETWORK−NODE INTERFACE) についてはVPI=12ビット、VCI=16ビットの計228本のパスの設定が可能となる。
【0006】
システムを総計的に換算すると、当該システムが収容できるインタフェース数分が更に乗算されることになる。
【0007】
ここで、障害等により停止していた呼処理制御プロセッサが復旧により再開した場合は、ソフトウェアとハードウェア(ファームウェア)間に状態の不一致が生じる事がある。この為に、何らかの整合処理が必要となる。
【0008】
しかし、上記のようにコネクション数がN−ISDNと比較にならない程に多い場合(上記のようにN−ISDNでは、1インタフェース当たり2本程度)は、システムが再開した場合のソフトウェアとハードウェア間の整合処理に時間が掛かり、サービスが中断する時間が大きくなることが懸念される。
【0009】
ソフトウェアとハードウェア間で整合しなければならないデータとしては、コネクションの情報〔入力VPI/VCIと出力VPI/VCIとタグ情報および使用量パラメータ制御(UPC:USAGE PARAMETER CONTROL)/ネットワーク・パラメータ制御(NPC:NETWORK PARAMETER CONTROL)情報等〕と、ハードウェアが自律で検出する障害情報〔バーチャルパス警報表示信号(VP−AIS:VIRTUAL PATH ALARM INDICATION SIGNAL) /バーチャルチャネル警報表示信号(VC−AIS:VIRTUAL CHANNEL ALARM INDICATION SIGNAL)等〕が該当する。これらの情報をいかに短時間に整合するかが問題となる。
【0010】
ここで、上記使用量パラメータ制御とは、ATM交換ではバースト的なトラフックに対しても網設備を有効に活用するために全体の容量管理を行っていることに基づく制御である。即ち、特定の呼が契約容量を超えたセルを流すと網全体の通信品質を劣化させる恐れがある。
【0011】
このために呼を受けた通信網は、伝送容量の申告値と実際のセル流入量が一致するかを検知する。加入者との契約毎に実際のトラフィックが規定値を超える場合に規定違反のセルを廃棄する処理を行う。この制御を使用量パラメータ制御という。
【0012】
また、ネットワーク・パラメータ制御は、UPCがユーザ網インタフェースに対して行う制御に対し、ネットワーク・ノード・インタフェースに対して行う制御である。
【0013】
バーチャルパス警報表示信号及びバーチャルチャネル警報表示信号は、誤りを検出したノードにより、下流方向のノードに対し、誤りを検出した旨を通知するために送られる警報信号である。
【0014】
ここで、各端末間に仮想チャネル(VC)を網提供業者と契約しておくことが行われる。この契約により各ユーザ・ネットワークを組むことが出来る。これをバーチャル・チャネルサービス(またはATMサービス)と呼んでいる。
【0015】
かかる場合、各仮想チャネル(VC)の番号を契約時に網提供業者と予め決めておくことが必要であり、予め仮想チャネル(VC)の対地を決めておくサービスをパーマネント・バーチャル(PVC:PERMANENT VIRTUAL CHANNEL )サービスと呼ぶ。これに対し、必要の都度接続するサービスをスイッチド・バーチャル・チャネル(SVC:SWITCHED VIRTUAL CHANNEL)サービスと呼ぶ。
【0016】
かかるサービスにおいて、重度の障害時には、テンポラリーメモリが使用保証できないため、SVC呼については全て解放しなければならない。従って、SVC呼については過課金にならない様にする必要がある為、できるだけ早急に解放しなければならない。
【0017】
一方、緊急呼等に優先割当てされているPVC呼に対しては、スイッチ系に障害がなければ、できるだけサービスが継続できるようにする必要がある。しかし、軽度の障害時では、テンポラリーメモリは使用保証されるが、タスク等の実行環境が引き継げない。
【0018】
かかる場合に、ハードウェアによる状態変更の検出後、ソフトウェア側の状態を変更する前に呼処理制御プロセッサの処理再開が発生すると、ハードウェア自律で検出した障害情報がソフトウェア上では認識出来ないことになる。この場合は、ソフトウェアは、通常の処理をしてしまう。
【0019】
あるいは、復旧検出をハードウェアがしていてもその瞬間にソフトウェアが再開すると、復旧した事をソフトウェアが認識できずに、いつまでたっても新規呼を受付られない等の問題が発生する。
【0020】
加えて、上記のようにB−ISDNでは、N−ISDNと違い各インタフェース回線上に無数の論理パスがあるため、ソフトウェアにより回線毎の状態の問い合わせを行っていると、呼処理制御プロセッサの再開処理後にサービスを開始できるまでに膨大な時間を要してしまう。したがって、整合処理に要する時間の短縮をする技術が必須となる。
【0021】
しかし、現状ではN−ISDNをベースにしてATM交換機においても、各インタフェース毎にソフトウェアにより、ソフトウェアの持つデータをハードウェア(ファームウェア)に通知し、パス情報の整合や仮想パスVP/仮想チャネルVCの障害情報の整合を行っているのが実情であり、時間を短縮する方式の検討がされていない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上記の問題を解決するATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0023】
更に、本発明の目的は、呼処理制御プロセッサの重度障害によるSVC呼の解放処理およびPVC呼の整合処理を高速に行い、システム処理再開後、新規呼の受付を短時間で行う事ができる、ATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0024】
また、本発明の目的は、VP/VCの状態の整合処理についても、各回線対応部に有するファームウェアが並列処理し、呼処理制御プロセッサへ、その差分のみを通知するようにして呼処理制御プロセッサへの負荷を軽減する、ATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、複数の回線対応部と、該複数の回線対応部の各々に対応するファームウェアを有するATMスイッチ部と、該ATMスイッチ部を制御する呼処理制御プロセッサを有するATM交換機において、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアのコネクション情報にSVC呼とPVC呼の識別を持たせ、該呼処理制御プロセッサの処理再開中、該SVC呼の識別子が付いているコネクションデータは、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のみで解放し、該ATMスイッチ部側ハードウェアへは、該SVC呼解放要求を該複数の回線対応部の全てに対し送出することにより、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間でパス情報の整合処理を行う。
【0026】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、パス接続時に該ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIとともに、発信及び着信ダイヤル番号を通知し、SVC呼を解放する際に、解放したパスに対して、該入力VPI/VCI、出力VPI/VCIと、発信及び着信ダイヤル番号発DN/着DNにセルカウント情報を付与し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知することにより該SVC呼の課金データを収集する。
【0027】
請求項3に記載の発明は、請求項1の発明において、接続コマンドの投入時、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のコネクションデータ上に接続中または切断中を示す実行ビットを立て、コマンドが終了した時点で該実行ビットを削除し、該呼処理制御プロセッサの再開時に接続中の該実行ビットが立っているコネクションに対し再度前記ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、接続要求を送出する事よりPVCパスを救済し、切断中の実行ビットが立っているコネクションに対して再度ハードに切断オーダを送出する。
【0028】
請求項4に記載き発明は、請求項2の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに対して、定期的にヘルスチェックを行い、所定期間ヘルスチェック結果が不良の時には、該ATMスイッチ部側ハードウェア自律でSVC呼のパスを解放する。
【0029】
請求項5に記載の発明は、請求項1の発明において、パス設定時に前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが把握したコネクションの論理番号を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、該論理番号をキーにして該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間の論理コネクションの整合を行う。
【0030】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記論理コネクションを、システム特有にする。
【0031】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記論理コネクションを、回線特有にする。
【0032】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアからの定期的な指示を送り、前記ATMスイッチ部側ハードウェアの持つ詳細データを前記論理コネクションに付加し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアソフトは該論理コネクションをキーにして該キーと一致したコネクション情報と該ATMスイッチ部側ハードウェアから通知されたコネクション情報とを比較することにより整合を行う。
【0033】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサの再開復旧後、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアより前記回線対応部の各々に対して、整合処理通知を行い、該整合処理通知を受けた該回線対応部は、論理コネクションをキーに障害の有無を該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、前記論理コネクションをキーに該コネクションの障害有無情報と比較し、一致していない場合に、前記該VP/VCの詳細な障害情報の通知を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに依頼し、該比較結果に基づきで該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアの状態を変更する。
【0034】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記呼処理制御プロセッサの再開中に発生した事象を該ATMスイッチ部側ハードウェアが自律で通知し、該呼処理制御プロセッサが処理を再開した時刻と、再開復旧時刻を検出し、発生時刻を該ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、過去のVP/VCの状態変化の履歴を管理し、該呼処理制御プロセッサからの再開終了通知に含まれる再開発生時刻を基に、該時刻より現時点までに変化したVP/VCの状態変化を履歴の古い順に検索し、変化のあったVP/VCのデータを該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア側に論理コネクションと共に通知する。
【0035】
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアにヘルスチェックを行い、ヘルスチェックの周期がN秒であれば、該ATMスイッチ部側ハードウェアは過去N秒間のVP/VCの状態の履歴を保持し、ヘルスチェック不良時には、過去N秒間の状態履歴と更に、ヘルスチェックが良好となるまでのVP/VCの状態変化を保持し、ヘルスチェック良好となった時点で、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアへ保持したVP/VCの状態履歴を通知する。
【0036】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、ヘルスチェックが不良となった時点のN秒前から再びヘルスチェックが良好となるまでに発生したVP/VCの状態変化において、同一のVP/VCに関する変化が発生した場合には、該VP/VCの過去の状態を捨て、新しく発生した状態のみを保持する。
【0037】
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ATMスイッチ部側ハードウェアが、前記呼処理制御プロセッサが重度障害により再開した事を検出し、あらかじめパス接続時に通知されていたSVC/PVCパスの識別子を基に、SVCのコネクションに対して、隣接局に対し、前記コネクションAISセルを送出することにより、該SVCコネクションに対する解放を隣接局に通知する。
【0038】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、パス接続時に、あらかじめSVC/PVCのパス識別子と、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが管理する論理コネクション識別を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、前記コネクションに対して前位局よりAIS信号が、または後位局よりRDI信号が送出され、該AIS信号または該RDI信号を検出した該ATMスイッチ部側ハードウェアは、該コネクションがSVC呼用のコネクションであれば、パス接続時に通知された論理コネクション識別の解放要求を前記回線対応部より該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下図面に従い、本発明の実施の形態を説明する。尚、図において同一または類似のものには、同一の参照番号又は記号を付して説明する。
【0040】
図1は、本発明の位置づけを説明するための本発明が対象とするATM交換機のシステム構成であり、SVC呼/PVC呼の制御を行いパスの接続/切断を行う装置である。
【0041】
ATM交換機は、複数の回線のそれぞれに対応して設けられる回線対応部21〜2n、211〜21n、ATMスイッチ部1、更にSVC呼/PVC呼の制御してATMスイッチ部1におけるパスの接続/切断を制御する呼制御プロセッサ2を有する。
【0042】
尚、図1において、ATMスイッチ部1にあり回線対応部と接続される仮想チャネル付与回路(VCC)101〜104は、ATMスイッチ部1におけるパス設定のための仮想パス識別子を識別する回路であり、これらは回線対応部20〜2n、210〜21nに置くことも可能である。
【0043】
図2は、かかるATM交換機における本発明と直接関係する部分について詳細に示すブロック図である。図2において、回線対応部20〜2nの構成は、同一構成であり、障害検出を行う障害検出装置200、課金収集装置201及びハード装置としてのファームウェア202を有する。
【0044】
尚、ファームウェア202を除き、障害検出装置200、課金収集装置201は、具体的なハード装置として構成することも、ソフトウェアによりそれぞれ障害検出及び、課金収集を実現する場合も含まれる。
【0045】
一方、ATMスイッチ1においては、本発明との関連において、回線対応部毎に接続されるヘッダ変換タグ付与装置10、ファームウェア11及び共通の情報振り分け部100を有する。ヘッダ変換タグ付与装置10は、ATMセルのヘッダ部におけVPI/VCIをスイッチ部1におけるパス設定情報に変換する機能、及び各回線に送りだすATMセルにタグを付与する機能を有する。
【0046】
ここで、回線対応部20〜2nと同様に、本発明においてヘッダ変換タグ付与装置10及び情報振り分け部100は、それぞれの機能をソフトウェアで実現する場合も含まれる。尚、以降の説明において、必要により呼処理制御プロセッサ2をソフトウェア側と称し、スイッチ部1をバードウェア側と称する。
【0047】
図3及び図4は、上記のATM交換機において、呼処理制御プロセッサ2が処理を再開した場合の、ソフトウェア側とハードウェア側間のパス情報の整合を処理する構成の説明図である。
【0048】
即ち、呼処理制御プロセッサ2が重度の障害により回復後再開した場合には、全SVC(SWITHCED VERTIAL CHANNEL) 呼を解放し、PVC(PERMANEBT VERTIALCHANNEL)呼を救済する必要があるが、その時のソフトウェア側とハードウェア側間の整合を行うものである。
【0049】
ソフトウェア側のメモリ上のコネクション情報にSVC呼とPVC呼の識別を持たせる。図3は、かかるソフトウェア側のメモリ上のコネクション情報の一例である。ハードウェアであるATMスイッチ部1に対するパス接続要求時のパラメータ(入り及び出VPI/VCIの他、発着ダイヤル番号等が含まれる)にコネクションの種別として、SVCとPVCの識別フラグを設ける(図3の右端欄)。
【0050】
ハードウェアであるスイッチ部1において、SVCとPVCの識別フラグからSVC呼とPVC呼の識別をする機能を有する。スイッチ部1の情報振り分け部100がかかる機能を有する。
【0051】
図4は、呼処理制御プロセッサ2とATMスイッチ部1間での送信情報フォーマットの一例である。情報フォーマットには、送出先の伝送路番号(HW0〜n) 41、送出先装置種別(回線対応部は0、ATMスイッチ部は1)42、転送データのサイズ43及び転送データ44を有する。
【0052】
更に、上記転送データの内容44に図3のコネクション情報が含まれる。41〜43の領域に含まれる情報は、ATMスイッチ部1の情報振り分け装置100により判断され、該当回線対応部と接続されるファーム11に転送データ44が転送される。
【0053】
図5は、ソフトウェア側I(呼処理制御プロセッサ2)とハードウェア側II(ATMスイッチ部1)との間の処理シーケンスである。
【0054】
通常状態において、ソフトウェア側Iからハードウェア側IIに対し、図4の情報フォーマットを用いて、図3のコネクション情報が送られる。今X時点で呼処理制御プロセッサ2が重度の障害を経て、再開した場合を想定する。ソフトウェア側Iからハードウェア側IIに対し、メモリ上のSVCコネクションデータの削除及びSVC呼開放要求が送られる(ステップS1)。これにより図5のB欄に示されるように、パスデータとして既に設定されてあるハードウェア側メモリ、例えはファームウェアを記憶するメモリ11においてSVCの識別子が削除される(ステップS2)。
【0055】
このように、呼処理制御プロセッサ2が重度の障害になった場合には、呼処理制御プロセッサが再開すると、再開処理の中で、ソフトウェア上のコネクション情報にSVC呼の識別子が付いているコネクションデータについては、ソフトウェア側メモリ上のみで解放する。また、再開処理中にハードウェア側へはSVC呼解放要求を送出する。
【0056】
したがって、重度の障害が発生した場合には、SVC呼に関する情報をソフトウェア側およびハードウェア側(具体的にはファーム11)より解放し、ソフトウェア側及びファームウェア側間の通信量を減らすことにより再開処理を高速に行う事ができる。
【0057】
図6は、上記の構成に加え、SVC呼の課金データの救済を行う場合の処理シーケンスを示すものである。即ち、パス接続時にハードウェア側(ファーム11)に対し、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIのみでは無く、発DN(発呼ダイヤル番号)/着DN(着呼ダイヤル番号)も通知する(ステップS11)。
【0058】
これにより、ハードウェア自律でSVC呼を解放する場合、解放したパスに対して、ハードウェア側は、セルカウント情報を収集する(ステップS12)。ついで、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIと発DN/着DNにセルカウント情報を付与し、呼処理制御プロセッサ2に通知することによりSVC呼の課金データを収集する(ステップS13)。
【0059】
図6に示す如く、呼処理制御プロセッサ2(ソフトウェア側I)の再開後、SVC呼解放要求が呼処理制御プロセッサ2からATMスイッチ1側に送られる。これに対し、課金に必要なVPI、VCI及び発信ダイヤル番号DNとともに、ATMスイッチ1側で捉えている課金カウンタ情報を呼処理制御プロセッサ2に通知することができる。
【0060】
このように課金情報を救済することが出来るとともに、ソフトウェア/ハードシェア(ファーム)間の通信量を減らすことができ高速に再開処理を終了する事ができる。
【0061】
図7、図8は、PVC(PERMANENT VERTIAL CHANNEL)パスを救済する方式を説明する図である。上記の実施の形態の説明から理解出来るように、PVC呼については、ソフトウェア側である呼処理制御プロセッサ2の図示しないメモリ上およびハードウェア側であるATMスイッチ部1のファームメモリ11上に残され、救済される。
【0062】
しかし、PVCパスについては、コマンド投入によりパス接続または切断中に呼処理制御プロセッサ2の再開が発生する事を考慮する必要がある。これに対しコマンドが投入された時には、ソフトウェア側でコネクション情報データ上に実行ビット(接続中または切断中を示す)を立てる(図7の右端欄)。ついで、コマンドが終了した時点でこの識別ビットを下ろす(反転するもしくは、消去する)。
【0063】
そして、再開時に接続中の実行ビットが立っている(接続ON)コネクションに対し、再度ハードウェア側であるATMスイッチ部1に対し、図8の処理シーケンスに示すように、PVCの再接続要求を送出する(ステップS31)事よりPVCパスを救済することが出来る。また、もし切断実行ビットが切断ONであれば、PVCの切断要求を送出する(ステップS32)ことにより切断状態とされる。
【0064】
したがって、コマンド実行中のPVCのパスについては、ソフトウェア側及びハードウェア側間で実行中のパスに関する整合処理を行うのみで、高速に再開処理を終了する事ができる。
【0065】
図9は、再開中のSVC呼の過課金を防止する構成を説明する処理シーケンスである。ハードウェアII側であるATMスイッチ部1のファーム11からソフトウェアI側である呼処理制御プロセッサ2に対して、定期的にヘルスチェックを行う。
【0066】
ある一定時間ヘルスチェックを行う(ステップS41)。その結果がNGである時は、ファーム11自律でSVC呼に関するパスを切断し、課金データを収集する。そして、先の図6で説明した方法により課金データを収集する。ついで、SVC呼のパスを解放する(ステップS42)。
【0067】
これにより、呼処理制御プロセッサ2が復旧した後に課金データを呼処理制御プロセッサ2に通知する(ステップS43)ことができるとともに、SVC呼の過課金を防止することが可能である。
【0068】
図10及び図11は、定期整合処理を行う構成を説明するための図である。図示の如く論理コネクションidを導入する事により、呼処理制御プロセッサ2側でのサーチを無くすことができ、ファーム11からの通知を高速に処理する事ができる。
【0069】
即ち、パス設定時にソフトウェア側Iである呼処理制御プロセッサ2が捉えたコネクションの論理番号idをハードウェア側IIであるATMスイッチ部1のファーム11にも通知する(ステップS51:図11)。
【0070】
この論理番号idは、メモリのアドレスに対応させておくことが可能であり(図10参照)、論理番号idをキーにしてソフトウェア側Iとハードウェア側II間でコネクションidの整合を行うことが可能である。
【0071】
ここで、論理番号idの設定の仕方として、種々の方式が可能であり、例えばシステム特有の論理コネクションidを設定することも、回線毎に特有の論理コネクションidを設定することも可能である。
【0072】
図12は、定期情報読み出しによる詳細情報の整合を説明する処理シーケンスである。ソフトウェア側Iからの定期的な指示に基づき、ファーム11の持っている詳細データ(入力VPI/VCI、出力VPI/VCI、タグ情報、UPC/NPC情報)を上記図10で説明した論理コネクションidに付加して、ソフトウェア側IIに通知する(ステップS61)。
【0073】
これにより、ソフトウェア側Iで、論理コネクションidをキーにして当該キーと一致したコネクション情報とファーム11から通知されたコネクション情報を比較する事より整合を行う。
【0074】
かかる論理コネクションidとシーケンス番号をキーにして行うコネクションの整合処理により、ソフトウェア側Iとハードウェア側IIのファーム11間の通信回線を減らし、且つソフトウェア上の整合処理を行う場合にサーチ無しに整合を行う事ができる。したがって、高速に且つプロセッサの負荷を抑えることができる。
【0075】
図13は、軽度の障害が発生し、呼処理制御プロセッサ2の再開中に発生したVC/VPの状態変化に対する整合処理即ち、VP/VC管理情報による全状態整合を説明する図である。
【0076】
呼処理制御プロセッサ2の再開復旧後、ソフトウェア側Iよりハードウェア側IIの各回線対応装置に対して、整合処理通知を行う(ステップS71)。これを受けた回線対応装置に付属のファーム11は、論理コネクションidをキーに障害の有無をソフトウェアI側に通知する。
【0077】
ソフトウェア側Iは、論理コネクションidをキーに当該コネクションのソフトウェア側の持つ障害有無情報と比較する。
【0078】
この比較において、一致していない場合は、VP/VCの詳細な障害情報の通知をファーム11に依頼する。その結果でソフトの状態を変更する事によりVP/VCに関する障害情報の整合処理を行う。
【0079】
更に、図13により上記を説明すると、論理コネクションid(I,J)に対応するアドレスに記録されるVP/VCの状態のビットマップをファーム11から受け取る。これにより、情報量を減らす事ができる。且つ、ソフトウェア上の整合を容易にするができる。また、ソフト/ファームの通信回線および呼処理制御プロセッサ2の負荷を軽減する事ができる。
【0080】
図14、図15は、ファーム11で履歴管理をし、呼処理制御プロセッサ2の再開中に発生した事象をファーム自律で通知する構成を説明する図である。
【0081】
呼処理制御プロセッサ2が処理を再開した時刻と、再開処理終了時刻を検出し、事象発生時刻(図14参照)をファーム11に通知する(ステップS81)。ファーム11は、過去のVP/VCの状態変化の履歴を管理し、呼処理制御プロセッサ2からの再開終了通知に含まれる再開発生時刻を元に、その時刻より現時点までに変化したVP/VCの状態変化の履歴を古い物から順に検索する。
【0082】
即ち、図14に示すようにVP/VCの状態変化は、事象発生時刻順に、固定サイズのファームメモリ11上に上から順に書き込んで行き、最後のアドレスに内容を書き込んだらまた、最初に戻る。
【0083】
したがって、かかるメモリに書き込まれた内容を順に読み込むことにより、検索によりVP/VCの変化(遷移)データが把握出来る。そして、このデータをソフトウェア側Iに論理コネクションidと共に通知する(ステップS82)ことにより、ソフトウェア側との整合が取られる。
【0084】
これにより、再開発生から復旧の間に発生したVP/VCの状態変化を少ない情報量にて把握することができ、再開後の整合処理を高速に行う事ができる。
【0085】
図16は、ヘルスチェックによる整合処理を説明する図である。ファーム11から呼処理制御プロセッサ2にヘルスチェックを行う。ヘルスチェックの周期がN秒(例えば1秒)であれば、ファーム11は常に過去N秒間のVP/VCの状態の履歴を保持することが出来る。
【0086】
ヘルスチェックNG時には、過去N秒間の状態履歴と更にヘルスチェックがOKとなるまでのVP/VCの状態変化を保持し、ヘルスチェックOKとなった時点で、呼処理制御プロセッサ2に保持したVP/VCの状態履歴を上記図14、図15において説明したと同様にに通知する。
【0087】
これによりソフトウェア側Iとの整合処理が行われる。図14、図15の例と同様に、少ない情報量で高速にVP/VCの状態整合を行う事ができる。
【0088】
図17は、最新の状態のみ保持する例を説明する図である。図16において、ヘルスチェックNGとなった時点のN秒前から再びヘルスチェックOKとなるまでに発生したVP/VCの状態変化において、同一のVP/VCに関する変化が発生した場合、このVP/VCの過去の状態を捨て、新しく発生した状態のみを保持する。これによりファーム11のメモリ量を対応する回線に収容できる最大コネクション数に抑えることができる。
【0089】
図18は、重度障害発生による隣接局BへのSVCの呼解放処理を、AIS(アラーム表示)信号の送出により隣接局Bへ通知することを説明する図である。図において、1は、呼処理制御プロセッサ2の処理再開を行う再開発生局AのATMスイッチ部である。
【0090】
一方、1’は、隣接局BのATMスイッチ部である。これに対応して2’は、隣接局Bの呼処理制御プロセッサである。
【0091】
ハードウェア側が、呼処理制御プロセッサ2が重度障害により再開した事を検出すると、あらかじめパス接続時に通知されていたSVC/PVCパスの識別子を基に、SVCのコネクションに対して、隣接局Bに対し、このコネクションAIS(VC−AIS)セルを送出する。これにより、当該SVCコネクションに対する解放が隣接局Bに通知される。
【0092】
又、AISセル受信コネクションに対するパス解放を行う場合、パス接続時に、あらかじめSVC/PVCのパス識別子と、ソフトウェア側が管理する論理コネクションidをハードウェア側(ファーム)に通知しておく(ステップS91)。
【0093】
当該論理コネクションに対して前位局AよりAIS信号が、または後位局よりRDI信号が送出される。このRDI信号を検出したハードウェア側(ファーム)は、当該コネクションがSVC呼用のコネクションである場合、パス接続時に通知された論理コネクションidの解放要求を対応の回線対応部により呼処理制御プロセッサ2’のソフトウェア側に通知する(ステップS92)。
【0094】
図示の如く、再開が発生した交換局Aでは各回線装置に対し、下流に対しAISセルの送出を指示する(ステップS91)。これを受けた下流の隣接局Bでは当該コネクションが障害となったと認識する。そして当該コネクションがSVCコネクションであれば解放処理を行う事ができる。
【0095】
更に、再開が発生した交換局Aが再開復旧する前に、隣接局Bへ解放処理依頼を行うことができ、過課金を防ぐ事ができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、呼処理制御プロセッサの重度障害によるSVC呼の解放処理およびPVC呼の整合処理を高速に行え、新規呼を受付を再開開始後、短時間で行う事ができる。
【0097】
また、VP/VCの状態の整合処理も各回線対応部で持つファームがパラレルに処理し、呼処理制御プロセッサへその差分のみを通知する方式をとっているため、呼処理制御プロセッサへの負荷を軽減できる。更に、変化があった物のみの整合処理して行わないため短時間で整合処理を終了させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするATM交換機の構成例ブロック図である。
【図2】本発明方式の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】ソフトメモリ上のコネクション情報を示す図である。
【図4】呼処理制御プロセッサとATMスイッチ間の情報フォーマットを示す図である。
【図5】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その1)を示す図である。
【図6】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その2)を示す図である。
【図7】メモリ上のデータの一例を示す図である。
【図8】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その3)を示す図である。
【図9】ソフトウェアとハードウェア間の処理シーケンス(その4)を示す図である。
【図10】論理コネクションidの一例を説明する図である。
【図11】論理コネクションのソフトウェア及びハードウェア間への導入(その1)を説明する図である。
【図12】論理コネクションのソフトウェア及びハードウェア間への導入(その2)を説明する図である。
【図13】論理コネクションidを用いたVP/VC状態の整合を説明する図である。
【図14】フレームメモリ内容(その1)を説明する図である。
【図15】ファームでVP/VC状態の履歴を把握する例を説明する図である。
【図16】ヘルスチェック機能を用いた状態整合を説明する図である。
【図17】フレームメモリ内容(その2)を説明する図である。
【図18】呼解放処理の隣接局への通知を説明する図である。
【符号の説明】
1 ATMシイッチ
2 呼処理プロセッサ
20〜2n、210〜21n 回線対応部
201 障害検出装置
11、202 ファームウェア
10 ヘッダ変換タグ付与装置
100 情報振り分け装置
Claims (14)
- 複数の回線対応部と、該複数の回線対応部の各々に対応するファームウェアを有するATMスイッチ部と、該ATMスイッチ部を制御する呼処理制御プロセッサを有するATM交換機において、
該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアのコネクション情報にSVC呼とPVC呼の識別を持たせ、
該呼処理制御プロセッサの処理再開中、該SVC呼の識別子が付いているコネクションデータは、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のみで解放し、
該ATMスイッチ部側ハードウェアへは、該SVC呼解放要求を該複数の回線対応部の全てに対し送出することにより、
該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間でパス情報の整合処理を行うことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
パス接続時に該ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、入力VPI/VCIおよび出力VPI/VCIとともに、発信及び着信ダイヤル番号を通知し、
SVC呼を解放する際に、解放したパスに対して、該入力VPI/VCI、出力VPI/VCIと、発信及び着信ダイヤル番号発DN/着DNにセルカウント情報を付与し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知することにより該SVC呼の課金データを収集するATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
接続コマンドの投入時、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア上のコネクションデータ上に接続中または切断中を示す実行ビットを立て、
コマンドが終了した時点で該実行ビットを削除し、
該呼処理制御プロセッサの再開時に接続中の該実行ビットが立っているコネクションに対し再度前記ATMスイッチ部側ハードウェアに対し、接続要求を送出する事よりPVCパスを救済し、切断中の実行ビットが立っているコネクションに対して再度ハードに切断オーダを送出することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項2において、
前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに対して、定期的にヘルスチェックを行い、
所定期間ヘルスチェック結果が不良の時には、該ATMスイッチ部側ハードウェア自律でSVC呼のパスを解放することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
パス設定時に前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが把握したコネクションの論理番号を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、該論理番号をキーにして該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアと該ATMスイッチ部側ハードウェア間の論理コネクションの整合を行うことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項5において、
前記論理コネクションは、システム特有にしたことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項5において、
前記論理コネクションは、回線特有にしたことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項5において、
前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアからの定期的な指示を送り、
前記ATMスイッチ部側ハードウェアの持つ詳細データを前記論理コネクションに付加し、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、
該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアソフトは該論理コネクションをキーにして該キーと一致したコネクション情報と該ATMスイッチ部側ハードウェアから通知されたコネクション情報とを比較することにより整合を行うことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
前記呼処理制御プロセッサの再開復旧後、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアより前記回線対応部の各々にに対して、整合処理通知を行い、
該整合処理通知を受けた該回線対応部は、論理コネクションをキーに障害の有無を該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知し、
該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、前記論理コネクションをキーに該コネクションの障害有無情報と比較し、一致していない場合に、前記該VP/VCの詳細な障害情報の通知を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに依頼し、該比較結果に基づきで該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアの状態を変更することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
前記呼処理制御プロセッサの再開中に発生した事象を該ATMスイッチ部側ハードウェアが自律で通知し、
該呼処理制御プロセッサが処理を再開した時刻と、再開復旧時刻を検出し、発生時刻を該ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、
該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアは、過去のVP/VCの状態変化の履歴を管理し、該呼処理制御プロセッサからの再開終了通知に含まれる再開発生時刻を基に、該時刻より現時点までに変化したVP/VCの状態変化を履歴の古い順に検索し、変化のあったVP/VCのデータを該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェア側に論理コネクションと共に通知することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項8において、
前記ATMスイッチ部側ハードウェアから前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアにヘルスチェックを行い、
ヘルスチェックの周期がN秒であれば、該ATMスイッチ部側ハードウェアは過去N秒間のVP/VCの状態の履歴を保持し、
ヘルスチェック不良時には、過去N秒間の状態履歴と更に、ヘルスチェックが良好となるまでのVP/VCの状態変化を保持し、ヘルスチェック良好となった時点で、該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアへ保持したVP/VCの状態履歴を通知することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項11において、
ヘルスチェックが不良となった時点のN秒前から再びヘルスチェックが良好となるまでに発生したVP/VCの状態変化において、同一のVP/VCに関する変化が発生した場合には、該VP/VCの過去の状態を捨て、新しく発生した状態のみを保持するようにしたことを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項1において、
前記ATMスイッチ部側ハードウェアが、前記呼処理制御プロセッサが重度障害により再開した事を検出し、
あらかじめパス接続時に通知されていたSVC/PVCパスの識別子を基に、SVCのコネクションに対して、隣接局に対し、前記コネクションAISセルを送出することにより、該SVCコネクションに対する解放を隣接局に通知することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。 - 請求項13において、
パス接続時に、あらかじめSVC/PVCのパス識別子と、前記呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアが管理する論理コネクション識別を前記ATMスイッチ部側ハードウェアに通知し、
前記コネクションに対して前位局よりAIS信号が、または後位局よりRDI信号が送出され、
該AIS信号または該RDI信号を検出した該ATMスイッチ部側ハードウェアは、該コネクションがSVC呼用のコネクションであれば、パス接続時に通知された論理コネクション識別の解放要求を前記回線対応部より該呼処理制御プロセッサ側ソフトウェアに通知することを特徴とするATM交換機におけるソフトウェアとハードウェアの整合処理方式。
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