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JP3559430B2 - Slurry supply structure of wire saw - Google Patents

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JP3559430B2
JP3559430B2 JP17911097A JP17911097A JP3559430B2 JP 3559430 B2 JP3559430 B2 JP 3559430B2 JP 17911097 A JP17911097 A JP 17911097A JP 17911097 A JP17911097 A JP 17911097A JP 3559430 B2 JP3559430 B2 JP 3559430B2
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国雄 牧野
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株式会社日平トヤマ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体材料、磁性体等の硬脆性材料のワークを走行するワイヤに砥粒を含むスラリを供給することによって薄いスライス片(ウエハ)に切断するためのワイヤソーの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
図4に、ワーク加工部10と、ワイヤの走行及び装置全体を制御する制御部20からなる従来のワイヤソーのカバーを除いた側面図を示す。
このワイヤソーの基台50上に立設された、コラム30の一側にはワーク加工部10が具えられている。
このワイヤソーのワーク加工部10は、互いに平行となるように配置された、例えば3本の加工用ローラ12,12,12間に、1本のワイヤ14を巻き回して形成されたワイヤ列16と、ワイヤ列16に砥粒を含んだスラリを供給するスラリ供給ノズル18,18からなる。
【0003】
図5は、スラリ供給ノズル18の軸方向断面図、図6は図5の6−6断面図である。
スラリ供給ノズル18は、外側供給パイプ180に同心となるように内部に内側供給パイプ182を配置し、一端を閉塞した円筒状のノズルであり、他端にはスラリ供給ポンプ(図示せず)が接続され、内側供給パイプ182内部にスラリを供給している。
図6に示されるように、外側供給パイプ180にはパイプの長手方向下面にスリット183が形成され、内側供給パイプ182にはパイプの長手方向上面に、複数のスラリ供給孔181が形成されている。このため、スラリはスラリ供給孔181から内側供給パイプ182の長手方向に均一に排出され、外側供給パイプ180内に充満される。従って、スリット183からスラリが整流された状態で、ワイヤ列16に対して均一にスラリを供給することができる。
【0004】
スラリに含まれる砥粒の粒度は、通常、数10ミクロンオーダーであり、スラリの粘度により、スラリは砥粒とともにワイヤ表面に付着して、ワイヤ列16の走行によって、ワークWの切断面に持ち込まれる。
【0005】
ワイヤ列16は、基台50に立設したコラム30を挟んで左右側面後方に一対設けられたリール22,22に巻回される1本のワイヤ14が、各ローラ12,12,12の外周面に所定のピッチで形成された環状溝に案内されて、各ローラ12,12,12間に巻回されて形成されているので、ワイヤ14が一方のリール22に巻き取られるとワイヤ列16はリール22の巻き取り方向に応じて、所定の速度で走行する。
このワイヤ列16の走行速度、及び走行方向は、リール22の回転を行なうリール回転用モータによって決定され、これらの制御プログラムは制御部20で予め設定されている。
また、基台50上のリール22から巻出されたワイヤ14は、トラバース機構によって上下にトラバースされて案内され、張力付与機構によって所定の張力が与えられる。従って、各ローラ12,12,12間に形成されたワイヤ列16にも常に所定の張力が与えられている。
【0006】
ワーク加工部10のワイヤ列16の上方には、ワーク支持機構40によって硬脆材料からなるワークWが、ワイヤ列16に対して昇降可能に支持されている。ワーク支持機構40によって保持されたワークWが下降して、走行するワイヤ列16に押し付けられて接触する。このとき、スラリ供給ノズル18からワイヤ列16上に遊離砥粒を含む水性または油性のスラリが供給され、ワークWの切断面に持ち込まれたスラリ中の遊離砥粒とワイヤ列16の走行によるラッピング作用によって、ワークWがウエハ状に切断加工される。
【0007】
ワーク加工部のワイヤ列16は、リール回転用モータによりリール22の回転方向を反転させることによって、図4の矢印F方向と矢印R方向に随時変換することができる。
図4の矢印Fは、ワークWに対して未だ切削加工を行なっていない新しいワイヤ14が進入する新線供給方向を示し、矢印Rは、一度切削加工を行なったワイヤ14がワークW内部に戻って、再びワークWの切削加工を行なう戻り方向をそれぞれ示す。
このワイヤソーでは、図4のF方向に例えば10m走行したら、R方向に例えば9m戻る、という正逆走行動作を交互に繰り返して、全体として、新線供給方向であるF方向に走行するようになっている。
なお、図4の符号Aは、ワークWに対してワイヤ14の新線が供給される新線入口側を、Bは、ワークWからワイヤ14の新線が出て行く新線出口側を、それぞれ示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワークWの切削加工は、ワイヤ列16が常に往復走行しつつも全体として新線供給方向へ走行して行なわれるので、ワーク切断面の新線入口側には新線出口側と比較して、より多くのスラリが持ち込まれることになる。
ワイヤ列16の走行とともに、スラリに含まれる遊離砥粒がワークWの切断面に持ち込まれて、ワークWの切削加工が行なわれるので、持ち込まれる砥粒の量が異なると切削状態も異なり、この場合、ワークWの新線入口側では、出口側よりもより多くワイヤ、すなわちスラリが供給され、新線出口側と比較して、効率良く切断が進む。この結果、入り口側のスライス片(ウエハ)は、図7のスライス片(ウエハ)横断面図で示すように薄くなる傾向となり、切断後、1枚のスライス片(ウエハ)において、入口側と出口側では厚みが異なるという問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の加工用ローラ間に、所定のピッチで巻き回されたワイヤによって形成されたワイヤ列を、ワークに対して新しいワイヤが進入する新線供給方向とその逆の戻り方向とにワイヤの正逆走行動作を交互に繰返して、全体として、新線供給方向に走行するように往復走行させ、該ワイヤ上に砥粒を含むスラリを供給し、該ワイヤ列にワークを押し付けて切断加工を行なうワイヤソーにおいて、前記ワークに対する前記ワイヤの新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量を、前記ワイヤの新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量よりも多くしたことを特徴とするワイヤソーのスラリ供給構造によって、前記の課題を解決した。
【0010】
本発明の実施形態としては、請求項2のように、新線出口側のスラリ供給ノズルを、新線入口側のスラリ供給ノズルよりも数において多く配置すること、請求項3のように、新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルのスリット幅を、新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルのスリット幅より大きくすること、そして、請求項4のように、新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルと、新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルとに対し、それぞれ絞り弁を介して供給ポンプからのスラリ供給量を調整して、前者の方に、より多くのスラリを供給するようにすること等が考えられる。
【0011】
【作用】
本発明によれば、ワーク切断面の新線出口側に、より多くのスラリを供給することができるので、ワーク切断面には全体としてほぼ同量の砥粒が持ち込まれ、ワーク切断面の新線入口側と出口側では、ほぼ同じように切断工程が進む。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3によって、本発明のワイヤソーのスラリ供給構造における、それぞれの実施形態を説明する。
なお、ワイヤの走行方法、及び、装置全体を制御する制御部等は、図4に示した従来のものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、ワイヤ列16の新線供給方向、戻り方向、及び、ワークWに対する新線の入口側、出口側も、図4と同様の位置関係にあるので、説明を省略する。
【0013】
図1に、本発明のワイヤソーのスラリ供給構造の第1の実施形態101の動作を説明するための、要部縦断面図を示す。
このワイヤソーのスラリ供給構造101は、新線出口側のスラリ供給ノズル18を、新線入口側のスラリ供給ノズル18の数より多く(すなわち、3本と2本)、配置して構成されている。
【0014】
図1において、各スラリ供給ノズル18へのスラリ供給量は等しいから、B側のワイヤ列16Bには比較的多くのスラリが供給されるので、ワイヤ列16が図1のR方向に走行する状態では、B側のワイヤ列16Bがスラリ供給ノズル18の下を通過すると、ワイヤ列16A側と比較して、ワイヤ列16B側にはより多くのスラリが付着して、そのままワーク切断面に取り込まれる。
従って、ワークWの切断面のA側とB側とでほぼ同量の砥粒が持ち込まれて切削加工が行なわれるので、切断後のスライス片(ウエハ)の厚みを、新線入口側と出口側でほぼ等しくすることができる。
【0015】
次に、本発明の第2実施形態を図2によって説明する。
図2(a)は、図4のワイヤソーのワーク加工部10において、A側に配置されるスラリ供給ノズル18aの径方向断面図、図2(b)はB側に配置されるスラリ供給ノズル18bの径方向断面図を示す。
B側に配置されるスラリ供給ノズル18bのスリット幅181b,183bが、A側に配置されるスラリ供給ノズル18aのスリット幅181a,183aよりも大きく形成されているので、同一のスラリ供給源に接続されていれば、B側のワイヤ列16Bにはより多くのスラリが供給されることになる。
【0016】
次に、図3は、本発明の第3実施形態を説明する要部縦断面図である。
このスラリ供給構造103では、1つの供給ポンプPからA側及びB側に配置されるスラリ供給ノズル18A,18Bに接続する配管途中に、それぞれ絞り弁VA,VBを設け、スラリ供給ポンプPからのスラリ供給量を各絞り弁VA,VBによって調節し、A側のノズル18AよりもB側のノズル18Bに、より多くのスラリを供給するようにしている。
【0017】
第2及び第3実施形態によっても、図1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、A側とB側のスラリ供給量を調整するために、以上の実施形態を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0018】
以上の実施形態において、ワイヤの新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量を、ワイヤの新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量よりも多くすると説明したが、これは、切断されるウエハの厚さを新線入口側と出口側とでほぼ等しくするためであるから、新線入口側と出口側とで、スラリ供給量にどの程度の差を持たせるかは、前記目的を達成するように設定されるのは当然である。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、戻り方向Rに走行するワイヤ表面に、より多くのスラリを供給して、ワーク切断面の新線出口側Bにより多くのスラリを持ち込むことによって、ワーク切断面に供給されるスラリの量の偏りをなくすことができる。
これによって、ワークの切断の状態を、新線入口側と出口側において、均一にすることができるので、切断後のスライス片(ウエハ)の厚さは均一となり、後加工なしに、厚み精度のよいスライス片(ウエハ)を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤソーのスラリ供給構造の第1の実施形態の動作を説明するための要部縦断面図。
【図2】本発明のワイヤソーのスラリ供給構造の第2実施形態であるスラリ供給ノズルを示し、図2(a)は、図1においてA側に配置されるスラリ供給ノズルの径方向断面図、図2(b)は図1においてB側に配置されるスラリ供給ノズルの径方向断面図を示す。
【図3】本発明のワイヤソーのスラリ供給構造の第3の実施形態を説明するための要部縦断面図。
【図4】従来のワイヤソーのカバーを除いた側面図。
【図5】従来のワイヤソーのスラリ供給構造に使用されるスラリ供給ノズルの軸方向断面図。
【図6】図5の6−6線断面図。
【図7】従来における、切断後のスライス片(ウエハ)の横断面図。
【符号の説明】
101,103:ワイヤソーのスラリ供給構造
12:加工用ローラ
16,16A,16B:ワイヤ列
18a,18b,18A,18B:スラリ供給ノズル
W:ワーク
F:新線供給方向
R:戻り方向
A:新線入口側
B:新線出口側
VA,VB:絞り弁
P:供給ポンプ
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of a wire saw for cutting into thin slices (wafers) by supplying a slurry containing abrasive grains to a wire running on a work of a hard and brittle material such as a semiconductor material and a magnetic material.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 shows a side view of a conventional wire saw including a work processing unit 10 and a control unit 20 for controlling the traveling of the wire and the entire apparatus, without a cover.
A work processing portion 10 is provided on one side of the column 30 erected on the base 50 of the wire saw.
The workpiece processing portion 10 of the wire saw includes a wire row 16 formed by winding one wire 14 between, for example, three processing rollers 12, 12, 12 arranged so as to be parallel to each other. And a slurry supply nozzle 18 for supplying a slurry containing abrasive grains to the wire row 16.
[0003]
FIG. 5 is an axial sectional view of the slurry supply nozzle 18, and FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 of FIG.
The slurry supply nozzle 18 is a cylindrical nozzle having an inner supply pipe 182 disposed inside so as to be concentric with the outer supply pipe 180 and having one end closed, and a slurry supply pump (not shown) at the other end. It is connected to supply slurry inside the inner supply pipe 182.
As shown in FIG. 6, the outer supply pipe 180 has a slit 183 formed in the lower surface in the longitudinal direction of the pipe, and the inner supply pipe 182 has a plurality of slurry supply holes 181 formed in the upper surface in the longitudinal direction of the pipe. . Therefore, the slurry is uniformly discharged from the slurry supply hole 181 in the longitudinal direction of the inner supply pipe 182, and is filled in the outer supply pipe 180. Therefore, the slurry can be uniformly supplied to the wire row 16 in a state where the slurry is rectified from the slit 183.
[0004]
The grain size of the abrasive grains contained in the slurry is usually on the order of several tens of microns, and the slurry adheres to the wire surface together with the abrasive grains due to the viscosity of the slurry, and is brought into the cut surface of the work W by the traveling of the wire array 16. It is.
[0005]
The wire row 16 is configured such that one wire 14 wound around a pair of reels 22 provided on the left and right side rear sides with the column 30 erected on the base 50 interposed between the outer periphery of each of the rollers 12, 12. It is guided by an annular groove formed at a predetermined pitch on the surface and wound around each of the rollers 12, 12, 12, so that when the wire 14 is wound on one of the reels 22, the wire row 16 Travels at a predetermined speed according to the winding direction of the reel 22.
The traveling speed and traveling direction of the wire array 16 are determined by a reel rotation motor that rotates the reel 22, and these control programs are preset in the control unit 20.
Further, the wire 14 unwound from the reel 22 on the base 50 is traversed up and down by a traverse mechanism and guided, and a predetermined tension is applied by a tension applying mechanism. Therefore, a predetermined tension is always applied to the wire row 16 formed between the rollers 12, 12, 12.
[0006]
A work W made of a hard and brittle material is supported by the work support mechanism 40 above and below the wire row 16 of the work processing section 10 so as to be able to move up and down with respect to the wire row 16. The work W held by the work support mechanism 40 descends and is pressed against and contacts the traveling wire row 16. At this time, an aqueous or oily slurry containing free abrasive grains is supplied from the slurry supply nozzle 18 onto the wire row 16, and the free abrasive grains in the slurry brought into the cut surface of the work W and the lapping due to the travel of the wire row 16. By the action, the work W is cut into a wafer shape.
[0007]
By reversing the rotation direction of the reel 22 by the reel rotation motor, the wire row 16 of the work processing unit can be converted into the arrow F direction and the arrow R direction in FIG. 4 at any time.
An arrow F in FIG. 4 indicates a new wire supply direction in which a new wire 14 that has not yet been cut into the work W enters, and an arrow R indicates the wire 14 that has been cut once returned to the inside of the work W. Thus, the returning directions in which the workpiece W is cut again are shown.
This wire saw alternately repeats a forward / reverse traveling operation of, for example, traveling 10 m in the F direction in FIG. 4 and returning 9 m in the R direction, for example, so as to travel overall in the F direction which is the new line supply direction. ing.
4 is a new line entrance side where a new line of the wire 14 is supplied to the work W, B is a new line exit side where a new line of the wire 14 exits from the work W, Shown respectively.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the cutting of the work W is performed while the wire row 16 always reciprocates and runs as a whole in the new line supply direction, the work cutting surface is closer to the new line entrance side than to the new line exit side. Therefore, more slurry will be brought.
As the wire row 16 travels, loose abrasive grains contained in the slurry are brought into the cut surface of the work W, and the work of cutting the work W is performed. Therefore, if the amount of the introduced abrasive grains is different, the cutting state is also different. In this case, more wire, that is, slurry is supplied on the new line entrance side of the work W than on the exit side, and cutting proceeds more efficiently than on the new line exit side. As a result, the slices (wafers) on the entrance side tend to be thinner as shown in the cross-sectional view of the slices (wafers) in FIG. 7, and after cutting, one slice (wafer) has an entrance side and an exit side. There is a problem that the thickness is different on the side.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a wire array formed by wires wound at a predetermined pitch between a plurality of processing rollers in a new wire supply direction in which a new wire enters a work and a return direction opposite thereto. The wire reciprocating operation is alternately repeated, so that the wire is reciprocated as a whole in a new line supply direction, a slurry containing abrasive grains is supplied on the wire, and a workpiece is pressed against the wire row to be cut. In the wire saw performing the processing, the supply slurry amount of the slurry supply nozzle arranged on the new line exit side of the wire with respect to the work is larger than the supply slurry amount of the slurry supply nozzle arranged on the new line entrance side of the wire. The above problem has been solved by a wire saw slurry supply structure characterized by the following.
[0010]
According to an embodiment of the present invention, the number of the slurry supply nozzles on the new line outlet side is greater than the number of the slurry supply nozzles on the new line inlet side. The slit width of the slurry supply nozzle arranged on the line exit side is made larger than the slit width of the slurry supply nozzle arranged on the new line entrance side, and the slurry supply nozzle is arranged on the new line exit side as in claim 4. Supply more slurry to the former by adjusting the amount of slurry supplied from the supply pump via the throttle valve to the slurry supply nozzle and the slurry supply nozzle located on the new line inlet side, respectively. And so on.
[0011]
[Action]
According to the present invention, more slurry can be supplied to the new line exit side of the work cutting surface, so that substantially the same amount of abrasive grains is brought into the work cutting surface as a whole, and The cutting process proceeds in substantially the same manner on the line entrance side and the exit side.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the slurry supply structure for a wire saw according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
Note that the method of traveling the wires, the control unit for controlling the entire apparatus, and the like are the same as those of the conventional apparatus shown in FIG.
Further, the new line supply direction and the return direction of the wire array 16 and the entrance side and the exit side of the new line with respect to the work W have the same positional relationship as in FIG.
[0013]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an essential part for explaining the operation of the first embodiment 101 of the slurry supply structure for a wire saw of the present invention.
The slurry supply structure 101 of the wire saw has a configuration in which the number of slurry supply nozzles 18 on the new line outlet side is greater than the number of slurry supply nozzles 18 on the new line inlet side (that is, three and two). .
[0014]
In FIG. 1, since the amount of slurry supplied to each slurry supply nozzle 18 is equal, a relatively large amount of slurry is supplied to the wire row 16B on the B side, so that the wire row 16 travels in the direction R in FIG. Then, when the wire row 16B on the B side passes below the slurry supply nozzle 18, more slurry adheres to the wire row 16B side as compared with the wire row 16A side, and is taken into the workpiece cut surface as it is. .
Accordingly, since the same amount of abrasive grains are brought in on the cut side of the work W and the cut side of the work B are cut, the thickness of the sliced piece (wafer) after cutting is reduced to the new line entrance side and the exit of the new line. Can be almost equal on the side.
[0015]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
FIG. 2A is a radial cross-sectional view of a slurry supply nozzle 18a disposed on the A side in the workpiece processing section 10 of the wire saw in FIG. 4, and FIG. 2B is a slurry supply nozzle 18b disposed on the B side. 1 shows a radial sectional view of FIG.
Since the slit widths 181b and 183b of the slurry supply nozzle 18b arranged on the B side are formed to be larger than the slit widths 181a and 183a of the slurry supply nozzle 18a arranged on the A side, connection is made to the same slurry supply source. If so, more slurry will be supplied to the B-side wire row 16B.
[0016]
Next, FIG. 3 is a vertical sectional view of an essential part for explaining a third embodiment of the present invention.
In the slurry supply structure 103, throttle valves VA and VB are provided in the middle of the pipes connecting the slurry supply nozzles 18A and 18B arranged on the A side and the B side from one supply pump P, respectively. The amount of slurry supply is adjusted by each of the throttle valves VA and VB so that more slurry is supplied to the nozzle 18B on the B side than the nozzle 18A on the A side.
[0017]
According to the second and third embodiments, the same effects as in the embodiment of FIG. 1 can be obtained. In addition, in order to adjust the slurry supply amounts on the A side and the B side, the above embodiments may be appropriately combined and used.
[0018]
In the above embodiment, the supply slurry amount of the slurry supply nozzle disposed on the new line exit side of the wire is described as being larger than the supply slurry amount of the slurry supply nozzle disposed on the new line entrance side of the wire. This is to make the thickness of the wafer to be cut substantially equal between the new line entrance side and the exit side, so how much difference is made in the slurry supply amount between the new line entrance side and the exit side? Is naturally set to achieve the above object.
[0019]
【The invention's effect】
According to the present invention, more slurry is supplied to the wire surface traveling in the return direction R, and more slurry is brought into the new line exit side B of the work cutting surface, whereby the slurry is supplied to the work cutting surface. The bias in the amount of slurry can be eliminated.
As a result, the cutting state of the work can be made uniform at the entrance and exit sides of the new line, so that the sliced pieces (wafers) after cutting have a uniform thickness, and the thickness accuracy can be reduced without post-processing. There is an effect that a good sliced piece (wafer) can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional view of an essential part for explaining an operation of a first embodiment of a slurry supply structure for a wire saw of the present invention.
FIG. 2 shows a slurry supply nozzle which is a second embodiment of the slurry supply structure for a wire saw of the present invention, and FIG. 2 (a) is a radial cross-sectional view of the slurry supply nozzle arranged on the A side in FIG. FIG. 2B is a radial cross-sectional view of the slurry supply nozzle arranged on the B side in FIG.
FIG. 3 is a vertical sectional view of a main part for describing a third embodiment of a slurry supply structure for a wire saw of the present invention.
FIG. 4 is a side view of a conventional wire saw without a cover.
FIG. 5 is an axial cross-sectional view of a slurry supply nozzle used in a conventional wire saw slurry supply structure.
FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 of FIG. 5;
FIG. 7 is a cross-sectional view of a sliced piece (wafer) after cutting in the related art.
[Explanation of symbols]
101, 103: Wire saw slurry supply structure 12: Processing rollers 16, 16A, 16B: Wire rows 18a, 18b, 18A, 18B: Slurry supply nozzle W: Work F: New line supply direction R: Return direction A: New line Inlet side B: New line outlet side VA, VB: Throttle valve P: Supply pump

Claims (4)

複数の加工用ローラ間に、所定のピッチで巻き回されたワイヤによって形成されたワイヤ列を、ワークに対して新しいワイヤが進入する新線供給方向とその逆の戻り方向とにワイヤの正逆走行動作を交互に繰返して、全体として、新線供給方向に走行するように往復走行させ、該ワイヤ上に砥粒を含むスラリを供給し、該ワイヤ列にワークを押し付けて切断加工を行なうワイヤソーにおいて、
前記ワークに対する前記ワイヤの新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量を、前記ワイヤの新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルの供給スラリ量よりも多くしたことを特徴とする、
ワイヤソーのスラリ供給構造。
A wire array formed by wires wound at a predetermined pitch between a plurality of processing rollers is moved forward and backward in a new wire supply direction in which a new wire enters a work and in a reverse return direction. A wire saw that alternately repeats the traveling operation, reciprocates as a whole so as to travel in a new line supply direction, supplies slurry containing abrasive grains on the wire, and presses a workpiece against the wire row to perform a cutting process. At
The supply slurry amount of the slurry supply nozzle arranged on the new line exit side of the wire with respect to the work is set larger than the supply slurry amount of the slurry supply nozzle arranged on the new line entrance side of the wire. ,
Slurry supply structure for wire saw.
前記新線出口側のスラリ供給ノズルを、前記新線入口側のスラリ供給ノズルよりも数において多く配置した、請求項1のスラリ供給構造。2. The slurry supply structure according to claim 1, wherein the number of the slurry supply nozzles on the new line outlet side is greater than the number of the slurry supply nozzles on the new line entrance side. 3. 前記新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルのスリット幅を、前記新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルのスリット幅より大きくした、請求項1のスラリ供給構造。2. The slurry supply structure according to claim 1, wherein a slit width of the slurry supply nozzle disposed on the new line exit side is larger than a slit width of the slurry supply nozzle disposed on the new line entrance side. 3. 前記新線出口側に配置されたスラリ供給ノズルと、前記新線入口側に配置されたスラリ供給ノズルとに対し、それぞれ絞り弁を介して供給ポンプからのスラリ供給量を調整して、前者の方に、より多くのスラリを供給するようにした、請求項1のスラリ供給構造。For the slurry supply nozzle disposed on the new line exit side and the slurry supply nozzle disposed on the new line entrance side, the amount of slurry supplied from the supply pump is adjusted via a throttle valve, respectively, The slurry supply structure according to claim 1, wherein more slurry is supplied.
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